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【ライドウ】 アトラス総合 Part2 【カドゥケウス】

1 :名無しさん@ピンキー:2009/03/27(金) 19:24:13 ID:ACAM7Rfv
メガテン全般、オーディンスフィア、世界樹の迷宮、グローランサー、
救急救命カドゥケウスなどアトラスゲームのSS総合スレです。

前スレ
【メガテン】 アトラスゲームSS総合 【オーディンスフィア】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179298247/

ペルソナシリーズはこちらの専用スレに。
【主に】 ペルソナ総合エロパロスレ 11 【P3・P4】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236676871/

絵板とSS保管庫
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/atlus/

614 :ライ×凪3:2009/11/13(金) 00:20:25 ID:pJki0gXK
「ははーん。さてはゴウトちゃん照れてるのかな?かーわいいねぇ。
 お〜よしよし、毎朝毛繕いしてやるからな?」
『ええい、離せ!離さんか馬鹿者!…ッ、ライドウ!』
「鳴海さん。ゴウトは…」
「ゴウトちゃんも異論はないみたいだし、お前はさっさと出掛ける準備準備!
 ほら、早く」
そんな強制とも言える鳴海の言葉で、ライドウは私室に追いやられてしまった。

「……何?」

ライドウは鳴海の言動が理解出来ていない。
ここぞとばかりに休暇を取って一緒に槻賀多村へ行きたがる鳴海や、
ペットの世話なんかやりたくないと言う鳴海であれば、ライドウも首を
捻らなかったのだが。
ただ解るのは“槻賀多村へは一人で行け”と言われている事だけだった。

「夜汽車を使えば直ぐ戻れますので、それまでよろしくお願いします」
「そんなこと言わずに一泊して来れば?俺は構わないよ。
 ねー?ゴウトちゃん」
仕度を終えて事務所に戻ってきたライドウを、相変らず黒猫をがっちりと
ホールドアップした体勢のまま、鳴海は含み笑いを浮かべた。

615 :ライ×凪4:2009/11/13(金) 00:23:35 ID:pJki0gXK
「その顔は何でしょうか」
「ロマンスが発生することを祈っててやるよ」
「………!?」
「だからお邪魔なゴウトちゃんは置いていけ…って事さ。俺ってやっぱ部下
 思いだよな」
ライドウの顔へ、サッと朱が走った。
それと同時に黒猫もおとなしくなると、鳴海は「してやったり」の得意顔になった。
「あらら?バッタバッタと悪魔を討伐する十四代目葛葉ライドウでも、
 女とのぶっつけ本番は怖いんだ?」

表情に乏しいせいなのか、ライドウは非常に冷静に見える。
しかしそんな涼しい外面とは裏腹、負けず嫌いの灼熱を内包している
と知っている鳴海は、ライドウを茶化して挑発した。
直情な若人は、中年にとって面白いオモチャだ。

「…怖くなど、ありません」

案の定、ライドウはムッとしたのか眉間に皺を寄せている。
口調も心なしか不貞腐れているようにも鳴海には感じられた。

『馬鹿かこの男は。誉れある葛葉ライドウを継いだうぬが、女一人どころか
 三人でも四人でも怖かろうはずもない』
「…ゴウト。そんなに女性がいては困る」
「ん?ゴウトちゃんが女について語ってるの?何なら俺の長〜い
 武勇伝も交えて、今から講釈してやってもいいけど」
「……長い…ですか」
ライドウの口調に怯みが滲む。

616 :ライ×凪5:2009/11/13(金) 00:27:51 ID:pJki0gXK
「通算で一週間くらい掛かるよー?ほら俺って見ての通り色男だろ?
 女の方が放っておかないっての?」
『な、何だと?我の武勇伝は通算一年は掛かるぞ!この男の武勇伝なぞ、
 毒にはなってもうぬの為にはならん。聞くのであれば我の…』

喧々囂々、ニャンニャニャニャンパラリ。
得々と喋り始めた一人と一匹に気圧されたライドウは、ススス…と音もなく
後ずさったかと思うと、外套を翻して扉の方へと一気に階段を駆け上がった。

「あっ、オイ!」
『ライドウ!話がまだだぞ!』
「………いえ。ゴウトも鳴海さんもお構いなく。行って参ります」

まだ太陽は真上にある。
急げば夕暮れまでには槻賀多村へ着くはずだ。
追い縋ってくる声を扉で遮断したライドウは、筑土町の駅に向かって
駈け出した。

--------------------------
18禁に持ち込めるのかまだ分かりません、が。
初投下でライ凪エロに挑戦です。
コメディ風味になってしまって申し訳ない。


617 :名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 01:07:23 ID:Hg2Se72P
ゲイリン語をどう料理してくれるかとても楽しみなプロセス。
房事でまであんな調子だったらしたらもう萌え死ぬ。
続きが早く来る希望します。

618 :ライ×凪6:2009/11/14(土) 15:32:05 ID:nQGfGqrS
電車と大型乗合バスを何度も乗り継ぎ、ライドウが槻賀多村に到着したのは
計算通り夕暮れ時だ。
槻賀多村を一望出来るバス停から紫と橙が混じる空を一瞥して、長旅の疲れを
ものともせず、ライドウは天斗樹林の奥――槻賀多村の名も無き神社へ急いだ。

はたして、そこには凪は居た。
「ここへ埋葬する」と言っていた凪の言葉を忘れずにいた事が幸いしたのだ。
凪は拝殿前の石段に腰を下ろし、茫然自失といった空気を漂わせている。
しかし疾走して来たライドウが、呼吸を整えながら参道を進んで行くと、
凪は伏していた顔を上げたと同時に、弾かれたように立ち上がった。

「…ラ…ライドウ先輩!?」
遠目にも「信じられない」と言う表情だ。
驚きに見開かれた大きな瞳に凝視され、ライドウは学帽の鍔を引き下げて
その視線を遮りながら凪の傍に立った。
「あれが…そうか」
拝殿のすぐ脇にある空き地に、真新しいが簡素な石碑が建てられてる。
ライドウがそちらへ視線を転じると、凪は俯くように首肯した。
「神官も居ない略式ですまないが、拝霊をしたい」
真っ直ぐに石碑へと向かってしまったライドウの背中に、凪はまた驚いた顔を
見せ「あの…まさか、それだけの為に槻賀多村へ…?」と、力のない疑問符
を投げた。
「そのまさかだ」
自分がしたためた手紙で、訪ねて来てくれたと言う事実。そして敬愛する
師を、ライドウもまた敬愛してくれているのだ。
――そう取れるライドウのいらえが、張り詰めていた凪の緊張の糸を
たやすく撓ませた。

619 :ライ×凪7:2009/11/14(土) 15:33:03 ID:nQGfGqrS
大きな存在であった人の死を、短期間で乗り越えるには、凪は若すぎた。
そんな若輩の少女が、弱っている自分の姿を村人に見せる訳には
いかないのだと、双肩には必要以上の力が入っていた事は否めない。

くずおれてしまいそうな足は如何ともし難く、ライドウの後を追った
凪は、そのまま目の前の外套に縋った。
ただ、その場に立って居たいという願いであった。
外套を強く引っ張られる感覚に、ライドウは黙祷していた瞼を上げて
泣くまいと強がる凪を見つめた。
「…我慢しなくていい」
それは凪にとって、トドメの一言だ。
ライドウの手が、慮るように凪の背へ添えられた。
その瞬間、抑え込んでいた悲しみと涙腺が決壊した凪の慟哭は、鎮守の
杜に木霊していた。

「…も、もう大丈夫なプロセス…。ご迷惑をお掛けしました…」

ひとしきり泣いた後、遠路遥々訪ねて来てくれた葛葉の同朋に、まだ
きちんとした挨拶すらしていなかった事に凪は気付いた。
礼儀や礼節を欠く事を嫌った師が、この場を目撃したのなら厳しい叱責は
免れないだろうと思えた。
凪は、恥じた。
しかしそんな失態など物の数ではない現状に置かれているのだと、凪は
ようやく理解した。

師以外の男性と接近――いや、もう密着とも言うべき現状だ。
凪はライドウの肩にしなだれかかり、その腕の中にすっぽりと
包まれている状態にあった。

620 :ライ×凪8:2009/11/14(土) 15:38:39 ID:nQGfGqrS
恐る恐る顔を上げた凪と、ライドウの視線がかち合う。
「ソ、ソーリーです!」
顔から火が出ると言う現象は、こういう事なのかと思うほど顔を
真っ赤にした凪は、ライドウの胸の中から逃げるように飛び退いていた。
凪は男性に庇護されている心地良さを感じていた。
嫌であった訳ではない。

ただ口下手なライドウはそんな凪の態度に、どう反応して良いものか解らず、
直ぐ帝都へ戻る旨だけを伝えるにとどまった。
「……え?も、もうリターンなさるプロセスですか?もしやまた事件でも?」
「いや…ゴウトを残して来た」
帝都に戻らなくてはならない理由が、たったそれだけである事を自ら暴露
してしまったようなものだったが、ライドウの正直な返答に凪は安堵して
食い下がった。

「ほ、本当にご迷惑をお掛けしてソーリーでした!でも師匠のお墓参りに
 来て下さったライドウ先輩に何のおもてなしもしないで帰す訳には…」
「勝手に来ただけだ。もてなして貰おうとは思っていない」
「でも…あの…。時間があるなら、その…折角ですから、せめてお茶だけでも
 飲んで行ってくれるを希望します」

同じような押し問答が、何度も続いた。
そしてその熱心としか言い様のない凪の引き止めに、ほぼ根負けに近い状態で、
ライドウは神社からそう遠くない家へ向かう事となった。
質素な武家屋敷――といった趣がある家は、研き込まれた床や柱に
亡きゲイリンが偲ばれる静かな佇まいだ。

出された茶を啜るライドウに、凪は修行の成果や仲魔の事を一方的に喋り続けていた。
家の雰囲気とは不釣合いなほど、息つく暇もない機関銃のような喋りだ。
まるで“何かを振り払おうとしている”ような必死さを感じていたライドウは
凪の話を遮って「本当にそんな話がしたかったのか?」と素朴な疑問を
口にした。

621 :ライ×凪9:2009/11/14(土) 15:39:58 ID:nQGfGqrS
「違うのではないのか」
凪にとってゲイリンは師であり、そして親とも頼むような存在だったに違いない。
そのゲイリン亡き今、ぽっかりと空いた心の風穴を埋めたいのだろうと言うのが
ライドウの推測だ。
「……」
「……」
それをかわきりに、凪が押し黙った。
柔らかな曲線を描いた目の縁を彩る睫毛が、瞬きの度に何度も揺れる。
物言いたげな視線だ。
「…あの…」
凪とゲイリンについて語り合うのも悪くない。
心行くまで喋りに付き合おうと臍を固めていたライドウは、モジモジとしている凪を
促した。

「……泣いている人をハグするは、癖ですか?」

それはあまりにも唐突な質問だった。
ゲイリンの話であろうと思っていたアテが外れ、ライドウは思わず絶句してしまった。
しかしこの手の質問をしたがるのは、女性の性質なのだろうとも思えた。
以前タヱから好みの女性を尋ねられた時は、それが名指しだったせいで困ったもの
だったが、この質問は最大公約数のような答えで充分でもある。

「癖である男もいるだろう。しかしご婦人が目の前で泣いていれば、そうする男は
 多いと思う」
「…え…?…いえ、確かにそうなのかもしれませんが……。その…世の男性の話では
 なくライドウ先輩は…と言う意味で…」

凪の言葉が終わる寸前、ライドウはトンと音を立てて湯飲みを置いた。
その小さな音に、凪は“怒られる”と思い込んでビクッと肩を竦ませたてしまった
のだが、次の瞬間凪の目に映ったものは、畳に頭がつくほどに深々と頭を下げる
ライドウの姿だった。
うら若き乙女にとって、男性から体に触れられて無礼だと感じる者もいるだろう。
だからライドウは遠回しに責められていると思ったのだ。

622 :ライ×凪10:2009/11/14(土) 16:17:03 ID:nQGfGqrS
「ち、違います!そんな…あの、…謝って欲しいと思った訳では…!頭を上げて
 くれるを希望します!ライドウ先輩は何も悪くないセオリー。自分はライドウ
 先輩にハグされて嬉しかった。本当です!」
思いがけないライドウの態度に、凪は混乱して更に続けた。
「ただライドウ先輩が、あまりにも自然にハグしたプロセス…。いつもあのように
 女性をハグしているのかと思うと、その…ジェラシーが」
激しくかぶりを振り、捲くし立てていた凪が、突然両手で口を覆って言葉を切った。
ポロリと零れてしまった言葉を回収しようとしたのかもしれない。

「…ああ…じ、自分は…何てはしたないことを…」

ライドウは女学生から恋文を握らされたり、愛の告白をされた経験はある。
しかし『一般人=護るべき人間』なのだ。
それ以上でも、それ以下でもない。性別は関係しない。
任務があれば何日も不在になる。そして悪魔の返り血を浴びるなど茶飯事でもある。
しかも上司である鳴海でさえ、葛葉ライドウと接点があると言う理由で人質に取られた
過去すらあるのだ。
そのような世界に一般人を巻き込むなど、ライドウにとって出来ない相談だ。

しかしライドウとて十代の青年である。
混乱と羞恥を感じなかった訳ではない。
悪魔召喚師として、同じ世界に属している凪の言葉であったせいだろうか。
初めて女性にアプローチされた、と言う実感があった。

しかしそんな自分よりも、何百倍も慌てふためいている人間を目の前にしているせいか、
ライドウは少し気持ちに余裕が持てた。
スローモーションのような動きで、ライドウが頭を上げる。
――穴があったら入りたい。
凪は泣きたい気持ちで真剣にそう思った。

623 :ライ×凪11:2009/11/14(土) 16:21:51 ID:nQGfGqrS
――いつ頃から、凪はこのような遊戯を覚えたのだろうか。

それはまだ初潮を迎えてもいない、幼女だった頃にまで遡る。
寝苦しい夏の夜、蹴飛ばした上掛け布団を脚の間に挟んで、暑さに足を泳がせ
ていると、布団と股が偶然擦り合わされた。
そして今まで感じた事のない、不可思議な心地良さを味わった。
それほどきっかけは単純であった。
以降、凪はひっそりとその遊戯に没頭した。

しかしその遊戯が、男女のまぐわいに関係していると知ったのは、ライドウと
出会う一年ほど前に過ぎない。

具合が悪いのだと言っていた村人の家へ、凪が薬を届けに行ったときの事だ。
家の中から、女性の息苦しそうな声が聞こえてきたのだ。
心配になって声をかけようとすると、それは甘やかな嬌声に変わった。
凪はドキッとした。
ひそかな遊戯の最中、自分も同じような声を出してしまう事があったからだ。
そしてほんの少しだけ開いていた障子の隙間から覗き見たものは、男女が
汗みずくになって絡み合う痴態であった。

そんな事に当初はショックを受けたものだったが、凪はライドウと出会ってから、
遊戯に空想をまじえるようになっていた。

ライドウの猛々しい刀捌き。
対峙した悪魔を射竦めるような、真っ直ぐな眼光。
食いしばった歯の隙間から、時折漏れる苦しげな低い唸り。
規則正しくも、荒くなった呼吸。
そんなものが遊戯の最中に思い出され、自らの女陰をまさぐっていた指先が、
いつしか自分の指ではなく、ライドウの指であるという空想へ移行してしまうのだ。

頭を上げたライドウは、ただ無言で凪を見据えている。
単に驚きのあまり言葉をなくしているだけだったのだが、凪は自分の淫らな空想を
知られてしまったとすら感じて、堪らず羞恥で染まった顔を覆った。

「ソーリーです…。お願いですから、み…見ないで下さい…」
-------------------------
…長くてマジすんません
さくっとエロシーンだけ投下すればよかったぜ

>617
閨でもゲイリン語を所望っすか
がんばります

624 :名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 02:33:23 ID:NZR2E7gb
エクセレント!

凪の可愛らしさはゲイリン語にこそあるセオリー。
さらにSSといえば口調を再現するのもまたセオリーです。
今回もまた面白かったです。
続きを期待してます。

625 :名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 04:29:17 ID:/JTMQXy8
描写が丁寧で好みだ…続きも楽しみにしてます

626 :ライ×凪12:2009/11/17(火) 19:48:40 ID:oXdYmWa9
気まずい沈黙が流れた。
虫の音が、やけに大きく聞こえる。
今は凪が空気を和ませる役目を担うとは思われない。
ライドウが沈黙を打破しなければ、二人は居たたまれない空気の中に
身を浸し続けなければならない状況だった。

不器用丸出しの咳払いがライドウの口から漏れた。
「ジェラシーとは…嫉妬、か」
漸くライドウが重い口を開く。
凪からの返事はない。
暫くの間を置いて、顔を隠したまま凪はコクンと頷いた。
会話は続かなかった。
しかし凪の頷きが、その場の空気を違うものに変えた。

女性から向けられる一途な好意と言うものは、男としての自尊心を擽られる。
ライドウにとっても、そこは例外ではない事象であった。
まして羞恥に縮こまっている凪には、女性らしくまろやかな愛らしさがあった。
「…凪」
名を呼んでも、凪は顔を隠したままかぶりを振るだけだった。
恥ずかしさのあまり、もはや口さえ開く事が出来ないのだ。

ライドウは初めて“逃げ出したい”と言う感情を抱いた。

女性を相手に情緒ある遣り取りなど、した事がないからだった。
鳴海を真似て、話術巧みに女性をなだめすかす事が出来たなら――。
そんな都合の良い考えも脳裏をかすめたが、話術巧みに…と言う時点で、無理だと
言う自覚もあった。

627 :ライ×凪13:2009/11/17(火) 19:49:45 ID:oXdYmWa9
――逃げたい、だって?やっぱ怖いんだ。

鳴海の顔が脳裏に浮かぶ。

――いいえ、怖くありません。

ライドウは胸の中で、即座の否定を返した。

今まで“知らぬ存ぜぬ”が免罪符になった事など、ライドウの人生に
限って言えば一度もなかった。
若輩と言えども、そんな甘ったれた事を言える環境に身を置いた事がない
男だからこそであろうか。
まったくの手探りと言う状況は、かえってライドウを開き直らせた。

「来い」

それは仲魔に命令する時と同じ、主の命令に否を言わせない強い響きを
孕んだ声だった。
凪はビクッと肩を揺らす。
「来るんだ。…凪」
二度目の呼びかけは優しかった。
凪は漸く顔を上げた。
座卓越しに座すライドウが、凪に向かって真っ直ぐに手を差し伸べていた。

628 :ライ×凪14:2009/11/17(火) 19:51:52 ID:oXdYmWa9
(…はい。何でしょう、ライドウ先輩)

うっとりと返事をする凪の心だけは、正直にライドウへ寄り添った。
しかし肝心の体が、なかなか動かない。
フワフワとした感情で、立ち上がる事もかなわなかった。
仕方なく、凪は正座したまま汗ばんだ掌で畳を掴み、ゆるりゆるり膝を進めた。
魅了された悪魔のように、覚束ない、そして緩慢な動きだ。

ライドウは待った。
凪が、自らの意志で傍へ来るまで。

互いの膝と膝が当たるほどまで近寄った二人だったが、やはり沈黙が横たわって
いた。
相変らず凪は黙ったまま俯いている。
ライドウも口にすべき言葉が見当たらず、押し黙っていた。

その時、柱時計が音を立てて時を告げた。

槻賀多村と最寄りの駅を往復している乗合バスは、また朝にならなければ来ない
事を告げる音だ。
ハッとして顔を上げた凪だったが、ライドウの視線から逃れるため、直ぐにでも
俯いてしまいそうになる。しかしライドウの手が、それを阻止していた。
「先ぱ…」
口を開きかけた凪の唇へライドウの唇が、軽く押し当てられた。
ドクン、と凪の心臓が強く打った。

「一夜の宿を頼みたい」

感情が読み取り難い表情を晒しているライドウだったが、眦がほんの僅かに
紅潮している事が判る。
ライドウも冷静という訳ではないのだ。
凪はそれが嬉しかった。
「はい」
いらえを返す凪は、もうライドウから視線を逸らそうとはしなかった。
-------------------------------------
>624>625
ありがとう
勝手に滾って書き始めたモノだけど
※で俄然やる気も倍増した

629 :名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 21:47:11 ID:iOJqm1PW
二人の慣れてないぎこちない感じのやり取りがいい感じだ
若者特有の青さもありつつキャラのイメージが全然崩れてないのが凄い
なんか読んでてドキドキするw今回も面白かったです頑張ってください!

630 :名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 00:33:25 ID:SC7M3b0g
大正らしい奥ゆかしさが良いなあ。20年だけど。
次を楽しみにしてます!

631 :名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 02:07:25 ID:VI/byMQD
移転作業・最新レスまでの保管が完了しましたので、ご報告します。
新URL:http://www.s-ht.com/~eparo/

移転前に投稿された記事を編集→送信すると一瞬エラーが出ますが、
編集自体は正常に出来ているので、気にしないでください。

記事が見れない・表示がおかしい等御座いましたら、左上の掲示板にてお知らせください。

それでは、今後ともよろしくお願い致します。

632 :名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 14:55:23 ID:71lt8jee
シルキーさんに聞かれたもんで貴女に会った時歓喜を覚えたって言ったら
罵ったうえにいじめてくだされた。スッキリした貴女の顔を見てまた歓喜を覚えたって言ったら最後までいじめてくださるのだろうか

633 :名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 18:07:47 ID:BPU0gvNq
>>631
いつもありがとうございます。

634 :名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 22:14:54 ID:NrhGn+KD
>>628
亀だがGJ!なんか初々しい感じがなんとも言えず好きだ
続き楽しみです

635 :名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 02:03:35 ID:saI/xfpo
保守
ライ×凪の続きが気になる!

636 :名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 18:40:43 ID:NlLrtVKB
>>628遅ればせながらGJ!
ライドウ×凪イイネー全体的に丁寧な感じが。
この調子で最後まで頑張れー

637 :名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 20:10:04 ID:xCIv26BE
>>628
続きを待ち望んでます
こんなライ×凪が読みたかったので!

638 :名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 04:00:17 ID:Yg/K5qke
誰ぞ少女閣下で何か書いてみる男気溢れる奴はおらんのか

639 :名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 05:50:45 ID:RMoHX5zg
ロウルートまだクリアしてないので無理です

640 :名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 22:10:26 ID:7RowBHqy
口調が閣下まんまなんだもの

641 :名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 09:34:38 ID:mSxDV0yR
真TとかUやってると閣下の声が池田秀一で脳内再生される

642 :名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 01:38:34 ID:zvnBMHIB
最近の若閣下の声が古谷さんで脳内再生される俺とは相容れないようだな

643 :名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 04:42:11 ID:HBC3a/L/
SJまだやってないからよく知らないんだけど少女閣下ってあれ
女装じゃなくてちゃんとした女性なの?一文字違いでかなり色々変わっくるぞ

644 :名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 07:52:20 ID:ZUqm1uXG
>>643
ヒメネスは女の子って言ってたけど
まっ平らな胸とあの口調が……

645 :名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 04:07:10 ID:H0DPkxKT
少女じゃなくてまったいらな胸の成人女性がよかった。
長身で貧乳で閣下口調とか最高だったのに。

646 :名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 11:09:15 ID:/ss7rDyE
それだと女装にしか見えない

647 :名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 22:36:20 ID:RCjwhCm/
>>643
一応ゲーム中では少女って扱いだが、プレイヤー目線では女装にしか見えない
今までの閣下を見たことのない人なら、先入観なく少女に見えるんかなぁ…

648 :名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 16:36:24 ID:9l4wjIE/
そうそう、名前もルイ・サイファーで、口調もまんまですからね…。
どうみても女装としか…。

649 :名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 00:50:26 ID:xXDd1Y/4
ヤダヤダ女の子じゃなきゃヤダヤダ(AA略
と思っていた時期もありましたが
超ナイスバディの女体にもなれるけど
あえて俺は『女装』を選ぶゼェー!と言うのも
大変閣下らしいケレン味かもしれないと最近思いはじめた

でもやっぱり女の子じゃなきゃヤダヤダ(ry
女体分が足りねえんだよぉぉぉ

650 :名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 01:03:00 ID:MbmfBEIC
両性具有の方が閣下っぽい気もする

651 :名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 01:03:49 ID:P/u0CnpQ
テイキッイージー!

652 :名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 10:48:22 ID:17Oxme8r
男の娘とかアリだろ。

653 :名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 21:57:30 ID:dfpeTVSk
両性具有といえばアバチュのエンジェルさんですね

654 :名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 01:57:08 ID:QhExlhU+
ありえないけど、閣下とエンジェルさんでふたなり同士話をさせてみたい・・・

655 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 02:56:03 ID:3lSw4oo1
アンソニーなら閣下もいけるのだろうか

656 :名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 20:07:43 ID:BLFyiH9S
>>655
普通にイケると思ってた

657 :名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 19:20:31 ID:YxL6L7PM
閣下なら俺だって余裕

658 :名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 17:13:27 ID:JNl6pxRr
ユズED後のネコミミ×アマネの妄想ばかりが膨らむが如何せん自分には文才が無い

659 :名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 20:07:34 ID:Fti0bdFK
甘ったれるな

660 :名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 20:04:39 ID:KlNDcrK8
年明けはじめてきたことよろ

ライ凪の人の続きを全裸で待ってるぜ

661 :名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 00:38:39 ID:IxySJMhE
俺も俺も 全裸にエリザベスカラーつけて待ってるぜ

662 :名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 22:20:48 ID:29maZSRf
仲魔の画像が載ったサイト何処だっけ?
ヒントださい

663 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 04:37:28 ID:sASmQuek
あげ

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