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【狼と香辛料】支倉凍砂作品 3わっち目

1 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:26:23 ID:50WO8vUX
ここは狼と香辛料など支倉凍砂作品のスレッドです

「おあずけ」の時はお行儀良く。
麦畑を転がる時は農家の方に迷惑をかけない程度に。

前スレ
【狼と香辛料】支倉凍砂作品 2わっち目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206360574/

前々スレ
【狼と香辛料】支倉凍砂作品のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176365199/

保管庫
ttp://www5.atwiki.jp/spiceofwolf/

2 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:57:55 ID:4Vg7JK4x
これは乙では無いでありんす
 、, _       /`、
 |:ヽ、ー-.,_  _./:∧:ヘ
 l::  ヽ_-‐'"::::::|:::,. ヘ:::ヘ
 ヘ_/::::: : :..:::へ!、、_l:::::l\
. //:::::::i:::..:::i:::::::::::::\l::::}:::ヘ            __
/ i::/::::-‐-|:::l:ハ:-‐-ヘ:::ヘ:::::::ヘ        _,-‐'"-‐''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"7
 !´lイ/i´Xー´ヽy' 7'ヘ'ヽ{:::::::::ヘ      /:::::::::::::: : : : : / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ     /
  ! lル l::::}   ! l::::::}/::::i::::::::へ    ./::::::::::::::::::: : : : : :l         /   /
    {、`ー' ::::::  ー '///!:::::::::::::ヘ   l::::::::::::::::::::::: : : : |       /   /
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    __/  ,l ヘ┤|/\ ソr‐、i::ハ:ハ/::::::::::::::::::::::::: : : /  /   /
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         }ー--‐t´ <>::::Vv:::::::::::::::::::::::::: : __,-'  /    (_           ヽ`ヽ、
      _,,,_/` ̄二-X〆〉_>-.,,,____,,,,-‐'"   (       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   )
      \_ヘX.__./ヽ,__>-、ヘ           ` ー‐‐----.....,,,__,,,......-----'''""´
        "         `´
尻尾にペンキつけて歩いてるだけじゃから勘違いをするでない!


3 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:10:20 ID:IRqnU1P/
これは>>1乙ではなくて、わっちの自慢のしっぽじゃから勘違いをするでないぞ!
              |\       |\
              l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ  つ
                 シ~ /" `ヽ ヽ  `、l     つ
             //, '///|! !‖ ヽハ 、_ヽ  つ
             〃 {_{\」」 L|l|/リ l │ |ヽ   つ
  ____.      レ!小l●    ● 从 |、| )
 く  ノ::::::;;;;;;\.     ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノハ´
   ̄ ̄フ;;;;;/ /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ    j /⌒i !ヽ
    /;;;;/  . \ /ヽ.| l>,、 __, イァ/  ///ハ
  /;;;;∠___ /ヽ./| | ヽヾ、 /,{ヘ、__∧/ハ !
 く:::::::::;'::::::;':::::::;'::::::7ヽ< } /   l丶× / ヾ l l''ハ∨

4 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:45:09 ID:PzepNT6n
1>>乙!
で、質問だが第1作目は誰が・・・・書くんだ!?

5 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 13:06:11 ID:JxYrJycF
>>1
そうだなぁ…狐好きの人かなぁ、やっぱり。
ただし大穴で狼の人も有り得る。

6 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:39:51 ID:7o7lD4kM
前スレ998のgjっぷりに泣いたw

7 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:58:54 ID:Y/JNgVOA
>>5
あ〜、そうだな。
実は俺あのエロくない感じのも好きだったりする。
狐好きの人かな?
でも、狼の人もみたいな。

8 :狐好き:2008/11/24(月) 07:20:34 ID:11WnVNcj
>>5
>>7
ありがとうございます!
でも実はまだネタが無くて・・・・・・・・
どんなシチュエーションにしようか思い浮かばないですorz
すいません;;

9 :名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:17:04 ID:kDo2GU5k
そろそろ即死が怖い季節なので保守

10 :名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:23:34 ID:Nv2fSYt/
age

11 :名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:20:56 ID:35DoVaH1
保守

12 :名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 06:36:31 ID:nd1S9lGE
  ∩∩ 
 ( ・ x ・)


13 :名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 10:44:44 ID:Xbp7W6uH
   , -、
  ((|∵|
   ト- |))

14 :名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 17:01:28 ID:hYKEbHXG
>>狐好き
それは、シチュエーションをこっちが考えたら書いてくれるということか?
できたら、狐のが読みたいんだが?

15 :名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 23:13:58 ID:l6pHnJ7B
ノーラが教会の神父に夜な夜な慰み者にされてる作品はまだですか?

16 :名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:08:25 ID:SHFtlxuu
保守

17 :狐好き:2008/12/03(水) 16:28:08 ID:k/mNOOrR
>>14
ありがとうございます!
えっと、できる範囲のものなら書かせていただきます^^

18 :名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 19:38:45 ID:wi4zWeND
保守

19 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 13:41:58 ID:Ich8LEGo


20 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 16:04:57 ID:0ZFAn2ku


21 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 17:12:06 ID:BnWEw19E


22 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 17:15:57 ID:Sg8ZVgXa


23 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 18:31:08 ID:4Kfwocjh


24 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:17:29 ID:p0cTARkO
>>19-23
わっちはどこにも消えはせん
ぬし様よ、ちょっとは心配してくれたかや・・・?

              ___
            ,..イ,r /   __
          / / }/__,イr'"´}
       ,. ´/  /‐''"'   {"、 i}
      /  '   /       ヾ}
    /   /   /  ,/ |  | } ,ハ
.   / /  ,′  ,' / |l| | | l| |  ||
     ,′! ′  f' /! _|」 | L」_|  l!
      | |    l7テ_」ノノ}ノ _」|! /′
       | |    lr升(``  ハ)ノイ
     ,'│   |ヾzク   マ { ',
     / ,ハ.   | xxx.   '丿 ヽ
.    / / ム,  ', -='''"""''''ヽn  ヽ
      /r'": :'.  ヾー 、    |ノ`!、 '.
   //: : : : :ヽ  ヽ_......___   し'ノ': ,'.
.   rく__: : : : : :.\  \-‐く      ':,
    ′  `ヽ : : : : :\  ヾつ、   , ,',',',':,

25 :名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:21:59 ID:hcF0jmUD
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |


26 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 08:37:46 ID:q2hnNt6P
創作発表にも同じスレ立てていい?
ただし向こうはエロ抜きで

それで同じSS保管庫にエロありと無しで分けて収納して欲しいんだ

どうかな?

27 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 11:15:27 ID:EYiewVrE
>>26
既に立ってる。

狼と香辛料&文学少女シリーズ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222272218/l50

28 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 11:54:31 ID:q2hnNt6P
>>26
いや、それ俺立てたんだけどさ……一緒にするの不評だったし
独立したスレ立てようかなって

ただ立てても過疎るのは目に見えてるからこことのコラボで
両方のスレが活性化したりしないかなって思ったんだけど


29 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 12:42:35 ID:HAtlYblj
>>28
すでに立ってるスレのを分けるかどうかをここでされてもな
しかも他板の話しだし

30 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 15:26:12 ID:slpzyJp7
>ID:q2hnNt6P
そもそも何故作者も違うような作品をまとめてスレを立てたのか理解できん
お前アホだろ、ひょっとしなくてもアホだろ
2chはお前の遊び場じゃないんだ半年と言わず4〜5年ROMってろ

31 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 18:42:28 ID:q2hnNt6P
>>29
他板だけど同じ狼と香辛料関連じゃないか 商会ようなの横のつながり
をスレにも……と思ったけど厳しいのかな

>>30
二次元にまでエロを求めるとは相当飢えてるなw
リアじゃまったく女に相手にされんのだろう?

フロイトの防衛機制で言えばお前みたいにエロパロに張り付く
人間は全員「代償」を二次元に求めてるんだろうなw

あーキモいキモいw

32 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 19:21:19 ID:slpzyJp7
>>31
うわぁ・・・俺おかしい事言って無いよな?
作者が違う上に出版されてるレーベルも違う作品の二次創作をどうして1つのスレでやろうと思ったのかな?
ねえねえ?どうして?^^

大体お前もここのみならず創作発表板にまで張り付いてるじゃないか
エロが絡もうと絡むまいとお前も同じ穴の狢だろう?
フロイト御大の言葉を借りるまでもなくお前はアホだよ・・・いや、池沼?

33 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 19:24:00 ID:wArdy34c
なんだか酷い自演荒らしを見ている気がする


34 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 19:33:43 ID:q2hnNt6P
>>32
ハルヒスレもひぐらしスレも過疎ってるんだよ 人気作品のはずなのに。
だから二つ合同なら少しは人集まるかなと思ったんだ。
二つとも俺の大好きな作品だし。

ちなみに俺はここに来たのは今日初めてだよ。
三次元で性欲発散は間に合ってますから『あなたとは違うんですよっ!』

ラノベ板かどこかにSS投下スレあるかなと思って検索してたら
ここを見つけたってだけw


>同じ穴の狢
『むじな』か『ムジナ』でいいだろw 常用漢字外をネットで用いる
人間はほとんどが低学歴w

35 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 19:45:12 ID:oUZgImXJ
正直見苦しいからもう帰ってくりゃれ?

横繋がりとか言われても過疎ってるから、好きだからという理由でスレを立てるような人は信用できませぬ。
普通過疎ってるなら電撃総合とかファミ通文庫総合とかで立てると思うのじゃが。

煽りに反応してる時点でただの荒らしなのかもしれんがの。

36 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:12:23 ID:xqg+uu1o
>>35
> 信用できませぬ。

本物のホロなら「信用できんせん」と言うはずだ。
偽者め!正体をみせてみろ!

37 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:13:04 ID:GjA4RJP+
相談じゃなくてただの構って荒らしチャンだな、これは

38 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:35:58 ID:oUZgImXJ
>>36
わ、わざとなんだからね!
ちょっぴり猫被ったホロを表現しようとしただけなんだからぁ><

39 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 20:59:17 ID:oTJZ2AiX
>>34
ハルヒスレは昔は凄かったんだよ昔はな……

40 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 22:33:00 ID:q2hnNt6P
>>39
創作発表のハルヒはずっと過疎ですが

>>36
信用できぬ だろ

41 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 23:11:30 ID:vLMZHKb7
>>40
まあ、このスレがどこの板にあるかって考えれば、
創作発表のことなんて言ってないことくらいは解るだろ。

ほんと、帰れ。

42 : ◆8EgVG9lmPs :2008/12/09(火) 23:53:36 ID:q2hnNt6P
ハハハハハハ!!!!

俺の正体は神戌様さ!!!!!!!

エヴァ板では生粋の嵐として嫌われ者だぜ!!!

ここに寄生しちゃおっかな〜ウケケw

43 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 23:59:08 ID:GjA4RJP+
┐(´ー`)┌

44 :名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 23:59:45 ID:slpzyJp7
じゃあNGって事で

45 : ◆8EgVG9lmPs :2008/12/10(水) 00:12:02 ID:jDZOcq2W
俺は犬であり神であり帝王だ

名前など無限にあるしIDだって変幻自在だ



46 :ブルドッグ:2008/12/10(水) 00:15:30 ID:jDZOcq2W
こんなふうになw

47 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 00:17:46 ID:xes0VPGv
それは荒らす宣言と受け取ってよろしいですかな?

48 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 00:27:54 ID:jDZOcq2W
冗談ですよwアメリカンジョークw
荒らすわけないじゃないですかw それじゃあみなさんさようならん☆

49 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 07:17:16 ID:umhOqLNb
なんというかすごいものを見たって感じだ


50 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 12:15:29 ID:rDWJyFY/
昔本工場に現れた「戦士」だろ

51 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 12:21:20 ID:ME56slIh
狼の人といい痛い奴の集まるスレだな
ホロはKYに好かれるオーラでも放ってるのか

52 :名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 13:15:19 ID:rDWJyFY/
>>51


53 :名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 16:56:14 ID:0bVNQakO
狐好きにシチュプレ〜
つ ロレはホロとであってなくて、行商人。
まぁ、いろいろあって今はエーブと仲がいい感じ。
で、エーブはロレを好きだけどロレは何にも考えてない。
エーブが必死にロレを自分のほうに向けようとする。
その後は考えてない。がんばれ!

54 :名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 20:21:24 ID:gIrbX0j8
53にならって狐好きにシチュ
エロいのを書けるかわからんが、ノーラがあの手この手でロレンスを追い詰め逆レイプってのが読みたいな。

55 :名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 20:21:54 ID:lHIonAeg
事後にホロが気づいて嫉妬するんですね、わかります

56 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 17:53:31 ID:uCMStmVB
エロいのは狼少女に。
ほのぼの系は狐好きに。
今までの例からするとこうか?

57 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 23:13:42 ID:KFDYMLUB
「いやー助かりましたよ、ノーラさん。さすが羊飼いというだけあって、なかなかの目利きだ」
ロレンスは買ったばかりの山羊の乳に口をつけるや否やそう言った。
口にまろやかに広がる甘味は、まさに絶品だ。
「いえ、そんな……」
ノーラは恥ずかしそうに、うつむきがちに言った。
「おかげで新鮮な山羊の乳が買えました。これを飲めばホロもきっとすぐに元気になるでしょう」
「そうだといいですね……。突然倒れたからびっくりしちゃいましたけど、今は静かに寝れているでしょうか……」
「大丈夫でしょう。部屋を出るときには既に安らかな寝息をたてていましたし」
「そうですか……」
安心したような、それでいて切ないような口ぶりでノーラは相槌を打った。


「あっ」ノーラが声を漏らした。商人らしき男の肩がノーラにわずかに接触したらしい。
「おっと、ごめんよ」
特に悪びれた様子もなく男はそう言うと旋風のごとく駆け抜けていった。
「全く困ったものですね。ただでさえ人が多いのに走り回る者がいては通行の迷惑だ」
「でも仕方ないんじゃないでしょうか?商人の方にも色々と都合があるんでしょうし……それより……」
言葉尻を濁してノーラが顔を下げる。身長差があるのに加えてノーラはローブを身にまとっているため顔がまるで見えない。
「ロレンスさん……」
うつむいたまま、ノーラは消え入りそうな声で言った。
「もう少し近づいて並んで歩いてもいいですか?」
思わず少しドキリとする。それでもロレンスは平静を装って言った。
「もちろんですよ。道幅も狭いですしね、なんでしたら私の後ろを歩いても……」
「ロレンスさんの隣がいいんです」
ロレンスの言葉を遮ると、ノーラは数歩、歩み寄って来た。
ちょうど、肩と肩が触れ合う位置。他人から見れば完全に恋仲だろう。ノーラの衣服の柔らかさが伝わる。
後ろめたくなるような感情が湧いてくるのを感じたロレンスは慌てて口を開いた。
「ところで何歳くらいの山羊の出す乳が一番おいしいんでしょうか?」
雰囲気を壊すには、食べ物の話がいい。
「どうでしょう……3、4歳でしょうか。あまり変わらない気がしますけど……。ロレンスさんは山羊の乳がお好きなんですか?」
ノーラが顔を上げた。透明な瞳に、真昼の太陽の光が差している。
「はい、好きですね。栄養もありますし」
「では他の動物の乳は……?」
「ああ、牛乳もおいしいですよね」
「他のは……?」
ノーラは目線をそらすと、賑やかな市場の方に目をやった。
「他に……ですか。例えば、他にどんな動物が?」
ノーラは口をぎゅっと結び、ロレンスを見つめている。頬が微かに朱で染まっている。
ノーラは何かを言いかけ、口を閉じ、それからまた口を開いた。
「……人間の……とか……」

58 :名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:58:17 ID:pKktv8Eb
(゜Д゜)

59 :名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:48:12 ID:6MPyL3E8
(^ε^)-☆Chu!!

60 :名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 09:44:11 ID:hQ82NUA5
タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!!

61 :名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 11:46:59 ID:Oy/IWZrE
いや、マテ!落ち着くんだ!!
これは母乳の事だろ




わっふるわっふる

62 :名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 13:34:14 ID:g51rZune
な・・・何の防御もできぬまに急にきた!

63 :名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 22:02:04 ID:5Qoi/Cw2
ホロのほろ酔い



ごめん…何でもない…

64 :名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 22:48:12 ID:YCuBYoaN
ホローできないよ

すまん…忘れてくれ…


65 :名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 02:30:17 ID:90o22PNM
銃弾にはホローポイントというのがあってな…


…お願いだからその銃を下してくr

66 :名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 02:38:46 ID:KZcflc7W
エナメル加工なんですね、わかります

67 :名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 16:45:51 ID:lY9eE4xx
それは琺瑯やがな

68 :名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:56:48 ID:yrnG2C3f
そのギャグ、さホロおもしろくはないな


……俺が一番つまんないな

69 :名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 01:35:33 ID:6WF3sQCN
スレも序盤なのにもうホロびに至る病が……

70 :名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 01:51:48 ID:BZk9Blqt
ホロッときた

71 :名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 02:28:36 ID:tv6nSYd0
昔々、開拓時代のアメリカ
夢と希望をもった人達はホロ馬車で延々と続く荒野や森を…

72 :名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 02:50:25 ID:3uqUNY+1
…その開拓精神はついに月へと到着した。
それが、あホロ11号

73 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:26:52 ID:5klLxcUB
実はその月はホログラムだった・・・

74 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 01:39:55 ID:mQ0YlVes
そして地球はホロびた

75 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 01:57:57 ID:/DW3EU7k
・・・目覚めよ・・・ホホロット・・・・・

76 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:05:14 ID:j8HhNB2g
へっ、ホロい商売だぜ

77 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:20:21 ID:mQ0YlVes
>>57
ひんぬーのノーラたんから母乳だなんて認めんぞ!!!
でもかまわん!続けたまえ!!1!!!

78 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 19:52:54 ID:XyA9fD7l
みんなの発言にホロホロしてきた。
(・ω・`=´・ω・)

79 :名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 20:20:22 ID:P1f4AuMi
          Z^ヾ、               Zヾ
          N ヽヘ             ん'い     ♪
          |:j rヘ : \ ____ _/ :ハ;、i     わ
         ぐ^⌒>=ミ´: : : :": : :`<ヘ∧N: :|   し  っ
         ∠/ : : ヘ: : : : : : : : : : : `ヽ. j: :|   l  ち
            / /: : /: /: : : /: : : : ^\: : :∨: :|  て  わ
        / //: : ∧/: : : :ハ : : \/:ヽ : ',: :ハ  や  っ
         /:イ: |: : :|:/|\: /   : :_/|ヽ: :|: : :l: : l  ろ  ち
.        /´ !: :l: : l代ラ心   ヽ:ィ勺千下 : | : :|  う  に
         |: :|: : |l∧ト::イ|    |ト::::イr'|ノ゙: | : :|   l
         |: :l: :小 弋少  :.  ゞ=‐'/: : ;リ : :|  ♪
         |: :|: : 八""  r‐―  V)"/: : /: : ;.;'   />
            Y : : : |>ーゝ _____,.イ⌒^`ーi : :八  </
          ヽ{: : !: /: : /IW ,(|_;i_;|_j__j: : : : \ に二}
      ,      人: ∨: :/{_幺幺 廴二二ノ: : : : : : ヽ
    _b≒==く: : ヾ:{__;'ノ∠ムム>‐弋 : : : : : : j: : : : '.
    _b≒/竺≧=巛_>''7   |   >、!: : : ハ: : : }
           レ'´|/く二>{__,|x-</}: /  } /∨
             /;∠.___ノレ<〕__'´   ´
         __厂X/XX{ ) ヾ!   \ \ヘヘヘ、_
         {{Zんヘ/XXXXじ   |!     `くxべべイ }
         _∧/ん<Xx厶    |!     r' ̄〈ヽ_!〈
        \ L 辷ヒ二二/   |! _/\「   r┘ーヽ`} ノ}
         `ヘ_`¬ヘxヘxヘxヘル^  xヘ厂: :=-: :(◯)'′
           ~^∀ヘxヘxヘxヘ/∀ー=-一'^ ̄´ ̄

80 :名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 22:32:17 ID:rgZzRNon
過去スレみれん・・・・・
誰か、保管庫に狐好きのをいれてくれ!
お気にだったのにOTZ

81 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:11:12 ID:9lo5a5v4
アンケート
君は狼少女の中の人と狐好きどっち派?
ちなみに俺は狼少女派w

82 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:18:07 ID:5FHLNhUF
別に職人個人に対して特殊な感情は持ってない

83 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:31:50 ID:4nR+QXlA
保管庫においてあった作品が最萌え
ギリシャ神話のオルフェウスの小話挟んだやつは面白かった

84 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 14:32:31 ID:4nR+QXlA
×やつは ○やつが

85 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 16:25:49 ID:AePo2f3r
投下マダー

86 :名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:07:08 ID:MmEULmYD
「ぬしよ、何をのぞいておるのかや?」
「ホロ!いいとこにきた!みろ、あんなとこにお前の人形が・・・・」
「誰が作ったのかはわかりんせんが、わっちはもっと美人じゃ」」

アキバでの出来事?

87 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 04:20:48 ID:Yjei07LJ
確かにそこまでぺたんこではna

88 :名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 10:59:01 ID:ZFHoUwEY
>>63-79
SS待ってる間も面白いおまいたちが好きだぜ

89 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 08:44:58 ID:NjEEJAjp
まだか〜

90 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 08:45:54 ID:3mJiPZl3
わっちわっち

91 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 19:16:41 ID:X14MYCCJ
狐好きにシチュがでてるけど無理せず自分の力のだせるのをだしてくれよ
応援してるわ

92 :狐好き:2008/12/29(月) 16:22:56 ID:dSj47zmn
シチュくれた方、>>91
ありがとうございます^^
できるだけがんばって見ますね!

93 :狼の人:2008/12/29(月) 18:30:33 ID:Ijjkfk3B
こんばんわ。お久しぶりです。
狼の中の人です。ようやっと身辺が片付いたので、投下しに来ました。
間が空いたので、忘れてしまった方も多いと思いますので、
需要があれば、現在のシリーズを最初から投下いたします。
ま、ごちゃごちゃ言わずに投下しろって話ですよね。

エロは今回はありません。
ではどうぞ。

94 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:32:12 ID:Ijjkfk3B


森を出た時に降り始めた雨と、
日差しが傾いていたこともあって、
今はすっかり夜の帳が町に覆いかぶさっている。
そんな町をロレンスとその連れホロ、
さらにハクツラという女性が乗った馬車は、
夫が営むと言う宿を目指し、
雨でぬかるみ始めた道を進んでいく。

ロレンスは荷馬車の上で一人にやけ顔を浮かべている。
自分の常識外の建築様式の家々と、
この町の住人の服。
まさに別世界であり、そんな異国の“空気”に当てられたロレンスは、
その商人魂の慟哭を抑えられずにいた。
この町の服や物、装飾品を外に持ち出すことが出来たら、
どの程度の儲けになるか―――
様々な算段が頭をよぎる。
目立ちたがりの貴族に見せれば、
間違いなく連中の足元を見る事が出来る。
あの連中は『他に誰も持ってはいない』の謳い文句に酷く弱い。
その上この独特の風貌なら、よりしっかりと彼らの心を鷲掴みに出来る。
そうなれば、それこそ濡れ手に粟のぼろもうけどころでは無く、
望む場所に、望む大きさの店を持つことですら容易い、
“うまい”話しなのだ。
今積んでいる香辛料を、
この町の南東にある森の中の村に売り、
稼ぎを出したらいったんここまで戻ってくるのもいいかも知れない。
そう考えると、口元がだらしなく緩む。
『“うまい”物はなんだって人の口を無防備にさせてしまいんす』
ホロがいつだったかに言ったセリフが頭をよぎる。
余計に口元が緩んでしまうのをロレンスは、
ただ一人楽しんでいた。


95 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:33:01 ID:Ijjkfk3B


商売一色に染まった頭を切り替えるために、
ロレンスは何気なく、ホロのいる後ろの荷台に、
横向きで上品に座る女性を見る。
行きずりで出会ったこのハクツラという女性は、
ホロにどこか似た、神秘的な美しさを持っていた。
腰ほどまである白銀の髪。
言うまでもなく白い肌は、
空の雲をそのまま貼り付けたようだ。
白く小さい顔に浮かぶのは、
淡く紅に色着く唇、切れ目の美しい黒色の瞳。
端から端まで整った顔立ちは、
右の眼もとにある泣き黒子よってその完全なシンメトリーを崩され、
それがかえって、見事な自然の造形“美”を作り出していた。
体の方はと言うと、
見慣れぬ服によってラインこそはっきりとは見えないものの、
腹に巻いてある帯によりかかる膨らみが、
何よりピシッと閉じてあるはずの胸元を押し開き、
激しい自己主張をしている谷間が、
容易に豊満な体つきを想像させる。
もう一度ロレンスは荷台を振り返った。
横を向いていたはずのハクツラがこちらを向き、
にっこりと笑みを向けている。
これが何を意味するかが分からないロレンスでは無い。
慌てて視線をそらすが、
すかさず追撃が飛んでくる。

 「ふふふ。別に好きなだけ眺めていていいのよ?
お姉さんこれでも、こう言う事は慣れっこなの」

 頬に右手を当て恥ずかしそうに、
でもどこか楽しそうに見える表情。
一つ一つの挙動がいちいち妖艶なハクツラの振る舞いを見て、
ロレンスは確信した。
人をドギマギさせ、その相手の反応を楽しむ。
“間違いなくホロと同じような人種である”と。
であるならば、ロレンスにも多少はやりようがある。
経験はかくも偉大なのだ。
ロレンスは前を見たままやりとりを続ける。



96 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:37:00 ID:Ijjkfk3B


「あ、これはすみません。
ついまじまじとその“服”に見入ってしまいました。
成程。慣れっこ、と言う事はその柄は、
ここでは大変人気のある柄なのですね」

 余裕の表情を見せ、応えるロレンス。
ロレンスの言葉を聞きほんの一瞬驚きの表情を浮かべたハクツラだが、
すぐにそれを押し殺すと、
静かに元の落ち着いた表情に顔を戻した。

 「そうなのよ。町の男の人は大抵私の着物を見るのだけれど、
私が目を向けると、とたんに皆目を背けるのよねぇ。
丁度今のロレンスさんと同じように。
何かやましい事でもあるのかしら?」

 「私は物珍しさに眺めていたので、
この町の男の人がどんな目的で眺めるかは分かりません。
が、目を背ける理由は何となくわかります」

 「それ、興味あるわね。
一回でいいから男の人の口から聞いてみたかったのよ。
ねぇ、どうして目を背けるのかしら?」

 「それはハクツラさんがあまりにも美しいからです。
目を向けられた人間はみんな照れて、
つい目を背けてしまうんですよ。
誰だって昂揚してしまった赤い顔なんて見て欲しくないですからね。
それが昂揚の対象ならなおの事です」

 「うふふ、嬉しい事を言ってくれるわぁ。
成程、男って随分かわいいのねぇ。
でも、おだてても何も出ないわよ?」

 「ええ、もちろんです。
私もこれで商人のはしくれですからね。
この町へ来て右も左も分からない私達に宿を案内して下さる方に、
これ以上何かを望んでしまっては、
それこそ無礼に他なりません」

 「あらぁ、見た目通り真面目なのね。
でもおねぇさん、真面目過ぎるのは関心しないわ。
この着物位はじっくり眺めさせてあげないこともなくってよ?」


97 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:40:19 ID:Ijjkfk3B


首筋に感じる、ぞわぞわとした感覚。
すぐにでも振り向いてしまいたい衝動が、
ロレンスの中に突き上げてくる。
普段ホロの色香に中てられているロレンスでも、
一瞬だけ惑わされてしまいそうになる。
それほどこのハクツラという女性は色気の使い方がうまいのだ。

 「それとも…」

 少しの布ずれ音と共に近づく気配。

 「…それとも、あなたも照れて顔が見れない口なのかしらね?」

 突如耳元で囁かれる、今まで全く違った類の声。
だが、ロレンスは全く動じずに、
前を見たまま言葉を返す

 「いいえ、貴女には少し失礼ですが、
残念ながら私の場合はそうではありません。
本当はその服をもっと眺めていたかったのですが、
ふと、ある噂を思い出しまして。
それで、慌てて目を逸らしてしまったのです」

 「噂?…へんねぇ、私何か噂されるようなことしたかしら?」

 「いえいえ、ハクツラさんではなく服に関する噂です。
随分前に酒屋の看板娘から、
こんな話を聞いたことがあったんですよ。
『お店に来る男の人が皆、私の前掛けを穴が開くほど見るから、
穴が空いてしまって、繕うのが大変でしょうがない』と。」

 完全に不意を打たれ、ハクツラは開いた口が塞がらない。
それを尻目にロレンスは続ける。

「もし、ハクツラさんの服にも穴が開いてしまうとすれば一大事です。
人気のある柄だそうなので、いくらするのか市井の商人である私には、
皆目見当がつきません。
ですので、万難を排するために「目をそらした」」

 ハクツラが割って入る。
話に割って入ったと言う行為の意味―――
それを理解したロレンスはすぐに後ろを向き、
ハクツラの表情を確認する。
案の定俯いて長い髪を力なく垂らし、
肩を静かに震わせていた。
ロレンスの口を、なにか苦いものが広がる感覚が襲った。
そして『やりすぎた』ことを詫びようとした、その瞬間。


98 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:41:03 ID:Ijjkfk3B


「っぷ、あはははははははははははははっ!」

 腹を押さえ、片手で荷台をドンドンとグーで叩き、
大きな笑い声を上げる。

 「あ、あははははっ!く、くるしい――っ!」

 「だ、大丈夫ですか?」

 「へ、へいき!も、もう大丈夫よ。
あー可笑しかった!久々ね、こんなに笑ったのは。
良いわねあなた達、気に入ったわ。
特に貴方、私の言葉に動じるどころか、
そんなヨタで返されるなんて思ってもみなかったわ。
ホントびっくりしちゃった。
これでますますあなた達を、
宿に泊めないわけにはいかなくなったわね」

 眦に溜まった涙を袖で拭き取るハクツラの後ろで、
毛布がブルブルと小刻みに震えているのがロレンスの目に映る。
町に入ってからロクに構ってやれなかったので、
性欲面で少し心配だったが、どうやら笑う位の余裕は有るようだ。
それでもやはり、早く楽にさせてやりたいと願うのは、
“夫”としての責任感や義務感では無く、
単純に“旅の連れホロ”への思いやりに他ならない。

 「ではハクツラさん、せっかくですので、
貴女の好意に甘えさせて頂きます。
この町に居る間はずっとあなたのご主人の宿でお世話になる事にします。
そこで、早速ですが着いたらすぐに寝床と、
あと何か食べやすい料理をお願いします。
最後に、大きい桶を貸して頂ければ幸いです」

 「任せといて。どれもお易い御用よ。
…ねぇ、毛布にくるまっている所や、
今の話を聞くと、お連れさん具合悪いみたいだけど、大丈夫なの?
何なら医家の方でも、お呼びした方がいいかしら?」

 「いえいえ、そこまでしてもらっては悪いですよ。
ですがお心遣い、ありがとうございます。
連れに今、一過性のモノが来ていまして。
もう少しで終わるのですが、
少し慎重になっても悪い事は無いかな、と」

 「あー、そう言う事だったの。
確かにあれは厄介だわ。
それなら、尚更腕によりをかけて体に良いものを、
作ってあげちゃうわ。
それにしても、
よっぽどお連れさんの事、大事なのね。
なんだかちょっと妬けちゃうわ」





99 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:42:19 ID:Ijjkfk3B


「ええ、この世で一番大事な女性ですからね。
昔、自分の夢と天秤に掛けた事がありましたが、
私はこの連れと共に在る事を選びました。
私にとっては、それほどに大きな、
本当に大きな存在です。
ただ、私自身が、がめつい商人なんて職業ですから、
やはり『類は友を呼ぶ』と言いますか、
多少図々しさで手を焼く事はありますね」

 言葉の直後ロレンスの後頭部に視線が刺さる。
間違いない。数え切れないほど浴びたこの視線。
ホロだ。おおかた自分の事を肴に会話が進んでいるので、
面白くないのだろう。

『多少の無茶は覚悟しないとな…』

 ロレンスは心の中で自分に言い聞かせ、頭を話に戻す。

 「んー、もうっ!わかってないわねぇ。
図々しいって事は、
『この人はここまで言ってもちゃんと応えてくれる』
って信頼されてるって事なのよ?
大げさにいえば甘えてくれてるんじゃない。
貴方に甲斐性がなきゃ絶対してくれないんだから、
むしろ喜ぶべきよ」

 「そう割り切れればいいのですが…
何分、何年も数字とお金が恋人でしたから。
それに、お金と気持ちの相場は、
ある日突然変わることもあるので難しいところですね。
まぁ、今の話はありがたい助言として受け取らせていただきます」

 「うーん、なーんか最初に会った時から引っかかるのよね。
その余裕。どうしてかしら?
腹が立つと言うか、気に入らないと言うか…
ま、いいわ気にしないでおきましょう。
あ、そこの角左ね。
あともう少し行ったところにある別の角を曲がれば宿はすぐよ」

 「え?ハクツラさんさっきここ通りましたよ?」

 「嘘よ、そこの角を曲がれば…あれ?
……ごめんなさいね。
道、分からなくなっちゃったみたい」

 遠くから『ゴーン』と重い音が鳴り響く。
悪びれる様子もなくしれっとそんな事を言うその姿は、
先ほどのロレンスの見解通り、誰かさんにそっくりであった。






100 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:43:17 ID:Ijjkfk3B




■   □   ■   □   ■


ハクツラの案内によって“少し”よりも、
大幅に遅れて一行は目的地に着いた。
その宿は城壁を背にひっそりと佇む二階建ての立派な造りだった。
どっしりとした印象の宿は横幅が広く、
右側に隣接する建物との間に馬車が通れる程の門があり、
おそらく奥は簡素な荷揚げ場のような場所へ続いているのだろう。
それにしても、正面からみると随分風情のある趣だ。
この町特有の三角の屋根と、
その上にびっしりと敷き詰められた“タイル”の様なものが特徴的。
入口の上には看板が飾ってあり、しっかりとした字で文字が書かれている。
が、異国の文字で書いてあり、読む事が出来ない。
その広く開いた入口の両脇には動物のひげのように、
背丈の長い草が括り付けてあった。
さらに何か切れ目の入ったカーテンのような物が垂れ下がっており、
中が見えにくくなっている。
そんな不思議な建物が今回の宿だった。

宿に着くとすぐにハクツラは二人に

 「夫に話を通してすぐに右の門を開けてもらうから、
右の入口から裏の荷揚げ場に馬車を停めて待っていて頂戴。
そこに夫が来たら、
馬車から宿に運びたい荷物を遠慮なく言ってあげて。
言えば、みんな部屋に運んでくれるから。
じゃあ、またあとでね」

 と言うと、白銀の髪をなびかせて宿の中に駆けて行った。
ハクツラが宿の中に消えてから、
少しも経たないうちに右の門が重い音を立てて開いた。
言われたとおりに馬車を右手の小路から、
宿の裏手に進める。
正面からでは分らなかったが、
この宿は縦も結構長い。
裏手に着くと馬車一台は余裕を持って停めておけそうな、
屋根つきの荷揚げ場があった。
馬車を荷揚げ場に止め、
なかなか立派なものだ、と
髭をなぞりながら眺めるロレンス。





101 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:43:55 ID:Ijjkfk3B


『いつか自分もこんな立派な店を…』

 頭の中でついついぼやいてしまう。
後ろで鳴った門が閉まる音が、妄想ロレンスを現実に引き戻し、
それと同時に足音が近づいてくる。
足音の主は馬車の横を通りすぎ、
荷揚げ台によじ登るとこちらを向いて一言。

 「よく来たな」

 無愛想で、寡黙な顔つきの40代の男がぺこりと頭を垂れた。
男の背はロレンスよりも頭半分高く、
体はがっしりしている。
宿の主人ではなく、
どちらかと言うと用心棒の方が似合いだ。
だが、そんなホロで言う所の『良い雄』であるだろう印象は、
身に纏った桃色の半被が全て台無しにしてしまっている。
あんまりにも不似合いなので、
自然と顔が綻んでしまう。
そんなロレンスの顔を面白くなさそうに男は睨み、
軽く拗ねる様に鼻息を吐いた。

 「ふん…紹介が遅れたな。
俺がこの宿、“春風館”の持ち主だ。
名はゴンゾ。呼ぶときはゴンでいい。
お前たちの事は家内から聞いた。
確かお前が…」

 「ロレンス。こっちの毛布の中で丸くなっているのは、
連れのホロです」

 「そうか。
では、よろしくロレンス」

 「こちらこそ、お世話になります。ゴンさん」

 挨拶代わりの握手を交わす。
握ったゴンゾの手は、厚くゴツゴツしていた。
これだけで、どれだけの苦労があったのかが簡単に読み取れる。

「早速だが俺は何を運べばいい?
先に言っておくが、
馬車の荷物の盗難の心配はしなくていい。
この町の人間で盗みのリスクを知らない人間は居ない。
外から来る人間に関しても、
入る時に自分たちが持っていたもの以外で、
外に持ち出せるものは限られている。
だから安心して置いておいて貰っていい。
まぁ心配なら部屋まで運んでやるがな。
どうする?」





102 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:44:36 ID:Ijjkfk3B


荷馬車の行者台と馬の間に板を掛け、
荷揚げの準備に入る。
馬の方は奥のスペースがそのまま納屋になる仕組みだ。
無駄が無く、よく考えて作ってある。

 「そうですね、
ではここは貴方を信用して商売道具は置いていきましょう。
持っていくのはそこの袋3つだけでお願いします」

 「わかった。運んでおこう。
何、心配するな。宿を開いて8年になるが、
一回も盗難にあった事は無い。
大船に乗った気でいてくれ。
あんたらの部屋は二階の通り沿い、
ウチで一番の部屋だ。
母屋に入れば家内が案内してくれるだろう」

 「わかりました。
ですが先に代金の方を「それには及ばん」」

 「後でいい。
家内があれだけ他人を買うのは珍しい事だからな。
あんたらの事は信用している。
部屋に入ってひと段落したら、
一階の番頭台に来てくれ。
代金についてはその時だ」

 「そうですか、ではお言葉に甘えて先に失礼させて貰います。
ホロ、行こうか?」

 毛布に話しかけると、
ホロは毛布をローブのようにかぶり、
幽霊のような恰好で顔を隠したまま立ち上がった。
毛布の隙間から一本腕を生やし、
何もいわずロレンスの手を握る。
ロレンスはため息を1つ吐くと、
ホロの手を引き馬車から荷揚げ台に移った。

 「む、そうか…言ってなかったか。
ロレンス、すまないがここでは靴を脱いでくれ。
この町では家の中は基本的に土足厳禁だ。
慣れないだろうがここのルールなんでな」

 「あ、それはすみませんでした!
すぐに脱ぎます!」

 慌てて靴を脱ぐロレンス。
ホロも、うずくまってもぞもぞ動き、
再度立ち上がる。
毛布と地面の間に白い足と、
チョンと並べられた革のブーツが見えた。





103 :兆しの街2章:2008/12/29(月) 18:55:16 ID:Ijjkfk3B
「靴は正面玄関の方で預かっておく。
外に出たかったら、いつでも言ってくれ」

 言われる通りに靴と荷物をそのままにし、
ホロの手を引きながら短い渡り廊下を歩く。
廊下の先にある木製のドアを開けると、
見慣れた女性が目の前で座っている。
先ほど馬車で話していた人物とは、
まるで別人のようなハクツラがにっこり笑ってそこに居るのだ。
服は赤を基調とした艶やかな物に変わり、
腹の帯は黒と白の模様が入り腰のくびれを意識させる。
長い白銀の髪は髪飾りで留められ、
馬の尻尾の様に後ろに垂れている。

 「いらっしゃいませ!
ようこそ、春風館へ!」

 とびっきりの笑顔での出迎え。
あまりの豹変ぶりに思わず立ち止っていると、
後ろからゲシゲシと、
ホロが蹴ってくる。
それをいなしながら、ハクツラの後に追いていく。
ロレンスはこの宿が大きくなった理由が、
なんとなく分かった気がしたのだった。




□   ■   □   ■   □   ■   □



投下終了です。
これから二章程会話が増えてきます。
エロも無しですので、興味が無い方はスルーして下さい。
トリップを付けると荒れるようなので外しました。
NG登録は兆しの街でお願いします。


マジでオリジナルキャラの扱いが激しく難しくて、
ちょっと後悔してます。

明日にも続きはうp出来そうなのでまた来ます。
支離滅裂な内容ですが、この辺で失礼します。
ではまたノシ

104 :名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 19:42:55 ID:qi3muJTu
和風?ですか とりあえず乙

105 :狐好き:2008/12/29(月) 21:18:17 ID:wwJxuTgd
狼少女さん乙でした!
とてもおもしろかったです^^

106 :狐好き:2008/12/29(月) 21:39:57 ID:wwJxuTgd
「はぁ、ぜんぜん儲からなかったなぁ。今回の商売………
まだ、宿をとっていないが今日は馬車で寝ることになるかもしらんな」
行商人ロレンス、今日もまた全然儲からなく困っていた。
「昔どこかで聞いた話では人は信じれば救われると言っていたが、あれはうそだな。
次は儲かると信じているのにまったく儲からないじゃないか。」


「おい、今日の仕事は終わりだ。」
「あぃよ〜」
「毎日毎日仕事ばかりで疲れるな。たまにはいいことでもあればいいのに」
ふと窓の外を見たエーブの目にあるものが目に入った。
「あれは・・・・ふ。神様ってのはほんとにいるのかもしれないな。
会いたいと願えば本当に合えるとは。たまには感謝しないといけないかもな。」
女商人エーブ現在片思い中。


>>53さんのシチュを少しやらせていただこうかと思いましたがなかなか難しいです--;
出だしはこんなものでいかがでしょうか・・・・?


107 :名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 13:30:21 ID:BhbRchLQ
>>103
乙です、続きを期待してますよ
>>106
このあと速攻でエーブとエチして、ラブラブ行商に入ってはどうでしょうか
原作のような描写を2ちゃんでやると長すぎるし嵐を呼びやすいので

108 :狼の人:2008/12/31(水) 00:07:57 ID:CWinfv4e
こんばんわ〜。
続きを投下しに来ました〜。
ここからしばらくエロは無いです。
また、レスに頂いた通り、
和風の街が今回のテーマです。
なので、受け付けないと言う方は、
スルーしてやって下さい。
では投下します。

109 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:10:50 ID:CWinfv4e


 二人は表の通りが見える、
窓付きの部屋に通された。
廊下から部屋に入ると色々なものを置く小さな部屋が一つあり、
その奥が客間になっていた。
それぞれが“ふすま”と呼ばれる引き戸で遮られている。
客間の隅には木の大きなたらいが一つと、
白いサラシが山のように積み上げられてある。
反対側の隅では、紙で四方を囲まれた炎が、
仄かで、優しい灯りを部屋に灯している。
その隣には丸いテーブルの台が立てかけられてあった。
部屋の真ん中にはベッドの上の部分だけ切り取ったような、
“布団”が二組敷いてあり、その片方の上では、
すでにホロが丸くなっている。
びっくりなのは部屋の床だ。
青草の匂いのする板状の物が敷き詰められ、
部屋の中に居る感じがしない。
が、最近は馬車で寝ることが多かったので、
むしろこの方が不思議と落ち着く。
少し開いた窓から流れてくる雨の音が部屋の温度を下げる。
これから暑くなり始める今の季節には、
少し肌寒い位だ。
荷物も無事部屋に運び込まれた。
荷物を運び終えたゴンゾが部屋を去る時に、
夕食について説明してくれた。


110 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:11:58 ID:CWinfv4e

「基本的に食べたくなったら、
言ってくれればいい。
ここに泊まる客の中には、
この町の珍しい食い物を食べたがる奴も多いから、
外で済ます連中もいるんでな。
この宿で食いたい奴の分しか作らない事にしてるんだ。
全く、俺から言わせればもったいない。
家内の料理はこの町一番の旨さだ。
あんたにもぜひお勧めさせて貰うよ。
それとな、夕食の出せる門限がある。
すでに聞こえたと思うが、
この町には時間ごとに鐘が鳴る。
あと少しでまた鳴る筈だから、
そこから数えて3つ以内に言ってくれないと飯は出ない。
以上だ。じゃあな、ごゆっくりどうぞ」

 そう言ってゴンゾは部屋を出て行った。
外では雨が地面を打つ音が続いている。
その音を聞きながら動かなくなったホロの“塊”の側に腰を下ろす。

 「ホロ?具合はどうだ?」

 返事が無い。疲れて眠ったのだろうか?
発情期は平常時からあれだけ興奮しっぱなしなのだ、
疲れない方がおかしい。
ましてここは揺れる馬車の上では無く、宿の中。
ロレンスとしては、
頼んででもホロには休んでいて欲しかった。

 「そっか、疲れたもんな。
よく頑張ったな、ホロ」

 塊を上から一撫でする。

 


111 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:12:52 ID:CWinfv4e

「俺はちょっとゴンさんと話すことがあるから、
一階に行ってくる。
すぐ戻るから、待っていてくれ」

 立ち上がってふすまの方へ行き、
ホロの方へ振り返る。
すると、今の今まで出ていなかったのに、
布団から尻尾が毛布からはみ出していた。
ロレンスは今日何度吐いたか分からない溜息をまた一つ吐いた。

 「相変わらず綺麗な毛並みだ。
そういえば、
これから毛の生え変わりの季節だな。
戻ってきたらゆっくり手入れをしようか。
いいだろ?ホロ?」

 構って欲しいなら、
狸寝入りなんかしなければいい。
なんて言葉は当然出る訳もなく、
ホロのして欲しい事を実行する。
すると、尻尾は引っ込み、
代わりに手が一本にゅっと生え、
ひらひらと手を振り『いってらっしゃい』
と合図を送る。
それを見ながらロレンスは

『俺もまだまだだな』

と、ガシガシと頭を掻きながら部屋を後にした。

□   ■   □   ■   □

 勾配のきつい階段を降り、
一階の玄関にある番頭台に向かう。
着くとそこにはゴンゾが座り、
台帳にさらさらと何かを書いているところだった。

 


112 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:14:19 ID:CWinfv4e


「お仕事中すみません。
先程のお代の事で話に来ました」

 「そうか…部屋は気に入ったか?」

 「ええ、文句無しです。
部屋も青草の良い匂いが気に入りました」

「ほう、あんた畳の良さがわかるのか。
嬉しいねぇ。
服装から察するにあんたらは、
西の方から来たんだろう?
なら、お代はトレニー銀貨で23枚分。本来なら30枚取るところだが、
負ける代わりに一個条件がある。
5泊する事。これだけだ」

 銀貨23枚はちょっと高いが、
今のロレンスには何の問題もない。
馬車を買い替えたとはいえ、
ローエン商会の方にはまだトレニー銀貨にして4000枚ほど預けてある。
それよりも、条件の内容がロレンスにはピンとこない。
 
「お代の方は大丈夫ですが、
5泊の意味が分かりません。
なにかあるのですか?」

 「なんだ?
“天狐祭”を見に来たんじゃないのか?
二日後から、二日二晩に掛けてこの町では毎年恒例の祭りがある。
当然、外からも人が沢山流れてくるんだがな、
どうも連中は信用が出来ない。
それに、ガラの悪いのが泊まりに来てもつまらん。
そこへ偶然あんたらが来た。
ウチに泊まれる客はあんたらで埋まったからな。
祭りの最中に良客に出て行かれると、
部屋があまって馬鹿どもへの言い訳に、チト困る。
それだけだ」

 


113 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:15:39 ID:CWinfv4e


「ほう、祭りですか。それは知りませんでした。
私達は荷物をこの先のパンチャの村へ売りに行く所でしたので。
ですが、急ぎという訳でも無いですから、
5泊程度なら全く問題になりません。
私もこの町をじっくり見て回りたいと思っていたところですし。」

 ロレンスは持ってきた袋からトレニー銀貨を24枚払った。

 「おい、一枚多いぞ」

 「これは、こんな良い宿へ案内していただいた、
ハクツラさんへのお礼です」

 「そうか…家内への礼か。
それなら仕方が無い。受け取るとしよう」

 その時丁度遠くの方から、
重い金属音が鳴り響いて来た。

 「あれがさっき言った鐘だ。
夕食の門限まではあと二つだからな」

 「ええ、分かりました。
肝に…いえ、腹に銘じておきます」

 ゴンゾがそのいかつい肩を揺らし、
クックと不器用に笑う。

 「じゃ、今度こそごゆっくり。
ああ、そうだ明日食料を仕入れにこの町の市場に行くが、
ついてくるか?」

 「それは願ってもないチャンスですね、
是非お願いします。
何なら私の馬車を使ってもらっても結構ですよ」

 「いや、悪いがそれは断る。
あんたの馬車には大事な荷が積んであるんだろう?
それに俺も商人のはしくれだからな、
客の商売道具を使って商売はできない。
行く時は歩きだ。
荷物の運び方については明日のお楽しみだ。
市場に行けば、馬鹿でも分かる」

 「ほう、それは興味深い話ですね。
楽しみにしておきます。
では、連れの事もありますので、
この辺で失礼させてもらいます」

 「そうか。まぁ、何か入用があったらここに来い。
寝るまで俺はここに居る」

 ロレンスはそれに会釈で応えると部屋に戻った。



114 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:16:50 ID:CWinfv4e


■  □  ■  □  ■  □  ■  □


部屋に戻り、小部屋を抜け、客間のふすまを
慣れない手つきで開ける。

 「……!?ホロ?」

 ホロがいない。
布団の上にいた毛布の塊がなくなっていた。
体中からいやな汗が噴き出す。
そして次の瞬間、ロレンスは何かを後ろから被せられ、
押し倒された。
ロレンスはじたばたと足掻き、
やっとのことで毛布を捲ると、
目の端を釣り上げ、牙を見せて睨むホロが、
陣取る様にロレンスの上に乗っていた。
耳がいきり立っているので、
怒っているのだと簡単に判る。

 「ホロ?なんだってこんな…んむ!?」

 ロレンスの抗議は口付けによって1秒足らずで、
終了してしまった。
長く、乱暴で、どこか投げやりなキス。
やっとのことでその口を離したホロが、
急ににっこりとほほ笑む。
そして、その表情のまま右手をスッと構え、
ロレンスの左の頬に振り下ろした。

 「いたっ!」

 快音と共にロレンスの頬に衝撃が走る。
状況が分からないままのロレンスに、
さも当然と言わんばかりのホロが迫る。

 「この裏切り者!」

 「裏切り?…ああ、ハクツラさんとの事か?
待ってくれよ、あれは「黙りんす!」」




115 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:17:59 ID:CWinfv4e

「全く、本当にたわけた旦那様じゃ。
ぬしの髪に対する歪んだ癖には、
わっちも呆れてものも言えなくなってしまいんす。
金髪だけかと思っておったら、次は銀かや!?
そうじゃよな、ぬしは“がめつい”商人じゃから、
金の色が大好きなんじゃろ?
この分じゃと、当分わっちの銅の様な色の髪は、
見向きもしてもらえ無さそうじゃな」

 それだけ言うとホロは毛布を巻き上げ、
さっさとロレンスの上から退き、
布団の中に潜っていってしまった。
わざとらしい文句に、態度。
分かっている。ホロの構ってのサイン。
おそらく誰もがめんどくさいと言うだろう、
この仕草とやりとり。
それを楽しいと感じているのだから、

 「仕方ないか……」

 そう呟いてホロの側に腰を下ろす。

 「不安にさせて、すまん」

 謝りながら布団の上から撫でる。
布団の下ではホロがもぞもぞ動いていたが、
やがて、撫でる手の下に触り慣れた感触の物が来る。
小さくて形のいいホロの頭。
全く、肝心なところではちゃっかり甘えてくるから、
可愛くて仕方が無い。


■  □  ■  □  ■  □  ■  □


遠くでまた一つゴーンと鐘の音が響く。
ホロの塊と共に一人布団の上に佇むロレンス。
無言の時が過ぎていく。
部屋の仄かな灯りとここ最近気を張っていた疲れからか、
ロレンスがうとうとと夢に誘われ始める頃に、
ようやくホロが言葉を発した。




116 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:21:42 ID:CWinfv4e

「……ぬし?」

 「…んあ?……ああ、悪い、うとうとして、
聞いてなかった。今、何か言ったか?」

 「んむ。どうやら宴も酣らしくての。ほれ」

 布団から上半身だけを出してきたホロが、
俯いて表情を隠したまま、
ロレンスの手に布を手渡す。
それは町に入る前に、
服の汚れ防止にホロの下着の中に入れておいた物だった。
その布に付着した少しの黄色い染みと赤黒い染み、
そして鼻を突く腐臭がホロに生理が来た事を告げていた。

 「すまぬ。…実らんかった」

 声と同時に顕わになったホロの表情は、
悔しそうで、
そして…とてもすまなそうだった。
実っていないという事実は、
発情期が来た時点ですでに9割がた分かっている。
それにあと少しすれば、またチャンスは訪れる。
これが最後、と言う訳でも無い。
それでも、やはりホロは最後の最後まで諦めたくは無かったのだ。
自分の寿命に比べ、人間の寿命は遥かに短い。
ホロが自分の1生の道で大股で一歩、踏み出さないうちに、
人間はその道を歩き切ってしまう。
だから、ホロは出来るだけ早く残したい。
自分とここまで深く愛を交わした人間がいた証を。

 「ホロの所為じゃない。
…タイミングと運が悪かったんだ。
本当にただそれだけだよ」

 ホロを両手でしっかり抱きしめる。
そしておとがいにキスをし、頭を撫でる。
ただ撫でるだけでなく、耳の中に指を少し入れ、
抜けた毛や、ゴミを丁寧に穿る。
ホロは目を細め、ロレンスが弄りやすいように耳を大きく立てる。
さっきまでの空気がウソのように、
甘く、濃厚な二人の時間。
そんなホロの頭を胸に抱き寄せて、

 「だから、ゆっくり焦らずに行こう?な?
俺の知り合いに、一人目に6年かかった奴だって居るんだ。
それに比べたら俺たちなんて、全然まだまだだろ?」 

 抱擁に応えて、ホロもその手をロレンスの背中に回し、
顔を胸に押し当て深く、大きく呼吸をする。
ちょっと汗臭く、でもとても慣れた匂いが鼻腔をつつく。





117 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:22:23 ID:CWinfv4e



「んむ…そうじゃな。わかってはおる。
分かってはおるのじゃがな…」

 『ぐうぅーーーーーーー!』

 話をさえぎる腹の音。
出所は分かっている。
ロレンスはにやつき、胸下のホロへ視線を落とす。
そこには案の定、耳まで真っ赤に染めたホロが、
必死で目を泳がせていた。

 「…言いたい事があるなら早く言ったらどうかや?」

 「俺はまだ何もいって無いけどな。
ホロこそ何か言いたい事でもあるんじゃないか?」

 「む。ん、ま、まぁ話が無いわけではありんせんが、
それよりぬしの方はどうなのじゃ?
ほれ、何かあるならわっちが聞いてやるぞ?」

 「いや俺の方は特には無いな。
お互い無いみたいだし、もういいだろ?」

 「ぐ…うぅ……」




118 :兆しの街〜3章〜:2008/12/31(水) 00:23:29 ID:CWinfv4e


ロレンスのわざと鈍感な態度。
しかし、始めたのはホロの方なのだ。
噛み付くに噛み付けず、ついに、

 「…なぁ、ぬしよ?」

 「ん?まだなんかあるのか?」

 「……その………腹………」

 「腹?腹がどうかしたのか?痛いのか?」

 確かにホロはひどい生理痛持ちだが、
出始めの今はほとんどその痛みを感じてはいない。

「…………腹が……………ぬかや?」

 「腹がどうしたって?」

 「あー、もう、本当に女心に疎い奴じゃ!
もう良い!わっちは腹が減りんす!
じゃから、夕食を早く頼んでくりゃれ?」

 『これで満足じゃろ?』
そっぽを向くホロの態度が、
その言葉を正確にロレンスに届ける。

 「ホロがそこまで言うんなら仕方が無いな。
じゃ早速頼みに行ってくるか」

 部屋を出る際に、後頭部に枕が飛んできたが、
ロレンスが大げさに当たってずっこけて見せると、
ホロに半分あきれ顔でしっしと、
手でまくし立てられた。
『餌を捕ってくるのは雄の役目』
ホロのそんな言葉をふと思い出したロレンスだった。


119 :狼の人:2008/12/31(水) 00:26:46 ID:CWinfv4e
これにて投下終了です。
駄文ですが、目を通してもらえると助かります。
なかなか展開が進まなくてすみません。
次は結構動く予定ですので、
まぁ少しは楽しみして下さるとうれしいです。
あ、次は微エロが入ります。
ではまた会いましょう。
さよなら、さよなら、さよならノシ

120 :名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 01:05:56 ID:hrKJWEVi
ロレンス&ホロへ。
次はもっと濃厚なので挑戦じゃ!

121 :狐好き:2008/12/31(水) 14:45:23 ID:entREWCP
>>107
アドバイスありがとうございます。
エチですか・・・・・
エチシーン苦手なんですが、どなたか続きをお願いできませんか?
ほんとにすいません!
エチシーンはどうも苦手で;;

122 :名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 15:15:49 ID:BwGuTZWy
素晴らしいの
GJ

123 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 08:46:11 ID:wrGcSxT/
誰か投下しれくれ

124 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 11:05:10 ID:hJS3ieuk
放っておいても狼やら、狐やら、名無しやらが投下してくれるんだから、行儀良く待ってようぜ!

125 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 11:09:12 ID:nsB8vtaX
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

126 :名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 20:40:55 ID:v9TbiGFw
>>121
狐好きのこの台詞にちょっと萌えたのは俺だけか・・・・
誰かかいてやってくれ。

127 :名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 12:03:23 ID:TT6FmVtC
>>126
は?なにいってんの?

同士よ!!

128 :名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 17:37:33 ID:dAxr8DoJ
          Z^ヾ、               Zヾ
          N ヽヘ             ん'い     ♪
          |:j rヘ : \ ____ _/ :ハ;、i     わ
         ぐ^⌒>=ミ´: : : :": : :`<ヘ∧N: :|   し  っ
         ∠/ : : ヘ: : : : : : : : : : : `ヽ. j: :|   l  ち
            / /: : /: /: : : /: : : : ^\: : :∨: :|  て  わ
        / //: : ∧/: : : :ハ : : \/:ヽ : ',: :ハ  や  っ
         /:イ: |: : :|:/|\: /   : :_/|ヽ: :|: : :l: : l  ろ  ち
.        /´ !: :l: : l代ラ心   ヽ:ィ勺千下 : | : :|  う  に
         |: :|: : |l∧ト::イ|    |ト::::イr'|ノ゙: | : :|   l
         |: :l: :小 弋少  :.  ゞ=‐'/: : ;リ : :|  ♪
         |: :|: : 八""  r‐―  V)"/: : /: : ;.;'   />
            Y : : : |>ーゝ _____,.イ⌒^`ーi : :八  </
          ヽ{: : !: /: : /IW ,(|_;i_;|_j__j: : : : \ に二}
      ,      人: ∨: :/{_幺幺 廴二二ノ: : : : : : ヽ
    _b≒==く: : ヾ:{__;'ノ∠ムム>‐弋 : : : : : : j: : : : '.
    _b≒/竺≧=巛_>''7   |   >、!: : : ハ: : : }
           レ'´|/く二>{__,|x-</}: /  } /∨
             /;∠.___ノレ<〕__'´   ´
         __厂X/XX{ ) ヾ!   \ \ヘヘヘ、_
         {{Zんヘ/XXXXじ   |!     `くxべべイ }
         _∧/ん<Xx厶    |!     r' ̄〈ヽ_!〈
        \ L 辷ヒ二二/   |! _/\「   r┘ーヽ`} ノ}
         `ヘ_`¬ヘxヘxヘxヘル^  xヘ厂: :=-: :(◯)'′
           ~^∀ヘxヘxヘxヘ/∀ー=-一'^ ̄´ ̄

129 :名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 10:40:24 ID:ALH+h3rJ
>>128
http://dotter.heriet.info/data/dot856.gif

その絵師の方に敬意と感謝を示したいぜ
ちょうど修正が終わった

130 :名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 12:38:34 ID:86Cs/L6y
>>129
小っさすぎるだろ

131 :名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 12:40:24 ID:IBq+4gQn
>>130
何が分からんがドット絵だとしたらコレが妥当だろ

132 :名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:28:54 ID:p9CCrI+A
 

133 :S・B(スペシャル・ばか):2009/01/25(日) 02:32:14 ID:DUeU5k0b
ホロ「うぅ〜。最近は暖かくなってきたと思ったのに、やはり夜になると冷えるの〜。」
ロレンス『そうだな。結構北のほうへ来ているし、夜になると冷えるのは当たり前だな。』
ホロ「のう、ぬし様。」
ロレンス『なんだホロ??』
ホロ「こんな寒い夜、群れでいるのにたった1匹で寝るなんて馬鹿なこと野性の狼でもしなさんす。
ましてはわっちらは思いが通じた、云わば恋人同士という愛柄じゃ。」
ロレンス『・・・。あぁ、そうだな。(汗)』
ホロ「野生の狼でもお互いを暖めあっているというのに、どうしてわっちらは今日はダメとぬし様は言うのじゃ?」
ロレンス『いやホロ。お前昨日もそう言って俺の毛布の中に潜りこんでいただろ(汗)』
ホロ「そうじゃ。恋人同士が同じ毛布の中で寝るのは人の世では普通だと聞いたぞよ。」
ロレンス『あぁ。俺の毛布の中で一緒に寝るのは別にいいんだ。ただ・・・』
ホロ「ただ・・・?」
ロレンス『お前、昨晩は俺の腹に抱きついて寝ただろ?』 
ホロ「(ギクッ!)ぅん?そうじゃったかの??」
ロレンス『そうだ。そして昨日の真夜中、お前が寝たあと俺にした仕打ちを覚えているか?』
ホロ「いや、全く何も記憶にありんせん。わっちは何もしりんせん!(汗)」
ロレンス『そうか。だったら俺が思い出しやすい様に教えてやる。』
(すぅ〜〜〜〜)←息を思いっきり吸う音。
『昨日の真夜中!俺のナニをソーセージと間違ってかぶりつき、暫くの間再起不能にしたのはどこのどいつだと思っていやがるんだーー!!!この馬鹿狼==!!(怒)!』

134 :S・B(スペシャル・ばか):2009/01/25(日) 02:35:34 ID:DUeU5k0b
以上じゃ。馬鹿ですまぬ・・・orz{もう駄目...

135 :名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 17:02:39 ID:ykPn5ymc
www

136 :名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:38:18 ID:PzRP9FTo
だがそれがイイwww

137 :名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 04:29:13 ID:E6Chzo7i
落ちてきたからageるか

138 :名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 16:37:58 ID:esCgLsv0
コミックス2巻でとっつかまってるホロに萌えたのは俺だけではあるまい?

139 :名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 17:50:26 ID:82CXJE/o
まだ買ってないけど同意しておく

140 :名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 13:32:53 ID:7WIdbN9d
え!?二巻出てたの!?

こりゃ今すぐ書店にいかねば!!

141 :名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 14:32:39 ID:vqfCerKv
あー早く続き読みたいなぁ

142 :名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 19:29:25 ID:GNtNhMnR
詰まった……orz
中途半端でも投下したら誰か続き書いてくれんかの?

143 :名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 21:13:31 ID:YkeDjYyB
>>142
とりあえずくりゃれ

144 :名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 21:29:18 ID:VwS55lRw
楽しみに麦畑でゴロゴロしてる。

145 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 16:03:24 ID:Ldv3xow/
楽しみにしてるぜ

146 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:26:56 ID:tDrYSxb9
「のぅ、ぬしよ」
「わっち、ここに書かれているように乱れているかや?」


「ためしてみるか?」


おや、熊が来たようだ…


147 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:34:18 ID:mJStuF2p
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)

148 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 22:36:59 ID:K4A+FUmv
誰かやると思った

149 :名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:08:10 ID:qJjMz/gz
職人は消え去ってしまったか


150 :名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 19:14:42 ID:2M39CmYI
祝10巻!
ネタバレが怖いのでしばらく来ないけど
職人さんの降臨楽しみに待ってます!

151 :名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 03:46:32 ID:dpoqWd3f
ロレンスは字がヘタという萌え要素付加案を述べてみる

152 :名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 06:08:17 ID:dDXJSlpf
「意外だな。ロレンス、字が下手だったのか」
エーブにいわれしょげるロレンス
「だれにだって、得て不得手がありますよ。」
「これから商売をちゃんとするのに字がうまいととくだぞ?
 しかたない、教えてやる」
そういって、ロレンスの背中から覆いかぶさるように手を持ち書き方を教えようとしたエーブだったが、大きさ的にまず無理だった。
そして、少し考え突然思いついたようにロレンスにいった。
「ロレンスが後ろになれ。ん?ちょっとちがうな、まぁこうするんだよ」
そういうと、エーブはロレンスの腕の間にもぐりこみ手をつかんだ。
「よし、これでどうだ?」

151>>
こういうことか・・・?
下手ですまん。

153 :名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 09:16:38 ID:YNAb8xmc
>>152
字がうまくなる通販グッズとか売りつけられるかとおもた
エーブ乙女杉

154 :名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 11:23:20 ID:c/QEWvvC
>>152
乙女エーブだな
だが、GJ!

155 :名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 23:19:17 ID:c/QEWvvC
>>152を俺がすると

「意外だな。ロレンス、字が下手だったのか」
エーブにいわれしょげるロレンス
「だれにだって、得て不得手がありますよ。」
「これから商売をちゃんとするのに字がうまいととくだぞ?しかたない、教えてやる」
そういうと1枚の紙を出したエーブ
「まずはここに字を書いてみろ」
ロレンスはいわれるままに書く
「こうですか?」
「ちがう、ここはもうすこしこうだな」
その紙を埋め尽くすほど書き次の紙がきた
「次は自分の名前を書いてみろ」
またもいわれるがままに書くロレンス
「ふ、ロレンス。商売人はちゃんと何に何を書いてるのかを気にしたほうがいいぞ?」
そういってエーブはなんと書いてあるのかを簡単に読み上げた。
「この書類に指名したものは、エーブ・ボランの奴隷・・・・だな。
 今日からよろしくな?」
そういうと笑ってエーブは部屋を出て行った。

だめだ、むりだった

156 :名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 06:20:06 ID:BNppcKoz
胸肉1ポンドって契約書書く香具師が居るなら精液1ガロン(分割納入に決まっている)とかw


157 :名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 16:40:57 ID:NV8nlQq2
156>>
いいなそれw
終わったと思ったら妊娠した場合は永久滞在てきなのが書いてたりかw?

158 :名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 21:34:41 ID:iqDJhF28
>>156
ヴェニスの商人だったっけ?
あれは血を流してはいけないってことでケリがついたが
精液の場合は純粋にそれだけ摘出できるからな……
無粋な取引には気をつけなきゃな。

159 :名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 14:57:02 ID:7K0pHpqR
ほーしゅー

160 :名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:28:37 ID:dgzQtTs9
カウパー腺液を出してはいけない、とすればセーフ!

161 :名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 23:05:28 ID:T4ZxDrdH
職人まってるぜ

162 :名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 23:29:55 ID:GamKg2mn
いつまでも職人降臨をお待ちしております

163 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 00:26:46 ID:toUqrhJ6
>>158
フランスの「パリ」ってよォ…………

164 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 00:34:32 ID:KaY2uZ1q
ジョジョオタは本当にどこにでもいるな

165 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 00:45:12 ID:drHX/HD4
んなモン探しても見つかんねェーってのよォ〜

166 :名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 23:37:01 ID:J55KcsNZ


167 :名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 16:50:54 ID:UGZv2Sit


168 :名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 19:19:07 ID:4cUEK/WI
エーブは店の者にたずねた。
「なぁ、あの時狼の骨を俺がもっててロレンスにただでやるっていったら俺を好きになったと思うか?」
「いや、ないと思いますよ。」
「そ・・・そうか。なら、ロレンスがうちにくるならやるっていったら来たと思うか?」
「あの隣にいた女の人が許さないでしょう。ほら、そんなこといってないで働いてくださいよ!」
「あ・・あぁそうだな・・・」


ってことになってることを妄想して悶えていたんだが、おかしいか?


169 :名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 19:44:21 ID:UZPjFluH
おかしい
だが、気持ちは理解出来る。

俺も同類かorz


170 :名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 20:31:59 ID:lyP/FNvH
フルールたんは1人で切り盛りしてる筈

171 :名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 21:18:21 ID:4cUEK/WI
>>169
仲間がいたか
安心したよ。

172 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 08:28:25 ID:qIWPEobH
ノーラは思いついた
「エネク!これのにおいをかいで!」
そういって、布切れのにおいをエネクにかがした
「いい?このにおいのするほうへ行くのよ?」
エネクは思った
(これは、ロレンスさんのにおいですね。だけど、探せるわけがないですよ!どんだけ体臭すごいんですかロレンスさんは!)
だが、ノーラの期待にみちたまなざしに負けてなんとかしようとして動き出す
(たぶん、こっちです!)
「わかったのね?えらいわよ!さぁ、いこ!」
そういって、二人(?)は南へと歩いていった。

続きなんかねえよ!

173 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 11:12:53 ID:AZK/X6OB
エーブ→ロレンス×ホロ(ヤンデレ)
という構図が頭から離れない・・・

174 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 11:37:50 ID:qIWPEobH
>>173
俺もだよ。
本読んでるときはそうでもなかったんだけどこの板みてからやばい。
狐好き最近来ないがはやくなんか更新汁!

175 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 13:18:39 ID:mcx3hcKm
>>172
心から無意味な一人と一匹であった

モエモエとメソ思い出した

176 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 16:59:50 ID:WdpHEEOs
下手したらホロの鼻が曲がる位の体臭か

177 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 17:21:01 ID:qIWPEobH
ヤンデレエーブとか最強www
あらゆる方法で見つけ出され愛し殺されるw

178 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 21:48:06 ID:qIWPEobH
>>177
ツン期
「あんたに首を絞められたことは忘れないよ」

弱デレ期
「うちにこないか?」

デレ期
「アビの草か?」

ヤンデレ期
「ロレンス、お前はもう行商をするな。おまえは私だけをみていればいいんだ。
 もしも、ほかの女と話していたりしたら私はどうにかなってしまう。ずっとそばにいてくれ・・・・」


179 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:33:20 ID:jWANYwqq
文才ある人羨ましいです><

180 :名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 00:17:26 ID:kNiNhwNL
もうホロはヤンデレ期に位置するな

181 :名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 22:48:38 ID:xpyvtnkg
「たわけー、いっしょにおねんねしよー」

「む、あの者をたわけと呼んで良いのはわっちだけじゃ」

「たわけー、たわけー」

「こら待たんか、こらっ」


「おいホロ、子供と一緒になって走り回るのはやめろ。
お前も父のことをたわけなどと呼んではいけないぞ」


「たわけーたわけーたわけー」

「むぅ、こら待たんか!」


手のかかる者が一人増えたが、幸せとはこういうものなのかも知れない

そう思いながらロレンスは肩をすくめた



続き?何それ?わっふる?

182 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 05:50:47 ID:zdaz0+oG
>>178
作家求む
誰かこれのヤンデレねたでかけないか?

183 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 05:58:14 ID:g5R5Y6PS
>>181
これを思い出した
http://dec.2chan.net:81/b/src/1235422618273.jpg

184 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 06:28:56 ID:zdaz0+oG
僕には2人に知られてはならない秘密がある。
もし知られたらこの関係を壊してしまうから。

「コル、出かけるけどお前もいくか?」
この人はロレンスさん
ある事情から旅にお供させていただいています。
「はい!」
いつも、ロレンスさんについていっていろいろなことを教えてもらってます。
それは、とても楽しくて貴重な時間です。
「じゃ、はやく準備をしろよ?ホロ、お前はどうだ?」
そういうと、宿の布団から頭だけがでてきた。
「わっちは、寝ておく。二人で行ってきてくりゃれ。」
この人はホロさん。
ホロさんはロレンスさんと旅をしていて自分の故郷を探しています。
この人にもある秘密があるのですが、ロレンスさんと僕はそれを知っていて一緒に旅をしています。
ほかにも1人だけホロさんの秘密を知っている羊飼いの女の人がいるそうです。
「用意できました!」
「よし、じゃ行くか。」
そういって、ロレンスとホロは外にでた。

コル物書いてみました。
続きは書いてないんですが、わっふるいただけますか?

185 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 08:28:21 ID:yD/Ua9BY
>>184
わっふるじゃけえ、早う続き書かんか!!
って、うちの爺ちゃんが言ってました。

186 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 10:48:21 ID:F9Rc0WnI
途中で人物が入れ替わってるがな



ひょっとして釣られた?

187 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 15:38:21 ID:CDGUYQ2d
口調はそろえないの?

188 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 16:28:58 ID:nIW81a2S
実は黒いんじゃね

189 :184:2009/02/24(火) 16:58:11 ID:zdaz0+oG
184です。
名前をつけときました。
続き書く早さちょっと遅くなったらすいません--;


ロレンスさんについていっているんですが、やっぱり大きいので足が速いです。
僕も早く大きくなりたいです・・・・
でも、そうすると秘密がばれる可能性が増えてしまうんです。
「コル?」
「あ、はい!なんですか?」
「いや、ずっと下をみたまま歩いてるから何かあったのかと思ってな」
どうやら、考え事していたら心配してくれたようです。
僕が心配はないというように微笑むとロレンスさんはわしゃわしゃと頭をなでてくれました。
「もう少しでつくからな。」
そういってロレンスさんとついたところは服屋さんでした。
「いつもおまえにはいろいろと助けてもらってるからな。服を買ってやろうと思うんだが」
「え、あ!あの!服はこれで大丈夫です!」
本当はとてもほしいです。
ロレンスさんからもらえるものなら何でも・・・・・・・
でも、これはだめなんです。今はまだ・・・
「え?いらないのか?ん〜、まあほかにもいろいろ店はあるしな。いろいろみてまわろう。」
僕はこのあと、ロレンスさんとお店をみてまわり、帽子を買ってもらいました。
そして、ホロさんにもおいしいものを買って宿に帰りました。

190 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 17:41:24 ID:Hhsoqkev
コル女体化かぁ

191 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 18:02:29 ID:H6Dtq8B8
コルが月を狩る熊だったなんて・・・
実は毛深かったなんて・・・

192 :名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 18:05:14 ID:9PMaHBfK
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |

193 :184:2009/02/25(水) 06:30:57 ID:QS2XUbjl
夜そろそろ寝ようかと思い布団にもぐりこみました。
隣にはロレンスさんです。
これがうれしくて仕方がないです。

ロレンスさんもホロさんも僕を男だと思っています。
でも、実は女なんです。
もしばれたらこうやって寝ることもきっとなくなるでしょう。
だから、僕はそのことを黙っておきます。
そして、いつかそのことを話せる日にはロレンスさんに・・・・・・
さぁ、そろそろ寝ないと明日がしんどくなりそうです。
では、おやすみなさい。


194 :名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 21:13:50 ID:w6jUlnac
つっこんだらだめなとこかもしんないけど
エーブを一瞬で女だとわかったホロが女であることを
見破れないはずがない。
・・・すいません。楽しみにしてるんで気を悪くしないで
続きをよろしくお願いします。

195 :184:2009/02/25(水) 22:39:39 ID:QS2XUbjl
>>194
すいません!
突発的に思いついたんでそこまで考えがおよばなんだorz
このとおりあやまるんで許してください。


ふぅ・・・・・

196 :名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 22:42:02 ID:houf3lyc
賢者time

197 :名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 13:37:48 ID:QpqskJYh
ホロはロレンスが自分にぞっこんだと信じて疑ってなかった。
道中、故郷ヨイツで挙式をあげるようとの嘘を真に受けて幸せの絶頂であった。
だがしかし、ヨイツで待ってたのは教会の教主とその騎士団。
ホロはこのとき初めて鬼畜ロレンスにその身を売られていたを知り絶望する。


198 :名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 13:43:44 ID:/QGrhLcc
賢者タイム?違うな賢狼タイムだ!

199 :184:2009/02/26(木) 18:40:38 ID:HpG4ilRJ
目が覚めた。
怖い夢を見たわけでも寒いわけでもなく目が覚めた。
なぜかというと、隣でロレンスさんがうなされているからです。
どうしたのかと思い見ていると寝言をいっていました。
「ホ・・・ロ・・・」
・・・・・・
最近、ホロさんの名前をロレンスさんがいっているのを聞くだけで無性に心が痛くなってしまいます。
ほんとうに、憎いくらいに。
でも、そんなことを考えていても仕方ないです。
僕はいつもの日課をこなす。
ズボンとパンツをそっとぬいで、自分の秘部を撫で自分を慰めます。
「ん・・・・・くぅ・・・」
自分の指をみると糸を引いていてとてもいやらしい気分になりました。
こんなことをしていると、だめな気もするんですがやめられません。
そして、ロレンスさんの手をもって秘部にあてがいロレンスさんの指をお借りします。
今はこうするしかロレンスさんを感じることはできないから。
「ふぁ・・・ん・・・ん!はぁ・・・」
絶頂をむかえすごい脱力感を感じます。
ロレンスさんにばれるといけないので指をふいてもう一度眠りにつきました。
眠る前すこし罪悪感を感じます。
これも毎日のことですがなかなか慣れないものですね。

200 :184:2009/02/28(土) 05:31:30 ID:pOQYnNv4
さっき触ったとき少し熱いなと思ったらロレンスさんは風邪を引いていたようです。
ロレンスさんには悪いと思いますが、この街では病気になってほしくなかったです・・・・
この街、ケルーベだけでは・・・・
さっきも、1度ロレンスさんはエーブさんに挨拶にいって留守だったので僕は少し安心していました。
ですが、よく考えるとこれはここにエーブさんが来てしまうかも知れないという事です。
コンコンとドアをノックした音がしました。
「はい、今行きます。」
僕はいやな予感とともにドアをそっとあけると案の定エーブさんでした。
「ロレンスはいるか?さっきは来てくれたのに留守ですまなかったな。」
「ロレンスさんは今寝ているのですいませんが、またにしてもらえませんか?」
そこで、タイミング悪くロレンスさんが目を覚ましてしまいました。
「ごほ・・コル、誰か来てるのか?」
「その、エーブさんが来ています。」
そういうとエーブさんはすこし驚いた顔をしてからにやりと笑い僕に問いました。
「ロレンスは病気なのか?」
「はい、ですから今日はすみません。」
「いや、少しお見舞いをさせてくれ。あいつには世話になったからな。」
言ってエーブさんは勝手にすっと入っていってしまいました。
「よう、久しぶりだな。」
「どうも、こんな体勢ですみません。」
「いや、いいよ。それよりも大丈夫か?」
中では二人がもう話し始めてしまいました。
「はい、席が出るだけでそれほど悪くは・・ごほっごほ・・」
「大丈夫には見えないがな。」
そういうとエーブさんは笑ってまた後で来るといって出て行きました。
ホロさん以外にもライバルは多そうです・・・・
それに、北へついたらホロさんはいなくなるけどエ−ブさんやほかの人はいなくなりません。
嫉妬に似た重い気持ちがぐるぐるとして、とても変な気持ちになってしまいます。
そして少ししたときに、エーブさんが何かを持って帰ってきました。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
そういうとまた下のほうに行ってしまいました。
何かと思い見に行くとエーブさんは宿のキッチンをかりて料理していました。
そして、それをもってこっちに歩いてきました。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
そういうと、僕に料理を渡してきました。
「ロレンス、ほらこれを食べろよ。体にいいものを使ってある。」
「え・・エーブさん、わざわざ作ってくれたんですか?」
「あぁ、前に約束していたろ?」
そんな約束をいつの間にしていたんでしょう・・・・
「ほんとにありがとうございます。」
「気にするな、お礼ならまた今度別のことで・・・な。」

201 :184:2009/02/28(土) 05:44:10 ID:pOQYnNv4
そして、ロレンスさんが食べようと起きようとしたところ
「あ、起きなくてもいいぞ。ほら」
そういってエーブさんは自分のスプーンでその料理をすくってロレンスさんの口にもっていった。
「だ・・大丈夫ですよ!そのくらいできます!」
「ほら、遠慮するな。」
そして、ロレンスさんは照れながら口をあけました。
「あ、おいしいです!」
「そんなに、ほめなくていいよ。ほら」
そういってまた、食べさせようとしました。
ですが、そんなことはこれ以上させません。
それは、僕がするんです!
「エーブさん、後は僕がやります。ありがとうございました。」
スプーンを奪ってやりました。
そのままロレンスさんの口に運びます。
エーブさんは少し目を細めながらこちらを横目でにらんできました。
ですが、そんなことは気づかないふりです。
そのとき、隣から声がしました。
「ふぁぁ〜、もう朝かや。む?いいにおいじゃな」
そういって、ホロさんがこちらをみました。
「き・・狐!なにをしに来たんじゃ!」
「あぁ、ホロ起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを。」
「おや、あんたはロレンスのことはどうでもいいようだな。」
そういってさりげなくロレンスさんの手を触ってきました。
この人はほんとに・・・!
そこで、僕は気づきました。
もしかして、このまま二人がけんかしたら体に悪いからと体よく追い出せるのではと。
案の定喧嘩は始まりました。
そして、僕はここぞとばかりにいい子のふりをして追い出してやりましたよ。
「コル、すまないな。」
「いえ!早く直ってほしいですしね。」
そういうと、ロレンスさんは少し笑って頭をそっと撫でてくれました。
作戦は成功のようです。
はぁ〜、幸せです!

202 :184:2009/02/28(土) 05:56:32 ID:pOQYnNv4
ロレンスさんが食べようと起き上がろうとしました。
「あ、起き上がらなくてもいいぞ。ほら」
そういって、ロレンスさんの口まで料理を運んでいきました。
「そ・・それくらいのこと自分でできますよ!」
「遠慮をするな、ほら」
そして、にこりと笑いながらもう一度口の前まで運びました。
するとロレンスさんは照れながら口をあけました。
「あ、おいしいです!」
「そう、ほめるな。」
そういって、またロレンスさんの口に運ぼうとしました。
でも、もうそんなことはさせません。
それは僕がやることです!
「エーブさん、後は僕がやりますので。ありがとうございました。」
そういって、スプーンを奪ってやりました。
エーブさんが少し細めになり横目でこちらをにらんできましたが、気づかないふりをします。
そのとき、隣から声がしました。
「ふぁぁ〜〜、もう朝かや。ん?なにかいいにおいが」
そういってこちらをみました。
「き、狐!なんでここにいるんじゃ!」
「ホロ、起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを!」
「おや、あんたはロレンスの風邪なんかどうでもいいっていうのかい?」
そういって、さりげなくロレンスさんの手を触ってきました。
この人はほんとになんてことを・・・・!
そこで僕はあることに気づきました。
この二人がここで喧嘩を始めたら体に悪いからと体よく追い出せるのではと。
案の定喧嘩は始まりました。
僕はここぞとばかりに良い子のふりをして追い出してやりました!
「コル、すまないな。」
「いえ!こんなことぐらいなんとも!」
そういうと、ロレンスさんは笑い僕の頭を撫でてくれました。
はぁ〜・・・幸せです!


203 :184:2009/02/28(土) 06:00:34 ID:pOQYnNv4
すいません!
少しミスをしてしまいました!
書いた後に書き込み押した瞬間に戻るを押してしまって更新ボタンを押したら見えなくて、できてないとおもって何回も書き込んでしまいました!
ほんとにすいません!
みたら、所々変わってるし・・・
同じののなかで一番新しいのを見てくださいませ。

204 :名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 10:10:46 ID:dKh8vRVz


205 :名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 00:16:17 ID:UoZ0KWXB
咳が席になっとる。でも乙です。

206 :名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 20:27:42 ID:t/Jjzgf2
>>184
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) わっふるわっふる
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +


207 :名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 20:56:53 ID:S4XxAg6u
    + 。 *   ワクワクテカテカ  +
ツヤツヤ  ∧_∧  +
 +   _(u☆∀☆) ギトギトヌルヌル
  ⊂ (0゚ ∪ ∪。⊃ +
⊂ ゚̄ と_u _)__)゚  ̄⊃ + ワクワクキラキラ
  ⊂_。+   ゚+_⊃
    ⊂__⊃.  +  * +   ワクテカ  +

208 :184:2009/03/01(日) 21:58:23 ID:nsKUhboi
ロレンスが来ていてくれたらしい。
この街に来ていたのかと思い顔がにやける。
そして今ロレンスの泊まっているという宿の部屋の前にいる。
コンコン
「はい、今行きます。」
中からロレンスのものではない声がする。
たぶん、あいつだろう。
ドアが開く。
やっぱりな。
「ロレンスはいるか?さっきは来てくれたのに留守ですまなかったな。」
「ロレンスさんは今寝ているのですいませんが、またにしてもらえませんか?」
寝ているのか。
よく見てみるとドアから見える。
はぁ、ロレンス・・・・
こいつに気づかれないように起こそう。
そう思い、自然とあたったように見せてドアをたたいた。
「ごほ・・コル、誰か来てるのか?」
成功。
「その、エーブさんが来ています。」
少し驚いた。
こんなにすぐに言ってくれるとは。
「ロレンスは病気なのか?」
一応聞いておく。
「はい、ですから今日はすみません。」
こいつはどうしても私に帰ってほしいな。
だがこれは、ロレンスの体を心配しているのではないだろう。
私がロレンスと仲良くしてるのがいやなのか?
子供だな。
「いや、少しお見舞いをさせてくれ。あいつには世話になったからな。」
きっと、すいませんと断られるだろう。
答えを聞く前にさっと入ってやるよ。
「よう、久しぶりだな。」
「どうも、こんな体勢ですみません。」
久しぶりに見たロレンス。
相変わらずだ。
心が躍るのを感じた。
「いや、いいよ。それよりも大丈夫か?」
「はい、席が出るだけでそれほど悪くは・・ごほっごほ・・」
私に気をつかってくれるのはいいが、無理してるのがばればれだ。
「大丈夫には見えないがな。」
ここで気づいた。
今料理のできるところを見せ付けていろいろとアピールしておこう。
今なら病気だから余計ありがたく思えたりすることがある。
そうなれば私とロレンスの距離が縮まること間違いなしだ。

209 :184:2009/03/01(日) 22:22:27 ID:nsKUhboi
外に急いで行き買い物を済ませる。
ロレンスの喜ぶ顔が見たくて仕方がない。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
急いで料理を作る。
これを食べたときのロレンスの顔がうかぶよ。
ふふ・・・ふふふ・・・・・
おっと、ぼ〜っとしていたらまずくなっちゃうな。
料理をしているとさっきのロレンスのところのガキがきた。
こっそり見張っているつもりか?
ちょうどいい使ってやる。
気づかなかったふりをして部屋のほうに行く。
ガキのまえで今気づいたふりをして頼む。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
渡して部屋に急ぐ。


210 :184:2009/03/01(日) 22:25:25 ID:nsKUhboi
外に急いで行き買い物を済ませる。
ロレンスの喜ぶ顔が見たくて仕方がない。
「ロレンス、少し待ってろよ。」
急いで料理を作る。
これを食べたときのロレンスの顔がうかぶよ。
ふふ・・・ふふふ・・・・・
おっと、ぼ〜っとしていたらまずくなっちゃうな。
料理をしているとさっきのロレンスのところのガキがきた。
こっそり見張っているつもりか?
ちょうどいい使ってやる。
気づかなかったふりをして部屋のほうに行く。
ガキのまえで今気づいたふりをして頼む。
「あ、お前もこれもつの手伝ってくれないか?」
渡して部屋に急ぐ。
ドアを開けるとロレンスがこちらを見てくる。
そんなに見つめるなよ・・・・・
心臓が壊れてしまうだろ。
「ロレンス、ほらこれを食べろよ。体にいいものを使ってある。」
「え・・エーブさん、わざわざ作ってくれたんですか?」
お前のためならいくらでもするよ。
「あぁ、前に約束していたろ?」
ロレンスはやっぱり約束を覚えていてくれたようだ。
すこしはっとした顔をしてから微笑んだ。
となりでガキが私をにらんでいる。
「ほんとにありがとうございます。」
笑顔もやっぱりいいな。
律儀なロレンスのことだ。お礼をしてくれるんだろうな。
「気にするな、お礼ならまた今度別のことで・・・な。」
体で払ってくれ、とはまだいえないな。


211 :184:2009/03/01(日) 22:26:18 ID:nsKUhboi
ロレンスが起きようとした。
「あ、起きなくてもいいぞ。ほら」
すこしアピールしておこう。
そこで思いついた。
食べさせてあげよう。
スプーンをもちロレンスの口の前までもっていく。
「だ・・大丈夫ですよ!そのくらいできます!」
「ほら、遠慮するな。」
そういうと、ロレンスさんは照れながら口をあけた。
うっ・・・眩しすぎる。
こんな可愛い面もあったのか・・・!
「あ、おいしいです!」
「そんなに、ほめなくていいよ。ほら」
最後までしっかり食べさせてやるよ。
そう思いスプーンでよそった瞬間。
隣のガキが急に立ち上がった。
「エーブさん、後は僕がやります。ありがとうございました。」
は?何を言っているんだこのガキは。
ばかなのか?私が出している幸せオーラに気づかないのか?
気づいていて邪魔してるのか?
スプーンをぱっとうばわれた。
何なんだこいつは本当に。
ホモなのか?男の癖に。
「ふぁぁ〜〜、もう朝かや。ん?なにかいいにおいが」
この声は・・・・・
「き、狐!なんでここにいるんじゃ!」
向こうも私に気づいたようだ。
それよりもなんだ狐って。
私はそんな風に呼ばれていたのか。
「ホロ、起きたのか。エーブさんがお見舞いに来てくれたんだ。」
「ふん、いらぬことを!」
ふ、嫉妬の塊だな。
「おや、あんたはロレンスの風邪なんかどうでもいいっていうのかい?」
さりげなくロレンスの手を触った。
この手が私を救ってくれたのか。
温かい。
まぁ、今はこの女をあしらわなければならない。
さあ来い。相手をするよ。ロレンスは誰にも渡さない。

エーブsideも書いてみた。
あ、はい。需要ないですよね。
しかも、またみすっちゃってすいません。
ではでは

212 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 00:36:12 ID:ynM5nM/f
ところでsageは使えないのか?

213 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 00:40:03 ID:XQ5Q0eBr
誘いうけと分割投下の時点で察してやれ

214 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 02:36:43 ID:uAL6vqy2
もしコルが女ならホロは会った時点で気付きお供にさせなかったと思われる。
鼻が麻痺してなければそれに臭いで気付くはず
正しい生命の輪から外れてる奴らのことだって分かるくらいだし

215 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 02:44:41 ID:xR1P8uhs
コルは月を狩る熊だからその辺は隠せるんだよ

216 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 02:54:22 ID:ZSWhmzD1
  イ`ヘ
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |

217 :名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 15:40:37 ID:W2ESGD0B
>>183
亀だけど、こんなのもあった。
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date105867.jpg

218 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:05:05 ID:HB5+ln3M


「ほんとうに、ありがとうございます」
「いえ、いいんですよ。お礼なんですから」
 神に祈るように手を組むノーラに、ロレンスが軽く手を振る。
 リュビンハイゲンの、商店が立ち並ぶ路地の一角を、ノーラとロレンスの二人は連れ立って歩いていた。
 ノーラの背には、大きな背嚢が背負われている。その中には、ロレンスが多いに値切って買った荷物が入っていた。
 いずれ町を出るノーラは、その準備に必要なものをロレンスと共に買いに来ていた。

「でも、本当に何から何までお世話になって……」
「気にしないでください。私のほうこそ、あなたがいなければ今頃破産して、真っ黒な日々を過ごしていましたからね」
 もしノーラと出遭っていなかったらと思うと、ロレンスは背筋に冷たいものが走る。
 リュビンハイゲンで背負った借金は、ノーラの協力無しでは返済することはできなかったはずだ。
 裏切りにも遭い、怪我もしたが、借金を返済できなかった時のことを思えば天国と地獄の差ほどある。

「商館で預かった証書は無くさないようにしてくださいね。その証書があれば、ノーラさんが向かった先で、必要な分だけのお金を引き出せます」
 金貨で報酬を受け取ったところで、ノーラはそれを持ったまま他の町へ行くだけの度胸は無かった。
 どこかで奪われてしまえば、命を賭けてまで臨んだ仕事の結果が水泡に帰す。
 ロレンスはまとまったお金を商会に預け、路銀や咄嗟の時に必要になる貨幣を両替してノーラに渡した。

 そして、旅に必要な知識と、他の町へ行った際の注意事項、店を開く時に必要な知識をノーラに話した。
「組合に加盟したとしても、すぐに商売を始められるわけではありません。製品の質が、その組合が認める水準を満たしていないといけませんしね。
それと、その組合の聖人の加護を受けるという名目でまたいくらかお金が必要になったり、会合に出なければならなかったりと色々面倒なこともあります」
 ロレンスの言葉に真剣に頷きながら、ノーラは焦るように少しだけ目を細め、唇を噛んだ。
 その様子を見たロレンスが、話題を明るいほうへ持っていこうとする。
「とはいえ、組合に加盟することで、資金の調達が容易になったり、売りつけ先が回ってきたりと良いこともありますから、あまり不安にならなくても大丈夫ですよ」
「え、あ、はい。そうですね……」


219 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:05:42 ID:HB5+ln3M

 重たい荷物を背負ってなお、ノーラの足取りはしっかりしたものだった。ロレンスはゆっくり歩いてノーラの歩調に合わせるつもりだったが、その必要もなかったらしい。
 健脚は商人の宝だと、いつか誰かに言われた言葉を思い出す。
 たとえ良い儲け話が思いついたとしても、その足で歩まなければ機会を得ることは出来ないというのだった。
 証文さえあれば商売ができる大きな商人には、あまり縁の無い言葉なのかもしれないが。

 リュビンハイゲンの空は、真っ青に晴れ渡り、行き交う人の数も多い。
 二人は、広場の前に来て軽い昼食を食べることにした。油で揚げたウナギと、温いビールを前にして、ロレンスはさらに他の町へ行った時の注意事項を話し続けた。
「と、まぁ大体そんなところでしょうか。ああ、そうだ。もし上手く行ったなら是非連絡をください」
 ロレンスは胸元のポケットから、連絡先になる商会の住所を書いた紙をノーラに渡した。
 おずおずとそれを受け取ったノーラが、紙面を眺めてから、紙を畳んで背嚢の中へ仕舞う。
 ノーラが紙面をまじまじと眺めているのを見て、もしかして字が読めないのではないかとロレンスは危惧したが、ノーラの言葉でその心配を払った。
「必ず連絡します。その、いつになるかはわかりませんけれど……。上手く行くかどうか不安で」
「いえ、上手く行かなくても連絡してください。いや、こんなことを言うべきじゃないんでしょうけど」
 少し和ませようとロレンスが軽く笑う、それに釣られてノーラも微笑んだ。

 昼過ぎの町に、強い日差しが降り注ぐ。冬を叩いた季節にしては、陽気な日だった。
 これから先の行商でも、こんな良い天気が続けばいいのに、とロレンスはひとつ息を吐いた。
 ビールを口に含み、それからノーラの顔を伺う。


220 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:06:12 ID:HB5+ln3M
 ノーラの表情は、暗かった。今日、ノーラの買い物に付き合っている時からずっとそうだった。
 おそらく、違う町へ行った時のことを思って不安になっているのだと、ロレンスは色々と話したりしたのだが、不安が晴れる気配は無いらしい。

「お店を持ったら、私にも是非商品を扱わせてください」
「ロレンスさん、値切りませんか?」
「……まぁ、多少はそういう方向へ持っていくかもしれませんが」
「ふふ、安く買い叩かれないように気をつけないとダメですね」
 口元に手を添えてノーラが微笑む。少しは前向きになってくれただろうかと、ロレンスは安心した。

「あの、ほんとうにありがとうございます。お世話になりっぱなしで、私は」
「気にしないでください。お互い様ですよ」
 それはロレンスの本心だった。ノーラが商売に成功してくれれば、そこからまた利益を取れるだろうという算段はある。
 もちろん、ノーラが他の町に行って成功するのかどうかはまだわからない。


221 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:06:43 ID:HB5+ln3M

 昼食を終えて再び町を歩き出す。向かう先は、ノーラが住む家だった。
 小さな石造りの小屋に、大きな木の扉がついている。その扉の向こうには、藁束を敷き詰めた部屋があり、部屋の端に羊が飲むためか水桶が置いてあった。
 馬を繋ぐ厩舎にも同じようなものがあったが、羊にも使うものだとは知らなかった。
 ノーラは羊のいない部屋を少しだけ寂しそうに眺め、藁束の中で眠っていたエネクに気を遣うように隣の部屋へとロレンスを促した。

「ロレンスさんに渡したいものがあるんです」

 そう言ってノーラは、自宅にロレンスを呼び寄せたのだった。
 何を渡したいのかは尋ねても答えてもらえない。何をくれるのかは、ロレンスにはわからなかった。
 ノーラは再びその顔に翳りを宿し、不安げに親指の爪を噛んでいた。
 おかげで、ロクに話も弾まない。このところ、一緒に祝宴をしたり、ホロのお見舞いに来てくれたり、羊乳の目利きをしてくれたりと、随分仲は良くなったというのに、ここに来てこの態度だった。
 明日にはもう会えなくなるだろうという時にこれでは、少しだけ気が滅入る。
 何か悪いことをしたというわけでもないだろうし。

 隣の部屋は、ノーラがこの町にいる時に寝泊りしている部屋のようだった。
 簡素な木組みのベッドに、羊毛で作られたと思しき毛布が数枚かけてある。
 机と箪笥があり、普段使うものはその引き出しの中に仕舞ってあるのだろう。狭い部屋の中央にはテーブルと、座ればすぐに軋みをあげそうな椅子が一脚だけ置いてあった。



222 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:07:12 ID:HB5+ln3M

「そ、それでですね、あの、えっと……」
「どうしました?」
「是非、お礼がしたいんです」
「お礼?」
 ノーラは、ロレンスを部屋へ促した後、そっと後ろ手に扉を閉めた。
 扉を背にして、少し上目にロレンスに数回視線を送る。

「どうしました?」
 そう声をかけると、突然ノーラがロレンスの前で膝をつく。
 急に倒れこむようにノーラの体が沈んだのを見て、ロレンスが慌てて手を差し伸べようとした。
 だが、その手がノーラに触れることはなかった。

「え、ちょっと?」
 ノーラの手が、ロレンスの股間に伸びていた。その白い手が、ロレンスの股間を撫でる。
「あ、あの……。お礼がしたいんです」
「お礼ってちょっと、それはまずい」
 ロレンスは飛びのこうとすると、背後にあった机にぶつかり、思わず倒れそうになる。
 ノーラはなおもロレンスの股間に手を添えたままだった。そして、上目にロレンスに視線を送る。
 躊躇うような、恐々とした視線。何度もその視線が泳ぎ、小さな口から困惑の混じった呟きがふつふつと漏れる。
 するとノーラが、真剣な表情で訴えた。

「あの、私の体で、気持ちよくなって欲しいんです」
 そんなことを突然言われても困る。
「落ち着いてください。どうしたんですか?」
 おろおろしながら、ロレンスがノーラの手を振り払う。
 振り払われた途端に、ノーラの表情が曇った。その様は、迷える子羊のようで、思わず手を差し伸べたくなる。


223 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:07:42 ID:HB5+ln3M
 
「つまり、その、私を、好きにしてください……」
 最後は消え入りそうな声で、ノーラが呟く。そんなことを言われても、ロレンスはすぐさま目の前の少女を押し倒すようなことはできなかった。
 普段あまり良いものを食べていないのか、歩き詰めだからなのか、ノーラの体は細かった。
 その細い肩が震えている。
「ちょっと待ってくださいノーラさん。そんなお礼だなんて!」
「わ、私に出来ることなんてこれくらいしかありませんから、だから、ロレンスさんの好きなようにしてください。決して、逆らったりしませんから」
 ノーラが体を寄せる。目前に、光輝くような金髪が迫っていた。ふわっとした体温が、ロレンスの鼻腔をくすぐる。

 好きにして、などと言われて、ロレンスも嬉しくないわけではなかった。今までこんなセリフを言われたことはなかったし、ここまで女に迫られたこともない。
「いや、だから、その……」
 しどろもどろになって、ロレンスが視線を泳がせる。

「ロレンスさんは、私に明日をくれました。それが私にとって、どれほど嬉しいことだったか、わかりませんか?」
 視線をあげて、ノーラが潤んだ瞳でロレンスを見つめる。その視線を外すことができなくて、ロレンスは一度唾を飲み込んだ。
 密着した体から、染み込むように熱が伝わってくる。

「エネクは、病気に冒されていて、もう長くないんです……」
 その言葉に、ロレンスの目が細くなる。
 エネクの調子が悪いようには思えなかったが、常に傍にいるノーラが言うのだったらそうなのだろう。
 ノーラが優秀な羊飼いでいられるのは、エネクの力によるところが大きかった。羊飼いは、良い牧羊犬を持ってこそ成り立つ部分がある。
 そして、エネク自体はホロも認めるほど頭の良い犬だ。エネクの代わりなど、そう見つかるものではない。

 では、エネクを失ったらノーラはどうなるのか?
 薄給で羊を預かり、そして危険な地域に追いやられていたノーラ。
 今までやってこれたのは、優秀な牧羊犬のエネクの力も大きい。
 エネク無しでは到底羊を守りきることなどできない。
 これから先、羊飼いとして生きていくことはできないだろう。


224 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:08:12 ID:HB5+ln3M

「私は、言いましたよね。どちらにしても、羊飼いを辞めるつもりだったと」
「ええ……」
 羊飼いの仕事が無くなれば、元々貧民救済院にいたというノーラに、まっとうな仕事が見つかるとは思えない。
「少しでもお金を稼いで、先のことをなんとかしようとしていた時に、ロレンスさんが声をかけてくれたんです」

 その後のことは、ロレンスもよく知っている。金の密輸の手伝いをし、それによって大きな収入を得ることが出来た。
 浪費しなければ、十年以上も暮らしていけるだけの金額だった。

「もう、先が無いと思っていた私を、あなたは助けてくれたんです」
 ノーラがさらに体を寄せて、ロレンスの胸元に顔を埋めた。
「い、いやでも、お互いさまですよ」
 無言のまま、ノーラがロレンスの背に手を回す。抱きつかれていることに気づいたロレンスの心臓が、大量の血液を全身に巡らせる。
 こんなに近い場所に、抱き締めれば折れそうな、細い体の少女がいる。

「ロレンスさん、私はまだ言葉を続けなきゃいけないんですか? 男の人に、私の体を求めてくださいだなんて、もっと言わなきゃいけないんですか?
 そんな恥ずかしい思いをしなきゃいけないほど、私には魅力がありませんか?」

 小さな呟きに、ロレンスの頭がぐらぐらと揺れる。喉が渇き、ありもしない唾を飲み込んだ。
 好きにしていい、というその言葉の通りに自分の劣情をこの無垢な娘にぶつけてもいいのかどうか、ロレンスは悩んだ。
 
 ノーラの体がわずかに沈み、ロレンスの股間に顔を近づけた。そして、ベルトを不慣れな手つきで外す。
 その行為を、ロレンスは咎めることは出来なかった。こうしたいというのは、ノーラの望みだという。それに応えることの何が悪いというのか。
 ズボンをずり下げて、ノーラがロレンスのペニスを外気に晒した。
 目を丸くして、ロレンスの股間に視線を送る。

 目の前で、細く儚げな少女が傅いて自分の股間を見つめている。その事実に、ロレンスのペニスに血液が集まり始めた。
「あ……」
 硬度と体積を増すロレンス自身に、ノーラが声を漏らす。逡巡した後、おずおずと手で触れた。
 ノーラの指は細かった。白磁のようで、細長く冷たい。熱を帯びたペニスに、ノーラの指が絡められる。

「あ、あの、上手くできるかどうかわかりませんけど……」
 不安げに揺れる瞳を頭上のロレンスへ向ける。両手で、優しくペニスを包みこみ、膝をついて、ノーラは薄い唇から言葉を紡いだ。


225 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:08:42 ID:HB5+ln3M

 ロレンスは、ノーラの食事風景を思い出していた。その小さな口に、ゆっくりと食べ物を運んでいる様子。
 ホロのように齧り付くのではなく、おずおずといった様子で食べ物を唇の奥へと運ぶ仕草。

 その唇が、ロレンスのペニスの先端に口付けられた。
 柔らかくて、食べ物を詰め込むことでさえ苦労するような、その小さな唇に、ロレンスのペニスが押し当てられている。
 思わずロレンスが声を漏らす。妖精ノーラが自分のペニスに口付けをしていることが、あまりに非現実的な光景に感じられた。
 まるで商売女のように男の前で跪き、男のペニスに口をつけている。
 清純なノーラが、自分のモノに唇を合わせていることに、ロレンスの血が熱くなる。

 唇を開いたノーラが、ペニスを口腔に送り込む。吸い付くように、ロレンスのモノを口に含んだ。
 口内の熱で、自分のモノが溶けていったのではないかと錯覚さえした。儚げで、報われない仕事に追われていたノーラ。
 そのノーラが自分のモノを口に含み、そして舌を這わせてきた。唇でロレンスのペニスを刺激する。

 両手でロレンスのモノを掴み、ゆっくりと喉の奥へと押し込んでいく。苦しげな呻き声がノーラの喉で鳴った。
 そしてノーラは首を振りながらロレンスのモノを唇で扱く。ロレンスの背中で、快感が爆ぜた。
 舌の腹で、ロレンスのペニスの裏筋を舐めとりながら、唇で何度も扱いていく。

「う、……ああ」
 ロレンスの声が漏れたのをきっかけに、ノーラが口を離す。
「あの、気持ちよくなかったですか?」
 今度はロレンスのものを手で扱きながら、ノーラが尋ねる。
 優しく、ほとんど力のこもっていないような握り方で、ロレンスのペニスをさすっていた。

「いえ、気持ちよすぎて……」
「よかった」
 そう言って、ノーラが可憐に微笑む。その緩やかに引かれた口角と、淡い唇。そこに、自分のペニスが今の今まで突き刺さっていた。
 ロレンスの心臓が何度も縮む。

 すぐに、ノーラはロレンスのペニスを舐め始めた。両手で優しく包み、唇から小さく舌を出して這わせていく。
 先端を何度も舌先でつつき、それから裏からつぅっと下がって根元まで舌を降ろす。睾丸の付け根にキスをして、その皺を伸ばすかのように舌で舐めた。
 商売女だって、ここまで丁寧にはやらない。金を積めばどうなのかは知らないが、ロレンスはここまでしてもらったことはなかった。
 そんな行為を商売女でもないノーラがしている。目を閉じて、一心不乱にロレンスの股間を舐めまわしていた。
 こんなことをする理由が、自分へのお礼だという。ここまでして貰う義理など無いように思えたが、止めてくれなどということは言えなかった。

 襲い来る快感に、ロレンスが天井を仰ぐ。手持ち無沙汰だった右手を、ノーラの頭の上に乗せた。
 手を頭に置かれてもノーラは嫌がることもなく、むしろ動きを激しくしていく。再び口内にロレンスのモノを咥え込み、動きを早めながら唇で扱いた。


226 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:09:12 ID:HB5+ln3M

「うっ……」
 刺激を受けて、ロレンスの睾丸が縮みはじめる。限界が近いことがわかった。
 女の相手をするのは本当に久しぶりだった。よほど金に余裕が無い限り、娼館へ足を運ぶことはない。
 もはや何年という単位で、ロレンスは女と性行為に及んでいなかった。

 血が頭に昇って視界がくらくらする。ロレンスは自分のモノを咥えこむノーラを見下ろした。
 一生懸命に、喉の奥までロレンスのモノを押し込み、舌を這わせている。

 出会った時は儚げで美しい少女だと思っていた。
 しかし、足元に跪いてロレンスのペニスを咥え込んだノーラは、確かな存在感に満ちていた。
 頬を赤らめ、瞳を潤ませている。白い肌に浮かぶ朱色は顔を覆い、細い指先はロレンスのペニスに絡み付いて離れない。
 ノーラが肩を上げながら、腰をくねらせている。太ももを擦り合わせ、暖かな息を喉の奥から吐き出して胸を収縮させていた。

「ノ、ノーラさん、もう……」
 限界だった。
 ノーラの頭に手を置いて、離れるようにと促したつもりだった。
 だが、ノーラは、一瞬だけロレンスを見上げて目元に笑みを浮かべる。
 ノーラが自覚して笑みを浮かべたのか、ロレンスには判別がつかなかった。
 妖精の見せた微笑が、ロレンスの心臓を穿ち、動悸を激しくさせた。

「いっぱい、出してください」
 そう言ったノーラが、ロレンスのペニスを口の中に深く咥え込んだ。腰が溶けていくかのような感覚に襲われて、ロレンスがわずかによろめく。
 ノーラはロレンスを逃がさぬようにぎゅっとペニスを強く握り、さらに深く喉にロレンスのペニスを押し付けた。
 舌が絡みつく。軟口蓋の柔らかさが、先端の敏感な場所を包んだ。
 強く吸い付かれて、ロレンスは目を強く閉じた。


227 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:09:42 ID:HB5+ln3M

「くっ、うう」
 腰の奥から、すべてが放たれる。びくびくと跳ね回るペニスは、ノーラの舌に押さえつけられ、その喉に精液を放った。
 律動が止まらない。何度も何度も、脈動した。そのたびに、ノーラの口内に白濁液を注ぎ込む。
 呆然と口を開いたままだったロレンスが、慌ててノーラの口からペニスを引き抜いた。ノーラはペニスを掴んだまま、離そうとしない。
 口の中から引き抜いても、睾丸の奥で生まれた精液は底を突くことを知らず、ノーラの顔面にもその白い液体を注いでいた。

 ノーラは顔面にかけられた精液に、指先を伸ばす。
「はぁ……あ、あふい」
 鼻梁に、頬骨の上に、ロレンスの精液が付着していた。それを指先で、掬う。
 確かな熱に覆われて、ノーラは瞳をとろんと伏せた。
 そして、口内に放たれた大量の精液に、自らの唾液を混ぜ合わせる。顔面にかけられた精液を指先に集め、それを唇の中へと指しこんだ。

 ロレンスは、浅い呼吸を繰り返し、視界が真っ白に染まった中でノーラを見下ろしていた。
 娼婦のように男の股間に顔を埋めて跪く妖精。ノーラが身悶えていたせいで、その服はわずかに乱れ、細い首筋から鎖骨が覗いていた。
 すべてを、吐き出したと思った。だが、それでもまだ足りない。ロレンスは、満足よりも次の行為に対しての欲望がむくむくと溢れていくのを感じていた。

「……全部、飲むんだ」
 自分で言った言葉が、ロレンスには信じられなかった。精液を飲むなど、娼婦でさえしない。
 そんなことをする女が、市井にいるはずがない。ましてや、目の前にいるのは敬虔な神の僕であり、儚く微笑む妖精だった。
 それを、自分が犯した。その口の中に、己の中でもっとも汚い欲望を吐き出した。

 ノーラの唇が、わずかに横に引かれた。目をわずかに細めて、ロレンスを上目に見上げる。
 それから、指先を小さく唇に当てて、俯く。目を閉じて、わずかに躊躇うように舌を唇の間から小さく見せた。
 顎を小さく上げる。ノーラが、精液を飲み込んだ。細い首に浮かぶ軟骨が、上下した。一度で飲みきれず、ノーラは何度も喉を震わせる。
 飲み込んでいる。目の前の少女が、自分の精液を飲み込んでいる。
 ロレンスは、顔面の血液が沸騰しているのではないかとさえ思った。

 こくこくと、ノーラは口内に残っていた精液を、自らの唾液と混ぜ合わせて、飲み込んだ。
「ぜんぶ、飲みました……」
 そう言って、犬がやるように舌を大きく出してロレンスに見せる。そこに、ロレンスの精液は無かった。
「あ、ああ……。見えてる」
「……ロレンスさん、私のお礼は、まだ、終わりじゃ、ないんです」
 ノーラが微笑む。その意味をロレンスが理解するのと同時に、ノーラの細い肩に手を置いていた。


228 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:10:12 ID:HB5+ln3M



 壁に両手をつかせて、ノーラにその尻を突き出させていた。本当に細い腰だった。
 肉付きがよくないせいもあって、子どものように薄い尻だった。そこからさらに細い足が伸びている。
 スカートをたくしあげて、腰の上に置いた。下着を足首まで一気にずり下げる。
「あっ……」
「綺麗だ」
 ノーラの下半身が、外気に晒される。誰にもそこを見せたことが無いのだろう。
 股間に引かれた割れ目はぴっちりと閉じていて、本当に子どものそれのようだった。
 しかし、その腹側には柔らかな陰毛が若草のように生え揃っている。髪の色と同じ金色の陰毛に、ロレンスは手を伸ばした。
 ノーラの体が小さく震えた。怯えるように目を閉じて、壁についた手に力を込める。

 さわさわとした陰毛の感触に、ロレンスは満足した。それから、割れ目に指を滑らせて行く。
「あぅ……」
 ノーラの喉から、声が生まれる。その声は、ロレンスの鼓膜を甘く叩いた。
 指先で、その閉じた股間の唇をそっと開く。すると、とろりと粘ついた液体が流れ出してきた。
 それを指で掬って、割れ目の周りに塗ってみる。その行為に反応して、ノーラが声を漏らした。
 はしたない声が出るのを防ごうと、ノーラは唇を閉じるが、音は鼻に抜けて余計に甘くなる。


229 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:10:42 ID:HB5+ln3M

 ロレンスは下半身にそそり立つペニスの先端を、ノーラの股間に当てた。
「これが、中に入るんです。わかりますか?」
「……はい、ロレンスさんの、したいように、してください」
「ええ、もちろんそうさせてもらいます。さっきまで、あなたが口に含んで舐めまわしていたものですよ」
「ああっ」
 ノーラの太ももを撫でながら、ロレンスはゆっくりとノーラの耳元に唇を近づけた。
「ほら、あんなに熱心に舐めてくださったから、こんなに硬くなってるんですよ」
 さっきの行為を思い出して、ノーラは頬を染めた。ロレンスの唇から逃れるように、首を傾げる。
「本当に美味しそうに舐めていただきました。舌でぺろぺろと、唇でぱっくりと」
「いやっ、言わないで」
「これが、欲しいんですよね」
 ペニスで、ノーラの股間を何度か叩いた。そして、手でそっと膣の前に当てがう。
「どうですか? これを、入れて欲しいのでは?」
「あっ、それは……、ロレンスさんが好きなように……」
 娼婦のようにロレンスのモノを咥え込んでいたノーラだったが、言葉に出して責めると生娘のように恥ずかしがった。
 その差が、ロレンスにはたまらない。純粋な妖精ノーラと、妖艶な魔女のようなノーラ。
「是非とも、あなたの願いを聞かせてください」
「……ロ、ロレンスさんが、好きなようにして、くれたら」
「そうではないのです。あなたの希望を聞きたいんですよ。入れて欲しいんですか?」
 耳元で囁く。金色の髪から、牧草の乾いた匂いが漂う。背けた顔を覗き込むと、目を閉じ、眉を寄せて耐えているのが見えた。
 ロレンスはノーラの腿を撫で、そして服の上から胸を優しく揉んだ。それだけでも、ノーラの体が震える。
「おや、随分とあなたのここから恥ずかしい液体が流れてきますね」
「ああっ、だめです、それは」
 ペニスの先端に、膣から溢れ出た液体をまぶせる。
 今の行為が、予定調和の上にあるような気がした。ノーラがこうやって恥ずかしがっているのも、自分を喜ばせるためではないのか。
 けれど、ロレンスにとってはどちらでも良かった。妖精を辱めて、娼婦に落とし込む。快楽の虜にさせて、自らの奴隷のように扱う。
 そんな行為を思い描くだけで、頭が砕けてしまいそうだった。


230 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:11:17 ID:HB5+ln3M

「ほら、正直に仰ってください」
「……入れて、ください。ロレンスさんの、その硬いそれを」
「ええ、喜んで。ノーラさんが、このはしたなく濡れた場所は、私のこれを所望ということですから」
「そ、そんな、私は」
 羞恥に声をあげたノーラを無視して、ロレンスはその細い腰に両手をかけた。
 そして、ゆっくりとペニスをノーラの細い穴に差し込んでいく。強烈な抵抗感だった。
 処女だというのが、入れた瞬間に理解できる。だが、止める気にはならない。
 ロレンス自身にさえ痛みが訪れるような狭さに、ノーラは目を閉じて耐えていた。

「入りました……。動きますよ」
 苦痛に呻いているノーラを、犯してやりたかった。
 見下ろせば、ノーラが突き出した尻。そしてきゅっと閉じた菊門。
 その下に、自分のモノが深く突き刺さっている。白い肌に、幾条もの青い血管が浮き上がっていた。
 
 ゆっくりと腰を動かしていく。引き抜いて、深く差し込む。
 その繰り返しを続けた。

「ああっ、あぅ」
 ノーラは両手を壁についたまま、首をもたげた。ぼんやりと目を開けて、唇の端から唾液をこぼす。
 唾液はノーラの細い顎を伝って床へ落ちる。うっすらと浮かび上がった汗が、ノーラの肌を覆っていた。
 ロレンスは、腰を突き入れながら、自分の理性が壊れていくような感覚に襲われていた。
 快感が腰を伝う度に、尾骨をハンマーで叩かれたかのような衝撃が頭へと駆け登る。快楽の槌に打たれて、ロレンスはさらに速度を上げた。
 ぶつかり合う腰から音が生まれ、腰を打ちつけるたびにノーラの尻肉に波が立つ。もっと強く、強く打ち付けたいと思った。



231 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:11:42 ID:HB5+ln3M
 腰の動きが増す度に、ロレンスは呼吸が苦しくなって浅い息を繰り返す。
 喉を限界まで開いて空気を取り込もうとするが、間に合わない。視界が狭くなる。
 理性の綱が焼け落ちた。今は、目の前の少女を犯すことしか頭になかった。
 
 次第に、ノーラの口から溢れ出ている声が音量を増していることに気づいた。
 その声は快楽を告げる喘ぎだった。妖精の喘ぎ声は高く澄み、ロレンスの耳の一番奥を震わせる。
 ノーラの腰が、動いている。自分の動きにあわせて、ノーラは腰を振っていた。
 これが処女の所業なのかと、ロレンスは上手く働かない理性で考える。自分は今、魔女か何かに囚われてしまっているのではないかと、錯覚する。
 だが、今更この行為を止めることなどできるわけがなかった。

 腰を打ちつけるたびに、ノーラが喘ぐ。その表情は、さきほどの苦悶ではなく、快楽に憑かれた恍惚だった。
 ノーラの表情に笑みが灯る。蝋燭の炎のように淡いものだったが、それは確かな悦びの証だった。

 腰を掴んでいた両手で、ロレンスはノーラのスカートを掴んだ。御者が馬の手綱を引くように、強く引っ張る。
 その勢いで、深くペニスをノーラの一番奥へと突き入れた。
 普段からよく歩いているノーラだからか、その体はよく締まっていた。無駄な贅肉が無く、細い体だった。
 しかし、その体の中、膣は熱くロレンスのペニスに絡みつく。体温のすべてが、柔らかさのすべてが膣に凝縮されているのではないかとさえ思えた。
 ロレンスは自らの腰が溶けていくような気がした。溶けてどうなるのかはわからない。
 今まで抱いたどんな女よりも、自分を興奮させてくれる。何よりも気持ちがいい。


232 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:12:12 ID:HB5+ln3M

「はあっ、ノーラさん、もうっ」
 耐えられないと思った。辛いなら、途中で腰の動きを止めて、しばらく回復を待てばよかった。
 だがそれは出来なかった。動きを止めることなど、ロレンスの頭の中には浮かばなかった。
 自分でも驚くほど早い限界の訪れに、尻の筋肉を硬くさせてもう少し耐えようと思った。
 この熱く火照った体を、まだ味わっていたい。けれど、最高の酒を前に、どうして手を止めることができるだろう。
 どんな熱い酒よりもボロボロに酔わせてくれるこの体。どれだけ味わえば満たされるのか底が知れない。

 果てることが快楽であるはずなのに、今はそれが快楽の終焉のように思えて、達したくないと思ってしまう。
「はぅっ、わ、私の、中にっ、一番奥に」
 ノーラの声はソプラノの極みに達し、ロレンスを快感の果てへ誘う。
「くそっ、出すぞっ」
 掴んだスカートを強く引っ張る。動物の交尾のような姿勢で、動物を御する手綱を握るかのようにノーラの体を支配していた。
 一番奥に、出してやる。

 ロレンスの膝が、がくがくと笑い声を上げる。激しい動きに、体がついていかない。
 もっと強く打ち付けたいのに、それが叶わなかった。
 ノーラの尻が震える。膣から溢れた液体が、二人の腿を塗らす。加速する。頭の先から爪先までが、快感に打ち震える。
 ロレンスが、ノーラの体を叩き折るかのようにその腰へ最後の一突きを放つ。
「うああっ」
 口からこぼれた声と同じくして、ロレンスのペニスから精液が放たれた。精液はノーラの膣の最も奥で吐き出され、子宮への入り口を叩いた。
「ああっ、あ、熱いのが、中で」
 びくびくと、体が震える。ペニスはノーラの膣の中で震えて刺激し、清純なノーラに快楽を送り込んだ。





233 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:12:42 ID:HB5+ln3M





 藁敷きのベッドの上で、ロレンスは天井を仰いでいた。
 仰向けに転がって、大の字に寝転がる。腕や足がベッドからはみ出ていたが、それも気にならない。
 情事の後に訪れた気だるさに、ロレンスは目を細めた。今は、指先ひとつ動かすことさえ億劫に感じられる。
 全裸のロレンスの胸の上には、全裸のノーラがその体を乗せていた。ノーラは穏やかに微笑みながら、ロレンスの腹を撫でている。

 二度出しただけでは飽き足らず、あれからまたノーラの細い体を正面からも犯した。
 何をしても、ノーラは喜んでロレンスの求めに応じ、ロレンスの求め以上に快楽をもたらした。
 ノーラは太ももでロレンスのペニスをゆっくりとさすりながら、ロレンスの胸にキスを浴びせる。
 すでにロレンスのペニスは萎えていて、硬さを取り戻す気配は無い。だが、ノーラは手でそっと撫でて、ロレンスを刺激している。
「さすがに、もう……」
 ようやく冷静になってきたロレンスは、情けなさを感じながらもそう告げた。
「……そうですか、すみません。そういう加減、わからなくて」
 わからなくて当然だろうとロレンスは思った。ノーラは、処女だった。
 ノーラの口ぶりからも、ノーラの股間から流れた血液もそれを証明している。
 だが、行った事は娼婦も驚くような淫靡なもので、とても処女が持ち合わせているものではなかった。

「本当に、気持ちよすぎて」
「喜んで貰えて、よかったです」
 可憐に微笑むノーラを直視できずに、ロレンスは視線を彷徨わせて自分の頬を掻いた。
「ロレンスさんさえよければ……、私はいつでも」
 ノーラがロレンスの腹部を撫でながら、うっとりと目を細めて囁いた。
「いえいえ、もう十分なお礼は頂きましたよ。これ以上貰ったら、神罰が降ります」
「そう、ですか……」
 ロレンスの腹部を撫でる手を止めて、ノーラがぽつりと呟いた。


 ノーラは毛布で自分の肌を隠すように包み、服を着ているロレンスを眺めていた。
 ベッドの端に腰掛けて、ロレンスの背中を見る。
「ああそうだ、ノーラさん」
「はい」
「羊乳の目利きをして頂いて、ありがとうございます。ホロも、色々と喜んでいましたし」
「いえ、たいしたことじゃありませんよ」
 服を着終えたロレンスが振り向いてノーラを見ていた。ロレンスの表情には、仕事で使う時の微笑が宿っていた。
 その顔を、ノーラは見ることができないでいる。

 天井近くに空いた窓から、夕方の赤色が部屋を覗き込んでいた。横に差し込む深い赤色が、壁に四角い額縁を飾る。
 冷たい空気が足元から忍び寄り、ノーラは毛布を抱き寄せるようにぎゅっと密着させた。
「本当に色々と大変でしたけど、この街に来てよかった。ノーラさんも、これからのお仕事頑張ってください」
「ええ……。きっと、店を持ちます。一人では寂しいと思うような、広い店を」
「ははは、私のような零細行商人や、孤独に生きる羊飼いではないんですから、人を雇えばいいんですよ」
 ロレンスの言葉に、ノーラは唇を噛んだ。目を伏せて、床に散らばった藁を数えるように視線を落とす。
「そうですね、いつかは、そうなりたいです」
「ノーラさんなら大丈夫ですよ。一番よくないのは、臆病で何も決められないことです。けど、ノーラさんはリスクを承知の上、自分で決めて今を掴んだんですから、これからだって」
 励ましの言葉に、ノーラは顔を曇らせる。自分の体を抱き締めるように、膝を閉じて腕を組んだ。
 そして、何もかもが上手く行かなかったのだと、ノーラは自分の腕に爪を立てた。


234 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:13:12 ID:HB5+ln3M

 麦の収穫期も終わり、空気がやがて訪れる冬の匂いをわずかに漂わせる。
 リュビンハイゲンの外には、枯れ始めた草木の擦れる音がが錚々と響いていた。
 肌を撫でる冷たい風に晒されながら、ノーラはリュビンハイゲンの城壁を臨んだ。長く住んだ場所だった。
 これからは、違う街で生きていく。自分を長く引き止めたあの大きな街が、今では心なしか小さく見えた。
 エネクを隣に従えて、ノーラはわずかに吹いた風にはためく髪を片手で押さえた。

 別れの時だった。あの街で起こった最後の騒動も終わり、その騒動に絡んだ二人ともこれでお別れ。
 恋人のように戯れて、からかい合う二人に、つい笑みがこぼれた。
「お幸せに」
 ホロとロレンスに、そう告げた。二人は頬を染めて、わずかな間だけ黙った。

 リュビンハイゲンに背を向けた。歩き出す。
 やがて二人を乗せた馬車も轍を残して、ノーラとは別の場所へと向かった。
 
 いつものように、足を前へ前へと進めていく。
 歩くのには慣れていた。だから辛いはずはなかった。
 けれど、ほんのわずかに歩いた後で、歩みが止まる。

 振り返れば、まだリュビンハイゲンの大きな壁が遠くに見えた。
 疲れたわけではなかった。けれど、歩き出せなかった。
 草原の向こうに見えた城壁が、滲み出す。雨の向こう側のように、すべてが見えなくなっていった。
「あれ?」
 呟いてから、ノーラは自分の頬に手を当てた。そこには、瞳から流れ出た涙が伝っていた。
「どうして……」
 涙が次から次へと溢れて止まらない。両手で顔を覆う。
 振り返り見た城壁に向かったまま、膝を道の途中についた。
 肩が震える。意思を無視して、何度も何度も呼吸が乱れる。その度に嗚咽が溢れた。
 喉が詰まり、ノーラは口を両手で覆った。それでも、自分から溢れる声を抑えることができない。
 涙が道にぽたぽたと流れ落ちる。手を伝い、肘を濡らし、顎を伝い、落ちていった。
 ノーラは口元を覆ったまま、自分を抱いた人を思った。

 結局、何も言うことは出来なかった。
 一緒にいてほしいと、告げることが出来なかった。
 ロレンスに言われた言葉が耳に甦る。一番よくないのは、臆病で何も決められないことだと。
 その言葉が、今は何よりも痛くてノーラは耳を塞いだ。


235 :ノーラ・アレントの憂鬱:2009/03/03(火) 00:13:51 ID:HB5+ln3M

 



 ようやく涙が枯れ果てた頃になって、ノーラは立ち上がった。
 旅の前途でこれほどまでに疲弊していては、この後の旅路が辛くなる。
 ずっと隣で黙っていたエネクが、ノーラを励ますように吼えた。
 エネクの頭をそっと撫でてから、リュビンハイゲンに背を向ける。
 もう、振り返ることはないだろうと思った。
「さようなら」
 呟いた声が冷たい風にさらわれた。




終わり

236 :名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 02:12:47 ID:PFubTmVc
>>235
GJ!!
数年後立派な店を持ったノーラとその子供の姿を脳内補完しておく

237 :名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 02:53:49 ID:D5Rirhdo
でも、そんなのホロが許さんだろ・・・
ノーらは嫌いじゃないけど、やっぱり店を持ったロレンスの隣にはホロがいてほしい(涙)

238 :名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 17:06:05 ID:XhtmFigg
何の話だ?

239 :名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 19:53:41 ID:Rq5q/TIn
>>235
乙!
文章がハセクラさんっぽいね。うまい。

240 :名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 19:59:57 ID:iP76QQQx
>>237
ですよね。

241 :名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:15:45 ID:9uGPwhy9

ノーラの話もっとみたいです。

242 :名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 02:33:12 ID:8QGMOtUe
なんというベッドヤクザw
だがGJ

243 :名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 09:37:57 ID:7At82551
狼の人さんの『兆しの街』シリーズを全部みたいんだけど保管庫にUPとかもうされないのかな・・・・

244 :名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 22:32:22 ID:Og8jF5n+
干す

245 :名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 11:28:25 ID:1zXsHX4X
adeceャヒュ
ホロホロ

246 ::2009/03/08(日) 07:53:30 ID:MYLYmr37
素晴らしい!エロくて切ない…超GJ!!

247 :名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 14:39:14 ID:vzRQJcIP
ほしゅ

248 :名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 09:21:04 ID:8a4FBayf


249 :名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 03:34:20 ID:E1pt4Ix2
作品待ちage

250 :名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 22:58:36 ID:+jOPcodt
作家かもん保守

251 :名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 20:03:36 ID:367zKuCE
とりあえず保守

252 :名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 13:33:58 ID:OwUe8UhE
ほす

253 :名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 08:36:26 ID:7W8pgOf2
来月からAT-Xで未放映話込で再放送はじまるね。

254 :名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 11:51:58 ID:QMTIfi2C
保守ついでに小ネタ  ロレンスの師匠の話


これは、ホロとロレンスが旅をする30年も前の話。
とある街の商館に集った男たちが、いくつかのテーブルに分かれて酒を酌み交わしていた。
あちらこちらの席から大きな笑い声や、歓声が聞こえてくる。
孤独な行商の寂しさや、本音を出せぬ商談のうさを晴らすように、誰もが饒舌になってしまう。
そして男どもが集まれば、下ネタが出てくるのも仕方が無い事。
部屋の一角にあるテーブルでも、5人の男たちが『今までにした事がある、トンデモ自慰』の
話題で盛り上がっていた。
「俺は小高い丘のてっぺんで、素っ裸になってしたことがあるぞ!」
「俺なんて川の流れにこの、でかいタマを撫でさせながらやった!」
どうしようもない武勇伝の一つ一つに、皆が肩を叩いたりしながらげらげらと笑いあう。
「お前はどうだ?何かスゲェの持ってないのか?」
そんな中、話を振られた年の頃20代半ばといった若い男は、一度考え込んでから笑みを浮かべた。
「空に雲ひとつ無い、月明かりがまぶしい夜に……」
男が語り始めると、テーブルを囲っていた男たちが身を乗り出してうんうんと頷く。
若い男は話を続ける。
「その夜は、自分でも分からないくらいにムラムラとキましてね。
 そんな時、月明かりに照らされた……」
一旦切って、ぶどう酒を一口含むと、それを飲み下すのに合わせるように、周りの者たちも
ごくりと唾を飲み込むのが分かる。
「汗がきらきらと輝いていて、その毛艶が……妙に色っぽかったんですよ。
 それで、気がついたら荷馬のケツを撫でながら……」

部屋中の雑音が一気に引いていった気がした。
囲っていた男たちの表情は、どれも信じられないモノを見る目だった。


255 :名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 11:52:58 ID:QMTIfi2C
「そ、そうか……うん……いや」
一人の男が声を出すと、堰を切ったように声があふれ出す。
「いや、それはないわ」
「お前のそれには人としての知性が感じられん。この動物が!」
「さすがの俺もそれは引くわ」
罵声が飛び交う中、若い男は呆然と座ったまま動けなかった。
そこからの記憶はぷつりと途切れていた。

その日から、行商人の間では『牝の荷馬が人になって、行商人と恋に落ちた』なんて噂話が
まことしやかに語られるようになったという。

_________________________


「ねえ伯父さん、どうして伯父さんは徒歩の行商をしているの?」
「ん?ああ、昔は馬車も持っていたのだが、それで大失敗をしてしまってな」
あご髭に白髪を混ぜた、初老の男は弟子となった少年に優しく語る。
「ふぅん」
恐らくは両手で抱えきれないほどの不良在庫でも出してしまったのだろう。話を聞けば10人が10人そう思う
その語り口に、少年は特に疑うこともなく納得した。
男は少年の頭を撫でると、笑ったまま力強く話す。
「クラフトよ、人には自分で歩く脚がある。馬に乗るのは足腰が立たなくなってからで良い」
それから少年の一歩前を歩き出すと、遠くを見ながらぽつりとつぶやいた。
「たたなくなってからで、十分だ……」


終わり

256 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 02:45:26 ID:JCbMN71L
死ぬほどワロタwwwww

257 :名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 03:50:07 ID:CVhgzrej
GJアゲ

258 :名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 08:48:37 ID:/XKbVMNs


259 :名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 22:43:00 ID:NxZuijiB
保守ついでに小ネタ  エロくないけど


「苦い……」
ホロは舌を出して顔をしかめた。
「あのなぁ、お前が飲んでみたいって言い出したんだぞ?」
冷たい目線で一瞥するロレンス。しかし、心の中ではホロのこの反応は正に予想通りであり、その笑いを
隠すためにわざとこのような反応をしたのだ。
うえっとえずきながら、恐らくフードの下で耳を垂れさせているだろうホロは、その視線から逃れるように
ぷいと顔を背けた。
「大体、この匂いからして駄目じゃ……とても口にするものとは思えん」
口を尖らせて子供みたいに拗ねるホロは、実に可愛らしい。
ロレンスは肩をすくめて見せ、ちらりとこちらを伺うホロに手を差し伸べる。
ホロの手から受け取ったそれを一口含むと、ついには堪えきれずに苦笑いを浮かべた。
「まぁ確かに苦いし、香りも独特だな」
飲み下してからそう言うと、ロレンスは口直しにテーブルの上のクッキーを一つ頬張った。
「だが、こうして甘い菓子には良く合う。りんごの果汁じゃ甘さがケンカするからな」
言葉を実践するように、カップに口をつける。それを見つめるホロにカップを差し出してみるが、首を横に振った。
まだまだ世には珍しい、カフェの中。普段はなかなか口にする機会が無い飲み物をねだったホロだったが、
どうやらコーヒーは口に合わなかったようだ。
腹いせとばかりに、ホロはクッキーだけをボリボリとむさぼっていた。
「まぁ俺も最初に飲んだ時は、砂糖とミルクを入れてもらっていたからな。これは確かにちと苦い」
フォローするロレンスをじろりと睨む。余裕ぶっているのが気に食わないのだろう。
ホロは鼻を鳴らすと、また顔を背けるのだった。
しかし、今度は鼻をひくりと動かすと、すぐに機嫌を直して向き直る。その視線はロレンスを通り越して、
少し遠くを見ていた。
それから数瞬おいて、ロレンスにも分かるくらいに紅茶の良い香りが漂い始めた。


260 :名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 22:44:36 ID:NxZuijiB

注文を取る際、コーヒーと紅茶のどちらが良いかホロに聞くと、迷わずにコーヒーと答えた。
おそらく、コーヒーの方が高かったからだろう。
その事を思い出して、ロレンスは必死に笑いを堪える。ホロが見ていたら、また口を尖らせるかもしれないが、
そんな事に気づかない程、ホロの視線は紅茶に釘付けになっていた。
ポットから、いかにも高級そうな白い陶器のカップに紅茶が注がれると、目を爛々と輝かせる。
コーヒーと違い、透明なそれがカップの中でゆらゆらと揺れると、底に描かれた小さな絵を歪ませた。
運んできたウェイターが一礼してその場を離れると、ホロはそのカップに顔を近づけていき、胸いっぱいに
その香りを吸い込むのだった。
先ほどとは対照的な反応である。
「うーむ、実に良い匂いじゃ!」
ホロは嬉々としてそれを手に取ると、垂れそうになっていた涎とともに、ごくりと飲み込んだ。
しかし、次の瞬間には目を白黒させ、高級そうなカップを乱暴に戻すホロの姿があった。
舌を出しけんけんと咳き込むと、思わず中腰になったその尻の先が、明らかに膨れ上がっていたので
よほど意表をつかれたのだろう。
ロレンスは慌ててその膨れた尻尾を隠すように近寄ると、背中をさすってやった。
目尻に涙を浮かべたホロがこちらを見る。
「ぬしよ……コレ、渋いんじゃが……」

_______________________________

結局、追加でホットミルクを頼み、それで紅茶を割ってやった。
ウェイターはその行為に頬を吊り上げてひくひくと動かしていたが、ホロは気にせずそれを舌先で味わうと
満足げに微笑んだ。
「うむ、これなら香りも味も存分に楽しめる」

これが、後のロイヤルミルクティの原型になるとは、その場の誰も思わなかっただろう。


終わり

261 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 01:02:16 ID:dg4bhTI3
ロイヤルミルクティーは牛乳で煮出ししたものだがキニシナイ!
乙!

262 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 14:30:02 ID:QFbINWVd
おつかれさまんさ

263 :名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 14:31:42 ID:Qp10btWP
いいよいいよー

264 :名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 16:01:24 ID:iQ5B/5Gm
保守ついでに小ネタ  つかこんな2レスネタばっかですまんこ


町へ向かう街道を闊歩する、一頭の荷馬車。
前の町を発ってから3日が過ぎ、それまで視界の片側をさえぎっていた森がようやく途切れたのが昨日の事。
御者台の上で手綱を握るロレンスは、目の前の平原にある緩やかな丘をあと5つも越えれば次の町に着く、と
大分先が見えてきた旅路に一つ安堵の溜息をついた。

「なぁぬしよ、次の町はもう近いのかや?」
そんなロレンスに声をかけるホロは、先刻からやけにそわそわとして落ち着きが無い。
糧食に持ったライ麦のパンに、初日から文句をつけていたホロの事だ、町への到着を待ちわびているのは
ロレンスにもよく分かる。しかし、今日のホロの様子はどうもそれだけでは無い気がした。
そこで、ロレンスは残念ながらという言葉を頭につけてから答えた。
「あと、丸1日はかかるな。着くのは明日の夜か、その次の日の朝になると思う。」
「そうかや……」
ホロは心底残念そうにうつむき、それからしばらく押し黙ってしまった。
体調でも優れないのだろうか?ロレンスが横目に見るホロは、うつむき唇を真一文字に結び、両の手は
太ももの上で固く握られていた。
ロレンスは思考をめぐらせる。朝方は特にこんな調子では無かった。そして、ついさっきまでもホロは
気分良く酒を飲んでいたはずだ。
となると、酒を飲んで揺られたせいで気持ち悪くなったとか?
しかし今までの経験からすれば、この程度の……いや、むしろ良く舗装されている方であるこの道で、
乗り物酔いするというのは考えにくかった。

ロレンスはあごに手をやり、他に原因を探す。しかし、程無くして袖が引っ張られて視線を移すと、そこには
切実な表情で何かを指差すホロの姿があった。
「すまぬが、ちょっと川べりの方に行ってくれんかや?」
ホロは街道の外れに流れる川を指差していた。
「具合でも悪いのか?」
ロレンスの不安はどんどんと増していく。慌ててうつむくホロの顔を覗き込むと、
恥ずかしそうに眉尻を下げ、顔を赤く染めていた。
その姿にようやく一つの可能性が頭をよぎり、小さく「あっ」と声を漏らした。
そして、それが正解である事をホロが告げる。
「すまぬ……もよおしてきた……」
森の中や、平原でも多少の木や背の高い草むらがあれば、用を足す事に不自由しない狼の娘も、
さすがに八方見通し全開の平原のど真ん中では恥ずかしいのだろう。男のロレンスだって気が引けるくらいだ。
ロレンスは「分かった」と頷き、馬車を急いで、慎重に川に向かって走らせた。


265 :名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 16:03:26 ID:iQ5B/5Gm


川のほとりにしゃがみ込み、ふさふさの尻尾がふわりと持ち上がると、ホロの小さな尻があらわになる。
「後ろを向いておれ!」
見ていたのがばれているかのように、ホロはこちらを見るでもなく叫んだ。
ロレンスは慌てて体の向きを変え、空を見上げてその残像を振り払う。
それから数瞬おいて川のせせらぎに混じる、別の水音が耳に入った。
見てはいけない。そう言われれば、見てしまうのが人の常というもの。
そんな言い訳を頭に浮かべつつ、ホロの方をちらりと伺った。
するとそこには、大方を出し切ったのであろう、勢いの弱まったそれがホロの可愛らしい尻を伝い、
草むらへと染み込んでいく光景があった。
日に照らされ、きらきらと光るその一筋に、ロレンスの目は釘付けとなっていた。

「ふぅ、ぬしよ……手ぬぐいを取ってくれんかの」
そんな事とは露知らず、一度身を震わせてから放たれたその言葉に、ロレンスの足音がホロの背後へと近づく。
ホロは照れ笑いを浮かべながら、礼を言って振り向いた。そしてその顔を瞬く間に青くするのだった。
そこには、獣の目をしたロレンスが立っていたからだ。
「ホロォォーーーー!!」
叫びながらホロを一気に押し倒し、正面から両足を抱え込むように股を開かせると、先程出していた尿で
テラテラと光るなんとも美しい秘部があらわになった。
ロレンスは躊躇無くそこにむしゃぶりつき、舌を這わせる。
「こらぬしだめじゃ!きたなっ、ひゃぅん!!」
無遠慮で、それでいて丁寧に余すところなく味わう姿は、蜂蜜をしゃぶる熊の姿にも見える程だった。
秘所を隠すために伸ばされた手は、ロレンスの顔を引き剥がそうと力を込めるが、それもすぐに諦めたのか
自らの口にあてがい、抵抗をやめるのだった。

________________________________


「まったく、雌の小便に欲情するなど……ぬしは本物のヘンタイじゃ!」
そう語気を荒げながら、唾液やらなにやらでベトベトになった股間を拭うホロ。
とりあえず2発殴られたが、どうやらこの程度では収まらないらしく、正座をしたロレンスは
その赤くなった頬をさすりながら、あとどれくらい罵声を投げつけられるのかと大きく溜息をついた。
しかしその予想は裏切られ、川ですすいだ冷たい手ぬぐいが投げつけられると、思わずホロを見た。
「ヘンタイはそれで、よーく頭を冷やしんす!」
語気は変わらず、顔はそっぽを向いているが、この優しさには思わず口元が緩む。
ひんやりとしたそれが頬の熱を奪うと、同時に川の冷気をまとった冷たい風が、心地良くかけぬけていった。

しかし、その風は下半身をいまだあらわにしていたホロには、少しばかり冷た過ぎたかもしれない。
ホロはぶるりと身を震わせて、顔をしかめた。
「むう、またもよおしてきた……」

※ (気が済むまでループ)


終わり


266 :名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 01:26:41 ID:PrIBBcCz
>>264-265
ひゃぅん!!乙です!

267 :名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 03:40:46 ID:/VRIzRoD
獣なロレンス・・・惚れたw

268 :名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 20:22:54 ID:nL7dngUK
保守

269 :名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 23:23:52 ID:bPsLQLnI
兆しの街の続きはもう来ないのかなぁ

270 :名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 22:13:28 ID:bHirQFrL
静かな部屋の中、エーブは一人考えにふけっていた。

来週ロレンスが来る。そのときにさりげなく会いに行こう。
そうだな、街の情報を集めるふりでもしながら。
ロレンスの前を通る。
ロレンスのことだ、きっと声をかけてくるだろう。
返事はどうすれば?
久しぶり。そっけないか?
おお!久しぶり! おかしいか。
やぁ、久しぶりだね。 誰なんだ。
少し嬉しいというのをかもしだしつつ、待っていたと思わせないよう偶然をよそおえる風に・・・・・
久しぶりじゃないか。元気にしてたか?
おお、こんなの何てそれっぽいな。
いや、女言葉を使って自分は女だとアピールするのはどうだろう。
あら、ロレンス。久しぶりじゃない!元気にしてたかしら♪
露骨だな。
気持ちが悪い。
さて、どうしたもんか・・・・・・

エーブの一日は過ぎていく。

暇すぎて書いちまったよ。っへ。

271 :名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 15:14:44 ID:f3n6rY+F
結局当日になってロレンスに後ろから肩を叩かれてテンパったエーブが
「おかえりなさい」とか言っちゃって顔真っ赤にしてあわわあわわするんですね?
続きを可及的速やかに頼む

272 :名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 15:28:58 ID:XJHuKRvl
>>271
えっと、270なんだが続きを書くつもりが無かったから予想外の依頼に現在てんぱっている。
続きを書ける気がしないんだがw

273 :名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 15:37:03 ID:rvBp02DM
誘い受けですね、わかります

274 :名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 23:44:28 ID:XJHuKRvl
翌週 ロレンスの来る日。

今日だ。
もちろん、ロレンスがどの道から来るかはつかんでいる。
ここで待っていればかならず会える!
うちの商会のやつらが仕事にならん、なんてほざいてたけど知るものか。
やめたきゃみんなやめろ。
それで、ロレンスをうちの商会にいれて二人きりでがんばってくから。
ロレンスは優しいからな。
俺がちょっと困った態度をとればうちにくるだろう。
いろいろと作戦をメモしておこう。

エーブは一人妄想にふけっている。

とんとん。
なんだ?誰か肩をたたいたな。
どうせうちの商会のあほどもがよびにきたんだろう。
無視。
とんとん。
しつこいな!
「今忙しいんだ!俺とロレンスのこ・・・と・・・を・・・・・・」
空気が凍った。
「あの、エーブさん・・お久しぶりです・・ね。 俺がどうかしましたか・・?」
・・・・・・
早くないか?
来るのはまだまだだろう。かなり早く来たのに。
!?
太陽が真上に昇っている。
そんなに長い間考えてたのか・・・

手元の紙を見るエーブ。
真っ黒だ・・・・・
いや、それよりもロレンスがいるんだ!
早く挨拶をしないと!
「あ、お・・おかえりなさい!」
「・・・・えと、ただいま・・・」
やってしまった!
くそ!せっかく考えた可愛い挨拶も緊張ですべて水の泡だ!
恥ずかしい・・・・今どんな顔になっているのか鏡を見なくてもわかる・・・・
ロレンスが困った顔をしている。
ど・・どうごまかすべきか・・・
「冗談だ。」
「え?あ・・あぁ!そうですよね!びっくりしましたよ〜、いきなりおかえりなさいなんていうから。」
どうにか、ごまかせた・・・のか?
ま、笑ってるし大丈夫だろう。

さて、この後どうしようかね。
>>271に言われたのにしようと一応続きを書いてみたが、無理っぽい。

275 :名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 00:51:21 ID:ex4540hX
アラビアのロレンス。

276 :名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 00:54:43 ID:3rf6npYg
短編挟んで最初の描写がロレンスの死で
なぜ死に至ったかを追っていくんですね
わかります

277 :名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 01:02:49 ID:2c8L+Q86
ロレにケツの毛を抜く趣味があったとは初耳だ

278 :名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 19:09:07 ID:2MpQ2X7E
ヤンデレエーブが読みたいんだが誰かあるとこ知らんか?

279 :名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 19:10:53 ID:E0fjWv8j
>>275
ああ、とうとうガレー船交易に行ったんですね、漕ぎ手で。
昔っから山っ気の多い人だとは思ってたが。

280 :名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 20:56:34 ID:mCH+BUQ5
保守ついd(ry


狼と犬の違いは、森の中だけで暮らしたものと、一度人の下に暮らしたものとの違いだ。
そんな言葉を人と共に旅する狼から聞いた事がある。
それなら、人と旅するその狼はもはや犬では無いのだろうか? 
もしその疑問を口にすれば、たちまちその鋭い牙と爪の餌食となっていただろう。
それどころか、こんな疑問を頭に浮かべている事さえ危ういかもしれない。
今、隣に寄り添う狼は実に耳も、鼻も、そして勘も鋭いのだから。
真偽の程はとにかく、そんな人に慣れた狼は、時に犬のように甘えてくるのだった。

移動中の野宿から久しぶりに解放され、宿でたらふくうまい飯と酒をかっ喰らったホロは、
実に気分よさげだった。
ロレンスはベッドに腰かけ、そんな上機嫌のホロに「寝入る前に服くらいは脱いでおけ」とだけ言って、
商館から渡されたいくつかの手紙を読み始めていた。
それからどれくらいの時間が経っただろうか。獣脂の明かりに照らされていた手紙が突然影に覆われて
ロレンスが見上げると、いつの間にか先程まで反対側のベッドで枕と戯れていたホロの姿があった。
その表情は影のせいもあって、先程までのそれと違い、少々機嫌が悪いようにも見受けられる。
ホロはそのまま黙って隣に腰掛け、寄りかかるようにロレンスの肩に頭を預けた。
撫でろ、という合図だ。
むすっとした表情のまま、その狼の凛々しい耳が生えた頭を撫でられるのを待っているのだ。
溜息混じりに笑みを浮かべ、さらなる催促が来る前にホロの肩をそっと抱き寄せる。
ぴくりと動かした耳をそっと触れてから、髪をすくように撫でてやると、ようやく満足気に目を細めた。
光沢のある亜麻色の髪は、まるで絹糸と間違うほど滑らかで触り心地が良く、ロレンス自身も
この時間は実に魅力的だった。

しばらくその手触りを堪能した後、不意にホロの甘い声が耳元でささやかれた。
「なあ、ぬしよ……アレも随分とご無沙汰なのじゃが……」
ホロの指が耳の裏から首筋をくすぐり、ロレンスは思わず身を振るわせる。
「わっちゃあ、もうそろそろ我慢しきれなくなってしまいんす」
ゆっくりと向き直り、そっと手を重ねられるその仕草に思わず息を飲み、そこにホロがとどめを刺す。
「して、くれんかや?」
ほんのりと頬を染めるその表情は実に巧い。
ロレンスはいつ頃からこんな風に求めてくるようになったのか、ぼんやりと考えながら頷くのだった。

281 :名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 20:57:29 ID:mCH+BUQ5

ロレンスの固いものがあてがわれ、ホロは小さく吐息をこぼす。尻尾を左右に揺らしながらその瞬間を
今か今かと待ちわびていた。
「動かすぞ、いいか?」
「う、うむ、じゃが最初は優しくじゃぞ?」
そんなホロの可愛いおねだりに、ロレンスは笑いを堪えて一度頷いてから、ゆっくりと動き始めた。
ずっずっと擦りながら慎重に押し込み、ゆっくりと引いてはそれを繰り返していく。
「あっ、ああ……」
擦れる度に歓喜の声を上げるホロの姿に、次第に速度を上げ、自然と力も込められる。
「ん、ああっ!ぬしよ、上手じゃ……」
「痛くはないか?」
「くふっ…大丈夫じゃ、うぅ……くぅっ!」
その言葉とはためく耳に気を良くして、ロレンスの動きはどんどんと大きくなっていく。
ゴリゴリとホロの身を削っていく感覚に、無心になって動かし続けた。
「ああ!ぬしよ!ふかっ、深すぎじゃ!」
「もう少しだから……我慢してくれ」
「そんなにされたら、わっちは……わっちゃあ狼に戻れなくなってしまいんす!」
悲痛なまでの叫びが耳に入るが、己の欲を止める術も無くロレンスはホロの震える手を力強く握った。

_____________________________


「30点じゃ」
後始末をする後ろからかけられた言葉は実に辛らつな評価だったが、満足気に緩みきった顔を
隠し切れないロレンスは振り向くことが出来なかった。
そんな態度に、ぐにゃりと頬に爪を立てられる。
「聞いておるのかや!?」
綺麗に研がれた爪は肌に食い込むには至らず、つるつると頬を撫でてロレンスをくすぐる。
固いヤスリについた爪の粉を丁寧にふき取ってからようやく向き直り、むくれるホロの頭を撫でた。
「こっちの方が綺麗だし、可愛いと思うけどな」
「ふん!こんなに深ヅメされては、ぬしの顔を引っ掻く事もできん」
ぷいと顔を背けるが、揺れる尻尾は隠さないところを見れば、まんざらでも無いのだろう。
それから実に不機嫌な声で「寝る」とだけ言って布団へともぐり込んだ。
ロレンスはそれを見届けてから、だいぶ短くなったロウソクの火を吹き消し、床に着いて天井を見上げる。

耳と爪、そして尻尾はホロの狼としての誇りであり、その手入れを任せる事がどれだけの信頼なのか、
ロレンスには想像もつかない。だが、それが重大な事であるのは十分に分かる。
それを求めるホロの甘えは、ロレンスにとっても『雄』としての誇りなのだ。
ロレンスはいつの日かさせられるであろう、尻尾の手入れを思いながらまぶたを閉じるのだった。


終わり

282 :名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 23:49:39 ID:WusU7HbC
>>281 うむ。わっちは満足じゃv

283 :名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 00:32:40 ID:6HzJtDcg
及第点じゃ

284 :名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 11:29:27 ID:G9vi0Iso
なあ、今朝起きたらベッドにホロが寝てたんだがどうすればいい?

285 :名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 11:34:37 ID:YenQM/CW
いいからさっさと梱包作業にもどれ

286 :名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 18:00:26 ID:NScZvpdK
乙でした



287 :名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 01:28:38 ID:IjnvqUvn
>>3
                  ___
                   |  |
                   |  |
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                  |:::::::  |
               ・∵  |::::::::  | :・
               ∴・ |:::::::  |∵
              |\∴・ |:::::::  |\
              l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ
                 シ~ /" `ヽ ヽ  `、l
             //, '///|! !‖ ヽハ 、_ヽ
             〃 {_{\」」 L|l|/リ l │ |ヽ
  ____.      レ!小l▽ u   △ 从 |、| )
 く  ノ::::::;;;;;;\.     ヽ|lilililil   ililililililil |ノハ´
   ̄ ̄フ;;;;;/ /⌒ヽ__|ヘ  、_,、_, u  j /⌒i !ヽ
    /;;;;/  . \ /ヽ.| l>,、 __, イァ/  ///ハ
  /;;;;∠___ /ヽ./| | ヽヾ、 /,{ヘ、__∧/ハ !
 く:::::::::;'::::::;':::::::;'::::::7ヽ< } /   l丶× / ヾ l l''ハ∨

288 :名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 12:39:03 ID:vMG/uesT
街に入る際の検問を安全に通る策を考えてみた。


1.麦の中に宿った状態で検問を通る
2.全裸に首輪と鎖をつけて四つんばいにさせて、珍しい犬だと言い張る
3.髪を昇天ペガサスMIX盛にして耳を隠す


ホロが来たら相談してみよう。

289 :名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 12:42:28 ID:eutoeDZk
>>288 ホロに噛み殺されるなw

290 :名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 15:14:23 ID:9uF8/QL0
何かと思ったらこれのことか
http://d.hatena.ne.jp/anywhere4668/20090408/1239202233

291 :名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 01:25:34 ID:jhyZwSaF
職人の降臨はまだか

292 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 05:19:08 ID:vS5thWNY
ばき!
何かを鈍器で殴ったような音が響き渡る。
「ぐは・・・・え・・エーブさん・・・どうして・・こんなこと・・・・」
縛られた一人の男が自分を殴る女に話しかける。
「ロレンス、俺はお前を助けてやるんだよ。あの女から。」
エーブと呼ばれた女はいつもとは違うきれいな服をきて、いつもとは違う恐ろしいことをしていた。

ロレンス、お前が俺を食事に誘ってくれたんだ。
だから、いつもはしないこんな格好をしていったのにほかの女を連れてきてどこかへいくだと?
お前は俺のことを・・・私のことを好きなんじゃないのか?
口付けあった中じゃないか。
・・・・・
そうか、あの女に何か弱みを握られてるのか。
ならお前をここから動けなくして女から助けてやるよ。
すべて俺にまかせてくれないか?
私があなたを守るから。
あなたは私だけをみて?

夜の町に足の骨が折れる音が響いた。

293 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 06:53:44 ID:LcePHZ4J
ツンで霊?

294 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 10:57:46 ID:Og3aoJFl
やんで礼だろう

295 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 12:04:36 ID:/tVopZbh
私羊飼いですけど、ロレンスさんには純朴そうな女の子が似合うと思います!

296 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 14:15:12 ID:LcePHZ4J
本人乙

297 :名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 19:01:00 ID:vS5thWNY
やん∂な。

298 :名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 00:43:10 ID:49IxNPVI
3レス小ネタ


のどかな昼下がりの、人もまばらな街路に蹄の音が響く。
その一定のリズムに乗せ、手綱を握る商人の男は鼻歌を口ずさんでいた。
「ふ〜んふ〜ん、ふ〜んふんふふ〜ん」
それは巷で子供達に大人気の、『ゲリラの歌』という実にノリの良い歌だ。
こんな風にロレンスが上機嫌なのは、つい先程まで荷馬車に積まれていた商品が、思いのほか高く
売りさばけたからに他ならない。
町の特徴や季節から予想して仕入れをし、それがピタリと当たる。さらにそれが予想以上の値で
売れたとなれば、商人としてこれ程嬉しいことはそうそう無いだろう。
手渡された金貨の輝きを思い返し、それの入った財布を一撫ですれば、いくらでも口元がつり上がる気がした。
しかし、ロレンスがその顔を緩ませていられるのも、次の路地を曲がるまでだ。
その先の宿で待つ、旅の連れのホロに今回の売り上げを知られれば、何をねだられるか分かったものではない。
それでもロレンスは嘘をつく訳にはいかなかった。
なぜならホロは、その幼さの残る見た目からは想像しがたいものの、その実齢千歳を越える賢狼であり、
人のつく嘘などいとも簡単に見破ってしまうからだ。
そこでロレンスは先手を取り、予定よりも高く売れたと正直に話してしまい、土産に買ったリンゴを渡す事で
機嫌を取ると共に、いくら儲けたかなどと言う具体的な部分はごまかそうと考えていた。
つい先程まで歌のこぼれていた鼻をすすり、一度気合いを入れる。
本当の意味での『儲け』が決まる戦いに、今ロレンスは立ち向かおうとしていた。


木製の扉が開かれ、わずかに軋む音が響く。
部屋の奥にあるベッドでくつろぐホロがこちらを見ていた。恐らくは部屋に向かう足音で気づいていたのだろう。
しかし待っていたのはロレンスではなく、どうやらその手に持たれた土産のようで、ホロの視線はまっすぐに
そちらへ向けられていた。
やはり一時たりとも気が抜けない。そう思いながらも、表情を明るいものに変えられたのは上出来だと思う。
「予定より高く物が売れたからな」
ロレンスはそう言ってリンゴを一つ、ホロに向かって投げた。
それを受け取ったホロは尻尾で喜びを表現しながら、シャクシャクと小気味の良い音を立てて頬張る。
ロレンスは、予定通りに事が進んだ事を確信して、溜息と共に胸を撫で下ろした。そしてもう既に一つ目のリンゴを
食べ終えようとしているホロに、残りのリンゴが入った袋を手渡した。
「まだあるからな、落ち着いてゆっくり食え」
返事をすればこぼれ落ちそうな程、口いっぱいに詰め込むホロに言ってから頭を撫でてやる。
寝ているときと食べている時だけは、子供っぽい見た目通りに可愛らしい表情をしている。
いつでもこんな風なら、気を揉む事も無いのだが……ロレンスは思わず苦笑いをこぼした。
そんなロレンスをいぶかしげに伺うホロが、口の中のリンゴを何度もそしゃくしてから、ようやく口を開く。
「ぬしよ、何か良い匂いがせんかや?」
「……は?」
言われて反射的に鼻を利かせるが、かすかにリンゴが香る以外に特に何も感じない。
ホロは首をかしげるロレンスの手を取り、一度鼻を鳴らして口元に牙を晒していた。
「ぬしの手から、随分と甘い良い匂いがするのじゃが?」
その言葉に思い当たる節がすぐに見つかった。取引先でご馳走になった甘いパンケーキだ。
ロレンスの背筋にぞくりと悪寒が走り、今までに幾度と無く味わわされた辛酸が口いっぱいに広がっていった。

299 :名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 00:45:42 ID:49IxNPVI

「ああ、いや……取引先でお茶請けに出された菓子、かな?」
しどろもどろに答えるロレンスにうんうんと大きく頷き、まるで現場を見ていたように言葉を付け加えた。
「うむ、バターたっぷりのパン生地に、これは……リンゴを糖蜜で煮たジャムかや?あとはなんじゃ……
 甘ーいミルクの匂いもするのう!」
匂いからここまで分かるのは、ただ嗅覚が鋭い狼の業だけではないだろう。ホロのその、並々ならぬ
食い意地にはさすがのロレンスも驚きを隠しきれなかった。
確かにそのパンケーキには、リンゴのジャムとミルクから作ったクリームがたっぷりと乗せられていたのだ。
眼下のホロは舌なめずりをして、甘えた声でねだる。
「実にうまそうじゃ〜ぬし様よ〜わっちもそれを食べてみたいんじゃが〜」
匂いがするロレンスの指にしゃぶりつこうかというホロ。その姿に思わず身を引こうとするが、逆に
力強く引っ張り戻されて、ベッドへ倒れこんでしまった。
慌てて体を起こそうとするロレンスの腹に、ずしんと衝撃が走ったのは一瞬の事だった。
馬乗りになったホロが顔と顔とを近づけてくる。
ロレンスはいつかの地下水路以来の、ホロに喰われる恐怖に身を震わせるのだった。



「クンクン、スンスンスンスン、ンフーっ!」
ホロの大きな鼻息が口元をくすぐり、ロレンスは思わず顔を背けるが、それを追うように熱く湿ったものが
唇を這っていった。
「うわっぷ!ちょ、おまっ!」
わずかに残る、匂いと味を堪能しようとしたのか、ざり、ざりと獣特有のざらついた舌で無遠慮に舐め回されて、
ロレンスは悲鳴にも近い声を上げた。
「ぬしよ〜わっちも食べたい。買ってくりゃれ?」
唾液まみれになった口を一旦離し、再度ホロがおねだりをする。しかしあれだけ豪華なパンケーキとなると、
ロレンスが食べた1片でも、銀貨1枚取られる程に値が張るのだ。
しかもそんな量でホロが満足する訳がない。
「あれはとても高いんだ、そう気軽に口に出来るものじゃ……むぐっ!」
ロレンスは断固として拒否しなければならないと思った。しかし、抗議をするロレンスの口内に
甘酸っぱいリンゴの味が広がったのは、間もなくの事だった。
舌と舌とが絡み合い、体の中から水音が響く。鼻と鼻とが擦れ合って、無心にむさぼるホロの鼻息が
ロレンスの顔を撫でていった。


300 :名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 00:48:40 ID:49IxNPVI

「は、んむぅ……ぴちゃ、ぢゅるる」
予期せぬ応酬に頭の中は真っ白になり、気が付けば成すすべも無くホロの口づけに身を委ねていた。
口の中を余すところ無く舐め取られ、溢れる唾液を舌ごと吸い取られるそれは、ロレンスに体感したことの無い
未知の快楽を味わわせた。
ロレンスの頭が甘いキスに支配されていく。そして無意識にホロの肩を抱き寄せようと手を伸ばした刹那、
その体はすっと離れていき、名残惜しそうに伸ばしたロレンスの舌が、所在無さげに口からこぼれていた。
ホロは互いの口にかかる水糸を指先で拭い、情けない表情のロレンスに静かに問いただした。

「ぬしよ、それほど豪華なもてなしを受けた交渉は、いったいいくら儲かったのかや?」


___________________________________



「あぐ、もふもふ……うむ!うまい!」
テーブルの上に置かれた、大きなパンケーキを頬張るホロは、実に満足気だ。
その姿に、頬杖をついた手にかかる重みが、いっそう増していく気がした。
戦いに敗れたロレンスは、昨日に引き続き取引先へと出向いていた。
店主は連日訪れるロレンスの姿に、最初は驚いていたものの、それからずっと顔を緩ませたままだ。
それはそうだろう、金を儲けに来た商人が、次の日に金を落としに来てくれたのだから、店にとっては
これ程嬉しい事はそうそうないだろう。
好意で差し出したもてなしが、即座に儲けに繋がったとなれば、いくらでも口元がつり上がるというものだ。
二人の満面の笑みに挟まれ、ロレンスは大きな溜息をついた。


あっという間に大きなケーキを食べ終えて、ホロは名残惜しそうに指先を舐める。
その頬には、がっついて食べた時についたのか、生クリームがちょこんと乗せられていた。
それを拭おうと手を伸ばしてから、ふとロレンスは思いついた。
昨日のお返しをしてやろう、と。
伸ばした手をホロのあごに添え、頬についたそれを舐めとる。ホロは一瞬きょとんとした表情でこちらを見て
それからくすりと笑った。それにつられてようやくロレンスも笑みをこぼした。
しかし、それはどうやらとんでもない失敗だったようだ。牙を見せるほどの笑みを浮かべたホロの口から、
信じられない言葉が飛び出して気づいた。

「ぬしよ、おかわりじゃ!」

ホロとのキスは、どうやら高くつくようだ……ロレンスは二度目にしてようやくそれを理解したのだった。


終わり


301 :名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 01:00:37 ID:63deDn01
その作戦があったか!

302 :名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 15:04:44 ID:0TF4bRtH
いいよいいよ

303 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 07:08:30 ID:FM+kRbmB
ロレンスは荷馬車から飛び降り、地面に倒れて動かないその人影へと駆け寄った。
「エーブさん・・・」
盗賊にでもやられたのだろうか、荷馬車はひっくり返され、エーブの物であろう品物が辺りに散らばっている。
「ロ、ロレンスか・・・」
名を呼ばれ、エーブは薄く目を開いたが体中を襲う痛みに顔をしかめた。
「ロレンス、どうしてそんな悲しそうな顔をしているんだ?」
「ええと・・・」
エーブの傷が致命傷である事は誰の目にも明らかだった。近くに村は無く、治療するのは不可能だった。
ロレンスの反応を見てエーブは小さくため息をついた。
「俺は、死ぬのか?」
「・・・まだ分かりませんよ」
「ふ、お前は正直者だよ」
エーブはそう言うと今まで別の方向にあった視線を真っ直ぐロレンスへと向けた。
「なあ、お前は悲しいか?」
「・・・当たり前です」
悲痛そうなロレンスの声。
「そうか」
エーブは口元をわずかに歪めた。もしかすると微笑もうとしたのかもしれない。だがしかし、その表情は悲壮過ぎた。
「・・・お前は俺の事をどう思ってる?」
息を切らしながら、ゆっくりとエーブは尋ねた。
質問の意味が分からずキョトンとするロレンス。

304 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 08:12:59 ID:FM+kRbmB
その反応を見てエーブは自嘲気味に笑った。
「そうだろうと思ったよ」
それからエーブは散らばった品物の方を指さした。
「あの箱を、取ってくれないか」
ロレンスは言われるがままそれを手に取る。
「何ですか、これは?」
「開けてみろ」
とまどいながらロレンスは箱を開けた。中身は、
「指輪、ですか」
「ああ。盗賊ども、小さかったから見落としたのか。三流だな」
こんな状況でもあくまで冷静なエーブ。それをロレンスは静かに見守る。
「それをはめてくれないか、俺の指に」
「ええと」
そこでようやくその意味を理解するロレンス。
「頼む、俺の持ち物は全部やるから、お前は一言こう言ってくれればいいんだ。『愛してる』ってな」
「え、エーブさん、そんなーーー」
ロレンスは動揺を隠しきれない。
「もう、敬語なんて使うな。呼び捨てでいい」
「は、はい!あ、済みません」
「ははは、やっばりお前はお前だな」
そこまで言うとエーブは大きくせき込んだ。
「さあ、早くしてくれ。もう時間がない」
決意してロレンスは口を開く。
「エーブ、愛してる」
うっとりとその言葉をかみしめるエーブ。
ロレンスは指輪を華奢なエーブの指にはめた。


305 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 08:39:35 ID:FM+kRbmB
「わたしもずっと好きでした。さよなら、ロレンス」
最後に今度こそ本当に幸せそうに微笑んで、エーブは目を閉じた。ロレンスの腕の中で。
ぽつぽつと雨が降ってきた。それはまるでエーブの悲しみを表すかのようだった。
「貴方が、泣いているんでしょうか」
呟くロレンス。その時ロレンスの腕の中でエーブが小さくくしゃみをした。
「え?」
唖然とするロレンス。
「エーブさん、もしかして」
「・・・皆聞いたか!ロレンスは俺の事を愛していると言った。言ったよな!」
辺りのしげみから次々に姿を現すエーブに雇われたであろう商人達。
「言いました!言いました!」
「こ、これは?」状況が飲み込めないロレンス。
「全部仕掛けだったんだよ、ロレンス。全財産をお前にやるんだ。言葉のしっかり責任をとってもらおうか」
「やられた・・・」
そんなこんなでホロも騒ぎに加わって大変な事になったらしい。

チャンチャン       

書いてたら悲しくなったのでラストを無理矢理変えました(汗         

306 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 10:16:11 ID:jGaC3IxW
ちょっとまてw

307 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 10:45:42 ID:klntDXsl
わろたwwGJ!!


308 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 19:28:44 ID:pi/IAwKr
>>305 君こそ仕掛け商人だw

309 :名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 20:48:42 ID:LSgMqBEE
GJ!!


310 :名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 18:02:40 ID:sOyanAlg
素敵なオチ(*´Д`)

311 :名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 01:25:22 ID:gE9Km3+m
よかったよ!

312 :名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:04:17 ID:wNqHlN4q
ほしゅ

313 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 02:07:25 ID:hReGtLhr
みんなの希望の
狼と香辛料の結末はどんな感じ??

ちなみに俺は、羊が人間になれるなら、人間であるロレンスもデカイ狼になれるかも?
とかそんなのに夢みているw

314 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 02:34:42 ID:oo9uHeN4
ホロが教会勢力に正体がバレて
北の廃墟ヨイツ跡地で射殺される
最後はロレンスの腕の中で死ぬ

315 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 04:24:00 ID:BgeFpaO3
本編終了からかなり時間が経った後日譚がなかったっけ

316 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 06:11:05 ID:dS0cuSkS
>>313
イリヤの空エンドかイリスの虹エンド

317 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 15:02:37 ID:UodrQ6Ur
最後はホロに喰われて、記憶と共にホロの血と肉になる事を望むロレンス。
困惑するホロ。
BGMは第九。


「ありがとう。ホロと出会えて、嬉しかったよ」


首が落ちる描写。


そっから多分学園モノ夢オチみたいなのになると予想

318 :名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 13:16:48 ID:a+ILlDWH
>>317
「…気持ち悪い」
こうですか?(ry

319 :名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:44:13 ID:ANGsZNX7
>>317
ロレンス「僕、ここにいていいんだ!」

320 :名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 04:14:59 ID:8sOa+Qtk
キャラがもう誰だか分からんw

321 :名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 20:41:16 ID:kdalMgO9
ロレンスがC.C.ぬっころして不老不死になれば
ホロと何時までも一緒にいられるし
万事解決じゃね?

322 :名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 20:55:39 ID:pTd2GvEt
ギアスは恋愛要素が足りなかったから
狼と香辛料のラストは愛のカタチを示して欲しいな

323 :名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 02:53:03 ID:W4XT1bzJ
不老不死になったロレンスがホロと子供らで現代流通経済を牛耳ってるラストでもいいや。

それでもまだ痴話喧嘩ばっかりしてるんだろなこの二人。

324 :名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 04:27:29 ID:gAWPVu6C
その可能性はなくなってた気が……

325 :名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 12:29:12 ID:pYKMUuSk
宅配ピザのソロプレイはS2枚までなら余裕

326 :名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 01:07:58 ID:kgQmXqk4
うん

327 :名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 14:36:25 ID:akwLaQIz


328 :名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 16:09:40 ID:bW3O19r4


329 :名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 16:12:27 ID:whU695+T


330 :名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 17:49:12 ID:tfAXyft5


331 :名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 23:52:09 ID:2tCGq650


332 :名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 22:42:52 ID:GqvqnRNi


333 :名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 21:17:58 ID:riXz5JPB
ラストはボケ老人となったロレンスと暮らすホロ
ホロがロレンスを看取った後あの絵本に続く

334 :名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 19:38:59 ID:kb8m59xt
そういやセイバーマリオネット好きだったらしいから
その路線はなさそう、と思いたい

335 :名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 09:22:08 ID:tqDvRgb1
ラストは火の鳥太陽編みたく
生まれ変わって再会

336 :名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 22:51:25 ID:14DPaFRF
そういや火の鳥で土着の神のひとりに狼耳の少女なのが出てくる話なかったっけ?

337 :名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 10:22:05 ID:8ts4jSq8
>>336
太陽編か?
狼の皮を顔に貼られた男の話

338 :名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 00:53:02 ID:3Zphguzt
最終話はダンバインよろしくコル以外全員死亡。

339 :名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 04:09:24 ID:gs5X28gF
>>337
週末、二十数年ぶりぐらいに火の鳥、マン喫で読み直してきた。
確かに太陽編だった。ありがとう。

異種族のラブストーリーは手塚治虫でよく読んで育ったので
それで狼と香辛料に惹かれるのかもしれないなあ。

340 :名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 14:22:00 ID:HmNoAOdJ
「ロレンス〜ほれ」

「・・・・チョコレートか?」

「うむ、今日はばれんたいんでーとかいう日らしいのでな、
聞いた話じゃと好きな男性にチョコレートをあげる日だと」

「で、俺がその好きな男性と」

「か、勘違いするでない。義理じゃ。義理。」

「なぜそっちも覚えてくるんだ・・・」

「なんじゃ、いらぬのか?」

「いらないも何もお前チョコレート食えないだろう」

「ふん!!そこらへんの犬っころと同じにするでない!!そんなことより・・・」

「?」

「男性にチョコレートをあげた女性はほわいとでーにその男性から3倍返しされるとも聞いたのでな・・・」

「!!・・・いや・・・それは初耳だなぁ」

「ペロッ・・・これは嘘を付いている味じゃな」

「変なこと覚えてくるなよ・・・」

「とにかくあげたのじゃから、ほわいとでーとやらに甘いもの3倍返し・・・してくりゃるよな?」

「・・・・分割払いでいいか?」

「やじゃ」



まだ未熟ですねつかネタが時期的に遅い・・・。
既出臭いし・・・。

341 :名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 14:24:43 ID:doFkTm24
ホロはもうデレデレだから無理にツンデレにしないほうが雰囲気出るかも
あと、読みづらいから行間空けないほうがいいよ

342 :名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 14:33:09 ID:GTCiqXYl
くりゃるって使い方広まっちゃってるのかな

343 :名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 19:25:46 ID:lUBVTZot
>>340
塩味だったり胡椒風味だったりする代物を送る訳だ。
(当時のチョコとはそういうものだw)

ああ、胡椒風味とは恐ろしく高くつくなぁw

344 :名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 01:32:22 ID:DiLmQf+a
>>340
いいねえ

345 :名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:41:39 ID:tmEdXLOc
ロレンスがモテ期に突入したのってホロと出会ってから?

346 :名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:32:23 ID:ygMgjr7s
>>345 いや、きっとロレンスはホロの出会う前から結構モテいたと思われ。

でも相変わらずの鈍感さで気づかなかっただけかと。

まぁ、ロレンスみないな奴はホロくらい口上手で、知識のある人(狼か?)がピッタリなんだよ。

347 :名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 08:31:50 ID:qYNdcoL1
ホロと出会う前からそれなりにモテてたと思うけど、ホロと出会ってからは更にモテだしたのは確か
ホロがいなかったらエーブもデレ期突入しなかっただろうし

348 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 12:17:57 ID:vGHy2MF6
出会う前は人情って金になりますかみたいな面白みのない奴だったようだから大してモテてもなかった気がする

349 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 17:01:35 ID:NSPbHfgy
人情家なのはたしかでしょ
じゃなけりゃ、パスロエの村の窮状なんて無視するだろうし

350 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 03:28:51 ID:lXOKrvj+
あの手の窮状は金になるので見過ごす奴のほうが変だって11巻でロレンスが言ってた

351 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 03:32:49 ID:OMHUJZpQ
ヒント:ロレはホロとどっこいどっこいのツンデレ

352 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 10:31:48 ID:aB4fSJQg
来月コミック3巻発売

353 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 17:24:28 ID:sHRidlvx
まふぃふぇ?!

354 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 23:38:53 ID:I27GuLj5
蛇の村ってアニメ化されないのか?

2期で5巻のキャラ出るとか。


もしくは3話分に纏められるとか?

355 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 23:57:14 ID:ho0Y3iS5
4巻やるならエヴァンとかのキャスト発表とか出るはずだが全くでてこないし
3巻と5巻だけだと思うぞ
各6話ずつで1話は黄金色の約束じゃないかね

356 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 00:22:57 ID:YmClOdAn
いや第一期と同じく隠しエピソードになる可能性も・・・

357 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 00:38:28 ID:hSbC0yc/
でもよー4巻での地下室と森のの会話なしでホロ迎えに行っても、なんだかなーって感じにしかならんぞ

358 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:08:30 ID:RPCPsfHg
ぶっちゃけ四巻て人気が・・・
三巻と五巻に挟まれてるからなー、しかも結構長いし
告白で締めの方が良いと制作サイドが考えたんだろう

359 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:54:33 ID:WySWQSJw
商売マスターロレンス最終回で

360 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 07:11:30 ID:hkX209Ce
「アビの草か?」の映像化はまだなの?

361 :名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 22:31:02 ID:R0N2HmgH
3期に期待

362 :名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 00:37:14 ID:G+DlxSuk
読売新聞が、天皇制をレイプと同一視する極左団体の主張に全面同意している件について(6月26日の児童ポルノ禁止法改正案審議に伴う最終攻勢案)


http://toriyamazine.blog100.fc2.com/blog-entry-241.html


おいおい・・・。

363 :名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 00:09:37 ID:LDm0ShCJ


364 :名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 20:27:40 ID:+ZCY9s5Y


365 :名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 05:53:51 ID:4852wwma


366 :名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:37:39 ID:aqKfLCxf
zzz・・・

367 :名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 16:52:27 ID:lJFscoxX
ゴソゴソ

「わっちが寝てる時に襲ったら尻尾でナニがもげるぞ」
「・・・尻尾コキで掏り取られつくされるんですねわかrオウン!!」
「たわけ」

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