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【田村くん】竹宮ゆゆこ 4皿目【とらドラ!】

1 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:24:15 ID:DJg937d5
竹宮ゆゆこ作品のエロパロ小説のスレです。

◆エロパロスレなので18歳未満の方は速やかにスレを閉じてください。
◆ネタバレはライトノベル板のローカルルールに準じて発売日翌日の0時から。
◆480KBに近づいたら、次スレの準備を。

まとめサイト
ttp://yuyupo.web.fc2.com/index.html

エロパロ&文章創作板ガイド
ttp://www9.atwiki.jp/eroparo/

前スレ
[田村くん]竹宮ゆゆこ総合スレ[とらドラ]
http://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date70578.htm

竹宮ゆゆこ作品でエロパロ 2皿目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180631467/

【田村くん】竹宮ゆゆこ 3皿目【とらドラ!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205076914/


2 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:24:49 ID:DJg937d5
 
☆☆☆狩野すみれ兄貴の質問コーナー☆☆☆


Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A「基本的にはそうだな。無論、自己申告があれば転載はしない手筈になってるな」

Q次スレのタイミングは?
A「470KBを越えたあたりで一度聞け。投下中なら切りのいいところまでとりあえず投下して、続きは次スレだ」

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A「最低でも公式発売日の24時まで待て。私はネタばれが蛇とタマのちいせぇ男の次に嫌いなんだ」

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A「容量は4096Bytes、一行字数は全角で最大120字くらい、最大60行だそうだ。心して書き込みやがれ」

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A「あぁん? てめぇは自分から書くって事は考えねぇのか?」

QこのQ&A普通すぎません?
A「うるせぇ! だいたい北村、テメェ人にこんな役押し付けといて、その言い草は何だ?」

Qいやぁ、こんな役会長にしか任せられません
A「オチもねぇじゃねぇか、てめぇ後で覚えてやがれ・・・」

3 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:40:54 ID:84V0IwuB
http://www.death-note.biz/up/img/29248.jpg

4 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:42:14 ID:oepZ3/8X
>>1
GJ

5 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:42:50 ID:L9QZr5OM
>>1
乙だぜ

6 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:05:56 ID:SgtEuPmN
いちおつ

7 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:12:05 ID:SgSIHriE
一乙
>>3
そして何度見てもこの絵は萌えるw

8 :名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:57:21 ID:MK/CL1Jq
投下します。最初に注意点をいくつか。

・みのりんの自慰です。みのりんおんすてーじです。
・原作小説を最低でも8巻まで読み終わってると幸せになれます。逆に読み終わってない人は・・・ゴメンナサイ、絶対読まない方がいいと思います。ネタばれほーだいやりほーだい!ですので・・・。
・多少自分の解釈が入ってると思います。
・シリアスだと思います。朝食べるアレではありません

9 :実りがたき、この想い:2008/11/04(火) 23:58:17 ID:MK/CL1Jq




「くふっ・・・」

最近はもう、完全に『日課』になってしまったような気がする。

例の修学旅行の件から数日。
一度綻び始めた糸は、ちっぽけな自分が少し頑張ったくらいでは結びなおすことなど出来やしなかった。
それどころか、たったの二泊三日という短い旅行の中で更に糸はよじれて、ゆがみ、ほつれ、自分が目指した方向性とは完全に逆方向へと飛ばされてゆく。

『あんたなんか意識してませーんって天然宣言したいだけなんだよねえ』

口論になったあーみんの発した言葉が思い浮かぶ。そんなことぐらい、自分でもわかってるっちゅーに。

だけど私には、こうすることしか出来ない。他に手段が思い浮かばない。
自分の気持ちからも逃げて、友人からも逃げて、学校からも距離を置いて、何もかもから逃げてしまえたら。いっそ世界で一人きりになってしまえたらいいのに。

ふと、そんな考えが思い浮かんだ自分に苦笑する。

‥‥やっぱり卑怯なんだな、私って。
少しは真正面から立ち向かえばいいのに。大河の気持ちやその他諸々を何重にも張り巡らされた防護壁にして、いつも下手な冗談やギャグに逃げてしまう。
自分の存在(きもち)が、いよいよ深く霞んでいく。

これももしかしたら、ひとつの性分ってヤツなのか?
そうだとしたら・・・・これほど残酷な性分もない。

「やぁ・・・そこ駄目っ、ふあぁあっ」

思い浮かぶのは、まるで己の身体を触るかのように知り尽くした手つきで、自分の弱いところばかりを責めてくる彼の姿。
つつつ、と滑るようにして右の乳首をいじってた左手を脇腹、へそ、そして下腹部へとなぞらせてゆく。
さながら自分の白い肌は、あの日のゲレンデだ。彼を後ろから支えて、一緒に滑る光景がフラッシュバックする。なぞる二本の指の片方が私、そして片方が・・・


10 :実りがたき、この想い:2008/11/04(火) 23:59:00 ID:MK/CL1Jq

それだけで自分の引き締まった身体がビクン、と跳ねる。

「‥‥っひ!」

‥‥ふと。
多少は余分な肉がついてたと思ったんだけど、いつの間にかそれが消えていることに気づく。
友達の目はごまかせても自分の身体はごまかせない。目に見えて減っていく食事の量。『ダイエット戦士』を自負する自分にとってはその責務を見事、果たしていることになるんだろうけど・・・何でか素直に喜べない。

やがて滑らせた二本の指は、直接触れてもいないのにぐっしょりと濡れそぼったソコに辿り着いた。
触れた瞬間、何故か浮かんでくる微かな罪悪感を押しとどめて募る想いのままに刺激する。

「たかすくんっ!ふぃい、あぅうぅっ!」

夜の闇が迫ってくる。
何にも見えない世界では、自分を守るのに精一杯で、ミジンコよりも弱くてちっぽけな自分の心を‥‥いつまでも戒めたくなるから。

「いい、いぃよぉ‥‥もっと、ぉ・・・くにぃ!」

明日も学校。バイトと部活。たくさん予定が詰まってて、寝不足でのご出勤なんてするわけにはいかない。
これは、自分を殺すための行為。少しでも考えないようにするための安眠剤だ。

「あぁっ、そこじゃあ、ない・・・よぉ。んんっ」

くぐもったような声。まだまだ続く寒い日々、三枚のぶ厚い布団に潜り込んでいるため声はほとんど漏れてない・・・はず。
今が冬で本当に良かったと思う。ただでさえ頭はパンク寸前なのに、この上『声を抑えろ』なんて絶対に出来やしない。

クチュクチュと秘部をいじくる細い指。
でもソフトボールをやってるせいなのか、その指先の皮膚はこんこんと溢れ出てくる愛液にもふやけずに、妙に硬質化していた。

おまけに女にしては短く切りそろえられた爪。
ソフトボール部に入りたての頃、つい伸ばしっぱなしにしてたら爪を割ってしまったことがあるから。
それからは常に伸びすぎないようチェックすることが習慣となった。やっぱり私は、ソフトボールが好きだからさ。


・・・でもそのミョーに硬くて全体的に丸い指が、膣内を刺激するのにはちょうどいい硬さとなる。

「はぁあ、あはぁっ」

たまらず空いている右の手を、さっきとは逆に下から上へ。
じらすようにして太ももからわき腹、そして胸へと這わしていく。

ボールを投げない右の指先は、“普通の女の子”だった。
乳房に触れたその華奢でやわらかくて細い指は‥‥何故だろ、自分のたった一人の親友を彷彿とさせる。

「たいがぁ‥‥」


11 :実りがたき、この想い:2008/11/04(火) 23:59:35 ID:MK/CL1Jq

ホームルーム中に居眠りしてた挙げ句、その親友を想って色々と恥ずかしい夢を見てた彼。
そんな彼のことを・・・私は、好きだなんて。

途端、強い罪悪感が快感と共にせめぎよってくる。

『ひどいね、みのりん・・・私の前では純粋なふりをして、竜児を・・・。私の気持ち、知ってたくせに・・・』

『おう、大河か‥‥そうだな。何なら、今ここで復讐してみたらどうだ?』

『そうだね、竜児・・・みのりん、覚悟して。』



「───っっっ!!」

あのゲレンデの雪よりも冷たく言い放つ親友の姿。

罪悪感の産物なのか・・・自分の『想像』の中の二人が急に結託して、どうしようもない自分を共においやる決意をする。
表現し難い恐怖が背筋をゾクゾクと駆け抜けていく。


もちろん本当の二人が結託して私を脅えさせるようなことをするはずがない。
消えろ。消えろ。消えろ。強く念じ続ける。

でも、ぎゅっ!と強く掴まれた片方の乳房と、目を覚ましたように激しく動き出す指は、もう‥‥止められなくて。

「ひっ!ご、ごめんなひゃ───ひぅうぅううぅっ!!!あっ、いっ、やっ!」

痛いくらいに鷲掴みされた左の胸には、大河が健気なまでに自分の気持ちを押し殺していた、その反動がこもっている。
どこか冷たく見下ろしてくる三白眼は、自分のことを「哀れだな」とでも言いたげ視線だった。

───…‥怖い。
今まで一度もその外見を恐れたことなどなかったのに、初めて‥‥その吹き荒(すさ)ぶ寒波のような視線に恐れを抱く。


『・・・櫛枝。おまえ今、俺のことを「怖い」とか思っただろ?』

「ちがうっ‥‥そうじゃな、いいぃ!あっあっあぁああー!ゆる、してぇ!」

『・・・ダメ。お仕置き、だよ。みのりん・・・』

蜜を掬(すく)いに下腹部へと手を伸ばして、そのぬめった指先をもう一度左胸へと。
ただしその指は先ほどのようにハリのある膨らみ全体を掴むのではなく、その上でぷっくりと赤く、今か今かと硬く勃起している頂へと向かう。
サクランボの実を押しつぶすようにして強く強くこね回すと、自分でも聞いたことがないような、甲高い声が喉の奥から飛び出した。


12 :実りがたき、この想い:2008/11/05(水) 00:01:06 ID:MK/CL1Jq

自分の複雑怪奇な心を読む術を身に着けている『想像』の中の彼は、更に無関心で冷たい三白眼を自分に向けてくる。
背筋を駆け抜ける、強烈な痺れ。
ビクビクッ!と身体が跳ねる。軽くイッた・・・のかもしんない。

「あっ、はっ、はひいいっ、激しいいいっ!」

それでも止まってくれず、それどころか更に指の出し入れは乱雑になっていく。
強い快感が、全身を迸(ほとばし)る。
そしてトドメとばかりに親指を、蛇口をひねったかのように愛液を吐き出す膣口の上にある陰核に、触れ───


かりっ。


「あっっ!!!あはああぁあああああああああぁ───っっ!!!」

何で。
そんな言葉も、頭が真っ白な状態の自分には思い浮かばなかった。
いつも切りそろえられていて、ちょっとなぞったくらいじゃ引っかかったりしないはずの、爪が───

「いぃぃ・・・くふぅうぅっ!!ああっ!あっ!やあぁあぁああぁぁっ!!!」

予想を遥かに上回る蕾への刺激が、一瞬にして絶頂へと連れていく。

・・・そういえば最近、切っていなかったっけ。
とどのつまり、私もいつの間にか───日常の何気ない習慣が抜けてしまうくらいに、色々・・・考えてたんだ。

「はぁっ、はぁっ、はぁ・・・」

気分はまるでジェットコースター。
下唇から溢れてあご、そして喉元へ伝っていくよだれや、自ら放出した愛液が寒さに当てられ冷えたせいで、冷たくなっているジャージと下半身。
しかし予想以上の落差に気にする余裕もなく、ただぽかんと口を開けたままで呆然とその余韻に浸るしかなかった。



「・・・ふぅ」

れろっ、と舌で唇の渇きを舐めとると、気だるそうに起き上がる。自分の上に乗っかっていた三つの布団がやけに重たい。
枕元にあるティッシュの箱から一気に五枚を抜き取って、まずはよだれまみれの口元へとやる。
拭く、というよりは染み込ませるような感じでティッシュをあてがうが‥‥一向に濡れてる感触は消えない。


「・・・・・あ」

気づいたきっかけは、口の中がしょっぱくなっていたことからだった。
窓の外へと目をやる。冬の空気は澄んでいて、いっそう綺麗に輝く月は町並みを優しく映し出していた。

でもそれがよく見えない。ぼやけて、ぼやけて、まるで自分の心の中のようで。


13 :実りがたき、この想い:2008/11/05(水) 00:02:39 ID:MK/CL1Jq

「うっ・・・うあぁああぁ・・あっ」

一度自覚してしまうと、頬を伝う雫は堰を切ったように溢れ出してくる。
拭いても拭いても止まってくれやしない。これじゃあティッシュが何枚あっても・・・足りない。

足りない。ほしい。欲しい。ホシイ。
自分の中の気持ちがどんどん強くなってくる。これで涙を止めろという方が無理だった。




「あ、はは・・・布団、濡れちゃったなぁ」

風呂から上がった後は、今日着てた下のジャージを部屋へと持ち帰る。それを着てから『日課』を始めるのだ。
『日課』で濡れてしまっても、すぐに洗濯に出せるようにと配慮した結果だった。
拭いたバスタオルもわざと部屋に持ち帰って、『日課』で濡れた身体を拭くのに使い、同じく濡れたジャージと一緒に洗濯に出す。部活の練習着にくるんで出せば、そうそう気づかれることもないだろう。

そんな悲しい習慣が、いつの間にか身についてしまったのだ。


いつもは少し満足する程度で、こんなにも濡れやしなかった。
ジャージとタオル。これで十分跡形を無くすことができたんだけど。

「入りなおし、だよね・・・こりゃ」

着替えを出して、もう一度風呂に入る準備をする。
びっしょり濡れてしまったシーツを外して、誰の目にもつかない場所に隠しておく。幸い休日は二日後だし、その時に自分で洗って干せばいい。
濡れた敷き布団には風呂場からバスタオルを持って帰ってきて、それを濡れてる部分にだけ敷いてしのぐ。




あとは・・・爪も、切っておかないとなぁ。
でも残念ながら、残っている体力ではカラスの行水が精一杯だった。爪を切るのは、また明日。

いつもより少し伸びた爪は、切るのをすっかり忘れてしまっていたその爪は、今まで抑えきれていた『それ』が抑えきれずにドロドロと溢れてゆく・・・
そんな自分の気持ちの象徴のような気がした。










14 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:03:46 ID:ZoQ5M/gK
以上です。みのりんのダークな一面をしつこいくらいに書いてみたかったんだぜ。
エロはむずいですなぁ‥‥でもみのりんは、一番自分と共通点があってシンクロしやすかったり。むしろシンクロしすg(ry

長文失礼しました。

15 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:10:04 ID:zFOSkA66
>>14
みのりんのオナニー、なんと甘美な響きだろうか
グッジョブ!
またみのりんSSたのんます

16 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:22:20 ID:P0Kz+tDg
>>14
あなたが神か

しかし切ねえなぁ…でもなんか読んでてみのりん好きになってきたわ。GJ!

17 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:50:16 ID:iarbxFg+
みのりん乙

18 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 01:09:14 ID:2QGlqbD8
>>1ポニー
>>14

>>3
右下のベタベタは精子ぶっかけたから?

19 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 01:46:21 ID:7pvXxln/
竜児×ばかちー(エロなし)書いたんだか…規制くらって投下できないOTL

20 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 01:47:16 ID:rJClHXM1
大河「この前、私の駄犬の首筋にこの時期にはありえない虫刺されがあった・・・心当たりがある奴は手を上げろぉぉっ!」

ノノノノノノノ

大河「ちくしょおおおぉぉぉぉっ!」

21 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 01:50:57 ID:ZN2V3nu6
>>19
携帯で投下するとかは?
あとはネカフェとか

22 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 01:58:07 ID:H/wqW2w2
19に多大なる期待(。。)

23 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:12:55 ID:7pvXxln/
>>19
携帯だと改行がわかりずらくて…規制解除ってどのくらいかかるんだろうか

24 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:35:51 ID:7pvXxln/
あ、自分に安価してた…>>21

25 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 07:19:28 ID:XU4pMY/F
>>20
その心当たりのある7人は誰だ?w

>>23
2・3日の時もあれば、3週間の時もある。早い話ピンキリだな。
早く投下したいのなら、規制解除待つより、ネカフェ行くなり別の場所から投下した方が無難だと思う。

26 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 07:45:01 ID:ZoQ5M/gK
>>15
ふむ・・・いっそのこと次は大河と絡ませてレズに走r(ry
でも需要なさそうだな・・・どうするべきか

>>16
何だかんだでとらドラ!の主要キャラはみんな憎めないと思う。あの5人は皆好きなんだぜ
あんなにドロドロした展開だけどなw

>>20


27 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 08:31:36 ID:xJV94uVQ
>>20
でもどうせ寝ぼけて自分が付けてたのを忘れてたってオチだろ
「お前がつけたんじゃねえか」
とか言われて真っ赤になる大河

28 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 09:47:44 ID:Yboa5gTa
>>27
だがそれがいい

29 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 10:34:29 ID:8inHac3j
>>26
いやいやいやいや、
需要ありあり。
みのりんレズ説はちょいちょい出てるけど、
SSとか同人でも見かけないし。

30 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 17:01:53 ID:RAUOUDpO
前スレ>>968の続きらしい

402 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2008/11/05(水) 16:47:40 ID:gmr7yYuC
>>301の前後?拾った
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow87946.jpg

31 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 17:18:31 ID:umgsnjVX
>>30
あれ?じゃねーよww

32 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 17:19:33 ID:8ng+KNWG
>>30
幸福屋 でググると他にも見れるぜ

33 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 18:22:45 ID:szgeX0l9
――なんでこんなことになっちゃったんだろう。

大河はいつものふわふわとしたかわいいワンピースではなく、無骨な黒い革の
ジャケットとパンツに身を包み、肩にはプロテクターの様なものを装着していた。
そして足には白い足首を晒すミュールではなく、質実剛健としたブーツ。
そのブーツで乾いた土を蹴り、ただひたすらに荒野を歩く。
もうどれくらい歩いたかわからない。喉は渇ききり、体は鉛のように重い。
そして程なく、足が縺れて派手に転んだ。顔から地面に突っ込み土煙が上がる。

「くっ……立た……なきゃ……」

その虎の傍らに竜はいなかった。
いつものように自身を必ず引き起こしてくれる竜児はいない。
埃に塗れた顔を上げようとするも、自力では立ち上がれない程に消耗していた。
残った力を振り絞り体を横に回転させ仰向けになる。

「竜児……」

大河は思い返していた。あの日の出来事を。
一年前、ようやく自身の竜児への想いに気付き、竜児と二人で逃げ出したバレンタインデーのあの日――


世界は核の炎に包まれた。


だが人類は死滅していなかった。
世界は再び暴力が支配する世界になっていたが、大河と竜児はもちろん生き残った。
容赦なく一方的に二人の日常は破壊され、悲観に暮れた大河を竜児は支え続けた。
そして二人で生きていこうと誓った――はずだった。

「ばかちー……ちくしょう……竜児を返せ……」

それだけ呟くと大河は意識を失った。

34 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 18:29:30 ID:szgeX0l9
>>33です。ごめんなさい。間違って貼ってしまいました。無視して下さい。

35 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 18:30:07 ID:i2c3wFS/
北斗wwwww

36 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:18:07 ID:iLd7FU4E
ばかちーシンかよww

37 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:23:08 ID:KcjIJ3go
これはwwww

38 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:44:22 ID:xJV94uVQ
ハート様はみのりんか、腹的に
とか思ったやつ表に出ろ

39 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 20:45:25 ID:szgeX0l9
それなりの文量が書けたら纏めて投下します。


40 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:25:11 ID:Snf+GlSs
>>19
いつまでも待ってるぜ!

41 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:03:38 ID:geLIIqcZ
無法の荒野に大河のコンビニ神拳が炸裂するわけですね、わかりま(ry

42 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 01:35:36 ID:umJEd3Tr
>>33
>>30のSSかとオモタ

43 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 03:54:29 ID:POT0YiSJ
>13
GJ!!描写が細かくてよかた。また書いてくれ

44 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:39:31 ID:ZItjdu86
竜児のご飯マジうめえwwwwww

22 番組の途中ですが名無しです New! 2005/10/19(水) 09:50:27 ID:TenORiTorA
サンマの塩焼きジュウジュウ 大根おろしショリショリッ
炊き立てご飯パカッフワッ ポン酢トットットッ…

ハムッ ハフハフ、ハフッ!!

28 番組の途中ですが名無しです New! 2005/10/19(水) 09:55:23 ID:TyoUuMorUZe
>>22
きめぇよ 死ね

29 番組の途中ですが名無しです New! 2005/10/19(水) 09:58:00 ID:BakaThiWAWA
>>22
うわ キモ


45 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:48:06 ID:QVXeHaNr
規制が解除される気配がないので携帯から投下
竜児×亜美(エロなし)ネタバレあり、9巻の例のシーンから無理矢理ばかちー√
携帯なれてないので改行おかしくても大目に見てください

46 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:48:44 ID:QVXeHaNr
「いつまでこの学校にいるかわかんないから」

川嶋のこの言葉を聞いた時、俺は川嶋の言っていることが理解できなかった。

「なんだって……?」

すぐに聞き返したが亜美は竜児の問いを無視し小さく舌打ち
言い過ぎた、という顔をして眉間に皺を寄せている

「転校…するってことか?……まさか櫛枝に言われたこと、気にして?」
「……別に、あんな奴になに言われたとか、関係ない…
櫛枝実乃梨如き、亜美ちゃんの人生にはまったく影響ない……」 
「なら…なんで…」

川嶋に疑問をぶつけながらも俺は訳がわからなかった、
川嶋がいなくなる?そんなの…ダメだ…そんなこと、想像もつかない…
自分でも驚くほどに動揺していた、いつものように冗談を言ってるだけかもしれないのに
俺は川嶋がいなくなるかもしれないってだけでとても混乱してしまっている…
気がつくと俺は無意識に川嶋の手首を掴んでしまっていた 

「ちょっと…離してよ」

川嶋の冷静な声が耳に突き刺さる、だけど……

「駄目だ…離さない」

もし離してしまったら、川嶋がいなくなってしまう気がして――そんなことはありえないのに、手を離すことが……できない、
こんなのは自分らしくない、俺はどうしてこんな…

「いいかげん離してってば!高須くん!」
「離さない!離したらおまえ……いなくなっちまうかもしんないだろ!」

つい無意識の内に口に出して叫んでしまった、さすがの川嶋も突然の大声に驚いている、さっきから俺はなにをやってるんだ?
何も知らない人から見たら昼間から公園で女性の手首を掴んで叫んで……明らかに俺は変質者だ…
あわてて手を離そうとしたが、手が離せない…微かに手が震えている、俺は何をそんなに怖がって……

「はぁ……つーか大丈夫?高須くん」

川嶋はため息を吐くと俺を心配し始めた、俺がこいつを心配していたはずなのに…いつの間にか立場が逆になっている

「大丈夫、じゃないかもしれない…」

そもそも俺は何をこんなに動揺してるんだ?川嶋がいなくなるから?それでこんなに動揺してるのか?俺は……

「転校するなんて、冗談だろ?また俺を騙そうとしても無駄だからな」

無駄なんかじゃない、俺はこんなにも動揺している……

47 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:50:54 ID:QVXeHaNr
「嘘じゃないよ、ホントは一学期で学校辞めるつもりだった、転校してきた時からそのつもりだったの。
ストーカー騒ぎのほとぼりが冷めたら前の学校に戻るか、いっそ通信に移ってもいいし、って」
「一学期っておまえ、そんなこと一言も…夏休みが終わったら、別荘から帰ったら、そのまま消えるつもりだったのかよ?」「そうだよ」
「おまえな!」

つい掴んでいた手に力が入る

「川嶋は俺、俺達のこと、そんなふうに軽く思ってたのかよ!俺はおまえのこと――」
「高須くん、痛い……」
「あ、わ、悪い」

謝りながらも手は離せなかった、いや、この話が終わるまで…離す気はない

「謝るんだったら手、離して欲しいんだけど」

俺は首を横に振る

「あーもー!なんで離してくんないのよ!あたしがいなくなるから?
離したらあたしがいなくなる?バカじゃないの?」
「バカとはなんだ!元はといえばおまえがいなくなるとかバカなことを!」
「……それで?」
「…え?」
「それだけでこんなに動揺してくれてるの?高須くんは」

心なしか期待した目で俺を見る川嶋に俺は

「当たり前だろ、おまえだって大河や櫛枝や北村が
突然いなくなるなんて言ってきたら……動揺するだろうが」

しかし川嶋は不

48 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:53:06 ID:QVXeHaNr
機嫌そうに

「あっそ、高須くんは誰がいなくなっても同じ反応なんだね、ホントつまんないバカ」
「…突然どうしたんだよ?」
「別に、つーかあたしたち絶交してるんだよ?いいかげん手、離して」

無理に手をほどこうとする亜美にあわてて竜児は手に入れる力を強くする

「痛いっつってんのがわかんないの!?離して!人呼ぶよ!、」
「離して欲しいんだったら、もう絶対いなくなるなんて言うな」
「ハイハイ、もう言わないから離して」
「…離せばいいんだろ、逃げるような真似すんなよ?まだ話は終わってないんだからな」

手を離そうとする………離せない、

「は…離せない」
「ハァ?高須くん何言ってんの?マジで気持ち悪いんですけど」
「あぁ、俺もこればっかりは自分で自分を気持ち悪いと思う、」
「……ははぁ〜ん、亜美ちゃんわかっちゃった」
「何がだよ?」
「高須くんってば亜美ちゃんの手がすべすべ触り心地バツグン!だから離したくないんでしょ〜?」

なにをバカな…と思ったけど、なら離して!と言われると困るので

「……よくわかったな、もう少し触らせてくれ」

49 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:53:45 ID:QVXeHaNr
ここは話を合わせておこう、それにすべすべ触り心地バツグン!なのは本当だ、もっと触っていたい気持ちも…実は少しある、
川嶋は一瞬赤くなったように見えたが、すぐに体勢を立て直し冷たい声で

「却下、すぐ離して、ウザい……どうしたら離してくれるわけ?」

離して欲しいなら俺を安心させてくれ!と本人に言える訳もなく

「なぁ、どうして転校しようとか思ったんだ?」
「またその話?もともと一学期終わったら転校するつもりだったって言ったでしょ」
「でも実際にはしなかったじゃねぇか、どうして今になって……」
「……あたし、こんなに仲良くしてもらったことって……
友達ができたのだって……実は初めてだったかもしれない」

突然何の話だ?と思ったけど、口には出さなかった…
川嶋は今、とても大事なことを話そうとしてる気がする…

「前のところでもそこそこうまくやってたけど、影でなに言われてたかわかんないし
実際こっちに来てから連絡くれた奴なんて、一人もいないし……」
「…なら、大事にしろよ、今の友達を、転校するなんて言わないでさ」
「でも、もう遅い…たくさん間違えちゃったから、あたし」

川嶋の手は震えていた、こんなに心細そうなこいつを見たのは初めてだった、

「あたしは!…あたしは、タイガーが苦しんでるのを見て、あいつの気持ちがわかった、
あたし以外が気がつかないなら、あたしがあいつを救わなきゃって……」
「………」
「そのうち、タイガーだけじゃなくて、他の綻びも見えてきて、
あっちもこっちもって、あたしがなんとかしようとして、失敗した……」
「………」
「……仲良くやってた高須くんたちの間に途中から入り込んで……
結果メチャクチャにした、自分の居場所を守れなかった…」
「………おまえは、」
「え……」
「誰かに、救ってもらえたのか?」
「っ……」
「傷ついても、誰にも気づいてもらえなかったんだろ?……
俺はおまえが傷ついてることも、大河が傷ついてることも気づけなかった……」
「でもあたしは!」
「気づいてやれたんだろ?救ってやろうとしたんだろ?……それだけでおまえは凄いよ、」
「でも……でも、寂しいよ、寂しくて寂しくて、あたしは……」

50 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:55:28 ID:QVXeHaNr
俺は、今の川嶋がとても小さく見えた、いつもは俺に憎まれ口を叩いていて、
あの手乗りタイガーと互角にやりあっている川嶋亜美が、今、寂しいと、辛いと、俺に本音をぶつけている、
傷ついているのに誰にも気づいてもらえず、それでも一人でみんなを救おうとしていた、
人一倍大人で、人一倍不器用な、こいつのことを、俺は救ってやりたい、本気でそう思った

掴んでいる手に力を入れる

「……寂しいなら、辛いなら、みんなを頼れよ!大河だって!北村だって!櫛枝だって!能登も春田も木原や香椎も、
もちろん俺も!誰一人としておまえのことを邪魔者扱いするやつなんていねえ!助けてもらえばいい!
それで、もしあいつらが辛そうにしてたら、今度はおまえが助けてやればいい!友達ってそういうもんだろ?」
「………」
「……それとも俺たちは、おまえの前の学校の奴らと一緒なのか?……俺たちじゃ、頼りがい無いか?」 
「………そんなこと、ない、」「なら、みんなおまえのことをきっと助けてくれる、もしも誰かがおまえのことを邪魔者扱いしたら……
俺はそいつを許さねぇ、だから冗談でも、もう転校するなんて言うな……あと、これからはちゃんと本音をぶつけろ
俺だって、そんなにうまくできてねぇんだ、気づけないことも、たくさんあると思うから」
「……(コクリ)」

そうだ、この話はもともと川嶋の転校の話だったはず、それがいつの間にか凄いことになってしまった、
……でも川嶋の本音が聞けてよかった、もしここで川嶋の話を聞かなければ、
愚かな俺は今頃晩飯の買出しでもしててこいつが苦しんでることなんて想像もつかなかっただろう……

「悪かったな、いつまでも掴んでて…」

俺はゆっくりと手を離す……手は、離せた、
見てみると川嶋の白い綺麗な手首は俺が掴んでた部分が赤くなってしまっていた、
そんなに強く掴んでいたつもりはなかったのだが、無意識の内に強く掴んでしまっていたらしい、
離せばいなくなってしまう、なんて怯えていた自分が恥ずかしい……

「…腕、赤くなっちゃってるな、痛むか?」
「………」
「川嶋?……も、もしかして、怒ってるのか?」
「……高須くん、亜美ちゃんの腕を傷物にしたんだから責任取るのが当たり前、だよね?」 「えっ!?き、傷物っておい!」
「責任……取って、抱き締めて、欲しいの」


51 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:56:17 ID:QVXeHaNr
いつの間にか、川嶋のチワワのような愛らしい目からは涙が零れ落ちていた、

「お、おい、大丈夫か?そんなに腕、痛かったのか?」 
「ぐすっ……抱き締めてよ…」「か、川嶋!?どうしたんだよ!?」
「本音ぶつけろって言ってたでしょ……抱き締めてよ、高須くん……」

わけがわからなかった、川嶋は突然泣くし、だ、抱き締めてってマジか……!?
俺はどうしていいかわからずに数秒迷った末に、川嶋をぎこちなく、抱き締めた……

「か、か、川嶋…突然泣き出してどうしたんだよ?…腕、痛かったのか?、悪かった」
「……違うよ、腕なんか全然痛くない…」
「なら、なんで」

川嶋は黙って俺の胸に顔を押し付けてしばらく泣いていた、
俺はどうしていいかわからず、ただ、川嶋が泣き止むまで、黙って抱き締めるしかなかった…
「…高須、くん」
「ん…もう、大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫……」
「もう無理はするなよ?一人で頑張る必要はないんだ、これからはお…みんながいるから」

なんだか今更気恥ずかしくなって、俺がいるから、とは言えなかった…でも川嶋は黙って俺に微笑んでくれた、
いつものぶりっこチワワ笑顔じゃなく、心からの笑顔、今なら北村の言ってたこともわかる
川嶋のこんな笑顔をみんなに見てもらいたい、そう思う、そしてこの俺の願いは近い内に成就する
今の川嶋を見れば自信をもってそう言える、俺は彼女のこんなところが、好き、なのかもしれない

「………た・か・す・く〜ん、いつまで抱き締めてるつもりなのかなぁ?
別にあたしはず〜っとこのままでもいいんだけど……」
「っ!!」

そう言われてあわてて川嶋から体を離す俺、遠くなる川嶋の体温、ちょっと残念なことをしたかもしれない……

「高須くん顔真っ赤〜、もしかして亜美ちゃん様の魅力にやられちゃったのかなぁ?」
「おまえも顔赤いぞ」
「っなわけねーでしょ、超絶可愛い亜美ちゃん様が高須くん如きに顔を赤くするなんて、寝言は寝て言えっつーの」

顔を赤くしながら暴言を吐く川嶋、でもあんなことがあった後だからか、
暴言を吐いてる姿まで可愛くみえてしまう、俺もヤキが回ったもんだ……

「……高須くん、これからはずっとあたしのことだけを見てて、ずっと一緒にいて」
「出来る限りはな」
「これからは、高須くんにだけは絶対本音、隠さないから」

と次の瞬間に突然抱きついてくる川嶋、

52 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:58:27 ID:QVXeHaNr
「だから言うけど、あたしは、高須くんが好き……」
「…嘘だけど?」
「今度は嘘じゃないよ、これがあたしの本音……高須くんはどうなのかな?あたしのこと、」「……好き、だと思う」
「……だと思うぅ?なにそれ?あたしのこと馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にしてるわけじゃない!ただ…最近いろんなことがあって、
大河のこととか、櫛枝のこととか……それで」
「ふぅ〜ん、つまり高須くんをタイガーやみのりんを忘れるぐらい
もっとも〜っと亜美ちゃんでメロメロにしろ!ってこと?そんなの時間の問題だと思うけどなぁ?」
「時間の問題?」
「だって、今の高須くんは本気出した亜美ちゃんにすでにベタ惚れだし」
「かもな……」

否定しようとしたけど、出来なかった、俺はいつからこいつが気になっていたんだろう、やっぱり別荘の時?
もしかしたらあのストーカー騒ぎの時から、すでに彼女のことが気になっていたのかも……
こんな腹黒女を好きになるなんて、自分でもどうかしてるとしか思えない、でも、好きになってしまった、
毒舌で猫被りのぶりっこ、でもほんとは寂しがりや、これからは、ちゃんとこいつを見守ってやらないと

「何考えこんでるの?」
「……なんでもねーよ」
「え〜教えて

53 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 21:59:48 ID:QVXeHaNr
よ、高須くんも本音でしゃべってよ〜、何を考えてたの〜?」
やけにしつこい川嶋から逃れようとしたが、俺はこいつに抱き締められている……
もちろん振りほどくなんてできないし……恥ずかしいけど仕方ない

「お…」
「ん?」
「お、おまえをいつ好きになったのか、とか」
「!?」

真っ赤になる川嶋、おそらく俺も真っ赤になってる、凄く顔が熱い……

「た、高須くんさ、もしかしてあたしの反応面白がってない?」

たしかに今日の川嶋は怒ったり泣いたり笑ったり大忙しだ、
こんなにたくさんの川嶋の表情を見たのはおそらく今日が初めて…だと思う、

「確かに今日の川嶋の顔は見てて面白いな」
「でも今日の高須くんも怖がったり怒ったり…かっこよかったり、あたしに負けてないと思うよ」
「かっこ…よかった…?」
「……うん、かっこよかった、惚れ直しちゃうくらい……ねぇ、高須くんからも抱き締めてよ、」
「えぇ!?」

川嶋がうるうるした目で見つめてくる、今日一日でずいぶんこの目に弱くなってした俺に
拒否などできるはずもなく……まだ慣れない動きで川嶋を抱き締めた…


54 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 22:00:20 ID:QVXeHaNr
「……………」
「……………」

抱き締めたのはいいが……間が、もたない………そういえばここは公園だった、こんな場所で何してんだ、俺達
川嶋の顔を覗き込むと、川嶋は、目を、瞑っていた、?………!、え、これは、ま、まさか、あれですか!?
で、でも、俺、こんな、したことないし、ど、どうすれば……
「…………んっ…」
「!?」

あれやこれや悩んでいる内に、川嶋に先手をうたれてしまった、我ながら男として情けない……
でも川嶋の口付けは、そんなことが、どうでもよくなるぐらいに、俺の思考を麻痺させていた、
まわりの音が聞こえない、凄く静かだ、体中が熱い、今何時だろう、ふとそう思った、もう何時間もたった気がする、
その長い静寂を破って、川嶋の唇が俺から離れる、 

「……高須くんがヘタレだったから、亜美ちゃんが奪っちゃった」
「お、おま、かわしま……」
「亜美って呼んでよ、いつまでも苗字じゃ、寂しい」
「あ、………ば、ばかちー」
「…………は?違うでしょ?」
どうやら冗談は通用しないらしい……こっちも恥ずかしいんだぞ

「あ、亜美……」
「うん!何?高須くん?」
「何って……おまえが呼べっていったんだろ!」
「そーだっけぇ〜?亜美ちゃんわかんな〜い♪」
「おまえな……俺、一応始めてだったんだぞ」
「……あたしも始めてだったよ」
「マジ?」
「マジ、高須くんに……亜美ちゃんの初めて奪われちゃった……」
「誤解されるような言い方はやめろ!それに、奪われたのは俺だ!」
「なに情けないこと偉そうに叫んでんの?高須くん大丈夫〜?」

クソっ、言いたい放題言いやがってがって……

「あ、亜美、こっち見ろ……」「ん?な!たかすくっ………んっ!?……んむ…ちゅむ……んちゅ……んはっ……んんっ」

やられっぱなしは悔しいので、今度はこっちから奪った、舌もいれてやったぞ!もうどうとでもなれ!

「んっ…んはっ……はぁ…はぁ…」

俺と亜美の、舌と舌との間で銀の糸が引いている、なんか、凄く、いやらしい、

「はぁ…はぁ……高須くん、突然、何を…」
「はぁ…はぁ、さっきの、お返しだ、舌入れるほうの初めては俺が奪ってやったぞ、これで対等、だろ?」
「…バカ、じゃないの」
「どうした?顔真っ赤だぞ?もしかして俺の魅力にやられちゃったのかな?」
「真似、すんな…キモい」
「キモいって、おまえはいつもこんなしゃべり方だぞ?」


55 :ちわドラ!?:2008/11/06(木) 22:01:21 ID:QVXeHaNr
「……あたしはかわいいでしょ、あたしだから許されるの、高須くんが言ってもキモいだけ、」
「キモくて悪かったな、俺と違って亜美はかわいいぞ〜」
「……高須くんのバカ、高須くんなんて嫌い………嘘だけど」
それから俺たちは二人でベンチに座って、櫛枝と仲直りしろよ、とか、やっぱりパンフレットの写真引き受ける、とか、靴、今度ちゃんと洗ってやるから、とか、バレンタイン期待してていいからね、とか色々なことを話した

「けっこう話し込んじまったな、晩飯の買出しもあるし、そろそろ……」
「え〜晩御飯ってタイガーも一緒なんでしょ?……あたしもお邪魔しちゃおうかなぁ〜」
「いや、それは……」

亜美まで高須家の食卓に加わるのは、どうだろう?泰子なら喜びそうな気がするが、大河がなんて言うか……
そういえば泰子、朝からケーキ屋でも働いてるんだよな、今は大丈夫みたいだけど…心配だ、無理してなきゃいいけど……

「………」
「高須く〜ん?冗談に決まってるでしょ、そんなに真剣に悩まなくたって、……どうかしたの?」
「いや……なんでもない、気にすんな」
「?…ならいいけど……じゃ高須くん、また明日」

亜美はすばやく俺の頬に軽くキスすると、照れ隠しに俺とは反対の道へ駆け出した

「おう、またな、亜美」

お互いに顔を赤くしながら手を振って別れる……
今日は亜美と仲直りどころか、かなり深いところまでお互いを分かり合うことができた
これじゃあいつの言うとおり、時間の問題かもしれない……いや、自分の中で…答えはもう決まっていた

「よし!」

声に出して自分に気合を入れ直す、頑張ってる泰子のために早く帰って体力つくものでも作ってやらねば!

56 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:02:39 ID:QVXeHaNr
以上です、二回もミスっちまった…
長々と駄文失礼

57 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:45:36 ID:B22JON1f
GJ!!
原作でも幸せになってほしいよ。>>亜美

58 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:59:26 ID:ntEu7L8u
GJJ!!

そして家に帰ると竜児の服から亜美の匂いがするのに気付く大河
嫉妬に駆られた大河は亜美の所へ木刀をもって・・・

とか妄想してしまったw

59 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:06:29 ID:5MbFt2RK
gj!gj!!GJ!!!GJ!!!!

亜美派の俺超歓喜!狭い部屋でゴロゴロ悶えちまったぜ!!

60 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:08:20 ID:9Gp9Cfco
>>58
大河は木刀ボッコボコにして亜美はかえらぬ人に・・・

大河gj

61 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:19:10 ID:ex4Os/K/
>>56
携帯から乙でした
大河に宣戦布告するばかちーが見たいっす

62 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:03:14 ID:YEyk+xZY
>>56
すげーよかった、ありがとう!
できればまた書いてくれ!


63 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:05:31 ID:8+R3eSf3
>>56
GJ過ぎるw 大歓喜;;
ほんとに良かった!ありがとう!

64 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 02:57:37 ID:8toHLdMY
大河の反応を想像するとこえーw

65 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 03:47:49 ID:2DwenGYs
えーい!大河はいらん!亜美もいらん!!
相馬をくれ!!!!

66 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 04:34:06 ID:dSIMUCSn
>>65には悪いが、ここで空気を読まずに俺が亜美SSを投稿だな。
もうちょっとで書き終わるんだが、締めの作業が上手くいかん。

ところでトリップってどうやって打つんだっけ?



67 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 04:45:53 ID:opDpdT3t
#好きな文字列

68 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 07:59:22 ID:7uSGhhcm
>>65
禿同
田村麻呂様とかどーなっのさw

69 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 15:19:24 ID:dMAJPkPF
>>66
期待してるぜ!!亜美かわいいよ亜美。

70 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:48:35 ID:dwkF5Byp
>>44

28はみのりん、29はあーみん?

71 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:22:02 ID:3MvB+5Fy
みのりんが少ないな。

明日になったら本気出す。

72 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:32:42 ID:QE8FBhin
>>66
あみちぃまってます

73 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:33:13 ID:OdeScv9q
あと24時間くらいあるが頑張れ
全裸で丼被って待ってる

74 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:35:11 ID:JYVgot/u
じゃあ俺は全裸でハゲヅラ被って待ってる

75 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:41:41 ID:AfAwnZLH
亜美ssの投稿を全裸で待つ

76 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 01:38:11 ID:H+CWDjUJ
竜児は泰子の足むくみマッサージが日課だと思うんだ
「竜ちゃ〜ん、マッサージお願〜い」みたいな
でだ。竜児のあの性格上しっかりリンパの構造とか本格的に極めてマッサージ上手に違いないんだ

それはさておき、ばかちーは美脚だな
ダイエット戦士にマッサージって付きものだよな

77 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 03:14:10 ID:D9ERZuH3
別に

78 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 05:45:01 ID:yWNd8brU
>>77
沢尻乙



79 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 12:29:58 ID:mldDJxG7
>>76
リンパマッサージとかはしてないけど一応整体師な俺が通りますよ
ここはあーみん派が多いなぁ‥‥みのりん派はおらんのかー!

80 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 12:34:28 ID:GxhgkzL0
ジークみのりん!

81 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 12:47:33 ID:E1JQo/VC
竜虎一択

82 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:38:44 ID:L6guB0+Z
>>80
ハイルばかちー!

83 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 18:48:02 ID:sd6nfkF5
ばかちーとカマチーって似てるよな

84 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 18:59:27 ID:L6guB0+Z
ばかちーとビッチって似てるよな

85 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 20:59:57 ID:eCnzwNpO
ばかちーとくちぱっちって似てるよな

86 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:25:56 ID:d6Z9/qE+
大河の拳!マダー?

87 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:31:16 ID:iXcRjgcJ
ふと思ったんだが、コスプレ物のSSってあったっけ?

3巻で二人っきりの時に
スク水のみで竜児の前に立つ事ができたんだし
あるかと思ったんだが…

88 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 23:58:33 ID:GxhgkzL0
おい>>84
>>82といってること正反対じゃないか…?

コスプレ喫茶が実現できなかったことが悔やまれるよな。

89 :名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 10:18:57 ID:musR+CAb
もしもコスプレ喫茶だったら、でSSを書いてくださる神を召喚しよう

90 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:33:54 ID:lQtaxDhg
みのりんはまだか!?

91 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:12:56 ID:bsa1sZA9

 SS投稿します。


<<WinterTribe>>


 我らが愛すべき独身の『先生は今日からラマダーンを始めます!!』だなんて、やたら力強いダイエット宣言で幕を開けた本日が、
 月に一度の調理実習の日だったと竜児に知らせてくれたのは、猪の一番に碁石クッキーを持ってきそうな逢坂少女でもなく、斯様な催しに人一倍敏感な春田少年でもなく、ある意味これ以上ないくらい意外な人物だった。
「なあ、その子さ、なんで俺にこんなもんくれたんだ?」
 端的に言うなら、まるで食パン咥えた女子高生と正面衝突するような――。
 なんとも筆舌に尽くしがたい予想外の光景に、竜児は小指無しを思わせる険しい双眸を目一杯真ん丸にし、更に手にしていた小袋を片手でぽんぽんとお手玉しながら向かい席に腰掛ける少女へと問い掛ける。
 彼のイメージ的には、馴染みの野郎共と他愛ない世間話にでも興じているふうな抑揚の無い調べを紡いでいるつもりで。
 でも実際は、円盤を小刻みに廻しているかの如く言葉の端々を震わせ、見てる方が呆れてしまう様を存分に披露なさっているのだけれど。右手をピシッと額に添え、我が輩全力で動揺しているであります! みたいな。
 生来、自分はありとあらゆるハプニングにもさほど動じない悠揚なタイプだと自負していたのだが、しかしその考えは見事に間違っていたらしい。
 過大評価というか思い込みだったというか。
 大河と初めて出会した折りもそうだったが、幸運にもそういった思い掛けない出来事と巡り会ってこなかっただけの話で、本当はちょっとしたジャブにすら呆気なくぐらつく程メンタル面が脆いのかもしれない。
 ――いや、そうじゃねえな。
 たとえば、実乃梨に初めて声を掛けられた日。
 たとえば、手のひらサイズの虎にハッ倒され、地べたに這い蹲った日。
 たとえば、突如現れたストーカーにビビリまくって身動ぎ一つできなかった日。
 そして現在のシチュエーションを鑑みるからには、like a フルハタの動作で再思三考せずとも“しれない”という可能性を示唆する言葉が適用できるはずがなく、それでも件の言い回しをしたいと言うのならそれは現実逃避以外の何物でもない。
 そう、決して打たれ強くない四回戦ボクサーがいつになく早鐘を打つ心臓に面の皮を引っ張らせないと意識するのは、世紀末の荒れ果てた地に緑を還すことに匹敵する重労働だ。
 体の至る所もマラソンを終えた直後みたいに熱く燃えたぎり、だからなのか自然とパック牛乳を口にするペースが速くなる。と思っていたらさっそくベコッと凹んだ。
 でもって、
 自覚症状があるってことはほぼ間違いなく周囲には自分の内情をするっとまるっと見透かされているだろうから、日頃の己が不機嫌タイガーよろしく毒突いているのと同様、言葉の節々を盛大に震わせている青年の姿はさぞかし腹立たしく映っているだろう。
 なんか駄目駄目だな、俺。
 そう独りごち、空になったパックを折り畳んで、フリスビーを放るように近くのゴミ箱に投擲。
 だが、一見綺麗な放物線を描いていたそれは、しかし勢いよくゴミ箱の淵の部分にクリティカルヒット。プラスティックは呆気なく紙にKOされ、たちまち三席前辺りが屑ゴミのバザールと化してしまった。
 突如のクラクションに、何事かとばかりに寄ってきた周囲の視線が物凄く痛い。
 駄目駄目過ぎるぞ、俺。
 ゴミ箱をひっくり返される程に自分が竜児の怒りを買ったのかと勘違いし、みるみる涙目になっていったクラスメートに深々と御辞儀。すると涙目になりながらも律儀にゴミ箱を片付けてくれたので、竜児はもう一度深く頭を垂らした。
 ああ、とことん駄目だよ、俺。
 得点圏打率が異常に高そうな名字をしているのと裏腹に、ノーアウト三塁だとスクイズしちゃう病に掛かっている、そんなハマ風泣かせの情け無い自分を心の底から情け無く思う。



92 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:13:43 ID:bsa1sZA9


「んなもん私が知るわけないでしょ。亜美ちゃん占い師じゃないし。はん、気になんなら自分で訊けばいいんじゃないの。つか普通手紙とか入ってるんじゃねえの?」
 対するは――へたれ気質の自分とは対極の位置にいる、スタイルはいつだって威風堂々、けれど直球勝負を好まない軟投派の女の子。
 眉目秀麗という四文字を具現化したような彼女は、恐ろしく整った眉をこれまた見事なまでの逆への字にし、今にも両足を机上に放り投げそうな傲慢極まりない雰囲気を漂わせている。何様? と問われれば衒わずに女王様と答えるんだろうな、とそんな感じに。
 やや明るめの髪を腰元に流した彼女は、投げ掛けられたどもりまくった辿々しい口振りを、外に吹く木枯らしのように凜烈に笑い飛すと、返す刀でギロリと一睨み。
 冬の海を思わせる厳しい色を湛えた双眸に怖じたわけじゃないが、竜児はその威圧的な眼光に底気味悪いものを覚え、気持ち後ろ退った。
「お、おう。『宜しければ食べて下さい』としか記されてないぞ。現状、他にわかるコトといや、贈り主が斉藤という隣のクラスの子だったり、クッキーの形が大河に見習わせたいほど上手に作られているくらいだ」
「名前以外なにも書いていないんなら単純に日頃のお世話を形にしてみただけじゃないの。お歳暮みたいな感覚っつーの。お歳暮出した経験ねえからどんなんか知らねえけど」
「おいおい、『脈アリかもね〜』とかなんとか言って運んできたのはお前じゃねえか。僅か五分で純粋無垢な少年ハートをサバ折りするような真似は止してくれよ」
 さもつまらなそうに窓外に視線をぷいっとさせた少女に然るべき突っ込みを。
 正確には、運んできたのではなく、
 自販機前で紐付きの小袋をさながらヨーヨーを振り回すように荒々しく扱っていた亜美を、たまたま其処を通りすがった竜児が胡乱に思い、なにやってんのオマエ的なノリで声を掛けたところ、それが自分に渡すよう言われたクッキーだったと発覚したのだった。
 時ならず、竜児は思う。もし亜美に声を掛けるのがあと一分でも遅れていたら、このクッキーは粉々となっていただろう、と。猛スピードでのループ・ザ・ループだっただけに、まさにクッキー危機一髪の瞬間であった。
 せっかく自分のために拵えてくれた物を捨てるなんて罰当たりな真似絶対にしないけど、かといって粉状の胃腸薬を飲むふうにクッキーを食べるのはちょっと遠慮したい。
「なに言ってるのかなあ高須君は。本当なら、フルパワーでドロップキックを食らわせたい気分なんですけど――ったく、どうしてこの私がこんな目に……あーマジうぜえ。クッキーくらい自分で渡せっつーの。今時純情少女なんて流行んねえよ。
 ああ、くれぐれも言っておくけど、別に亜美ちゃん怒っちゃいないからね。誤解しちゃやーよ」
 わざわざ怒っていないと念を押すものの、しかし幸福の使者ことクッキーの運び主はみるみる唇を尖らせ、上半身を豪快に机上に投げ出した。となると必然的に机の上に載っていたシャープペンシルやら消しゴムやらが弾き出され、次々と地面へ落下していく。
 ぽとり、ぽとりと。その様は一昔に流行ったクレーンゲーム、或いは飛空挺から放り出された黒魔術師を想起させる。
 落っことした物が自分のならまだしも、すべて他人の物だ。厳密に言うと、彼女がこの街に引っ越してきて以来ずっと敵対心を剥き出しにしてきた手乗りタイガーの文房具。にも関わらず彼女は罪悪感の欠片も見せず、至って平然(ブスッと?)としている。
 ビスクドールみたいな小作りで精緻な顔をくしゃっとさせ、流麗な人差し指を机にトントンとさせ。
 やがて亜美は昼寝するふうに顔を俯け――三点リーダしか返さない旋毛からは、いつになっても落とした物を拾おうとする意志が感じられず、仕方なしに竜児は立ち上がり、亜美の代わりに大河チルドレン達を回収していく。
 面倒臭いなあ、と内心呟きつつも彼の足取りに迷いはない。
 なにしろ、このまま放っておくと大河が帰ってきた時にもっと面倒臭い事態に発展すると想像に難くないのだ。明瞭思い浮かべられる陰惨極まりない情景に比べたら、この時の自分の苦労など生まれ立ての雛ほどに可愛いものだ。



93 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:14:29 ID:bsa1sZA9


 しっかし、なんなんだこいつ……。
 とみに突っ伏し始めた亜美を振り仰ぎ、竜児は今度こそフルハタの構えを取る。右手をアゴ下に添え、只でさえ目付きが悪いそれを更に眇め、レッツ着想開始。
 普段は、幼馴染みの北村ですら呆れるほどの超絶猫被りの癖して、方今の無愛想な様子はどうしたものか。
 向日葵を思い渡す磊落さは所詮大衆専用の仮初めで――、もともと素っ気ない性情をしている子であるとは重々承知している。
 けれど今日日の彼女は通例の淡泊なそれとは少し毛色が違う、なるほどこれは論理がどうというよりも感情の問題に見えた。少なくとも竜児には。
 はてさて、なにか嫌なことでもあったのだろうか。たとえば調理実習の時間に大河と一悶着したとか。いや、それはとっくの昔から恒久化された遣り取りなのだけど。
「ううむ」
 すると、ざわ……ざわ……と、遠巻きからTHE隔靴掻痒といった様子でこちらを俯瞰しているクラスメート達の気持ちを感得したかのように、竜児の視界はだんだんと斜めになっていく。
 程なくして曲げた首の角度に限界が来たので、竜児は軽く居住まいを直し、再び自席へと腰を下ろす。ガタッと椅子を引いた時に生じた大きな音にも対面の少女は気にせず、机との睨めっこを辞めようとしない。
 僅かな逡巡の後、竜児がどっしりと背もたれに寄り掛かり、両腕を組む。
 極めて当たり前のことだけど、どれほど首を傾げても、うつ伏せ状態の彼女がなにを考えているかは汲み取れなかった。己にはスピリチュアルなんとかとか探偵の素質が備わっていないと実感できる数秒間だった。
 尤も、それを言っては、そもそもが、どうして自分が彼女とふたりきりで昼食を摂っていたのかさえも分からないのだが。
「……おう」
 正直、互いの間に音が無いのは気まずい。ましてや亜美は俯いているため、余計場に取り残されている感がある。
 望まぬ沈黙を守り通すくらいなら、いっそ小言でも頂戴していた方が云倍増しだ。
 そう思い、竜児は恐る恐る亜美の後頭部を小突き、それでも反応が無いので髪の毛を弄って退屈を凌ぐ。くるくると。さらさらと。髪の毛を弄くるつもりなどなかったけれど、普段大河にそうしているようにごく自然と彼女の髪の毛を人差し指に巻いていた。
 そうしてまたぞろ溜息を吐き出すのだ。腹の底からたはーっと。
「遣いにやられて面白くないって気持ちはわからなくもないが、なにもそんなブスッとしなくてもいいんじゃないかな」
 態度が解せないのなら言葉もそう。俯せ状態の彼女が吐き出す言葉郡はかなり小さく、まるで誰にも聞かれちゃいけない秘密の黒魔術でも唱えているみたいで、どれどれとちょっと意識を傾けた程度じゃ意味は成さない。
 あちらこちらでああだこうだと盛り上がっている昼下がりの教室で低ボリュームの呟きを聞けという方が無理な相談か。
「それと股下、大河が戻ってくるまでにお前の下にある消しゴムを回収しておかないと後々酷い目に遭うぞ。とばっちりは御免だからな。お前らが喧嘩するといつも俺だけが被害を被るんだ。それも尋常ないほどの……って訊いてるんのか川嶋?」
「頭を小突かなくてもちゃんと聞こえてるわよ。――ふん、せっかくクッキーをあげたんじゃん。お礼として高須君拾っておいてよ。亜美ちゃんはもう疲れて疲れて」
「いや、くれたのは斉藤さんとやらであってお前じゃないだろ。あからさまな情報改竄は感心しねえな。つか、そんな位置にある消しゴムを俺が取れるわけねえだろ」
 いくら当人同士が納得しているからといっても、周りからは like a 2:40が必死にスカートを除いているようにしか見えないだろうに。



94 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:15:32 ID:bsa1sZA9

「ほれ、大河が帰ってくる前に拾っとけ。なんでか知らんが、大河、今日はいつも以上に機嫌悪いんだよ。朝っぱらから喚き散らしやがってうるせえのなんのって、とにかくうるせんだよ大河の奴」
「だー、もー、口を開けば、大河大河とマジうっぜえなこんちくしょうめが!
 大体この私に落ちた物を拾えって? んな軽薄なコト言うのなら返しなさいよ! てかいっそブッ壊してしまえ!」
「おおうっ! ちょっ、まっ、なにすんだお前!」
 いきなりバッと顔を上げたかと思いきや、これまたなんの前触れもなく、机の上に置いてある小袋をクラッシュさせようと仕掛けてきたので、竜児は慌ててそれを宙に上げる。
 即座にダンッというBGMが耳を突く。
 せっかく拾い上げた大河の私物が再び空を駆ける。
 ようやく気が落ち着いた三席前のクラスメートが一気に涙目になる。
 しかし、タッチの差で本気で叩き潰そうとしていたらしい亜美の右手は机だけを叩き付けてい。る
 危ない危ない……とクラッシャーの強襲を回避したことに安堵の息を漏らす竜児。
「むーーーーーーー」
 対照的に、あからさまに悔恨の情が滲み出ている声が返ってくる。
 挙げ句くしゃくしゃと頭を猛烈に掻き毟り、そして僅かな時間が経過した後に糸が切れたマリオネットみたいに脱力。
 漫画だと後頭部からプスプスと煙が上がっている場面なんだろうなあ、とぼんやりと思い巡らせつつも、ますます彼女の言動がなにを示唆しているのか量りかねる竜児だった。
 もともと人の考えを読むのは得意じゃない。むしろ大の苦手だ。ストライクと宣言された後にバットを振るくらいのニブチン故に、この瞬間はまるで難解極まりない立体パズルと相対しているように頭を悩まさせられる。
 それでも――。
 こんな鈍臭い自分にも分かることがあるとすれば、彼女が男にとって調理実習がどんなに重要なイベントであるかを理解していないという事実だ。
 自分が此処に辿り着くまでに要した年月は十七年。
 それだけの月日が短かったか長かったかなんてどうでもいい。
 男して惨め人生だった。
 滅茶苦茶惨めだった。
 ただ惨めだった。
 ああ、そうだ。単にモテナイばかりか、クラスの女子に何気なく声を掛けた程度で財布を渡されるという塩分まみれの人生に於いて、ようやく貰えたクッキーを台無しにされてなるものか。
 常日頃忘れがちなことだが、出来立てのお菓子が学園中で飛び交うことこそが調理実習の在るべき姿なのである。…………実際につい先程まですっかり忘れていたのだが。
 そりゃあ竜児も年頃の男だ。調理実習なんて全然を意識していなかったぜ!  と言えばピノキオの鼻が猛スピードで伸びてしまう。かといって期待していたかと問われれば答えはノンで、要するに調理実習なるイベントの意義を見失っていたのだ、己は。
 だってしょうがねえだろ、と竜児は開き直る。
 そういう日を笑顔で迎えられる男なんぞ所詮一握りの選ばれた人間のみであり、その他大勢からしてみれば、調理実習とは世界中の男を憂鬱にさせる日――これがスタンダートな意見だろう。
 現に教室を見てみろ。ぐるりと首を廻して負け犬たちの住処を睥睨してみやがれ。
 一部の浮ついた雰囲気と多くの荒んだ雰囲気が見事に折り重なり、息を吸うのも億劫にくらいだだ重い空間を創り上げてるじゃないか。
 あいつもそう。そいつもそう。親友の眼鏡(not裸族)は言うまでもない。
 竜児含め負け組みは銘々この日が来るたびに思い煩うのだ。――いや、きっとこの瞬間も現在進行形で思ってる。この国には、どうしてこうも女の子を囃し立てるイベントが多いのか、と。
 区切り在る日に想いを告げることは確かにロマンチックかもしれない。もしかしたら……と有り得ない夢に憧憬していたぶん、反論するつもりはこれっぽっちもございません。
 しかし、だ。ドラマティック性を孕んだ催しの裏に、ドメスティック全開の気分になる輩が数多多くいるという事実も忘れてはならない。
 もう一度言う。体育館裏や中庭に在る大木の下に呼び出されるだなんて心嬉しいイベントは所詮自分とは別の人間がやる絵空事でしかない。



95 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:16:03 ID:bsa1sZA9
 毎度毎度自分には一生縁のない出来事なのだと言い聞かせながら学校を去ることがどれほど惨めなのか、身勝手なイベントを考案した方々はちっともわかっちゃいない。
「ん、しっかしお前の髪柔らかいな。大河とは大違いだ。あいつの髪はもっとギシギシしてんぞ」
 ほんの暇つぶしのつもりが、くるくると指に絡ませた時の馴染み易さに思いのほか楽しんでしまう。
 毛先がしっとりとしていて。つやつやとしていて。他の子の髪の毛の触感なんて泰子と大河くらいしか知らないけど、彼女の髪はどちらよりもうんと柔らかった。
 恐らくは生まれつきなのだろう。彼女みたいに細くて柔らかいと簡単に物が絡むうえ、髪の毛同士ですら絡んでしまうと耳にしたことがある。手入れがすごく大変だとも。
 ふいと自分の髪を触ってみる。すると大河に負けず劣らずのギシギシ音が聞こえ、なんだか妙に恥ずかしくなってしまった。
「あのねえ、高須君。髪は女の子の魂なんだよ。そりゃ気合入れて手入れするわよ」
「へえ、やっぱ日頃の手入れは重要なのか。けど大河はさほど気遣ってない印象があるけどな」
 だからあんなに荒んでいるのだろうけど。
「あーんな生活感が無いチビ助と一緒にしないでちょうだい。それでなくとも私はデルモなんだよ。カメラの向こう側にいる人達の羨望の視線を浴びるため、日々研鑽しなきゃいけないんだから。一年中見えない敵と戦っているんだから」
 もって生まれた才覚のみで仕事しているのかと思いきや、案外そうでもないらしい。
「……が、非常に言い辛いんだが、ここで努力家のお前にとって悪いニュースが二つある」
「――高須くぅん、私が俯いている間になにしてくれやがったのかな? 怒らないから正直に言ってくれると亜美ちゃん嬉しいな?」
「ホントに怒らねえ?」
「事と次第によるわよ」
 すでに声が怒っているじゃん、とは突っ込まない。火にガソリンを注ぎたくないから。
「単刀直入に言うがな。……一つ目は修正液をカールさせて遊んでいたら絡まった。二つ目は無理にボールペンを外そうとしたら、その……中の液体が漏れた。豪快にどばっと」
 こう告げるや亜美はわなわなと肩を震わす。
 噴火前の山ってのはこんな感じなんだろうなあ、と竜児はどこか他人事のように考えていた。俯いているからやっぱり表情は見えないけど、彼女は相当怒っている。そう断言できる。
「だあああああああああああああああああああああああああ」
 数秒後、鼓膜を破かんばかりの凄まじい絶叫が教室内に響き渡ったのだった。


<<続くかもしれないし、続かないかもしれない>>


96 :チワワ向上委員会:2008/11/10(月) 09:16:43 ID:bsa1sZA9



 お邪魔しましたー。



97 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 09:37:03 ID:uynpdJka
えええー!
凄いとこで引くなあ。
とにかくGJ!
最近チワワ関係がちょっと切ない方面に振れてたから嬉しい。
しかし、最後のとこがほんとだったら竜児殺されても文句は言えないな。
続きを正座して待つ。

98 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 09:50:32 ID:LsH2n5pC
GJ
ってそこで途切れるのかよ!

あとどうでもいいけどドメスティックにバイオレンス的な意味は無いんだぜ

99 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 09:51:47 ID:o9xOEKBv
激しくGJ! 文の作りがうまいな〜。

100 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 19:09:13 ID:F0QQaft4
GJ!GJ!
そこで切るんかいw!続き気になるわw


101 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 19:54:12 ID:lQtaxDhg
髪に指を絡ませるとか…

どんだけイチャイチャしてんだよ…

102 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 21:21:59 ID:d3L88qwF
ここまでいちゃついてても竜児にその気はないんですね。
さっぱり分かりません。

103 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 21:46:34 ID:k2hcpT16
りゅうじ…おまえってやつは…

いっぺん死んでみる?

104 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 22:04:02 ID:GlRM8DW4
まあ亜美だしな

105 :名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 22:35:18 ID:k+TJnscV
>>91 GJ!GJ!
亜美が素敵すぎる。激しく続きを希望

106 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:30:39 ID:yt+XyqD1
GJ
いいよいいよ 続き期待

107 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:58:01 ID:Q2zW5eAY
亜美相手だと竜児何も意識することなく素で髪いじりぐらいはやりそうだなw
つか文句も言わずいじらせてる亜美かわいいw

108 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 04:29:12 ID:WXeRKtjM
竜児…罪な奴…亜美ちゃんの前で大河大河と…死ねばいいのに…

だが得点圏打率が高そうな名字ワロタw

109 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 07:34:22 ID:z+LbDeso
エロパロ板まで知れ渡っているとは
さすが殿下だな

110 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 14:38:11 ID:ooWU0gri
>>109
野球選手で高須っていったら前近鉄に居た高須か?

111 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 15:56:36 ID:yW62FX9h
楽天の高須じゃね

112 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 16:00:13 ID:/7teh0WW
高須クリニック

113 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 16:21:40 ID:OVEEXuat
>>110-111
それ同一人物や。
つまりどっちも正解

114 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 16:58:46 ID:SyyGzXnc
久しぶりにエロパロ板に戻ってきたがここの雰囲気はまえとさほど変わってなくて安心した

115 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 18:34:11 ID:LdHwo0CD
素晴らしいのが多いのに相馬SSが無い…

田村麻呂さまマダー?

116 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 20:23:04 ID:QEkOjYUH
相馬に尽くされたい(^^)

117 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 21:11:00 ID:crbl1thV
楽天高須と元横浜近藤監督のコンボだな。


118 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:13:40 ID:5/IpfwpC
と、そんな流れをス∩(・ω・)∩ルーして大河SSを投下するんだぜ。
ぶっちゃけ勢いだけで書いたんで何か変なとこを見つけたら存分にニヤニヤしてやってくれ。




何でだか知らないけれども、私はこんな不条理な世界に生まれてしまった。

べつに死にたいわけじゃないけれど、時々こんな風に愚痴を言いたくなる。
よく、テレビで奇跡の成功談をやっていたりして、そんな話を根拠に、訳知り顔で

「そんな捨てたもんじゃない」

なんて言ったりしている人を見るけれども、それが番組になるのは、
奇跡は電柱と違って駄犬がいくら歩いたって当たるわけがないからなのだ。
それに、別に私は宝くじに当たってテレビに出たいわけじゃない。
幸運なことに、そのような面では困ることがなかったし。
そんな私をしてこの世を不条理だと言わしめるものは、やっぱり、意思疎通の煩わしさだと思うのだ。
何で人間はこんなに面倒なのだろうか。生まれ変わったらタニシになりたい。
・・・嘘。やっぱり哺乳類でいたい。
いや、だから、要するに、面倒なことを考えないでいい生物だったら良かったな、と。
そうすれば理不尽な誤解に悩むこともなかったはずだ。
そんなことを、一昔前の人気プロデューサーの曲を聴きながら考えた。
対人関係のパズルは一人じゃ解けないらしいけど、そもそもそんなパズルが生まれないに越したことはないのだ。


「・・・何でもう少し早く起こさなかったの」

「はぁ?いやだから余裕を持って起こしたらお前がぁ痛い!」

向こう脛を本気で蹴り飛ばしてやった。

「主人の意思を察し身を投げうって行動する。それが出来る犬が優秀で出来ないが駄犬よ。覚えときなさい」

そう、日常の些事だってそのせいで起こってしまうのだ。




119 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:15:17 ID:5/IpfwpC

そして、そんなことを考えている日に限ってそんな諍いが嫌に私に絡み付いてきたりして。

「うー」

「あぁ?どうした。残念ながら炊飯器はもう空だぞ。プリンなら買ってあるが」

「そんなだから駄犬なのよこの駄犬。とりあえずプリンよこせ」

「―――俺が今罵倒された意味がまったくわからねぇ・・・」


まただ。本日何回目だろう。
クラス内外のよく知らない奴らが私のことをとやかく―――――手乗りだとかなんだとか――――言うのは何時ものことで、
半ばあきらめも生まれているけれど、それだってやっぱり腹立たしい。ありていに言えばむかつく。
みのりんはもちろんそんなことは思いもしてないだろうけど、あのマイペースにより引き起こされる災害が油断ならない人材で、
二次災害(他の人―――主に北村くんに誤解が伝わる)まで含めれば私の心を飴細工よろしく粉砕しかねない一品だ。

そして、この男。高須竜児。この男だってめくるめく誤解に心を悩まされ続けた同魂の士の一人だというのに、
この体たらくは何事だ。犬でも竜でもはたまた駄犬でも痛切な悩みを空腹と勘違いするとは何事だ。

プリンを食べる私は、きっとものすごいしかめ面をしていたのだろう。不自然に目をそらす竜児がいた。



その後、家に帰ってもすることもなかったので、私はずっと隆二の家でだらだらしていたのだけど、不愉快な気分が晴れることはなかった。
裏切られた、気分だったのだ。
竜児に。ずっと同じ悩みを抱いてきた竜児に。私の気持ちを理解してくれるはずの竜児に。
勝手に期待していたといわれればそれまでだけど、そもそも期待なんて普通勝手にするものだし、
はじめて見つけた自分と同じ悩みを持つ人間に期待を抱くのがそんなに間違っているのだろうか。

不愉快だった。見えない何か(と竜児)がとてもむかついた。
竜児を見ていると不愉快になるのだけど、それでも家には帰りたくなかった。
絶対に竜児、というわけではなかったけれども、それでも今は竜児と、誰かと一緒にいたかった。
竜児はむかつく。だけど傍は心地よい。まったく、どうしたらいいのだろうか。
こんなところまで世界はこんがらがっているとは。

ここでもし北村くんが寄り添ってくれると言ったら、私はどうしたろうか。
多分、その申し出は断ったろう。恥ずかしいのもあるし、私が彼に求めているものは、多分なにか、何か違う。

じゃあ、私は北村くんに、何を求めているのだろう?
竜児に、北村くんと違う何を求めているんだろう?

だから、竜児に聞いてみようと。嘘みたいに私と似ている竜児に聞いてみようと。
そう思って、閉じていた口を開いた。

「――――ねえ、」

私の口が短い言葉を紡ぐ。

まさか声をかけられるとは思って居なかったのだろう。
制服のシャツにアイロンをかけていた竜児の体が見て判るくらい震えた。

「アンタ、みのりんとどんな関係になりたいの?」



120 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:18:34 ID:5/IpfwpC
竜児の体がもう一度大きく震えて、顔がなんともいえない形相になった。
たぶん、照れているのだろう。

「な、お、お前、急に何を―――――」

「いいから。みのりんとどんな関係になりたい?」

急な質問に慌てふためく竜児が自分の手をアイロンしそうで怖かったので、アイロン台ごと取り上げた。
逃避する当てが無くなり、落ち着きを取り戻した竜児がおずおずと口を開く。

「どういうってよ・・・そりゃお前世間一般に恋人と呼ばれるような・・・ステディな・・・櫛枝さんのためにコンサートしちゃうような・・・」

「とりあえず最後のは心の焼却炉にしまっときなさい。で、恋人って、つまるところ何よ?駅でキスすりゃいいの?空港で叫べばいいの?」

「何でそんな極端なんだお前は・・・とりあえず、おまえは北村と付き合いたいんじゃねーのか」

なら北村としたいことを考えりゃ良いだろ、というと竜児はいそいそとアイロンを再開した。

本当に今日は、すれ違いが多い日だ。
どうやら最後に残ったのは結局言葉らしい。

「――――――わかんないのよ」

竜児が、アイロン台から顔を上げた。

「わかんないの」

繰り返す。

「北村くんとどうなりたいか。北村くんは好きだけど、どうなりたいのかわかんないの」
「いっつも一緒にいるカップルとかよくいるけど。寂しいときも北村くんに居て欲しいとは思わないし」
「それどころか竜児とやっちゃんの顔が思い浮かぶし。わたし、北村くんに何を求めてるんだろ」
「ねえ竜児、なんなんだろうこれ。わたし、本当は何がしたいんだろ」

もしかしたら、私は相当疲れていたのかもしれない。
数秒遅れで思考が言葉に追いついた。
―――もしかして、私はすごく恥ずかしい言葉を言ったんじゃないだろうか。
べつに、竜児とこんな話をするのは初めてじゃないけれど、やっぱり、なんていうかその、
はずかしくて、すごくはずかしくて、

「大河」

名前を呼ばれた。

「あー、なんだ。その、俺だってだな、別に櫛枝と明確にこうなりたーい、なんて明確なビジョンは無いしな、皆そんなもんなんじゃないか?」
「それに、その、なんだ。そういうのは、いつもどおり、その時おまえがやりたいようにやってりゃ、いいんじゃないか、多分。」

ただし俺は巻き込むなよ、なんて、なにか不自然に付け加えて、竜児はまた顔をうつむけた。
そんなことをいってくれる竜児が、ほんのちょっとかっこよかったりして。

「・・・じゃあ竜児と遊びに行きたいかな、もちろん竜児持ちで」

「なっ、ざけんな!何言い出してんだおまえは!」

「冗談に決まってるでしょうこの駄犬。本気にするほど私と遊びたければ北村君でも連れていらっしゃい」


――――――――ああ。今だけは、意思疎通が下手でよかったかもしれない。

121 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:20:15 ID:5/IpfwpC


お粗末さまでしたー。

122 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:33:13 ID:WKVcP/Kq
>>121
乙!
大河可愛いよ大河

123 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:52:09 ID:r5OMR2FE
大河かわいいよ大河

124 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:55:26 ID:3nm3wODK
>>118-121
大河がいいんじゃあないか
この流れで大河をもっともっと期待

125 :名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 23:14:53 ID:u1EW5cf7
>>118
乙!!
さりげなく愛を意識してるところがいい!
っていうかTKw

126 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 00:34:15 ID:bsH1dFvj
>>118
GJ!!
でも一箇所だけ竜児が隆二さんに…

127 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:12:35 ID:MmzYeoPM
さっきまであーみんあーみん言ってたくせにお前らと来たら…
GJだぜぇぇぇぇぇ!
大河かわいいな大河

128 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 19:40:01 ID:QeTLYKJq
ばかちーが仰向けの竜児の上に馬乗りするんですよ。
そんで竜児がばかちーの顔を見て目を見開いてギョッとするんですよ。
それで恐怖に顔が染まっていくんですよね

…こんな電波を飛ばしたのは誰か手を上げなさい。
そしてこの時のばかちーの顔を教えなさい。

129 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:31:19 ID:xvYARY7w
>>128

130 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:36:51 ID:xvYARY7w
>>128
さあそれを早く執筆する作業に戻るんだ



131 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:04:52 ID:X6qKYuV1
>>128
きっと満面の笑みなんだよ。
演技無しのな。そして顔の各部分にはべっとりと血が…

132 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:30:22 ID:RYIZRlI2
「THE END OF なつやすみ」と「虎、肥ゆる秋」まだ読んでないんだけど、虎肥ゆる秋は尼で売ってるんだけど、3000円もするんだがこれしかナインかね?


133 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:39:34 ID:CsvJFDDT
>>132
今度出るスピンオフに収録されるらしいから買わないでおk

134 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:57:36 ID:RYIZRlI2
>>133
そうなの?情報あり

135 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 07:01:18 ID:xaQQAQRh
奈々竜って需要あるかな?


そんなオレはみのりん派

136 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 08:02:34 ID:FNd+mO4c
アニメだと奈々子が亜美以上に可愛くてえせ天然にみえるぜ。
亜美ちゃん、モデルなのに一番顔でけぇw

137 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 14:11:35 ID:8orQFZ+X
奈々子様需要あります!

138 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 18:56:45 ID:X6qKYuV1
>>135
投下待っているぞ。

139 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 21:29:02 ID:SZr9DYzh
久々に田村くんのドラマCDを聴いたら鬱だ

140 :1/2:2008/11/13(木) 23:06:29 ID:Le2OKIMN
昨日、10巻が出たらきっと最後に竜児と大河がくっつくに違いないとか妄想してニヤニヤしてたら、
アニメの事すっかり忘れてて見逃したw
悔しいから妄想をSSに書き上げてみたんで投下してみる。
まともにSS書くのなんて初めてな上に非エロだが勘弁してくれ。



「ねぇ、竜児は私の事……す、好きなのよね」
卓袱台に突っ伏すような体勢でテレビを見ていた大河が、脈絡もなくこんな事を言い出した。
「な、何だよ急に」
「いいから答えなさいよ。竜児は、私の事好きなのよね」
その表情は妙に真剣で、どことなく怒ったような感じにも見えたので、竜児は正直に頷いた。
「お、おう」
「おうじゃわかんないわよ。はっきりと言いなさいはっきりと」
何なんだよまったく! 突然の展開に憤りを覚えないでもなかったが、大河の事を好きなのは本当なのだ。
竜児は顔を赤らめつつも、恥ずかしさを振り払うように短く答えた。
「好きだよ!」
ところがこのお姫様は、それでも不満だと言わんばかりに、こちらを睨み付けてくるのだ。
「言い方が気に入らない。ちゃんと分かりやすくはっきり宣言しなさい」
何がしたいんだこいつは。正直訳が分からなかったが、今更否定するわけにもいくまい。
気恥ずかしさに顔が赤らんでいくのを感じながら、
「高須竜児は、逢坂大河が好きです! これで良いのか!?」
「最初からそう言えばいいのよ」
大河は小さく鼻を鳴らして、ようやく納得したと言う風に頷いた。
「そっか、竜児は私の事好きなんだ。しょ、しょうがないわね、駄犬のくせに」
気がつくと、それまでどことなく不機嫌そうに見えたその顔は赤く染まり、
ニヤけたとしか言いようのない表情を浮かべている。
要するに、大河は竜児の好意を確認したかったのだろう。
お互いへの気持ちをずっと誤解し続け、家出騒ぎを経てようやっと気持ちを伝え合ったというのに、
気がつけばすっかり元の半同居生活に逆戻り。あまりに元通りな日々の繰り返しで、
付き合い始め! だとか恋人同士! といった感じのする事は何一つとしてしていないのだ。
確かに、好意を確かめたくなるその気持ちは分からないでもないし、
竜児に好きと言わせて照れている大河を見ると何となく嬉しくも感じる。
しかし、いかに照れ隠しとはいえ、せっかく恥ずかしさをこらえて答えたのにそんな言い方をされては、
さすがの竜児も文句の一つも返したくなっても無理はない。
「何だよそれは。お前が言えっつーから言ったのによ」
と、ここで思いつく。そうだ、自分だけ好きです! などと言わされたから恥ずかしいのだ。
大河にも同じ事を言わせてしまえば、恥ずかしいのもお互い様だ。


141 :2/2:2008/11/13(木) 23:06:47 ID:Le2OKIMN
「そうだ、お前だって俺の事好きだろ。お前も宣言してみろよ」
「はぁ?」
するとさっきまでのニヤケ面はどこへやら、心底不思議そうな顔をしやがった。
「うわ何だその反応は。普通に傷つくぞそれ!」
あまりの態度に思わずムキになると、竜児の勢いに押されたようにそっぽを向く。
「ちょっとした冗談よちょっとした」
しかし、大河はそれ以上を口にしようとはしない。俺にだけ言わせて自分は言わないなんてずるい、
「何だよ、俺に言わせたんだから、お前だって言えよ!」
「わ、分かったわよ。逢坂大河は……」
そこまでで言葉は途切れ、大河はかすかに頬を赤らめた。しかし、ここで追撃の手を緩めてはならない。
どうだ、恥ずかしいだろう。俺も恥ずかしかったんだ。そんな事を思いつつ、竜児は冷酷に続きを促した。
「逢坂大河は?」
「高須竜児の事が……」
ますます赤らんでいく大河の頬を見ながら、どことなく嗜虐的な気分を覚えつつ更に続きを促す。
「高須竜児の事が?」
「す、す、す……」
気がつけば首筋やら耳たぶまで真っ赤になっている大河にとどめの一言。
「何だよ、はっきりしろよ」
「うぅ、改まって言うのって何かはずいわね」
「知ってるよ、俺だってはずいと思いながら言ったんだよ!」
その一言にようやっと覚悟を決めたのか、目をつぶり両手を握り締めて、
「す、好きっ!」
「お、おう」
「……」
「……」
大河と二人、真っ赤になった顔を見合わせて、どちらからともなくため息をつく。
「茶でも飲むか」
「そうね。お菓子もちゃんと付けてよね」
そんな風にして、今日も夜がふけていくのだった。


142 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:07:18 ID:Le2OKIMN
以上、駄文を失礼しましたー。

143 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:13:59 ID:jmS/pS96
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

144 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:15:52 ID:3c+YHyOI
>>140
超乙
2828

145 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:24:25 ID:SJJS8inL
2828が止まらん
282828282828282828…

146 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:28:03 ID:hMbTiJj1
>>140
GJGJ!
2424が駄々漏れ
死にそうだ

147 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:37:33 ID:DuUL4at7
ttp://www2.uploda.org/uporg1782244.jpg
ttp://www2.uploda.org/uporg1782246.jpg
ttp://www.uploda.org/uporg1782251.jpg

148 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:38:49 ID:pz90blLj
ラノベ板のゆゆこスレにもあったな

149 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:41:05 ID:SZr9DYzh
アニメの力ってすげー

150 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:05:48 ID:nwzz4toa
>>147はとらドラを理解してない!

151 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:09:36 ID:wghjS+h7
135ですが、日曜か月曜にはがんばって投下しますね。



140超GJです!!あぁ、俺も勢いで2828させれるこんな文才がほしー!!

152 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 02:34:02 ID:dcekIvop
竜児は凄い大河を大事にしながらセックスしそう
で、あまりに大事にしすぎて大河はちょっと欲求不満

153 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 04:16:26 ID:ejeXBBdX
そこでこう逆転して上に乗って。

154 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 04:18:03 ID:dcekIvop
いやあ、セックスのときはしおらしくなるからなすがままなんですよ

155 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:38:53 ID:44LTzffT
初めてSS書いてみた。
誤字脱字勘弁、あと分かりにくいとこあるかも。


「虎と竜と、幸せと」

――大河が死んだ。

そのことを実乃梨から聞いたのはまだ寒さが残る日の朝だった。

「…た…大河がね…昨日…事故…に…あった…らしいの…」
目を真っ赤に腫らし、今も泣きながら言う実乃梨が遠のいて感じる。
竜児の頭は修学旅行のときのように吹雪が吹いていた。

死んだ?あの大河が?
誰よりもワガママでドジだけど、あの頑丈な大河が?

「え…、でも、俺は、聞いて…ないぞ…」
竜児は今朝の光景を思い出す。
確かに朝起こしに行ったときには大河は家には居なかった。
たまたま早く起きて先に行ったんだろうと…思っていた。

――大河が?先に?朝飯も食わずに?

疑問はあったのだ。悪い予感はしていた。
家出以来大切にしていた大河とのいつもの日常が…その日は違っていた。


156 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:39:55 ID:44LTzffT
「昨日の…夜、にね…病院から…電話が、あったの…」

夜…昨日の夜…大河が帰ったあとすぐに寝た気がする。
その間に病院から連絡があったのだろうか。

竜児にはどこか他人事のような気がしていた。
だって、あの大河が?
ありえないのだ。竜児の知っている大河はそんなやわな奴ではない。
しかし泣いている実乃梨を見ていると信じたくない気持ちが湧き上がってくる。

いつだって傍にいた。
いつだって傍にいてくれた。
もう離さないと、そう思った。

「…あんたが……す、す…好き…なのよ…」
家出した晩、そう言ってくれた。
顔を耳まで真っ赤にしながら、ちゃんと言ってくれた。

なんだかくすぐったくて、もどかしくて、抱きしめたら殴られたのだけれど。

そんな大河ともう一緒に居られないなんて…「イヤだ。」
思ったことが心からあふれ出して言葉になって出てしまっていた。
信じられない気持ちが強く、涙なんか出てこない。



―っはと気づく。
いつの間にか学校についていた。
実乃梨はまだ泣いているけれども、竜児の後ろについてきている。

そうだ、先に学校に来ているんだ、教室に居るはずなんだ。

竜児は走り出していた。
上履きに履き替えている時間がもどかしい。
階段を上っている時間がもどかしい。

実乃梨のことを置いてきてしまったけれども、
今竜児の心の中にあることは

『大河に会いたい。』

それでいっぱいだった。

157 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:40:44 ID:44LTzffT


教室に着くまでに思い描いたさまざまな空想――大河が居るという、
考えは、すぐに、打ち砕かれた。

だって教室にあったのはあまりにも冷酷な。

「なんだ…これは……!!!」
なぜ…大河の机の上に花瓶が、花の入った花瓶がある。
こんなの嘘だ、嘘だ…。

信じたくない気持ちが、竜児を追い詰める。
考えがグルグルと回り、天地がひっくり返ったような錯覚に陥る。
胃の中のものが今にも出てきそうだ。

クラスメイトがこちらを心配そうにうかがっているのがわかった。
一人にしてほしいのに…追い討ちをかけるように北村が近づいてくる。

「…高須…知っているとは思うが、逢坂は…」
「…っ」
「高須!」
思わず駆け出してしまう。
その先は、…聞きたくなかった。



大河を探し回った。
二人で行った場所はすべて回った。

大河の影を追う。
町のすみからすみまで。
全力で走っているから肺が悲鳴をあげる。
竜児の鬼のような必死の形相に泣き出す子供。おびえる住人。


――知ったことか。
大河さえ笑っていてくれればいいのだ。


家出の晩抱きしめられたはずの大河は…いまや竜児の手をすり抜けてしまっていた。

誰にも届かないところまで。





158 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:41:31 ID:44LTzffT




「…」
どうやら、クラスメイトは全員で竜児を探していたようだった。
町を彷徨っているところを実乃梨に見つかり、
学校まで無理やり連れ戻されてしまった。
どのみち今の竜児には行くあてなどもうなかったのだが。

そして、教室に戻り、大河の机の上の花瓶を見た。


「…高須…」
「…高須くん…」
北村と実乃梨が、竜児を心配そうに見ている。

そして気づいた。
そうか、自分は泣いているんだ、と。

大河が、居ない。
それは自分が引き裂かれるよりも辛かった。


「…高須…お前は、逢坂が好きだったのか?」
北村が真剣な目で尋ねてくる。

竜児はうなずくしかできなかった。
涙は止まらない。

「そうか…そんなに大河のことが好きだったんだ?」
実乃梨も真剣な目で尋ねてくる。


「あぁ…世界なんかいらない。…大河がいれば…それだけでよかった。」
そうだ、大河のいない世界なんか…いらない…。

「俺は…っ!あいつになにもしてやれなかった……!
好きとも言ってなかった!忘れてたんじゃないっ、恥ずかしかっただけなんだ…
なんで…、いまさら言ったって、もう、お前には届かないじゃないか………っっっ!!」


涙は、止まらない。
最愛の人へ、届くはずのない言葉を叫ぶ。

「大河ーーーーーっっっ!好きだっっっ!戻ってきてくれーーーーーーーーっっっっっっっ!!」


159 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:42:16 ID:44LTzffT

ガラッ。
教室の扉が開く。

そこには見間違えるはずもない、
最愛の、



手乗りタイガー。



耳まで真っ赤に染めて、
ヤカンなんかすぐ沸いてしまうほどに、
今までで一番真っ赤だった。

「…あ、あんたが悪いんだからね…」
「というか…なんて恥ずかしいことを言ってくれてんのよ…」
ゴニョゴニョ、言葉にならないようなことをうつむいてつぶやいている。
顔は笑みが抑えきれないのか、隠しているつもりだろうが嬉しそうな顔だった。

「あ〜ぁ、大河、もうでてきちゃっていいのー?」
「うん、やっと素直になったな高須!」
実乃梨と北村が豹変した。
気づけばさっきまで心配していたような顔をしていたクラスメイトが、
全員ニヤニヤしている。

「高須…お前は男だ!」
「いやー、すごい告白だったわ…」
春田と能登が納得したような顔をしている。

女子は全員「あんな告白されたいー!」「ドラマみたい!」「高須君て愛情表現はげしー!」
とわいわい騒いでいる。


頭が…ついていかない。
なんなんだこの状況は。
そんな様子に気づいたのか北村が近づいてくる。
「高須、今日は何月何日だ?」

160 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:43:34 ID:44LTzffT
「…え、きょうは、4月1…あーーー!」
気づいた。今日はエープリールフールか!!

「いやでもだからって!なんでこれだけ大掛かりなんだよ!!」
実乃梨も近づいてくる。
「高須くん、ちゃんと言わなきゃ気持ちは伝わらないよ。
大河はさ、高須くんが自分をちゃんと好きか―――」
「みのりーーーーーーん!!!」
おうふっ、と、大河にジャンピングタックルを食らった実乃梨は派手に吹っ飛んでいった。
なぜか親指を立ててグッとして…力尽きた。
「違うのこれはねなんというかみんながどうしてもっていうからしかたなくね
別に裏なんかなくてただ単に竜児をおどろかせようってみんなで決めてだから
私がたのんだんじゃなくてね別にあんたが私をどう思ってるかとかかんけいなく
てねこれはそうどういったらいいのかな超能力をかいはつしてやろうと思って
ねイタコ的なああ男だからシャーマンかじゃなくてだからわたしはああああ、あんたが……私を…好き…なの…?」



…そうか、自分は好きだってちゃんと言っていなかったな。
竜児は心が温かくなっていくのを感じながら
愛しい目の前の、不器用な少女を見つめていた。
「おう、好きだ。」

そう言って、自然と顔は大河に近づく。
驚く大河と、有無をいわさず軽く口付けをする。

――ファーストキスは、クラス中に見つめられていた。

「うおお!生徒会規約ではキスは禁止ではなかったが大胆な!」
「高須くん!大河を泣かせたら許さないよ!」
「高須があの手乗りタイガーとキキキキキ、キスー!?」
「きゃー!高須くん大胆ー!」
クラス中が色々叫んでいる。
それでもみんな、祝福してくれているのだ。

161 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:44:06 ID:44LTzffT


このクラスで、よかった。
みんなと、大河と会えて、よかった。


「お前を、もう絶対放さない。虎と竜は、二つでひとつだ」

大河は胸を前に突き出し、フンッと一言。
「あ、あ、当たり前じゃないのよ!責任はとってもらうわ!!」
背中に回し蹴りを食らう。
痛い。さすが手乗りタイガーだ。

…ちゃんと生きて、ここにいるんだ。

喜びが、湧き上がってくる。

世界はこんなにも輝いている。

目の前に、
最愛の、
ワガママで、
ドジで、
でもいつも一生懸命な小さな女の子がいるだけで。


もう二度と、離すもんか。


end

162 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:46:26 ID:44LTzffT
途中で気づいたけど、エープリールフールって学校ないんじゃね?
駄文失礼しましたー。

163 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 07:32:04 ID:fHNOGBlA

まぁ、4月1日は学校ないなw

164 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 08:08:50 ID:wQum18KN
最初のレスで読むの止めたんだが誰も死んでないんだな・・・?

165 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 08:29:45 ID:afx7Lqun
>>155
GJ!!
最初読んでてうつになりそうになったが、最後ホントのことわかってニヤニヤが止まらねー
電車の前にいる人が怪訝な顔してるよ
2828282828282828

166 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 09:51:58 ID:SpIYBFPO
大河が原因で竜児が利き腕を骨折して使えなくなり、大河が腕の代わりになる…
なんてどうだろう

167 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 10:09:35 ID:3IGE36Ha
高須家が腐海に沈むか、竜児の細かい突っ込みに大河がぶち切れるか
みのりんorあーみんが介入するか
…大穴で独神が見事な独身スキルを発揮して、竜児を感嘆させてフラグを立てるか

168 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 10:48:19 ID:H7rxHoJG
>>164
俺かと。

169 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 12:59:40 ID:so6DlSRx
違うよ。

170 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 14:10:29 ID:wQum18KN
読みました。乙です


良いよ良いよーっ
今週も満足満足

171 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 14:18:34 ID:y64xu2wa
GJGJGJGJGJGJGJGJ!

172 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 17:50:43 ID:CeBQpujm
最近竜ちゃんが冷たいなぁ・・・

あのちっこい娘がわたし達の家に入り浸るようになって、
竜ちゃんはちっこいのにかかりっきりになっちゃった

朝、ちっこいのを起こしたり、ちっこいののご飯を用意したり、
ちっこいのと一緒に出かけていって、夕方になるとちっこいのと一緒に帰ってくる

ちっこいのは朝着てたのとは別の服だから、一度自分の家へ帰ったんだろう
そのまま来なければいいのに
竜ちゃんはご飯の支度をし始めて、ちっこいのはテレビを見始める
ホントに何しにきてるんだろう

最初の頃は、ちっこいのも落ち着きなさげにしていたけど、それもほんとに最初だけ
すぐに我が家の如くくつろぎだした
今だってボケーっとテレビを見ている

なんだかおもしろくない

173 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 17:53:17 ID:CeBQpujm
竜ちゃんは竜ちゃんで

「大河ー、今日の晩飯なにがいい?」

なんて、普段通りとなった質問をちっこいのにしてる

わたしがいるのに・・・

ちっこいのが来るまでは、竜ちゃんを独り占めできて、
とっても楽しかった・・・なのに

「なんでもいいけど肉は入れといて」

竜ちゃんは「お前なー・・・」とか呟きながらもどこか楽しそうにしながら
テキパキと手を動かしている

・・・・・・・・・・・・おもしろくない

そうやっていつものように時間が過ぎて、
竜ちゃんがテーブルにおいしそうな料理を並べ終えてからやっとわたしの事に目が行ったらしい
こっちに近づいてくる

今日こそはガツンと言ってやるんだから!







「ほ〜らインコちゃ〜ん、ご飯の時間だよ〜」

「ごっごご、ごっごは、ごはんんんっごっはん!」







「・・・ねぇ竜児」

「おぅ?」

「最近そのブサインコからなんだか気に入らない視線を感じるだけど」

「気のせいじゃないか? な〜インコちゃん」

「いーっいい、いーいん・・・いんん・・・いん・・・・・・ぽ」

「ほら、いつもと変わんないだろう? 大河が気にし過ぎなだけだろ」

「そうかしら・・・まぁいいわ、竜児! おかわり!」

「おぅ!」

今日はガツンと言えなかったけど、今度こそちゃんと言ってやるんだから!
その日まで待っててね、竜ちゃん! 抜けないでわたしの羽毛!

174 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 17:54:32 ID:CeBQpujm
電波が(ry
最初はやっちゃんとか独神をやりたかったのにどこで受信したのか・・・
イン娘ちゃんとかがダメな人はサーセン

175 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:02:45 ID:fvqpUXP/
あ、ありのまま起こった事を言うぜ!
やっちゃんかとおもったらイン娘だった、自分でも何を言ってるか分からねぇー(ry

何が言いたいかというと、GJ

176 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:17:23 ID:fHNOGBlA
読み始めた時、やっちゃん性格違いすぎだろwww
って思ってたらイン娘ちゃんだった。
GJGJ

177 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:56:23 ID:oLjM/ADw
その発想はなかったwwwてっきりやっちゃんだとwww

>>126 121だが、確認した。正直スマンかったwww

>>167 右腕のかわりに大河が竜児の処理をだな。あとは...わかるな?


178 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:02:56 ID:wSdNFit2
>>166
アクシデントとしては大河を庇ってトラックに撥ねられる辺りだな、骨折は
そして不便だけど何かいい雰囲気な生活がスタートさ

179 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:31:19 ID:y64xu2wa
騙されたwwww
GJw!!

180 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:32:15 ID:7LyFUJMg
竜児が骨折したらばかちーやみのりんが助けに来るだろ
そうなったら大河の出番は夜だけだな
…夜ってお風呂のことだよ?

>>174
だまされたw
イン娘ちゃんGJ

181 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:34:01 ID:Dzke10J0
夏休み後。台風の季節の話です。四巻の後くらい。竜児×大河で微エロかな。
頭のネジやバネが足りない竜児君が主人公ですが、やっちゃんの息子なのでやっぱり普段分かりにくい所が抜けてたって事で。
6レス予定。テンプレの兄貴のお言葉に従ったけど投稿失敗したらスマン
『トラと一緒の静かな夜に』

182 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:34:45 ID:Dzke10J0
 台風のある日、そろそろ日付も変わろうという頃。
「そろそろ帰れよ」
 人並みはずれて鋭い目を持つ少年、高須竜児は対戦型ゲームに向かいながら先ほどから何度も繰り返しているせりふを言った。
 隣に座る少女に犯罪者としか思えない目線を向けているが、真っ二つに引き裂いて海に沈めてやろうかとか思っているわけではい。
「いや」
 恐怖の代名詞、手乗りタイガーと学校で崇められている逢坂大河はその名にふさわしく力ある声で同じく繰り返した。
 ふだんならもう自分の家に戻っている時間だというのに動く気配も無い。
 やれやれ、まったく何を考えているのだ。天気予報によるとこの後さらに雨脚も強まって激しい雷雨にまでなるという。すぐ隣とはいえ一応送っていってやるつもりだが寝る前にあまり雨にぬれるという事態はさけたいというのに。
「あんた、さっきからうるさいわよ。せっかくご主人様が一緒に居てやるというのに駄犬は尻尾振って喜ぶという事もできないのかしら」
 既に我が家の大黒柱は仕事に出かけており、今このアパートに居るのは我が家の可愛いペット、インコのインコちゃんを含めても竜児と大河の三人だけ。若い男女が二人で居るにはそろそろ問題のある時間帯でもあるだろう。
「お前は何を言っているんだ。ほら、送っていってやるからそろそろ腰を上げろ」
 そろそろ痺れを切らし強硬手段に出ようとしたときそれは起った。
「きゃああぁぁぁ~~~~っ」
 ピカッ!ゴロゴロゴロ〜〜!!!
「あー、今のはだいぶ近かったな。って言うかお前はなんで俺の腕にしがみついてるんだ?もしかして?」
「そんなわけないでしょ、この馬鹿イヌ!!」
「雷が怖いのか?」
 なにか必死にごまかそうとしているが泣きそうになり震えながら腕にすがり付いていれば説得力も何もあったものじゃない。一応は離れていつもの定位置に座りなおし、う〜う〜唸りながら睨み付けてくるがこれは決まりだろう。
「はぁ、だから帰りたくなかったのか。しかたがないな、ほらこっちに来い」
 胡坐をかいたまま両手を広げて迎え入れてやろうとしたが、
「なっ、何を考えてるのこのエロイヌっ きゃあああ〜〜」
 ピカッ! ゴロゴロゴロ〜〜
 いつもの様に心をえぐる言葉を口にしようとしたがさっきのよりは多少遠ざかったと思われる雷に遮られてしまった。小さく「もう嫌〜」といいながらまた腕にすがり付いてきたがこいつの事だ、何度言っても雷が怖いだなんて認める事はないだろう。
「ほら、何も変な事するわけ無いだろ。ちょっと冷えてきたから寒いだろ?ここに座れ」
 言い訳を用意してやり、胡坐をかいて自分の太ももを叩きながらもう一度誘ってやると口を尖らせ納得してないというていを見せながらしぶしぶ膝の上に座ってきた。
「もうちょっとゲームをしたらちゃんと帰れよ」
 やっと落ち着いたかと思いつつ、そう言いながらもここまで密着する事なんて今まで無かった大河の暖かさ、そして柔らかさに少し驚きこう言ってしまった。
「おまえ甘くていい香りがするな」
 また何か言ってくるかと思ったが、大河は少し顔を赤らめたかと思うとすこし落ち着かないようにもぞもぞと動くだけだった。
 まったく、ほんとうに手のかかる奴だ。あの傍若無人、唯我独尊を体現したような手乗りタイガーなのに弱点ばかり多くて困る。
 これは明日は寝不足でつらいなと思いながらも早く雷よ去れと天に願わずには居られない竜児であった。

 さすがにやりつくしたゲームにもそろそろ飽き、両手でおなかの部分に回した手で持っていたゲームパッドも離し、そのまま抱える様にしながらおなかの部分を抱いて二人してぼーっとしているとまた大河が座りにくそうにもぞもぞしだした。
「ねっねえ、何かがお尻の下に当たってるんだけど。な、何を考えてるのかしら?ここの年中発情期のエロ駄犬は」
「別に変な事考えてるんじゃねえよ。生理現象だ。気になるんだったらそこからどけよ」
 耳まで赤くしうつむくようにしながらそんな事を指摘され、すこし恥ずかしくなってしまいあわてていらん言い訳までしてしまった
「わ、わたしが、ああああんたの事なんて気になるわけ無いでしょ」
 大河にしては弱々しくそう言い返してきたが、あいかわらずもぞもぞもぞもぞ。

183 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:35:16 ID:Dzke10J0

 そ、そんなに動かれると余計反応してしまうんだが、まったく分かっていないんだな相変わらずドジというか。
 少し気持ちよくなってしまって押し付けるように思わず抱いた手に力を入れてしまった。
「別に変な事するつもりじゃないんだが少し気持ち良いな」
「へへぇ、私を抱っこしてくっつい来て気持ち良いんだ」
 思わず正直に言ってしまったが大河にしてはいつもの毒が足りないな。いつもならこの後にエロ犬だのバカ犬だのオレには思いも付かない言葉で俺の心を傷つけてくれるんだが。まぁ大河にとってもこれくらいたいした事じゃないって事だろう。
相変わらず耳まで赤くして俯いているがよっぽど雷が怖いのかね?
「しかたないだろ、お前は見た目はいいんだし、柔らかくて暖かいし、甘い良いにおいもするしな。性格だって傍若無人を絵に描いたような奴だが、俺はちゃんと大河のいいところも沢山知っているしな」
 う〜ん、黙り込んでしまったな。ますます俯いてしまったがもしかしてこいつ褒められて照れているのか?まぁ俺に褒められて大河が照れるわけも無いか。まぁでも褒める所はなるべくちゃんと褒めてやってこいつの沢山あるコンプレックスを少しでも
なくしてやりたいしな。
 そんな益体も無い事を考えながら雨の音を聞きながら俺たちは時が過ぎるのを待っていた。

「ねえ、あの時バカチーと何をするつもりだったの?」
 すこしはっきりした声で突然話し出したと思ったらまたその話か。たぶん亜美に押し倒された事の話だろう。とっくに納得したかと思っていたらいつの話を掘り出しているのやら、まったく・・・
「はぁ、何もするつもりも無かったって。何度も言っただろ?あれはいつも通り川島にからかわれていただけだって。だいたいお前が居る前でしかくっついてこないんだよ。お前が川島と仲良くしないからお前をからかうために俺がいつも
被害にあうんだからな。わかっているだろ?」
「うん・・・」
 ふぅ、それにしても静かな夜だ。大河もずっともぞもぞ落ちつかないがなんだかおとなしいし。なんかこいつと二人で居るときが一番落ち着くかもしれないな。たまにはこんな風に過ごすのもいいかもしれない。それに反応してしまった部分が
少し気持ちいいし。って断じて変な意味じゃないからな。気持ち言いといっても心地いい感じだ。
「お前はどうなんだ?」
「えっ!な何がっ!!」
 突然驚いたようにビクッと反応し、真っ赤な顔で振り向いたと思ったらまたすぐに俯いてしまった。
 しまった、この話の流れで突然聞かれても分からないか。
「いや、だからお前はこうして抱っこされてて気持ち良くないのか?って話だよ」
「ななななな何変な事っ キャッ」
 ピカ・・・・・・ゴロゴロ
 だいぶ遠のいたな、もう少しすれば大河も家に帰れるだろう。
「別に変な事聞いてるんじゃないって。俺だけじゃなくてお前も少しは心地よく感じてくれたらうれしいってだけの話だ」
「う、うれしいの?」
「そりゃあ、女の子に気持ちよくなってもらえたらうれしいものだって」
 「うれしい・・・」と小さい声で呟きながら大河は少し考え込んでいるようだった。それを座っている位置が少しずれた気がして再び抱えなおしてやりながら待っていると。
「す、少しなんだから。ほんのちょっと。き気持ちいいってじゃ無くて、心地いいって言うか・・・。で、でもあんまり調子に乗るんじゃないわよ。あんたなんか駄犬なんだから。ほんのちょっとなんだから。」
 ぽつぽつとつぶやく様に言う大河に不思議と犬発言にも腹が立たなく穏やかな気持ちで微笑んでしまった。
 思わずうれしくなり、今までに無く強く抱きしめて横から顔に顔をすり寄せて髪の香りをかいでしまう。
「きゃっ、あ、何するの」
「ん、ちょっと嬉しくてな、少し気持ちよくなってもらおうと。嫌だったら言えよ?まぁ、大河だったらいちいち言わなくても嫌だったら暴れていると思うけど」
 そう言いながら右手を真っ白でふわふわのワンピースの上からマッサージするように太ももに這わす。俺も少しこのまったりと弛緩した、時間がゆっくり動く様な空気に酔ってきたのかもしれない。何か不思議なほど落ち着いているような気がする。
「で、でもそんな所・・・」

184 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:35:46 ID:Dzke10J0

「心配するなって。エッチな事なんてするわけ無いだろ?ただ大河と二人でこうしてゆっくりするのもたまにはいいかなと思って」
「あんっ、んっんっそんな・・・」
 そのまましばらく右手は太ももに、左手はおなかに手をやり優しくマッサージを続ける。大河は時々体をピクピク動かしながら「んっんっ」と小さく押し殺した声を上げ続けた。
 大河のことだ、嫌だったら真っ先に俺にパンチをくれてる事だろうから嫌ではないのだろう。大河に喜んでもらいつつ、こんなにまったりと優しい時間を過ごせるなんてなんだか特別な夜な気がしてきたな。
もしかしたら大河も同じように思ってくれているのかな。大河ももっとリラックスできるように気持ちよくなって欲しいな。
「んっんっ。ああぁ・・・、りゅうじ・・・」
 でもあんまり俺は女の子の事には詳しくないんだよな。一応今の所気持ち良さそうには見えるけど。うちは泰子と二人暮らしだし、そういう関係の本なんかは持ち込めないからな。ずっと友達も少なかったし、そういう話をする友達も居なかったしな。
知ってる事と言ったら学校で習った事と遠くでクラスメイトが話してるのがたまたま聞こえてきた事くらいなんだよな。
「なあ大河。もっと気持ちよくしても良いか?」
「えっ!、何を言って?竜児?」
「そんなに驚くなって、別に最後までしないから大丈夫だって。エッチな事とか変な事とかはしないって。まぁあんまりそういうことに詳しくないからたいした事出来ないと思うけど」
「ぁぁ、そんな撫でながら話すなんて。でも・・・」
「なんか大河と二人で居る時間がすごく心地よくてな。大河をもっと気持ちよくさせてあげたいんだよ」
「んんぁぁ、竜児も、竜児もうれしい?」
「ああ、大河が気持ちよくなってくれたら嬉しいよ」
 それを聞いて俯いて少し考え込んでいた大河だったが、やがて小さくうなずいた。
 竜児も良しとうなずいて太ももに這わせていた右手をワンピースのスカートの中に入れ、下着の上から軽く沿え。左手はそのまま少し上げてブラとワンピースの上から大河の小さい胸をなで始めた。
「ああ、そんないきなり・・・」
「んー、こんな感じかな。んん、ちょっとパンツが濡れてるな。確かこれって気持ちいって事だったよな」
「んんっ。あぁ、そんな駄目・・・」
 思わず大河は太ももできつく手を挟んでしまうが、
「そんな気にするなって。普通の事らしいぞ?パンツだって俺が汚したようなもんだから後でそれだけすぐに手洗いしてやるって」
「だっ駄目っ!!」
「そういや下着は恥ずかしいんだったな。俺に洗濯させるときも下着だけはどけてるみたいだし。どうせ泰子ので慣れてるんだから気にしなくていいんだぞ?別々に洗ったら水も洗剤も二回分でMOTTAINAIだろ?」
「んん・・・、でも」
「それよりほら手をはなせ。やっぱりブラは外した方がいいかな。」
 そういいながら竜児は右手を引き抜き、両手で背中のホックを外した。泰子の洗濯物で慣れていたのか初めてにしては簡単にホックは外せたが、肩のストラップの事を忘れていたのでブラ自体は取れなかった。
しかし緩んだ事でブラをずらして触れるようになり、まぁいいかと再び今度は両手を大河の胸に這わせ始めた。
「んなっ、なんでそんなに慣れて ああんっ」
「大河の胸小さいけど柔らかいな。みんなこんなに柔らかいのか?」
「そんな んっ 知らないっ」
「まぁいいか。それよりこれ乳首だよな?確か気持ちよくなると硬くなるって聞いたがこれはもう硬くなってるのか?」
「しらない、しらないっ」
「そんな怒るなって。ちゃんと気持ちよくなるように頑張るからさ」
 大河はもう歯を食いしばってうつむいて首を左右に振るだけで何も言わなくなってしまった。
 まったく、何が気に入らないのだか。あっ、だんだん乳首がこりこりして大きくなってきたな。これが硬くなるってことか?聞いてみたいが、まぁ良いか。なんか大河は乳首の事聞かれるの嫌みたいだし、どうせまたつまらない事で
コンプレックスを感じているんだろう。乳首に関してはオレも人の事は言えんしな。

185 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:37:06 ID:Dzke10J0

 そのまましばらく大河の口から漏れる「んっんっ」という音以外は二人とも黙っていたが。やはりまだ聞きたいことがあったのか、竜児は再び口を開いた。
「なあ、大河。ちゃんと気持ち良いか?」
 たずねてもそのまま左右に小さく首を振るしかしない大河を見て竜児は再び、
「なあ、俺こういう事したことなくてな。大河がちゃんと気持ちよくなってくれたら嬉しいんだが。できればちゃんとこっち向いて聞かせてくれないか?」
 「ゃぁっ」と小さく呟いて、少し考えた後。大河は俯いたまま逆に尋ねてきた。
「りゅ、りゅうじは?りゅうじは気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいぞ。ピクピク動く大河のお尻が俺のに当たって凄く気持ちいいぞ」
「きっ、きもち、きもちいいっ」
 迷わずそんな事を答える竜児にさらに俯いてしまった大河だったが、意を決したように真っ赤な顔を竜児に向け振り返り、宣言するように言った後、またすぐに俯いてしまった。
「かわいいぞ、大河」
 そんな大河に今までに無い感情を感じて胸を高鳴らせた竜児は、思わずそんな事耳元で囁き、そのまますぐ下の首筋にちゅっと口付けをした。
「あっ、やぁ。きききき、きす!? なななんでででで・・・」
「ああ、気にするな。口にはしないから大丈夫だ」
 そう聞いた瞬間、一瞬大河が複雑に瞳を揺らした事にも気づかず、竜児は舌で湿らした唇で首筋や頬にキスの雨を降らせるのだった。
「ああ、りゅうじ、りゅうじぃ・・・気持ちいい、気持ちいいよぉ・・・」
 そしてキスの雨におぼれた大河も揺れた自分の心にも気づかず必死に竜児の名を呼びつつ素直な感情を口にするのだった。

 あっ、俺としたことがちゃんと大河を気持ちよくしなきゃいけないのに胸ばっかりでそっちを忘れていたな。
 しばらくキスに夢中になっていた竜児はふと大河の膝がもじもじ動いているのに気が付いた。左手はそのまま胸に残し、今まで撫で回していただけだった手で硬くなってなお小さい乳首をつまみ、残りの指と手のひらでささやかだけど
確実な柔らかさを伝えてくる乳房を揉む、そして右手は素早くスカートの中に入れて下着の上から中心部に沿えた。
「キャアッ だ駄目っ!」
「す、すまん大河。い、痛くしちゃったか?」
 あまりの切羽詰った悲鳴に驚き、竜児は思わず手を止めてしまった
「ち、ちちちち違うの。か感じすぎて、き気持ちよすぎちゃって。わわ私どうなっちゃうか・・・」
「なんだ、驚かせるなよ。じゃあ続けるぞ。」
「ちょっ、りゅ竜児!だ駄目!」
「変なところで遠慮するなよ、らしくないな。俺は大河が気持ちよくなってくれたら嬉しいんだからな」
「そ、そんな、りゅうじ、そんな事いわれたらわたし、 っああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
 そのまま竜児は胸に添えた手で小さな乳房を無理にこねるように揉みしだき、乳首をつまんだ指をひねり、大河の中心部に添えた手の指先で濡れている中心部だと思われる柔らかい部分を何度も何度も上下に擦った。
「すごい、びしょびしょだな。気持ち良かったからか?やっぱパンツだけでも先に洗っておいた方が良いか。これお漏らしじゃないよな、大河?」
「ああああ、怖い、助けてりゅうじ!」
「ど、どうしたんだ?大河!」
「ああああ、わたし、もう駄目・・・ 切ない、寂しいよりゅうじっ。わ、わたし何処かに行っちゃうっ!」
「な、なんだか分からんが俺は此処にいるぞ。俺が掴んでるから大丈夫だ。」
「りゅうじっ、一緒に居て、離さないで、だ抱きしめてぇっ!」
 それを聞いて竜児は大河が聞き逃さないように耳元に唇を寄せて、強く抱きしめるために両手を動かした。その手がたまたま大河の一番敏感な場所を強くこすり上げると同時に
「ずっと、ずっと一緒に居るよ」

186 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:37:48 ID:Dzke10J0

「ああっ、いっいっくぅぅぅぅ〜〜〜!!」
 強く、優しくはっきり聞こえるように耳元でささやかれたその言葉を聞いた瞬間大河は気を失った。


「どどうしたんだ? 大河? おいっ、大丈夫か??」
 しばらく言われたとおり大河を抱きしめていた竜児がようやく大河の様子に気が付き
「ど、どうすりゃいいんだ?い息はしてるし寝てるのか?おい、大河こんなところで寝るな!起きろっ!」
「う?うんん〜 りゅうじ〜〜」
 目をこすり、しばたかせながら竜児をみた大河はそのまま両手両足でコアラみたいに力いっぱい竜児に抱きついてきた。
「ぐっ、いたたたた。ちょ、離せ大河、極まってる。ちょっと力ゆるめろ」
「なによ〜 五月蝿いわね、この駄犬は。人が良い夢見て気持ちよく寝てるってのに邪魔するんじゃないっ」
「って言うかどうなったんだ。ほんとに寝てたのか?あっ、もしかしてこれがあれか?イクとか絶頂がなんちゃらとかそういう奴か?」
「え?何いってるの。って、きゃあぁっ!!!!」
「すまん、大河。やりすぎた」
 顔を真っ赤にして急に目が覚めたように大声を出す大河に、すかさず土下座、頭を伏せ眉をしかめ目つきを鋭くする。凶悪に目をギラつかせ畳を睨み付けるが別にこの畳め、一本一本バラバラにして別々の山に埋めて完全犯罪に
してやるとか考えてるわけではない。海より深く反省しているのだ。
「あ、ああああんた、なんて事を」
「日本海溝より深く反省してる。イカせるつもりは無かったんだ。俺が射精したり、大河がイったりしたらエッチな事になってしまうからな」
「は、はぁ?ああんた、ななな何言ってるの?」
「すまん、次はちゃんとイかせないように、ずっと気持ちよく出来るようにするから」
「つ、次って・・・ イ、イかせずずっと・・・?」
 それを聞いた大河の顔からはサーっと音がするように血の気が引いた。
「ど、どうした、大河。顔が真っ青だぞ。も、もしかしてイっちゃったせいで何処か悪くしたのか?」
 竜児が顔色を伺うと大河の顔色はいつかの貧血の時のように赤から青を通り越して真っ白になっていた。
「ち、違うわよ。」
「何処か悪いんじゃないのか?」
「そ。そうじゃなくて、その事じゃなくて。あ〜もう。イ、イかせた事を怒ってるんじゃないの」
「そ、そうなのか?」
 偉そうに腕を組んでそっぽを向きながら言う大河の顔はまた赤くなっていっていた。とりあえずそれを見て安心した竜児は
 なんなんだよ。イかせた事じゃなかったら何を怒っているんだ。イかせるなんてエッチな事でまずいんじゃないのか。相変わらずなんで怒ってるのか訳分からん。原因も分からないし、いつもの事ながら怒っている大河は刺激しないように見守るしかないか。
「そ、そうじゃなくて、いいイかせたのはいいのよ。むしろイかせなきゃ駄目。そんなずっとなんてわたし・・・」
「なんなんだよ。よく分からんが次も同じで良いって事か?」
「え、あ、ううんん」
「なんかはっきりしないな。あ、もしかして嫌だったのか?もうああいう事はやらないほうがいいか?」
「えっ、あああ、ち違う。そうじゃなくて。あ〜〜、もう良いわよ次も今日と同じで」
 驚いたように急にこちらを向いた大河が更に顔を赤くし顔中の血管が切れて血を噴出すんじゃないかと思うような顔をしてあわてて早口で否定する。



187 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:38:30 ID:Dzke10J0

「ふぅ、なんか意外に疲れたな。いつの間にか雷も行ったみたいだしそろそろ送って行ってやるよ」
「いやっ」
 しばらくして、そろそろ良いだろうと優しく声をかけた竜児だったが、まだ赤くしている顔を背けて相変わらずの答え。
 まったく、こいつは何が気に入らないんだ。さすがに俺ももう寝ないと明日が辛いぞ。
「何が不満なんだ?そろそろ寝ないと明日は起きられないぞ」
「ま、また雷が来るかもしれないから今日はここで寝るっ」
 まったく、やっと雷が苦手な事を認めたかと思ったら、また厄介な事を言い出しやがった。
「前にも言っただろ。世間体もあるし、どんな勘違いをされるか分からんのだぞ。ちゃんと帰って寝なさい」
「あんた、私にああんな事をしたんだから責任取りなさいよっ」
 何をあんなに顔を赤くしてるんだか、そのうち本当に顔の血管が切れたりするんじゃないか。しかし、それを言われると言い返しづらい。あんな事がどれを指すのか、結局何が悪かったのかよく分からないが純然と俺の中には罪悪感が残っているのだ。
結局認めるしかないのか。
「はぁ、仕方ないな今日だけだぞ。それからパジャマはどうするんだ。布団は泰子の部屋に来客用のを敷くか」
「パジャマはあんたのシャツでも貸して。布団はあんたと一緒に寝るからいらない」
「おいおい、そんなに怖いのかよ」
「うるさいっ、あんたは黙って言うこと聞きなさい。潰すわよ」
「わかったわかった、Tシャツでいいな。そら、着替えて来いよ」
 そう言っておとなしくTシャツを渡した。
 丈は足りていから、下は要らないだろう。何を潰すのかは怖くて聞けなかったが、これ以上何を言っても無駄だし好きにさせよう。それに俺もいいかげん眠いしな。さて、蒸しタオルでも用意しておくか。

「なんかスースーする・・・」
「何も履いてないんだから当たり前だろ。今晩くらい我慢しろ。ほらパンツ貸せ、あとこれで股も拭いておけ。どうせ濡れてるんだろ」
 泰子の部屋で着替えてきた大河にそう言って蒸しタオルを渡したが、反対の手に持ったパンツはなかなか渡さない。半ば強引に受け取ったが、まったくいまさらそんなに恥ずかしいのかね、こんなにべちゃべちゃに濡れててどうするつもりだったのやら。
 後ろを向いて自分で股を拭く大河から何故か目を背けてしまい、今のうちにと軽くパンツを洗い洗濯籠に入れるのだった。

「ほら、もっとこっち来い。怖いんだろ、抱っこしててやるから」
「う、うん」
「これで寝れそうか」
「うん」
 赤い顔をして、幸せそうに目を閉じる大河の顔を俺も目を閉じ静かな夜に別れを告げる。そして、薄い布一枚越しの大河の暖かさと柔らかさを感じながら、眠りにつくのだった。今夜は良く眠れそうだ。
 おやすみ、大河
 おやすみ、竜児

 余談になるがその日は久しぶりに夢精をしてしまった。パンツとパジャマを超えて大河のTシャツにまで染みてしまったが気づかれて居なかっただろうか・・・


Epilogue
 その日以来大河はなにかと理由をつけて竜児の膝の上に座ろうとするのだった。
「あ、あんたをわたしの椅子にしてあげるわ。感謝しなさい。痩せこけて朽ち果てて死ぬしかないような駄犬だけど、あまりにも汚らしすぎて雑草の肥料にもなれないあんたにしたらたいした出世ね」
「な、なんだと。相変わらず可愛くないやつだな。座りたいなら座りたいって素直に言え」
「あーん、最近竜ちゃんと大河ちゃんとっても仲良し。やっちゃんうれしーーー」
「イ、イイ、イン、イン、インポ、インポちゃん。イっちゃう、イっちゃう〜」



188 :がう ◆TIdDu5KMTQ :2008/11/14(金) 19:40:22 ID:Dzke10J0
今までSSは読んでばかりで今回が初SSだったりします。こんな感じでよかったでしょうか?
読むのは大好きだったんですが、初めて書いてみると凄く大変でした。こんなに時間かかるとは・・・
ネタを思いつくのは一瞬なのに文章に起こすのの大変なこと大変なこと・・・
初SSがGSでなくとらドラ!になるとは自分ではちょっと意外でした

189 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:57:35 ID:my6PZ6C4
行間がつまってて読みにくいな
それはともかくGJ

190 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 20:15:02 ID:wQum18KN
いやいやGJ!
インコちゃんは聞いてたのか

191 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 20:18:16 ID:duEKcSCI
>>118>>140>>155>>188もGJね!

>>118
うう、るー…あいついい奴だったよ(´;ω;`)打てなかったけど

>>188
適度な改行字数は他の神が参考になると思う。
内容は2828テラテラできて良かったよ。また頼むよインコちゃん

192 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 20:25:29 ID:CeBQpujm
>>188
竜児が攻めで大河が受けで28282828

>>166を読んだら骨折するのが何故かやっちゃんに置き換えられてた
しかも両腕なんで何をするにも「竜ちゃん」「竜ちゃ〜ん」なんだよ
食事(ほら泰子、あ〜ん・・・大河、何でお前も口を開けるんだ)や
着替え(下替えるから腰上げて・・・大河、指が眼球に(ry)
トイ・・・とか全部竜ちゃんがお世話してあげるのを想像して

なんだか老人介護みたいだって考えたら萎えた

193 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 22:14:55 ID:TNmWHGi3
独神とワンルームマンションでらぶらぶちゅっちゅする竜児


という電波が

194 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:17:36 ID:an/VRhBu
>>193
仕上げる作業に戻るんだ。

195 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:27:27 ID:rnC2TBnC
おいおいどうしたってんだい、このうpラッシュは
さては僕へのバースデイプレゼントかな?

196 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:58:30 ID:wl3/xJIn
独歩とワンルームマンションでらぶらぶちゅっちゅする竜児


という電波が

197 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 00:16:52 ID:WSM0pXpi
大河がみのりんとレズ(ry

という電波が

198 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 00:21:52 ID:LM5dS784
竜児が女性キャラ全員から逆レイプ


という電波が

199 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 00:45:20 ID:J5Fy/ciQ
>>198
そうかそうか、……ワシが言いたいことわかるな?さぁ、完成させるんだ


200 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 02:58:11 ID:Xy25jRIS
やはりアニメの影響力は凄いなw
GJ!

201 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:35:42 ID:9F/U5jCn
文化祭の出し物がコスプレ喫茶だったら
ってのが前のレスにあった気がしたので書いてみた。
やっぱり竜×虎が一番好きな組み合わせだなぁ。

「コスプレ喫茶と虎の憂鬱」

独神(30)は、倒れた。
俺たちは…勝ったのだ。

「それでは、今年の2−Cの出し物はコスプレ喫茶で決定です!!」
「うおおおおおおおおおーーーーー!!」

溢れんばかりの熱気は男子から、女性陣はどうも納得がいっていないようだ。

モルグから戻ってきた実乃梨が時折「おば…け、や、し…き…」
と呟いているがここはスルーさせてもらう。
実乃梨がお化け屋敷なんてやったら本物が来てしまうかもしれない。

夏休みの川嶋の別荘でのこと、よく考えてみると…洞窟で足音が余計に聞こえた
気がしないでもないと、実は未だに思い返すのが怖かったりする。


いや、今はそれは置いておこう。
ついに、念願の、実乃梨のコスプレが見れることになったんだから。

竜児はその目を怪しくギラギラと光らせる。
別に文化祭で酒池肉林を企んで、今から
品定めをしているわけではない。
ただ、好きな子のコスプレ姿を想像してしまい、にやけ出すのを我慢しているのだ。

「男子はどうすんのよー」
「衣装もないしさー」
「ってか男子がコスプレやればよくない!?」

女性陣が好き勝手なことを言い始める。
しかし男子は誰一人うろたえない。
『アレ』を見せれば黙るだろう、男子は竜児に視線を集める。

竜児はみんなの視線にうなづき…そっと立ち上がる。

「あー、ちょっといいかな」

今度は女性陣の視線が竜児に集まる。
視線を集めるのが慣れていない竜児は、ちょっと恥ずかしそうに鼻の頭をかく。

「実は、衣装はこんなのとかにしようと思ってるんだが」

と言って教室の後ろの扉を指差す。
カラカラカラ…
同時にその扉が開く。




202 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:36:45 ID:9F/U5jCn
そこにいたのは、チャイナ服を着た川嶋亜美とゴスロリに身を包んだ大河だった。

「ど、どうかな、亜美ちゃんこんなの似合わないって言ったんだけど…」
「…」
川嶋はいつも通り、表の面で心にもないことを言う。
竜児には
「どうだこの神々しいすがたは!こんなのが拝めるなんてあんたたちは
一生の幸運をすべて使い尽くしてるんだよ!さぁはいつくばって一生懸命
スリットの隙間でも眺めてな!」
と言ってるようにしか見えないのだが。

「うおおおおおおーーー!!亜美ちゃんサイコーーーー!!」

…知らないってことは、幸せでもあるのかもしれない。

そして相変わらず黙っている大河が怖い。
昨日さんざん拝み倒して服も少しは気に入っていたようなのだが、
なぜいきなり不機嫌になっているのだろうか…。


「え、うそ…すごく出来がよくない…?」
「あんなの着てみたいかも…」
「これ、私たちのぶんもあるの…?」

勝った、と竜児は密かに喜んだ。
ここまで興味をもってもらえれば、もうコスプレ喫茶は不動だろう。

「あぁ、材料はあるからそれぞれ希望を言ってみてほしい。
そこから俺が仮縫いをして、気に入ったら仕上げるから」

「え!これ高須君がつくったの!?」
「おう」
そうなのだ、こんなところだけは昔からやっているから器用なのだ。

「高須君て実は器用なんだー…」
「お嫁にほしいかも…」
外見がヤンキーに見える竜児の意外な特技をしり、全員が竜児を見直す。

ただ一人、
そんな様子をモヤモヤとした気持ちで見ていた大河以外は。







203 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:38:39 ID:9F/U5jCn
文化祭を明日に控えた前日、クラスはあわただしくなっていた。

「なによ、あんたが似合うって言うから着たんじゃないの…」

大河はイライラを募らせながら竜児をみる。
女の子たちの服の寸法直しやほつれ治しで忙しいようだった。
しかしそれでも竜児に話しかける女の子は絶えない。
どうやら今回の件で竜児の評価はうなぎ登りのようだった。

エロ犬、まったく顔をだらけさせちゃって。
なっさけないたらありゃあしない。

そんな光景を見るたびにイライラがさらに募っていく。
そしてふと、自分はなぜコスプレをしたままなんだろう、と思う。

「そりゃ…ね、あんなこと言われれば、ね」
言い訳のように呟く大河は、少し前の日のことを思い出す。


―――『お前のために作ったんだ!』

―――『お、おぅ…す、すごく似合ってる、てか可愛いぞ…!』


あんなことを言われてしまったら、着るしかないではないか。
でも何故かばかちーも竜児が作ったのを着てたし、いまじゃクラスみんなが着ている。

それがなんだか寂しくて、竜児に裏切られたようで。
そんなモヤモヤが溜まって、大河は自然と帰る準備をしていた。

「あ、おい帰るのか?」
「…」
「着替えくらいしろよな」
「…」
「少し待てって、これ終わったらあがりにするから、晩飯の材料買いに行こうぜ」
「…」

竜児のそんな声に気にすることもなく、耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいで。
だから駆け出したとき前なんか確認しなかったのだ。

「あ!おいあぶな――…!」

204 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:39:31 ID:9F/U5jCn
ビチャ!
「…っ!」
大河は人にぶつかっていた。
それも、ペンキを持った人に。

「あ、ご、ごめんね!」
相手が謝っているが大河は気にも留めない。
心のなかはひたすら「どうしようどうしようどうしようどうしよう」
と考えることでいっぱいいっぱいだった。

「大丈夫か大河!」
竜児が駆け寄ってくる。
「よかった、とりあえず顔とか髪にペンキはかかってねえみたいだな…」
「りゅ…りゅう、じ…」

―――竜児が可愛いと言ってくれた服に、落ちない汚れがついてしまっていた。

「あぁいい。お前が無事なら服くらいいいんだって」
「で…でも、りゅ、りゅう、じ…」

せっかく、私のために作ってくれたのに。





それからの大河は塞ぎっぱなしだった。
終いには泣き出して
「竜児が…っ私の、ために作って、くれたのに…ごめん…ごめん…」
と言い出してしまった。

ここ何日か大河は元気がなかったのだ。
ご飯のおかわりも2杯だけだし。
そのくせ竜児が女の子といるとやたら絡んでくるし。

「…もしかして、やきもち?」
一人、高須家のリビングでつぶやく。
そんなわけないと思いながらも、そうだったらいいな、と思ってしまった。

自分は実乃梨が好きではなかったのだろうか。
でもそういえば最近は大河のことばっかりみていた気がする。

だって、あのドジはほっとくと危ないのだ。
今日だって目を離した隙に勝手に傷ついてるし。
自分がそばにいてやらねば。

そう考えると頬は自然と緩んでしまう。
竜児はそこに、恋愛感情があるのには気づいていなかっただろう。
「よっしゃ!」
気合を入れる。
あのドジが誰よりも輝けるように…とミシンを動かし始めた。

205 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:40:46 ID:9F/U5jCn




翌朝。文化祭当日。

「起きろー、大河ー」
いつもの声で起こされる、心地よい朝。

「大河ー、起きろってばー」
その声が自分の名前を呼ぶたびにくすぐったいような気持ちになる。

「大河ー、ほら、新しい衣装仕立てたぞ」

飛び起きる。
目の前にあったのは―――――




「うわぁ…!」
「きれいだ…」
「本物の、お人形さんみたい…」

クラスの誰もが感嘆する。
当然だ、大河のためだけに昨日一晩かけたのだから。
隣にいる大河は心なしか顔を赤くしている。

「あり…がと…竜児」

「どういたしまして」

大河の服はこれでもかというほど可愛くできていた。
基調はゴスロリ、それは大河の胸を目立たなくするためだ。
それに加えて所々にフリルやリボン。
カチューシャにも大き目のリボンをつけたその服は、
大河が着ると可愛いお人形さんにしか見えなかった。




…そして文化祭は幕を開けた。

206 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:41:21 ID:9F/U5jCn


可愛い獣耳をつけて甘えてくる木原麻耶。

スリットがきわどいチャイナ服を着て、その体のラインを際立たせた川嶋亜美。

古式ゆかしいメイド服に身を包み、丁寧な接客をしてくれる香椎奈々子。

水着にTシャツを着て、幼馴染のように接してきてくれる櫛枝実乃梨。

無愛想だけどお人形さんのように可愛い逢坂大河。

その他、妹属性、姉属性、ロリ要素、大人の女要素など、
考えうるものはすべて出し尽くした。

そこはまさに男の天国、ここに核が突入してきても男共は全力で花園を守るだろう。

「…木原っ!」
鼻血を出して、能登が倒れる。
春田が駆け寄り抱き上げた。
「能登ーーーー!!お前はこの光景を見逃すのか!?」
はっと能登が目覚める。
「…そうだった…!そうだったんだ……!俺は、この日のために生きてきたんだ…!」
二人してなにかを悟る。

…そこで亜美がわざとらしくスリットをチラリとずらす。
そこから見えた生足は、ありえないほど綺麗で。
「ぐはっ」
「ぐはっ」
春田と能登は同時に倒れる。
いや、いまの攻撃で男子勢の半分が鼻血をだし、もう半分は悶えて床を叩いている。
こころなしか廊下の方からも床を叩く音が聞こえてくるので、
そちらにも犠牲者がいるのだろう。


実際竜児もかなり危なかった。
亜美だけではない、ここにいる女性全員が凶器のような可愛さなのだ。


でも、竜児はそれよりも大河から目が離せないでいた。
確かに、なにかミスをやらかすんじゃないか、と思い見ているのもある。
だがしかしそんなことではないのだ。
なぜか大河を見ていると心臓の鼓動が大きくなる。いつも一緒にいるはずなのに。

竜児の視線に気づいたのか大河が近づいてくる。
えへへー、といいながら顔を赤くして。

207 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:43:21 ID:9F/U5jCn

「…どうかな?」
「お…あ、う…」
「…? はっきり言いなさいよ、似合ってる?」
「あ、ぁあ!似合ってるとも!…すごく…、その、か、可愛いぞ…」
最後はちょっと照れて言ってしまった。
「…へんなところ見てるんじゃないでしょうねぇ…?」
「ば、バカ!素直な感想だ!」

そしてまた大河は「えへへー」と顔を赤くして去っていく。

竜児がそんな大河から目を離せないでいると。


「高須くーん、お昼一緒に食べよ!」
クラスの女子が話しかけてくる。
「あ、私も高須君の話聞きたかったんだー」
数人がワラワラと竜児の周りに集まる。


竜児にとって女の子と話すのは慣れてないし、
そもそも今日はみんなコスプレで可愛さが増しているのだ。

どうしていいか竜児が返事に困っていると、見かねた大河が睨みを効かせてくれた。
それで女子たちは全員
「あ、…逢坂さんと約束あるんだよね、ごめんね」
と去っていった。

「ありがとなー大河、助かったぜー」
「…フン!」
「あ、おいちょっと待ってってば!」
「…なによ? くだらない用で呼び止めたんじゃないでしょうね…?」
目が、怒っている。
理不尽な怒りだなぁと思いつつ竜児は言ってみる。
「その、さ、なんだ…せっかくだし昼飯一緒に食いに行こうぜ」




208 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:44:21 ID:9F/U5jCn
果たして大河の機嫌は悪いままだった。
ソバをすすりながら睨んでくるのは勘弁してほしい。

「なぁ、もうちょっと楽しそうに食おうぜ…?」
「私がどうソバを食おうと勝手でしょ!いいからあんたもさっさと食いなさい駄犬」

駄犬…か。
皮肉を言う元気はでたようだな…。

竜児はひとり、竜児しか分からないほどのかすかな元気を出した大河をみて微笑んだ。
そしてソバを食べ始める。

大河も、大河にしか分からないようなかすかな竜児の微笑みを見ていた。

―――そして、何かを決めたような顔でうなづいた。






時間は閉会式前、最後の大イベントであるミスコンが始まった。
「さー次は誰がでてくるのかな?亜美ちゃん楽しみー!」

うおおおおおおお!っと会場中から叫び声が聞こえる。
けっしてミスコンが盛り上がっているのではない。
あまりにもきわどい服装で司会をしている亜美に、全員が興奮しているのだ。

「…悲惨だ」

本音だった。
次々に可愛い女の子が出てくる。
しかししょせんクラスで1番、本物のモデルを横にして胸を張れるはずがない。
…みんな泣きそうな顔をしながら壇上を降りていった。

「えーと次はぁ、あ、なんと私の2−Cのクラスからでーす!」
うおおおおおおお!亜美ちゃんサイコー!!

「…こいつら、ぜってえ話し聞いてないよな…」
呆れるが我慢する、なんてったって次は大河なのだ。
だれが見ないでも俺だけは見ててやるからな、と心に誓う。


…だが、そんな心配は杞憂なのだ。
だってほら、誰もが大河にみとれている。

真っ白なドレスに、背中からは白い羽が生えている。
その可愛さは天使なのだ。…外見だけは。

そしてはっきりと会場に通る声で言う。



「高須竜児、出てきなさい」

209 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:45:44 ID:9F/U5jCn
竜児の前の人垣が割れる。
一直線に大河へと続く道ができていた。

竜児は混乱する。
なぜ、自分がここで呼ばれる。
疑問をぶつけるように大河をみると…

大河は、竜児に向かって手をだしていた。
ただそれだけ、もう何も言わない。
まるで、早く手をとって、というように。


「…っ、上等!」
意を決して前へ進む。
心は早く大河の元へ、と急かす。

階段につまづきながらも大河の手をとる。
何十年もまっていた、というような笑みを浮かべ…


大河は思い切り息を吸い込んだ。


そして、それを会場へ。


「竜児が好きだ―――――――っっっっっっ!
私のに、誰もさわるんじゃな――――――――――――いっっっっっ!!!!!」

「…!!大河!?」

まるでプールの時のような。
でもこんどは、『好き』だと、言ってくれた。
竜児の胸には湧き上がる喜びが。






210 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:46:34 ID:9F/U5jCn
「会長―――――――――っ!!!
ずっと好きでした―――――――!!!!!」

「北村!?」


「飛べない豚はただの豚――――――――――!!!!!
だから私は飛ぶんだ――――――――――!!!!」

「櫛枝!?」


「亜美ちゃんの可愛さは世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

「川嶋!?」


なんなんだ、こいつらは…いつのまに…
会場は意味も分かっていないはずなのにヒートアップ。
誰か圧死していないだろうか…。


「ほら高須君も!」


実乃梨に促される。
…自然と、大河を抱きしめていた。



「大河は俺んだ-――――――――――っっっっ!!!!!
誰にもわたさねぇ――――――――――――――――――っっっ!!!!」


そしてそのままお姫様だっこ。

真っ赤に染まった大河をみて、キスをした。


「好きだ―――――――っ!!!!!!!
大河―――――――――――――――!!!!!」


「ちゃんと、そばに、いてよね」

「おう!」


end

211 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/15(土) 04:50:51 ID:9F/U5jCn
昨日に続いて二日連続駄文失礼しましたー。
ちなみに昨日はトリップつけてない>>155からのやつです。

あ、書き忘れましたけどパパンは出てきません。
彼は大河を傷つけたので、今後永遠に出番はありません。

212 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 04:53:59 ID:YsSl23Ge
あまりにもカオスwwwww
誰か止めろw

213 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 05:37:44 ID:xilB7RQm
2レス目までリアルタイムで見て超2828して一度スレ離れて
また見に来たらなんかヒドいことになってた。
なにこれ。2828の惨劇。2828のカオス。

こすぷれさいこう!GJ!

214 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 09:18:00 ID:zytyOeyn
乙です
やはり今週は素晴らしい

215 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 09:31:47 ID:VF+fCFpf
乙!
大河可愛すぎる
そしてカオスw

216 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 13:25:32 ID:4fUMOp0n
超乙
竜虎いいよ竜虎

217 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 13:40:08 ID:lstaftVF
竜虎もいいGJ!
しかし、
アミドラはまだかぁああああああああああ!!

218 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:04:46 ID:G/xbb59n
俺は松澤派

219 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:25:00 ID:jNmari3j
>>218
田村乙

220 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:28:30 ID:FKBypoqb
松沢なんていうパッとしないカルシウム不足女よりツンドラどころかデレデレ美女の相馬さんで

221 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:34:28 ID:G/xbb59n
>>220
しね、マジで死ね

222 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:56:47 ID:4i8UMXhW
>>220
お前何様?氏ねカス
相馬(笑)

223 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 15:59:05 ID:pbXvTaYB
この不毛な戦いはSSじゃないと決着つかんな
ということで田村くんSSマダー?

224 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:03:27 ID:n20SMjRq
田村君な流れをぶった切ってやっちゃんLOVEな俺がSS投下
昨日>>174の「ってこれイン娘ちゃんかよ!氏ね!」じゃなくてちゃんとやっちゃんしてるはず。
ちなみにイン娘ちゃんの出番は無いんだ・・・

225 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:04:47 ID:n20SMjRq

「やすドラ?」

「・・・・・・・・・ん・・・・・・ゃ〜ん・・・・・・」

・・・泰子の声? 帰ってきてたのか・・・

まだ薄暗い時間に玄関の外から聞こえてくる声に目を覚ました俺は、
その声が家の大きな子供の声だと認識すると、のそのそと布団から起き上がった。

いつもよりは早い時間に帰ってきたり、自分でドアを開けない泰子に疑問も湧いたが、
別に今までもこんなのが無いわけじゃない。
スナックの雇われママなんて飲むのも仕事の内だし、酔いが回って鍵を開けることができないんだろう。
その程度に考えていた。

けど、ドアノブに手をかける寸前に聞こえてきた泰子の

「いたいよ〜・・・竜ちゃんあけてぇ〜・・・うぅ・・・ぐすん」

という嗚咽交じりの声を聞いた途端、階下の大家さんへの言い訳や近所迷惑を考えろよ、
なんて考えは頭の中から吹き飛んでいた。

「どうした!?」

「キャアッ!」

慌ててドアを開け飛び出したら、ドアの目の前に立っていた泰子にぶつかってしまった。

「おぅ!? わ、悪い泰子! い、いや、それよりもどうした!?」

泰子はぶつかった時に咄嗟にしたのだろう、上半身を丸めて痛みに耐えてるような格好だ。
下を向きながら辛そうに呻いている。

(ヤバイ、どこかマズイ所にぶつかったのか!?)
「泰子? どっかぶつかっちまったか? 大丈夫か?」

内心では相当動揺していたが、俺がテンパっていたら事態が進まないし、
ただでさえ具合が悪そうな泰子も不安になるだろう。
なるべく落ち着いているような声で言いながら、顔を上げさせようと
泰子の両手首辺りに手を置いた瞬間

「いっっ・・・た〜いぃ・・・」

「ス、スマン・・・手が痛いのか?」

どうやら手を怪我しているらしい。よく見れば俺が手を置いた所が赤く腫れ上がってしまっている。それも両手だ。

226 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:05:53 ID:n20SMjRq
「とにかく中へ入って冷やすぞ。立てるか?」

いつのまにかペタンと床に座り込んでいた泰子に家の中に入るよう促してみるが、
泰子はもう自力では立ち上がれないらしい。
ふるふると首を横に振って「立てない」と示している。

(手がこれだもんなぁ・・・仕方ない)
「泰子、ちょっとじっとしてろよ」

「竜ちゃん・・・? あっ・・・・・・」

俺は泰子の横へ回るとしゃがみ込んで、首と膝の裏へ手を突っ込んで体を密着させる。
そのまま泰子がなるべく揺れないように抱き上げて、家の中に入る。
さすがに大河のように軽すぎる訳ではないが、思っていたよりもずっと軽い。
女手一つで育ててくれた恩と苦労を感じながら、今は噛みしめている場合じゃないと自分に言い聞かせて、
まだ眠っているだろうインコちゃんがいる居間へと泰子を運ぶ。

「降ろすぞ。冷やす物持ってくるから少し待ってろ」

「うん・・・ねぇ竜ちゃん」

居間には座らせるような物が無いので、仕方なく壁に寄り掛かるみたいに座ってもらっている。
横になられると手当てがしづらいし、起き上がる時に腕が痛むだろう。
泰子を降ろして何か冷やす物と病院の診察時間を調べるためにタウンペ○ジを
取りに行こうとした俺に泰子は

「竜ちゃん大きくなったねぇ・・・やっちゃんちょっとドキッとしちゃった〜」

痛みが少し和らいだのか、家に入れてホッとしたのか、
いつもの調子で俺をからかいだしてきた。
その様子に俺も緊張の糸が緩んだんだろう。そこに寝不足も加わった。
そうに違いない。

だから俺も、いつもなら全力で否定している事をあえて自分から振る

「親父に似てきたってんだろ? そりゃ、息子だからな」

「・・・・・・うん。やっちゃん、パパに抱っこされてたみたいで も〜」

ようやくいつも通りの頬を弛めた顔で惚気始めた。これなら病院が開く時間までなんとかなるだろう。

「じゃあ、冷やす物持ってくる。他に要る物あるか?」

「お水ちょうだ〜い」

「へいへい」

227 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:06:53 ID:n20SMjRq
うん、今の所は泰子も大丈夫そうだ。俺は台所に行って
救急箱から冷え○タと一応包帯を取り出し、コップを取って水を入れる。

今日は学校無理だよなぁ・・・休む旨は電話で済むからいいけど、
大河を起こしに行って飯の支度とかを考えると、もう今の内から始めとかないと

そんな事を考えていると居間から泰子の声で

「・・・・・・・・・でも、竜ちゃんは竜ちゃんだよ・・・・・・」

なんだ? 意味がよくわかんねぇが

「呼んだか?」

台所から顔だけ向けると、泰子もこっちを向いて

「な〜に〜?」

と、返してくる。気のせいか?

「いや、別にいいんだ。ほら、水と冷○ピタ」

とりあえずさっきのは気のせいか何かだろう。それにいつまでも泰子を放っておけない。
俺はできるだけ優しく、と心がけて、腫れてしまっている泰子の手首に冷えピ○と
気休め程度にはなるだろう包帯を巻いてやる。

「ありがと〜。じゃあ・・・ん・・・」

包帯を巻き終わると、泰子は何故か目を瞑ってちょっと上を向く。何やってんだ?
意図が読めないで黙っていると

「・・・・・・・・・ん〜〜竜ちゃんまだ〜」

焦れた泰子が目は瞑ったまま訊いてくる。

「何がだよ」

「お水〜」

228 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:07:47 ID:n20SMjRq
いや水が飲みたいなら目を瞑る必要はないだろ。それに最初から上を向いてると
水をこぼしちまう。

「コップなら持っててやるから普通にしてろよ」

「え〜口う」

全力で耳を塞いだ。突っ込んだ指が鼓膜を突き破ったかもしれない。
くちう? くちうって何だ? ヤメロ、考えるな俺! さっきと同じ気のせいってやつだ!
落ち着け俺。ちゃんと聞いてみよう、な?

「悪い、耳が痒くって。で、なんだって?」

「だから〜竜ちゃんが口移しで飲ませて〜」

・・・目を瞑りながら気持ち唇を突き出して、はやくはやくと言った感じで
口移しをしてってせがんでるのが櫛枝だったらなぁ・・・
ぼんやりと思い描いた櫛枝はいつものニッコリって表現がピッタリな笑顔の後で、
頬を染めながら「高須くん・・・」って言って目を閉じて・・・
そんで俺が櫛枝をしっかり抱きしめて、見詰め合って・・・櫛枝と俺の影が重なる直前に



「ふ〜ん、駄犬はそんなにご主人様とチュウがしたいのね?」



抱きしめていた櫛枝がいつの間にか大河になっていた。

「た、たたたたたいっい、たい、が・・・」

インコちゃんか俺は。むしろインコちゃんになりたい。翼が欲しい。鳥篭という名の檻の中でもいい。
現実逃避した先で現実逃避を始めた俺の耳に、さらに恐怖が舞い降りた。

「ひどいなぁ高須くん・・・対等だって言ってもらって、亜美ちゃんとっても嬉しかったのによチクショウ」

「か、川嶋までどうして・・・それに櫛枝は」

「「 あ? 」」

俺はコンプレックスだった自分の目つきの悪さなんか、今のこの2人と比べれば全然普通だったって妙に感動した

229 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:08:51 ID:n20SMjRq
「高須くん? 高須くんはホントは亜美ちゃんとチュウしたかったんだよね? 手乗りタイガーと間違えるなんてやだな〜」

「い、いや俺は・・・」

「これだからばかちーはバカなのよ。竜児はわ・た・し・と、ずぅっと一緒にいるんだから。あんたなんかとするわけないじゃない」

「テメーみたいなタッパもお頭も足りてないチビに聞いてんじゃねーんだけど? 逢坂W手乗り"大河さん?」

「あらごめんなさい、『元』モデルの川嶋W負け犬"亜美さん?」

「『元』じゃねぇ! 私は休業してるだけでまだ現役だ! それに負けてねぇし! そうでしょ高須くん!?」

「あ? お、おぅ・・・」

「ほら見ろクソチビ! 亜美ちゃん負けてないもーん。さ、行きましょ高須くん。
チュウなら亜美ちゃんがいっぱいさせてあげちゃうから♪逆にしまくっちゃうから♪」

「ちょ、ちょっと竜児!? あんたどういうつもり!! あんなに強く抱きしめてくれたのに・・・ひどいよ・・・・・・」

え、なにこれ? 俺は櫛枝と抱き合ってて、それで口移しで水を・・・なんで口移し?

俺が事態を整理しようとして余計に混乱していると、不意に辺りが眩しくなる。
光の方に向き直り、顔の前で手を翳しながら目を凝らすと誰かが俺を呼んでいるみたいだ。
今この場から逃げたらその後の悲劇(主に俺への物理的で凄惨な)は想像に難くないが、
この場に留まっててもどの道一緒だろう。

それにこの光は太陽みたいに暖かくってまるで櫛枝・・・そうだ櫛枝だ。俺を呼んでるのはきっと櫛枝なんだ。
もうすぐ、もうすぐ俺を呼んでる人の顔がハッキリと・・・



「どうした高須? 早くこっちに来いよ。一緒に裸でソフトボールだ。もちろんボールとバットは俺n」



「・・・・・・・・・ん・・・・・・ゃ〜ん・・・・・・」
「おぅっ!?」

「どうしたの竜ちゃん? 急に固まったと思ったらゆんゆん言い出して・・・」

「い、いや・・・思い出せない。むしろ思い出したくない。ソフトなボール恐い」

230 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:10:04 ID:n20SMjRq
一体どうしたんだ・・・時間は・・・マズイ、けっこう経ってるな。寝不足なせいか?
ただ、この事はもう考えない方がいい。何故だかそう確信を持てる。

「悪い、ちょっとうとうとしてて・・・あぁ水か? ほらこっち向いて・・・」

「ぇ、ちょ竜ちゃ? あ・・・・・・・・・ん・・・ん・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q 今俺は誰に何をしてる?
= 自分の母親に口移しで水を飲ませてる

「ッッッッ!?!?!?!?」

「ッぷはぁ・・・ありがとう竜ちゃん・・・・・・おいしぃ・・・」

慌てて顔を離したが、口に含める事ができる水なんて文字通り一口分なので、
俺の口内にあった水は全て泰子に・・・

自分のした事となぜこんな事をしてしまったかを考えて呆然としている俺。
何故だか 男にするよりはよっぽどマシだろ? という身に覚えが無いのにやたらと納得できる天の声が聞こえる。
やっぱり母子でキスはノーカンだよな? っていうか俺ファーストキスが自分の母親!?
やっぱり高須もこっちサイドだろう? 今度の天の声は聞こえた瞬間にテーブルに頭を打ち付けて即刻忘却した。
そうやって挙動不振な俺に泰子は

「竜ちゃんおかわりちょうだ〜い」

俺は無言でコップを泰子に突き出した。
泰子の顔をマトモに見れなくて、つい顔を逸らしてしまった俺の目に、いつもの登校時間をとうに過ぎた時計が映る。

「大河ぁぁぁあ! 遅刻だ、起きろ!」


結局「なんで今日はちゃんと起こしてくれないの?」と眠そうな目を擦りながら
尋ねてくる大河に簡単に事情を説明し、学校を休むのと朝食と弁当が用意できなかったことに対して
相当不機嫌になった大河に「何でも言うこと聞くから」と嫌な予感をしつつも言ってしまい・・・
一転して上機嫌になった大河にちゃんと学校へ行くように言い、
俺も自宅に戻って学校とタクシー会社へ連絡し、
帰ってきたときよりは大分具合が良くなった泰子を連れて病院へと向かった。

231 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/15(土) 16:11:10 ID:n20SMjRq
続けたい。めっさ続けたい。
オチは出来てるんだ。ただ、竜ちゃんにベッタベタするやっちゃんや、
それに嫉妬して悶々する大河も書きたい。ホントは1回の投下で終わらせたかったけど長くなりそうなんで・・・
「こんなんやっちゃん違うわ」って人はサーセン。昨日のイン娘ちゃんを除けば初めてなんだ・・・

>>211超GJ
コスプレは反則だよ。シュトロハイムも反則だよ。もっとやってw

232 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 16:19:11 ID:XDgUFZpZ
是非続けてくれ

233 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 16:33:03 ID:6n2lQEys
く、口紅着いてたりしない? 竜ちゃんこの後大丈夫なの? 続き頑張って!

234 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 16:34:05 ID:GgekuWkZ
早く続きを執筆するよろし

235 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 17:13:00 ID:nRnJhyaJ
北村wwww

続けるだろ?当然。

236 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 19:27:54 ID:zhPkEsIs
>>231
早くしてくれ、もう既に全裸なんだ

237 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 19:55:16 ID:eJHj87J5
これまでやっちゃんのはなかったからな。新鮮だ。
ぜひ続けてくれ。頼む

238 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 21:31:09 ID:NlayD4Tj
gj
俺は青い果実派

239 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 21:59:36 ID:J5Fy/ciQ
GJGJGJGJGJGJ!!
裸族www
続き期待してます


240 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 22:12:27 ID:soq0P0/X
流れ斬って悪いが、
アニメ7話を見てちょうどいい明るさの中スク水一枚で現れた
大河を襲わず偽乳パッドを作ってあげた竜児は男じゃないが漢だと思う



そして何故か大河がある日スク水一枚で竜児の前に出てきて
「昔こういうことあったよね…」と竜児を誘う電波を受信した

241 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:32:58 ID:nRnJhyaJ
数レス借りますよ

竜児×亜美
キャラ崩壊
乱文

駄目な人はスルーしてね

242 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:34:11 ID:nRnJhyaJ

ほんの昔、でろんでろんに酔った泰子が嬉しそうに年齢指定が着く話をした。
曰く、俺の父親は絶倫でテクニック豊富。そんなとこにさらに惹かれた。
曰く、エッチがすごい上手い上に、嗜好も変態。
曰く、その血を受け継ぐ俺はそれはもうすごい変態らしい。

思春期真っ盛りだが、この容姿のせいですっかりと青春を諦めていた
中学時代の俺は最後の部分だけ何を馬鹿なと真っ向否定。
この先の将来に出会えた運命の女性に真心と誠意を尽くしたい。
そして、健全な付き合いをして父親の様にはなるまい。


そんな事を考えていた時期が俺にもあった…。


そして時は経ち…

今日も秋空の2-Cの教室では一組の男女が交わっている。
今日もというが、いつも教室でするわけではなく色々な場所で
様々なシチュエーションで楽しんでいたりする。

男-高須竜児の方は血走った目をギラギラさせながら
机に手をつけた女の尻に、容赦なく腰を打ち付けていた。

『俺のデスペニスで強力な魔族の子を孕ませてくれるわ!』という考え方に
とても類似した考えで彼女-川嶋亜美の美尻をさらに叩きつける。

243 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:34:45 ID:nRnJhyaJ

「勝手にイったらペナルティな。近場の公園でまた犬になってもらうから」
「無理ィっ!!……やめてぇ、腰を止め…っ…アアっーーーー!!!」

冷静な表情であり、竜児の嗜虐性に富んだ顔が亜美を見下ろす。
拒否の言葉を示すが、絶頂に達した後の言葉では説得力も皆無。
さらに彼女の顔を明らかに悦楽に染まっている。

「とても可愛い悲鳴を上げるじゃないか。なぁ、"亜美ちゃん"?」
「……最っ低……」

非道、極悪、外道、下劣、最低…etc。そんな言葉が似合う顔であり、
表情であり…さらに台詞までもが完全にそれ系の人である。
今のままでなら竜児は間違いなく警察に捕まる。

「最低か…笑わせるな。その最低男はまだ一回もイけてすらないのに
勝手にイき続けているのは誰だ?…さらに言えば今、腰を振っている奴なんだが」

いくら言葉を取り繕おうが、亜美の言葉は虚言だ。
口で否定、拒絶、罵倒しても、体は彼を誰よりも欲している。
その証拠にピクリとも動いていない彼の巨根を
今、貪欲に貪っているのは彼女の雌だ。

「ち、違うの!…か、勝手に腰が…あぁん!いきなり突かないでぇ!」
「断る」

半時も締りが激しい彼女の膣内に身を委ねている竜児もそろそろ限界だ。
…それにしてもいつからこんな関係になったのか…?


244 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:35:53 ID:nRnJhyaJ

確か、彼女の仮面に気付き…今までフォローしてきてくれた彼女の強さと脆さが愛おしくなり
成り行きに身を任せば、彼女と恋人関係に…

『わ、笑うなよ。俺…初めてだから上手く出来ないから…ごめん』
『…わ、私もなんだ。…何だかすごい嬉しい…』

そう言い、俺の前で仮面を捨てた彼女は涙を流し…初体験は問題はなく、ロマンチックに終了し…
そうやって幾日か過ごしてたら…ああ、そうそう。櫛枝とか大河との接触が亜美を怒らせたんだ。

『私に魅力がないならそう言えば良いじゃない。あぁ〜そっかぁ
フラれちゃったのにまだ何処か彼女に気があるのを期待してるんでしょ〜?』

今、思い出しても腹が立つ。彼女に気を遣ってこれだ。
その時、ナニかがブチって切れた。その後、俺は彼女を犯しつくした。徹底的にだ。

元々、俺にも彼女にも素質があったんだな。磁石の様にお互いの嗜好が一致して今に至る。
最近じゃ、夜に苛めて欲しいのかね?昼の彼女が辛辣すぎて他の奴が皆、要らぬ心配をしてきた。

……今だからその時の事を言えるが、ある二名は期待の方が大きかったな。彼女達を信じていたからショックだった。


245 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:36:35 ID:nRnJhyaJ
「亜美、腰をもっと振れ。一緒にイくぞ」

今は亜美と相思相愛だ。根底に愛があるからこんな事が出来る。彼女も重々承知しているだろう。
現に彼女の頬を真っ赤に染まっており、いつもの昼間の彼女とは違ってしおらしい。どちらも可愛いが。

「…うん…」

肉欲に溺れ、俺たちは互いに無くてはならない存在になった。大袈裟だが。

「偉いな、犬。撫でられて嬉しいか?…嬉しいならワンって言え」

今では本当の自分に向き合えて、本当に充足した日々を送っている。

「……ワン…ひんっ…う、嬉しいですワン!…あぁんっ!」

そのきっかけを作ってくれた亜美に感謝を込めて、イかせてやろう。
砕く位に強く腰を打ち付けているのに亜美はイった。

「…ひああぁぁぁぁっ!?……あ、あぁん…もうダメぇ…許してぇ…」
「俺がイったらな」

ああ、これからの人生が楽しみだ。

246 :オフェンス竜児:2008/11/15(土) 22:40:31 ID:nRnJhyaJ
以上です。

あーみんは竜児に対して誘い受け、襲い受けであり
竜児はそんなあーみんにいつか覚醒するんじゃね?みたいな妄想垂れ流し。

受け攻めは逆もアリと思う。

247 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 22:50:21 ID:Uixv8Mob
俺は竜児受けも是非見てみたい。

そして注意書きの乱文が一瞬乱交に見えたのは内緒。

248 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 22:52:34 ID:km9WO+oG
おぉう…、こういうガッツリでろでろにエロイのは亜美が似合うなぁ。たぶん逆でも
脱ぐ服はもうないのに熱いぜ!乙!

249 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 23:04:41 ID:JYXK+J9G
亜美ちゃんなら攻めでも受けでもやってくれそう

250 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 23:33:59 ID:LXlKMdXc
竜児の雄々しいヤマタノオロチを三人の美女がへその下にある酒が湧き出る泉でメロメロに酔わせる、というのはどうだろう

251 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:04:14 ID:P2LFnpCE
竜虎ニヤニヤ祭りに完全に乗り遅れてしまったが、
今更だけど竜児×大河の非エロ投下します。
タイトルは『身長』です。

作中で竜児の身長について具体的な標記がなかったので
原作2巻で亜美より高いと言ったこと、9巻のバイトの挿絵での大河との身長差などから
勝手に165cmから170cmの間くらいと仮定しています。
もし公式設定がもっとデカいなら、こいつバカだなぁと笑ってください。

252 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:04:51 ID:P2LFnpCE


それは、その一言から始まった。
「あれ?高っちゃんちょっと背伸びたよな?」
その春田の言葉に竜児は振り返った。
昼休み、いつものように弁当を食べ終わった後、大河がどこかへ行ってしまったため、
北村と雑談していた竜児に春田が声をかけたのだ。

「そうか?変わってないと思うが。」
「マジ伸びてるって。前もっと低かったぜ。」
「前からこんなもんだろ。」
「いや、ちょっと伸びてるよ。いいな〜俺もう全然伸びてねえよ。」
真っ直ぐ立ってみ?という春田の言葉通り、竜児は隣に真っ直ぐに立ってみる。
自覚は無かったが、ほんの少しだけ視点が高くなった気がする。


「おっ、高須くん身長伸びたの?いいなぁ私も170センチくらいあったらよかったのに。」
そんな二人のやりとりを見ていた実乃梨が言う。
机に腰掛けお茶を飲んでいた実乃梨は、二人の横に立ち、うーんと唸る。
170cmには10cmほど足りないようだ。
爪先立ちになるもまだ足らない、実乃梨はさらに首を伸ばしてふいにふらつく。
「おい、危ないぞ。」
「あはは、ごめんごめん。」
思わず手が伸びかけるも、そこはスポーツ万能の実乃梨、大河と違って支えは不要だ。

そんな様子を見て当然の疑問を抱く竜児。
「そんなデカくなってどうするんだ?」
「いやー、身長が高けりゃこの腹も目立たないって何言わせるの高須くん。」
「え?あ、すまん。」
実乃梨のノリツッコミに思わず謝ってしまう竜児。
どうやら実乃梨は相変わらずダイエット戦士らしい。



「確かに少し背伸びたかもな、でも高須元々そんなに高くないし。」
隣で見ていた北村が口をはさんできた。
確かに、並んでる春田のほうが背は幾分高い。
多少高くなったとしても竜児の身長は決して高いほうではない。
竜児は昔を思い起こす。
一年の頃は背の高い他の生徒と会話するとき、
見上げる格好になるためよくガンつけてると勘違いされたものだ。
前を歩いていた生徒がハンカチを落として拾ってやったときは、
振り返った生徒が顔色を変えて後ずさったこともあった。

いかん、トラウマを呼び覚ましてしまった。
「それは言わないでくれよ。」
竜児は北村のストレートな攻撃に少しヘコみながら答えた。




253 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:05:29 ID:P2LFnpCE


「高須くん身長伸びたんだって〜。」
「うお!川嶋!?」
午後の授業の準備のため自分の席に戻り、イスに座ろうとした時、
亜美が突然横からひょこっと顔を出して竜児に声をかけてきた。
距離が近い、最近以前よりさらにくっついてくるようになった亜美にたじろく竜児。
「えへへ、じゃあこれであたしと腕を組んで歩いても自然だね。」
身長165cmのモデルが小動物の瞳をうるうるさせ、腕を取ってくる。
やわらかい、竜児は明後日の方向に視線を移す。
してやったりという顔の亜美にやられっぱなしは悔しい、
竜児は同様を悟られぬよう目線は反らしたまま、平静を装いながら答える。
「伸びたのはほんのちょっとだしお前と並んで歩いたりしたら虚しくなるだけだから勘弁してくれ。」

なんとか引き剥がすと、亜美はイタズラが成功した子供のような笑顔で自分の席に戻っていった。
一度振り返りニッコリと笑顔を送ってくる。
かつてのような仮面の笑顔でも、生徒会長選挙の騒動のときのような悪意むき出しの笑顔でもない、
これこそが亜美の本当の笑顔なのだろう。
竜児は友人の変化が素直に嬉しかった。
この遅れてやってきた少女とようやく友人になれた気がする。
しかし、竜児は苦笑する、
最近川嶋にはからかわれっぱなしだな。



その時、ボーっとしていた竜児に、
「アホ面下げて吊っ立ってんじゃないわよ木偶の坊がっ。」
不機嫌を隠そうともせず大河が低い声で後ろから言った。
周囲を威圧する虎の不意打ちに竜児は飛び上がりそうになった。
いつの間にか大河が教室に戻ってきていたのだった、まったく気づかなかった。

「うわ、なんだよいきなり。」
「フン。せっかくの陽気なお昼なのに、チワワの尻を凝視してるキモいバカの顔見たら不愉快にもなるわ。」
「凝視なんてしてねえよ。」
「そうかしら?でも乳の柔らかさに名残惜しそうに見えたけど?」
「な、お前いつから見てたんだよ。」
大河は無言で横を向いた。

いつも以上に難しそうな顔をし、今にも飛び掛ってきそうな大河のプレッシャーに負けず、
竜児はとりあえず腰を曲げ大河の目を見て真意を知ろうとするが、
「うるさいわねエロ犬、いちいち近寄るな。」
フンと言い放ち大河はそのまま回れ右して歩いていってしまった。
「なんなんだよまったく……。」
一人残された竜児は呟く。




254 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:06:30 ID:P2LFnpCE


放課後、竜児がいつものようにスーパーで野菜を選んでいると、
「おう!?」
いきなり左手にかかる重力が2倍になった。
慌てて視線を下ろすと、なんのことはない、
「…こんなに牛乳どうするつもりだ?」
「……フン。」
相変わらず不機嫌そうな大河が竜児の持つカゴに牛乳を山盛りにしていた。

「答えろよ。こんなにどうするつもりなんだよ。」
竜児の問いに答えず、振り返りそのまま立ち去ろうとする大河に、
一旦カゴを床に置き、竜児は再度問う。
「牛乳が飲みたくて仕方ないのよ、別にどうでもいいでしょ。」
「よくねえよ、こんなに飲めるわけないだろ。戻してこい。」
一人でこんなに飲むつもりなのだろうか、大河のぶっきらぼうな答えに呆れる。
数えると5本も入ってる。竜児はよくこんなに持ってきたなとある意味感心した。
「うるさいわね。私が私のお金で買うんだからほっといて。あんたはつべこべ言わず荷物を運べばいいの。」
「いてえ!足を踏むな!」
それ以上聞かれても何も答えないと言わんばかりに、大河は竜児の足を踏んで言い放った。
やれやれ、仕方なく竜児は、一気に5キロ以上重くなったカゴを持ち上げる。
こんなにたくさん冷蔵庫に入るのだろうか。





「竜児、牛乳!」
「はいはい。」
日が変わり次の日、大河は朝から牛乳をずっと飲んでいた。
学校にまで持っていき、休み時間のたびに飲んでいる。

「おかわり!」
コップについでやった牛乳をあっという間に飲み干し、追加を要求する大河。
竜児は呆れて答える。
「お前飲みすぎだぞ。昨日からずっと牛乳ばっかり飲んでるだろ。」
そう、大河は昨日家に帰ってからずっと牛乳をちびちびと飲んでいる。
夕飯のときも、食べ終わってからずっとだ。
「いいからおかわり!」
いい加減止めなくてはまずくないかと竜児は思ったが、大河の剣幕に押されてついでしまった。
しかしいくらなんでも飲みすぎだ。
竜児は大河の体調が気がかりだった。



255 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:07:17 ID:P2LFnpCE


言わんこっちゃない、それは昼休みが終わる10分ほど前に起こった。
辛そうな顔をした大河が竜児の袖を引っ張ったのだ。
「竜児……、おなか…いたいよ……。」
「おい、大丈夫か大河?動けるか?」
「うぅ、ムリかも……。」
大河はそのままへたり込んでしまった。
竜児は大河の隣にしゃがみ、大河の背中をさすってやる。
「ったく牛乳飲みすぎなんだよ。ほら、とりあえず保健室行くぞ。」
「うん…。」

まったく、こいつはなんでこんなに無茶をするんだ。
もっとしっかり言っておくべきだった。
竜児は一瞬自身の不注意を責めた。
しかし今はそんな暇はない、竜児は大河のその細い体を抱き上げた。
「よっ…と。」
大河は大人しく竜児の首に手を回している。
立ち上がり、顔を上げる。
過ぎたことは後だ、まずは保健室へ向かおう。
竜児は北村に保健室へ行くことを告げ、教室を出た。



結局、保険医にお願いして薬を出してもらった。
午後の授業は休んで保健室にいるという。
少し心配だったが大丈夫だからという大河の言葉を聞いて教室に戻った。




256 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:07:54 ID:5agiFfSF


「まったく、牛乳飲みすぎで腹壊すなんて何考えてるんだよあいつは。」
授業後、大河の様子を皆に聞かれた竜児は、
保健室で休んでいることを告げ、こう続けた。
「いや〜、なんでだろうね。オラさっぱりわかんねえべ。」
あははと笑いながら答えるのは実乃梨。

なんだか歯切れが悪い。竜児がさらに問おうとした時、春田が口をはさんだ。
「タイガーは身長高くなりたいんじゃん。高っちゃんだけ背が高くなったって聞いて焦ってるんじゃん。」
「高くなったって言ってもちょっとだぞ。最近は背が低いことなんて気にしてないように見えたんだがなぁ。」
身長が低いことや名前が変なことを気にして泣いていた日もあった。
あれから月日が流れ、友人達との生活の中で、
大河はそんなどうにもならないことでウジウジしないようになったと思っていた。
「逢坂もそんなことで焦る必要なんてないのにな。」
まったくだ、北村の言葉に竜児は頷く。
大河の考えていることはいつもわからないことだらけだ。


そんな竜児の様子に、亜美は呆れたように口を開いた。
「高須くん本当にわかんないの?タイガーが気にしてることは別にあるんだよ。」
「は?」
心底わからないといった竜児のマヌケな返答に、
亜美は一息つき、めんどくさそうに続ける。
「ちゃんとあの子に言ってあげないといけないことがあるんじゃないの〜?」
言ってあげないといけないこと?なんだそれは?
どうやら自分は何かをうっかり忘れているというのだ。

竜児はまったくわけがわからないといった顔で問う。
「どういうことだよそれ。」
「さあね、亜美ちゃんわかんな〜い。」
亜美はごまかし、立ち上がってしまった。
竜児は問い詰めようとして、授業開始を告げる鐘の音に阻まれてしまった。
そんな二人のやり取りを、実乃梨は複雑そうな顔で見ていたのだった。




257 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:08:43 ID:5agiFfSF


「もう大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、心配かけたわね。」
結局放課後まで保健室にいた大河を迎えに行き、いつものように二人並んで帰路につく。
ゆっくり休んだおかげで表面上は多少元気を取り戻したような気がする。
足取りも普段と変わらない、ぶっきらぼうなのもいつもと変わらない。
だがなぜだろう、何かが違う気がする。
竜児は大河の歩幅に合わせながら、視線を下げて大河の表情をちらり。
しかし大河は俯いており、表情まではわからなかった。

「……。」
「……。」
無言の時間が続く。
空はどんよりと曇り、二人の空気をさらに重くする。
俯く大河の様子を伺いながら、竜児は今日一日を思い起こす。
一体なぜ大河は牛乳を飲みまくっているのか。
言うまでもない、身長を伸ばしたいからだろう。
だが、なぜ突然に?

「……。」
「……。」
亜美の言葉を思い出す。
どうやら自分は何かを大河に言い忘れているらしい。
そのせいで大河はこんな無茶をやらかしたというのだ。
何だ、いったい何を言ってやらなければいけないというのだ。

「…なぁ。」
「……なによ。」
「お前が身長のこと気にしてるのは知ってるけどさ、そんなに悲観的になるなよ。」
その言葉に大河は足を止めた。
しばらく考えて出てきた言葉は、こんな気のきかないものだった。
竜児は己のバカさを呪うが、結局ストレートに気持ちをぶつけるしかないと思った。
決意し、竜児は向き直り続ける。

「誰もお前の身長が低いからって文句言ったりしねえし、
 お前が身長低いからって嫌いになったりしねえよ。」
「………。」
大河は俯いたまま黙って聞いていた。
いつの間にか通りからは人影も消え、向かい合う二人だけの世界となっていた。
言葉を選びながらさらに続ける。
「身長が低くて服のサイズがないっていうなら、俺にできる範囲なら直してやる。
 高いところに手が届かないっていうなら、代わりに俺が取ってやるよ。
 だからな、そんな無茶はやめろ。」



258 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:09:44 ID:5agiFfSF

「……。」
「……。」
沈黙はどれぐらいの時間だっただろうか。
竜児が口の渇きに気づいたころ、ようやく大河が口を開いた。
「あんたは…、」
「ん、なんだ?」
「あんたは、私が身長低くてもいいの?あんたはどんどん身長伸びてるのに、私は小さいままなのよ。
 それでもいいの?」
消え入りそうな小さな声。
傷だらけの心の奥底から、搾り出した声。
「そんな私でもいいの?」



大河の消え入りそうな声は、しかし竜児に突き刺さった。
そして理解する。
亜美が言っていたことはなんだったのか。自分が何を言わなければならなかったのか。
なんと間抜けだったんだろうか、こんな簡単なことがわからなかったなんて。

「あのなぁ、俺が…、お前が小さいから、身長が低いからってどうこうするわけがないだろ。」

大河はコンプレックスが消えたわけじゃなかった。
表に出さなかっただけで、その小さな胸の内には秘め続けていたのだ。
そしてそれは不安となって大河の心を蝕んでいたのだ。

「お前が小さくても、ワガママでも、ドジでも、泣き虫でも、」

他の誰でもない、自分が認めてやらなければならなかったのだ。
虎に並び立つ竜が、大河と共に生きると誓った自分が、
はっきりと言ってやらなければならなかったのだ。

「俺はお前の側にいるぞ。今までだって、これからだって。俺は…、」

言葉にしなければ伝わらないことがある。
言葉にすることで伝わることがある。
竜児はあの日と同じように、大河の瞳を見つめながら宣言する。

「俺は、そのままのお前が、好きだからな。」

その瞬間、空を覆っていた雲の切れ間から夕日が覗いた。
二人を照らす太陽は、心の壁を溶かしていったようだった。
一瞬の後、大河は俯いていた顔を上げた。
視線が交錯する。
頬は真っ赤に染まり、その瞳には涙がにじんでいるように見えた。




259 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:10:48 ID:5agiFfSF


「……ねえ、竜児。」
「お、おう。」
数瞬の後、大河が口を開いた。
その呟きは変わらず小さいものだったが、しかし先ほどまでのような闇夜を進むような弱々しいものではない。。
「……あんたの気持ちはわかったわ、でも……、」

大河は一呼吸つき、一歩竜児に歩み寄り、竜児の間近で言葉を続ける。
「あんたは今日から牛乳禁止ね。」
いつもの力強い言葉で大河はそう宣言をし、
そしてそのままつま先を伸ばし、竜児の首をその細い手で絡め、

「は?なんで、って、おいお前んむっ…」
そして重なり合った唇と同じように、二人は溶け合った二人の気持ちが一つになるのを感じた。

ゆっくりと唇を離し、大河はそのまま竜児に背を向け、口を開く。
「これ以上あんたが大きくなったら、届かなくなっちゃうでしょ、ばか。」



数秒硬直していた竜児も、ハッと我に返った。
ドカドカと大股で歩いていく大河に早足で追いつくと、
右手に抱えた大河のカバンを左手に持ち替え、大河の手を握った。
一瞬ビクっとなった大河だが、すぐに力強く握り返してきた。

二人、普通に、一緒にいられる幸せ。
ようやく掴んだ小さな幸せを決して離すまいと、竜児は二人を照らす早春の夕日に誓った。

End

260 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:14:20 ID:Te6amqWj
GJ!

ちなみに身長差30cmというような記述があるから175cmくらいだと思われる。
んでもって実は北村より背がでかい(4巻時点)。

261 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:16:31 ID:Gc/QXzOd
ぐわッwww
萌え殺されるぅぅぅぅぅぅうううう!!
大河かわいいよ大河!

262 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:29:37 ID:ZridQPb3
>>251
祭りはあなたの手によって継続されますた
28282828282828
そしてGJ!
やはり竜×虎はいいなぁ

>>261
そうかsage忘れるほど悶絶したのか…
とりあえず落ち着けww

263 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:36:41 ID:SoYSMFFo
>>251
GJ!
どうしたんだこの土日はw、祭りバンザイと言わざるを得ないww

264 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:36:43 ID:O1pt72Ds
>>251
うおおおお
マジで乙!
竜虎好きにとってはこの投下祭りは最高です

265 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:56:09 ID:XzkXd+kB
>>246
次はオフェンス亜美なんだな?
待ってるぜ!

>>251


266 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 02:31:43 ID:anVdLhtB
祭り最高っ!!!!!!!!!!!
GJGJGJGJ;w;!!

267 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:08:12 ID:tkP3Jnmn
なんかすごい投下祭りになってるw
みんなすごいなー、超gj!
読んでてニヤニヤしっぱなしです。

>>251
竜虎好きにはたまらないです。
危うく悶え死ぬところだったぜ…

てなんで自分も作品投下ー。
タイトルは「大河の仲直りの仕方」です。

268 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:08:47 ID:tkP3Jnmn

「なんで分かってくれないのよ!」

大河が怒り出す。
帰宅をしようとしていたクラスメイトが「またか」というような顔をしている。
こっちだって負けてられるか。

「だから、川嶋とのことは誤解だって!
あいつは俺に気があるんじゃなくてお前の反応を楽しんでるだけなんだよ!」
「違う!ばかちーはあんたのこと…!
ってそうじゃない!私はあんたが私のことを分かってくれないから怒ってるのよ!!」
「分かってるよ!」
「分かってない!!…もういい」
「もういいってなんだよ、じゃあどうすりゃいいんだよ!」
「そのくらい自分で考えなさい、…だから駄犬なのよ」

と冷たい目をして大河は去っていく。


…またこれだ。

お互いいつの間にか惹かれあって、いつのまにか付き合っていた。
別に告白とかはしていないし、肉体関係もないけど。
だって付き合い出したきっかけが

「私たち付き合おっかぁ〜」
「お〜ぅ」

と、大河は自分専用のクッションに座ってテレビを見ながら、
竜児は晩御飯の仕度のためにキッチンに立ちながらだったのだから。




そして突然仲がよくなったというか、
教室でイチャイチャしだした二人をみた川嶋が冗談のように

「あんたたち実は付き合ってんでしょ〜?」

と言ってきたので、

「「うん」」

と大河と二人同時に頷いてみせた。
さも当たり前の言い、平然とおそろいのお弁当を食べている二人をみて
クラス中、時に川嶋は豆鉄砲が鳩を食らったような顔をしながらあごを落としていたのが印象的だった。


269 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:09:22 ID:tkP3Jnmn


クラス公認の仲になったはいいが…川嶋のちょっかいは激しさを増した。
俺が大河と居るところをみると必ず

「た・か・すく〜ん」

と近づいてきて腕を組んでくるのだ。

大河はそれをみて怒り出す。
大河の反応を楽しんでいるだけなのだろうが、その矛先になるこっちはたまったもんじゃない。
川嶋のやつ、何が楽しいんだか。



…そして、今日もそんなことがあったのだ。
ちょっといつも通りじゃないのは、大河がいつもより怒ったこと。



…まぁ、川嶋の胸が腕に当たってにやけたのは、正直悪かったと思うけど。

…うん、だってすごくやわらかかった…し。


はぁ…っと竜児はため息をもらす。

「なんか…最近…すれちがってばっかだな…」

ポツリともらしてしまう。
…自分は、なぜ、大河と付き合ってるんだろうか。




――――そして、ついに、その日は晩飯にも大河は顔を出さなかった。

270 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:09:58 ID:tkP3Jnmn


それどころか、その次の日も。その次の次の日も。


朝は迎えに行くとすでに出ている。


学校では明らかに避けている。


帰りも一人、そそくさと帰ってしまう。



――――大河の考えていることが、分からない。

喉を通らない晩飯を無理やりかき込む。
これ以上は大河のことを考えないように、まだ21時なのに布団にもぐりこむ。

――――大河は、自分がいなくても大丈夫なのだろうか。

最近寝不足だったせいですぐに眠気が襲ってくる。
意識を沈めていく。
深い…深い…闇の中へ。







夜中、午前2時。

ヴヴヴヴ…ヴヴヴヴ…ヴヴヴヴ…

「…んぁ?」
携帯の振動で目を覚ました。
こんな夜中に…一体誰なんだ。
暗闇のなか手探りで携帯のある辺りを探る。
いつもの場所にあった携帯を開きディスプレイを覗く。

そこには『大河』の字。
ドクンと。
激しく心臓が脈打つ。
はやる気持ちを抑えつつメール画面を開く。


タイトル『高須竜児様へ』
本文『少しお話したいことがあります。うちにいらしてください。』




…なんなんだ、この改まった文章は。
まだ寝足りない頭をむりやり起こし、立ち上がる。
軽い外行きの服に着替え、大家を起こさないように階段を下りた。

271 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:11:10 ID:tkP3Jnmn
着くまでの数分足らずが、すごくもどかしかったのに。


大河の家で見たのは――――――

「なんだ…これは」


初めに竜児の目に入ったのは、エプロンを身につけ仁王立ちの大河。
次に目に入ったのは…
舐めても問題もなかったはずの、愛すべきキッチンの惨状。

「うぉぉぉぉぉ…!」
「…ソファに座ってなさい」
「お前!なにがあったらこんなに酷いことになるんだよ!」
「いいから、ソファに座ってなさい駄犬」

有無を言わせない目。手乗りタイガー、本領発揮だ。

「う…」
「悪いようにはしないから。…こっちは振り向かないで」

しょうがなくキッチンに目を背け、ソファに座る。
こんなときの大河には逆らわないほうがいいだろう。
また綺麗にしてやるからな、キッチンちゃん…。


パリン。
…皿が割れる音がする。それも一回だけでなく、何回も。
なにをしているのか。
止めたいが振り向けない。
約束を破った大河はそれはもう恐ろしいだろうから。
竜児にできるのは「うぉぉぉぉぉ…」と、耐えることだけだった。


そうやって身を悶えながら待っていると、お盆をもった大河が現れる。
あいかわらずブスっとした顔をして竜児の前の机にお皿を置く。

中に入っていたのは。

「これは…肉じゃが、か…?」
煮崩れした、ちょっと不恰好な、でも確かに肉じゃがだった。

272 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:11:44 ID:tkP3Jnmn


「…みのりんが」
「え?」
「みのりんが…男はこれに弱いって」

そうつぶやく仁王立ちの大河は、わずかに顔が赤い。

「あのあとばかちーが謝ってきたのよ。…あんたとは、なんでもないって」
「だからね、別に仲直りってわけじゃないけど。――これ」

自分と、仲直りするために。
目玉焼きひとつまともに作れなかった大河が、料理を?

「あんたのよりおいしくはないけど…。別に、簡単だったし。こんなんであんたが喜ぶなら」

そういう大河の目の下にはクマのあと。
ここ数日夜中まで…ずっと、自分のために頑張ってくれていたのか。
喜びが、湧き上がってくる。
ずっと、ずっと、自分のことだけを考えていてくれたのか。

「…」
「…食べないの?」

ずっと黙っている竜児を不審に思ったのか大河が聞いてくる。
ちょっと不安そうに、肉じゃがと竜児を見ながら。

「…おう!これはうまそうだな!いただきます!!」

箸をつかんで肉じゃがにがっつく。
これ以上大河に不安は与えない。
たとえ不味くったって…

うを!ホントにうまい、塩と砂糖すら間違える大河がこんなの作れるなんて!

「うまい!これ、ホントにすごくうまいぞ!」

素直に感想を言う、手が止まらない。
そういえば最近は全然まともにご飯を食べていなかったな。
おかげでこのくらいすぐ完食してしまうだろう。
そんな竜児の様子をみて、心配そうにしていた大河の顔に笑顔が浮かぶ。
そしてチョコンと竜児の隣に座ると…スー、スーと寝息を立て始める。

「…」
ありがとうな、大河。
完食すし、食器をおいて、横で寝ている彼女を見つめる。

―――どうして付き合っているのか。簡単じゃないか。

ドジだけどいつも一生懸命で。
そんな大河が横に居てくれるのが嬉しいから。
そんな大河の横に居たいから。

273 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:12:51 ID:tkP3Jnmn

―――――安心した竜児に眠気が襲う。



横に居る彼女の頭をなでる。
ちょっとくすぐったそうに。
まだ眠いのだろう、おぼろげにちょっと目をあけ、竜児をみて、微笑む。






―――この世界の誰一人、見たことのないものがある。
それは優しくて、とても甘い。
多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。

だからこそ、誰もそれを見たことがない。
そう簡単に手に入れられないように、世界はそれを隠したのだ。






「…すきだよ、りゅうじ」
寝ぼけながら、猫なで声で。





だけどいつかは、誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、それをちゃんと見つけられる。





「俺も…好きだよ」
今までのどんな声よりも優しくささやく。






――――――そういうふうになっている。




274 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:14:13 ID:tkP3Jnmn


えへへ、と。
大河は顔を赤くしてほほえむ。
「初めて…やっと…言って…くれた…ね」





そのまま二人は眠ってしまう。
手を握ったまま。

深い…深い…幸せの中へ。



end

275 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:20:44 ID:tkP3Jnmn
3日続けての連投失礼しましたー。
まだ少しアイデイはありますが
なんか竜虎ばっかになってしまってますので自重します。
(自分は竜虎以外書けなさそうなので…)

ちなみに持論ですが肉じゃがは対男最強のウェポンだと思います。
てゆーか俺は絶対惚れる。

276 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/16(日) 04:23:17 ID:tkP3Jnmn
>>275
アイデイ×
アイデア○

失礼しました。
少しIDあるって俺どこの秘密国家機関だ。

277 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 04:42:52 ID:GIDDIUxj
すげー祭りだ!2828242428282424
職人ども乙乙乙乙乙


>>276
エージェント155ですね、わかります

278 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 04:54:24 ID:KXqOaRvz
乙乙
2828が止まらんw
大河かわえええ

279 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 06:12:22 ID:YLJ+5A+w
なにこの2828ラッシュwwwたまらん
服着る暇が無い!!!

280 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 12:19:46 ID:jlKrMu1C
うわあああああああああああああああああ>>251乙>!155乙!

>>275
何を言ってるんだ 俺たちの子孫を出し尽くすまで竜虎を出し続けるんだお願いします

281 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:00:26 ID:6z5SdVhn
ttp://up2.viploader.net/pic3/src/vl2_072590.jpg
甜菜だけど、こんなSSあったよな確か

282 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:23:27 ID:d1w63det
胸を鍛える大河のDSトレーニングだな

283 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:31:38 ID:kTB1pUNg
描いた本人が参考にした言ってるしなw

284 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:31:54 ID:O1pt72Ds
>>281
かわええ

285 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:43:56 ID:GbjbK4y0
>>3
t t p://kouhukuya.blog111.fc2.com/blog-entry-51.html
だから何?
とかは無しでお願いします。

でもって 前スレ >>781 です。

286 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:44:27 ID:6z5SdVhn
>>283
この絵師誰よ?

287 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:45:37 ID:GbjbK4y0
さて、2月15日夜。取り乱したやっちゃんも、なんとか落ち着きを取り戻し、逢坂ママと家に戻った。
早速に、やっちゃんは、もう開店した毘沙門天国に電話を入れた。「連絡、遅くなって申し訳ないのですが、家出されちゃったのぉ。大河ちゃんと竜ちゃんにぃ。
だから、もっと遅れるの。
でねぇ、大河ちゃんのお母様にも、来て頂いてるのぉ」
後半、完全に涙声。

パパ、つまり、夫、がいないので、生き甲斐が竜ちゃん。とインコちゃん。そこに、大河ちゃんが加わって、すごく楽しい日々。
原因は何であっても、そこにヒビが入ってしまった。

電話の向こう側が騒ぎになった。
『魅羅乃ちゃんの子ども達が行方不明だって』
「ごめんねえ。竜ちゃん達のお友だちにも聞いてみますねぇ。」
と、北村君のお母様にも電話。

一方大河ママは、パパに電話し、貯金を全額下ろすようにお願いする。


毘沙門天国に来ていた、魅羅乃ちゃん目当てのお客様達が、早速に子ども達探しに協力する。
と、いっても、半分酔ってるので目の前のつまみと酒が先。
「家出ってなんだよ?置き手紙でもあったのか?」
「駆け落ちか?」
「こんな雪の中、何処に行く?深夜営業のファミレスか?」
みんな好き勝手。

やがて、クリスマス限定魔法の馬車の御者が。
せっかく仕事が終わって来たのに、子ども達探しに巻き込まれます。

その頃、子ども達は、持ち出せる物が無いか様子を見に来ていた。
しかし、高須家に灯りが点いていて、ママの車が横付けなので、その場所を離れた。

「取り敢えずお金」
やっと思いついてコンビニのATMに。
しかし残高が数千円で引き落とし不可能。

288 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:46:18 ID:kTB1pUNg
>>286
直接張るのは気が引けるから、
定点観測から辿ってくれ。たしか載ってる筈

289 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:46:26 ID:GbjbK4y0
で続き。

290 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:49:08 ID:GbjbK4y0
子ども達にも学習能力と意地がある。
つまり
「お金を下ろせない」つまり、大河パパそして、多分、大河義理ママに連絡が行っている。
「北村君」・・・・は当てにならない。なぜならお母さん同士が連絡を取り合うから。
ファミレスやコンビニなどでの時間稼ぎ・・・は多分出来ない。おそらく毘沙門天国経由で何らかの情報が行き来しているハズ。

この地域にしては珍しい小雪の舞う深夜、竜児が思いついたのが『どこかで、使い終わったダンボール箱や古新聞などを使って、冷えにくくする』
しかし、地元商店街での調達と地元の公園では、見つかって、それぞれのママの所に補導される危険性が高い。
今のところ、まだ、機嫌は悪くなっていない大河に
「隣の駅、まで歩いて、そこの駅前商店街などで、一晩過ごそう。家の近所にいるよりは、親たちに見つけられにくいハズだ。保障は出来ないが。」


2人のママたちは、毘沙門天国で、お客様たちに事の顛末をママたちに有利な話に変えて伝えた。
「魅羅乃が昼間もお仕事し始めて、体調を崩し、その穴埋めを子ども達が行ってくれた。」とは、口が裂けても言わない。

「でも、あの兄妹(竜児が兄、大河は妹と思われている)なら、しぶとく生き延びるだろう」
と思ってる魅羅乃ちゃんフアン(ファンではなくてフアンだ)は多かった。

291 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 14:51:51 ID:GbjbK4y0
まずい。と大河は思った。

<<冷える。>>

普段、家の中にいる時間帯に外を歩いてるせいなのか雪のせいなのか。

>>冷える。<<

いったい、あと、どれ位歩くと店があるのだろう。
いや、公園でも良い。とにかく少しでも暖かく出来れば。
今、暖かいのは繋いだ手、それ以外は、冷える。

そして、緊急事態になった。

・・・・ お腹が 冷える ・・・・

我慢しきれるのかどうか。
一度気になりだすと、意識が離れなくなる。
トイレ。
だけど、お嬢様小学校、お嬢様中学校、で育った大河は、家庭や学校、ファミレスまたはコンビニなどで借りる事は出来ても、それ以外の場所では、許される事ではない。
家にいる時なら、竜児の顔を跨いででも、竜児を蹴飛ばしてでも、個室に入れば良かった。
前は蹴飛ばさないように足元を通って行っていたけど、いつからだろう?夏くらいからか?遠慮なくモノ扱いで跨いでいた。
服だって食器だって何が何処にあるのか、数がどれ位なのか、大河の持ち物なのに竜児のほうが詳しく知っている。
もちろん下着だって、色、形、生地、ほとんど全部知られいる。
だから、いまさら、「パンちら」などと恥ずかしがってはいられない。

などと、意識からトイレを切り離そうとする大河。



「おい? 大丈夫か?大河?」
いきなり竜児の声が飛び込んできた。
「なに? ちょっと。 おろしなさいよ。恥ずかしい」
気がついたら、背負われていた。
「だって。お前、いきなり座り込んで動かなくなったんだぞ?声をかけても返事ないから、背負ったんだ。」
ご丁寧にお尻を支えている。
「このエロ犬。尻を触りやがって。」
「何言ってんだ。手足に力が入ってないから膝下を持ってるんだと落ちるんだ。
色々工夫して、結果的にこの格好にしたんだ。」
でも、有りがたかった。竜児の背中と、背中に掛けてある竜児の上着に挟まれて、暖かい。
「ふん。まぁ良いわ。水着の中に手を突っ込まれて胸を直に触られるよりは許せるわ。」
などと文句を言いながらも、竜児の背中に密着して広さと暖かさを楽しむ。

292 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 15:01:27 ID:GbjbK4y0
なぜ座り込んだのか、思い返してみる。
しまった。トイレ行きたくて。だから。
。。。。。。
、、、、、、、
「ごめん、竜児、トイレ行きたい」
もう、恥もない。外形を繕う事もない。私はバカチーじゃないから。
「え?えーと?近くにコンビニとかトイレつきの公園とか、有るかな?」
背負ったまま竜児が答える。
「酔っ払い親父じゃないから、電柱に、って訳にいかねえし」
「エロ犬のマーキングじゃない」
と首を絞め落とす。
竜児はそれでも、何とか意識を保ち、大河を振り落とさないようにする。

などと反撃したところで、排泄衝動(!)が収まるわけではなくて。
むしろ。逆
締め落としたエロ犬の背中から降りて。

頭が冷静になったところで気が付いた。
「しまった、竜児を殺しちゃった。今、唯一、信用できる相手なのに」
立場が逆なら。姫が死んでて、王子が助けに来るのであれば接吻で生き返るハズ。
でも?でも?
とりあえず、頬を張ってみる。バシバシ叩く。
無理?
どうしよう?

293 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 15:09:30 ID:3G/PVq5C
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ、ゴメンナサイ、割り込んでしまいましたね。

今のところ非エロで、すみません。

で。
死に竜を人工呼吸の口移し蘇生させる手乗り虎

死に竜を人工呼吸の胸押しで蘇生させる手乗り虎
エロっぽく
死に竜をそれ以外の何かの方法で蘇生させる手乗り虎

救急車とか病院に連絡する

など何が良いか迷っています。


トイレ?ああ、トイレですね。
コレは是非、恥ずかしい方法で解決させます。

294 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 15:59:45 ID:DvohFCbn
投下祭りは相変わらず竜虎だけど、また流れをぶった切って
やっちゃんだよ!無駄になげぇよ!

295 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:00:55 ID:DvohFCbn

「やすどら?」

「・・・・・・ねぇ竜児? なんでやっちゃんと抱き合って寝てんの・・・?」

病院で診てもらった泰子の診断結果は両手首とも捻挫だった。
捻挫としてはちょっと重症気味と言われたが、2,3日患部を固定していればその後は
湿布だけで問題ないそうだ。
幸いにも骨に異常は見当たらず、痛み止めと湿布、手首を固定するための添え木と包帯を出してもらい、
一応は安心した。治療が長引くと色々大変だし。

毘沙門天国の方には
『店主急病のため、しばらくお休みさせていただきます』
という紙をドアに貼ってきた。
常連さんには悪いが、正直な話たまには泰子にしっかり休んでほしいと思っていたから、
今回の捻挫は十分な休養をとるいい機会だろう。
もちろん早めに治ってくれるに越したことは無いんだけども。
今朝、抱き上げた泰子があんまりにも軽くて、やっぱり心配になる。

その後スーパーで食材とか他に必要そうな物を買った。
思えば泰子と二人で買い物に来るなんて随分久しぶりな気がする。
子供の頃は俺の方が色々買ってくれってせがんでいたのが、今ではすっかり逆になっている。
マジメな話、タクシー代だの診察費だの出費がかさむのは痛いが、
両手を包帯でぐるぐる巻きにされて手が使えず、カートを押す俺に腕を組んで

「竜ちゃんあれ買って〜」

「竜ちゃん竜ちゃん! これおいしそ〜!」

なんて引っ張っていく泰子を見てると、「分かった分かった」と、
苦笑しながらカゴに入れちまう。
さすがに生理用品はキツかったけど。
レジのおばちゃんが、見た目若くて仕事用の派手な化粧と服を着た泰子を連れた、見た目不良の俺を、
生理用品だけ銀袋に入れながら怪しそうに見ていたが、その程度の視線はとっくに慣れてる。
傷つくけど慣れてる。

296 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:02:03 ID:DvohFCbn
スーパーからは歩いて帰った。
買い物で幾ら使うか分からなかったし、ここからなら家まで大して時間もかからない。
泰子がタクシーの運ちゃんにしな垂れかかってお願いし、1メーター分値切ったりもしてたが、妙に慣れていた。
多分常習的にやってるんだろう。

昼過ぎの住宅街を明らかに場違いなお水の格好の泰子と腕を組み、片手で荷物を提げて歩く俺に
不意に泰子が

「なんだかこうしてるとやっちゃん達、恋人みたいだね〜」

とか冗談を言ってきた。どう見ても親子だろ。そう言ったら更に密着された。何故だ?

家に着いて、少し遅めだけど昼食にお粥を作る。
今朝の事故を繰り返さないために恥ずかしいのを我慢して

「泰子、あ〜んしろ」

と先手を打った俺に、嬉しそうに微笑んで泰子は

「ふ〜ふ〜して」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふ〜・・・・・・ふ〜・・・・・・

その後は泰子に薬を飲ませて、後片付けもそこそこに居間で二人並んで寝てしまっていた。

大河が帰ってくるまで

「で、結局なにが原因で捻挫したの? やっちゃん」

朝のご機嫌な様子から逆戻りした大河にわき腹を蹴られて起こされ、
咽て咳き込み、口元を抑えようとして右手が痺れてることに気付く。
見ると、泰子が俺の右腕を枕代わりに、ピッタリと俺に寄り添って眠っていた・・・

「吐かなきゃ殺す 吐いても殺す」

そう脅してくる大河に今日1日あったことを説明し終え、更に不機嫌になったのでプリンを出してなんとか話題を逸らし、
幾分機嫌を直した大河が俺に質問する。
そういえば、ゴタゴタしてて俺も原因を知らない。

「俺も気になってたんだよ。どっかで転んだのか、泰子?」

297 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:03:14 ID:DvohFCbn
「えっとね〜」

口元に人差し指を当てて、思い出すような感じで

「昨日はちょっと飲み過ぎちゃってぇ、お客さんも帰ったから早めにお店を閉めたのよ〜
 それでお家の近くまで来たらね、向こうの方から

『もうやめゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!』

 って言いながら走ってくる人がいてね〜やっちゃんビックリして転んじゃった」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「それにその人、とってもたらこ臭くってね〜」

(・・・・・・ねぇ竜児)

(・・・・・・・・・なんだ)

(やっちゃん、捻挫よりも別の)

(それ以上言うな・・・・・・・・・あれだ、酔ってたんだ)

(そうかしら・・・・・・やっちゃん、大丈夫だといいんだけど・・・)

捻挫の原因を聞いて、捻挫よりも別の所の心配をし始めた俺と大河に気付かず、
泰子は更にその先を説明する。

「それで、その人が遠くに行っちゃって、やっちゃんも帰ろうとしたら
 手がすっごく痛くって〜・・・立つのもバッグ拾うのもすっごく大変だったわ〜・・・」

そうだろうな・・・片手ならともかく、両手で、それも酔ってる状態じゃなお更立ちづらかったと思う。
とりあえずたらこの人の事は置いといて、「あんまり飲み過ぎるなよ」と注意しようとしたが
泰子はまだ話を続けるようだ。

「それでやっと家に着いたんだけど、ドアが開けられなくって、
 痛いのと怖いのでちょっと泣いちゃって〜・・・でも、竜ちゃんがすぐにドアを開けてくれたの。
 ぶつかっちゃたけど、竜ちゃんとっても心配してくれて、痛かったけど嬉しかったぁ・・・」

298 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:04:10 ID:DvohFCbn
ちょっと瞳を潤ませ、頬を染めて俺を見つめてくる泰子。風邪か?
しかしこれは聞いてて恥ずかしいな。
そろそろ晩飯の支度もしたいし、いい加減話を切り上げようと腰を上げかけて

「それで竜ちゃん、動けないやっちゃんをお姫様だっこで運んでくれて〜、
 それもとっても優しく、大切に抱いてくれて・・・・・・・・・」

俺は変な姿勢で固まった。
上げかけた腰どころか息一つできない。
時が止まった。本気でそう思った。目の前で「もう竜ちゃんたら〜」なんて笑っている
泰子以外、全ての動きが止まってしまった気がする。インコちゃんなんて心臓が止まってるだろう。
と、それまで俺と一緒に固まってたと思った大河がゆっくりと口を開いた。

「ふ・・・ふ〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・そうなんだ・・・・・・『お姫様だっこ』で、へ〜〜〜・・・・・・・・・」

そして時は動き出す。俺も動き出す。

「あ、じゃあ俺そろそろ飯の支度するから」

「座りなさい駄犬」

嫌だ。嫌なのに、逃げなきゃいけないのにこの体はいつか見た櫛枝のジャンピング土下座をキレイに再現して
・・・姿勢を正して正座の形で固まった。

「ねぇやっちゃん? その後はどうしたの? 竜児は一体 な に を したの?」

それは俺に聞いてるのか大河? そうなのか?
いや、それよりもあの後は・・・

「大河ちゃん気になる〜? あの後はね〜」

やめてくれ泰子。野性の虎は凶暴なんだ。主に俺に

「竜ちゃんが手当てしてくれて〜」

特に不機嫌な虎のご機嫌をとるのは大変なんだ。
既に一生に一度の切り札を今朝切ってる俺には、もう・・・・・・

「水を飲ませてくれて、病院まで付き添ってくれたの〜」

299 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:05:04 ID:DvohFCbn
・・・・・・これは

「それだけ? ホントにそれだけ?」

「そうよ〜? 変な大河ちゃん」

大河が訝しげに訊いてくる。多分納得できないんだろう。でも嘘を吐いてる感じでもない。
聞いてた限り、少なくとも違和感なく話してたはずだ。野性の感か女の感か、どっちにしろ鋭い奴だ。
こいつの旦那はきっと浮気できないだろう。ご愁傷様北村くん。ん? きたむr

パンッ!

「ちょ、ちょっと? どうしたのよ竜児? いきなり自分のほっぺた叩いて」

「気にするな。俺にも分からない。それに大河? な、何が気になるんだ?」

ヤバイ、きょどった。だけどここでキメとかないと危ない。
さっきから抜け落ちる羽毛をものともしないで篭から脱出しようとしてるインコちゃんも危ない。

「うっさいわね。駄犬には聞いてないわ。アテになんないし」

「いい加減にしろよ。もう時間も時間だし、俺は晩飯の用意があるんだ」

「やっちゃんもお腹減ってきちゃったぁ」

図らずも泰子からの援護射撃付きの押し。行けるか?

「・・・・・・・・・うぅ〜もう分かったわよ! 竜児! 早くご飯作って! あんたのせいでろくな物食べてないんだから!」

よし

「おぅ! 今日は栄養がつくもの沢山作るからな! いっぱい食えよ!」

「だったらもっと早く言いなさいよ! 私お腹ペコペコなんだから」

ダメ押しでさっきの険悪な雰囲気も晴れた。
もう大分消耗した感じもするが、ここで気合を入れないとまた色々と危ない。俺とインコちゃんの安息とか。
それにしても、さっきと言いタクシーのときと言い、
変な所で発揮される泰子の場慣れした感じや言い回しに

(俺の知らない泰子も居るんだなぁ・・・)

と、入れなおした気合が抜ける音を聞きながら、それでも料理にとりかかる内にそんな疲労感も吹き飛んでいた。

300 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:05:56 ID:DvohFCbn
「おいしぃ〜!」

「だろう? 遅くなっちまったけど、腕によりをかけて作ったからな」

「・・・・・・」

「あ、竜ちゃん、今度はその煮物ちょうだい」

「ん、ほら」

「・・・・・・・・・・・・」

「竜ちゃんお味噌汁熱い・・・」

「あぁ悪い。ふ〜、ふ〜」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

いつもよりは遅くなったけど、それでも食卓はいつもみたいに賑やか・・・
いや、大河は食事に手をつけず、一言も話さないで、俺と泰子を凝視している。

「・・・大河? 口に合わなかったか?」

堪らなくなって問いかける。さっきは腹ペコって言ってたんだが・・・

「りゅうじ?」

「お、おぅ? なんだ?」

すぐに返事をする割には、目線は動かさず、抑揚の無い声に少しビビる。

「なんでやっちゃんに「あ〜ん」ってしてるの?」

あぁ、そのことか

「何でもなにも、泰子は手を怪我してるから仕方なくだな・・・」

「なんで「ふ〜ふ〜」もしてるの?」

「いや、味噌汁が熱いらしいし」

これはまぁ・・・返答に困る

301 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:06:52 ID:DvohFCbn
「・・・・・・・・・・・・なんでわたしにはしてくれないの」

「はぁっ!?」

今なんつった!?

「!? ち、ちちち違うの! 今のはそうじゃなくて、そういう意味じゃなくって! あのその・・・ううぅ〜・・・」

「大河ちゃん、どうしたの?」

あ、ヤバイ泣きそう。っていうか涙堪えてるし。泰子空気読めてないし。
けどこれなんかデジャヴュ? 泣きそうな大河・・・
最近似たような事があったような・・・何か思い出せそう・・・・・・あ、きたm

ドゴンッ!!

・・・なにかいけないものを、絶対に見ちゃいけないものを見た気がして、
俺は急いで居間の柱に頭から突っ込んだ。それは分かる。
その前は何してたんだっけ?

「りゅ、りゅりゅりゅりゅうじ!? 一体どうしたの!?」

「竜ちゃんだいじょうぶ?」

そうだ、泰子にあ〜んてしてたら大河が・・・

「おぅ、大丈夫だって。きっと虫を叩こうとして滑ったんだな。それより大河、ほら」

「キャッ! りゅ、竜児!?」

俺は自分の食器を大河の方に寄せてから、背中側に回り込んで一度大河を持ち上げ抱きしめる。
大河がビックリして硬直してる一瞬の内にそのまま座る。
俺の足の間にすっぽりと埋まった大河に、お腹に回したままの手を今度は食器に伸ばして

「大河、あ〜ん」

「え? えぇ? あ・・・ぁ〜ん?」

「美味いか? 大河」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

無言で頷く大河。顔が真っ赤だ。
そこでまた時が止まる。今度は完全に俺だけ。

302 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:07:55 ID:DvohFCbn

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q 今俺は誰に何をしてる?
= 同級生の女の子(美少女だけど凶暴)を膝に乗せてご飯を食べさせている

「たたたたた、たい、たいが・・・これは・・・」

「竜児・・・」

言い訳を遮られた。終わった・・・次にお前は「バカ犬! 死ねえ!」と言う。

「ぉ・・・お味噌汁ふ〜ふ〜して・・・・・・」

ほらな? お味噌汁ふ〜ふ〜・・・おうぅ!?

「・・・・・・大河?」

「は、早くしなさいよ! 冷めちゃうじゃない!」

いやそれでいいだろ。口には出さず半ば呆然と大河の味噌汁を冷ます。
適当に冷まし、持ってた味噌汁をテーブルに置いても大河は動かない。
真っ赤な顔でチラチラこっちを見るだけだ。
俺も、それはもう真っ赤な顔で二人羽織をしていただろう。前が見えてるけど。
だから泰子がちょっとほっぺた膨らました顔も見えてる。

「あ、ありがと・・・・・・」

「竜ちゃ〜ん、やっちゃんも〜」

「ぁ、こ、今度はお肉・・・」


・・・その日の夕食、俺は完全に「あ〜んマシーン」と化し、
大河と泰子が満足するまで自分の分の晩飯にありつけなかった。

303 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/16(日) 16:08:48 ID:DvohFCbn
ごめん。まだ続けたい。
ごめん。俺>>294で嘘ついてたよ。やっちゃんと大河になっちゃったよ。
むしろやっちゃんの方が地味だこれ・・・
だって、金曜からの投下読んでたら、大河に2828しちゃって、
>>188とか、>>251とか、>>211>>275(エージェント155)が電波飛ばしてくるんだ・・・超GJ

次回
「竜児・・・『口移し』ってどういうこと・・・そういえば今朝、なんか口元が」

「や、泰子? やっぱりトイレはその・・・」

「イーッイイッ!イーーーーーーーー!」

的なノリで行けたらいいなぁ・・・あと、>>233が飛ばすから受信しちゃったよ

304 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 16:46:59 ID:kx6yev05
GJ 最高だった

305 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:07:00 ID:Dkh2gAn7
gjすぎてよだら

306 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:51:54 ID:XzkXd+kB
やっちゃん可愛すぎ。結婚してくれ

307 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 18:02:44 ID:CzKaUTBe
やっちゃんと竜児だと、ぱっと見”働く女とヒモ”にしか見えんからなぁ…
まぁお似合いではあるがw

308 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 18:34:39 ID:Qhzsn3PU
えらい高機能なヒモだなw

309 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 18:38:53 ID:SoYSMFFo
外で働く旦那と家の仕事をこなす嫁って感じじゃね?竜児とやっちゃん
もちろん竜児が嫁なw

310 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 18:42:09 ID:zsnRuuXM
やっちゃん竜ちゃんかわいいなー

311 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 22:18:01 ID:qU0FVlN6
久しぶりに来てみたら怒涛のSSラッシュでくそわろた



アニメのちからってすげー!

312 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 22:35:39 ID:Shcckgxa
ssラッシュで大歓喜w
GJ!

313 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 23:33:16 ID:Gc/QXzOd
あれ?唇がかってにうご・・・・く28282828282828282828

314 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 23:40:41 ID:eLLtVQwT
竜児と大河の子供というのはやはり、顔は竜児似で性格は大河似な子と顔は大河似で性格は竜児似な子
なのだろうか…

315 :名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 23:52:20 ID:foKr1bDg
>>314
顔は大河似で性格は竜児似な子はいいだろうよ
かわいい+きれい好きだし…
でもよ顔は竜児似で性格は大河似な子は、もう怖いだろうよ。
あの目とあの性格でよ…

316 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 00:09:17 ID:zJJM0Z2v
お爺ちゃんみたい〜
かわい〜

317 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 01:20:49 ID:zTwt96Cp
大河似の性格竜児は俺の嫁だろう。

可愛くてちっぱいで料理が上手くて清潔で純情で気が弱いだなんて…

318 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 02:48:56 ID:q5CLmk/p
135です

奈々子→竜児っぽいのができたので投下します。
注意点を少々。エロなしのうえ、オリキャラというか奈々子の父親がでてきますのでダメな人はスルーでお願いです。
あと、パソコンが壊れ携帯のためよみづらかったらすいません。
初SSなので、拙いと思われますがよろしくお願いします。


319 :ななどら。:2008/11/17(月) 02:50:13 ID:q5CLmk/p
「奈々子っ。まるおでもからかい行こうよ〜!」
 親友の麻耶があたしの返事を待つことなく、「ねえねえ、まるお〜」とおしゃべりするために、いつも通りまるお君の側にすりよっていく。
 いつも通り、あたしも一緒に。ああ見えて意外と純情な麻耶が、頑張りすぎてテンパらないようフォローするため。
 そうすると、それまでまるお君と話していた男の子が、3歳児ぐらいならトラウマになってしまいそうな目つきで、こちらをじろりと睨み付けてからその場を離れていく。
 まあ、これもいつも通り。
「ねえ、まるお。うちら高須くんになんかしたかな?いっつも、いっつも高須くんに目で‘コロスぞ’っていわれてる気がするんだけど」
「どうも女子が苦手みたいだからな、高須は」
 頭よし、顔よし、性格よし。の三拍子揃えたメガネ委員長(まるお)こと北村くんは、チラリと高須くんの方を見やりながらいう。
「木原たちも、俺ばかりではなく、あいつにも話しかけてみるがいい。ああ見えて高須はなかなかのいい奴だぞ」
「ええ〜!?絶対ムリなんだけど〜」
 二人のおしゃべりを聞きながら、高須くんを盗み見る。
 今日も凶悪な顔は健在だ。
  う〜ん、まるおくんがいうようないい奴にはとても見えないわねと、あたしは思う。



320 :ななどら。:2008/11/17(月) 02:51:34 ID:q5CLmk/p

 だから少し驚いた。

 スーパーのタイムセールで、マダム達と戦い、クタクタになりながら戦利品(ブラックタイガー)を少し笑ってかごにいれる高須くんを見た時は。
驚いたわたしが、ほんの少し立ち止まっていると、高須くんもこちらに気づき、向こうもちょっとびっくりした顔をした後(ちなみに高須くんのびっくり顔でびっくりした子供が泣いていた)、話しかけてきた。
「おう。こんなところで奇遇だな」
「あら、そうね。高須くんはおつかいでも頼まれたの?」
「まあ、おつかいっていうか買物だな。今日はブラックタイガーが安かったから、こっちに来たんだ。」
そんな高須くんの言葉にあたしは疑問を覚える。
「ねえ、おうちの献立たててるのって高須くんなの?」
「おう。まあ母親と二人暮らしだし、家事ぐらいはやらないとな」
照れてるのか、高須くんは頬を指でかきながらぶっきらぼうに答え、
「そういう香椎は、菓子でも買うのか?」
 と、逆にあたしに聞いてくる。
「うふふ、あたしも夕食の買物よ。うちも父親とあたしの二人だから、毎日の献立を考えるのが、大変だわ」
「お前もか。お互い、大変だな」
 少し微笑むように笑いながら言う高須くんは、巷で言われてるようなあっち方面からお声がかかるような人にはとても見えなかった。


321 :ななどら。:2008/11/17(月) 02:52:17 ID:q5CLmk/p
 5,6分程、料理についての雑談をしているると、高須くんは学生服のポケットからとりだした携帯で時間を確認し
「そろそろ帰って飯作らないと、母親が出かける時間になっちまう、それじゃあな」
 そのまま高須くんはレジに向かって歩きだした。
あたしも自分の買物に戻ろうと、レジに背をむけ歩き出す。
 まさにその瞬間、背後から、さっきまでなんてともなしに「落ち着くな」って感じていた声が飛んできた。
「あっ、香椎!俺でよければいつでも献立の相談にのるぞ」
「うふふ、じゃあ困ったら高須くんにご教授ねがうわね」
たぶん、あたしの方が腕は上でしょうね。と心の片隅にちらっとあったけれど微笑んでこう返し、「じゃあ、またね」と言って今度こそ別れ、自分の買い物に戻る。
 高須くんと話してて思いついた献立に必要なものを買うために。それを思いついた自分に少し満足しながら。

 買い物を終えたあたしはお目当ての物(鳥モモ肉100g68円)をいれたエコバックを持って上機嫌でスーパーを出る。
 いつから降りだしたのだろう。
 そろそろ梅雨入りなんだろうなと思わせる、優しい雨が降っていた。



322 :ななどら。:2008/11/17(月) 02:55:53 ID:q5CLmk/p
お酒とみりんをあわせたニンニク醤油に、今日買った鳥のモモ肉をつけながら、高須くんを思い出す。
「うふふ、きっと今日のメニューのせいね」
なんて呟きながら、ブラックタイガーの殻とりに悪戦苦闘してる高須くん(とその顔)を想像する。
 殻が上手く剥げず、「ちっ」と舌打ちする高須くん。フライパンの海老がはねて油がかかりまるで親の仇を見るかのように海老をにらむ高須くん。
 そんな目にあうエビはきっと死んでてよかったと思うに違いない。
なんだか楽しい気分で下ごしらえを終え、鳥モモ肉を揚げる。いつもなら髪に匂いがつくから少し嫌な揚げ物も、なぜか全然気にならない。
「奈々子ずいぶん機嫌が良さそうだけど良いことでもあったか?」
いつの間にか帰って来ていた父親に声をかけられ、ちょっとびっくりする。
「あら、おかえり。帰ってきたならただいまぐらい言ってよね」
「言ったけど、料理に夢中で気づかなかったんだろう。で、なんでそんなに上機嫌なんだ」
「う〜ん、別に上機嫌ってわけでもないけどね。しいていえば鳥肉が安かったぐらいかしら」


323 :ななどら:2008/11/17(月) 02:57:46 ID:q5CLmk/p
 高須くんとのやりとりをなんて説明すればいいかわからず、適当にごまかす。
まあ、チンピラみたいな顔の子の思わぬ一面を見たから、なんて言われてもきっとリアクションに困るわね。
「へえ、そうか。彼氏ができたとかじゃなくて安心した」
にやつく父親を無視して、できた料理を食卓にならべる。今日の料理は我ながら会心の出来だった。
「じゃあ、いただくとするか。ほう〜、なかなかうまそうな唐揚げだな」
「唐揚げじゃなくて竜田揚げよ」
「うまいしどっちでもいいよ」
なんて父親は一口食べて口にするが、あたしにとってそこの違いは大きい。
 だって今日スーパーで偶然会ってなかったら この献立はうまれていないだろうから。
こうやって人と人は影響しあっていくのだろうなって思いながら、あたしも竜田揚げを口にした。ジューシーな肉汁が口にひろがり、衣の味もちょうどいい。
「うん、おいしいわね」
心の中で、この献立をうんでくれた高須くんに少し感謝する。
「ほらっ、さっきの料理中もそんな風に微笑んでたぞ。ほんとに彼氏じゃないだろうな」
先程より少し剣呑な顔つきになった父親を「そんな人いないわよ」と微笑みまじりにかわしながら、今度、麻耶がまるお君に話しかける時に乗じて、少し高須くんに話しかけてみようとあたしは思った。

ふと外を見ると、この時期独特の優しくやわらかい雨はまだ降り続いている。


 ただ、いくら優しい雨でも濡れつづければ体は冷えていく事を、この時のあたしは、まだしらない。



(続くはずです)



324 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:02:40 ID:q5CLmk/p
以上です。

素晴らしい竜虎2828投下祭のさなか、空気の読めない駄文を失礼いたしました。

いつかここで奈々×竜のエロを投下できるようになりたいです!

325 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:03:03 ID:opibyIWX
うおお、気になるうぅ…
続き待ってるZE!

326 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:03:47 ID:V8QVp5qi
思わせぶりな引きがよいですな

327 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:28:05 ID:41vuxRP3
>>135 >>318-324
エロ分が無くても良いです。是非、 ななドラ お願いします。

原作では、割と、麻耶や亜美の近くに居ても、一歩下がって全体を見る役目みたいですし、テレビとは違うんです。性格とか。かなり。

でも、この話の時点で、大河はどうなってるんです?

328 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:55:46 ID:Gt7/XbOS
>>323
うおおおーーー続きが気になるぜーーー!!!!
奈々子はそういや片親なんだよな
そのせいかただ出番が少ないせいかしらないけど彼女が一番大人に見える
あと竜児の想像以上の料理の上手さとかにびっくりする奈々子とか見てえ

329 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 09:10:44 ID:7KYmLsdO
なんか電波が飛んできた

亜美が化粧をしている姿を見て興味を持つ大河
化粧をして北村君の気を引こう作戦を発動するが効果なし
消沈する大河に「俺は可愛いと思うぞ」という竜児
二人して照れる姿を見てニヤニヤしつつも少し面白くない亜美

330 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 09:11:57 ID:7KYmLsdO
sage忘れたスマン・・・
IDの通りKYだったりもうほんとうわああああああ

331 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 09:45:54 ID:rbr9YmvS
>>329-330
もう少し、話を膨らませて仕上げれば良いのでは?

最近、某うおーるまーと・すとあーず系の店では「KYで行こう」と広告を出しています。「空気」を「読む」
さあ、貴方も、今のこの板の空気を読んで下さい。

332 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 10:26:45 ID:a9wsy8fu
大河「竜wwwwwwww児wwwwwwwwww丸wwwwwwww!!!!!!」

竜児「おwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwう!!!!!!」

333 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 10:58:52 ID:LkUZUs4f
オッサ…ンと言うほどでもないか

334 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 11:06:45 ID:aKa8PD1G
>>324
ななどらええわー
続き楽しみにしています

335 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 11:56:28 ID:rbr9YmvS
生徒会の面々って需要有るかしら?
テレビでは出て来ないと思うから、一応聞いてから。
一応 すみれ会長(狩野兄貴)、と、副会長の祐作が出てきてるけど
庶務、書記、など数名いるから「勝手な設定で」何か書けるし。

336 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 12:42:10 ID:JVEd5Gam
生徒会好きだぜ
兄貴と北村がくっつくの確定じゃね?と思ったら
普通に離れ離れになってて悶絶した俺

337 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 13:08:08 ID:LxeQpp+P
>>323
GJGJGJ
ななドラいいねいいね
是非とも続きをお願いします


338 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 14:18:22 ID:XwTBrxmi
小説二巻のあとがきおもしれえwww
三巻を読み始めたら作者紹介でまた吹いた
このクオリティあなどれん・・・

339 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 16:56:40 ID:ZbmQtWLz
ななドラいいな

340 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 17:32:35 ID:5UDdQcdP
>>335
庶務先輩は名前が出てたような…

341 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 18:07:20 ID:4n2EhSuJ
>>340
テレビや漫画では生徒会がまだ揃っていない。
小説だと、庶務先輩と、1年の2人の名前が出てる。
テレビで、そろそろ生徒会1年男を出さないかな?

342 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 18:20:52 ID:5UDdQcdP
>>341
一年二人は名前どころかスピンオフの主役だからな

343 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 18:42:08 ID:JVEd5Gam
切なくなる画像スレに
独身が結婚式場近くで打ちひしがれてる絵があって吹いたw

344 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 18:50:21 ID:ptcIhrEc
>>135
GJGJGJGJ!
続きが気になり過ぎて悶えた。
待ってるお〜^^

345 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:06:12 ID:SgyMzeqU
マイナーなカップリングもいいよな。



ななドラとかあにドラとかゆりドラとかさ……。

346 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:44:43 ID:puDSiOB9
竜児は受けだよね
押し倒されるのが似合う

347 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:14:51 ID:xKBozQcn
俺が好きなのはみのとらとあみとらだな

348 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:17:09 ID:Bb63eJHV
竜児はヘタレだから基本受けになるけど
そこは流行りのヘタレ攻めでひとつ

349 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:22:01 ID:zTwt96Cp
むしろ鬼畜攻めも良いな。
オフェンス竜児みたいなあんな感じ?

350 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:24:09 ID:zJJM0Z2v
しかし竜児は凄いな
運動娘と両想いで
アイドルにベタボレされて
人形のような女の子に依存されまくくってて

351 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:26:00 ID:z2PPTcR+
主人公ですから

352 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 21:03:45 ID:xKBozQcn
>>350
でも三者ともみんな譲り合ってるけど

353 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 21:21:14 ID:YyrKcEEa
チワワ ←-----------→ 虎
 ↑               ↑
 |               |
 |       竜....      |
 |               ↓
  -----------------→みのりん


354 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 21:31:46 ID:hLadCtEJ
なんか投下祭りが起こってると聞いてやってきた。
とりあえず何かの足しになれば良いと思って燃料投下。
http://youkan-hh.sakura.ne.jp/20081027.jpg

355 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 22:09:22 ID:PKnkKwQj
うちの母親もやっちゃんと同じ名前
キャラとしては好きなのに複雑だ…

356 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 22:49:31 ID:+l76oZ6i
泰葉

357 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 22:49:37 ID:zxt5Ekcd
ttp://toneofhappiness.web.fc2.com/
チワワ向上委員会の人はここのとこの人だったのか・・・

>>354
某チームが優勝していたらラブラブエッチになる予定だったハラ天のやつか

358 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:04:45 ID:xKBozQcn
このスレって一応エロパロなのに
エロSSが投稿全体の一割以下なんだなw

359 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:06:32 ID:YyrKcEEa
だって18歳行ってる住人がいないんだもの(棒

360 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:07:50 ID:/SCxNYA1
投下祭りに乗り損ねないように、携帯だけど執筆中…しかし。
分かってる。独身の流れが全く来ていないのは。
だけど独身可愛いよ独身。

今週中には投下する予定です

361 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:18:46 ID:Rmlr8+Dr
>>358
意外にそういうスレって結構あるぜ?
それでいて、やけに投下される作品が多い所も

>>360
おk、待ってる

362 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:23:05 ID:YiQMRjCe
>>343
その姿を何故かポップ(ダイの大冒険)で脳内再現してしまった

363 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:28:50 ID:t81u9asT
放送中はどこもだいたいエロは少ないものさ。

364 :名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:50:54 ID:kDQMGvoF
>>357
> >>354
> 某チームが優勝していたらラブラブエッチになる予定だったハラ天のやつか

マジか
なんで優勝しなかったんだよ……

365 :335:2008/11/18(火) 00:10:40 ID:AHaeizQp
生徒会役員の話も結構需要有りそうですね。

さくらさんって、あれだけ(?)無防備で、しかも自覚無いって、幼稚園児や小学1、2年生みたいです。
家族や彼がいるから、信用しきっての無防備さなのかもしれないですが。

ああ、テレビで知った皆様にネタバレをちょっと書きますが

生徒会会長は3年生、狩野すみれ、さん という兄貴なのですが、その実の妹が さくらさん。1年生。
すみれさんが全教科満点という成績に対して、さくらさんは一学期末試験で1桁点3教科を含む全教科赤点でした。
そのため1年生でも成績が10指にはいる「幸太君」をすみれさんが家庭教師に召還しました。
それがキッカケで、幸太君は狩野家のお父様お母様公認で、仲良くできるようになりました。
しかし、そんな2人が心配で心配で、祐作副会長兼ソフトボール部部長とすみれ会長が、いつでも二人を見守っています。

で。この、さくらさんが、色々有るのですが
例えば、幸太君がすみれさん、さくらさんの家に訪問、一泊したときに
さくらさん、胸の谷間が見えるような服と、短めのスカートを着ていました。
机に向かって床に座っていて、立ち上がったときに、そのスカートが引っ掛かっていて下着が見えてしまっていたのですけど、スカートの裾を直さなかったのです。
ま、そういうので、この2人は結構暴走しそうな気がするんです。

それから
・書記と庶務、二年生どうしが、仲良くなるとか
・すみれさんの策略で幸太君が、1年生にして生徒会長になってしまうとか
そういえば、幸太君、夜、大河さんに衝突して、顔に方位陣書かれたって言うのもあったっけ?
結構材料が有るんですよね。

366 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:16:00 ID:g2jgQzcf
>>324
うわあ、良いじゃないですか。
SSじゃ珍しい組み合わせだけど、意外に違和感無く出来てて。
引きがまた素晴らしいね。

367 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:27:45 ID:98CZC+Gm
亜美物です


368 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:28:25 ID:98CZC+Gm
「あれ…?」

日も暮れかけた夕暮れ時、商店街を歩いていた亜美の目に留まったのは見慣れた凶悪フェイス

「高須くんじゃない」

「川嶋…、なにしてんだこんなとこで」

「さっきまで麻耶と奈々子と遊んでてね、今帰るとこ。高須くんはなにしてんの?
…つかそのださいバッグなに?」

竜児の手には見慣れぬバッグが一つ、正直亜美のオシャレ感からすると
それはないわ、と感じるデザインである

「だ、ださいとか言うな!これは買い物用のエコバッグ!レジ袋要らずで環境に優しい優れものだぞ!」

「あ…、はい、そっすか…。ごめんなさい…」

いきなりテンションMAXな竜児に少し引く、エコか、まあその心がけは素直に立派だと思う。
買い物用の品にオシャレどうこうの注文つけるのもどうかと思うので勢いに押されるまま一応謝っておく

「…まあ高須くんは買い物なわけね、つか主婦しすぎでしょマジで。
買出しするどころかエコバッグ持ちの男子高校生とか…」

「い、いいだろ別に。悪い事じゃないんだから」

「顔に似合わず中身はつくづくおばさんだよね、高須くんって」

「お、おばさんって…」

方向も同じだしなんとなくそのまま、おばさん呼ばわりされたことにショックを受けているらしい竜児と並んで歩く


369 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:30:20 ID:98CZC+Gm

「あれ?でも高須くんすぐ帰ってたよね、帰りにそのまま買い物しなかったの?」

竜児は私服だし自分のようにそこらで遊んでたわけではなく一度家に帰っているのだろう。


「一度買い物は済ませたんだよ、学校帰りに。トンカツにしようと思ってたんだが
大河がどうも調子悪そうだったからな。もうちょっと消化のいいものにしようと思って買いなおしだ」

「ほんと保護者してるわね、ほとんどお母さんみたい…、てか子虎の飼育係りって感じ?
高須くん将来は動物園にでも勤めたら?」

「おまえそれ大河に聞かれたらまたケンカになるぞ…、とか言ってるうちに店についたわけだが。
川嶋はどうするんだ、何か買いたいものでもあるのか?」

「別にないけど…、今日はもう予定もないし、暇だからつきあってもいい?」

そう、暇だから。別に他意なんてない。暇だから偶然出会った同級生の男の子の買い物に付き合う。ただそれだけ。
今日の夕日はなんだか妙に綺麗に見えるし、たまにはこんな気紛れもいいだろう。

「いいけど…、なにも奢らねえぞ」

「…」

「あたっ!い、いきなり何すんだ!」

人がせっかくなんとなくいい気分でいる時にそんなことを言ってくるやつには
肘の一発くらいかましてもバチは当たらないと思う





「とりあえず…、豆腐っと」

呟きながら豆腐を買い物カゴに入れる竜児

「何つくるの?」

「肉豆腐。肉としらたきと豆腐なんかを煮るだけのお手軽料理だよ。俺がつくる場合はだけど。」

「ふーん、タイガーのやつ調子悪いってのに肉なんか食わして大丈夫?」

「調子悪いってもそう大したことなさそうだったからな、あいつ肉あった方が機嫌よくなるし。」

「大したことないのにわざわざメニュー変えて買い物し直してるわけ…?」

「いやまあ…、さすがにトンカツだと重いかなってな。」

竜児が大河に対して過保護とも言える接し方をしているのは元より承知だが
改めて突っ込みたくなる。これで血縁やまして恋人でもなくただのクラスメートと言うんだから、
亜美にしてみれば当人達の心情というのは今一理解できないものがある

「いいけどさ…、高須くん的には他に料理つくってあげたい女の子とかいるんじゃないの?」

「…なんの事かナ」

こころなしか赤くなり目をそらす竜児、普段からいいとは言えない目つきが一層悪くなる



370 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:32:30 ID:98CZC+Gm

「その子はとってもかわいくて明るくてぇ…、高須くんにとっては太陽みたいな人でぇ…」

更に赤くなる竜児、目つきの危なさも3割増し

「でも高須くんはその子の前では素直になれないの…、その子が眩しすぎて」

竜児の顔はもはや赤鬼と見紛う形相、近くを通った子供連れのお母さんが
瞬時に目をそらし子供を隠すようにして早足で逃げていく

「でもきっとその子は期待してるよ、高須くんがもう一度自分のために料理つくってくれるのを、あの別荘の時みたいに」

「そ、そう思うか?」

「ええ、客観的に見てるからわかるの、あたしが保証してあげる」

亜美はまさに天使のような微笑でそう告げる、対する竜児の顔はもはやあかいあくま。
竜児の場合完全に読んで字のごとくの意味で、ツインだの絶対領域だのの萌え要素はいっさいない
ドジっ子属性については竜児の相方である大河が専有している

「で、でもどうすれば食事をつくってあげられるような状況に…、俺からそんなこと申し出る勇気は…」

「大丈夫、相手も同じだよ。勇気がないから言い出せないだけなの。期待してるの。
そこで自分が一歩踏み込んであげるのが男の甲斐性ってものでしょ?」

「川嶋…」

いつも自分をからかっているばかりの亜美が片想いの応援をしてくれている。
竜児の目には亜美がもはや本物の女神のように見えているようだ



「だから素直に言ってみな、我が太陽である亜美ちゃん様のためにわたくし高須竜児は
世界一愛情のこもった料理を作らせていただきます!って」



「は…?」

さっきまで赤くなりながらも眩しい物を見るような表情で亜美を見つめていた竜児の顔は、一転何を言われたのか理解できていないうすらぼけたバカヅラに

「ぷ、ぷひゃーーーーっはっはっはっは!!!なーにその顔高須く〜ん!!
おばかさぁん、みたいよぉ!」

はじけたように笑いだす亜美、さっきまで被ってた天使の仮面はどこへやら
まさに外道な面持ちで未だ事態を飲み込めない竜児に爆笑をぶつけまくる

「な…、な…、か、川嶋あっ!!」

「ひゃーっひゃっひゃっひゃ!!!!」

「うるせえっ!、笑うなこの悪魔!!!、お、男の純情をなんだと思ってやがる!!
てめーは俺を怒らせた!!」

「うっきゃきゃきゃきゃ!!!」



371 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:34:42 ID:98CZC+Gm

激昂する竜児とひたすら笑い続ける亜美、
泣きそうな顔で激怒する悪魔顔と、それに悪魔呼ばわりされるウルトラ美人のコンビは
異様すぎて、
買い物時で店内には人が溢れているにも関わらず二人の周りだけには人が寄り付かず見事に局地的貸切状態であった
生まれ持った悪役顔のおかげで周囲の視線に敏感に育ってしまった竜児は
激怒しながらもそれに気づく

「お、おい川嶋。ちょっとボリューム下げろ、みんな引いてる。つか避けられてる。」

「あ、ほんとだ。くっくっく…、いやー笑った笑った。…てか冷静になってみるとさすがに恥ずかしいや。
高須くんの反応が面白すぎるのがいけないよね、これは。」

「おまえな…、さすがの俺も本当に怒るぞ…」

そうは言いつつもぐったりとした顔の竜児、
疲れきって怒る元気もなさそうだ

「ごめんごめん、ちょっと悪ノリしすぎちゃった」

天使の仮面を装着しなおして謝ってみせる

「自分で言うのもなんだが、こう見えて俺はデリケートなんだよ…」

「まあまあ、全部が全部冗談ってわけじゃないよ?
実際高須くんがお手製の料理ふるまったら、実乃梨ちゃん普通に喜ぶと思うし」

「ほんとかよ…」

「実乃梨ちゃんは誰かが自分のためにしてくれることを喜ばない人じゃないでしょ
そんなこと高須くんだってわかってるんじゃないの?」

「まあ…そりゃそうだけど…」

複雑な表情で考え込む竜児、客観的に見て少なくとも嫌がられることはないだろうとはわかっていても、
そこは思春期真っ只中の高校生、恋愛に関しては必要以上に疑心暗鬼に囚われてしまう

「少なくともあたしは嬉しいよ」

「…なにが?」

「高須くんが、あたしのために料理つくってくれたら」

料理に限らず、竜児が自分のために何かをしてくれたら、それはとても嬉しいこと

「ほんとかよ…」

「ほんとほんと」

あくまで軽い調子で、笑顔の仮面を被ってそう口にする


-本当だよ、正真正銘の本気。あたしは嬉しい-


そこまでは言おうとは思わない、自分の居場所がもしかしたら崩れてしまうかもしれないから
正直これぐらいでは竜児はどうとも思わないだろうというのはわかっている
でも実際に口に出すには勇気が少しばかり足りなかった


372 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:36:07 ID:98CZC+Gm

「おまえの言葉はどこまで本当かわかんねえよ…」

疲れた顔で竜児が言う
テレパシーなんて使えない亜美の本心はもちろん竜児に届くことはない
まあ届いたらそれはそれで困りもするし、普段からかっているだけに自業自得ではあるが

「ほんとだってば、だから実乃梨ちゃんじゃなくて、タイガーでもなくて
亜美ちゃんのためにつくしてみたらどう?」


-わたしを好きになってみたらどう?-


これはいつもの冗談ですよ、という顔で言ってみる
後半は心の中だけで

「はいはい、気が向いたらな」

竜児はもうこの話でまともに相手をする気はなくなったようだ、
空返事で足を速めて少し先を歩いている

「本気、なんだけどね」

だから聞こえない程度に小さく呟いてみた、
竜児に聞こえないならば、あれは冗談などではなく、本気の、ささやかな祈りだと。
言葉にしてもいいだろうと思った





気を取り直して買い物続行、肉を真剣な顔で吟味する竜児を眺める
亜美から見るとどう違うのかさっぱりだ

「偉くマジな顔してるけど、何か違いでもあるの?こういうのって」

「どうだろな、本当に見る目がある人が見たらわかるんだろうけど
俺程度じゃ正直なんとなくこれがよさそうだな、ぐらいしかわかんねえ」

「それじゃあんま意味ないんじゃん…」

「適当に選ぶよりはマシだろ、多分」

「そんなもん…?じゃあこの辺りのは?」

「それの辺は高級品、値段見ればわかるだろ。うちじゃ滅多に使いません
…というか川嶋、近いって」

「へ?」

言われてみれば確かに竜児に身を寄せるような格好になっていた
今までも竜児の体に触れるようなことはしてきたが、意識してやってきたことであり
全くの偶然でこのような体勢になってみると亜美自身も気恥ずかしいものがあった


373 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:38:37 ID:98CZC+Gm

「…なーに今更恥ずかしがってるの高須くぅん」

ので、いつもどおりのからかう為のジャレつきということでごまかすことにする

「この時間に二人でスーパーにきてる若い男女なんてカップルにしか見えないっしょ
下手すりゃ同棲中とか思われるかもよ、それらしく振舞ってみるのもいいんじゃない?」

腕をからめながら囁いてやる
まあ自分は思いっきり制服着てるので、同棲カップルとまで見られることはあまりないだろうが

「だ…、だからそういう悪ふざけは…」

顔を赤くした竜児が呻く、亜美の方も二人でいる時にこういう真似をしたことは
あまりないだけに、変に意識してしまいそうになる

「高須くんたら真っ赤になっちゃって、本当に犯罪者みたいだよぉ?、
かわいそうだからこの辺で許してあげるね☆」

精一杯のぶりっこ笑顔で勝利宣言、これでいつもどおり、のはずだったが

「…」

「?、お、おーい、高須くーん」

反応がない、よく見れば目が据わってる。今日は少しやりすぎたか

「そ、それらしく、だな。やってやろうじゃねーか」

「ひゃうっ!」

赤い顔のままいきなり肩を抱いてくる竜児、思わぬ反撃に変な声が出る

「え、ちょ、ちょっと高須くん!?」

「なにうろたえてんだよ、い、いつも似たようなことそっちからしてくるくせに」

「だ、だって…!、顔、近すぎ…!」

仕掛けてきた竜児の方もテンパり気味だが、亜美の動揺はそれ以上。
だってお互いの顔がとても近いのだ、竜児が喋るたびに息がかかる、
きっと自分の息も竜児にかかっているだろう。
この状態はいけない、何がいけないって振り払う気がなぜかわいてこない。
もう少しこのままでいたいような、ふわふわした気分。

「ど、どうだ。嫌だろう、こういう事されるのは。いつもお前が俺にやってるのはこれと同じ事だぞ!」

「う、…あ、あ…」

違う、嫌なわけじゃない、が

「ちょ、調子のんなー!!」

「おうっ!」

かけられる吐息と伝わってくる体温に亜美の沸点は限界突破。
思わず竜児の喉元に地獄突きを決めてしまうのだった



374 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:40:49 ID:98CZC+Gm



「喉がいてえ…」

「自業自得、高須くん如きがこのあたしにああいういたずらするなんて、百年早いってーの」

「如きって…」

会計を済ませ店を出る、まだ日は沈みきってはおらず、夕焼けが目に眩しい。

「まあさっきのは悪かったよ、ほれ。」

竜児が、さっき買っていた缶コーヒーを渡してくる。家で飲むか、大河辺りのために買ったのかと思っていたが

「ん…、これあたしに?」

「一応お詫びってことで」

「缶コーヒーって砂糖多いらしいんだよね…」

「…素直に受け取ってくれよ…」

「冗談だよ、ありがとね」

受け取ったコーヒーを飲みながらどうでもいい雑談に興じる、大通りに出るまでは同じ方向だ。



-さっきの店よく来るの?、おまえ木原達と遊ぶ時って何してんだ?、
今日の独身(30)テンション激低だったけどやっぱあれって男絡みかな?触れてやるなよ…-



「…あのさあ、高須くん」

「ん?」

「いつもあたしがちょっかいかけてるのってさ、実は本気で迷惑だったりする?」

「…なんだよ急に」

嫌だろうと、いつもおまえが俺にやってるのはこういう事だと、竜児は言った。
それは竜児が普段自分がしていることを嫌がっているということではないだろうか?
竜児は自分に対して遠慮などせずに気安く接しているとは思う、
でもやっぱり基本的には遠慮がちというか人に対して強く物を言えないタイプの人間であるのも間違いない。
だから、心底嫌だと思っていても、それを今までは口に出さなかっただけではないだろうか

「高須くんもよくわかんない人だからさ、嫌なら嫌って言ってくんないとこっちもわかんないっつーか…」

大河が相手なら、竜児はあの程度の事で本気で腹を立てたりはしないだろう。
あのおチビはもっと凄い事を日常的に竜児に仕掛けている、それでも竜児は大河と共にいる。
でも、自分は大河ではない

「お、おい、どうしたんだよ。別にそんなの大して気にしてねーって」

「ほんとに…?」



375 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:40:59 ID:xhAtXn5W
しえん

376 :恋は夕暮れ:2008/11/18(火) 00:45:00 ID:98CZC+Gm

「ほんとに!、川嶋がそういうやつだってのはわかっててこっちも付き合ってるんだから…、
つかマジでどうした?、今更腹黒モード封印しようってんなら正直そうされた方が気持ち悪いぞ俺としては」

さりげなく切り出したつもりだったが、亜美の様子がどこかおかしいのに気付いたのか
竜児も焦った様子でまくし立てる

「腹黒って…、気持ち悪いって…、随分言ってくれわね…」

「あ、いや、今のは言葉の綾っていうか…。まあ、なんつーか。…うーん…。
とにかく、おまえはおまえのしたいようにしてればいい、と思う。少なくともそれで俺がおまえのこと嫌になるって事はない。」


すっと、言葉が胸におりた
夕日が、それに照らされる竜児が、一段と眩しくなった気がする


「そっか」

「そうだ」

「さんきゅ、高須くん」

自然に、何も意識することなく言葉が出た。今自分は絶対笑っているだろう。
とても安心した顔で。

竜児と別れる大通りまでもう少し、並んで見る今日の夕暮れは、昨日よりも、
今日まで見てきたどの時よりも、美しく見えた


377 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:46:17 ID:98CZC+Gm
元ネタ?は某バンドの曲、タイトルが曲名まんまです
チワワとス○ッツで小型犬繋がりって事でw
歌詞の内容をなるべく反映させたつもりですが、正直自分の手にはあまりました。
曲のイメージと違う、と感じた方おられましたら申し訳ないです


378 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:52:02 ID:qT51gQW5
GJ!!
いやー可愛いなぁ
もう少しいちゃいちゃを見てみたかったかも

379 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:52:12 ID:7BHL2lpv
リアルタイム投下に感涙GJ!


380 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 01:07:26 ID:14EU+F8S
GJ!
クーッ、いいね〜
素直に慣れないところがもどかしい
それが亜美の良さでもあるが、素直なところもみてみたいの〜



381 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:00:40 ID:I5pJ/g6S
GJGJGJGJ!
あみドラ最高!!
かなりいいと思うのは俺だけ?
寝る前にきて良かったwGJ!

382 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:40:34 ID:RNxotuSh
スピ○ツ好きなのに・・・
どんなネタか知りたかった

383 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:40:51 ID:vc+G0jb/
亜美ちゃん…目頭が熱くなったぜ…
ささやか且つ最大限の幸せで( ;∀;)イイハナシダナー

384 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:50:26 ID:98CZC+Gm
>>382
名前欄にあるタイトルまんまで「恋は夕暮れ」が元ネタです

385 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 03:11:04 ID:kPvcIJKU
大河はスピッツの曲で例えるならバニーガールあたりだな

386 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 03:27:36 ID:/KqQRZ5d
あみドラGJ!
曲のイメージとも合ってて、優しい話で好きだな。

大河なら、ルナルナもいいなと思った(スピッツ曲)。

387 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 09:25:29 ID:KB4R4Ta5


388 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 12:25:13 ID:m23kcXV6
あみドラがアムドライバーに見えた

389 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 14:55:50 ID:qNBFPRQw
ラムダドライバ

390 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 17:10:23 ID:38bMo4Ng
大河には萌えないのに亜美には萌える。つか俺初めて見た深夜アニメがとらドラだぜww


391 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 17:41:17 ID:wXH3+E9V
あみドラいいGJ!
ななドラもいいGJ!

392 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 18:18:27 ID:RNxotuSh
>>384
成る程。乙です
>>385-386
いやいや俺はおっp・・・

393 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 18:20:10 ID:SliIrJ8l
>>388
亜美ドラは、カゲキにオサレ。
アムジャケットを着た亜美を幻視したじゃないか。どうしてくれる。

394 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 18:28:52 ID:g2jgQzcf
>>376
GJ!
表現も美しいし、
ディテールもしっかりしてて、
凄く面白かった。
いや最近レベル高くて嬉しいなあ。


395 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:12:44 ID:WuPbDsOp
素晴らしいあみドラの後にあえてやっちゃんSS
っていうか途中竜虎なんだけどこのSSのヒロインは絶対にやっちゃん
最初の方は完全にネタなんで読み飛ばしてもなんら問題ないよ。むしろ読み飛ばしてよ

396 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:13:29 ID:WuPbDsOp

「やすドラ?」

『・・・では、次のニュースです。日本から火が点き、現在世界的アーティストとして
 音楽業界を圧巻している『矢島○容室』が、ユニット最大の目的である蒸発した父親と再会できたようです。
 これにより、歌手活動の意味を失いユニットを解散・引退するのではとの懸念が、既に一部株価に影響を・・・』

「あ〜んマシーン」状態から開放され、
「じゃ、じゃあ今度は私が食べさせてあげる」と言って危なっかしい手つきで俺の膝に座ったまま箸を突き出してくる
大河を丁重に断り、泰子が見つめる中、一人冷めたおかずを片付けて皿洗いを始める。

その間に泰子は丸1日以上しっぱなしだった化粧を大河に手伝ってもらって落としたり、
着っぱなしでヨレヨレになった仕事用の服を着替えさせてもらったり、
ケータイを持ってもらい毘沙門天国の常連さん達に電話をかけたりしていた。

皿洗いと明日の朝食の下準備を終え、一息つこうとお茶を淹れる。
今日はいろいろあって疲れたし、泰子が食べたがっていた少し高級な羊羹でもお茶請けに出してやろう。

テーブルに切り分けた羊羹とお茶を置き、並んでテレビを観ていた2人に加わって
俺もテレビを観る。観ているのだが・・・・・・

「この人達、1年しないで全米デビューまでしちゃうなんて凄いわね、竜児」

「そうだな」

「ナオミちゃんなんて、今じゃアゲハ系のカリスマだし」

「そうだな」

「私もストロベリーちゃんぐらいの身長になんないかな」

「そうだな」

「・・・ちょっと、あんたちゃんと聞いてんの?」

「聞いてるよ。聞いてるからそろそろ降りてくれないか?」

「・・・・・・・・・・・・」

なにが気に入ったのか、大河の奴は今度は自分から俺の膝の上に乗ってきた。
驚いて声をかける俺に、顔を真っ赤にした大河が

「あ、あんたは黙って椅子になってればいいの!
 ・・・そ、それにさっきは竜児からしてきたんだし、その・・・・・・いやなの?」

なんて言いながら不安げに見上げられて、いやだなんて言えなくて・・・
でも、恥ずかしいのは変わらないし、緊張して身動きができない。
そして身動きできない原因がもう1つ・・・

397 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:14:19 ID:WuPbDsOp
「なぁ泰子・・・」

「なぁに? 竜ちゃん」

大河を膝に乗せてる俺の肩に寄り掛かっている泰子。
要はみんなくっついてテレビを観ている状態で、正直落ち着かない。

「あ〜・・・さっきからにやけてるけど、このニュースそんなに面白いか?」

密着してる部分から若干緊張が伝わってくる大河とは逆に、
リラックスしきった感じで体を預けてくる泰子に見上げられて、なんだか気恥ずかしくなって
とりあえず思ったことを言ってみる。

「うぅん。なんだかこうやってゆっくりしながらみんでテレビ観てると、あぁ、家族だなぁって・・・」

「泰子・・・」

「やっちゃん・・・」

恥ずかしいのか、赤くなってちょっとハニカミながら泰子が言う。
確かにもう大河も家族の1人だって、俺も思う。
大河に到っては家庭の事情もあるのだろう。感極まって泣きそうだ。

「竜ちゃんがパパでぇ、やっちゃんがママでぇ、大河ちゃんが娘でぇ・・・」

・・・・・・・・・は?

「泰子・・・?」

「やっちゃん・・・?」

展開に付いていけないのは大河も同じらしい。俺も大河もさっきと同じようなセリフなのに含む空気が全く違う。
大河に到ってはまるで信じられないとでも言いたげな顔で固まっているし・・・

「それでぇ、大河ちゃんを寝かしつけた竜ちゃんとちょっとお喋りして、
 竜ちゃんがほっぺた赤くして『大河も大きくなってきたし・・・そろそろいいだろ?』
 って言ってお腹に手を回してぇ、やっちゃんも黙って頷いて・・・
 それで一緒にお布団に包まってぇ、竜ちゃんが『2人目はどっちがいいかな?』って・・・イヤ〜ン♪」

「やっちゃん!? なに言ってんの!?」

「・・・・・・はっ!?」

あまりの泰子の笑えない冗談に今度は俺が固まっていた。っていうかマジで何言ってんだ!?
大河は俺の膝の上から立ち上がって、顔を真っ赤にして泰子に向き直る。

「やっちゃんは竜児のママでしょ!? だから・・・だから・・・」

混乱して言いたい事が纏まらないのか? だけど、大河が言いたい事はきっと俺と同じだと思う。
泰子の笑えない冗談をどうか一喝してやってくれ。

398 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:15:19 ID:WuPbDsOp
「竜児のお嫁さんは私なの! だからやっちゃんはお義母さんでしょ!」

そうだ、俺のお嫁さんは大河ってえええええええええええ!?

「それに、私たちにはまだ赤ちゃんがいないから、竜児は『男の子と女の子のどっちだろうな?』って・・・
 まだそんなの早いのに、『大河似の可愛い子がいいな』って、それで、それで・・・」

手を頬に当てて、顔をさらに真っ赤に染めて、興奮しまくりで大河が泰子の冗談に乗ってやってる・・・
恥ずかしけりゃやらなきゃいいのに・・・むしろ止めてくれ・・・

「わ〜大河ちゃんうちの子になってくれるの? 嬉しい〜」

泰子は泰子で大河を煽ってる。包帯でぐるぐる巻きじゃなかったら、手を叩いて喜んでいただろう。
というかこの現状をどうにかしろよ張本人・・・
泰子に声をかけられたからか、大河がピタリと動きを止めた。
何故か「あ」とか「こ」とか呟いてオロオロしている。

「大河、どうした?」

「あ、りゅりゅ、りゅうじぃ・・・・・・これは」

「泰子の冗談に付き合ってくれたんだろ?」

「え?」

「だから、泰子の冗談に付き合ってくれたんだろ? 分かってるから落ち着けよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ん?なんで黙ってるんだ大河は?

「イーッイイッ!イーーーーーーーー!」

突然インコちゃんが騒ぎ出した。既に羽毛は1/4以上抜け落ちているが、
それでもインコちゃんは羽毛を撒き散らしながら騒ぐのを止めない。どうしたんだ?

「・・・・・・そうよ! やっちゃんの冗談に便乗したの! そうそう! それだけなんだから・・・
 だから勘違いしないでよ! 本気にしないでよ!」

「お、おぅ。だから分かってるってば」

「やっちゃんは冗談じゃないよ〜?」

「ちょっ!? やっちゃん!」

大河がポカポカ叩いてくるが、いつもと違って全然痛くない。それに何でそんなに必死になんだよ。
そして泰子はまだ引っ張るのか。もう十分からかっただろうに。
あれ? そういえばインコちゃんがいつのまにか大人しくなってる。何だったんだ? 一体。

399 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:16:10 ID:WuPbDsOp
ふと時計を見ると、丁度日付が変わるところだった。そろそろお開きにした方がいいな。

「泰子も大河も分かったって。ただ、今日はもう遅いし、お茶飲んで寝ようぜ」

大河はまだ何か言いたげだったが、時刻を確認するとしぶしぶという感じで座った。
冗談でもあんな事を言ったせいか、さすがに俺の膝の上じゃなくって床に座っている。
それでも俺の隣に座るのか・・・
泰子も俺もさっきから動いてないので、今度はみんな並んでテレビを観る。

羊羹を一口で食い、温くなったお茶を一気に流し込む大河に熱いお茶を注いでやり、
俺も自分のお茶を一口啜ってから、湯飲みを持ち替えて泰子に飲ませようと振り返る。
振り返った先で泰子は

「ん・・・」

って目を瞑り、少し顔を上げ・・・ヤバイ。この体勢は今朝見た。だから泰子が何がしたいかは分かる。
分かるが、またあれをやるのか? 大河が居るのに? そうだ大河は今・・・

「・・・・・・竜ちゃんはやくぅ・・・」

更に密着しないでくれ。声を出すな。大河に気付かれ・・・

「ねぇ、やっちゃんなにやってんの? 目瞑って」

気付かれた。い、いや、まだ泰子が何をしてるか分かっていないようだ。
今の内に昼間買っておいたストローを・・・

「竜ちゃんにお茶もらおうと思ってぇ」

「なんだ。なら早くしなさいよ、竜児」

「お、おぅ・・・」

さらっと言っちまう泰子に向かって湯飲みを突き出すが・・・
不満げに俺を見上げて

「・・・・・・竜ちゃん、朝みたいに口うt」

「あ、そういえばスーパーでストロー買っといたんだ。持ってくるからちょっと待ってろ」

危ねぇ・・・言い切らせる前に阻止できた。できたよな?
俺はそのまま立ち上がり、ストローを仕舞った筈の台所へ

「竜ちゃんに飲ませてほしいのにぃ・・・お口から」

「「 !? 」」

行かないで玄関へ向かった。
なんで目に涙を溜めてそんなこと言うんだよ! なんでちょっと恥ずかしげに言うんだよ!
走れ俺。靴なんていいから、とりあえず大河が落ち着くまで誰かの家に・・・
そうだ川嶋! なりふりかまっていられない。頼み込めばきっと・・・

400 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:17:08 ID:WuPbDsOp

「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」

・・・・・・結論だけ言うと、俺は表どころか玄関からも出られなかった。
人間を辞めたような叫び声で俺を捕らえた大河の手によって・・・


「・・・ねぇ駄犬? さっきの発言はどういうことなの? 『詳しく』教えてくれないかしら?」

「言ったのは俺じゃねぇ・・・それに、俺はただ水を飲ませただけで・・・」

正座姿勢再び。なんなんだ今日は・・・俺はそんなに悪いことをしたのか?

「ふぅん・・・どんな格好で水を飲ませたの」

大河、文面は疑問系なのに?が入ってないぞ。
ただ、その事については俺からは絶対に言えない。俺の命と羞恥心に懸けて。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「へぇぇぇ・・・ご主人様をシカトするのね、駄犬のくせに・・・ねぇやっちゃん?」

「なぁにぃ? 大河ちゃん」

ヤバイ、大河は黙秘してる俺に痺れを切らして、泰子に事の成り行きを訊く気だ。
さっきっからほっぺた膨らまして俺と大河のやり取りを見ていた泰子に、大河が尋ねる。

「今朝 竜児は やっちゃんに どうやってお水を飲ませたの?」

一々言葉を区切るな、恐ぇよ・・・
だけど泰子なら、さっきみたいに大切な部分をぼかして話せるだろう。
ああ見えて泰子だって色々

「竜ちゃん、口移しでお水飲ませてくれたのよ〜。おいしかったぁ・・・」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

余計な一言まで加えて、ウットリとしながら簡潔に答える泰子に真っ白になる俺と大河を他所に、
泰子は包帯まみれの手を頬に添えて更に続ける。

「すっごくドキドキしちゃったわ〜・・・最初、冗談のつもりで言ってみたら、
 竜ちゃんとっても恥ずかしそうだったんだけど、最後はやっちゃんのお願い聞いてくれてぇ・・・」

大河の体が小刻みに震えだしたが、正座のせいではなく、別の意味で足が震えている俺にはどうしようもない。

「だからぁ・・・竜ちゃん、またおねがい・・・・・・」

頼むから、誤解を生むから息子を潤んだ瞳で見つめないでくれ。
そして『また』はないかもしれない・・・
大河がゆっくりと動き出したから

401 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:18:26 ID:WuPbDsOp
「・・・・・・・・・・・・ねぇ」

「・・・・・・おぅ・・・・・・」

口が重い・・・自分の口じゃないみたいだ・・・だけどこの場を乗り切る頼みはこの口しかない。
下手なことは言えない。この状況、そして大河相手だと1つ選択肢を間違えたらその場で終わる。俺の命が・・・
大河は一回深呼吸して目を閉じ、ゆっくりと開いてから喋りだした。

「竜児・・・『口移し』ってどういうこと・・・そういえば今朝、
 なんか口元がいつもより赤かったような気もするんだけど・・・・・・ホントなの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・おぅ」

頼みの口は期待はずれだった。
だけど、良い言い訳が思いつかなかったんじゃない。言い訳を言ってしまったら余計に大河を傷つける気がして、
俺は大河の質問に、ただ肯定することしかできなかった。

一瞬間が空いて

「・・・そう・・・・・・」

そして

「う・・・うぅ・・・うぅ〜・・・ぐしゅっ・・・・・・うぅぅ・・・ひっく・・・・・・」

「!?」

ポロポロと涙を流しだした。なんでだ!?

「た、大河!? お前一体どうしたって・・・」

「うるさいっ! なんでもないわよ!!」

両手をまぶたに当ててゴシゴシしながら怒る大河。急にそんな状態になって、なんでもない訳ないだろうが。
俺は片膝を着いて目線を合わせ、大河の肩に手を置く。

「大河。ちょっと落ち着けよ。突然泣き出して、放っておける訳ないだろう?」

「ぐす・・・知らないわよ・・・ほっといてよ・・・変態バカ犬・・・」

キツイ言葉だけど、いつもの大河じゃないみたいに力が篭っていない。
俺は肩に置いた手に少しだけ力を入れて、大河を引き寄せる。

「なぁ大河? 一体なんで泣いてんだよ・・・」

「・・・っ! そんなんだからあんたは駄犬で、ばかちーにからかわれて、みのりんとは何時まで経っても上手く行かないのよ!」

なっ・・・・・・

「そんなこと関係無いだろう? 今は、なんでお前が泣いてるのか訊いて・・・」

「うるさいうるさいうるさい! やっちゃんとキスしたくせに! 竜児なんて大っ嫌い!!」

402 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:19:13 ID:WuPbDsOp
無茶苦茶だ。あれはその・・・手を怪我してる泰子に水を飲ませただけだ。
それ以外の意味なんて・・・それに

「だから、それとこれと何の関係があるんだよ・・・あれは泰子に水を飲ませただけだし、
 俺と泰子はそもそも親子で・・・だから、変な意味でしたんじゃない。
 それにお前は元々北村の事が・・・だから、何で俺が誰かとキスしたとかって話しになるんだよ」

「ぐっ・・・」

「竜ちゃん・・・」

今まで黙っていた泰子の声によって会話が途切れる。
見ると、泰子は泣いてるような、怒っているような・・・とにかく、辛そうな顔で俺と大河を見ている。
そんな顔すんなよ。そんな顔させたくなかったんだよ。
大河にだって、当たり前だけど泣いてほしくなんかないだけなんだ。
人一倍努力家だって知ってるから。自分が、人よりもちょっとだけ周りの目を気にし過ぎてるだけだって知ってほしかったから。
心からそう思っていた。だけど、今目の前に居る2人は・・・・・・・・・
大河の肩に手を置いたまま項垂れる俺に、不意に大河が口を開く。

「竜児・・・痛いよ・・・」

「あ、あぁ・・・スマン・・・」

大河の肩から手をどけて、だけど目線だけはしっかりと合わせる。

「大河、その・・・俺は」

「ごめんなさい」

「大河?」

「大河ちゃん?」

いきなり頭を下げる大河に途惑う俺と泰子に、大河が続ける。

「私、ちょっと頭に血が昇っちゃって、それでよく分かんない事言っちゃって・・・
 そうだよね、竜児とやっちゃんは親子なんだから、そんな変な意味で、あの・・・とにかくごめんなさい」

急に謝る大河にちょっと面食らったけど、心のどこかで俺は安心した。

「俺の方こそ、えっと・・・ごめんな、大河」

「うぅん、もういいの・・・」

「「・・・・・・」」

403 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:19:59 ID:WuPbDsOp
謝る理由が見当たらないけど、仲直りのつもりで俺も謝ってしまう。
大河も恥ずかしいのか、俯き気味に返事してくる。
そうすると、お互いかける言葉を失って、何か声をかけるべきか考えてしまい、暫く沈黙してしまったが

「竜ちゃんも大河ちゃんも仲直りしたんだから、そんなに暗くなってちゃだめよ?」

泰子が場の雰囲気を軽くしてくれた。こんな時は、やっぱり母親って感じがして、泰子じゃないみたいだ。

「そ、そうね・・・私、今日はもう帰るね・・・お休み。竜児、やっちゃん」

「ぁ・・・お、おぅ。お休み、大河」

「おやすみ〜大河ちゃん」

一息で言い切って、大河はいそいそと自分の家へ帰っていってしまった。
送って行こうかと思っていたんだが、タイミングを逸してしまったし、きっと大河も断るだろうと感じたから。
泰子と2人で静かになった居間に戻る。
特に何を言うでもないけど、自然に寄り添ってくる泰子と並んでテレビを観る。
さっきまで暗い雰囲気だったはずなのに、なんだかこの空気が心地よくって・・・

つい、さっきの口論の原因になった『それ』へと手を伸ばして

「泰子、こっち向いて」

言って、冷めたお茶を一口含んで

「ん〜? なぁに・・・ん・・・・・・んぅ・・・」

30秒後位に『何で俺はやっちまったんだ!?』って後悔する自分が見えるけど、
今だけは何故か気にならなかった。

顔を離して、ポーっと俺を見ている泰子になんて言っていいか分からなくて

「そ、そろそろ寝るか?」

なんて、聞き様によってはって言うか、もう確実にアレな言葉を吐いてしまい。
すぐさま気付いて汗をダラダラ流す俺に泰子が

「そ、そうだね・・・その」

チラチラこっちを見るな。意識しちまうだろうが。いや俺、母親にナニを意識する気だ。

「その前に・・・おトイレ連れってって・・・」

珍しく消え入りそうな声で耳打ちしてくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「や、泰子? やっぱりトイレはその・・・」

「お願い・・・・・・漏れちゃう・・・・・・」

404 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/18(火) 22:20:49 ID:WuPbDsOp
言いたい事は分かるよ
セリフ多くてgdgdな上に強引で、ネタに走りすぎてしかも中途半端っていう・・・
それにやっちゃんLOVEとか言っといて大河分が多量に・・・サーセン
でも多分それも次で終わるよ。
できれば思いっきり竜ちゃんとやっちゃんをラブラブさせたいよ。エロないけど・・・サーセン
あと裸族は空気を読んだようです。

405 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 22:24:24 ID:qT51gQW5
GJ!GJ!
続きは?続きはまだなの?

406 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 22:49:12 ID:AuzG0l9f
続きがきになるぅぅうぅぅぅ!
ともかくGJ!!

407 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 23:10:02 ID:C5119Y87
なんだ連日の素晴らしいssの連投ぶりは…www
GJ!!GJ!!

祭りか?とらドラ祭りなのかw?

408 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 23:15:08 ID:AuzG0l9f
アニメ効果やべぇぇえぇぇぇ

409 :名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 23:36:55 ID:EEbXj6Rr
>>404
GJエロあってもいいよ!あと裸族自重するな。

410 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:06:39 ID:c0BruRbk
アニメのせいなのか何なのか
      すみれと祐作 とか  大河と幸太 とか すみれとさくら とか さくらと幸太(幸太とさくら ・・・ なのか?)
      って無いのね。

411 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:13:51 ID:/XzJZQU4
投下していい?

412 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:14:04 ID:cBjbZL2+
あと一回で終わり!?
何を言う! まだまだ続けるんだ! いや、続けて下さい!

413 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:17:00 ID:/XzJZQU4
あー……また今度にします

414 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:18:03 ID:BxmPfdZI
いや、今投下したまえ

415 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:21:20 ID:+spTHZuh
GJ!
続きが気になるよ〜

>>410一つ頼んだ



416 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:22:54 ID:6HwNE6+v
投下してください

417 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:23:02 ID:+spTHZuh
>>413
今すぐGOGO!

418 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:26:02 ID:c0BruRbk
>>411 >>413
今すぐ、セーフティ・ロックを外して、トリガーを引くんだ。

>>415
よし、今から仕込んでくる。仕込み終わったら投下する。

419 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:26:13 ID:ZgVSDPDw
タイミング的には問題ないんじゃなかろうか?
いやしかし、投下ラッシュすげーw

420 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:50:47 ID:zhU07lfb
まぁ気長に待つぜ!

421 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 01:22:03 ID:QYEjNcj0
久々に来たが、これがアニメ化の影響か・・・

422 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 04:20:21 ID:1nWbjEym
アニメ化効果すごすぎワロタ
数ヶ月前までが嘘のようだ

423 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 12:58:22 ID:xfKJg+Ym
この投下ラッシュは全盛期の谷川スレを思い出すな…

424 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 14:15:53 ID:VmhxKRKm
何年待ったかこの時を

425 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 16:33:51 ID:FxepOEld
二年くらい

426 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 16:35:01 ID:lczcXY2n
そこは3年にしてほしかった

427 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 16:51:14 ID:17Qk//M3
竜虎
http://www.hsjp.net/upload/src/up52962.jpg

428 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 17:07:31 ID:lqTQvt8Z
黒ニーソがいいっすな

429 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:02:40 ID:u5to/WtH
なんでageてしまうん?

430 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/19(水) 18:06:34 ID:dNq/aAdk
>>427
つ 命名「高須虎舞竜」
これ程両親の名前を受け継ぐ当て字は見た事ねぇよ
そして黒ニーソは着けたまま事に及ぶとは流石竜ちゃん
男塾一号生筆頭はやることがちげぇ

>>412
え?マジで?マジで言ってんの?
例えば、例えばの話だぜ・・・?

普段竜ちゃんに肩出し乳出しの服を見られて慣れてる筈なのに、
竜ちゃんにお風呂で体を流してもらってモジモジするやっちゃんとか・・・

ちょっといい雰囲気になっちゃったりしてる時に、
竜ちゃんの様子を見がてらお見舞いに来た大河やみのりんや亜美ちんに
対抗心燃やしちゃって3人と張り合っちゃうやっちゃんとか・・・

その後拗ねちゃって、
「竜ちゃんだってパパみたいに私を追いてっちゃうんでしょ・・・」
って、一人称が私になる程ナーバスになるやっちゃんに
「バカなこと言ってると怒るぞ」
とか言って背中からギュッてする竜ちゃんに、ボロボロ泣いちゃうやっちゃんとか・・・

基本竜児の目線で話を進めるつもりだからどうしても表現できない部分が出てくるし、
今までの内容も考えて、他の日常描写や入れなくてもいいようなネタを入れると
どんだけ長くなるんだよこれ・・・
ぶっちゃけ多くても3回の投稿と踏んでいた俺には予想外だったんだぜ
マジでgdgdにも程があんだろ・・・
今挙げたのも、考えてはいたけど入れられなかったネタの一部なんだよ
だからこのレスはただのネタとして、例えばの話として心のゴミ箱に捨てといてね

431 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:09:49 ID:u5to/WtH
長編予告アザースっ!

432 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:35:57 ID:G/0pKE0H
>>431
さっさと完成させるんだぞ?

433 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 19:30:37 ID:73gulg4A
>>427
あれほどゴムをつけろと

434 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:06:15 ID:R5nMw1ka
>>433
竜サイズのゴム帽子とか、手乗り寅サイズの挿入具って、簡単に買えましたっけ?
4巻で、夢にまで見たのですから、大河は文句言いながらも本気でしょ?
ていうか、一番ハシャグの、やっちゃんかな?大河の子、やっちゃんの孫ができたら。


435 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:09:01 ID:W5Wy8+Af
つピル

436 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:15:25 ID:AAdWaLCu
やっちゃん30代でおばあちゃんかぁ

437 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:38:57 ID:qgOn+zEP
子供の育ち具合によっては母子なのに姉妹に見えたりとかするんだろうな

438 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:56:50 ID:aklP/G1M
最後の部分ちょっと書き足してみました

439 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:57:34 ID:aklP/G1M

「ほんとに!、川嶋がそういうやつだってのはわかっててこっちも付き合ってるんだから…、
つかマジでどうした?、今更腹黒モード封印しようってんなら正直そうされた方が気持ち悪いぞ俺としては」

さりげなく切り出したつもりだったが、亜美の様子がどこかおかしいのに気付いたのか
竜児も焦った様子でまくし立てる

「腹黒って…、気持ち悪いって…、随分言ってくれわね…」

「あ、いや、今のは言葉の綾っていうか…。まあ、なんつーか。…うーん…。
とにかく、おまえはおまえのしたいようにしてればいい、と思う。少なくともそれで俺がおまえのこと嫌になるって事はない。」


すっと、言葉が胸におりた
夕日が、それに照らされる竜児が、一段と眩しくなった気がする


「そっか」

「そうだ」

「さんきゅ、高須くん」


自然に、何も意識することなく言葉が出る。今自分は絶対笑っているだろう。
とても安心した顔で。


「…おりゃっ」

「ちょ、なんだよ川嶋!」

竜児の腕を取り、思いっきり身を寄せる

「いいでしょこのくらい、やりたいようにやれって言ったじゃん、
さっきの高須くんちょっとだけかっこよかったから、亜美ちゃんからご褒美☆」

「おまえなあ…」

「へへ」

今にも沈もうとしている太陽は、全てを赤く染め上げている。
竜児の顔も街並みも、みんなみんなまっかっかだ
今なら、きっと赤くなっている自分の顔も、ごまかせるだろう


竜児と別れる大通りまでもう少し。
腕を組み、竜児の体温を感じながら共に見る今日の夕暮れは、
昨日よりも、今日まで見てきたどの時よりも、美しく見えた

440 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 21:58:30 ID:aklP/G1M
一昨日辺りに某スピッツの曲を元にした亜美話書き込んだ者です
こっ恥ずかしさ堪えて自分の書いた駄文読み返してみたら最後あっさりしすぎな気がしたので、
蛇足ですがちょこっと付けたしてみました
自己満でしかない物をわざわざ書き込むうえに本当にちょこっとですいません
改悪だと感じた方おられましたら本当にすいません


441 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:17:49 ID:+gAhoEya
どうでもいいけど「!」や「?」の後に「、」いらねぇよ

442 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:38:25 ID:xNyQnlEk
自分も波に乗じて投下してみる・・・けど。
こんなことするの初めてなので、面白くなかったら無視してくれてかまわないっす
あとSSは下手っぴかもしれない。勢いのあるままに書いたから

ああ、なんかごめんなさいって云いたい気持ちに


443 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:44:59 ID:xNyQnlEk

「・・・ふう、やっと片付いた」

本日のお仕事お疲れ様でした、と一人わびしく労いの言葉をかけながら、季節の折り目よろしく現役引退など致さず、まだまだ稼働中のこたつに重い腰を下ろした。
やるべき家事のノルマを果たした竜司は、ただぎらぎら凍てつく三白眼から原子光線を出力最大に放つが如く、今後の殺人スケジュールについて計画をたてているのでない。
テレビから流れる午後の番組を何ともなしにぼんやりと眺めているだけだ。
もうじき春休み終了間際の数日前だと言うのに、我が邸宅で送る高須家での生活というものは一見してほんの些末な変化さえも来さない、至って代わり映えもしない普段通りの毎日。
そこには何の変わり果てたモノなんて存在しない。
我が家の愛しくてたまらないインコちゃんも今日は珍しくもお昼寝モード突入三時間目である。
只今の竜司の心情は、まさに平穏な春の日差しが差し込んでいる。
実際には隣に聳え立つとある人物の高級マンションの為に一欠片の太陽の光さえも恵まれていない状況なのだが、そのことについて事細かに指摘いたすのは野暮ったい行為そのもの。
きつく口チャックして心のゴミ箱にポイ、見事に綺麗な軌跡を描いて、ナイスシュート。

ナイッシュ、ギンギラ眼光選手が華麗に三点のポイントを奪取!・・・ではなくて。

そんな心地よい午後の一息を味わっている竜司に忍び寄る影が。
否、暗闇に閉ざされた空間を這いずる小柄な虎が。

・・・にゅる。

「おうっ!!」

「りゅうじいい、お腹へったー。オヤツか何か食いモンをよこしなさいよ」

こたつの中から顔だけを覗かせて下から竜司を見上げてくる、我が家に居つく者。ちゃっかり胡座をかく足の上に頭を乗っけて来て。
この人は俗に手乗りタイガーと呼ばれる者。虎は虎であっても、強力なスマッシュを得物にブンブン振り回す、元日本チャンピオンでもなければ、レスラーと死闘を繰り広げるマスク野郎のことを指摘している訳でもない。
その本名は逢坂 大河。
たとえ天変地異の大災害が起ころうとも死ぬまで我意を貫き通すであろう、そんな気を彷彿させそうな人物。
唯我独尊という言葉は大河という人物の存在意義の中枢を担う、と竜司は豪語するだろう。もちろん本人に対し秘匿なのが前提で。


444 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:46:32 ID:xNyQnlEk

「オヤツなら確か、昨日買ってきたヨーグルトが一個、冷蔵庫に残ったと思うが」

「ん」

・・・ペシ、ペシ、ペシ。

頷き返事一つ、大河はカバーから片手を抜き出して、力の抜けた強さで竜司の太ももを叩き始めた。
別にこれといって痛くもかゆくもないのだが、強いて挙げるなら今この瞬間に安息をつこうとした矢先に前述のような行為をされたら、鬱陶しい事この上ない。

「・・・何だよ、この手は」

「見て判らない?私に代わって早急にそのヨーグルトを取ってきなさいという意志表示よ。それぐらい察しなさいよ。まったく、竜司は所詮主人の意図さえ汲み取れやできないあわれな駄犬にしか過ぎないって事ね。おまけに面倒くさい」

「んなこと判るかっての。いや、面倒くさがらずにそんぐらい自分で行動に移れよ」

「やだ。寒いからこのコタツから出たくない」

いつになく酷い言い草アンド一段と駄々っ子ぶりが進行しているような気がしてならないが、あえて抗議という名の下の反論をしようものなら、さらなる斜線軸が下方向の罵詈雑言が飛び出してくるのが関の山だ。
何回、何十回、同じ事を繰り返していたら、その先の展開を予測するのは、高須流水鉄砲をつくって飛ばしたりすることよりも容易い。

「はあ、しかたねえな」

「できたら、温かいハチミツ入りホットミルクもお願い」

「ちょっと待て。さり気なく注文を追加しようとするなよ」

「つべこべ言わずに。主人様は今モーレツに飲み物もいっしょに飲みたい気分なのよ」

・・・バシ、バシ、バシ。

大河は狙いを変更して胸を叩きだした。それもわりと力が籠もった威力で。
鬱陶しいどころか、強制的に空気をはき出させる勢いで叩いてくるものだから今度は呼吸がしづらいし、実際息苦しくなってきたからたまらない。
竜司は仕方なく、小柄な虎の要望を叶えるべく、再び重い腰を上げてキッチンの方に向かった。

「あいた」

ただ立ち上がる際に、ほんの少し無造作かつ乱暴に大河の頭を横に除けて。竜司なりのちょっとした仕返しであった。


445 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:48:52 ID:xNyQnlEk





「ほら、あーん」

「ああーん」

・・・パック、モグモグ。ゴックン。

再度膝の上に頭を乗っけてきた大河の口元にスプーンで掬ったヨーグルトを顔に落とさないように細心の注意を払いつつ、慎重な動作でツバメの雛鳥のごとく開けて待っている大河のお口に運んでいく。
咥えたら直ぐさまにスプーンを引き抜く。
そして、まだ中身のあるカップからヨーグルトを掬い上げる。
この作業を何度も淡々と繰り返すが、その間ずっと大河は特にこれといった文句も言ってきたりもせずに黙々と食べている。
だから、竜司もあえて気にしないでぼけーっと当てもなく室内を見渡したりしてちょっと間だけ暇を持て余す。

あ、窓の付近の壁に小さなカビが。
おのれ、最近編み出した我が必殺お掃除殺法の餌食にしてくれるわ。
覚悟するがよい、跡形もなく葬り去ってやるからな。がはは。

「おいこら、このバカ犬。さっきから延々とスプーンばっかり押しつけたりしないで、終わったらさっさと退けなさい、て痛い」

「ん?て、おう!!すまん、大河」


446 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:49:49 ID:xNyQnlEk

竜司は瞑想とは言い難い状態から慌てて我に返って、ぐりぐりと大河の鼻に押しつけていたスプーンを引っ込めた。
途端に大河の両目がだんだんと剣呑な色合いを帯び始める。
心なしか冷や汗が垂れてきたような感じがして、下から大きな危うい虎がもたげてきた錯覚に陥る。
焦燥に駆り立てられるままに必死に威圧感ある視線から逃れようと、竜司はそこで手に持つヨーグルトの容器の中を見た。
底の隅にまだヨーグルトの欠片が残っている。

MOTTAINAI精神発動。食べ物の残滓の残したままでいるのは許せない。ああ、MOTTAINAI!

そのままスプーンで容器の中身をまさぐって口に放り込んだ。
ブルーベリーの味が染みるように口内に広がる。
その行為はいささか行儀の悪いものであったが、下方の大河から意識をそらそうと必死の竜司はそういった気配りに気づく余裕がない。

「あ・・・」

「ん、どうかしたか?もしかしてヨーグルトの欠片が欲しかったのか?」

「いや、ななんでもないんだから」

勢いが消沈して鳴りを潜めた大河を見下ろすが、なぜか視線を合わせたりもしないで横にそらされた。わずかに頬が紅くなっている気がする。

おい大河、顔が赤いぞ、さてはお前コタツで温まり過ぎたんだろ、のぼせてしまうからさっさと這い出してこい。

という台詞が喉まで出掛かったが、それをあえて声に出して言ったりはしなかった。
どうしてかと言うと、釈然としない空気に呑まれたのだろうか、そんな事を面と向かって気軽に言い出してはいけないような気がしたからだ。
まだインコちゃんもお休みモードだから、本当に物静かであるのに、大河もまた無言になり始めた。
ほんの刹那、竜司も顔の温度が上がってきだした。

(続く)・・かも?


447 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:53:34 ID:xNyQnlEk
これにて、一応終わりです。
後、題名つけ忘れたから、ここに投下

「竜虎のif後日談的一コマ」

これを読んで憤りを感じた人、ごめんなさいです。

448 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:53:58 ID:G/0pKE0H
意外にこのスレには乱交が少ないな。

ヒロイン同士が今現在、睨み合っているからかもな

449 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:54:24 ID:A1HhFQa7
乙ー
続きが欲しいぜー

450 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:42:12 ID:Z+6wYw1m
乙乙。
勢いあってすらっと読めたなあ。
続き期待。
その時は竜児の名前をよろしくね。

451 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:53:10 ID:J3myUUqC
>>438
書き足しGJ!
さらに良くなったと思います。
あみドラGJGJ!

452 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:58:03 ID:BxmPfdZI
今日も投下祭り継続中みたいなので
竜児×大河非エロいきます
タイトルは『写真』

453 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:59:02 ID:BxmPfdZI
「おーい、大河ー。おはよーう、起きろー。」
季節は秋から冬へ移り変わろうという頃。
竜児は朝の日課の一つである大河を目覚めさせるために、
合鍵を使ってこの高級分譲マンションに入った。
時刻は7時すぎ。毎朝まず大河を起こし、
その後大河が着替えや準備をしている間に朝食を用意するのだ。
季節が秋から冬に移り変わる11月、
どんよりとした空と突き刺さる風から開放され、
竜児は靴を脱ぎながら一息ついた。


「入るぞ、起きろー。」
手乗りタイガーとはいえ女の子の寝室だ。
一応ノックをするが、返事があったことは一度もない。
竜児はいつものようにドアを開ける。

「朝だぞ。おい、起きろ。」
部屋の真ん中に鎮座する天蓋付きの特大のベッド、
その真ん中で眠る小さな小さな女の子は、小さな体をさらに丸めて、フワフワの布団に包まれていた。
まるで絵本の中のお姫様のような少女は、
しかし決して父親の用意した城の中で住むことを強要されている囚われのプリンセスではなく、
どれだけ傷ついても自らの足で荒野を駆ける孤高の虎であることを竜児はよく知っている。
竜児は枕元に歩み寄り、慎重に体をゆする。

「起きろ大河。ほら朝だぞ、ほら。」
「………ん………りゅう…じ?」
例えるなら人形に魂が宿った瞬間だ。
白いまぶたがゆっくりと開かれ、大河は生まれたての小鳥のような目で竜児を見た。
そして小さくその名を呟いた。

「おう、朝だぞ。起きたか?」
「……うん。……おはよ。」
体を起こし、大あくび。目をこする大河。
「おう、おはよう。起きたら準備しろよ。メシの支度してくるから。」
竜児は立ち上がり、ドアの方へ向かう。
時間はまだ余裕はあるが、ゆっくりもしてられない。




454 :名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:59:37 ID:BxmPfdZI


しかし、竜児は見つけてしまった。
「ったく、また制服こんなところに放り出して。ぐちゃぐちゃじゃねえか。」
クローゼットの前に乱雑に脱ぎ捨てられた制服。竜児はこういうのはガマンならない性分だ。
拾い上げ、埃を払う。と、
そのとき、ポケットから何かが落ちた。

「ん…、生徒手帳か…。」
それは見慣れた生徒手帳だった。
竜児はかがんで拾おうとする。
そして、そのとき、何かが手帳に挿んであることに気づいた。
手帳から顔を出しているそれに竜児は見覚えがあった。
「これ、あのときの北村との、写真か。」
拾い上げ、呟く。
「いい写真だよな。」
あの後夜祭のキャンプファイヤーのときの、大河と北村の写真。
手を取り合う二人は微笑み、幻想的な雰囲気に包まれていた。
大河がこれを買っていたのは知っていたが、手帳に挿んで持ち歩いていたのは知らなかった。



竜児の脳裏をよぎる、あの日の思い出。
あの日感じた様々な想いを、竜児はゆっくりと反芻した。
しかしいつまでも眺めていては悪い。
竜児ははみ出した写真を戻し、その時、

「いやああああああああああああ!!!!!」

マンションに響く、虎の咆哮。
驚いて振り返った竜児が見たものは、
真っ赤な顔で飛びついてくる大河だった。



455 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:00:09 ID:BxmPfdZI

「ぬおっ!た、大河!?」
竜児は押し倒され、大河に馬乗りになられた。
大河はむしり取るようにして竜児の手の中の生徒手帳を奪う。
目が合う。その瞬間、真っ赤に染まった大河の頬が、さらに赤くなった気がした。
「あ、ああああんた、ななな!」
唇が震えている。
大河は目を見開き、絶叫する。

「忘れて!忘れなさい!忘れろおおおおおお!!!!!!!」

手を振り上げる大河。
ヤバい、竜児は己の勘が発する全力の警告に従い、腹筋の力で半身を起き上がらせ、大河の両手を掴む。
「やめろ、おい。」
「見られた、知られた、知られたら、生きていけないーっ!」
しかしそんなもので暴れる虎を抑えこめるはずがない。
簡単に振りほどかれ、チョップの一撃。
怯んだ竜児の竜児の腰から跳ね上がるように飛び去り、
大河はクローゼットの側に立てかけてあった木刀を掴む。

「うわっ!」
「こ、こいつで、記憶飛ばせええええええええええええ!!!!!」
思いっきり振りかぶる大河。
半年振りのその恐怖に負けず、竜児は飛び上がり、大河に抱きつく。
小さく柔らかい大河の体の感触に脳がパニックを起こしかけるが、
構わず全力で抱きしめ、暴れる大河を押さえ込んだ。

「無茶言うな!やめっ!」
「は、はな、離せぇっ!」
大河はなんとか拘束から逃れようと全力で暴れる。
その細い腕から生まれるとは思えないとんでもないパワーに竜児は弾き飛ばされそうになりながら、
なんとかなだめようと声を搾り出す。
「や、やめろ!落ち着け!いいじゃねえか北村の写真ぐらい!」
竜児の必死の叫びに、ピタッと大河は停止した。



456 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:00:42 ID:BxmPfdZI

じっくり3秒硬直し、大河は竜児の胸の中で小さく呟く。
「……北村くんの、写真?」
大河の変化に安堵し、竜児は肺に一杯詰まった空気を吐き出し、答える。
「なんなんだよ。そりゃ事故とはいえ勝手に見たのは悪かったけどよ。
 今更北村の写真見られたくらいで恥ずかしがることないだろ。」
「え、あ、うん。」
竜児の言葉に素直に頷く大河。
先ほどまでの暴君ぶりはなんだったのか、竜児は抱きしめる力を弱める。

胸の中の小さな少女は、俯いたまま動かない。
「おい、大丈夫か?」
大人しければ、本当にお人形さんのようだと思うのと同時に、
竜児は恐怖とは別の理由で心臓の鼓動が早まるのを感じた。
「……っ!」
慌てて振り払うようにして大河から離れた。
大河を抱きしめていた腕が火傷したように火照っている。

「ったく、どうしたんだよ。」
大河から目をそらし、そう言うのが精一杯だった。
「なんでもないのよ、なんでもない。」
「なんでもないってお前…。」
俯いたまま言う大河に、思わず再び手が伸びかける。
先ほどまでの様子は、どう考えてもなんでもないものじゃなかった。

「いいから!準備するから出てって!」

しかし、伸びかけた手は大河の叫びで引っ込められた。
竜児は大河の剣幕に押され、文字通り虎に威圧された小動物のように大慌てで部屋から飛び出した。




457 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:01:18 ID:BxmPfdZI


竜児が扉を閉じると同時に、大河はその場にへたり込んだ。
一度安堵の深呼吸、そして左手に掴んだ己の生徒手帳に目を落とす。
もう一度頭を持ち上げ、ドアが閉まっていることをしっかり確認した後に、手帳を開く。
そこに挟まっている北村と写っている己の写真、昨日届いたばかりのものだ。

大河は一頻りその写真を眺めた後、
再度頭を上げ、ドアを確認する。しっかり閉まっている。
大河は視線を下げ、北村との写真をめくり、重ねられていたもう一枚を見つめた。
「はぁ……。」
小さくため息をつく。
視線の先にあるのは、無我夢中で走る竜児の写真。
福男レースで実乃梨たちとデットヒートを繰り広げる竜児を正面に写したその写真は、
北村との写真の隣に掲示されていたものだった。

「はぁ……。」
再びため息。
あの日、壁に掲示されたこの写真を見たとき、
大河はこみ上げる感情を誤魔化すように哄笑したことを憶えている。

この竜児の写真を見つけたとき、喜びの気持ちが蘇った。
ようやく落ち着いた心臓が再び高鳴る。
全てに捨てられ一人ぼっちだった自分のもとへ誰よりも早く駆けつけようとする竜児。
あの時、竜児がグラウンドに現れたとき、私の全身は喜びに包まれていた。
思わずその写真に引き込まれそうになり、しかしそれも一瞬。
そんな気持ちはおくびにも出さず、背中の竜児に爆笑で答えた。
そうしなければならない気がしたのだ。

その後、合流した親友の顔を見たとき、
大河はなぜだかわからない胸の苦しみと申し訳なさを感じた。
そして逃げ出すように竜児と実乃梨を置いて立ち去った。

しかし目に焼きついたこの写真のことが、いつまでもいつまでも脳裏をよぎり、
結局大河は北村の写真の数字が並ぶ焼き増し希望のメモ用紙の左隅に、
震える指先で小さく数字を追加した。
昨日、焼き増しされた写真の束の中から、真っ先にこの写真を見つけ出した時、
大河は何かとてつもなくいけないことをしている気分になり、
気がつけば北村との写真と一緒に生徒手帳に挟み込んでいたのだった。



458 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:01:51 ID:BxmPfdZI

「なにやってんだろ、私ってば。」
小さく呟く。
こんな写真を買ってしまうなんてどうかしてる。
しかし言葉とは裏腹に、視線を写真から外すことができない。
どうしようもなく、嬉しかったのだ。
嬉しくて嬉しくて、一人こんなことをしてるなんて、
これではまるで、私は……

「おい、大河!準備できたか?」
「ひゃっ!」

リビングから聞こえた竜児の声に、
小さく飛び上がり大河は自分でも聞いたことのなかったような悲鳴をあげた。
投げ飛ばしそうになった写真を慌てて掴みなおし、背中に隠す。

「二度寝するなよ!聞いてるのか大河?」
「う、うるさいわね!起きてるわよバカ犬!」
上気する頬も高鳴る鼓動も無視し、上擦る声をなんとか抑え、
竜児の問いに大河はなんとかいつものようにぶっきらぼうに答えた。

「じゃあさっさと着替えてメシ食おうぜ。朝の演説に遅れるぞ、生徒会長候補。」
「わかってるわよ。」
大河は後ろ手に隠した写真と手帳を取り出す。
安っぽく折り込まれたビニールの中に、大切に北村との写真を挟みこむ。
そして、一瞬躊躇した後、竜児の写真をその下に隠すように慎重に仕舞い込んだ。

これは、絶対に見られてはいけないものだ。絶対に知られてはいけないものだ。
大河は、己のよく分からない気持ちごと、北村との写真で包み隠し。立ち上がった。
頬を両手で一度叩き、切り替える。
いつもの朝が、今日も始まった。

End

459 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:05:53 ID:BxmPfdZI
最近本スレでよく話題になってる、大河の生徒手帳の写真ネタです
この写真、金曜日に注文して翌週末には大河の手帳の中に入ってるわけだが
写真部が何人いるのかは知らんが現像ペース速いよね
注文殺到してるはずなのにたいしたもんだ

460 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:08:01 ID:nGDb3ZCE
ウヒョー!GJ!
大河かわええ

しっかし投下祭りはたまらんですな

461 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:15:23 ID:RJMOM+4e
乙乙
竜虎いいよ竜虎

462 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:18:06 ID:JplUMOsS
大河可愛いよ大河。ここのレベル高いなぁ。

というわけで、自分も流れに乗りたくて投下します。携帯でちまちま書いてるのもありますが、拙い文章です。お許しください…。

タイトル「だけど独身」

463 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:20:50 ID:JplUMOsS
「は?大河、今何て――」

『二度も言わせるな、この駄犬。今日はみのりんとご飯食べてくるから、私の分の夕飯はいらないって言ったのよ』

携帯電話越しに聞こえてくる、いつもの如く人を見下したようなそれを再確認した竜児の目が、大きく見開く。
隣で袋詰めをしていたおばちゃんが、悲鳴をもらしながらも袋詰めの速度を上げ、足早に逃げていく。
怯えながらも、その袋詰めは乱れることなく、綺麗に商品を区分けしたのはもはや慣れなのだろう。
竜児は更に上を行くのだが。

「お、お前が今日魚が食いたいって言ったから、もう買い物もしちまったぞ!どーすんだよ!」

『あんたが二匹食べれば?』

だから何?といった感じの投やりな返答に、竜児は尚も反論しようとするが、

『あ、みのりん、もういいの?――じゃ、そういうわけだから』

「あ、ちょ―」

っと待て、の言葉も追い付かず、電話は無機質な電子音を立て始めた。

――人に晩飯のリクエストをしておいて、櫛枝と食ってくるだと…!?何て羨ましい、いやいや身勝手な奴だ!
つーか、それなら俺だって誘ってくれてもいいじゃねえか。大河は俺を応援しているんじゃなかったのかよ…

結構下心満載な悪態を、竜児は心の中でねちねちとつく。
だが、それも自分の目の前のビニール袋を見て溜め息に変わった。入っている二尾の魚を、どう始末をつければよいのか。
今日全部使うつもりだった竜児は、割引されていた魚を購入していた。
つまり、あまり持たない魚であり、今日中に使わないと色々とよろしくない。しかも、今家には自分一人しかいないのだ。

泰子は昨日から温泉に行っている。職場の人と、二泊三日のプチ旅行だ。
「竜ちゃん一人おいて行けないー」とか何とか言っていたが、こちとら学生身分なのだ。
竜児としても、たまには泰子に羽を伸ばしてほしいと思っていたので、是非と行ってくるように話した。
最初こそ譲らなかった泰子だが、長い説得の末、漸く首を縦に振った。しぶしぶ、しかし嬉しそうに。

それでも、昨日の夕飯はいつも通り大河が来たため、少し静かなだけの夕飯だった。
だが、今日は竜児にとって、久々の一人きりの夕飯だ。
自分が作った飯を、自分一人で食べる光景を思い浮かべ、少し―本の少しだけ、寂しく感じた。

気分が沈むとともに、空模様も悪くなってきた気がする。
仕方なく、竜児はそのまま帰途に着いた。

「…ん?」

ふと、竜児のアパートにほど近い店の前に、独りぽつんと立ち尽くしている女性がいた。
どこかで見たことあるような気が、と目を凝らし、

「おうっ…」

その姿をはっきり確認した時、竜児は思わず声を上げた。

(な、なぜこんなとこに?)

――そこには、担任の恋ヶ窪ゆり(独身/30)がいた。

464 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:22:42 ID:JplUMOsS
「あ、あは、あはは。小言を言われながらわざわざ仕事を早めに切り上げて来たのに、[親族の結婚式の為臨時休業します]?
なにそれ、私への当て付け?『三十路の独身が来るから結婚式で店閉めちゃえ』ってか、あ?」

死んだ魚の様な目をしながら、呪祖の様に呟く独身(30)に、さすがの竜児も後退った。
他に、人がいないのが救いか。

学校以外で独身(30)とエンカウントするのは、別に初めてのことではない。
スーパーで、カップ麺や菓子パンを籠に詰め込んでいる場を目撃した時もある。
はたまた、春田達と別れた休日、『独りで』居酒屋に入っていく姿も見掛けた。
その度、竜児は込み上げてくる何かを懸命に押さえ付つ、そしていつも思うのだ。
頑張ろう、独身(30)だって、先生だって頑張っているのだから、と。

思うが、今の独身には正直近寄り辛い。
しかし、その道を通らなければ大回りをして帰ることになってしまう。

(ばれないように、ゆっくり)

だが約束は裏切らない。吸い込まれるように、竜児の足は空き缶を蹴り飛ばした。
渇いた音が、そう広くない道に響きわたる。竜児は、ゆっくりと独身の方を見た。

「ひっ…!」

つい、情けない声が出てしまった。独身の顔は、無表情だがしっかりと竜児の方を向いていた。
真正面から見たその目には、まるで正気が灯っていない。
そう、その目を竜児は最近見た。今自分が持っている、このお手製エコバッグにいる魚の如くだった。

「こ、恋ヶ窪先生…?」

時が止まり、十数秒。沈黙が辛くなった竜児は、微かな声で呼び掛けた。
びくっ、と独身の体が大きく震え、徐々にその視線は竜児をはっきりと捕えていった。

465 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:28:36 ID:JplUMOsS
「…あら?高須くん、こんにちわ。こんなところで会うなんて、奇遇ですね」

今更竜児に気付き、何事もなかったように独身は普段の表情に戻った。

「あ、いや、俺の家はこの辺りなんで。むしろ、何で先生がいるのかが不思議です」
ああ、そういえば。と、独身は手を打つ。竜児の住所思い出したのだろう。
少しだけ照れたように、話した。

「あのね、ここのお店の料理が美味しいって他の子から聞いたの。
だから、先生は少し、少しだけ早めにお仕事を終わらせて、来てみたんだけど…」

臨時休業だった、ということらしい。はぁ、と独身は肩を落とす。
一瞬、舌打が聞こえたのは気のせいだろう、と竜児は自分に言い聞かした。

「高須くんは…お買い物の帰りなのね?高須くんが、毎日ご飯を作ってるのよね」

「偉い偉い」と言わんばかりの独身の優しい視線に、竜児は少し気恥ずかしくなり、
「別に、普通です」とそっけなく答えた。

「謙遜しなくてもいいのよ。むしろ、誇ってもいいくらいなんですから。
あ、もちろん、先生も自炊はしますよ。だけど、毎日の献立を考えるのが大変なのよね。
だから、たまに、本当にたまに手を抜いちゃって、外食とかでもいいかなーっていうのもあるのよ、うん」

嘘を付けぇ!と叫びたくのをぐっとこらえ、
竜児は独身の言い訳(にしか竜児には聞こえない)をひたすらに受け流した。
一度話出すとなかなか止まらない、独身の癖が発動した。
どこかで話を切らないと、ずっと独身のターンは終わらない。長期戦を覚悟した竜児だった。

466 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:29:59 ID:JplUMOsS
しかし、ふいに独身の会話が途切れた。二人の頭に冷たい粒が当たり、二人して空を見上げた。
随分と厚い雨雲が、ずっと先まで続いていた。

「あら…」

「雨、ですね」

降り出した雨は意外とすぐに強くなり、二人は目の前の店の日差しに待避した。
雨脚はそれほどではないにしろ、傘は必要なくらい降っている。
竜児は走ればすぐそこだが、独身はそうも行かなかった。
雨は暫く止みそうになく、独身の口からは本日何度目かの溜め息が溢れた。

「はぁ…この雨だし、どこかコンビニで傘を買って、お弁当もついでに買おうかしら…」

そんな独身の小さな呟きを、しかし竜児は聞き逃さなかった。
クワッと目が開き、独身の横顔に向けられる。

この独身め…学校で出前ものばかり食っている挙句、コンビニ弁当だと?
塩分過多にもほどがある!確か前見たときには、菓子パンやカップ麺ばかり買い込んでいた。
やっぱ自炊する気ゼロじゃねぇか!しかも、割り箸なんぞも!
飯ぐらい材料を買え!作れ!食え!
箸ぐらい使え!洗え!
ああ、誰かこの独身に人並みの食事と俺のエコ魂を――!!

はっ、と竜児の視線は己がエコバッグに向く。少しの思考の後、ニヤリと口端がつり上がった。
そんな竜児の心境を知るわけなく、突然うつ向いた竜児に、独身は心配そうに声をかけた。

「た、高須くん?どうしたの?具合い悪くなったの?大丈夫――」「先生!!」

「は、はいっ!?」

突如大きな声で呼ばれ、独身はその場に変なポーズでかたまった。

高須竜児という人間は、目付きが悪いだけであり、それ故誤解されているが非常に真面目な性格であることは、
担任である独身は十分理解しているつもりである。
むしろ、独身から見れば、確かに目付きは犯罪者級で完全に反則だが、一年も担任してればそれにも慣れるし、
まだまだ高校生なのだ。
であるが、それでもその鋭くギラついた視線が自分に向けられると、多少は体がこわばってしまう。
実際、今の竜児は獲物を逃さんといった思惑に間違いはないわけで、普段とは大分違うのだが。
そういうわけでその眼力は更に強まり、今まで見たことのない竜児の雰囲気(と目)に、
独身はもはや恐怖に身を震わせていた。

「あ、あのね、高須くん。先生、な、何か気に障ること、い、言っちゃったのかなーって。
だから、そういうのがあったら、え、遠慮なく言ってもいいんですよ?
そしたら、先生も、ほら、ちゃんと謝りますから。だから」

そんな独身の言葉は全く聞いておらず、竜児の口が開く。
と同時に、本日一番の殺人高須ビームが独身を貫いた。

「雨宿り、ついでに、家に、飯を、食いに、来ませんか!!」

意味を知ってか知らずか、独身はただただ涙目で何度も頷いていた。

467 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:33:08 ID:JplUMOsS
需要があるかわからない独身物ですが、一先ずここまでです。
続きは、来週には投稿できたらいいなぁ、と思ってます。

駄分失礼しました。


468 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:41:19 ID:N1BJlM1a
こ、ここで切るかあ〜!
とにかくGJ!
意外な組み合わせなのに自然な展開。
良いじゃないですか!
需要なんてアリアリですよ!
続きを待ってるよー

469 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:49:00 ID:MddtRt1p
またイロモノSSだなwww大好きwww

470 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:49:10 ID:nGDb3ZCE
ちょ〜!ここで!ここでなのか!
なんというサディスト
GJでした

471 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 01:10:25 ID:7oDPKpFn
三十代(こう書くとますます年くってる響きになる)と聞いて。

472 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 02:04:27 ID:GHLurv3v
GJです。サクサク読めて面白いっす
ゆりドラもいいっすね!
やすドラ?の作者様、含め色物同盟でがんばりましょう!!


僕が書いてる ななどら。も週末ぐらいには投下したいと思います。

473 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 02:09:40 ID:/TW69H+j
竜児のモテっぷりに能登が泣いた

474 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 02:38:52 ID:BZhLRlDx
独神最高!
続き待ってるぜ

475 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 08:12:43 ID:g+cds6Zk
独身物GJ!
需要ある

476 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 11:37:13 ID:01IieNl/
独神ktkr!!
色物最高じゃねえかwww

>>430はもちろん書くんだよな?っていうか書けよな?書くんだよ!お願いしますw

477 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:12:43 ID:b38S3e+T
アニメ・原作・同人等の影響かな・・

高須家で夕食団欒の後、一日の終わりに風呂でマッタリとくつろぐ二人、
て電波を受信しちまったぜ

誰か書いて下さいマジでw

478 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:17:00 ID:5UAgMOCC
竜児2828祭りの次は色物祭りかよ
お前らすげえな

>>477
高須家の風呂は狭そうだから二人もつかれないんじゃね

479 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:20:10 ID:RU6OeBC7
最近、俺の亜美たんのマン毛がボーボーだと知ってしまったのですが、
幻滅すればいいんでしょうか、興奮すればいいんでしょうか?

480 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:23:39 ID:YQOF8+HE
興奮すれば良いじゃない
幻滅したなら剃ってしまえば良いじゃない

481 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:24:56 ID:01IieNl/
世の中には剃毛プレイってのがあってだな

482 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 14:36:25 ID:YQOF8+HE
剃毛ルート…
 なんかの罰ゲーム
 ボーボーpgr→剃ってあげる(百合限定)
 剃り跡見つけて好奇心

483 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 15:42:34 ID:b38S3e+T
>>478
そこは恋人座りで無理やり一緒に入るんじゃないかとw


早くバカ竜児、ほんと気が利かないわね、などと騒ぎながら隅々までゴシゴシ流して
もらう大河
小声で不満を漏らしながらも、耳の後ろ・脇・足の指の間まで鋭く抜かりなく
大河の身体を洗ってあげてる竜児

でも竜は欲情しねーんだろーな、妹とお兄ちゃんの風呂みたいな感じでw




484 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 15:45:57 ID:RJMOM+4e
>>483
大河のスク水姿で欲情しそうになってたから
風呂なんて一緒に入ったら我慢できないだろw

485 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 15:56:41 ID:5UAgMOCC
「最近はペットと一緒にお風呂入ったりするのよ。高須くんが犬っていうならお風呂くらい一緒に入れるわよね〜?」
みたいにばかちーに挑発されてムキになる大河
竜児は竜児で、家族なら平気でしょみたいに言われて必死に我慢
うーん、無理だなw

486 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 16:18:20 ID:+mKO0JBw
やっちゃんも一緒にはいるぅ〜
だな

487 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 16:30:19 ID:yzG+V89S
そして下腹部に召喚された竜児のドラゴンにさしもの大河も「ひぅ…!」となるわけだな

488 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 16:33:29 ID:5hfRrsQQ
>>477 >>483
あれ?俺が飛ばしたのは相手がやっちゃんなんだけどな・・・

>>431
長編予告てw

そして

独神キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(つД`)ハァハァ━━!!!!

ななドラと言いゆりドラと言い・・・もう超GJ
波に乗り遅れないようにちょっと仕事してくる

489 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 16:38:34 ID:LeCe1Ogt
そして竜と虎は二つで一つ……!とか言い出して合体ですね

490 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 17:04:23 ID:Gv3YLR7n
GJ−−!!
この投下祭が永遠に続くことをいのる!!

491 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 17:33:13 ID:QQV6wpCw
んー、こう投下が続くと自分も書きたくなるなあ
百合脳なんで亜美×大河ネタぐらいしか思いつかんがw

492 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 17:44:16 ID:5UAgMOCC
>>491
俺が風邪ひく前に頼む

493 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 17:46:14 ID:sVtB/mkj
>>491
さあ、はやく書き上げる作業に戻るんだ( ゚∀゚)

494 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 17:59:32 ID:sAkNEPes
>>491
投下前に百合注意と書いてくれればおk

495 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:17:48 ID:rRF2z9BC
昨日のとらドラみてたら指が勝手に動いてた。
ついに「竜児はわたしのだぁ」事件まで進んだわ…。

てなわけで投下。
とりあえず短編のほのぼの系です。

496 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:19:00 ID:rRF2z9BC
『星に願いを』


「おぉ、よく星が見えるなぁ」

竜児はその鋭い三白眼を細め星が瞬く空を見上げる。
決して、隕石まで俺の思い通りだ世界の愚民共泣けわめけ…などと考えているわけではない。

今日は7月7日――そう、七夕だ。
竜児は大河、実乃梨、川嶋、北村の5人で商店街主催の笹の葉に願い事をかけに来たのだ。

〜〜〜

そもそもこんなことになったのは、昨日の大河の一言だった。

「ねぇ竜児、明日のお団子は買わないの?」

いつもの帰り道、いつもの店で魚を選んでいた竜児の手が止まった。
今日は簡単にシャケのムニエルを作り、余ったシャケで明日のおかずだな…などと考えていたのだ。
そんな考えが一瞬で吹き飛ぶ。
団子…?なにを言ってるんだこいつは?

「聞いてるの竜児?」

思考も動きも止まった竜児をいぶかしんだ大河が再び問う。
…あぁ、こいつ、もしかしてお月見と七夕を勘違いしているのだろうか。
ありえる、なんたってこいつはドジで凶暴な手乗りタイガーなんだから。
だから正そうと思ったのだ、が。

「大河、月見団子ってのは七夕では食べないんだ。
…たぶん…え、あれ…七夕って団子食わないよな…?うん、食わない…のに…」

497 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:19:39 ID:rRF2z9BC
竜児は完全に呆れてしまう。
大河の指差す先を目線で追ったのだ。
そしてそこには…

「ここで買い物をしていて大丈夫なのだろうか…」

と思わずため息を漏らしてしまう。
竜児が見たもの、大河の指の先には。

『明日は七夕!今日と明日だけのお月見団子セール!』

という目を疑うようなキャッチコピー。
なぜなんだ。
なぜ誰もツッコまないのだ。
っていうか何気に結構な人が買っていくし…。


竜児は横の大河を盗み見る。
…大河の口からは一筋のよだれが。

「おおぅ!」

垂れ落ちる前になんとかフォロー。
口元までぬぐってしまおう。

「ふぁにふんふぉふぉ!」

なにすんのよ…か。自分でヨダレに気づかないとは。
拭いている最中も大河はしゃべる。

「おふぁんふぉふぁっふぇふぁしふぁふぁふぇふぉー」

お団子買って明日食べよう…か。…確かに団子は久しぶりだし食いたいな。

「よし。それなら材料を買って今から二人で作るか」
「ふぁふぁふぃふぉ?…ふぉふふぁふぁふぁふぁふぁー」

私も?しょうがないなぁー…か。たまには大河に手伝ってもらうのもいいだろう。
どうせ大河には丸めてもらうくらいしかできないんだ。
いつの間にか大河翻訳機のような機能が自分に追加されているが、竜児は気づかない。


「よし拭き終わり。明日は北村も呼んで作ったの食ってもらうか」
「……!竜児!上手に作るにはどうするの!」

張り切る大河を横に、アドバイスをしながら材料をそろえる。
たまにはこんなのもいい…と思いながら。

〜〜〜

高須家にて。

498 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:21:06 ID:rRF2z9BC
…ただ丸めるだけなんだが。
大河は一世一代の大勝負のように作っていた。
北村に大きいのを食わせたいのは分かる。
気持ちは分かるが…それは…。

「おにぎり…?」

完全に、おにぎり…しかも綺麗な三角型の。

「はっ…!ついいつものくせで…」

プルプルしながら口を三角にして驚いている。
いつもも何もおにぎりなんか作ったことないくせに…。
口には出さずに苦笑する。
口に出したら蹴りでも飛んでくるだろう…
大河がそんなやつだと分かってるから竜児は口を出さないわけで。


そんなこんなで結局竜児が残りの団子を全部作り、夜は更け、朝が来て、学校。
竜児は北村を誘う。
大河は実乃梨を誘い、嫌がる川嶋も挑発しながら誘う。

実乃梨の提案で商店街の笹の葉に願いをかけに行くことを決め、今に至るのだ。

〜〜〜

「わぁーでっかいねぇ!パンダもびっくりだよ!」

実乃梨が驚いたように言う。
確かにでかい、ゆうに5mはあるだろう。
北村も驚いたように言う。

「大きいなぁ!それに結構な数の願い事がかけてあるな。
さ、俺たちもせっかく来たんだし書こうか!」

そうして5人はそれぞれに分かれて願い事を書き始めた。
そのとき、竜児に北村アピール作戦のいい案が浮ぶ。作戦は、『さりげなくアピール大作戦』だ…。
自分のアイデアのよさに酔いしれつつ大河に声をかける。

「…大河。」
ビクッ!と大河は驚き、願い事を書いた紙を後ろに隠す。
別にいまさら北村とのことを書いていることくらい分かるってのに…。

「大河、…いい考えがある。
その願い事を見えやすいところに吊るせ。
俺がそこに北村を誘導して、願い事が見えるようにするから、だから…う」

大河がものすごい不機嫌な顔でにらんでくる。
その目は、恐ろしい三白眼をもった竜児にしりもちをつかせるほどだ。

「…だから、なに?」
「だから…北村のこと書いてんだろ…?…アピールするのに…いい…じゃ…ねえか」
「…」

だめだ、これは完全に…怒っている。
なぜだ、と考えつつ飛んでくるであろう蹴りに対してガードを固めたとき。

499 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:21:42 ID:rRF2z9BC

「逢坂は何を書いたんだ?」

ひょいっと。
北村は後ろから大河の願いがかかれた紙を取ってしまう。

「「!」」

大河と竜児は同時に驚く。
とっさのことで二人とも反応できない。
大河は顔を真っ赤にして鯉みたいに口をパクパクしている。
それはそうだろう、なんたって好きな人にその人の願いを書いた紙を見られたのだ。
しかし、それなのに北村のあの目は…なんだ。

「…」

願い事を見た北村は、優しく微笑む。
まるで、やっぱり、と言いたいような。
そんな、優しい目で。
竜児と、大河のお互いを。

「…おっと、勝手に見てしまって悪かったな。
これは俺が責任を持って、見えないように高いところにかけてこよう。
…逢坂、それでいいか?」

大河は顔を真っ赤にし俯きながらうなづく。
どうなっているんだ、なぜ北村は自分のことを書いてあるはずの紙をみて平然としている。
竜児は完全にこの流れについていけてなかった。
そんな二人を置いて北村は大河の願いをかけに行ってしまう。

「…なんなんだ、お前は、一体何を書いたんだ…?」

北村の目と、目線の意味が理解できない。
一体どうなってるんだ…。と油断した瞬間。

あ、これは顔面もろだな、と。
まるで走馬灯のように周りの景色がスローモーションになり、思考がすばやく回転する。
そして。
大河の蹴りが竜児の顔を捉える。

「うっさーい!お前にはまったく関係ないことかいてんじゃーー!!」

ドカバシベギャ。

一体何なんだ…。
その真っ赤にした顔は北村に向けるべきだっただろう。
なぜ俺に向け、ついでに蹴りまでくれてるんだ…。

薄れ行く意識のなか実乃梨と川嶋が視界に入る。
なにを話しているのかは知らないが、こっちも暖かい目で竜児と大河を見ている。
ほんと、一体何なんだ…。
ただ自分の顔が砕ける音だけがやけにはっきりと聞こえた。

500 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:22:33 ID:rRF2z9BC

〜〜〜

竜児が息を吹き返して後、竜児の家で今日の目的である月見団子フィーバーが始まった。
さっきまでの記憶がひどく曖昧だったが、
とりあえず実乃梨が喜んで食べてくれたのでよしとした竜児だった。

そんな竜児のまえにずいっと。
おにぎり団子もといバケモノ団子が現れた。

「お、おぉう…」

その迫力に竜児はうろたえるしかない。
それでもさらにずいずいっと。

「た、大河…?」

ずいずいずいっと。

「これを…食えと?」

ずいずいずいずいっと。

「でもこれ北村にやる用だろ…?」

「あんた、ばかねぇ。こんなの北村君にあげたら嫌われちゃうじゃない」

ずいずいずいずいずいっと。

「…」

俺ならいいのか…。
というか、これを食う、のか…。

形はおにぎりだ。大きさもおにぎりとほぼ同じだ。
しかし…大河のあの力でグイグイ固めてたんだぞ…。
硬さなら某アフロの世界チャンピオンの固めた拳に匹敵するかも知れない。

501 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:23:21 ID:rRF2z9BC

「ええいままよ!」

ガギッ

食う。歯が欠ける。
なにこれ。こんな硬い月見団子がこの世にあっていい訳がない。まさか幻のオリハルコン?
北村への気持ちは分かるが…これでは確かに嫌われはしないでも引かれるだろう。

しかも大河のやろう、こっちを放っておいて月見団子にみたらしなんかかけて食ってやがる。
…うまそうじゃねえか。

「おい大河…って垂れてる垂れてる垂れてる」
みたらしをべちょーっと、今にも床にたらしそうだ。

ふうっと竜児は大河の口をハンカチで拭く。



実乃梨は口をハムスターのようにして食べている。

川嶋もなんだかんだでヒョイヒョイ団子を食ってくれている。

北村は…ズボンが膝まで落ちている。この裸族め。

「ふぁふぃふんふぉふぉー」
大河も団子を味わっている。


こんな日が続けばいい、と、竜児は窓から星を見上げて思った。

今は星と月だけが見ていた。
すれちがう思いを抱く5人を、暖かく見守るように。


end

502 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/20(木) 18:26:42 ID:rRF2z9BC
以上です。けっこう殴り書きごめん。

今構想としては北村×すみれか竜虎の微エロ考えてる。
にしても投下ペース速いなぁ、これは嬉しいw
皆さんの作品みて2828してるのは内緒です。

503 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 18:48:25 ID:nGDb3ZCE
GJ!GJ!
大河ァー!大河ァー!

てか北村なにやってんだ

504 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 19:01:04 ID:zuDHx23C
秋のSS投下祭だと…?
いいぞ、もっとやれ

505 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 19:14:24 ID:GjaAqAT2
とらドラもいいけどさ・・・相馬ssまだー?

506 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:08:55 ID:b38S3e+T
>>174さん
つまり「やっちゃん×竜児」「大河×竜児」「三人一緒」の3本立て
ということですね、わかります。

>>489
無敵だったり最強だったり天狗面の父親が出たり性格裏返った
妹が出てきそうな「とらドラ!」ですねw


507 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:09:37 ID:JulRGpXV
>>502
GJ! 甘いけどくどすぎず、良い感じの竜虎でしたなぁw

508 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:27:20 ID:pl3bGgPK
亜美×竜児で亜美を幸せにしてやってくれ・・・話が進めば進むほど亜美がかわいそうで
修学旅行らへんで挫折してる・・・

509 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:27:30 ID:01LHjhLD
投下祭り最高だな

510 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:44:55 ID:7oDPKpFn
>>504
秋……?もう岩手じゃ雪ふったぞ?

511 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:22:01 ID:pR+G2A/r
GJ!

512 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:50:09 ID:BZhLRlDx
別府でも降ったぜ!
だが寒さを吹き飛ばす作品gj!

513 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 22:00:15 ID:Gv3YLR7n
誰か、あみドラたのむ!
おれにはもう亜美タンしかいない・・・

514 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 22:32:48 ID:nGDb3ZCE
sageてから言え

515 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:00:06 ID:5hfRrsQQ
ごめんやっちゃんSSなんだぜ
そして今日はいつもより短いんだぜ
あと、トイレなんかが苦手な人は読まない方がいいよ。
具体的には一切書いてないけど、トイレとかってだけでダメな人は一応除けて
っていうかもう、今回皆除けて・・・

516 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:00:59 ID:5hfRrsQQ

「やすドラ?」

漏れるって・・・・・・

「ちょ、ちょっと待て泰子? 今立たせてやるから・・・」

「うん・・・」

急いで泰子の脇の下に腕を差し込んで、上半身を持ち上げようとするが

「ぁ、りゅ、竜ちゃん? ちょっといい?」

「なんだよ? 早くトイレに・・・」

何故だか止める泰子。何だ?
さっきの様子じゃ結構切羽詰ってる感じがしてたんだけど

「あ、ひょっとして痛かったか? 脇の下じゃ」

とりあえず思いついたことを言ってみる。

「そ、そうなの、痛いの・・・だから、今朝みたいに抱っこして・・・・・・だめ?」

当たっていたらしい。まぁ、他に思いつくような理由も浮かばなかっただけなんだが。
しかし今朝の抱っこって・・・あぁ、あれか。
正直ほんの5秒ほど我慢してくれれば立てると思ったけど、よっぽど我慢してるんだろう。
顔を赤くして言ってくる泰子にこれ以上色々耐えさせるのも気の毒だし

「そのままトイレまで運ぶからな」

「ぁ・・・・・・」

そう言って、返事は聞かずに泰子の横に回りこんで首と膝の裏に腕を差し込んで体を密着させる。
そのままなるべくゆっくり立ち上がって、できるだけ優しく抱いてやる。
今朝も思ったことだけど、やっぱり軽い。改めて無理をしないでほしいと思う。
まぁ、今はそんな事考えてる時でもないから、泰子をあまり揺らさないようにトイレに向かう。

「・・・・・・・・・ありがと」

俺の肩に頭を預けて耳元で言ってくる泰子に、少しだけ抱きしめる力を強めて応えてやる。
なんだか、トイレまでえらく距離を感じた気がした。

「降ろすぞ?」

「うん。ありがとう竜ちゃん。あとねぇ」

トイレの前で降ろしてやるともうやる事がないし、アブノーマルな趣味はないからとっとと離れようとする俺に、
泰子がおそらく今日最大級の爆弾を落とした。

517 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:02:00 ID:5hfRrsQQ

「パンツ下ろして」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今なんて言った? パンツ? パンツって・・・・・・
はぁっ!?

「や、泰子? 流石にそれは自分でやってくれると・・・っていうか俺には正直どうも・・・な?」

「まだ手が痛いの・・・お願い、竜ちゃん」

「うっ・・・・・・」

確かに泰子が捻挫したのは昨日の今日で、手はまだ添え木と包帯でぐるぐる巻きにされていて動かせない。
けど、一般的に、公序良俗的に、倫理的に考えろ? 高須竜児



高校生の息子がトイレの前で母親の下着を脱がすのってヤバくね?
というよりも犯罪じゃ・・・
それに今日みたいに大河にバレたりしたら・・・



真っ赤だった顔から血の気が引く感覚がする。
俺がどうしたらいいのか迷ってると、今度は泰子が顔を真っ赤にしながら

「竜ちゃんはやくぅ・・・・・・ホントに漏れちゃう・・・・・・うぅ〜・・・」

そう言って俯いてしまう。今ひょっとして泣いてたか?
あぁもう・・・・・・・・・
トイレの電気を点け、ドアを開けて便座が下りてるのを確認すると泰子の背中側に移る。
深く息を吸って吐いた後、俺は目を瞑って泰子のお腹に手を回して

「あん・・・」

変な声出すなよ! こっちだって恥ずかしいんだよ!

「・・・泰子・・・変なところとか触りそうになったら教えてくれ・・・・・・」

言いながら、短パンの縁に手をかける。
緊張で喉が鳴る。なにか如何わしい事を考えてるんじゃないかと思われた気がして汗が出る。
この短パンだって、穿いてる下着だって全部俺が洗濯した物なのに、
今目の前に居る泰子が直に身に着けてるってだけで、触るだけでも手が震える。
女を脱がすのってこんなに緊張するものなのか?
短パンに手をかけたまま固まるという間抜けな格好の俺に

「竜ちゃんなら・・・どこ触っても、その・・・ぃぃょ」

最後は小さな声だったけど、そう言って泰子は体を預けてきた。

518 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:02:56 ID:5hfRrsQQ
なにやってんだよ俺・・・
泰子は手を怪我してて、支えてやれんのは俺しかいないじゃないか。
なのに俺は、自分が恥ずかしいからってウダウダ言って・・・
泰子だって顔を真っ赤にして、苦しくて、恥ずかしいに決まってるのに気を使わせて・・・
そう考えたら、嘘みたいに余計な考えが頭から消えていって・・・

「・・・・・・泰子、下ろすぞ?」

「・・・うん・・・」

俺はゆっくりと短パンを下ろし・・・

「ぁっ・・・・・・・・・」

すぐさま下着も下ろして、足が抜けるのを衣擦れの音と手の感覚で確認して

「・・・もういいぞ、泰子」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

我慢してたんだろう。無言で泰子が動き出す。
ペタペタと2、3歩足音が聞こえたのを気に、一気に力が抜けた。

「はぁああああ・・・・・・」

床にへたり込んで、深く深く溜息を吐き出す俺。
色んな意味でスッゲー疲れた。今日はもう寝たい。
風呂にも入りたかったけど、もう止そう。

そんな事を考えてて、まだ自分が目を瞑ってるのに気付き
いい加減もういいだろうと目を開ける。
自然と俯いていたらしく、今まで泰子が穿いていた下着と短パンが目に入った。
慌てて目を逸らし、ふと自分を照らしてる明かりに気付いて顔を上げると


「はぁ〜・・・・・・ぇ・・・?」


泰子と目が合った

「「・・・・・・・・・」」

呆然としてて目を逸らすのを忘れた。そうとしか言えない。
下半身真っ裸で便座に座りながら俺を見てる泰子と、その泰子を見上げる格好の俺。
なにこれ

数瞬経って我に返り、力の限り首を曲げる。妙な音がした気もするがそれどころじゃない。
っていうか

519 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:03:51 ID:5hfRrsQQ
「ドアぐらい閉めろよ!? なんで開けっ放しで、えぇと・・・・・・」

泰子の方を見ないで声を出す。最後の方は言葉にできなかったけど・・・

「だってぇ・・・ずっと我慢してて〜、もう限界だったの・・・この手じゃ直ぐに閉められないし・・・」

「・・・・・・そうだったな。ゴメン、ちょっとビックリしちまって
 ・・・お、俺、居間にいるから用が済んだら呼んでくれ」

「それにね?」

居間に戻ろうと立ち上がった俺に泰子が声をかける。なんだ?
恥ずかしくて、泰子に背を向けてるのに俯いたまま話す俺に泰子が続ける。



「竜ちゃんにだったら、見られても恥ずかしくないよ」



・・・・・・・・・・・・・・・それは当然息子としてだよな? 家族としてだよな?
いつもより真剣さが目立つような声でそんな事を言う泰子と、
背中に感じる熱っぽい視線を受けてどうリアクションしたらいいか分からず固まっている俺に更に泰子が

「あのね、竜ちゃん、またお願いがあるんだけどね?・・・終わったから、拭いてほしいの・・・・・・」

下着を脱がすよりも恥ずかしいお願いをしてきた。今日最大級の爆弾はこっちだった。
失念していた。当然だけど男の俺は座る時の方だって前は拭かない。必要ないから。
だから今まで考えたこともなかった。女性が用をたした後の事なんて・・・

「だめ・・・・・・?」

「いや・・・だめっていうか・・・」

そんな声出すなよ・・・それに、自分じゃ拭けないから俺に頼んでるって分かってる。
そんなのはさっきので十分分かってるから

「み、見ないようにするからどうすればいいか教えれくれ・・・」

「うん・・・ごめんね、竜ちゃん。やなことばっかりさせちゃって・・・」

泰子の言葉に、ずっと俯いていた頭を上げる。

520 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:04:56 ID:5hfRrsQQ

「いやじゃねえ」

「え・・・竜ちゃん?」

意味が分からないというような、途惑いがちな声を聞いて
俺はなるべく視界にいれないように泰子と向き合う。

「恥ずかしいだけで、いやなんじゃねぇ・・・だから、ごめんとか言うなよ。
 むしろ謝りたいのはこっちなんだよ。泰子だって恥ずかしいのに、俺の方がウダウダ言ってて・・・」

「・・・そんなことないよぉ・・・竜ちゃんは、とっても優しいよ?
 やっちゃんのわがまま聞いてくれて・・・いっぱいお願い聞いてくれて・・・
 それなのにやっちゃんの事ちゃんと考えてくれて、すっごく嬉しい・・・」

「・・・・・・・・・」

俺は黙って泰子に近づくと、開けっ放しだったトイレに入る。
トイレットペーパーを適当に手に取って、体を泰子の方に向ける。
顔が赤くなってるのを見られないように・・・顔が赤くなってる泰子を見ないように、
泰子の肩に頭を乗っけて

「・・・拭くぞ」

「・・・・・・・・・・・・ん」



その後は、なんのことはない。
泰子に下着と短パンを穿かせてやって、トイレの水を流す
それだけ。
お互い無言でトイレから出て、会話の切っ掛けを逃したまま泰子の部屋に布団を敷いてやる。
俺も自分の部屋に布団を敷く。もう寝てぇ。
ただ・・・・・・

「・・・・・・泰子、訊いていいか?」

「なぁに? 竜ちゃん」

あ、会話できた。けど今気にしてるのはそっちじゃない。

「俺、ちゃんと泰子の分の布団敷いたよな」

「うん。それが〜?」

「なんで俺の部屋に付いてきて、俺の布団で寝ようとしてんだ」

「竜ちゃんとぉ、一緒に寝たいから♪」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

521 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/20(木) 23:06:13 ID:5hfRrsQQ
もう、ゴールしてもいいよね・・・?













なんてベタなセリフは言わねぇ
まぁだやっちゃんSSは続けるぜぇ!

すみません、続けさせてください。次の投稿で最後みたいなこと言って、
俺嘘吐きまくりだけど、これだけは信じて。
やっちゃんSSは絶対最後まで続けます
だから続けさせてください。お願いします。

ぶっちゃけこのシーン、次の投稿では既に用をたした後から始まるって感じで
今日急遽書いたやつなんで、なんだかクドイしテンションの切り替えがめっちゃ不自然だけど、
続ける決意表明としてどうかお願いします。

>>502
155さんの後にこれを投稿するのって、すごく・・・恥ずかしいです・・・

>>506
詳しく話を聞こうか

522 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 23:24:16 ID:fadKO8ep
馴れ合うなよ……

523 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 23:57:11 ID:QNZEhwNW
業務連絡ならいいだろうけどもそうじゃない内容は自重だな。
ま、作者さんもそう思う人がいるってことを頭の隅にでも…

524 :名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 23:57:56 ID:5UAgMOCC
うむ、作品はおもしろいんだからしょうもない馴れ合いはしないほうがいい

525 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 00:18:53 ID:QKRdAxEi
コテ付きのまま馴れ合われると確かにウザイ
そういうのが蔓延してしまった結果、禁書スレじゃ今はもう殆どSS投下されてないし
実際、他の作者さんが投下しにくいと思う

526 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 00:45:16 ID:oNMm2CYr
やすドラGJ!
ss投下って難しいのだな…

527 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 00:49:24 ID:na1drnKR
単純に、投下以外のレスのときはコテ無し・単発でしとけば面倒ないんじゃね
手間は面倒かもしれんけどw
書いてくれてる人はもれなくGJです!ご馳走様!!!

528 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:00:54 ID:InxPfqhC
やすドラ待ってました。新しい境地を開けそうです。

そして、このスレから妙な電波を受け取ったので投下します。
勢いで書いたので、流し読んで下さい。エロ無しです

題名『竜虎一体』

529 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:01:58 ID:InxPfqhC
風呂とは、人間が真にリラックスできる場所の一つだ。
疲れた体を湯船につければ、全身が脱力するのが分かり、ついつい「はぁ〜」と口から漏れてしまう。
が、

「竜児」

「…なんだよ」

「何か固いのがお尻に当たってる」

「っ!…仕方ねえだろっ」

そんな場所で、竜児の一部分だけはガチガチに緊張していた。
それもそのはず、竜児一人で一杯の浴槽に、大河も一緒に入っていた。
しかも、竜児を背持たれのようにして上に座っている。ここまでの流れは非常に簡単だった。

「風呂入ってくる」→
「優しいご主人様が、一緒に入ってあげようかしら(本人なりに色っぽく)」→
「はいはいわかったわかった(適当)」→
「…行くわよ駄犬(怒)」→
「あれ?」→
カポーン←今ここ

「へー。あんた、私の体で、その、それが、そうなっちゃってるのね」

仕方ないだろ。大河は性格こそ唯我独尊。猪突猛進。
我が道が無ければ人様の土地を踏み荒らしながら行く人災だ。
だが、見た目はやばいほどに可愛らしい少女なのだ。
そんな大河と裸の付き合いどころか、柔らかな肌が俺の竜を刺激していて、色々…一杯一杯だっ!

「お、お前がそんなとこにいるから…その、きついんだよ!(主に広さとナニが)」

精一杯の非難をのせた顔も、耳まで赤ければ何の意味も持たなかった。

ああ、どうせ大河は「このいやらしい目付きの駄犬め!」とか何とか言ってくるんだろうな。
しかし、大河は罵るどころか、何も言わずじっとしていた。
不思議に思った竜児は、どうしたのかと大河の後ろ頭を見る。
長い髪をアップにしているため見える首筋は、気のせいか赤く見える。そして、耳をすますと、

「へ・へ・へ・へ・へ」

大河は、笑っていた。

530 :155 ◆p9YEao7oZg :2008/11/21(金) 01:02:38 ID:zhwMF6c/
>>527
やっぱそう思う?
次からコテはずすわ、なんかごめん
コテあると他の人の作品にコメントしづらいしw

531 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:02:54 ID:InxPfqhC
この笑いかたは、どこかで聞いたことがある。それが何時だったか、竜児は思い出そうとした。
しかし、大河が「あのね」と話始めたので、竜児はすぐに考えるのをやめ、耳を傾けた。

「私みたいに、こんな…貧相な体してても、竜児はそういう風に見てくれるんだなって。
みのりんとか、ばかちーみたいに、体が引き締まってるわけでもないし、胸が大きいわけでもない。
だけど、そんな風に見られたのが…変だけど、何か嬉しいの」

そして、また「へ・へ・へ」と笑い出した。そんな嬉しそうな大河を見て、竜児もにやりと頬が緩んだ。

いつかのプール授業の時に撮られた、あの写真に書かれた絶望の一言。
『哀れ乳』の時に、あれだけへこんでいたのだ。今でもコンプレックスだったのだろう。

「そりゃ…大河は何だかんだで言って、か、かわ、可愛い、しな。
それに、肌は綺麗だし、その、しっかり、お、女の体つきしてるし、意識するなってのが無理だ」

照れた雰囲気の竜児の言葉に、大河は尚更嬉しくなる。もう、ずっとニヤニヤが止まらなかった。
いつからだろうか。竜児の一喜一憂が気になり始めたのは。
いつからだろうか。竜児が褒めてくれるのが嬉しいから、家事とかを手伝い始めたのは。
いつからだろうか。竜児の側にいるだけで、こんなに落ち着き、安心するようになったのは。

今この場所が、竜児の温かさや、存在を一番短かに感じられる。
もちろん、恥ずかしいに決まってる。だけど、それ以上の満足感があった。

532 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:03:46 ID:InxPfqhC
「竜児は」

「ん?」

大河が振り向き、少し潤んだ大きな瞳が、竜児の鋭い目を真っ直ぐ見る。

「竜児は、いつも私を対等に見てくれる。
手乗りタイガーとか、そんなんじゃなくて、本当に隣同士みたいな感じで。
私がどれだけ竜児に迷惑かけても、どれだけ沈んでも、いつもいてくれた。
…どうして?」

あまりにも真っ直ぐな眼差しに、竜児は一瞬たじろいだ。
どうして、か。そんなの決まってる。自分の気持なんて、とっくに気付いてる。
だけど、竜児は今伝えるつもりはなかった。今は、何か違う。よくわからないが、竜児はそう思った。
そして一言、呟くように答えた。

「…竜と虎は、一体、だからな」

それに、大河はほんの少しだけ―残念そうな顔をしたが、それでも満足そうに「うん」と小さく頷いた。

竜児は今、その小さな大河の重みを全身に感じていた。
大河は今、自分を包むその大きな体に身を委ねていた。

二人の気持ちは、伝えずともしっかり繋がっていた。


そして、夜に竜児が悶々としたのは言うまでもない。

533 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:06:05 ID:rqKhG0GU
>>529
うおおGJ!ニヤけるわこれはw
俺も悶々としちゃうぜ畜生!

534 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:07:32 ID:InxPfqhC
以上です。ほのぼのになってるかな…駄文失礼しました。

独身の人気の多さに歓喜!続きはもう少しお待ちください。

みのりんとあーみんネタが、急に思い付いてしまったため、そっちも一緒に書いてみます。

535 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:10:21 ID:zhwMF6c/
>>534
割り込んで超ごめん

GJ!!
大河が幸せそうで2828がとまらないw

536 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:22:24 ID:JeOK1LfM
竜虎GJ!
マジで止まらない投下祭に俺歓喜ww
みのりんあーみんネタも是非!

537 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:32:40 ID:YE98f04Z
ゴッドよ!烈しくGJ

538 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:40:22 ID:+qVGNwsV
素晴らしいSSばかりなのに初心者の自分が投下してもいいのだろうか…

539 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:44:49 ID:aACj2NYy
素晴らしくないSSなんてこの世にはないんだよん♪

540 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:48:35 ID:+qVGNwsV
駄文ですが、ご容赦下さい…

『風のゆくえ』

日はすっかり西に傾ていて、こんな時刻を昔の人は魔物と出くわす時間帯と言ったそうな。

「あれ……?」

放課後。行きつけのCD屋からの帰り道で、視線の先に自分が
今一番会いたくない人物を捉えてしまった。

「!?……っんでこんなトコで……」

人気のないこじんまりした公園と、そこで何事かを話す木原と香椎が確かにいる。
帰宅するには、どうしても彼女たちの視界に入る道を通らなければならない。
――――――回り道するしかないか。
そう思ったが、なんというか木原に対する意地もあってわざわざ道を変える気になれなかった。
それに長話のふうでもなかったし、しばらく待つと、案の定、香椎は木原に手を振って、
木原もそれに笑って応え香椎は去っていった。
これで漸く木原も帰るーーかと思いきや、今度は公園のベンチに座りだした。

「……?」

さっきまでの楽しげな雰囲気とは一転、力なくうなだれた。
あげく小刻みに震えだしたその様子は、間違いなく

「な、なんで泣き出すんだよ!?」
声こそ押し殺しているが、挙動からして泣いているのは間違いない。

「……くそっ」

泣き崩れた好きな女の子に優しくして好感度アップ!とか
そんな欲も得も考える間もなく飛び出してしまった。
放っておけるか、と言わんばかりに。
「お、おい」
「能登!?は!!?なんであんたこんなところにいるわけ!?さいあく……」
「なんでってそりゃ、帰り道だし……」
飛び出たはいいものの、何も考えてなかったので言葉に詰まってしまう。
「アンタのせいで何もかもぶち壊しだし!もう死ねばいいのに!」
ものすごい剣幕と怒鳴り声に、能登も沈んでいた負の感情が吹き出してしまった。
「な……またそれかよ!修学旅行のあれはお前が悪いだろ!!」
「何よ!?」
「何だよ!?」
睨み合い続く……がしかし、突然木原からふっと肩の力が抜けた。
「あー、もう、やだ……疲れた」またも頭をがっくりさせて、呟く。
「こんな女だからまるおも振り向いてくれないのかなぁ……」
「……さっき香椎と話してたのも、やっぱそれ……なのか?」
「何?さっきからずっと見張ってたの?変態じゃん。キモ」
言葉の苛烈さとは裏腹に口調はなんとも弱々しかった。
「ケンカするのか落ち込むのかはっきりしてくれよ」
「……うるさい」
「まあいいけどさ。……ちょっと待っててくれ」
荷物を木原の近くに置いて、公園の隅の自販機で飲み物を買ってきた。
「はいよ。どーぞ」ナイスキャッチ。木原の手には温かい紅茶の缶が収まった。
「……なんのつもり?」
「一時休戦、でどうだよ?」
「……………………」
返事は無かったが、どうやら肯定らしい。

541 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:48:50 ID:xtQHPAUi
>>529
282828282828282828282828
ぐおーー2828がどまらな2828282828282828


>>539
初心者だって大丈夫だよ
投下待っているぞ〜



542 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:50:28 ID:+qVGNwsV
「……もうなにがなんだかわかんない」
空はもうすっかり暗く、家々の灯りが闇にくっきりと浮かんでいる。
自分も木原のとなりに腰かけて、彼女の言葉を静かに聞いていた。
「最初はただ面白いヤツ〜くらいだったんだけど、いつの間に好きになっちゃったんだろ……」
「……………………」
「でもさ、結局まるおには好きな人がいるんだよね……
 しかも相手は何でもこなせる完璧超人の狩野センパイ」
「……………………」
「わたし、相手にもされてないんだなあ、って」
「そんなことねーって。まあ、北村は確かに鈍いけど、
ちゃんと木原のことも見てるし、魅力あると思ってるって」
やっとのことで言葉を紡ぎ出した。――――――――心は血を流していたが。
「でもそれはクラスメートとして、てことでしょ。
てかマジKYだし!気付けっつーの!!ばかまるお!!!」
えいっ、とばかりに中身を飲み干した缶をブン投げる。
きれいな放物線を描き、缶はごみ箱に納まった。
「なんだ元気じゃん」
「な〜んかさ、すっきりしちゃった。ホント言うとまるおのこと
どれくらい好きなのかもわかんなくなってきたし」
「あれだけ騒いどいてそりゃねーだろー」
「あはは。ごめんごめん。……今日はありがと。
正直旅行のときのことはまだちょっとムカついてるけど、特別に許してあげよっかな〜」
「そりゃこっちの台詞だっつーの」
互いに苦笑いと照れ笑いを交えつつも、どうやら『修学旅行のこと』は一応、水に流せたらしい。

543 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:51:37 ID:+qVGNwsV
「てかもう8時!?ヤバい早く帰らないと!」
「1人で大丈夫か?ここら辺結構暗い道多いし」
「何?心配してくれんの?意外と優しいじゃん」
「『意外と』は余計だ!」
「じょーだんじょーだん。……じゃ、そこの角のとこまでお願いしよっかな」
「わかった」


「………………」
「………………」
あれだけさっきは打ち解けられたのだが、今は気恥ずかしさのせいか何も言えなかった。
それは向こうも同じ……なんだろうか。
「そ、それじゃ、ここで……」
「あ、ああ……それじゃ……また明日……でいいのか?」
「う、うんまあ……」
そうして、互いに別の帰途に着こうとした……その時。
「……やっぱりまるおにキチンと告白してみる。やっぱちゃんと言わないとだめなんだよ、多分」
ついに……覚悟を決めたらしい。ハッキリ言って、辛い。
けれど逃げたくない。なんだかんだ言っても、木原のことが、好きだから。
「ま、あんだけ鈍感だし大変そーだけどな。……頑張れよ!」
また心が痛んだ。だけど、木原が頑張るんだから、俺も頑張る。
そう決めた。
だからエールを送ってみせる。
「うん。それじゃあね」
屈託のない笑顔を自分向けてついに木原が去っていく。
多分、今まで見た表情の中で一番輝いてる笑顔だった。



これから先、いつ自分の想いを彼女に伝える時は来るのか、それはまだわからない。
ただ、例え駄目でも告白してみせる。それだけは揺るぎない。
だけど、今は……これでいいと思う。

帰り道の夜風は心地よく、少し淋しかった。

544 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:54:58 ID:na1drnKR
ほのぼの2828良いね〜

駄菓子菓子!男の凶暴さというか、都合の良くない竜児に振り回される女キャラってのも好物です!
「え?ちょっ、竜児…」とか「高須くん!ちょっ…ま、待って」とか
竜児意外だとどうやったら上手く転ぶかな?

545 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:56:01 ID:+qVGNwsV
おわりです。タイトルは好きなアーティストの曲からいただきました。

急いだ上に慣れてないので色々おかしな点があるかと思いますが、見逃してやってください(汗

はぁ、もっと上手くなりたい…orz



546 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:01:14 ID:lAIrHCHK
えーと。あのね。一応、なのですが
強制 でもありませんが、投下が終わったら、それらしい告知があればうれしいかも。
 続くのかなぁ?
  終わったのかなぁ?
 第一話終わり。 で。気が向いたら第二話投下
なのか。ね。

547 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:04:01 ID:na1drnKR
>>545
2828投下祭り舐めてた
タイミング悪いトコでレス挟んでサーセン

高校生の甘酸っぱさ た ま ら ん !おつ〜

548 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:05:52 ID:K63VSYRL
>>545
すまん途中割り込んでしまったm(_ _;)m

GJGJ!
のとまや新鮮でいいね〜
続くのかな?


549 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:09:08 ID:lAIrHCHK
上手になるには
良い文章を読むことと、いっぱい書いて見ることだと思うな
「書いて」「見る」つまり、自分が書いた文を一字一句読み直す事。
出来れば、声を出して。


それから、遊びですが、意外と面白いのが「翻訳」してみる事
    *  エキサイト翻訳
    * Yahoo!翻訳
    * Google 翻訳
    * 翻訳:@nifty
    * Infoseekマルチ翻訳
    * livedoor 翻訳
    * ocn 翻訳サービス
などを利用して、いったん、外国語に変えて、日本語に戻すの。
大体元に戻れば、割と読みやすいと思うな。

550 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:30:44 ID:+qVGNwsV
>>549
なるほど。いろいろありがとうございます。
上のは一応終わりです。また原作で能登くんが何かやってくれたら
書いてみたいですね〜
お目汚し失礼しました;


551 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:51:10 ID:Yyl91K8L
>>491
あみとら頼んだぞ…

552 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 04:15:39 ID:YiaUCVBc
途中割り込みが多かったけど、お二方gj!
続き待ってますー裸で

553 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 05:50:03 ID:HkjeZ+cj
色々空気を読み間違えてしまいすいませんでした
軽はずみな事は自重しますm(;_ _)m

554 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:50:37 ID:HkjeZ+cj
朝も早い時間にやっちゃんSSだよ

555 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:51:23 ID:HkjeZ+cj

「やすドラ?」

「一緒に寝るって・・・だから、布団敷いてきたじゃねぇか。自分の部屋で寝ろよ」

異様に長く感じた一日がやっと終わると思ったら、泰子が一緒に寝たいと言ってきた。
俺の部屋は2人で寝るのに狭すぎるという訳でもないが、布団は当然狭くなるし、第一

「お前、手ぇケガしてるだろう? 俺が寝返りうったりして踏んづけでもしたら・・・
 やっぱり、自分の部屋で寝た方が良いんじゃないか?」

そう。それが一番気がかりだった。
泰子自身が誤ってぶつけてしまった時はどうしようもないが、
泰子と一緒に寝て、俺が踏んづけたりだのは避けることができる事故だろう。
離れて寝てればいいんだから。

「でもぉ・・・夜中になにかあったら、やっちゃん一人じゃ立てないし・・・」

まぁ、火事だの地震だのを心配するんだったら一人じゃ寝かさないけど・・・
けどそんなこと心配しててもなぁ・・・・・・

「それにね?」

泰子が続ける。なんだ?
妙にモジモジしだした泰子の言葉を待つ。

「あのね・・・お昼寝してるとき、竜ちゃんの横で寝てたんだけど、
 なんだか気持ち良くって・・・手の痛みも忘れちゃったし、すごくよく眠れたの」

俺は腕が痺れるわ大河に蹴っ飛ばされるわ、あんまり気持ち良くなかったけどな。
いや寝てる間はどんなだったか覚えてないけど。
でも、不快だったら勝手に目が覚めてたろうし・・・

考えてる間に、今の今まで幸せそうな顔で喋っていた泰子から突然表情が無くなった気がした。

「あとね・・・今日、ず〜っと竜ちゃんと一緒だったからかなぁ・・・1人で居ると寂しくて・・・・・・なんだか、恐いの」

「・・・・・・・・・」

「変だよねぇ・・・今までは平気だったのに、寝るだけなのに・・・竜ちゃんと離れるのがすっごくいやなの。怖いの・・・」

「・・・泰子」

「竜ちゃんもぉ・・・こんなやっちゃん変だと思うよね」

「泰子」

「・・・ごめんね? 竜ちゃん。おかしなこと言って・・・お部屋、帰るね・・・」

「泰子!」

「竜ちゃん?」

口を開く度にどんどん暗くなる泰子に、ちょっと語気を強めて呼びかける。
表情が無くなった様な顔から、だんだん涙声になってく泰子に言いたい事ができたから。

556 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:52:15 ID:HkjeZ+cj
「明日の朝飯のおかず、なにがいい?」

「・・・ぇ? 竜ちゃん?」

泰子がポカンと俺を見てる。構わずに続けろ、俺

「厚焼き玉子でもいいし、鮭の切り身もあるし、
 炊き込みご飯や俺特性のお茶漬けも作ってやる。味噌汁はやっぱり豆腐とわかめか?
 洋風だっていいぞ? なにがいい?」

「え? え? えぇっと〜・・・」

急に話が変わって質問攻めにされ、付いていけない泰子。
その間にとっとと寝巻きに着替える。つっても、スウェットに履き替えるだけだけど。

「決まったか? 明日の朝飯のメニュー」

「ん、ん〜とぉ・・・和風・・・かな?」

「和風か・・・よし、じゃあ今日はもう寝ようぜ。寝坊して朝飯作る時間が無くなっちまったら、
 泰子も大河も怒るだろう?」

精一杯にやけてるつもりの顔で、言外に「お前らは食いしん坊だからな」と言ってみる。
伝わらなかったが、これはまぁ予測の範囲内だ。天然にこの手の遊びはあまり通用しない。

「う、うん・・・・・・ぁ、でも、ちょっと竜ちゃん」

「なんだよ、もう電気消すぞ」

「あ、あの」

言わせる前に明かりを消す。既に時刻は深夜。目が慣れてない状態だと足元が危なっかしい。
間違っても泰子を踏まないように摺り足で布団まで辿り着いて、掛け布団を捲る。
泰子が布団の上に座ってるので当然掛け布団は半分ほどしか捲りあがらない。
だから

「なにやってんだ? 泰子」

「えっと、竜ちゃん? やっちゃんのお話も聞いてよぉ・・・」

またさっきみたいに涙声になってきてる泰子。ちょっと無視しすぎたか・・・

「だから早く布団の中に入ろうぜ。話なら寝ながらでいいだろ?」

「え・・・・・・」

驚く泰子の声が聞こえる。大分暗闇に目が慣れてきたから、輪郭位は分かる。
手を伸ばして、そっと泰子の肩だろう部分に触れてみる。
一瞬泰子が震えたのが伝わってきて、いたずらしてるみたいで面白い。いや、しちまおう。

「ん〜? 泰子、最近太っただろ? 腕の肉がプヨプヨしてるぞ?」

とか、多分気にしてそうな事を言ってみる。抱き上げた感じじゃそんなに分からなかったけど、
今触れてる部分は割りと肉が付いてて柔らかい。
女の人は男よりは柔らかいだろうと思うけど、腕の肉ってこんなに柔らかいもんか? 体脂肪率とか関係あるのか?

557 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:53:01 ID:HkjeZ+cj
「や・・・ん、太ってないよ〜・・・ぁっ・・・それにね? 竜ちゃん?」

「ん?」

聞きながら、つまんだり指で突っついたりだのしてみる。
泰子がくすぐったげに身もだえてるのが面白い。
たまに吹き出すのを我慢してるみたいだし、腕が弱点だったのか。今度いきなりしてやろう。

「あのね、その・・・竜ちゃんが腕だと思ってさっきっから触ってるの、それ・・・・・・や、そこだめ・・・」

なんだろう、嫌な予感がひしひしと・・・違う、爆音で近づいてくる。

だって 腕には こんなシコリみたいな突起 あるはず無いから・・・

「んぅ・・・腕じゃなくってぇ・・・くふぅ・・・やっちゃんのおっぱいだよ? 竜ちゃん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q 高校生にもなって母親の胸にいたずらしてしまったんですけど、どうすればいいですか?
= 裸でソフトボールだ。それ以外無い。早くこっちへ来い、高須。
  そんな大きいだけのボールより、こっちのボールの方がジャストフィットだぞ?

俺は泰子のかける声を無視して、一度表に出て近所の木に思いっきり頭を打ち付けてきた。

「りゅ、竜ちゃん? さっき外で凄く大きな音がして、
 こっちまで揺れが来たんだけど、大丈夫かな?
 揺れたの、ちょうど竜ちゃんが出てっちゃった位なんだけど・・・」

「なんのことだ? 俺は全然分からなかったけど・・・そ、それよりも・・・泰子?」

「え? ぁ、ん〜・・・うふふ・・・・・・竜ちゃんのえっち♪」

言われた! やっぱり言われた!
泰子のやつ、ニヤニヤしながらこっちを見てやがる・・・・・・

「ごめんねぇ、竜ちゃん? やっちゃん、もうおっぱい出ないの・・・
 ちいちゃかった竜ちゃんが全部飲んじゃったから♪」

誰もそんなの聞いてねぇよ!?

「ち、ちょっと待て泰子俺は別にそんなおっぱいが欲しいとか柔らけーとかじゃなくて胸と腕を偶然間違えて・・・
 そう、たまたま、たまたまなんだよ。それに泰子がノーブr・・・いやいい。
 とにかく腕だと思ったら胸だった、それだけなんだ。分かるだろ?」

558 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:53:51 ID:HkjeZ+cj
早口過ぎだろ俺。ちょっと落ち着け。
動揺し過ぎは危ない。既にNGワードが入ってる気もするけど何を言ったか覚えてない。
それ余計恐ぇよ。
まずは深呼吸で呼吸を整えろ。素数を数えるのもいい。
とにかく、おちちくびちくび・・・とにかく落ち着け。
スー・・・ハー・・・スー・・・ハー・・・
1・2・3・5・7・11・13・17・・・

「いや〜ん♪ 竜ちゃんがやっちゃんのおっぱいに興奮してハァハァしてる〜♪」

18ブフォオ!!
む、咽た・・・それに18は素数じゃねぇし・・・
泰子は包帯が巻かれた手をぶつけないように注意しながら胸の前で交差させ、
まるで『それ』を俺の視線から庇うみたいにしながら体を揺らす。

「ゲホ・・・や、泰子、俺は深呼吸してたんで、別にハァハァとかは・・・」

「今もしてるよ〜? ハァハァって」

言ってて虚しくなる。実際俺はハァハァしてるよ、息苦しくって。

「竜ちゃん」

「今度はなんだよ・・・」

ようやく落ち着いてきたところで泰子が声をかけてくる。
半分くらいどうでもよくなってるけど、なに言われるか分からないので泰子の話を聞いておく。
泰子は声も顔も真剣そのものなので余計に先が見えない。

「思うんだけどぉ」

なんだよ



「竜ちゃんとやっちゃんが愛し合ってぇ、そのまま子供作っちゃえばぁ・・・
 竜ちゃんいつでもやっちゃんのおっぱい飲み放題だよ?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q 高校生にもなった息子がいる母親の頭の中が、腐った桃みたいにドロドロなんですけど、どうすればいいですか?
= そんな桃よりこっちの桃の方がピッチピチで絞まってるぞ?
  今なら裸でソフトボール in 生徒会室だぞ? どうだ高須?

俺は泰子の制止を無視して外に飛び出し、家から両隣3軒先の家までの間にある中で、
目に付いたブロック塀を片っ端から叩き割った。頭突きで。
2〜3分で落ち着き、粗方片付け終えてから家に帰るまでの数粉の間に、失くした筈の記憶に向かってそっと囁く

必ず、ド本命の、****に、ブチ当ててやる・・・・・・・・・




559 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:54:47 ID:HkjeZ+cj
きっと今の俺の顔は、いつもの見た目異常にキレていただろう。
通行人がいなくて良かった。通報されて補導でもされたら、この現状をなんて言えばいいんだ。
あれ? 身に覚えが無いのになんでそんな事考えてんだ、俺?
とにかく帰ろう。

「あ、竜ちゃん!? 今家の近くで、凄い音が・・・事故でもあったの?
 それになんだか・・・人の名前? みたいな・・・「ますお?」とか「やるお?」ってぇ・・・」

「はぁ? いや、記憶にないけど」

まただ。どうしたんだ? 泰子のやつ・・・耳鼻科にも診てもらった方がいいかな。
それともケガした原因の『たらこの人』の件で、ちょっと神経質にでもなってるのか?

「そ、そう・・・やだなぁ・・・この辺り、変な人でも出るのかな・・・」

やっぱり・・・明るく言ってたけど、気にしてたのか・・・・・・泰子が震えはじめた。
『1人で寝るのが怖い』の理由はこれか。
いきなり訳の分かんない事を叫びながらこっちに突進してくる奴に会ったら、
恐くて当たり前だよな・・・

「よし」

俺は小声で気合を入れて、布団の上で震えだした泰子に向かって

「大丈夫だって、泰子」

そう言って、背中から軽く抱きしめてやる。

「きゃ、ぁ・・・竜ちゃん? ・・・・・・あったかぃ・・・・・・」

途端に震えが止んで、ゆっくりと俺の方に体を倒してくる泰子。
俺は立ち位置を変えて、そのまま泰子を布団に寝かせてやる。
軽く泰子の位置を直して、俺が一緒に寝そべっても布団から出ないだろう所に来たら、
そのまま俺も布団に入る。
誰かと一緒に入る布団は久しぶりで、狭苦しいのに、それが楽しい気分になってくる。
けど、寝不足と、疲れが睡魔となってやってきて、俺はすぐにうとうとし始めた。

「ありがとう、竜ちゃん」

泰子? なんだよ改まって・・・ケガ人な上に、いつも疲れてんだからこれくらい・・・ん・・・・・・

泰子の声が聞こえて、唇になにか柔らかいものの感触を感じて・・・・・・



今日、俺はやっと深い眠りに就くことができた


560 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/21(金) 05:55:25 ID:HkjeZ+cj
早ければ次の投稿は明日?
遅くても明後日には仕上げてきますんで

561 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 12:14:47 ID:gb8JVGMa
どうでもいいが1も素数ではないな

562 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:09:32 ID:t0t+NZXO

ただ短期間で何度も投下するなら長くなってもいいからまとめて投下してくれ

563 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:33:37 ID:go/ApWjw
何年待ったかこの時を

564 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 17:59:56 ID:sfevuFvw
ところでこの投下ラッシュの新作はまだかね?


いい加減裸だと風邪ひきそうなんだけど

565 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 18:09:58 ID:0W6cbwf8
ななドラ、あみドラ、まやドラはまだかぁああああああ
風邪ひきそうだぁああああ

566 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:14:46 ID:/tZfMReH
>>564>>565
さげろ。話はそれからだ

567 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:20:05 ID:SqMX12Jr
今、お花畑にいるんだけど、祐作が、眠る前の羊みたいに何匹もいる。何故か小さいタオル一枚だけ持って

そう言えばテレビでの、自動販売機に挟まれた亜美のスカート、傘みたいな、または、200〜300年前のヨーロッパの貴族な、骨入りスカート?
小説でスピンオフではスカートのめくれ具合も書かれているから、この放送局では、放映しないだろうなぁ。



568 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:31:42 ID:3+D3Rr7k
亜美×竜児は一番お似合いだと思うんだが。つか主人公亜美でいいじゃん。
大河はいらないです。

569 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:34:37 ID:HuYmZL40
亜美厨は相変わらず大河叩きが好きだなあ


570 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:39:34 ID:eZ2U4O9O
亜美厨とか初めて聞いた
どっか他の板で定着してる呼称ならそっちだけで使ってやってくれ。俺にはその言葉の意味が分からない

571 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:41:26 ID:EccT8ic/
特定キャラを愛する前に
まず作品を愛さなければならない
さすれば必然、すべてのキャラに愛を注ぐことになる

と、言うわけでハーレムルートま〜だ〜?

572 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:43:05 ID:Kvjhc4Px
亜美信者はアニメ本スレでも>>568と同じようなレス必死にしてたな
他キャラ叩かないとマンセーできないのかねえ

573 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:48:53 ID:eZ2U4O9O
他の板の話を持ち込むなよクズ
俺はそんな掃き溜め行かねーんだよ

574 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:51:03 ID:/Dej51ay
言ってる事同じなんだし、同類としかみなされんよw
言い訳は見苦しいからやめとけw

575 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:53:54 ID:4IGBUIew
最近なんでも厨つける奴多いよな
語彙が少ないんだろうね


・・・関係ないけどごいんと思ってたごいなのね

576 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:56:23 ID:dEKDVz/r
まぁまぁ、みんな仲良くSS投下されるまで待とうぜ

577 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:56:43 ID:t0t+NZXO
亜美厨でも亜美SSさえ投下したら文句はないべ

578 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:09:35 ID:0W6cbwf8
>>576 了解、おとなしく待つ

579 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:19:28 ID:SqMX12Jr
そんなんで、こんな風景

さくこう


学校からの帰り道
さくらちゃんがカバンを持ち替えた時、スカートのスソか引っ掛かる。
黄緑色が見える。
「はうぅぅ」
さくらちゃん、気付いて。ボクがスカート触る事出来ないし、どういうふうに注意すれば良いかわからない。

しばらくして、外れる

ああ、助かった。



狩野商店で

なにしろ、学年トップ10な成績のこうたくん。
全教科満点な、すみれ゛兄貴゛元生徒会長というか宇宙開発のため高校中退で渡米したお姉ちゃんほどではないが、さくらの学力強化で信用されている。
「ただいま」
さくらは先に奥に
「お邪魔します。おばさん。」
「こうたくん、いらっしゃい。」
御義母様(?)に元気にご挨拶して、
そういえば御父様がいらっしゃらない
「おじさんは?」
「配達に行ったよ。こうた君の家よ」
はうぅぅ、間が悪い。
挨拶、出来なかった。
でも、今まで狩野さんで買い物してたっけ?
などと思いながら奥に。
あっ、来る。
と思った、まさに、その瞬間。
トイレのドアと激突。
扉の向こう側から
「痛いよぉ」と鳴き声が。
でも、動けないほど、声が出せないくらい、痛いです。



何とか文章にしたい。


580 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:31:50 ID:sfevuFvw
がんばれ
裸で待ってる

581 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:32:52 ID:SqMX12Jr
なんだか、喧嘩かい?ふいんき悪いし。

それぞれ好き嫌いが有るのだから、仕方ないけど。

だけど亜美自身の考えはどうであれ、竜児は、実乃利が忘れられないのだろ?
だけど、大河の世話で手一杯が現実でしょ?

582 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:57:41 ID:hb+JJqeI
こうやって熱く語れるのも人気ありき
昔は語りたくてもできなかったろ

583 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:11:06 ID:3+D3Rr7k
軽い気持ちで書いたんだが雰囲気悪くしてごめん。

584 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:26:51 ID:bDN3OmeJ
>>581
亜美SS書く上ではその辺りどう消化するかが難しいよね
俺もあーみん好きだから保管庫の神さまたちを参考にさせてもらって
いろいろ書いてるけどどうもうまく書けん

585 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:02:00 ID:tcjLNPjm
亜美SSの場合、(前に誰かがやったように)ただラブラブさせるんじゃなく、ラブラブさせつつもすんどめ展開がベターじゃないか。
どうしても原作を意識してしまうぶん、そのほうが違和感を覚えない。



586 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:12:22 ID:0W6cbwf8
大河ssはある程度数の作品が投下されてるから、
ななドラなどのマイナー路線が読みたくなる

587 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:23:31 ID:/Dej51ay
亜美は別に大河嫌いじゃないから、なんとなくガチでどつきあいしても後腐れない決着つけられそうだ


588 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:31:25 ID:3+D3Rr7k
竜児をめぐって口論するうちに殴り合いになって止めにきた竜児を殴ってしまって
亜美が看病する・・・

589 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:41:37 ID:sfevuFvw
竜児
「わたしのために争わないで!」

590 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:44:37 ID:zhwMF6c/
>>589
ちょっと違うのだがハーレムものが今完成した。
always見終ったらあげるからちょっと待ってね。

あとあんま期待しないでねw

591 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:47:11 ID:sfevuFvw
>>590
裸で待ってた甲斐があったぜ

592 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:54:31 ID:bDN3OmeJ
>>590
風邪ひく前に頼むぜ

593 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:13:02 ID:EccT8ic/
>>590
おお、地上に神は居た!

594 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:14:10 ID:YiaUCVBc
arlwaysか
AT-Xでとらドラ!放送時間だったから観れなかったな

595 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:17:54 ID:JIiaMo9S
>>594
春田乙

596 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:36:35 ID:c5lmMAyA
always終わった……

597 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:37:32 ID:zhwMF6c/
んじゃーあげるぜ。
ごめん、ちなみにエロはないから服は着てくれ。

つーかここ裸族多すぎだろ、そんなにエロの需要高いのかw

598 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:38:12 ID:zhwMF6c/
『幸せの高須竜児』



高須竜児、高校2年生。PM12:50。学校の昼休みにて。
人生初とも言うべきモテ期を体験している彼は、
目の前に置かれたチョコという名の1kgはありそうな凶器を目の前にただ呆然としていた。
これを作ったちっちゃな少女は顔を赤くして俯いているので
竜児のそんな様子には気づかないようだったが。

「あのね竜児……私たち3人とも竜児が好きみたい。
だからこれ、今日はバレンタインデーでしょ? ありがたく食べなさい」

…あぁ、これを作ってたから昨日は夜遅くまで起きてたのか……。
妙にスッキリしたような顔をした大河をみて竜児はしみじみ思う。
最近よくこの顔をするようになったのだ。なにか憑き物が落ちたような、悩みが消えたような顔。
竜児はそんな大河の顔をみて安心する。が…気付く。

「てゆうか3人!? 3人て他は誰だ!? これは3人分なのかどうりでデカいと!」

頭は完全に混乱していた。
今までの学生生活で好かれたことなどなかった。むしろ持ち前の三白眼で避けられていた。
そんな自分が? 今この目の前の少女は3人が竜児のことを好き、のようなことを言わなかったか。
ありえないだろ大河。3人て他は1人も思いつかないんだが。
そんな慌てふためいている竜児のところに聞きなれた声が飛びこむ。この声は…!

「あ〜大河もうあげちゃったんだ。3人一緒にあげようって誓ったじゃないか!
よよよよ…私たちの友情はこんなものだったのね…」

「まったくチビタイガーは…頭までチビなんじゃないの?」

実乃梨と、川嶋だった。
なぜ、どうして2人がこのタイミングで…。大河もなんか「遅いよ2人ともー」とか和んでやがる。
いや実乃梨は分かる。一応そんな関係になれるような仲であることは認める。でも川嶋は…?
そして竜児は気付いてしまう。2人の手に握られた、華やかな包装紙に包まれた箱を。

「お、お前ら…どうして。というかもしかしてその手に持っているのは…」

「へへっ…高須君、君を思って作ったんだぜぃ!ぜひ食べてくれよな!」

「私も、はい高須君。チビタイガーの分が食べれて私の分が食べれないとか言わないでよね。
……これでも、高須君のために、頑張ったんだから」

2人ははずかしそうに竜児の机の上に手作りチョコが入っているであろう箱を置いていく。
ざっとみて…机の上のチョコの総量は1.5kg。
これは…これを、食べるのか…。
…そもそも、川嶋はホントに自分のことが好きなのか。ただ大河に対抗したいだけだろう。

「川嶋、お前は大河に対抗してるだけだろう…俺なんかに本命なんかくれなくても…」

いいかけて言葉を詰まらせてしまう。
川嶋が、そして大河も、実乃梨でさえもが…本気の目で竜児をにらんでいる。

599 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:38:49 ID:zhwMF6c/

「竜児、私言ったわよね、3人ともあんたが好きだって。
もしかして言葉が通じないのかしら。ああ通じないわよねぇ、あんた駄犬だし」

「高須君…私たちは本気だよ。だから、その言葉はあーみんを傷つけてるって分かって」

「……言いたいことは2人が言ってくれたかな…だから高須君。
罰としてこれからは私のこと亜美って…呼んでよね。
…高須君はバカだから、それくらいしないと私の気持ち分かんない、でしょ。」

「う…ぃ、お、おう」

正直、こんなに顔を赤くして感情を素直に出す亜美が、可愛いと思ってしまった。
実乃梨は実乃梨で「あ、私も実乃梨って呼んでくれよな!」と言っている。
3人ともすごく可愛くて魅力的な女の子なのだ。
その子たちが同時に自分を好き、と言ってくれていることが嬉しい。

…クラスの男子、廊下から覗き込んでいる大量の他クラスの男子たちからは
ありえないほどの殺気を感じるが。能登と春田に至っては血の涙を流してやがる。
殺されるなぁ、でもその前に幸せ過ぎて死ぬかも知れない。

「それじゃあ竜児、私たちの愛情を感じながら味わって噛み締めて喜び泣きながら食べなさい」

「これを…今すぐ全部か……?」

…いますぐ食べなければいけないだろう。
3人の、大切な女の子たちが一生懸命作ってくれたんだから。
女の子たちは期待した目で竜児を見ている。そんな潤んだ目で見てくるんじゃない…可愛いじゃないか。
うおお!やるぜ!高須竜児は、やってやるぜ!

「…よし!うまそうだなぁ!いただきまーす!」

うまい!うまいけど量がありすぎる。いや逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。
くそっ! …半分ほど食べたところで、腹が悲鳴を上げ始める。
限界を超えても食べ続けるが、恐ろしい目を持つ竜児も所詮は人の子。諦めの言葉が頭をよぎる。

ちょっとギブ…
そう言おうとして3人の顔を見て、野暮なことを言うのはやめた。
竜児はひたすら食べ続ける。もっと、もっと。
愛情が篭っているんだろう。竜児の胸も自然と熱くなる。腹のことも気にならない。
だって目の前の少女たちはこんなにも…


600 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:39:39 ID:zhwMF6c/

「竜児、好きだよ」

大河が、幸せそうに笑っている。

「高須君…好きだぜぃ」

実乃梨が、幸せそうに笑っている。

「高須君、好き、だよ」

亜美が、幸せそうに笑っている。

こんなにも、幸せそうなんだから。
誰にもこの笑顔は壊させない。チョコが食べられないくらいで、なんだ。
そのうち3人の中から誰かを選ばなくちゃいけない日が来るかもしれない。
その日までは、自分を好きと言ってくれる少女たちを大切にしよう。
今は、こんなにも幸せそうなんだから。













601 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:40:23 ID:zhwMF6c/










「あ、3人ともずる〜い!はい高須くん!これも食べてね!」

「高須くん、頑張って作ったのでぜひ食べてくださいね」


「ブフォ」

なぜ、木原と香椎が。
やめろ顔を赤らめるな、俺には、俺にはそんなに受け入れる腹は空いてないんだ!


***


その晩、竜児が腹痛で病院に運ばれたのは、言うまでもない。

end

602 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:42:08 ID:zhwMF6c/
ホワイトデー編が省略されました。
続きを読むには「大河は>>597の嫁」と書き込んでください。

603 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:45:06 ID:aalK+WI/
( ゚∀゚)<竜児は大河の嫁!

604 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:48:45 ID:sfevuFvw
竜児は>>597の嫁

自分の信念を曲げるのとあとはなにをすればいいですか?
もう脱ぐものが無いんだけど

605 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:58:30 ID:EccT8ic/
まるお(Ver.ZENRA)は>>597の嫁

女性陣のアプローチ合戦を見たいものだぜ

606 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:00:10 ID:j1ARorA1
前に投下した「竜虎if後日談的一コマ」の続きを。
ただ、勢いあるままに書いたから、内容が支離滅裂になってるかもしれない。
再度云うけど、面白くなければ無視してかまわないっす



607 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:00:15 ID:bDN3OmeJ
俺は>>597の嫁
ぜひ続きもたのんます

あと、ちょっとしたことなんだが、亜美の一人称は『亜美ちゃん』もしくは『あたし』なんだ
まあどうでもいいんだけど

608 :竜虎if後日談的一コマ:2008/11/22(土) 00:02:09 ID:j1ARorA1


大河の上等な陶磁器のごとく白き肌が仄かに赤らみを射している様は、竜司の心の奥底にある何とも言い難い衝動を怒濤の勢いで突き動かさせる。
それは突如激しく発生して、自分が鼓動の鐘が早く打ち出される原因の正体が何なのかが解らない。
もしかしたら狂おしい想いの塊のようであって、もしくは竜司の隠された本能が外に出たくて暴れているのかもしれないし、果ては単なる気の迷いである可能性だってありえる。

「あ、あの、りゅうじ、何で急にだだ、だんまりになるのよ?」

「・・・さ、最初にだんまりになったのは、そっちの方だろ。いや、どちらかというと大河は様子がおかしいぞ」

心なしか膝に重量が増した感じがした。

「べ、別におかしくもなっていないもん!!」

「・・・、じゃあ何でそんな風に吠え立ててくるんだ。明らかにきょどってる証拠だろ。つまり俺には大河を困らせる手札が一切ないということだ」

「い、いいえ、どう考えても竜司の方に原因が、竜司が悪いに決まってる。だって、私は何もしでかしていないんだからね!」

大河は一体何を糾弾しているのか、なぜ目に見えない責任の押しつけをしてくるのだろうか。
おそらく、大河は頭がパニックに陥るがあまりに、自分が言っている事柄に対して十分の一で理解が及ばないほどに自身が発声する言語の能力が働いていないのだろう。
それぐらいにこんがらがっていて、焦っていて、困惑しているのが見て取れる。
どうして判るのかというと、竜司も同じぐらいパニックに陥っているだから。


609 :竜虎if後日談的一コマ:2008/11/22(土) 00:03:03 ID:j1ARorA1
下と上からのああだこうだ、と意味のない責任の擦り付け合いがしばらくの間継続されていたが、そうは長く続かない。
口論が激しさを増すにつれて、徐々に理性を取り戻してきて、頭が冷静になってきた。
因みに二人の猛獣が声を甲高く荒げていたというのに、インコちゃんは全くの反応も示さずにずっと深い眠りの平行線に就きっぱなしであった。
実は大した精神を持っていたりして。

「い、いい加減に止めにしない?だんだんとこの不毛な言い合いが馬鹿らしくなってきたわ」

「俺も同感だ」

今となっては、こうなる発端となったきっかけなんて記憶の彼方に吹っ飛んでいる。気づけば、手に持っていた筈のヨーグルトの容器が転がっているのが視界の片隅に移った。
まずは気持ちも落ち着けることも込めて、二人して深呼吸。すーはー。すーはー。



「ねえ、りゅうじ」

「おう、何だ?」

本日の問いかけ三度目と生返事。一度は朝ご飯を訊かれて、二度は昼ご飯のメニューを半ば脅かされて。
よく考えてみれば、どちらも食べ物関連の質問である。今度ももしかしたら、もしかしなくてもそれに纏わる内容を問うて来るのか、そんな予感。

もっとおやつが欲しいとねだられても、ヨーグルトの他は今夜の夕食の食材だけで、それ以外は何も残ってないぞ。
素で答えを返しても再度また暴れ出すかもしれない、と懸念を抱いて、断固阻止するためにもどうソフトに説得ないし言い聞かせようか。

竜司は悶々と悩みの堂々巡りを繰り返しつつも、手は動いて大河の髪の毛の間を何度も行き来させて、直にその柔らかい感触を味わっていたが、大河が口にした内容は予想を大きく逸れていて、ちょっとした杞憂に終わった。

「北村くん、今ごろどうしているのかなって」


610 :竜虎if後日談的一コマ:2008/11/22(土) 00:03:44 ID:j1ARorA1

「は?北村?」

「うん、元気にしてるかな、困った事になってないかなって、ちょっと心配」

しばしの思案顔になるが、頭に浮かんだ考えを打ち消すように竜司はかぶりを振った。

「北村か・・・、まあアイツのことだから、暢気に笑っているんじゃねえの」

「みのりんみたいに?」

「いや、櫛枝ほどに明るくないだろ。でも、ま、北村は元気に旅をしてるだろうよ」

「何を根拠に?」

大河が不思議そうにじっと打ち据えて構えるかのように竜司の顔を見上げてくる。首を動かしたが為に、膝にさらっと髪がなだれて少し痒い感触がしたが、別段気にするほどでもなかった。

「別にこれといった根拠はない・・・。というよりも、単なる勘だな」

「勘って・・・、さっきほどの冷たい態度といい、曖昧な答えといい、実はアンタ北村くんと友達だというのにやけに冷たいよね。それも雲泥の差があるぐらいに」

「あのな、そこまで酷くはないぞ。何を期待してかは知らないけど、あえて言わせてもらうが、男と男の友情とはそんなもんだ。あまり近すぎてもお互いに気持ち悪いだけだし、変に気を遣うほどに馴れ合いをする必要もないのが一番にいい方法なの」

「へえー、そうなの。・・・・北村くんが失恋で家出した時は過剰に心配していたくせに」

何気に鋭い部分を突いてきた大河。
罪悪感が湧くような会話ではない筈なのに、棒みたいなのが奥深く胸にグサって刺さった気がして竜司は我知らずに、慌てふためき出した。

「あ、あれはだな、尋常じゃない事態であった訳だし、第一学校という公共の場を巻き込んだ大事に発展したら、やっぱ友としては心配せずにはいられないもんだし・・・」

「なあにワケわかんない言い訳してんの?変な竜司」

大河はくくっとかみ殺したような笑みを零して竜司の顔を伺っている態度を示す。そこで気づいた。
大河はただからかっているだけなのだ。あの尋ねるかのような瞳も芝居の一つ。

・・・なんだか川嶋に似てきやがったな、こいつ。

口に出さず顔にもおくびに出さずに、心の内で短く呟く。もし言葉に出してしまえば、次は大河が慌てふためく番になるから。体に傷を負いてまで告知するようなものでもない。
竜司も長いやり取りの中で大河に対し自制心というものが芽生えてきた。


611 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:04:08 ID:5nDpyxJw
最近投下多くてうれしいなぁ
ということはそろそろ田村くんssも期待していいのかな

612 :竜虎if後日談的一コマ:2008/11/22(土) 00:05:05 ID:4nfM0BJC
竜司はしてやられた、と顔に出して大河の髪をただ優しい手つきで撫でる。
すると、大河も普段の傍若無人ぶりな態度を出さないで、甘える猫のように竜司の手の動作に心地よさそうな微笑みを浮かべる。
大河に気づかれないように注意を払いつつ、はあ、とそっとため息を吐き出す。
窓の向こうの晴天を眺めようとも、やはり大河の高級マンションが邪魔で確認の取りようがない。

『俺はまだ見ぬ新天地で、俺という個性を見つけてこようと思う』

と言って、突然の最中に欧州へ単身の旅行に出かけた生徒会長で竜司の親友こと、北村祐作。
今ごろはロンドン塔を観ているだろう。なぜなら、今朝ロンドン塔に見に行ってくるというメールがきたから。

大河のよき理解者の櫛枝実乃梨は絶賛ソフトボール部長として元気に派手に活躍中、という報告を竜司は大河から聞かされている。
彼女は大きな夢を持っていて、多分、これから立ちはだかるどんな困難にも持ち前の明るさで乗り越えていくに違いないだろう。
今、確かに言えることはそのための一歩にバイトに明け暮れている。

大河の天敵の川嶋亜美はというと、今は芸能復帰を果たしてこちらも元気にがんばっている。
時折、竜司の家を訪れてきては、竜司をからかい、大河にちょっかいを出して、インコちゃんはやっと新しく生えてきた羽毛を無惨に散らし去っていくという、やりたい放題のことをしていく彼女。
でも、たまに見せる笑顔が前よりも眩しく思えるのは気のせいではない。確実に変わったと思う。
そう思うと、竜司も思わず笑みがこぼれる。ただ大河は終始不機嫌であるが。

そして、高須竜司と逢坂大河は・・・。


「りゅうじー」

「んん、おう」

「キスして」

竜虎相立つ仲である。


(終わり)


613 :竜虎if後日談的一コマ:2008/11/22(土) 00:07:35 ID:4nfM0BJC
一応、何気ない日常の場面を意識して書いたつもりだけど、脱字誤字があるかもしんない

614 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:13:58 ID:qPLvqvjf
連発し過ぎの安物で済まんが俺のGJを貰ってくれ

615 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:16:25 ID:DKRXAaGS
GJ!
282828282828

616 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:37:19 ID:VZkfe8Od
あうあうあうあ
幸せモノというか 不幸モノというか

なんだか、なんだ。
まほろまてぃっくのアレだ。雑誌掲載のほう。アニメでも良いけど。
「さーあ めしあがれ」
って、アレは先生のがとっても大きかったが。

617 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:38:21 ID:suLra+V/
あ〜みんはかっこ付けるのをやめて自分からはっきり告白すると上手くいくと思うぜぃ

って考えながら書き始めたけどなかなか上手く完成させられませぬ
やっぱり俺は竜虎物しか書けないのか・・・
原作でもそれくらいしないと竜→亜美の印象が他の二人に比べて弱いから先の展望なさそう

618 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:58:19 ID:VZkfe8Od
まあ。誤字脱字の一番は
「竜児」だ「竜児」
「竜司」って誰?


619 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:58:51 ID:YIgPgLCw
大河は俺の嫁

620 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:59:39 ID:qPLvqvjf
残念それは中身の無いハゲヅラだ

621 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:00:05 ID:YIgPgLCw
ゴメン、タイミング間違えた

622 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:00:46 ID:NQ8TRmeD
ハーレム物って>>597のが初めてじゃね?GJ!
>>613もGJ!

話変わって

竜児と亜美の初夜は絶対に初々しそうだよな。
竜児と大河のはいつも以上にじゃれあってそうだな。
竜児と実乃梨はすっごいエロそうだよな。

623 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:03:31 ID:YIgPgLCw
>>606
最高でした。有難う

624 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:04:12 ID:jGhPOo/j
>>622
ひとつネタが浮かんだ
独身(30)は処女

625 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:06:30 ID:rq4oOTMV
お願いだからageてる人はsageてくれ・・・

626 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:22:50 ID:VZkfe8Od
>>617
亜美は大河と同じで「まわりは誰もわかってくれない」から「あたし」を演じてて、
でも竜児はそれを他の人たちよりは、(原作2巻や3巻で)本当に近い部分を見てくれた。から構ったのだと思います。
 
でも、同級生は、「亜美ちゃん」を見せても仲良くしてくれたから
・・・それは、多分、同級生のみんなが、竜児や大河をみてて、
「外見は外見、どんなに怖い顔も、どんなにものすごい破壊力も、その人の本当ではない。本物ではないと知ったから、だと思います・・・
でも、本心を見せたい相手(貴方のSSでは竜児ですね)には心に決めた「実乃梨」という子と、現実に合鍵まで持って依存している「大河」がいるから、割り込みたくても割り込めない。

という話だと妄想するのですが。私は。

627 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:24:46 ID:xIxoYGiu
メール欄にsage入れてくりゃれ

628 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:28:07 ID:VZkfe8Od
>>625
ごめんなさい。

ですが、このスレは「sage進行」という明言、宣言は無いですから、sageる事を強制するのはよろしくないと思います。
ageるのも自由ですしsageるのも自由だと思います。

629 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:37:44 ID:/EgNRCOG
>>628
BBSピンクは基本sageだ

630 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:38:19 ID:44XC0x+o
なんだ、age厨か

631 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:41:03 ID:ES09+oqd
たとえsage進行と描かれていなくても、そうするのはマナーじゃないの?
ageても厨が寄ってくるだけで、何一つ良いことないじゃん。

632 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:48:18 ID:qPLvqvjf
ageる必要がないならsageとくだろ普通

633 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 02:02:41 ID:YIgPgLCw
常識≠明言・宣言

郷に入っては郷に従え

634 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 02:12:51 ID:J3xoVK/3
ま、板ごとのローカルルール&暗黙の了解って把握が難しいよな。
アニメ効果は嬉しいがエロパロの「エロ」成分が少ないことが裸族的に悲しい。

635 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 02:26:25 ID:fE+dJbvW
アニメ効果で人増えるんなら明記する必要もあるかもね


ま、平和に

636 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 02:31:37 ID:jgh8uXDl
スマン sage忘れというかいつの間にか消えてました

637 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 03:56:18 ID:IGT+DLpY
久々に来たらスレの速度異常で吹いた

エロの需要高すぎとかここを何処だと

638 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 04:11:49 ID:65K9a5N5
作品からエロスを感じ取る力を身につけるのだΣ (`・c・´)


639 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:23:01 ID:QpVpMQMf
いきなり投下ごめん
みのドラ予定なんだが…




その話は急だった…
クリスマスにインフルエンザで倒れた竜児は大晦日、正月とずっと病室で過し、やっと退院出来たの言うのに…
「ね〜、竜ちゃんこれでいいガス?」
「違う、その箱は処分する用だから、服は入れるな」
「え〜、やっちゃんはこの服はもういらな〜い☆」
「コラ!MOTTAINAIだろうが、生地は良いんだから後で高須棒とかに使えるからとっておけ」
「やっちゃんのお給料上がるから大丈夫でヤンス〜☆」
「でもMOTTAINAI精神は忘れてはダメだ」
「わかったでガンス〜!」
退院した竜児を待っていたのは大量…と言う程でもない段ボール箱だった
なんと、泰子の勤め先のスナック毘沙門天国二号店が誕生し、泰子はそこの雇われママに…
…現状は変わらない所か引越しをしなければならない面倒分悪い様に見えるが
なんと!スナック毘沙門天国二号店の二階は住居になっており、もちろん家賃も今より安い!
更に給料も少しだが上がると言う好条件……食い付かないわけが無い
金銭の事もそうだが、直ぐ上に家があることで泰子の負担が少しは減ると思ったからマザコンの竜児も納得した
(竜児の負担はますます増すが)

大河と離れるのが竜児の唯一の懸念だったが…
学校を挟んで反対側に今の登校距離よりちょっと遠い程度の距離なので、週一で様子は見にこれそうと言う事で竜児は渋々だが引越しを了承した
大河は大河で
「丁度いい…」
と、勝手に自分の中で納得した

「あ〜、竜ちゃんお引越しさん来た〜!」
「おう!…もう来たか!」
荷物を取りに来た人達を三白眼で睨みつける竜児
何も引越しセンターのお兄さんの爽やかな営業スマイルが気に食わなかったわけではない
まだ白い粉を隠しきれていない――わけでもない
…ただ、まだ荷物を準備出来ていなかっただけだった

何せ竜児が退院したのは今日の午前、荷物を取りに来るのが今日の午後と言うハードスケジュールだった
大方は泰子が箱に詰めていたが……目茶苦茶に詰めただけだった為に、竜児がまた整理を買って出たのだった
しかしもう時間が来た事により焦り、流石の竜児も
「とりあえず割れ物だけはなんとかした、後はあっちで整理するから適当に詰めるぞ!」
「ガンス〜!」
そうして竜児の今年最初で最後のこの借家が終わった

ちなみにインコちゃんを運ぶ際には中を見ない事を強く言っておいた


640 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:26:12 ID:QpVpMQMf
「それじゃあ、まった〜り行こっかぁ竜ちゃん」
「おう」
荷物は二号店の人が案内してくれる予定だから、高須親子は寒くなる前に着くだけだった
これらは竜児が入院中に決まった……つまり泰子が一人でやってのけたのだ
この予定を聞いた時竜児は泰子を褒めちぎってやりくらい感動していた

だが、引越し当日中に段ボールを片付けてしまいたい竜児は早く新居に行きたかった…
新居…その言葉を思うだけで竜児はわくわくしていた
「…ひっ…!…あんた何不気味な顔してるのよ、びっくりしたじゃない!」
その声に竜児は後ろを振り返り、下を向き大河を見つける
「不気味ってなんだよ!」
「鏡見てみなさい、発情期の駄犬が映るから」
「おまえっ」
「よう、高須!引越すんだってな…親友の俺に相談無しとは冷たいな」
「…しょうがねえだろ、俺も知ったのは最近なんだし…入院してたしな」
大河の後ろには北村が続いてやって来た
友に竜児が宥める様に説明してやる
距離こそ離れるが、学校も付き合いもあまり変わらない事から別れの寂しさはない…

……一瞬竜児の視界に赤いモノが見えたが、竜児は気のせいだと思った……

「まあ、これで朝からあんたの顔見て気分悪くせずにすむわ」
「なっ、おまえ…人の善意を」
「善意?私はあんたに起こされなくてもちゃんと一人で起きれるわよ」
「いや、心配だ…毎朝電話して確認してやるからな!」
「はぁ?そんな事したら殺すわよ、このストーカー犬!」
「なっ…なんだと!決めた、おまえが遅刻した日は弁当は抜きだ!」
「いいわよ!あんたの弁当なんてずっといらないわ!」
「まあまあ、落ち着けって二人共……高須も逢坂には――がいるんだし、遅刻はしないだろ、な?」

え……?今北村は何て言ったんだ…?

「――がいるんだもん、私は大丈夫〜!ね、――」

大河……誰に話かけてるんだよ…

「それにしてもばかちーめ……折角竜児の出所祝いなのにハワイなんて…竜児が可哀想じゃない…」

…そうだ、川嶋亜美は今いない……じゃあこの目の前にいるのは…

「高須くん…?さっきから無視してんじゃネーヨ!」
やっとその『彼女』を認識した竜児は固った
その直立不動っぷりに、さっきまでふざけあっていた仲間も静かになる

皆が竜児の動きを待つ…
そして竜児はゆっくり手を上げ
「だ……」
『彼女』に指をさし、声を絞り出す
「…だれだおまえは…」


641 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:28:53 ID:QpVpMQMf
「……そうだ、おまえはちちおやのますくをつけた……おまえはちちおやのかたきなんだ…
おまえがくろまくだ……よくもどくしんにふりょうぶっけんを……くらえさつじんびーむ、びびび、びびび……」
竜児はその場の誰も付いて行けない事を言いつつ、泰子に引張られてバス停へと向かった…

「…竜ちゃ……竜ちゃん……竜ちゃん!大変〜」
「びびび……ん…?どう…したんだ…?」
「やっちゃんの財布がな〜い…!」
「なに!?どっかで落としたのか……って、泰子!おまえ、いつものバッグはどうした…?」
「え〜っとぉ……は…こぉ?」
「………」
竜児は一瞬で正気に戻った
泰子はあろうことか、バスで新居に向かうと言うのに…財布を荷物に詰めてしまったのだ
「竜ちゃ〜ん、どうしよぉ……もしかしてやっちゃんたち野宿ぅ?」
「……ハァ…歩いて行ける距離だろ」
「でもやっちゃん道知らないでヤンス〜…」
「道なんて住所分かってるから調べれば分かるだろ、近いんだし」
「ほんとぉ?」
「それに、今手持ちに片道一人分くらいはあるから、先行ってろよ」
「病気の竜ちゃんを置いてなんて行けな〜い!」
「おう!な、泣くなよ!…分かった、じゃあそこの公園で待ってるから」
「やっちゃん一人なのもいや〜!せっかくのデートなのに〜!」
「…早く行って来い」
竜児は自分の身を案じてくれた想いを直ぐに裏切られた気持ちになった

「泰子のやつ…遅いな…」
辺りはすっかり暗くなり、ジッと犬根性で待ち続けた竜児はすっかり冷えきっていた
冬だから日が落ちるのが早いと言っても、もう人通りも少なくなってきている時間まで竜児は待ち続けている…
「…こ、ここまでくると自分が情けなくなる…」
冷えきった体は小刻みに震え、大河からマフラーを取り返さなかった事をただ悔やんでいた…

――ドン!
不意に背後を襲う衝撃、そして竜児の腰に巻き付く腕…そして低い声で何かを呟く声が耳に入る

竜児は混乱しそうになるが、振り向いた所に垂れる頭にその人物の大きさ……そしてさっきの声は…

642 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:33:20 ID:QpVpMQMf
ここからみのりんが竜児を(性的に)襲う予定なんだが…

ここまで書いて気付いてしまった……泰子でもいけるかも…?

とりあえず頭冴えさす為に二度寝して出直して来ますごめんなさい

643 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 08:12:21 ID:J3xoVK/3
GJ!!!こんなSSを待っていた!!!!

644 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 08:26:00 ID:YiFODoXb
早く起きて続きをプリーズ

645 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 08:59:31 ID:6lwBTAye
エロに飢えている
早めにたのむ

646 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 10:43:43 ID:SSSSkJmo
亜美は竜児と結ばれなかったら将来どんな男と付き合うんだろ?
同じ業界の人かな?

647 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:11:20 ID:kjYQqPRE
>>646
IDかっこよsg

648 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:16:06 ID:SSSSkJmo
ほんとだwwなんかかっけぇw

649 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:40:54 ID:aQIZ44WX
なんかすげーw

650 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 13:01:19 ID:YiFODoXb
>>646
竜児にフラれて成長するか
このままヤケクソで転校しちゃうかで大分違うだろうな
ついでに記念真紀子

651 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 13:59:10 ID:k1B6qicb
記念真紀子

652 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 14:35:46 ID:YIgPgLCw
神IDか

653 :135:2008/11/22(土) 15:07:19 ID:6VAAwCXZ
このエロを待望する空気もよまず、ななどら。の続きができたんで投下したいと思います。

注意点を少々。まず奈々子×竜児のエロなしです。そしてオリキャラというか奈々子の父親がでできます。(今回は一行だけですが)
苦手なかたはスルーでお願いします。

それではよろしくお願いします。




654 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:08:11 ID:6VAAwCXZ

「ねぇ、奈々子。最近、なんか元気ないけどどうかした?まぁ、昔っから元気マンマンっていうタイプじゃないけどさぁ〜」
 いつもはメールの麻耶から電話がきたのは、スーパーで高須くんと会ってから1ヶ月近くたった日のこと。
「うふふ、心配してくれてありがとう、麻耶。でも大丈夫よ、プールが始まるのが少し憂鬱なだけだから。肌が焼けるのがちょっとね」
「ふ〜ん。ならいいけどさ。でも、何かあったら相談してよね、親友なんだし!」
「…ええ、ありがとう。麻耶」
しばらくまるおくんや亜美ちゃんの話をして、30分ぐらいたった後、麻耶はこんなことを言ってくれた。
親友とはありがたいなと思いながら電話をきる。
 そんな親友に適当な嘘をついた事に、心が痛む。

確かに最近、あたしは少し悩んでいる。

というのも仲良くなろうと思ったあの日以来、高須くんとは話せてない。
麻耶がまるおくんに近づくところに付いて行っても、まるおくんと話していたはずの高須くんは、いつの間にか他の子達と話してて話しかける事ができない。
せめて、一人になってる時にでもと思ったが、彼はなかなか一人になる機会はない。
 男の子達と話してなくとも、いつの間にか仲良くなってた

655 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:12:26 ID:6VAAwCXZ
亜美ちゃんにからかわれてたり、なぜか最初っから仲のいい、手のりタイガーに罵られたりしていた。
そしてきっと、たとえ高須くんが一人でいても、学校では話せない事に、あたしは最近、気づきはじめていた。
 あたしはそんなに社交的ではなく、たぶん高須くんもシャイな子だ。
 そんな二人が学校で楽しくしゃべる姿はとてもじゃないが想像できない。
 話しかければ、戸惑いながらでもちゃんとしゃべってくれるだろうに、遠くで「うふふ」と笑って見てるだけの自分が、少し嫌になる。
「麻耶とは正反対ね」と自嘲したあたしは、6月の空気より重たい気分でベッドに入り、寝ることにする。

朝になっても何も変わってはいなかった。重たい空気も重たい気分も。
唯一、昨日の夜から変化があったとすれば、バサッーと広がった髪の毛ぐらい。それを鏡で確認したあたしはさらに気分を沈ませる。
父親と朝食をすませ、Yシャツとブラウスにアイロンをかけたあたしは、熱いシャワーを浴び、コテをまき、ちょっと前より、少し丁寧になったメイクを薄くして、制服に着替える。




656 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:16:09 ID:6VAAwCXZ
テレビでは、お天気お姉さんがのーてんきな笑顔で、「今日は久しぶりに晴れになります。たまった―」とかなんとか、言っていた。
「それじゃ、行ってくるわね」
 と父親につげ、うちをでる。
 外はなんだか雨がふりそうが気がして、一旦かさを取りに玄関に戻る。
「パパもかさをもって出かけた方がいいわよ」
「バカだなぁ、奈々子は。あいちゃんがオレをだますはず」
「いってきます」
 父親の妄言を無視して外に出たあたしは、かさをぎゅっと握って「今日はがんばろう」とつぶやくと、曇天の下、学校に向かった。


放課後、案の定今日も高須くんとしゃべれず、少しへこんで学校を出る。
朝の予感通り、外は雨がふっていた。
いつもは、一緒に帰る麻耶も今日はいない。亜美ちゃんとショッピングに行くらしい。私も誘われてはいたけれど、そんな気分じゃないので断っていた。
いつ盗まれてもいいようにと学校用に使ってる、安いビニール傘をさして、あたしは直接スーパーに向かう。
 いつもより、あしどり重く。

スーパーに着いたあたしは、買い物カゴを持って、フロアを見回す。
『たまにはお惣菜でもいいわよね』なんて考えがちらっと頭をよぎる。
乙女の大敵、高カロリーを、必殺の思考『今日だけだから大丈夫!!』でけちらし、なににしようか選びはじめた時に、背後から声がかかった。
「おう、今日は香椎んちはできあいか?」
びっくりして振りむくと、濡れた前髪が目にかかり、怖さ200%増(当社比)の高須くんがそこにいた。
「あら、高須くん。お久しぶりね。これはちょっとのぞいていただけよ」
突然の遭遇にひどく驚いたけれども、平静を装いきりかえす。
「久しぶりって、今日も学校で会ったけどな」
「うふふ、でもこうして二人っきりで会うのは久しぶりでしょ、ねっ」
あたしは、がんばって思わせぶりな微笑みを浮かべて言う。
そうでもしないと、本当に頬が緩んでしまうから。
やっぱり、高須くんは照れ屋らしい。
 こうかはばつぐんだ。
 少し顔を赤くして、変な方向をむきながら「おう、そうだな」と蚊の鳴くような声でぼそりと言う。
 あたしはここが頑張り時だとふんで、少しの勇気をだして問う。


657 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:19:22 ID:6VAAwCXZ
「よかったら、高須くんの買い物に付き合ってもいいかしら?少しレシピの相談にも乗って欲しいし」
こういえば、たぶん断られはしないわねと、少しの計算が入ったこの言葉に、高須くんは、
「お、おう」
との返事で答えてくれた。

 高須くんとの買い物中は色々しゃべった。お互いよくしゃべる方ではないのに会話は続く。
 主なトピックはやっぱり周りにいる人間で、高須くんはタイガーとの仲についてや、亜美ちゃんとの出会いについて。あたしは麻耶の事やまるおくんの女子からの評判なんかを話した。
 
 二人そろって買い物を終え、高須くんが二世帯分のレジ袋をもって外にでる。
 会った時の様子で、そうじゃないかとふんでいたけれど、高須くんはかさを持ってはきてはいなかった。
「ねえ、お店にかさ売ってるし、買った方がいいんじゃないかしら?」
「まあ、そうだろうが、なんかもったいないだろう。ほら、お金とか、資源とか。それにこんぐらいならなんとか我慢できそうだし」
エコロジストでエコノミストな高須くんの考えには関心するが、もし風邪でもひいたらもっと大変なことになる。ほら、お金とか家の事とか。
そういっても、なかなか頷かない高須くんに、あたしはさっき思いついた新らしい案を伝える事にする。
「あら、じゃあ、相合い傘で帰るしか無いわね」
「ぐふっ。かっ、香椎。なっ、なな、な、なにを?」
「うふふ、冗談よ」
思った通りに狼狽えてくれた高須くんを『かわいい』と思うが、からかいすぎるのもかわいそうよね。
「あたしんち、ここから近いし、かさをとってきてあげるわ。たぶん、父親はかさ置いてったし。ねっ。じゃあ高須くん、10分ぐらい待っててね」
 と言ってすぐ、あたしは走り出した。高須くんが断れないように。しかも、うちの荷物も持っているから、高須くんは帰れない。
案の定「おっ、おい」という声が聞こえてくるけどそこは無視、大急ぎでうちへともどった。

約束どおり10分ぐらいで父親のかさを持って戻ると、高須くんは律儀に、もとの場所にいた。
 眉間にしわをよせ、空を睨む高須くんに、息を整え、あたしは近づく。


658 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:23:18 ID:6VAAwCXZ
「お待たせ」
「おう。なんか悪いな。その、急がせたみたいだし」
「あら、大丈夫よ。そこまで急いでないわ」
「いや、でも、泥水が跳ねるぐらい急いでくれたんだろ?泥は洗濯機じゃ取れにくいってのに」
「あたしが、勝手にした事だからね」
「おう、でも、ありがとな」
あの時の様に微笑む高須くんは、とても優しい雰囲気で、なぜかあたしを安心させる。
「じゃあ、お礼にこの荷物を香椎んちまで、持ってくか。まぁ、たいしたお礼にはなってないけどな」
「うふふ、じゃあお願いしようかしら」
 雨の中、日だまりの様に暖かい高須くんの雰囲気を、もうちょっと感じていたくて、二つ返事で了承した。
こうして、あたし達はかさをさして並んで歩く。
まるで、制服デートの恋人のように。

 マンションのエントランスに着くと「それじゃあな」と、当然の様に帰ろうとする高須くん。
たぶん、高須くんの性格上こうくるだろうとよんでたあたしは、考えていた言葉を、微笑みに乗せて投げかける。
「あら、それをうちまで運んではくれないの?」
「お、おう。わかった」 あたしのずうずうしい頼みも、優しい高須くんは、荷物をもってついてきてくれた。
「ここよ」
かばんからカギをとりだし、ドアを開け、うちに入る。
玄関に所在なさげに立っている高須くんから、荷物を受け取りながら、声をかける。
「よかったら、高須くんもあがってって。お礼にお茶の一杯でもご馳走したいわ。それにYシャツも替えた方がよさそうだしね」
遠慮されるかなとも思ったけれど、濡れて肌に張りついたYシャツが嫌だったのか、
「おう。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうな」
と言って上がってくれた。

父親のYシャツをもたせた高須くんをお風呂場に案内し、あたしは制服から私服に着替えると、お茶の準備にとりかかる。
丁寧にミルクを火にかけて、少しだけ触ってられるぐらいの熱さまで温める。
そのミルクをダージリンが入った急須に注ぎゆっくり蒸らす。
 もっと高温でいれると、茶葉も早く広がり、香りも強く立つのだけれども、あたしは低温でゆっくりと、ふわっとやわらかく香らせるのがすきだった。
そろそろ葉が開くっていう頃合いでちょうど高須くんがあがってくる。



659 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:27:49 ID:6VAAwCXZ
「わるいな、シャワーまで借りちまって。でも、正直助かった」
「うふふ、困った時はお互い様っていうじゃない。サイズがあって良かったわ。今、ちょうどお茶が入ったところだし、ゆっくりくつろいでね」
ティーカップふたつ、リビングに運び、L字形の黒いソファのはじに座る高須くんの前におく。
あたしも反対のはじに座ってミルクティを一口、口の中に広がる甘い香りに満足する。
「ロイヤルミルクティなんて手間かかるもんをわるいな」
あたしは嬉しさと驚きをひた隠し、ニヤリと笑う高須くんを見る。これはこれでちょっと怖い。
「あら、気づいてくれると意外と嬉しいのね。麻耶なんて違いもよくわかってないのよ」
「まあな、牛乳そのものから甘い香りがしたら嫌でもわかるだろ」
とっておきの証拠を披露する探偵のように、少し得意気に語る高須くんは、無邪気な少年みたいで少しカワイイ。
顔は犯人側なのに。
ミルクティのおかげか、リビングの空気はやわらかに。それにつれ、二人の口も滑らかになる。
「おう、そういえばレシピの相談ってなんだったんだ?」
「ほら、前にもいったけど、うちって父親とあたしの二人でしょ。あたしがダイエット中だと、どうしても父親が物足りなくなっちゃうみたいなの。こんな事、相談できる相手いないでしょ」
「ああ、そういう事か。うちの母親も仕事柄、体重は気にしてるからな。うーん、カロリー低くて、食った気になるのも何個かありそうだ。家でちょっと考えてみるか。つうか、香椎にダイエットは必要なのか?十分やせてるだろう」
「あら、お世辞でも嬉しいわ。でも、女の子はいろいろと大変なのよ」
 こうして楽しくおしゃべりしてると、時間はあっという間にすぎていく。
ミルクティを飲み終えた高須くんがケータイで時間を確認し、パーティーの終わりを告げる。


660 :ななどら。に。:2008/11/22(土) 15:29:37 ID:6VAAwCXZ
「おう、長居しすぎてこんな時間になっちまった。飯をくわせんといけないやつがいるし、そろそろ行くわ。あっ、ティーカップはこのままでいいのか?」
気遣いの人高須くんに「そのままにしてくれといて大丈夫よ」と答えると、あたし達は玄関に向かう。
「おう、今日はほんとに助かった、ありがとな。Yシャツは必ず洗って返すし、傘もきちんと干してから返す。レシピに関してはチラシの裏にでも書いて今度渡すな」
チラシの裏はちょっとなあと思った瞬間、気づいたら口が動いていた。
「ねぇ、高須くんさえよければだけど、高須くんのケータイ教えてくれない?ねっ、ほら、写メつきでレシピとか送ってくれると嬉しいんだけどな」
 口からでた言葉におどろき頬が少し熱くなる。
 ただそんなあたしの様子に気づく事もなく、高須くんは
「おう。別にいいぞ」
と、ポケットからケータイをとりだす高須くん。
 ケータイとケータイでキスするように赤外線を交信し、高須竜児が登録された。
「それじゃ、傘は借りてくな」
「あら、その必要もなさそうよ」
かさを持ってウチをでようとする高須くんを引き止めて言う。
「ねっ雨はやんだみたいだから」
 高須くんに告げた通り、雨はいつの間にかやんでいて、雲の切れ間からは太陽もでている。
あたしはそんなはずはあるわけないのに、すごく久々に太陽を見た気がしてすこし笑った。

夕食の準備を終え、テレビをつけると天気予報がやっていた。
 明日から、また空が少し泣くらしい。
 ただ今日の梅雨の晴れ間のおかげで、まとわりついてはがれないしつこい湿気も、しばらくは耐えられそうだとあたしは思った。


 思えばあの太陽を見た時からだったのだろう。
 梅雨の湿気なんかより、まとわりついて、はがれてくれないものがある。

 それを、あたしは、のちにしる。 


(つづくはずです)



661 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 15:42:31 ID:6VAAwCXZ
以上です。
投下のさい一ヵ所ミスってすいません。

前回の作品にGJをくれた方々、泣きそうになるほど、嬉しかったです。
今回も期待に答えられてるのならいいんですが…。
ちなみに料理の上手さに驚く奈々子は次回入れる予定です。今回入る予定でしたが泣く泣くけずりました。

これだけ書いてしたことはアド交換のみという、だらだらとした駄文を失礼いたしました。

っていうか長くなってすいません。





662 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:02:03 ID:VjhmHv7F
有難う御座います。
奈々ドラ。

あれ?奈々子の家って小説などで設定がありましらっけ?

663 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:15:11 ID:DPMQawQu
奈々子様は両親が離婚してて別れる喧嘩が酷かったので、他人の争いも嫌い
両親が離婚してるってので大河にも同情的
もっとも争いが嫌いなら大河には余り近寄りたく無いのかもしれんが

664 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:33:41 ID:x5CFDpyq
今さらだけどみんなにGJ

665 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:42:38 ID:6VAAwCXZ
>>662

一応、原作を確認して、特に描写がないところは捏造です。これからも、そのスタンスでいこうかなと思います。なにせ、登場回数が少ないので、そこは妄想で補おうかと。
 ダメならやり方をかえますが…。

666 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:49:59 ID:YiFODoXb
いや、いいんじゃね
奈々子は非モブで一番キャラが薄いから大変だろうが次も期待してる

667 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:50:49 ID:NQ8TRmeD
>顔は犯人側なのに

奈々子ヒデェwwwwwそしてGJ!

668 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:53:48 ID:QpVpMQMf
>>641の続き
長くなるけどごめん
後、細かい所は見逃してね




「父の仇…」
そう聞こえたその声の主は櫛枝実乃梨だった

竜児はあの時の失態を挽回すべく、落ち着いて櫛枝と接する様に深呼吸をして
「きゅ、きゅしえだぁ!」
「なんだい、たきゃすきゅん」
深呼吸は無駄になり、いつかの様なやりとりをしてしまったが、それでも話が出来るだけマシだった
「…こ、こここれは、何のマネで…?」
「高須くんは父の仇なんだから、闇討ち」
「仇はおまえだ…」
「そうか…じゃあ、バックドロップ」
「この体勢から決めれたら世界を狙えるぞ」
「狙ってみるかい?」
相変わらず……何も変わらずわけの分からない奇行で接してくる実乃梨に、竜児は少しずつ落ち着きを取り戻す…
…そして気付く
「……櫛枝…おまえ泣いてるのか…?」
「…泣いてねーよ」
「いや地面に…」
「…ヨダレだよ」
涎と聞き、竜児は直ぐに油断していた実乃梨の手を解き体も振り返り、実乃梨の肩を掴んで体ごと顔を上げさせた
……普段大河の口回りを拭いてやっている為の条件反射でポケットのテイッシュを取り出そうとした所で手を止めた
「……泣いてんじゃねーか」
竜児が上げた実乃梨の顔にはハッキリと涙が浮かんでいた
その顔を見られるや否や、実乃梨は直ぐにまた顔を伏せてしまった
「泣いてねーよ、仲間呼んでキングみのりんになるんだよ」
「…おう…だったら逃げるコマンドを選ぶしかないな」
竜児のLvではキングみのりんは倒せない――わけでは無く
竜児は動揺していた…
ただでさえフラれたばかりの相手なのに、初めて見た実乃梨の泣き顔に竜児は普段なら考えられない逃げるを選択した
が――
「ダメだ、ゆうしゃたかすはにげられない」
「おう!」
逃げようとした竜児を、実乃梨は再び肩から捕まえに行く……ほとんどタックルだ
そしてそのまま竜児は茂みへと倒され、痛みで竜児が泣きそうになる
「……痛っ…何がしたいんだよおまえは…」
「高須くんこそ、なんでこんな所にいんの?」
「……俺は泰子を待ってるんだよ」
「じゃあ私も待つ」
「いや…帰ってくれよ……」
「たかすは呪われた、この装備は外せない」
「…装備した覚えはねーよ!」
竜児は逃げ出したい気持ちを全面に出すが、実乃梨は全く逃がす気が無いのを悟り、竜児は観念した

669 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:54:48 ID:QpVpMQMf
ハァ……と竜児は溜め息をつき、力を抜いてその場に落ち着く
実乃梨の奇行は今に始まった事ではないが、今日は顔見せない為かふざけた感じが少なかった

ハァ……今日は厄日だなともう一度息を吐く竜児
落ち着いてきた竜児は周りが見え始めてくる
夜の寒空…星が見えると言う事は明日は晴れるなとか…
一月の初めだからこの茂みの草も少し凍って固くなっているだとか…
実乃梨は制服を着ているから今日は学校で部活かとか……
「……ん?…櫛枝……なんでコート脱いだんだ…?」
「…へ?高須くんは服を着たままの方がいいのかい?」
――何が?
竜児の頭の中にはクエスチョンマークで溢れ、実乃梨が制服のタイを外しかけてやめるのをただ見ていた…
そして股間に衝撃を受けて焦点を戻す
「く、櫛枝!?な、なな何をしてんだ!?」
「何って……まさか自分も脱がないつもりかい?そんな方法があるとは驚きだよ」
竜児の股間……男性器は実乃梨にガッシリと掴まれていた
そして実乃梨は竜児のチャックをジジジと…
「く、櫛枝!やめろって!」
流石の竜児でも実乃梨がしようとしている事に気付き、実乃梨の腕を掴み止めようとしたが――
「ふぎゃぁっ!」
竜児に掴まれた実乃梨は電気でも走ったかの様に飛びすさり、悔しそうな哀しそうな顔を浮かべた
「ちくしょおおぉ!うおぉぉっ」
竜児に掴まれた所を、まるで傷を押える様に掴んで吠え
両手で気合い一発!実乃梨は自分の頬を叩いた

その様子を呆気からんと見つめる竜児に実乃梨は飛び掛かり
マウントポジションを取る
そして痛みかそれとも別の何かで涙ぐむ顔で、実乃梨は竜児を見下ろす
「……な、何なんだよ…何なんだよおまえは!」
竜児はついに疑問を声に出す
「………」
実乃梨は答えず、少しずつ後ろへずれて行く…
「……おまえっ…おまえは…」
聞きたい事が山程ある竜児は、頭の中で上手く整理出来ずにいた
そしてやっと一つ言える
「何で平然としてられるんだよ…」

その言葉にピクッと反応し、実乃梨は動きを止めた
「……高須くん、私前に言った事覚えてる?」
竜児は実乃梨の言葉は一言一句間違えずに……は無理でも、ほとんど鮮明に覚えている自信がある
「私はね……ずるい、ん、だよ」

あの時……北村がグレた時に二人っきりで一緒に帰った時に聞いた台詞だった


670 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:56:41 ID:QpVpMQMf
「大河にはね……高須くんが必要…ううん、高須くんじゃなきゃダメなの…」

……何で急に大河が出てくるんだよ

「だから私は……私が幸せになるには、高須くんと大河に素直になって欲しかった…」

……なんだよ素直って

「だから……私は見えない…信じない人でいいんだよ」
「……っ…なんでだよっ!なんでそうなんだよ…」
竜児は体は少し起こし、実乃梨にくいかかる
「…なんでも…だよ」
「分かんねえよ……俺の気持ちは…俺が櫛枝実乃りゅが好きゃだって気持ちは無視かよ!」
強く言い過ぎた為か、流れで強引に言ったがまだ照れが残った為か、竜児は告白を噛んでしまった
しかし、実乃梨が笑う事はなく……ただ泣きそうになる
「……どうしてそう言うこと言っちゃうかな…どうして今…」
実乃梨の流れる涙を拭く為に竜児はポケットからハンカチを出そうとするが
――ギュッ!!
実乃梨に男性器を掴まれ、ハンカチは出せなかった

例えどんな状況でも、刺激を受ければ生理現象故に勃起してしまうムスコを竜児は恨んだ
「高須くん……大きくなっていく…すごい……
ごめんね…高須くん……ごめんね大河……」
そう言うと実乃梨は下着を脱ぎ、自分の性器に高須のモノをあてがい、ゆっくりと腰を落としていく…

「く、櫛枝っ…!」
「くぅっ……くぁ…あああぁっ…!」
少しずつ実乃梨の膣へと入って行き
竜児は実乃梨に締付けられる刺激に耐え、実乃梨はどんどん侵入してくる痛みに耐えていた
「ふくぅ……んっ…ふぁ…んんっ……んあっ!」
先っぽだけなんとか入り、実乃梨の処女膜へ当たる
「ごめんね、高須くん……高須くんの初め…て?を貰うぜ……んくぅ…」
「櫛枝…なんで、こんな事を…」
「私はね……大河が幸せになって、高須くんも幸せで、私はそれを見てるだけで幸せ……だと思ったんだよ…
でも、今日高須くんに『だれだおまえは』って言われた時……ちょっと寂しくなって…
距離が離れても大河や北村くんとは仲が変わらないのに…私だけ他人になっちゃうって…
そう思ったら、寂しくて…哀しくて……」
動きが止まったままの実乃梨は涙をボロボロ零す…
涙脆いわけじゃない…むしろ弱気にならず突っ走るやつだった
だが、今日の竜児の行動で余所見をしてしまった…前を見ず、後ろを振り向いてしまった……違う可能性を見つけてしまった…


671 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:58:04 ID:QpVpMQMf
「気付いたら走り周ってて…、高須くんを探してた」
「お、俺を?」
「うん……高須くんに…『私は櫛枝実乃梨だよ』って言いたくて…」
「知ってるよ」
「でも…忘れちゃうかもしれないから……」
「忘れない!」
竜児は強く言い、やっとでハンカチを実乃梨に渡してやれた
竜児はこのまま拭いてあげたかったが、今もまだ先っぽが挿さったままなので下手に動けなかった…
「ありがとう……こんなに泣いたのは初めてかもしれねえぜ…ありがとうね」
実乃梨は泣き顔から一転、今年初めての最高の笑顔を竜児に向けた
竜児はその笑顔に思わず…
「うわぁっ!……高須くん、私は君を侮っていたよ……まさかまだ変身出来るとは…
よし、高須くんが後二段階パワーアップする前に決着をつけるぜ!…んんっ」
更に大きくなった高須棒を押込めるべく実乃梨は強く腰を落としていく
「ま、待て櫛枝!これ以上は必要無いだろ」
ここで止められたら辛いのは竜児だが、男の意地がこのまま流されることを拒否した
「俺は櫛枝を忘れはしない……むしろ櫛枝が一番記憶に残るし、これからだって」
「高須くん……だったら覚えているだろう…?私は――底なしに傲慢なんだよ!」
「でも櫛枝……ぐっ…」
「くぅあぁぁっっ!!」
貫く側よりも貫かれる側の方が辛いに決まっている…だが、櫛枝実乃梨はもう泣かない
痛みに耐えながらも少しずつ上下していく…
「くぅっ…た、高須くん…すまないねぇ…んっ…初めての相手がこんなババで…んくぁ…」
「いや、そんな事は…うぐっ…むしろ櫛枝の中…熱くて…キツいけど……気持ちい…いぜ…」
歯も目も食いしばって、それでも笑みを浮かべ腰を動かす実乃梨
段々と滑りも良くなり、動きも激しさを増していく…
「んくっ…くぁっ…ハァ…ハァ……ふっ…くぅ…」
「く、櫛枝…そんな…急に動くと……うっ…で、出るっ!」
「分かったよ…高須くん……ふんぁっ…くぁっ……んぁ…ああぁぁぁっ!!」
竜児の精を実乃梨は奥で受け止める
二人は挿入したまま荒くなった息を整えていく
「…ハァハァ…高須くん…」
「…ハァ……おう、なんだ?」
「…ハァ…ヒィ……私は、誰だい?」
「…櫛枝だろ?」
「残念、実は実乃梨だったのだよ!…ハァ…ハァ……不正解のたきゃすきゅん…私にご褒美をおくれ…」
「俺の名前が違ってんじゃねーか!…何を?……んんっ!?」

そして実乃梨は竜児に抱き着き、唇を重ねた


672 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:59:24 ID:QpVpMQMf
「これで初めてを二つも高須くんに奪われてしまったわけだ…おっと残念、初詣はもう終わっちゃったからスリーセブンは逃したね!」
「………」
「高須…くん?…おーい、高須くん……あっ失礼、たきゃすきゅん」
「高須竜児であってるよ…」

竜児は実乃梨とのキスの余韻に浸っていた
更によくよく考えてみると……いやよく考えなくても竜児は実乃梨と…とんでもない事をしてしまった…
クリスマスのあの一件でどん底に墜ちた竜児……そこからここまで幸せになって良いものかと考えていた
「あっ、高須棒が待機状態に…」
「く、櫛枝!それ下ネタ!」
抜けてしまった高須棒のせんじょう跡地から精液がドプドプと出てくる…恐るべし高須棒

「た、高須くん…」
「お、おうなんだ…」
「そんなにジッと見つめられると、いくらババでも照れちゃうぜ…」
「おう!わ、悪い!」
高須は実乃梨の女性器を見つめていた
精確に言うと、実乃梨の膣から垂れている自分の精液と破瓜の血を見ていた
そう言う性癖なのではない……いや、性癖だった
「ひゃっ!…た、高須くんいいよそんな事――ふひゃぁっ!」
竜児はポケットからテイッシュを取り出し、実乃梨の膣回りを拭いていた
「悪い……どうしても気になって…と言うか櫛枝もこのままじゃ…その…し、下着穿けないだろ?」
「へ?そうだけど……それは自分でやるから…ふあぁっ!」
「いや、任せてくれ!」
竜児はそう言いポケットテイッシュ一枚取り出し、押えてなぞる様に拭き
二枚目を取り出し、テイッシュくずを残さない様に力を込めつつ滑らかに拭き取っていった

「た、高須くん…んゃっ……そんな…ふにゃぁ…所まで…ふぁっ……や、やらなくても……ひゃわっ…!」
竜児は一心不乱に拭き続けた
実乃梨はそんな竜児のオーラを感じ、必死に動かない様に耐えていた…

「なにっ……テイッシュがもう無い…」
「…ハァ…ハァ…えっ、本当?じゃあこれでや、やっと…」
「仕方ない、かくなる上はこの――」
竜児はコートの内ポケットから木の棒にシルクを巻き付けたアレを取り出す
「た、たきゃすきゅん!そ、そそそれはちょっと…」
「高須棒SPの出番だな!櫛枝、直ぐに綺麗にしてやるからな!」
「いやあぁぁぁ!…そんな…いつもよりおっき……らめぇぇぇ!!」



櫛枝実乃梨はその後、違う意味で部活に全力を出せなくなった…。


673 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 17:04:29 ID:QpVpMQMf
すみません
寝起きなんで、話があっちこっち行っててもスルーして下さい。

一応みのりん好きなのでみのドラにしました。
泰子は……もういいや

674 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 17:24:11 ID:VW7Y0bJq
うはっ、エロい
正直話の流れ的に最初は微エロくらいかと侮っていましたがエロエロっすねw

675 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:34:59 ID:TXD2JUI7
亜美「ふふっ、相変わらず高須君は、タイガーの尻の下に敷かれているのね」
大河「何が可笑しいんだばかちー。竜児の上に乗ると・・・奥まで届いて・・・気持ちいいんだぞ」
亜美「ちょ・・・おま( ゚д゚)」
大河「なにアホみたいに口空けてんだ、このバカチワワ!」

竜児「・・・家具の上ってのは掃除のときの死角なんだ。かなり埃が溜まるんだ。でも手が届かないから
   大抵のヤツは、ここは碌に掃除もしないわけだ」
大河「あはは〜、肩車たのしい〜♪」
竜児「こら大河、はしゃいでないで、長柄のダスキンこと高須棒マークUでちゃっちゃと上の埃を吸い付けてくれ」
大河「は〜い・・・」
竜児「見えないところも手を抜かない。これが掃除道だ!」
大河「きっちり奥まで綺麗になるのって気持ちいいかも」
竜児「だったらお前もたまには、自分の部屋くらい掃除しろよ」

大河「こないだばかちーにこの話をしたら、真っ赤になって口ぽかーんと空けてた。何考えてんだか」
みのりん「あはは、あーみんはホント変なヤツだね〜♪」


竜児「最近、クラスの奴らが俺を見る目が非常に生暖かい気がする。なぜだろう」

676 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:36:45 ID:TXD2JUI7
なんか電波を受信したので書いてみた( ゚∀゚)

677 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 19:34:59 ID:YIgPgLCw
>>675-676
いいんじゃあないか・・・

678 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 20:07:38 ID:ibWjbPpI
>>675
携帯電話でみてて、亜美と大河の会話だけ表示されて、あとは省略された。

全部表示リンクをクリックするのを止めて、色々妄想したが、この展開は思いつかなかった。


破壊力有りすぎ。
肩車。
有るよ。これは。


679 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:32:40 ID:jCkXhhni
お願いします、職人様…
亜美たんものの充実を…

680 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:18:32 ID:CSpx5wHt
やっちゃんSSの続きを投下
ご指摘があったんで、今回はちょっと長めです
ご指摘アザース

681 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:19:15 ID:CSpx5wHt

「やすドラ?」

(・・・・・・ん・・・朝か・・・泰子は・・・っうぉ・・・)

───朝。いつもと同じ時間に目を覚ます。
寝不足だけど、もう何年も繰り返して癖になってしまったのか、朝食の準備のために体を起こそうとする。
起こしかけ、隣で寝ていた泰子の存在を思い出した。
誤って手なんかを踏まないように、眠気で閉じたくなる目を無理やり開けると、泰子の顔があった。目の前に。
お互いの吐く息が顔にかかるくらいの距離で、泰子がこっちを向いている。
それに起きてる。バッチリ目が合った。
ちょっと以外だ。一緒の時間に寝て、泰子の方が先に起きてるとは思わなかったから。

「おはよ、竜ちゃん」

「・・・あぁ、おはよう。今日はずいぶん早起きだな」

「うん」

「ちゃんと寝たのか? 俺がどっか踏んだりして寝れなかったりとか・・・」

目が合って、微笑みながら朝の挨拶をしてくる泰子にとりあえずそう返す俺。
それに、寝てる間に手が痛んだり、一緒の布団では狭苦しくって
しっかり寝られなかったんじゃないかと思って確認してみる。

「うぅん、そんなことないよ〜」

「そうか? ならいいんだけど・・・寝られなかったら言えよ?
 泰子がちゃんと眠れなかったら、その・・・・・・一緒に寝ても意味がないだろ?
 そんなんじゃ、ケガだって治りが悪くなっちまうし」

「・・・うん、大丈夫。いつもよりぐっすり眠れたくらいだもん」

ならいいんだが。

「それにぃ・・・」

泰子が更に続ける。なんだ?

「竜ちゃん、おいしぃ〜朝ごはん作ってくれるんでしょ?
 やっちゃんそれが楽しみで〜・・・だからぁ早く起きなきゃって」

そういえば寝る前に確かに言ったっけ、そんな事。
・・・・・・それだけで、わざわざ早起きしたのか
ぐっすりって言うけど、そんなに眠れた訳じゃないだろうに・・・・・・
別に寝てたって、飯の支度が済めばちゃんと起こしてやるのに。

682 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:20:14 ID:CSpx5wHt
「・・・・・・・・・」

「・・・竜ちゃん、どうかした?」

「いや・・・・・・」

言いながら、眠気覚ましに顔を洗うため立ち上がる。こりゃあ朝から気合を入れないとな。

「朝飯の用意してくる。また寝てるか?」

「うぅん、もうすっかり目ぇ覚めちゃったから起きてる。
 ・・・・・・それでね、竜ちゃん・・・お願いしていい・・・?」

そう言って見上げてくる泰子。これは・・・あぁ、あれか。

「ん・・・ほら、立てるか?」

「うん・・・しょ、ありがと、竜ちゃん」

俺は泰子がなるべく痛がらないように、背中側から脇に腕を通して力を入れ、腰を浮かせるように持ち上げる。
泰子も後ろにいる俺に背中をくっつけて、それを支点にしてゆっくりと立ち上がる。
立ち上がった泰子を連れてトイレまで行き、ドアを開けておく。
そうして、昨日と同じように下を脱がしてやって

「あ〜・・・じゃ、用が済んだら呼んでくれ」

トイレの前でそう言い、返事を聞くのも野暮だと思って洗面所に顔を洗いに行った。

あの後
朝食の準備を終えて、いつもより早めに大河を起こしに行ってきた。
昨日の事もあるからどういう風に声をかけるべきか考えて少し緊張してたんだが、そんなことは杞憂だったみたいだ。
合鍵を使って大河の家に入ると、驚くことに大河は既に起きており、身支度も済ませて俺を待っていたらしい。
どうしたんだって尋ねる俺に

「別に・・・あんた1人じゃ、やっちゃんのお世話すんのも大変でしょ?
 だから、手伝ってあげよって・・・それに、昨日の・・・・・・」

後半はごにょごにょ言ってて聞こえなかったけど、大河も大河なりに泰子を気遣ってくれていた。
その事がなんだか嬉しくて

「ありがとうな、大河」

言って、軽く頭を撫でてやる。
大河は「やめなさいよ・・・バカ犬・・・」なんて言ってるが、それ以上嫌がるそぶりも見せないので
しばらくふわふわな髪を撫でたり梳いたりして遊んでいた

「いい加減にしろ、駄犬」って言われて蹴られるまで。

683 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:21:04 ID:CSpx5wHt
蹴られて痛む足を時折さすりながら大河と一緒に家に入り、大河はそのまま居間で座って待っていた泰子の方へ、
俺は食器や炊飯器を持ってから居間へ入る。
炊飯器を床に置いて、食器を並べてふと気付く。
そういえば、まだインコちゃんにご飯をあげてなかった。

「インコちゃーん、ご飯ですよー・・・・・・あれ・・・?」

昨日大河が帰ってから篭にシートをかける時に見たインコちゃんは、羽毛が半分近く抜け落ちていたのに
もう抜け落ちた部分に新しい羽毛が生えてきてる。何でだ?
疑問に思うがまぁいい。調子が悪くなるようだったら動物病院へ連れて行こう。

「「「いただきます」」」

インコちゃんにもご飯をあげて、俺たちも朝食を食べ始める。また3人並んで。
さすがに昨日みたいな「あ〜んマシーン」には・・・泰子には手ずから食べさせているが、
大河は自分で箸を持って大人しく食べている。いやそれが当たり前なんだけど。
けど、こっちを見ながら食べるのだけは止めない。あ、また米粒落とした。

「・・・なぁ大河、自分の手元を見ながら食べないか? スカートがカピカピになっちまう」

「うん・・・」

泰子に食べさせながら言う俺の忠告に、ボケーと自分のスカートに落ちた米粒を拾っていく大河。
こっちを見たまま。
あぁもう・・・

「ほら、顔にも付けてんじゃねぇか」

大河に手を伸ばして、ほっぺたにくっ付いてる米粒を取ってやる。
勿体無かったので食べたら、大河が震えながら

「な、なななななななな・・・」

『な』を連呼しだした。
『な』? なにが『な』なんだ?
少ししてようやく口を閉じ静かになったと思ったら、今度は頬を染めてモジモジしだす大河。
何かまずかったか?

「大河、どうか」

「竜ちゃん、今度はお魚ちょうだい」

気になったんで声をかけようとしたら、泰子がおかずの催促をしてきた。
何気に、俺が大河に声をかけるところで遮ったみたいな感じが・・・・・・

「あぁ、ほら泰子。あ〜ん」

「あ〜ん・・・あとねぇ、お味噌汁も」

「こぼさないようにな」

「ん・・・じゃあ次は〜」

684 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:21:40 ID:CSpx5wHt
絶えず次のおかずを注文してくる泰子。
あれだのこれだの、口に入れてやったらすぐ次のおかずを指示してくる。

「おいおい、もう少しゆっくり食えよ。誰も取りゃしないし、俺も自分の分を食いたいんだが」

頬がリスみたいになる前に、泰子に注意する。
すると

「ふぁっふぇえ、ふっごふ」

「口の中のもん食べてからでいいから」

「・・・・・・ん。だってぇ、すっごくおいしくってぇ・・・竜ちゃんが、やっちゃんのために作ってくれた朝ごはん♪」

「そりゃあ、気合入れて作ったからな」

喜んでもらえてなによりだ。行儀は悪いが、そう言われて悪い気はしない。
まぁ泰子が食べる分は俺があ〜んで調節してやればいいか。
そんな事を考えていたら、さっきまでモジモジしていた大河が不意に口を開いた。

「・・・ねぇ、今日の朝ごはんがいつもよりも手が込んでるのって、
『やっちゃんのために』作ったからなの? そうなの? 竜児?」

・・・・・・何でそこを強調する。
さっきのボケーとした顔じゃなく、やたらギラついた目で俺を睨んでくる大河。
寝る前に約束したし、いつもより大分早起きして楽しみにしてくれていた泰子を意識して調理していたから、
泰子のためにって言えばそうなんだけど・・・
返答に困っていると

「そうよ〜。昨日の夜にね、やっちゃんがわがまま言ってぇ、竜ちゃんを困らせちゃって・・・雰囲気も悪くしちゃって・・・
 それなのに竜ちゃん、『明日の朝飯のおかず、なにがいい?』って・・・
 困らせちゃったのにやっちゃんのお願いも聞いてくれて、暗くなっちゃった空気も変えてくれてぇ・・・」

そう言って熱っぽい目で見つめてくる泰子。
そんなの気にしなくていいのに・・・もっと別のことを気にしてほしいのに・・・大河が放つ空気とか。

「だからぁやっちゃんとっても嬉しくって、早起きして竜ちゃんが起きるの待ってたの。
 それに竜ちゃんの寝顔、可愛くって〜♪つい見惚れちゃったぁ♪」

「や、泰子!?」

「!?・・・ふ、ふ〜ん・・・そうなんだ・・・・・・・・・寝顔・・・」

なんで最後のはボソッと呟くんだよ・・・大河が更に険しくなった目で睨んでくる。
泰子は泰子で自分が放った危険な単語にも、そのせいで俺を睨んでる大河にも気付いてないし・・・
大河を見ていられなくなって視線を逸らすと、インコちゃんがガタガタ震えているのが見えた。
目を凝らすと、はらはらと羽毛が抜け始めている。何故だ・・・

685 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:22:25 ID:CSpx5wHt
「た、大河? お前、あんまりゆっくり飯食ってると遅刻するぞ?」

「・・・・・・そうね・・・その話は、学校でゆっくり聞くことにするわ・・・
 竜児も早く食べなさいよ。着替える時間が無くなるわよ・・・・・・」

話題を変えようと話しかけるが、事の追及をする気まんまんらしい大河・・・
さっきとは打って変わってがつがつ飯をかき込んでいる。
ていうか

「いや、俺今日も泰子の面倒見なきゃいけないし」

「え・・・じゃあ竜児、今日も学校休むの?」

「あぁ。もう学校には連絡入れたから」

ピタっと大河の箸が止まった。
お、さっきの話から注意が逸れたか?

「そ、そう・・・あの」

「そうそう、今日はちゃんと弁当も用意しといたって。
 朝食の余りとかで悪いけど、時間があったから2品ほど別のおかずも入れといたから」

「・・・・・・うん・・・ありがと」

心なしか大河のテンションが下がった気がする。
食べる勢いは変わらないけど、今度はちゃんと手元を見て食べてる。
急にどうしたんだ。
考えていても仕方ないので食事を再開しようと、泰子の方に向き直ると

「今日も竜ちゃんといっしょ〜」

とか言いながら笑ってやがった。
ケガをしていて仕方ないはいえ、自分のために学校を欠席している俺の単位とか少しは気にしろよ・・・・・・
無性にやるせなくなって肩を落とした俺の目に、何事も無かったようにご飯を貪っているインコちゃんが映った。
一体なんなんだろう・・・大河が慌てだすとインコちゃんもおかしくなるような・・・気のせいか?
とりあえず泰子の手が治ったら動物病院へ連れて行こう。俺は心の中でそう決めた。

「・・・・・・駄犬、私が帰ってきたら・・・分かってるわよね? ・・・・・・行ってきます」

朝食を食べ終え、食器を片付けてしばらくテレビを観ながら時間を潰した後、
脅迫にしか聞こえない釘をしっかりと刺して、登校時間になった大河が立ち上がった。

「お前が何のことを言いたいのかさっぱりだが、弁当は持ったのか? 転んだりしないよう気をつけて行けよ?
 それから櫛枝や川嶋、ついでに能登や春田にもよろしく言っといてくれ」

「大河ちゃん、行ってらっしゃ〜い」

弁当を持たずに出て行こうとする大河にそう言い、顔を赤くしながら無言で弁当箱をひったくって
出て行く大河を泰子と見送って、人心地つく。

686 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:23:08 ID:CSpx5wHt
静かになった居間で泰子と並んでテレビを観る。
しばらくそうしていて、お茶でも淹れるかと立ち上がった俺に泰子が話しかけてきた。

「竜ちゃん、ちょっといい?」

「ん? どうした? ・・・あぁ、ちょっと待ってろ。今お茶淹れてて・・・すぐか? だったら・・・」

てっきりあれの事だと思って、待っててもらうように言ったら

「ち、違うの、そっちじゃなくってぇ・・・」

違ったらしい。じゃあ何だ?

「お風呂に入りたくてぇ・・・一昨日入ったのが最後で、お酒とか香水とか・・・汗の臭いとか気になっちゃって」

なんだ風呂か・・・確かに昨日は朝から病院へ行ったり、晩飯が遅かったり、色々あって時間的に無理だったからな・・・
泰子は身だしなみに気を使う職業だし、そうでなくても汗臭いのとかは嫌なんだろう。
特に医者から注意を受けてる訳でもないし、風呂くらいかまわないだろうと思った俺は湯飲みと急須を乗せたお盆を持って居間に入り

「分かった。風呂沸かしてくるから待ってろ」

「ほんとぉ? 竜ちゃんありがと〜」

よっぽど風呂に入りたかったのか、大げさに喜んでいる泰子。そんなに気にしてたのか。
俺はテーブルにお盆を置いて、今度は風呂を沸かしに行く。
俺が一昨日使った後にすぐ洗ったので、浴槽を軽く水で流して栓をしたら後はお湯を張るだけで準備完了。
大体2〜30分くらいで湧くだろ。

「それにしても、そんなに気になってたのか? 汗とか」

居間に戻って、風呂が沸くまで泰子とお茶を飲んでる(口移しもさすがにもう慣れた・・・)時に、
さっき気になったことを聞いてみる。
一緒の布団で寝てたけど、俺にはあんまり不快な臭いはしなかったような・・・
逆に大河と同じような甘い匂いが・・・香水って感じじゃなかったし。
そう言ってやると、泰子が照れながら俺に訊いてきた。

「そ、そうかなぁ・・・いい匂いだった?」

「あぁ。少なくとも嫌な臭いじゃなかったぞ? 何て言うか、『泰子の匂い』みたいな・・・」

言っててますます照れる泰子を見て、自分が凄く恥ずかしい事を口走ってるのに気付かされた。
本人が臭いんじゃないかって気にしてる臭いを『いい匂い』って・・・
変態か俺は・・・・・・
顔を真っ赤にして俯いていると

「そっかぁ・・・竜ちゃんには、やっちゃんの匂いがいい匂いなんだぁ・・・」

余計に恥ずかしくなること言うなよ・・・
更に下を向く俺と、若干上を向いてポーっとしてる泰子。
かける言葉を見つけられないでいると、浴室から電子音が響いてきた。

687 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:23:46 ID:CSpx5wHt
「・・・・・・風呂、沸いたみたいだな。すぐ入るのか? ・・・泰子?」

「・・・・・・・・・ぇ? あっ、うん。そうするね」

一瞬遅れて応える泰子。
・・・・・・俺、そんなに引かれる事言ったのか? 言ったかもな・・・
ちょっとブルーになりつつも、両手に巻かれている包帯や固定用の添え木、湿布なんかを取ってやって
タンスからバスタオルやら代えの下着なんかを出して泰子を立たせてやり、脱衣所に向かう。
脱衣所に入ると泰子には俺に背中を向けてもらう。真正面からはちょっと・・・後はあれか・・・・・・

「え〜っと・・・脱がすぞ・・・?」

「うん・・・・・・」

目を瞑って、まずはシャツを脱がそうと背中に触れる。
背中に手を当てたまま、裾を探して手を下に滑らせて・・・・・・

「ん・・・・・・く・・・」

だから変な声を出すな!
心の中でツッコミを入れ、表面上は泰子の声を無視してシャツの裾に手をかける。
手を下ろしたままじゃ脱がせ辛いんで

「泰子、バンザイできるか?」

「ん〜・・・」

頼むと、ゆっくり腕を天井の方へ持っていく泰子。
患部である手首に引っ掛からないように目を開けて、注意しながらなるべく早くシャツを脱がせる。

「もう腕下ろしていいぞ、って!? ・・・・・・」

「どうしたの? 竜ちゃん」

「ぃ、いや・・・何でもない・・・」

「? うん」

見えた。
背中を向けて尚、はみ出す位でかいモノがバッチリ見えた。
シャツから出た瞬間おもいっきり揺れて、ちょっと先っぽが・・・

688 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:24:31 ID:CSpx5wHt
「竜ちゃん、なにかあったの?」

「な、何でもないって・・・ほら、下脱がすぞ?」

「あ、うん。お願い」

何考えてんだ俺は。いつも露出の高い服着た泰子を見てるだろ? あれと変わんないだろ?
いつもと一緒だって。一緒って言えば、おかあさんといっしょってまだ放送してるのか?
って今の状態でお母さんと一緒ってなんかヤバイだろ! よく分かんないが何か雰囲気的に!
必死に考えをすり替えようとしてドツボに嵌まる俺。
それでも手だけは動かして、短パンと下着を脱がし終える。

「・・・・・・もういいぞ、泰子。浴槽の蓋どかしてくるからそのまま後ろ向いててくれ」

「うん」

泰子の方を視界に入れないように、浴室に入って浴槽の蓋を外す。
軽くお湯をかき混ぜて、指を浸けて温度を確認する。うん、いい湯加減だ。
泰子を見ないように脱衣所に戻って、裸で待っている泰子に

「じゃあ、体流す時になったら呼んでくれよ。今日は先にお湯に浸かっちゃっていいから」

「え? なんでぇ?」

普段は体を洗ってからお湯に入るよう言ってたからか?
泰子が聞き返してくる。

「ん? だから、まずお湯で温まってから、後で背中とか流しに来るから・・・」

「そっちじゃなくってぇ」

違うらしい。じゃあ何だ? 他に何かあったか?
泰子に背中を向けたまま首を傾げる俺に

「やっちゃんとぉ」

一度区切って



「いっしょに入ろうよ、お風呂。ね? 竜ちゃん」



そう言う泰子。見えないけど、きっと笑顔なんだろう。声の感じで分かる。
俺はと言えば

「・・・・・・・・・・・・」

いい歳した息子に『一緒に入浴しよう』と勧めてくる母親っていう現実を、直視できないで固まるしかなかった・・・・・・

689 :174 ◆TNwhNl8TZY :2008/11/22(土) 22:25:22 ID:CSpx5wHt
続きは内容的にはどうしようかまだ迷ってるけど、
恋人座り(?)くらいは入れるつもりです

690 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 22:51:40 ID:NQ8TRmeD
え?これ親子だよな…?

何このバッカプル

691 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 22:52:54 ID:3wqaEMgm
>>661
>>678
>>689
GJGJGJ!どれも続き早くみたい

>>661
ななドラいいね〜
最後まで2828が止まらんかった
顔が犯人顔ヒドいwわろた

>>678
みのりエロいw
こういう展開いいね、みのりが寂しいってところが心にきたな〜
続き気体

>>689
いいね〜
やっちゃんもエロいw
風呂に入ってエロ展開になるのか竜児が風呂入ってがまんするのか、入らないのか気になる


692 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:21:01 ID:ByGQrSJ2
>>691
なんだか安価違いみたいだな。
何言いたいんだか不明だし。
ログをいったん消去して、再読み込みしてみて。



693 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:40:11 ID:DKRXAaGS
>>689
GJ!
最後どう締めるか気になるわw

そんで竜児に構って貰えない大河は俺がおいしくいただきます

694 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:50:03 ID:YIgPgLCw
>>693
死ね

695 :名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 23:53:12 ID:pmJnYaG8
やっちゃんの歳を考えてしまう俺がいる………

696 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:01:03 ID:VW7Y0bJq
32歳ってまだ結構若いと思うけどな

697 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:05:33 ID:eNqv+dI+
32歳って普通に恋愛対象になりえる範囲だな。改めて思った。

698 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:26:55 ID:SBsyMkOP
自分が高三でも30代前半余裕です
独神愛してる

699 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:51:47 ID:RpV9+WJK
投下祭りは健在ですね。ニヤニヤするような作品ばかりで、皆さんGJです!

後に続けるよう、独身の続きを投下します。

700 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:52:36 ID:RpV9+WJK
「竜ちゃんはパパみたいに大きくなるから、おっきめのシャツが必要なの〜☆」

なんて言って泰子が買ってきたそのシャツを広げ、竜児は深い思考の海に漂っていた。

なぜこんな時に限って、出せる服がこんなのしかないのか。
泰子の服は端から無理と分かっていたが、まさか自分の服がほぼ洗濯されていたとは。大きな誤算だった。
しかし、他に渡せるものがない。しかし、しかしだ。独身にこれを渡すってことは、なんだ。
つ、つまり…伝説の『男物シャツ姿』にさせてしまうわけで――

「駄目だ!いくら独身だからといって、それはまずい!」

絶対変な目で見られるどころか、犯罪一歩手前だ。
これがクラスメイトに知れ渡り、学校中に知れ渡り、遂にはお巡りさんにも知られ、
そのまま会ったこともない親父がいる場所へと赴く可能性がある。
だけど、それ以上に、

(櫛枝や、川嶋や―大河が知ったら…)

二度と話してくれなくなるだろうか。
もしかしたら目を合わせることも、会うこともしてくれないかもしれない。
竜児にとって、それはどれほどの苦痛だろうか。想像しただけで、竜児は顔をしかめた…

なんてセンチな気分になっても、現実は変わらない。
腹をくくった竜児は、最大限の言い訳を考えながら脱衣所にシャツを置いた。
刷り硝子は見なかったが、脱衣籠がふと視界に入ってしまい、そこにチラリと見えてしまった「おぅっ」から逃げるように退場。
流れるような手付きでエプロンを付け、颯爽と料理を始めた。
しかし、心中穏やかではなかった。

(な、何をうろたえているんだ俺は。相手はあの独身こと恋ヶ窪ゆりだぞ!
三十路だぞ!落ち着け、落ち着くんだ、COOLになれ竜児…)

もう料理のことなんて、さっぱり頭の中にはなかった。
それでも手先がぶれたりすることはなく、包丁は竜児の一部になっていた。

(よくよく考えてみりゃ、泰子は常日頃際どい格好でうろついているじゃねえか。実の母親だけど。
それに比べれば、独身の男物シャツなんて全く健全じゃないか。
そうだ、独身が着ても色気は無い!…はずだ。)

「あるわけない…ありえない…ないに決まってる…」

包丁で魚を捌きながら、一人言を呟く竜児は、他人が見れば即通報だろう。
完全に自己暗示の世界に入ってしまっていた。
つまり、竜児はいつゆりが風呂から上がったかを認識していなかった。

「何か買い忘れたの?高須くん」

「のわぁっ!!」

突然後ろからゆりに話しかけられ、驚いた竜児は反射的にそのまま振り返り、

(ぅおぅっ…)

今までの人生の中でも、トップクラスの衝撃が竜児を貫き、そのまま全てが停止した。

「えと、高須くん。お風呂、その、ありがとう。おかげで暖まりました」

しかし、そのお礼は竜児の耳には欠片も入っていなかった。

701 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:53:31 ID:RpV9+WJK
恋ヶ窪ゆりは、綺麗系より、可愛い系の部類に入る。
三十路前からやっている日々の鍛練のおかげで、体は引き締まっており、出るところは出ている。
伊達に努力はしていないのだ。
しかし、何故独身であるかと言えば、単にそれは『気合の入れすぎ』が原因だった。
化粧を取っても、服装を見ても、力が入りすぎて逆に本人の魅力を潰してしまっていた。
可愛い系であるゆりにとって、逆効果となっていた。

だが、今のゆりはその全てがない。
化粧は落ちており、その下にある少し童顔とも言える顔立ちは、下手な化粧が無いほうが映えた。
そして、シャツ一枚から伸びる生足は、亜美の様に長くすらっとしているわけではない。
だが、若者にはない女性特有の肉付いた太股が、あまりに扇状的だった。
そして、そのシャツ姿故か、普段あまり気にされない豊かな胸が薄いシャツを押し上げ、
整ったプロポーションが惜し気もなくさらけだされており、泰子にはない、ゆりの大人の魅力が溢れていた。
その効果は、
『風呂上がりで少し紅くなった肌、男物シャツ姿に戸惑いながら恥ずかし気に頬を染め困り顔の上目使い』
という最終兵器で更に増し増しとなり、それが竜児の『目を反らす』という選択肢を捨てさせていた。
とどのつまり、竜児はゆりに見惚れていたのだった。

一方、包丁を握り締めたまま自分を凝視してくる生徒に、ゆりは当然だが脅えていた。
身を清めたこの憐れな三十路女を、これから煮て食おうか焼いて食おうか。
と竜児が考えているわけではないのは、ゆりだって十分理解している。
しかし、何はともあれ包丁を置いていただきたくて仕方なかった。

「あ、あの、あのね?高須くん。時には考えることは、とーっても重要だと、先生も思います。だけど、だけどね?…お願い、包丁を置いて下さい」

言葉尻は、弱々しく震えていた。

702 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:55:20 ID:RpV9+WJK
ゆりの声で正気に戻った竜児は、慌ててまな板のほうに向き直る。
そのまま、凄まじい勢いで魚を捌き始めた。

「す、すいません!すぐ飯を作るんで、先生は座ってのんびりしていて下さいっ」

独身のくせに、独身のくせに、独身のくせに!ちくしょう…良いものをお持ちじゃねえか!
しかも、狙ったかのようなあの仕草は…正直、やばい。
見惚れてしまった…担任に…恋ヶ窪ゆりに…三十路に…
自己嫌悪に陥る竜児。
そんな、ゆりが聞いたら泣いて喜びそうな竜児の心境も知らず、ゆりは引き下がらなかった。

「これだけお世話になって、待っているだけじゃ申し訳ないわ。
高須くん、先生が何か手伝えるようなことはありませんか?」

と、さっきより近い場所から声が聞こえる。竜児の体は更に緊張した。
後ろを見ていないが、近い。これは相当近い。

「い、いや、まじで大丈夫ですから!ホントに!」

だから、それ以上俺に近付かないでくれ!
そんな竜児の心の叫びが届くはずもなく、「でも」とか「大人として」等をたてに、なかなか譲らない。
そんな、普段とは違うある種のプレッシャーを感じていたせいだろうか。

「痛っ」

「きゃあ!た、高須くん、大丈夫!?」

包丁で指を切るという、普段の竜児にはありえない失態をしてしまった。
だが、傷は浅いし料理に支障はない。
取り乱したゆりとは逆に、竜児は怪我のおかげで少し冷静さを取り戻した。

703 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:56:39 ID:RpV9+WJK
「大丈夫っすよ、これくらいなら舐めとけば治ります」

苦笑しながらも、簡単な止血をしようと指を舐めようとした。
しかし、突然ゆりにその手を捕まれ、引っ張られてしまった。

「な、舐めておけば治るのね!分かりました!」

そういうわけでゆりは、

「んっ」

止血のために指をくわえた。

「…は?」

何が起こったのか竜児には認識できなかったが、それもわずか。すぐに理解して、

な、なめらおぅあぁぁぁぁぁ!!?

声にならない声をあげた。
我に返り、ゆりも自分がしたことの重大さに気付き、湯気が立つんじゃないかというくらいに紅くなった。
そのまま二人して固まる。衝撃の連続だった竜児の思考は、完全にストップしていた。
ゆりはゆりで、フル回転していた。

(な、何してるの私は!?いくら年下の、それも生徒だからって、怪我したからって…
ゆ、ゆ、指、指くわえるなんて、普通ありえない!ありえないわ!)

ゆりは、ゆっくり竜児の指を解放する。透明な細い糸が枝下るように、竜児の指とゆりの口を繋いでいた。
それを見てしまい、ゆりはまともに竜児の顔を見ることができなかった。

「ごごご、ごめんね高須くん!うん、高須くんの言う通り、先生大人しく座って待ってますね!
わー、高須くんの手料理、楽しみだわぁ!」

同じ方の手と足を動かしながら、ゆりは足早に台所を去った。
放心状態の竜児は、それでもゆったりとした動作で料理の続きに戻った。
竜児の意識は、料理が出来上がるまで戻ることはなかった。

704 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:59:12 ID:RpV9+WJK
一先ずここまでです。相変わらず、稚拙な文で申し訳ないです。

次回は…忙しくなりそうで、いつになるかはちょっと分からないです。

以上、失礼しました。

705 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 02:42:27 ID:O6vNjFs2
指チュパだと…

706 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 04:04:59 ID:WFn8U/I0
独神さんマジパネエ…

やすドラもななドラもええのう
プチ修羅場になりそうな状況てんこ盛りでオラすっげえワクワクしてきたぞ

707 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 04:20:34 ID:a/E+qf3l
でも仮に独身と竜児がくっ付いたらやっちゃん微妙そうだよな。
自分と二つしか変わらない義娘が出来るんだぜ…

しかも見た感じだと自分の方が(微妙だが)若く見えるという。

708 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 05:02:45 ID:acN3Uw1r
そこらは創作補正でスペックアップしておけば違和感なし
>>699独神は「すっぴん美人」と「男物シャツ姿」という武装で挑んで来やがった
攻撃力高過ぎだろ、GJ!

709 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 05:56:03 ID:F8OxIK0k
元々、下級生の女子の憧れの未来像にされてたりするからかなり美人ではあるはず

710 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:16:07 ID:rN7L6G+k
>>135
ななドラの続きがきて大歓喜。
マイナーなカップリングは大好物でごわす

711 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:41:36 ID:tDELprZV
やっつけSS投下します
あまり考えずに読んでいただけたらと思います
北村会長の昼の放送に竜虎乱入って感じで
タイトルは、『大明神』

712 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:42:06 ID:tDELprZV
「北村祐作の『あなたの恋の応援団』!」

「こんにちは、今日も始まりましたみなさんの恋を応援するお昼のひと時。
 メインパーソナリティーの生徒会長、大明神こと北村祐作です。
 今日は素敵なアシスタントさんが来てくださいました。」

「に…、二年C組。あ、逢坂大河です。
 みにゃさんよろし…、よろしくお願いします。…ほら、竜児も。」

「え?俺もやるのか?
 えーと、同じく高須竜児です。よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。
 逢坂さんは今年のミスコンで優勝したことで有名ですので皆さんご存知ですよね。
 高須くんは同じく今年の福男を勝ち取った逢坂さんの彼氏です。」

「「違う!」」

「ハハ、相変わらず仲がいいですね。今日はこの三人でみなさんの恋を応援していきたいと思います。
 お二人の経験も交えて、アドバイスお願いします。」

「経験って言ってもな。なぁ、大河。」

「わ、私にふらないでよ。」

「まあまあ、それでは早速、はじめましょう。『大明神のお便りカフェ』」

「えっと……、わー」「パチパチ」

「生徒会のご意見箱に投稿されていた恋愛相談に答えるこのコーナー。今日のお便りは、高須くんお願いします。」

「お、おう。えっと…、ラジオネーム、蘇る勤労さん。
 『大明神さんこんにちは。今日は私の悩みを聞いてください。
 実は私、最近好きな人ができたんです。でも、その人は親友の彼氏なんです。
 あ、でもその親友はその人とは付き合ってないって言ってるんだけど、だけど朝から晩までいつも一緒にいるし、
 どう見ても付き合ってるんです、お弁当だっていつも同じだし。』」

「なるほど。」

「どうでもいいけどその喋り方キモいわ。」


713 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:42:46 ID:tDELprZV
「うるせえ。えーっと、
 『その人は誰にでも優しいし、気がついたら好きになっちゃってたんですけど、
 でも私は親友を裏切れないから、だから諦めようって心に決めたんです。
 なのにこの前、その人と二人っきりになっちゃったときにいい雰囲気になっちゃって、
 それでその人に迫られそうになっちゃったので私、パニックになって上手くはぐらかして流したんです。
 親友には内緒にしてるんだけど、その人は親友と今でもイチャイチャしてるし、
 だけどその人は時々私のこと見てるし、私はその人のこと諦め切れてないし、
 大明神さん、私はどうしたらいいんでしょうか?』」

「いやーこれは難しい相談ですね。どうですか逢坂さん?」

「さいってーの男ね、こんな男は今すぐ親友に全部話して一緒にフってやったほうがいいわ。」

「いやー手厳しいご意見です。」

「取り付く島もないな。」

「でも当然でしょ。一発ブン殴ってやるべきね。」

「そういう、高須くんはいかがですか?」

「俺か?えっと、男のほうにもいろいろあるだろうし、
 親友とは誤解で本当は蘇る勤労さんが好きなのかもしれないぞ。
 蘇る勤労さんもその辺り汲み取ってあげたら…。」

「甘い、甘すぎるわ!どうみても二股かけてやろうって考えてるじゃないの!」

「いや、だからそれは勘違いかもしれないだろ。」

「どんな勘違いよ!私ならこんなクズ男、千切って、潰して、モ、モグ…、モルグに捨ててやるわ!」

「お、おい、そんなに興奮するなって。」

「触るなエロ犬!」

「おい、やめろって。」

「……というわけで蘇る勤労さん、いろいろ大変だと思いますけど上手くいくといいですね。
 続いてまいりましょう。逢坂さん、お願いします。」

「え?……ちょっと竜児どれ読めばいいの?これ?」

「これだよ、ここから。」


714 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:43:21 ID:tDELprZV
「わかったわ。うーん、ラジオネーム、恋するチワワさんから、
 『こんにちわ、私は今気になる人がいるんです。
 その人は、本命の子といつも一緒にいる女の子に板ばさみになってて、
 私のことなんて眼中にないみたいなんですけど、
 でもその人だけは色眼鏡無しで本当の私を見てくれる気がするんです。』」

「ふむふむ。」

「『だけどそれは恋愛とは関係の無いもので、
 結局その人はその二人が好きで、二人もその人が好きで、私はいつも蚊帳の外。
 私はその人の本命の子にもいつも一緒にいる女の子にも傷ついてほしくないし、
 いったい私はどうすればいいんでしょうか?』ですって、
 またサイテーのエロ野郎がいたものね」

「これもなかなか修羅場な相談ですね。いかがでしょうか高須くん。」

「え、えーっと、まず素直に気持ちを伝えてみる、とか?」

「はぁ?何寝言言ってんの?恋するチワワ、聞いてる?こんな男相手にするんじゃないわよ。
 こういうヤツは女を弄んで面白がってるだけなんだから。やっぱり男なんてみんな死ねばいいのよ。」

「逢坂、じゃあ俺も死んだほうがいいのか?」

「き、北村くんはいいのよ、北村くんは。」

「じゃあ高須は?」

「竜児は一回死んで反省しなさい!いーーーっつもバカでグズで、
 あーもうムカついて熱ッ!」

「あーもう何やってんだ大河。コーヒーこぼしてまったく。ほら、上着脱げって。」

「も〜最悪、あーこれ染みになっちゃうかな?」

「う〜ん、これぐらいなら大丈夫だろ、今日家で染み抜きしてやるよ。」

「あー、くしゅんっ!はぁ、ちょっと寒いからあんたの上着貸してよ。」

「おい、引っ張るなって。ほら、貸してやるから。」

「あーさむー。……なんの話だったっけ?」

715 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:44:03 ID:tDELprZV

「これだよ逢坂、恋するチワワさんの相談。」

「そうそう、大体ね、優柔不断な男って大抵鈍感で甲斐性なしって相場が決まってるわよね。
 こんな男相手にしてる暇があったらもっとマトモな男を捜したほうがいいわ。ね、北村くん。」

「そうだな、こんな男相手にするのは一人で十分だよな、逢坂。」

「な、ななな、何を言ってるのよ北村くんってば!」

「ん?どうした大河?」

「うるさいバカ!あんたはちょっと黙ってなさい!」

「いてっ、やめろ大河!」

「……というわけで恋するチワワさん。
 あなたの信じる道を行けば必ず上手くいきます、がんばってくださいね。
 それでは今日はこのへんで、どうもありがとうございました。
 みなさんまた相談したいことがありましたら、いつでもこの『大明神のお便りカフェ』コーナーに、
 いつでもお便りをどうぞ。」

「大体あんた最近調子乗ってんじゃない!?犬のくせにご主人様にたてつくんじゃねー!」

「おいやめろ!いてっ、狭いとこで暴れるなって!」

「逢坂さん、高須くん、本日はどうもありがとうございました。またぜひとも遊びに来てくださいね、それでは。」

「ふぎゃあ!ど、どこ触ってんのよ!抱きつくなああああああああ!」

「やめろ!暴れるな、ちょっと、あっマイクが!倒れr…………。」


End

716 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 08:57:31 ID:xd/iwVrp
大明神GJ

そして ななドラ、やすドラ、ゆりドラのマイノリティトリオがコンボでktkr!!

続きを今から裸で待ってる

717 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 10:48:41 ID:ay60L2nu
不覚にも蘇る勤労で吹いてしまった

718 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 11:35:47 ID:YQhlbhTK
蘇る勤労も恋するチワワも可愛いな。

神ラッシュktkr 職人GJ!

719 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 12:08:52 ID:0U1HsOKJ

竜虎いいねえ

720 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:02:17 ID:76wSnl0i
GJ!
最近祭りすぎてwktkすぎる


721 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:07:23 ID:X9p/+WZ4
亜美ドラを裸でAK47を持って待ってるんだが・・・

722 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 14:04:05 ID:ur7t/68L
大明神GJ!!

しかし・・・この放送もある意味修羅場だな
分かってやってるのか、やってないのか
相談にのってるのか、見せつけてるのかw

723 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 14:24:23 ID:IjXkPsNp
>>722
祐作は、わざわざ「充てた」(なんだかこの字が当てはまるかな?って思って)のではないですかね?なにせ自覚がない鈍感な2人だし。
この放送の、意味、意図かな?、を理解できるのって二年C組の生徒全員と、多少かかわりのある他組の生徒、そして、ゆりちゃん先生、くらいでしょうから。
勤労さんも、ちわわさんも、もしかしたら祐作と一緒になって2人を魔界から召喚したのかも。

って言うか、この放送で「手乗りタイガーとヤンキー竜児は相思相愛」と全校に放送したようなものだな。

724 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 15:01:42 ID:I5BsAWP7
>>723
何言ってんだお前?
新参なら歯ぁ喰いしばれ

725 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 15:44:45 ID:3xRJ4Gkt
>>723
よくわかんね
どゆこと?

726 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 15:53:25 ID:xd/iwVrp
>>723
春田乙

727 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 15:56:12 ID:qANcanSk
マジレスは本スレでやれ

728 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:17:59 ID:W61XAN0Q
二次創作にあれこれ文句を言う人って・・・

729 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:30:23 ID:GY6F1Ven
>>721
すまねえ、最初の状況どするかで悩んでしまってなあw
「みのりんが竜児と上手くいってしまった〜」でいくか、水泳の勝負の後で亜美が告白でいくか……どっちがいいかねえ?

730 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:48:03 ID:X9p/+WZ4
水泳の勝負の後で亜美が告白ハッピーエンドプラス後日談でいいじゃん

731 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 17:48:33 ID:qANcanSk
てかあーみんが竜児を好きになったのは別荘以降だろ

732 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:01:15 ID:GY6F1Ven
あー、書いてるの亜美ドラですw

733 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:05:45 ID:GY6F1Ven
>>721
って、亜美ドラちゃうわ亜美とらだw
亜美とらと見間違えてレスしたようだ、ごめんw


734 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:26:40 ID:0U1HsOKJ
亜美とら期待

735 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:30:47 ID:gV120dgr
犬科と猫科がじゃれあうのか
あっじゃあ大河はネコか?

736 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:33:30 ID:qANcanSk
>>733
正装に着替えて正座して待ってる

737 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:39:19 ID:GY6F1Ven
>>736
亜美とらでもいいのかw

738 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:51:10 ID:xd/iwVrp
>>736
男の正装って言ったら裸だよな?

俺も男の戦闘装束で亜美とら待ってるぜ


739 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 19:14:42 ID:jEtVQ5rb
初心者の俺はやっとsageの意味がわかったぜ。
これsageれてる?

740 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 19:39:52 ID:gV120dgr
>>739
下がってるよ

741 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 19:57:44 ID:62kUH2++
つか、今更ながら漫画版とらドラを見たが・・・

竜児かっこよすぎだろwwwこれは大河も惚れてしまうわwww

742 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:07:16 ID:1jkuPfqy
保管庫見たらNew!!ありすぎ吹いたww
ホント投下ラッシュは凄まじいなw

743 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:20:31 ID:76wSnl0i
マジだw

744 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:23:42 ID:tDELprZV
管理人様乙です
貴重な休日のひと時を潰してしまってすんませんw

745 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:24:12 ID:9xZoHSCm
ニューがたくさんあるのはいいんだけど、
いつになったら四皿目が追加されるんだ?
今のままだと三スレ目に投下されてるようにしか見えない
まとめサイトの人、追加よろ

746 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:24:17 ID:X9p/+WZ4
亜美×竜児を俺は待ち続ける。例え風邪を引いても裸で待ち続ける。

747 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:24:44 ID:I5BsAWP7
保管庫ワロタ

748 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:49:12 ID:0U1HsOKJ
保管庫糞ワロタww

749 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 21:41:04 ID:jTMfP2Dl
亜美たんサイコーーーーーーーーーーーーーーーーーー

750 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:10:54 ID:ep+EmoDU
大河は>>597の嫁

751 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:12:48 ID:ep+EmoDU
大河は>>597の嫁

752 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:14:15 ID:hzzBHIYr
保管庫ww

753 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:19:04 ID:Oz/TwiNa
クリスマス・イヴのSSマダ?クリスマスでもいいからお願いします

754 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:19:10 ID:jEtVQ5rb
プレデタ―と戦いながら
あみドラをまってるぜ

755 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:20:17 ID:X9p/+WZ4
修学旅行でスキーの最中に迷子になった亜美たんが竜児に助けに来てもらって
おんぶされて皆のところまで帰るとこ想像したw

756 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:37:32 ID:Kx71rndm
遭難してから皆の所に着くまでにナニがあったのか、気になる。

757 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:49:11 ID:jEtVQ5rb
>>755
さあ、その妄想を今すぐ文章に転換しうp投下するんだ!

758 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:57:49 ID:X9p/+WZ4
俺が書くとキャラの性格変わるし作文も苦手な俺には・・・・

759 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:00:32 ID:gV120dgr
凄く軽いな

亜美ちゃんモデルなのよ

でも心配だから昼だけは俺が作るよ

暴れる大河、空鍋る櫛枝

大河櫛枝「腹黒くないじゃないですか」

760 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:01:23 ID:tDELprZV
>>758
お前ならやれる
がんばれ

761 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:07:53 ID:cmVnei2v
おまいら裸になってないで投下しろよJK
もちろん俺も投下すr(ry

762 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:45:14 ID:jEtVQ5rb
>>758
安心しろ!
キャラがかわっても文章が下手でも、俺が全裸で受け止めてやるよ!

763 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:51:45 ID:qANcanSk
キャラが変わるってのは特に亜美やみのりんSSだと仕方ないんじゃね
原作のままの性格だと竜児とくっつきようがないからな

そうじゃなくて、キャラの喋りがおかしくなるっていうなら
もう書き上がった後地道にチェックして書き直すしかないよね
俺は大体三日くらいかけてるわ

764 :名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:52:45 ID:pLmCyqWk
>>753
7巻の最後、大河の叫びが届いていたら…とか?

765 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:09:18 ID:8LqlJkQb
>>763
三日もまてない・・・
なんでもいいからスウィート・ラブをおれに・・・
>>764
おま!
それいい!グッド!アイデア!

766 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:31:23 ID:NRTIkKRC
えーと
聞いたのがみのりんになってますよね?原作。
アレがみのりんでなくって竜児だったら?
って事ですか?

それとも
みのりんが聞いて、体育館で竜児に告げたの?

または
別々の場所で、聞いたの?
同じ場所で聞いたの?

もうひとつのパターン
竜児は聞いたけど、みのりんは聞いてない。

ってのも有りですね。
わー 面白そう。


それと、「2月15日深夜」続き気になるんですが?

767 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:40:15 ID:QFnmfTdt
みのりんと竜児での、甘甘なSSを書く職人が現れると言うゆめをみた。

768 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:54:15 ID:XcyAtM0C
妄想だけならしまくってるけどな。

例えば8巻の女子部屋突撃のシーンを女子が男子部屋に行ってたら…とか
大河の救出シーンで竜児が名乗ってたらどうなったのかとか。
後は設定改変とかで竜児超人化とかかなぁ。

まったく、主人公至上主義の頭は異次元だぜ!



769 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:27:13 ID:8LqlJkQb
もう、竜虎は見過ぎた。
みのりんももうオナカいっぱい。
泰子も独身もたくさんみた。
あとは・・・あとは、あみドラを!

770 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:32:11 ID:KNWDtS1+
亜美はみのりと同じかそれよりあると思うが。

771 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:34:03 ID:6Y41My7B
イチャついてる亜美ドラは意外と少ないと思う

772 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:37:46 ID:WjdKTps9
亜美厨ウゼェ。死ね。

773 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:42:40 ID:8LqlJkQb
>>771
そうそう。俺は普通にいちゃついてるやつがみたいんだよ。
>>772
生きる!
あと、べつに亜美厨ってわけじゃねえから。俺は全部のキャラクター好きだから。
でも、今はあみドラの気分なんだよ

774 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:44:42 ID:fhLv8bYk
亜美は自分から悪い方へと行っちゃう娘っぽいからな……書いてるこっちがもうしわけなくなる
デレっデレにしてまえばいけるが、それだとキャラ崩壊が…
と、なかなか扱い難いキャラだと私は思ってる

それに比べ、大河と泰子はシュエーション豊富+デレさせやすい
更に独身は独身だし、実乃梨は使ってて楽しいし

亜美と兄貴は使い辛いと思うよ……多分

775 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:51:38 ID:TGuMmNsc
亜美は書きづらいなあ
いちゃつかせたら、もはや別人で誰だこいつって感じになるし。

776 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:54:58 ID:6Y41My7B
ごめん
今の流れで亜美と竜児をイチャつかせる展開を思いついたけど
文章化する能力と気力がない
電波にして飛ばすから誰か受け取ってくれ

777 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:59:58 ID:GR1bUnDA
他人の電波からSSって書きにくくね?
自分の妄想にならないって言うかさ、よっぽど秀逸なアハ体験的アイデアでもなかったらさ

778 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:03:39 ID:fhLv8bYk
なんかキタ!
泰子または大河にお酒飲まされて、帰りに介抱する竜児に呂律が上手くまわらないまま本心を言ってしまい…竜を食らうチワワ
をいきなり思いついたんだが、>>776か?

779 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:03:59 ID:7Ai1f+7X
さぁとらドラ!に戻るんだ

780 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:07:52 ID:qdnkOjKS
供給があまりない分、あみドラが読みたくなるんだな〜
竜虎でも全然嬉しいけどねw

781 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:18:15 ID:O+y3X/b6
>>774-775
つまり>>46のデレ亜美はキャラ崩壊してると?

782 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:28:28 ID:GR1bUnDA
>>46はデレに移行する過程がちゃんと書かれてるからかなりGJ!

783 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:38:27 ID:5Zh2t5qj
亜美SSで違和感が生じるのは仕方ないと思うよ。距離感と亜美の性格的な意味で。
すんなり読めるのは大河だけじゃないの。
ルートが多いギャルゲと違い、ラノベはSSにしづらいよね。


784 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:46:36 ID:3WHnPfF8
正直、あみドラが一番質では充実してる気がする。
ただ、エロがない。

っていっても、竜虎もみのドラもやすドラもゆりドラも質が悪いって訳じゃないのであしからず。


785 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 03:01:32 ID:x34gjIms
亜美ドラでも展開きっかけは作って良い雰囲気まではもっていける
けど、エロいことさせようとしたら竜児が動いてくれないんだよなー
まだまだ妄想の段階だけども

786 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 03:04:04 ID:iByToc99
保管庫見てたらまやドラを見つけたんだが
ななドラと偶然にも?リンクした感じになってて面白い
途中で終わってるのが惜しいけど

787 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 03:56:45 ID:ZZ5SOv+B
勢いだけの初投稿、駄文でスンマソン。

タイトル『応援団』

ある日の女子ソフト対抗試合にて。

「打てーみのりーーーん!、そんな奴モ、モグ、モルグに葬りさっちまぇ!」

大河よ、ソフトは格闘技ではないぞ、つーかそれは応援じゃなくてヤジだ。

そんな事を心中でのみ呟くのは高須竜児

その周囲を切り裂く眼光はイカツい公務員の方々に「いけない観葉植物」を見つかって令状持参で

踏み込まれたから、などという訳ではない。

健全に恋する男子として、可憐な櫛枝実乃梨の打席を熱く見つめているだけだ。

「1発かましたれー、ヘイヘイヘイ!」・・・すぱーーん!

空振り、相手投手の球がミットに吸い込まれる。

「ピッチャーびびってる、ヘイヘイヘイ!」・・・すぱーーん!

またも空振り、屈指のスラッガーみのりんには相手投手も全力でぶつかってきてる

ようだ。   ・・・カキャンッ!

今度は振り遅れ、ファールボールがネットに当たる。

いつもならオリジナル歌を口ずさみながら快音を響かす美乃梨も、この剛腕

投手相手には苦戦が否めないようだ。











788 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 04:07:34 ID:ZZ5SOv+B

「ぎ、ぎ、キ」 思わず竜児の食いしばった口から声が漏れる

「き、き、きゅ、きゅ、きゅ、」

・・・温情溢れる『ジャッジ〜島の裁判官』ですらも一目で執行猶予を付けない

般若面で怨みの声を上げているのか?

否、断じて否っ!

「きゅしえだぁぁぁ、一発かましたれぇぇぇ!!」

顔面発火状態で竜児が吠えた。

「応っ!たかすきゅん俺はやるぜっっ!」

一瞬呆けたように、だが即座に輝く満面の笑みで美乃梨が呟く。

ガッ・・キィィィン!!


「この駄犬っ、なに恥ずかしい応援してんのよっ!」バシバシッ!

大河よ、何故そこまで本気で蹴る?


お、櫛枝!顔赤いぞ?

「応援さんきゅー大河!・・・ありがとう高須くん」

・・・『愛という名の後方支援、現人虎(あらひとどら)には判るまい!』

櫛枝、その白いガクランと眼鏡はなんだ?

・・・いま「愛」て? その科白は? あれ?

大河、まて、木刀は止めr(記憶が飛ばされました、リセットして下さい。)








789 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:15:47 ID:VhZDBNZu
>>675の続き行くぜ。

亜美「(高須君とあの子がそんな関係に…遅れを取っちゃったわね…)」
竜児「おい川嶋、いきなり呼び出して何の用だ?」
亜美「(事ここに至っては、こっちも実力行使あるのみね…負けられない…うん…)」
竜児「おーい川嶋、そろそろこっちの世界に戻ってこーい」
亜美「あ…あのね高須君、私…私も…逢坂さんみたいに上にね…乗っけて欲しいな…なんて」
大河「お前みたいなデカくて重いのに上に乗られるなんて、竜児も災難だな」
亜美「ちっ…チビトラ、いつの間にここへ」
大河「あたしの許可なく、飼い犬をこんなところに呼びつけるな、この雌犬、バカビキニ!」
亜美「なんだとこの…」
竜児「あ〜、お前等の仲が悪いのはよーく知ってるが、ここは自重しろ」
大河「望みどおり乗っけてやれば? ばかちーも(肩車で掃除したいなんて)変わった趣味してるね」
亜美「ふふっ・・・いいのかしら逢坂さん、強がっちゃって?」
大河「立て続けに何回も(高所掃除に)つき合わされちゃ身体がもたん。お前にも貸してやる」
竜児「俺としては願ったり叶ったりだが、ホントにいいのか川嶋?」
亜美「いいに…決まってるじゃない。女の口から言わせないでよ」
大河「ちゃんと晩飯作れる時間までに帰って来い。あたしはこれからみのりんとデートなんで、ごゆっくり」

竜児「…さて、善は急げだ川嶋。すぐ始めるぞ!」
亜美「ちょ…ちょっと高須君! ここ学校よ!」
竜児「その通りだが、それが何か? 俺は今日はここでする気だ」
亜美「(たた高須君って意外に大胆ね…そりゃまあ私だって、学校でのエッチは1回や2回や3回くらいなら
    してもいいかな…なんて…)」
竜児「川嶋、制服じゃかなり汚れるぞ。着替えた方が良くないか?」
亜美「えっ…でも、いろいろ出ちゃうから確かにマズイかも(*´Д`)」
竜児「出来れば…体操服があるなら着替えて欲しい」
亜美「高須君、たた体操服が好きなの?」
竜児「?」

790 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:16:37 ID:VhZDBNZu
亜美「おまたせ…で、どこでやるの?」
竜児「まずは教室だ」
亜美「きょ…教室って、色々出しちゃうと後始末が大変なんじゃ」
竜児「そこは俺に任せておけ」
亜美「結構頼りになりそう」

竜児「さあ、さっそく始めるぞ!」
亜美「高須くん…なに、その長い柄のダスキン?」
竜児「名づけて高須棒マークU。俺が作り出した改良版高須棒だ!」
亜美「いやー! いきなり道具使うのは勘弁してよー、亜美ちゃんまだ処女なのにー」
竜児「まだ何だって? さ、つべこべ言わずに上に乗れ! 享楽の時のはじまりだー」
亜美「いやー!」

竜児「さー、次は職員室前のロッカーにいくぞー! 大橋高校のすべての埃をわが高須棒の手中に!」
亜美「降ろしてよー、腰が痛いよー、揺れるよー、助けてー、亜美逝っちゃう〜♪(生命的な意味で)」
竜児「この程度で根を上げるんじゃねぇ。ちゃっちゃと手を動かせっ! 俺だって頑張ってるんだ!」
亜美「うわ〜ん! 高須君のパカー! 痛い痛い痛い(揺れるので腰と股関節が)」

791 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:17:33 ID:VhZDBNZu
翌日、2-Cにて…

男子生徒A「あの高須が逢坂に続けて、川嶋のヤツを上に乗っけて泣かせたらしい」
女子生徒A「校舎の中で所構わずしてたんだって…亜美ちゃんの泣き声が学校中に響いて凄かったわ」
女子生徒B「先生たちも怖くて見てみぬふりだったってさ」
男子生徒B「浮気がバレたら高須のヤツ、手乗りタイガーにぶっ殺されるんじゃないか?」
男子生徒C「タイガー公認らしいぜ。なんでも1人で相手してたら身体が持たないとか」
女子生徒C「顔は怖くても中身はまともな人だと思ってたのに、中身も顔と同じだったんですね」

みのりん「これってどういうこと…高須君…嘘、だよね…」

高須「昨日は川嶋がへばっちゃって、結局終わんなかったな」
みのりん「…高須君、ちょっといいかな」
高須「くく櫛枝っ! なんか用か?」
みのりん「ちょっと話があるんだ…付き合って…(やっぱり挙動不審だ。噂はホントなんだ)」

みのりん「ね…高須君? 私が前に言ったこと、覚えてるよね。大河を泣かせるようなことしたら許さないって」
高須「ああ、覚えてる」
みのりん「なら何で…なんで昨日、あーみんと学校でしたの?」
高須「それはあいつが(肩車で掃除を)やりたいって言ったから…」
みのりん「ふーん、高須君は大河がいるのに、他の女の子に言われたら、そういうことやっちゃうんだ?」
高須「大河も好きにすれば、って言ってたし、何も問題は…」
みのりん「あるに決まってるでしょ。大河はね、きちんと高須君に断わって欲しかったに決まってる」
高須「いや、あいつもう嫌だって…」
みのりん「もういい…あーみんとあんなことした上に、こんなふざけた言い訳するなんて…許せない…」
高須「ちょっと櫛枝、おまえさっきから何言って…」
みのりん「もう近づかないで!」
高須「( ゚д゚)」

高須「俺が何したんてっだよ。訳わかんねぇ゚(゚´Д`゚)゜」


後日譚

みのりん「いやー、ゴメンね高須君。大河から話聞いたけど、私すっかり誤解しちゃって」
大河「アンタの日ごろの行いと心がけが悪いからよ、このエロ犬!」
高須「いったい何をどうやって誤解したんだ?」
みのりん「……」
大河「……」
高須「お前らなに顔赤くしてんだ」
大河「うっさいバカ犬!」
高須「('A`)」

792 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:18:52 ID:VhZDBNZu
こんな感じで続きを書いて見ました。高須君はドロ沼に嵌ってしまったようです( ゚∀゚)
そのうちみのりんも乗せて(ry


793 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:28:06 ID:GR1bUnDA
掃除の後、竜児の後頭部は何故か少し濡れていたわけですね。
もう一度亜美と掃除してください。Gj

794 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:38:48 ID:VhZDBNZu
こんな時間に投下したのにレスが…恐ろしいスレだ

795 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 08:11:41 ID:YXvSgitA
>>787
>>789
GJGJ

796 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 08:51:25 ID:yEXURcu+
チワワ向上委員会の続きを裸で待ち続けているんだが…

797 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 09:09:01 ID:7v/GcGfn
>>788
おぉ覚悟完了してる

798 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 09:48:14 ID:YbC9Aqst
修学旅行でスキーの最中に迷子になった亜美たんが竜児に助けに来てもらって
おんぶされて皆のところまで帰るとこ想像したw
>>SS書くのも初めてで多分糞SSになると思うけどメモ帳に練習して書いてみます


799 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 10:41:47 ID:mIT65kY+
>>798
正座して待ってるぜ
ところで、どうでもいいことなんだけど身長165センチのあーみんは身長145センチの大河よりかなり重くて背負うのたいへ

800 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 10:53:35 ID:7Ai1f+7X
亜美は微ピザだしな!!!

今は痩せてるか知らんけど

801 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 12:05:24 ID:ADiRvf7g
あみとら全裸待機だ

802 :733:2008/11/24(月) 13:15:03 ID:Adm9DpU3
>>801
昨日も言ったが「みのりんが竜児と上手くいってしまった〜」もしくは、水泳の勝負の後で亜美が告白のどっちがいいかで悩み中
あと最初からソノ気はあったほうがいいかも思案中だったり;

803 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:32:16 ID:mIT65kY+
どっちも書いたらいいんじゃね?

804 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:52:41 ID:M2FBI/Qg
>>803
それだ

805 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 14:54:44 ID:5Zh2t5qj
>>796
よお兄弟

806 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:34:05 ID:+a8P+z02
オフェンス竜児
竜「亜美、おまえ拡腸しろ。」
亜「……うん。」(キュン)




あ、まるドラまだー?

807 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 18:59:27 ID:N+pIRkbH
せめてここけだけでも幸せな亜美たんを見たいのだが…
誰か書いてくれ〜

808 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 19:01:51 ID:A9AU1iRU
春ドラまだああ

809 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 20:55:54 ID:9A7jeHPp
文才がないので書けないが、まやドラって可能性はないかな?
摩耶が(一方的だったが)竜児と共同戦線張ろうとしてたし

摩耶⇒北村、竜児⇒みのりんor大河で共同戦線、そして何故か半同棲状態に
一歩間違えてたらありえたか?ありえないか?

810 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:11:46 ID:mIT65kY+
フラれて泣いてるところを慰めるとかはよくあるパターンだよね

811 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:13:00 ID:72dx4rhI
>>810
みのりんにフラれて泣く竜児を、摩耶が(一方的に)慰めるわけですね、わかります。

812 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:15:06 ID:GR1bUnDA
保管庫に一つだけまやドラあるね。ものすごくこれからって所で終わってるけど。

813 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:23:44 ID:dEcKYh78
空気を読まずというか相変わらず竜虎を裸で待ってるz
というか連日ラッシュでwktkすぎるぜ!

814 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:35:07 ID:2EJ+45M0
>>813
よお兄弟

815 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:08:54 ID:YXvSgitA
竜虎ばっかり書いてるし、ストックもあるんだが
最近祭りばっかで竜虎食傷気味みたいだからちょっと自重してる

816 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:12:25 ID:sWbAneT+
保管庫から数日前に流れ着いた者としてはぜひやってほしいが……流れ的にね。
一週間後くらいならよいインターバルとなるんじゃないだろうか。
すぐそれらの竜虎を読みたいけど。

817 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:20:31 ID:A9AU1iRU
どれだけ祭りが続いても、自重する必要など全くないのだよ!

818 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:25:04 ID:U+DmiGkD
祭は盛り上がるほどいいのだよ
というわけで>>815、SS投下よろしくお願いします

819 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:42:44 ID:YXvSgitA
期待させて申し訳ないんだが、今日はやめとくわ
保管庫で見てみたら今回の更新で三作も俺の拙作が今回の更新で収録されてた
最近仕事がハードでハードで、そのせいで甘いものを体が欲しがってたようだが
性急にクオリティーの低い作品を投下して他の皆さんの作品の品位を汚すようなことがあってはならんので

820 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:20:51 ID:7v/GcGfn
どれかわからんが甘いものは読みたい

821 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:25:09 ID:lFBOvSoZ
>>819
投下してもらいたい気持ちはあるが、無理強いもできんしな
自分の納得のいく作品ができたら、是非投下してくれ。仕事も身体壊さん程度に頑張れよ

822 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:25:26 ID:fOLNcfYI
わたしたちの多村くんとかチャンスに強い高須とか色々妄想してしまう

823 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:32:08 ID:mIT65kY+
松澤を追いかけて骨折したり
相馬の投げたチョコレートで今季絶望になったりするのか

824 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:41:40 ID:YbC9Aqst
亜美×竜児も忘れないでくれ・・・亜美を幸せに・・それに俺も一週間裸のままだ

825 :名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:53:55 ID:jcxRLsV+
どっかのスレでまやドラの続き書いてる人がいたと思ったんだが勘違いかなー


826 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:09:15 ID:Qxtf/1Kq
>>824
いい加減うざい
一回言えばわかるってのに
職人は催促すれば望み通り出してくれる暇つぶし機じゃないんだぞ

827 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:15:13 ID:P+f59GP7
言葉の端々に棘があって険悪な雰囲気を作りかねない。
もっと紳士的な対応をすべきだろう。
こういう些細な所に闘争の渦は現れる。

828 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:15:53 ID:0kpwKUI+
>>826
いやあまあまあ、熱くならないでさあ。こんな投下ラッシュ、今まで有り得なかったんだから。

829 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:16:24 ID:0kpwKUI+
「おい、何時まで寝てるつもりだ? 本気で遅れるぞ? 仮にも、いや、仮にもじゃない
な、立派なプロなんだから約束の―――」
 ある日の早朝。
 一見ヤクザか何か、とにかくカタギには絶対に見えない凶眼の青年が、目の前の
ベッドを刺すような視線を投げつけながら睨み付ける。
 青年は、大きくはあ、と溜息を吐き出すと、本当にベッドに被さった布団越しにその
中の人物を刺し殺すのではないか、と言わんばかりの禍々しい表情になった。
「……いい加減にしろよ……」
 普通の人間なら、この目で睨み付けられるだけで逃げ出すか、すくみ上がってガタ
ガタと震えるしか出来なくなるだろう。しかし、ベッドの中から顔を出した、拗ねたよう
な視線を送る青年と同じ年頃の少女は、青年の威圧にも全く臆せず、
「昨夜、放っとかれた」
 低く抑えた声で、いかにも恨み節といった声を上げる。
 聞いて、青年の片眉がぴくりと動いた。スラックスのポケットに突っ込まれた片手が
同時に反応して、隠した刃物かはたまた拳銃か、を取り出さんばかりの殺気を放つ。
 ……とは言っても、この青年が目の前の少女を刺し、あるいは撃ち殺そうとしている
わけではない。ポケットの中に何か得物を隠しているわけでもない。
 ただ、そう、ただただそんな顔、いや、目つきに生まれてきただけなのだが―――、
青年の望みに反して、目つきが悪いだけだった(と、今なら言える)中高生のころとは
比較にもならないほどの貫禄が―――それを見るもの全てに恐怖を与えるほどの貫
禄が―――付いてしまっただけだ。
『お、お父さんにそっくり……ううん、もっと格好良くなっちゃったの〜』
 こんな風に、先だって久しぶりに帰郷した際、実の母が、本人が拒否の叫びを上げ
るのも聞かず感涙するほどに。
「放ってかれた、ってなあ? 今日が早いのはずっと前から判ってたのに! いいか
げんにしろ、って取り上げるまで酒飲んで、次は早く寝ろって言うのを無視して絡み出
して、それから………」
 どちらかと言えば、怒声と言うよりは悲鳴に近い声で青年が叫ぶ。
 それを、布団の中からのそのそと顔だけを出した少女の声が遮った。
「……りゅうじが、エッチしてくれなかったから、あみちゃん悶々で眠れなかったんだ
よ? だから今日は、そんな意地悪な竜児とは仕事しないもん」
「川嶋!」
 竜児、と呼ばれた青年が、見るも恐ろしい顔―――しかし、親しい友人にだけはそ
うだと読み取れる『困り果てた表情』で声を上げる。
「…………」
 しかし、帰ってくるのは拗ねた視線だけだ。しかも、その拗ねた視線はさらに不機嫌
さを増す。
「おいっ、川嶋……」
「……亜美」
 再び呼びかける声に、少女がぼそりと呟く。
「二人っきりの時は、ぜったい名字で呼ばないって約束した」
 はあ、と再び溜息を吐いて、青年が口を開いた。
「……判ったから。お前のお父さん……あ、いや、社長にも迷惑がかかるし、俺を信
用して雇ってくれているのを裏切るわけにはいかないだろ? だから、早く起きて準
備してくれないか? 朝飯も用意してある。頼むよ、………亜美」
 困惑に小さくなった声に、少女はもぞもぞと布団から半身を抜き出して青年を見上
げる。
「抱っこして連れてってくれなきゃ亜美ちゃん行かない」
 聞いて、みたび青年の口から溜息が漏れる。
「はいはい、わかったよ、亜美。………我が儘なお姫様」

                        * * *

830 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:17:17 ID:0kpwKUI+

 数年前、この青年、高須竜司がまだ高校生だった頃。
 竜児が支えてやる、隣にいてやると心に誓った少女、逢坂大河の複雑な家庭環境
のトラブルから、二人は駆け落ちを選んだ。
 竜児はあこがれの人だった櫛枝実乃梨からの手痛い拒絶を受け、進路の悩みから
唯一の家族である母の泰子との諍いを起こし、目の前は真っ暗だった。
 その中での、一陣の光明が、逢坂大河だった。
 お互いの気持ちをようやく理解し合って、二人は目の前に突きつけられた現実を拒
絶した。

 しかし、それがいつまでも続くはずもなく。
 それでも、答えがいつも苦難と苦痛だけを与えるとは限らず。

 紆余曲折有って、高須竜司と逢坂大河はそれぞれの家族と和解を果たした。
 大河はあの街から、学校から引き離されることもなく、全ては元通りになり、そうして
二人は結ばれる―――皆が、そう思った。
 しかし、そうはならなかった。
 あの事件で、竜児と大河には切っても切れない信頼関係が築かれたのは事実だ。
が、それは色恋を超えたところで結びつかれた絆で、竜児と大河は恋人とかそう言っ
たものでなく、まさに家族、と言うのがふさわしいのだった。
 マンションを引き払った大河は高須家に住み込んだものの、竜児と大河が結ばれる
と思っていた者でさえ、その考えをすぐに引っ込めるように、いつのまにかなっていた。
 大河は今、ふるさとのあの街で、泰子と一緒に暮らしながら大学に通っている。大
河の両親とは、学生でいる間の学費と当面の生活費のみ受け取る、と言うことになっ
ているから、生活自体は楽ではないはずだが、あのドジで不器用な手乗りタイガーも
高校を卒業する頃にはいっぱしに家事をこなすようになっていたから、泰子との生活
はうまくいっているはずだろう。


 そして、櫛枝実乃梨。
 竜児の恋は、結局実らなかった。しかしなぜだろう、失恋の苦しみよりむしろ、友人
として実乃梨を応援したいと思えるようになっていた。男女の友情、と言うものが本当
に存在するのかどうか、はわからない。ただ、今の櫛枝実乃梨との関係は、友情、と
言う以外に表現のしようがないのではないのだろうか。
 念願叶ってソフトボールの名門大学に進学した実乃梨は、数度のつまずきは経験し
たものの、着々とその実力を伸ばしているようだ。日本代表の強化合宿に、予備候補
生として参加できそうだ、という話を電話で聞いたときは、竜児もまた自分のことのよ
うに嬉しかったのを憶えている。



 では、肝心の自分は……といえば、結局は進学を選んだ。家の蓄財に手を付ける
のはやはり心苦しかったが、入学金と初年度の学費のみ、ということで泰子を説得し
(泰子は最後まで出す、と言い張った)、あとはなんとかアルバイトであっても働きな
がら学費を稼ぐことにしたのだ。
 とは言え、何でこんなことに?
 そう、肝心のアルバイト先、である。
 なんで俺は川嶋亜美のマネージャーをしているのだ?
「そんなの、竜児があみちゃんの恋人だからに決まってんじゃーん」
 先の二人の少女と恋愛ではない新しい関係を築いたころ、竜児の隣には川嶋亜美
がいた。
 このことだけは、未だにはっきりと整理できない。でも、支え合う男女の関係として、
川嶋亜美が竜児に寄り添っていたのは、確かだ。
 そうなったときのことは、今でも鮮明に思い出せる。

831 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:18:12 ID:9izqqI5o
まぁ、確かに何回も同じようなこと書かれてもなぁって感じではあるが。

832 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:18:35 ID:0kpwKUI+

 ―――――そう、みんな元通り、と思っていた……その矢先のことだった。
「元々転校じたいが期限付きの予定だったし、潮時なんじゃないかなーって、思っちゃ
うのよね」
 そのとき亜美は、麻耶や奈々子といった面々と雑談の最中だった。話題が途切れ
て、一瞬の沈黙の後にその言葉が竜児の耳に飛び込んできた。え、なんで? 亜美
ちゃんそれほんと? などと続いた声はろくずっぽ耳に入らず。
 思わず、振り向く。
 そうして振り向いた視線の先には、いつか、そして幾度か見た真剣な眼差しの川嶋
亜美が居て。
 高須竜司をじっ、と見つめていた。
 しかしそれも一瞬で、雑談モードの顔に戻った亜美は一緒にいた数人に、
「まあ、そう言う可能性もあるってだけなんだけどね」
 と言って席を立つ。なんか飲んでくるー、と言って教室を出ようとする亜美の背中が、
何故か、本当に遠く見えた。
 追いかけたのも無意識。教室の扉を開くのとは逆の手を、強引に握りしめたのも無
意識。
「川嶋が居てくれて今があるのに、そのお前が居なくなるなんて……俺は、俺は認め
ない」
 ここまで、竜児の中では無意識。
 が、その自分自身の行動が、川嶋亜美がときおり見せた真剣な眼差しのその意味
と、どこかでそれを真剣に考えてはいけない、と抑制してきた心の箍が外れる決定的
な一打だった。
 感情が、溢れる。
 言葉に出さずには居られない。
「お前がそばにいないなんて、そんなのは嫌だ」
「えええ? どうしたのよ高須君? わっけわっかんないんだけどさー、手、はな……
……たかす、くん?」
 突然堅く手を握られて、呆れたような表情を作って声を出そうとして―――竜児の
表情に声が止まる。
「いつか、スタートラインって話、したよな? もう今更かもしれない。いいかげんにし
ろ、って思うかもしれない。でも、今度は、」
 言って、高須竜司は亜美の手を握ったまま一度大きく息を吸い込むと、言葉をさら
に続けた。
「俺を、スタートラインに立たせて欲しい。今になって気付くなんて。でも、川嶋……」
 きょとんとした顔で、それでも高須竜児の目を見ながらその言葉を聞いていた亜美
は、一瞬だけ顔を赤く染めると、それを払いのけるように頭を数度振ってその口を開
いた。

「……あああーーーーっ。なんだよちくしょう気に喰わねーんだよホントに。高須君、あ
んたさあ、人にさんざん気を揉ませといて、何時まで経っても独りよがりでさ、姿くらま
して帰ってきたら、少しは人間大きくなるかと思ってたのにやっぱり変わってねーじゃ
ん。わっかんないのかなあ―――」

 少しずつ本当の自分を周囲に晒し始めていたとはいえ、川嶋亜美がここまでの悪
口を叩く姿を、他のクラスメイトたちは知らないだろう。そんな猛烈な勢いで亜美が竜
児を詰る。
 何を言われても目だけは逸らすまいとして、それでも竜児の掴んだ手が緩む。
 亜美が、自分の手を掴む指を引きはがした。
 そのまま立ち去る、と誰もが思って、しかし亜美はそうすることなく竜児の正面に身
体を向けると、
「一人で勝手に決めた、勝手なスタートラインに一人で立つの? ガンだけは座って
るくせにさ、なんで、二人で一緒にスタートラインに立とう、って言えないの?」
 言って、両手を伸ばす。

833 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:19:31 ID:0kpwKUI+
 え、と竜児が聞き返す間もなく、亜美は竜児の頬に伸ばした両手を添えた。
 そうして、半ば潤んだ目で竜児を見上げて微笑む。

「なんでこんな男に惚れちゃったんだろ、あたし」


 亜美が踵を上げて、つま先立ちになった。


 突然の出来事に真っ白になった竜児の頭の中へ、亜美の声が潜り込んでくる。
「あたしが背伸びしなきゃならない男の子って、あんまり居ないんだけどなあ? あ、
勘違いしないでよ? あたしだって初めてなんだから、こんなこと」
 竜児の頬に両手を添えたまま、踵を下ろした亜美が、竜児を上目遣いに見上げて
言う。
 突然の出来事に呆然となり、寸時固まってから、さっきまで触れていた暖かくて柔ら
かい感触が脳内でリフレインして、何事が起きたのかを理解した高須竜児は―――
やっぱりまたカチカチに固まった。

 そうして、『同じスタートラインに立った』二人は同じ大学に進学し―――




『怪しくなくて、割の良いバイトさしたげる。あみちゃんのコネで。学費、稼ぐんでしょ?』
 と、可愛らしくウインクをされて、あ、ああ、とついて行った先でいつの間にか契約書
にサインをしていた。

 あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ! ……って、それはいいから。

 それが、亜美のマネージャー兼ボディガード、と言う仕事だった。独立した事務所を
開設した亜美の両親が、自分の娘を当然のようにそこに移籍させたのだ。その後は、
竜児も何度か愚痴、というより怒りの叫びを聞かされているのだが、
「親の七光りで楽な仕事回されてもっ!」
 と、何度聞かされただろうか。
 どうやら、その怒りはもっぱら亜美のマネージャーに向けられたようで、数人のマネー
ジャーが亜美の担当を外されたことを、竜児も知っている。

 竜児と亜美が付き合っていることは亜美の両親も知っていたから、これが亜美のご
り押しなのか、ほとほと呆れた上で素人でも構わん、亜美を宥め賺せたらいい、と言
う人選なのか、とにかくそのどちらかなのだろう…………実際、竜児がそばに付くよう
になって、亜美の仕事に対するモチベーションが上がったのは確かなようだし―――
と、言うのが、これまでのお話。

 いまでは、川嶋亜美のファンから、あみちゃんに付く悪い虫を完璧にシャットアウトす
る恐怖のジャーマネ! という嬉しいのか嬉しくないのか微妙な評価を得てしまって
いた。
「こんな目つきの悪い虫がくっついてんのに、誰も気付きたくないんだろうねー。それ
がおかしくってさー、あたし」
 とは、亜美の談だ。
 しかし、社長、つまりは亜美の父親も対外的な評価だけを見て逆に安心してしまっ
たようで、
「亜美を任せた」
 などと肩を叩かれる始末。逃げだそうにも、持ち前の責任感がそれを許さず……な
により、学費と生活費をともに稼がなければならない身としては、この仕事の給料は
本当に破格だったのだ。

                        * * *

834 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:20:18 ID:0kpwKUI+

 お姫様抱っこに抱え上げられた少女が、竜児の首に腕を巻き付ける。
「……今晩、」
「おう?」
 上目遣いに、いまだ拗ねた視線を和らげないまま亜美が呟く。

「仕事が捌けたら、いーーーーーーーーっぱい可愛がってくれるって約束してくれなきゃ、
本当に仕事しないから」

「お、おうっ……って、おい、亜美っ?」
 抱き上げられたまま、亜美がぐっと身体を押しつける。その豊かな胸が、竜児の胸
板に当たって変形した。胸元の感触に竜児が赤面するのもお構いなく、亜美は顔を
強引に寄せて、
「約束してくれなきゃ、亜美ちゃん行かない」
 と、竜児を睨む。
 ああ、いつの間に俺はこの顔にこんなに弱くなってしまったんだろう、と心の中でだ
け溜息を吐いて竜児は答えた。
「お嬢様の仰せのままに。クビはたまんねーし………、その顔には逆らえねー」
 聞いて、亜美の顔がぱっと明るくなる。
 次の瞬間には、亜美の柔らかい唇が竜児のそれを塞いでいて。
 その幸せな感触とともに、やっぱり自分は女の尻に敷かれるタイプなんだなあ、と、
昔を思い出しながらしみじみと竜児は思うのだった。

835 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:21:30 ID:0kpwKUI+
あー、ごめんなさい。投下する、って言っといた方が良かったね……orz
駄文でさらにゴメンね……orz

836 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:22:10 ID:9izqqI5o
oh、投下に割り込むみたいになってすまないねえ


837 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:25:15 ID:GRGIspWd
>>835
乙にしてGJ!
大河と疎遠になっても家族みたいでよかった。
そして恐怖のジャーマネにワロタ。貫禄までついたなら仕方ないw

838 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:27:38 ID:P+f59GP7
>>835
GJっす。態度7変化なあーみん可愛いよばかちー。
とらドラはIFとかをどんどん作らないと差し込めないくらいに原作がギュウギュウ詰めなんだよなあ。
ほんと書いてる人はすごいと思うわ。

839 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:57:51 ID:S6jklROm
ばかちーかわいいよばかちー
もっと!もっとばかちー分を!

840 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:03:37 ID:U0MZVTkS
>>835
GJGJGJGJGJ
ばかちー可愛い杉

841 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:17:43 ID:1Q2HMNA1
>>835
GJGJGJ!
いいね〜ほんわかする、あみドラは久しぶりだな
竜児に甘える亜美可愛いw


書き手さん達のおかげで毎日祭りで毎日必ず1つ以上読めてホント感謝してます



842 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:21:27 ID:FJ+S5st5
おまいらGJ多いなw

やっぱみんなテンションあがってんだな



GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ

843 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:25:12 ID:0SsZUmqP
こ、これはいいものだ…

今週も頑張ろう

844 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:37:18 ID:6BssTwab
なんかもう、あれだな
SS投下してくれた人達ありがとう!俺生きていこうと思った

845 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 02:18:11 ID:fSzUOhjU
>>835
最初、起こすシーンで竜虎かな?って思って油断した。
本当に良かったGJ!

846 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 02:48:27 ID:w04ljhwx
>>835
GJGJ!
ここまで上手くいっている竜児とあみは始めて見た気がする
すげえよかった、これはさらにあみドラの需要が高まりそうw
竜虎派としてはちょっと切なくなったけど

一応竜虎のがひとつあるんだけど、480KB近いし次スレまで待った方がいいかな?

847 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 02:59:06 ID:6BssTwab
今すぐに投下しても、私はいっこうに構わんッッ

848 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 03:30:41 ID:w04ljhwx
>>847
エロ追加しようと思う
ごめん、今日はもう眠いから明日以降投下するわ


849 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 03:32:33 ID:AMJyUtQI
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『俺は大人版竜虎キターと思ったら、いつの間にか亜美たんハァハァしていた』。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、
俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなっちまった…ミスリードだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと素晴らしいものの片鱗を味わったぜ…GJ

850 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 05:54:24 ID:9U2a4QDm
もう次スレの季節かよ

>>835
あンたの文章、どっかで見覚えあんだけど思い出せん
でも俺にはただGJと言うより他はないようだ

851 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 09:23:49 ID:vd6CSV87
もうGJすぎる。仕事がんばれる!

852 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 11:39:13 ID:hHYNV1sb
>>823
講義中だけど最高にワラタ

853 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 12:39:55 ID:l6JlHw0E
空気を読まずにすまん
小説9巻の時点でメインの5人の関係ってどうなってんの?
小説買うかどうかそれで決めるわ

854 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 12:48:10 ID:5Qf7X+P/
>>853
大河→インコちゃん
竜児→大河
北村→竜児
亜美→北村
みのり→亜美

この中で一つだけホント

855 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 12:54:27 ID:HLs3Xk9r
>>854
お前なに言ってんの?






全部ホントのことだろw

856 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 13:22:29 ID:rF2tQFpt
真実はいつも一つ!って誰かが言ってた

857 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 15:46:26 ID:LdUw69Nm
亜美×竜児の修学旅行SS書いてるんだが全然進まん。妄想はできるが文章にするのはすごい難しいな。

858 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 16:09:04 ID:HVTaRS2j
とりあえず、プロットを書いてみたまえ

859 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 16:26:12 ID:5Qf7X+P/
そろそろ次スレ立てたほうがよくね?

860 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:25:56 ID:LwbO0rvF
 このスレにお世話になりっぱなしと言うのも何だかアレなので、稚拙な文章ではありますが、SSを一本書いてみました。文体とか変で色々とお恥ずかしいですが・・・
 大河×竜児で非エロです。
 どのあたりの話かは適当に妄想してください。

861 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:26:54 ID:LwbO0rvF
 幸せの居場所


 学校の玄関って何でこんなに臭いのかしら。
 そんなどうでもいい事を考えながら、大河は下駄箱を照らすオレンジ色の夕焼けの光を、ぼんやりと眺めていた。
 下校時間をとうに過ぎたこの時間、校舎からは日中の喧騒が嘘のように消え、冷たさを感じる程の静けさに満ちている。時折、グラウンドの方から部活動に勤しむ生徒の声が聞こえて来るものの、まるで密閉された箱の中に居るようである。
「嫌いだな、この雰囲気」
 この静けさと冷たさは、大河にとって思い出したく無い過去を思い出させる。
 それは、一年間の孤独の記憶。
 家を出ると宣言した娘に対し、父親が用意した部屋は新築の高級マンションだった。
 冷暖房完備は当たり前、騒音対策も完璧で、部屋の数なんかは片手で数える事が出来ないくらいある。部屋の中にはお金に物を言わせて揃えたブランド物の家具が用意され、センス抜群のまるでショールームのような美しさである。
 ただし、全ての家具は一人の人間が暮らせる最低限のサイズと数しか用意されておらず、否応なしに大河に自分がたった一人だと言う事を認識させた。
 この部屋にはおそらくは全てが有り、同時に何も無いのだ。それは、大河と言う人形に用意された箱庭なのだ。
 だから、大河はあの部屋に帰るのが嫌で嫌で仕方なかった。
 話しかける相手も無く、暖かい食事も無く、ただ寝るだけの部屋。そんな部屋に愛着など感じる訳も無く、学校が終わっても真っ直ぐ帰る事は無く、眠くなるまでファミレスに入り浸り、深夜遅くに帰宅していた。
 あの空虚な一年間を思い出すたびに、胸の内に湧き上がるのは凍りつくような空しさだった。

862 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:29:52 ID:LwbO0rvF
 胸中にじわりと広がる不安を振り払うように、大河は背にしている下駄箱に目を向けた。
 そこには高須の名が書かれた下駄箱があった。中には一足のスニーカーが置かれている。
 ここにコレがあると言う事は、まだこの靴の持ち主は学校内にいると言う事だ。それを見て、大河は少し安堵する。
 大河は周囲に誰もいない事を確認すると、指先でつとそのスニーカーに触れた。
 スニーカーは使い古されてはいるものの、目立った汚れも無く綺麗に手入れされている。
 この靴の持ち主はヤクザも裸足で逃げ出す程の凶眸の持ち主だ。彼の顔を見れば100人が100人命の危機を覚え、逃走を図ろうとするだろう。実際、大河もはじめて見た時は内心驚いたものだ。

863 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:30:35 ID:JAhGUJpb
大学生になった竜児と亜美、摩耶のSS書いたけど、アクセス規制で、自宅から
投稿できない。
そもそも、大学生時代のネタは需要があるのか? いまいち不安だし…。
あらすじは、
 1.鈍感竜児に亜美ちゃん激怒
 2.亜美ちゃん、摩耶に電話で愚痴たれながら、やけ酒
 3.摩耶との電話で、怒りがエスカレート、亜美ちゃん、竜児の自宅に夜襲
 4.亜美ちゃん、凶器の一升瓶を振り回して奮戦するも、ゲロ吐いてダウン
 5.竜児に介抱される
てなところです。どないでっか?

864 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:31:12 ID:LwbO0rvF
 だけど、大河は知っている。この靴の持ち主が超の付くくらい綺麗好きな事を。この靴が綺麗なのも、今自分が履いている靴が綺麗なのも、丹念に手入れをして汚れを落とした結果なのだ。
 今も掃除当番の役目を大幅に逸脱し、トイレ中を頬ずり出来るくらい綺麗に磨きあげているはずだ。
「りゅうじ」
 自然に名前が口から漏れる。その名を口に出すだけで、自然と不安な気持ちは薄れて行く。いつからだろう、そんな風になったのは。
 木刀で殴りかかった時から?
 美味しいチャーハンを作ってくれた時から?
 大河と呼んでくれた時から?
 それとも、もっと前?

865 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:31:59 ID:LwbO0rvF
 竜児は知らないだろうが、大河は以前から隣のアパートに住む能天気そうな女と、眼つきの悪い男、竜児の事を知っていた。
 時折、寝室の窓から聞こえて来る隣の親子の会話は、家族の営みから隔絶された大河にとって耐え難い騒音だった。
 その騒音に、一時期は憎悪すら覚えた。だけど、いつしか耳を傾け、聞き入るようになっていた。

『ねえ、竜ちゃん。晩御飯なぁにぃ?』
『いい鶏肉が買えたんだ。この水炊きは美味いぞー』

 私のゴハンは大盛りにしてよね。

『やすこ!こんな所で寝るな』
『ダメぇ、やっちゃんもう動けないぃ』

 風邪ひいちゃうから早くお布団に行きなさいよ。

『おーい、やすこぉお風呂入ったぞ』
『はぁーい』

 やっちゃん。私も一緒に入っていい?

 あの会話の中に入る事が出来たらどんなに楽しいだろう、きっとその場所は暖かくて、気持ちがいいに違いない。
 でも、それは夢なのだ。ありえない幻想なのだ。私の居場所はこの箱庭の中なのだ。
 そう、頑なに思っていたのだ。ほんの少し前までは……

866 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:32:44 ID:LwbO0rvF
「大河!」
「ひゃうッ」
 唐突に名前を呼ばれ、大河は弾ける飛ぶように下駄箱から離れた。その姿を狙い穿つかのような眼で見るのは高須竜児その人である。
「何やってんだよ、先に帰れって言ったのに」
 缶コーヒーを手の中でくるくる回しながら竜児が近づく。と、その歩みが止まる。
「お、おい、何で泣いてるんだよ?」
 竜児に指摘され大河は初めて自分が泣いている事に気づいた。
「な、なんでも無いわよ!」
 乱暴に目を擦る大河。いけない、こんな姿を竜児に見せたくない、竜児の事だからきっと余計な心配をするに違いない。
「何かあったのか?」
 案の定、心配そうな顔で大河の顔を覗き込もうとする竜児。その双眸はギラギラと鋭く光り、大河を射殺さんばかりに細められている。
 心の弱い人ならショック死しそうなの眼光だが、大河は知っている。竜児が心底相手を気遣う時に見せる時の表情だ。この顔は私しか知らない顔だ。
「ウザイ、近寄るな! ゴミよ、ゴミが入っただけよ!」
 ぶんぶん手を振り回し竜児を遠ざける大河。その様子に竜児は少しためらうような表情を見せた後、肩をすくめてため息をついた。

867 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:33:32 ID:LwbO0rvF
「まあ、いいけどよ。何かあったら言えよな、お前の泣く顔なんか見たくねぇ」
 竜児は気を取り直すように、手にしていた缶コーヒーを大河に押し付けた。
「ここ寒かったろ、これやるよ」
 大河の手に収まった缶コーヒーはホットで、まだ買ったばかりなのか温かかった。その温もりがじんわりと大河の手に染み込んで行く。
 この缶コーヒーのように、竜児は私に暖かい居場所をくれた。窓の向こうにあった夢のような居場所に招き入れてくれた。今、あの夢の場所には、私の居場所がある。
「ねえ、竜児」
 缶コーヒーを手に大河は竜児の顔をじっと見つめた。いつからだろう、思う事、考える事、気づけば竜児の事を考えている。
 何かが、口をついて出そうになる。それは、胸の奥底に沈めた気持ちのカケラだ。でも、これは言ってはいけない言葉だ。
「な、なんだよ?」
 いつもと違う憂いを含んだ大河の視線から、竜児は恥ずかしそうに、おびえるように目線を逸らす。同時に竜児は思う、大河のこんな可愛い顔を知るのは、この世界で自分だけなのだと。
「…なんでもない。ほら早く帰るわよ、このグズ」
 かろうじて言葉を飲み込んだ大河は竜児を置いて玄関の扉を開ける。途端に冷たい風が吹き込んで来る。
「さむっ!」
「もう12月になるんだぞ、寒くて当たり前だ」
 靴を履き代え大河の後に続いて玄関を出る竜児。すでに日の光は落ち、外灯の光が周囲を照らし初めていた。

868 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:34:06 ID:LwbO0rvF
「お前、俺の事待っててくれたのか?」
「うっさい、黙れ駄犬、死ねッ!そんな訳無いじゃない!」
 なんでそこまで言われなきゃならんのだ。と言う顔をする竜児の前をずんずん歩く大河。やれやれと言う感じにその背について歩く竜児は、大河の肩が震えている事に気づいた。
「おまえ、震えてるじゃないか、大丈夫か?」
「うー、ちょっと体冷やしたかも」
 少しばかり玄関に長いしすぎたかもしれない、そう考えていた大河の目の前に竜児がずいと自分の手袋を突き出した。
「これ、竜児の」
「いいんだ。俺はそんなに寒くないし」
 そう言う竜児の口から出る息は僅かに白く染まり、その指先は少し震えている事を大河は見逃さなかった。でも、だからと言って竜児が引くとは思えない。それは竜児が底抜けに優しいから。
「…優し過ぎるのよ、アンタ」
「ん、なんか言ったか?」
 なんでもないと首を横に振り、竜児の手袋をはめる大河。手袋には僅かに竜児の体温が残っていた。
「これ」
 ずいと大河が竜児の前に手を出す。その手には今さっきまで大河の手にはめられていた竜児の手袋の片方が握られていた。

869 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:34:43 ID:LwbO0rvF
「いいって、おまえがしろよ」
「うっさい、口答えするなこの駄犬。さっさとはめろ」
 そう言うと頑として聞かない大河。こうなるともうダメな事は今までの経験上、竜児は判っていた。
「でもよ、お前それだと寒いだろ?」
 大河は寒がりだ。その事を竜児は良く知っている。
 竜児のアパートは築年数が古いためか、あちこちに隙間が出来ていて、気温が下がったここ最近は特に寒い。
 高須家ではコタツで暖を取り、ストーブはあまり使わないのだが、それだと大河は寒いのかコタツの中から出ようとしない。
 それならストーブを点ければいいじゃないか?と思うのだが、以前、大河がストーブを点けようとしてあやうく火事になりそうな事があり、それ以来、怖いのか大河はストーブには一切触ろうとはしない。
「わかったよ」
 しぶしぶ片方の手袋をはめる竜児。でも、これだと片方は寒いまま…
「こうすれば、暖かいでしょ」
 唐突に、竜児の手袋をしていない手に柔らかくて暖かい物が触れた。いつのまにか横に並んで歩いていた大河が、恥ずかしいのかそっぽを向きながら、大河が竜児の手袋の無い手を握っていた。
「おまえ…」
 竜児は何かを言おうとして、その言葉を飲み込んだ。今は、この温もりを感じていたい、単純にそう思ったのだ。
「大河、今夜は鍋にしようか」
「あ、いいわね。私、水炊きがいい!」
 嬉しそうな顔を向ける大河。竜児は思う、理屈なんか無い、この笑顔を守りたいと。
「いい鶏肉が買えればいいんだがなぁ」
「私のゴハンは大盛りにしてよね」
「よーし、盛るぜぇ、超盛るぜぇ」
 夜の帳に笑い声が響く。そして二人は狭いアパートに帰る。
 そこは二人の居場所、夢の場所、かけがえの無い世界。

870 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:35:28 ID:LwbO0rvF
 以上で終わりです。
 長々と駄文にて失礼いたしましたー。

871 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:44:38 ID:q/U72BIO
485KBくらいで良いと思う。

>>835
GJ

>>857
完成を待っているからな

872 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:17:22 ID:LwwOrS6i
保管庫すごいな
何が凄いってエロパロなのに非エロだらけなところが

なんという健全スレ、だがそれもまたよし

873 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:24:28 ID:5Z5gEumW
>>361
GJ
大河視点ってのがめちゃくちゃいいね

874 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:27:35 ID:LwbO0rvF
あ、エロパロ板って事すっかり忘れてた。

875 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:32:25 ID:9izqqI5o
>>861
GJGJ

>>874
エロパロ板は別にエロが必須なわけじゃないからおkおk

876 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:33:42 ID:fJG+OT52
gjすぐる

877 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 20:37:44 ID:U0MZVTkS
>>863
かなり見たい。
投下しちくれ。

878 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:02:47 ID:IpbAEgxt
もうパロ板でいんじゃね?

879 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:12:24 ID:X66rXa4v
エロいことさせるまで投下しない
竜児め、エロいとこに行く前にヘタりやがる
かといって竜児以外キャラ把握できない!

駄菓子菓子、エロ無しパロ美味しいです
2828止まらんです>arl職人

スレ容量MAX500だっけ、512だっけ?現在482

880 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:16:19 ID:GRGIspWd
500kがMAX
よって後一作品ほど投下可能。
490超えて次スレ立ってないとやばい。

881 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:23:04 ID:QLsTBBXx
大河とは非エロ微エロのほうが好きだったりする

882 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:35:31 ID:5Qf7X+P/
神様GJです
次もよろしくです

>>879
え?竜児ソロのエロ?
それはなかなかレアだな、大好物だが

883 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:36:55 ID:9Uw/Agk3
サイン本カオスww
http://ime.nu/page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n70468888

884 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:44:58 ID:LwbO0rvF
GJが出て安心した。
書く側としては反応があると次も作るぞーって気になるね。
次も大河中心で作りまする。

885 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:49:05 ID:QLsTBBXx
>>884
一生続けてください

886 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:49:57 ID:AMJyUtQI
>>863
私待〜つ〜わ いつまでも待〜つ〜わ

887 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:12:12 ID:X66rXa4v
>>882
流石にソロはハードル高いわww
脳内竜児がいざって時に優しさ全開で踏み切ってくれないってだけw
落ちとして「〜っていう、竜児のズリネタでした(マル」ってのも…陵辱モノ扱うならアリか?

888 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:17:06 ID:w04ljhwx
>>854
「あーみん!一緒に帰ろうぜえ!」

「えー、あたし祐作と二人で帰りたいんだけどなぁ〜、どーする祐作ぅ〜?」

「一緒でもいいんじゃないかな!な、高須!」

「お、おう…。あ、そうだ大河、今日の晩飯なにがいい?」

「なんでもいいわよバカ犬、それより今日は私がブサ子のご飯あげるから」

「お前がそうしたいならいいが。お前もちゃんと食えよ」

「高須は逢坂にべったりだな!たまには男同士で出かけようぜ!」

「祐作ぅー、今度の休みはあたしと遊園地行く約束したじゃなーい!」

「なに!それは聞き捨てならねぇな!あーみん、私も地の底までついていくぜ!」

「高須も一緒にくるよな!逢坂と一緒でいいからぜひきてくれ!」

「…だってさ大河。お前が行くなら俺も行くが」

「そのくらい自分で決めなさいよね駄犬。ブサ子どうすんのよ」

「チビタイガーは来なくていいわよ、祐作と二人で行きたいし〜」

「あーみん!それより二人で映画でも観に行こうぜ!」

「お、映画もいいな!バイクで送って行くから二人で行こうか!な、高須!」

「…俺は大河が行くならいくよ、どうする大河?」

「だめ。ブサ子の世話出来なくなっちゃうし」

「大河!お前が来てくれれば私はあーみんと遊園地にいけるんだ!親友の恋のためと思ってきてくれ!」

「祐作〜、亜美ちゃん二人っきりがいいんだけどなぁ〜?」


軽く書いてみたがカオスすぎるww

889 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:23:17 ID:zOg4yVDG
酷く素晴らしいwwwww

890 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:23:46 ID:6E2aA/S6
>>888
わろたwwwいいなーこれwww
矢印方向がカオスすぎるのにちゃんとそのままのキャラになってておもしろ

891 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:25:51 ID:U0MZVTkS
>>888

続き頼む
いやマジで

892 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:38:52 ID:1Q2HMNA1
>>888
ワロタw

>>891続けても無限ループじゃねw



893 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:52:42 ID:AMJyUtQI
>>888
奇才現わるwww

みのりん→チワワ→裸族→竜→虎→インコ
これでさらに インコ→みのりん だったら…

894 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:02:19 ID:pBq7rSuV
→インコ→やっちゃん→狩野屋のオヤジ→一巻の電柱→みのりん



カオスってレベルじゃねーぞ

895 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:08:58 ID:afSGQ0ja
>>888
バロスwww

そろそろ誰か次スレ立てろよ

896 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:15:24 ID:q/U72BIO
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227622336/

初めて立てたスレがとらドラ!でしかもエロパロの方だとは…
というわけで次スレだ。

897 :名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:36:33 ID:9nxpR7KB
>>896


竜児のAA見つけたんだが怖すぎてワロスw
                   __
                 '"´: : : : : : :`丶、
               _/: : : : : : : : : : : : : : \
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
             ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            `^7: : : : : : : : : : : : : : : : : 丶:.::ハ ̄
            _イ: :.::_/ : : : : : : : : : : : : : .::|.::::::| 
            フ::::ハ|: /: . :/l:|:.:. :.:../::∧|:::::::|
             ´∧:ヽ(|:::/. :::/<|:.:. : : :::斗リ::::ハ!  
           /|::::Y`!/{::::∧゚ >l:::j:/゚_//:::/_
          /::::::|:::: \l小:/  ̄´ |ハ  /|::/::::ヽ  
     __,...イ::::::::::::丶::::::::\\t_、    _′′〈:::::::::}
    〃:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ_>`ー=ニ イ:::::::::::〉::::/
    |l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ :::::\/>ー1::::::__/:/
      .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\/ ノ  | ̄:::::/


898 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:07:43 ID:veuxi5iw
雑誌の奴か
よけいに目が恐いな


899 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:10:05 ID:bLo/2y+C
>>897
これは通報されるレベル

900 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:20:37 ID:LoStaiLC
夜の道で向こうから歩いてきたら黙って引き返すしかないな

901 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:55:36 ID:VkcYTA6Z
これで口元が吊り上がってたらマッハで逃げる

902 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 00:59:33 ID:LoStaiLC
漫画やアニメの竜ちゃんはイケメンすぎて困る


正直濡れる

903 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 01:27:56 ID:sl4+Fq/G
>>902
> 正直濡れる
漏れるかと空目したw

904 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:00:02 ID:EIU1JDMh
もるドラ!


こう書くと竜児が漏らすみたいでイヤンな感じw

905 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:31:05 ID:b9yhQk6j
竜児「もるぜー、もるぜー、超もるぜぇー( ゚∀゚)アヒャヒャ」
大河「もう食えねぇって言ってんだろが(`д゚メ)ゴルァ」

906 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 09:20:46 ID:UNKSSOQl
>>905
・・・

907 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 09:41:43 ID:rMb3AClM
「もる」ってまた楽天の話かとおもったぜ

908 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 11:40:44 ID:veuxi5iw
ケーキ2円

909 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 14:58:13 ID:f7KkAw91
molと言えば化学

molを理解できるかどうかで高校化学は命運が分かれる

910 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 17:16:47 ID:W0K00wqr
モルと言えばmallだろうjk

911 :名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 17:31:00 ID:53atshVl
モルといえばモルスァ

912 :863:2008/11/26(水) 19:40:13 ID:19QuWvfm
お待たせしました、亜美×竜児、
全26フレームを、投下します。

913 :川嶋亜美の暴発 1/26:2008/11/26(水) 19:41:28 ID:19QuWvfm
「あ〜、もう、フラ語って、本当にうざい」

「そう言うなって、国木田のフランス語は、お前の法学部でも、俺が居る理学部でも
関門科目なんだからさぁ。手抜きはできねぇ」

大橋駅の駅ビルの一角にあるハンバーガーショップの窓際の一角に、大学生と思しき
男女が並んで座り、フランス語の辞書を広げて呻吟している。
目つきの鋭い男は、

「関門科目は、ヤバいよ。D(不可)がついたら、それまで。1年留年決定だからな」

と、諭すように言う。

「うん、わかってる。あいつは、国木田は、階段教室の学生を順繰りに指名して、
朗読させて、訳までさせる。答えられなければ、それまで。本当に嫌な奴だよね」

「だな…」

川嶋亜美は、この春、高須竜児、北村祐作と一緒に、国立大学に進学した。
川嶋亜美にとって、大橋高校からの知り合いは竜児と北村祐作の2人のみ。
幸いなことに、櫛枝美乃梨も、逢坂大河も、いない。
邪魔者のいない楽園。もう、自分を異分子と自嘲する必要もない。
あとは、竜児と学園生活を満喫できるはず、だった…。
しかし、実際は、講義の進度の速さは気違いじみていて、高校とは桁違い。
成績不良者は、容赦なく留年。
高須竜児との接点も、関門科目の予習と、行き帰りの電車の中での会話程度。
これじゃぁ、何のために同じ大学に進学したのか分からなくなってくる。

不意に、赤ん坊の泣き声が聞こえる。視線を右に移せば、大橋高校の制服を着た男女が
抱き合っている。目障りな連中だ、とばかりに亜美は眉をひそめる。
何よりも、高須竜児は、この喧騒が気にならないのだろうか?
本当にもう、鈍感なんだから、いろんな意味で…。

「ねぇ、高須くん、ここじゃうるさくって、勉強するのは無理なんじゃない? あたし、
できたら、高須くんの家か、あたしの家でやりたいんだけど、場所、変えれば、
いくらあたしでも、うん、あたしだって…なんとかなるかも」

また、その話か、川嶋、と竜児は思う。

「いや、自宅とかだと、緊張感が足りないだろ、俺なんか、ついついテレビやインター
ネット見ちまうし、それに…」

「それに…?」


914 :川嶋亜美の暴発 2/26:2008/11/26(水) 19:42:40 ID:19QuWvfm
「いや、何でもない」

また、俺を、からかうつもりなんだろう? という一言は飲み込んでおく。
時と場合によるが、沈黙は金だ。

「高須くん…、なんかつまんない」

「そりゃ、勉強だからな、もともとがそんなに面白いもんじゃないだろ」

「だから、そうじゃなくて…」

「そうじゃなくて?」

「も、もう、いいよ…」

そんな亜美に、高須竜児は、またか、程度の一瞥をくれると、フランス語のテキスト
に視線を戻した。
亜美はイライラする、相変わらず鈍い男だ、そのくせ何でも無難にこなす。
悔しいけど、亜美にとって高須竜児はスーパーマンだ。

「ここをこう訳して、ほらできた。川嶋、ちょっと、読んでみておかしなところがないか
確認してくれ」

「う、うん…」

二人の共同での予習と言っても、それは名ばかり。フランス語の翻訳は完全に竜児の独壇場。
高須竜児が差し出したノートには、細かい文字で、邦訳がびっしりと書かれていた。
係り結びも、文脈にもおかしなところがない。完璧だ。

「帰りに、コンビニで、こいつのコピーとれば、OKだな」

一仕事を終えた満足感が、高須竜児の表情には現れていた。
高校時代は、
『あたしは、川嶋亜美は、高須くんと同じ地平の、同じ道の上の、少し先を歩いて行くよ』
とか、はったりをかましたけれど、高須竜児には到底かなわない。
ルックスだけが取り柄の亜美ちゃんは、高須くんの心を引き止めておくことができるんだ
ろうか。
今、この場に、櫛枝美乃梨が現れたら、あたしは、彼女に対抗できるのだろうか?

「ねぇ、高須くん…」

苛立ちは天使のような仮面に潜ませて、すぅーと、亜美は、右隣の竜児に寄り添った。
竜児は、左半身に亜美の体温を感じ、「またかよ」と、一瞬だが顔をしかめる。

915 :川嶋亜美の暴発 3/26:2008/11/26(水) 19:43:27 ID:19QuWvfm
高校時代から、こいつは、隙あらばこうだ。こいつは、本人が言うほど腹黒じゃないが、
この大胆さには、今だに辟易させられる。
これがなければ、竜児の基準から見ても、亜美は、中身もなかなかの女なのだが…。

「川嶋、人目があるぞ、ほどほどにしてくれよ」

「ほどほど?」

天使のような仮面の下で、苛立ちが膨らむ。

「お前には節操というものがねぇのか? お前だって、大学の受験勉強するまではモデル
でちっとは知られた存在だったろうが。無名の一般人じゃねぇんだぞ」

「モデルなんて、もうやめちゃったし。あたしなんか、もう、どこにでもいるタダの女子大生だよ」

さらりと、髪をかき上げ、

「それに、亜美ちゃんはつまんない子、腹黒で、嫉妬深くて、歪んじゃってる子。でも…」

「でも…?」

亜美は、竜児の背中越しに右手を伸ばし、竜児の体を抱きとめた。
亜美のバストが、竜児の左脇腹に押し付けられ、その胸元からは、甘い匂いが微かに香る。

「か、川嶋、密着しすぎだって。離れろ! そういう節操のないことは止めろと、
あれほど…」

「高須くん、亜美ちゃんは、無節操な女じゃないよ。見てくれだけじゃなくて、あたしの
真っ黒なところ、歪んじゃってるところとか、全部知ってて、それでも私を避けずに一緒
にいてくれる。高校時代の友達は、みんな亜美ちゃんからいなくなっちゃった。今では、
高須くんと祐作を除けば、麻耶と奈々子くらい。だから…」

さらに、ぎゅっと、竜児の脇腹にふくよかなバストを押し付けて、

「こんなことをしてあげるのは高須くんだけ、だから…、だから、あたしを大事にして」

やわらかな感触と、ほのかな香りに理性が吹っ飛びそうになる。
今日は、いつになく挑発的。
竜児は、そこをこらえて、擦り寄る亜美の上体を引き剥がす。

「た、高須くん」

916 :川嶋亜美の暴発 4/26:2008/11/26(水) 19:44:25 ID:19QuWvfm
「まぁ、まぁ、落ち着け、川嶋。俺達ゃ、大学に合格したばかりで、右も左も分かっちゃ
いない。まぁ、俺も、正直、川嶋とこうして一緒に居られるのはうれしいさ。だがな、
当面の敵、赤点で、即留年決定の関門科目を何とかしなけりゃならん。お遊びは、
こいつが何とかなる目処がついてからでもいいんじゃねぇか?」

さらに、

「俺の場合は、奨学金がかかっているから、よけいに深刻なんだ、でも、多少は障害が
あった方が、やりがいがあるぜ」

と、言って、「にやり」とする。

こうしているときの竜児の顔に、亜美は見覚えがあった。学校や別荘で、念入りに掃除を
しているときの顔と同じだ。解決が困難な課題に集中しているときこそが、
高須竜児にとっての生き甲斐なのだろう。
でも、これじゃあ、あたしは、いつまでたっても高須くんには追いつけない。

「高須くん、亜美ちゃん、もう疲れちゃった」
高須くんは、相手の気持ちを考えずに、自分一人で頑張りすぎ。

もう一度、亜美は、竜児に抱きついて、

「高須くんは、冷たいよ」
うつむいて、鼻をすする。やべ、まじで涙が出てきちゃった…。

「はぁ…」
竜児は、軽く嘆息する。

「なぁ、川嶋…」と、前置きして、再び、亜美を引き剥がし、

「ガキみたいなこと言うなよ。お互い大学生にもなって、こんな露骨な……、過剰な、
ダイレクトな表現だけでしかコミュニケーションがとれないってのは、悲しくないか? 
川嶋がそんな大胆なことをしなくたって、気持ちは伝わるさ」

「言葉で伝わらないことがあるから、ダイレクトな表現があるんじゃないの?」

「い〜や、川嶋、お前は、根本的に間違っている。過剰なものは有害無益なんだよ。
過ぎたるは及ばざるが如し、っていうじゃないか」

「でも、でも、みんながみんな、言葉だけで真意が伝わるなら、もめごとなんて起きないよ。
言葉には嘘があるから、本当の気持ちの表現が大切なんじゃないの?」

「嘘だったら、体を張った表現にだってあるだろうさ」

917 :川嶋亜美の暴発 5/26:2008/11/26(水) 19:45:17 ID:19QuWvfm
「どういうことよ?」

「例えば、ものすごい美人からだな、『好きです』とか言われて、いきなり抱きつかれても、
容姿が並以下の男だったら、それを素直に信じないと思うんだ。信じるに足る根拠がない。
もっと言うと、その美人にとって、不細工な男と付き合うメリットが客観的には見出せないからな」

「そ、それはあくまでも客観でしょ、その美人とかの主観はどうなの? 
そ、それが一番大事なんじゃないかしら」

あたし達のことを喩えているとしたら、悪趣味もいいところ。
あたしが、この亜美ちゃんが、あんたを偽っていると言いたいのか、と亜美は訝る。

「主観までは分からないな。でも、大方は、客観的な評価と大きくは違わないだろ? 
その美人だって、本当は、イケメンの野郎と付き合いたいに決まっているさ。これが、
客観的な認識じゃないか?」

あんた、間違ってるよ、と心の中で亜美は毒づく。
あんたの言う客観は、ただの皮相だろ? 人の本音なんて、そう簡単に分かるものか。
亜美は、竜児には気付かれないように、目頭をちょっと人差し指で拭い、思いっきり嫌み
な口調で皮肉を言った。

「すっごぉ〜い、高須くん。そっか、客観的な評価から、そこまで何もかも分かっちゃうんだ。じゃぁ、今、私が何を考えているかも、見当がつくよね?」

その言葉に、竜児は、

「おう! 取り敢えず、明日の分の予習が終わって、ほっとしているとか、
そんなところじゃないのか?」

胸を反らして、得意気に、言い放つ。

「それだけ?」

「おう! それだけ」

「じゃ、あたしが高須くんに抱きついたことは、どう説明がつくの?」

「そりゃ、いつものお前の悪ふざけ。そんだけだろ?」

亜美の表情が、一瞬、険しくなる。何だと? コラ!
しかし、辛うじて、平静を装って、最後通牒のつもりで、竜児に畳み掛ける。


918 :川嶋亜美の暴発 6/26:2008/11/26(水) 19:46:03 ID:19QuWvfm
「念のため訊くけど、本当にそんだけ?」

「おう! 本当にそんだけだろ?」

「はぁ〜?」

亜美は絶句する。本気で言ってるのか? しかも、自信満々に。
この根拠のない自信は、どっから湧いて出ているんだろう。
竜児はさらに、ダメ押しの一言。

「どうだ、図星だろう。何せ、俺は、『気遣いの高須』と呼ばれているくらいだからな」

だめだ、こりゃ、話通じねぇ…。
『気遣いの高須』だぁ? あんたが、本当にそうなら、亜美ちゃんこんなに苦労しねぇよ。
こいつはだめだ、救いようがないバカだ。むかついた、あたしゃ本気でむかついた!
表情を怒りで引き締め、スツールから立ち上がる。

「お、おい、川嶋…」

当惑する竜児に、キッ、とばかりに向き合い、

「あんたは、何にもわかっちゃいない! ああ、もういいわ。あんたには何言っても無駄。
あんたは本当にどうしようもないバカ。あたしの言うことなんか、聞いちゃいないんだ。
もう、いい」

亜美の手が、もがくように竜児の胸を強く突いた。その勢いに、竜児はスツールから転げ
そうになる。亜美は自分のカバンをひっつかみ、

「あたしはもう疲れたから帰る。どいてよ、道開けて! やだ、もう混んでて…うざい」

そのまま、顔をおさえながら逃げるように走り出す。もう、いやだ、勉強も、高須竜児も、
何もかも。

「川嶋…」

取り残された竜児には、周囲からの冷たい視線。
さらには、「極悪なツラした奴が、あんなかわいらしい娘を怒らせるなんて」「サイテー」
「女の敵よね」「ヤクザが堅気の女の子に手を出していたのかしら」「いやねぇ」、
無遠慮なヒソヒソ話が追い討ちをかける。
竜児は、それらを無視して辞書や教材を片付ける。
確かなことは、もう、ここでは勉強できないこと、それと川嶋はえらく怒っていたこと、
それと、ここは大橋高校の関係者がよく来る場所でもあった。噂に尾ひれが付いて、
広まっていくのは確実だろうということだ。


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