【お焚き上げ】投げSS供養スレ【墓場】
- 1 :名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 16:32:34 ID:NCqy835S
- スレでの投げ宣言は憚られる職人様は是非ご利用ください
また書き上げられない、完結させる気の無くなったSSの投下もお待ちしております
このスレで投げ捨ててすっきり忘れましょう
※このスレはあくまで投げるためのスレです
少しでも続きを書く気があるのならそのSSは投下しないであげてください
※職人さんへの投げるな、続き希望というレスは極力控えましょう
読み手さんの続きを待ちたい気持ちも投げ捨ててください
- 2 :名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 17:30:56 ID:/AiixZ6n
- 長澤まさみ ハダカになって見えた意外と小ぶりなおっぱい!
http://photo.hgazo.info/upload-file-ida091011.jpg
http://photo.hgazo.info/upload-file-ida091012.jpg
http://photo.hgazo.info/upload-file-ida091013.jpg"
- 3 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:00:46 ID:nreq02k1
- 【宇宙から】電波系な女の子【受信中】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199703509/
このスレに投下しようと思ってたけどいつの間にか落ちちゃっていたようなので
こっちでお炊きあげさせてください
では投げます
- 4 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:03:26 ID:nreq02k1
- 「ここでわたしは重大な情報を提供しましょう『猫は人類の敵』!! 膝の上
から地球侵略を狙っているのです」
「はいはい、分かったから目ぇ開けたまま寝てないで教科書とノート出そうな」
男一人と女一人の十畳間。この部屋はこの家で最も小さいと言うのだから金
持ちの考えることはよく分からない。
そこの主である彼女は足は正座の形で上半身を後ろに倒す形で布団につけて
いつも通り夢物語を真顔で語る。
つーか部屋に客が入ってきてるのに布団しきっぱか、どんなしつけされてん
だお前。
「重大情報を知った人間らしくもっと慌てたらどうなんですか、地球の危機が
回避されるかそうでないかの分かれ目なのですよ」
「分かったから教科書出せ、お前留年かかってんだぞわかってんのか」
二進も三進もいかない状況だが彼女が頼るべき家庭教師は居ない。
もうすでに現実とおとぎ話の区別が付いていて当然の年齢でありながら彼女
は未だに変態行動を行うためにまともな家庭教師は続かないのだ。
彼女があまりに真顔で妄想を垂れ流すためそれに毒されて精神を病んだ家庭
教師もいるという。
「ああまさかここまで事態が把握できていないなんて。オメガプラニティ界よ
り使わされた使者の言葉を信じられない貴方には天罰が下ることでしょう。…
…はっここで天啓が! 貴方の愚鈍さを責め立てるのは間違っている! これ
は実に強固な洗脳なのでしょう。真実を真実と思わせない猫の力なのですね、
恐るべしねーこー!」
何故か彼女は両手を広げ天井を仰ぐ。その視線は明らかに天井を見ている。
掃除が行き届いているらしく天井には蜘蛛の巣どころかホコリ一つ見あたら
ない。当然蛍光灯の傘にもそれらは見あたらなかった。
ハウスキーパー雇ってんだっけな。これだから金持ちは。
明らかに掃除などするはずもない部屋の主を半眼でにらみつければ彼女はゆ
らゆらと上半身を起こしたり倒したりねじったりしている最中だった。
「この社会不適合者が。お前のことはどうでもいいがこっちはお前のご両親か
ら泣き付かれてんだ」
本人はマジでどうでもいいが、こいつのご両親は金持ちで俺の両親とは若い
頃からの友人らしい。
その縁で俺はこいつのご両親からちょっとばかり援助を受けている。そのた
めこいつのご両親の頼み事は断れないというわけだ。
例えその頼み事がこのバカ女に留年を免れさせるという途方もないものであ
ったとしても、だ。
「おいバカ。最後通牒だ、教科書とノートを出せ」
「バカなんてこの部屋には居ないのです。いるのは真実を理解できない洗脳さ
れた貴方です!」
上半身を起こし両手を握りしめてなお彼女は言いつのった。
- 5 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:04:01 ID:nreq02k1
- 思わずその頭を思いっきり揺さぶってから床にたたきつけてやりたい衝動に
駆られるがそれを数字を一から十まで数えることでやり過ごす。
これ以上いらいらしないために黙って立ち上がり部屋の隅に置かれたままの
学習机からノートと教科書を取り出した。
マジで傷一つ無い新品同様の教科書の姿に思わずめまいがする。
所謂一貫性のエスカレーター式の学校だからこそどうしようもないバカが時
折生み出されるが、彼女はそういうやっかいさに加えて性格がダメだった。
ぶっちゃけ早いうちに金を積んで今の学校に入れたと彼女のご両親は言って
いたがそれは正解だ。
高い金を払う私立だからこそ彼女は引っかかっているのであって、予算も人
間の余裕もない公立校ではまずこういう彼女から切られていくであろう事は想
像に難くない。
そのエスカレーター式校に居てさえ彼女はどうしようもないレベルで引っか
かって留年の憂き目に遭いつつあるのだが。
「……おい、この教科書名前も書いてないぞ。お前これに今の今まで触ったこ
とあるのか!」
「ロックボトムにおけるスーサイダルカンパニーであるわたしは無意義に地球
の物質に触れることを禁じられているのです」
「いいから黙ってここにちゃんと名前を書いてみろ」
また机から真新しいサインペンを取り出し彼女に握らせる。
そしてその目の前にそっと教科書を差し出した。
彼女は軽く首をかしげ考え込んだ後素直に名前欄にサインペンを走らせる。
「……」
数秒の間の後、俺は黙って教科書の名前欄に訂正線を引いた。
「ああっ!」
「ふざけんな!『緋藍姫羽炎愛』ってなんだ!!! 読めるかー!!」
ぶっちゃけ彼女はこんな何かを勘違いしたような名前ではない。
「ネガティブクリープな存在のわたしは母星からのからの要求により抽象輪廻
のため常に変名を求められているのです!」
「偽名って分かってやってんのかよ!」
「偽名ではありません、無上の存在からによる秘文を用いた絶対的な名であり
今世界に置いてのわたしの存在を秘密裏に示すのに最もふさわしいと思われる
文字の並びなのです」
何故か彼女は胸を張っていた。張られた胸に肉は少ない。
金持ちだから良い物を食べているだろうにどうして必要な場所に肉が付かな
いのだろうか。
「まず名前をまともに書かせるところからやるってなんなんだよ畜生!」
悲鳴に近い気持ちを叫ぶと彼女は明後日の方向を向いていた。
「ああ、こうしている間にも猫は鯨と手を組みフラッシュバックエクソダスを
引き起こそうとしているというのに!」
そして部屋から出て行こうとしたので思いっきり足を引っかけてやるとたや
すくその場にすっころんだ。
- 6 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:05:35 ID:nreq02k1
- 投げ終了です、失礼しました
- 7 :名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 13:05:06 ID:QNceJRUE
- >>6
乙。元スレで読みたかったな
- 8 :名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 22:00:01 ID:rGtPwpXu
- なかなか面白かった。乙
- 9 :名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 23:39:03 ID:JiFRzZOg
- ここって読み手が停止したSSを待つのを諦めるときにも使っていいのかな?
- 10 :名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 23:39:58 ID:JiFRzZOg
- ごめん、上げてしまった
- 11 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:22:50 ID:Vm2/QrSX
- >>9
〇〇スレの××っていう作品を待つのは諦めましたとか言うのか?
もし作者がまだ書いてたらいい気分はしないだろうし、
なんだか荒れそうだからやめといたほうがいいんじゅない?
- 12 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:15:02 ID:5HfK7Ghg
- そもそも未完のSSを投下する行為自体が読み手を舐めてる。連載作家様かよ。
自分でここに来ない奴は読者が晒すのもアリかと。
- 13 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:41:57 ID:3TriC1Jz
- 読者様降臨。
- 14 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 02:46:32 ID:Vm2/QrSX
- >>12みたいな荒らしではないにせよ火種を持ってくるやつが大量に流入してきそう
まあ、スレの目的からして他のスレも巻き込んで荒れそうだけどな
- 15 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 18:46:27 ID:PsJw12FN
- 9です
ちょっと荒れる話題だったようで申し訳ない
スレや職人さんの具体名を出すんじゃなくて、ただ諦める宣言をここで出来たら
すっきり出来るかなと思ったんだが確かに荒れる元だったな、すまん
- 16 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 21:48:13 ID:9kMOcRs9
- むしろ職人さんにはどんどん投げ宣言して貰いたい
待たれることが職人さんにとって負担ならこっちでそう言って貰えれば
職人さんの負担になりたくないし、諦められると思うんだ
- 17 :名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 05:34:51 ID:y1qcjdpU
- 投げSS待ちage
- 18 :sage:2008/09/18(木) 20:01:15 ID:q1QQl2Zb
- 人間♀×人外♂スレ落ちてるし女の子責めむずい投げ
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「おとなしくしな! こんな森の奥に助けなんか来やしないんだよ!」
うっそうと茂る森の奥深くに、まだ若い娘と言って差し支えない声でそれは不似合いな脅し文句が響き渡る。
「俺が何したっていうんだよぉー」
それに応えて悲痛な悲鳴を上げるのはふさふさの毛に全身を覆われた茶色の狼人。
ロープでぐるぐる巻きに縛り上げられて地面に転がされている。
それを赤頭巾の娘は見下すように見下ろしながらも油断無く猟銃を構えていた。
「黙れ、犯人はみんなそう言うんだ」
「だから俺じゃないってぇ」
既に狼人の瞳には涙さえ浮かんでる。
元々森で赤頭巾の娘が一人で歩いていたものだから、狼人が心配のあまりちょっと声をかけて森の外まで案内してやろうとしたのが運の尽き。
最近森では盗人が現れるという噂も立っていたから放っておけずに狼人が声をかければそれは見事な悪人笑いでにやりと微笑まれ、その瞬間赤頭巾の持っていたバスケットからは猟銃が飛び出し面食らう狼はあっさりとぐるぐる巻きにされてしまったというわけだ。
それはもう見事な手際でまさにプロの犯行だったと半ば現実逃避のように狼人は思い返す。
「誤解なんだってば、俺は君が一人で歩いてたから心配になって声をかけただけでなんらやましい気持ちは」
「狼人がなんの目的もなく人間の、それも見ず知らずの娘に声をかけるわけ無いだろ。この盗人め」
「そりゃ普通はそうかもしれないけど」
「自分だけは違うとでも? 犯罪者に限ってそういう事を言う」
「ううううぅ」
頭から盗人と決めてかかられてはどうしようもない。
それよりも善意を悪意に取られてしまったことが狼人は悲しい。
「さぁ盗んだ物の隠し場所をきりきり吐きな!……言わなきゃその毛皮剥ぐ」
「やめてぇぇぇぇぇ!」
毛皮を剥ぐという台詞にとうとう狼人がびくぶるふるえ出す。
赤頭巾はそれに気をよくしたのかにこりと笑ってバスケットからそれはよく切れそうな銀色の小振りなナイフを取り出した。
「女の力じゃナイフがあってもたいしたことは出来ないが、まぁ剥ぐぐらいならやれるだろ」
「だめぇぇぇぇ! 目が本気に見えるぅぅぅぅ」
「冗談だとしたらそんなブラックな冗談を言う人間とは付き合いを考えた方がいいな。むろんアタシは本気だからなんら問題はない」
「なお嫌ぁぁぁぁぁ!」
「さぁーて、耳からそぎ落とそうか、それとも指を一本ずつ切り落とそうか。ふふ、耳は二つしかないが指なら両手で十回、足も含めたら二十回いけるな」
既に毛皮から逸脱した言動をしながら右手にナイフ、左手に猟銃を携えた赤頭巾がじりじりとその距離を詰める。
狼人はその姿におそれをなして後ずさろうとするが全身ぐるぐる巻きにされた状態では芋虫以下のスピードだ。
ずるずると全身を使ってはいずる狼人を赤頭巾は何故か嬉しそうに、ことさらゆっくりと追いかける。
だが初めから結果の見えていた追いかけっこは狼人の背中が木に当たったところで終わりを告げた。
「う、ぁ……ちょ、待って待って待ってまってぇぇぇ!」
「つーかまえた。あと、待たない」
この上ない笑顔で赤頭巾が狼ににじり寄りその耳をひっつかむ。
そしてひたりと銀色のそれが押しつけられているのを直に感じて狼人はぎゅっと目をつむり震え上がった。
けれど一向に想像していた痛みは襲ってこない。
おそるおそる狼人が目を開くとうっすらとにじんだ視界の真っ正面に赤頭巾が居た。
「さぁ、吐く気になった?」
どうやら赤頭巾は脅して狼人から自白を引き出そうとしていただけらしい。
乱暴に掴まれたままの耳は痛いが決して切られたわけではないという事に安堵する。
そして今しか反論の機会はないということを悟る。
「だから違うんだ! 誤解だよ! 俺は盗人じゃないし、その証拠に盗品だって一つも持ってない、ちゃんと調べて!」
ぐるぐる巻きのままもぞもぞと体を動かす。
確かに狼人は毛深いから分かりづらいが、その体にまとっているのはすすけたズボンぐらいなもので盗品をかくしているようには見えないだろう。
「そこまでいうなら確かめてあげる。けど少しでも変な動きをしたら……分かってるな?」
そう言うと赤頭巾は狼人の耳からナイフを動かした。
つっと銀色の冷たいナイフが耳から目の横を通り首筋と通ってゆく。
人と違って厚い毛皮に覆われた肌だからこそ傷付かずにいられたが、普通の人間だったら切り傷が付いていてもおかしくない動きだった。
- 19 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:10:28 ID:1AgXXE3V
- それsageやない、sageはメール欄に書くんや!
……ゼイゼイ
狼男が月の光を浴びるとなぜかイケメンになる設定なら、
そこらの小屋に連れ込んで「ばっちゃのお股に角生えてるのはなぜかしら?」
なレディコミ話が誰でも書けそうなものだが
- 20 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:48:06 ID:WBMe8rnV
- 「んが、ぐっぐっぐ」「んも〜そんなに暴れないでよ〜
縛ってても膝とか危ないんだよ〜?」
ナース服の弓子はいつの間にか俺の手をパイプベッドに縛り付け
足は曲げた状態で片足ずつ足首とモモが開かないようビニールテープで縛られていた
「もうちょっとで気持ちよくなるんだから〜
私のメガネにたっぷりかけるんだよ」
無理な話だった。精液より血が出そうだ
丸顔ショートにメガネの彼女は
「ごめんね胸でするのはちょっと無理かな
それ以外は全部叶えてあげる」
と胸はBにギリギリ足らない細身の体を俺は膝で挟み耐えていた
彼女の口は俺をほおばり舌で先を撫でるだけでストロークはしてくれない
予定だとこのあと薬を飲まされ逆にむちゃくちゃにしてやるはずだ
やめてくれ死にそうだ口で鬼頭を責め続けられ俺の口に入れられた彼女の下着を
歯から血が出るくらいに噛み締めて耐えた腹上死で殺されそうだ
俺が悪かった。彼女の小ぶりの胸を愛しすぎたのだろう
彼女の舌はその感覚を覚えて俺をいじめている
机の中のあれにはそこまで書いてなかったはずだあれが悪い俺が悪い
- 21 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:59:59 ID:WBMe8rnV
- 「えっと次は…
はい。お薬出しますね。私をめちゃくちゃにしてね」
彼女は俺にマムシドリンクを渡し微笑んだ
今度は俺がせめる話を書いて机に入れよう
書きかけの小説でかまわないなら…
- 22 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 18:41:05 ID:Wl4CMh3A
- >>19
ばかばか!なんで追い打ちかけるようなこと言うんだよ!
指摘されなかったらみんな気付かないかもしれないじゃんか
ちょっと間違えたの!だから無し!ノーカウント!
- 23 :名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 20:12:10 ID:PQges7V4
- >>20-21
ナイス投げ
- 24 :名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:36:24 ID:quON6W51
- 意外と投下はあっても宣言がないな
つまり自分が待ってるあれとかこれとかの作者さんは
連載続ける気も完結させる気も満々ってことなんだな!
- 25 :名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 22:51:03 ID:EV2ooxLA
- >>24
つ すでにエロパロ板を見ていない可能性
- 26 :名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 23:13:01 ID:wyQD//gj
- 投げー
- 27 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 21:10:35 ID:0E7SWE2K
- >>25
ここに鬼が居るw
でもまぁ一回書き始めちゃったら愛着?みたいなのが沸いて
投げるところまで行かない人もいるんじゃない
思いついたら続きを書こうってふとした瞬間に思い出す感じ
- 28 :名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 00:38:03 ID:4CIrAddx
- 途中で筆が止まっちゃったSSもおkなのか
いつかお世話になるかもしれない
地味に続いてくれると嬉しいな
- 29 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:21:55 ID:MsBh54SX
-
知らない女の人の名前を呼んで、師はアルを乱暴に攻めた。
幼少に声を失ったアルに否定する術はない。
――あっ あっ ししょっ……ひ んっ くぅんっ
体験したことのない激しい行為にアルは為す術もなく、あえ
ぐしかなかった。何度も師を受け入れた体は、例え乱暴にさ
れても痛みはなく、激しい快感だけをアルに伝えた。
師はアルの腕をシーツに縫いつけ、容赦なく腰を打ち付ける。
聞いたことのない、ぐちゃり、ぐちゃりという音、肉と肉が
ぶつかり合う音。
――ゃあぁぁあっ! ぁんっ ししょ ししょう!
怖い。感じたことのない快感に自分が流されてしまいそうだ
った。何度達したかわからない。
わけがわからないくらい乱れても、頭の隅で愛人さんたちは
師匠とこんな激しくしているのかと考える。アルは師匠とこ
んなに激しくしたことは無かった。虚弱な体に負担がかかる
からと言って、ゆっくりとした動きだった。とろかされるよ
うな。
師匠の気質からして、セックスが優しいはずはないと常々思
っていた。師はアルの体だけでは満足はしていない。師が達
しないまま終わることもよくある。人を好き勝手抱く師匠だ
ったが、なんとなく申し訳なく思っていた。
- 30 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:22:50 ID:MsBh54SX
-
今まで、そんな風にアルのことを考えて抱く人はいなかった。
あの頃はまだ心臓にまでそれほど負担がなかったので、激し
い行為にも耐えられた。今はどうかわからない。心臓がばく
ばくと打ち、正直苦しい。それとも、激しいとこうなのだろ
うか。
師の動きが一段と激しくなり、奥にがつがつと当たり、アル
は潰されてしまいそうだった。
師が苦しそうな顔でアルの顔を見ている。
見ないでほしい。ひどい顔をしているだろうから。
――きゃんっ あんっ あんっ ししょ 師匠っ
中に師の熱が吐き出された。どうも師匠のは熱く、量が多く
て勢いがあるためか、中に出されたことがよくわかる。
白濁を奥に押し込まんとでもいうのか、師が数回大きく挿入
を繰り返す。
とりあえずはフィニッシュを迎えたらしい。意識を保った自
分に乾杯。
出しきったらしい師はモノを抜く。信じられない、まだ立っ
ている。アルは荒い息をしながら、半ば呆然と見た。絶倫だ。
師はぐたぐたのアルを軽々抱き上げ、膝の上に乗せる。
「アル」
師は案外はっきりとした目をしていた。やっとアンジェリカ
とかいう人じゃなくて、自分の弟子だと気がつきましたか。
- 31 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:25:59 ID:MsBh54SX
-
アルはうんざりして、目を反らした。やっと酔いが治まった
らしい。
一発してから気がつくとか、最低だ。ましてや、アルを自分
の愛人の勘違いして抱くなど。これは強姦に等しいのでない
のか。……これで気持ち良くなかったら殺している。
むすっと顔を背けていると、顎を捕まれてキスされる。無理
矢理口内に割って入る舌が上顎をなぞり――思わず師のシャ
ツを握った――服着てやがるこいつ。ムカつく。舌を噛んで
やろうかと思ったが、口内を侵す舌に翻弄され、そんなこと
はとてもできなかった。
キスを受け止めるのに精一杯で、師のモノがアルの、師の
白濁がこぼれ落ちる秘所に当てられたことへの反応が遅れ
る。しまった、と思ったときにはもう、侵入が始まってし
まい、アルの体が刺激に跳ねる。師の腕はしっかりと身を
よじろうとするアルを押さえつけ、アルの中へ身を沈めて
行く。師によってこの上ないほどどろどろに溶かされ、ま
だ行為をして幾ばくも経たないそこは、簡単に受け入れて
しまう。アルはもうあえぐしかない。
- 32 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:31:18 ID:MsBh54SX
-
まだ口内を舐め回されているアルは、息継ぎままならなくなりながら、
必死に刺激に耐える――が師のものが収まったときにはもう、
一度達してしまっていた。
「敏感すぎだろう」
は、は、と荒く呼吸を繰り返すアルを師は鼻で笑う。
じゃあテメェもされてみろと思うが、うらみがましい視線を
送る余力はなかった。
というか師匠が同じ立場だったとしても、二度目で入れられただけでは
イかないだろう。師匠は女でも絶倫なはずだ。
「もう一度耐えろ、アル」
アルの腰を掴んで揺さぶり始めた師は、にやにやと笑いながら
悪魔のような宣告をした。
「一応手加減はしてやる。発作起こして死ぬなよ。
師匠が弟子を腹上死させたなんて、笑い話にもならん」
変態のレッテルを貼られるだろう。
年端もいかぬ体の弱い弟子に手を出して、殺したと。
ああもう、いっそそうなりゃいいのに。
激しくなっていく揺れのなか、快感に支配される思考のなかで思うが、
すぐ何も考えられなくなる。
体を貫く師の感触と、そのから生まれる快感だけが全てだ。
- 33 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:36:06 ID:MsBh54SX
-
目を覚ますと、師匠にしっかりと抱き込まれていた。
「……」
しかも、モノが中に入ったまま。
どうせよと。
二度目の行為についてはよく覚えていない。
途中で意識がなくなってしまったらしかった。ただ、気が狂いそうなくらい
気持ち良かったのは覚えている。ぐしゃぐしゃに乱暴に犯されて、あえいで、何度も達して。
思い出したらうっかり師を締め付けてしまい、慌てて身を離す――
と、師が抜け出るとどろりと何かが溢れた。
うっ、とアルは固まる。
いったいどれだけ出されたんだろう。あと一回と言ったが、
本当に一回だったのだろうか。かなり怪しい限りである。
うらみがましく師を見ると、思いがけず眠そうな目とかち合う。
「よう」
ようじゃありません。
つか、なんであんたは服を着たままなのか。
こっちは全裸な
のに……いや、靴下は履いている。まぬけ過ぎる。
しかし例え布団に隠れていようとも、師匠はスボンを半分下ろして、
下着からぼろんとナニを出して状態である。師匠よりはマシだ。マシに違いない。
無性にむかむかして、ベッドから這うように降りる。
ああ、足が生まれたての小鹿ちゃんのよう。
- 34 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:40:01 ID:MsBh54SX
- すっく、と立ち上がろうとして、目の前が真っ暗になった。
平行感覚を失って、思わず床に膝を着く。ぐわんぐわんと頭の中が
揺れるような感覚に、頭を抑えた。
「おい。足腰が立たないか?」
にやにやと笑いながら言っているのが容易に想像できる。
それにまた苛々したが、それどころではない。アルは首を振った。
めまいがする。心臓が妙に早鐘を打つ。行為の後だからだろうか。
呼吸が浅く、早くなる。胸が、きりきりと痛む。
「おい」
珍しく焦った声を出す師匠がおかしい。
すくい上げられて、また師の腕の中に逆戻りをした。
咳き込むアルの背中を師の手が撫で、なだめようとする。
アルは師の肩に頭を押し付けて治まるの待った。
アルの脈を計り、首筋に手を当て、眉を寄せた師は
「寝て待っていろ」と言って、錠剤と水を持って戻ってきた。
……股間ポロリは直っている。当たり前か。
薬を飲み、着替え、少し横になる。
一応悪いと思っているのか、師が横に添い寝をして、横向きになった
アルの頭やら肩やらをなだめるように撫でる。
「……お前が悪いんだぞ」
怪訝そうに師を見ると、不機嫌そうに言われる。
「あんな顔するから」
どんな顔だ。
- 35 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:47:08 ID:MsBh54SX
-
大体誰が誰だかわからなくなるほど飲んでくる師匠が悪い。
師匠が乱暴しなければおそらく倒れずにすんだのだ。
師匠にはわからないだろう。どこもかしこもガタが来て、
虚弱なアルの不安など。
発作が出るたびにもう時間がないのではないのかとひやひやする。
アルはすねてベッドの隅まで転がって、師に背中を向けた。
「冗談だ。嫌われたか?」
苦笑が混じる、後悔の混じった声に、アルはしばらく背を向けたままでいた。
そして眠ったふりをして師の方へ寝返りをうつ。髪を撫でる
手を感じながら、とろとろと眠りについた。
おわり。
どうしようもない師匠と声のでない虚弱体質な弟子。
弟子のセリフがないおかげで男に見えるっていうorz
突発ネタお炊き揚げ
壮絶に読みにくい気がする。
それもまた、ゴミなんだーということで
以上でした
- 36 :名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 15:53:16 ID:JuRz8EpR
- >>29-35
GJ!おもしろかった
- 37 :名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:52:27 ID:6lghoTKp
- グッジョーブ!
師弟関係はおいしい
- 38 :名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 08:04:11 ID:qKS3rMcT
- 面白かったぜ!
- 39 :名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 20:15:23 ID:QDLua4Al
- >>35
確かに最初の方弟子が男に思えるな
- 40 :名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 18:32:40 ID:0b4qiNl/
- おお!面白かったです!
よかった、弟子が女の子で…
弟子と男子って字が似てるよね
- 41 :名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 18:56:25 ID:eymgYtpa
- >>28
おkおk
- 42 :名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 02:47:05 ID:swSWLxFQ
- 面白かった。途中♂×♂?って思っちゃったけどでも面白かった。
>40
でも妹子だとおっさんになっちゃう不思議
- 43 :名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 18:58:47 ID:CgGhdAZs
- いもこと読むから駄目なんだ。
まいこと読めば何の問題も無い。
- 44 :名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:06:35 ID:xf8f7b/W
- 此処は、一般的に良く言う、ごく普通の一軒家…。
此処に、ごく普通の家庭を営む、一つの家族が居た。
苗字を山岸と言う。
この山岸家…両親ともに、共働きで父親はサラリーマン、母親はパート…といった、
居たって現代的で普通な、暮らしをしている。
余りにも普通過ぎて、事件らしい事件も無く、最近の目新しい出来事と言えば、
父の買ったサマージャンボ宝くじで、5等の一万円が当たった位だ。
何も起こらないと思っていたこの山岸家に、今、ちょっとした(?)出来事が起ころうとしていた…。
此処の息子・隆之は、深夜の下らないTV番組を、誰も居ない居間で大音量のまま、笑いながら見ている。
その気になれば、友人から借りたAVも、正々堂々この音量の侭で視聴出来てしまうだろう。
腹が減れば、冷蔵庫や貯蔵庫を漁って、菓子やカップラーメン等の食料を探し、空腹を満たす。
普段なら自分の部屋で一人、宿題もせず漫画を読み、動画サイトでお目当ての動画を漁っているか、
ヘッドフォンをして、ゲームをプレイしている様な時間帯だ。
何故、彼がこんなに悠々自適な暮らしを送っているのかと言えば、
丁度両親が、この家に揃いもそろって居ない事に起因している。
居ない理由…それは、至極簡潔で父方の親戚の息子…即ち彼にとっては、
従兄弟の結婚式に出席するため、此処二、三日程泊まりで海外へと出かけているからだ。
因みに隆之も、その結婚式に参加の予定だったのだが、欠席を決めた。
確かに祝いたい気持ちもあったし、海外旅行は魅力的だったが、
余り勝手の分からない自分が出席しても、相手の負担になるだけだと思ったからだ。
――― これは勿論、建前の話。
本当の理由はまあ、皆様ご察しの通り、旅行に行くのが急に面倒になり、まったりゴロゴロと、
両親の居ないこの家で、思う存分羽根を広げ、自堕落に過ごしたい…。
勿論、これが彼の本音である。
こんな山岸家だが、もう一人、家族が居る。
そのもう一人の家族とは、彼の4つ上の姉、夕菜(ゆうな)の事である。
夕菜は、仕事の都合上、どうしても従兄弟の結婚式に出ることが出来なかった。
即ち、この家には今の所事実上、二人しか居ない事になる。
――― こうして、何かが起こりそうな予感を残して、二人だけの三日間が始まった。
- 45 :名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:14:49 ID:xf8f7b/W
- 「あー…友達と呑んでから帰るって言ってたけど…姉貴遅いなぁ…」
TVに映る時計を見ながら、隆之は一人呟いた。
本当は姉を待たずに、電気を消し、もう寝ても良かったのだが、
『家の鍵を忘れたから、起きてて待っている事!』
と明記されたメールが、突然隆之の携帯に届いた為、隆之はその言葉に従って、
姉が帰宅するまでの間、だらだらと、起きなくてはならなくなってしまったのだ。
「ふあああぁぁぁ…全くいい迷惑だよな…こっちはもう眠いんだって…」
大きな欠伸をしながら、そう姉への愚痴をもう一言付け加える。
ついに、体力の限界で耐え切れなくなったのか、ソファーでうつらうつらと、居眠りをしている間に、玄関から、
ドアノブを、勢い良くガチャガチャと回す音が聞こえて来た…。
程なくして、ドアが開き、今までそのノブを弄っていた人物が姿を現す。
その人物の正体は、言わずもがな、件の彼の姉、夕菜だった。
「た〜かゆきぃ〜たっらいまぁ〜!」
既に出来上がって、上機嫌な夕菜の帰宅第一声が聞こえてくる。
その声に、目が覚めたのか、眠そうな瞳を擦ると、隆之は、欠伸交じりの溜息を吐きつつ、一度伸びをした。
「あ〜あ…たく…今何時だと思ってんだよ…姉貴…」
そして、鍵をかけるためと、酔った姉の様子を伺うため、そう言いつつ不機嫌な表情のまま、
ドスドスと大股で歩くと、玄関迄姉を出迎えに行く。
何がかんだ言っても、この兄弟…昔から仲が良く、その仲の良さは、
時折、二人で遊びに行く出掛け先にて、恋人に間違われる程…だった。
間違われた瞬間、姉も姉で、本気なのかふざけていたのか分からないが、隆之の腕に自らの腕を回して絡め、
「えへへ…そう見えますー?」
なんて間違えた人に、笑顔でおどけて見せたこともあり、どちらかと言えば、姉の方が、弟の事を良く構っていた。
弟の方も、恋人が出来たとしても、最終的には、何処かその相手を姉と比べてしまい、結果的に長続きせず、
結局別れてしまう事が、多かったようだ。
「こっちは、眠いの我慢して待っててやったんだからな…」
膨れっ面の隆之が、大きな欠伸と共に、帰ってきたばかりの姉へと向かってクドクド説教を零す。
やはり眠さで、少し苛ついている様子だ。
「あはは〜ごめん、ごめんってばー」
泥酔までとは言わないが、ほろ酔い気分の夕菜は、余程機嫌がよろしいらしく、
何処吹く風的な態度で、お気に入りのパンプスを適当に脱ぎ始めた。
「…んー…よいしょっと…これで脱げ…きゃっ…!」
フラフラ状態の酔いの所為で靴が中々脱げず、バランスを崩し、転びそうになった、
夕菜の華奢な肩を、隆之は、慌てて抱き止める様に、身体ごと支える。
「…っと…セーフ…」
姉が怪我をしなかった事と、そのままの勢いで自分も転ばなかった安堵感で、
ふう…と小さな溜息を台詞事吐き捨てる。
姉×弟モノですがここまで書いたものの途中で
書く気力が無くなってしまいました…
この度はお焚き上げさせて下さって有り難う御座いました!
- 46 :名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 16:13:19 ID:NpKn7dGR
- >>45
これから!ってところで止まってしまったんだな(´・ω・)ザンネン
グッジョブです
- 47 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:57:45 ID:WtBzq4dh
- 「本日はお日柄も良く、聡明な貴方様におきましてはどのようにお過ごしでしょうか?
それはそれとしまして本日不肖わたくしが貴方にお聞かせたい事があると存じ上げます。
さりとて灰色脳細胞を酷使するわけでもないし、永遠に永久にお聞かせいたしましても
よろしいのですが。時間というものは加速度的に流れ過ぎ終わり過去と化しました。
さて私の人間的論理展開から出される主義主張としまして脳髄は物を考えるところに非ず。
わかりますか? 世界に無数に広がる頭を開く事が答えへの最短経路になります。
ああ、このように学問を説き道徳を問う事はこの場において似つかわしくない。
ならばどういたしますか?さりとてわたくし恥の概念を捨て去り申し上げますと
心躍る話も体踊る話も得意とはしておりません。自分の頭の中を語り聞かせる事の難しさ。
けれどもそれは信憑性がありません。私の頭を知るのは私であり他の誰でもない私。
気づいておられるのでしょうか。あなたはあなた、私は私。
人と人との分かり合い触れ合いその全てにおいてもたらされる事。
屁理屈ですね。例えばただ思うがままに話せば人は幸せになれるでしょう。
幸福、あなたにとっての幸福とは何でしょう? 私にとっての幸福とは何でしょう?
あなたの瞳を見つめその中に入る事が私の幸せならばそれ不幸となるのでしょうか。
人の世で生きるという事は幸福と不幸の連続。私はあなたの中に入る事と出る事を
繰り返す事により人の世の流れを感じ生きているのです。
諸行無常の世の中にありながらそれだけは全て絶対」
俺は男である。男ならば女性に好意を寄せられるのは嬉しい。
ならば今嬉しさを感じない俺は男ではないのだろうか。
いや、そもそもこれは本当に好意なのだろうか。彼女も言うように彼女の考えは彼女にしかわからないのだ。
「告白って事でいいのかな?」
「はい……」
嬉しい事か残念な事かはわからないが、どうやら事実であるようだ。
どうしようか? なかなかに素敵過ぎる告白に正直迷ってしまう。
断ろうかとも思ったのだが、そう判断するには、彼女は魅力的過ぎた。
整った顔立ち、腰にまで届く黒髪、きっちりと着こなした制服。
艶やかな唇に切れ長で鋭い瞳。
全体的に冷徹な印象を受けるが、頬を赤く染め、恐々と答えを待っている姿がそれを打ち消していた。
一体俺のどこが好きになったというのだろう。
疑問に思うが恋愛は理屈ではないのだ。だからそれは些細な事だ。
彼女の不安げな様子を見て男なら断れるはずがない。
じゃあ俺は男じゃなくていいや。
「ごめんなさい」
「えっ……」
「誠に申し訳ありませんがお断りさせて頂きます」
人は負い目のある時に何故か敬語になるというが今の俺が正にそれだった。
それ程までに俺の言葉で涙目になった彼女は、俺に罪悪感を与えた。
「……なんで、ですか? 私が可愛くないからですか? 私が暗い性格だからですか?」
「いえ、可愛いと思いますよ。性格に関しては知らないので何とも言えないですけど」
「そ、そうですよね。知らないからですよね。
私の事をもっと知ってくれればきっともっと分かり合えると思うんですよ。
私としては、子供は二人で一姫二太郎が理想でして
あ、でもでももちろんあなたが望むなら私は多くても少なくてもいいですよ。
世の中には子供がいらないっていう人もいますし、そういうのもおっけーおーるおっけーです。
子供がいないならいないで夫婦の時間が増えるというのも魅力的ですよね。
もちろん子供が出来てもあなたが私に注いでくれる愛が減るとかそういう事を言ってルンじゃないですよ。
ただですね、分かっていても言葉にして欲しいというのが女なんですよ」
長々と続く説明を聞きながら、まず名を名乗れと思うのは俺だけではないはずだ。
というかこの子は、あれだちょっと頭の可愛そうな子だ。
もうね、いきなり女の子に二人きりで呼び出しされた俺の胸のトキメキ☆を返してください。
このまま走って逃げようとも思ったが家まで追跡されそうなのがこの女の恐ろしい所だ。
だから言葉をもってして止める。人類が人類たる所以は言葉があるからのはずだ。
- 48 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:58:21 ID:WtBzq4dh
- 「あーちょっといいかな?」
「花嫁衣裳はもちろん純白です。純白の意味は勿論あなた色に染まりますという私の心の表れ。
あなたも無垢な者を犯し穢していくという背徳的な行為にその身も心も震わせて欲望に身を任すはずです。
新居は、レンガ造りで煙突のある家がいいですよね」
「ちょっとでいいから止まって!一時停止でいいから止まって!」
「はい、なんですか?」
正直この女に対して色々思うところはあるが、もういい。もう関わりたくない。
家に帰って二次元の世界に帰ろう。うん、そうだそうしよう。
二次元の世界の住人の俺には三次元の空気は重たいのだ。
「すいません。どうあがいてもナニが何でもあなたと付き合うと言う事はできません」
「えっ……」
俺の言葉に彼女が止まった。先程の言葉とは違い今度の言葉には俺の本気を感じたのだろう。
このまま止まったままでいてくれたらきっと世界は平和になる。
しかし俺のそんな儚くとも大きな望みは崩れ去った。
彼女の時が動き出したのだ。
「やだ!やだ!離れたくなんかない!ずっと傍にいてよ!あたし、何でもするから!いかないで!」
キチガイを刺激したらこのようになりますという例のように取り乱す彼女。
そんなに取り乱したらせっかくの美貌が台無しですよ。
ああ一番台無しにしてるのはその頭でしたね。
「……何でもしてくれるんだね?」
「うん!する!あたし何でもする!だから!」
「それじゃあ……俺を諦めて」
「私は、あなたの為なら何でもできます。
お洗濯もお掃除もします。ご飯だって今は作れないけど作れるようになります。
エッチだっていくらでもさせてあげます。
私、処女なんですよ。初めてはあなたって決めてるんです。
もちろん口と尻は経験済みだけど前は処女ですなんて事もないです。
というかですねそんな女は屠殺ものです。
処女っていうのは、キスさえもした事がなくて初めて言えるもの。
初体験の時には膣内射精。
子宮に入りきらず溢れる精液と破瓜の血が混じったものを見せて、私を女にしたモノに口の初めてを捧げる。
そういった初体験の時にだけ出来る事は当然の如くしますし、SM、スカトロ、なんでもありです。
あ、でもでも他の男の人に見せたり、奉仕させたりとか無しにしてください。
あなたの欲望は全部叶えたいのですけど
私はあなたに全てを捧げたのであって他の男には触られたくもないのです」
すいません。もう勘弁してください。
好意を寄せられるのは嬉しいですが、理由の分からない好意は無理です。
しかもその好意が異常に重くて桃色方向に突っ走ってるのなら尚更だ。
「まあ待て落ちつ……えっ」
言葉を最後まで言い切る事はできなかった。
薄れゆく意識の中、最後に見えたのはスタンガンを握り締めている彼女の姿だった。
- 49 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:58:35 ID:WtBzq4dh
- 目が覚めたら例の頭の中が茹ってる彼女がいた。
しかも体が大の字に広げられた状態で縛りつけられていた。
いったい何が起きたというのだろうか。
まだ働いてない脳では現状の把握に苦労する。
そもそも脳とうのは目覚めてから2時間はたたないと完全に働かない。
だからこの状況でまともに思考するのは不可能であり……
「起きましたね」
このままずっと気づいてくれなかったら嬉しい彼女は誠に遺憾ながら気づいてしまった。
うん。まずは挨拶からだな。言葉というのは人類の考えた最高の宝なのだ。
「えーと、こんにちわ」
「や、優しくしてください!!」
こんにちわ→優しくしてください。
会話として成立していないと思うのは俺だけじゃない。
「あーあーあー」
言葉にならない言葉が漏れる。
あれだ、何て言ったらいいかわからない。
そんな俺の態度をどう捉えたのか知らないが眼前の少女は怯えている。
「大丈夫だよ」
何が大丈夫なのかまったくわからないが、とりあえず優しい言葉をかける。
怯えた少女をそのままにしとくのは男として問題があるからだ。
まあそんな事を言った所で彼女の頭が大丈夫じゃないという事実は変わらないわけだが。
「ところでなんで俺ってこんな状況なの?」
「愛し合う二人は一緒にいなければいけないんです!!」
それは確かにそうだろう。よくある悲恋ものの話を認めずハッピーエンドしか認めない俺としては同感だ。
だがしかし俺と彼女は別に愛し合ってないからそれは関係ない。
勿論それを口に出す事はしない。俺は空気を読める男だからだ。
「一緒にいるのはいいんだけどそれは、縛られる理由にはなっていないんじゃない?」
「あなたが悪いんです。だからこれは仕方のない事なんです」
それはあれですか?俺が告白を断った事を言ってるんですか?
「とりあえずこんなだと何にもできないしさ」
異常な状況下に関わらず俺は、意外と冷静だった。
それはきっと俺が追い詰められた時こそ真価を発揮する人間というわけではなく
おそらく現実を受け入れられていないだけなのだろう。
もうどうにでもなーれ。
「貴方が何もできないなら私がすればいいじゃないですか」
そう言いながら彼女は俺のズボンへと手を伸ばしてきた。
マリー・アントワネットだ。こいつは性のマリー・アントワネットだ。
(^p^)焚き上げ
- 50 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 10:48:07 ID:gmoD+SbE
- >>49
すごく面白かったぞ!?
- 51 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 23:12:30 ID:9gjfA4Y+
- >>49
グッジョブ。面白かった。
- 52 :名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 19:18:39 ID:VR+xrU2J
- >>47-49
GJ!
- 53 :名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:22:03 ID:Bcjr1Zxw
- またぐっじょぶなお焚きあげはないべさか
- 54 :名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:59:01 ID:V6jlX2q2
- 中断してるSSはいくつかあるけど、お焚き上げした後、気が変わって続きを書きたくなるかもしれんからなぁ。
- 55 :名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 21:01:15 ID:mEN50NRg
- それはあるな
お焚き上げしたけどたまに続き書きたくなるし
- 56 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 19:47:13 ID:2MusJbf7
- 供養
- 57 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:23:17 ID:xlt2+13y
- 水子。改行テスト。
母子ものにつきスルー推奨
- 58 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:24:08 ID:xlt2+13y
- 「いい?綾小路くんのお母さんにご迷惑かけちゃ駄目よ?」
「うむっ、まかせておけ」
「好き嫌いしない。それと寝る前にちゃんと歯は磨くこと。いいわね」
「当然だっ。では母よ!行ってくるぞっ!!」
一々噛んで含めるように言い聞かせる母親と、早く出掛けたくてうずうずする子供。
夕方、新太が学校から戻ると我が家の門前ではそんな光景が繰り広げられていた。
だぶだぶのリュックを背負った弟は母親にビッと敬礼したかと思うと一目散に駆け出していく。
「なんだありゃ」
間の抜けた声で新太が呟くと、母親が振り向いた。
「あら、おかえり」
「ただいまー。あのバカ、こんな時間に何処行くんだ?」
「綾小路さんの所にお泊まりですって」
「ふーん」
興味なさげにさっさと家に入る新太。鞄を畳に放り投げ、よっこらせと言わんばかりに腰を下ろした。
テレビのスイッチを入れ、ごろりと横になる。…うるさい弟の居ないせいか、家の中が随分静かだ。
縁側から真っ赤な夕陽が差し込み、畳も障子も赤く染め抜いている。秋、深し。
「今日の晩飯は何でしょーか。」
メランコリィな気持を吹き飛ばすように、間伸びした声を台所に投げ掛ける。返事は直ぐ戻って来た。
- 59 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:24:59 ID:xlt2+13y
- 「焼き魚とおひたしよ。なぁに?手伝ってくれるの?」
「いやいや、滅相もない」
軽く舌を出して寝返りを打った。静かな台所に包丁のリズミカルな音が響いてくる。
テレビに視線を戻すが、何を見ても面白くなくてスイッチを切った。彼の意識は別な所に向かっている。
鞄に忍ばせた一本の映像テープ。年頃の男子の事だ、言うまでもなくいかがわしい内容のテープである。
過激過ぎて市場には出回らない作品だと、持ち主の級友は声を潜めて洩らしていた。
無気力に見える顔つきの裏に動悸と期待を潜ませながら、新太は独りほくそ笑んだ。
─おとんは出張、うるさい弟もいない。後はおかんが寝静まるのを待てばゆっくり楽しめるな。
夜に備えて少し寝ておくか──
腕を枕に目を閉じる新太。規則正しく俎板を叩く音を聞きながら、程なく眠りに落ちていく。
恐らくは、若い女性のあられもない姿を夢に見ながら。
「新太──、ご飯できたわよ?」
いくら呼んでも返事が無いので覗いてみると、新太は畳の上で静かに寝息を立てていた。
「ったく……たまに静かだとこれなんだから」
浮島の夜は冷える。母親は溜め息をつきながらも、穏やかな寝顔を浮かべる新太に毛布を掛けた。
- 60 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:26:46 ID:xlt2+13y
- 「おっと、そうは問屋が卸さないわよ」
楽しそうな笑み。有無を言わせず没収する程頭の堅い母親でない事は解ってる。
しかしこんな状況で堂々と居直れる程、新太は摺れては居なかった。
「…ツイてねえ。わかった、今夜は諦めるからよ。それ明日にゃ返さないといけないんだよな」
しおれた様子で訴える新太。母親とて悪戯以上の思惑でテープを抜き去った訳では無い。
案外神妙な態度の息子に、彼女は負い目を感じた。ぶっきらぼうに見えても相手は繊細な年頃なのだ。
パジャマ姿のまま部屋に踏み込むと息子の傍らに座り、慰めるような声音で言った。
「…ほら、そんなに気を落とさないの。遠慮せずに見たらいいじゃない、男のコなんだから。……ただし」
そこで言葉を切ると彼女はテレビのスイッチを入れ、問題のテープを再生デッキに攻撃的に挿入した。
「我が子に見せていい物かどうか、ちゃんとこの目で改めさせて貰いますっ。
……という訳で、お母さんと一緒に見ましょ?」
「…………マジっすか……」
嬉々として振り向く母親に、新太は軽く眩暈のする頭を抱え込む。
──自分も興味津々って、顔に書いてあんぞ…
テープの内容よりも、直ぐこの場から逃げ出したい。新太は切実に思った。
- 61 :名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:32:07 ID:xlt2+13y
- …間違えて途中消してしまったので中断。
この調子で何コマ使う気かと思い挫折。
字数制限と投稿の面倒な携帯なんて大っ嫌いだ。
- 62 :名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 18:26:02 ID:Zvy2zRBq
- >>57-61
遅くなったがGJ
- 63 :名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:24:09 ID:tZaLgUkG
- ここは二次もおk?
- 64 :名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 21:20:37 ID:XzgiPDbO
- なんでもいんじゃね? 焚いてやれ
- 65 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:05:44 ID:3b4nsSdS
- はっきり言いましょう
レイプNTR要素ありのこの展開を覆すだけの和姦が書けねぇ
そーゆー訳でお焚き上げ
冷たい雨のそぼ降る街をあたしは傘もささずに歩いていた。
何故なら、あたしには居場所がないから。
昨日まで、あたしはそう思い込んでいただけだった。
でも、今日、本当に居場所を失った。
産みの親の言葉で。
『私の実継を誘惑しないで、この泥棒猫!』
あれは本心からの言葉だ。
実継を今でも待ち続けている女から奪い取ったのは他ならぬ母さんなのだから。
あれは今から一年に十日ばかり引いた、あたしが高校にあがる直前の事だ。
もう10時を回っているのに、母さんがお客さんを連れて来た。
飄々として、いやに馴れ馴れしい、狐顔。
珍しくあたしも同席するよう言われて、変に思った。
お客さんが来ると酒を酌み交わすから、お酒の飲めない未成年は部屋にあがりなさい、
って言うのがうちの家訓なのに。
そうして終電で帰って来た父さんに、母さんは一枚の紙を渡した。
母さん?
……それ、離婚届けだよ……?
父さんは何も言わずにサインした。
父さん?
なんで何も言わないの?
書斎で荷造りする父さんを罵った。
父さんはぽつりと独り言のように答えた。
「本当に相手を想うなら、身を退くのも一つの選択なんだよ」
父さん、それが世間に顔向け出来ないような恥知らずな真似でも退くのが正しいの?
父さんは答えなかった。
翌日、実継の彼女と名乗る人が家を訪ねて来て、実継を返してほしい、と土下座まで
していった。
実継はそんな元カノに帰れとウィスキーを浴びせ、実継が帰ってくるのを待っている、
と言い残して立ち去る彼女に、母さんは二度と来るなと塩を撒いていた。
当然、母さんがセフレ連れ込んで父さんと離婚したことはあっという間に知れ渡り、
あたしの高校生活は、一人裏庭で購買のパンをかじる毎日から始まった。
母さんはすっかり変わった。
髪や服、お洒落に気を遣うようになって、シャンプーやボディソープなんかを奢るよ
うになった半面、掃除は雑になり、食事も度々手を抜くようになった。
洗濯物も一日置きにしていたのが、二日三日と溜め込むようになった。
- 66 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:11:20 ID:3b4nsSdS
- それでもあたしの前ではなるべく実継に甘えたりはしないよう気をつけているみたいだった。
だから、あたしは自分の身の回りくらいは自分で片付けるようにしたし、何も言わなかった。
週末にはおかずをつくって、三駅離れた町のアパートにいる父さんにお弁当を届けた。
そんな生活が続いて半年後、父さんは飲酒運転のドライバーに跳ねられて死んだ。
母さんは「もう関係ない人だから」と葬式にも顔を出さなかった。
葬儀の次の朝、母さんは起きてこなかった。
起こしに行くと扉の向こうから猫が喉を鳴らすときみたいな変な声がした。
あたしは台所で一人、夕べの残りのサラダをつついて泣いた。
学校帰り、路地裏に隠れてビールを飲んだ。
美味しいとは思わなかった。でも、今の母さんがつくるご飯よりはずっとマシだ。
そんな時、奴が声をかけて来たのだ。
「こら、女子高生。飲酒はいかんでしゅ」
飲酒といかんをかけた駄洒落をのたまう三十歳くらいの人の良さそうな背広姿のおっさん。
「変だな、この位の歳の娘って箸が転がっても笑うんじゃなかった?」
「笑う訳無いじゃん」
その時のあたしは多分自暴自棄になっていたんだと思う。
お酒入ってたし。
埃を払って立ち上がると、ベンチ替わりに腰掛けていた、自販機の横っちょに転がって
いたブロックの廃材に足を乗せ、制服のスカートの裾を、パンツが見えるぎりぎりまで
弾くようにめくった。右手を突き出しちょっと腰をくねらせ、おっさんを誘うような
ポーズを決める。
「くだらない駄洒落なんかより一緒に踊ろうじゃないか」
蓮っ葉な声でおっさんを挑発した。
あたしは、母さんみたいに一生添い遂げると約束した人以外の男をくわえ込んで喜ぶ
ふしだらにはならない。
ささやかな幸せすら守る力もない法律も糞くらえだ。
法の平等の元に守られ、ぬくぬくと日々を過ごすおっさんが、小娘に色目を使われ、
へどもどとうろたえる様を見て嗤ってやる、そんなつもりだった。
おっさんの両肩に手をかけて、腰を落とし、胸を突き出し、映画に出て来るキャバレー
嬢がするみたいに、背広の腹から胸の辺りにこすりつけた。
自慢じゃないけどあたしのバストはD65。
ウエストは61、ヒップ89。
それなりにめりはりのあるサイズだと思ってる。
「どうだ?女子高生のおっぱいは。キモチよかろ」
こんな事もしてやるぞ、と脚を腿で挟み込んだ。
- 67 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:15:46 ID:3b4nsSdS
- 「全く最近の女子高生は、けしからんな」
おっさんがため息をついてネクタイを緩めた。
片手でシャツのボタンを外す。
ちらりと覗いた胸板。
ドキリとした。
それまで優位に立っていたのが嘘のように脚がすくんだ。主導権を握っていた筈の自
分が、それだけの事で、立場が入れ代わった気がした。
薮をつついて遊んでいたら虎が出て来た、そんな心地だった。
おっさんの手がスカートをまくり、下着を下ろした。
腰が押し付けられて、脚の間に何かがするりと入り込んできた。
なにをどうされたのかわからない位、自然な、無駄の無い動き。
あ、と思う間もなく、熱い塊が、あたしの中で蠢いていた。
「やだ、嘘っ」
おっさんを押し退けようと胸板を叩いた。
おっさんの腕は力強くて、どうあがいてもあたしは身動きが出来なかった。
「嘘じゃねぇよ、男をこんなにしといて未成年ですから、は無しだぜ、お嬢さん」
おっさんがあたしのベストとブラウスをたくしあげ、乳房を剥いた。
大の男が赤ちゃんみたいに乳首に吸いつく。
「やぁっやめてっ」
嫌、お腹の中がムズムズする。
あそこを意識しちゃう。
んん、おっさんがくぐもった呻き声をあげた。
それまでがっちり食い込んで内側から圧迫していたのが、どんどん萎んでいく。
おっさんが腰を引くと、あたしの脚の間からちゅぷ、と音を立てて、黒いしわしわの
鰻みたいのがでてきた。
何故かおっさんは胸ポケットに入れてあったあたしの生徒手帳を抜き取っていて、返
してほしかったら明日またここで待ってな、そう言い残して立ち去っていった。
あたしは、自分の身体を抱え込むような恰好で、その場にへたりこんだ。
脚の間から何かが溢れてる。乳首を吸われた感触が、生々しく残っている。
気持ち悪い。
あたし、セックスしちゃった。
もしかしたら妊娠したかも。
こんなの、クラスメイトの誰もしてない(と思う。話なんかした事ないし)。
誰にも相談なんか出来ないよ。
どうしよう。
どうしよう。
怖いのにどうすることも出来ず、それからあたしは何度もおっさんに抱かれ続けた。
学校でも、家でも出来ないこと……他愛のないお喋りがおっさんとなら出来たから。
おっさんはあたしを抱くときだけは酷く怖い顔をしたけど、それ以外の、喫茶店で待
ち合わせの時や、その後の食事の時にはよく喋り、よく笑った。
地理と生物にはやたら詳しかった。
いつしか学校より家よりおっさんと逢うのが楽しみになっていた。
力ずくで犯された相手なのに。
あたしはどれだけ人に飢えていたんだろう。
そうして半年が過ぎ、あの日が来た。
その日はおっさんは出張だとかで、あたしは久しぶりに早く家に帰ることが出来た。
- 68 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:19:18 ID:3b4nsSdS
- 実継は夜にならないと帰ってこないから、今日はほんの少しだけ、あの頃の時間に戻れる。
筈だった。
居間に実継がいた。
「よーう、麻衣ちゃん」
ソファーに寝転んで週刊誌を読んでいたニットセーターを着た狐顔が起き上がる。
いつ聞いても軽薄な声音に、楽しい気分が一瞬で冷たいピリピリしたものに変わる。
仏頂面と嫌悪をミックスさせた表情を隠す事なく問うた。
「母さんは」
「珍しく買い物だよ、今日は久々に腕奮ってオムライスだとさ、お前の好物なんだっ
て?」
あたしは返事をしないで居間を出ようとした。
母さんが帰ってくるまで駅前か近くの本屋に逃げるつもりだった。
自分の生まれ育った家から逃げるのも変な話だけど、仕方ない。もうここはあたし達
家族の場所じゃなくて、母さんと実継の住み処で、あたしはその一角を間借りさせて
もらっているだけなんだから。
実継があたしの左の二の腕を掴んだ。
掴まれた部分が苛々とした熱を帯びる。
触るな。穢らわしい。
「離せ」
離せと言ったのに実継は更に身体を密着させて来た。
「麻衣ちゃん、最近すげぇ色っぽいのな」
変な熱を帯びた目。緩んだ口元。
「日本語が理解できないか?」
「最近佳津子ばっかりだから飽きちまってんだよ、やらせろよ、麻衣ちゃん」
体中が総毛だった。
こいつ、あたしに欲情してる。
「母さんに言い付けるぞ」
母さん、早く帰って来て。
あたしに手を出してるとこを見たらきっと母さんも目が醒める。
実継が馬鹿にしたような声音で笑った。
「はっはぁママに言い付ける、麻衣ちゃんは子供だねぇ」
いきなり身体が支えを失ったように勢いよく廊下に倒れ込んだ。
実継が腕を掴んでいた手を離したのだ。
突然の事に受け身も取れず、したたかに倒れたあたしの上に実継が跨がる。
上体を重ねて、耳元に囁く。
体中が嫌悪感にビリビリする。
「どうせあちこちでハメまくってんだろ?オレで何人目よ?」
「お前と一緒にするな」
へ、実継が鼻で笑ってあたしの乳房をわしづかみにした。
「伊達に何人もこましてるわけじゃねぇよ、御望みなら乳首だけで逝かせてやるぜ?」
その言葉に嘘はなかった。
実継の指が乳首に触れただけで、おっさんに抱かれ、ほんの少しだけ綻んだ雌の部分
が激しく反応する。
- 69 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:49:37 ID:3b4nsSdS
- あたしは理解した。
あたしが実継を嫌いなのは、到底深みのない薄っぺらい人間性と、撒き散らす牡の本
能が同居した存在だからだ。
そして父さんは牡として実継に負けた。
だから、身を引かざるを得なかったんだ。
人の姿をした獣。
嫌だ、こんなのに触られたくない。
あたしは抵抗した。
実継を罵り、脚をばたつかせ、頭を振り乱て暴れた。
「うっさいなぁ」
実継が顔を近づけて来た。
つ、と唇が塞がれて、生臭い、蛞蝓みたいなのが口内に押し込まれた。
歯茎を、上あごの、凹んだ部分を撫でられ、それだけで、身体にあの痺れが走った。
イクまい、とそれだけに必死になっていて、下着を降ろされてるのにも気付かなかった。
キスしたままの状態で、実継が一気に押し入ってきた。
それだけであたしは軽く達した。
思わず漏らした苦しげな呻きに満足したのか、実継が唇を離す。
混じり合った唾液が、か細い糸をひいていた。
唇は離れたけど、まだ接吻は続いているように思えた。
「突っ込んだだけでイッたのか?大洪水じゃねーか」
実継が腰を使い始めた。
おっさんのより僅かに細い。
なんだ、アンタの自慢の逸品、粗品じゃん。
それだけが、乳房を揉まれ、口も内も凌辱されたあたしを支えていた。
「実継、アンタ、あたしの、知ってる、人の、より、小さい、よ」
「ぁあ?」
実継の指が乳首を捩りあげた。
快楽を通り越した鋭い痛みに悲鳴をあげる。
「その小さいナニをハメられてあへあへ言ってるテメェはなんだ?この売女」
俯せにされて、犬の姿勢で貫かれた。
ゆっくり引き抜いて、わざと滴る音を聞かせる。
ボタ、パタタ、と粘っこい液体がフローリングの床に垂れる。
余りに恥ずかしい音に、気がとおくなりそうだった。
「佳津子だってここまで濡らしたりしねぇよ、麻衣はとんだ助平だな」
「違うっ違う……っ」
「違わねぇよ、このエロマンコ」
実継が結合部を撫で、指を目の前に差し出す。
人差し指と親指には濁った粘液の橋がかかっていて、それが何を意味するのか火を見
るより明らかだった。
まだ実継は中に出してない。
つまり、あたしは実継に犯され、本気汁を溢れさせているのだ。
実継はさっきの報復だと言わんばかりにあたしを淫売だ雌犬だと、罵倒し、その度に
あたしは心を傷付けられる痛みに現実に引き戻された。
- 70 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:53:56 ID:3b4nsSdS
- もう死にたい。そう願う半面、おっさんに逢いたくてあたしは泣いた。
おっさん。おっさん。死ぬ前に一目逢いたい。逢ってから死にたい。
あたしをこんな身体にしたのはおっさんなのに、何故かおっさんには怒りも憎しみも
沸かなかった。
目茶苦茶に泣きじゃくるあたしを実継のぼっくいが追い詰める。
「いけよ、淫乱娘」
それまで放置されていた小さな肉の芽を摘みあげられた。
あたしは言葉にならない悲鳴をあげて、実継をしっかり締め付けた。
実継にイカされた……。
放心し、ぐったりと倒れ伏すあたしの腰を実継が抱え込んだ。
「一人でヨガって満足してんじゃねぇよ」
さっきまでのはまだ本気じゃなかった、と言わんばかりに激しく打ちつけてくる。
「やっ、あっ、イクッ、イクッ」
あたしは着崩した制服姿で髪を振り乱し、何度も果てた。
汗と涙は勿論、よだれまで床に垂らした。
いっそ行為に没頭して気を失ってしまったほうがまだ楽だったかも知れない。
そうすれば、あんな言葉を聞かずに済んだかも知れないんだから。
ふ、と家の中の空気が動いた。
カツ、とパンプスの響きが、続いてドサ、グシャリ、そんな音が聞こえた。
涙で滲んだ視界に、母さんがいた。
母さんは般若のような形相だった。
実継に腰を掴まれたままあたしは母さんに手を差し延べた。
母さんが迫ってくる。
母さん、助けて、母さん。
こいつを追い払って。
次の瞬間、目の前に星が瞬き、鼻がつんときな臭くなった。
続いて身体をしたたかに床に打ち付けた。
顔をあげると、勃起したイチモツを晒した実継が膝立ちのままポカンとした顔をして
いて、その脇に、母さんが仁王立ちで肩で息をしていた。
身を盾にして、実継を守るように。
何が起こったのか判らなかった。
頬が熱い。
口の中に錆臭い味が滲みている。
あたし、母さんに張り飛ばされた……?
なんで?
あたし何もしてない。ううん、されたのはあたしだよ?
「母さ」
「私の実継を誘惑しないで、この泥棒猫!」
それだけ言い放って母さんは実継の方に向き直った。
「嫌よ、やめて……小娘なんかに振り向いたりしないで、私だけを見てよ、実継」
実継を口に含み、それから顔を背けて何かを吐き捨てた。
再び実継を頬張る。
母さんは実継についていたあたしの愛液を舐めとって、吐いたのだ。
物理的に、とか衛生的にとかじゃなくて、何か違うところが、母さんを汚らしい、
厭わしい。そう認識した。
もう、母さんは母さんじゃない。
母さんの姿をした、色情だ。
- 71 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:56:31 ID:3b4nsSdS
- 実継が女の髪を弄び、囁く。
「馬鹿だなぁ、佳津子が最高に決まってるじゃないか」
しゃぶりついたまま、女が甘えた声をあげる。
「んん、実継ぅ」
卑猥な水音が廊下に響く中、あたしは身繕いをして、自分の鞄から財布を取り出すと、
足音を立てないように靴を履き、玄関のドアを開けた。
ドアの脇には女が買ってきた卵や挽き肉や何からが一杯入ったビニール袋が落ちてい
ていて、その脇に、紙で出来た小さな箱が転がっていた。
駅前のケーキ屋さんのロゴが捺された箱だった。
箱から小さなロウソクの入った袋と、生クリームが零れていた。
それが何か悟って、胸が詰まった。
鳴咽を堪え、冷たい雨のそぼ降る中に飛び出した。
今日はあたしの誕生日だったんだ。
あたしだって忘れていたのに……母さん、母さん……!
もうどれだけ歩いたのかわからない。
頭のてっぺんから靴の中まで、すっかり雨で濡れている。
駅前の繁華街で、かわいい私服に着替えてはしゃぐクラスメイトを何度か見かけた。
彼女達はあたしと目があうと、困ったような、迷惑げな顔で視線や顔を背けたり、
わざとこっちを指差してゲラゲラ笑った。
実継が羨ましかった。
あいつが死ねばどんなにいいだろう。
でも母さんが哀しむ。
そして実継を待っている元カノも泣くだろう。
あいつにはそれでも泣いてくれる人がいるのだ。
あたしには哀しんでくれる人すらいないのに。
いっそ消えてしまいたい。
どうやったら死体も残さず、誰にも迷惑かけずに綺麗さっぱり消えてしまえるだろう。
ここなら死んでも見付からないかな。
繁華街から少し離れた新興住宅地の外れの、鬱蒼と繁った雑木林の前でぼんやり立ち
尽くしていたその時だった。
「お前、何やってるんだ?」
背後から声をかけられた。
辺りを見回した。近くには誰もいない。
それでその声があたしに向けられた事にようやく気付き、振り返る。
訝しい顔をしたおっさんがいた。
どうしてだろう、あたしは馬鹿みたいにおいおい泣いておっさんに縋り付いた。
なにやってるんだろう。
あたしは誰にも必要とされていないのに。
だから、死のうとしていたのに。
なのに、おっさんの姿を見たら、そういうのが全部どこかに吹っ飛んでいってしまった。
おっさんはあたしを抱きしめてくれた。
いつもなら恐いだけのおっさんの腕が、この時だけは冷たい世間から守ってくれる力
強いものに感じられた。
- 72 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 11:15:55 ID:3b4nsSdS
- おっさんの家は雑木林の向こう側、隣町に立っている3LDKマンションの一室だった。
バブルの頃に建った物らしくて、無駄に贅沢なつくりだった。
壁一面に、紅葉した山野、雪化粧の町並み、緑滴る渓流、朝焼けの海、夕暮れの薄野
原、アップで撮られた昆虫や小動物のパネルが飾ってあった。
写真が仕事なのかと聞くと
「それは趣味が高じたもんだ、休みにはよく野山を歩き回っている」
と返って来た。
だから、地理と生物に詳しいんだ。
ほんの少し、おっさんを知った気がして嬉しかった。
おっさんはまずはシャワーを浴びて着替えてこい、話はそれからだと言って男物のパ
ジャマを寄越した。
いつもみたいにくだらない駄洒落を口にしなかった。
おっさんは怒ってるみたいだった。
風呂場を出ると、おっさんは温かいミルクを用意して待っていた。
「何があった」
ぽつりぽつりと語り、思い出しては泣き、泣いてはおっさんが宥め、全部話し終わる
まで、長い時間がかかった。
話を聞き終えたおっさんは、深いため息をついた。
そうして、とにかく今日は泊まっていけ、そう言っておっさんは和室に布団を敷き始めた。
それから、水の入ったコップと、風邪薬の乗った盆を枕元に置いた。
「寝る前にちゃんと飲んどけ」
布団に横たわっても、ずっと神経が昂ぶっていた。
おっさんは今日もあたしを抱くんだろうか。おっさんに、実継と同じ事をされるのが
怖い。
そんな中、おっさんがぼそぼそと何かを呟いているのが襖越しに聞こえた。
誰かと電話で話しているみたいだった。
結局一睡も出来ないまま、朝を迎えた。
おっさんは更にふさぎ込んだ顔をしてダイニングでカメラをいじっていた。
テーブルには飲みさしのコーヒーと、灰皿の上で山盛りになった吸い殻。
おっさんも眠っていないみたいだった。
「なぁ、お前さん料理は出来るか?」
なんでそんな事を聞かれるのかわからないまま「一通りなら」と答えた。
おっさんは大きなため息をついて、重い口を開いた。
「夕べ、お前さんが寝た後、お前さんの親御さんと話をした」
「…………」
- 73 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 11:16:50 ID:3b4nsSdS
- 「正直、帰らないほうがいい」
(中略、麻衣はの暴行の最中、親ではなくおっさんの事を想っていたことに思い当たる)
「俺はな、あの時お前さんは欲しい服を買ってもらえないだの、勉強したくないだの
つまんねぇ我が儘こねて悲劇のヒロインぶってるだけだと思ったからお前さんを犯し
たんだ、でもお前さんは、もっと辛い境遇にいたんだな」
(ここからあたし穢されたから綺麗にしてよ和姦→一緒に住もうエンドに至る)
以上
パズルの完成が見えているのにピースが無いって、せつねぇ……
- 74 :名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 13:25:55 ID:oC5pIJX6
- GJ!未完ながら読み応えがあった・・・!
グッドエンドになるはずだったんだなぁ。せつな〜
- 75 :名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 12:07:23 ID:hD4TQ5LA
- GJ!
良いお炊きあげでした
- 76 :名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 18:11:23 ID:BjWlITYK
- 保守ー
- 77 :名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 16:16:08 ID:fOxPkJfI
- 保守
- 78 :名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 16:27:20 ID:BXE8t5sv
- 保守
- 79 :名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 01:33:47 ID:EQe04Ubm
- 原作の進展で満足してしまった二次物供養
アタマとケツのみ
一時間ほど前から始まった「異変」によって、聖ベドラム病院は未曾有の混乱に包まれていた。
室内にいる者の目を焼くほどの光が辺りを包んだかと思うと、数呼吸の後に凄まじい衝撃と轟音が
襲った。大地震か、それとも、核爆弾が投下されでもしたのか。混乱の中、辛うじて我を取り戻した
何人かは、窓から病院の外を覗き、そして、再び絶句した。一面の砂嵐。その中に、舞い上がる樹木、
家々、鉄筋、アスファルトの塊。不可思議な結界によってなぜか院内は無事であるものの、外界との
連絡は途絶。医師も、看護師も、患者達も、皆が何をすればよいか見当もつかないまま、ただただ
東京が滅びてゆく様を傍観しているしかなかったのである。
狂乱した人々の悲鳴。それを宥める者たちの声も絶叫に近い。今なせることなど何一つないという
のに、駆けずり回る無数の足音は止まず、無意味な作業によるものか、それとも混乱の果ての破壊行為に
よるものか判別のつかない騒音が鳴り響く。院内はどこもそんな有様だった。
ただ一箇所、この病院の全責任を預かるものの私室だけは、不気味な静寂に包まれていた。
聖ベドラム病院院長の肩書きを持つその初老の男は、取り乱すでもなく、指で押し広げたブラインドの
隙間から、外界が破壊されていく様をただ無言で見つめていた。
院長室の扉がノックされる。
しかし、男は外の光景に魅入られた様子で、応えを返さなかった。一寸の間を置いて、「失礼します」
という若い女の声とともに扉が開く。入ってきたのは、場違いなセーラー服に身を包んだ女であった。
長身で、奇妙に老成した雰囲気を漂わせている。服装からすればまだ十代のはずなのに、数枚の書類を
綴じたパネルを小脇に抱え、きびきびと立ち居振る舞う様はまるで熟練のナースのようにも見えた。
「壊劫(えごう)が始まったな……」
女を振り返りもせず、男は独り言のように呟いた。
「ええ」
深い感慨を込めた男の呟きを、しかし女は素っ気ない様子で返す。手慣れた手つきで書類をめくり、
淡々と報告を始めた。
「産婦人科からの報告では、インパクトの瞬間から十三名の新生児を確認したそうです」
病院の他の職員が聞いたら目を回したことだろう。正体不明の大惨事の最中でさえ、一向に取り乱す
様子のないこの二人の人物にとって、最大の関心事とは病院が確認した新生児の人数であるらしい。
その報告に男はようやく窓際から離れ、女へと向き直る。
目を閉じて、報告の内容をしばらく反芻している風であったが、やがて何かを諳んじるようにして
口を開いた。
「慈変泰は人為にて革を成し天子を生み出す」
「……果たして何人がアートマンとして覚醒するかしら?」
あたかも神の託宣を告げる預言者のような厳粛さをもった男の言葉に、女はどこか面白がる様子で
問うた。男はその特徴的な口ひげを指でしごきながら、沈思するように答える。
「再び黄金の卵へと還る者は少なく、梵天(ブラフマン)に至る者は更に少ない……」
「それでも異能さえあれば使い道はありますわ」
女はそう付け加え、小さく嗤った。理知的な容貌ともあいまって、それはひどく酷薄な笑みだった。
手元のリストを眺める女の唇がなまめかしく蠢く。男には聞こえないほどの小さな声でそっと呟いた。
「可哀そうね。この子たち。とても可哀そう」
そして、再び、小さく嗤った。
- 80 :名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 01:34:51 ID:EQe04Ubm
- トタン葺きのアパートの前に一台の自転車が停まった。
黒のヘルメット、そして、黒地に赤いラインを引いたライダースーツ。光沢を放つ革の生地が
しなやかで優美なラインを描き、その人物が女性であることを強調していた。
女は自転車から降りると、無造作にヘルメットを脱ぐ。
解放された濡羽色のショートボブが宙を舞った。
あたりは無人であったが、もし観察者がいたなら、ここで思わず感嘆の吐息を漏らしていただろう。
それくらい、ヘルメットを脱いだ女の素顔は美しかった。くっきりと弧を描く眉、涼しげな目元、
鼻筋の通った、一種東洋的な造形美を湛えた顔立ち。切れ長の瞳には三白眼気味の鋭い眼光が宿る。
それはどちらかというと見る者を畏怖させる類の非人間的な美であったかもしれない。
女はアパートを見上げる。
その引き結ばれた唇には、いかなる表情も浮かんでいなかった。
そして、無言のまま、アパートの、玄関扉が開け放たれたままの一室へと歩を進める。
塗装が剥げ、所々に亀裂の入った木製の扉が、錆付いた蝶番によって辛うじて支えられている。
その開け放たれた入り口は、しかし黄色のテープによって何重にも封印されていた。事件現場などで
よく目にする類のテープに見えたが、黒字でプリントされた「立入禁止」の文字の合間に見慣れぬ
渦巻き文様が並ぶ。呪法に精通した者が見れば、それが霊的に施された強固な封印であることが
わかったであろう。
女はライダースーツのファスナーを引き下ろす。豊かな双丘がこぼれそうになる際どい寸前で
手は止まり、懐中より赤く染め上げられた数珠を取り出した。
数珠をかけた右手に左手が合わされ、合掌を形作る。
「おん……あぼきゃ……べいろしゃのう……」
女の艶やかな唇から、その出で立ちに不似合いの真言が紡がれる。
「吽(うん)」
最後の一音とともに、合掌が解かれ数珠を握る右手が軽く打ち下ろされた。
同時に、何かが弾ける音が鳴り響き、玄関を封鎖していたテープが次々とひとりでに千切れてゆく。
遮るもののなくなった玄関に、女はブーツのまま踏み込んでいった。
ステンレス張りのシンクの脇を抜けると、直ぐに、息が詰まりそうなほど狭い室内の全貌が見渡せる。
型の古いテレビとビデオ一式を除けば、家具と呼べるものは何一つない殺風景な部屋。フローリングと
呼ぶのが憚られるような剥き出しの板床には、白いビニールテープで仰臥した人間の形が模られていた。
テープの中の、ちょうど人型の頭部にあたる部分にはどす黒い血痕がこびり付いている。
床の染みと見分けがつかぬほど変色しているわけではないが、乾ききったそれに流れ出た直後の
生々しさはない。おそらくは二、三日ほどは以前のものであろう。生活感のない部屋の様子から
見ても、すべては、後処理も含めて終わってしまった後であることが伺われた。この部屋の住人であった
はずの兄妹も、もはやどこか遠くへと移されてしまっているのだろう。
「そう……間に合わなかったのね」
呟きが漏れた。
前回は早過ぎた。そして、今回は遅過ぎたのである。
能面のような無表情であった女の顔に、初めて、悔恨のような、あるいは憐憫のような痛ましい表情が
浮かんだ。
以上
- 81 :名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 19:49:17 ID:GRz14u6K
- すげぇ、もしかしてソワカちゃん?
- 82 :名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:14:25 ID:i9HhXmS8
-
元ネタ分からない
しかしGood ジョブ
- 83 :名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:14:39 ID:CD9A91nr
- >>81
正解
マイナーな二次を供養させてもらえてこのスレに感謝
- 84 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 10:01:06 ID:GBEZlboG
- 被ったうわああああああorz
雑談リクのカプにインスパイアされていそいそと書いてるうちに同じカプが投下されましたw
遅筆な自分を呪います
というわけで、激しく未完のゴミ二次をお焚き上げ供養
エロ途中まで書いてもうイヤン
- 85 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 10:01:41 ID:GBEZlboG
-
「ひゃっ」
「ごめん、冷たかった?」
素肌に触れるひんやりして骨ばった指。
気遣うような眼差しでわたしを覗き込むギア。
少し乱れた黒髪が頬にかかり、そこはかとなく色っぽい。
「だ、大丈夫だよ」
「すまない」
「あのな、こいつが冷血動物なのは先刻承知だろうが。そんなことでいちいち悲鳴をあげるな」
ずずいと割り込む上から目線な物言い。
悔しいけど立場上言い返せないわたし。
せめてもの抗議に、ぷーっと膨れて唇を噛む。
と、その唇が上から柔らかいものに塞がれた。
手と同じように冷たいギアの唇。
はむ、とやさしくわたしの唇を包むようにキスしながら、低い声が呟く。
「ごめんよ。邪魔なのがいて」
「ん……」
ぬめりを帯びた舌が唇の上から歯茎をそっとなぞり、吸い上げながら舐めまわす。
間接から力が抜けてしまうようなキスがふと離れる。
少しとろんとしてしまった目を上げると、全く遠慮というものが感じられないぎょろ目が至近距離からわたしを覗き込んでいた。
「おい、お前ら。ふたりの世界を作るんじゃない」
当然のようにギアを押しのける大きな体。
こんがり日に焼けてがっちりと大柄。鎧みたいな分厚い筋肉の肉体は、ギアの細いけれど弾力ある鋼みたいな体とはいいコントラストになっている。
だってギアは白くてダンシングシミターは浅黒くて。
身長はあまり変わらないのかな?
こうして裸体で並ばれると、ついつい見比べてしまう自分がちょっとやだなあ……
「おいおい、こいつと比較しないでくれるかい? この筋肉バ……いや」
「ギア! 貴様いま馬鹿と、筋肉馬鹿と言おうとしたろうが!!」
「言ってない言ってない」
含み笑いをしているギアに、真っ赤になって怒っているダンシングシミター。
「全く、貴様の毒舌と女の転がし方にだけは勝てん気がするぜ」
しれっと受け流されて、怒りのやり場に困っているようにブツブツ言いながら、わたしの上にのしかかってきた。
- 86 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 10:02:18 ID:GBEZlboG
- んもう、こんなことなら、こっそり抜け出したりするんじゃなかった。
シルバーリーブに来ていたギア逢いたさに、夜中にみすず旅館を抜け出したわたし。
ギアの泊まっていた旅館の部屋で久々の再会を喜び合い、ついそういう流れになったところで……
前触れなく開いたドア。
立っていたのはギアとパーティを組んでいる辮髪の男、ダンシングシミターだった。
彼はベッドの中のわたしたちを見て無表情なまま一瞬眉を上げると、
「ほほぉ、そういうことか。邪魔したな。飲み直してくる」
と言うとドアを閉めようとした。
その時真っ青になって、つい叫んで呼び止めてしまったのはわたしの失敗だった……のかな、やっぱり。
「ちょ、ちょっとちょっと待ってーーーっ!!」
閉めかけたドアがまたギイッと開く。
「なんだ」
「いやあの、その、えっと」
わたしを抱きしめたままだったギアが体を起こし、苦笑した。
「パステルが何か言いたいらしい。とりあえず入ってドアを閉めてくれ」
フォローありがとう、さすがギア。って違う! 言いたいことってえっと、えっと……
「飲み直すって、ど、どこで?」
「この町にそんなに何軒も飲み屋があるのか」
「……猪鹿亭だけだよね」
猪鹿亭には今、クレイとトラップがいるはず。
彼らが出かけるのを確認して抜け出してきたんだもの。
「あの……うちのパーティのメンバーがいると思う……んだけど」
「そうか。言っておけばいいんだな」
「違うってばーー!!」
そんなこと言われてしまったら、あのクレイが、あのトラップが果たしてなんて言うか、考えただけで眩暈がする。
ただでさえふたりともギアを嫌ってるっていうのに、いやいつかは言わなきゃいけないんだけど……
いやいや、とにかく今言われるのはまだ時期尚早よ!
とりあえず恐る恐る口止めをお願いする。
でも、そのずるそうな表情を見るに、なんだか嫌な予感はしてたんだよね。
案の定、口止めの交換条件を提示してきたダンシングシミター。
「げっ。わたしそんなお金持ってないよ」
「誰も金なんぞと言っとらんだろうが」
「じゃあ何よ?」
「……俺もまぜろ」
「はあ!?」
まぜろって、まぜろって、ちょっとどういうことよ!?
すぐ傍らのギアをすごい勢いで振り向くも、彼は片手でおでこのあたりを押さえてはぁ……とため息をつきたげな表情をしていた。
- 87 :名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 10:02:51 ID:GBEZlboG
- 「ダンシングシミター。言っていいことと悪いことがある」
「そうか? ごくまっとうな取引だと思うが」
その表情には、あくまでも悪びれる様子がない。
ギアはいつものポーカーフェースも崩れ、おそろしく困り果てた表情でわたしに向き直った。
ダンシングシミターは全てにおいて果てしなくビジネスライクな人間であること。
彼が「取引」と言い出したらそういった意味では手が付けられないこと。
……なんかどこかで、すごく似たような人の話を聞いたことがあるような気がするなぁ。
虚しい既視感を感じていると、ベッドから降り立ったギアがおもむろにソードを取り出した。え、いやまさか。
「パステルがどうしても嫌なら、剣に訴えるしかないな。負けるつもりはないが勝つ保障もない」
「ふふ、そこまでするかい、ギアよ」
望むところと言わんばかりの嬉しそうな表情で、背中に背負った剣に手を伸ばそうとするダンシングシミター。
それはもう、一緒即発寄らば切るぞ状態の張り詰めきった雰囲気。
「パステル。怪我するから下がって」
「人の心配とは随分悠長だな」
余裕の表情のダンシングシミターと、緊張の表情で少し青ざめてすらいるギア。
こんなことで、こんなことでこの二人に斬り合われたりしたら、ギアが怪我でもしたらっ!
「やめて、ふたりともやめてっ! わたしはいいからっ!!」
一瞬固まった男達。
と思うと、辮髪の毛先を揺らして、坊主頭が天を仰いで爆笑した。
がっくりと頭を垂れたのはギア。
「はーっはっはっはっ。そう来ると思ったぜ。この賭けは俺の勝ちだな」
……そしてわたしはこうしている。
全裸の男二人とベッドの上。
幸いにしてというべきか、ギアの泊まっていた宿屋は一応シルバーリーブで一番お高いところだったから、部屋も広いしベッドも大きい。
とはいえこの図体のでかい男二人プラスわたしじゃ、どうやったって狭苦しいのは否めないんだけどね。
「まあ俺のことはあまり気にするな。オプションと思え」
「つけてくれって、頼んだ覚えはない、わよ……っ、ぁんっ」
どうにか言い返すも、体の上を滑るギアの愛撫に文句にも迫力が出なくて。
服なんてとっくに剥ぎ取られ、4つの目が全身を舐めるようにじろじろと這い回り、火が出そうなほど恥ずかしい。
開かされた両脚の間にはギア。
細い指に茂みをいとおしげにさわさわとまあるく撫ぜられ、背筋をぞくっと何かが這い上がる。
これで明日からまた頑張れる……
お焚き上げさせて頂いてありがとうございました
- 88 :B.B.H.(00)1/11:2008/12/26(金) 22:48:04 ID:FHSOnfzJ
- 本編の展開上他諸々で本スレ投下は没の二次物。
年の差体格差上司と部下。もうそれなりにヤッてる前提10レス分+オマケ。
------------
カティが自分の為に選んでくれたバスジェルを試してみて以来、
香りの良い泡をたっぷりと蓄えた、あたたかいバブルバスが
ピーリスは大好きになった。
ドードーと音を立ててバスタブに落ちるお湯の勢いで、
シトラスローズの香りの泡が、モコモコとわいて来る。
適温のお湯と白い泡をたっぷりと浴槽にためて、
裸身にまとったバスタオルを外し、傍らのハンガーにかけると
ピーリスは海綿スポンジを手に、ゆっくりとバスタブの中に体を沈めた。
長い銀髪は、タオルで包んであげてある。
大佐の体のサイズに合わせた、細長くて大きな猫足のバスタブに、
半ば横たわるように背を預け、足を伸ばす。
泡のお湯にとぷんとつかると、その心地よさに思わず、
ふうっとため息がでてしまう。
スポンジを湯の底に沈めたまま、ピーリスは泡を両手ですくっては、
その香りと感触を楽しんだ。
手に盛った泡をふうっと吹くと、小さなシャボン玉がきらきら、
ふわふわと舞い上がる。
「超兵」である自分が、こんな振る舞いをするなんて。
他人から見れば、おぞましく腹立たしく、
滑稽に映る光景だろうなと、ふと思う。
明日は大佐も自分も、久しぶりに揃っての休日だ。
だから。
この香りで、自分の体を彩りたかった。
大佐もいい香りだと、言ってくれたから。
不意に背後のドアが開く音がした。
湯気の立ちこめる明るいバスルームに、
自分以外の人の気配が入って来る。
「一緒にいいかな、中尉?」
声に驚き、一瞬だけドアの方を見上げて、ピーリスは動揺した。
「えっ!あ、たっ、大佐?!」
腰にバスタオルを捲いただけの、セルゲイの姿がそこにあった。
- 89 :B.B.H.(00)2/11:2008/12/26(金) 22:48:40 ID:FHSOnfzJ
- 浴室の明るい光の中でまじまじと男の体を観察出来る程、
そして自分の裸を見せられる程、ピーリスはまだ「慣れて」はいない。
突然の事に、あわてて顔と体を背ける。
思わず両肩を抱く様にしてバスタブの中で背を丸め、
泡の中で見えないはずの体を隠してしまう。
セルゲイがバスタオルを外し、ハンガーに掛ける様子が、
見ていなくても音でわかった。
動揺するピーリスに全くおかまいなしに、
当然の様に男が湯の中に入ろうとしているのが、
肩越しの気配でわかる。
ピーリスは伸ばしていた足を縮め、
背を向けたまま逃げる様にバスタブの半分を空けた。
「ああ、すまんな」
言いながら大柄な男はそのまま、湯の中に体を沈めてしまう。
どうしよう…。
その言葉しか、浮かばない。
恥ずかしくて顔を伏せれば、湯気があたって頬が
かあっと火照って来る。
「中尉はもう、体は洗ったのかね?」
いつもと代わらぬ口調で声をかけられても、
今のピーリスには振り向く勇気がない。
「いえ、まだ、これからです」
彼女の目の端に、泡をたくわえたスポンジと、
男の大きな手がちらっと映った。
「そうか…」
問われれば律儀に返事をし、決して出て行けとは言わない彼女の
丸まった小さな背中を、セルゲイは自分の体に引き寄せた。
「あ!」
湯の中でピーリスの体が浮き、仰向けにコロンと傾く。
そのままセルゲイの胸に背を預けるようにして、
小柄な彼女の白い体が、男の腕の間にすっぽりと収まった。
真っ赤になって身を固くしているピーリスの背後から手を回し、
セルゲイはスポンジを片手に握って、クシュクシュと泡を立てる。
「では、一緒に洗ってしまおうか」
赤く染まった彼女の小さな耳に唇を寄せて、
セルゲイは囁いた。
「そんな!いえ、あの、自分でっ」
「いいから」
スポンジを奪おうとするピーリスの手をかわし、
セルゲイはそっと、彼女の首筋にそれをあてがった。
「……っ!」
細い肩がぴくんと震え、ピーリスが首をすくませる。
- 90 :B.B.H.(00)3/11:2008/12/26(金) 22:50:29 ID:FHSOnfzJ
- くるくると小さな円を描く様に首から肩、そして背中がこすられる。
まるで子供にする様に腕をとり、肘から指の先、そして脇へと
スポンジが動く。同じ調子で泡に隠れた慎ましやかな二つの胸や
腹まで、丁寧に優しく洗われる。
恥ずかしいのは確かだが、本当に「洗う」だけに徹した動きに
意味の分からない安心感を得て、少しだけ、ピーリスは体の力を抜いた。
セルゲイの片腕が、ピーリスの太腿の下に差し込まれる。
背に男の胸がのしかかり、ピーリスは前屈みになる。
「あ…」
そのまま腿の下で、男の腕が持ち上る。
再び男に背を預ける格好でピーリスの膝が曲がり、足が浮いた。
泡の外にでた膝頭も同様にスポンジで洗われるのだろう。
そう思って油断した彼女の隙をつく様に、
セルゲイは丸い膝を、指先でぞわりとくすぐった。
「やっ…ん…!」
ちゃぷんと水音を響かせて、ピーリスが身をよじる。
男は無言で、そのまま膝から太腿へと指を遡らせる。
「えっ?!あ、あのっ、大佐、あのっ…あ…」
どう考えても、すでに体を洗う行為ではない。
そのまま腰骨の辺りまで指が這い、
今度は小振りな尻に向かって下って来る。
「あ、あ、やっ、大佐、あ…あのっあ、んっ」
ぞくぞくする様な快感が、白い皮膚の下を這いずり回る。
ピーリスの細い腕に、ざあっと鳥肌が立つ。
「寒いのかね?中尉」
両足の間の核心には触れず、セルゲイの指が尻の丸みを辿る。
「鳥肌が立っているが…」
しらじらしくそう言いながら、意地の悪い男は
耳や首筋に唇を寄せて吐息をかける。
「やっ!…ん、ち、違います…これは、ぁ…ちが、んぅっ」
耳を甘噛みしながら、セルゲイは無骨な指先を
太腿から腹、そして胸へと滑る様に移動させる。
下からすくいあげる様にして彼女の胸を手の中に包み、
親指を使って押し捏ねるようにその先端を揉みしだく。
「あっいや…っ!あ、ぁ、あっ!」
弱い所ばかりを攻められて、ピーリスの体が震えた。
顔が熱い。
頭がぼうっとする。
こんなところで。
こんな風にされるなんて。
これ以上されたら…。
「…ま、待って、下さい…あっ、あの、大佐っ」
「んん?」
唇を離し、彼女の体からそっと手を引きながら、
セルゲイは、気のない風を装った返事をする。
愛撫の手から解放され、肩ではあはあと息をしながら、
ピーリスは小声でつぶやいた。
「の…のぼせて、しまいます、から…私、そろそろ」
「もう、あがるのかね?」
背を向けたまま、ピーリスはこくん、と頷いた。
「…バスタオルを、取っていただけませんか」
背を向けたまま告げるピーリスに、
セルゲイが意地悪な追い打ちをかけた。
- 91 :B.B.H.(00)4/11:2008/12/26(金) 22:51:04 ID:FHSOnfzJ
- 「泡を流してから、だな」
「…あ、はい」
素直なピーリスはバスタブの泡をできるだけ体に纏わせながら、
おずおずと立ち上がった。
これから泡を流そうというのに、男の視線が気になって、
隠すために矛盾した行動をとってしまう。
シャワーヘッドに手を伸ばし、そこでふと、微かに首を巡らせて
背後のセルゲイを気にする。
「あの…大佐。そのままでは、顔にお湯がかかってしまいますが」
だから背を向けるなり何なりして、こっちを見ないでいてほしいと
暗に匂わせたつもりだったのだが。
「それもそうだな」
セルゲイは何の躊躇もなく、ザアっと湯の中から立ち上がった。
はっと息を詰め、ピーリスは咄嗟に顔を背ける。
セルゲイの腕が彼女を引き寄せ、後ろから抱きすくめた。
片手に握っていたシャワーヘッドが、背後の男に奪われる。
「た、大佐っ!」
悲鳴に近い声が、バスルームの中で大きく響く。
自分の声に驚いて、ピーリスはあわてて口を塞いだ。
「じっとしていなさい」
ヘッドの止水スイッチを押して、セルゲイはピーリスの体に
温かい湯の雨を振らせた。
「……っ!」
シャワーへッドが上下に動かされ、
全身に纏った泡がみるみる流され消えてゆく。
「あっ…や…」
自分の体を抱く様にして、ピーリスは
露になる肌を隠そうと無駄な抵抗を試みる。
その手をどけろとは言わないセルゲイだが、
湯にやわらかくなったピーリスの肌を、
シャワーを持たぬ方の手でいい様に弄ぶ。
背筋を指先でつうっとなぞってやると、
ピーリスの体がしなやかに反りかえった。
下へと降りて来たセルゲイの指が、
後ろから女の体の底をぬるり、とすくいあげる。
「やあっ!んっ!」
ビクンと跳ねる彼女から指を離し、セルゲイは
絡んだ粘液をわざわざピーリスの目の前にかざして、
ゆっくりと開いて見せる。
「君のだ…中尉」
気泡を蓄えた透明なゼリー状のそれは、
ピーリス目の前で、
開いた男の指の間に橋をかけるように粘り、伸びた。
- 92 :B.B.H.(00)5/11:2008/12/26(金) 22:51:35 ID:FHSOnfzJ
- 「いっ!…いや…ぁっ」
初めて見せつけられる自分の淫らな歓びの証に、
ピーリスはうろたえた。
そんな…では、大佐はいつも、これを、口に?
舌で、舐めて、音をたてて…。
「う、うそですっ…そんなっ」
股間を隠していたピーリスの手が、
後ろからセルゲイに掴まれ、強引に脇にのけられた。
「うそ呼ばわりとは、心外だな」
「え、あ!大佐…っ」
代わって勢いよく湯をふきだしているシャワーヘッドが、
彼女のそこにあてがわれる。
「やっ、あぅっ!」
ピーリスの鋭い悲鳴があがった。
足の間の狭い空間に注がれて水音がくぐもり、
じゅわじゅわと卑猥な音色に変化する。
「大佐ッ!あっとめて、とめてください、大佐!あ、あんっ!」
バスタブのフチに掴まり、水圧を避ける様に腰を引き、
体を折って、白い体が悶える。
幾つもの湯の筋が、ピーリスの敏感な所を容赦なく叩く。
「だめ…大佐…だめ、ですっ!!や、あっ!いやぁあ!」
セルゲイが少しだけヘッドを離してやると、
湯は叩くのではなく、局部一帯をざわざわと奏で始める。
「ん、あっ…は、っん…ん…っ!あ、あっ、ああっ!」
再び強く押しあてられて、強い刺激に肉芽が晒される。
セルゲイの操るシャワーに嬲られ、なす術もなくただ啼き、喘ぐ。
初めて経験する刺激と快感に、開いた小さな唇から
悲鳴にも似た鋭い吐息が上がりつづける。
眉根を寄せ、目をきつく閉じ、悩ましげに腰をくねらせる。
いかされる…。
このまま、
お湯でいかされちゃう…。
ぼんやりとそう思った瞬間。シャワーの湯が、ぴたりと止まった。
あてがわれていたシャワーヘッドが離れ、
同時に背後のセルゲイの気配もまた、離れるのを感じる。
「はっ、はあッ…は…、は…ぁ、あ…」
ガクリと頭を垂れ、バスタブのフチに手をついて
ピーリスは力の入らない体を支えていた。
助かったという思いと、漠然とした不安が、彼女の心を支配する。
後ろで再び、シャワーの音がした。
体を離したセルゲイが、自分の泡を流しているのがわかる。
「あがるのではなかったのかね、中尉?」
水音に混じる突き放す様なセルゲイの言葉に、
ピーリスは絶句する。
- 93 :B.B.H.(00)6/11:2008/12/26(金) 22:53:01 ID:FHSOnfzJ
- バスタブを掴む手が、震える。
解放されなかった快感が、恨みがましく体の中で暴れ、騒ぎ、
ピーリスの体をぞわぞわと蝕む。
あれほどシャワーで流されたはずなのに
新たな蜜がじわりと湧いて、奥からとろとろと溢れて来る。
水音が止まる。
シャワーヘッドを元あった場所にカタンと戻す音がした。
今のピーリスにはもう、裸の体を隠す余裕さえなかった。
ねだる様に尻を後ろに突き出して、目を伏せ、
冷めてくれない体の疼きに、切なげに喘いでいる。
震えるピーリスの背後から、セルゲイが肩を抱いた。
昂った男の熱いものが、彼女の腰に当たる。
「あ…」
ピーリスの唇が、戦慄いた。
羞恥と官能の狭間で震えている彼女の首筋を、
指先でそっとくすぐりながら、男が低く甘い声で、囁く。
「…言ってごらん、ピーリス」
ピーリスがビクッと首をかしぐ。
彼女の耳元に唇を寄せ、ふうっと吐息をかけながら、
セルゲイは更に促した。
「どうしてほしい…?」
彼女の潤んだ瞳が、薄く開いた。
「ほし…い……。たいさ…」
セルゲイの言葉尻にすがる様に
ピーリスの唇から、吐息まじりの渇望が漏れる。
「たいさ、が…ほし、い…」
消え入りそうな語尾で、たどたどしく、はしたない欲求を口にする。
「おねが…い、です…いつもみたいに……。おねがい…っ」
自分の言葉に昂りながら、小さな声を震わせて、ピーリスは正直に訴えた。
唇を首筋に滑らせながら、セルゲイが問う。
「…ここで?」
整えられた薄い口ひげにゾクリと肌を奏でられ、
ピーリスは声も出せずに、ただ頷いた。
「今、すぐ…?」
さっきよりもなお強く、ピーリスは頷く。
熱を持った彼女の耳元で、セルゲイが微笑む気配がした。
「キスは…どうする?」
「…キス……キス、も」
男に誘導されるまま、首を巡らせピーリスがねだる。
うつろな表情で、セルゲイを見つめ、誘う。
セルゲイは彼女を向き合わせると、無言でそっと、唇を重ねた。
- 94 :B.B.H.(00)7/11:2008/12/26(金) 22:54:48 ID:FHSOnfzJ
- 求めに応じても、セルゲイは決して深くは、しない。
わざと軽く触れるだけの、もどかしいキスをする。
ついばむ様にせわしなく、幾度も幾度も触れては離れて、
彼女を煽り、炙って、追いつめてゆく。
罠にかかったピーリスが、セルゲイを追って
少しずつ唇を開き顔をつきだせば、
意地悪く顎を引いてその求めをかわしてしまう。
「たいさ、もっと…深く…んっ…」
半開きの口の中で、焦れた彼女の小さな舌が
セルゲイを求めて淫らに動くのが見える。
普段の勇ましい彼女からは想像もつかない、
淫らで熱っぽい女の表情だ。
セルゲイは舌を伸ばし、彼女の口腔に侵入する。
ピーリスの舌先に、自分のそれを触れさせて、
からかう様に舐めてくすぐってから、唇を深く噛み合わせた。
ようやく与えられた深い口づけを逃すまいと、
ピーリスの腕がセルゲイの背に回ってしがみつく。
「っ…ん、ぅん、ふ、…ぁふ…んっ…」
キスの合間の息づかいに、彼女の昂った声が、混じる。
その声が、セルゲイの欲望を煽った。
彼女の体を引き寄せ、掌で体の形を確かめる様に
ゆっくりと撫でまわす。
下に指を伸ばして、茂みの奥に滑り込ませると、
彼女のゼリーは、すでにとろけたジュースに変っていた。
そのままくちゅくちゅと、ひとしきり弄ぶ。
男の手の動きに合わせて、腕の中の女が太腿をすりあわせ、身悶えた。
湯気でソフトフォーカスのかかった空間の中。
二人はしばらくの間、ひたすら互いの唇を貪りあった。
舌を絡ませ、吸い上げ、激しく、深く。
いやらしい音を立てて。
そっと彼女の潤みから指を引き離す。
濃厚なキスを交わしながら、セルゲイはピーリスを抱きあげて、
緩やかな曲線を描いて反り上がるバスタブのフチに座らせた。
唇を離し、見つめ合う。
男の大きな手が、ピーリスの滑らかな太腿を掴み、
ゆっくりと左右に押し開く。
「あ……」
挿入の期待感にピーリスが瞼を閉じ、喉を反らす。
乱れた息を隠そうともせず、男の来るのを待ちわびている。
そんなピーリスの姿をじっくりと目で楽しみながら、
セルゲイは自分の熱い昂りに手を添えた。
先ずは自身を誇示する様に、先端をそっと、彼女の潤みにあてがう。
「あ、ああっ…ん」
ただ触れただけなのに、ピーリスの体がピクリと跳ねる。
残酷な衝動が、セルゲイの胸に湧きおこった。
もう少し、焦らして乱したい。…狂わせたい。
- 95 :B.B.H.(00)8/11:2008/12/26(金) 22:55:54 ID:FHSOnfzJ
- セルゲイは彼女の谷間を遡る。
わざと入り口に向かわずに、シャワーの湯にさんざん嬲られ、
充血して固くなったピーリスの粒に、自身の先端を押しつけた。
「あ!やあああっ!大佐っだめぇ!」
押し込むと、彼女がぬるりと滑って逃げまわる。
セルゲイはそれを、自身の切先で執拗に追った。
捕らえて押し突き、くにくにと捏ねまわす。
ピーリスが激しく乱れ出す。
「たいさっ!あっ!そこっもう、だめっ!あっ!ああおねがいっ!」
鋭い刺激に耐えられず、彼女の腰が、くねり逃げる。
「いれてっ…ください、おねがいっ!中っ、塞いでっ!埋めてっ!」
泣きそうな声と表情で、ピーリスは初めて、男の楔を身の内にねだった。
激しく哀願する姿に、セルゲイの背筋にもゾクリと妖しい戦慄が走る。
さらにもう一声を欲して、セルゲイはしつこく女をなぞる。
互いの零すぬめりを使って。
「ああ許して!もうおねがいっ!たいさっ!いじわるしないでぇっ!」
初心な彼女にここまで必死にねだられれば、本望だ。
「すまんな…今、いく」
すがる彼女のこめかみや目元にそっとキスをしながら、
セルゲイがささやいた。
年甲斐もなく逸る気持ちを抑えながら、
セルゲイはできるだけゆっくりと、彼女の中に自身を沈めた。
「ピーリス…」
細い腰を掴んで拘束し、逃がさない様にじわじわと、深く、貫く。
「あ…あ、あ!…ああっ!」
待ちわびていた愛しい男の侵入に、子猫の様な声があがる。
セルゲイの形に添って押し開かれた、狭くて浅めな彼女の中は、
いつも以上にぬめり、温かかった。
セルゲイは獣じみた愉悦の息をつく。
ゆっくりと根元まで埋め込むと、そのまま
早いテンポで小刻みに腰を振リ始める。
貫き納めたままの姿勢でピーリスを揺らし、
振動で内から彼女を犯す。
「んっ、あっ、あっ、あっ…は…ぁっ…ん」
恥毛を擦りつける様にして揺らされるピーリスもまた、
拙いながらも腰を使ってセルゲイを迎える。
小さな体で懸命に、男の激しい欲望を受けとめようとする。
浮いた足を男の足にきつく絡ませ、求める。
男の刻む早いリズムに合わせて、あっ、あっ、という
甘い声があがる。
うわごとの様に、たいさ、たいさ、とセルゲイを呼ぶ。
首にかじりつく彼女の背を、頭を抱える様にして
セルゲイはさらにきつく抱きしめた。
- 96 :B.B.H.(00)9/11:2008/12/26(金) 22:56:29 ID:FHSOnfzJ
- 体を密着させて、互いの肌の匂いと温もりとを確かめ合う。
それぞれの耳元で、求める相手の荒くて熱い息づかいが響く。
痺れる様な快感が、繋がった場所から甘いさざ波となって
二人に押し寄せて来る。
高く、細くなるピーリスの悲鳴に合わせて、
彼女の中が別の生き物の様に淫微に蠢めきだす。
埋め込まれた欲望に、粘液で満たされた温みがまとわりつく。
官能的な女の内部に包まれて、徐々に自分の猛々しさが溶かされ、
呑み込まれてゆくのをセルゲイは感じた。
誘いの手を振りほどくかの様に、セルゲイは一旦、軽く腰を引いた。
「いや…抜か、ないで…っ!!」
置き去りにされると恐れたピーリスが、絶望的な声を上げる。
…抜くものか。
セルゲイは、最奥に向けて深く強く、打ち付けた。
ぐっと奥を押してから、再び小刻みに腰を振る。
「い…っやぁぁあああああっ!!」
ピーリスが、啼いた。
男に揺すられる度に注がれる細かい振動が、彼女を絶頂の淵へと追いつめてゆく。
「あ、あっ!たいさ、それだめっ!もう…もうっ!」
いやいやと激しく頭を振って、きつく、きつく、セルゲイにしがみつく。
「やああっああだめ!おねがい!も、動かさないでぇっ!」
迫り来る絶頂感に、いや、いや、だめ、と繰り返し叫び、
心の内でまだ来ないでと、自分の体に懇願する。
達する寸前の、ピーリスの癖だ。
「イっていいぞ…ピーリス」
彼女の変化を見て取って、セルゲイが最後のタガを外してやる。
掠れた声で、彼女の耳元で、囁く。
ピーリスの最後の理性が、崩れ落ちた。
首が、背が仰け反り「あ、あっ、ああ…」
足が、膝が、上がって「たいさっ…たいさぁっ…」
閉じようとする女の部分が、じいんと痺れて
「あぁっ!たいさああぁああ…っ!」
大きな快 感 の 波 に、呑 ま れ る… 。
「ーーーーーーっ!」
声にもできない悲鳴を上げて、ピーリスは達した。
男をくわえこんだ場所で、激しい肉の収斂がはじまる。
ビクッビクッとくり返される生々しい収縮に晒されて、
セルゲイが、唸った。
彼女の奥が、いつも以上に激しくセルゲイを攻めたてる。
さんざん焦らして悪戯をした仕返しだとでも言わんばかりに、
男を貪欲に吸い上げ、吸い尽くそうと淫らに蠢く。
セルゲイは腰を止めた。
彼女の施す襞の愛撫に身を任せ、背を反らす。
尻の筋肉が、固く引き締まる。
自分の腰をさらに押し付け、ピーリスの腰を強く、強く、引き寄せる。
欲望がひと際、大きく膨らむ。
引き絞り、内の白濁を一気に、潤みの中に放った。
- 97 :B.B.H.(00)10/11:2008/12/26(金) 22:57:40 ID:FHSOnfzJ
- 「はあっ…はあっ…はっ…はっ…あ…」
戻って来た聴覚が最初に捕らえたのは、
互いの荒い、息づかいだった。
「初めて、だな…」
繋がったままピーリスを抱きしめ、セルゲイが囁く。
「…?」
男の体に頭を預けたピーリスが、微かに顔を巡らせる。
とろけた後のうっとりとした表情でセルゲイを見上げる。
微笑みながら、男が呟いた。
「君の方から、あんなに…求めて、くれたのは」
うれしかったと告げるセルゲイに、
ピーリスの頬が、みるみる真っ赤に染まった。
「…今日の大佐は、いじわるです」
ふいっと顔を伏せながら、小声で控えめな抗議をする。
「嫌だったかね?」
「……やっぱり、今日はいじわるです」
言葉に詰まったピーリスが拗ねた様に言い返す。
「すまんな。そんな時もある」
笑いながら、男は再びピーリスの頭を自分の胸に抱き寄せた。
互いの肌が、汗と湯気とでしっとりと濡れているのを感じ合う。
「……離れたくないな」
セルゲイが呟いた。
「…私もです、大佐…」
今度は素直にそう答えると、
ピーリスはセルゲイの裸の胸に頬を擦り寄せた。
セルゲイの匂いに混じって、シトラスローズの香りがする。
幸せな匂いだと、ピーリスは思った。
----(終)-----
…そしてそのままポリネシアン・セックス。
無駄に長くてサーセン
- 98 :B.B.H.(00)11/11【おまけ(一ヶ月後)】:2008/12/26(金) 22:59:33 ID:FHSOnfzJ
-
「先月の水道料金が、いつもの倍近いんだが」
リビングで紅茶を嗜みながら、何気なくセルゲイがそう言うと、
向かいの席のピーリスがあからさまに動揺し、真っ赤になって俯いた。
「……その…シャワーは、ほどほどにな、中尉」
コホンと咳払いをしてそれだけ言うと、セルゲイは再び紅茶を啜った。
---(終)---
以上。お粗末。
- 99 :名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 03:31:33 ID:MW8ji/oG
- エロかった!GJ!!
おまけもいいね。
- 100 :名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:39:31 ID:+v+Romaq
- 保守
- 101 :名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 22:36:28 ID:Jdea9Wip
- >>99
供養つき合ってくれてTHX
よいお年を
- 102 :名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 01:18:27 ID:XYuIMPDo
-
「ごめん。」
とける白い息に、混じらせて体育館の倉庫で先輩は俯いた。
小窓から見える冬空は水色に澄んでいて、手をかけたポールは冷えていた。
*
「さる。いつまで落ち込んでんだよ」
角のスーパーへお使いに行くとジャージ姿の友人がいた。
隣の家に住む幼馴染だ。
「……うるさいな。誰がサルよ」
"卵1パック/牛乳2本(低脂肪の)"と書かれたメモを握り締めて、がっくりする。
人が落ち込んでるのにやめてほしい。
「勝利には関係ないでしょ。あたしが落ち込んでようと暗かろうと」
「んー。愛が寝てると朝が静かだよな」
「うるっさいなあ」
眠ろうとしても買ったばかりの携帯を無駄に見つめてしまって眠れないんです。
今までの時間に起きられなくて遅刻しそうになるのもしょうがないでしょうが。
賞味期限をチェックしつつ奥に手を伸ばして新鮮なのを引き寄せる。
よ、とパックの両脇に指を入れて籠に移した。
スーパー特有のBGMに特売タイムサービスのアナウンスがカットインした。
勝利が反応してパン売り場に去っていった。
忘れることにして、さっさとレジに並ぶことにする。
ひとつ向こうの台ではクラスメートのお母さんがレジを打っていた。
冬の外は寒い。
夕方ならなおさらそうで、黒い電線がやけにくっきり空に写っている。
マフラーに顔を埋めるようにして歩いた。
高めの位置で二つ結びにした髪が、頬にかかってちょっと邪魔だった。
ポケットには安全のためにとお母さんが持たせた携帯電話。
荻野部長とつきあうときに新しく買ってもらったのに無駄になってしまった。
――もちろん、振られたことはショックだったのだけれど。
(暫く跳び箱の影で、マットに伏せって泣いた。)
荻野部長が悩んでいたことを全く気づかなかったことに
もうどうしようもないくらいのショックを受けて立ち直れなくなった。
結局、あたしは子どもなのだ。
こんなに、自分のことで精一杯だっただなんて。
---------------
年明け早々ですが。
幼馴染のふたりで時々埋めネタに投下していたもの、
もう続きが思いつかないのでお炊きあげします。
- 103 :名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 11:16:32 ID:Uo1Xc/BM
- 保守
- 104 :名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 21:16:53 ID:hxVSQD9f
- >>102
幼なじみ萌えたよー
- 105 :名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 23:09:27 ID:iZG0u4BO
- ホッシュホッシュ
- 106 :名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 19:20:28 ID:GIRGX/wJ
- 保守
- 107 :名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:36:30 ID:PwMDszzs
- 「ね、アルノルト先生、なんだかごつごつしているでしょう」
「はい、いや、ええと……」
この状況でどう答えたものか。アルノルトは眉を歪ませて「なんとなくですが」と曖昧な返事をした。
視界は彼の使える主人の背中で遮られていた。彼女と同じ名前のバラ色、薄いピンク一色である。
柔らかく寄った皺まで美しい絹の生地がさらりと動いた。セシリアが振り向いたのである。
「なんとなくですか?」
ゆっくり、はっきり、おっとりした発音でセシリアが尋ねた。
小さな頭を傾げたときに長い金の髪が背中に流れ、セシリアを抱えるアルノルトの腕を擽った。
唇を引きつらせ、ますます硬直したアルノルトをじっと見おろすのは目尻の柔和に下がった小鳥のような目。樅の幹の色をしている。
アルノルトは彼女の眼差しを常々温かい素敵なものだと思っていたが、この至近距離だと話は違う。
彼はセシリアの顔から目を逸らし、自分の太腿に乗る小さなお尻を見、また慌てて目を閉じた。
「先生?」
「あ、申し訳ございません。ええ……いえ、痛くなんてありません。決して」
「そうですか。ありがとう。下ろしてください」
「はい」
心底ほっとして、アルノルトは少女の腰を抱いた。
猫を持つように(主人に対して失礼な例えだが)セシリアを床に下ろし、自分も大急ぎで椅子から立ち上がる。
彼女の座っていた太腿から、さっと熱が逃げてゆく。
体の前面にわずかに残ったぬくもりと重みの余韻、それから髪の甘い匂い。勘弁してくれ、とアルノルドは胸のうちに呟いた。
大体今の時間は詩文学の時間だったはずだ。
さあ今日はお嬢様は何分でお眠りになるだろうかと思いながら扉を開けたのが五分前のこと、彼女はアルノルトに仕事をさせてくれなかった。
開口一番こう言ったのだ。
『アルノルト先生、私のお尻ごつごつしているらしいの』
お母さまが昨晩仰ったのです。ええと、昨晩というのもお食事のときで、ええ、あらかた食べ終わったところなんですけれども。
そうそう、デザートのバニラアイスにかかったラズベリーソースが、(中略)、
それで、あなたは小さい頃お尻が薄かった、膝に乗せるとお尻の骨が当たって痛かったのよ、と仰られて。
『……なのです。先生、お膝の上に座らせていただいてもよろしいかしら?』
『よろしくありません』
いつもの要領を得ない長話を聞き流し、アルノルトは結論にだけ当然の即答をした。
セシリアは心の底から驚いた顔で、「まあ」と一言だけ発した。
これはあれだ。断られることを想定していなかった顔だ。
このあとはきっと不思議そうな顔になり、悲しそうな顔になり、泣きそうな顔になり――最後には花も恥じらう笑顔で、絶対にこう言うのだ。
『ありがとう、アルノルト先生。はい、どうぞ。私の椅子に腰かけてくださいね』
折れたアルノルトは胸中を見せない無表情で、瀟洒な花柄の椅子に腰かけた。
傍から見るとさぞや面白い絵であっただろう。無骨な青年が小さな椅子に座り、その上に華奢な美少女が腰掛ける、という。
ちなみに、教師たるもの教え子に嘘は教えない。
セシリアのお尻は丸くて小さいという事実は、アルノルトのよく覚える頭に鮮烈な体感として刻まれたのである。
- 108 :名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:37:11 ID:PwMDszzs
- クロフォード家の次女であるセシリアは御年十七歳。
それぞれ二つずつ年の離れた姉と妹がいるが、明晰揃いの姉妹の中で彼女だけは(いい意味でもその倍ぐらいの悪い意味でも)毛色が違っていた。
良く言えばおっとりと慎み深く清楚で大人しい。悪い意味では一言、ぼけている。
深窓の令嬢の世間知らずが行き過ぎたというレベルではないこともしばしばで、七歳の頃から彼女を知る家庭教師のアルノルトは、
諦め半分苛立ち半分、はみ出たところにどうとも表し難い妙な愛情を持ってセシリアに接してきた。
「ねえアルノルト先生、どうしてここは十二分七だなんて中途半端な答えになるのかしら?」
「正解です。良くできました」
「できました先生。答えは七です。私、七って好きです。アルノルト先生のお誕生日は七月七日ですし、私が初めてあなたにお会い……」
「間違いです。やり直して下さい」
「はい……」
数学の時間ならばこう。
「それより、先生の国の言葉で、愛してるってどういう発音だったかしら?」
「イッヒ・リーベ・ディッヒ」
「まあ嬉しい!」
「知りませんよ」
外国語の時間ではない。政治学の時間である。とにかく万事がこんな風で堪らないのだ。
アルノルトはスーツのズボンを引っ張った。
皺など寄っていないと分かってはいたが、まだ柔らかい感触の消えない太腿がどうにも収まり悪かったのだ。
詩を朗読するセシリアの肩越しに、ちょこんとした耳越しに、ふっくらとした頬を見る。
アルノルトは溜め息をついた。
セシリア本人に直接その容姿を褒めたことはないが――何と言えばいいのか分からない――心底思う。
こんなに可愛らしいのだから、中身がもう少ししっかりしていれば申し分なかった。
家庭教師として自分が不甲斐ない。嫁に出すのにも先々不安である。いやそもそも貰い手があるだろうか。
春を讃える言葉がアルノルドの耳に流れ込む。
仕事中のこと、口先だけはしっかりとセシリアのラテン語の発音を訂正するのを忘れずに、アルノルドはぼんやりと窓の外を見つめた。
色とりどりのバラと昨夜の雨に艶めく芝生、季節の花のアーチと噴水は小さくともおしゃれで凝っている。
この授業が終わったらテラスでお茶にしましょう、とセシリアが言っていた。
クッキーをつまみながら脈絡も取り留めもない長話をテンポ悪く自分に語りかけるセシリアを想像し、アルノルトは苦笑した。
『そう思いませんか? アルノルト先生』、柔和な頬笑みを浮かべ、小首を傾げて尋ねるセシリア。
今日も庭を散歩する時に手を繋ぎませんかとせがむだろうか。家庭教師離れをさせるために断り続けてもう三か月も経つのだが。
「アルノルト先生、どうかされましたか?」
は、と顔を上げ、アルノルトは自分の意識がここにあらずだったことに気がついた。
「申し訳ございません」
- 109 :名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:37:39 ID:PwMDszzs
- セシリアが小鳥のような目を瞬きさせ、失敗したアルノルトを物珍しそうに見つめた。
「庭に何か、面白いものがおありかしら?」
「いいえ」
きまり悪く姿勢を正し、アルノルトは腕を伸ばしてセシリアの持つ本のページをくった。
セシリア様、三行目からお願いします。言うと、彼女は首を振った。
「休憩にしませんか? 私、お腹が空いちゃいました」
普段ならば時計を見て一蹴するところであるが――アルノルトは眉を寄せた。
セシリアが膝の上に座ってから調子が悪い。そうですね、と低い声で答える。
「あの……何か気に障ることが?」
セシリアが白い指を伸ばしてアルノルトの服の裾を摘まんだ。
不機嫌さを隠しきれずにひと回りも年の違う主人に気を使わせたことが情けなかったが、セシリアの無垢な行動がまた微妙にアルノルトの眉間の皺を濃くした。
「いいえ」
「本当ですか?」
「はい」
優しげな眼差しでアルノルトをしばらく見つめていたセシリアは、だったら、と唇を動かした。
「お茶が済んだら、お馬に乗せてください」
散歩ではなく相乗りと来たか。
「お言葉ですが、セシリア様」
今度こそ、アルノルトはきつくたしなめることを堪えなかった。
「セシリア様は大きくおなりです。例え慣れ親しんだ私のような家庭教師でも、男の膝の上に座ったり、相乗りをしたりすることは控えるべきかと思われます」
「まあ。私ったら……」
「はい、どうか慎み深く思慮深く――」
「太ったのかしら? そんなに重かった? ごめんなさい、私気付かなくて……お馬さんが可哀想でしょうか」
溜め息を吐く。
「そういうことではありません」
ではどういうことなのでしょう?
セシリアがそう尋ねたがっているのが分かった。
茶色の瞳が怒られるのを待つ時のふるふる震える視線をアルノルトに注いでいる。
「いつか、いえ、もうきっと近いうちに、セシリア様はご結婚されます」
結婚、と口にした途端、妙な胸騒ぎが胸に飛来したのに気付かないふりをして、打たれたような表情のセシリアにさらに告げる。
「そんなときに、ほいほいと夫以外の男に慣れ慣れしくしてはクロフォード家の名に傷が付きます。そうでなくても、あなたが夫以外の膝の上で抱かれ――いや失礼、とにかく……なりません」
アルノルトの言葉を理解するため、しばし沈黙した後、セシリアは一言ひとこと、穏やかに吐き出した。
「男性の方と親しくなんてしたことはありません。私には……よく、分かりませんが。
結婚するのだとしても、アルノルト先生に優しくしてもらうことは、私はとても嬉しいのです。
嬉しくては、ダメなのでしょうか。アルノルト先生となら、アレックス様も問題ないとおっしゃるはずです」
「アレックス様?」
ここまで
- 110 :名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:38:22 ID:PwMDszzs
- アレックス様は彼女のフィアンセ
アレックス様の存在にショック受ける家庭教師
→ぼけぼけと「結婚したらどうしたらいいのか不安です」というお嬢様
「キスってどんなのですか?」
「こんなのです」
「セックスはどうすれば……」
「こうします」
→なんだかんだで思いを告げられずにいる家庭教師とようやく家庭教師が好きだった(性的な意味で)んだと気付くセシリア
(おしまい↓)
「私、思うのですが、アルノルト先生は私を攫えば良いのではないかしら」
「良くないです」
「では私がアルノルト先生に攫われますわ」
「それも一緒です、良くないです」
「ではどうすれば……私、あなたに汚されてしまいましたもの。もうお嫁には行けないみたい」
分かっていてしたことだが本人の口から汚されただの嫁には行けないだの聞かされるとやはり胸に来る。
とんでもないことをしでかすのだという自覚は最初からあったし、首も追放も覚悟の上だったが、
途方にくれたような、かつすっきりと泣きはらした目でわけのわからない提案を繰り広げるセシリアを前にすると後悔はとめどなかった。
はっきりと分かっていることは、セシリアが嫁に行くことをこのような卑劣な手段で遮るほど疎ましく思い、つまりよっぽど、自分はこのお嬢様のことが好きなのだということだ。
不幸せにはしたくなかった。どの口が言うのだと、自分でも思うけれども。
「ええと……ええと……」
駆け落ちしましょう。私の国に来なさい。
言いかけた言葉を噛み殺し、アルノルトの服の裾を摘む指を見た。少し蒸気した手は、逃がされることを恐れるようにアルノルトの視線からも逃げようとはしなかった。
「お父様に、言います」
目の前の真っ暗になるような感覚に耐えながら、アルノルトは静かに返事をした。
「……そうしましょう。嘘を吐くのは、絶対にいけませんから」
→「私この人と結婚する」って言うセシリア
→びっくりしたり呆れたり嬉しかったりなアルノルト
→父と婚約者涙目
→二人はいつまでも幸せにぼけぼけと暮らしましたとさ
めでたしめでたし
- 111 :名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:39:27 ID:PwMDszzs
- 主従スレの家庭教師×おっとりお嬢様というレスに萌えたので書き始めたけど
壊滅的に時間がないのとネット離れするのとで続きが書けそうにない
なくなく供養チーン
- 112 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 05:36:36 ID:QFrjatIo
- GJ!
ありがとう萌えた
- 113 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 08:52:16 ID:JIiNFbqL
- >二人はいつまでも幸せにぼけぼけと暮らしましたとさ
GJ!!
- 114 :名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:52:14 ID:YH50fzgL
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【ドラえもん】 ガチャ子の祟り 【ガチャ子】
,__ | ガチャ子、迷わず成仏してくれ http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1233718002/
/ ./\ \______________
/ ./( ・ ).\ o〇.. ヾ!;;l;::lilii|//"
/_____/ (´ー`) ,\ ∧∧ |;;l;;::|liii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナモナモ |;;l;;::||iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾ.. |;;|;l;::i|ii|
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(゙ ,,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
摩訶般若波羅密多心経
観自在菩薩。行深般若波羅密多。時照見五。
蘊皆空度。一切苦厄。舎利子色。
不異空空不異色色。即是空空。即是色。
受想行識。亦復如是。舎利子是。諸法空想。
不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中。
無色無受想行識。無眼耳鼻舌身意。
無色声香味触法。無眼界乃至無意識界。
無無明亦。無無明盡。乃至無老。
死亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。
以無所得故。菩提薩タ依般若波羅密多。
故心無ケ礙。無ケ礙故。無有恐怖。遠離一切。
顛倒夢想。空竟涅槃。三世諸仏依般若波羅密多。
故得阿耨多羅三藐三菩提。
故知般若波羅密多。是大神呪。是大明呪。是無。
上呪。是無等等呪。能除一切苦真実不虚。
故説般若波羅密多。呪即説呪日。
羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提娑婆訶。
般若心経
- 115 :名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 03:47:37 ID:XGWlWmgz
- ちょw
- 116 :息子×母【00】:2009/02/06(金) 21:47:31 ID:alc7XlmF
- やってる部分の描写だけだがお焚き上げ。
本スレ投下分の続きで没ネタ。近親相姦もの。
子熊ファンは読まない方が良い。
息子16歳位久しぶりに寄宿舎から帰ってきた設定。
その後に母親死亡、と考えてたので設定的にもNG。
---------------
「あ、ああ…あなた……んっ…ああ」
リビングから悩ましい声がする。
母さんだ。
父さんのシャツを胸に抱いて。
あの夜みたいに下着の絡んだ片足を
テーブルの上に載せて。
足を開いて。
自分の指で。
僕の中で、何かが弾けた。
リビングの扉を乱暴に開け放つ。
バタン!という音に驚いた母さんが
はっと目を見開いて僕を見る。
あわてて足を閉じ、スカートをおろしても、
もう遅いよ、母さん。
僕はベルトを外しながら、
ソファの上の母さんにのしかかった。
「あ、アンドレイ?!」
驚いた母さんがもがく。
僕は乱暴に母さんのエプロンをはぎ取り、
セーターの裾から中に手をつっこむと
胸の上まで下着ごと引き上げた。
柔らかそうな白い二つの丸い胸が
誘う様に目の前で揺れてこぼれ出る。
その片方に、僕は夢中でむしゃぶりついた。
「アンドレイ!!」
ヒステリックな叱責にも似た声。
だけど、それだけじゃない。
母さんの中の、女の怯えを感じて、僕は昂る。
なんとか体制を入れ替えて逃れようと
もがく母さんの太腿を片手で抱える様にして持ち上げる。
足の間に自分の身を割り入れて、僕は母さんをさらに
自分の体の下に引きずり込む。
「やめっ、やめなさいっ!アンドレイッ!!」
僕はズボンをおろして露にした自分の股間を、
母さんの大事な所にこすりつける様に押し当てる。
「!!」
わかるよね、母さん。
もうこんなに固くなってる、僕のモノ。
- 117 :息子×母【00】:2009/02/06(金) 21:48:00 ID:alc7XlmF
- 母さんのあそこに触れて
僕のはさらにムクムクと大きくなる。
片方の胸をジュルジュルと音を立てて吸い、
片手でもう一方のこりこりしている胸のてっぺんを
軽く捻るようにいじくると、母さんの体がビクッと震える。
唇をすぼめてもう片方の先端も吸い上げ、舌でコロコロと
弄ぶ。
「んあっ!…う…や、やめなさいっ!」
まだ抵抗するの?母さん。
母さんのアソコ、どんどん濡れて熱くなって、
押し付けた僕のをヌラヌラにしてるのに。
僕は固くなった自分のモノで母さんのアソコを探る。
入り口の辺りに僕のがひっかかって、ほら、
もうヌルヌルすぎて、このまま僕のが入っちゃう。
「あ、ああ!だめ!だめよ、アンドレイ!挿入れちゃだめっ!」
できないね。
僕はゆっくりと、母さんの中に自分のモノを突き立てる。
「あ、あ、あああだめ、だめ!」
ぬぷっという音がしたの、聞こえた?母さん。
「やめて、お願いだから!アンドレイ!やめてぇ!」
何言ってるの。
母さんの体、僕を受け入れてくれてるじゃない。
あったかくて、ぐちょぐちょで、優しく僕に吸い付いてくる。
僕の、もう根元まで…きっちりと…ねえ。
「…欲しかったんでしょ?ここに」
思わず声に出して語りかると、母さんが息を呑む気配がした。
僕は勢いづいて言葉を続ける。
- 118 :息子×母【00】:2009/02/06(金) 21:48:25 ID:alc7XlmF
- 「父さんが…任務任務で構ってくれないから…自分でしてたんでしょ?」
「あ、アンドレイ、それは!」
「ならいいじゃない、僕が父さんの代わりに」
言いかけた所で、パアンという音と共に頬に衝撃が走った。
叩いた手をかざしたまま、燃える様な目で僕を睨んで、
母が激昂する。
「あんたなんかに父さんの代わりができる訳ないでしょう!!」
僕の中で、
それまでの甘い熱気の様な物が、
すーっと引いていった。
冷えてゆく頭で、
僕はかつてこのリビングで見た光景を思い出す。
あの時の父さんの、腰使いを。
僕は無言で、記憶の中のその動きを
自分の体を使って再現しはじめた。
あのリズムで。
抜きと深さで。
打ち付けて。
離れて。
母さんの中が、怯えた様にひくんっと震える。
僕の下で、母さんがあからさまに動揺しはじめたのがわかる。
そうさ。
母さんはあの時
この動きで狂わされてたんだ。
ならば同じ動きで…僕だって…。
「あ、あ、いや…!だめ!や、やめなさ…あ、アンドレ…ああ」
やめないよ母さん。
あの時見たいに狂って。
僕でイクまで、やめない。
僕はあの時に見た父の動きを思い出す。
ときどきリズムを変えて
ゆっくり深く突いて
とどまって
そして今度は
早く
浅く
腰を振って
また深く深く突き上げて
そのまま奥をえぐる様に
腰をグラインドさせて
それからまた
早く
浅く…
忘れようとしても、
脳裏に灼きついて離れずに、
今までさんざん瞼のウラに浮かんでは
夜中に僕を悩ませ続けた、あの光景を再現する。
正確に。この目で見た、父の動きそのままに。
- 119 :息子×母【00】:2009/02/06(金) 21:48:45 ID:alc7XlmF
- 「やあっあ、あっ!ああいや!あ、ああぅっ…ふ、うっ、くうぅんん!」
感じまいとしてるんだね。
声を一所懸命堪えて。
真っ赤な顔して。
「はっ…ああっ!んっ…くはっ!あっ…ぁんん!うぅ…ん、んやっぁ…!」
かわいいよ母さん。
悔しいの?
父さんじゃないのに父さんと同じ動きの
僕で感じちゃうのが、悔しいんだね?
でも…目を閉じちゃったらますいんじゃないかな。
「はうっ!!あはぁあああっだめ!やっ!
やああああんっ!あぅう!っんああああ!」
ほら。
視覚が消えたら
記憶の中の父さんそっくりな僕の動きで、
ますます感じちゃうだけなのに。
「あああっ!だめぇぁああ!もっやあああん!ふぁんっ!はあんっ!」
母さんの中がどんどんグチュグチュ、
ドロドロになってく。
ああいい、気持ちイイよ、母さん。
僕が動くたびに、キュウキュウ締め付けて
ヒダ襞が蠢きながらぴたぴたと吸い付いて
撫でて、奏でて、擦り上げて…。
気持ちイイ。
父さんは、これを独り占めしてたんだ。
こんなに気持ちイイ母さんのここを。
独り占めしながら、寂しい想いをさせてたんだ。
父さんは酷い奴だ。
母さん、ね、そうだろう母さん。
僕は夢中で腰の動きを加速させる。
「はあうう!やあっ!ああっ!ああんっ!ああいいいっ!い、いあああ!」
限界なんだね、母さん。
気持ち良くなって。もっと。感じて、イって!
- 120 :息子×母【00】:2009/02/06(金) 21:51:35 ID:alc7XlmF
- 「イって…!母さんっ…!僕、でっ!イって!母さんっ!」
「あ、あ、あああ赦して!あああああっ………ッ!!!!!」
母さんの体が、僕の下で強ばる。
きゅううんと僕を締め付けてから
ビクンビクンと母さんのアソコが
リズミカルに収斂する。
「あ、ああ!母さんっ!僕もっ…イク…ッうううッ!!!」
母さんにぐりぐりと腰を押し付けながら
柔らかな肉の海の中に射精する。
ビュクン、ビュクンと繰り返し、幾度も。
-----------------------------------
で、このあと母は
「無かった事にするけれど今は一緒にいたくない、
お願いだから、今日はもう寄宿舎に帰って」という。
息子はすごすごと立ち去る。
息子はさすがに後悔、だがこんなことになったのは
母にさんざん寂しい想いをさせた父がなにもかも全部悪いんだと
思い込もうとする。
そのすぐ後で赴任先で母は死亡。
見殺しにして帰ってきた父に、息子は自分の罪悪感を
隠す様に激しく叱責、父に初めて殴られる。
そして本スレ投下分の最後のシーンへ。
貶めるつもりはなかったのだが…結果的にひでえ奴になったしまったのと
本編見てたらファンがあまりにも気の毒でその意味でも没。
失礼しました。
- 121 :名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 19:55:19 ID:X2fYZpGM
- ナイス投げ
元ネタ知らないけどエロかった
- 122 :名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 16:21:26 ID:DPYRvqIR
- ひたすらエロい
GJ
- 123 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:25:04 ID:06eHNwpT
- いつか必ずこんな日が来るとわかっていた。
だけど見ない振りをしていた。知らない振りをしていた。
逃げようともせず、避けようともせず、立ち向かおうともせずに。
だからこれは必然。
いつものようにバイトを終え、自宅でつまらない笑いを流しているテレビ番組を茫洋と眺めながら、漫然と過ごしていた夜。
来訪者を告げるチャイムの音に促され、けだるい体を動かしながら、開いた扉の先に――
「……久しぶり」
彼女の姿があった。
好きだった女性。
胸を張って、好きだと言えた女性。
好きだと言って、隣にいてくれた女性。
もう俺の隣に並ぶことはない、一年前に別れた最愛の人。
俺は驚きに目を見開いて、彼女の姿を映す。突然の出来事に頭が追いつかない。
そんな俺に対して、彼女は柔らかな表情を崩さない。まるで昔みたいに。
少し冷たい風が吹き、彼女が一瞬身を震わせる。
俺はようやく落ち着いた頭で、これからどんな顔でどんな言葉を掛けるべきか模索するが、思い浮かべた全てが的はずれなような気がした。
結局俺は無表情で、選択を保留した。
「取りあえず入れよ」
今までのように。
彼女――新山なつきと出会ったのは、5年前の春。
「ね、シャーペンの芯持ってない?」
講義で偶然隣の席に座った彼女にそう尋ねられたのが、始まりだったと思う。
それから何度か話すようになり、友人になり、恋に落ちた。
お互い初めての恋人で、何をするのも手探りで、一歩ずつ、でも確実に進んでいった。
俺は彼女のくるくる変わる表情が好きで、彼女は俺の感情がわかりやすい顔が好きだと言った。
「チヒロってさ、考えてることがす〜ぐ顔に出るよね。隠し事とか出来ないタイプ」
「そうか? 『お前は無愛想だ』ってよく言われるんだけど」
「初めはね。慣れちゃえばもう手に取るようにわかるよ。チヒロくらい素直な人も珍しいよね。かわいいかわいい」
「こら、ペット扱いすんな」
春のひだまりの中で、彼女の身体を腕に抱きながら、他愛ない話を睦み合う。
それは確かに幸せな時間だった。
いつまでも続くと思っていた。根拠もなく思っていた。
- 124 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:26:26 ID:06eHNwpT
- 「ありがと」
俺が用意したクッションの上に行儀良く正座して、彼女は差し出された紅茶を受け取った。
カップを両手で包み込むようにしながら、ゆっくり口に運ぶ。
二、三度喉を動かしてから、彼女はかすかに顔をほころばせた。
「私の好み、まだ覚えてたんだ」
砂糖はいらない、ミルクは多め。それが彼女の紅茶を飲むときのスタイルだった。
「他にそんな飲み方をする奴は知らないからな」
答えて、自分のカップを傾ける。もう桜の咲く季節だというのに、今日はやけに冷える。
風が強いのか、時折窓が音を鳴らした。
彼女は一年前とほとんど変わっていなかった。いまだどこかあどけなさを残した顔も、カップの縁を撫でる仕草も、人懐っこい笑顔も。
ただあの頃と比べて、背中まである髪がもう少し伸びていた。
「それにしても、相変わらず雑誌だけは片づけないのねー」
「別にいいだろ。他はちゃんとしてるんだし」
俺の反論に、彼女はむっと眉をひそめる。
「部屋が汚く見えるよ」
「退廃的な雰囲気が出て良いと思わないか?」
「全然」
ばっさりと切り捨てられる。相変わらずの物言いに、ほっとしたような安堵の息が漏れた。
「でも」
彼女がいつの間にか、俺と同じような表情を浮かべていた。
「元気そうで、安心した」
猫みたいに目を細めて、微笑む。俺は急に気恥ずかしくなって、その瞳から視線を逸らした。
彼女には俺の感情の変化などお見通しだけど、それでも誤魔化すように言葉を紡ぐ。
「まぁ、な。お前の方はどうなんだ?」
「2回くらい風邪を引いたけど、それくらいかな。寝込んだりもしなかったし……あ!」
突然何かを見つけたような声を上げて、彼女はあらぬ方向を見た。
目線を追うと、部屋の隅に鎮座してあるオーブントースターに辿り着く。
白い色で、少し小さめのトースター。
「まだ使ってるんだ、これ」
懐かしさを滲ませた声音で、彼女が呟く。
それは初めて二人でお金を出し合って買った物だ。
全体的に薄汚れて、ところどころ塗装が剥げたり焦げたりしているけど、それでも二人が一緒にいたことの証だった。
「どっちかと言えばオブジェとして活躍してるけどな」
「それ全然使ってないってことじゃないっ。朝はパン派なんだから、ちゃんと焼きなさいよ」
「いやほら、面倒だし」
「もー、変なところでずぼらなんだから。おねーさん心配」
「同級生だろうが。二ヶ月生まれが早いだけで年上ぶんな」
そんな他愛ない話をしていると、今の俺達の関係が嘘のような気がしてくる。
別れたなんて事実はなくて、一年間の溝なんて存在しなくて、そんなのは全部俺の思いこみで。
今も変わらず彼女は俺の元に用もなくやってきて、二人で食事したり、テレビを見たり、くだらない冗談を言い合ったり。
たまにどこかへ出かけて、遊んで、デートを楽しんで、いい雰囲気になって、キスをして、愛し合って。
記念日にはプレゼントを贈り合って、来年も一緒だねと、身を寄せ合う。
だけど。
- 125 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:27:14 ID:06eHNwpT
- 「そういやさ、最近どう?」
「どうって……普通」
「そんなんじゃわかんないわよ。もっと具体的な話を求めてるの」
「具体的って何を喋ればいいんだ」
「……例えば…………彼女が出来た…………とか、仕事が忙しいとか」
俺達は、別れたんだ。
「彼女なんて出来る気配もないよ。仕事は……」
一瞬言い淀んだが、知られても構わないだろうと、続ける。
「辞めた」
「……そっか」
彼女は怒りもせず理由も聞かず、ただ静かな声で目を伏せた。その何も触れない、気を遣ったような態度が胸に痛みを与える。
しかし我慢できないほどの苦痛ではない
なごやかな雰囲気が重いものに変わると、先送りにしていた疑問が急速に浮上してくる。
彼女がここに来た理由。何故このタイミングなのか。そして
彼女に新しい恋人はいるのか。
考えた瞬間、叫びだしそうなほど胸が荒れ狂う。つまらない、どうしようもない嫉妬。
俺はそれをどうにか押さえ込み、何でもないを装って彼女に同じ問いを返す。
「そっちはどうなんだ?」
彼女はしばし悩むかのような素振りを見せてから、穏やかな笑みを浮かべた。
「色々大変だけど、大体うまくいってるかな?」
気が狂うかと思った。世界がぐらぐら揺れ、胃と肺が鷲掴みにされる。
しかしそれも数秒で収まり、虚脱感と落胆と、泣き出したくなる気持ちだけが残った。
「そうか……」
彼氏、いるのか。まぁ彼女、器量はいいし性格だって明るいし、当然だよな。周りの男が放っておくはずがない。
別れる前、職場の同僚からしょっちゅう誘われて困ると言っていたし。
いや、そもそも俺は何を期待していたのだろう。俺は彼女にとって、昔の恋人。それだけでしかないのに。
「えっと」
祝福しようと口を開く。だけど意味のある単語にならない。
『よかったな』も『幸せに』も、とてもじゃないが言えそうになかった。
結局沈黙してしまい、静寂が部屋を支配する。
喉はからからに渇いているのに、飲み物に手を付ける気にはならなかった。
もう既に空になったカップの縁を手でなぞっていた彼女が、ぽつりと漏らした。
「引っ越し、しようと思うんだ」
顔を上げ、俺の目をしっかりと見据えて、今度ははっきりと告げた。
「この街を出ようと思うの」
どうして別れてしまったのか。
切っ掛けは些細なケンカだった。
お互い仕事が忙しくて、会える時間も学生時代とは格段に減って、気持ちのすれ違いが起きた。
意固地になって、謝ることもせず、ただ時間だけを無為に過ごした。
切っ掛けはケンカだけど、多分それは全ての元凶じゃない。
学生時代だってケンカはした。些細なことで意地を張ったときもあったし、口を利かないときだってあった。
5年近く付き合って、うち2年は半同棲状態。これだけ長く一緒にいれば、ケンカだってする。
でも学生時代は会える時間が多かった。口を利かなくても顔を合わせていれば、いつの間にかわだかまりは解消していた。
それに絶対に譲れない、受け入れられないという理由で衝突したことは一度もなかった。
俺達はきっと、甘えていたのだろう。
そうやって二人で一緒にいて、いつしか何も言わなくても相手の望むことがわかるようになって、
わかったつもりになっていて、わかってくれていると信じ込んで。
必要な言葉を口に出すことさえ忘れてしまった。
俺達はきっと、まだ大人になれていなかったんだ。
- 126 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:29:04 ID:06eHNwpT
- 「これはどうする?」
「うーん、捨ててもらっていいよ」
「買ってきたCDは? 三枚くらいあるけど」
「それもいい。たまには聞くでしょ?」
なし崩し的に置いてあった彼女の私物を、二人でひとつひとつ処遇を決めていく。
まるで遺品整理のようだった。
遺品整理、か。
その言葉もあながち間違いではないだろう。ここにあるのは恋の残骸だ。
こんな詩的で格好付けた表現は気恥ずかしいけど、まさしくそのものなのだから。
「オーブントースターは?」
少しだけ彼女の動きが止まった。窺うようにこちらを見上げ、恐る恐ると言った口調で尋ねる。
「いらないって言ったら、捨てる?」
「多分な」
置いておくには、辛すぎるから。
「……じゃ、もらっとく」
逡巡のあと、彼女はそう答えた。
「わかった」
付けっぱはなしのコンセントを引き抜いて、輪ゴムでまとめる。
持ち上げたら塗装の剥げた部分がザラリとした手触りを返してきて、年月を感じさせる。
押入から引っ張り出したスポーツバックに入れ、彼女のハンドバックの隣に置いた。
「郵送してくれないの?」
「セルフサービス。小さいし軽いから、持って帰れるだろ」
「けち」
彼女は子供のように頬を膨らませた。以前はそれが楽しくて、わざと意地悪をしたりした。
でもそんな思い出も、恋の残骸のひとつなんだろう。
「このバックも、向こうにある俺の物も、そっちの勝手にしてもらって構わないから」
「うん」
彼女が頷く。
これで終わりだった。
これで全てだった。
彼女の物も思い出も部屋中に溢れていて、どれだけ捨ててもきりがないと思っていたのに。
たった小一時間程度で、全てが終わった。
俺も彼女もじっと立ちつくしたまま、指先ひとつ動かさない。
彼女は何を考えているのだろうか。
以前は手に取るようにわかったそれが、今は目隠しでもされたように少しも見えない。
まだ知りたいと、望んでいるのに――
- 127 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:29:59 ID:06eHNwpT
- 「――――っ」
どちらが漏らした吐息だったのか。突然の彼女の行為に俺は反応出来ず、思考すらも止められた。
俺の身体に、彼女の両手が回されていた。懐かしくて愛おしい感触。
ふわりと揺れた彼女の髪の香りが鼻腔をくすぐって、忘れていた感覚を叩き起こす。
「キス、して」
途切れ途切れの囁きが耳を打つ。その声には甘えも妖艶も無く、懇願しているような必死さだけがあった。
「ね、キス、しよう」
彼女の望みに応えたかった。抱きしめて、唇を奪って。自分の願いを叶えたかった。
でもそれだけじゃ俺はきっと止まらない。最後まで彼女を求めるだろう。
だから。
「やめよう。そういうのは」
受け入れなかった。
俺の好きだった彼女は、優しくて、意地悪で、意地っ張りで、時々甘えたがりになって。好きな相手には、正面から向き合う人だから。
彼女の隣には、今は違う人がいるから。
抱きしめるのは、もう俺の役目じゃない。
「……そっか」
背中に回された手がすっと離れ、暖かな体温が消えた。彼女は一歩下がって、微笑む。その顔は、泣き出す寸前に見えた。
「あと、これ返しておくね」
差し出された手のひらの上には、銀色の指輪が乗せられている。
それは俺が彼女に贈ったペアリング。
「持っておくのも捨てるのも、出来そうにないから」
幾度かの躊躇いの末、腕をゆっくり伸ばして受け取る。硬質な感触が震える指先から伝わってきた。
「じゃあ」
「うん」
小さなハンドバックと不似合いなスポーツバッグを持って、彼女は長い髪を翻す。一歩一歩、遠ざかっていく。
俺は石のように固まったまま、何も出来ずに見送るだけだった。
扉が閉まり、彼女の香りが部屋から消える。
手のひらに冷たい銀色だけを残して。
- 128 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:30:57 ID:06eHNwpT
- この指輪をプレゼントしたのは、付き合って2年目のこと。彼女が頻繁に俺の家に泊まるようになった頃だった。
彼女の誕生日プレゼントを考えていたときに、ふと思いついたのだ。
もし指輪を贈ったら、彼女はどんな顔をするだろう。
きっと驚きに目を開いて、それから最高の微笑みを見せてくれるに違いない。想像するだけで、自然ににやけてくる。
次の日から俺は必死でアルバイトをした。
彼女ならどんな金額の物でも喜んでくれるだろうが、高価であるほど俺の想いの深さを表せるという単純な思考からだった。
それに、彼女に贈る物は自分の稼いだ金で買いたかった。
順調に仕事はこなせていった。
しかし普段と違う様子を見せれば必ず目に留まる。というか俺は彼女に隠し事は出来ないのだ。
不自然な行動に疑念を持った彼女に問いつめられ、事はあっさり露見した。
同時にロマンティックな演出も企画倒れが決定した。
「だったらさ、こうしようよ」
こっそりと進めてきた計画が水の泡となり再び苦悩を始めた俺の手を取り、彼女が提案してきた。
「せっかくだから、ペアリングにしよ。二人で同じのを買って、お互いに贈り合うの」
それじゃあ誕生日プレゼントにならないと反論した俺に、
「私が買う方はチヒロの誕生日プレゼントだよ。
それで、ふたりの誕生日のちょうど間の日に交換しよう。何の日だったか覚えてるよね?」
忘れるわけがなかった。それは俺達が恋人同士になった日。幸せの第一歩を踏み出した日だった。
「ね、いいでしょ?」
反対する理由など無かった。俺の考えより遙かに良質のアイデアだったのだから。
そして当日。
近所の公園で、俺達は向かい合っていた。本当はもうちょっとロマンティックな舞台を用意したかったのだが、
『気取った場所よりも、普段行くような所にしない? そっちの方が、そこを通るたびに思い出せるから』
という彼女の意見により、自宅から徒歩10分のここに決定。
せめて夜ならば噴水の効果で少しは幻想的になったかもしれないのに。
まぁこれだけ天気がいいのに俺達以外に誰もいないので、良しとするか。
咳払いをひとつしてから、改めて彼女を視界に収める。彼女は両の手を後ろで組んで、俺をまっすぐに見つめてくれている。
ポケットの中から指輪を取り出し、手渡そうとしたところで動きが止まった。
……どういう風に渡そう。
プレゼント包装をしているから、そのまま渡せばいいのか? それとも直接指輪だけを渡す?
こういう場面ってドラマとかでは見たことはあるけど、あれは大体がプロポーズシーンだったような。
プロポーズってちょっと待て結婚はまだ早くないか? いや違うだろ俺。
他のみんなはどうしてるんだ? ああ詳しく話を聞いておけばよかった。
焦れば焦るほど、思考が八方塞がりになっていく。
時間だけが無為に過ぎていき、いい加減彼女も呆れてるんじゃないかと思いつつ目を向けて――その姿に胸を突かれた。
ずっと彼女は待ってくれていた。
今の俺の心中などお見通しだろうに、それでも俺を信じて、瞳に俺だけを映して、変わらない優しい笑みを浮かべて待っていてくれた。
気持ちがスッと楽になる。憑き物が落ちたように体が軽くなった。
そうだな。他人がどうであろうと、俺達は俺達なんだから。
格好悪くても、想いを伝えられればいい。
- 129 :ペアリング:2009/02/14(土) 18:32:08 ID:06eHNwpT
- 俺は直接指輪を手に乗せ、
「誕生日、おめでとう」
差し出す。彼女の表情がゆっくりと微笑みに
「う〜ん、ちょっと物足りないかな」
「は?」
変化せずに、代わりに紡がれたのはそんな言葉だった。
物足りないって何が? 指輪? というかこれ選んだの彼女だったよな?
疑問がぐるぐる頭を渦巻く。混乱状態の俺を見かねてか、彼女が助け船を出してくれる。
「おめでとうとかじゃなくて、恋人ならではの言葉が欲しいな。心がキュンってなるようなやつ。
あと回りくどいのじゃなくて、直接的なのを希望します」
えらく注文が多い。というか何を言わせたいのか読めてきた。
涼しい風がふわりと吹いて、木々の葉を揺らす。あぁ、もうこんな季節なんだな。
「……………………言わなきゃ駄目か?」
「だめ」
清々しささえ感じられるほどの即答だった。追いつめられた俺は、黙り込んで目を逸らす。
彼女の望む台詞を持っていないなんて事はありえない。それどころか、いつもいつも思っている。
しかし実際に口に出すのは気恥ずかしさが残るのだ。付き合って2年も経つのに未だに恥じらう俺は、やはり情けない男なのだろうか。
「言ってくれなきゃ伝わらないこともあるし、伝わっててもやっぱり言葉にして欲しいときだってあるよ」
俺は顔を上げ、語り始めた彼女に再び視線を合わせた。
「多分こうだろうなーとか、そうに違いないって思ってても、もしかしたら全部私の想像でしかなくて、
全然違ってるんじゃないかって、怖くなったりする。
だから、言って欲しいんだ。抱きしめてくれても伝わるけど、言葉にしてくれたらもっともっと伝わるから。
いろんな方法で、いっぱい伝えて欲しいから」
彼女はそこで、まっすぐ俺を見上げた。
「チヒロの口から、聞きたいな」
あぁ、薄々は気付いていたが、俺はとんだ馬鹿野郎だ。
彼女の想いをまったく察せられず、自分の変な見栄のことしか考えていなかった。本当、情けない。
でもそんな情けない奴の言葉を、彼女は待っていてくれているのだから。
俺は一度きゅっと指輪を握り、大きく深呼吸して、彼女にまっすぐ向かい合って、
「好きだっ」
告げた。
心の奥底まで占めている、大切な大切な気持ちを自分の口から伝える。ただそれだけで。
「うーん、もう一声っ」
「も、もう一声っ?」
「ほら、私って欲張りだから」
「……………………愛してるっ!」
「うんっ。私もチヒロのこと、愛してる」
彼女が最高の微笑みを見せてくれた。
-----------------------------------
このあと
ヒロインを追いかけて「やっぱり好きだ」と告白、
ヒロインも同じ気持ちだと返す。
新しい恋人云々は主人公の勘違いで、ヒロインはずっと主人公を忘れられなかった。
ペアリングはまたお互いの指へ。
こんな感じになる予定だったが、詰まった。
2年以上止まっているので焚き上げ。
- 130 :名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 19:27:58 ID:bxG4SGzd
- GJ!これは良い投げ
おもしろかった
- 131 :名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 00:54:19 ID:ANul1bej
- GJ
描写がいいね。ひきこまれた
ハッピーエンドらしいので安心したよ
- 132 :名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 17:39:18 ID:eukXZ1zX
- GJ,俺には書けないタイプの話なんで純粋にうらやましい。
というわけで、俺もお焚き上げ。
二度目のクリスマス遅刻の上、中で使うネタをほかの話に転用してしまったりで、
いよいよお蔵入りだと判断。
- 133 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:41:28 ID:eukXZ1zX
-
なんというか。
火が消える瞬間というのは、命が潰える瞬間のように見えてしまう。
なんてな。
ガラにもなく、おセンチなこと考えちまったよ。
やっぱ人間、死ぬ間際ともなると、感傷的になるのかねぇ。
青年・青柳崇(あおやぎ たかし)は、火の消えた暖炉を眺めながら、そんなことを考えていた。
ここは、吹雪荒れ荒ぶ雪山の、孤立したロッジの中。
しばらく前まで部屋を暖めていた暖炉の炎も、燃やすものを燃やし尽くし、つい今し方その小さな火を潰えさせた。
その後の崇(たかし)の体温を保つものは、着ている服と、このロッジに残されていた毛布のみだ。
それ以外のめぼしい布は、暖炉の火を保つためにくべてしまった。
そとの吹雪はもはや嵐とも呼べる勢いで、ほんの数メートルの前進すら許さぬ勢いで荒れ狂っている。
いくら山の天気は変わりやすいとはいえ、これがあっさりと止むような気配は微塵もない。
さてでは本当に、完全に孤立した場所なのだろうか、ここは。
残念ながら、そうであるといわざるを得ない。
このロッジは、とある金持ちの持っていた別荘の一つ。部屋数もそこそこ、ヒーターなどの暖房設備も充実していたし、
通信機器も漏らさず揃えられていた。
緊急時の移動手段として、数台のスノーモービルも保持していた。
しかしそれらは、もういずれもなく、または機能を失っていた。
崇の他に人間は? と問われれば、彼一人であると答えるしかない。
死んだ人間は死体であり、崇の周りに散乱する多数の死体は、人数には数えることが出来ないからだ。
つまり彼は、吹雪荒れ荒ぶ雪山の、孤立したロッジの中、たった一人で命をつなげているのだ。
いったいいかなる事情があって、今がどういう状況なのか、もったいぶるようなものでもないので、簡潔に説明する。
- 134 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:44:22 ID:eukXZ1zX
-
青柳崇は、ヤクザである。
背が高く、喧嘩慣れしたそれなりの肉体の持ち主であり、無口ではあるが冷たい表情で相手を威嚇できるクールタイプのヤクザだった。
少し前に二十歳を過ぎた年齢である彼、組の中での立場はといえば、10代の悪ガキ達をまとめる役割が与えられてはいるものの、
組織としてはまだまだ下っ端である。
そんな彼が、この数日、とある金持ちのボディガードとして駆り出され、こうして雪山のロッジへの遊興に付き合わされていた。
そこに、金持ちに敵対するグループからの襲撃。
崇をはじめボディーガード達は懸命に応戦したが、残念ながら敵の数が多すぎた。
激しい銃撃戦の後、崇達は全滅した。
もちろん崇は生きて・・・この時点では、の話であるが、生きている訳なので、全滅という言葉はふさわしくないのだが。
彼は、・・・要領よく、死んだ振りをしていた。
崇はヤクザではあるが、これといって下衆な性格をしているわけでもなく、所属する組に対する忠誠心が高いわけでもない。
なぜ彼がヤクザになったのかといえば、強いていうならば行き場もなくふらふらとしていたらいつの間にかヤクザになっていた、というだけなのだ。
血生臭い争いの時間は過ぎ、雪山のロッジに静寂が訪れた。
死んだフリを続けていた崇は、撤収する集団に混ざり損ねた。なもので、連中がロッジのヒーターと通信設備を破壊し、
残されたスノーモービルからすべての燃料を抜いていくなどといった、そつのない手際を感心しながら眺めているしかなかった。
仕方なく、歩いて脱出しようと出てみたものの、次第に天気が荒れ、ものすごい嵐となった。
なんとかロッジに戻った崇は、そこにしつらえられていた暖炉に火をともし、燃やせるものをかき集め少しずつそれをくべながら嵐が収まるのを待った。
しかし、一向に天候が回復する兆しを見せないまま、火を保つのも限界に近づき、そしてとうとう、火が消えたのだ。
暖炉の火が無くなってしまうと、一気に部屋の気温が下がっていく。
通信も出来ない以上、何らかの助けが向こうから来てくれることを他力本願的に待つしかないわけだ。
後は、この嵐が早々に収まって、自力で脱出するか。
寒さに体力を奪われ、動く力も余り残っていない。
徐々に冷えていく部屋の温度に、崇は、覚悟を決めてしまった。
死の覚悟をした彼は、ぼんやりと薄れ行く意識の中で、さて生まれてから今までの走馬燈を開始しようとして、3歳児あたりのところで止めてしまった。
今更思い返しても楽しい人生ではなかった。
(だったら、最後ぐらいは、楽しいことを考えながら死んでいこう。
なんだかマッチ売りの少女や、フランダースの犬の最終回みたいだ。
そう考えると、凍え死ぬのも悪くない。なんか儚げで、眠っている間にあの世に行けそうだ。
燃えさかる火に包まれて焼け死ぬよりはマシ。あれはなんか、怨敵に呪詛を吐きながら死ぬような感じだし。
イメージとしてはあれだな、本能寺の変で焼け死んでいった第六天魔王信長か、ジュリー演じるところの天草四郎@映画版魔界転生みたいな。)
いざ、逃れられない死を前にして崇は、ずいぶんと呑気な物思いに耽る。
- 135 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:45:33 ID:eukXZ1zX
-
(とりあえず、俺の魂を迎えにくるのは誰だろうか。
ネロのように心が清くないので、天使が迎えにくる、ってのは無いだろう。ルーベンスの絵もないし。
悪魔、死神、鬼、妖怪、そのあたりが関の山か。)
そんなふうに自嘲するものの、思い浮かべるその物の怪達は皆、なぜか女の子。
(悪魔娘、死神少女、虎縞ビキニの鬼娘に、ネコ耳の生えた少女妖怪。それぞれが陸上トラックの第一コースから第4コースまでスタンバイ。
さぁ、可愛い女の子達が一斉に走り出した! 商品はもちろん、俺の『魂』!)
ああ、言い忘れていましたが、青年・青柳崇は、可愛い女の子が大好きです。主に、十代前半の少女が大好物。
(おおっ、第一コースの悪魔っ娘、トップに躍り出たっ! それを追うのは、ネコ耳娘! 少し離れてセーラー服を着た死神、そして鬼娘が続く!!)
適当に、運動会でよく流れる徒競走の音楽をバックに鳴らしてあげてください。
(トラック1週目、3位の死神がどんどんペースアップ、2位のネコ耳娘をかわして、悪魔っ娘に追いすがる!!
おおっ、すごいぞ死神少女、巨大な鎌を背負いながら、少しずつ悪魔っ娘との差を詰めていく!
そして運命の3週目第2コース、接戦を繰り広げ、死神少女が悪魔っ娘を追い越したーーーーっっ!!
あとは残り一周、ただ突っ走るのみ!!!)
空想の女子800メートル走も、いよいよクライマックス。
忘れている読者諸賢に念を押して置くが、この妄想主、青柳崇はヤクザで、死を待つ身の男である。
(やはり俺の魂を迎えに来るのは死神少女か。
・・・ん?彼女のすぐ後ろを、誰かがぐんぐん追いすがってくるぞ?
ああっ、死神だっ! 水木しげる先生が書くところの、死神だっ!!)
いつの間にか、第5コースにエントリーしていた模様。
(ちょっ、だめだっ、あーーーーっ、追いつかれる!!
頑張れ、死神少女、後もう少しでゴールだっ!!)
- 136 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:46:46 ID:eukXZ1zX
-
死神同士のデッドヒート。
水木しげる版の死神、見かけによらずずいぶんと速い。死神少女も、可愛い顔を懸命にしかめて、ラストスパート。
そして、両者ほぼ同時にゴールした。
(ゴール!! ど、どっちが勝ったんだ?!)
審判達の協議。
全力で走ったランナー達の元に、一位のフラグを持った審判が駆け寄り、そして・・・
死神少女にそれを差し出した。
(よ、よかったーーーーっ、女の子だよ、俺の魂を持っていってくれるの、女の子だーーー。
ふう、一時はどうなるかと思ったぜ。)
もう、説明するまでもないだろうが、この男、青柳崇はアホである。
普段、ヤクザとしての彼は寡黙で、淡々と仕事をこなすクールな男であったが、その中身はまぁ、こんなものだ。
その説明のためとはいえ、読者諸賢をくだらない妄想に付き合わせてしまったことについては謝罪しよう、申し訳ない。
とりあえずこれで、主人公のひととなり、及び状況の説明が終了した。いよいよお話を先に進めるとしよう。それでは、巻いていきます。
さて、そんなことを考えていた崇の耳に、なにやら物音が。
がさごそ、という壁に何かが派手に擦れるような音。
彼の頭の中では次の競技に移り、ろくろっ首チームと蛇女チーム対抗のパン喰い競争が始まろうとしていたとことで、現実に引き戻された。
もしや、自分の他に生き残りがいるのでは、とも考えたが、おそらくそれはない、とやはり否定した。
自分の仲間達や金持ち一行はすべて息がないことを確認したし、襲撃者側の死亡確認は、諍いの勝利者である彼ら自身が行っていったので、
彼らの仲間の死体もきちんと持ち帰っているはずだ。
そうなると心当たりは、近辺に生息する小動物あたりだろうか。周囲を見渡し音のするあたりを窺ってみると、どうやら暖炉の奥、
屋根に抜ける煙突の中から聞こえてくるようだった。さしずめ、野鳥が穴に潜り込んで留まっているのだろう。
暖炉の火が消えて煙が無くなった煙突は、風雪をしのぐにはちょうどいいのかもしれない。
これから死に行く身としては、特に支障もあろうはずがない。そして崇は再び、いまわの際の慰みに没頭しようとしたのだが。
「・・・・・・・・・・・・・・・えい、ん〜〜、ぬ、ぬけない〜〜っ」
(に、人間の、声?)
崇は、確かに日本語に聞こえる声を聞きながらも、素直にそれが人間のものとも思えなかった。
先ほどまでの抗争の生存者、自分の所属する組織からの救出者、偶然ここを訪れた訪問者。
そのどれにも当てはまりそうもない。だいたい、それらの人間が、なんの理由があって煙突から進入しようと言うのか。
それではまるで、サンタクロースではないか。
(まぁ、クリスマスはしばらく前に終わってるから、それはねーか)
それにその声は、サンタクロースのご老体とは思えない、幼い少女のような声。仔猫にその鳴き声のまま言葉を喋らせたかのような、甘ったるい声。
僅かの間、崇が現状の折り合いを脳内で戦わせていると、その仔猫の喋り声とともに聞こえている、ずり、ずり、と壁を擦る音が、微妙にトーンをあげていく。
なんとなく、崇にも分かる。
落ちる音だ。
- 137 :名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 17:48:03 ID:eukXZ1zX
-
(あー、えー、とー?)
崇が、確実に起こりうる何かの落下を想定しながらも、いったい何をどうすればいいのか分からないままにぼんやりと考えていると、
それは起こるべくしてその想定通りの事態となった。
「きゃーー!」
どしゃーーーーーん!!
煙突の、どの辺りの高さからかは不明だが、それは落下した。
そして、火の消えた暖炉の上に落ちたそれは、ぼわん、と暖炉の灰を盛大に舞い上げて、崇の視界を派手に奪った。
「いっ、いたーーいっ、」
落ちたそれは、少女の声で痛みを訴えた。未だ舞う灰のために視界が奪われ、その声の主は相変わらず見えることはない。
誰とも知らない相手ではあるが、さすがに落下による怪我が心配になった崇は、もうもうと舞い上がる灰の中暖炉に近寄っていった。
「おーい、大丈夫か?」
いまだ視界霞む中、得体の知れない相手とは言え、高所から落ちて痛いと嘆く相手であれば、崇とて気の毒に思ってしまう。
そして、暖炉の下のうっすらと見える人影に、しゃがんで手を差しだそうとしたとき。
にゅっ、
と、青年・青柳崇の喉元に、出刃の包丁が突きつけられた。
「わ、悪い子はいねーがー!?」
ようやく視界も晴れた暖炉の中では、崇が助けようとした人物が、崇に包丁を突きつけていた。
どことなく東北地方を思わせる訛りでそのセリフをのたまったのは、まだ年端もいかない少女。
しかもその少女、透けるように肌の白い、金髪の持ち主。
どこからどう見ても異国人の少女が、何とも流暢な日本語で訛りを再現し、そしてまるで押し込み強盗のような姿勢で怪しげなセリフ。
対して崇は、職業柄刃物を突きつけられるのは慣れていたので、最初の驚き以降は割と平静を保つことが出来た。
反射的に懐のヤッパを抜くであろう状況ながら、結果そうしなかったのは、視界がはっきりとして、
相手が十代前半くらいの可愛らしい女の子であることを認識できたからだ。
重ねて言うが、崇は可愛い女の子が大好きなのだ。
「悪い子は、いねーがー?!」
繰り返し、少女は言った。刃物を突きつけての言葉はまるで恫喝のようでもあるが、この少女の言葉はどうやら問いかけのようらしい。
その問いに、ふむ、と一つ唸ってから。
「俺は悪い子じゃない。良い子だよ?」
とりあえず周りの死体のことは忘れて、ヤクザが答えた。
すると、その金髪少女は暖炉の下から、よいしょっ、と小さな掛け声と共に抜け出して、立ち上がった。
「そう、だったら、よい子にはプレゼントをあげなきゃね」
そう言った少女を、崇はしゃがんだまま小さく見上げた。
- 138 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:50:40 ID:eukXZ1zX
-
赤い服を着た少女だった。
だが、ただ、服、とだけ断じてしまうには少し抵抗がある。赤い服、ではあるが、服に覆われていない肌色の部分が多すぎる。
足は脛を覆うブーツを履いてはいるものの、膝から腿はまるで素肌のまま。そして、ずいぶんと際どいハイレグカットの水着、というべきかレオタード。
しかも、極薄素材の赤いレオタードは肌にぴったりと密着しており、まるで、素肌に直接絵の具を塗ったボディペイントのような風情。
おかげで、十代前半の少女らしい肌のラインが少しも損なわれることなく露わになっている。
そして肘までの長い手袋、これも赤。そして当然、赤い三角帽子。
金髪の上に被ったその帽子の先は大きく折られて、先端についた白いボンボンを揺らせている。
全体的に真っ赤な衣装、そしてその布の縁を、白いラインが辿る。
そう、この配色の衣装を、我々は知っている。
「はい、お待たせ、サンタさんの到着だよーーーーーっ!」
少女は、自分がサンタクロースだと名乗った。
薄い胸を自慢げに張り、腰に手を当て、長い金髪をさらりと流して。
確かに言われてみればその服は、サンタの配色だ。
最初に発した言葉をそのままに解釈すれば、悪い子供に汚物を投げて懲らしめる「黒サンタ」というカテゴリに入りそうなものだが、
今の彼女の姿は間違いなく、赤と、白と、肌色と金色だった。いかな魔力かテクノロジーか、暖炉の灰は少しも彼女の肌を曇らせていない。
「サンタ?」
「そうよ、この格好がサンタクロースでなくて、いったいなんだというの?」
風俗嬢、と言いかけて、崇は口をつぐんだ。
目の前の少女、幼い顔立ちながらも気の強さを感じさせる。おそらく、気にくわない答えを返したりすれば、
その細い眉根を寄せてぷりぷりと怒り出すだろう。
(・・・それも、可愛らしそうだな)
そうとも思うのだが、いま目の前の少女をからかって楽しんでも仕方がない。
しかし、それでもこんな薄手のハイレグレオタードで大丈夫なのか? 崇は、少女の身体がくっきりと眺めることができるその服装にドキドキと
悦びながらも、サンタクロースの歴史的威厳や、お腹を冷やして大丈夫なのか、などと言った奇妙な心配をしてしまった。
世間的に恥ずかしいサンタコスプレといえばビキニとかミニスカなのだが、そんな物は超越している羞恥プレイだ。
もしこれをグリーンランドの国際サンタ協会が強制しているならば、GJと言わざるを得ない・・・、もとい、セクハラ以外の何物でもない。
と、そんな風に崇が彼女の身体をつらつらと眺めて感慨に耽っている間も、当の彼女は自分に与えられた仕事を果たそうとしていた。
くるりと反転し、暖炉に向き直ると、再びその下に四つん這いで潜り込み、上を見上げる。
そして、自分が落ちてきた穴、つまり煙突の中に手を伸ばしてみると、うーん、と唸った。どうやら煙突の中に何かが詰まっているらしく、
彼女はそれを取ろうと手を伸ばしているようだ。何か棒みたいなの、無い? と彼女が崇に尋ねるもので、
崇はその辺の死体が抱えていた猟銃を取り、彼女に手渡してやった。
「ありがと、長さ、ちょうどよさそう!」
猟銃の長さが彼女の求めていたものだったようで、にやりと笑ってそれを煙突の下からつっこんだ。
「・・・んしょ、んしょ、えい、っと!」
- 139 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:52:31 ID:eukXZ1zX
-
崇は、懸命に何かをつついている金髪少女を眺め、その一生懸命になっている姿を好ましく思いながらも、
次に起こるであろう出来事を簡単に考察してみた。
(煙突につっかえているものは何か、だいたい見当つくけどさ、そんな風につついてたら、・・・・落ちてくるんじゃない?)
落ちてくる、つまり、崇が想像するところの、サンタさん定番の荷物が。
「ん! ここか、やっ!! よし!」
「ちょ! やべ!」
とっさに崇は暖炉に手を伸ばし、中に潜り込んでいた少女を掴むとすかさず引っ張り出した。
同時に、どさっ、と重い音がして、荷物が落ちてきた。先ほど少女と同じように、その勢いで再び灰を撒き上げる。
「・・・・・・あー、危なかった」
と、少女が言った。
少し呑気なその口調に、崇の力も抜けた。
少女を抱きかかえるように引っ張った崇がそうやって肩の力を抜くと、少女は少し、視線だけで崇を見上げて、ありがと、と小さく口にした。
そして少しの間、舞い上がっていた灰が落ち着いた頃にようやく暖炉の中の落下物を確認できた。想像に違(たが)いなく、
サンタクロースのプレゼント袋だ。
少女も、崇に引っ張られた姿勢から立ち上がり、袋の元へ駆け寄った。
「さぁ、良い子にしてたあなたは、どんなプレゼントかなぁ?」
ずりずりと暖炉の中から大きな袋を引っ張り出し、その口をほどいた。
ちょうど少女の半身くらいの大きさにふくらんだ袋の中になにが入っているのか、普通に想像すれば子供達へのプレゼントのはず。
しかし、崇はこれでも、それなりの良識は持っているのだ、ヤクザながらにも。だから、本当にプレゼントが、自分に用意されているとも思えない。
さっきはつい、しれっと『俺は悪い子じゃない、良い子だよ』とは言ったものの、本気なわけがない。
むしろ、サンタクロースにウソを吐く、悪い子だ。
プレゼントなんて、あるはずがない。
「はい! あった!!」
崇が心の中で自嘲を込めて否定したとたん、自称サンタクロースが仔猫の声で肯定した。
「はい、これ!!」
そう言って手渡されたのは、赤い紙で包まれた、円筒状のもの。ちょうど、缶コーヒーくらいの大きさか。
自分へのプレゼント、ということが信じられなかったが、確かにその包みには『あおやぎ たかしくんへ』と、自分の名前が書いてある。
それでも、同じ名前の人違いではないか、という疑念も拭えない。
中身は何か、包みをほどいて確かめて良いものなのか、崇は罪悪感もあって戸惑った。
そうして躊躇していると、目の前の少女がにこりと微笑んだ。
「サンタのプレゼントはね、絶対、何かの意味があるんだよ?」
少女は、両掌をお尻の後ろで組んで、崇の顔を覗き込むように窺った。
そして、そこにいたって崇は、少女に問いかけた。
「君は本当に、サンタなのか?」
- 140 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:54:46 ID:eukXZ1zX
-
今更、というべき質問だが、これをはっきりさせねば始まらない。
少女は、唇をつん、と突き出して崇をひとにらみ。
「あったりまえじゃない。クリスマスイブの夜に、煙突から入ってくる赤い服の女の子といえば、サンタクロースで決まりでしょ」
それについて、崇はいくつかの反論材料を持っていた。
「『悪い子はいないか』って、サンタはそんなセリフ言わない」
「友達が、日本じゃ『メリークリスマス!』のかわりにそう言うんだ、って」
「騙されてるぞ、それは。日本では『なまはげ』といって、大晦日の行事だ」
「そんなの知らないってば!」
「それにサンタはジイサンだと思っていたが?」
「えらいさんはそうみたいだけど、下っ端にはいろんなのがいるのよ」
「もっと暖かそうな服を着ていたはずだが?」
「別に寒くないもん。それにこれは、今年から採用された新しいデザインだよ?」
「だいいち、今日は12月31日だ。イブは24日だろ?」
「え?」
最後の質問に、少女の顔が引きつった。
「えええっ!!! 今日はイブじゃないの?!」
「今年のイブは終わった。今日は31日だ」
崇はもう一度、溜め息を堪えて、今日の日付を伝えた。
懐からとりだした携帯電話は当然圏外で、電話としての機能は発揮できなかったが、カレンダーや時計としては申し分ない。
口で告げた日付を裏付けるように、そのカレンダーを少女に見せてやった。
がーん、とショックを受けた少女は、ふらり、と意識を飛ばし、へにゃり、と身体を弛緩させて、ぺたり、と床に尻餅を付いた。
「つまり、ドイツからの転属に伴い、移動途中で休眠を取っていたところ、寝過ごした、と」
うん、と少女は頷いた。眉根を寄せて、困っている。
「つまり、遅刻したわけだ」
うん、と少女は頷いた。涙目である。
「おまけに、転属先の事務所がある場所が分からなくて、迷っていた、と」
うん、と少女が頷いた。すん、と小さく鼻をすする。
崇は、少女から事情を聞いた。
それらをホラ話として信じないと決め込むことは簡単だったが、それにしてもそれなら、なぜこの少女はこんなところにいるのか。
この吹雪の中、ロッジまでやってきて、死にかけのヤクザを騙す意味などあるのだろうか?
「せっかく、新しい国で、がんばろうって決めたのにっ!!」
そう言って少女は、涙を拭った。そして、うーっ、と悔しそうに地団駄を踏んだ。
大声で泣きわめかないだけマシかもしれないが、その姿はどう見ても、子供にプレゼントをあげるサンタと言うよりはむしろ
サンタにプレゼントを貰う側の子供のようだ。
- 141 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:55:40 ID:eukXZ1zX
-
だが崇は、その健気な意気を持つ少女に、いたく感心してしまった。
実際、クリスマスに遅刻するサンタという、致命的なミスを犯してしまったわけだが、それでもこれほど幼い少女が任された大役と思えば、
かなり頑張っているのだろう。
なにより、ヤクザである自分と比べると、子供達に夢を与える仕事に子供ながら従事していると言うだけで、感心せざるを得ない。
だから崇は、ついつい、その少女のことを誉める言葉を発した。
このときは、その言葉がこれからの流れを大きく変えてしまうとは、微塵も思い至ることはなかった。
「頑張ってるんだなぁ、こんな小さな子供なのに」
だん、だん、と踏んでいた地団駄を、少女はぴたりと停止させた。
そして。
「エリーゼこどもじゃないもん!!」
と少女は言った。
ここで新たな事実判明。
少女の名前は、エリーゼというらしい。
そして、少女・エリーゼが青年・青柳崇に詰め寄り、まくし立てた。
崇もエリーゼの剣幕に、押されることなく応じていた。
「いや、どう見たって子供だろう」
「ちがうったら!」
「ちなみに、歳はいくつ?」
「じ、じゅうにさいっ!! もう十分大人なんだからっ」
「2億12歳とか言わないだけマシだけど、十二歳は十分子供だろう」
「大人だってば!! 背も伸びたんだよっ!!」
「それでも俺の、胸の下くらいまでしかないけどな」
「お、おっぱいも大きくなってきたし!!」
「いや、それは『膨らみ始め』といって、なにより子供である証だ」
「こないだ『生理』も始まったんだからっ!!!」
そこで、両者の言葉が途切れた。
子供といわれたことで頭に血が上り、ついつい恥ずかしい告白までしてしまったエリーゼは、そこで我に返り、赤面した。
調子に乗って少女をからかうように応答していた崇だったが、とうとう生々しい告白が飛び出してきて、男である彼も赤面してしまった。
- 142 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:57:18 ID:eukXZ1zX
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「そ、そりゃあ立派な、オトナだな・・・」
「う、・・・うん」
微妙な空気が流れる。
実はこの青柳崇、十代前半の美少女が好きではあるが、実際にそれらの少女と交際したことがない。ヤクザである彼の元に近づいてくる女は、
誰も彼もが荒んだスベタか商売女ばかりであった。男性としての肉体的な性欲は満足できても、彼の嗜好が満たされたことはない。
なんというか、いまの崇は、かつて満たされなかったそのあたりをくすぐられるという初めての事態に直面していた。
(これは、サンタさんが俺にくれた、プレゼントか?)
死ぬ間際の男を哀れんでの情けなのか。
もしそれが真実ならば、今すぐ改宗しても良い、と崇は思った。和歌山にある菩提寺には適当に羊羹でも包んでおこう。
それとも、死ぬ間際に彼自身の脳が見せている幻影なのか。先ほどまでの脳内妄想がブーストされ、
現実と妄想の境界線を消滅させてしまったのか。
もしそうであればなおさら、プレゼントを拒む理由など無いはずだ。
「そうかぁ、エリーゼはもう、オトナなんだな」
「・・・う、うん、まぁね・・・・・・」
微妙な雰囲気継続中。
エリーゼは、何とも気まずそうにしていた。自分が子供ではないと訴えていたのは確かだが、それはあくまでも精神的年齢であったはずだ。
それがいつの間にか、女の子としての身体の発育の話になり、女の子自身の話になってしまった。
彼女は、その気まずさを紛らわせる為に、話題を切り替えようと必死に気持ちを整えた。
「あ、そうだ、さっきあげたプレゼント、なんだった?」
彼女の話題切り替えに、崇も気を引かれてしまった。そう言えば、先ほど貰った筒状のものを手に持ったまま、
中を確認しないまま放置していたのだ。
「ん? あげた方のサンタさんは、何をあげたのか知らないのか?」
崇のその反応に、上手く空気を変えられたとばかりにエリーゼは嬉々として答えた。
「そう、そうなのよ! このサンタ袋は、相手にとって必要とされてるものが自動的にチョイスされて出てくるの!!
だから、エリーゼ達も、いったい何をあげたのかまでは分からないのよ」
そういって、ぽんぽんと大きな袋を叩いた。なるほどそのあたりはファンタジーな感じがする。
「だからさ、あけてみてよ!!」
急かされるまま、武史はプレゼントの赤い包みを解いていった。
すると出てきたのはなにやら半透明の容器で、中にはとろりとした液体が入っている。
それが何かは分からないまま、容器に貼ってあるラベルを崇が読み上げた。
「えーと、・・・『ロリータ用ローション』」
「え・・・?」
「『幼い少女の性感を呼び起こし、挿入の痛みを押さえる成分が含まれています』」
「・・・・・・・・・ちょ、ま、・・・・・・ええ!?」
「『これをたっぷりと塗り込めば、初めてのロリータも快感の虜に』」
- 143 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 17:58:21 ID:eukXZ1zX
-
しばし、二人とも沈黙の間があって。
「なるほど。今の俺達に必要なものだな」
「ええーーーーーーーーーーーーーっっっ?!」
ばっ、とエリーゼは後退(あとじさ)った。
「ま、まさか・・・・・・」
「君も大人ならば、大人同士のつきあいってヤツをしようじゃないか」
崇はもう、喰う気マンマンである。
「え、エリーゼまだ子供だよ!?」
先ほどは自身で大人だと主張していたのだが。
「だったらちょうど良い機会だ。今から大人になろう」
そのあたりはヤクザ、一度決めたら少々のことで怯んだりはしない。
もちろん、力ずくで犯すようなことをするつもりはないから、ゆっくりと、優しく近づいていった。
しかしまぁ、身の危険を感じているエリーゼからすれば、そのゆっくりと近づく男の動きはじりじりと間を詰める狩人の動きにも感じてしまう。
そしてエリーゼは両肩を縮めるように抱きしめ、自分の身を守るようにガードの姿勢をとった。
「うーっ、この、ロリコン!!」
「ロリコン上等だぜ」
とうとうエリーゼは退路を壁に断たれて、悔しさにまかせて崇を詰った。
だが崇はヤクザなので、自身が他人から詰られるのは慣れている。だからエリーゼによるロリコンのそしりにも、たいして動じることもない。
「オレはオレの特殊性癖を貫くだけだ」
崇は奇妙なポーズをつけて、彼女からの抗議をあっさりとかわした。
そして彼は、自分のゆっくりとした動作がかえって彼女を不安にしているのだと察したようで、素早く事を運ぶように決めた。
壁に背を押しつけて数ミリでも逃げようと身を固くするエリーゼに、するりと近づいて覆い被さる。
「でも、本当に無理矢理する気はないよ、たとえ神様がくれたプレゼントでも」
「え・・・? ほ、ほんとう?」
壁に背を預けるエリーゼの、怯えの色が浮かんだその顔に自分の顔を近づけて、そう耳元に囁いた。
ヤクザであり、普段は視線で相手を威嚇する男であるが、その瞳は濁っていない。崇の場合、なまじ離れるよりも、
近寄った方が女に受ける顔の造りをしている。
そして男慣れしていないエリーゼなどは、そういう雰囲気にころりと乗せられてしまう。
むしろ、大人の世界、大人の行為に対しては、それなり以上の興味があったようだ。
- 144 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 18:00:00 ID:eukXZ1zX
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「じ、じゃあ、やめて、っていったら、やめてくれる?」
つい、と崇の瞳から視線を下げて、エリーゼがもごもごと呟く。
「どうしても怖くなったり、痛くなったりしたら、やめてくれる?」
「うーん、残念だけど、了解しとこうか」
消えるような呟きは不安の声だけれど、それをわざわざ口に出しているのは好奇心。
サンタクロースの少女が持つメンタリティと、普通の人間の少女が持つそれと、いったいどういう開きがあるのかなどと、崇に分かろうはずもない。
だからあえて崇は目の前の、性の興味と不安に戸惑う少女を、大切に扱うべきだろうと考えた。
まぁ、それよりも彼女を諭して、何も手を出さない方が正解なのかもしれないが、そこはそれ、崇は小狡い大人だ。
自分が彼女を抱きたい、という欲求を我慢するつもりもなかった。
男の譲歩に、少女の逡巡が均衡を崩し、傾いた。
「ぜ、ぜったいだからね?」
「約束するよ、絶対な」
「ほんとにほんとにぜったいだからね?!」
何度も何度も念を押す。そのあたりが少女の迷いの深さだろうか。
そんなところがまた、可愛らしく感じてしまう。幼い少女を優しく導いてやれるのも、男の悦びの一つなんだなぁと崇は実感した。
それから崇は、さすがに初体験を周りに死体が散乱した場所で行うのもなんだろうと配慮。
とりあえず寝室にでも移ろうとして、壁際に押さえ込んだ姿勢から彼女を対面の形で太股を抱えてやると、がぶり、と首を噛まれた。
いてぇ、なにすんだ、と崇がヤクザにしてはずいぶんと抑えめの抗議をするとエリーゼは。
「ばか、こういうときは、『お姫様だっこ』でしょ?!」
などと、注文を付けてきた。
へぇへぇ、と了承し、エリーゼを抱き直す。身長も140そこそこ、全体的に痩せぎすな感のある少女だから、体重もずいぶんと軽い。
羽のように軽いとは、比喩でもなんでもないくらいに軽い。たぶん崇になら、エリーゼを片手で持ち上げることもできるだろう、軽々と。
注文通りにお姫様だっこで、昨夜まで自分が休んでいた部屋に移動する。比較的きれいな簡易なベッドがあるのだ。
雇い主が使っていた部屋は確かに豪奢なベッドがあるのだが、部屋中に血やら脳漿やら臓物が散乱しているので、
やめておいた方がいいだろうと判断。
一階の暖炉のある広間から、屋根裏のような三階まで移動の間も、このサンタクロースのお姫様は、サンタクロース、その任務の重要性を語った。
どうやら彼女も、自分でリクエストしたお姫様だっこの恥ずかしさとこれから行う行為への不安から、かなり緊張しているようで。
それを繕い誤魔化すためには、黙ったままというのはまずいらしい。
そして、人間性育成の見地からの考察を話し出したエリーゼがいよいよ調子に乗り出し高説をのたまうに至った頃、部屋に到着した。
部屋のベッドは、安い造りだがそこそこ清潔であったので、その上にエリーゼを寝かせたときにも彼女からの不満が漏れるようなことはなかった。
- 145 :『エリーゼ子供じゃないもん、と少女は言った』:2009/02/15(日) 18:04:10 ID:eukXZ1zX
-
「・・・ど、どうするの?」
ベッドに横たわりながらサンタ少女が男を見上げて言った。
崇はその少女に、まかせてくださいな、と気安さを込めて答え、そして彼女に覆い被さるようにベッドにあがる。
少女をベッドに寝かせたときはきしりとも軋まなかったベッドのバネが、ぎしり、と大きく音を立てた。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
このあと、
崇はエリーゼとセクス。エリーゼ、ローションのおかげか初めてのくせに感じまくる。
オチ:
ロリな女の子とエッチできて大満足の崇。
「あー、これで俺も本望だ、いつ死んでも後悔しないぜ」
「なにいってるの、もうあなた、死んでるよ?」
「・・・え?」
サンタが見えたのもそれに触れるのも、すでに崇が死んで幽霊になってこの世の理から離れたおかげ。
さてこれからどうしようか、と途方に暮れている崇をエリーゼがスカウト、トナカイ(ソリ型メカのドライバー)として彼女と一緒に飛び立っていくのであった。
「で、新しい事務所はどっち?」
「わかんない」
「・・・こりゃ正月どころか、節分に間に合うかどうかだな」
「うるさいわね! おにはーそと、ふくはーうち!!」
「・・・もうサンタの尊厳もねえのか・・・」
とあるスレに投下しようとこんな話を書きかけて放置中に、軽い気持ちで別の短編を同じスレで書いてしまったら、
かなりこのお話の基本骨格と類似していたので、もうこちらはお役ご免かなぁと。
それでは、南無南無。
- 146 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:42:59 ID:ye3msPM/
- こんにちは。涼風でヒロイン強姦ものです。
暴力・レイプ描写等、苦手な方はご注意下さい。
- 147 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:44:42 ID:ye3msPM/
- 『よう、元気か? 朝比奈。
しばらくは戻れないんだが、大事な話がある。
みんなに心配かけたくねえんだ。誰にも言わずに来てくんねえかな。
悪いな。急ぎの用事なんだ。場所は・・・・・・』
書き連ねられた地図を見れば、学校からそう遠くはない。
「急ぎの用事…? だったら授業中に教室に来ればよかったじゃない」
ブツブツと文句を言いながらも、涼風の足は地図の方面へと向かっていた。
『お前にしか頼めないんだ。本当に悪いな』
末文に目を止めて、涼風は溜め息をつく。
「あたしにしか頼めないって……何なのよ」
口から漏れるのは不平不満の言葉だが、その表情は嬉しそうに微笑んでいた。
「秋月くん! 来てあげたわよ、どこにいるのー!?」
響いた声は工場内に反響し、返る声はなかった。
「……何なのよ。まさか悪戯じゃないわよね……」
しげしげと手紙を眺める。やはり大和の下っ手くそな文字だ。
高校生にもなって、恥ずかしくないのだろうか?
『お前にしか頼めないんだ』
その言葉が目に止まり、涼風の胸に妙な擽ったさが走る。
元々お人好しな涼風だが、素直ではない秋月が見せた
弱気な言葉には敵うはずもない。
まして自分だけに助けを求めているとなれば、放り出すこともできなかった。
すると、工場内からカツンと物音が響く。
「? 大和くん、そこにいるのー?」
しんと静まり返った通路を越えて、物音のした二階へと上がる。
割れた窓ガラスが床に広がり、靴の底でパキパキと音がした。
「大和くん…? いるんでしょ。返事くらいしなさいよっ」
階段を昇り切ると、いくつも並んだドアの内、一つが半開きになっていた。
自然とそのドアに近づき、押し広げた瞬間───
- 148 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:45:19 ID:ye3msPM/
- 「───んっ!?」
ドアの反対側の壁から伸びた手が涼風の口を覆う。
唇には湿った布の感触。鼻腔をくすぐる奇妙な薬の匂いを感じると、
涼風は振り返る間もなく、その瞳を伏せて全身を脱力させた。
「……涼風さん……」
倒れこんだ涼風を支えきれず、釣られて自分も床に座りこんだ。
抱きとめた重み、腕の中の柔らかな肢体に腕を絡ませて、頭を垂れた髪に顔を埋める。
至近距離0cm。
漸く朝比奈涼風を手に入れた。
高鳴る鼓動を抑え、かつては休憩所だったのだろう、ソファの上に涼風を引き釣り上げる。
眠り薬を目一杯吸い込んだ涼風は、穏やかな寝顔を見せていた。
まるで眠り姫のようだと自分は思う。
口づけをしたら今にも目覚めてしまいそうで、何度も頬を叩いて眠りの深さを確かめた。
……反応はない。
よほど眠りが深いのだろう、薬の作用で力が抜けているせいか、
いつもは酷い寝相でも、今は自分が抱え上げたまま、真っ直ぐに足を伸ばして眠り込んでいる。
「涼風さん…」
抱き上げる時に翻ったスカートの裾に気付き、ひざから手を伸ばす。
しっとりとした白い肌。柔らかな感触。
今まで思い描いていたよりもずっと柔らかく、てのひらに吸い付くような肌だった。
「!」
不意に吹き込んだ風がくもり窓を鳴らし、驚いて飛び上がる。
跳ね上がった鼓動を抑えながら、大きく息をついた。
- 149 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:45:55 ID:ye3msPM/
- この数ヶ月。毎日、毎日、決行場所を確かめてきたのだ。
この一室をこうして奇麗に掃除しにくる間も、一度として誰にも会ったことはなかった。
「…大丈夫だ…誰も、来ないんだ」
自分自身に暗示をかけて、額に滲んだ汗を拭い取った。
「……君も暑いかい……? 今日は本当に蒸すよね…」
胸元のリボンを解き、上からブラウスのボタンを外していく。指先は微かに震えていた。
スカートのホックを外し、脇のファスナーを下ろす。
一枚一枚、開かれていく制服の中から、涼風の下着姿が露になった。
幾重ものレースで縁取られた白いブラジャーに押さえつけられ、
盛り上がった胸の狭間に目が釘付けになる。
去年の夏、スクール水着をつけた時よりもずっと「隠された部分」という気がする。
「……全然小っちゃくなんかないよ……」
秋月に罵られるたび、悔しそうに睨みつけていた光景を思い出し、答えるように呟いた。
なだらかな曲線は聖域のようにすら思え、わし掴むこともできない。
怯えではなく、憧れゆえに。
何度もこの決行を頭の中でシミュレーションしていたが、
その肢体を前にして、まだ心の準備が出来ていなかった。
スカートを擦り下ろし、ブラジャーと揃いのレースで飾られたパンティーに目が止まる。
小さなパンティーは最小限、大事な部分を覆う程度で、薄い生地からは若草の茂みがうっすらと透けていた。
下着姿で横たわる涼風を前に、ズボンは既にテントを張っている。
興奮に息を荒げれば、吸い込んだ瞬間に涼風の香りが流れ込んできた。
「す…す、涼風さーんっ!」
耐え切れず涼風の身を抱き寄せると、頬に胸に涼風の温もりが伝わる。
瞬間、頭に血が昇ったように目眩がした。
穏やかな寝顔のままの頬から首筋にむしゃぶりつき、たどたどしい指先でブラジャーと肌の際に指を入れる。
探るように辿った指が背中に回り、窮屈な隙間に手間取りながらホックを解いた。
- 150 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:46:36 ID:ye3msPM/
- 「……ん……」
「!」
締め付けを失い、無意識に漏れた吐息に飛び上がる。
しかし涼風は起きる様子はなかった。
「…大丈夫…。薬はまだ…効いてるんだ…」
涼風の体重から割り出した適量のクロロフォルム。タイムリミットはまだ先だ。
ずれたブラジャーは張りのある胸に押し上げられ、胸に被せられている程度の状態だった。
「涼風さん…」
ごくりと固唾を飲み下し、複雑な形の布切れと化したブラジャーを剥いだ。
現れたのは更に白い胸元、そして薄紅に突起した乳首だった。
よくよく見れば、鎖骨の辺りにうっすらと残った水着の跡を狭間に、陽の当たることのない
透くような肌に移っている。
太陽ですら見たことのない場所。誰も見たことのない、触れたこともないだろう聖域。
添える程度に置いた掌に、じわりとその温もりと張りを感じる。
見た目よりもずっと柔らかく、握れば潰れてしまいそうに儚いのに、
ついぞ夢中になって揉み上げてしまえば、いくら形を変えても元の形に戻る。
未知の感触に夢中になっていた。
涼風の上に伸し掛かり、二人分の重さを支えたソファが軋むほど、
両手で確かめるように揉み上げいくと、その先端に変化が現れてきた。
「うん…? あれ…す、涼風さん…感じているのかい」
指間に挟まった乳首は充血したように赤みを増し、突端の薄い肌は突起した。
眠っていても感覚は起きているのだろうか……。
堪らない柔らかみに吸い寄せられるように、その胸に顔を埋めた。
既に舌で転がせるほど突起した乳首に吸いつき、なだらかな尾根に舌を走らせる。
覆い被さって舌で舐め上げるうちに、自然と前後に擦り寄せていた下半身が、
布越しに甘い痺れを知らせてきた。
ちゅくちゅくと唾液を滴らせ、涼風の胸を味わいながら、無意識にズボンのファスナーを下ろす。
ズボンごとパンツを擦り下ろすと、そそり立った肉茎が押さえを失って飛び出した。
「……あっ」
飛び出した途端、涼風に触れる。
丁度、まだ触れていない涼風のパンティーに先端が当たる。
言い様もない興奮に身を焦がし、そのまま腰を前後した。
先端から溢れた先走りの液が涼風のパンティーに沁み込み、
激しい摩擦の中、湿った布地と涼風の体温を感じる。
いつしか喰らいつくようにむしゃぶりついた胸を根元から押さえ上げながら、
パンティー越しの涼風の秘肉へと己の強張りをなすり続けていた。
「すっ、す…涼風さーーーんっ!」
電気が走ったように背筋から下半身へと痺れが走り、
駆け抜ける快楽のままに己の猛りを吐き出した。
白濁の精液が宙を舞い、涼風の腹部から胸元にまで降り掛かる。
自分の唾液にぬれそぼった胸元に己の欲望がぶちまけられた。
「…くっ…は、……はぁ…はぁっ…」
- 151 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:48:28 ID:ye3msPM/
- 弾んだ息に途切れ、荒い息が涼風の頬にかかる。
弛緩して薄く開いたままの唇に目がいく。その唇を味わいたい。
口紅も引いていないというのに、薄紅に色づいたしっとりとした唇。
目が合えばいつも元気に「おはよう」と微笑みかけるその唇。
波打つように涼風の身を揺らしながら、頬から唇へと口を近づけた。
しかし、不意にかくりと首が傾き、寸前で逃げられてしまった。
下半身を寄せ合えば不安定に揺れ、涼風の顔はこっちを向かない。
息を整える間、自分の頭には今までの全てが走馬灯のように蘇えっていた。
どんな時にでも自分にまで、優しく笑いかけてくれる朝比奈涼風。
つり合わないことは分かっている。手に入らないことも知っていた。
できることならいつまでも見守っていたかったけれど。
見守るまでもなく、涼風は自分よりもずっと強かった。
けれど涼風のことなら自分が一番よく知っている。
遠くから、影から、いつも見つめ続けていたから、もしかすると涼風自身よりもずっと
涼風の事をよく知っているかもしれない。
(君が…あんな、いいかげんなダメ野郎に惹かれてるってことも…知っているんだ)
秋月のことを思い出すと、顔色が変わった。
隈の出た顔色の悪さは相変わらずだが、その目つきが凍りつく。
その胸には叶うことのない初恋の人への幼い恋心を抱え、
健気に見守りながら、時折胸を痛める……そう、自分と同じ気持ちを抱えていた。
しかし、次第に秋月大和の存在がその胸に土足で上がり込んでいった。
(それを…君は……受け入れてしまったんだ…っ)
自分にとっては裏切りにも等しい行為だった。
自分たちは、同じように片想いの痛みを抱えあう「同志」だと思っていたからだ。
しかし涼風は、自分を置き去りにした。
ひたむきな愛情が憎悪にも似た感情に変わるのは一瞬だった。
妙なことに怨恨は、密かに抑え続けてきた性欲を刺激した。
今までは自慰にだって、涼風を思い浮かべることはなかった。
そんなことに使ってはいけない、清らかな存在だったからだ。
- 152 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:49:15 ID:ye3msPM/
- 深く息をつき、心を落ち着ける。
予定外の興奮に二度も吐き出してしまい、元々少ない自分の体力は限界寸前だった。
「時間は…たっぷりあるんだ…」
涼風の顔から吐き出した精液を拭い取る瞬間、何故か泣きたいような気分に駆られたが、
首を振って深呼吸する。
制御できぬ興奮に冷静さを欠いているだけだと言い聞かせる。
「さて…。僕ばかりじゃ…いけないよね」
再び膝立ちで後ずさる。
先に吐き出した白濁が乾き、張り付いたパンティーに指をかけた。
「ごめんね…。今度は、涼風さん…君の番だよね…」
乾いた唇を開き、薄笑いを浮かべながら指先が茂みに伸びた
パンティーの淵から指を忍ばせる。
手探りで秘裂をなぞり、せり上がった恥丘を分け入って進む指先が
複雑な形状の肉襞に触れた。
どんな形をしているのか、雑誌やビデオで大体の知識はあったものの、実物を見たことはない。
くちゅりと濡れた粘液に辿り着いた瞬間、驚いて指を引っ込めた。
(濡れて…た……?)
激しい動悸が治まらない。心臓が張り裂けそうに早鐘を打ち続ける。
爪を立てないよう気をつけながら、パンティーの淵からくるくると巻き返すように
腰の骨盤から太ももへ。ヒザからふくらはぎ、足首を通してパンティーをはぎ取った。
ぐいっと片足をソファの背凭れに掛け、広げた足の間に視線を走らせる。
薄暗い一室の中。目を凝らすようにじっと見つめ続けていた。
自然と息が上がる。
縦に走った亀裂に割られるように、幾重もの包皮に包まれた肉壁。
くぼんだ下腹から張り出したように肉のついた恥丘からは淫猥な恥毛が生え揃い、
人形ではない、生身の肢体に五寸釘の欲情は焚きつけられた。
(これが、本物の涼風さんの…涼風さんの……)
尻に手を入れて、押し上げるようにして顔を近づける。
ずっしりとした重み、尻肉に指がくい込む柔らかさも堪らないが、
目の前に広がる赤く色づいた秘肉の形に魅入る。
よくよく見れば、複雑に折り重なった肉襞の隙間に白い恥垢が見えた。
小指の直径ほどのぽっかりと開いた穴には、先に指先で触れた粘液がしみ出している。
またひとつ、涼風自身も知らないだろう、涼風の部分を知った。
しっかりと目に焼き付けているうちに、支えていた腕が痺れて震えだし、
おそるおそる舌を伸ばして、より近くへと顔を近づけていった。
ピチャ…くちょ…くちゅ…
鼻先を恥丘に擦りつけて、細く伸ばした舌で無我夢中で涼風の秘部をなめずる。
- 153 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:52:22 ID:ye3msPM/
- 途中ですけど、これで投下終了です。続きはまた気が向いたら書きます。
- 154 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 21:08:57 ID:9/JjyvgW
- >>153
主旨違ってないか。うpろだスレか追い出されスレが妥当。
- 155 :名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 21:37:05 ID:ZSPEWMoW
- >>153
このスレは、執筆を断念したSSを流して供養するスレなんだ。
だから、
>続きはまた気が向いたら書きます。
この一文を書いた段階でスレ違い。
>>145
変な話で面白そうだったが残念。
なむなむ。
- 156 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 20:53:49 ID:+jh4YYdZ
- 保守しとこう
- 157 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:00:58 ID:P5cqiybi
- 「年の差」ってほどではないし、「先生とHな授業を」とも違う上に
エロで力尽きたのでお焚き上げ。
ボロアパートの鍵を開けドアを引っ張ると、がっ、と抵抗があった。
鍵、開けたのに閉まった。
これはあれだな。
再び鍵を開け、ドアを開ける。
狭いアパートを占領しているコタツの端から黒タイツに包まれた足先が出ていた。
「また勝手に上がり込みやがって」
せっかくコタツに入っているくせになぜ足を出すのだろう。そこから冷えたりしないのだろうか。
「あ、やっと帰ってきた。おかえりなさい〜」
へろへろと力の入ってない声が出迎える。ごそごそとコタツからはい出てきたのはセーラー服。
いやセーラー服姿のオレの生徒だ。
といってもオレの身分は大学生。バイトで塾の講師をやっている。
「せんせー。鍵の置き場所変えた方がいいよ」
「取られて困るようなものは置いてない」
塾のバイト料はいいのだが、大半は生活費で消えていく。不況の折、親からの仕送りは事実上無いに等しい。
学費を払ってくれ、現物支給と称して食べ物や着る物を送ってきてくれるだけでも充分だ。
「おまえ、塾は? 最後の追い込みだろう?」
公立高校の入試目前で、遊んでいる暇など無いはずだ。
こいつの成績は中の上。高望みをしなければ公立合格は間違いないはずだし、親御さんの意向は
『一人娘なので私立の女子高でも』ということだった。
つまり。
「んー。息抜き、息抜き」
暇なのだ。
ショルダーバッグを放り投げ、ブルゾンを脱いだオレにおんぶおばけのように乗っかってくる。
「せんせぇー」
甘えてくる身体はさすが中学生。軽い。
「うるせえ。生徒だったらもっと生徒らしくけじめを付けろ。泥棒じゃあるまいし、家主の不在中に勝手に上がり込むな」
「えー。だって鍵の置き場所教えてくれたの先生だし。じゃー、勉強しましょ」
そう言って背中から降りると、セーラー服の上に着ていたカーディガンを脱いだ。
コタツの前にぺたんと座る。プリーツのたくさん入ったセーラーのスカートがふわりと広がる。
「うふふ」
鼻にかかった「う」から始まる妙な笑い声を立てて、にやん、と化け猫のように笑う。
妖怪じみてるな、おまえ。
真っ黒でまっすぐな髪はぷっつり切りそろえられていて、白い肌によく似合っている。紺色のセーラー服も清楚だと
思えなくもない。
でも「うふふ」だ。これはいかん。
「勉強って」
しゅる、と音を立ててセーラー服のスカーフを抜いた。白い手が摘むえんじ色のスカーフがひらりと宙を踊り、幻惑的だ。
「理科」
スカートの裾を蹴り上げるようにして、黒タイツの足が出てくる。
尻の方から手を入れてスカートをまくり上げ、一瞬尻を浮かす。足首あたりのタイツに余裕ができたと思ったら、
白い足が剥き出しになった。投げ出されたタイツは黒い一反木綿のようにコタツ布団の端に情けない姿をさらす。
「理科、って」
「高校だと生物って言いますよね。生殖とかー、遺伝とかー」
すすす、とスカートを少しずつずり上げていく。
ほっそりとした白い足があらわになっていく。
「ね。せんせ」
幼い顔が見上げてくる。手も入れてないくせに整っている眉の下、黒い大きな目にオレが映ってる。
「教えてください」
- 158 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:01:48 ID:P5cqiybi
- 「せんせ。なんでエアコン無いの?」
電気代が払えないから。
「どうしてコタツなの?」
日本人だから。
「どうしてベッドにいかないの?」
オレのベッドは二人分の体重を乗せて運動できるほどの耐久力がないから。
セーラー服の構造は簡単なようだが、脱がせるとなると話は別だ。
特徴的なあの襟のついた上っ張りは胸元の余裕と、脇についている微妙な長さのファスナーを利用して脱ぎ着をするしかない。
本人の協力無しに脱がせられるシロモノとは思えない。
上っ張りを脱がしたら、ジャンバースカートだ。肩が左肩だけ外れるようにスナップがついている。
脇も、左側の身ごろにスナップ。そしてまた微妙な長さのファスナー。
どうせなら下まで一気に広げられるようになっていれば脱がせやすいのに。
ずるずると脱がせると、むくりと起きあがった。
「シワになる」
だったら最初から自分で脱げ。
シワにならないように畳むのも面倒な制服を、適当にそのへんに引っかけると、器用にブラを抜き、
ふと気が付いたようにキャミソールとショーツだけの格好でひょいとかがんだ。
おお、尻が。胸が。
「コタツ、消しときます」
「ん」
エコでよろしく。
「でも寒い」
ベッドから掛け布団だけ引きずり下ろしてくるまった。
「やっぱり寒い」
「そのうちなんとなく温かくなる」
「そのうちって?」
「あと三、四ヶ月もすれば」
「それまでこの格好で待つの?」
「世の中にはいろんなものを全裸で待つ人々がいる」
特殊な例だ。
眉を寄せ、変な表情になったその唇にキスをする。
「ん、ん」
「なんか……リンゴの味」
「給食。リンゴ出た」
給食。なんて懐かしい響きだろう。
「オレらの頃は芯ついたままだった」
「芯なんか食べられないのに?」
「そこを残してうまく喰え、ってことだよ」
おおらかな時代だったからな。大雑把とも言うか。
キャミソールの裾から手を入れる。
ほう、と息をついた。
「せんせいの手、あったかい」
小振りな胸は掌にすっぽり収まる。きゅ、きゅ、とリズミカルに手を開いたり閉じたりするとゴム毬を揉んでいるような気分になった。
「あ、あ……」
眉根を寄せ、目を閉じて、半開きの口から女のような声を出す。
「ひどい。ちゃんと女だよ」
「おまえはまだ女の子」
「子供も産めるのに」
それは生理が来るようになった、ってだけだろ。
「どこから子種をもらう気だ。単体生殖する気か」
「せんせ……ちょうだい」
うっとりとした目で言われると、女の子、とバカにしていてもゾクゾクする。
何をだ。子種か。子種発射装置のほうか。
- 159 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:02:29 ID:P5cqiybi
- 「今日、大丈夫だから」
「おまえ、まだ生理、周期的に来てないってこないだ言ったばっかりだろうが! あれは生理周期が安定してこそ使える理論だ!」
このバカ生徒。
どこかで聞きかじってきたようなことばっかり言ってこっちを惑わせる。
胸を揉みながら、もう片方の手で太ももを撫で上げた。
子供の肌だ、と思う。薄くてすべすべしていて、温かくて健康的だ。
「ん、ふ」
やたら色っぽい声を出すようになってきた。いいかげん理性が保たないかもしれない。
パンツの中に手を突っ込む。
臍のうんと下、足のつけねの近くにだけ、きついカールを持った毛が生えている。頭髪と同じで真っ黒なのだろうが、
まだ目にしたことはない。
そのまま指を股の間に伸ばしていく。
「んっ、あ、ああん」
くっ、と白い喉をのけぞらせる。丸い肩が震える。
中指と薬指で秘唇をもみほぐす。
擦れるように押し合いへし合いしていたオレの指と肉唇は、その奥から流れ出てきた蜜でようやくゆるりと滑らかに動き始める。
「っ、はあ……」
熱い吐息を漏らして、背中も反らしていく。つんと尖った乳首が薄いキャミソールを持ち上げている。
寒い寒い、と被っていた布団はもう要らない。
キャミソールを胸の上までまくり上げる。
白い肌に薄い桜色のアクセントが乗っている。雪の上に桜の花びらが落ちているようだ。
中心の尖りがやや濃い紅色に見える。オレの目に何かフィルターがかかっているのかもしれない。
舌を伸ばして、舌先だけでつつくように舐めた。
「んっ、あ!」
びくんと腕の中の身体が跳ねた。
余韻のようにふるふると震える。胸のふくらみもぷるぷると揺れる。
ぱくりと咥える。
「んー! ん、んっ! あ、は…っ、あああ、んっ」
唇で、硬さの残る乳房を食み、口の中で舌を使って乳首を転がす。
面白いように身体をびくびくと跳ねさせる。ゆっくりと股も広げていく。
やらしい身体だ。
動かしやすくなった指で秘唇を開き、中のこりこりとした蜜口を指先でなぞる。
「んっ! んっ、ん、あ……そこぉ」
なにが「そこぉ」だ。
まだ入り口しか弄ったことはない。
「も、っと奥にぃ」
あー、わざとらしい。煽ってるな。
指の場所を変えて、愛液に濡れた指でクリトリスを擦った。
「んひふあぁぁ…っ」
本気なのはわかるが、この素っ頓狂な嬌声はなんとかならんのだろうか。
これがあるから理性が保っているようなものだが、それはそれで萎える。
もう少し大人になったら、こっちの我慢ができなくなるような声を出してくれるのかねえ。
ぷくりとふくれた小さな肉芽を、ぬるぬると滑る指でさすりながら包皮を剥く。
まだ全部は剥けない。硬い皮に守られている。
「尻、浮いてんぞ」
足を突っ張らせ、浮かした尻がゆらゆらと揺れている。
ああ、断言する。あと三年もしたらもう絶対堪えきれない。
「んひゃ、あ! ゃあ、あ、ぅん!」
後頭部を擦りつけるように首を振る。まっすぐな髪がばらばらに乱れていく。
「やあ、だめ、それ……そこ、だめ」
「もっと、って言ったのは誰だよ」
やべぇ。オレの声、ねちっこい。
- 160 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:02:52 ID:P5cqiybi
- 「んん、ん、だってぇ… そこじゃないもん…っ」
クリトリスを指で挟む。
「ひぃあ…!」
挟んだまま左右に揺らす。
「う、あ! あああ! あ、あ」
呆けたように口を開けたまま、他に何も言えなくなってしまって、ただ、ああ、ああ、と浮かされたように声を上げ続ける。
「ほら。イけ」
「や…だあ! 今日、こ、そ…っ て、あ んあ」
強情だな。
あいた手で乳首を摘む。
「ひっ!」
こね回す。乳首はもうカチカチだ。もみほぐしてやろうとこりこり弄ると、余計に硬くなる。
ぎゅっと力一杯摘み上げると悲鳴を上げた。
「ひ! ひ、ぐ…っ、き、あ」
ぱっと離してすかさず口に咥える。
力を入れないようにねろりと舌で舐め上げる。
「う! は、あああ!」
全身をわななかせのけぞる。秘所はどろりと溢れ出た蜜でべとべとになっている。
クリトリスを中指の腹だけで、これでもかと高速で擦り上げた。
「う、ひあああ! あ、あー!!」
全身を突っ張らせてガクガクと揺れながら絶頂の声を上げるのを聞いた。
はふん、と溜息をもらして布団に潜り込むのを捉まえて抱きしめると、抵抗された。
「なんでだよ」
「せんせーはケチだからいや」
口を尖らせるが、頬を膨らませるのはやめたようだ。それだけでもぐっとお姉さん度が上がるぞ。
「せんせ、いっつもここまでしかしてくれないもん。胸触ったり舐めたり、パンツの中に手を入れてくれたりはするけど」
女の子がそんなことをはっきり言うもんじゃない。
「指どまり。しかも浅いし」
べち、と頭を叩いた。
「いたい! あっ、公式が! 定理が! 抜けていく」
「そのていどで抜けるなら覚えていた内には入らん! 覚え直せ!」
中途半端な気のひきかたをするな。
「せんせぇ」
首筋にするりと滑らかな肌がまとわりつく。腕を回され、ぐっと引き寄せられる。
「いつになったら最後までしてくれるの? 私、頑張ったよ? 学校の成績も上げたし、私立も受かった。
先生の授業受けたかったから、テストの点数も上げすぎないように気を付けた」
「バカか!? そこは上げろ!」
「そしたら先生と会えないじゃない」
うふん、と笑う。
「週に二回の、それも一回二時間の貴重な逢瀬よ」
他に二十三人の目があるのは忘れているのか。それとも無視か。
っていうかそれ以外にもおまえ、こうやってうちに勝手に来るじゃないか。
「先生が家庭教師だったら良かったのに」
家庭教師。それはエロスな響きでいいな。
って女の子を担当に持てるかどうかわからんぞ、それ。
「最後までして。そしたら」
その唇に人差し指を当てて黙らせた。
「合格のご褒美に取っておけ」
見開いた目がきらんと光る。
「ほんと? ほんとに?」
「オレは嘘は言わん」
ごまかしはいろいろやるが。
「わかった! 私頑張る!」
「おお、頑張れ」
頭を撫でてやった。
ちゃんと待っててやるからな、三年後の大学受験合格発表まで。
- 161 :名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:03:02 ID:P5cqiybi
- 投下終了。
- 162 :名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 06:11:46 ID:PrcvZMbH
- GJ!
エロくて生徒可愛いな
- 163 :名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 21:20:09 ID:NRgx4wLv
- 保守しておこう
- 164 :名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 12:25:04 ID:lSkLuLWJ
- 保守
- 165 :名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 06:12:37 ID:jwrxC2+5
- ほっしゅっしゅ
- 166 :名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 22:02:31 ID:6Nw/SiQ9
- 保守
- 167 :名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 23:49:36 ID:0AlSswMz
-
師弟もの
弟子虚弱で声が出ない。
なんだかんだ師匠は弟子大事?
特集設定
弟子両性具有。
ふたなり注意。
弟子うっかり痴漢にあって、師匠にたすけられました、その後。
「まったく、なに他の奴に触られてやがる」
不機嫌そうに呟いた師は噛みつくような、深いキスをしてきた。
片手がアルの白い体を這う。申し訳程度の膨らみを乱暴に揉まれ、
アルは身をよじった。突起をこねくり回されると腰が揺れてしまう。
「弱いな、お前は。だから狙われるのだよ」
くりくりと苛められ、アルは必死にアスタロトにしがみついた。
熱い吐息がもれる。べつにだれでも良いわけじゃないのに。アルは
唇を噛んだ。というかここでヤるんですか。寒いのですが。
何度もキスをされ、大きな手が熱くなり始めた体をいやらしく這
う。そのうち服をたくしあげられ、口づけが首筋、鎖骨、胸元と降
りてくる。ぷくりと膨れて固くなった突起を舌と指で転がされると、
アルは立っていられなくなってしまう。普段性欲に乏しく、男性器
も女性器も未完成なくせに、アルは快感に弱かった。それもこれも、
アルの胸元に顔を埋める師のせいであるのだが。
師はへたりこんでしまったアルを鼻で笑い、地べたに座った師はア
ルの腰を支えて膝だちにさせ、また突起に吸い付く。アルは師の頭
を抱え込み、喘ぐしかなかった。
- 168 :名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 23:55:58 ID:0AlSswMz
- ズボンの上から中心を押される。男根は立ち上がり、その奥の泉は
もう溢れてしまっている。
師はズボンを下ろし、やわやわと勃起しても子ども程度しかない
アルの自身をしごいた。膝だちもしていられずに、今度こそ尻をつい
てしまう。師はアルを抱上げ、快感に震えるアルが先走りをあふれ
出すと、今度は泉を浅く擦り上げた。豆をつまみ上げられると快感
が迸る。一本指が中に入り、擦りあげられ、アルは必死に快感に耐
える。蜜がさらに溢れ出すと、指が二本、それがなれると三本とく
わえこまされてしまった。音を立てて苛められ、蜜を掻き出され、
アルはあえぐ。地面に蜜が滴った。出し入れに耐えきれずびくんと
体を震わせ、指を締め付け達すると、アルの自身もとぷりと白濁を
吐き出してしまった。ほんの少量だが、アルにとってこれが最大で
ある。
指が抜き取られ、壁に押し付けられると、片足をあげさせられ、
熱く太いものがあてがわれた。
「入れるぞ」
達したばかりの体が容赦なく押し開かれる。出し入れをしながら
押し込まれ、アルはいやいやと首をふる。
「気持ちいいだろうが…」
奥をぐりぐりと擦られ腰をよじった。
- 169 :名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 00:00:07 ID:0AlSswMz
- 「お前は本当に奥が好きだな、え?」
弱い所ばかり苛められ、しかし達するほどの快感でもなく、野外で、
しかも恥ずかしい言葉にさらに羞恥を煽られ、アルは耐えきれず、色
素の薄い瞳からぽろぽろと涙をこぼした。
師はそれを見て笑い、やはり腰を揺らして奥をもどかしく刺激する。
懇願するようにアルは師の服を引っ張った。
「なんだ?」
わかっているくせに師は意地悪く笑い、アルを柔く攻める。
アルは快感に震えながら、わななく口を開いた。虚弱なおかげで幼少
の大病により声を失ったアルは、必死に伝えようとぱくぱくと唇を動か
した。それも羞恥と頭が狂いそうな快感でなかなか伝わらない。その間
にも師はゆるゆると腰を動かした。
もっと。師の笑みが深くなる。もっとしてください。
ずるり、と師が腰を引き、アルの中が逃がすまいと収縮したところを、
また師が押し開き、最奥を突き刺す。大きな挿入を師は何度も繰り返し
た。
「俺以外に触らすんじゃねえぞ。わかったか、え?」
こくこくと頷くと「いい子だ」と笑った師はアルを抱え、下から突き
上げた。アルは師の首にかじりつくように腕回し、快感に身を任せる。
- 170 :名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 00:05:27 ID:0AlSswMz
- 夕暮れの街に卑猥な音が響く。乞食らしい子どもがぎょっとして逃
げていく。
「このほっせぇ体も白い肌も、目も髪も口も、処女みてえなここも、
全部俺のもんだ。まあ、ついでちっちぇそれも俺のもんにしとくか?なあ?」
何度も達してしまい、もう訳もわからず喘ぐアルの師はささやく。
「いい子にはご褒美をやるからな、アル。お前なら孕んでも特別に
責任とってやってもいい。他の女は下ろさせるがな……」
そう言った師はアルを一際強く貫き、たっぷりと白い欲望をそそぎ込んだ。
欲望を引き抜いた師はアルを抱えるようにして立ち上がらせると、近くの木箱にアルを掴まらせた。腰を持ち、再度自身で貫いた。
「ご褒美だ」
そしてまた律動を開始する。
「おい、土産だ」
ここ二、三日、師はよく土産を買ってくる。お菓子とか、服とか。
アルはその包みをうろんげに眺めた。
しかしアルの好みをあまり認識していないらしい師は、微妙にアルが
好きなものとは30度ほど斜めにずれたものを買ってくる。天上天下唯
我独尊、自己中でナルシストの塊、何年も共に暮らしても、人のこと
など見も考えもしないことはよく知っているので、消費するのに困っ
たなあと首を捻る程度だ。今更怒らない。
- 171 :名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 00:12:53 ID:HYhwiJzI
- 体調崩しているからべたべたに甘いケーキなどはあんまり気が進まな
いし、秋と冬の代わり目だというのにあんな夏用みたいなピンクピンク
した花柄すけすけミニミニワンピースなんて着られないし、着たくもな
い。値札を見たらとんでもなく高かった。基本ヒキコモリのアルにどこ
に着ていけと。
お菓子はともかく、服の趣味は丸っきり師の願望だ。師はアルに女の
子女の子した格好させたいらしい。似合わないから嫌だというのに。
お菓子は溜まり、着ない服が増え、師はそれを見て苛々……悪循環だ。
それでも、普段怒るくせに、怒らないのは……
「おい、何が欲しい」
気持ち悪いし、食欲ないからなにもいりません、と紙に書いて押しやる。
それを見た師が眉をはねあげた。
「……酸っぱいものとか欲しくないか」
アルは顔をひきつらせて、師に背を向け、暖炉の前で丸くなる。二日や三
日でつわりなんざ来るわけがない。
「なんでも買ってやるぞ」
ご機嫌取りなんてしないで素直に謝ればいいのに…、と無音の呟きを
漏らしつつ、脇に挟んだ体温計を見ると38度5分。これでも昨日よりは
良くなった。
寝転がったアルは昼寝用の毛布にくるまり、ごほごほとひどい咳をする。
ああ、喉が痛い。
おわり。
大変失礼しましたー。
弟子が男臭くなってないか心配。
- 172 :名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 07:14:10 ID:AsQbK4q2
- GJ!弟子かわいいよ弟子
- 173 :名無しさん@ピンキー:2009/03/26(木) 08:55:43 ID:j+UaEbDd
- 前にも書き込みしてた人?
師弟グッジョブ
- 174 :名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 09:12:01 ID:9ZbygIO9
- 良作じゃないか
- 175 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 03:15:13 ID:jCHDEldT
- 主従か軍人か年の差かどれかに投下しようと思ったけど、エロシーンと作戦シーンで行き詰ったのでお焚き上げお願いします。
エルネスト・ベルナー曹長が、アリーセ・マイツェン暫定少尉の指示の元、特別潜入捜査に従事せよ、と内密に指令が下ったのは、すみれの花のにおいたつ穏やかな午後のことであった。
「結婚? あなたと俺が?」
「ええ。もちろん偽装の戸籍による虚偽の婚姻ですが」
目の前の人形のようなアリーセ・マイツェンは事務的に告げる。
仮にも夫になる人間に対する愛情や温かみや、親愛の類の一切を欠落させて彼女はエルネストに対峙する。
アリーセ・マイツェンは組織の有名人だ。
諜報部の生え抜き秘蔵っ子として、幼少のころより内密に育て上げられたアンドロイドのようなアリーセ。
かくいうエルネストもその美貌を一目確認しようと、不必要に徘徊した記憶は新しい。
だがアリーセという女は、その整った顔立ちにも関わらず人の記憶に残らない。せっかく拝んだ顔を、エルネストはたった三日で思い出せなくなってしまった。
印象的だったのは、流れるようなはちみつ色の長い髪、ただそれだけだ。
何故か、と思い返してみれば、アリーセには華がない。
大人の女性としての色気も、少女としてのあどけなさも、一人の人間としての個性も持ち合わせていない。
――まるでお人形。
それが、エルネストの彼女に対するイメージだった。
上層部が作り出したかったのは、役にたつお人形、それだったのだと知る。
命令なら何でもやりますよ。
そう軽口を叩いて承諾をした。事実、逆らう術もメリットもない。
早いところ作戦を終了させて、面倒な任務から解放をされてしまおう。それが得策だ。
「あの、ベルナー曹長。一つお願いが」
アリーセがそう切り出したのは、任地へと向かう列車の中だった。
「なんです?」
「敬語を、止めていただけますか。通常の夫が妻に話すようにお願いします」
「……ではマイツェン少尉どのも、その仰々しい喋りかたを止めていただけますか」
「いけません。この任務の遂行のために少尉の位を暫定的に与えられてはいますが、実際の階級はベルナー曹長がはるかに上ですし、経験も深い。それに、」
「それに?」
「夫に敬語を使う妻は存在しますが、その逆はひどく不自然です」
生真面目なその様子に、エルネストは苦笑をもらす。
こいつはとんだ頑固者だ、と予感した。
「判った、普通に喋ろう。その代わり、あんたも出来るだけでいいから敬語をやめてくれ」
「……ですが」
「設定は新婚夫婦なんだろう? 愛し合って結ばれた二人がいつまでも敬語交じりでは、奥様方の噂の的になっちまうぞ」
アリーセはそのアイスブルーの瞳を見開いてしばし硬直を見せた後、ふ、と息を吐いてその表情を崩した。
「判りました、努力いたします」
この女、こんな顔もできるのか。
柔らかい表情と相変わらずの堅苦しい喋りのギャップに、エルネストはまた苦笑を浮かべた。
- 176 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 03:15:45 ID:jCHDEldT
-
夫婦とは名目上のことでベッドまでも、共にする必要はない。
それなのにエリーセがエルネストの寝室のドアをノックしたのは、作戦二日目の二十三時のことだった。
「曹長、まだ起きていらっしゃいますか?」
「…………ああ」
「あの、少々お時間いただいてよろしいでしょうか」
「どうぞ。あいてるよ」
控えめな音を立ててドアが開いて、やはり控えめにアリーセが隙間から滑り込んでくる。
グレーの薄闇に、雪のように白い彼女の身体がぼんやり浮き上がる。
そこだけまるで輝いているかのように白いので、エルネストは一瞬言葉を失った。
アリーセは相変わらずの無表情で音もなく枕元に経つと、所在なげに両手を組んでじっとエルネストを見下ろした。
「…………曹長……お願いが、あります」
「ん、なんだ?」
「私と、……その、性交渉をしていただきたいのです」
エルネストは再び言葉を失った。
ばかが付くぐらい真面目だとは思っていたが、ここまでだったとは。
新婚夫婦は真似事でいいはずだ。
誰も見ていない部屋の中でまでリアリティを保つ必要がどこにある。
「あいにく、間に合ってるよ」
「違うんです……こんな非常識な依頼があるかと判っていますが、その、どうしてもぎこちなさが抜けないのは、肉体的スキンシップが不足しているからではないかと」
「その読みは否定しないが、引き受けらんねぇな」
「なぜ?」
「なんでって、そりゃあ、……「性交渉」はほんとうに愛し合ってるモン同士がするべきなんだよ」
言いながら胸のうちで乾いた笑いを浮かべた。
きれいごとだ。
それはただの理想論で、そうじゃない場合も現実にはままある。
アリーセもそのぐらいは承知しているだろう。
「では、言葉を変えます。少尉として、軍曹に任務遂行のために性交渉を命じます」
命じられた。
ぎょっとしてアリーセを見上げた。
アリーセは表情を変えずに、すばやく膝をベッドについてそっとくちびるを重ねる。
ただ触れるだけのそれは、エルネストの熱を呼びはしないが胸の奥がちりりと焼けた。
しばらくのち、そっと顔を離したアリーセは、一瞬だけきゅっと眉根を寄せるとほう、と息を落とし、無言でエルネストの衣服を脱がしにかかる。
その細い両の手首をぐいと掴んで引き離した。
「軍曹」
「少尉、性交渉のご経験は?」
「いいえ、ありません。ですが簡単な知識は持ち合わせております。あなたのペニスを私の膣に挿入したのち、内部で射精をするのでしょう?」
「……………………」
確かに正しい。だがそう表現するととたんに味気なくなるのはなぜだろう。
「処女ならなおさら、相手にできませんね」
「処女喪失は麗しくあるべきだとの理想をお持ちなのですね」
「そのとおり。大事なひとが出来るまで取っといてくださいよ」
- 177 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 03:16:46 ID:jCHDEldT
- ぽん、と小さい子供にするようにアリーセの頭のてっぺんを撫でた。
アリーセはその形のいいくちびるを小刻みに震わせながら、ゆっくりと首を左右に振る。
「いいえ。今回あなたが断ったとしても、私は次回組んだパートナー、もしくは次回のターゲットに同じ依頼をするでしょう。私は諜報部の人間です。幸せな性交渉など望むべくもない。
だったら私は、ベルナー軍曹、あなたがいい」
アイスブルーの瞳がつめたい炎を宿して、まっすぐにエルネストを射抜いた。
アリーセは凛とした、だけど抑揚のない声音で続ける。
「感情を殺すのは得意です。訓練を受けましたから。でも私に感情がないわけではないのです。
殺したはずの感情が、いつまでもくすぶるのです。軍曹、どうかお願いです」
握った手が震えている。
細い肩も。まるで小動物のように。
「あの、重ね重ね恐縮なのですが、私はどうすればいいのかご教授いただけますか」
「……あー、じゃあ、まず」
「はい」
「名前を呼べ」
「……………………なぜ?」
「こういうことには雰囲気が大事なんだよ、アリーセ」
ぴく、とアリーセの眉が動いた。
もぞもぞと恥ずかしげに肩をすくめた後、小さな声で、エルネスト、と呼ぶ。
「エルでいい」
「……エル」
「ん、上出来。あとは、我慢するな」
「何を?」
「全部。嫌だったらそう言え。やめて欲しかったらやめる。飲み込まれちまいそうでもとりあえず俺に身を任せろ」
「…………はい」
「いい子だ、アリーセ」
照れたように顔を俯けてしまったアリーセの細い顎を掴んで、強引にキスをする。
*
ここまで。ありがとうございました。
- 178 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 07:06:23 ID:2KlQIBpC
- おつかれさま
- 179 :名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 12:06:41 ID:/hVspqCH
- 乙
上品なエロだな
- 180 :名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 08:32:18 ID:q8L1bABT
- 乙
- 181 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 00:34:08 ID:Y3czPm0b
- やべ、凄く萌えました
- 182 :名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 11:09:41 ID:fDWRByRC
- 良SSを発掘するの楽しい
- 183 :名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 01:26:23 ID:e/YAK1AR
- 保守
- 184 :名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 08:53:34 ID:2JQlCCAO
- ほほっしゅ
- 185 :名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 10:20:32 ID:R2NNdNN/
- 上手くイメージと繋げられなくなったので、二次のお焚き上げ
最近、自分はおかしい。
千鶴はぼんやりと幼馴染みを眺めながら、溜息をついた。
穏やかな昼休み。
窓の外では、表情に乏しい幼馴染みと、貞子とあだ名されている友人が
盛り上がりなど片鱗も感じさせない会話をしている。
一見、地蔵と幽霊の会話である。
夜中に見れば、さぞかし恐怖を煽る組み合わせであろう。
見知らぬ人間が見ればホラーとしか思えないだが、二人をよく知る人間が見れば
むしろ微笑ましい光景と言える。
事実、数ヶ月前まで千鶴は二人の談話をほのぼのと見ていた。
爽子が自分から、翔太以外の男子に声をかける場面を見守る。
気分は爽子の母親か祖母、といったところだった。
数ヶ月前、幼馴染みに「好きな人」がいると知る前までは。
偶然知ってしまったその事に、千鶴はモヤモヤとした感情を抱いていた。
理由もわからない。
その感情の名前も知らない。
千鶴は自分の感情を持て余していた。
こんな事は、産まれて初めてかも知れない。
だって、龍の事で知らないことなんてない筈だった。
嫌いな食べ物、好きな事、何だって知ってると思っていた。
龍が人差し指を口元で立てる、「ヒミツ」を示す仕草。
あれは、千鶴だけのものである筈だった。
決して声が大きいとは言えない二人の会話から、偶然漏れ聞こえた
「好きな人」と言う単語とヒミツの仕草。
最初はあまり気になっていなかった筈なのに、日が経つにつれて
心の中をじわじわと浸蝕してゆく。
徹にフラれた時と似た感覚だ。
龍がいつか、誰かのものになる?
自分から離れてしまう?
想像できなかった。
龍がいない日常なんて、考えられなかった。
いろいろな事が頭をよぎる。
「好きな人がいる」と言うことを確認するのすら怖かった。
今までの自分なら「好きな奴がいるなら教えなよ〜」などと
気軽にきけた筈なのに、何故躊躇っているのだろう。
千鶴は窓から視線をそらし、龍の椅子を睨みつけた。
時間が経てば、もっと聞きづらくなるだろう。
第一、こんなのは自分らしくない。
決めた。
今日の帰りは龍の家に寄ろう。
放課後までの時間を逆算しながら、千鶴は無意識に拳を握り締めていた。
- 186 :名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 07:12:05 ID:tg9/HE6O
- 乙
- 187 :名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 20:48:10 ID:8Qm/dB3z
- ナイス投げ
- 188 :名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 16:43:25 ID:a1luLOSm
- 保守
- 189 :名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 10:08:43 ID:8RsR4Ler
- >>185
乙!
- 190 :名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 10:49:41 ID:PX4q0mey
-
父親×娘注意
もう柔く苛められ、何度白濁を受け止め、達したかわからない。
揺すられるたびに背中で緩く結んだワンピースのリボン揺れる。
スカートで隠れて見えないが、確かに佳奈は父親に貫かれ、熱い
吐息を漏らしていた。体が暑くて、とろけてしまいそうだった。
接合部はもうこの上ないほどぐずぐずにとろかされ、苦しいほど
大きな父親を安々と受け止めていた。佳奈の蜜と受け止め切れな
かった父親の欲望が滴り、シーツを汚していることだろう。
キスをねだればねだった分だけ与えられる。
弱い奥ばかりつつかれ、卑猥な音が響き、聴覚まで犯される。父
親の首に回した腕に力が入らず、崩れそうな佳奈の体を父親の逞
しい腕が支えていた。
お父さん、お父さんと佳奈は父を呼んだ。もう佳奈には目の前で
余裕のない笑みを浮かべる父親と、支えてくれる腕と頭が狂いそ
うな快感を与えてくれる杭だけが現実だった。
びくりと佳奈の体がはね、父親を締め付ける。行き来する杭をさ
らに感じてしまい、爪を立てた。しかしそれも力が入らず、痛く
も痒くもないだろう。中に注ぎ込まれた多量の白濁を佳奈はうっ
とりと感じていた。
「もっとか?」
こくりと頷くと満足そうに笑った父親が「いい子だ」と背を撫で
る。それさえにも感じてしまい、体をよじった。
再び始まる律動に佳奈は乱れに乱れ、最後には意識を飛ばしてしまった。
母への罪悪感など、とうの昔から消えている。
- 191 :名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 10:51:31 ID:PX4q0mey
- おわりー
嫌いな人は要注意
- 192 :名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 13:42:31 ID:OG7m/nY3
- 乙
- 193 :名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 21:13:22 ID:5m9L5aBs
-
- 194 :名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 20:03:10 ID:7SqDJ1cj
- 保守
- 195 :名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 21:19:32 ID:WKuiJB2C
- 保守
- 196 :名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 17:31:07 ID:sxX+4FUs
-
- 197 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 09:52:09 ID:68cPX+Gd
- 保守
- 198 :『オナホ姉』 ◆uC4PiS7dQ6 :2009/05/15(金) 14:53:53 ID:oB/Ig8Ax
- 1
「ねぇねぇ、おふとんで寝ないと風邪ひいちゃうよ?」
可愛らしい声が耳に届き、可愛らしい顔が瞳に映る。
私はリビングの中央、コタツに入りながらテーブルに突っ伏して、ゆさゆさと身体を揺らされていた。
ピカキュウ着ぐるみパジャマ姿の弟が、心配そうに私を覗き込んでる。
「んっ、ありがとリクオ。ねぇねぇはシャワー浴びて来るから、先にオヤスミしてなさい」
その頭をフードの上から優しく撫で、寝室へと微笑んで帰す。
「うんっ、オヤスミねぇねぇ」
手を振りながら階段を上る弟を見送り、一つ溜め息を吐いて、再びテーブルに突っ伏す。
自己嫌悪。ああ、私は、何て夢を見ていたのだろう。
夢の中、私は、リクオを、弟を、犯してた。大切な弟を。大事なリクオを。この手で……汚してた。
リクオの自由を奪って、喋れなくして、見えなくして、聞こえなくしてっ!! オナホールで精通させて、無理矢理に逆レイプ。
はっ、ばーかばーか♪ 私のバーカぁっ♪♪ なに考えてるのよ一体? 私は、弟を、幸せにするの!! しなくちゃイケないのっ!!
だから、弟をレイプするなんて、絶対にやっちゃダメ。間違いなくトラウマになる。そんなの解り切ってるでしょ!?
私達は、普通の姉弟になるっ!! 夢と同じ事は、何が有っても起こさない!!
「ふぅっ……馬鹿ね私って」
そう決意を固め、もう一度深く溜め息を吐いて、ゆっくりと腰を上げた。
壁掛け時計を見れば、日付変更5分前。明日も学校あるし、さっさとシャワー浴びないと。
「ん〜〜っ! よしっ、がんばれ私!!」
軽く伸びをして、テレビの電源と電気カーペットのスイッチを切る。
幸せに、するからねリクオ。
2
さっさとシャワー浴びて、
さっさと眠ろう。
だから、その前にさっさと……
「ピカキュウGETだぜっ♪♪」
パジャマの上からロープで両手足首を縛り、大の字にしてそれぞれベッドの脚と結わい付ける。
ピカキュウはガムテープで口を塞がれ、涙を流しながら声にならない声で小さく鳴き出すだけ。
どうして怖がるのりっきゅ……ピカキュウ? ポケモンはトレーナーに調教されるものなの。
それに痛い事なんかしないよ? 私が考えた尿道ディルドでね、オチンチンの中を気持ち良くしてあげるだけなんだよ?
貴方はピカキュウなんだから、弟じゃないんだから、私にレイプされて当然なのっ!!
- 199 :名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 14:55:24 ID:oB/Ig8Ax
- 終わり。
毎回同じような展開ばっかに嫌気が差して、途中で書くの止めた。
- 200 :名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 00:41:24 ID:+9qxWaos
- ナイス投棄
- 201 :名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 00:18:54 ID:Pp0Ca84P
- GJ
- 202 :名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 02:42:45 ID:iT1fGP6C
- 保守
- 203 :名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 16:50:27 ID:ReFADA4e
- その日、御扇春香は彼氏にフラれた。
理由は至って単純。
春香がセックスさせてくれないから。
「お前さぁ、男女交際を慈善事業なかんかと勘違いしてんの?」
待ち合わせ場所のファーストフード店で顔を見るなり彼氏はそういった。
「させる気ねぇんなら粉かけてくんじゃねぇよガキ」
そう吐き捨てて彼氏は立ち去った。
飲み干したコーヒーカップを残して。
待ってよ……わけわかんないよ……だってあたし達まだ高校一年生だよ?
入学式で初めて知り合って、付き合い始めてまだ一ヶ月だよ?
手を繋いで登下校したり、一緒にゲームしたり、ショッピングなんて、
まだ片手で数えるくらいしかないんだよ?
させるとかさせないとか……そんなの……早過ぎるよ……。
春香は放心していた。とにかく、店を出て、一人で考え、泣ける場所がほしかった。
何も考えずに、映画館に入り、一番最後列の席に腰を降ろした。
今日のワンピース、頑張ったのに。
お姉ちゃんの香水、こっそり付けてみたのに。
このバレッタ、一緒にいった雑貨屋で買ったやつなんだよ?
……貞淑過ぎてフラれてしまっただけの、ホントは
すごくかわいい女の子をどう書いたらわからなくなった
これじゃただのウザ娘だ(涙)
- 204 :名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 00:07:14 ID:F6sDceUd
- 個人的には初々しくて可愛いと思ったよ
でも、〜〜だよ? を多用するのが
ちょっとウザく感じなくもないとかなんとか
- 205 :名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 20:38:59 ID:6429Phin
- 保守
- 206 :吉野屋1:2009/06/11(木) 00:16:39 ID:fxnBNp5f
- 「有名コピペでエロパロ」のスレに投下しようと思って書いていたのだが、書き終わる前にスレが落ちてしまった。
落とす場所もわからないのでお焚き上げ。
元ネタ:吉野家コピペ
これは昨日の話だ。俺は大学を自主休講し、地元の吉野屋に向かうことにした。吉野屋
に行くことはここ最近の日課である。
だがしかし、たどり着いた吉野屋はいつもと違っていた。わかりやすく言うとめちゃく
ちゃ混んでいたのである。外から中を覗きこむと、人がめちゃくちゃいっぱいいる。それ
どころか、順番待ちで並んでいるやつまでいる。
この吉野屋、路地からかなり入ったところにあるという立地的にはかなり条件の悪いと
ころに立っているため、地元民でも知っている奴は少ない。基本空いている。だから嬉々
として常連になっていたというのに、これは一体どうしたことなのだろう。
その答えは比較的早く見つかった。店先には見慣れない垂れ幕が下げてあり、目立つ文
字でこう書いてある。
――150円引き。
よく見ると、俺の前に並んでいる男達はちらしを手にしている。きっとそこにも垂れ幕
と同じ文言が並んでいるのだろう。俺は消費者心理というものを考え、呆れて溜息をつい
た。
お前らみんなひょっとしてバカなのか。150円だぞ150円。150円とかペットボ
トル一本分しかないわけ。それ如きで普段来てない、そもそも存在すら知らなかったはず
の吉野屋に来るなんて、お前らみんな頭めでたすぎるだろ。ホントにバカかと。
もし俺に勇気があったなら、そこでそう叫んでいたことだろう。
客の回転はそこそこ早いらしく、俺が苛々している間にもどんどん列は進んでいった。
中は若干暗くなっているが、近づけば、一番入り口側の様子くらいは察することができる。
それに、声だって聞こえてくる。
「いらっしゃいませ、なにになさいますかーっ」
店員の女の子の声。暗くてはっきりはわからないが、顔も明るくて可愛い感じだ。
「えー、どうする?」
「どうしよっか」
「150円引きだし、特盛りでも…」
「特盛りとかハードル高くね」
「そこをなんとかしなきゃ男じゃねえっしょ」
ぐだぐだうるさいのはリア厨っぽい四人組。順番を待っているこっちから見ると、もう
どうでもいいから早く決めるか店を出ろと言いたい。吉野屋に四人で来るとかほんとマジ
馬鹿の極み。何がしたいのかわからない。お前らは連れションしてる女子高生か。
ここでも俺は思うだけで、もちろん口に出したりはしない。
「お客様?」
「「「「と、特盛りで!」」」」
ハモってやがる。
「かしこまりましたー!」
女の子はとびきりの営業スマイルでにっこり笑うと、おもむろに胸元のボタンを外し始
めた。下着は着けていないらしい。暗がりに白い肌がいやにはっきり見える。童貞四人組
(決めつけ)はごくりと生唾を飲んだようだった。
女の子はするすると服を脱ぎわざわざ全裸になった上で、自分で胸を寄せて谷間を四人
組に見せつけた。
ぱっと見で、Fカップ以上はある。
「お客様、こちらの特盛りでよろしかったですか?」
童貞四人はひたすら頷く。
「それでは、失礼します♪」
お手本のように爽やかにほほえんで、女の子は立っている童貞Aの足の間でしゃがみこ
んだ。しゃがみこんだというか膝立ちだ。ちょうど顔のあたりが股間にぴったりである。
本人はぎこちなく固まって、周りの三人からの羨望のまなざしを受けている。
「えへへ、お邪魔しますー」
- 207 :吉野屋2:2009/06/11(木) 00:18:21 ID:fxnBNp5f
- 女の子はAのベルトを外した後、桃色の唇でジーパンのジッパーを銜え、上目遣いでAを
見つめながらそれを下ろしていく。デニムの締め付けから解放されたAの性器はもうはっ
きりわかりすぎるほど勃起していた。
「うふふ…お客さんの、元気なんですねえ」
「は、はい、スイマセン!」
「やだあ、謝ることじゃありませんよー」
女の子はにこりと笑って、パンツの上からほおずりをするみたいにした。
「熱ーい…うふ、ちょっと濡れてますね。先走っちゃってるんですね、あらゆる意味で。うふふっ」
「す、す、スイマセン!」
女の子が今下ネタギャグをとばしたようにもみえたが、童貞Aにはそんなことに突っ込
む余裕すらないのだろう。体育会系みたいな返事しかできていない。
布越しにじゅうぶん焦らしたあと、彼女は慣れた手つきでAのズボンを下着ごと引き下
ろした。包茎のお手本のような性器が露わになる。
「やだぁ、かわいい」
うふ、と女の子が笑った。Aは羞恥で真っ赤になっている。周りの三人も真っ赤になっ
ているところを見るに、奴らも同様に童貞で包茎なのだろう。どこまで仲良しだったら気
が済むのか。
「ニオイもキツくて…あん、ぞくぞくしちゃいます。お風呂入ったのはいつですか?」
「た…たくさんキレイにしてもらおうと思って、その…一昨日から風呂入ってないです」
「じゃあいっぱいカスをナメナメしてキレイにしちゃいますね?」
「おおお、お願いします!」
彼女はあくまでも麗しい笑みを崩さずに、露出した性器をれろんと舐めた。
「ひぃ」
Aはもの凄く気の抜けた声を上げる。
「あはっ……すごぉい。口の中で、どんどん大きくなってます」
「ああ、はい、す、すいませんっ」
「あんっ、びくって跳ねたぁ……」
彼女は口の中に性器を含んだままもごもごとAに話しかける。その度に当たるところが
変わってまた違う刺激が送られるのだろう、口がもごもごする度に、Aは「ひっ」とか「うあっ」とか
断続的に声を上げているのだが、しまいには刺激が強すぎるのだろう、歯をかみしめて耐えるよ
うな表情をし始めた。
「んー、声、いっぱいあげてくれなきゃつまんないですぅ」
「………っ」
「気持ちよくないですか?」
ぶるぶると首を振っている。
おそらく、気を引き締めていないとすぐにでもイってしまうのだろう。同じ料金を払う
のならギリギリまで我慢しないと勿体ない、そう思ってのことだろうが、女の子の方とて
商売である。少し垂れ目気味の瞳が、一瞬だけ剣呑な色を帯びた。
「……我慢されると、私がつまんないんですよー」
じゅぽじゅぽっ、ぐちゅっ、ぬるんっ!
端から見ていてもわかるほど女の子の口がぎゅっと窄まり、激しく前後に動かした。
「ひィッ………うあ」
もちろんDT氏がその刺激に耐えられるわけがない。
「あ、あ、あ、で、出るッ!」
「はいっ、いっぱい! いっぱい出してくださぁいっ!」
そう言いながら、彼女は既に射精の始まったペニスを口から離す。
解放されたそれはびくびくと波打ちながら、生臭い液体を彼女の顔に、胸元にぶちまけ
ていく。
肩で息をするAを尻目に、女の子は自分の顔に付着した白濁色の液体を指で拭い、その
まま口に含んだ。
「あぁん…やだぁ。苦くて臭くて…すっごくおいしい…っ♪」
とろけそうな声で彼女は囁く。そしてまだ液体の溜まっている胸の谷間を、残り三人に
見せつけるようにして微笑んだ。
「お次のお客様、ご注文は何になさいますか?」
残り三人はごくりと生唾を飲んだようだ。しばしの沈黙の後、童貞Bがずずいっと前に
出る。
「あ…あの、胸で…胸で、してもらえませんか!」
特盛りにかけるだけでは物足りないらしい。
「はいっ、パイズリですねー。かしこまりました♪」
女の子はこれまた飛び切りの営業スマイルで微笑んで、Bのズボンに手をかけた。
- 208 :吉野屋3:2009/06/11(木) 00:20:29 ID:fxnBNp5f
-
「――……ますよ」
「え?」
「前、進んでますよ。詰めてください」
「あ……あ、はい、すみません」
四人衆プラス女の子の様子に思いの外集中してしまっていたらしい。後ろから若干苛々
した声をかけられて、俺は急いで前に詰めた。かなり進んだ。既に俺の前の奴が先頭だ。
さすが吉野屋と言ったところ、回転がえらく早い。
遠くから見ていたときとは違い、店の奥の様子もよく見える。声もよく聞こえる。手前
の方は奉仕中心の軽い客なのか、女の子の明るい声と男のうめく声が響いているが、奥の
方では逆に女の子の甲高いあえぎ声が響いている。今日の値引き祭りで吉野屋に来ようと
決めたにわかーズは、手前の安い値段コースを利用しているらしい。手前ばかりが回転が
速い。
俺の前の奴は手前のコースを選んだようだ。エプロンしか身につけていない受付のお
ねーちゃんが輝くばかりの笑顔で俺に問うてくる。
「お客様のご予定はどちらですか?」
「奥で」
「はいっ、それではこちらにどうぞっ」
案内されて、奥の方で順番を待つことになった。
俺の相手をしてくれる女の子が来るまでの間、俺は椅子に座ってぼんやり隣の様子を見ていた。
「お客様、ご注文はなにになさいますか……」
黒髪ロングのお嬢様みたいな風体の女の子である。胸はさっきの子よりはない、という
より、一般的に見て小さい方だ。従業員制服のスカートに隠されて見えないが、足は細い
感じがする。清楚な顔立ちに、垂れ目と泣き黒子が妙にいやらしい。その子の『お客様』
は脂ぎったおじさんである。俺は一瞬だけ資本主義を呪った。しかしその数秒後、男の一
言でテンションは更に下がることになる。
「『つゆだく』で」
「つ、『つゆだく』ですか……っ!」
女の子は涙目だ。男はにやにやしながら、
「お客の注文をちゃんと聞けないのかね」
とやたら偉そうに言った。こういう態度はよくないね。お客様は神様です、という言葉
は店側から出るモノであって、客側から言い出すものではない。しかし女の子はそんな風
に言い返すこともできるはずもなく、泣きそうな顔のまま男に頭を下げた。
「申し訳ありませんでした……つ、つゆだく……喜んでっ!」
どこぞの居酒屋のような言葉を、似つかわしくないくらい悲痛な声でもってあげる。男
は鷹揚に頷いた。
女の子は震える手で従業員の制服を脱いでいく。下から現れたのは絹のような肌――で
はない。しかしそれよりも下手したら価値のあるものだった。紺色の布。すなわちスク水
である。
俺は感動した。
女の子はスク水にニーソを着用していたのである。
絶対領域と露出はアンビバレンツではなく両立し得るということを初めて知った。すら
りと伸びた足はふとももから膝上までしろく輝き、しかして膝からつま先まで覆う黒い布
によってその輝きはフルに発揮されることがない。
けしからん、文化の無駄遣いだ。これに感動しなくてなにに感動すればいい。
俺がそこまで感動したくらいなのだから、男はもっと感動したらしい。わなわなにやに
やして、女の子を後ろから抱きしめた。小柄な女の子は脂ぎった男にすっぽり収まってし
まう。
このあとスマタを見学→主人公が学園のアイドルと本番の予定でした。
- 209 :名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 02:31:29 ID:yi46V/ee
- ナイス投げ
素股しているお嬢の反応は読んでみたかったな
- 210 :名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 03:48:16 ID:BQK/zOiD
- GJ
- 211 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:35:40 ID:sCwTzTM/
- なんでこんな事になってんのだ。
むなしい。むなしくてしょうがない。
「ふぅ…っ ん……あ…っ」
思わず出てしまった声に、我に返る。家には母がいるというのに。
貴重な休みに遊ぶでもなし休むでもなしに、ひとり遊びというのはどうなんだろう。生理前ではな
いから、欲求不満なんだと思う。そうだった。私はなかば自棄になっていたんだ。
告白するまでもなく、私は失恋してしまった。
それは結構前の事であるけれど、今でも少しだけじくじくと心が痛む。そんなに好きだったんだろ
うか。大学の授業がよく一緒になる人。席が近い事が多かった。一目惚れだったんだと思う。で
も、話すようになってまもなく彼女がいる事を知った。…中身なんてほとんど知らなかったはず
で、傷つくも何もないと思っていたのに。
「はぁ…っ」
濡れているそこを擦りながら、乳首をいじる。
健一さんは胸好きだったよなあ…とかなんとか思い出す。つい3ヶ月前くらい前に別れた、という
か彼が留学してしまった為にほぼ自然消滅してしまった私の彼氏。優しくて、上手くて、天然ボケ
で可愛いのに年上だった。
多分私はさみしいんだ。そういう別れ方はあまりしたくなかった彼氏と別れて。その彼氏を忘れよ
うとしたら、逆に傷ついて。話を聞いてもらう友達もいるし、慰めてもらったりもしたけれど、なんだ
かむなしい。こんな事をしている自分もむなしい。
それでも指は止まらない。
- 212 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:36:00 ID:sCwTzTM/
- 限界がそろそろ近づいてきた。このまま全部忘れちゃえと思う。
なのに、突然ドアが開いた。
「カンナ!」
「久しぶ…」
時間が止まった、とはこういうのを言うんだと思う。お互い固まったまま、何も言わずにふたつの
声の主はドアを閉めた。思考回路が停止して、それからサッと血の気がひく感じがする。次に
思ったのは、まずいという事だ。まずい。かなりまずい。見られてしまった。ドアの位置からして、
アレなところは見られてないはずだけど、何をしていたかはわかっただろう。半泣きになりなが
ら、即行で服を着る。着ているとだんだん、ノックもなしにドアを開けたあいつらに対して怒りがこ
みあげてくる。思い切りぶちまけてやろうと、ドアを勢いよく開けた。
あのバカ双子!
高山陽輔と祐樹は、近くに住むふるい幼馴染だ。割合仲もよくて、よくつるんでいた。大学に入っ
てからは、皆学校が違う事もあってほとんど会わなくなった。それでも道で会ったら挨拶して軽く
話すし、3年になった今では本当にごくたまにだけど三人で遊ぶ。
昔は性格が全然違うのに外見だけよく似ていて、それがおかしかったけど、高校ぐらいにもなれ
ば趣味も違うから外見も全然似ないようになってた。背格好も全然違う。それでも妙に似てるか
らおかしい。
- 213 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:36:24 ID:sCwTzTM/
- 「…高山ァ…」
普段は名前呼びだけど、私は高山兄弟をあえて苗字で呼ぶ。
「…ごめんなさい」
土下座しているのが陽輔。
「無礼にも程があるよな、ごめん」
まっすぐ目を合わせて言うのが祐樹。
「ごめんですまない…っ もう本当にバカ!つうか死ね!帰れ!」
高校の頃は、バカエロ話も結構した。お互いの歴代彼女・彼氏も、報告もしないのに何故か知っ
ている。さらに言えば、奴らは口には出さないけど絶対私の初体験年齢も知っている。
でも、だからと言って自分の一人でヤッてる姿を見られるのが恥ずかしくないわけがない。
「…彼氏にも見せた事がないというのに」
「意外」
「帰れ祐樹」
もう何だか悲しいやら情けないやらで涙が出てくる。なんでこんな事になってんのだ。
久しぶりに会った幼馴染。何も最悪なかたちで会わなくたっていいじゃないか。
すると、大きな手が私の頭をなでた。陽輔の手だ。昔から、落ち込んだ時や失恋した時に慰めて
くれていた陽輔の手。大好きだ。
「今度何かおごってやるから」
祐樹が言う。いつもこうやって物で釣るけど、そのついでにデートもしてくれる(というより遊びにい
く、なんだろうか)ので結構気分がいい。高校に入ってから、二人はぐんと格好良くなった…と思う。
昔から見てきた身としては、いい感じに育ってくれて嬉しかったりする。母親視点で思う。
これで一度も恋愛関係になった事がないのが不思議だと友人は言う。実際私もそう思う。一応男
と女だって事はわかっているから、気をつけてはいるけれど。
- 214 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:38:43 ID:sCwTzTM/
- 「で、なんであんたたちが家にいんの?何か用だったの?」
二人は顔を見合わせて、言いにくそうにしている。なんなんだ。
変な沈黙の後、祐樹が話しだした。
「フェアにやろうと思って」
「何それ」
誰が誰と何をどうフェアにやるんだ。祐樹が深くため息をついて、今度は陽輔がしゃべった。
「俺ら、カンナの事が好きなんだけど」
彼らは何語を話しているのか。
言葉の意味がわからない。思考力が低下している。誰が…誰を好きだって?
冗談、と言いかけて陽輔の顔が赤い事に気がついた。陽輔はあんまり嘘がつけない。双子の性
格をそれぞれ端的に言うと、陽介が犬で祐樹が猫だ。
祐樹が説明しだす。
「あのね、俺たちね、小学校くらいの時お前の事が好きで、協定結んでたんだよ。ぬけがけ禁
止って。可愛いでしょ。その後、別に好きな子が出来たんでうやむやになったけど」
「それから、今に至るまでカンナ以外の子の事好きになってふられたり、付き合ったりしてきた。
まあ色々あった。でもさあ…こないだ、つっても結構前だけど、カンナんち前で会った時から妙に
気になりだしてさ」
「…原点回帰ってわけじゃないけど、お前の事かわいくて仕方ないし」
何、この展開。
私をおいて、勝手にすすめていないか。
*
「そういうわけで、高山陽輔は倉本カンナが好きです」
「高山祐樹も同じく倉本カンナが好きです」
「ちょ、ちょっと待って!」
その宣言はなんだ、というツッコミも入れたかったけど、とりあえず言っても仕方ない事を言う。
「冗談だよねえ!」
「こういう冗談は言った事ないの、知ってるだろ」
少し怒ったふうに、祐樹が言った。本気なのか。
…悪い気は、しない。バカやったり派手に喧嘩もしたりするけど、基本的に陽輔と祐樹の事は
好きだからだ。
だけど、天と地がひっくり返ったような感覚だ。
だって、そんな事を言われて簡単にのみこめるわけがない。なんだか眩暈がしてきた。
それに、と祐樹が続けた。
「神代健一と別れたって聞いたから、今ならアリかと思って今に至るわけだ」
「な…んで、私が健一さんと別れたの知ってんの…」
「カンナの友達が言ってた」
「大学におけるカンナ情報は大体そこから」
呆れてものが言えないとは、まさにこの事だ。こいつらはそれなりに計算してきているようだ。
「高校ん時のお前の彼氏に比べたら、納得できる人間だしな」
「いっそあいつならしょうがないって思ってたけど、別れたしな」
「というわけだから、そのつもりで」
「「よろしく」」
- 215 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:40:15 ID:sCwTzTM/
- 頭が痛い。
なんで、こんな事になった訳?
考えさせて、お願いだから。
ぐるぐる考えてたら、ハッとした。ちょっとだけ身の危険を感じた。
まさか、とは思うが万が一に備えて聞いておきたい事があった。
「そういや、うちのお母さんは?」
「呼び鈴押したら、ちょうど出かけるところだった。うちの母さんとどっか行くんだってよ」
「ゆっくりしてってね、だって」
やばい。陽輔は泣かれるのに弱いから、なんとかなるだろう。問題は祐樹だ。口では勝てない
し、弱点ついても私の弱点をついて道連れにするような奴だ。
「嫌だからね」
「何が」
「付き合ってもないのに、やるなんて絶対嫌だから」
「そんな事考えてたの、カンナ」
あ、私の馬鹿!祐樹にからかわれるような事言ってどうすんの!
「相変わらず、やらしいね」
「う、るさい!仕方ないじゃん!さっきまで、その、してたんだから…」
そうですよ。気持ちいい事好きですよ。
とろとろになって、イっちゃう瞬間の訳わかんない感じが好きですよ。それのどこが悪いっての!
「もう帰ってよう…最低、傷心な上に見られるとか、本当今日は最低…」
「傷心って?何かあった?」
心配そうに陽輔が見つめてくる。やめて。今、さみしいんだからすがっちゃう。代わりにするだけだ。
おまけに今は、体が疼いたまんまだ。双子の事は好きだ。好きだから、こういうのはやだ。
「たいした事じゃないよ。それより、たまってるので続きしたいし、帰って」
こんなあからさまに性欲ありますよ宣言してどうするんだろう。いいや、ドン引きしてくれ。
いくらエロ話してた仲でも、こういった事は言った事ない。せいぜい幻滅してください。
そう考えてたら、ぽつりと祐樹が言った。
「…してやろうか?」
…
何を。
何 を す る と 言 う ん だ !
「い、言ったじゃん!付き合ってもないのにするのはやだ!」
焦る。冗談でしょう。
「バカだなー。いくらなんでも、彼女になんないうちはしねえよ」
陽輔が笑いながら言うけど、絶対…
「…ごめん、そのつもりだった」
ああ、やっぱり。祐樹は目が本気だった。
最初からそのつもりだった訳じゃないけど、と前置きして祐樹が言う。
「お前が一人でしてるところ見て、うまくいけば三人で出来るかなとか考えてた」
ちょっと気が遠くなった。
- 216 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:44:22 ID:sCwTzTM/
- 三人って、何。
私は、多分他の女の子と比べたらそういう事好きなんだろうけど、んでもって健一さんとも色々
したけど!内容は至ってノーマルだと思う。外でとか縛ってとか他の男ととかした事がない。
ていうかしたくない。
何なの、三人って何なの。私と祐樹と陽輔で?
いわゆる3Pって奴ですか?AVで見た事あるけど、たとえば祐樹の咥えながら陽輔に後ろから
されちゃう訳?
ないないない!
私、そこまでじゃない!好きな人としかしたくないし!
何それ、祐樹はそういう女だと思ってんの?怒ってもいい?
「…簡単に股開く女だと思ってんの」
「思ってない。好きな女は気持ちよくしてやりたいだけ。俺の性欲はどうでもいい」
「なんだよ、それ!違反だろうが!」
噛み付くように、陽輔が声を出した。
「カンナを傷つける事はしない!過ちを犯さない!泣かさない!お前がこれ考えたんだろ!」
本当にバカ双子。
そんな事まで決めていたのか…。このぶんだと、紙にも書いているだろう。
「半分はお前だし」
「守れよ!」
そして二人は私の目の前で喧嘩し始めた。
(中略)
「いいよ」
何、言ってんだ私は
「ただし、痛いのはやだ。挿入もやだ。私が舐めるのもやだ。唇にキスされんのもやだ」
- 217 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 14:46:51 ID:sCwTzTM/
- *****
3Pがどうにもこうにも書けなかったのと、挿れるか挿れないかで悩んで中断。
4年も放っておいたので、いい加減供養させて頂きました。
- 218 :名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 16:58:43 ID:AD6lNRvK
- ナイス投げ
女の子の心境がすごくリアルに感じられた
- 219 :名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 12:15:12 ID:zdGl+BNP
- 乙
エロSSというよりも
エロを巡る小劇場系演劇の一幕のようだと思った
- 220 :名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 03:34:32 ID:K2p4/G87
- GJ
- 221 :名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 04:29:38 ID:2pAJuu60
- 乙
- 222 :名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 21:56:13 ID:rwGGU+6t
- GJ
- 223 :名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 16:29:53 ID:Zu0LCY3R
- 保守
- 224 :名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:12:13 ID:XWTiCcPY
- このスレ便利だな
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