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甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2

1 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:42:31 ID:dzlq6ovN
ここは甘えんぼうな女の子のエロパレスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。ただし特殊なシチュを含む場合は事前に注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……

過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/bureizuraz/

2 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:47:49 ID:J+ivIBPs
>>1乙ですぅ

3 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:37:41 ID:rTCeUKe2
さすがに【甘】抜きじゃ成立せんからなぁ


4 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 04:27:48 ID:od6oZtKk
1乙

5 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 07:19:25 ID:nyLfwfoN
1乙

6 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 08:02:28 ID:m81s95X+
>>1乙ぬるぽ

7 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 09:59:40 ID:YMKUZADq
>>1>>6ガッ

8 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:51:26 ID:uBvrGpR3
>>1

ところで、普段はそうでもないけど一度スイッチが入ると寝させてくれないほど甘えん坊になる子ってのはどうだろうか
ちょっと妄想してみたらけっこういいと思ったんだが

9 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 11:22:40 ID:dgoLisfw
>>1乙〜
2スレ目まで続いてうれしいぜ

10 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 12:43:42 ID:ymdYIhVQ
>>8
クーデレもしくはクー甘ってことか

11 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:13:17 ID:YQDSIKI2
>>1


新スレに立つ前に言えばよかったんだけど、
保管庫のURLが気に入らなかったので新しくしました。

http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/

よろしくお願いします。

12 :団扇とミルクアイス 1/1 にっぷし:2008/07/20(日) 16:24:16 ID:Jll5V/UX
とある初夏の日曜日。クーラーの無い部屋はそれはもう暑かった。
気温は多分30度くらいある。湿度も50%くらいありそうだ。
何もする気になれないし、誰も側にいて欲しくない。そんな暑さだ。
だというのに。

「なんでオレの上に座ってやがりますかねー」

妹がオレの膝の上に小さなお尻を乗せていた。
ホットパンツに包んだお尻が、ぷりぷりとした弾力を伝えてくる。

「んー、それは、お兄ちゃんが佐奈の指定席だからだと思うよー」

ぱたぱた脚を振る妹様は、ミルク味のアイスをぺろぺろと舐めていた。
湯だった感じの顔に、栗色の髪がぺたっと張り付いている。
暑いだろうになんで近くに着やがりますかね。この子は。まあいいけど。

「扇風機もないなんてヒドイよー。扇いでー」

団扇ではたはたしてやると、口元がふにゃっと柔らかくなる。
風に触れて垂れたアイスが、佐奈のむき出しのふとももにポタッと落ちた。
暑さで頭が茹っていて、まるで精液のようだなーなどと考える余裕も無い。

「垂れてるぞー」
「んー」

教えてやると、紅葉のように小さな手がテキトーに脚をゴシゴシやっていた。

「ホントに甘えんぼうだよなー、佐奈は」

後ろから前髪をかきあげるように整え、ぱたぱたと風を送ってやる。
髪の毛をどかされた汗濡れの額や頬が、団扇の風に触れたのだろう。

「ふひゃー、すずしー」

満足げに笑うと、団扇を持つ手に寄りかかるように、座る角度を変えた。
そのまま手に持っていたアイスを、ん、と突き出してくる。

「おれーだよー。一口あげる〜」
「んー、んじゃー遠慮なく」

このくらいの役得がないと割に合わなかった。遠慮なく頂くことにする。
カシッとアイスを三分の一ほど食べると、妹の目が丸くなった。

「あー! お兄ちゃん食べすぎだよ! ずるいー! 反則ー!」
「ひあ、あふいはは (いや、暑いから)」

まだ形を保ったままのアイスを舌の上に乗せながらふがふが言う。
口の中の空気が冷えてきて良い感じだった。甘いし。だが妹様は御立腹。

「うー、だめー! 返せー!!」
「あー……ほあ」

ぷんすか怒る妹にやり返す元気もなく、折れることにした。妹の上に顔を持っていく。
妹が手を添えながら「あー」と口を開けて舌を出すと、半分に砕いたアイスを落とした。

都合六分の一ほどのアイスを二人でもしゃもしゃしながら、団扇ではたはたと扇いでやる。
返したことが気に入ったのか、妹はオレをじっと見上げてキラキラとした眼差しを向けてきた。
近くに座りなおし、頬を胸板にすり寄せてくる。甘えんぼうめ。頭を撫でると嬉しげに瞳を細めた。

ああ暑い。外からは蝉の声。音まで暑い。まったくもって暑くて何もやる気がしない昼下がりだった。

13 :団扇とミルクアイス 2/1 にっぷし:2008/07/20(日) 16:25:53 ID:Jll5V/UX
……っていう、
暑くても甘える。それが甘えんぼうクオリティだと信じた軽いジャブでした。

以上です。ありがとうございました。

14 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 16:45:23 ID:uBvrGpR3
新スレ早々なんて甘い……このあと水風呂とかそんな流れに違いない

15 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:28:14 ID:FzlyXJdF
なんとまぁ…
恥という言葉を知らんほどの甘え…

16 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:44:21 ID:nyLfwfoN
ふっ…甘いな…(いい意味で)

17 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:41:28 ID:YMKUZADq
スウィート、スウィートだ!練乳を一気飲みしたぐらいになあ!

18 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:03:21 ID:p/O7w0OD
リチャードさんマイコゥさんが探してましたよ

19 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:45:26 ID:msX31zik
ポゥ!

20 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 04:26:14 ID:2kKZlPYa
にっぷしってなんぞや

21 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 15:28:33 ID:Xh7xQkXf
性的なことを考えないでベタベタしてた子がそういうこと意識し始めちゃってどうしよー、とか
甘えたがりの片想いしてる子が甘えてたくて悶々と・・・、見たいな話が読みたいなあ・・・。

22 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:24:15 ID:6UfNjrmk
「おじちゃん、ここ座って」
姪っ子の指示通りの場所に胡座をかくと、とてとてと走りよってぽふんと勢いよく胡座の中心に収まった。
「えへへ〜」
ああ可愛い。姪っ子にここまで懐かれるとは、叔父冥利につきるというもの。思わず抱き締めて撫で撫でしたり頬ずりしたり
くすぐったりして暫し楽しくじゃれあっていたのだが。
「あん…!」
不意に姪っ子の口から色気の混じった声が上がる。よく見れば、俺の手はいつの間にか姪っ子の股間に。
やべえ。無意識とはいえ姪っ子にセクハラしたことがバレたら姉貴に殺される。姉貴が帰ってくる前にしっかり口止めしないと…。
「おじちゃん…」
今後の対策について頭を悩ませていると、姪っ子がおずおずと声を掛けてきた。ん、なんだい?と極力爽やかに応えると、姪っ子は
もじもじと恥ずかしそうに、躊躇いがちな様子で口を開く。
「えと…あのね…」
うん?と爽やかな微笑みをキープしながら応える俺に向けられた言葉は、俺を驚愕させるのに充分だった。
「もう一回………触って…」




>>21の一行目見たら何故かこんな電波を受信した。

23 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:45:10 ID:2A73w3tH
>>22
その調子で2行目いってみようか

24 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:16:13 ID:AYWgvWTZ
むしろ二行目の方が良い
勝手にお預け状態か

25 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 03:38:07 ID:1i4I88dJ
とてとて♪
どんっ♪
ぎゅーっ♪
すりすり♪
ちゅっ♪

これだけで一人の甘えんぼうが表せるって凄いよなw

26 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:09:49 ID:yfhJ24mR
>>22じゃないけど、>>21の二行目書いてみたよ
ややぬるくなっちゃったけどまあご愛敬ってことで

27 :小ネタ:2008/07/22(火) 10:10:25 ID:yfhJ24mR
「あれ?お前も家こっちなのか?」
「え、えっとー……うん、そうだよ」
「じゃあ一緒に帰ろうぜ。もう夜になりかけてるし、一人じゃ危ないからな」
「え?一緒に?」
「一緒に」
「…じゃ、じゃあ、お願いしよっかな」


(チャンス?これってチャンスだよね?夜の暗闇の中、年若い男女が二人っきりで下校………大チャンスだ!!)


(暗闇を利用して手繋いだり腕組んだりはたまたキス……はっ!?なに考えてるのよあたし!)


(だ、大体まだ告白もしてないのに、そんなことしちゃったら絶対変な女の子だと思われちゃうよ…。いや、でも、この千載一遇のチャンスを逃す手はなーー)



ズルッ


「へっ…わきゃあ!?」
「ちょーー!?マンガみたいな転びかた!!」
「いっ、いったー……」
「ああ待て、動くなよ。…………あー、足派手に捻ったな。立てるか?」
「いたた……ちょっと、無理……」
「んー……仕方ないか。ほれ」
「へっ?」
「おんぶ。自力じゃ歩けそうもないんだろ?だから」
「えと、えとえと」
「なんだ?お姫様抱っこの方が良かったか?」
「……いや、おんぶでお願いします」
「了解…っと」
「……あったかいね」
「ん……そうだな」

28 :おまけ:2008/07/22(火) 10:11:33 ID:yfhJ24mR
「ところでさー」
「んー、何?」
「あんな何にもないところで転ぶなんて、考えごとでもしてたのか?」
「そりゃもちろん…………」
「もちろん?」
「…………………秘密」

29 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:12:29 ID:yfhJ24mR
…なんかズレてる気がしないでもない

30 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 14:57:56 ID:jjccfaaw
>>13
夏場って汗を気にしてくっつくのをためらってしまいそうだがそうか、これが真の…

31 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 19:56:58 ID:CYeCA5sP
甘え娘にとっては好きな人の汗のにおいはフルーティだ

32 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 09:43:30 ID:vOCdj+0+
「ぎゅーぎゅー」
「ちょっと、何、暑いよ」
「ぎゅうううう」
「暑いって」
「だって……怖いんだもん」
「ならホラー特集なんて見るなよ」
「見たかったんだもん」
「じゃあ自分の責任なんだから、一人で寝なさい」
「ちゅーしてくれたら」
「……はいはい」
「えへ、大好きー!」
「だから暑い!」
「やっぱり一緒に寝よ?」
「約束と違うよね?」
「だって好きなんだもんー、うっでまくら♪うっでまくら♪」
「はぁ…」
「ぎゅっ☆」


こうですか。

33 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 12:42:33 ID:jiydEpwm
なにこのハイテンション…
だがいいな

34 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 13:23:12 ID:HG8pVn9l
>>32
すンばらしい。そのあとは

「えへへー、おにーちゃんが一人、おにーちゃんが二人……」
「うわ、なんだよその数えかた。暑苦しい」
「はうー、わくわくして眠れないよ! よってたかってなでなでされたら大興奮だよ!!」
「なにを言ってるんだお前は。はー……寝るか。妹が一人、妹が二人……」
「おにーちゃんは私だけのおにーちゃんなのー!!! うぎーーー!!」
「いででででで!! わかったわかった! わーるーかーったーって!!」
「わかればよろしーのです♪」
「はぁ…」
「えへへー、ぎゅっ☆」


こうですか。

35 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 19:25:59 ID:IBut2Kva
理不尽だw
だがそれがいいw
っていうか兄ツンデレw

36 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:14:12 ID:EOKmRXwC
ちくしょー、俺にも甘えんぼうな妹がいれば……!

37 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:03:39 ID:dtJoR3sc
それで翌日幼馴染の女の子との会話で

「昨日妹に寝かせてもらえなかったんだよ…」
「!!?」

の流れですね

38 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 18:03:00 ID:9XUOD6WT
妹VS幼馴染

一つ屋根の下で暮らしているため妹がやや有利か

39 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 18:12:44 ID:knNmysOR
漁夫の利を得ようとして甘えん坊化する委員長参上

40 :>>22の続き:2008/07/24(木) 18:29:31 ID:o//xJAmE
じー
爽やかな笑顔で硬直する俺の頭に視線が突き刺さる。視線の元を辿ると扉の陰に、俺の足の上に座っている姪っ子と同じ顔がもう一つ。
目を向けると、ふいっと目を逸らされた。俺が視線を外すとまたも、じーと視線が突き刺さる。ちらっと目を向けると、またもふいっと
目を逸らされる。じー、ちらっ、ふいっ、じー、ちらっ、ふいっ……いかん、無限ループだ。このままでは埒があかない。ならば。
ふいっと目を逸らされた後、俺は視線を外さず扉の陰の姪っ子を見つめてみた。俺が見ていることを知らない姪っ子はこちらを見、
目が合うとびくっとして俯いた。何故か姪っ子の顔がどんどん赤くなる。困ったような顔で時折ちらちらとこちらを伺い、俺がまだ
視線を外していないことに気付くと再び俯き軽く溜め息を漏らす。
双子といえどもこうも違うものなのかと感心しつつ、可愛い仕草を観察し続けていたい気持ちを抑え、俺は次の行動に出ることにした。
足の上の姪っ子をそっと下ろすと、一気に扉の方に駆け寄り、慌てておろおろしだした姪っ子を素早く抱き上げた。

41 :>>22の続き:2008/07/24(木) 18:31:29 ID:o//xJAmE
逃げようとじたばたするかと思ったが意外とおとなしかった。うーと唸りながら赤くなったままの顔をぐりぐりと肩に押し付けてくる。
姪っ子の背中に回した手に伝わる鼓動は何故かとても早い。
程なくして何かを悟ったのか、腕を俺の首に回した姪っ子は、はふぅと吐息を漏らすと締め付けるかのように回した腕に力を込めた。

さて、元の位置に戻って再び胡座をかいたわけだが。
膝の上で顔を赤らめ期待するような目で見上げてくる姪っ子と、
赤い顔を肩に埋めたままに今も俺にしがみついている姪っ子に、
俺は何をしてやれば良いのだろうか。




2行目を元に書いてみた。読みにくかったらすまん。

42 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:19:02 ID:9XUOD6WT
双子とは………。役得だねぇ

43 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:00:30 ID:VFpQknXg
『日本は一夫一妻制』

双子ヒロインと主人公が必ず衝突する壁

44 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:20:13 ID:9XUOD6WT
最終的に「一夫多妻制の国へ云々」が通例

45 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:52:27 ID:cDyrsTDp
もしくは内縁の妻だな

46 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:24:53 ID:cI+lrius
答えは簡単だ。結婚離婚を繰り返せばいい。

47 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 02:21:20 ID:uMxiNg3m
死んであの世で二人と結ばれるという選択肢もなくはないぞ

48 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 04:23:14 ID:q0YNBq9Y
>>40-41
GJ
まさか双子とは・・・素晴らしいなw
>>43-47
そもそも血縁関係がまずいだろうw


49 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 04:29:08 ID:yYNN0gRf
法改正して一夫多妻の国にする
これが俺のジャスティス!!

50 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 14:38:30 ID:Qlpy45M/
>>49
腐女子三人相手にした井川君ですね、わかります。

51 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:07:12 ID:mKcJhIPE
「おにーちゃーん……」
「うわ、どうした。びしょ濡れじゃないか。待ってろ、今、タオル」
「うぅー、急に雨がぁ」
「通り雨にやられたか、ほらタオル」
「やってー」
「自分でやんなさい」
「いーじーわーるー!じゃあいいもん。このままでいるっ」
「いくらなんでも風邪ひくぞ!……ったく」
「きゃー、ワシワシっワシワシっ」
「よし、こんなもんかっておい!」
「ありがとうのぎゅー!」
「俺まで濡れるだろうが、このバカっ」
「でもあったかいよ?」
「うん、そういう問題じゃないんだよ」
「ダメ……?」
「とりあえず着替える!」
「やだっ。くっつく!」
「着替えてきたら抱っこ」
「お兄ちゃん、何してるの!早く着替えなきゃ!!」
「……はぁ」
「だっこー♪」




通り雨と共にこんな電波が降り注いだわけだが。

52 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:24:55 ID:+tjd78Wr
天候の悪化によるマイナス感情させ甘えんぼう妄想で覆す……。
これはある意味、天候をも支配したと言っても過言ではないな。
フフフ、何を言っているんだオレは。冷静になれ。フフフ。GJ!

53 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:26:11 ID:NoZXpM34
掌返しがいいなw

54 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:00:57 ID:9xw/NU66
>>50
ヤスイのアレか?
だとしたら一人は腐ってなかったはずだが

55 :前スレ599:2008/07/26(土) 16:28:57 ID:g086Xat8
皆様、お久しぶりです。
前スレ599作者です。
ってか、甘えスレ2スレ目おめでとうございます。
んでもって、wikiに自分の作品載るのってすっごく恥ずかしいですなw

次の作品を考えつつ、他の作者様の作品、子ネタをロムしつつ、燃料とし
いろいろ書いていたんですが、中々うまくいきませぬ・・・orz

しかし、愚痴は余り吐かず、また住人の皆様に楽しんでもらえるものを書
けたらと思っていますので、書きあがったらまた来ます。
ではでは。

56 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 17:44:40 ID:/vVrWGP7
どうもお疲れさまです
次回作、楽しみに待ってますよ!

57 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 17:54:33 ID:DDLlhYjq
とりあえずちょっと甘えさせてくれ

58 :小ネタ・彼の悩み:2008/07/28(月) 00:53:33 ID:j7IJanbZ
悪いな、わざわざ来てもらって。いやまぁ、察しの通り彼女についての相談なんだけどな。
俺の身長は160で、対して彼女は170以上あるのは知ってるよな?いや気にするなって言うけど男としてはどうかと思うんだよ。
彼女、見ての通り顔が小さくて足もスラッとして綺麗でさ、八頭身美人って言うのかな。どう見てもモデルか何かにしか見えない…
いや悪い、彼女自慢したいわけじゃないんだ。だからそんなふてくされた顔しないでくれ。
で、他にも困ったことがあって…彼女、抱きつき癖があるんだ。人前だろうが何処だろうが構わず抱きついてくるんだよ。街中だろうが
構内だろうが、俺の姿を見つける度にたたたーと走り寄ってきて、そのままの勢いでお構いなしに抱きついてくる。しかも腕とかになら
まだしも、真っ正面から抱き締めてくるんだよ。で、すぐ離れてくれれば良いんだけどいつ離れるかは気分次第らしくて、
長い時で一分近く抱き締められたこともある。嬉しそうにしてるからおいそれと邪険には出来ないし…。
…バカップルとか言うな。言っておくが人前で俺から抱きついたことも抱き返したこともないからな。

59 :小ネタ・彼の悩み:2008/07/28(月) 00:54:46 ID:j7IJanbZ
それで更に困ったことにだな…彼女、Fカップなんだ。ん?そんなに意外か?まあ確かに着痩せするタイプだし体の線が出にくい服を
着ることも多いしな。でも脱いだら凄いぞ?敢えてきつめのブラを着けてるのか、それに包まれたはちきれんばかりの圧倒的質量が、
ブラを外した途端ばいんっと零れ落ちる瞬間は筆舌に尽くし難い。乳首もピンク色で可愛いらしく感度もとてもいい。そこを中心に、
ゴムのような弾力と餅のような柔らかさを併せ持つ乳房を揉んでいくと、雪のような白い肌が次第に桜色に…
ああ悪い、話が逸れたな。謝る。だから乳ソムリエとか言うな。そもそも俺は彼女の乳しか知らんし他の乳に全く興味は無いからな。
で、なんで困るのかというと…身長が十数cm高いFカップの彼女が正面から抱きついてくるということはつまり、鼻も口も胸に塞がれ、
場合によってはそれが一分近く続くということだ。下手すれば呼吸困難に陥りかねない。そんなことを彼女に逢う度にされる現状を、
彼女を傷付けずにどうにかしたいと思っているんだが…
ってなんで帰ろうとしてるんだ。壮大な惚気ってどういう意味だ。帰るな、おーい!

60 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:21:22 ID:d52AgCtg
>>58-59
惚気以外の何物でもありません、本当にありがとうござ(ry

61 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 02:16:09 ID:PxEHcxzH
>>59
毎日二本ずつだな
某庭球プリンスで眼鏡が言ってたんだから間違いない

62 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 08:08:12 ID:FIlTxwgd
>>59
ビタミンDも摂取しよう

63 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:09:09 ID:x2FPG8Ak
「お兄ちゃんまた勉強教えてよ〜!」
「やだ。俺は格ゲーで忙しいんだ」
「意地悪っ!何で教えてくれないの〜?」
「お前の覚えが悪いから」
「じゃあ私が格ゲーで勝ったら教えてね!」

5分後

「お兄ちゃんずるーい!大人気ないよ〜!!」
「バカめ!何をしようが勝てればいいんだ!」
「じゃあ私も本気出そっと」
「へ?」

更に15分後

テーレッテー FATAL K.O
「これで10勝3敗で私の勝ちね!勉強教えてくれるんだよね〜?!」
「(もう妹と格ゲーはやらん)・・・めんどくせぇな・・・」
「えへへ〜」



我が家であったお話
妹の方がゲーム上手いのよorz

64 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:21:00 ID:WhIF15X/
ふぅ………………

ハッ!
ええいっ! いもうと大好きスレに誘導すべきか迷うレスをしやがって!
早くその妹をより一層甘えんぼうに育て上げる作業に戻るんだ!!

…………ふゥ……

65 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:44:26 ID:joDQ2I2g
うちの18の妹はすでに甘えん坊です
彼女いわく抱きついてても別に暑くはないらしい

66 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:52:04 ID:kJ4QJTDC
ていうかなんで北斗www

67 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:20:21 ID:j7IJanbZ
>>61
>>62
どういう意味かわかりやすく頼む

68 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:10:23 ID:OUxipiqg
>>61の元ネタはテニプリだな
背の低い一年レギュラーに一日牛乳二本飲むように言ってたってことだ


69 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:29:07 ID:j7IJanbZ
>>68
なるほど。ありがとう。

70 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 03:29:44 ID:b05ccw7E
庭球プリンスでわからんもんかね?

71 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 14:12:20 ID:4aBWOVqX
>>70
庭球プリンスがわかってもそのシーンを知らないとか

72 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 19:33:06 ID:uvGIfvLP
ぶっちゃけ甘えん坊に興味のある人が
皆テニプリを知ってるかどうかは微妙だと思われるw

73 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:27:18 ID:15t7SA5e
そして知ってるだけってのと熟読してるってのにはとんでもない開きがあるんだーぜー!?
…で、なんでこんな話してるんだっけ。いつからテニヌの話に?

74 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:39:21 ID:uvGIfvLP
いぬい汁を1日2杯飲むと、甘えん坊の妹ができる、
という話だったっけな?


どう見ても幻覚です。
本当にありがとうございました。

75 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:04:02 ID:qz4m8y/Q
誰が飲んでも妹化すんのか?
血縁関係完璧無視とかどんな超薬品だよ



是非欲しいな

76 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:09:00 ID:cJDDnye7
でもあれ青い色していてすっぱいんだよ

77 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 03:07:46 ID:8fIFE51m
>>74-75から浮かんだ小ネタ。原作は知らない上に会話だけですが、よければどうぞ。

「ついに手に入れた…これを1日2杯飲めば…」
「…飲めば?」
「甘えん坊の妹ができる…幻覚だが」
「…それって立派な薬物だと思うんだけど」
「それでも俺は!……って、お前いつからここに?」
「あんたが帰ってくる前からいたわよ。気付いてなかったの?」
「…ここ、俺の部屋だよな?」
「当たり前じゃない」
「勝手に人の部屋に入るのはいかがなものかと」
「いいじゃない、幼馴染なんだし」
「いいのか?いいや、よくない!だから出て行け。俺はこれから甘えん坊の妹と戯れるのだ」
「ちょっと、それ、ほんとーに飲む気?」
「もちろんだ!」
「やめときなさい、って言ってもやめる訳ないか…仕方ない。妹は無理だけど、私が甘えん坊な女の子になってあげる」
「仕方ない、と言いつつなんか嬉しそうだな。しかし、甘えん坊とは対極的なお前にそれは無理だろ」
「いいからいいから。まずはぎゅっって抱きしめて欲しいな〜♪」
「え、あ、ああ、わかった…」
ぎゅっ
「えへへっ、嬉しい。…本当は、さ。ずっと前からこうして欲しかったんだ…」
「ずっと前から?」
「うん。ほら私って、その、素直じゃないし、こうして欲しいって言って嫌がられるのも怖かったしね」
「なるほど…ずっと一緒にいたのに気付かなかった俺は、ダメな幼馴染だな」
「そうだよ。だから罰として、これからも私に甘えさせてね?」
「わかった。むしろ、こっちからお願いしたいくらいだぞ」
「やった♪じゃあ今日はずっとこうしててね!」
「あぁ、いいぞ。…ん?今日はずっと…?」
「ちょっと恥ずかしいけど、夜が楽しみ♪」
「そ、そうだな?ってちょっと待てーっ!?」
「待たない〜ずっと我慢してたんだから、ね♪」

翌日、ちょっと歩きづらそうな少女と、その少女を支えて歩く少年がいたとか、いなかったとか。

78 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 09:06:29 ID:Mt2xN6BG
GJ!
まさか自分の出した庭球プリンスでここまでくるとは…

79 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:05:58 ID:XVWjLxbl
圧縮回避保守

80 :名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 01:05:07 ID:qaJmmKWP
テーレッテー吹いたwww

81 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:15:38 ID:YU4DFE0J
どこかで見かけた生徒会長のネタで書きました
次レスから投下します
タイトルは『生徒会長な従姉』
では

82 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:16:02 ID:YU4DFE0J


「ふぅ……」

僕は長時間ディスプレイに固定し続けていた視線を、夕陽に赤く染まった窓の方へと逃がした。
昼にこの生徒会室に呼び出されてからずっとキーボードを叩き続けているのだが、
それから相当な時間が経っているように思われる。

「あの、織部君?」

僕を呼ぶ声に視線を正面へと向けると、少し困ったような表情をした笹倉さんの姿が目に入る。
彼女と僕はクラスメイトでもあり、同じ生徒会執行部の会計をしていることもあってわりと仲がいい。
噂ではいいところのお嬢様らしいとか。

「ああ、ごめんごめん。ちょっとぼっーとしてた。
悪いけどもう一度言ってくれる?」
「はい……でも私のほうこそごめんなさい。私、パソコン使えませんから、
織部君に全部任せてしまって」
「いやいや、こんなのできる人がやればいいんだよ。ということで続きお願い」
「ふふ、ありがとうございます。次はえーと……水球部の遠征費が十三万四千六百四円です」
「了解」

僕は次々と領収書の内容を読み上げる笹倉さんの声から用途と経費を抜き出し、
表計算ソフトのセルの中に打ち込んでいく。
僕の通っている私立高校は、何故か海外の企業と同じく十二月決算なのだ。
だから会計である僕と笹倉さんはここしばらくの間、生徒会室に籠もりきりになっているというわけである。
ちなみに生徒会長及び僕たち以外の生徒会執行部の面々は、他の仕事で席を外していてこの部屋にはいない。

作業を再開して暫くした頃、生徒会室の扉が静かに二回ノックされた。

「あ、誰か帰って来たのかもしれませんね。ただ今お開けしますから、少々お待ちください」

笹倉さんはそう言って扉に近づいた。だが彼女がそこに達する前に扉は開かれ、
我が生徒会の長であり僕の一つ年上の従姉――百瀬恋(ももせれん)がひょっこりと顔を覗かせた。

「ただいま戻りました」

彼女は母親のマリアさん譲りの長く美しい金髪をかきあげて、にっこり笑ってそう言った。
親戚である僕が言うのもなんだがすっきりと整い凛々しくさえある容姿と、
女性にしては高く、スラッと引き締まったスタイルを持つ恋姉さんはかなりの美人だ。

「百瀬先輩お帰りなさいませ。外は寒かったでしょうから、何か暖まるものでも持ってきますね」
「ありがとう、笹倉さん。あの……織部くん?」

しかも成績優秀、周囲からの信望も篤いというのだから非の打ち所が……いや、
あるな。みんなに知られていないだけで。

「えと、その……織部くん。織部くん……私帰ったきたのに」
「百瀬先輩。はい、コーヒーです。インスタントですので、お味は保証できませんけど」
「え! あ、ありがとう。笹倉さん」
「それと織部君の分も淹れたんですけどどうでしょう?……織部君?」

姉さんは僕と二人きりになると……。僕はそこまで考えて笹倉さんが、
僕をじっと見ていることに気づく。



83 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:16:57 ID:YU4DFE0J


「笹倉さん? どうかした?」
「いえ、コーヒーお飲みになりますかとお尋ねしたのですけれど……」

ああ、また僕が自分の世界に飛んでいっていたらしい。いい加減にこの癖は直さないといけない。

「うん、頂くよ。ありがとう。それと百瀬さんもお帰りなさい」
「あ……うん! ただいま!」

僕の隣に座る姉さんは、すごく嬉しそうに笑って応えた。何かいいことでもあったのかもしれない。
笹倉さんは自分のコーヒーを注がずに定位置――僕の正面の席に腰をおろした。

「ところで百瀬先輩以外の方はどうなさったのですか? もう活動終了時刻は過ぎていますよね」
「ええ、みんなにはそれぞれの仕事が終わったら、
各自解散するように伝えたからもう帰ってしまったと思うわ」
「じゃあ、僕らもさっさときりのいい所まで終わらして帰ろうか?」
「はい、そうですね」
「あ、えっと。その……そのことなんだけどね……」

普段学校では凛々しい表情の多い姉さんは頬を赤く染めて、しどろもどろにながらそう言った。
……そこはかとなく嫌な予感がするのは何故だろうか。

「た、確か笹倉さんってお家が遠いのよね?
暗くなると帰りが危ないからわ、私が代わりに織部くんの作業を手伝うわ」

そこまで何とか言いきると真っ赤な顔を俯けてしまう姉さん。さらさらと美しい金糸の束が、彼女の肩を流れるように滑った。
……何てわかりやすい人なんだ、姉さんは。
案の定、机を挟んで向こうの笹倉さんはにやにやしている。

「ふふふ、わかりました。百瀬先輩、お願いしますね。
それにしても……お二人は随分仲がよろしいのですね、私も少しうらやましくなってしまいます」
「ち、ちょっと待って、笹倉さん! 僕と百瀬さんは別に」
「存じ上げていますよ。お二人は従姉弟同士の関係にありながら、
好きあっていらっしゃると。……結婚式には呼んでくださいね?」

それをどこで聞いた! それに最後のなんだ! 最後の!!
しかも姉さんはそれを聞いて、余計に恥ずかしそうにしてるし。

「ではまた来週お会いしましょう。失礼します」
「お、おい!」

僕は、荷物を持って生徒会室から外に出てしまった笹倉さんを追いかけようと椅子から立ち上がったのだが、
腰の辺りに微かな抵抗を感じて振り返る。
果たしてそこには僕のブレザーを、ちょこんと掴む姉さんの姿があった。

「い、いっちゃやだ。さくちゃん行かないでよぉ……」
「少しだけだから。ちょっと話をしてくるだけだから、ね?」
「やだやだ。さくちゃんはここにいるの!」

姉さんはまるで駄々っ子のように首をふるふると左右に振った。
そうこれこそがほとんど完璧な姉さんの唯一の短所? である。彼女は異常に甘えん坊なのだ。



84 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:17:24 ID:YU4DFE0J


「わかった、ここにいるよ。でもね姉さん、僕たちがそういう関係にあるって思われることはやっぱりよくない。
僕が姉さんの家に住まわせてもらってることを、学校に知られたらどうなるか……姉さんならわかるよね?」
「……うん」

僕の家には誰も住んでいない。十二年前になるが父さんが九州の支社へ転勤した際、
母さんも一緒について行ってしまったからだ。
父さんと母さんは僕も九州に連れて行くつもりだったが、その話を聞いた姉さんに大泣きされてついに折れた。
それ以来、僕は元々近所にあった姉さんの家つまり叔父夫妻の家で、居候させてもらっている。
叔父夫妻とは言っても僕と血縁のある叔父は姉さんの妹が生まれてすぐに亡くなっているので、
母親のマリアさんと恋姉さんと小学生の妹の奏(かなで)の母子家庭になってしまってはいるが。

「あの……さくちゃん、ごめんなさい」

そう言って姉さんはしょんぼりと肩を落とした。ああは言ったが姉さんが人一倍寂しがり屋で、
甘えん坊なのは昔から変わっていない。
だから普段は頼もしい生徒会長を演じていて、相当我慢しているのだろう。
そう思った僕は姉さんの腰に腕を回し、頭を綺麗な金髪ごと撫でた。彼女は気持ち良さそうに目を細める。

「んぅ……」
「姉さん、気持ちいい?」
「うん。すごく気持ちいいよ。さくちゃんになでなでされると、とっても安心して眠たくなるの」
「はは、寝ちゃだめだよ?」

姉さんはこくりと頷いたが、本当に寝てしまいそうだ。僕はゆっくりと手を離した。

「あれ……さくちゃん?」
「そろそろ作業を再開しないとね。あんまり遅くなるとマリアさんと奏が心配するだろうし」

僕はノートパソコンをそれまで置いていた長机から、来客用のソファーの付いた机に移す。
実は長い間硬い椅子に座っていたので腰が痛かったのだ。

「ほら、姉さんが手伝ってくれるんでしょ?」
「うん! ちょっと待ってね」

姉さんはいそいそと領収書の束を持ってソファーに腰掛けた。僕の隣――ではなく僕の股の間の狭いスペースに。
……もう何も言うまい。

「じゃあ、もう時間が時間だしやりかけのバスケ部のだけやってしまおうか?」
「えへへ、バスケットボール部だね。えーと、……」


* * * * *


僕は最後のエンターキーを押して息をついた。

「ふう、終わった」
「さくちゃんお疲れ様。疲れちゃった?」

姉さんは体を捻って僕の顔を少し心配そうに覗き込んだ。僕はそんな可愛らしい彼女を安心させるため微笑む。

「心配してくれてありがとう。確かに目は少し疲れてるけど他はそうでもないよ」
「そうなの? よかった……」
「うん。じゃあ鍵を返してから帰ろうか?」
「ま、待って。えと、もうちょっとだけここにいたらだめ?」



85 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:17:52 ID:YU4DFE0J


そう言う姉さんの顔は先ほどと比べてもより紅い。もう日は落ちていて外は薄暗いが、
完全下終了校時刻には少し時間がある。
僕は携帯を取り出しマリアさんに少し帰るのが遅れる旨のメールを送った。そして姉さんの華奢な体を抱きしめる。

「あう……さくちゃんさくちゃん」
「んー? やっぱりこうすると暖かいね。姉さんは寒くない?」
「うん、だ、大丈夫……あの、さくちゃん? そ、そのよかったらでいいんだけど……きき、キスして欲しいの」

好きな女の子と口付けするのが嫌いな男がいるだろうか? 少なくとも僕はそうじゃない。
僕は姉さんの綺麗な手の甲を僕の手の平で包むように握りしめ、僕のほうへと引き寄せて姉さんの唇を奪った。

「んぅ……、ぷは。さくちゃん好きぃ」
「僕も好き、だよ」
「あ……、嬉しいけど恥ずかし……よ」
「ふふ、自分から言ったくせに?」
「だってだってさくち、んんぅ」

言い訳しようとする小さくて可愛い口を僕のものでふさいで黙らせた。
そして先ほど以上に激しく舌を使って姉さんの口内を愛撫する。

「んん! ひゃぷ、や、やぁ。さ……ちゃん。ふわあ、こんなのら、めぇ!」
「……駄目じゃないよ」
「やあぁ。んむぅ…………ひゃくひゃんすきぃ、だいひゅき。……んぁ、はぁふ。さくちゃんだいすき!」

初めはマグロだった姉さんの舌も、今では積極的に僕の舌と絡め合っている。
姉さんの体は不定期にぴくぴくと痙攣していて、その大きな瞳も何かに耐えるようにぎゅっと閉じられている。
そろそろそろかと考えた時、姉さんの体が一際大きく痙攣し、ぐったりと脱力した。

「姉さん……大丈夫?」
「あ……だいじょうぶ……」

だがとろんとした瞳は全く焦点が合っていないし、息もかなり荒い。
僕は姉さんが落ち着くまで彼女の頭を撫で続けた。


* * * * *


僕たちは職員室にいた顧問に生徒会室の鍵を返却し、学校を後にする。
外はすっかり暗くなっていて、十メートルおきに設置された街灯の無機質な光のみが頼りだ。

「姉さんまださっきのこと恥ずかしがってるの?」
「だ、だって……」

姉さんは茹でだこのようになった顔を、隠すかのように抱きしめた僕の腕にうずめた。
そんな可愛らしい姉さんの仕草に、僕の中の悪戯心がむくむくと頭をもたげる。

「さっきの姉さんは体をぴくぴくさせて、僕のことを好き好き大好きって言ってくれて本当に可愛いかったよ」
「や、やぁ。……恥ずかしいから言っちゃやだ……」
「それに姉さんは全校生徒の代表の生徒会長なんだよ?
そんな人が実はこんなに甘えん坊さんだなんて誰も思わないだろうね」
「あうあう……」
「でも僕は夜に一人じゃトイレにも行けなくて、
僕を起こすような甘えん坊な姉さんが大好きだよ」
「も、もう! さくちゃんのいじわる! いじわるなさくちゃんなんて嫌い」



86 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:20:49 ID:YU4DFE0J



姉さんは目の端に涙をため、ぷいっと顔をそっぽに向けて僕から少し体を離した。
……僕の腕は両手で掴んだままだけど。
姉さんの大人っぽい外見と異なる可愛い反応も見られたことだし、これ以上機嫌を損ねられても困る。ここまでにしておこう。

「ごめんごめん。ちょっと姉さんをからかってみたくなっただけなんだ」
「ひ、ひどいよぉ……私だって一人で行けるように頑張ってるし、さっきのはさくちゃんが激しくするからなのに」
「はは、僕ができることなら何でもするから許してよ、ね?」
「……本当に何でもいいの?」
「僕ができることなら」
僕たちは商店街のアーケードから外に出る。ここまでくれば僕たちの家まで後五分とかからない。
姉さんは何をお願いしようか少し迷っていたようだが、意を決したように僕の腕を強く抱きしめて口を開いた。

「あの、今日お家に帰ったら私と一緒にお風呂に入ってくれる? 後、背中の流しっこもしたいの」
「え?」

明日、姉さんお気に入りの駅前のケーキ屋でモンブランでも奢ることにでもなるかなと考えていたのだけど、正直予想外だ。
僕と姉さんは昔は一緒に風呂に入っていたのだが、それも姉さんが中学に通い始めるまで。
僕がどんどん女らしい体つきになっていく姉さんと、
一緒の風呂を嫌がったせいだが、確かにその時の姉さんは寂しそうな顔をしていた。

「……だめ?」
「い、いや。……そうだね奏も一緒だけどそれでもよければ」

百瀬家ではマリアさんの負担を減らすべく、家事の分担が行われている。
小学生の奏も新聞を入れるなどといった簡単な家事手伝いをしている。そしてその奏を風呂に入れるのは僕の仕事なのだ。

「うん。私とさくちゃんと奏ちゃんの三人で一緒にお風呂入りたい」
「そ、そっか。なら一緒に入ろうね、ははは……」

僕は風呂の中で僕のナニがナニしないように祈るしかなかった。
奏に『あー! パパのぞうさん大っきくなってるー!』なんて言われてしまう事態となれば目も当てられない。

「えと、もう一ついい……かな?」
「ま、まぁ、いいけど」
「私、さくちゃんの部屋で。さくちゃんの布団で。さくちゃんと一緒に寝たい。
そ、それでさくちゃんにぎゅってしてもらって、いっぱいキスしてもらいたいの。……してくれる?」

姉さん、その上目遣いは反則ですよ?
姉さんのことが好きな僕としてはそれをされると、
どんなお願いでも叶えてあげたくなってしまう。まぁ、僕にそのお願いを拒む理由はないのだけれど。

「ああ、いいよ。姉さんのお願いなら叶えないわけにはいかないしね」
「えへ、さくちゃんだーいすき」

姉さんは僕の体と自分の体をより密着させるべく、その柔らかで暖かい肢体を僕にギュウギュウ押し付ける。



87 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:21:10 ID:YU4DFE0J


ああ、僕はなんと幸せ者なのだろうか。
姉さんのことが好きな僕と、僕のことが好きな姉さん。そんな二人が一緒にいることができるなんて、
これ以上幸せな事がこの世界に存在するだろうか? いや、存在しない。これだけは断言できる。
だから僕はこの幸せを大事にしたいと思う。

そろそろ僕たち二人きりの帰り道もおしまい、僕たちの帰るべき家が見えてきた。
おや、百瀬家の前に大人と小さい、恐らく小学生くらいの子供が立っている。
向こうもこちらに気づいたらしい。ブラウンのふわふわした髪を持つ、母親によく似た可愛い女の子がぱたぱたとかけてくる。

「パパーーー! お姉ちゃーーーん! お帰りなさーーーーーい!」

僕たちの帰りが遅いのを心配して外で待っていてくれたのだろう。後でしっかり謝っておかないと。
でも僕たちがまず最初に僕たちの大切な家族に伝えるべきものは、心配かけてごめんなさいではない。
自分を待っていてくれてありがとうという気持ちを伝えるもの。
だから僕と姉さんは僕に飛び付いてくる少女と微笑みながらゆっくりと近づいてくる女性に、
その気持ちを伝えるために一つの言葉を紡いだ。


ただいま、と。


88 :雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:25:56 ID:YU4DFE0J
投下終了です
ギャップ萌えを狙ったのに書いてみれば違うものに
では

89 :名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 23:39:30 ID:5qfZ+yi7
歯医者予約いれなきゃ・・・

90 :名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 23:48:41 ID:5hIUXOT2
甘すぎるSSのおかげでまた虫歯ができてた

しかも今回はニヤニヤしすぎてアゴもやばい
さて、どうしよう

91 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:21:36 ID:oR1N2Xn0
素晴らしい。GJだ。
しかし「パパ」って呼び方にまだまだ波乱がある気がして楽しみでならないw

92 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:43:58 ID:HEFR7Nij
………ぷはぁ!

一瞬練乳風呂に溺れてるのかと錯覚したぜ!
GJ!超GJ!!!

93 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:47:35 ID:mNcJgbrU
歯が溶けだしてしまいそうだwwww

94 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:36:35 ID:V1+ea0Zj
つかこれ見ててなんか口の中に違和感がしたと思ったら奥歯に穴が開いた。
げに恐ろしきは甘えん坊の魔力よ!…明日歯医者行きます。

95 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 02:21:10 ID:+Zst+rgA
続き楽しみ

96 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 05:02:38 ID:VpK3eok0
医者に甘い物を控えるように言われてたのに…


GJ!!

97 :名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 07:36:38 ID:myUgfJ+A
あーぁ、総入れ歯だよ

GJ!!

98 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 05:27:33 ID:De3zvG3Z
マリアさんの伏線に期待。そしてパパという呼び方がグッドで期待。GJ!
 
今まで全ての歯が健康だったのが自慢だったのに、ここきてから2本虫歯になりましたwwおまえらの馬鹿野郎ww大好きだww

99 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 15:22:34 ID:GcP2xvVw
このスレの住人歯に問題あるやつ大杉w
GJ!!
>>98
伏線らしきものなんかあったっけ?見逃してるだけか?

100 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 17:20:50 ID:JW9XrpHK
>>99
あったら良いな〜という願望だと思われる

俺の目が節穴なのかもしれんが

101 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:43:44 ID:Ree8A2I3
夏バテしちまった…

甘いの一つ下さいな

102 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:57:43 ID:2BxDPAex
あれ、コーヒーブラックなのにすんげー甘いや、なんでだろ?

103 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 23:17:08 ID:YGN620y4
年上の甘えん坊っていいよな。

104 :学士:2008/08/02(土) 23:17:15 ID:lTQUeETW
生徒会長のSSから部活→筋トレと妄想

最近歯に問題あるのが多いから逆にいいのかもしれんが
甘さ控えめかもしれんのを一本投下しようw

エロシーンはこのあと書くかも…



105 :学士:2008/08/02(土) 23:19:19 ID:lTQUeETW
「にじゅうー!にじゅういーち!にじゅうにー!」

俺の後頭部らへんから聞こえるノーテンキな声。

「く…ふっ、にじゅう……、っ、にじゅう、いち……」

次いで遅れて発せられる俺の震えた声。
筋トレしてるんだからしょうがない………ってわけでもない。
大体腕立て二十くらいでこんなになるはずがない。

「ほらほら〜私の声に遅れてるよ〜?」
「それは、五十キロ超の……物体Mを背負ってたら、くっ、こうもなる……」

実際もう腕なんてプルプルしちゃってるし。
いや腕だけじゃねえ。体もだ。筋トレのやりすぎは……よくない。

「むーっ!失礼な!私そんなに重くないもん!!」
「じゃあ譲歩して四十後半としとくが、それでもっ……俺の上腕二頭筋に百キロくらいかかってるだろ」

っていうかなんでそんなところにいる。人の邪魔をして楽しいか!?
傍から見れば俺は女の子に扱かれている野郎に見えるだろう。
そう。こいつは俺の背中に跨るように乗っている。しかも全体重がかかるように足を地面につけていない。
ちなみにコイツは物心が付いた時には既に傍にいたという、所謂幼馴染の麻惟。
幼稚園から十年来いつもに俺の横にいる女の子だ………いまは上にいるがな。
で、なんで麻惟が俺の上に乗ってるのかと言うとまぁ………

「〜♪」

ご機嫌に鼻歌なんて歌っちゃってるし。
その下で俺は鼻息を荒くしてるというのによ。
本気で下りてくれないと困る。これでは筋トレの目的も違う。

「あのな麻惟……俺は有酸素運動をしようとしてるんだ」
「…だから?」
「だから、そんな激しい運動はしなくていいんだ。軽快な運動こそが、有酸素運動というものなんだよ」

たぶん。っていうか話すのもツライ。……早く下りてくれーーー!

「もう……わかんないかな侑真くんは。私のこの愛情表現が……見守るだけが恋人ではないのだよ♪」
「いまは黙って見守っててください……」

っていうか筋トレを見守っててくれって頼んだ覚えはねぇ。


「それに私がこんなにボディタッチに走るのも、昨日侑真くんが膝の上に座らせてくれなかったからだもん!」
「いや、確かにそうだけどな……」

麻惟にとって俺の膝上は指定席らしい。猫が座っててもどかして自分が座るくらいだ。
それを昨日。風呂上りに麻惟がいつものように俺の膝上に座ろうとしたところ、ゲームをしていた俺が回避したのがよほど気に入らなかったらしい。
そのまま麻惟は不貞寝してしまった。
……俺のベットで。おかげで昨日の俺はとある拘束力が働き、極めて寝返りの少ない夜を過ごさなければならないことに……。

106 :学士:2008/08/02(土) 23:20:32 ID:lTQUeETW

いやだってWiiだぞ?あの腕とかブンブン振り回すあれだぞ?
危ないだろ?俺は麻惟のことを思っての行動だったんだが……
麻惟いわくそう言うのが『ハイリスクハイリターン』らしい。普段はリスクなんてないと思うんだが……
っていうか自分の家で寝なさい!………とは言えなかった。
麻惟にとって俺の部屋の半分は自分の部屋のようなものらしい。
俺の両親も麻惟の両親も認めてるらしく、もはやどこからも反対が来ない。
最初から反対などなかったんだがな……

「そ、そうだ!汗掻いてベタベタした背中に乗るのも気持ち悪いだろ?」
「そんなことないよ♪今夜だってお互い汗まみれになるんだし♪」

俺の迎撃はあっと言う間に返されてしまった。
まぁそりゃそうですけど……

「あの時といまは違うだろ!いまは服着てるし……」
「でも最近半脱ぎが多いし……ま、私も好きだけどね♪」

……そういう問題じゃない。世の中にはTPOというのがありましてね……
と、俺が博識を利用してなんとか麻惟を下ろしに掛かろうとした。
が………

「でもそうだよね。邪魔ばっかりしてたら彼女失格だもんね」

以外にも結構あっさりと下りてくれた。
普段なら俺が暴れてロデオ状態になってもしがみ付いて離れないのに。
まぁ筋トレの最中に乗ってくるなんてかなり稀だが。

「おぉ!やっとわかってくれたか!……っておい」

麻惟はそのまま一階に移動。俺の下に陣取った。
じっと見つめてくるその瞳がやけにキラキラしている。
……何を企んでいる?

「ほら、筋トレ筋トレ!」
「あ、あぁ……にじゅう…」

!……ちょっと待て。
俺はいま腕立て伏せをしている。で、その俺の下に麻惟がいる。
俺の顔の真下に麻惟がいる。
このまま顔を下げると……
麻惟の唇が腕立てのカウンター代わりになってしまう。
どうやらそれを企んでいたらしい。

「わくわく♪」

当の麻惟はこのあり様だ。
っていうか『わくわく』は口に出して言う言葉じゃないんだがな。
まぁいい。それよりだ。

「なぁ麻…」
「いいの!」
「……なにがだ?」

ため息を一つして麻惟に聞く。
……わかってるけどな。
すると麻惟が首に腕を回して引き寄せてきた。
………二頭筋が悲鳴を上げる。
だがいまは麻惟の吸い込まれそうな目を凝視しているわけで。

107 :学士:2008/08/02(土) 23:21:19 ID:lTQUeETW

「このまま……ひたすら、して?」

さらには麻惟の艶やかな甘えた声で脳が痺れてしまい。

「んちゅ……」

そのままお互い半開きになった唇を合わさったが、俺の心に抵抗なんて考えは出てこなかった。
筋繊維の悲鳴もどこかへとんでいってしまった。

「ん、くちゅ…ぷちゅ……は、ぁん…ちゅ……」

唇が合わさるなり最初から舌を差し出してきて激しく絡める麻惟。
序盤が激しいことはいつも通りだ。
だが少しMっ気な麻惟は自分の激しさを制圧されるのがお好きなようで、俺もいつもの様に麻惟よりもさらに激しく舌を絡ませる。

「んふぅ…くっ…んぁっ……はぷっ……ちゅ……ぷはぁ…」
「んぐっ……相変わらず激しいよな」

お互いの唾液で濡れた口を拭いながら恍惚とした表情の麻惟に話しかける。

「だって…控えめなのより、激しい方が『大好き』って感じがするんだもん…♪」
「にしてもベタベタ……」
「そうだね……下の方も…///」

そう言いながら麻惟は『確かめて』と言わんばかりに俺の手を取って自らの女の子の所に導く。
キスだけですでに準備が出来た敏感な体をこのまま弄り回したい衝動に駆られるが……

「…よっと」
「うひゃあ!?」

素早く麻惟の横に移動して背中と両膝の下に手を入れて持ち上げる。

「風呂、行こうぜ?」
「あ……うん!そうだね上も下も中もベタベタだもんね♪」
「中って?」
「体。ほら、侑真くんの汗で私もベタベタじゃない?」

確かに上と下ほどベタベタではないが、汗で濡れていることは確かだ。

「ねぇ、侑真くん」
「うん?」
「お風呂ではちゃんと膝の上に座らせてね?♪」
「はいはい……」

とりあえず風呂で汗掻き過ぎないようにしなければ……

この後もまた汗掻くことになるんだし……


END


108 :学士:2008/08/02(土) 23:22:43 ID:lTQUeETW
投下終了
できればエロシーンも書きたいが運悪く追試が一つできあがっちまった…orz


109 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 01:50:40 ID:2t8PixFb
gj!会話の端々にエロスを感じる。

110 :真夏日と水風呂 0/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:01:19 ID:qdtLtEJd
投下しますね。兄妹でエロなしのSSです。>>12の続きみたいな感じ。
5レス+前後で7レス使用です。

111 :真夏日と水風呂 1/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:01:58 ID:qdtLtEJd
なんかもう暑くてたまらないので水風呂に入ることにした。
途中何度もくじけそうになりながら風呂を掃除して、水をほどよく入れる。
水風呂に入る旨を妹様に伝えると、準備をしてからリビングに集合した。

「とゆーわけで、水風呂に入ります。準備はいーかー!」
「おー!!」

オレは膝まであるようなでかい海パンを装着。手には安い造りの水鉄砲を装備。
妹はピンクと白のチェックのタンクトップビキニを装着。腰には浮き輪を装備。
頭の上で二つお団子になってる髪と、手に持ったアヒルの玩具に充分な気合を感じる。

「アヒル隊長も準備完了です!」

グッと黄色いボディをオレに突き出した妹は、それを頭の上に乗せる。
部屋とは打って変わってテンション高いな。オレもだが。うむ。だがその心意気や良し。

「それじゃー軽く準備運動するぞ! 手首や足首をくねくね回すんだ! よっ、はっ」
「あはははははは! おー! おりゃー!」

向かい合って立ったまま片足を交互に浮かして手首足首をくねくね回す。
挙動不審なことこの上ないが、微妙な笑いが身体を内側から温めてくれるのでまあ良しだ。

「ひゃっほーっ」
「がふっ」

途中感極まった妹様が浮き輪をつけたまま体当たりしてきて軽くふっ飛んだが御愛嬌。
ここまで喜んでくれるとは水風呂の準備をした甲斐があるというものだ。

「よし。それじゃー行くぞー」
「おー!」

裸足ですててててと廊下を走る妹、見送る視線のその先で浮き輪が風呂場の扉にゴムッと詰まる音がする。
見ると哀れアヒル隊長はカッツーンと音を立てて風呂のタイルを跳ね、クルクルと縦回転していた。
恐るべし慣性。そして進退窮まった妹が水着姿でぷらぷら浮いてる姿は、何か新しい遊びのようだった。

「浮き輪はダメみたいだなー。そういえば浴槽にも入らないし」
「ふきゅー、ふにー」

浮き輪を風呂場の扉から引っこ抜き、妹の身体から脱がせる。
バンザイをした妹は、白くてすべすべな脇の下をしていた。子供だなーと思う。
二の腕やら太ももやらがまだ未発達で、腕も脚も白くて細っこい。棒みたいだ。

「よしよし。浮き輪がなくてもにーちゃんが支えてやるからなー」
「うー」

溺れる心配ほぼ皆無の水風呂だけどなー。心の中でツッコミながら手を繋ぐ。
出鼻をくじかれた妹が元気がなくなっていたのも、冷たい水に触るまでだった。

「ひゃー! 冷たぁー! 極楽だよー!!」
「うあー冷てーありえねー」

水風呂は極楽だった。脚を開いて座るオレの前で、妹が水をバシャバシャやって遊んでいる。
事故現場よろしく風呂場に転がっていたアヒル隊長も回収され、今は水面で夢心地だ。
オレはオレで水を掬って顔を洗い、髪をかき上げ、身体に適当に水をかける。
だらしなく座ったオレのヘソより少し上くらいの水かさのため、かなり身体が余っていた。

とにかく今日はやたらと暑かった。
頭を仰け反らせてぼーーーっとしながら放熱していると、妹が水をバシャバシャかけてくる。
きゃらきゃらと笑う妹の手を引くと、オレに背中を預けるようにして座らせた。

112 :真夏日と水風呂 2/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:02:42 ID:qdtLtEJd
「うりゃー」
「うううーっ、冷たいーーっ」

立って遊んでいた身体を強引に座らせて、冷たさに慣れていない場所まで水につけてやる。
なかなか効果があったようで、小さな身体はオレの腕の中でガチガチになっていた。

なにげにヘソ出しの水着なので、身を縮こまらせているとやたらと寒そうに見える。
しかたないので水の中で揺らめいているように見えるお腹に手を乗せて温めてやった。

「おー、あったかー」

背中に触れた身体から、お腹に触れた腕から、妹の力が抜けていくのを感じる。
妹の身体を座らせなおしてゆったりすると、外から聞こえる蝉の音が大きくなった気がした。

「きもちいーねー」
「だなー」

明るいバスルームの中、ゆらゆらする水面に身体を浸しながらまったりとする。
オレたちが密着して座っているため、広くなっている水面を泳ぐアヒル隊長も楽しげだ。
妹はぺたーっと伸ばした脚を浴槽の下にくっつけて、足先をぴこぴこ内や外に曲げて遊んでいる。

放熱して余裕が出来たオレは、沈ませていた水鉄砲をゆっくりと用意した。
キラキラと光る半透明の黄緑色のプラスチックが美しい。
駄菓子屋で売ってたハンドガンタイプの安物の水鉄砲。
中に揺らめく弾丸を湛えたそれを、目標に向けてちゃきりと構える。

「狙撃。おりゃおりゃ」

ビシュッと放った弾丸は、アヒル隊長の近くに着弾した。
二発三発撃つと、アヒル隊長にヒットする。

「あーーー!! アヒル隊長撃つなーーー!!」

すると、ちょっと遅れて気がついた妹が、バシャバシャ暴れながら襲い掛かってきた。
目隠しをするように顔の前で手を振って、怯んだところを水鉄砲を持つ手に取りついてくる。
アッサリ水鉄砲を奪うことに成功すると、頬を膨らませて咎めるような視線をオレに向けてくる。

「もー、楽しそうに泳いでたのにヒドイよ」

怒れるお団子頭はぷんすか言い、小さな両手で抱えていた水鉄砲をじっと見る。
中にはまだ充分な水量が備蓄されている。そして銃を奪ったという優位性。ニヤリと笑う。

あらら、と思っていると、妹がオレに向かって水鉄砲を構えた。
明るい色彩の水着と明るい色彩の水鉄砲が、なんかいい感じにマッチしている。

そして、少し目を閉じて、悲しげな表情を作ると

「……残念だよ……お兄ちゃん」

とか、なんか思わせぶりなコトを言いながら、オレのそんなに厚くない胸板をバシバシ狙い撃つ。
かなりの近距離のため、冷たく心地良い中にも、そこはかとなく痛気持ち良いものが混ざっている。

「ぐは、……まさか、実の妹に撃たれるとは……っ」

蜂の巣にされたようにガクガクしてからぐったりしてやると、妹はアヒル隊長を掬い上げる。

「……敵はとったよ……アヒル隊長」

そっとアヒル隊長を水に還すと、まだ弾倉に余裕がある水鉄砲を額に当て、瞼を閉じて引鉄を引く。
佐奈はオレに抱きつくように倒れこみながら、安らかに眠るように息を引き取った。

113 :真夏日と水風呂 3/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:03:25 ID:qdtLtEJd
……………………………………
……………………
…………

蝉時雨の音が響く。
腰や脚には水の感触と冷たさ。胸や腹には、ぺたんこな妹の肌の感触と温もり。
二つの温度と感触が、不思議なバランスで共存していて心地良い。
しばらく死んでいたオレは、ようやく搾り出すように口を開いた。

「……なんだ今の」
「……さー、なんだったんだろー。えへへ」

突然始まった三文芝居だったが、まさか登場人物が全員死ぬとは思わなかった。
監督・脚本・主演女優を務めた佐奈がのろのろ身体を起こし、くすぐったそうに笑う。
まー楽しかったんならいっか。よしよしと頭を撫でてやる。
見るとアヒル隊長も身体を起こしてぷかぷか浮いていた。悠然とした姿からは懐の深さを感じさせる。

なんだか妹が首に腕を回してきたので、妹の身体を持ち上げながら脚を畳む。
横向きにした妹の脚の下にオレの脚を通すと、お姫様だっこしたまま座ったみたいになった。
助演男優の胸の中で、主演女優が楽しげな気持ちを押し殺したような声を出す。

「死んじゃったねー」
「あー、死んじゃったなー。まさかみんな死ぬとは思わなかった」
「あははっ」

なんだか照れ隠しするように笑った佐奈は、うにうにとオレの首筋に顔を埋める。
小高い鼻やらぷにぷにの頬やら薄い唇やらが、くすぐったいったらありゃしない。
女は悲劇的な話が好きだよなーとか思いながら、名演を披露した小さな女優の身体をあやすように叩いた。
そこはかとなく将来が心配になってしまったのは秘密にしておこうと思う。

「うん。やっぱり銃を使うのは良くないなー。反省したよ。銃社会反対」
「うんうん。わかればよろしー」

適当なコメントを入れて、芝居の余韻を切ることにする。
ハッピーエンド好きとしては、ここらでいっちょ覆したい空気だった。

「ゴメンなアヒル隊長ー」
「なんかそっぽ向いて泳いでるよ?」
「うわ、シカトされた?」
「あははははっ! あれはきっと、『ふっ、気にしてねーぜ』って感じだよたぶん」
「アヒル隊長いーヤツだなー」
「そーだよー。だから撃っちゃダメなんだよー」

ふよふよ泳ぐアヒル隊長を和やかに二人で眺めてから、全く同じタイミングでお互いを見る。
兄妹だなーと思う一瞬だ。視線がバッチリ合うと、距離が近いせいか妹が頬を赤く染める。
よいしょ、と妹を膝の上から下ろしてやると、今度は不服そうに唇を尖らせた。
わけわからん。なんなんだろーねこの妹様は。とりあえず話題を変えることにする。

「そういや、スクール水着じゃないんだなー。アレのが寒くなくていいんじゃないか?」
「ヤダ。こっちのほーが可愛いもん。アレは学校のプールでいつも着てるし」

ぺたんこな自分の胸に手を当てて、自分の水着姿をくるくる眺める。

「……おにーちゃんもそう思わない? こっちの方が可愛いよね?」
「あー、すげー似合ってるよ。外で着せたら悪い人に連れ去られそうで心配なくらいだ」
「なにそれー」

最近ではなかなか冗談にならないような褒め言葉を言うと、意味わかんないという風にケタケタ笑う。
ほんのちょっと膨らんでるけどぺたんこな胸、くびれのない幼児体型な腰。まだ全然子供な身体つきの佐奈。
けれど、ちらちらとオレの視線を意識しながら立っている姿は、ほんの少しだけ女っぽかった。

114 :真夏日と水風呂 4/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:04:02 ID:qdtLtEJd
ゆらゆらとした水に脛の下のほうまでを浸し、立っている姿。
水滴がするすると肌を滑り落ちて水着のクロッチに玉を作り、するっとほどけて太ももを伝っていく。
ぽたぽた、ちゃぷちゃぷ、と、静かな風呂場に冷たい水滴の涼しい音が響く。
はにかんだように笑うお団子頭を見て、水着ってけっこーエロいなー、なんてことを思った。

「ほら、いつまで立ってるんだよ。可愛いのはわかったから、こっち来いって」
「うんっ」

褒められたのが嬉しいのか、にへらと笑って、くるんとこちらに背を向ける佐奈。
肩甲骨のでっぱりや、ほんの少しだけ肉がついたお尻など、背中は背中でちょっと雰囲気が変わる。
最初の頃のように脚を開いて座るオレに背を預けて座ろうとした小さな身体は、しかしピタッと止まった。

「並んで座るのはさっきしたからさー、少し変えよーよ」
「んー? どーしたい?」

再びくるっとこっちを見た妹が、考えを巡らせる。
そして、足りない言葉を補うようにダイナミックな手振りを交えて口を開いた。

「んーっと、ホラ、バナナのでーっかい浮き輪みたいなアレ! あんなのがいい!」
「あー、アレね。でもあんなのウチにないぞ?」
「だから、おにーちゃんが、バナナになるの」

オレのことを指差してにこーっと笑う。
言葉の意味するところを悟って、オレは軽く天を仰いだ。

ちゃぷちゃぷという水の音が随分近い。
恐れ多くもボディボード役を賜ったオレは、かなり深く、寝転ぶ寸前まで湯船に身体を横たえている。
脚の方はとても窮屈で、太ももとふくらはぎがくっつくくらいに余裕がない。
そしてそんなオレの窮状を気にする様子もなく、妹様はオレの腹の上に笑顔で跨っていた。

「あははっ、なんかヘンな感じーっ」

きゃいきゃいと笑い、腰を前後に動かす妹様。……はっきりいってヤバすぎる姿勢だ。
以前に家電製品売り場で堪能した乗馬マシンをイメージしてるのだろうが、どう見ても騎乗位です。
海パンのゴムのあたりに跨っているからまだ平気だが、少し後ろだったら性的すぎたところだ。
それにしても、下腹に太ももや水着に守られた恥丘が乗ってる感触は半端なく気持ちよかったりする。
やっぱり子供だけあって、体重はもの凄く軽い。そんなことも改めて感じてしまう。

「んーーー、えへへ、おにーちゃーーんっ」

ボーっと考えていると、佐奈がよじよじと身体を動かす。
ぷにぷにとした足の裏がオレの腹の上に乗り、ぐりっと身体を捻りながら伸ばしていく。
するとあら不思議。オレの上に寝そべる妹様の完成です。どこまでも甘えんぼうなヤツめ。

ぺたーっと手を胸の脇に添えて、耳を胸板に押し付けて瞳を閉じる。
ちょっと緊張するね。身体の中の音を聞かれるというのは。

「おにーちゃんの心臓、ドクドクって音してるよ」
「そりゃ、生きてるからな。止まってたら一大事だ」
「もー、ムードないーーっ」

嬉しげな顔から一転、頬を膨らませた妹がバシャバシャと水をかけてくる。
この体勢だと顔に届くので地味に効く。勘弁してください。顔を拭ってると、再び顔を寝かせてくる。
ぶーぶーと不満げに文句を言う妹は、指でのの字を描いていじけている。オレの胸の上で。
ヤバイ。くすぐったい。ていうかまてまてそのままいくと

「くっ」
「ん? なになに? ここ? ここくすぐったいの?」

ピンと耳を立てた猫のような瞳で、妹がくりくりと指を動かしながら尋ねてくる。

115 :真夏日と水風呂 5/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:04:43 ID:qdtLtEJd
うん。それ乳首だから。くすぐったいから。いやもうホント勘弁してください。

「いや、ちょ、待って待って」
「あ、なんかおにーちゃんの身体ぽかぽかしてきたよ? おもしろーい」

いやー、らめぇ、乳首で遊んじゃらめーーっ!!
頭を抱えてオーノーと呻くオレだが、それだけで終わりはしない。

「ぬあー、やめろー、シャレにならねー、頭の上の団子をもぐぞコラー」

両手を伸ばし、ガシッと妹の頭の上に二つある髪が詰まった団子を持つ。
頭がちょっと後ろに引っ張られ、妹の動きがピタッと止まる。
薄く水が張った風呂桶の中、寝そべって肌を合わせた二人が交戦状態に移行する。
ぶつかりあう視線には、戦う者のみが宿す強い光が宿っていた。

片やチャームポイントを握られ、片やウィークポイントに指で触れられている。
その膠着状態を破ったのは妹だった。やたらと交戦的な口調で話しかけてくる。

「このまえ、テレビでやってた言葉、教えてあげよっか、おにーちゃん」
「へえ、なんだよ。言ってみ?」
「『肉を切らせて」

バッと頭を振り乱し、オレが掴んでいたお団子が解けた。
バラリと栗色の髪が広がるのを代償にして、妹の身体に自由が戻る。

「骨を絶つ』だよ」

そして自由になった頭をオレの胸板に沈ませて、乳首をはぷっと口の中に咥えこんだ。
身体をロックするようにぎゅーっと抱きつき、ちろちろと舌で転がしてくる。

「くっ!! ノーーーー!!」

マジでどこでそんなテクニックを覚えやがったという責め苦に、オレは敗北した。
腕の付け根に近い部分をロックされているため、腕を自由に取り回せない。
大きく弧を描いた手が、ギリギリで妹の栗色の髪を撫でるくらいだ。

「んふふ、あわててるおにーちゃんなんか可愛いっ、んーーーーーっ」

さらに妹は唾液で濡れた乳首をちゅーっと吸い上げて、ちゅぽんと唇を離す。
オレの反応に満足げに笑うと、身体を捩じらせてもう一方の乳首に吸いついた。
気持ち良さにざわざわっと全身に鳥肌が立つ。マジでもういろいろとヤバかった。
ちょっとだけ、もーコイツマジで犯すと思ったりもした。
犯して中出しして孕ませて出産させて野球チーム作れる大家族になってやると思いもした。
そんなオレを諌めたのは、浴槽の縁の隅っこに置いてあったアヒル隊長の見下ろす瞳だった。

泳ぐスペースがなくなったため、浴槽の縁の隅っこの膨らんだ部分に退避させられたアヒル隊長。
その未発達の羽を畳んで胸を張る姿には、渇いた僻地に追いやられてなお朽ちない矜持が輝いていた。
そうだ。こんな性的危機的状況に陥ってもオレは兄なんだ。その矜持を忘れてはならない。
ありがとうアヒル隊長。瞳に炎が宿る。唇がちょっとだけアヒルっぽく歪む。そしてオレは反撃に出た。

「ふにゃっ!?」

グレイシー柔術もビックリの技の冴えだった。電光石火のマウント反転に妹が呆然とする。
浴槽を背に脚を開いてぺたんと座る妹。その両脚の間にオレが腰を割りいれる。
そしてニヤリと笑いながら手をわきわきさせると、それを妹の剥き出しの脇腹に突撃させた。

「きゃはははははははははははははは!! あひゃはははっ! まけっ、さなのまけだからーーーっ!!」

まだ陽が高い昼日中。白い雲が漂う空へと小さな窓からかん高い笑い声が響く。
フッ、バカめ。兄に逆らうとどうなるかその身体にきっちり刻み込んでくれるわ!!

116 :真夏日と水風呂 6/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:06:00 ID:qdtLtEJd
以上です。ありがとうございましたノシ

117 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:13:24 ID:EW9pPpN+


118 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:14:37 ID:pBwMPSEA
和んだ…もう風鈴もいらねーな
GJでした。

119 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 02:04:32 ID:qoqayRaO
これは暑中見舞いとして受け取っておこう……涼むにはぴったりの話だ

120 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 05:12:47 ID:p7MdItVB
GJ!!
何という可愛さ…こんな妹が欲しいぜ

121 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 08:36:54 ID:LeHLk9vX
いやはや、なにがGJって言ったら
アヒル隊長かっこよすぎるんだぜ

122 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 15:28:56 ID:oFaXpypf
その年で乳首責めとは今後が楽しみだな!

123 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 18:16:43 ID:siny2rrK
和んだGJ
アヒル隊長に惚れた

124 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:31:01 ID:2Mx2XEC2
アヒル隊長か……ドクターグリップを思い出した
なんとまぁアグレッシブな甘え妹…


125 :名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:36:48 ID:lHqA5f2I
最近投下数が多くて嬉しい限りです

流れに身を任せて自分も投下


126 :夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:39:53 ID:lHqA5f2I
甘えん坊のサンタクロース、夏休み前ーにやって来た♪



「・・・お前何してんの?」
普通の家庭にはあるはずもない釜戸がドシーンと音をたて煙を上げる。
煙が収まるとそこにはミニスカートを履いた、この季節には場違いな赤い服を着た娘が尻餅をついていた。

俗にいうサンタコスチュームにというやつである。

赤いコスチュームに白い下着のコントラストが美しい。

「エへ♪冬まで待ちきれなくて会いに来ちゃった」


127 :夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:42:18 ID:lHqA5f2I
「エヘ♪じゃねえぇぇぇ!店内灰だらけだろうがゴルァ!!」
「細かい事を気にしないの。ね、今からどこかに出かけようよ〜」
「いきなり人の家に押し掛けてきて何言ってんだ。
店の準備で忙しいからお前に構ってる余裕はない」

実はそうなのだ。
ウチはイタリアンレストランを経営していて、今丁度料理の仕込みをやっている途中だったのだ。

季節外れなサンタっ娘のせいでピザを焼く釜戸が半壊し、
さらに大量の灰を厨房にぶちまけてくれたお陰で午前の営業を休まざる負えなくなった。


128 :夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:45:28 ID:lHqA5f2I
「とりあえず店の掃除を手伝ってもらうからな」
さっきからやたら身体をすり寄せてくるおとぼけサンタにバケツと雑巾を押し付ける。
「ええ〜!折角来たのに掃除なんてヤダヤダ!」
・・・・・・嫌がりながらも嬉しそうな顔をして腰をフリフリするな。
見え隠れする白パンが眩しいから。

「夕方まで待ってくれれば何処かに連れてい(r」
「店内拭いて来るねー!!」
最後まで話を聞かずに厨房とフロアを仕切ってる戸をはね除け、バタバタと走り去っていく。
「・・・頼むから・・・・・・人の話は・・・最後まで・・・聞け・・・」
灰だらけの厨房にただ一人残された俺はポツンとそう呟いた。


129 :夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:47:25 ID:lHqA5f2I
そして時間は21時。いつもより2時間遅い閉店となった。
平日なら18時にラストオーダーを取り、19時には閉店しているのだがこの日は事情が違った。

懇意にしてくれている常連さん達がなかなか帰ってくれず、いつまでもダラダラとコーヒーや紅茶を注文してきたのだ。
理由はただひとつ・・・目の前でほっぺた膨らませてふて腐れてるサンタっ娘だろう。

「遅〜〜い!今からじゃあどこにも行けないじゃない!!」
「仕方ないだろ。常連さん達帰ってくれなかったんだから」
全てはコイツのせいだ。コイツが店内を動くと常連さん達の視線も動く。
注文を取ってお辞儀をする度に「おおっ!」というハモり声が挙がる。
いつからウチはパンチラレストランになったんだ・・・

130 :夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:49:38 ID:lHqA5f2I
「ところでなんで今更ここに来たんだ?」
「ほら、今の時期のサンタってやること無いでしょ?
だから本業再開までアルバイトを兼ねて愛しい君に会いに来たの〜!」
そう言うと午前のようにベターっと抱きついてくる。

そこまで想ってくれるのは嬉しいけど、とりあえず暑い苦しい。くっつくな。
「え〜っと。つまりクリスマスまでここにいるって事なのかな?」
「うん」

冬までパンチラレストラン確定ですかorz
嬉しいような悲しいような・・・
「だから今日は引っ越しお祝いしてね!」
屈託の無い笑顔で顔をスリスリしてくる彼女。
まあこんなの悪くもないか

「・・・で、お祝いって何すればいいんだ?」
そう言うと抱きついたままの彼女は少し考え込んでこう言った

「ん〜・・・・・・今日一緒に寝てくれたらそれで良いよ!」

その日、一晩中寝室からベッドの軋む音が止まず、翌日店が臨時休業になった理由を知っているのは2人だけである 。

131 :名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:53:36 ID:lHqA5f2I
以上です
今改めて読み返すと季節感なんてあったもんじゃないし、糖分が不足がちでした・・・

もっと精進するんで勘弁してくださいorz

132 :名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 01:12:02 ID:9+2vc8Tu
いやいやGJ!
特に最後の二行がいい!


133 :名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:45:40 ID:M37SKp2c
保守

134 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:23:42 ID:OJocOTjO



135 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:37:12 ID:H4irKnJo


136 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:48:04 ID:s3ojf3+G


137 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 15:31:59 ID:4wgt2d1S


138 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 16:46:39 ID:GGx02vqd


139 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:20:21 ID:cqwGbYsf


140 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:33:41 ID:trLJlFyp


141 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:45:45 ID:PqqAiTFn
chu♪

142 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 18:09:32 ID:HZ0uWsH7
久しぶりに実家に帰ってみると、甘噛みを覚えてたな

143 :ほしゅ的甘噛みchu♪:2008/08/10(日) 19:44:44 ID:H4irKnJo
「……おーい。なぜに人の耳を噛んどるんですかー?」
「…………(はむはむ)」
「いや、無言になられると困るんだが」
「………(はむ)」
「つーかマジで離れてくれ。暑苦しい」
「…………(がじっ!)」
「いてててて!!歯を立てんな!!わかった、好きなだけやっていいから歯はやめて!痛い痛い!!」
「………♪(はむっ)」
「はぁ……。なあ、耳に傷とかできてないよな。ちょっとしみるんだが」
「………あ」
「なってるのか。あとで絆創膏かなんかを……」
「……(ちゅっ)」
「うわっ!いきなりキスですか!?」
「……大丈夫」
「……なにがだよ?バイキンでも入ったら大変なことになるだろ?」
「……………から」
「え?なんて言った?」




「……治るまで、ずっと私が噛んでるから」

144 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 19:49:39 ID:H4irKnJo
という電波。お粗末

145 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 20:59:14 ID:s3ojf3+G
一瞬無口スレの誤爆かと思っちまったぜ
GJ

146 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:15:33 ID:wHVL4r6s
だがこの甘噛みが某DSの世界樹の迷宮2におけるワニによる
甘噛みだったとしたらどうだろう?

そんな事を考えて一人怖くなっていた俺

そんな俺だが、>>143にはGJと言いたいと思う。

147 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:22:43 ID:4wgt2d1S
では逆に某DSの世界樹の迷宮2におけるワニが甘えん坊の女の子だったらどうだろうか

いやしかしほしゅ的甘噛みはGJだ

148 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:23:40 ID:wHVL4r6s
>>147
なんと、そんな甘えん坊女の子が甘噛みの上じゃれてくると申したか!


・・・そろそろ帰りますノシ

149 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 12:54:01 ID:LFi15xBz


150 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:16:57 ID:IY2+9AMy


151 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:25:10 ID:XuqBiIhR


152 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:27:35 ID:lvvp6IXL


153 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:51:05 ID:MHOrpukq


154 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:53:24 ID:AzEO5Y/y


155 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:01:17 ID:0AtnYb8K


156 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:16:11 ID:puLUthma


157 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:20:01 ID:qHCfYfpA


158 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:24:03 ID:hNOqa+B/


159 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:31:33 ID:5oICtnY9
>>153以降が学習したw

160 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:34:25 ID:8yhciBou
ナイス連携だなw

161 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:37:13 ID:pxhFR35L
前もあったなこれ。スレの全否定してた

162 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 23:12:02 ID:XuqBiIhR
前は「甘えるなルルーシュ」だっけ?w

163 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:25:56 ID:uT7xRO/2





ここへきてスレの全否定か!









ナコルルは盲点だった

164 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:12:39 ID:sTZ3MTYB
えんぼうな女の子

165 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:36:39 ID:KBRGs3GF
>>164
もう忘れてやれよ…

166 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 10:36:03 ID:sTZ3MTYB
>>165
甘えんぼうもツボだがドジっ娘もツボなんだ

167 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 15:34:27 ID:h/gToDV3
甘えんぼう×ドジっ娘×幼馴染み=破壊力!!

168 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 17:22:55 ID:KBRGs3GF
>>166
それなら仕方が無い

169 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:01:03 ID:fB4NifRV
甘えんぼう×無口×恥ずかしがり屋=一人で勝手におあずけ状態

170 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:03:44 ID:zdSEFQwl
それはちょっとストライクかもしれんね

171 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 03:26:07 ID:PelV5IcO
ちょっとどころかど真ん中w

172 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:37:05 ID:iKweV6Mu
ttp://www.vipper.net/vip591782.jpg

173 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:00:02 ID:ILqJNdp6
>>172
角煮じゃないけどkwsk

174 :1/2:2008/08/14(木) 23:25:24 ID:Ig2JyOi0
>>169に触発されて書いてみた。

-------------------
「いいか?ここのwhichは関係代名詞だから、訳はこうなって…」
「…なるほど」

 私の隣から聞こえる、筋の通った分かりやすい解説に感心しながら、私は返事をした。
 私こと深山すみれは今、幼馴染の少年・大山聡の部屋にいる。所謂「恋人」といった関係ではなく、あくまで「幼馴染」という関係。あらゆる教科をそつなくこなし「優等

生」の名をほしいままにしている彼に、私の大の苦手教科である英語を教わるのは、もはや日常茶飯事となっていた。
 
 聡とは物心つく前からの家族ぐるみの付き合いで、彼の両親も私のことを2人目の子供のように考えているふしがある。今度「お義母さん」とか呼んでみようか。……やっ

ぱ無理////
ともかく、そういった大山家の雰囲気のおかげで、私も何の気遣いもせず彼の部屋にいることができた。口下手で恥ずかしがり屋な私のことを聡は一番よく理解してくれてい

る。彼の傍は私にとって一番安心できる場所で、私が一番自然体でいられる場所だった。
……2年前までは。
 
当時私は中学生。周りの友人たちが色気づいていく中、私自身も、異性に対して人並みには関心を持つようになっていた。ただひとつ、多くの友人たちと違っていたのは、そ

の関心の対象が最初から一人だけ、聡だけだったこと。
幼馴染に抱いていた家族や友人に対するもののような好意は、そのまま異性に向ける好意となった。彼の一挙手一投足が気になる。手が触れ合うだけで心臓が止まりそうにな

る。彼の視線が他の子に向けられているだけで、胸が苦しくなる。そのくせ、自分に向いていたら向いていたで恥ずかしさで何もできなくなる。想いは今も膨らむばかりだ。
 
「…だからここはこういう意味になって…って、すみれ?聞いてるか?」
「…!あ、う、うん。聞いてる」
 全然聞いていなかった…ごめんね。
「ホントか?まったく。反応がないと起きてるかどうかすら分かんないからな、すみれは」
 そういって「にしし」と笑う聡。ぅぅぅ…ドキドキする////思わず私は彼に抱きつきそうになった。…いや、正確には抱きつきそうに「なりそうになっ」た。
 
 私は「好意」を「行為」で表現するのが苦手だ。生来の恥ずかしがりな性格を恨みたくなる。今だって、本当は聡に甘えたくてしょうがないのに、恥ずかしすぎて抱きつく

ために腕を動かすことすらできない。ぁぁぁもうまたそんな子供みたいな笑顔みせるなよぅ…!肩が触れ合いそうなこの距離が、今は拷問のように感じる。

「しっかしあちーなぁ。すみれは大丈夫か?」
「うん」
 聡が着ていたワイシャツを脱いでTシャツ一枚になった。あ…さとしのにおいだぁ…ぇふふ…
他の人なら「汗臭い」というのだろうか。でも私にとってはどんな香水よりもいいにおいだ。嗅いでいるだけで、ドキドキが大きくなり、胸の奥がキュンキュンして止まらな

くなる。聡が自分を心配してくれたことへの嬉しさも相まって、私は恍惚とした気分なる。
気がつけば、私はまた聡に抱きつきそうに「なりそうになっ」ていた。いっそこのまま抱きついちゃえ!
……ぅあああやっぱり無理ぃぃ!恥ずかしすぎて死んじゃう!あぁぁぁ私のヘタレェェ…
私が今まで何千回と繰り返した葛藤に悶えていると、聡が不意に立ち上がって言った。
「うし!ちょうどキリのいいとこまできたし、休憩にするか。麦茶かなんか持ってくるよ」
「あ、うん。ありがと」


175 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:25:43 ID:RYPElhHr
緋鍵龍彦?

176 :2/2:2008/08/14(木) 23:27:05 ID:Ig2JyOi0
部屋を出ていく聡の後姿を見送る。「もうちょっとくっつきたかったな…」…なぁんて言えるわけないので、心の中で呟いた。そして視線を戻そうとした私の眼に、あるも

のが飛び込んできた。それは…
「…聡の…ワイシャツ…」
鼓動が高鳴るのが否応なしに聞こえてくる。きっと今、顔真っ赤なんだろうな。思いっきり抱きしめたい。どんな感じなんだろう。聡のにおい、するんだろうな…温もりはま

だ残ってるかな…本人には触れるのすらできないけど、あれなら…
何時間も(と私には感じられたが、時計を見たら2分しか経っていなかった)逡巡したのち、「よし!」と小声で気合いを入れ、私はワイシャツに手を伸ばした。

ガチャッ「麦茶持ってきたぞー」

…私はマッハを突破せんとする勢いで腕を引っ込めた。聡は一瞬怪訝そうな表情を見せたが、特に気にはしていないようだった。このタイミングで戻ってくるとかどーゆーこ

とですか神様ぁぁ!
私は神様に冤罪をなすりつけつつ、心の中で悶えていた。

 その後も勉強会という名のおあずけ地獄は続いた。彼が麦茶を飲むときに上下するのど仏に見惚れて抱きつきそうになりそうになったり、彼がぼーっとしている私の顔を覗

き込んできて思わず抱きつきそうになりそうになったり、私をからかっているときの笑顔をみて抱きつきそうになりそうになったりした。悶えてばっかりだ、私。

「…終わった」
「よっしゃ!今日の勉強会終了〜!頑張ったな、すみれ」
 うん、本当に頑張った。無意識のうちに勉強していた私に拍手を送りたい。あとこの拷問に耐えきった私にも。
…が。このまま終わらないのが今日の私。

「よしよし!えらいぞすみれ」ワシワシ
!!??!!!???////
…え!?
さとしが、わたしの、あたまを、なでている??
さとし、て、あったかい…
なにこれ…
しゃぁわせぇぇ…////

こういう不意打ちは卑怯だ…私の葛藤なんか軽々と飛び越えていくんだ…
聡に頭なんか撫でられたら…頭の中がとろっとろに蕩けて…何も考えられなくなっちゃうょ。
「ぉ―ぃ―――!どぅ―し―?す――れ!?」
彼が何か言っている。意識が薄れていくのが分かる。彼に聞こえないように蚊の鳴くような声で、しかし彼が聞き取ってくれはしまいかという矛盾した願いをこめて、「スキ

…」と呟いた。

…私の記憶にあるのはここまで。おかしいな…

----------------------

こんなんでよかったのかな…


177 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:31:22 ID:RYPElhHr
割り込んだ…
すまん…

178 :2/2:2008/08/14(木) 23:36:20 ID:Ig2JyOi0
>>177
いやいやお気になさらず。

179 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:37:27 ID:KGEIaTQQ
とてもいい出来なんだが、変なとこで改行が行われてるせいで少々読みづらいので、
ちゃんとした文の区切りで開業することを勧めるよ。
ともあれGJ

180 :176:2008/08/14(木) 23:54:37 ID:Ig2JyOi0
>>179
GJ&アドバイスありがとう。
いまいちメモ帳の扱いに慣れないな…

さて、甘えん坊に甘えられ(るところを妄想し)つつ寝るか。

181 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 00:01:39 ID:ILqJNdp6
このあと後日談を語られてはっちゃけてでろでろになるんですねわかります
GJ!
>>169
そこに放置プレイがあるともうね、たまんねぇ

182 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 18:57:08 ID:Ww6nUsOI
>>180
メモ帳を全画面表示にせず、画面の三分の一くらいの
太さに広げて、端まで言ったら適宜改行、って感じにするといいよ。

あるいは、テキストエディタ使って文字数40文字くらいに
設定して、38文字くらいで改行するようにするとか。

183 :176:2008/08/15(金) 22:44:40 ID:PU2rj7hN
>>182
なるほど。参考になりますm(__)m

184 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:45:32 ID:Vdm0lCoX
このスレに書き込むのは初なんですが、長編とかってOKですか?
とりあえずプロローグ的なものがだいたい仕上がって、その後の展開も固まりつつあるのですが


185 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:47:47 ID:sb0WuVDV
投げっぱでなければいいと思うよ

186 :甘えるなんてさいこー:2008/08/16(土) 01:36:54 ID:U0wjn0ts
「やったぁああ!模試の順位私の勝ちっ」
「……ちっ」
「舌打ち!?」
「俺が勝ったらあーでこーであんなにする予定だったのに」
「でも、勝ったのは私だもーん。さっ約束守ってもらうよ」
「はぁ…なんだよ」
「じゃあ今から『一日言いなり』発動ね!まずは、ベッドに座って座って」
「…?こうか?」
「うん…えいっ」
「ちょっ!な、いきなり膝に乗るな」
「口ごたえしなーい」
「くっ」
「えへ。ずっとこうしてみたかったんだぁ…ねぇギュッてしていい?」
「……好きにしろよ」
「ふふふっ」
「(甘える、なんてさいこー!)」
「…何か言った?」
「いいや?なにも?」



こんな電波を受信した。

187 :184:2008/08/16(土) 02:02:43 ID:Vdm0lCoX
>>185
レスありがとうございます

とりあえずプロローグを投下させていただきます
で、皆さんに受け入れてもらえれば続きを、という形にしようと思います
では行ってみます


188 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:05:07 ID:Vdm0lCoX
そろそろあがるか・・・。
俺は連続3本スリーポイントシュートが決まったことに満足し、ボールを片付ける。
窓は既に締め切られ、使っていた一角を除いて照明の落ちた体育館。
汗が染み込んだフロアをモップがけし、命の支えとなってくれていた扇風機を倉庫にしまい、鍵をかけ更衣室に向かう。

俺はバスケ部に所属している。
二ヶ月ほど前、インターハイ県予選ベスト16を最後に先輩たちが引退し、今は新チームの骨格を作り始めた段階だ。
学校に泊り込みで行なわれる毎年恒例の夏合宿も今日で終わり。
6日ぶりに帰宅し、お盆休みのため一週間の完全オフに入る。
いつも以上にハイテンションな練習上がりの部室が嫌で、俺は一人シュート練習に励んでいたのだった。

「カズ、お疲れさん」
「お前明日からどうすんの?」
まだ残っていたらしい部活仲間の二人が声を掛けてきた。

「決めてねーけど、遠出はしないつもり」

だって暑いし。めんどくさいし。

「デートとかしないのか?」
背が小さいほうが薄く笑みを浮かべて聞いてくる。

「相手がいないっての」

大げさに肩をすくめて答える。ちょうど疲れきっていたから慣れないオーバーアクションも簡単にできた。
さっさと着替えたいがキャプテンという立場上、無視するわけにもいかない。

「あれっ?可愛い後輩の彼女がいるんだろ?」
もう片方も同じように笑みを浮かべている。

「彼女じゃねーよ、さっさと帰れ暇人が」
こっちも笑みを浮かべながら、呆れが声に出ないように返す。

「どうだかなー。ま、お疲れ!」
「あんまり泣かすなよ、色男」
ようやく二人は踵を返し去っていった。

男の嫉妬は見苦しい・・・。
自分は態度に出さないようにしよう、なんてことを考えながらシャワーを浴び、学校を出た。

189 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:06:02 ID:Vdm0lCoX
暑い。暑すぎる。
ったく、もう20時だってのにやってらんねえな・・・。
と、地球温暖化に対し無意味だと分かっていても毒づいてしまう。
高校から我が家であるマンションまで徒歩3分。疲れきった身体でのんびりと歩く。

俺は親父と二人暮らしだ。おふくろは物心つく前に病気で亡くした。
親父は某大手電機メーカーのグループ会社の営業部長という、凄いんだか凄くないんだか息子にはよく分からない立場だ。
ただとりあえず忙しいので、俺は一人暮らしに近い生活といっても差し支えない。

でも俺は、疲れきったこんな日に食事の用意をするという負担を負うことがない。
このことについては、あいつに感謝しなくちゃいけないな。
そう思いながら、明かりのついた我が家の窓を見つめる。

「遅いっ!新堂和海!」
玄関のドアを開けると、高い声が響いてくる。
わざわざフルネームで呼んだのは、きっと皆さんに俺の氏名を紹介するためだろう。
「一体何分待たせるのよ。もうお腹減っちゃった」
肩までの黒髪は癖がないストレート。
150センチちょっとの身体も小さいが、顔もまた小さい。
大きな瞳も印象的だが、和海が最も気に入っているのは桜色の唇だ。
はっきり言ってこいつは可愛い。努めて客観的に見ても、だ。

「食っててくれてよかったのに」

遠山咲紀。
幼馴染というか、腐れ縁というか。気がついたらいつも傍にいた女の子。

「ふーん・・・。そういうこと言うんだぁ」
その瞳が細まり、唇が吊上がる。
「そうだよねー。和海疲れてるもんねー」
語尾の「ー」だけ音を上げて嫌みったらしく咲紀がいう。
「料理さえあればいいんだもんねー。私なんかいなくても、さ」

これはまずい。口調はからかい半分でも、目が本気だ。
へとへとの今、咲妃に癇癪を爆発されたら俺は死にかねない。

「悪かったよ、このとおり」
深々と頭を下げる。
「ケータイにメールくらい遅れると思うんだけどなぁ」
ぐっ、今回は相当機嫌を損ねたようだ。自主練などするんじゃなかった・・・。
咲紀は本来、サバサバとした性格だ。
「悪かったってば」

「・・・じゃあ、あたしのお願い聞いてくれる?」
「はっ?」

一体どうしたんだ?
こいつがもったいぶるなんて。
いつもなら『アイス!』やら『ケーキ!』やら、食い物を指定されて奢らされるくらいですむのに。
「聞いてくれるの?くれないの?」
「ああ、聞くよ・・・」
俺はあっさり返事をしてしまった。
急に咲紀が甘えた声を出したから。大きな瞳が潤んだように見えたから。

190 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:06:31 ID:Vdm0lCoX
「やたっ!!」
咲紀が両拳をキュッと握る。ガッツポーズまで飛び出しちまった。
いや、可愛いけどさ。
俺はとんでもない安請け合いをしたのではないだろうか。

「ほらっ、和海!早く着替えてきて!」
今度は明るく弾んだ声。
咲紀の機嫌は山の天気よりも変わりやすい。


「すごいな・・・」
着替えて戻ってくると、ダイニングテーブルの上は料理で埋め尽くされていた。
メインは和海の好きな海老フライ。タルタルソースも咲紀のお手製だ。
トマトときゅうりをふんだんに使ったフレッシュサラダに冷奴と、夏に嬉しいメニューもある。
「はい、お醤油」
「サンキュ」
受け取り、冷奴にかけつつふと思い出す。
「醤油、きれてなかった?」
「きれてたわよ?」
「わざわざ買いに行ったのか?」
咲紀が楽しそうに笑う。
「ちゃんと他の食材と一緒に買ってきたわよ。
和海の家の台所はあたしの方がずっと詳しいんだから」
よく一週間も前のウチの調味料の在庫状況を覚えてるものだと、俺は感心した。
ちなみに俺が覚えていたのは、一昨日合宿での朝食の際醤油がなくなり、
家が近いからという理由で取りに行ったらきらしていて結局コンビニで買ったという経緯からである。

もうお分かりだと思うが、俺が夕食について頭を煩わせる必要がないのは咲紀のおかげだ。
部活がある日はほとんど毎日、咲妃がウチに来て作ってくれるか、咲紀の家に招待されてご馳走になっている。
口が悪いわりに(関係ないか?)咲紀は料理が上手い。今日の海老フライも絶品だ。

「食わないのか?」
俺が二杯目のご飯に差し掛かっても、咲紀の茶碗の中身は半分も減っていない。
「食べてるわよ」
何故か咲紀の顔には赤みが差している。
「さっき腹減ったってボヤいてたのは嘘っだったてワケだ?」
「う、うるさいわね!今はダイエット中なの!」
それなら飯を減らすよりも間食を半分にしたほうがよっぽど効果があると思うのだが。
咲紀はチョコレートやらクッキーやら、とにかく甘いものに目がない。
「まあお前の場合・・・」
ちょっとくらい太ったってバチは当たるまい、と言おうとしてやめた。
そんなものは完全に俺の主観だし、せっかくご機嫌な彼女を下手に刺激しないに越したことはない。
「私の場合、何?」
俺は誤魔化すためにご飯を一気に掻き込み、自室へと逃げる。
「ごちそうさん。旨かったよ」
「あっ、ちょっと和海!待ちなさいよ!」
耳を貸してはダメだ。食後の満足感が失われてしまう。

191 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:07:06 ID:Vdm0lCoX
部屋に入ってしまえばこちらのもの、というか咲紀は食事の後片づけをしているはずだ。
作ってもらっているだけでありがたいのだから、それくらい自分でやると主張したが、
これも私の仕事よ、と突っぱねられてしまった。
彼女は残り物を綺麗にまとめて冷蔵庫に保存し、食器を洗う。まさに至れり尽くせりだ。
掃除、洗濯などはできる限り自分でするが、それでも俺の手が回らないとき、彼女は何も言わずに助けてくれている。
部活から帰ったら山のように積まれていた洗濯物が綺麗に干されていることもしばしばだ。

ここまでしてくれる咲紀だが、俺の彼女ではない。
こら、そこ。
絶対嘘だ、じゃない。
重ねて言うが、咲紀は俺の彼女ではない。

俺はいつものように自分の机に向かう。バスケノートをつけるためだ。
中学生の頃に試合の後などに書いていたが、サッカーのあるトップ選手も同じ事をしていると知ってからは日課となっている。
自身についてだけでなく、最近はそこにチームメイトについて気づいたことも書き足されていく。
キャプテンは辛いよ・・・。

「和海、お茶飲むでしょ?」
「ああ、すぐ行く」
逃げ込むように部屋に帰ってきたので食後満足に水分を取っていない。
よっぽどのことじゃない限り、咲紀は30分も経てばグチグチ問いただしたりはしない。

「お疲れ様」
再びダイニングに行くと、俺の椅子の前には氷をたっぷりと浮かせたウーロン茶が置かれている。
「サンキュ」
さっそく口をつける。
キンキンに冷えたウーロン茶が、心地よい頭痛を与えてくる。
「どうだった?」
「ああ、とにかく暑かったよ。練習試合もやったけどさ、まだまだチームとして機能しないな。
それに一年が遠慮してるのか元気がなくて・・・」
「あーそれは分かったから、そっちじゃなくて」
俺の話を咲紀が不満とも呆れとも取れる顔で中断させる。咲紀はバスケに全く興味がないのだ。
「あたしの料理!」
これもいつもの光景だ。食後、飲み物を飲みながら咲紀の料理を評価する。

「旨かったよ」
まあ俺は味にあまりこだわらないから"一年前から"いつも評価は同じだ。
それまでは・・・敢えて触れないでおこう。
「もう、張り合いがないなぁ。何かないわけ?」
「何かって?」
「例えば、ご飯はもう少し固めが良いとか、ドレッシングの味が薄いとか・・・」
「んー?旨いけどなぁ・・・」
「ハア・・・。もういいわ」
咲紀は俺が極度の味音痴だと思っているのだろう。
しかしそんなことはない。だって、咲紀の料理は本当に旨いのだ。
合宿の飯やそこらのファミレスなど足元にも及ばない。
俺が知る限り咲紀に張り合えるのは咲紀のお母さんだけだ。
しかし咲紀と咲紀のお母さんではどちらがうまいかはわからない(咲紀は、あたしが10ならお母さんは15と言っていた)。
要するに俺の舌は一定値以上に旨いと感じると、あとは判断力を失ってしまうらしい。

192 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:07:47 ID:Vdm0lCoX
「プハァ!・・・満足」
クーラーの効いた部屋で満ち足りた腹にウーロン茶を流し込む。疲れた身体に活力がみなぎっていく気がする。
あとはシャワーを浴びてゴロゴロするだけだ。と、その前にやることがあった。
「咲紀、そろそろ帰るだろ?送るよ」
気づけばもう22時だ。
俺の家だと行き先が分かっているとはいえ、あまり遅いとご両親も心配するだろう。
それに、俺には咲紀を帰さないといけない"ちょっとした事情"もある。

しかし咲紀は腰を上げようとはしない。
「咲紀?・・・どした?」
咲紀が座ったまま見上げてきた。
ただでさえ小さい咲紀が182センチある俺を見上げると、まるで小動物のようだ。
「和海、忘れてる!」
背中がギクリと震える。
そうだ、俺は確か何らかのお願いを・・・。

「今日、このまま泊まってってもいい?」

怒っているためか、抑揚のない無機質な口調でそう言われたから、
「おう。いいぞ・・・」
と危うく答えかけ
「待て、良いわけあるか!!」

俺は久しぶりにバスケ以外で叫ぶといってもいいほどの声を出した。

「なんで?」
唇を尖らせる幼馴染。
「なんでって、当たり前だろが!」
何を動揺してるんだ俺は。自分でもビックリするくらい心臓が暴れていた。
「だいたい、泊まる部屋がないだろ」
俺の部屋と親父の部屋、2DKのマンションはそれで一杯だ。
「じゃあ、和海の部屋に・・・」
「ア、アホか!それが一番ダメだっての!」
咲紀が食事を作ってくれるようになって、もう丸2年になる。この2年間のうち、間違いなく700日近く一緒に晩飯を食っている。
それでも咲紀がウチに泊まったことなどなかった。父子家庭なんだから当たり前なんだけど。

咲紀がウチに泊まるなど考えたこともなかった。
そもそも俺はこいつをそういう目で見たことがあっただろうか。
俺にとって咲紀は守るべき妹であり、同時に感謝すべき母のような存在だった。
そう、咲紀は家族だ。
それなら泊めたっていいじゃないかって?
俺もそう思う。

193 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:08:19 ID:Vdm0lCoX
「と、とにかく、いくら咲紀のお願いだからって、それはダメだ。なんか他のをさ・・・」
すっかり狼狽して俺は歯切れが悪い。
咲紀は座ったまま、顔を伏せてしまっている。
もしかして、泣いてる?

咲紀の肩が小刻みに震えている。まさか本当に・・・?
今まで何度か泣かせた事もあるが、その度に物凄く苦労して仲直りした。
まさにあの手この手を尽くす必要があるのだ。
これはかなりの大事であり、せっかくの一週間の休みが丸つぶれしかねない。

「咲紀・・・?」

「ふふっ・・・く、クスクス・・・」

咲紀の瞳は涙に濡れていた。

「あははっ。・・・何本気にしてるのよ和海。冗談に決まってるじゃない」

目尻だけな。


「ふふっ・・・あー、おかしいっ」
「いつまで笑ってるんだよ・・・」
並んで歩く咲紀の家までの道のり。

「だって・・・和海のあの顔」
暑いから自転車で行こうといった俺を、歩きたいと咲紀は固辞した。
ゆっくりじっくりと俺をあざ笑うつもりか。まあ咲紀の家までは歩いても10分もかからないが。

「あんなこと言われてビビらない男がいるかよ」
「喜んで泊めてくれる狼さんがほとんどだと思うけど?」
「・・・」

確かにそんな気がする。
だってこいつ、可愛いし。

バスケ部のエースで、長身で、顔だってそこそこ。
少なくともクラス内では表面的な敵はいないし、社交的にもしている。
そんな俺に恋人がいないことを周囲は不思議がる。
まあ俺と咲紀が仲がいい事を知ってる奴は、咲紀が彼女だと思っているみたいだが。

でも俺は咲紀に男の匂いがしないことの方がよっぽど不思議だ。
俺は中の上、いってもせいぜい上の下だが、こいつはかなり厳しく見ても上の中だ。
10人男がいれば、タイプかどうかはともかく10人が間違いなく可愛いという。
実際クラス内にもバスケ部内にも咲紀のファンは多い。
確かに人当たりはちょっとキツイかも知れないが、根は素直な奴なのだ。
咲紀の方からアプローチをかければ誰でも簡単にオトせるだろうに。

194 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:08:45 ID:Vdm0lCoX
「ねぇ・・・和海?」
「ん?」
右手に幼い頃よく遊んだ公園が見えてくる。その公園を過ぎた突き当りのT字路を左に入ればすぐ咲紀の家だ。
「あたし、海に行きたい」
「海?」

意外だった。

「そう。海」

咲紀は俺が海を好まないことを知っているはずなのに。
「遠いだろ・・・」
ここからは電車を乗り継いで、片道2時間はかかる。
「そんなことどうだっていいじゃない」
俺の言い分は反論にすらならない。
咲紀は俺が海に行きたくない理由を知っているから。それがくだらない理由だということも。

「俺、泳げないし」
「泳げなきゃ海に行っちゃいけない訳じゃないわ」
取り付く島もない。彼女の言い分は至極正当だ。

「ね?行こっ・・・?」
咲紀の小さい左手が、汗に濡れた俺の右手に重なる。
見上げてくるその瞳が、きらきらと光り揺れている。
断ることなどできるわけもなかった。
俺は小さく頷いた。途端弾ける、咲紀の笑顔。

「和海、これってデートだからね?」
「デート!?」
咲紀と俺がデート・・・。想像できん。
「何よ。当たり前でしょう。17歳の男と、15歳の女が海に遊びに行く。
これをデートと呼ばずに、何をそう呼ぶのよ?」
いや、それはそうだが。心臓が急ピッチを刻みだす。
こいつにこんなにドキドキするなんて今日はどうかしている。
気づけば手を繋いだまま、咲紀の家の前まで来ていた。

「じゃあ、時間は明日の朝連絡するから。ちゃんと起きててよ?」
「・・・努力はする」
時刻が一桁の頃に起きている自信はない。
「和海・・・」
咲紀が悪戯っぽく笑う。
「着替え、ちゃんと持ってきてよ?」
「・・・はいっ?」
どういうことだ?もって行くなら水着だろ?
「お休みっ!」
明るく言うと咲紀は振り返らずに家の中に入っていった。

195 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:09:06 ID:Vdm0lCoX
俺は咲紀が去った後もしばらく立ち尽くしていた。
着替えが必要?
もしかしてお泊り、とか・・・。
「いや、まさかね」
暗闇の中一人首を振る。おい、にやけるんじゃねえ、俺の顔。
あいつのことだから、俺を海に突き飛ばす気だな・・・。
頭を切り替え、俺は帰路についた。
心臓は、しばらく高鳴ったままだった。


熱を持った心と身体を、温度を抑えたシャワーで冷やす。冷蔵庫から、今度は牛乳を取り出す。
賞味期限を確認しようとして、口が開いていないことに気づく。新品だ。
咲紀は本当によく分かっている。
「サンキュ」
一人口にしてラッパ飲みし、自室へ戻る。

ベッドに腰を落ち着けるが、気分は何となくそわそわしている。
明日は海・・・。それも咲紀と。

二人で出かけたことなど何度もある。
そもそもほとんど毎夜二人きりの時間を共有してきた関係だ。
今更間違いなど起こらない・・・はずだ。

この高揚感は別の要因から来るものだと少しだけ強引に納得する。
そう、少しだけだ。
近頃俺を動揺させる要因は、咲紀だけではない・・・。


彼女は今日来ると言っていた訳ではない。ただし、俺が合宿から戻る日付は知っているはずだ、というか俺が教えた。
自惚れかも知れないし希望的観測かもしれないが、彼女は来る。そんな気がしていた。

そして来訪者は、日付が変わる直前に現れた。

196 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:09:54 ID:Vdm0lCoX
「久しぶりっ!!」
玄関ドアを開けるや否や、いきなり抱きつかれた。
「!! ちょ、ちょっとリナさんっ!もし親父だったらどうするんですか」
「お父さんが帰ってきてたら、キミは連絡くれるもの」
さも当然という口調で言う。信頼を顕わにして言う。
俺の頭はすぐに混乱する。

「さすがにいい身体してるのねぇ」
リナさんの両手が背中を這い回り、さすがに我に返る。
「リ、リナさん・・・とりあえず離れてください」
「はーい」
たぶんからかっているのだろうけれど、殊更不満げにリナさんが言い、身体を引いた。
リナさんは背が高い。
いきなり抱きつかれて膝が折れている今の俺と、ヒールを履きスッと立っている今のリナとでは目の高さがほとんど一緒だ。
訊いたことはないが170近くあるだろう。

「あー疲れたぁー」
俺の脇をすり抜けると確認をとりもせず俺の部屋に入っていく。手早く二人分のコップと飲み物を用意し俺は後を追う。

「はぁー。カズくんの部屋だー」
リナさんはベッドの上に大の字になっていた。
「ウーロン茶ですけど、飲みますよね?」
「うん、ありがとっ!」

斎木リナ。
この春、隣の部屋に越してきた大学一年生。
卵形の整った顔と、栗色のロングヘアー。
毛先には内巻きにカールがかかっている。
ちなみに染めているのではなく地の髪色らしい。
母方の祖母がイギリス人で、リナさん自身はクウォーターにあたる。
切れ長の大きな瞳とスッと通った鼻梁。
薄くグロスを引いた唇。スラリと長い手足。

どう見てもモデルかお嬢様だ。

あまりにも綺麗すぎてこっちが引いてしまう、という感覚を唯一俺に与えた女性。
この人こそが、近頃俺を動揺させるもう一つの要因。

「おいしー」
リナさんは屈託がない。
イギリスというよりは、アメリカかスペイン等ラテン系の血が入っているのではないかと思うほど、明るく社交的だ。
黙っていればあまりの美しさに近寄りがたいとも思うのだろうが、彼女は実に話しやすい。
口数が多いとは決して言えない俺ですら、抵抗を感じることがない。
「今日もバイトですか?」
「うん。もうクタクタよ」
「一人暮らしは大変ですよね」

197 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:10:27 ID:Vdm0lCoX
リナさんは2DKのこのマンションに一人で暮らしている。
成績優秀らしく学費はなんと大学持ちらしいが、それでも家賃がかかる。
俺は家賃を把握していないが、5万前後ってことはないだろう。
「日本人は甘えすぎなの。欧米じゃ学生は独り立ちするものよ」
威張るでも誇るでもなく、リナさんは笑って言う。
「なんて、わたしもパパに援助してもらってるんだけど」
リナさんが子供のように舌を出す。俺の胸はいちいちときめく。

彼女は大学にバイトにと毎日大忙しだ。ちなみにバイトは中学塾の英語講師が中心。
バイリンガルという自らの武器を活かしている。

「狭い部屋は嫌だったから、家賃高いとこに来ちゃったしね」
「でも、いいじゃないですか」
「ん?」
「こうして安らげる場所を見つけたんですから」
俺にしては精一杯の憎まれ口というか、からかいというか。
しかしリナさんには通用したためしがない。
「そうね。いっそのこと隣は引き払ってここにお邪魔しようかな?」
あっさり切り返され、俺は狼狽を隠すので精一杯だ。
「そ、それはダメです」
「あら、そこは『いいですよ』って返さなきゃ話が続かないじゃない」
「・・・勘弁してくださいよ」

鈴が鳴るように、ころころと彼女が笑う。その音色にまるで心が洗われるかのようだ。
一日の最後の、かけがえのない一時。

それからも俺たちのお喋りは続く。
俺はやはりというかバスケの話が多くなるが、リナさんは退屈な素振りなど欠片も見せずに聞いてくれる。
彼女もバスケは全くといって良いほど知らないが、熱心に相槌を打ったり、時には質問もしてくれる。
その質問も的を射たものが多く、彼女の優れた頭脳が窺い知れる。
試合のことなど本格的な話の最中に質問されると、俺の方が考え込んでしまうこともあるくらいだ。

そもそも何故リナさんがこうしてウチに来て(それも夜遅くにだ)話しをするようになったのか。
初めて会ったのはリナさんが引越しの挨拶に来た日のこと。
バスケノートを付けている最中だったから意識がそっちに向いていて顔などあまり見ていなかった。
しかしリナさんの美貌の威力は並ではなかった。
ノートを付け終わると隣の家に若い女が、それもかなりイケている女が引っ越してきたことに俺は妙に興奮したものだった。
そしてその2日後、咲紀の家で夕食をご馳走になった帰りに寄ったコンビニで、リナさんがバイトしていたのだった。
実際のリナさんは微かな記憶を頼りにした俺の妄想とはやや異なっていたが、その美しさは妄想以上だった。

『もうすぐ終わるから一緒に帰りましょ』と彼女に言われ、美人と話しながら家に帰るのも悪くないと思った。
ここまでは普通の思考だ。
帰り道、俺たちは他愛のないお喋りに花を咲かせた。
ほぼ初対面の、しかも年上の女性と話が弾んだことなど初めてのことだったから俺は戸惑った。
あっという間に着いた家の前で、この辺りのことを全然知らないから教えて欲しいという彼女を気づいたら家に上げていた。
きっと俺は、『え、いや・・・』などと口ごもっていたと思うが覚えていない。
覚えているのは『もう少しお喋りしたいな』という、リナさんの甘えた声の響きだけ。

198 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:02 ID:Vdm0lCoX
結局その日の帰り際、『またお話しに来てもいいかな?』というリナさんに頷いて以来、
毎日ではないが俺たちは親父が帰ってくるまでの間、俺の部屋でその日の出来事などを話して過ごしている。

俺はリナさんに人生初の一目惚れをしていた。
家族のように思っている咲紀ですら滅多に自分の部屋に入れないのに、
リナさんは最初の日からリビングではなく自室に入れたことが俺の呆け具合を物語っている。
そして気持ちは徐々に、しかし確実に膨らんでいる。
今分かるのは、それだけだ。

リナさんが俺に好意を持ってくれているのか、それとも単純に俺とのお喋りが好きなのかは、わからない。
好きでもない男の部屋に何度も来るか?とも思うのだが、
年上で、外国の血が混じっていて、美人で大人なリナさんの前では全てが分からなくなる。

「でも、今日は遅かったんですね」
普段、親父はだいたい日付が変わる頃に帰ってくる。だからリナさんは23時少し前にやってきて、一時間弱で帰っていく。
もっともここ半年ほどは、親父は仕事で忙しいだかであまり帰ってこない。
電車を乗り継いで片道2時間近くかかる通勤時間が50歳にもなると堪えるからなんて言っていたが、本当は愛人でも作っているのかもしれない。
ま、俺の知ったことじゃないけど。

リナさんはにっこり笑顔を作って言う。

「ゆっくりできるのがわかってたからね」

そういえばそうだ。
何の気なしに『遅かったんですね』なんていったが、もうとっくに日付が変わっている。
しかしリナさんは全く気にするそぶりを見せない。
リナさんは親父と鉢合わせてもいいのか?それって、どうなのよ・・・?

俺の頭の中がまたしても混乱していく。
そんな様子を見て、リナさんがクスクスと笑っている。

「・・・っていうか、わかってたって?」

ようやくリナさんが口にした言葉に潜む罠に気づく、と同時にかかる。
アホや、俺・・・。

「だーかーらぁ、知ってたの。キミのお父さんが今日帰ってこないこと」

そっか、それで・・・。
って待て。リナさんは親父の予定をなぜ知ってるんだ?
まさか・・・。
「・・・くん?」
まさかリナさんは実は親父の愛人で将来の息子の様子を見に来ていた、とか・・・。
「カズくん?」
リナさんの言うパパって、実は俺の親父だったとか!
「カズくんってば!!」
「はっ!!」

199 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:24 ID:Vdm0lCoX
ようやく我に返る。
いくらなんでも思考が飛躍しすぎたな・・・。

「相当おかしなこと考えてたでしょ?」
リナさんが意地悪い笑顔で聞いてくる。
大人びたその顔の表情が、咲紀の気分以上のスピードで次々に変化する。
「・・・そんなに変な顔してました?」

「言っておくけど、お父さんから直接聞いたんだからね」
「100点満点のお答え、ありがとうございます」
またリナさんが楽しそうに笑う。
俺の思考を表情から読み取るとは。
さすがリナさん、鋭いぜ。

「カズくん・・・」
笑顔から一転、急にリナさんが切なげな声を出す。
「隣に来て」
リナさんは俺のベッドに座っている。
ベッドの上にリナさんと二人・・・。
どう考えても危険なシチュエーションだ。
こんなに真剣な表情で、こんなに切ない声を聞いたことはなかった。

「早くぅ・・・」
リナさんの表情が不満により歪められる。
一体どうしちゃったんだ、今日のリナさんは・・・。

俺はゆっくりと一歩踏み出す。
疑問は胸の中で渦巻いてはいたが、どうせリナさんには抗えないと本能が理解しているかのようだ。
足が震えているのをなんとか隠しつつ、右隣に腰掛ける。

「リナさん、どうした、んぷ!?」
リナさんの顔が間近に来たと思ったら、その顔がどアップになった。
「んっ・・・んむっ、ちゅ・・・かずくん・・・」
唐突なキス。
俺は何も反応できない。
目を閉じることも、抱きしめることも、唇や舌で応じることも、何もできない。

リナさんがそっと唇を離し、じっと俺を見つめてくる。
涙で潤んだ対の泉と桜色に染まった頬、熱っぽい呼吸が、
今のキスが彼女にとっても並大抵の意思でのものではないことを物語っている。

「リ、リナさん・・・。マジで、どうしたんですか・・・」

俺が話している間にリナさんの両手が俺の頬を包む。
温かく、かすかに湿り気がある真っ白な手。

200 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:49 ID:Vdm0lCoX
ずっと憧れていた人との、待ち望んでいたはずの行為。
なのに俺は悦びを表現することができない。
応えることができない。
リナさんの言葉に対して戸惑うのはいつものことと受け入れられたのに、
行為に対する戸惑いは受け入れられなかった。

リナさんの顔がもう一度俺に近づく。俺は顔を動かすことはできない。
リナさんの唇を受けながら、視線は意思とは無関係に自分の部屋を泳ぐ。

それがあるものに止まった瞬間、目の前のリナさんが咲紀に変わる錯覚に襲われた。
「っ!」
俺は慌ててリナさんの肩を掴んで身体を、唇を離す。


気まずい沈黙が部屋を包む。
互いの呼吸音すら消えてしまったかのようだ。

「すいませんでした」
沈黙を破ったのは俺だった。

「・・・どうして謝るの?」

俺とリナさんは想いを確認しあったわけじゃない。
状況を客観的に判断すれば、どちらかと言うと非があるのはリナさんかもしれない。

「すみません・・・」
それでも謝らずにはいられなかった。
リナさんとキスしている最中に、別の女の子が頭に割り込んできたことを。
俺はリナさんが好きなはずなのに。

横目で見ると、リナさんは俯いていた。
いつもしゃんと背を伸ばし、笑顔を絶やさないリナさんが。
決して負の感情を見せないリナさんが。

初めて俺に怒って見せた。

「だから、どうしてキミが謝るのって言ってるの!!」
強烈な感情の発露に、俺は何も言葉を返せない。

「勝手にキスしたのはわたしのほうなのに!キミは何にも悪くないじゃない!
なのにどうして謝るの!?ねぇ、どうして!?」
「そ、れは」
言葉は一向に喉元から上がってこない。
あるのは、もう戸惑いではなく、懼れ。

リナとの関係が終わってしまう予感。
嫌だ・・・。そんなのは嫌だ・・・。
生まれて初めて自分から好きになった女性を、想いも告げられないまま、失うのは嫌だ。

201 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:12:35 ID:Vdm0lCoX
今すぐ彼女に好きだと告げろ!彼女を抱きしめろ!
脳内にいる小さな俺が喚きたてる。
しかし身体が動こうとする前に、また別の小さな俺が現れて言う。
そんなことをしてリナさんとの関係を完全に壊してしまって良いのか?こういうときこそ慎重になれ。

俺はまた混乱状態に陥る。
何かしなければという焦りはあるのに、どうしていいかわからない。


「わたし、好きでもない男の人にこんなことしないよ・・・?」

涙声のリナさんの言葉に、心臓を鷲掴みにされる。
膝の上で握り締められた彼女の両手がぷるぷると震えている。

リナさんへの気持ちが胸の奥から込み上げてくる。
初めて感じる、身を焦がすような己の中の熱い熱い感情。

愛しさが意気地のなさを凌駕しかけた瞬間だった。

「咲紀さん、でしょ・・・?」

リナの口から出た咲紀という言葉に、俺は電源コードを抜かれたロボットのように動きを止める。

「いや、咲紀とは・・・別に」
「なんともない?そんなことないわ」
リナさんが俺へのはずの問いに、自分で勝手に答えを出す。
「バスケ以外に無頓着なキミが、何とも思ってない女の子との写真なんか部屋に飾らないわ」

反論などできるわけがなかった。
さっき俺の視界に飛び込んできたあるもの。
それが咲紀との写真だった。俺の机の上で、いや俺の部屋の中で、唯一の写真。
真新しい学生服に身を包んだ咲紀が満開の笑顔を浮かべていて、その横で俺はしかめっ面をしている。
咲紀の中学入学式の前日に撮った写真。

頭の中に今日の咲紀が蘇る。
お願いを聞いてやると言ってやった時の可愛らしいガッツポーズ。
生意気だけど憎めない、何かをたくらんだ時の笑顔。
夜目でも分かるほど潤んだ目で見上げてきた咲紀。

戸惑いが広がる。
俺の中に、今まで自覚していなかった咲紀に対する感情があるというのだろうか。
分からない。あまりにも咲紀は近すぎる。

202 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:12:55 ID:Vdm0lCoX
「でもね・・・」
その声に、視線を向ける。
「わたし、諦めないよ。・・・気づいたの。
逢えなかったこの5日間で、キミとの時間がいかに大切かっていうことに。
たった一時間でも、一日の最後のキミとの時間が、今の私を支えてくれてるの・・・」
リナの声には、明るさが戻ってきていた。

「失いたくない・・・。ううん、違うな。
わたしはキミを・・・手に入れたいの・・・」
真っ直ぐに俺を見つめて言う彼女を前に、ただ立ち尽くすことしかできなかった。


俺はベッドの上で眠れぬ夜を過ごしていた。
夏真っ盛りの暑さで眠れないわけでは、もちろんない。
自分の身体は、この上なく熱かったけれど。

あの後・・・
何も返せずにいた俺に、リナさんはいつもの屈託のない笑顔でこう言った。
「あさって・・・もう明日か。とにかく日曜日、デートしよっ!」
「・・・デート、ですか?」
好きな(はずの)人に自分を「手に入れたい」と言われた興奮と、
咲紀への気持ちに対する戸惑いから来る冷静さが、俺の中には同居していた。

リナさんはつい数分前の出来事など忘れてしまったかのような自然体で続ける。
「そ、デート。わたしは、キミのことが好き。
キミだって・・・わたしのこと、気になる存在ではある・・・でしょ?」
心臓が飛び跳ねる。
声が裏返らないように、細心の注意が必要だった。
「は、はい。そりゃあもちろん」
「良かったぁ」
ホゥッと息を吐き出し、胸を軽く両手で押さえる。
ものすごく可愛いかったよ・・・。

「日曜日、わたしを迎えに来てね」
そういい残して、ウインクのおまけまでつけて彼女は部屋を出て行った。

203 :真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:13:49 ID:Vdm0lCoX
「好き、か・・・」
暗闇の中、口腔内から呟きとして生み出してみる。

今までにも何度か告られたことはある。
女の子の本気を、感じたこともある。
でもあんな風に、まるで穴でも開いたかのように胸が痛んだことはなかった。
自分の鼓動が聞こえるほど、心臓が躍ることもなかった。

「リナさんとデートか・・・」
叫びだしたいくらいに嬉しいことのはずなのに。
いや、嬉しいのは嬉しいのだ。
しかしそれを押し留めるだけの、存在があるのだった。
それは常に自分の中にあったのに、正しく認識できていなかったのだろう存在。

日付上の今日は、その、咲紀とのデート。
ちゃんと起きるように言われていたが、時計の短針はすでに「W」を指そうとしている。
身体は疲れているのに、神経が一向に鎮まらない。

ずっと一緒に過ごしてきた年下の幼馴染と、一目惚れした年上の大学生。
その夜、俺はカチッ、カチッという音色が頭の中から離れず結局眠れなかった。
まるでメトロノームのように、二人の間で揺れ動く自分がありありと想像できた。

「大変なことになりそうだな・・・」

最後に口をついて出たため息には、確かな期待が宿っていたことを俺は自覚していた。

204 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 02:16:30 ID:Vdm0lCoX
終わりです
あんま甘えてないですね・・・すいません
書いているうちに何故か和海に愛着が出て長くなってしまいましたw
そこそこ纏まったので投下してみましたがいかがでしたでしょうか?

もしリクがあれば遅筆ですが頑張らせていただきます
では失礼しました〜

205 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 02:26:45 ID:33wme6PM
>>186
>>204
乙。

206 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 04:50:02 ID:BzM7I7+R


207 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 11:31:20 ID:cLmdPrML
GJすぐる 

208 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 22:04:00 ID:A3fUA9Rh
GJ! ここからどう甘展開に変化させるか凄く期待!

209 :名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 22:20:40 ID:1ldrZEs5

文章は巧いと思うが、このままではスレ違い
まあ、今後甘くなるんだろうが、投げるヤツも多いんじゃないか?

210 :204:2008/08/16(土) 23:54:46 ID:Vdm0lCoX
コメントしてくれた皆さん、ありがとうございます
とりあえず長すぎですね
続きはちょっと時間を飛ばして、甘々になった話をプロローグをベースにして書けるようにやってみたいと思います
では失礼しました


211 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:49:15 ID:VJRW//aa
突然だが添い寝するときに「いいにおい……」とか言いながらぎゅって抱きついてきたらその後何も起こらなくても俺は大満足できる

212 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:25:13 ID:QAJ+lA2A
>>211
突然すぎるがその考えには同意だ

213 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:35:25 ID:jTTF3aUZ
>>211虫歯になったでわないか

214 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:04:08 ID:WpAuR4er
>>211
俺の健康な歯に超ドリルすんな

215 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 16:45:16 ID:rwj3dqIC
>>211
よう俺。また新しく虫歯になりそうだ。

216 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:15:04 ID:pCqrs5/g
tcom解除記念に一筆書かせて下さい!!

217 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:26:05 ID:trxNdr3R
書いてくれ

218 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:56:44 ID:VJRW//aa
虫歯にしてくれ

219 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 20:12:39 ID:jTTF3aUZ
wktk

220 :小ネタ:2008/08/18(月) 00:35:58 ID:GJRv6KTv
「一緒に、寝よ?」
 突然だが、めっちゃかわいい女の子からそんな風に
誘われたとしたら、貴方ならどうするだろうか。
 まあ、俺がそういう風に誘われたわけで、そんな事を
訊いているわけだが、俺の場合は答えは決まっているので、
実は訊いても仕方がなかったりする。
「おお、いいぞ」
 などと澄ました顔で答えながら、内心は理性を保つ為の下準備で
大変なんですよ、これが。……相手が妹でさえなけりゃなぁ。
「えへへー、お兄ちゃん好きー」
 十五歳になっても兄離れできないどころか、ベタベタと引っ付いて
甘えてきて、挙句の果てにはこんな風に添い寝をおねだりしてくるのは、
一般常識的にどうなんだと思わないでもないが、そこら辺強くいえないのは
男のサガっていうかもう何というか俺も駄目兄? ……そうですね、駄目兄です。
 そして夜。
「えへー、お兄ちゃんと一緒のお布団だー」
「……お前、もう十五になったんだから、そんな子供っぽくちゃ駄目だろ?」
 いつまでも、甘やかしてはいけない。今日はそんな決意の元、脱駄目兄を
目指して、そんな事を訊いてみた。
「えー、まだ十五歳なんだから、わたし子供だよぉ?」
「十五歳つったら、男は元服、女は嫁入りしててもおかしくない歳だぞ。by江戸時代」
「今は平成ですー」
「でも、少しは大人としての自覚をだなぁ……」
「……」
「……どした?」
「お兄ちゃん、わたしと一緒に寝たくないんだ……」
「え、あ、おい」
 ……何か雲行きが怪しくなってき