もう2時か、
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ビッチな娘が一途になったら

132 :スイーツと香辛料 7章「告白」1:2008/08/21(木) 01:00:09 ID:6zwUx/0g
「高梨さん」
顔をあげると松崎くんがいた。正直、心臓が飛び出すかと思った。

「少し話したいことがあるんだけど……」
ちょっと怯えも入っているけれど、強い意思が宿った目でまっすぐわたしを見つめて、彼はそう言った。
「え、あ、う、うん」
バカみたいな受け答えをしてわたしは松崎くんにうながされついていった。廊下を歩きながら、半月以上ぶりに松崎くんと口を聞いたことに気づいた。前を行く彼の背中を見ながら、ホッとしたり、嬉しい気持ちがこみあげてきたり、どんな話があるのか不安になったりした。

図書室に松崎くんは入った。昼休みで誰もまだいないようだ。隅の長イスにわたしと松崎くんは座った。

松崎くんは目をとじてゆっくり深呼吸みたいなことをしている。ひさしぶりに間近で見る松崎くんの髪、首筋、とじられた瞼を思わず見つめてしまった。時間がゆっくりと流れてると錯覚してしまうほど、わたしはふれて感触をたしかめるように彼を見つめていた。

「高梨さん、この間はごめん」
意を決したようにこちらをふりむいて松崎くんは言った。
「……わたしも酔ってたから」
違う。そんなことを言いたいのではないのに、体が思ったようには動いてくれず、わたしは目をそらしてしまった。
「勝手な思いこみでひがんだようなことを言っちゃって」
「……」
わたしは答えられなかった。
「ごめんなさい」
「そんな……。いいよ、全然」
頭をさげる松崎くんを直視できず、わたしはそれだけいうのが精一杯だった。
「ほんと……気にしないで……」


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