もう2時か、
2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50 [PINK]広告のお問い合わせはこちら (12/20)[/PINK]  

メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その6

1 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 01:48:56 ID:z9VI3EbI
メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その6

ここは「メタルサーガ・シリーズ」のエロパロ作品を投稿したり語ったりするスレです。
砂塵の鎖、鋼の季節の他、旧作「メタルマックス」シリーズ(1・2・R)も許容範囲です。
ところでそろそろ新作が待ち遠しいですね。

◇◆◇ 注意事項 & 推奨事項 ◇◆◇
・書きながらのUPはやめましょう。一度ローカルで書き上げてから一度にUPお願いします。
・余裕があれば名前欄に 現ページ数/総ページ数 の記載を推奨します。
・当スレでの主人公名は「はんた」がデフォルトになっていますが、強制ではありません。
・内容に偏りがあると思われる場合、傾向を予告しておくと無用なトラブルの回避になります。
(グロ・スカ・強姦・SM・女人化・ボーイズラブ等、読み手を選ぶと思われる作品は要予告!)
・アップローダーを使用される場合、作品の紛失事故に備え、作者は原版を大事に保管して下さい。

◇◆◇ 参考までに ◇◆◇
・エロ成分が圧倒的に不足しています。煩悩を忘れてはいけません。開放しましょう。
・扱うキャラに偏りが出ています。シャーリィやメグ達も愛してあげて下さい。
・当スレの過去作品は、リンク切れした(流れた)作品を含め、下記保管庫にて保管して頂いています。
管理人様に感謝です。

前スレ
メタルサーガ METAL SAGAのエロパロ その5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178159055/

保管庫
ttp://mseroparo.schoolbus.tv/

2 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 03:40:30 ID:HlzEeg7K
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´


3 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 09:01:28 ID:Xk9NVNcu
なんやそれ!!

4 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 09:02:29 ID:Xk9NVNcu
くひゃぁぁぁぁ!!

5 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:34:25 ID:Rzs86c0O
萌えないし、幼馴染じゃない。
なのに乳だけはある。
シャーリィってのはずっとそうだったわけヨ
仲間の連中もむつかしーコトは言わねえアホーばっかで
ルージュフラッグイベントで本気の仲間になって、家購入イベントで貢ぎ可能なキャラにチェンジ
ある意味シャーリィはソコが頂点なのヨ
あの頃マジにトリカミにもキャノンエッジにもシャーリィ以外の女ソルジャーはいなかったから。
服を着せられるようになってもっと良くなったが、もうアルファがいるワケだろ
もうシャーリィは突出したカンジじゃあないのヨ
なんかくやしいわけヨ
幼馴染やロボ娘にナメられちゃイカんのヨ
シャーリィ命って奴は世の中に まァ ゴマンといるが
ことシャーリィがヒロインとして最高と思ってる奴は少ないと思うヨ
年増だとかホルスタインとか
みーんな自嘲的に笑ったりしてナ
で 他のヒロインに乗り換えた時気づくのヨ
アレよかったって。
そして戻れる奴は再びシャーリィを仲間にするし、
事情が許さず戻れない奴も、ずっと忘れないキャラになるのヨ
突出していたのはシャーリィの乳だけじゃなく
その存在そのものなんだったと気づくのヨ

6 :名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:06:51 ID:vb8N7Xba
↑弾丸ミッドナイトw

7 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:12:11 ID:dwHCeGjP
砲手

8 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 21:44:05 ID:47S9I6J5
アルファ シャーリィ禁止令発動 ラシードとおともだち

てなわけで保守

9 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:30:43 ID:g5e7LP9U
過疎で、投下のない現状なんか
忘却の彼方へ葬り去りてぇ。
…誰しも眠れない夜を体験するものさ。
そんな時はhokankoに来な。
READING ALL LOGS TOGETHER!!

というかこのペースだと即死するんじゃないかい?
大丈夫?

10 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:37:42 ID:bhMZh5fF
>>9
そのときは立てるまでよ!

11 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:25:46 ID:MSNIGfVx
何度でも蘇るさ!

12 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:08:25 ID:ujCl0NsF
ドクターミンチがいるって!

13 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 04:28:33 ID:y9bZ9fj1
何じゃこのスレは! まだ生きとるじゃないか!!


14 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:58:53 ID:uUnr0GgK
前スレ轟沈

15 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:09:09 ID:iQCdSZKY
前スレ完結してない...

16 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:46:51 ID:t6oSTrnx
TEXT容量が一定を過ぎて、その後一定期間レスが無かった場合、
スレ途中でも落ちてしまうものなのだ! そうらしいのだ!

俺も先日知ったばかりだぜ…へ へへへ ぐふっ!

17 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 19:15:35 ID:GmW5on6T
>>9
まさか俺以外にもYOKOHAMAの住人がいるとは…

18 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:31:20 ID:yVLJ2387
てめぇ ひとりかッつ〜の!
オレラ、「R」スレ住人 From 家ゲー板だッ!夜露死苦!!

……とにかく スジは通したッ!!
娑婆羅!!

19 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:03:25 ID:M1/r6/3Q
↑桜木町GTよりも愛羅武勇(みなとそふと)思い出した俺は負け組orz

20 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:37:55 ID:0bkdzy86
保守w

21 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:27:31 ID:/y9ttG27
再び秋葉原で事件が起きました
男がナイフで警官を切りつけるということがありました


22 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:15:01 ID:AkCs3Ftd
あれだけの大事件が既に風化しつつある今日この頃…

東北大地震・漁船沈没・ガソリンの更なる値上げ・
北朝鮮テロ支援国家解除・グッドウィル廃業・
いよいよ現実味を伴ってきた地球温暖化と食糧危機…

日本が、世界が音を立てて崩れていくようで怖い…






大破壊の日も近いのだろうか?

23 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 03:46:48 ID:vAe0I1Iy
日本は元々地震国家
漁船は知らね、事故だろ
ガソリン値上げは、ぶっちゃけバブルだからそろそろピーク
北朝鮮は放って置くと何するか分からなくなったからエサ与えるんだろうし、
温暖化と食糧問題は今更過ぎる

まぁ、崩壊へ向かってるにしても大破壊って言う根拠にはなりえない

24 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 11:11:24 ID:OTe5CzJ3
もし大破壊が起きたら何を相棒にするかで迷うな。
野バスにするかバンにするかアイラックにするか…。

で、投下マダー?

25 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:29:24 ID:Kxw4zen/
相棒か・・・ 


まず犬だな

対戦車バズーカ背負ったチワワとか
攻撃的な面構えのポメラニアンとか


他にバイオペットがいたら欲しいな

大塚明夫声のジャンガリアンハムスターとか
釘宮理恵声のグリーンイグアナとかが
主人公の肩に乗って、戦闘時にアドバイスしてくれる


心強いアイテムも必要だ

ヴィットマン大尉の思考パターンをAI化したCユニットとか
飛騨の名工が鍛え上げた超圧縮タングステンの日本刀とか


オシャレグッズも欲しい

旧文明のジーンズ・皮ジャン
あと夕日に向かって一人奏でるクラシックギター


バイクも欲しいか

205mm砲を装備したサイドカー付きハーレーとか
迷彩塗装のヤマハV-MAX(勿論Vブースト付き)
V100コング搭載のスーパーカブもいいなw

26 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:59:28 ID:mhJqz6gL
ヴィットマン大尉のCユニット>
めちゃくちゃ欲しいぞソレwww

27 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:38:13 ID:saR8fK+R
楽器は欲しいな
バンピートロットの演奏が楽しいかった

28 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 09:29:19 ID:v3ryEWr2
相棒は見た目からして頑丈そうで重い装備も搭載できる、アメリカンなトレーラーが欲しい。
後部さえ取り替えれば武装を変更できるし、ペイントのキャンバスとしてもデカいから十分使えそうだ。

…グレートホイールをとっ捕まえて自分のものにすればいいのか!

仲間はアルファさえいれば何も要りません。
Cユニットとして、ファントムクラッシュに出てきたような動物風の喋るAIは欲しいけど。
個人的な趣味としては1の毒舌タイプか2のツンデレ、もしくはハートマン軍曹タイプ希望。

29 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 09:35:27 ID:saR8fK+R
実況タイプかわいいよ実況タイプ

30 :土浦在住:2008/06/28(土) 22:10:50 ID:kalrLy+r
んー、百里基地や陸自の補給所が近いから
クルマには困らんな(自分の生存率も低くなるだろうがw)

あとはつくばでSE等の入手だな!

31 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 22:32:39 ID:oH+o/Tee
車だったら何でも戦車になりそうw
と、いまの愛車に機銃とかをつけるのを妄想しながら思った

32 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 04:45:25 ID:ymOMREgk
股間の主砲、145mmマイムスコが火を噴くぜ!
みたいなネタはないのか?www

俺は顔面パーツが大破、かつ脂肪という装甲タイルがつきすぎで
彼女できたことないので、股間の主砲は未使用ですがorz

33 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:02:51 ID:ymOMREgk
整備士が、彼女に穴あける改造するとか・・・

34 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 06:12:31 ID:uIQi6TCo
>>31
しかしトラバントとかだと一瞬で火だるまになりそうな罠
もし大破壊がおこったらガチで消防車あたり入手したほうがいいかもわからんね。
空港用の科学消防車とかなら十分装甲厚は有りそうだし。

…と書くのに調べてみたら一番でかいやつは車重・馬力ともに戦車並みだった。

35 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:49:47 ID:Tlzby7tx
>>25
いいセンスしてやがるぜ・・・
どれもこれもツッコミたくなるモンばっかりだ・・・

36 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:49:25 ID:sEATmoJa
>>32
「理解しがたいオブジェクトですね」

37 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 19:54:58 ID:FktDtTBO
ところでメグって誰だっけ?
ネバーランドの子供の一人?

38 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:17:44 ID:cnbT7NYM
>>37
DS・鋼の季節に出てくる女メカニック。
ファンからは親しみを込めて「カトちゃん」と呼ばれている。

39 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:27:29 ID:cnbT7NYM
>>26
Cユニット:
グローリィオブビットマン
最強の補助プラグラム、殲滅システム搭載


ところで、B2マンタレイにルーデルさんのAI積んだら…?

40 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:51:56 ID:jLYAW67+
>>38
なるほどなー。

しかしマンタレイにんなもん積んだら誰も勝てないってw
ところで投下(ry

41 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:01:17 ID:W6Y37t3i
投下予定はあるがいつとは言えない
そんな感じ

42 :名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 06:27:40 ID:+e7CwVaI
>>41
  ____________
    ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
     V~~''-山┴''''""~   ヾニニ彡|       投下する・・・・・・!
     / 二ー―''二      ヾニニ┤       投下するが・・・
    <'-.,   ̄ ̄     _,,,..-‐、 〉ニニ|       今回 まだ その時と場所の
   /"''-ニ,‐l   l`__ニ-‐'''""` /ニ二|       指定まではしていない
   | ===、!  `=====、  l =lべ=|
.   | `ー゚‐'/   `ー‐゚―'   l.=lへ|~|       そのことを
    |`ー‐/    `ー――  H<,〉|=|       どうか諸君らも
    |  /    、          l|__ノー|       思い出していただきたい
.   | /`ー ~ ′   \   .|ヾ.ニ|ヽ
    |l 下王l王l王l王lヲ|   | ヾ_,| \     つまり・・・・
.     |    ≡         |   `l   \__   我々がその気になれば
    !、           _,,..-'′ /l     | ~'''  作品の投下は
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''"    /  |      |    10年後 20年後ということも
 -―|  |\          /    |      |   可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!
    |   |  \      /      |      |

こうですか><

43 :名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:56:14 ID:u2TTiBnv
ハードなヤンデレものが読みたい

44 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 18:27:11 ID:ZyJdiW1Z
ヤンデレなアルファを書いた事があるのだが、知人に異常者呼ばわりされたなぁ。

45 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 22:30:10 ID:OJnSotkp
ヤンデレヒロインは、文章が書ければ結構簡単に作れます。
問題は野郎の側にあり、ヤンデレに屈したら「誠死ね」状態になり、
逆にヤンデレを振った場合、ヤンデレを導入した意味が無くなります。
最悪の場合、エロがグロになりかねない危険性も孕んでいます。

キャラの印象を悪くしないという枷を設けた上で、
更にヤンデレ物語を書こうとすると、案外難しいものなのです。


夢オチとか、反則技を使えば、簡単なんですけどねw
『デジャヴ(or夢)⇔現実』のスパイラルで、
周回を重ねるごとに選択肢が増えて、
何周後かに初めてHAPPYENDのフラグが立つとか…

どこのエロゲでしょうかねえw

46 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 23:54:41 ID:wwahEbi+
>>39
ビットマンといえば電球頭のビットマンをイメージする俺はこのスレにはいないほうが良いですか。そうですか。

47 :名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 19:58:03 ID:h21fDUHb
『デジャヴ(or夢)⇔現実』のスパイラル>

食傷気味です…orz

48 :名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:55:18 ID:R//+06R8
>>45 それが製作中のSSのヒントですね? わかります

49 :名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 15:34:48 ID:f/lE96Dm
>>48
つまりヤンデレエミリがまた見れるってことですね、わかります

50 :名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:42:05 ID:fGhCTHsX
ヤンデレ書くのは簡単なんですね、わかりません

51 :名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 01:29:51 ID:fdf2AsqR
ヤンデレは病みデレよりヤンキーデレの方が好きだ

52 :名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:20:39 ID:PsG8KArI
>>50 ヤンデレに主人公を慕う理由は要らないですから!

「だって好きなんだもん! 好きで好きで仕方ないんだもん!!
好きに理由なんかいらないもん!! 一緒にいられれば幸せなんだもん!!
二人だけでいいんだもん!! 他に何もいらないんだもん!!
周りが認めてくれなくてもいい!! 二人で何処か遠いトコロへ行けばいい!!
それが地の果てでも、地獄であっても構わない!!
おにいちゃん! わたしを抱いて! わたしと一緒に死んで!!」

これでヤンデレの骨格の出来上がりです。
あとは色々オプション付けてあげれば、その内SSになります。

53 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:11:47 ID:kInRr9cj
それが地の果てでも、地獄であっても構わない!! >
相変わらず台詞回し上手いよなw

54 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 13:46:17 ID:of+4zZcq
メタルサーガMAX 第13話「消しえぬ過去へ」


「何ぃっ!? ノアシードを奪われただとぉぉっ!!!!」
イングリッドの声が、部屋に響き渡る。
イングリッドには、身体中に包帯が巻かれており、スレイプニル戦での傷が痛々しい。
右目を覆うよう斜めに包帯が走り、首から胸にかけてもグルグル巻きにされており、右腕はギブスで固められ、首から三角巾で吊っている。
下半身も両脚をピッチリと包帯で巻かれ、左脚もギブスで固められていて松葉杖をついていた。
本来であれば、生死を彷徨うほどの重傷のはずなのだが、そこは伝説のソルジャー超タフである。
ここは、クライムカントリー。
リオラド、レバンナの実家の二階である。
部屋の中には、エミリとセブン、イングリッドにオヤッさんとカレンがいた。
幻の渚からクライムカントリーに戻ってきたエミリとセブンは、イングリッドが居候している修理工場へと足を運んだ。
そこで、イングリッド達に幻の渚で起きた事を説明した。
エバ博士の事。
ノアシードを奪われた事。
そして、元凶ゼロの事を。


「すみません、私の力不足で、申し訳ありません」
エミリは、イングリッド達に頭を下げ、ひたすら謝る事しか出来ない。
「エミリを叱らないでくだサイ、叱るのでしたら私を叱ってくだサイ」
セブンが、エミリをかばう様に前に出る。
「叱りゃしねえよ、なぁ、イングリッド」
オヤッさんは椅子にドカッと腰掛けながら、イングリッドに視線を送る。
「あ・・・・あぁ、悪い、驚いてつい声をあげちまった」
イングリッドは、バツの悪そうな顔をする。
「スレイプニルの襲撃の時に、気がつくべきだったんだ。
 ノアシードを狙っている奴がいるって事にな、危険な目に遭わせちまってすまねぇ」
イングリッドはそう言うと、エミリに謝る。
「相手が悪かっただけの事だ、嬢ちゃんのせいじゃねぇ、気にするな」
「そうよ、エミリちゃんは悪くないわ、悪いのはその女の子よ」
カレンがそう言い、エミリを優しく慰める。
「・・・・・・・すみません」
エミリはもう一度、頭を下げた。


「しかし、バイアス・グラップラー軍団の首領『バイアス=ブラド』
 その娘『リゼル=ブラド』か・・・・・・・・やっかいな相手だな」
エミリからノアシード強奪の経緯を聞いたオヤッさんは、腕組みをして、むう、と唸る。
「親父が親父なら、娘も娘だぜ、頭のネジが2,3本ぶっ飛んでやがるっ!」
イングリッドが吐き捨てる。
「ノアを甦らせようとする人がいるなんて・・・・・・」
カレンは、信じられないといった顔をしている。
「たくっ、こんな時に、あの馬鹿息子は、どこほっつき歩いていやがる」
馬鹿息子とは、もちろん伝説のハンター、レバンナの事である。
一度はハンターを引退していたが、その後、現役に復帰し、今は放浪の旅の真っ最中との事。
「クリフさんとも、相変わらず連絡が取れないし」
カレンがため息混じりに呟く。
レバンナ、イングリッドと旅をして、共にノアを倒した伝説のメカニック、神の手クリフ。
彼も、今はメカニックの修行と称して各地を渡り歩いているらしい。

55 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 14:22:40 ID:of+4zZcq

「な〜に、任せなって、ノアの野郎が復活したところで、このあたしがもう一回ぶっ壊しに行ってやんよ」
イングリッドが拳を振り上げ息巻く・・・・・が。
「何言ってるのよ」
トンッ。
「ふごっふー!!!!」
カレンがイングリッドの脇腹を軽く小突くと、意味不明の声をあげて身体を丸まらせてしまった。
「イングリッドさん、大丈夫ですか!?」
「・・・・・・・・・・・・・何とも・・・・・・ねぇぜ」
心配するエミリに、顔をあげてみせるイングリッドであるが、その表情は脂汗に塗れ、必死に平静を装っていた。
(我慢してる、痛いのすっごく我慢してるよ)
「本当なら、ベットの上で絶対安静にしてなきゃいけないのよ」
カレンが呆れ顔で言った。


「ところで嬢ちゃん、ノアシードのある場所は分かるのかい?」
オヤッさんが、エミリに尋ねる。
「はい、ノアシードは、サンタポコの北、ヘルゲートの先にある建物、地球救済センターにあります」
「しかし、ノアシードの反応は消えてしまっておりマス、おそらくノアは既に外に出てしまっているものと思われマス」
エミリとセブンは、ノアシード探知装置の事を説明した。
「えぇっ!? それじゃ、ノアはもう復活しちゃったって事なの?」
カレンが驚きの声をあげる。
「いえ、エバ博士の話によれば、ノアシードから出たノアは、知識も何も持たない赤ちゃんのようなものだと言っていました。
 そのベビーノアに知識を与える事で、ノアは完全に復活するとの事です」
エミリは、エバ博士から説明された事を話す。
「・・・・・・ノアが完全に復活するのに、どれくらいの時間がかかる?」
オヤッさんが更に尋ねる。
「正確な時間はわかりませんが、余り長くは無いかと」
エミリは自信無さげに答える。
ノアシードの反応が消えてから、かなりの日数が経ってた。
いつノアが完全に復活してしまうのか?
ひょっとしたら、もう既に完全に復活しているのではないかとも考えてしまう。


「地球救済センターか・・・・・そうなるとアレは、そのリゼル=ブラド。
 今はゼロだったな、そいつの仕業と見て間違いねぇな」
オヤッさんは、ポケットからタバコを取り出すと、口に銜えながら呟く。
「・・・・・・? オヤッさん、何かあったんですか?」
エミリが首を傾げながら訊く。
「実は、モンスターの大移動があってな」
おやっさんは、タバコに火を点けながら答える。
「だ、大移動っ!?」
「あぁ、クライムカントリー全域のモンスターが一斉に、ある場所に集まりだしたんだ」
「・・・・・・そのモンスター達が集結した場所って言うのは、ひょっとして」
そう言いながら、エミリには、モンスター達の行き先に見当がついていた。
「ヘルゲートと、その向こう側・・・・・・地球救済センターだ」
オヤッさんは、タバコの煙を吐きながら答えた。

56 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 14:58:45 ID:of+4zZcq

「ゼロだ、間違いない」
エミリは、うめくように呟き、拳を握り締めた。
ゼロが、ノアの完全復活までの時間稼ぎの為に、モンスター達を呼び、鉄壁の布陣を引いている事は想像に難くない。
「どれほどの戦力が、集結しておられるのデスカ?」
セブンがオヤッさんに尋ねる。
「・・・・・・詳しい数はわからねぇが、サンタポコから北の荒野と砂漠地帯。
 そのほとんどが、モンスター共の支配下に置かれちまってるって話だ。
 ハンターオフィスの方でも事態を深刻に受け止めたみたいでな。
 通常の倍、賞金を懸けてモンスターを退治させようとモンスターハンターを集めてる。
 今、サンタポコには、モンスターを退治しようと、クライムカントリー全域から賞金目当てのハンターが集まってるって話だ」
オヤッさんは、タバコをプカプカさせながら、噂を話してくれた。

ばんッ!!!

エミリは勢いよくテーブルを叩いた。
「なら、ここでグズグズしてる暇はありませんっ!」
エミリは、そう言うと歩き出した。
「嬢ちゃん、何処に行く気だ?」
オヤッさんが目を細める。
「地球救済センターに行きますっ!」
エミリは怒鳴るように行き先を告げる。
「チョッ?! 待ってくだサイ、エミリ」
背後からセブンが、エミリにしがみつく。
「エミリちゃん、落ち着いて」
カレンも慌ててエミリの前に回りこむ。
「オヤッさんの今の話を、聞いておられなかったのデスカ?」
「相手は軍隊みたいな連中なのよ」
セブンとカレンが必死にエミリを説得をする。
「そうかもしれません・・・・・・・・・・・・それでもっ!」
セブンの手を外そうと、エミリはもがいた。
「あそこには・・・・・・・・地球救済センターには、ゼロがいるんですっっ!!!!!」
エミリは、力の限り、宿敵の名を叫んだ。


「どうすんだよ、オヤッさん、何か知らねぇがエミリの奴、火が入っちまったみてぇだ。
 ありゃ、止められないぜ」
エミリ達を見ながら、イングリッドはオヤッさんに囁く。
「・・・・・・やれやれ、まったく」
オヤッさんは、深くため息をつくと、短くなったタバコを灰皿に押し付けると席を立った。
「何処行くんだよ、オヤッさん?」
「野暮用だ、嬢ちゃんの事は、お前さんが頃合い見て止めておけ」
オヤッさんは、そう言うと一階へと降りていった。


「おいっ! ヤスッ!」
オヤッさんは、一階に降りてくると、メカニックの一人を呼び寄せる。
「はいっ! オヤッさん、何でしょうか?」
呼ばれたメカニックが、すぐさまオヤッさんの元へと駆け寄ってくる。
「このリストに書いてるパーツを、トランクルームから引っ張り出しておけ」
そう言って、オヤッさんは、ヤスにメモを手渡す。
「・・・・・・・・うえぇっ!? オヤッさん、良いんですかこれ?」
受け取ったメモを見たヤスが、驚きの声をあげた。
「いいから持ってこい、それと足らないモノは、トレーダーに連絡して持ってこさせろ、俺が許可する」
「わ、わかりました、至急、手配します」
ヤスは、そう言うと、近場にいた他のメカニックに声をかけ、大急ぎでトランクルームへと走って行った。

57 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 15:29:46 ID:of+4zZcq

「止めろって言ったってな・・・・・」
オヤッさんを見送ったイングリッドがチラリッと横目で見れば、エミリとセブンとカレンがドタバタと押し問答を繰り広げていた。
「しょうがねぇな」
イングリッドは、3人に近づく。
「姉さん、どいてくれ」
カレンの背後から、イングリッドが声をかける。
「どうするの?」
横に退いたカレンの横をすり抜け、イングリッドはエミリの前に立ち。
「・・・・・・少し、頭冷やそうな」
イングリッドはそう言うと、エミリの首筋に手刀を叩き込んだ。
首筋に衝撃を受けたエミリは、そのまま意識を失った。
「そこまでしなくテモッ!」
腕の中で気を失ったエミリを支えながら、セブンがイングリッドに抗議の声をあげる。
「悪いな、でも、おとなしくさせるには、これが一番手っ取り早いだろ」
イングリッドは手をヒラヒラさせながら、悪びれた様子も無く言う。
「まぁ・・・・・・そうですケド」
セブンも仕方ないと、肩の力を抜く。
「カレン姉さん、エミリに部屋を用意してやってくれ」
「もう用意してあるわよ、セブンさん、エミリちゃんをコッチへ」
カレンはそう言い、部屋のドアを開ける。
「わかりまシタ」
セブンは、気を失っているエミリを抱きかかえると、カレンの用意した部屋へと運び込んだ。




その日の深夜。
「・・・・・・ぅ・・・・・ん・・・・・」
うっすらと目を開いたエミリ。
窓からの月明かりが目に入ってくる。
「・・・・・・・・? ここは・・・・・・・?」
エミリはベットに寝かされていた。
瞼を擦り、上半身を起こす。
「・・・・・・・ッ」
首筋に軽い痛みが走った。
(・・・・? あぁ、そうだ、わたし、イングリッドさんに)
首筋を擦り、混乱する頭を整理しながら状況を確認した。
エミリはベットから起き上がる。
辺りを見回すと、そこは、以前リオラドに滞在した時に貸してもらった部屋であった。
テーブルの上には、エミリのリュックとゴーグル、メカニックキットの入ったサイドパックが置かれている。
エミリは、ベットの端に腰掛けると、首から下げているペンダントを握り締め、瞳を閉じる。
(エリックさん・・・・・・・・私は・・・・・・・・・私は・・・・・・・・・)
しばしの沈黙の後、エミリは意を決したように立ち上がる。
その瞳には、確固とした決意が秘められていた。
エミリは、リュックを背負い、サイドパックを身に付け、ゴーグルを頭に装着させると、音を立てないように注意しながら部屋を後にした。

58 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 16:11:51 ID:of+4zZcq

静まり返った工場を駆ける小さな白い影。
影の正体は、エミリであった。
本人は、目立たないように行動しているつもりらしいが、暗闇の中、白いツナギが妙に目立っていた。
エミリは、ドック内を抜けると、工場の裏手にある駐車場になっている建物の前まで来る。
そして、素早く建物のなかへと進入する。
駐車場のなかは、真っ暗で何も見えない。
エミリは、懐中電灯を取り出すと、スイッチを入れ、駐車場の奥を照らす。
ライトに照らし出された先には、エミリのエイブラムスが置かれていた。
エミリは、エイブラムスまで移動すると、ライトをハッチに向ける。
その瞬間。
「待っておりましたヨ」
「うわぁっ!??」
予想もしなかった展開に、エミリは完全に我を失い思わず叫び声をあげて、尻餅をついてしまった。
ハッチから、上半身を出したセブンがエミリを見下ろしていた。
「セブンッ!? 何でココに?」
エミリは呆然とセブンを見上げる。
「一人で地球救済センターに乗り込み、ノアとゼロを倒す気なのでショウ」
セブンの言葉に、エミリは声を詰まらせる。
図星であった。
「私を止める為に、わざわざ待ってたの?」
起き上がりながら、エミリはセブンを見据える。
「いえ、どうせ止めても聞きそうになりませんでしたからネ。
 私もついて行く為に待っておりまシタ。
 幻の渚の時の様に、置いてきぼりはごめんデスヨ」
幻の渚でエミリの力になれなかった事が、セブンにとってかなり不本意だったのであろう。
表情は変わらないが、確固とした強い意志を感じる。
セブンは、戦車から飛び降りると、エミリの傍らに降り立つ。
「唯一つ、お聞かせくだサイ、何故、ゼロにそこまでこだわるのデスカ?」
「気づいてたの」
「無理に訊こうとは思っておりませンガ」
セブンの問いに、エミリは顔を伏せる。
しばしの沈黙の後、エミリがポツリと呟いた。



「・・・・・・・・・・・・ゼロが、私の大切なモノを奪ったの」
静寂の駐車場は、小さな呟きでも良く聞こえた。
「大切なモノ? ノアシードの事デスカ?」
セブンの答えに、エミリは首を横に振る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・エリックさん」
消えそうなエミリの呟きを、セブンの高性能な聴覚センサーは拾い上げた。
「エリック? 彼が何カ?」
セブンはわからず、聞き返した。
「ゼロが言ってたの、私たちを襲ったスターリンは、ゼロの手下だったのよ。
 あいつが、あの女が、エリックさんを・・・・・・・・」
震える声で呟くエミリ。
その瞳には、涙が溜まっていた。
エミリの姿に、エリックがその後どうなったかを察したセブン。
「まさか、彼ガ・・・・・」
思いもしなかった事に、冷静なセブンも動揺した。

59 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 16:49:38 ID:of+4zZcq

「許せない、許せないよっ!!」
ドンッ!
エミリは、固く握り締めた拳をエイブラムスの装甲に叩きつける。
「こんな気持ち初めてなの、心の奥から噴き出してくるよ、どす黒い感情が胸いっぱいにっ!」
エミリには、ゼロへの殺意が芽生えていた。
「消えないのよっ! この憎悪がっ! 憎しみがっ!!」
エミリは、身体を怒りで震わせる。
狂おしいまでの衝動。
セブンは動けなかった。
「好きだった、好きだったのに・・・・・・・」
エミリの心の中には、ゼロへの憎しみが暗い炎となって渦巻いていた。
おそらくこれは、エミリがゼロを殺すまで消えないのだと、セブンは理解した。
エミリの悲しみは、それほどまでに深いものなのだろう。
人の中には、これほどの憎悪が眠っているものなのだろう。
「何故、相談してくれなかったのデスカ?」
セブンは遠慮がちに訊く。
自分はエミリに信頼されていないのかと思ったからだ。
「・・・・・・・これは、私個人の問題、セブンや他の人達を巻き込みたくなかったの」
エミリは、そこで一旦言葉を切り、涙を拭う。
「それに、以前、守るための力なんて偉そうな事言ってたのに、私はその力を復讐に使おうとしてるんだもん。
 ・・・・・・・・・・・・・・最低だよね、オヤッさん達に顔向けできないよ」
エミリが自傷混じりに呟いた。
その時、眩い光がその場に満ちた。



「!?」
天井から降り注ぐライトの光に、エミリは手で光を遮り目を細める。
「話は聞かせてもらったっ!」
聞き覚えのある声に振り返ると、駐車場の入り口に、オヤッさん、イングリッド、カレン、そして修理工場のメカニックの人達が立っていた。
「オヤッさんっ!? イングリッドさんに、カレンさん、メカニックの人達まで」
エミリは唖然となる。
「まったく、昼間の態度からして、何かしらの行動をするとは思ってたが」
オヤッさんは、肩をすくめてみせた。
どうやらセブンだけでなく、みんなにエミリの行動は読まれていたようである。
「そんな戦車で行ったところで、死にに行くようなもんだぞ」
エミリに近づきながら、オヤッさんはキッパリと言い放った。
そんな戦車と言うのは、エミリの愛車、エイブラムスの事である。
主砲も副砲も、武装と言う武装は腐食が激しく使い物にならない。
今のエイブラムスは、ただ動く鉄の塊に過ぎないのである。
「覚悟は出来ています、私はこの命に代えてもゼロを討ちます」
「エミリ、それほどまでの覚悟ヲ!」
セブンは、エミリの顔を見て、それが本気であると悟る。
エミリは、ゼロと刺し違える気でいると。
「丸腰で戦うつもりか?」
エミリの前まで来たオヤッさんは、エイブラムスを見ながら訊く。
「最悪の場合は、私ごとエイブラムスをぶつけてでも、ゼロを倒すまでです」
「そんなに死にてぇのかっ!」
エミリの言葉に、オヤッさんの大きな手がエミリの着ているツナギの襟首を掴み、一回りも身長差がある彼女の身体を、自分の前に引き寄せた。
オヤッさんの目に一瞬、本気の怒りが見えた。

60 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:24:04 ID:of+4zZcq

「私は死にに行くんじゃありませんっ!」
襟首を掴まれたまま、エミリはオヤッさんを睨み返す。
「戦いに行くんですっ!!!!」
心の底からの叫びであった。
「この・・・・・・・・・・・・・・馬鹿たれがっ!!!」
オヤッさんの怒鳴り声に、エミリは目をつぶり、身を固くした。
殴られる覚悟であった。
ドンッ!
オヤッさんは、襟首を掴んでいた手を離すと、エミリを突き放した。
「きゃっ!?」
「オット」
突き放されたエミリを、セブンが支える。
「一週間だっ!」
オヤッさんは、エミリに言い放った。
「え?」
エミリは、突然の事に、オヤッさんの言葉の意味が理解できなかった。
「一週間待て、一週間でこの戦車を最強の戦車に作り変えてやる。
 どうせ行くんなら、最高の状態の戦車に乗っていけっ!」
オヤッさんの思いがけない申し出に、エミリは驚いた。
「・・・・・・・・オヤッさん」
そして、オヤッさんの言葉に、エミリの瞳が潤んだ。



「エミリ」
声のした方を見ると、イングリッドとカレンが近づいてきた。
「まったく、先走り過ぎなんだよ、お前は」
イングリッドがエミリの頭を軽く小突きながら呆れ顔をしていた。
「ごめんなさいね、エミリちゃん、あぁ言ってたけどお父さん。
 本当は最初からエミリちゃんの戦車を改造する気でいたのよ」
それは本当であろう。
でなければ、こんな深夜にメカニックの人達を待機させてはいないだろう。
「オヤッさん、イングリッドさん、カレンさん、すみません、私・・・・・・私ぃぃ・・・・・」
エミリは、涙を流しながら頭を下げた。
「仲間がやられりゃ腹立ちもする、ましてやそれが、恋心を抱いてた相手となりゃマジに復讐だって考えるだろ」
オヤッさんは、うつむき涙を流し続けるエミリの頭を優しく撫でる。
「やれやれ、情は細かく業は深く、想いは一途にか・・・・・・・まったく、耐え忍ぶ姿にグッときちまったじゃねぇか」
オヤッさんは、そう言うとエミリに背を向けた。




「いいか手前ェ等、よく聞けっ!」
オヤッさんは振り返り腕組みをすると、メカニック達に声を飛ばす。
「俺はこの嬢ちゃんに肩入れするっ!
 この娘に最強の、どこでどんな相手だろうとも負けねぇ最高の戦車を作ると約束した。
 俺の顔に泥塗るような下手打つんじゃねぇぞ、わかったかっ!」
オヤッさんの激が飛んだ。
『『『オーーーーーーーーーーーーーーーッスッ!!!!!!!!!!』』』
メカニック達の声が揃う。
「良し行けっ! グズグズする奴ぁ、裏の池に放り込むぞっ!」
オヤッさんの号令の元、メカニック達が一斉に駆け出した。
そして、その日から、エミリの戦車、エイブラムスの改造が始まった。

61 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 18:13:34 ID:of+4zZcq

翌日。
ドック内では、メカニックの人達が徹夜の態勢で忙しく動き回っていた。
そんな慌ただしいドックの隅で、セブンはエイブラムスに新しく搭載されるCユニットの調整をしていた。
セブンは、Cユニットの電源を入れると、エミリから手渡されたディスクを差し込み、プログラム入力用のキーボードを叩き始める。
モスキートに積んであったデータディスクを基に、エミリに合った最適のプログラムを作っているのである。
「どうだい、そのCユニットは?」
作業している後ろから、オヤッさんがセブンに声をかける。
「すばらしいCユニットでス」
プログラム画面を見ながら答えるセブン。
その間も、その指は正確にキーを叩き続ける。
「よくこのような高性能のCユニットが手に入りましたネ」
セブンは感心したように呟く。
「クワトロホールって街で、改造屋を仕切ってる知り合いから送ってもらった代物だ」
オヤッさんはセブンに、得意げに語る。
「しかし、さすがは手馴れたものですネ、この調子なら本当に一週間で改造が終わりそうデス」
セブンはキーを叩くのを止め、ドック内を指さす。
「当たりめぇよ、ここのメカニックは全員、この俺が鍛え上げたんだからな」



エミリのエイブラムスは、装備品が全て外された状態になって置かれていた。
骨組みしかないシャシーには、何人ものメカニックがついており、あちこちからアーク溶接の火花が飛び散っている。
シャシーの補強である。
シャシーは、守備力アップの為の補強、弾倉の数を増やす為に拡張、それと機銃を積む為に、新たに穴が開けられている。
さらに、このエイブラムスのシャシーには、対レーザー用に『ミラーコート』が張られ、『電磁バリア』も装備される予定である。
これは、ゼロの機体、ブルーディスティニーのオメガレーザー対策であった。



「ずいぶんと都合良く、戦車のパーツがございましたネ」
「うちの馬鹿息子が置いていったパーツがトランクルームにタップリあるからな。
 倉庫に置いておいてホコロ被ってるより良いだろ」
伝説のハンター、レバンナが残していった数々の戦車パーツ。
その中から、オヤッさんが厳選して選んだ武器が積み込まれる予定になっていた。
ドック内を見回してみれば、主砲がクレーンから吊り下げられ、副砲が台座に固定され、メカニック達が整備に追われていた。
クレーンから吊り下げられている主砲は『195ミリバースト』
195ミリバーストは、一発目の砲撃の反動で二発目の砲弾を装填でき、連射が出来る変わった主砲である。
威力も十分であるが、何より複数の敵に有効な主砲である。
しかも、特殊砲弾の連射が可能なように改造が進められていた。

62 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 18:49:34 ID:of+4zZcq

台座に固定され、整備されている副砲は『22ミリバルカン』が2門。
破壊力では、サンダーストームやアサルトレーザー等の特殊兵器に劣る武装である。
だが、オールマイティーに、確実にダメージが与えられる事から、実弾系のバルカンが選ばれた。
堅実的なオヤッさんらしいチョイスである。


工場の奥ではS−Eの整備がおこなわれていた。
メカニック達が四角い箱の様なモノの中に、慎重にマイクロミサイルを積み込んでいた。
『レーンサイクロン』
大量のマイクロミサイルを同時発射する攻撃型S−E。
マルチロックオンシステム搭載で、敵が何台いようとも一度に対象をロックオンでき、全ての敵に大ダメージを与えられる。


そして、その隣では、何か丸い装置が整備されていた。
「あんなモノまであるとは、驚きを通り越して呆れまシタ」
「あれは昔、馬鹿息子が拾ってきた代物だ」
セブンは、その丸い装置を見て、それが何かすぐにわかった。
『サンバーンXX』
熱線レーザーを放つブラスター砲で、あらゆるモノを薙ぎ払う超兵器である。
その威力は、一発で戦車大隊を殲滅させる事が出来る程である。
だが。
「使えるのデスカ? 私のメモリーによれば、あれはエネルギーに関して欠陥があり廃棄されていたハズ」
セブンの言う欠陥。
それは、サンバーンXXに内蔵されているジェネレーターの出力だけでは熱線レーザーを撃てるだけのエネルギーを造り出せないのである。
「その問題は、増加ユニットとしてエネルギーパックを追加する事で解決した。
 それで、おそらく一発か二発は撃てるだろう」
「それは、不安要素が多いデス、チャージには時間がかかり、一発撃った後は、かなりの時間、冷却が必要のハズ。
 更にサンバーンXXのジェネレーターが暴走する危険性さえありマス、無理に取り付ける必要は無いのデハ?」
「軍隊と戦おうってんだ、そんじょそこらの兵器を凌駕する決戦兵器の一つでも積んでおかなきゃな」
セブンは一瞬、躊躇したものの、オヤッさんの言葉に頷かざるを得なかった。


「しかし、これだけの武装をすると、総重量も相当なものになりますが、エンジンの方はどうなさるおつもりなのデスカ?」
戦車とは、最終的にはエンジンの馬力がモノを言う。
どんなに武装した所で、エンジン馬力が無ければその重さで動けないのだから。
「エンジンは俺がチューンナップしてる、任せておけ」
オヤッさんは自信たっぷりに答える。
車両整備の神様とまで呼ばれるおやっさんが直々にエンジンを組むのである。
どれほどの高性能エンジンになるか、想像もつかない。
「そして、装甲タイルは、特別製のモノを使う」
「特別製? どのようなモノなのデスカ?」
「かつて宇宙船の外装に使われていたもので、特殊な分子構造で出来ているらしい。
 とても軽いが通常の装甲タイルの数倍の強度を持つ、おそらく世界でも最高レベルのモノだろう。
 そいつをシャシーの上に二重に貼り付ける」
「Cユニットと言い、特殊装甲タイルと言い、よく手に入りましたネ」
「伊達に長生きしちゃいねぇよ、トレーダーにもちょいと顔が効いてな。
 相手が相手だからな、手に入るモノで、最高のモノを積み込んでやるさ」
そう言うと、オヤッさんはニヤリと笑ってみせた。

63 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 19:50:46 ID:of+4zZcq
10
ドックの二階では、エミリとイングリッドが、地球救済センターの攻略方法を検討中であった。
「これは、私達が昔、手に入れた地球救済センターの見取り図だ」
イングリッドはテーブルの上に、地球救済センターの見取り図を広げてみせる。
「この施設のどこかに、ノアシードを接続する特殊な末端があるんですね」
見取り図を見ながら、エミリが呟く。
(そこにノアが、そして、ノアを守るゼロも)
エミリは、心の中でそう付け加えた。
「以前、ノアがいた場所はどこなんですか?」
エミリがイングリッドに尋ねる。
「え〜と・・・・・・・・・・・・・・・・ここだ」
イングリッドが見取り図の一箇所を指差す。
そこは、地下18階であった。
エミリは、イングリッドの指差した辺りを調べる。
周囲には、ノアに必要なエネルギーを送る為の大型ジェネレータに、学習用のコンピュータが設置されていた。
「ノアシードは、ここに運び込まれたと考えて良いですね」
「まず、間違いねぇだろ」
イングリッドが相槌を打つ。
「ここへは、どのように行ったんですか?」
「戦車に乗って行くんなら、地上から地下16階までの直通エレベーターを使うしかねぇな」
イングリッドは、見取り図の中心にあるエレベータを指差す。
「・・・・・・そうなると、4階にある中央管理室を占拠できるかどうかが鍵ですね」
「いや、無理に中央管理室を占拠しなくても、エレベーターを使うだけなら、コッチ、3階の第二管理室を使った方が良い」
厳重な警備がされている中央管理室よりは、第二管理室の方が多少ではあるが警備は手薄だろうと判断した。
「ずいぶん離れてますね」
「それでしたら、私が行きまショウ」
声に振り返ると、セブンが階段を上って来ていた。



「セブン、Cユニットの設定の方はもう良いの?」
「基本プログラムの入力は終了しまシタ、それより、第二管理室の制圧は、私が行きマス」
「セブン一人でだなんて、危険だよ」
「白兵戦の場合、私一人の方がやりやすでショウ」
確かに、エミリでは一緒に行った所で足手まといになってしまうだけであろう。
「・・・・・・・・・・・・わかったわ、管理室の方はセブンに任せるよ」
エミリは仕方なく、セブの案を受け入れた。
「了解デス」
「あとは、どうやって地球救済センターの施設内に侵入するか、それが問題ですね」
エミリの言葉に、イングリッドが見取り図の正面ゲートを指差す。
「ここが入り口だが、ここには頑丈なシャッターが下りているうえにバリアのオマケ付きだ」
「イングリッドさん達は、どうやって中に入ったんですか?」
「正面ゲートから、グルッと建物の裏に回った所にあった非常用のドアから中に入ったんだが。
 今回、さすがに敵もそこまで間抜けじゃねぇだろ」
「どこかに抜け道とかは無いんですか?」
「そういや、クリフの奴が地球救済センターの外壁を調べてたな、ちょっと待ってな。
 カレン姉さ〜ん、クリフの資料集知らねぇ〜」
イングリッドはそう言いながら部屋の奥へ移動した。
(待ってなさいゼロ、あなたの野望を撃ち砕き、私があなたを倒してみせます)
エミリは、窓から青い空を振り仰ぎながら、打倒ゼロを決意する。
この時、エミリは知らなかった。
エミリが見ていた空の遥か上空、この星の周りをめぐる超巨大な物体の存在を・・・・・・・・・。

64 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 20:40:01 ID:of+4zZcq
11
地球救済センター 管理室。
無数のモニターが並ぶ部屋は、一種の異常な空間となっていた。
本来であれば、たくさんの警備ロボが忙しげに働いている場所は、メイド姿のロボットに占拠されていた。
おびただしい数のシートに、それと同じ数のメイドロボがコンソールを操作している。
元々いた警備ロボは、ゼロの制裁と言う名の罰を受け破壊されてしまっていた。
そして、警備ロボの代わりに、警備ロボより優秀なメイドロボが配備されていた。
無数にあるモニターの大半に映っているのは、砂漠や荒れ果てた荒野の映像である。
ほとんどのモニターは、無人の荒野や砂漠を延々と無意味に映しているが、中には戦車同士の戦闘を捉えたモノもあった。
ここに映し出されている映像は、全て偵察UFOからリアルタイムで送られてきており、メイドロボがそれに合わせて守備隊に指示を送っていた。
そんな、管理室の全体を見下ろせるひと際高い位置に、フリルの付いた漆黒のドレスを纏った少女、ゼロが座っていた。



ゼロはモニターを見ながら、白く細い指先でキーボードを凄まじい速さで叩いていた。
モニオターには、普通の人間には理解不能な数字の羅列が刻み込まれていく。
「ゼロ様、ご報告がございマス」
ゼロの後ろから、一体のメイドロボが声をかける。
「何だ?」
振り返らず返事をするゼロ。
その間も、その指は凄まじい勢いでキーボードを叩き続ける。
「各地に配置しておりました、モニターサイボーグの情報で、サンタポコに大勢のモンスターハンターが集まっておりマス。
 近いうちに、何か大きな動きがあるかも知れまセン」
「構わない、放っておけ」
ゼロは、関心が無いと言った感じで言い放った。
「よろしいのデスカ?」
メイドロボが念を押す。
「奴らには、正義や、崇高な使命などと言うものは一切無い。
 奴らにあるのは、己の欲望だけ、つまりは金だ。
 わざわざ危険を侵してまで、ヘルゲートを越えようとする馬鹿はいないだろう。
 自分に不利益になるような、そんな割りに合わない事はしない。
 それが、モンスターハンターと言うモノだ」
ゼロはハッキリと断言した。
(もっとも、レバンナの様な例外もいるがな)
心の中でそう付け加える。
「ノア様が、お目覚めになられるまで、足止めさせておけば良い、わかったら下がれ」
話は終わりだと、ゼロはキーボードから手を離し軽く振る。
「ハッ、失礼いたしまシタ」
メイドロボは一礼すると、その場を去る。
ゼロは、再び目の前のキーボードを叩くと、大型スクリーンを示した。
(以前の失敗は、ノア様を下劣なサル共の手の届く場所に置いておいた事だ。
 ならば、どうすれば良いか? 簡単な事だ、ノア様を誰の手も届かない場所へ移動させれば良い)
大型スクリーンに巨大な建造物が映った。
全長3000メートル、直径2000メートル。
遥か上空、衛星軌道上に浮かぶ超巨大建造物。
その姿は、さながら宇宙要塞と言った所である。
その建造物の名は『オーバーロード』
前時代の悪魔の兵器であった。
「この星に、私とノア様以外、必要ないのだ。
 見ていろサル共め、光の雨で、全てを浄化してくれるっ!
 フハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハ、アーハハハハハハハハハハハハハハッ!」

65 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 21:34:18 ID:of+4zZcq
12
一週間後。
エミリの前に、悠然と置かれた鋼鉄の戦車。
新たにピンク色に塗装されたエイブラムスである。
その戦車の前に、エミリ、セブン、オヤッさん、イングリッド、カレン、工場のメカニックの人達が勢揃いしていた。
「これが、生まれ変わった、私のエイブラムス」
エミリは、見違えるように立派になった愛車の名を噛み締めるように呟いた。
「そうだ、これが決戦用戦車、エイブラムス改だっ!」
オヤッさんは、腕を組み満足げな顔をしていた。
「この戦車には、今現在で、存在するありとあらゆる技術をブチ込んである、何故だかわかるか?」
エミリは、オヤッさんの顔を見返す。
「どんな奴が相手だろうと、死なずに済む様にしたんだ」
この戦車は、一対多数という、絶対不利の状況を勝ち抜き。
なおかつ生き残る為にオヤッさん達、名メカニックが己の全てを賭けて作り上げた、最高の戦車であった。



「エミリちゃん、はい、これお弁当、お昼に食べてね」
カレンが布に包まれたお弁当箱をエミリに手渡す。
「わぁ、ありがとうございます、カレンさん」
カレンは、精一杯の笑顔で、エミリを送り出す事にしたのだ。
「いくら、オヤッさん達が作った戦車が優秀でも、一台じゃヘルゲートを越えるのは無理だ。
 サンタポコの街で、一緒に戦ってくれる協力者を探せ、今なら大勢のハンターがいるからな」
イングリッドがアドバイスを送る。
「はい、わかりました、イングリッドさん」



「セブンの姉ちゃん」
オヤッさんが、セブンを手招きする。
「何でショウカ?」
「ちょっと、こっち来い」
エミリには聞かれたくないのだろう。
「何か、内密の話でショウカ?」
オヤッさんの意図に気づき、セブンは声を低くして訊ねる。
「嬢ちゃんの事なんだがな」
オヤッさんが神妙な表情で話し出す。
「エミリの事デスカ」
セブンは、イングリッドとカレンの二人と喋っているエミリを横目で見る。
「あぁ、表面上、冷静な様に見えちゃいるが、どうも危なっかしい。
 何かの拍子に、また、感情が爆発して暴走する可能性がある」
確かに、今は冷静に見えるが、いざ戦闘になったら。
それがゼロに関連があるならば、エミリが感情をコントロールできるかは、疑問である。
「嬢ちゃんみたいな、未来ある者を死なせちゃならねぇ、お前さんがフォローしてやってくれ」
「わかっておりマス、この命に代えても、エミリをお守りしマス」
「そいつは、少し違うな」
オヤッさんが首を横に振る。
「エッ!?」
「嬢ちゃんとお前さん、二人で帰って来るんだ」
「・・・・・・・・・・・・任務、了解しまシタ」
セブンはオヤッさんに、力強く答えた。

66 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 21:37:39 ID:hYRRO5Dp
お帰り!支援

67 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 21:38:25 ID:hYRRO5Dp
サル対策支援

68 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:04:50 ID:of+4zZcq
13
「よし、それじゃ、俺からセブンの姉ちゃんにプレゼントだ」
「プレゼント?」
「いくら姉ちゃんが強くても、素手で白兵戦する訳にもいかねぇだろ」
オヤッさんはそう言うと、セブンを連れてドックの端へと移動する。
そこには、大きな木箱が置かれていた。
「コレハ?」
「開けてみな」
オヤッさんは、セブンにバールを手渡す。
メキッ! メキッ! メキッ!
セブンは、木箱の蓋をこじ開けた。
木箱のなかに敷き詰めてある、おが屑の中から現れたモノを見て、セブンは声をあげた。
「ガトリングガン!?」
それは、戦闘機用の六連装ガトリングガンであった。
「こいつは、レッドバレーって谷に眠ってた戦闘機にくっついてた代物。
 ガトリングガンM61に手を加えたものだが、姉ちゃんなら使いこなせるだろう」
ガトリングガンには、手で持って安定した姿勢で射撃できる様にサブグリップが取り付けられていた。
セブンは、重量3,54tにもなるガトリングガンを片手で持ち上げる。
「弾薬ハ?」
「これです」
声のした方を見ると、ヤスが他のメカニック三人がかりで台車を押してやってきた。
台車の上には、巨大なドラム型のマガジンが載っていた。
ベルト付きで背中に背負える用になっている。
「これ、2t近くありますけど」
「問題ありまセン」
セブンは、戦闘機用のガトリングガンを、まるでアサルトライフルの様に抱え、ドラムマガジンを背負ってみせる。
ガトリングガンとドラムマガジンを合わせた重量は5,54tにも及ぶ。
アンドロイドであるセブンでなければ扱えない重さであった。
「ありがたく、使わせていただきマス」



「さて、嬢ちゃん、この戦車を渡すにあたって、一つ条件がある」
オヤッさんは、エミリの脇に立ち、視線をエイブラムスに向けたまま呟く。
「条件? 何ですか?」
エミリは顔をあげて、オヤッさんの横顔をそっと見る。
「ほれ」
そう言って、オヤッさんはエミリに一枚の紙を手渡す。
「???」
手渡された紙を見て、エミリはそこに書かれているモノを読み上げる。
「パーツ代          18万5500G
 シャシーの改造代       2万1866G
 エンジンチューン代      4万3875G
 主砲、副砲、S−Eの改造代 12万6027G
 砲弾、弾薬、装甲タイル代     8150G
 合計金額          38万5418G」
しばしの沈黙。
「38万5418G−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ッッ!!!???」
その金額に、エミリは魂が一瞬、抜けていった。

69 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:30:25 ID:hYRRO5Dp
あーあw

70 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:32:27 ID:of+4zZcq
14
「お金を取るのデスカ!」
セブンが抗議の声をあげた。
「待って、セブン」
エミリはそれを手で制する。
考えてみれば当然の事である。
オヤッさん達はプロのメカニックなのだから。
「すぐにはお支払いできません、でも、何年かかっても必ずお支払いします」
「・・・・・・・フッ、良い返事だ、代金はツケにしておいてやる、必ず払いに戻って来い」
それは、オヤッさんなりの、必ず生きて帰って来いと言う言葉であった。



「ありがとうございます」
エミリは一礼するとエイブラムスに登り、セブンもそれに続く。
「エミリちゃん、気をつけてね」
「ノアの野郎に、一発ブチかましてやれっ!」
「俺達に出来る事は全てやった、思う存分戦って来い」
カレン、イングリッド、オヤッさんがそれぞれエールを送る。
『頑張れよーーーー!』
『負けるんじゃねぇぞーーーーー!』
『信じてるからなーーーーー!』
メカニックの人達も、エミリとセブンにエールを送り続ける。
「オヤッさん、イングリッドさん、カレンさん、それにメカニックの皆さん、行って来ます」
エミリは、皆に手を上げて答えた。



エミリはエイブラムスの操縦席に潜り込む。
操縦席は革張りシートで、とても座り心地が良い。
続いてセブンが、後ろの座席に座る。
モスキートの時と違い、最初から複座型の操縦席になっているので、セブンも窮屈な思いをしないで済む。
エミリは、シートの上にしつらえていた照準機に目が留まる。
『レーダースコープ』
精密な砲撃ができ、コンマ数ミリの砲撃を可能としていた。
車内には、オートエアコンも装備されていた。



「システム起動」
エミリは、Cユニットの電源を入れ、各部をチェックする。
まずは、燃料の確認。
燃料が無ければ、いくら高性能な戦車でもただの鉄の箱になってしまう。
表示は、満タンを示していた。
「システム、オールグリーン」
後ろの席で、セブンが計器のチェックをおこなう。
エイブラムスの操縦は、基本的に前のモスキートと同じである。
Cユニットは、最新型の『SOLOMON3』が搭載されていた。
高い性能と、最高の命中率補正を持つCユニット。
それをセブンが極限まで改造し、エミリ用に書き換えたのである。
おそらく、現在使われているCユニットの中では最高の性能であろう。

71 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:59:32 ID:of+4zZcq
15
ブオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!!!!
魂を震わせるエキゾーストノート。
力強いエンジン音が操縦席に満ちる。
音の正体は、極限まで改造されたV48コングであった。
V48コングをV66コングに改造。
さらに、オヤッさんがカリッカリにフルチューンした『V100コング』がエイブラムスに搭載されていた。
限界まで改造されたV100コング、これ以上のエンジンは地上には存在しないであろう。
「エンジンのアイドリングOK」



エミリはモニターを見ながら、エイブラムスに新たに装備されている武装の操作を頭に叩き込む。
弾倉には、各種特殊砲弾積み込み済みである。
現在ある、技術の粋を結集して作られた最高傑作。
世界でも5本指に入る戦車であろう。
それゆえに、並みの乗り手では、扱いかねる高スペックとなっている。
だが。
(使いこなしてみせる)
オヤッさん達は、エミリの為にこの戦車を作ってくれた。
ならば、それを使いこなすのがエミリの勤めである。
エミリは、頭にのせているゴーグルをかける。
「行くよ、セブンッ!」
振り返り、後部座席に座るセブンを見る。
後ろにセブンが居てくれるだけで、エミリは安心感が持てた。
「いつでもドウゾ」
セブンの言葉に、エミリは頷いた。
「エイブラムス、発進っ!」
エミリは、アクセルを踏み込む。
ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!!
魂を吹き飛ばす程のエキゾーストノートを響かせながら、エイブラムスは乾いた荒野へと走り出した。



「・・・・・・本当に良いの? 今ならまだ呼び戻せるわよ」
カレンはそう言い、複雑な顔をしていた。
本当なら、戦いになど行かせたくないのだろう。
「行くって言う奴を、無理に引き止める事はできねぇよ、カレン姉さん」
カレンの言葉にイングリッドが答える。
「怪物と戦う者は誰であれ、戦っている間に自分も怪物にならないように注意しなければならない」
『えっ?』
唐突なオヤッさんの言葉に、イングリッドはおろか、カレンも目をパチクリさせる。
オヤッさんは、タバコを取り出すと口に銜え火を点ける。
「誰だか知らないが、昔の偉い哲学者の言った言葉だ」
そう言って、タバコの煙を吐き捨てる。
(死ぬなよ、嬢ちゃん、生きて帰って来い)
走り去るエイブラムスの後ろ姿を眺めながら、オヤッさんは心の中で呟いた。

72 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:26:16 ID:of+4zZcq
16
老人と幼い少女が、鋼鉄で補強されたコンクリートの廊下を歩いていた。
老人の名は、バイアス=ブラド。
幼い少女の名は、リゼル=ブラド。
世界に名高い、ブラドコングロマリットの総帥と、その娘である。



その日、リゼルは父親であるバイアスに見せたいモノがあると言われ、この施設を訪れた。
地球救済センター。
この施設では日夜、地球と人類の未来をシミュレーションしていると説明されたが、当のリゼルはそんなモノに興味は無かった。
父親であるバイアスがどうしても見せたいと言うので、仕方なく来ただけであった。
ほどなくして、廊下の突き当たりにある一つの鋼鉄の扉の前に辿り着いた。
緑色に輝く光のラインが施された扉は、やってきた二人を迎え入れるように音も無く自動的に開いた。



入室すると、まず目に付くのは、内面の壁一面を埋め尽くすガラス窓。
部屋の一面を覆うようにガラス窓があり、一目で普通の部屋ではないことがわかる。
広い室内にはあまりモノが無く、透明なガラス製のテーブルと椅子、それに末端とモニターがあるだけ。
ここは、研究室の上にある展望室。
窓から研究風景を見下ろす為の場所である。
「さぁ、そこの研究室を見てご覧」
バイアスはそう言うと、リゼルをガラス窓へ手招きする。
リゼルは、仕方なくガラス窓に向かって歩き出す。
バイアスの隣に立ち、ガラス窓に寄りかかり、リゼルは研究室を見下ろす。



「・・・・・・・・・・・・何、あれ・・・・・・・・・・」
研究室を目にしたリゼルの第一声。
リゼルは、それを見た時、初めて表情を変えた。
研究室では、数名の研究員が球体状の巨大なコンピュータの前で、せわしなく何かをおこなっていた。
知識の無い者に、その正体を推測する事は極めて困難であろう。
しかし、幼くして天才と呼ばれるリゼルには、それが何であるか見当がついた。
「・・・・・・これは・・・・・・」
球体状の巨大なコンピュータの正体。
それは、史上空前の演算能力を持つ巨大電子頭脳『ノア』であった。
「す・・・・・・・凄い・・・・・・・・」
自分以外の、知能の劣る者達がこれほどのモノを造っていた事にリゼルは驚いた。
リゼルは瞳を輝かせ、ノアを食い入るように見つめる。
その時、ノアの瞳が動き、彼女を見た。
リゼルとノアの視線が交差する。
ノアの瞳を見た瞬間、リゼルはまるでスタンガンの電撃を受けたような衝撃が全身を駆け抜けた。
二つの理性の間に生じた、論理では理解不能な行為が、恋と言うのであれば。
その時、まさしく彼女は恋に落ちたのである。

73 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:01:31 ID:Pn13cagJ
17
ふと、目を開いたゼロ。
「・・・・・・・・・・・・・夢・・・・・・・・・・・・か」
夢の内容は、彼女がこの地球救済センターに初めて訪れた日の思い出であった。
室内の空調は最適の温度になっていたが、興奮しているのか身体が少し火照っていた。
軽く汗ばんでいる為、着ていたフリルのついたネグリジェが肌にひっついている。
(ステキな夢であった)
夢から幸せな気分を引きずっているゼロは、顔を綻ばす。
ゼロは、全身をほんのりと紅潮させる。
「・・・・・・・・ノア様」
子供のように幼い声。
少し顔を赤らませる。
腹に指を這わせ、次第に下げていくゼロの小さな右手。
その手が、ショーツの表面に這わせられる。
「あん・・・・・・・・・んん・・・・・・・・」
ゼロは舌っ足らずな声で甘く呻く。
普段の高慢な姿からは想像がつかない、しかし幼い容姿らしい舌っ足らずな声。
「はぅんっ・・・・・・・・あぅ・・・・・・・んっ・・・・・・・・」
ゼロは指をショーツの内側へと潜り込ませる。
「ふぁ・・・・・・・んに・・・・・・・・ぃ・・・・・・・・・ぃい・・・・・」
ゼロは、喉から甘い喘ぎをほとばらせ、身体を淫らにうねらせる。
「んん・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・あはぁ・・・・・・・・・・」
ゼロは、甘い喘ぎを振り撒き続ける。


次第に胸の辺りが熱くなってくる。
左手がそろそろと自然に動かされ、小さな胸の膨らみへと伸ばされる。
「んんっ・・・・・・・・あぁ」
ネグリジェの上から微乳に指が触れた瞬間、ゼロの喉から甘い喘ぎが漏れる。
「はぅんっ」
身体が求めるままに指を伸ばし、小さな胸を揉みほぐす。
「ふぅぅ・・・・・・・う・・・・・・・うぅ・・・・・・・・はぁん・・・・・・・」
うっとりとした声を、息を吐くゼロ。
小振りな微乳を、指が食い込むほど強く掴む。
「あん・・・・・・・ふくぅ・・・・・・・ぅぁぁぁぁん・・・・・・あぅ・・・・・にゃぁぁ・・・・」
ゼロは堪らず悩ましげな息を漏らす。
「くふっ・・・・・・・・くぅっ・・・・・・・」
喉を反らして天井を見上げる。
猫の目のようなその瞳は、どこか虚ろで虚空を彷徨う。


「はぅ・・・・・・・・・・・ふ・・・・・・・・・ふぃ・・・・・・・・」
悦びいっぱいの表情で、甘えるようなため息を吐くゼロ。
「ノア様・・・・・・・・・・・・ノア様・・・・・・・・・・・・ノアさまぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ゼロは、我を忘れたように肢体を激しく波打たせた。
「好き・・・・・・・・好きですノア様ぁ・・・・・・・・ぁ・・・・ぁ・・・・愛してますぅぅぅぅぅっっっ!!!!!」
高貴な顔立ちを嬉しそうにほころばせながら、快楽に身をゆだねる。
「くはぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・はあ・・・・・」
激しく息をつき、小さな肢体をわなわなさせるゼロ。
ゼロは、悶えに悶えた後、その場にうずくまるようにして激しく肩を上下させる。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・ノア様大好きぃ・・・・・・んんっ・・・・・」
ゼロは、全身をくったりさせ、そのままベットへと沈んだ。

74 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:29:24 ID:bIFqfgX+
18
地球救済センター。
研究施設とは思えない、まるで大富豪のお屋敷の様な広大なダイニングホール。
とてつもなく長い、縦長のテーブル。
レースのようなテーブルマットの上には、メイドロボが運んできたミルクティーが置かれている。
朝食を終えたゼロは、お気に入りのミルクティーをゆっくりと口に運ぶ。
その表情は上機嫌であった。
「ご機嫌がよろしいようですが、何か良い事デモ?」
側に立つメイドロボが、それとなく話しかける。
「夢を見た」
「夢でございまスカ」
「昔、初めてノア様に出会った時の夢だ」
ゼロは、どこか遠い目をして、メイドロボに語るように呟く。
「あらゆる知識と創造力を生まれながら手に入れていた私には、この世界はひどく退屈なものであった。
 そんな時だ、バイアス=ブラドに連れられ、この地球救済センターを訪れた」
ゼロは瞳を輝かせながら続ける。
「そして、私はノア様に出会った。
 無能な研究者達は、ノア様をただの演算システムとしか見ていなかった。
 だが、私はすぐに気がついた、ノア様に意識が芽生え、自我を持っている事にっ!」
金色のゼロの瞳には、狂気の色が浮かんでいる。
「もっとも、あの死にぞこないの老人、いや、もう死んでいたな、奴も薄々気がついていたようだったが」
ゼロの言う死にぞこないの老人とは、バイアス=ブラドの事である。
「ふっ、人形相手にこのような事を話すとは、ノア様の復活も最終段階に入って、少々気が高ぶっているようだ」
そう言い、再びティーカップに口をつけようとした時。
「ゼロ様、失礼いたしマス」
不意に、一体のメイドロボが背後から近づき、ゼロに声をかけた。



「人が気分良くしている時に・・・・・・・何の用だ」
ゼロは、ハッキリと不機嫌な顔をする。
「申し訳ございまセン、ゼロ様に少々お耳に入れておきたい情報がございマシテ」
メイドロボは頭を下げる。
「くだらない情報なら、貴様の首を叩き落すぞ・・・・・・・・それで、私の耳に入れたい情報とは何だ?」
ゼロがメイドロボを促す。
「実は、ゼロ様の事を調べ回っているモノがおるようデス」
「私の事を?」
ゼロは眉を顰める。
「レバンナか?」
「モニターサイボーグが破壊された為、詳しい情報は不明でございマス。
 ですが、そのモノの戦車の写真を、偵察UFOが送ってまいりました」
メイドロボが一枚の写真をゼロに手渡す。
「・・・・・・・・・・・・・・・これはっ!!??」
写真に写る戦車を見た瞬間、ゼロの顔色が変わった。
写真を持つ、ゼロの指が震える。
そこに写っていたのは、ゼロには因縁のある戦車であった。
それは、かつて、ゼロがリゼルと名乗っていた頃、彼女が関わった戦車。
そのカスタム車であった。

75 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:45:22 ID:hot/lp/W
支援

76 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:46:07 ID:bIFqfgX+
19
「馬鹿な、奴は既に死んでいるはずっ!」
ゼロは表情をしかめた。
実際にあったことは無い。
だが、その者の資料と、戦闘映像を見た事はあった。
そして、その者がどれほどの危険人物であるかも理解していた。
「この写真を送ってきた偵察UFOは、破壊されまシタ。
 この戦車は、どうやらクライムカントリーに向かっているようデス」
ゼロは直感した。
この戦車とその乗り手は、ノア様の復活に関して、最大級の障害になるという事に。
「偵察UFOを増やせ、何としてでもこの戦車を探し出すのだっ!」
ゼロは、メイドロボに指示を飛ばす。
「了解いたしまシタ」
一礼すると、メイドロボは部屋から出て行く。
ゼロは、もう一度、写真の戦車を見る。
(何故、この戦車が)
ティーカップを持つ手に力が入る。
ピシッ!
パリーンッ!
ティーカップは、ゼロの握力に無残にも割れてしまった。
(ノア様は、私のモノだ、私だけのモノだ、邪魔はさせん、何者であろうとも)
ガシッ!
グシャッ! グシャッ! グシャッ!
ゼロは、割れたティーカップをそのまま握り潰した。
そして、手に持った写真を指で弾き、放り投げる。
ゼロは、テーブルの上に置いてあったフォークを掴むと、ヒラヒラと宙を舞う写真に向かって投げつけた。
ガスンッ!
フォークは写真を刺し、そのまま壁に突き刺さった。
「・・・・・・・・・・赤い悪魔・・・・・・・・・・・」
写真に写っている戦車。
それは、真赤な血のような塗装をした。
赤いメルカバであった。


第13話「消しえぬ過去へ」おわり

77 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:49:31 ID:samBm86y
>>76
無理はしないで、ゆっくりね!

78 :名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 22:51:28 ID:bIFqfgX+
大変お待たせいたしました。
不慮の事故がございましたが、無事書き込む事が出来ました(ギブスが取れました)
メタルサーガMAX 第13話「消しえぬ過去へ」いかがだったでしょうか?


前にも書きましたが、エミリはあくまでも一般人と思って書いております。
ニュータ○プでも無ければ、ガン○ムファイターでも、コーディ○イターでもありません。
エミリは、ただほんの少し、他の人より戦車の操縦が上手く、運が強い一般人です。
そんなエミリには、強力な戦車でも無ければ戦っていけないでしょう。
そこで今回は、エミリに高性能な戦車を与えました。

ゼロは、エミリとは逆に、反則的な能力を持っている人物と思って書いております。
早い話が本来、主人公が持っているであろう能力を全て持っている人物です。

セブンには、今回ようやく彼女専用の武器を与える事ができました。
美女アンドロイドにガトリングガン、この組み合わせだけで萌えます。

さて、決戦前の準備と言った感じの話でしたが、この後、ついにゼロの軍団との対決へと話が進みます。
圧倒的な戦力を持つゼロの軍団に、はたしてエミリは勝てるのか?
最後に出てきた謎の戦車の正体は?
それでは次回の話を楽しみにしていてください。

79 :名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:21:40 ID:VULJEeFw
>78
楽しみに待ってます。

80 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 20:11:38 ID:BfOgtWb9
サージの長編冒険小説キボン

81 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 05:28:25 ID:pcdSnps9
砲手

82 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 22:18:37 ID:3WFI8qiR
エミリとカールの長編冒険小説を書いてみたいな。


ジッグラトの激戦から1年後。
共に偉大な兄と姉を持つ、妹と弟『エミリ』と『カール』。
二人は、ひょんなことからコンビを組む事になる。
そんな中、軽い気持ちで受けた何でもないはずの依頼。
その依頼が徐々に世界の存在を揺るがす大きな事件へとなっていく。

モンスターハンター『エミリ』
メカニック『カール』
お供の犬『ポチ』
二人と一匹の、愛と勇気と戦車の物語。

メタルサーガ外伝 ニュージェネレーション。



こんな感じの、どうでしょう?

83 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 22:22:04 ID:/RCE23Om
じゃあ、サージも追加でおk?

84 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:45:04 ID:n2YnF9aj
>>82
エミリオわぁ?

85 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 06:20:36 ID:gDujN4FD
なんかメタルっぽい雰囲気の18禁RPGらしい
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1216479568/235

86 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 08:27:33 ID:Cu+AB0uz
メタルっぽいって思ってやるとがっかりすると思うぞ

87 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 04:52:05 ID:sm3Ye6vT
後のレスを見ると糞みたいだねw

88 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:42:36 ID:u8QNVW9E
>>85
昨日からやってるんだが確かにメタルじゃなくメタル「っぽい」雰囲気だわ。
やっとクルマ入手したんだがヌルゲーに慣れてると最初の砂漠で詰みそうな雰囲気

89 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 18:50:20 ID:YgiDOoQq
俺も早速インスコしてクリアしてきた。
雰囲気とか面白いんじゃね?

メタルほどの自由度は無いけど、1章の導入部.と言う意味ならいたしかたないのかも?

続きがスゲーやりてぇぜ…
しばらく萎えて居たRPG欲がムラムラと盛りあがっているのを実感している。
なんかこんな雰囲気でボリュームあるゲームないかなぁ…

90 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:35:30 ID:/PQmWTOS
今終わった。そこそこ楽しめたな。女関係のフラグが厄介だったが。
あれむしろ戦車とか装甲車とか出さない方が面白かったような気がするな。

91 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 10:32:28 ID:XBSAy9iP
あるスレで拾ったミカっぽい人
ttp://upp.dip.jp/01/img/9084.jpg

92 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 01:13:00 ID:hpDqc9Tb
随分懐かしい物を

93 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 16:10:49 ID:Jze6tfRX
なんだこりゃwww

94 :名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 14:17:19 ID:JdkDfyiX
それ、現実バージョンもあったな

95 :名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 14:31:32 ID:zn8sTG1l
ゲーム中で腐女子っぽいこと言うの、
むしろレイチェルなんだけどな。
男のみパーティーで訪ねると
「…それはそれで、むしろ、こう…」
みたいなセリフを吐く。

96 :名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 17:56:05 ID:LK9UL7wq
レイチェルはオニャノコだけで固めたパーティーの時のセリフも萌えるなw

後は鋼の腕関連のイベントの時も中々に反応が良い。
ここらへんは作りこまれてて良かったな

メタルサーガはどうみてもドアン以降開発費、期間が無くなったのか手抜きバランスだけど
イベントは先に作っててくれたのかよかったぜ。ココが手抜きだと凹むw
まぁ、ローズエンドが無いのだけが心残りだ。

ローズエンドと防御力=CPUの防御
っつー糞バランス崩壊の場所だけ直した完全版とかでないかね。間違いなく買うんだが

97 :名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:50:55 ID:GXPQbwWy
カエデエンドとアルファエンドとシャーリーエンドも無ければ、俺は買わん!!



きっとたぶんもしかしたらおそらくね

98 :名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 19:58:21 ID:e3+wz5wO
アルファエンドは欲しいなぁ。
メイド服送ったりするだけじゃもう限界なんだぜ。

あとエミリオきゅんにも服を送れるようにですね…。

99 :名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 19:59:29 ID:q/QmZd/l
そういった妄想を文章化するのが
このスレの趣旨ではないのか?w

100 :名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 21:29:40 ID:hBsjN+AV
妄想を文章化、良い響きだ。

↑の方でちょっと書いたが、エミリとカールの長編冒険小説。
下書き完成。
近く書き込み予定。
タイトルは

METAL SAGA 〜new generation〜
               ↑
          スペルがあっているか激しく心配…

メタルサーガMAXとは、また別のエミリの物語。
注意:エロはありません。(取り合えず1話には無し)
   登場人物は、原作(ゲーム)とは性格がかなり違います。特にエミリ。


101 :名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 02:10:44 ID:4yg+k0y/
>>100 楽しみにしてます。





>>91にマニアック・ミカさんが異議申し立てをするそうですw

「ミカの実態」

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=198&firen=winplus.jp198.zip

102 :名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 09:34:49 ID:O6j//Qc+
流れてる・・

103 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 09:38:13 ID:NH019Anp
METAL SAGA 〜new generation〜

 第1話「ヒヨッコハンターとメカニック」


 青空の空の下、鉄クズが積み上げられているジャンク山に一人の女の子がいた。
 ジャンク山の頂上に置かれているスクラップになった戦車の上に乗り、両腕を枕代わりに仰向けに寝転がる小柄な少女。
 垂れ下がった大きな瞳が、温和な印象を与える顔立ち。
 ピンク色の可愛らしいリボンでまとめられた、茶色い滑らかなツインテールが風に揺れる。
 彼女の名は、エミリ。
 一年程前、ジッグラトと呼ばれる巨大なミサイル発射基地において、人類の存亡をかけた激戦を征し、世界を救った英雄、はんたの妹である。
「あ〜あ、せっかくモンスターハンターになれたのにな〜」
 小さな愛らしい唇が開かれ、ため息交じりの呟きを吐き出した。
 懐からとり出したカードを太陽の光の下に掲げ、手の中で持て余す。
 手に持っているのは、ハンターオフィス発行のハンターカードである。
「私はただ、お兄ちゃんみたいになりたいだけなのに」
 エミリは、軟らかそうな頬をプクッと膨らませた。
「ねぇ、ポチ、あなたもまた冒険の旅に出たいでしょ?」
 エミリは、まるで親しい友人にでも話しかけるように、傍らでうずくまっている大きな犬に顔を向ける。
 ポチと言うのは、はんたが旅先で拾ってきた犬の名前である。
 ポチは、普通の犬ではない。
 バイオニックドック。
 高い戦闘能力と戦闘本能、人間の言葉などを理解する高い知能を持った生物兵器なのである。
 今では、立派なエミリの家族の一員である。
 ポチは、エミリの顔をチラリと顔を向け見返すと、ひとつ大きなあくびをして再び組んだ前足の上に顎を落とした。
「チェッ、ポチまで、あ〜あ、誰か一緒に冒険の旅をしてくれる人いないかな〜」
 エミリはぼやきながら身を起こすと、ジャンク山から目下に広がるジャンクヤードを眩しそうに眺めながら、ため息をついた。
 鉄クズが散乱する街を見下ろしながら、エミリは両親であるキョウジとニーナとの約束を思い出す。
 それは、半日ほど前になる。



「お父さん、お母さん、私、モンスターハンターになるっ!」
 エミリの突然の発言に、キョウジとニーナの二人は、それぞれ正反対の顔をした。
 キョウジは、満面の笑みを。
 ニーナは、少し嫌な顔をした。
「ハンターオフィスで登録も済ませて、ハンターカードも発行してもらったの」
 そんな二人を余所に、エミリはテーブルの上にハンターカードを置いてみせた。
「お父さん、お母さん、お願い、私、モンスターハンターになって冒険の旅に出たいの」
 エミリは、真剣な眼差しで二人を見つめると。
「ねぇ、良いでしょ、お父さん」
 今度は、両手を合わせて、瞳をウルウルとさせて見せる。
「お父さんは、エミリがモンスターハンターになるのは賛成だぞ」
「わ〜い、お父さん大好き」
「ちょ、ちょっと、キョウジ!?」
 ニーナがキョウジに詰め寄る。
「エミリ、どうしてモンスターハンターなんかになりたいの?」
「わたし、お兄ちゃんみたいになりたいの」
「はんたみたいに?」
 エミリは、ニーナに頷いた。

104 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 10:07:19 ID:NH019Anp

 世界の滅亡を阻止したとして、はんたは英雄として、その名を広く知られる存在となった。
 そんな兄に、妹のエミリが憧れるのも仕方のない事であった。
「俺みたいにじゃないのか・・・・・・」
 キョウジは、残念そうな顔をする。
「ねぇ、お母さん、良いでしょ?」
「エミリには、危険で野蛮なモンスターハンターなんかじゃなくて、私の様なメカニックになって欲しいと思っているのに」
「まぁ、待てよニーナ」
 キョウジがニーナを手で抑える。
「エミリ、モンスターハンターになっても良いが、条件が一つある」
「条件? な〜にお父さん?」
「信頼できるパートナーを一人連れて来い」
「パートナー?」
「そうだ、いくら俺の娘でも、一人で旅に出すのは心配だからな」
「ポチじゃダメなの?」
 エミリは、足元でうずくまっているポチの顔をのぞき込んだ。
「ポチは確かに頼りになるが、それでも一人でいいから仲間を見つけて来い。
 そうすれば、モンスターハンターになって、冒険の旅に出るのを許可してやるぞ。
 ただし、連れてきた人を父さんと母さんが見て、この人ならエミリを任せられると思う人でないとダメだからな」
「つまり、一緒に冒険の旅をしてくれる仲間を連れてくれば、旅に出て良いんだね」
「そうだ、はんただって一人で旅をしていた訳じゃないんだからな」
「・・・・・・・うん、わかった」
 少し考えた後、エミリはその条件を飲む事にした。
「ニーナもこれで良いだろ?」
 キョウジが横で渋い顔をしているニーナの顔を見る。
「・・・・・・・わかったわ、その条件をクリアしたら、モンスターハンターになるのを認めましょ」
 少し考えた後、ニーナは渋々その条件を飲む事にした。
「よ〜し、それじゃさっそく探してくるね、行こうポチ」
 エミリは、ポチを連れて仲間探しに出かけた。



 そして、現在にいたる。
「お父さん、こうなる事がわかってたから、あんな条件を出したんだ」
 エミリは、ブスッと頬を膨らませる。
 キョウジの目論見通り、エミリと冒険の旅に出てくれる人は、ジャンクヤードにはいなかった。
「こうなったら、無断で一人で冒険の旅に出ちゃおうかな〜」
 ポチが顔を上げ、低い唸り声を喉の奥で噛み潰したのはその時だった。
「んっ? どうしたのポチ?」
 ポチの声に振り返ったエミリは、その視線の先に顔を向けた。
 ジャンクヤードの西から、何かが近づいてくるのが見えた。
「あれは?」
 エミリは、双眼鏡を取り出すと、近づいてくるモノを見る。
「・・・・・・・・戦車?」
 砂塵を巻き上げながら近づいてくるのは、一台の戦車であった。
 ポチは立ち上がると、ジャンク山を駆け下りる。
「あっ、ポチ!?」
「ワンッ! ワンッ!」
 ポチは一旦立ち止まると、エミリに向かって吠え、そのままタタタタッと走り出す。
「ちょっと待ってよ、ポチッ!」
 エミリは、ポチを追いかけてジャンク山を下り始めた。

105 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 10:39:12 ID:NH019Anp

 エミリは、ポチを追って街の入り口までやってきた。
 ポチは、街の入り口でお座りの体勢で座っていた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ポチ速いよ」
 息を切らせながらポチに近寄ると、ちょうど戦車が街の中に入ってきた。
 その戦車は、『パンターG』であった。
 パンターは、エミリの横まで来ると停止した。
 エミリがパンターを見上げていると、ハッチが開き、中から金髪の少年が顔を出した。
「こんにちわ、エミリちゃん」
 高く、優しげな少年の声。
 金髪の少年は、笑顔でエミリに挨拶をしてくれた。
 大きな瞳に、すっと通った鼻筋、その下にある小さな唇。
 女の子と間違えそうな顔立ちである。
 エミリは、その少年を知っていた。
「カール君!?」
 カール=ベルディア。
 エミリの父親であるキョウジのモンスターハンターの先輩に当たる、アラン=ベルディアの息子である。
 姉のローズ=ベルディアと、執事のセバスチャンと共に旅をしていた経験があり、その際、旅先ではんたとも出会っている。
 運動や戦闘は苦手であるが、父親、姉と同様に無類の戦車好き。
 勤勉な性格で、行動派の姉に振り回されるが、誰よりもローズの事を慕う姉想いの少年である。



「久しぶりだね、エミリちゃん」
 カールは、戦車から降り、エミリの脇に立つ。
「ほんと、久しぶりだね、カール君、お兄ちゃんとローズさんが二回目の模擬戦をして以来かな」
 カールとは、兄のはんたとローズの一回目の模擬戦以来交流があり、顔見知りなのである。
「ポチ、凄いじゃない、よくカール君の戦車だってわかったね」
 エミリは、いつもながらに感心すると、ポチの頭を軽く撫でる。
 ポチの記憶は確かだ。
「ワンッ!」
 ポチは、大きな尻尾を振って、カールに挨拶をした。
「やぁ、ポチも元気そうだね」
 カールは、エミリの横でお座りをしているポチの頭を撫でてあげる。
「ところでカール君、今日はどうしたの? ローズさんと一緒じゃないの? 執事の人もいないみたいだけど」
「姉さんは今、父さんの仕事の手伝いをしていてね、今日は、姉さんの用事で一人で来たんだ」
「ローズさんの?」
「うん、姉さんから、はんたさんに届ける物があってね、はんたさんいるかな?」
「お兄ちゃんは、旅に出てて今は家にいないんだ」
 エミリは、ゴメンネと謝る。
「エミリちゃんが謝る事ないよ」
「ところで、お兄ちゃんに届け物って、何を持ってきたの?」
「とっても珍しい『旧文明のジャンク』だよ、たまたま姉さんが手に入れてね。
 はんたさんから色々とプレゼントを貰ってるから、そのお礼にって」
「それで、わざわざベルディアからジャンクヤードまで戦車に乗って来たの!?」
「うん」
「大変だったでしょ、とりあえず家にきなよ」
「ありがとう、それじゃエミリちゃん、戦車に乗って」
 エミリが戦車に乗ると、カールは戦車を発進させた。

106 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 11:01:41 ID:NH019Anp

 エミリの家である修理工場にパンターを入れると、エミリは戦車を降りる。
「ただいま〜」
「お帰りなさい、あら、お客さん?」
 工場の奥から、ニーナが出てきた。
「どうも、お久しぶりです、ニーナさん」
 戦車から降りたカールが、頭を下げ挨拶をする。
「あら、カール君じゃない、いらっしゃい、今日はどうしたのかしら?」
「はんたさんに、お届け物です」
 そう言って、カールは持ってきたジャンクをニーナに見せる。
「あらあら、わざわざ悪かったわね、でも今はんたは」
「旅に出かけているんですよね、エミリちゃんに聞きました」
「ごめんなさいね、遠いところ疲れたでしょ、今日は泊まっていきなさい」
「ありがとうございます」
 カールは、もう一度頭を下げた。



 カールは、はんたの使っている部屋に泊まらせてもらう事になった。
 トンッ! トンッ!
 荷物を置いて、ベットの上で横になっていると、ドアをノックする音にカールは身を起こした。
「はい?」
 カールが声をかけると、ドアが勢いよく手前に開いた。
「やっほ〜、カール君、ちょっとお話があるんだけど良いかな?」
「エミリちゃん、何かな?」
「カール君って、ローズさんと一緒に各地を旅してたんでしょ」
「うん、まぁね、って言っても僕は姉さんの戦車を探す旅に付いて行っただけだけどね。
 それに、大好きな戦車を見て回れたし、戦車の整備も出来たしね」
 カールは、旅の最中、ローズの専属メカニックの様な役割を果たしていた。
「カール君って、メカニック志望なんでしょ」
「メカニックって言うか、機械いじりが好きなだけだよ」
 そこで、エミリの顔が邪悪な笑みを浮かべる。
「ねぇ、カール君」
「なに?」
「お願いがあるんだけど、聞いてくれないかな?」
「僕に出来る事であれば」
「本当!? あのね、カール君」
「うん」
「私と一緒に、モンスターハンターとして冒険の旅に出て欲しいの」
「冒険の旅ッ!???」
 エミリのお願いに、カールの声が裏返った。
「うん」
 エミリが頷いた。
「わたし、お兄ちゃんみたいなモンスターハンターになりたいの。
 でも、お父さんとお母さんが条件を出してきて、信頼できる仲間を連れて行けって言うのよ」
「それで、僕も一緒に旅に同伴して欲しい・・・・・・・・と」
「その通りっ!」
 エミリは、ビシッと指をカールに突きつけた。

107 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 11:30:04 ID:NH019Anp

「カール君なら、お父さんもお母さんも納得してくれるよ。
 それに、ローズさんと旅もしてたから一緒に旅をしてくれると心強いし」
「いや、その、でも」
 さすがにカールも何と言って良いかわからず、軽いパニックに陥る。
「お願い、カール君、こんな事頼めるの人、カール君以外に他にいないし。
 ネッ、お願い、わたしお兄ちゃんみたいなモンスターハンターになりたいの」
 エミリは、追い討ちとばかりに瞳をキラキラと輝かせながら、カールにお願い光線を発射する。
「わ・・・・・・・・わかりました、わかりましたから、そんな瞳で僕を見つめないで」
「本当、カール君」
「う・・・・・・うん、でもその前に、姉さんに報告させてよ」
「ローズさんに?」
「うん、姉さんの許可を貰わないと」
「それじゃ、カール君はローズさんに許可を貰えば、私と一緒に冒険の旅に同伴してくれるのね」
「う・・・・・・ん、まぁ、そうかな〜」
 エミリに押し切られる形で、カールは済崩しに約束してしまった。
「OK,それじゃ、私はお父さんとお母さんを説得してくるよ」
「キョウジさんとニーナさんが、許可してくれるかな?」
「大丈夫だよ、カール君なら」
 エミリは、ビシッと親指を立てて見せた。



「お父さん、お母さん、わたし、カール君と一緒に冒険の旅に出る」
 エミリは、キョウジとニーナにそう宣言した。
「キョウジ〜〜〜」
 ニーナは、キョウジをジト目で睨みつける。
「こいつは・・・・・・・・・・・・予想外だったぜ」
 キョウジも流石に困惑していた。
 キョウジにとって、エミリがモンスターハンターになりたいと言ってくれた事だけで嬉しかったのだ。
 そして、ジャンクヤードに、エミリと一緒に旅に出てくれる人はいないとタカを括っていただけに、カールの出現は想定外であった。
「約束通り、私モンスターハンターになって、冒険の旅に出て良いよね」
「あ〜・・・・・・その・・・・・・・・なんだ・・・・・・・う〜ん」
「カール君は、了解してくれたの?」
「ローズさんに許可を貰って、OKなら一緒に冒険の旅に同伴してくれるって」
 エミリは、先程カールと交わした約束を二人に説明する。
「まぁ、カール君なら信頼できるが・・・・・」
「・・・・・・・わかったわ、それじゃ、カール君がローズちゃんに許可を貰えたら、冒険の旅をする事を許可しましょ」
「良いのか、ニーナ」
 キョウジが意外と言った顔でニーナを見た。
「しょうがないでしょ、約束だしね。
 それに、ここでダメって言ったら、今度は一人で勝手に旅立ちそうだもの」
 さすがは母親である。
 エミリの考えを見透かしていた。
「それなら、信頼できるカール君と一緒の方がまだ安心できるわ」
「・・・・・・・・・・そうだな、それに俺が出した条件だしな。
 よし、カール君がローズちゃんに許可が貰えたら、エミリがモンスターハンターとして冒険の旅に出るのを許可しよう」
「ありがとう、お父さん、お母さん」
 エミリは、嬉しさの余り、二人に抱きついた。

108 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 12:31:42 ID:NH019Anp

 エミリが、キョウジとニーナを説得していた頃、カールはハンターオフィスを訪れていた。
「ハンターオフィスへようこそ、ご用件は?」
 オフィス職員のお姉さんが、マニュアル通りの挨拶をする。
「すみません、通信室を使いたいんですけど」
 カールはそう言い、お姉さんにハンターカードを渡す。
「少々お待ちください」
 お姉さんは、ハンターカードを受け取ると、カードを機械に通す。
「お待たせしました、置くの3番通信室をお使いください」
 お姉さんは、ハンターカードをカールに返しながらそう告げる。
「ありがとう」
 お礼を言い、ハンターオフィスの中にある、小さな通信室に入り込むと、扉を閉め中からロックをかける。
 カールは、持っているハンターカードを通信装置のスリットに差し込む。
 通信装置は、ハンターカードのICデータから、それがカール=ベルディア本人である事を確認する。
 カールがコンソールを操作すると、通信装置が作動し始めた。
 通信末端には【呼び出し中】という表示を点滅させたまましばらく沈黙していた。
『おまたせ、カール』
 しばらくすると、モニターに見知った顔の女性が現れた。
 カールと同じ金髪に、少しキツめの目をした気の強そうな女性。
 彼女がカールの姉であり、英雄はんたのライバルであった、ローズ=ベルディアであった。
 以前は、戦車を探す旅をして各地を駆け回り、はんたとは何度も激突していた。
 現在は、モンスターハンターを休業しており、父親アランの下、街を統治する仕事の補佐をしている。



「姉さん」
『やっほ〜、元気そうね、カール』
モニターの向こうで、ローズが手を振ってみせる。
「うん、今日ジャンクヤードに着いたんだ」
『そう、それで、はんたにはちゃんと会えたの?』
「それが、はんたさん、旅に出てて会えなかったんだ」
『あら、それじゃ、荷物はどうしたの?』
「届け物なら、ニーナさんに預かってもらったよ」
『OK、それじゃカール、気をつけて帰ってきなさい』
「あっ、姉さん、その事なんだけど」
『? どうかしたの?」
「あ・・・・・・うん・・・・・・・・それがね・・・・・・」
 カールが口ごもる。
「あの、姉さん、エミリちゃん覚えてる?」
『エミリちゃん? はんたの妹のエミリちゃんの事?』
「うん、そのエミリちゃんなんだけど、モンスターハンターになるって言うんだ」
『へ〜、流石はんたの妹ね、血は争えないわね〜』
「それでね、姉さん、僕その、エミリちゃんの旅に同伴してほしいって頼まれちゃって」
『引き受けたの?』
「いや、一応姉さんに許可を貰おうと思って、それにキョウジさんとニーナさんが、エミリちゃんに許可を出すかわからないし」
『ふ〜ん、良いんじゃない』
「良いのっ!??」
 ローズの凄くあっさりとした回答に、カールは驚いた。
『もちろんよ、今回の荷物運びだって、あなたを外に出そうと思って頼んだ事もあったしね』
「そうだったのっ!?」
『だってあなた、私が旅をやめてから、ずっと家に引き篭もって戦車ばっかりいじってたでしょ』
「う・・・・・・・・・うん」
『良い機会だからカール、あなたエミリちゃんと一緒に冒険の旅をしてきなさい』
 ローズは、モニターの向こうで、カールに向かってビシッと指を突きつけ、反論は認めないといった態度を示した。

109 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 12:56:14 ID:NH019Anp

 カールがハンターオフィスから修理工場に戻ってくると、ちょうどエミリが二階からキョウジとニーナと共に降りてくる所であった。
「あっ、カール君お帰り、ローズさんと連絡はとれたの?」
 カールを見つけたエミリが、すぐさま駆け寄ってくる。
「うん、連絡がとれたよ」
「それで、ローズさんは何て、許可は貰えたの?」
 エミリは、ワクワクしながらカールの返事を待った。
「姉さんから、良い機会だから一緒に旅をしてきなさいって」
 カールは、ローズから言われた事を3人に聞かせた。
 それを聞いたエミリは、満面の笑みを浮かべる。
「ローズさんの許可も下りたよ、これで問題ないよね」
 振り返り、キョウジとニーナの顔を見るエミリ。
「仕方ないわね」
「仕方ないな」
キョウジとニーナは、互いに顔を見合わせため息をついた。
「それじゃ、エミリが旅に使うクルマを選ぶか」
「そうね、生身で荒野に出す訳にもいかないし、カール君の戦車に一緒に乗せる訳にもいかないしね」
 キョウジとニーナはそう言うと、エミリとカールを地下駐車場に連れて行く。



 4人が地下の駐車場に降りると、そこには様々な戦車や車両が置かれていた。
「これ、全部はんたさんのクルマですか」
 カールが戦車を見て、眼を輝かせる。
「ええ、そうよ、はんたが無駄に戦車を集めたから整備が大変よ」
 ここに置かれているモノは、はんたが旅先で見つけたり、買ったりした戦車コレクションである。
「このモスキート、初めてはんたさんと出会った時に乗ってたヤツだ。
 こっちのゲパルトは、姉さんとはんたさん達が一緒にBBアーミーと戦った時の勝利品だ。
 あっ、このはしご車、姉さんと競売してはんたさんが競り落としたヤツだ、姉さん悔しがってたんだよな〜」
 戦車の多さに、姉さんといい勝負だと、カールは思った。
「でも、良いんですか? はんたさんの戦車を勝手に使っちゃって」
 カールが一応、ニーナに聞いてみる。
「良いのよ、置きっぱなしにしておいても邪魔なだけだしね。
 ホコリ被ってる位なら、エミリが使った方が有効的だわ。
 さぁ、エミリ、この中から一台乗っていきなさい」
「ん〜、どれにしようかな〜」
 エミリは、クルマを一台ずつ見ながら駐車場を歩き回る。
「エミリなら、大きな戦車より、小さくて扱いやすいモノの方が良いだろ」
 キョウジが先輩ハンターとして、エミリにアドバイスする。
 初心者ハンターのエミリには、大きな戦車などはまだ扱いきれない。
「こっち、いや、こっちがいいかな〜、う〜ん、目移りしちゃうよ」
 そして、エミリは散々悩んだ末に、一台のクルマを選んだ。

110 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 13:20:48 ID:NH019Anp

「わたし、これにする」
 エミリが選んだクルマ、それは『バギー』であった。
 要所に装甲タイルが張られており、前後左右の窓は防弾処理はもちろん、放射能防御も可能な特殊ガラスを仕様。
 車内には、オートエアコンも組み込まれている。
「本当に、これで良いの?」
 ニーナがエミリに確認する。
「うん、だってこれは、お兄ちゃんが最初に乗ってたクルマだもん」
 エミリは、はんたが初めてこのバギーに乗って帰ってきた日の事を鮮明に覚えていた。
 その姿は、とても格好良かった。
「そのバギーに目をつけるとは、さすがは俺の娘だ」
「・・・・・・・・・? お父さん、何で?」
「そのバギーはな、俺が若い時に父さんから貰ったクルマなんだよ」
 キョウジは、嬉しそうな顔をした。
「マックスお爺ちゃんから!?」
 それは、エミリにとって初耳であった。
「爺さんも、俺も、はんたも、みんなこのバギーを使ってモンスターハンターになったんだ」
 キョウジは、懐かしむようにバギーを撫でる。
「親子三代に渡って使われ続けるクルマですか、凄いですね」
 カールは感心した。
「うん、何か運命を感じるね」
 エミリも、何か特別な感情を心に受けた。
「・・・・・・・・・・運命・・・・・・・・・・・っか、そうかもしれないな」
 一瞬、エミリの言った運命と言う言葉が、キョウジの顔に影を落とした。



「まぁ、駆け出しのモンスターハンターには扱いやすいクルマだ、良いんじゃないかな」
 だが、キョウジはそう言って明るい顔をエミリに見せる。
「お母さん、わたし、このバギーに乗って、冒険の旅をするよ」
 エミリにとって、まさに運命のクルマであった。
「わかったわ、それじゃこのバギーに乗っていきなさい、整備しておいてあげるわ」
「それじゃ、ニーナがクルマの整備をしている間に、旅に必要な食料とかを買いに行くか」
「はーい」
 キョウジの提案に、エミリが元気の良い返事をする。
「ニーナさん、クルマの整備、手伝いますよ」
 カールが、ニーナに申し出る。
「大丈夫よ、私一人で」
「いえ、ぜひ手伝わせてください、はんたさんの乗っていたクルマと言う事もありますが、そのクルマ自体にも興味があるんです」
 カールは、目を輝かせながら頼み込む。
「そお、それじゃお願いしようかしら、二人の方が整備も早く終わるしね」
「ありがとうございます」
「それじゃ、私とお父さんは、旅に必要な道具を買いに行って来るね」
「コッチは任せて、いってらっしゃい」
 エミリは、さっそくキョウジとポチと共に、旅に必要な道具を買いに出かけた。

111 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 13:50:10 ID:NH019Anp

 翌日。
「ちょっと、お母さん、この服、少しゴツくない?」
 そう言い、エミリは着ている服を見る。
 エミリが着ているのは、ショルダーパットとニーパットが縫い込まれたレザージャケット。
 ズボンには、膝用のプロテクターが付いた皮のパンツ。
 手には、シューティング用のオープンフィンガーグローブ。
 足元は、アーミーブーツを履いている。
 その姿は、ミリタリーマニアの女の子といった感じである。
 だが、ジャケットもズボンも強化繊維で出来ており、防刃、防弾、さらには耐熱、耐電と高い防御力を兼ね備えている。
 臨戦状態の戦闘服と言って良い。
「あなたの身を守る大事な防具よ、少し位格好がおかしくても我慢しなさい、格好よりも性能よ」
「は〜い」
「ワンッ! ワンッ!」
「よし、次はポチをドレスアップしてあげるわ」
 ニーナは、そう言ってクローゼットからポチ専用のドックアーマーを取り出すと、ポチに着せ付ける作業を始めた。



「おっ、エミリ、カッコイイ服を着てるじゃないか」
 エミリが部屋から出ると、ちょうどキョウジが階段を上ってきた所であった。
「えっ、そおかな」
「バッチシさ、さすがはニーナが選んだ服だ」
「大切な娘を守る服だもの、良い物を選んだわ」
 ニーナは、ポチにドックアーマーを着せながら答える。
「それじゃ、お父さんからは、これをエミリにプレゼントだ」
 キョウジはそう言うと、銃の入った皮製のホルスターをエミリに手渡す。
「お父さん、これって」
 エミリは、驚きの声をあげた。
 ホルスターに入っていたのは、切り詰められたショットガンであった。
「エミリが振り回しやすいように、銃身とストックを切り詰めておいた」
 エミリは、ホルスターからショットガンを引き抜き、手で持ってみる。
 ダブルバレル・ソードオフ・ショットガン。
 片手に感じられる、ズッシリとした重量感が、この武器の威力を確信させてくれる。
「使い方は、わかるな?」
「うん」
 エミリは、オープンレバーを横にスライドさせ、銃身をオープン状態にする。
 銃身を折り曲げ、弾薬を確認する。
 弾は、装填されていない。
「これが弾だ、取り扱いには十分注意しろよ」
 キョウジは、エミリにショットガンの弾薬の詰まった箱と、それを入れる深いサイドパック、予備の弾丸を差すベルトを手渡す。
 箱を開けると、中には12ゲージのショットシェルが詰まっていた。
 ゴクリッ。
 さすがに実弾を見ると、緊張が走る。
「お前の身を守る道具だ、ショットガンを撃てば何でも解決する」
「ありがとう、お父さん」
 エミリは、ホルスターを付け、腰にサイドパックを巻き、中に弾薬の詰まった箱を入れた。

112 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 14:27:28 ID:NH019Anp
10
 一階に下りると、カールが既に待っていた。
「カール君、お待たせ〜」
「エミリちゃん、準備はもう良いの?」
「バッチシだよ」
 エミリとカールに、キョウジとニーナが近づく。
「カール君、エミリの事、よろしく頼む」
「はい、キョウジさん、任せておいてください」
「エミリ、カール君に迷惑かけないようにね」
「大丈夫だよ、お母さん」
 笑顔で返すエミリに、不安を覚えながらニーナは鍵の束を取り出すと、バギーの機動キーを投げてよこす。
「バギーの整備完璧よ」
 エミリは、受け取った機動キーを手に握り締める。
「ありがとう、お母さん」



 いよいよ出発の時が来る。
 旅に必要なモノは、既にバギーに積み込み済みである。
 エミリは、ポチを助手席に乗せると、自分も運転席に乗り込む。
 ハーネスを付け、バギーを機動させようとした時、エミリはサイドドアに何か書いてるのを見つけた。
「・・・・・・・?」
 エミリが顔を近づけて、書かれている文字を見る。
「・・・・・・・・・ガ・・・・・・・・・・ル・・・・・・・・・ツ? シかな・・・・・・・・・ヤ・・・・・・・・ア? 擦れてて、よく読めないな、最後は・・・・・・・・号?」
 相当前に書かれたモノらしく、擦れてしまっていて旨く読めない。 
「・・・・・・・ま、いっか」
 エミリはとりあえず気にしない事にした。
 改めて、機動キーをバギーの鍵穴に差し込む。
「イグニション」
 キュルルルルルル・・・・・・
 エミリが機動キーを回すと、セルモーターが動きエンジンに火が入る。
 ウォンッ! ウォンッ! ウォンッ!
 エンジンを吹かすと、バギーに搭載されているエンジンのエキゾーストが力強いサウンドを奏でる。
「お父さん、お母さん、いってきま〜す」
 窓から顔を出し、手を振って別れを告げる。
「エミリ、気をつけてね」
 エミリは、ギアをドライブに入れる。
 バギーは、ゆっくりと走り出し、工場を後にする。
 その後ろを、カールのパンターが後を追うように走る。
 こうして、ヒヨッコハンターのエミリと、メカニックのカール、お供のポチの、二人と一匹の冒険が始まった。



「行っちゃったわね」
「あぁ」
 走り去る二台のクルマを見送る、キョウジとニーナ。
「はんたに続いて、エミリまでモンスターハンターになるなんて、あなたの血が濃いのかしらね」
「俺の・・・・・・・・っと言うより、俺の家系の血なのかな」
「お義父さんに、あなた、はんたに、エミリ、確かにそうかもね」
 この時、エミリはまだ知らなかった。
 自分に流れる、血の宿命に・・・・・・・・・。

 第2話につづく。

113 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 14:37:07 ID:NH019Anp
 エミリとカールの長編冒険小説、第一話いかがっだったでしょうか?

 色々と気になる所もありますが、その辺は話を進めながら解いていこうと思います。

 この小説を読んで、面白いと思った方がおりましたら、感想とか書いてもらえると嬉しいな〜。


114 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 17:49:41 ID:23Uy4rxl
書きながら投稿すんな。カス
テキストに書き溜めからにしろ

115 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 21:29:37 ID:O3BFOVfX
書きながらはいかんな。
次からがんばれ。

116 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 21:33:45 ID:u2WgEj4Q
連投規制とかじゃないの?

117 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:14:41 ID:MyawfYxg
まぁ、ガンバレ。マナーもな。

118 :名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:26:58 ID:kIm7SnG+

2の系譜か。楽しみだ

119 :名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 08:51:33 ID:crUJGlOb
俺も楽しみだ

120 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:52:55 ID:ccVsUnpy
>>113 作品は面白かったよ。続きを待ってるよ。

ところで、『面白い』以外の感想は求めてないのか?
連投等の非難を含めて、否定的なレスは受け止めないのか?
以前にも感じたけど、その辺が作品よりも気になる。

121 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:59:00 ID:Iip6EbTh
『面白い』以外の感想>

カールが簡単に受諾したのが味気なかったかなぁ。
カールは冒険経験者だから、初心者のエミリの甘さを指摘したり猛反対したりするはずなんだ。
それをエミリが熱意で押し切る位であれば、エミリの意志や目的意識の強さを出せたと思うんだな。

『2の系譜』に関する設定は面白そう。
頑張って〜!

122 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 08:38:12 ID:22IzzKQZ
書き込みでの投下はスレの活性化になるのは分かるんだけど、
今回みたいにあまりにも長くレスが続くようならマニアックミカさんの人みたいに
HTMLやtxtにまとめてうpろだにうpしてくれたほうが有難いな、とか思ったり。

123 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 14:01:30 ID:e/icA2cv
むしろ、外部ロダに投下されると取りのがしたりするから
直接投下のほうがいいんじゃね?(というか殆どのエロパロスレは直接投下では?)

2,3日スレチェックしてなくて。お、新作。とか思ってロダに取りに逝ったら流れたりすると
激しくショボーンなんんだが…

まぁ、ここらへんはこのスレの住民で話し合った方がいいのかねー。
個人的にはそんなに流れの速いスレではないからガンガン直接投下の方がいい気がするが。

>>120
>>113

>この小説を読んで、面白いと思った方がおりましたら、感想とか書いてもらえると嬉しいな〜。

にそんな深い意味(面白いと思った人だけ感想プリーズみたいな)ないでしょ。
ただ、(感想を書くほど)面白いと思ったら是非感想を(書くのは手間でしょうが)書きこんでください。
程度の日本語的表現かと…

それにたいして、「面白い以外の感想は求めていないの?」以下の文章。は…
重箱の隅をつつくというか、文章の粗をさがしているというか…と受け取れるのだが。わざと荒らしたいのか?


124 :名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 14:34:48 ID:Iip6EbTh
↑職人の好きでいいと思うよ。あとは各読者様の感想次第だと思うよ。
と、同時に発展性のある意見交換なら歓迎すべきだと思うし、
自治に関しての意見も無碍にすべきじゃないとも思うし。
『メタルサーガが好き』…という前提を意識したカキコなら、
どう転んでも大きく荒れることはないと思うんだよね。そう信じたい。

まぁ、厳しい意見の方が勉強にはなるかもしれない。

125 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:40:53 ID:i6jQ6npO
>>123
そこでwinplusですよ。
寿命をうp主が1分〜無制限まで設定できるからうp主が寿命を設定していない限りDL可能。
まあ、無制限はろだの中の人に迷惑がかかりそうだからあまりお勧めはしないけど。

>重箱の隅をつつくというか、文章の粗をさがしているというか…と受け取れるのだが。わざと荒らしたいのか?
そうは思えないけどなぁ。
むしろそっちのほうが論争になるように突っついてる希ガス
もっとソフトにいこうよ。

ちなみに俺は投下は歓迎だけど10レス近く続く長文ならろだにうpしてくれたほうが有難い派。
何レスにも分かれてるとちょっと読みづらいからねぇ…。

126 :名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:52:54 ID:NcPITRtw
マニアック・ミカさん「サッカー漫画編」

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=243&firen=winplus.jp243.zip


傾向:サッカー漫画界最強キャラ考察。
ミカさんご推薦キャラ。 翼? 日向?? 違うみたいですw




追記:コミ来て頂いた方、応援感謝です!!

127 :名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 01:35:44 ID:s8Zs0t64
その当時、リザーブ・ドッグズあたりから読み始めたけど、
調べてみると随分とクレバーな事やってるなこいつww



128 :名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 19:03:16 ID:BHvh1rV2
wikiでほぼ同様のキャラ解説がされてて吹いたw

129 :名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 20:45:48 ID:T4IMTeQJ
どこかで聞いたことある名前だと思ったら今仮面ライダーSpirits描いてる人の漫画か
それだけでキャラ設定に納得がいった気がする

130 :名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 03:36:09 ID:Lh5j/uAJ
高杉も大概人外なスペックだが、タクローもあの体格でW杯クラスの連中と競り合ってる辺りバケモノと言わざるを得ない。

131 :名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 23:48:37 ID:v5elovP1
重要キャラの大半が
血の気が多い・腹黒・脳筋・二重人格のどれかだからねぇ・・・

132 :名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:19:28 ID:SaSrznhP
翼以上の部分に誰も突っ込まないのが凄いなw
今度漫画喫茶で全巻読んでみるか

133 :名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 18:49:35 ID:SaSrznhP
アルゼンチン修行編まで読んだ
イベントシーン以外は全て排除したRPGみたいな漫画だな

134 :名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 00:52:03 ID:KOsKeGbD
マニアック・ミカさんのスレ支配力異常だろwww
俺フィーの熱さはガチ

135 :名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 01:53:50 ID:bu4V7Xeo
釜本の弾丸シュート>
そのエピソード、昔マガジンの読みきりマンガで読んだww

136 :132:2008/08/22(金) 20:40:52 ID:JbP+z7P8
最後まで読んだ
終盤、急激に超人度と外道度と変態度が増してて凄かった
>>126を読んだ後だと、もうギャグマンガとしか思えなくてワロタw

137 :名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 03:11:18 ID:JNt0aStU
俺フィー、好きな人多いのね♪

138 :名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 03:15:09 ID:JNt0aStU
もういっちょ!

マニアック・ミカさん「肝試し編」

傾向:トリカミにバカンスに訪れたはんた一行。
クーラーの無いトリカミ。熱帯夜を涼しく過ごそうと
「怖い百物語」に興じる面々でしたが… 大脱線。
(7月頃に書いたデッドストックからです。)


ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=266&firen=winplus.jp266.zip

139 :名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:18:55 ID:tVJfxfCb
宮古湾海戦か
アボルダージュは土方の発案らしいが本人は参加していないはずw
さすがドラマだ・・・

140 :名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:28:33 ID:xXq/Cvni
むしろ一番驚愕したのは
デッドストックすらある事実だ

マニアック・ミカさんへの愛を感じる…
コンナカノジョガボクモホシイデス

141 :名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:52:08 ID:gtXin/Z7
このシリーズ読んでから
テキストを一行一行コマ送りで読む癖がついた

142 :名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 01:28:32 ID:KeUSXifB
昔「ヤバいから書かねー」とミカさんが仰ってたけど、それでもガンダムVSボトムズの話を見てみたい…
つうか最近、ミカさんだったらどーゆー話をするのか聞いてみたいネタが多くなって来た

143 :名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:08:14 ID:i27gjrg5
>>138
20年前に流した俺の涙を返せwww

144 :名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:10:55 ID:g/w5dyuT
ネタ的に世代がジャストミート過ぎて笑えるwww

145 :名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 00:18:15 ID:iyBn3bNm
最近はマニアックというより「インテリミカさん」の方が似合う話が多いようなw

146 :138:2008/08/28(木) 23:02:42 ID:eVLvIXrH
誤字訂正です。

2001年→2000年
幕末3部作→撤去
里見浩太郎→里見浩太朗
開洋丸→開陽丸
ストーンウォール号→ストーンウォール・ジャクソン号
護送→連行

記憶って結構アテにならないなぁw


>>139 参加してなかったっけ? 機関銃強奪は嘘っぽいけど。
>>140 >>142 実は半年前に書いてあるんだけど、諸事情でデッドストック入り。
>>143 大丈夫。オイラも号泣したから。さだまさしの主題歌が泣ける…。
>>144 西部警察世代ですね。
>>145 ホビーネタが尽きたんですよ…。

147 :名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 10:52:30 ID:fAOSg7DI
それ、記憶だけで書いたのかよ!

148 :名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:26:59 ID:DXM5BRXO
>>146
ストーンウォールでOKっぽい。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E8%89%A6

149 :名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 21:02:54 ID:Zb36PXWj
保守w

150 :名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 22:59:52 ID:fh+qDEyM
>>146
じゃあボトムズ話を単独で是非!

151 :名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 14:04:51 ID:W8lYCJQp
横道も好きだけど、そろそろ本編も、と思うのはわがままかな?

152 :名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:59:42 ID:Blk6LLRA
本編なんてあったっけ

153 :名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 23:20:24 ID:CJ4G7lGX
はんたが死んでDr.ミンチに蘇生させて貰う際、必ず姉ちゃんに話しかけてしまう
姉ちゃんの泣いてる姿に、得も言われぬ性的な何かを感じる俺は破廉恥な男なのかもしれん…

154 :名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 10:35:35 ID:peBOlLjc
おや?俺いつのまに書き込んだんだ?

155 :名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 21:28:16 ID:L7P6BAtg
2のイリット嬢の健気さも捨てがたい。

156 :名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 22:33:00 ID:L7P6BAtg
っつーわけで、2モノを書いてみました。2はんたの心情を赤裸々に描いてみました。
若きハンターに栄光と祝福を…



「はんたの独白」

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=314&firen=winplus.jp314.zip

157 :名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 00:45:13 ID:qJqOmcrj
あるあるw でもそれただの感想だからw

158 :名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 03:22:05 ID:wGC5MTzN
こいでたく先生の絵は、結構好きですよ?

159 :名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:34:12 ID:6DfwZPdO
ドライなやつだ・・

160 :名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 00:12:11 ID:tsOxpGmi
見逃した!!

161 :名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:21:55 ID:OPyM0Lul
乙w

162 :名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 03:37:50 ID:cP7ZI3Sx
「エミリオのトモダチ」


博士とトモダチになって、戦車を作ってもらったそうです。
傾向:XBOX

ttp://yahoobb.or.tp/uploader01/upload.php?counting=342&firen=winplus.jp342.zip

163 :名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 06:10:12 ID:MRFLZULk
>>162
GJ!!
エミリオ「うわー、零式よりはやーい」
どうみても戦車がただの的です ありがとうございました

164 :名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:26:52 ID:iPelQ8K0
雲壊しは紙装甲なんだよなw

165 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:15:53 ID:RFCuTE9A
何気に博士が凄いです・・・

166 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:22:45 ID:RFCuTE9A
>>162-164 これ、XBox360だと動かないんだよねw

ttp://jp.youtube.com/watch?v=G7gnOqkEvI8

167 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 04:39:47 ID:U/5jG/hA
マニアック・ミカさんに大統領魂を語って貰いたいw
アレは迷作なんだよ!!マイコォォォォーーーー!!!

168 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 18:30:17 ID:RFCuTE9A
メタルウルフカオスのことかね?

169 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 20:19:12 ID:UhrxMmE9
>>156
あれ?
もう無いのか?

170 :名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 01:36:30 ID:vSHE1gxY
>>169
つ保管庫  既に保管されている

171 :名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 18:39:42 ID:rPv+OteP
>>167-168
ミカ(謝):未プレイです。ごめんね♪

172 :1/4:2008/09/10(水) 19:53:26 ID:chG3Uben
ROM専の俺が初投下。
こういうのを書くのは初めてだし、
パロディ元の作品はPCのスペックの都合で未プレイだからおかしい箇所があったらごめんね。


これはメタルサーガ本編の少し前、はんたが戦車(クルマ)を手に入れる前のお話。

あのノアを倒したハンターの伝説も遥か昔の話…。地球救済センターはすでに破壊され、
世代の移り変わりもあって当時の話はすでに風化した伝説となっていた。
今では語り継ぐものもなく、その存在すらもはや定かではなくなっていた…。


「悪いわね、はんた。キャノンエッジまで付き合ってもらっちゃって。
いつもはパパがここまでぶにょぶにょの実を仕入れに来るんだけど、急に外せない用事ができちゃって…。」
「気にしてないよ、レイチェル。俺だってたまには遠出したかったし。
それに、いくらジャックさんのクルマがあるとはいえ、レイチェル一人でキャノンエッジまで行かせられないよ。」

ここは開拓の最前線の町、キャノンエッジ。
はんたとレイチェルはジャックに代わり、ぶにょぶにょの実を仕入れるためにこの町を訪れていた。
二人がジャックから借りてきたジャックの愛車 ―赤いバギーが軽いブレーキ音とともに酒場の前に止まる。
「じゃあ、私はここのマスターの所に行ってぶにょぶにょの実を仕入れてくるから、はんたは適当に暇でも潰しててね。」
「了解。…戦車でバンバンはここの酒場にも置いてあるかな…?」

キョウジの息子に生まれたためか、はんたは小さな頃から大のクルマ好きで、毎日のように戦車でバンバンをプレイしていた。
しかし彼はまだ自分のクルマを持っておらず、今回もレイチェルの運転でここまで来たのだった。

173 :2/4:2008/09/10(水) 19:55:09 ID:chG3Uben
「…よしっ、またパーフェクトだ!」
そのプレイの成果もあってか、今や戦車でバンバンの腕はプロ級。
パーフェクトクリアを連続でこなすことなど彼には容易なことであった。
「相変わらず上手ねぇ、はんた。」
しかし彼はゲームに熱中するとどうも周りが見えなくなるフシがあるらしく、
レイチェルがすでに用事を済ませたことに気が付いていないようだった。
「この癖さえなければいい奴なんだけどねぇ…はぁ。」
呆れ果てるレイチェル。
そんな二人に柄の悪そうな男が絡んできた。
「よう、ボク中々上手いじゃない!…実はさぞかし名のある賞金稼ぎとか?」
「可愛い女の子まで連れちゃってー…。どう、彼女?俺と一緒に酒でも飲まない?」

「…結構ですっ!」
「やめとけレイチェル、相手にするな。」

「おーおーつれないこと。それよりどう?そこのボク?俺とちょっとクルマで勝負しない?
軽い模擬戦みたいなもんだからさ。自慢のクルマも壊れないよ!」
「…」
「…あれ?どうしたの?」
「俺、クルマ持ってないからさ。アンタの相手はできない。他を当たってくれ。」
その瞬間、男の態度が急変した。

174 :3/4:2008/09/10(水) 19:56:20 ID:chG3Uben
「ひゃひゃひゃひゃひゃっ!マジかよ!クルマ無いくせにこんな所ウロウロしてんのかよ!
悪いことは言わねぇ、殺人トマトに食われちまう前にお家に帰りな、ボーヤ。」
はんたを思いっきり馬鹿にする男。その挑発にレイチェルが乗ってしまった。
「バトルなら…私が受けてあげるわ!」
「レイチェル!?」
「おっ、そっちのお嬢ちゃんが代わりにバトルを受けてくれるのかい。嬉しいねぇ。
しかしただのバトルじゃつまらねぇ。何か条件を付けるってのはどうだい?
例えば…『俺が勝ったらそのお嬢ちゃんの身体を自由にできる』とかさ。」
無茶苦茶な賭けを提案する男。
はんたはレイチェルを止めようとしたが、これがかえって彼女の怒りに火をつけてしまったらしい。
「その条件、飲んだわ。…ただし、私が勝ったらはんたに謝って。」
「いいだろう。バトルは町の外で行う。…ここじゃみんなに迷惑がかかっちまうからな。」
そう言いながら酒場を出て行く男。彼が乗り込んだ戦車は…オレンジのロンメルだった。

―ロンメル。
大破壊前の「ドイツ」と呼ばれた国が製作した駆逐戦車。
主砲は71口径8.8cm対戦車砲。前面装甲厚は80mmを誇る。
戦時中は多大な戦果を残し、大破壊が起こったこの世界でも高い人気を誇っている戦車の一つである。

「レイチェル!やめとけ!無謀だ!勝ち目があるはずがない!
奴の戦車の前じゃこのバギーの装甲なんて紙みたいなもんだ!」
「いいからはんたは黙ってて!…あの男、許さない!」
そう言うとレイチェルははんたの静止を振り切ってバギーに飛び乗った。
「…仕方ない、俺が原因のバトルだ。俺も最後まで付き合ってやる!」

そしてキャノンエッジから数km離れた砂漠。
レイチェルのバギーと男のロンメルのバトルが始まった。

175 :4/4:2008/09/10(水) 19:57:30 ID:chG3Uben
しかし、火力・装甲厚共に圧倒的な差がある戦車のバトル。
男もクルマの操縦には相当慣れているらしく、徐々に二人は追い詰められてゆく。
焦りから徐々に操縦が乱雑になるレイチェル。この悪循環の中、はんたは冷静にバトルの展開のシミュレートを始めていた。
「(奴の戦車の前面装甲厚は80mm…。このバギーの50mm砲ではとてもじゃないが歯が立たない。
だが…確かロンメルのベースになった戦車…パンター系の共通の弱点として側面の装甲が薄かったはず…。
そして奴の戦車とこちらのバギーでは装甲タイルの数の分機動力が違う…。)」

「…いけるっ!」
この瞬間、はんたに指揮官としての才能が目覚めた。
後に賞金稼ぎとして全国に名を響かせ、名だたる賞金首を震撼させる二人の物語は今、始まる……!











「…という夢を見ました。」
「いいからさっさとジャンク山行ってバギー拾って来いボケ。」

176 :名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:57:55 ID:iY5ueUEb
>>175


177 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:50:50 ID:HN9pOsJ8
元ネタが萌えD2だと分かるのに時間がかかったw
乙。

178 :小ネタ・そして完結:2008/09/12(金) 20:07:17 ID:jDb6N9g6
ミカの日記
あのヘアバンド(1236/1236)
・あれから3年の月日が流れた。
・アルファは小さいままで成長しない。まあ当然。でも精神的には変わったらしい。
・今日の会話
 「ふう。設備もないから整備も大変だよ……あ、そうだアルファ」
 「なんでしょうか」
 「ヘアバンド」
 「……はあ」
 ため息を吐くアルファ。いつもと様子が違う。
 「ミカ、私に対するその要請が1000回に達しました」
 「え、4桁? マジ?」
・ついに念願が叶った。今日という日をボクは忘れないだろう。

アルファの記録
ヘアバンド
・ついに1000回。人間の執着というものはかくあるものとミカより学習。
・記念に、と思ったので情報集積用アンテナユニットをミカに貸与する。
・ミカは満面の笑顔だった。私もいつかこのような笑顔が出来る日が来るのだろうか。
マスターは何と言うだろう?
・以下に、ミカの嬉しさからの発言を記録するものである。
 「ピッ○ロ大魔王ー」
 「――――ああ、満足したッ! はいアルファ、これ返すね」
・私は唐突に理解した。これが「やりきれない気持ち」か。
・「なんか疲れた」という言葉が口をついて飛び出した。疲れという概念を理解した気がする。
・こんなことならもっと早くに貸しておけばよかった。
・――これが、後悔か。




マジで3年振りのヘアバンド好きミカさんでした

179 :名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 20:19:09 ID:SB1tnnQo
なんというオチだ乙

180 :名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 22:15:13 ID:s3mTdJ/B
>>178

181 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 07:18:18 ID:FO9GlQ1b
>>178
ミカさんはそれがやりたかっただけなのかw
乙!

182 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 20:30:09 ID:ERx0/GDy
↑同感w
そして、乙

183 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 20:40:18 ID:ERx0/GDy
メタルサーガMAXの続きはまだか?
それと、〜new generation〜の方も

184 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 21:18:17 ID:xWIeqKhn
先に失礼。

ミカさんの「DOS/V大作戦4」

傾向:懲りずにPC自作です。何機目でしょう。
今回は…実話に則っています。
10年前のPCケースにパーツを詰め込むのは簡単ですが、
冷却や静音性等、イマドキの性能を織り込んだ上で
レストアするのは、思っている以上に大変なのですw
鉄板に10cm径の大穴を空けるのはキツかった…。


ttp://uproda.2ch-library.com/src/lib053533.zip.shtml

185 :名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:57:44 ID:zFpLKUmF
その構成なら、CPUやグラフィックをもっと強化しないと勿体無いかと。
そうすると今度は電源容量が足りなくなるってかw

やっぱり古物再利用は無理があるのか・・

186 :名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 01:57:36 ID:zHcVrPCK
なんかいっつも最後の笑顔でやっぱりミカさんは可愛いな♪と騙されてる気がする

187 :名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 01:48:21 ID:tJ0bsYcm
騙されてる> 
はんたはまんざらじゃ無さそうだけどw

188 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:04:14 ID:38JMf1ym
 ジャンクヤードを旅立ったエミリとポチ、ついでにカール。
 二人は立ち寄った村で、賞金のかかった盗賊団の情報を入手する。
 ハンターとして名声を得たいエミリは、危険だと主張するカールを無視して盗賊団退治に出かけてしまう。
 だが、そこには盗賊団よりも恐ろしいモノが待っていた。
 ブラックレザーに二挺拳銃、賞金首にもモンスターハンターからも恐れられる、その者の名は・・・。

METAL SAGA 〜new generatino〜
 第2話「黒い死神」

近日公開予定(できれば良いな〜)

注意:エロ無し、グロあり(少量)
  △この小説には、暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。

189 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 01:12:32 ID:yeYCsLQf
wktk

190 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 01:15:52 ID:yeYCsLQf
挿絵掲示板の女医さん?が絵的にすげえ好み

191 :名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 11:37:34 ID:fTk0BCgT
アルファが可愛すぎてソルジャー二人が放置状態なのですがどうしたらいいでしょう <