お姫様でエロなスレ8
- 1 :名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:57:58 ID:su7+7hHX
- やんごとないお姫様をテーマにした総合スレです。
エロな小説(オリジナルでもパロでも)投下の他、姫に関する萌え話などでマターリ楽しみましょう。
■前スレ■
お姫様でエロなスレ7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196012780/
■過去スレ■
囚われのお姫様って
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1073571845/
お姫様でエロなスレ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133193721/
お姫様でエロなスレ3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/
お姫様でエロなスレ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157393191/
お姫様でエロなスレ5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166529179/
お姫様でエロなスレ6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178961024/
■関連スレ■
【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第四章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174644437/
◆◆ファンタジー世界の女兵士総合スレpart4◆◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173497991/
妄想的時代小説part2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155751291/
世界の神話でエロパロ創世
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160406187/
逸話や童話世界でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162899865/
■保管庫■
http://vs8.f-t-s.com/~pinkprincess/princess/index.html
気位の高い姫への強姦・陵辱SS、囚われの姫への調教SSなど以外にも、
エロ姫が権力のまま他者を蹂躙するSS、民衆の為に剣振るう英雄姫の敗北SS、
姫と身分違いの男とが愛を貫くような和姦・純愛SSも可。基本的に何でもあり。
ただし幅広く同居する為に、ハードグロほか荒れかねない極端な属性は
SS投下時にスルー用警告よろ。スカ程度なら大丈夫っぽい。逆に住人も、
警告があり姫さえ出れば、他スレで放逐されがちな属性も受け入れヨロ。
姫のタイプも、高貴で繊細な姫、武闘派姫から、親近感ある庶民派お姫様。
中世西洋風な姫、和風な姫から、砂漠や辺境や南海の国の姫。王女、皇女、
貴族令嬢、または王妃や女王まで、姫っぽいなら何でもあり。
ライトファンタジー、重厚ファンタジー、歴史モノと、背景も職人の自由で。
- 112 :桃色の鞠(中編):2008/06/08(日) 00:38:06 ID:iD0k8yNZ
- 「じゃあ、後は任せたわ。エリオット」
思う存分話したいことを話したあと、 マリアンヌはすっきりした顔で厩舎を後にした。
残されたエルドとエリオットは、互いに見つめ合う。
「―――何でお前が残るんだ?」
憮然としてベイリアル家の次男坊をねめつけると、
彼は待っていましたとばかりに、にんまりと笑った。
「いやね、マリアンヌ様に言いつかって、僕はエルド様に色々と教えに来たんだよ」
「何を?」
「そうだね。まあ、主に女性の扱い方かな」
「………不敬罪で訴えてやろうか」
その時、エルドの視界の端で、干し草の山が微かに動いたような気がした。
そうだ、セシリアがいることを忘れていた。
ブラシを釘にかけ、飼い葉桶を持ち上げると、エルドは入口の方へ向かった。
「とにかくここを出よう。その話は、歩きながら聞くから」
エリオットは驚いたように、第三王子の後を付いて来た。
「いいか。ここから出て行くからな!」
出る瞬間、エルドは、後ろに向かって、大声で叫んだ。
「エルド様、そんなに大きな声を出さないでも聞こえているんですけど……」
「さっさっと出ろ!」
エリオットの訴えを無視しながら、エルドは彼の肩を押した。
- 113 :桃色の鞠(中編):2008/06/08(日) 00:41:45 ID:iD0k8yNZ
- 「―――で、お前とマリアンヌは何を企んでいるんだ?」
自室に向かう道を歩きながら、エルドはエリオットに尋ねた。
「企むって、そんな身も蓋もないなぁ。 ただマリアンヌ様は、君が年頃なのに、
あまりにも艶事に興味を示さないのを心配しているだけだよ」
「なるほどね」
エルドの頭に、先ほどのセシリアの露骨な質問が浮かんだ。
「そういうのを余計なお世話だというんだよ。
だいたいマリアンヌは俺のことを心配しているんではなくて、面白がっているんだろう」
「そんなこと言わないでさ。少しは、僕に協力してくれたっていいじゃないか。
マリアンヌ様は、僕と君の二人が、めくるめく女性の魅力について語り合うことを所望しておられるんだから」
「あいにく俺は、そんな話題に、全く興味ないんだが」
全身で拒絶の色を示すエルドを意に介さないで、エリオットは「まさか」と笑った。
それが、いやに癇に障る。
「とにかく、僕たちみたいに身分が高いとさ、女遊びも一種の勉強というか義務みたいなものなんだよ」
「俺は……」
「気をつけた方がいいよ。君みたいに潔癖で、『女に現を抜かすなんて愚か』だと
鼻で笑っているような奴ほど、女に人生を狂わされるんだから」
「俺はそんなことしないよ」
「そう。誰もが、自信たっぷりに、自分だけは違うと思っているんだ。
それなのに、一度快楽の味を知ってしまうと、自分を制御できなくなり、深みに嵌って―――」
そこでエリオットは言葉を切り、愛想笑いをする。
「そんなに恐い顔しないでよ。エルド様。ただの一般論じゃないか」
エルドは浮かない表情のまま、にらみつけた。
「これ以上、くだらない話を続ける気はない。
マリアンヌには、適当にごまかしておけばいいだろう」
「わかったよ。マリアンヌ様には、エルド様は女性に全く興味を示さなかったと説明するよ。
しかも君が軍部に入りたがっているのは、
麗しい令嬢よりも、むさくるしい男共の集団の中にいたいから、だと伝えておこう。
あはは。何だか、逆に、彼女の関心を煽ってしまいそうだな」
エリオットが一人で悦に入っているあいだに、エルドはさっさとその場を退散した。
- 114 :桃色の鞠(中編):2008/06/08(日) 00:47:20 ID:iD0k8yNZ
- 自室に足を踏み入れると、いつもと何かが違う気がして、エルドは身をこわばらせた。
「警備の数が少なすぎですよ。エルド様」
「アーク!」
祖父の忠実なる僕は、堂々と長椅子に座り、サイドボード上の調度品を鑑賞していた。
まったく今日は千客万来だ、とエルドは嘆息した。
セシリアに、マリアンヌに、エリオット。そして極めつけがアーク。
エルドの精神力を消耗させようと、そろいもそろって襲いかかってくる。
「お前は、俺からも何か盗むつもりなのか」
「まさか」
アークは上品に口の端だけ上げて、すくっと立ち上がった。
「御前の命により参りました。昨日の競技大会の件につきまして」
「もう祖父さんの耳に入ったのか」
エルドは目を丸くする。もちろん、いずれは祖父の知ることになるだろうと予測していたが、昨日の今日だ。
「ご冗談を。街中、その話題で持ちきりですよ。あなたは自分の影響力というものをわかっていない」
「わかっているよ」
イースキン=ラルフの孫息子でいることの影響力は、痛いほど実感しているつもりだった。
「それで、お前は、わざわざ皮肉を言いに来たというわけか。ご苦労なことだな」
「わたしは、エルド様のご意向を確認するために参ったのです。―――まさか、あなたは軍部に入るおつもりなのですか?」
「その通り。俺は軍官になるよ」
そう宣言し、アークの反応を伺うが、彼は一切の感情を隠していた。
「―――それでは、それは御前と交わした約束と喰い違うのでは」
「アーク。俺は王位継承権は放棄しないとだけ約束したんだけだよ」
「もったいないことを」
アークは呆れたように首を振った。
「今の平和ボケしたこの国では、軍部の権力は日増しに弱くなっているというのに」
「構わない。俺は出世や名誉を望んでいるわけではないんだから」
「では何を望んでいる、と?」
アークはじっと見据えてくる。エルドは肩をすくめた。
自分は何が欲しいのだろう。
昔から望んだものは、全てあっという間に手に入った。
でも、本当に心の底から何かを望んだことはあったのだろうか。
「ただ望みさえすれば、権力の杖は簡単にあなたの手の中だ」
刺々しい口調にもかかわらず、アークは相変わらず、穏やかな表情のままだった。
「それを手に入れたいとは思わないのですか?」
エルドは苦笑した。
アークの尋ね方はひどく形式的で、その台詞を言うように指示した祖父の顔が透けて見えてくる。
「だって俺には、最初からその杖を授かる資格はないんだ」
エルドはアークの脇を通り抜け、隣の部屋の扉を開けた。
「祖父さんに伝えてくれ。俺は、王太子になるつもりはない、と」
敷居を跨ぐとき、次兄の顔が浮かんだ。彼は自分の決心を聞いたら何と言うだろう。
「―――伝えておきましょう」
背後から、アークの低い声がした。
「それでも、あの方を止めることはできませんよ」
わかっているよ、とエルドは心の中で答え、扉を閉めた。
最愛の娘を亡くしたときから、もうずっと、イースキン=ラルフに残された野望は、唯一つなのだから。
それでも、エルドは祖父の操り人形でいる気はなかった。
- 115 :桃色の鞠(中編):2008/06/08(日) 00:49:14 ID:iD0k8yNZ
- セシリアは、小舟の端に寄りかかり、川の流れを眺めていた。
水面には、つまらなさそうな女の子の顔が映っては、すぐに歪んで消えていく。
遠くに見える陸地では、色とりどりの旗で飾られた屋台の数々で賑わい、
その隙間を人々の群れが舞うように行き交っている。
外側を虹色に輝く貝殻で飾られた舟は、マリアンヌ王女の自慢の種だった。
一度に乗れるのは、船頭を除いて、約五名で、
川遊びを楽しむためというよりは、話し合いに耽りたいときのために、度々利用されていた。
あるときは、気ままなお喋りの場に、またあるときは悩める者の告白と述懐の場になった。
いずれにしても、寡黙な船頭は何も聞こえない体を装い、ただ忠実に棹を漕ぐ。
そして、今回は、参謀会議の場となったのである。
「まあ、本当? マリアンヌ」
「ええ、ちゃんとエルドを誘ったわ。必ず来るように」
マリアンヌは、紫色のクッションが置かれたいつもの特等席に座り、ご満悦だった。
そして、その隣では、コートニーが熱っぽく対応する。
その席は、本来だったらセシリアの定位置だった。
しかし、セシリアは向かい側で、そんな二人の様子を芝居の観客席にいるように、ただ傍観していた。
「さあ、これでお膳立てはそろったわね」
マリアンヌは得意満面で、手元の招待状を開いてみせる。
明日の晩、急遽開催が決まった夜会。
しかし、元々華やかなことを好む第四王女が企画しただけに、不審に思う者は誰もいなかった。
「夜会が始まってしばらくしたら、エルドにあなたを紹介するわ」
「ああ、ありがとう。マリアンヌ」
コートニーは両手を前で組み、マリアンヌを拝まんばかりだ。
「あなたがいなかったら、ただエルド様の面影を思い返すことしかできなかったわ」
「別にいいのよ」
感謝されることはマリアンヌの最大の養分だ。
こんなこと何でもないのよ、と彼女は胸を張り、それから少し顔を曇らした。
「でも、いくらあなたが可愛い人でも、あいつを籠絡させることは難しいかもしれないわ。
知り合いに探らせたのだけど、やっぱり堅物というか偏屈というか、全く女性慣れしていないのだから」
それにちょっと嫌な噂も聞いてしまったし、とマリアンヌは言葉を濁した。
「まあ、そうなの」
そう反応する声は、半分残念そうで、半分嬉しそうだった。
「わかるわ。エルド様はどこか禁欲的な雰囲気があるんですもの」
うっとりするコートニーを眺めながら、やはり彼女の趣味はどこかおかしいわ、とセシリアは実感した。
- 116 :桃色の鞠(中編):2008/06/08(日) 00:54:54 ID:iD0k8yNZ
- マリアンヌは更に言葉を継いだ。
「これがもう少し先の話だったら、もっと綿密に計画を立てられたのだけどね。
でも、夜会は明日に迫っているのだから強硬手段に出るしかないわ」
「どうするの?」
張り詰めた表情でコートニーが尋ねると、マリアンヌは生き生きと説明を始めた。
「エルドを思いっきり酔わせてしまいましょう。
薄暗い照明。語りかけるような音楽。柔らかい長椅子。美味しいチーズ。そして、とびきり強いお酒」
「まあ、それではエルド様はうたた寝してしまうのでは?」
「そうよ。眠らせてしまうの。そして目覚めたときは――」
「目覚めたときは―――」
コートニーが復唱する。
「一糸まとわぬ姿で、あなた同じ寝台の上にいるのよ」
その途端に、二人の王女は興奮して、船頭が振り返るほどの歓声を上げた。
「でも、それって、何も起きてないということじゃないの?」
一人だけ、展開についていけないセシリアは、 とうとう二人の会話に口を挟んだ。
「そう。何も起きてないのよ」
そこが重要だと言いたげに、マリアンヌは強調する。
「でも、前後不覚になるほど酔ってしまえば、エルドは自分の素行に自信が持てっこないわ。
考えただけで、爽快じゃなくって?」
セシリアは条件反射で頷いたが、楽しいことのようには思えなかった。
明日の晩、エルドとコートニーに同じ寝台で眠りにつくのか、とぼんやり考える。
「うまくいくのかしら」
コートニーは頼りなげにぽつりと言った。
彼女のうなじにかかったおくれ毛は風に揺れ、細い肩はかすかに震えた。
まるで計算されたような仕草だった。
その瞬間、セシリアの身体の中を、暗い気持ちがさっと駆け巡った。
結局、彼女は、「大丈夫、うまくいくわよ」と言ってもらいたいだけなのだ。
昨日、相談を持ちかけたときから、コートニーは 自分の無力さを主張することで、
実に見事に、マリアンヌの自尊心をくすぐり、彼女を操っている。
いいや、それはただの焼餅だ、と必死で自分に言い聞かせる。
現実と夢の区別がついてない少女を操っているのは、マリアンヌの方かもしれないのに。
割り切れない感情を捨て去るために、
セシリアはにこりと笑って、二人が喜ぶような言葉を紡いだ。
「大丈夫。マリアンヌがいるんだから、うまくいくに決まっているわ」
「その通りよ」
マリアンヌが自信たっぷりに目配せし、コートニーは嬉しそうに頷く。
八年前に、コートニーと友達になっていたら、こんな気持ちを抱かなかったかもしれない、とふと思った。
どうして、あの夏、フォレストに行けなかったのだろう?
湖でボートに乗りたかった。森へピクニックに行きたかった。
マリアンヌとコートニーと、たくさん笑って、たくさん遊びたかった。
それなのに、今、彼女たちは、美しい川の流れなんて目もくれずに、くだらない話に夢中で、
セシリアは、ただ醜いとしか形容できない気持ちを抱えながらも、楽しそうな振りをしているのだ。
手を伸ばせば届く距離にいるのに、向かい側の二人は限りなく遠かった。
続く
- 117 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:55:38 ID:iD0k8yNZ
- 以上です。ありがとうございました。
後編も必ず投下するので、気長に待っていてください。
- 118 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:57:57 ID:y3kyl3FD
- GJ!
毎日覗いてた甲斐があった
- 119 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:58:38 ID:y3kyl3FD
- すまんsageるの忘れてた…orz
- 120 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:04:39 ID:uKESNnz6
- >>117
お疲れ様ー。相変わらずセシリアいいですね、世間知らずのお嬢の割に、なんか妙に
強いところがあったりして。
ああしかし、良い作品ほど世に出るまで時間がかかるのが辛いところですな。
後編のみならず、シリーズの完結までずっと待ってるので、頑張って書いてください。
- 121 :おたずね致します:2008/06/08(日) 01:20:26 ID:X0/MG/Ee
- まったりしているところ申し訳ありませんが、住人の皆様にお伺いします。
>気位の高い姫への強姦・陵辱SS、囚われの姫への調教SS
>他スレで放逐されがちな属性も受け入れヨロ。
とあるので、こちらに投稿してみようかと考えているのですが、
過去ログをざっと拝見したところ、ほのぼの路線が歓迎される主流のように思われてきました。
拙作のあらすじ:
ある国は征服地の王族の女を陵辱することで、戦の神に感謝する慣わしがある。
ひとりの姫が自国の民の命と引き換えに、その身を敵国に捧げる。
三人の王子たち(プラス一人)の寝所に順番に召し出される姫。
※異常な性癖をもった王子もおり、残酷な方法で姫を責め苛む。
・肉体的苦痛を伴うSM的場面あり、というかこればっかり
・異物(生き物含める)挿入、緊縛、アナル責めあり
・輪姦あり
・出血あり ※「血が出た」くらいの記述で
こんなのは駄目でしょうか?
あ、もちろんお姫様がヒロインで、エロです。
拷問こそありませんが、蝋燭責めはあります。
スカトロこそありませんが、SM描写になじみのない方は気分が悪くなるかもしれません。
三角木馬こそ出番はありませんが、性器に対して似たようなことはあります。
シリアス鬼畜エロの定番要素をだいたいそろえた感じです。
あと投稿が許される場合なのですが、
・上記のような理由により、最初は小出しにして、再度お伺いを立ててみたほうがいいですか?
・原稿はほぼ出来ていて、20回分になりそうです。
半分に分けて第一部第二部として投稿したほうがご迷惑にならないでしょうか?
・現在連載中の方がいらっしゃったら、割り込みは失礼になると思うのですが、
投稿はもっとずっと後の方がいいでしょうか?
長々とすみません。
あらゆる意味で大人の方、澁澤龍彦などに親しんできた方に読んでいただきたいなと
思っているのですが、こちらが適切なスレかどうか自信がありません。
ご指導よろしくお願いいたします。
- 122 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:32:54 ID:teBBhgUg
- テンプレにあるんだから、問題ないでしょ
気遣いも過ぎると、誘い受けと取られることもあるから、やめたほうが良い
- 123 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:59:12 ID:xtxVRDG4
- トリップ付けて投下前に1レス使って注意書き、で問題無いかと。
- 124 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:13:52 ID:5xYsD40H
- まとめサイトに拷問っぽいものもあるからいいんじゃないかな?
注意書きはしたほうがいいかもだけど
- 125 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:14:53 ID:AZvhcb+u
- >>117
エルドとセシリアのずれてる対話が相変わらず楽しいですね。
二人はそろそろお互いへの独占欲を持ち始めるのだろうか……気になる。
セシリア的には複雑かもしれませんが、
マリアンヌとコートニーの密談?もいかにも乙女って感じで可愛いです。
- 126 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 08:32:06 ID:xk8WYIEh
- >>121
今となっては関係ない(かもしれない)が
姫スレは元々SM板の出自だ。
- 127 :名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 04:01:26 ID:7cBSbM4K
- >117
GJ!
読めてうれしいような
読み終わって寂しいような
続き楽しみに待ってます。
- 128 :名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:01:26 ID:1Ci8m5iz
- GJです!!
短編もだけど特に長く連載してくれる作者さんには本当に感謝してる。
お金貰ってるわけでもないのに住人にこんな素晴らしい話を提供してくれて
長く続けるのって相当大変だろうなと思う
心から感謝してます
続編も待ってます
- 129 :名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:28:00 ID:hKJyExHA
- >>128
全面的に同意
職人さんたちは作品を書くのも投下するのも自由だからね
いつも感謝しながら読ませてもらってる
- 130 :名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 03:01:30 ID:p7BAxMf3
- >>121
くくくっ、久しぶりに鬼畜が来るか・・・
- 131 :名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 05:07:32 ID:nD0hGppj
- 倉庫みるとその昔はSM系もふつーにあったからアリだとは思う。
個人的には、お姫さまであることと肉体的苦痛を伴うSMのどちらが
その話の中で重要か、がポイントだな。
シスタースレも見てて思うんだけど、高貴あるいは聖なる立場の人を
貶める系は肉体的より精神的な苛め度が強い方が萌える
要するに具体的になにやったこうやった、ってより心理描写が重要。
あくまで個人的な捉え方だけど。
- 132 :名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:30:35 ID:WPT3r5El
- なら、別に書かなくて良いよ。>あくまで個人的な捉え方
要は、ダーク系でも問題ないってこと
投稿前に長文で尋ねるより、まずは投下してみるといいんじゃないかな
本当に何かズレてるような場合は、ふさわしいスレに誘導もしてもらえるだろうし
- 133 :名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:52:47 ID:O3dKqpfS
- >>130
ある意味>>98も鬼畜作だろw
たぶんこのスレで一番人が死んでるSSだぞw
- 134 :名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:53:48 ID:O3dKqpfS
- ああいかん>>86だった>>98めんご☆
- 135 :名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 14:58:44 ID:9VXOSz+X
- ひゃぁ がまんできねぇ
- 136 :名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 18:18:24 ID:bL8k8CSQ
- 鬼畜陵辱は大好きだよ
- 137 :名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 05:43:04 ID:+02/+zkK
- 愛のある鬼畜は好きです
- 138 :名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 06:50:50 ID:mDampFW7
- 愛がなくてもいいよ
- 139 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:02:28 ID:W50kiFP5
- でも愛があった方がいいよ
- 140 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 06:03:41 ID:iMdn9Jtj
- むしろ鬼畜は愛がない方がいいよ
- 141 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:05:50 ID:4GcBRtvY
- どちらでもいいです
つか、書く人の好きにさせてあげればいい
- 142 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:32:47 ID:f8jNCz6j
- フリーダムン!
- 143 :名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:25:46 ID:UpuUSwar
- 職人さんが来るまで雑談でも。
『姫と盗賊』のコリーヌ(見た目の派手さに欠けるが相当な美人)が
実在したらこんな感じかな、とこの絵を見て感じた。
なんていうか、地味な装いと、清楚で知的で上品な雰囲気がコリーヌ風。
ttp://ameblo.jp/public/image/displayimage.do?imagePath=/user_images/15/48/10013069739.jpg
- 144 :名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:24:11 ID:WclGSGu6
- 鬼畜になってたつもりがいつのまにか相手に惚れまくっててでも認めたくない→もっといぢめる
→でも本当は好きだから悩む、みたいなのプリーズ
- 145 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 02:23:54 ID:bm3lB3df
- どっかの傭兵隊長を思い出したわw
あれ、最初はもろ暴力的で痛そうだったな。最後はハッピーエンドでよかったけど。
肉体的な力じゃどうしても男と女では大きな違いがあって、それがお姫様ならば
なおさらなんで、女が男に振るう暴力と男が女に振るう暴力はちょっと違うんだよね。
まあなんだ、投下する前に属性を並べておいてくれれば、苦手なものはスルーするから
それさえ書いてくれれば。
- 146 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 04:12:52 ID:AwAftIsx
- >>144
偽善だな
- 147 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:05:28 ID:7Q1oreN2
- だが、それが良い。
- 148 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:34:55 ID:YHR2pbLk
- 徹底的な鬼畜でも良いよ
- 149 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 03:00:38 ID:BSNQ9EMt
- >>144な展開も徹底的な鬼畜もどっちも好き
- 150 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 17:34:17 ID:Pbj//kOX
- これがいい、あれがいいと、無意識に書き手を誘導する流れになると、廃れるからな
スレ違いでなければ、来るものは拒まないね
- 151 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:14:29 ID:t7H5hxMe
- >>121マダー
- 152 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 08:24:42 ID:PHMD9VK5
- 意見を求めておきながら、それっきりなところを見ると
>>121は、もうこのスレを見ていない気がするな・・・
- 153 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:46:06 ID:lvdeDkdk
- 121南無
- 154 :121:2008/06/26(木) 00:37:18 ID:qADBuGnN
- 121です
いっぱいレスをありがとうございました…!
完成したものを投下しようと思いましたが
過去ログを参照に他の皆さんの作品と比べると、あまりにも一回分が長く
思い切って専用のサイトを作ることにしました
こちらのスレの諸事情がよく分っておらず、ご迷惑をおかけしました
ご親切にありがとうございました
- 155 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 00:44:41 ID:lChLx2z1
- 生きておられたか・・・
サイトが出来たら、報告よろ
- 156 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:16:13 ID:kTVTdzfz
- >>154
サイト完成報告、首を長くして待ってます
時間が経ってて書き込みし辛かっただろうに、ありがとう
- 157 :121:2008/06/26(木) 23:46:34 ID:wint74rS
- 何とか出来ました。こちらになります。
ttp://spicaplus.web.fc2.com/
澁澤龍彦系なんて大口叩いた自分が痛かったのですが、落とし前はつけます…。
最初から最後までスレ違い野郎になってしまったことを深くお詫び申し上げます。
鬼畜OKの方の存在に励まされました。ありがとうございました。
- 158 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 03:50:26 ID:1qb6qXva
- おめでと〜
明日ゆっくり拝読いたす!
- 159 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 15:20:33 ID:KcpShgQf
- 童話のお姫様のエロを書いたんだが、「姫」だからこっちに投下しようかと思ったんだけど
>>1見たら「逸話や童話世界でエロパロ 」ってスレが既にあるようで。
この場合、あっちに投下するべき?
- 160 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 15:36:57 ID:tp4yGKLt
- だな。
向こうに投下したら読みに行くよ。
- 161 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 18:47:48 ID:KcpShgQf
- >>160
レスありがとう。
ということであっちに投下してきました。
- 162 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:36:12 ID:dyHHEDtS
- あっちの投下した後見たけど、レスひどいな…。
続きあるのでしたら、こちらに投下していただけると助かります。
- 163 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:20:55 ID:d09q+ZZY
- セシリアたんの後編そろそろ・・・
- 164 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:00:32 ID:Ox1KFGED
- >>162
同意
面白かったからこっちに投下してくれると嬉しい>シンデレラの人
- 165 :枕辺戯語(前書き):2008/06/30(月) 00:35:00 ID:1ml+H+km
- 他の作者様方のリクエスト直後に投下することになってしまい申し訳ありません。
マリーとオーギュストシリーズを書いている者です。
本編を書いている合間に小ネタ(やや長いですが)ができあがったので保守がわりに投下します。
王太子夫妻が和解して間もない新婚時代の話です。
エレノールの逆襲ではないのですがそれっぽい話で、アイディアを下さった方、どうもありがとうございました。
だいぶ前ですが、末弟夫妻やトマなどほかの人物のリクエストを下さった方々、すみません。
本当にありがとうございました。とてもうれしかったです。
できるだけ早く彼らを登場させたいと思います。
(末弟夫妻に関しては健全話(?)が多くなりそうなので今後の登場はHP主体になるかもしれません)
- 166 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:39:26 ID:1ml+H+km
- 「そなたに贈るものがある」
唐突に告げられて、エレノールは喜ぶというよりも不思議そうに大きな漆黒の瞳でアランを見返した。
長椅子にふたり寄り添いながら歓談を交わしているうちに夜はだいぶ更けていたが、
夫婦の寝室には大きな燭台がいくつも据えられているので
互いの姿や表情をたしかめるのに不自由はない。
すぐそこにある夫の端然とした面持ちはとくに冗談を言っているわけではなさそうだった。
「まあ、なんでしょう。
何かのお祝いの日でもありませんのに」
彼らは婚礼からようやく半年を数えたばかりで、初めての記念日を迎えるにはまだ間があり、
まして今日はエレノール自身の誕生日でも彼女の洗礼名の由来である聖女の日でもない。
だがいぶかしげな妻の表情を尻目に、アランは寝台のそばの戸棚から正方形の箱を取り出してきた。
それはちょうど膝に乗るぐらいの大きさで、絹布張りの表面には色鮮やかな芥子の花の刺繍が施されており、
見るからに上等で舶来品らしい仕立てだった。
器でさえこうなのだから、中身はどれほどのものかとエレノールもつい気を引かれずにはいられなかった。
「先日、東方貿易の相手国のひとつから交易品目の拡大を打診する文書が
あまたの珍貴な産品とともに宮中に送られてきた。
今年中には正式に使節を迎えて交渉を始めることになると思うが、
それはそなたにも話したな」
「ええ、陛下からご下賜いただいた品々のすばらしかったこと。
織物も陶磁器も紙細工も、あれほど繊細で丈夫なものはこちらではなかなか入手できませんものね。
でもそれでしたら、あなたはすでにわたくしにお贈りくださったではありませんか。
蔓文様が施された羊毛織りの絨毯も、稀に見るほど大粒の真珠を連ねた首飾りも、
侍女たちの間で評判になっておりますわ」
「まだ見せていないものがあったのだ。仕立て上がってからそなたに贈ろうと思っていた」
「まあ」
思わず声が高くなりかけ、エレノールは慌てて口元を押さえた。
それでも頬がほんのりと染まるのは隠しようがない。
(もう十八で人妻だというのに、童女のようにはしゃいだりしては見苦しいわ)
そうは思いつつも、
このいつも無関心そうな顔をしている夫が自分のために密かに装束を仕立ててくれたという事実がやはりうれしい。
それも世に名高い東方産の織物なのだ。
柔らかい光沢を放つ絹織物で、人間業とは思えぬようなこまやかな刺繍が施されているのだろう。
虚栄心の虜になってはいけない、罪深いことだわ、と自分を諌めつつも、
年若い王太子妃の心はすでに、それを纏って宮中に出でたときに捧げられる賞賛の辞を思い描こうとしていた。
- 167 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:43:05 ID:1ml+H+km
- 「これだ」
淡々とした声で突然現物を提示されて、エレノールはアランの手元を見やった。
そしてそのまま視線を固まらせる。
「―――これ、でございますか」
「そうだ。美しいだろう」
「ええ、美しいことは美しいですけれど、でもあの、これは……
こ、これでは、人前に出られませんわ」
「むろんだ。寝室で着るためのものなのだからな」
「し、寝室といっても、あなたや侍女たちの前でさえ着られのうございます」
「俺に遠慮することはない。今からでも着替えてくれ」
「できません!」
真っ赤になって拒絶すると、エレノールは顔を伏せたまま脇を向いた。
アランが箱から取り出した織物はたしかに、少し見て手触りをたしかめただけで、
卓絶した職工が最高級の素材を用いて完成させたものであろうと察せられたが、
しかし仮にも王女である自分がこんなものを身につけられるはずがない。
それは紗織りの軽やかなローブで、工芸品にも喩えうるほどの薄さはまさに透けるようだった。
いや実際、肌まで透けて見えるのに間違いなかった。
なにしろアランが彼女に向かってそれを掲げてみせたとき、彼の輪郭さえ布越しに見ることができたのだ。
こんな代物をいったい何のためにまとわなければならないのか。
「なぜそう拒むのだ。そなたのために寸法をはかって仕立てさせたというのに」
「恩着せがましくおっしゃらないでください。
あなたこそなぜこんなものをわたくしに着せたがるのです。
こ、これではまるで、いかがわしい生業の婦人のようではありませんか」
「いや、あちらでは後宮の貴婦人たちもまとっているというぞ」
「嘘ばかり。一体何のためにです。
こんなに薄くては肌着の役目さえ果たしませんわ」
「いや大丈夫だ。役に立つ」
「どのようにです」
「つまりだな、聞くところでは、この薄さと触感が血行を促進して婦人の身体によい影響を及ぼし、
細かい医学的理論は省略するが、めぐりめぐって身ごもりやすい体質になるというのだ。
あちらの使者から直接奏上されたのだから間違いない。
国際的な善意を無にする気か」
「そんな、そんなことをおっしゃったって」
エレノールは少しとまどった。
善意うんぬんはともかく、身ごもりやすくなるといわれるとやはり無下に拒みきるのは気が引けた。
彼女とアランが結婚した最大の目的は、言うまでもなくこの国の未来を担う世継ぎをもうけることなのだ。
実際のところ、彼女の心身は妊娠の確実性を抜きにしても夫との同衾に歓びをおぼえるようになっていたが、
それをみとめれば姦淫を愉しんでいることになってしまい、
やはり努めて嗣子の問題を心にかけないわけにはいかなかった。
生来の信心深く貞潔な性格がまたそれに拍車をかける。
「それは、もちろん、世継ぎを授かるためにはあらゆる手を尽くさなくてはならないとは思いますけれど」
「そうだろうとも」
「で、でも、わたくし、侍医たちの協力も得て日ごろからそのための食事を心がけておりますし、
体調管理には気を遣っておりますし」
「それらも大切なことだが、万全を期すためには外部から条件を整えるのも必要だと思わんか」
「それは、そう、かもしれませんが……」
- 168 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:44:35 ID:1ml+H+km
- 妃の態度が軟化してきたことを察し、これならいつものように押し切れるだろうとアランはひとり見当をつける。
婚礼後半年にわたる断絶を経てようやく和解し、事実上の妻にしたばかりのこの娘は、
婚前に肌を許した恋人がいるとはいうもののまぎれもない処女で、
男女の具体的な営みに関してはほぼ全く無垢で無知な花嫁だった。
これが他の女なら、寝台の上でさえ貞淑を持そうとするその受動的な態度にアランは煩わしさをおぼえたかもしれないが、
この信心深く恥じらい深い王女に関しては、触れれば触れるほどに、
固い蕾をつけたばかりの薔薇をほころばせあでやかに花開かせていく喜びを深めていくばかりだった。
つまるところ、どれほどはしたない姿態を強いようと、
「子を授かりやすくするためだ」と耳元でささやけばこの生真面目な新妻は拒めないのだ。
義務感のために羞恥心をこらえると同時に快楽に溺れまいと悶える初々しい肉体を夜ごと責め抜くのは、
女遊びに慣れた王太子にとっても実にたまらないものがあった。
「そういうわけだ。とにかく着てみるといい。
肌にじかに着けなければ効果はないということだ」
いまだ困惑しているような納得できないような顔をしている妻の手の中に強引にローブを押し付けると、
アランはさっさと後ろをむいてしまった。
(このかたはもう、本当に)
エレノールは本気で憤慨したが、懐妊という大義をかざされた上でここまで押し切られたらもう拒みきることはできなかった。
衣擦れの音を立てるのさえ恥ずかしい思いで立ち上がると自分の腰帯をそっとほどき、
寝衣と肌着を足元に脱ぎ捨て、贈られた薄布を手早く羽織る。
だが手早く作業する必要などなかったのだ、と彼女はすぐに気がついた。
ローブは想像以上に薄い代物で、着けても着けなくても同じというか、
微妙な陰影でぼんやりと透けている分、全裸よりもむしろ卑猥さが増していた。
そしてその感想はアランにおいても同じようだった。
妻のほうを振り返った彼は、笑みこそ見せなかったものの一瞬感嘆にも似た表情を浮かべ、
それこそ視姦というべき執拗さで恥らう妻の姿を頭から爪先までじっくりと眺めた。
「胸や脚の付け根を隠さずともいいだろう。手をはずしてくれ」
「いやです」
「頼むから」
「いやです」
「なら仕方ない」
アランは立ち上がると、呆然としているエレノールを抱き上げて寝台まで運びさっさと押し倒した。
そして彼女が抵抗するのを押さえつつ自分も手早く寝衣を脱ぎ捨てる。
- 169 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:45:43 ID:1ml+H+km
- 「ひどいわ、お放しください!」
「そなたが強情だからだ」
口調こそはなんとか落ち着きを保っているが、荒い息も隆起した下腹部も、
彼の忍耐が早くも限界に近いということを歴然と示していた。
妻と同じ弱冠十八歳の身の上であれば、ある意味避けがたい反応だともいえる。
「しかし卑猥だな」
薄布の下に小ぶりな丘陵と桃色の乳首をうっすらと浮かび上がらせる妻の華奢な肢体を眺めながら、
アランはつくづく感心したように言った。
さらに少し目線を下げれば、可愛らしい臍のくぼみや黒々とした茂みの位置まで分かる。
「あなたのまなざしが卑猥なのです」
真っ赤な顔で言いながら、エレノールはなんとか胸だけでも覆い隠そうと腕をじたばたさせたが、
枕元に押さえつけた手首をアランが放してくれる見込みはなさそうだった。
「いい子でいるんだ。じっくり鑑賞させてくれ」
「いやったらいや!」
「そんなに身をよじって胸を揺すったら誘っているようにしか見えぬぞ、ほら」
そういうとアランは妻の乳房に顔を近づけ、その桃色の頂を布越しに優しく吸い上げた。
途端に抵抗する細腕の力が弱くなり、その敏感さに彼は思わず微笑を漏らす。
唇で挟んでやる前から乳首はすでにある程度こわばっていたが、
舌で円を描くように嬲っているうちに木の実のように硬くなり、
頭上からは妻の甘い吐息が漏れ聞こえてきた。
そして左右の乳房に同じ愛撫を施してから顔を上げると、濡れた布越しに屹立しながら透ける乳首は何にも増して卑猥に見え、
恥ずかしそうに顔を背ける妻の清楚な面立ちと見比べるとそれはいっそう強調された。
(恥毛もしっかり浮かび上がらせてやろう)
そう思いながら彼女のなだらかな下腹部に顔を近づけかけたが、ふと思いなおして止まった。
(ちょうどいい)
考えてみれば、これは実にいい機会だった。
「そんなに胸を見られるのがいやか」
「むろんです。わたくしを何だとお思いですの」
「俺の妻だ。だからそなたとの間に早く子をなしたい。
そこでだ」
彼がつと顔を近づけてきたのでエレノールはどきりとした。
夫の美貌自体にはすでに慣れてしまっていたが、
こんな風に思いがけなく接近されると胸が高鳴るという事実に、
このかたを本当に好きになってしまったのだ、と思う。
- 170 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:48:41 ID:1ml+H+km
- 「後ろから、試してみないか。
そなたにしてみれば胸も隠せるし、悪くないだろう。俺としては惜しいが」
甘やかな感情を途端に雲散霧消させられて、彼女はさらに愕然とする。
「う、後ろとはつまり、あなたの前で、両肘と両膝を寝台の上につけて、ということですか」
「そうだ。いわゆる四つ這いだ」
「いやです!そんな獣のようなことはできません」
「獣とはいうが、この体位は侍医たちも絶賛奨励している。
種子が子宮に流れ込みやすいのだそうだ。なんとなく分かるだろう」
「で、でも、わたくしが婚礼前に習った話では、子をもうけるのに肝要なのは営み方ではなく時期なのだと」
「こんなことをあえて言いたくはないが、
そなたの生国は医学の水準においてわが国にやや遅れをとっているのではないか。
五年前に編纂されたガルィアの医学叢書を翻訳する事業がつい先年始められたばかりだと聞いたが」
「それは本当のことですけれど、でも、臨床に関しては彼我にそれほど差はないと存じますし、
それに、その、……そんな格好をしたなんてもし誰かに知られたら!」
「嫁に行けないか?もう俺の妻ではないか」
「ふ、父母に顔向けできません」
「そなたの父上母上は魔術師か?かの国の宮廷から透視でもできるというのか。
ここには俺しかいない。安心して恥ずかしい姿勢をとるんだ」
「で、でも、わたくし、そんな」
「分かるだろう、子を授かるためだ」
夫の顔と声がいつのまにか厳粛になってきたので、エレノールもつい抗弁をやめた。
「俺とて妻に恥ずかしい営みを強いるのは心苦しいんだ。
できれば常に正常な作法でそなたを正妃らしく遇したいと思っている。
何より、そなたを抱くときはちゃんと顔を合わせて恥じらう様子を確かめ―――というか、
見つめあって気持ちを通じさせたい。
それができないのは残念だが、しかし身ごもる可能性を高めるためなら何でも試すべきではないか。
それは王族たるわれわれの務めでもあるのだから」
「そう……かもしれませんわね……で、でも、あの……」
「決まりだな」
そう言うとアランは押さえつけていたエレノールの両手首を離し、
代わりに彼女の身体をうつぶせにさせてから自分は膝立ちになり、しなやかな腰の両脇をつかんだ。
「きゃっ」
思いがけないほど腰を高く引き上げられて、エレノールは思わず驚きの声を上げた。
そして瞬時に羞恥心と紅潮が全身をかけめぐる。
「お、お放しください」
「後ろからするのに同意しただろう」
「ですけれど、このような姿勢とはうかがっておりません。
こ、これではまるで」
「欲しがっている牝犬のよう、か?」
そんな問いに答えることさえ恥ずかしく、エレノールは首だけでうなずいた。
顔こそ見えないが、その真っ赤になった耳たぶだけでアランの欲情をかきたてるには十分だった。
- 171 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:49:27 ID:1ml+H+km
- 「腰を高く持ち上げたほうが種子が奥まで流れ込みやすいんだ。
位置的に理にかなっているだろう」
言いながら、彼は両手で薄布越しに形の良い臀部をまさぐりはじめる。
柔らかい尻肉の感触を楽しみながら、
すらりと伸びた太腿の付け根をそれとなく指で探ろうとすると慌てて両脚が閉じられそうになった。
仕方がないので悪いとは思いつつも無理やり開かせ、薄紅色の溝を眼前にたしかめることに成功する。
ヴェールをかけられたようなぼんやりとした色合いと形状は、
その曖昧さゆえにいっそう淫靡さを際立たせられているかのようであった。
「なんだ、もうずいぶん濡れているな」
最初のひと触れで湿り気を感じとると、アランは可笑しそうに妻に声をかけた。
むろん彼女は顔をシーツに押し付けんばかりに恥じ入っており、答えが返ってくるはずもない。
「ああ、もうこんなにはっきりと浮かび上がってきた。濡れ方が激しいからだな」
布越しにくちゅくちゅと音をたてながら、指を花びらの間に、そして花芯のなかへと行きつ戻りつさせ、
詰るような面白がるような声でアランはつぶやいた。
「い、や……あっ……」
「それにしても卑猥な眺めだ。布越しだというのに、花びらのかたちが隅々まではっきり分かるぞ。
つぼみに至ってはもう剥かれているかのようだ。指で探られるだけでこんなに大きくなったのか。
それともこれからされることを想像して欲情しているのか?
このあいだ処女を失くしたばかりだというのに、本当に感じやすい身体だな」
「いや、いやっ」
「そうだな、指だけでは満足できまい。
欲しがっているものをくれてやる。
こんな、牝犬同然に腰を高く突き出して待ち受けているのだからな」
「だ、だってそれは、あなたが無理やり……あっ、あぁっ!!」
下半身を覆うローブがたくし上げられたかと思うと、猶予なく熱い先端が花園の入り口に押し付けられるのを感じ、
エレノールはもはや声を噛み殺してはいられなくなった。
「いや……あぁっ……だ、だめ……っ」
「だめなはずがあるか、こんなにすんなりと咥えこんでいるくせに」
「う、嘘……すんなり、なんて……」
「これだけ濡れていれば無理もない。俺が進むたびに音が立っているのが聞こえるだろう。
ほら、奥まで届いているのが分かるか」
「そ、そんなの、分から……あぁっあっ」
小刻みに突き上げられ始めると、エレノールはまたも大きく背を反り返らせ、
無力で切なげな甘い声を上げるようになった。
そしてやがて両腕の力さえ抜けきったかのように上半身をシーツの上にぺたりと着け、
アランの力だけで下半身を高く支えられている格好に陥ってしまう。
本人に自覚はないのだろうが、これこそまさに彼女がどうしても拒もうとした「欲しがる牝犬」の姿だった。
「エレノール、なんと浅ましい姿だ」
「ゆ、許して……だって、あなたが……あぁっ!そこは、だめっ……」
「ここがいいんだな?
奥まで突かれるとそんなに感じるのか。
いやというまで責めてやろう」
ことばどおりに執拗な嬲りをつづけつつも、アラン自身かつてない興奮に高まっていく自分を抑えるすべはなかった。
きつく締まった肉襞を奥の奥までかきわけてゆく歓び、
濡れそぼった可憐な花びらのなかを自らの雄が出入りするさまを見下ろす快感、
そして日ごろ気品と淑美とを空気のように自然にまとっている新妻を今だけは牝犬同然に押さえつけ、
荒々しい暴漢のように後ろから「犯し」ぬいているという実感が彼の理性を剥ぎ取り、
自制心を徐々に崩壊させ、ついには極力射精を遅らせようとしていた楔を抜き取った。
出すぞ、と荒い息とともに彼が低くつぶやいたのは、達したのとほぼ同時だったかもしれない。
エレノールはむろん返事もなく、
ただただすすり泣くような喘ぎで夫の宣告と熱い白濁液とを従順に
―――それこそ姿態そのままの従順さで受け止めるばかりだった。
- 172 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:50:37 ID:1ml+H+km
- ようやく振動が収まると、アランは自らのものを温かい花芯から抜き出そうとゆっくり動き始めた。
それがいまだ力を保っていることは見ないでも分かっていたが、
少し引き出すたびに充血した花弁が物欲しそうにくちゅりと音を立てるのを聞くと、
彼の意思とは関係なくそれはますます硬直せざるを得ず、
まして花弁と抜き出した亀頭との間に蜜と白濁液の混ざり合ったか細い糸が引かれているのを目にすると、
一晩中でもこの清楚な妻を犯しぬきたいという獣的な情欲に駆り立てられるのだった。
さらに彼の視線は少しだけ上のほうへさまよった。
そこには愛らしい皺の寄った菊門があり、さらなる快楽を予感してひくついているようにさえ見えた。
(―――ああ)
たまらない思いをなんとか抑えながら、アランはエレノールがうつ伏せになっている隣に横たわった。
一見ひどく力ないようすで、ひょっとしてそこまで疲労させてしまったのかと彼は心配になったが、
よく見ると妻はまだ歓喜の余韻から覚めずにいるのだった。
そっと頬に触れてみるとびくりと身体を震わせたが、じきに意識らしい意識を取り戻したようだった。
アランが肩を抱くと、ごく自然に甘えるように身を寄せてくる。
豊かな黒髪がすぐ鼻先で揺れ、かぐわしい香りを放つ。
「よかったか」
「………」
「よかったのだろう」
「……はい……」
この娘は先ほどまで娼婦もかくやと思われるほどの浅ましい姿態を見せつけていたというのに、
今はこうしてうつむきながら消え入るような声で答えている。
その生まれたての仔兎のような恥じらいが、彼には耐え難いほどいとおしかった。
さらなる愛し方責め方を試してみたいという気持ちが下腹部の隆起と同様ますます高まってゆく。
「もっとよくしてやろう」
「そんな、もっと、だなんて……」
「恥ずかしがることはない。
どこの夫婦もみんなしていることだ。いやみんなというか、多くというか、まあ少なくとも一部はだ。
それぐらい普遍性のある営みなんだ」
「どのように、営むのですか……?」
妻は依然恥じらいながらも少しだけ興味を持ってきたようだと察し、アランは秘蔵の甘い微笑と囁きを向けた。
ふだん笑顔を見せない彼だけに、独身時代、大抵の貴婦人や令嬢はこれで落ちたものである。
「後ろの門だ」
「後ろ……?先ほど、なされたばかりでは……」
「いや、つながりかたではなく、つながる部位のことだ」
「え……?」
「まあ、意外かもしれんが、そういう方法もあるのだ」
「……後ろの門とは、つまり……」
「最初は怖いかもしれんが、じきによくなる。慣れれば女のほうが快感が激しいというぞ。
大丈夫だ、時間をかけて優しくするから」
「……あの、それは子作りと何の関係が……」
「あ?ああ、つまりだな、ええとまあ、そちらのほうが開拓されると産道がほどよく圧迫されて子宮にもよい影響が」
- 173 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:54:58 ID:1ml+H+km
- ばふっという音とともに会話は中断された。
妻の渾身の力で振り下ろされた枕は枕といえどあまりに重く、
アランは顔の痺れから回復し唇を動かすのにしばらく間をおかなければならなかった。
「―――何をするんだ」
「この変態!虚言者!!」
「いや、聞いてくれ」
「聞く耳などありません!」
「なあ、エレ」
言いかけたとたん再び枕が振り下ろされ、彼は自分に発言権がないことを知った。
「信じ込んでいたわたくしが馬鹿でしたわ。
『子を授かりやすくするため』だとあなたがおっしゃるから
言われるままにあんな恥ずかしいことやこんな恥ずかしいことを受け入れてきたのに。
後ろの門だなんて、そんな道に外れた営みが神に祝福されるべき受胎と関係あるはずはありません!
仮にそれが夫婦愛の常道のひとつだというならこの国は天意によって即刻滅びます。ええまちがいなく滅びます。
あなたは大概ろくでもない放蕩を重ねてきたかただとは思っていたけれどそこまで堕落しているとは思いもよりませんでしたわまったく
男色者も同然ではありませんか一体何人の婦人とその罪を重ねたのですこの変質者大体よくも嘘つきのくせにひとの国の医療水準を馬鹿
にしてくれたわねああもうお父様はどうしてこんな傲慢な罪人のもとにわたくしを嫁がせたのですかお母様レオノールはもう帰りとう
ございます出戻りになってもお怒りにならないでくださいませわたくしその後はこのかたを呪いつつ修道院で清らかな半生を送りますから
ああもうアラン本当にあなたなんて死後は地獄に落ちたきり業火に苛まれつづければいいのです罪相応に苦しみぬきなさい絶対に神様に
嘆願なんかしてあげません!!」
最後のほうは彼女の母国語に切り替わっていたのでアランは必ずしもその意をすべて汲み取れたわけではなかったが、
とにかく破竹の勢いで罵倒されていることだけは分かった。
だが彼がぎょっとしたのはその呪詛の激しさに対してではなかった。
エレノールは途中からぽろぽろと泣き出していたのだ。
ふだんは滅多に自分から非をみとめない彼も、
この気位の高い妻が人前で涙を見せたという事実に胸を突かれないわけにはいかなかった。
枕殴打の最大半径に留意しつつ、彼女に近づいて静かに語りかけようと試みる。
「エレノール、俺が悪かった。もうあんなことは言い出さない。
懐妊と結びつけて何かと丸め込んだりもしない。
だからどうか泣かないでくれ。
そなたがそんな顔をしていると、俺は」
「―――もう遅うございますわ」
涙声で短くそう言うと、エレノールは元から着ていた寝衣を手早く羽織って寝室を出て行ってしまった。
止めようと思えば止めることもできたが、彼女はひとりになりたいにちがいないと察し、
アランはそのまま華奢な背中を見送ることしかできなかった。
- 174 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:54:57 ID:+qYKA58O
- リアルタイム遭遇ktkr支援
- 175 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:56:17 ID:1ml+H+km
- それぞれの夜が明けた。
その日エレノールは朝食の席に現れず、それはまあ仕方があるまいとアランは思ったが、
あろうことか昼餐にも晩餐にも欠席した。
政務の合間に侍従から聞いた話では、午後に予定されていた友人である貴婦人達との遠乗りもとりやめにしたらしい。
(大丈夫だろうか)
朝昼晩と妻のもとへ花籠を届けさせはしたが、
顔を合わせない時間が長引けば長引くほどにアランのなかでは不安が募ってゆく。
とうとう晩餐にほとんど口をつけないまま席を立つと、
彼はエレノールの居室へと早足で歩いていった。
「王太子殿下、いけません。お待ち下さい」
扉の前で彼を引き止めたのは妻が母国から連れてきた侍女のひとりイザベルだった。
もともと乳母姉でもあるということでエレノールから深い信頼を受けており、
控えめな中にもどこか芯の強さを感じさせる娘である。
「どうした。夫が夜に妻を訪うて何が悪い」
「姫様は、―――妃殿下はおひとりでいなければならないのです。それをお望みです」
「だがもう丸一日過ぎた。話をするぐらいはいいだろう。食事だって摂らせねばならん。通してくれ」
「お食事は摂っておられます」
「それならよいが、とにかく顔を見たい」
「精進食ですが」
「何だって?」
全く虚を突かれたという表情の王太子に、イザベルは不信と不満のまなざしを向ける。
「殿下におかれてはご承知おきのことだと存じておりましたが」
「いや全く知らん。どういうわけだ」
「妃殿下におかれては、今朝より祈祷のための斎戒月間に入っておいでです。ただひたすら殿下の御為に」
「俺のため?どういうことだ」
「何をおっしゃいます。まさかご存知ないだなんて。
―――知りたいのはわたくしでございます!」
主人を思う気持ちがたかぶるあまりか、イザベルはふだんの穏やかさに似ず突然声を荒げた。
相手が王太子だということさえ一瞬忘れてしまったのかもしれない。
- 176 :枕辺戯語:2008/06/30(月) 00:57:26 ID:1ml+H+km
- 「妃殿下は昨晩泣きながら突然わたくしの部屋にお寄りになったかと思うと、
わたくしに縋り付いていっそうさめざめと泣かれるではありませんか。
明け方近くになってようやく落ち着かれた頃にお話をうかがおうとすると、口を閉ざしてしまわれるのです。
それでもなんとか聞き出したところでは、こんなふうにおおせになりました。
『アランがね、とても罪深い行いを重ねてきたことを今夜知ってしまったの。
それでたったいま地獄に落ちよとばかりに力の限り罵倒してきたのだけれど、
考えれば考えるほど、あのかたはもう地獄行きが確定しているのではないかと思って、
それが悲しくてたまらないの。
あのかたの魂はもう絶対に救われないのだわ』
『―――今ひとつ事情が分かりませんが、殿下の救済のために今からでもご祈祷を捧げられましたら』
『イザベルもやっぱりそう思う?
実はさっき、あなたのために祈ってなんかあげないとアランに宣言してしまったのだけど、
やっぱり強情を張っている場合ではないわね。
あのかたは傲慢で尊大で淫蕩で顔と頭と生まれ以外いいところがぱっと思いつかないのだけれど、
でもお優しいところもあるし、神様が御慈悲を垂れようと思ってくださる余地はあるわよね。
そうだわ。明日からでも、いえもう今朝かしら、
とにかく精進潔斎に入って、連日連夜あのかたのためにお祈りを捧げましょう。
あの罪業の深さを考えたら一ヶ月は必要だわ。短すぎるくらいだけれど』
こういうわけでございます」
アランはぽかんとした面持ちで聞いていたが、突然我に返ったように妻の侍女に訊き返した。
「月間というのは、三十日だな」
「ええ」
「三十日というのは、約四週間だな」
「ええ」
「四週間というのは、一週間の四倍だな。そして一日の二十八倍」
「―――ええ」
何をおっしゃるのかこのかたは、という目でイザベルはアランを見返した。
だがそれにも気づかぬかのように彼は茫洋と宙を見ていた。
「斎戒というのはつまり、身を清く持すということだな」
「さようです。肉も卵も乳製品も控えておいでです」
「夜のほうは」
「修道院の規則に準じて、真夜中までご祈祷をあげられることになっております」
「そうではなく、―――俺は?」
「殿下もご自分の魂のためにお祈りになりたいのでしたら、どうぞご自室か聖堂で」
険しい声で言い放つと、イサベルは王太子の鼻先でさっと扉を閉めてしまった。
アランは黙って扉と相対していた。
あまりに長い静止のため、傍目には生ける彫像かと疑われるほどであった。
が、やがて足元から崩れ落ちるようにしてその場にへたりこんだ。
近くに立っていた衛兵たちが駆け寄り手を貸そうとしたにもかかわらず、彼はそれを制してしばらく床に座っていた。
そして背の高い扉を見上げた。
一ヶ月がかくも長いものだとは、かつて思いもよらぬことであった。
(終)
- 177 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:02:54 ID:+qYKA58O
- マリーとオーギュストの人キテタ―――!!!
相も変わらず長兄夫婦のエロかつ馬鹿っぷりに吹いたwww
サイトも見てるけどできるだけ早く他の兄弟も見たいなあと呟いてみる
しかしエレノールは本当にいい嫁だなあ
アランが溺れ放題なのも分かる
- 178 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 02:29:02 ID:SViErd3Z
- あなたが神か
超GJ
- 179 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:51:54 ID:PXXGmuUd
- >>165-176
投下きてた!
今日はかなり落ち込んだ一日だったので、最後の最後に新作読めて嬉しいよ
それも一番好きな長兄夫妻 ほんとにありがと〜〜〜
せっかく設定があるのだし、他のきょうだい(特に未だ出てこない妹姫達)
もこれからぜひ登場願いたい…と、ついでに私も呟いてみる
とにかく、GJでした
- 180 :名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:49:33 ID:7tskSu8u
- 王太子夫妻話キテタ━━(゚∀゚)━━!!!!!
そんな要求されたらいかにエレノールとて
引きこもってお祈り三昧したくもなるでしょう。
だけどアランは反省どころか
「そなたが俺の魂の救済の為に祈ってくれるから大丈夫だ」
とか言って罰当たり行為をし続けるんだろうな
- 181 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 09:28:45 ID:c3qy/20r
- はりきり過ぎた代償に、お預けを食らう王太子
いぢめ甲斐のあるエレノール、可愛いよエレノール
眼福でございました。
- 182 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 10:03:37 ID:cguhi2YH
- アランは周囲から理知的とか無機質とか言われるのに
エレノールが絡むとほんとにバカだよな。
でもそこがいい(笑)
- 183 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 20:33:48 ID:c5x3T9km
- この2人本当に大好きだー
いつもありがとうございます
おかげで明日も頑張ろうと思えましたw
- 184 :名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 10:11:10 ID:nc2m/ggh
- 新作来てたー
エレノール超・超GJ!!
意図せずにアランにとって最大のおしおきを与えちゃったのね。
へたりこんだアランを想像して激しくワロタよ。
リクエストしたものですが作者さんほんとにありがとう。
これからも愛あふれるこの長兄夫妻やマリー・オーギュスト、
他の弟妹たちのお話を待っています。
- 185 :名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 02:45:33 ID:6coB78sE
- 保守
- 186 :名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 10:18:08 ID:JavNrV3k
- >>176
さりげなく禁欲生活を2日分削っているアラン。
頭の良さを出しているが、せこい。
笑ってしまった。
- 187 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 03:15:00 ID:spqzCHfa
- すみません。
結構前ですが、イヴァンとナタリーの話を書いている方がいましたよね。
あのシリーズの最初の話?なのか、イヴァンとナタリーの馴れ初め話って
まだ読めますか?
シリーズの他の話は保管庫にあるようなんですが、タイトルもわかりません。
保管庫の男装少女スレなのかと思ったのですが、もう既出になっているようで…。
しばらくスレから離れていたんですが、
あの職人さんはまだ書いていらっしゃるのでしょうか。
- 188 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 04:16:27 ID:ofHpGr20
- >>187
既出の意味が分からないけど
馴れ初めの話は男装少女の保管庫にある「虜囚」だと思う
- 189 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 08:13:57 ID:OMEQ8iZE
- >>187
まだ書いてるかどうかは不明
少なくともここや関連スレではお見かけしない
一人残ってる妹姫の話を楽しみにしてるんだが…
まあ気長に待つさ
- 190 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 09:56:02 ID:XV8/3ce/
- 「図書館にて」→「虜囚」→「耽溺」→「媚薬」→「ナタリー頑張る」→「森の中」→「独占欲」
→「ス・ロゼ」→「初夜」→(「イヴァン辛抱する」「小夜鳴鳥」)→「晴天の日」
時系列的にはこんな感じかな?このシリーズ今でも時々読み返すぐらい好きなんだけど、
その度にどういう順番だったっけ?と思い出すところからスタートする
- 191 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 12:27:37 ID:hj8nFrNt
- >>190
「図書館にて」を読むにはどうしたらいいかってことでは?
オレも探したが見つからない
- 192 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 16:44:37 ID:vsHkm+xT
- Trickの二次で見かけたような
- 193 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 22:08:29 ID:a6jE5ymZ
- ここ?
ttp://www.usamimi.info/~dansou/
はずしてたらごめん。
自分もこのスレ保管庫のマチルド勉強編からこのシリーズを知って
今でも時々読み返しにいくんだ。とても大好きな作品だ。
アラン・エレノールは最初から婚約者で夫婦になったところから
スタートだったけど、この二人はイヴァンが口説いて口説いて
口説き落として結婚だったんだよね〜同じ王太子夫妻でも
王女のエレノールと捕虜だったナタリーでは言葉遣いや態度が違ってて
二つのシリーズ(の他にもいろいろな作品)を横断的に楽しんでるよ。
読み手としてすげー幸せに思う。
- 194 :名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 02:48:57 ID:QgUZHTB3
- マチルド可愛かったなあ
- 195 :名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 00:51:10 ID:X7qZyzvN
- このシリーズ大好きだ…
今でもちょくちょく読み返すよ
- 196 :名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 10:35:48 ID:y1VDDrZ8
- オナジク。
マチルドのその後とか、機会があれば見てみたいもんだが。
- 197 :名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 11:16:17 ID:G5ptHnli
- >>187です。
無事読めました!ありがとうございます。
マチルドとかの時にリアルタイムで多少読んでたんですが、
過去ログまで読む暇もなく、当時は作者さんがサイト持ってたようだから、
いずれ読もうと思いつつ数年たってしまいました。
あらためて読んでも素敵な作品で、今でも忘れてないファンも多いんですね。
萌え〜だけでなく、キャラも描写も素晴らしいし、上品なのにエロイ。
かなり作品意欲旺盛だったけれど、作者さんもういないんですね。
当時も文章能力の高さから本職の作家さんのお遊びでは?
なんて言われてたような気がします。
まだ未読の話があるので読んできます。
- 198 :名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 05:07:54 ID:9o9CgAEa
- >>197
作者さんのBLOG急にパスワードかかるようになったんだよなあ。
でそのまま行かなくなった、と。
- 199 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 21:41:17 ID:lGCDNH5G
- >>193
図書館にてはいぞこ・・・
- 200 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:27:28 ID:qQFC7kUg
- 「塔に柊」のジャックのキャラが好きだなあ・・・
言いたいことをずけずけ言うのに気が優しくて、主人思いで気配りがあって。
最後は泣ける。
- 201 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:29:02 ID:bGlE/4is
- >>199
なんのことだぁ?と思ったが、あれだ、タイトルが違うんだな。図書館じゃなくて、図書室なんだ
- 202 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 23:04:28 ID:lGCDNH5G
- >>201
感謝!
- 203 :名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 01:53:43 ID:gTeZZXRK
- 【領土問題】竹島への投票をお願いします。
竹島に関する英語のブログです。
http://dokdo-or-takeshima.blogspot.com/2007/10/inspectors-map-of-ulleungdo-shows.html
- 204 :名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 08:33:28 ID:9w5DtTKE
- >>200
あの話は女の子の境遇を思うと涙せずにはいられん
最終的に幸せになったと思うとまた涙が…
- 205 :名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:14:00 ID:P2Unro7D
- 比較的、悪人率が高くない作品群のなかで、意欲作というか異色作だった気がする。>柊
(シリーズのレギュラーで一番悪どいのは、実はイヴァンという気が・・・)
どう描いたものでも、読後感が素晴らしくてため息。
- 206 :名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:31:48 ID:NbsRW0Bk
- 常に涙目でおろおろうるうるしてる8歳ぐらいの美幼女姫様希望
何千年経っても歳とらないで性格そのままで
- 207 :名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 23:44:53 ID:OIREQHSV
- >>200>>205
柊は男装スレでは最後に書かれた作品だったよね
リアルタイムで読めた幸せ者だがじんわり泣けた思い出がある。
そして何となく『これで終わるんだな』と思った記憶も・・
物語としては一番好きかも
- 208 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:47:32 ID:B9jEGCNL
- >>206
どこにエロを持ってくるんだ、どこにw
- 209 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:40:44 ID:PLoaOJPr
- えーと、ここかな?
>何千年経っても歳とらないで
伝奇浪漫になりそうだがw
- 210 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 05:41:26 ID:oKn7FEqt
- 「8歳の永遠に年を取らない美少女が主人公でエロシーンもある作品」は存在する。
山岸凉子「時じくの香の木の実」。ただ、性格はかなりキツイ少女だけど。
- 211 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 13:33:52 ID:/TO00X8k
- >>198
そのブログ、まだあるのかな?
あるのだとしたら、覗いてみたい・・・。
ヒントだけでも教えていただけると嬉しいのですが。
- 212 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 15:01:15 ID:2W7p/T0d
- >>211
50あたりからの流れを読み返してみたら?
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