もう20時か、
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ラスト・フレンズで百合SS

714 :名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 05:42:01 ID:qQ+mQLT4
なんかこのままだと二人とも報われない結末にorz
どうにかしてハッピーエンドにもっていきたいけど
ルカがミチルを好きなままだとどうしようもないしな…

715 :名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 19:02:28 ID:5z0yuTw3
ドラマのストーリー関係なくキャラが保てるのであれば自由に描いてみてほしい

716 :名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 02:15:40 ID:+zAfeXTK
途中にハッピーな部分があればハッピーエンドじゃなくても全然おkなわけだが

717 :名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 22:04:03 ID:n5qyVdd6
>>714んー難しいですよね。
好きなように書いてみて。
エリルカは自分も好きだな。

718 :名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 07:57:34 ID:Q7gYMzvk
誰か書いてー

719 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 06:34:15 ID:iNl6mnsz

完成してから投下する派なんだが、あまりの過疎っぷりにフライング。
視点が変わるから読みにくいとおも。ごめん。


720 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 06:36:15 ID:iNl6mnsz
>>683続き


どくん、と大きく心臓が鳴った。


「人間関係なんてさ、先はどうなるか分かんないよ。誰にも。
だけどさ、少なくとも今のあたしは、ルカが何したって嫌いにならない。
一人にしないよ?いなくなったり、しないから。」


ずっとずっと、欲しかった言葉。求めてた言葉。


柔らかな瞳で見つめられて、何も考えられずに頷いた。

けど、重なった唇からの酒の匂いに、またどうしようもなく不安になって。
なんでこんなに弱いんだろう、優勝したって全然弱いままだ。
泣きそうな自分に、泣きそうになった。

必死に涙を堪えていたら、エリーは
「弱くても、いいから。そのままで、いいから。」と言った。

そのまままたキスされて、今なら涙も見られないだろうと思い、ちょっとだけ泣いた。
エリーは気付いたのだろうか、きっと気付いたんだろう。だけどそんな素振りは全く見せなかった。


歯列をなぞられて、舌を甘く噛まれて、音を立てて唾液を吸われていく。
エリーの喉からごくり、と音がして、急に顔が熱くなった。

まだ唇は離さないままで、突然服を捲り上げられる。
抵抗する間もなく、ブラまで外されてしまった。
反論したって、ますます舌が絡み合うだけだった。

撫でるように優しく、エリーの手が胸を愛撫する。
「・・んっ、ん」
「かわいい」
「うっせ!・・ぇ・・ぁ」
エリーが小ぶりなそれを見てニヤけるものだから、
極力声を出さないように、全神経を集中させる。

「誰も居ないんだからさ、声。いいじゃん」
「・・・や、だ。」
「強がり。」

エリーは、段々と胸を刺激する力を強くしていく。
そして、たちあがっているそれを舌で弾き、吸う。
「あっ!・・・ふ、あぁ」
「へー、ルカって意外と敏感なんだ?」
「・・・んっ、やぁ、ぅ」



721 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 06:38:12 ID:iNl6mnsz

酔いなんて、ルカにキスしたその瞬間から、とっくに醒めていた。
なのに酔ったフリを続けるあたしは、案外ルカより弱いのかも知れない。


今までのルカは、いつもビシッとしているイメージばかりだったから、
こうやって、普段より高めのトーンで喘ぐ声も、真っ赤にした顔も、
可愛くてしょうがない。

もっともっと知らないルカを知りたくて、つい意地悪してしまう。

胸を手と舌で揉んだり舐めたりしていると、ルカが無意識にあたしの肩に爪をたてた。
短い爪だけど、痛いことは痛い。その痛みさえ甘く感じる本心とは裏腹に、
「肩、痛いんだけど。」と文句を言ってみる。
「え?あ、・・・だって。」
「じゃあ、仕返しってことで。」

そう言って、細くて白い首を噛んだ。そのまま強く吸う。
「痛っ、ちょっと、やだ・・・エリー、いた・・い・・」
ようやく唇を離すと、白に映える赤に、くっきり残った歯型。

「うわ、ごめんちょっとやりすぎた?」
そういって後からペロペロと舐めると、
「あ・・・も、ばか・・・」と声がして、
「あれ?ひょっとして気持ちよかった?」なんて聞いてみる。

「そんなわけっ・・・ない、だろ・・。」
「ふーん」
また首筋を噛んで、舐めてを繰り返せば、
「痛いって、ばっ・・やっ、うんっ」と身を捩るから、
なんだか本当にルカを食べてるみたい。あー、首が弱いのかぁ。イイコト知ったわ。


722 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 15:32:08 ID:qrfJEIrL
wktk

頑張れ!
エリーもっとやっちゃって〜

723 :名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 19:41:20 ID:EJkkYOJ9
きたー゚。+.(・∀・)゚+.゚
GJ!!

724 :名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 17:46:01 ID:1CqB5eZs
wktkwktk!

725 :名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 19:13:51 ID:EDCydPDB
ルカ受けは萌えますね

726 :名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:18:49 ID:GnWALlmG


727 :名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 10:44:29 ID:aRxNY32f
しゅ

728 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:44:24 ID:5iRpgBBK
ベッドが軋む音が聞こえる。とぎれとぎれに聞こえる女性の喘ぎ声がふたつ。

僕はそれを一枚の壁ごしに耳を澄して盗みきいていた。いや、正しくは、自然と耳に入ってきた。
深夜1時、空のお月様は半分欠けていてもまざまざと見せつけるかのような光を帯びていた。

729 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:49:25 ID:5iRpgBBK
その時はそんな夜だったんだ。とても静かで綺麗な夜だった。そして隣りの、隣りの壁の向こうでは、何が起きているだなんて僕は、起きるまでわからなかった。
この出来事が僕にとって、幸でも不幸でもある…辛い思い出になるなんて…

730 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:53:18 ID:5iRpgBBK
昨日は、美智留ちゃんの、掛け替えのない大切な独り娘の…父親の命日だった。その日は美智留ちゃんの旅立ちの日でもあった。あれから僕たちは再会し、シェアハウスでまた暮らしはじめて、2年の月日がたとうとしていた。

731 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:57:31 ID:5iRpgBBK
美智留ちゃんはずっと引きずって生きてきた。それをずっと励まし続けてきた。僕たち、そして瑠可と一緒に。


732 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:13:50 ID:5iRpgBBK
その夜だった。夜遅く9時頃だったろう法事から疲れて帰ってきた。すぐさまお風呂に入り、今夜だけ愛娘はエリーとオグリンが預かった。
今夜だけは独りでいたいんだろう…

それがはじまりだった。

733 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:21:21 ID:5iRpgBBK
夜11時、眠れなくて目が覚めてしまった。私はその原因のドアの前で立ち往生していた。部屋の中から啜り泣く声がかすかに聞こえる。
ドアはノックしない、ガチャリとドアを開けた。

「美智留…」
「!!」突然の来客に驚いたようだ。
「どうしたの美智留…?」

734 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:25:20 ID:5iRpgBBK
「何でもない何でもない…ごめんね。うるさかった?」彼女の目は少し赤く、頬には涙の跡がくっきりと残っている。
「何でもなかったら、美智留も泣いてないはずだよね…」

「えへへ!瑠可は全部お見通しだね!」無理して作り笑いをする彼女があまりにも

735 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:31:04 ID:5iRpgBBK
愛しくて、私は美智留を真正面から抱き締めていた。私はハッとして美智留の両肩を掴み軽く離した。
「ごめんわすれて」
「ありがとう、瑠可。本当は今日は独りは嫌だったの。自分が弱くなっていくのが怖くて…お願い瑠可、今日は、今夜だけは一緒にいてお願い。」

736 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 06:36:40 ID:Rc8UQPA9
wkwk

737 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 06:38:18 ID:r1K/HAGC
wktk

待ってるよ

738 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 10:21:20 ID:5iRpgBBK
続きがわからないのでまた機会があれば書きます(^O^)

739 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 05:55:14 ID:jV9W1Zvw
ミチルカ投下しようと思います
視点がグチャグチャなので読みにくいかも


ミチルは美容室の階段の最後の一段を飛ばして、早歩きで歩き出した。
腕時計に目を落とすと、もう10時になろうとしている。

――早く帰らないと・・・

閉店ぎりぎりに駆け込んできた客のカラーと、後片付けを任されてしまった為、すっかり遅くなってしまったのだ。

ルカたち、心配してるかな。
そう考えると、ミチルの足は自然に速くなった。

740 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:02:27 ID:jV9W1Zvw
一方、シェアハウスでは、ルカがコーヒーを飲みながら何度も時計を見上げていた。
そして小さく溜息をつく。

「ミチルちゃん、遅いね」
エリがテレビを消しながら呟いた。

「美容師って、大変だしね」
ルカ自身、そうは言うのものの、やはり何か悪い予感が脳裏をよぎるのだ。

ルカは、ガタリと立ち上がった。

「私、ちょっとそこまで行ってくる」

741 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:19:06 ID:jV9W1Zvw
この時間になると、商店街でも閉まっている店がちらほらと出てきている。
しかし、次の角を曲がると、少しずつ街の喧騒は消えて、閑静な住宅街になってくる。
そこまでくれば、もうシェアハウスは目と鼻の先だった。

すると、その角のところに、男たちがたむろしているのがチラリと見えた。
一目見ただけで、それは酔っ払いの集団だとわかる。
大声で怒鳴り散らしている者もいれば、それを笑いながらなだめる者もいる。
地面にへたりこみ、完全に潰れている中年の男もいる。

ミチルはなるべく絡まれないように、道路の端を歩いていく。
しかし、悪い予感は的中して、男の一人がミチルに近づいてきたのだ。

「ちょっとおねーちゃん、こっち来て俺たちと話そうよ」
「楽しい話、してくれよぉ」
数人の男たちがじりじりとにじり寄ってくる。

「・・・止めてください、どいてください」
ミチルは反射的に頭を腕でガードした。これは元彼氏の所為なのか、癖になっていた。

肩を荒々しくつかまれる。
冷たいものが、背筋を伝って落ちていった。
男はかまわず、口元を歪ませながら顔を近づけてきた。

「やめてっ・・・!」
ミチルは目をつぶり、顔を背けた。

742 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:29:59 ID:jV9W1Zvw
>741つづき


そのときだった。

ドスっと鈍い音がしたかと思うと、今自分の肩をつかんでいた男が派手に転んでいる。
他の男たちは突然の出来事に、何が起こったか良くわからない様子だった。
ミチルは目を見張り、ただ転んだ男に目を向けた。

同時に、パシっと腕をつかまれ、気がついたときには走り出していた。

私の腕をつかんでいるのは・・・
目の前を、短い髪の毛が揺れているのが見えた。
ミチル自身も動揺していて、しばらくその人物がルカだということに気づかなかった。

743 :名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:41:17 ID:jV9W1Zvw
>742つづき

シェアハウスが見えてくる。
ルカはゆっくりとスピードを落とし、壁に手をついて、乱れた呼吸を整えている。
ミチルも、詰まったような息を吐き出すと、呼吸は荒くなっていた。

「ルカ・・?」ミチルが少しまだ動揺を含んだ声で言うと、ルカがゆっくりと振り返る。

「何やってるんだよ・・・酔っ払い相手に」

ルカはあきれた口調で言ったが、ミチルのまだ何もされていない様子に、内心ほっとしていた。

「・・・シェアハウスに帰ろう?」

そう言って、ルカはミチルの手をとって歩き出した。




744 :名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 13:40:04 ID:kqmJ2nYY
>>735
すでに私は、美智留の哀願するその潤んだ瞳に吸い込まれてしまっていて、美智留のその誘いを断わる事ができなかった。

745 :名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 13:53:46 ID:kqmJ2nYY

床には、私の衣服が無造作に散乱していた。全部瑠可が脱がしてくれたものだった。私は、それを丁寧にたたみ直す、瑠可の衣服も。
すると、一瞬の間にとても温かい腕に包まれた。後ろから瑠可に抱きよせられる。


746 :名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 13:56:59 ID:kqmJ2nYY
「美智留なにしてるの?風邪ひくよ。まだ夜明けだしもう少し寝ていよう」

「うん、ごめんねちょっと服が気になっちゃってw」

「早く寝よう」

「うん」
そう言いふたたび布団に入った。瑠可の体温が妙に心地よくて私はすぐに眠りに落ちた。


747 :名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 06:19:45 ID:IlZftxYc
保守

748 :名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 19:08:46 ID:JwJZp7SN
すごい過疎ってるな

749 :名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 10:46:34 ID:qZMRXomZ
エリルカまち

750 :名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 19:59:45 ID:xhHZNLtG
じゃあ私はミチルカ待ち。

751 :名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 22:21:25 ID:NfQt+WlZ
じゃあ私はタケル×ソウスケ待ち

752 :名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 15:44:57 ID:CYt1ZGj1
じゃあ私はルカエリ待ち

753 :名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 01:26:19 ID:VlHvxuPo
じゃあ私はルカオグ待ち

754 :名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 00:11:51 ID:d5xveqmZ
ソースケとソーセージ待ち

755 :名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 02:33:43 ID:vaXkfYgA
オグリンとエグリン待ち

756 :名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 13:51:49 ID:KTMGB43f
織田リンと平井リン待ち

757 :名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 15:23:35 ID:O4wi+p5u
ジュリとYUI待ち!

758 :名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 20:36:23 ID:Q+8GhUpA
YUKIとIKKO待ち

759 :名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 11:40:44 ID:rgzqdDHI
ミチルカエリのレズ3Pまち

760 :名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 16:24:39 ID:DlfB5W4a
樹里ちゃんのメガネドレッサー賞でのファッションがツボでした。
大きいYシャツ風でミニスカ?スタイルいいよ。
色んなメガネをかけた樹里ちゃんを堪能したい。
誰か想像を膨らませてss書いて下さい。

761 :名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:16:56 ID:PNLtm/4M
太っていない=スタイル良い
じゃ内ってことを声を大にして言いたい最近スタイル良いのハードルが変なことになってる
樹里ちゃんは別にスタイル良くは無い彼女の魅力はそんな薄っぺらい所にない

762 :名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 16:37:23 ID:9OqEoVTk
ミチルカソースまち

763 :名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:09:22 ID:Wi+6a250
この板で秀作ってどの作品なのかな

やっぱりミチルカか?

関係ないかもだけど
ごめん

764 :ミチルカ:2008/10/06(月) 21:38:07 ID:BwF+l1uc
過疎ってるいまならなんでも許されるかなと、
ミチル視点で書いてみました。

「見、見合い?」ルカが大きな声を出した。
「お客様でね、どうしても紹介したい人がいるって言われて…」ミチルは慌てて早口で言い訳する。
「子供がいますからってずっとお断りしてたんだけど、今日写真を持ってきちゃったから仕方なく…でも、断るつもりだから…」ミチルは上目遣いでルカの様子を伺う。
ルカは憮然とした表情だ。
子供がいるから断ってたってなんだよ、私だっているだろ。
と心の中でつぶやきながら「まあ別にいいんじゃない、好きにすれば」とさも関心なさそうに答え、自分の部屋に戻ってしまう。
「まったく、やきもち妬いてるのがバレバレなんだよなルカは」とタケルが苦笑まじりにミチルにコーヒーを差し出した。


765 :ミチルカ:2008/10/06(月) 21:40:58 ID:BwF+l1uc
風呂上がり、部屋に戻ると携帯が1回鳴って切れた。
1回鳴らして切ったら、部屋で待ってるって合図。さっき怒らせちゃったから、今夜はないかなって思ってた。
案外気にしていないのかな、でもちゃんと謝ろう、なんて考えながら、ルカの部屋のドアを開けた。
部屋に入るなり、険しい顔でルカがこちらに向かってきた。無言のまま抱きすくめられる。「ル、ルカ?」戸惑う間もなく、ルカの唇が髪、耳、首筋、唇、胸へと伝っていき、ベッドへと押し倒された。
「ルカ、ちょっと待って」話しかけても、ルカは目も合わせてくれない。無言でただ激しく求めてくるだけだ。深夜の部屋に二人の息づかいだけが響いていく。
全身にルカの徴を刻印された後、ミチルはようやく解放された。
疲れたのだろうか、ルカの寝息が聞こえてくる。それでも、まだきつく抱きしめられていて自由に動くことはできない。
ミチルはそっとルカの寝顔を覗き込む。寝ているというのに眉間にしわがよっていた。「ごめんね、ルカ。さびしかったんだよね」ミチルはさっきまでのルカとの行為を思い出しながら、天井を見つめていた。


766 :ミチルカ:2008/10/06(月) 21:47:59 ID:BwF+l1uc
ルカがもし男の子だったら私たちはどうなっていたんだろう、とミチルは思う。ルカが男の子だったら私たち友達になれたのかな?ルカの家に遊びに行ったり、公園で朝まで悩みを聞いてもらったり、なんて男の子だったらできないよ。
あ、でもルカが男の子だったら、普通に私に告白してたかもしれないんだ。そしたら、中学からずーっとつきあって、初めての彼とそのまま結婚!なんてことになってたのかも。
ルカってば、いったい私のどこを好きになったんだろう。顔かな、それとも胸!?ルカってけっこうおっぱい星人だからなー、なんちゃって。
でもやっぱり男の子のルカなんて想像できない。たしかに男の子っぽい性格だけど、色が白くて肌もきれい、長い睫毛にうるうるした瞳。性の自認が男性だと言われても、それがどういうことなのかこうやって愛し合うようになってからもよくわからない。
うまく言えないけどルカがルカだったから、私たちは出会えた気がする。ルカだから友だちになれた。ルカだから愛することができた。男とか女とか関係なく、ただ、あなたがルカだったから…。
ミチルはルカの寝顔をそっとなでた。「ん、ん」ルカはくすぐったそうに背を丸め、ミチルの胸に顔を埋めた。
私はやっぱり胸かなぁ。ねぇルカ?


767 :名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 01:42:15 ID:3JOUsUaq
超GJ

768 :名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 03:14:05 ID:vm/iPd3o
映像化キボヌ


769 :名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:26:30 ID:yGvtJAtA
>>766
久々に来たらGJなのが投稿されてた。イイ!!

770 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 22:30:08 ID:vwti/QKj
ルカ×ミチをエロく書いてみたいんですけど、
ペニバンとか、ディルドとか使ったらだめですかね?
ミチルも指と舌だけではものたりないと思うし、
ルカもいっしょに逝かせたいし。
ルカに挿れるのは無理かな...




771 :名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 23:38:06 ID:xxfwWjvE
良いと思います!!!!!!投下お願いします!!

772 :名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 08:26:23 ID:wQ9XARXJ
どうぞ書いて下さい!
何でもありでお願いします

773 :名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 13:20:51 ID:KA9ZEGwq
ルカは性違和感症候群だからいれてもいいかとおもわれ。

774 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:01:17 ID:Bt8d3uUy
エロを書きたいと言ったものですが、なんかうまくいきませんでした。
道具を使うシチュエーションが無理矢理すぎです。
許して。

「ルカ、もう…あふ、だめ…ああ...あ..ん……ル…カ….」
ルカの執拗な舌と指との攻めに、ミチルは快楽の波に身を委ね絶頂を迎えた。
息も絶え絶えのミチルをルカはそっと抱きしめる。
汗ばんだ髪に瞼に頬にキスを落とす。
ルカの唇が真っ白なミチルの胸に触れたか触れないかというところで、
ミチルはベッドから起き上がってしまった。
乱れた髪を軽く結わえ、バスタオルを纏うと、そのまま部屋を出て行こうとする。
「ミチル!」ルカが不満そうな声を上げる。
「…もうすこしいいだろ」とミチルの腕をつかんだ。
「シャワー浴びてまた来るから。汗かいたし…それにあそこも…」と言って微笑いながら、あやすようにルカの髪に指を通した。


775 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:03:21 ID:Bt8d3uUy
ルカはなんだか自分が子供扱いされているみたいな気がした。
もっと二人で余韻を楽しみたいのに。
ルカはむっとしながら、部屋を出ていくミチルに「ったく、ムードのかけらもないな、ミチルの鈍感!」と毒づいた。
それを聞くとミチルはくるりと向き直り、「ルカだって!」と少しムキになった。
「ルカはいっつも服着てて、私だけ裸でいろいろされて、全然ムードとかないもん!」
「!」ルカはハッとしてつかんでいたミチルの腕を離した。
ルカが急に黙りこくってしまったので、ミチルは言い過ぎたと後悔した。
「どうしたの?ルカ?怒っちゃった?」
「…違うよ…」ルカが無表情に答える。
ミチルは思い切ってルカに言ってみることにした。
「ねぇルカ、今夜はいっしょにお風呂入ろ?髪もべとべとだよ。私が洗ってあげる、ね、いいでしょ」ミチルはルカに抱きつき、上目遣いで懇願した。
結局押し切られる形でルカはミチルといっしょに風呂に入ることになった。
ためらいながら服を脱いでいると、乳首が勃っているのが目に入る。おまけに下着は自身から出た愛液でぐっしょりと濡れている。
「ルカ?早くぅ」とミチルが脱衣所へ出てきた。
ルカの裸を見たミチルは「ルカ、きれい」とつぶやいた。
は、はずかしい。やっぱ無理だ。いっしょに風呂なんて。
ミチルは赤くなっているルカの手を握り、風呂場へと向かった。


776 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:04:25 ID:Bt8d3uUy
ミチルは自分の体をさっと洗い流すと、ルカの髪を洗おうとした。
「いいよ、自分でするから」ルカはぶっきらぼうな声を出す。
いつもベッドで見慣れているはずなのに、シャワーを浴びて濡れたミチルの体は艶かしい。ルカはまたスイッチがはいってしまったようだ。
「ミチル」と名を呼び、口づける。ゆっくりと口内を味わう。
と、ミチルがルカの腰に手をかけ、ゆっくりとその手を動かし始めた。
ためらいがちに腰をひいたルカにミチルは
「今夜はルカといっしょに気持ちよくなりたいの。
だいじょうぶだよ、ルカ、ね、お願い」と熱っぽい声でささやいた。
ミチルの指がルカの体を伝う。
胸の頂に触れられ、ぞわぞわとした今までに経験したことのない感覚がルカを襲う。


777 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:05:41 ID:Bt8d3uUy
いつも自分がミチルにしているように、ミチルはルカの乳首に吸い付いた。
「あ..ぁ..ミチル..」思わず声がうわずる。
ミチルの指は下へと降りて行く。そして、そっとルカの花芯に触れた。
触れられた瞬間、ルカはびくんとして、少しよろけてしまった。
クリトリスへの刺激は生まれて初めてで、足ががくがくする。
ミチルはルカを浴槽のふたの上に腰掛けさせた。
そして、胸への愛撫を続けながらルカの襞の中にゆっくりと指を這わせていく。
ルカの中は十分に濡れてはいたのだが、指とはいえ生まれて初めて他者を受け入れた違和感にルカは顔を顰めた。
そんなルカの中でミチルはゆっくりと指を動かす。そして、ルカの手を取り、自らの秘所へと導いた。二人で互いの秘所を愛撫しながら、長くて深い口づけを交わす。「うっ」ミチルの指がルカの中のある場所を引っ掻くように刺激した。そこが何なのか、ルカにはわかっていた。
女性の体でいること自体に違和感があるというのに、
その自分の女性の部分がこんなにも感じて興奮しているなんて。
普段なら我慢ができなかったかもしれない。でも、いまはこの初めての快感に身を委ねようと思った。


778 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:06:59 ID:Bt8d3uUy
風呂を上がった二人はタオルをまいたままの姿で、熱を帯びた視線をからませながら、ルカの部屋へと戻った。
ミチルはベッドの上でまたひとしきりルカの中を愛撫していたが、やがて指を抜くとおもむろにベッドの下からあるものを取り出した。
ディルドだ。
実はこの間、ルカはウェブで偶然これの存在を知った。
自分がとても淫らに思えたが、どうしても誘惑に勝てず、ミチルに内緒でこっそり通販で買ってしまったのだった。
「なんで?」ルカはびっくりしてミチルに訊ねた。なんでわかっちゃったんだ。
「ふふ、ルカ、こないだ使おうとしたでしょ、これ」
そうだった。ミチルがどんな反応をするか見てみたかったんだ。
でも、まるで男との行為での痴態を見せつけられるみたいでちょっとためらってしまった。でも、いまは。
「挿れてみたいんだ、いい?」とルカはミチルにおねだりした。
「だめ、ルカが先」とミチルがいじわるっぽく笑った。


779 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:07:48 ID:Bt8d3uUy
「え?」ルカはまるで子犬のようだ。
ミチルはダブルディルドの小さい方の先をルカの入り口にあてがった。
「痛っ!」指で慣らされたとはいえ、ルカにとっては大きすぎた。
ルカは目をぎゅっと閉じた。
「力抜いて」ミチルは少しずつだがルカの中へと進んで行く。
「いっ…はぁ…はぁ…」ルカの息づかいが荒くなっていく。
奥まで貫かれた感じがした後、そっと引き抜かれた。
ディルドに血がついている。ミチルは出血しているルカのそこを優しく刺激した。ルカにはもうミチルを攻める余裕がない。
ただミチルのなすがままになっていた。


780 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:08:50 ID:Bt8d3uUy
ミチルの指が抜き挿しされた後、またディルドをあてがわれる。
「もうやだ」目を閉じたままルカが弱々しくつぶやいた。
さっきほどではないにせよ、気持ちがいいなんてとても思えない。
「ルカ、挿れていいよ」とミチルの声が聞こえた。
目をそっとあけてみると、ディルドの一端は自分の中に入っていて、
もう一端がまるでペニスのように屹立していた。
ルカは鈍い痛みをこらえながらおそるおそる体を動かし、
その一端をミチルにあてがった。


781 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:09:59 ID:Bt8d3uUy
そしてミチルの中へと入っていく。
ミチルは一方的にルカに攻められるいつものミチルではなかった。
指とは明らかに違う、男のそれを模したものを受け入れ、
声にならない声をあげて喘いでいる。
奥まで挿れたルカはミチルを抱きしめてじっとしていた。
ミチルの中に挿れたという征服感もあるのだが、もう一端が自分の中にあるので、動く余裕がないというのもあった。
「ルカ…」とミチルが切なそうな声で名前を呼んだ。
「お願い、動いて…」と言いながら、腰が動き始めている。
ミチルが動くとルカの秘所にもその振動が伝わってくる。
そっと動かしてみるとミチルの顔がますます上気する。
こんな顔、いままで見たことない!ルカは何かに嫉妬を覚えた。
そしてミチルを逝かせるため、夢中で腰を動かした。


782 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:11:43 ID:Bt8d3uUy
そうこうしているうち、自分の秘所の違和感が少なくなり、ディルドから伝わる刺激が少しずつ快感に変わってきた。
はじめは規則的にディルドを締め付けていたが、やがて中は不規則に蠢き始めた。「うっ」その瞬間、ルカは体を反りぐっと体に力を込めた。
と同時にミチルの中のものも強くミチルを刺激した。
ミチルは抱きついたルカの背中に爪を立て、絶頂に達した。
二人はつながったまましばらく抱き合っていた。
こうして抱き合いながら感じ合うのは初めての経験だった。
そしてルカにとってはすべてが初めての経験だった。
そっとディルドを抜く。
ルカは不思議な感情にとらわれていた。
自分の中はまだ少し出血していたが、それを見ても嫌悪感はわかなかった。
ミチルといっしょに逝けたことの満足感が大きかったのかもしれない。
ミチルは早くも寝息を立て始めている。
それにしても、童貞くんを導くかのようなミチルの奔放さはどうだ。
ルカはまた自分が子供扱いされたような気がして、少し悔しくなった。
こうなったらとことん甘えてやる!とミチルに抱きつくとまるで子供のようにたやすく眠りに落ちた。


783 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:41:19 ID:Xeaay+SL
道具使うのは邪道とかそんなの気にスンナ
お前の熱い思いはワシが受け止めた
つか、感動した

784 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 02:08:04 ID:RbTRT7iW
同感!!感動したGJ!!

785 :名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 16:30:45 ID:nabDVIXE
長澤まさみの全部が見るに耐えないww

786 :名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 02:50:15 ID:WE+xWo8J
過疎

787 :名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 11:54:49 ID:wDc9GR1D
ドラマのラストがいい感じだったらここも盛り上がってただろうな
つくづく残念だ

788 :名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 12:07:34 ID:5sjp4mEK
本当です

789 :名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:48:09 ID:3phVJKyR
待ち

790 :名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 23:41:36 ID:W4uNTSe/
全くエロなしのミチルカだとやっぱり良くないですよね?

791 :名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:03:57 ID:dh6Ok3b2
>>790
ぜひ書いて下さい
読みたいです!

792 :名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:26:43 ID:SLp36peK
>>790
むしろ過剰なエロが無い方が
ミチルカらしいとも言えるかもよ。

793 :名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:02:09 ID:DK6L9HUF
>>791 >>792
そう言ってもらえるとありがたいです。
今まだ途中なので、全部できたら投下します。

794 :名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 01:57:16 ID:ZW211wyJ
>>793
楽しみに待ってます!!

795 :名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 19:49:00 ID:AChv//sh
保守

796 :名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 11:17:46 ID:HFx/Z9ps
ソウスケとミチルは需要ないのかなあ

797 :名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:02:51 ID:dWepJeJ4
ないだろ。ここは百合なんだし。

798 :名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 00:23:48 ID:Hgz7Xf7g
ミチル×タケルは読んでみたいけどな

799 :名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 02:49:01 ID:pidfpukS
>>796
自分は読みたいです
ぜひ書いて下さい
読みたくない人はスルーすればいいし
どうせ過疎ってるんだし気にせず投下して下さい

800 :名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:14:36 ID:AezfYh4P
何でもいいから書いて〜

801 :名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:53:12 ID:7wNfN2Ca
エロまったくなしのミチルカが、出来上がってきたので最初の部分投下します。
ちなみに、ミチルに子供がいない設定で作ってしまいました。すみません…
興味のある人は読んでみてください。


「うわっ寒っ!上着持ってくればよかった…」
居酒屋から出てきたルカは自分の腕を擦りながら呟いた。
日中は暖かかったが、十一月ともなると夜はさすがに冷え込む。
腕時計で時間を確認すると、午前一時を少しまわったところだった。
「ちょっと遅くなっちゃったな」
今日は一軒目で帰るつもりが、酔っぱらった林田コーチにつかまり
そのまま二軒目・三軒目と連れまわされた結果、こんな時間になってしまったのである。
ルカは他のチームメイトと手を組んで、もう一軒行く気満々の彼を半ば強引にタクシーに乗せ見送った後、自分も帰路についた。

タクシーに乗り込み行き先を運転手に告げる。
車が発車した後ルカはシートに頭を乗せ、ふぅ、と一つ吐息をついた。
そのまま目を閉じるとミチルの顔が浮かんだ。
今朝は色々な用事が重なり早めに家を出たルカは、ミチルに会えていなかった。
さらに、途中で携帯の電源が切れてしまい、遅くなるという連絡もできずにいたため、彼女の声すら聞いていないことに気づいた。
もう少し早く帰ればミチルと話できたのになぁ、とルカは思った。

しばらくするとルカを乗せたタクシーは、住宅街にある公園の前にハザードを点けて止まった。
「…いません…さん…」
「ん?」
目をあけると既にドアは開いていて、その外には見慣れた景色が広がっていた。
「すいません!お客さん、着きましたけど?」
運転手の二度目の声で我に返ると、慌ててお金を支払いタクシーから降りた。

シェアハウスの前で、ミチルはルカの帰りを待っていた。
外は気温が低く寒かったが、膝を抱えるようにしてしゃがみ込んでいたので、多少は紛らわすことができた。
それよりも早くルカに会って安心したかった。ふと、ミチルの耳に車のエンジン音が聞こえた。
咄嗟に立ち上がり道路に目をやる。すると、少ししてから一台のタクシーが通り過ぎて行った。
家の前にルカ愛用のマウテンバイクが置いてあることを知っていたミチルは、すぐに門を開け道路に飛び出した。
周囲を確認すると公園の方から誰かが歩いてくるのが見えた。ルカだ。ミチルは走り出し、そしてそのまま抱きついた。


802 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:02:03 ID:cU8SC9wH

「ミチル?どうし―」

「よかった…ルカ、おかえり」

ルカの言葉を遮るように彼女は言った。その声は少し震えているようだった。

「ただいま、ミチル」

ミチルの様子を察して、できるだけゆっくり安心させるように答えると、彼女を優しく抱きしめた。
少しの間、お互い何も言わずそのままでいたが、ミチルが落ち着いてきたのを見計らいルカは一旦身体を離した。

「そろそろ家に入ろうか?ミチル、体冷たくなってるよ。
 タケルお得意のハーブティーでも飲もう。まあ、淹れるのはあたしだけどね」

笑顔でそう言うと、ミチルも少しだけ笑顔を見せ頷いた。

ルカはミチルの手をとり自分の部屋に入ると、ちょっと待ってて、と言ってすぐに出て行った。
しばらくして戻ってきたルカの手にはハーブティーが入ったマグカップが二つあった。

「タケルほど旨くはないかもしれないけど」

そう言ってピンクのカップをミチルに手渡した。

「そんなことないよ。ありがとう」

湯気が立っているカップに息を吹きかけ口に運ぶ。
一口飲むと、温かいハーブティーの香りが冷えた身体を包み込み、すっと気持が安らいだ。
ミチルの顔が自然とほころぶ。大分落ち着いたみたいだ。

ルカは今日あった一日の出来事を彼女に報告した。バイク屋でのバイトのこと
モトクロスの練習についてのことや、林田さんが酔っ払ってみんなに熱く語ったこと
こうしてミチルと話がしたかったこと…
それら全ての話を面白おかしく語るルカを見ていたミチルは、いつの間にか声をあげて笑っていた。
ルカはその様子に一安心し、ベッドに座っている彼女の隣に腰かけ手を握ると、気になっていたことを訊いた。

「ミチル、さっきのことなんだけど…何かあった?少し震えてたみたいだし」
ミチルは一瞬俯いたがすぐに顔をあげ話し始めた。

「…あのね…夢を見たの…嫌な夢…」

「夢?」

「…朝目が覚めたら、ルカが私の前から消えてしまっていて、何度も呼んだのにルカはどこにもいなくて…
 すごく淋しくて、見放されたのかと思ったらすごく怖くなって…私、ずっと泣いてた…」

黙って話を聞いていたルカの顔色が変わった気がしたが、ミチルはそのまま話を続けた。

「そこで目が覚めたの。不安になってすぐルカの部屋に行ったんだけどいなくて、電話しても繋がらなくて。
 外も見に行ったんだけどやっぱりいなくて…とにかく早くルカに会いたくて玄関で待ってた」

そう言い終わるのと同時にルカに抱きしめられた。

「ルカ?」

問いかけるようにルカの名前を呼んだが、返事はなかった。


803 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:06:57 ID:cU8SC9wH

ルカは動揺していた。頭の中であの日の記憶がよみがえる。
あの日…ミチルが自分の前から消えた日…どうしようもない不安と悲しみに襲われて目の前が真っ暗になった。
もう二度と、あんな思いはしたくない…
ミチルを抱く力が自然と強くなる。ルカは彼女の耳元に顔を埋めるようにして囁いた。

「ミチル、あたしはどこにも行かない。約束する。絶対にどこにも行かないから。だから…」

だからミチルもどこにも行かないで、ルカはそう言おうとして言葉を呑んだ。
強要してはいけない。自分にとってそれは愛と呼ばない。ミチルの幸せだけを考えてればいいんだ。
ルカは目を閉じ数回深い呼吸を繰り返すと冷静さを取り戻した。
ゆっくりと身体を離し、ミチルに笑顔を向ける。そしてもう一度、彼女の手を握り締めた。

「ルカの手、暖かいね」

ミチルは握り返しながら呟いた。

「そう?よく手が暖かい人は心が冷たいっていうよね」

「ルカは冷たくなんかないよ。優しかったよ、最初から」

最初から―そう言いながらミチルはいつかの出来事を思い出した。

「ねぇ、ルカ。ルカは覚えてる?」

「何を?」

「私とルカが初めてまともに話した日のこと」

ルカは斜め上を見上げ、あぁ…、と呟いた後、覚えてるよ、と言った。
口元に微笑みを浮かべながら、ルカは続ける。

「忘れられないよ、あの日のことは」

「どうして?」

ルカはミチルに視線を戻し、しっかりとした口調で答えた。

「あたしはミチルが好きなんだってことが、はっきりとわかった日だから」

ミチルはルカの視線を受け、同じように微笑みながら訊いた。

「そうだったんだぁ。あの日が…ねぇ、きっかけみたいなのはあったの?」

「きっかけか…あると言えばある、かな?」

「なになに?ちょっと聞きたいかも」

「えぇー 聞くの?」

ルカは不満そうに答えた。

「うん!!」

何だかミチルの目が輝いている。改めて聞かれると恥ずかしい気もするし…
それに今更こんな事を聞いてどうするのだろう、と思ったがミチルの勢いに押され渋々ルカは話し始めた。


804 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:19:30 ID:oNMGJgVy
乙です!続き待ってます〜

805 :名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:51:32 ID:4nkpTWMI
続き読みたいよ〜

806 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:03:46 ID:C2zf50tr
≫803続き

「ふわぁぁ」

暖かな日差しが降りそそぐ教室で岸本瑠可は一つ欠伸をした。窓際の席だからか特に気持ちがいい。
しかも一番後ろ。自分にとってはベストポジションだ。

「ふわ」

もう一度欠伸をしかけたが、先生と目が合ってしまい慌てて口を閉じる。

「お?岸本、恋煩いでもして寝不足か?」

「あはは…すいません…」

軽い冗談のつもりで言ったのだろう、面白くはなかったが愛想笑いでごまかした。

「じゃあ、ついでだからこの問題は岸本に答えてもらおうかな」

先生は何だか楽しそうだ。

「え?」

急に振られてしまい、問題の内容も何のついでなのかも全く分からず、必死で教科書をめくった。

「あの…ええと………やばい、全然わかんないよ…」

先生に聞こえないように小声で呟く。

「どうした?もしかして授業を聞いてなかったなんてことはないよな?」

「いや…それは…」

考えてもわからないのならこの際適当に答えてしまおうとしたその時、前の席から一枚の紙切れが回ってきた。
そこには可愛らしい字で、この問題、の答えが書かれていた。
ルカはさも解ったかのようにそれを読み上げる。

「うむ。正解だ。さすがだなぁ、岸本」

先生はそう言うと黒板に向かい授業の続きを始めた。どうやらズルはばれなかったようだ。
ルカはホッとして先程の救世主に目を向けた。
その救世主は先生の様子を窺いながら振り返り小さな声で

「危なかったね」

と言って笑った。

「ありがとう、助かったよ」

ルカも小さな声でお礼を言った。そして手に持っていた紙切れをジャージーのポケットに突っ込んだ。




807 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:07:09 ID:C2zf50tr

午後になり、ルカは帰り支度を整え学校を後にした。
いつもはこの後部活に出てから帰るのだが、テストが近いため来週いっぱいまでは休みになっている。

帰り道、一人歩きながら空を見上げた。まだ十月半ばだというのに、ここ数日は昼間でもだいぶ冷え込んでいたが
今日は風も穏やかでポカポカと暖かかった。雲も殆どなく文字通り、爽やかな秋晴れ、だ。
このまますぐ家に帰るのもなんだか惜しい気がして、散歩がてらルカは公園に入った。

鉄棒のようなポールの間を潜り抜け、春には満開になる桜並木を通り過ぎると、小さなステージがある広場へ辿り着く。
そのステージの前にはいくつかベンチがあり、そこで少し休憩していこうと思いついた。
こんな天気のいい日は何人か先客がいるだろうと踏んでいたが、意外にも座っていたのは一人だけだった。

ルカの知っている人物だった。いつもだったらその時点で来た道を戻っていただろう。
昔から一人でいる方が気が楽だったから。でも今日は自然と身体が前に進んでいく。
自分でも不思議なくらいに。一度足を止め、しばらくその人を見つめる。そして再び歩き出し、ゆっくり近づくと声を掛けた。


808 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:12:05 ID:C2zf50tr


「藍田…さん?」

彼女、藍田美知留は突然自分の名を呼ばれてビックリしていたが、ルカを見るとすぐに笑顔になった。

「誰かと思ったら岸本さんだ!」

「どうしたの?こんな所で」

ルカは彼女の隣へ腰かけると訊いた。

「こんな所って岸本さんこそ」

「あたしは…あの授業の続きをしようと思って」

「続き?」

「そう、日向ぼっこ」

「いいねぇ、日向ぼっこ。このまま私も一緒にいてもいい?」

「いいよ、もちろん」

断る理由なんかなかった。彼女と一緒にいたかった。
ルカは自分の心の中で何かが変わっていくのを感じていた。

「そうだ、改めて今日はありがとう。ホント助かったよ」

「どういたしまして。良かった役に立てて。私の後ろで岸本さんが、やばいわからないって言ってたの聞こえたから」

「あぁ…聞こえてたんだ」

苦笑しながらルカは頭を掻いた。すると、あっ、と言ったミチルは突然立ち上がりルカの頭に触れた。
ドクンッ、その瞬間ルカの鼓動が大きくなった。
彼女はルカの頭から何かを取り、短くカットされた髪の毛を整えてあげるとまたベンチに座った。

「岸本さん、頭にこれがついてたよ。どこからか落ちてきたんだね、きっと」

ミチルはそう言って、花びらを手のひらに乗せると、ふっ、と息をふきかけてそれを飛ばした。
舞い上がった花びらが、ひらひらと落ちていくのを見ていたミチルだったが
なんとなく視線を感じその方向に顔を向けると、呆然と自分を見ているルカの姿が目に入った。
ミチルはその様子を不思議に思い、声を掛けた。

「岸本さん、どうかした?」

ルカは動けずにいた。こんな風に誰かに触れられたのは初めてで、緊張しているせいだろうか。
だが、声を掛けてきた彼女と目が合ってしまったので、慌てて視線をそらした。

「…あぁ…いや、どうもしないよ…ありがとう…」

平静を装いながらお礼を言った。
少し不自然な気もしたが、この状況に動揺している自分を彼女に悟られないようにする為、すぐに話題を変えた。


809 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:16:58 ID:C2zf50tr


「藍田さんてよくこの公園来るの?」

「たまに、ね。今日みたいに学校が早く終わる日はまっすぐ家に帰りたくなくて
 ここで時間つぶしていくんだ」

「そうなんだ。なんで帰りたくないの?」

「…うち、母子家庭でお母さん働きに出てて、いつも帰ってくるの遅いから。
 長い時間ずっと一人っていうのもなんか淋しくて」

聞かなければよかった、とルカは後悔した。彼女に謝ろうとして口を開きかけた時だった。

「でも、ここにいると落ち着くの。周りに人がいるし、もしかしたら誰か知ってる人に会えるかもしれないって思ってたから。
 そしたら今日、岸本さんが声を掛けてくれた。それがすごく嬉しかったんだぁ。岸本さんが第一号だよ。ありがとう」

ミチルはルカに笑顔を向けた。ドクンッ、またルカの鼓動が大きくなった。

本当は、初めて会った時から何となくわかっていた。彼女への気持ちが特別なものであることを。
わかっていて、知らないふりをしていた。自分の本当の気持ちと向き合うことが怖くて、ずっと心に蓋をしていた。
そうすることで自分を守っていたのかもしれない。でも今は、それ以上に大切な存在になった。
彼女が自分に触れた時、緊張と同じくらいの嬉しい気持ちがあった。目の前で微笑む彼女を見て、幸せな気持ちになった。
淋しがりやな彼女を、守りたいとさえ思った。もう、自分の気持ちをごまかすことはやめにしよう、ルカはそう思った。

ゆっくりと視線を空に向け、ジャージーのポケットに手を入れた。
その中にある小さな紙きれを包み込むように握ると、胸が熱くなった。涙がでそうだった。
ルカはそれを必死でこらえ、一度深く呼吸をすると精一杯の笑顔をつくり彼女に告げた。

「藍田さんが淋しいなら、誰かと話がしたいなら、あたしいくらでも付き合うよ」

「岸本さん…ありがとう」

そのまま二人は日が沈むまで色々な事を語り合い、公園を後にした。

「勉強しなきゃいけないのに、遅くなっちゃってごめんね」

別れ際ミチルは申し訳なさそうに頭を下げた。

「全然、大丈夫だよ。勉強より藍田さんと話してる方が楽しいしね」

「岸本さんて、優しいんだね」

「いや…どうかな…自分じゃよくわからないけど」

何となくルカは照れくさくなり、軽く俯くと、先程と同じようにジャージーのポケットに手を入れた。

「ホントに今日はありがとう。また明日ね、岸本さん」

「うん。また明日」

ミチルは手を振り笑顔で帰っていった。
ルカは彼女の背中を見送りながら、そっと呟いた。

「藍田さん、あなたが好きです…」


810 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:23:41 ID:C2zf50tr


「っというわけなんだけど…」

一通り話し終えたルカはベッドの奥の壁に寄りかかり伸びをした。

「…そっか…」

ルカの前に座って、話を聞いていたミチルだったが、先程の勢いはどこかへ行き
何故か淋しそうな表情をしていた。ルカはそれに気づき、俯いている彼女の顔を覗き込んだ。

「ミチル?どうした?あたし何かまずいこと言った?」

「ううん、そうじゃないよ…ただなんか、ルカに申し訳なくて。
 あの日から、ルカはずっと私を思ってくれてたのに、私はその気持ちに気づくことができなかった。
 それに、ルカが苦しんでる時、支えてあげることもできなかった…
 支えるどころか、逆にルカを傷つけてた…本当にごめんね…」

ミチルの言葉にルカは首を横に振った。

「そんなことないよ。ミチルはあたしを傷つけてなんかない。
 あの頃のあたしも、今のあたしも、自分の意思でミチルのそばにいるんだよ。
 この気持ちを全部忘れて、逃げることも考えた。でも、無理だった…
 苦しいのはわかってたけど、それでもミチルのそばにいたかったんだ」

ルカは優しく微笑むと一呼吸おいてから続けた。

「それに、本当のあたしを知った今だって、ミチルは嫌がらずにこうして向き合ってくれてる。それで充分だよ」

彼女も同じように微笑んでからルカの手に触れた。

「ルカはやっぱり優しいね。中学の時から変わらない。いつも自分のことより私を優先してくれる。
 高校生になってからも、宗佑と色々あった時も…ルカはいつだって私を支えてくれてた。
 だから私も、ルカのために何かしてあげたい。私にしてほしいことはない?」

ミチルにしてほしいこと、ルカには一つだけあった。
離れることなくずっとそばにいてほしい、ただそれだけだった。
でもそれは、自分の望みであって、ミチルの望みではない。自分とミチルは違うんだ。
ルカはそう自身に言い聞かせ、敢えて違う言葉を選んだ。

「あたしはミチルが幸せになってくれればそれでいいんだ。
 これから先、きっとミチルには素敵な出会いがたくさんあって
 その中にミチルのことを本当に愛してくれて、幸せにできるやつが必ずいると思う。
 ミチルがその人を見つけられるまで、守っていくことがあたしの役目だし、望みでもあるから」

そう言ってルカは笑顔を作り頷いた。
これでいいんだ、これで。
ミチルが本当の自分を受け入れてくれたあの日から、彼女が幸せになれる相手を一緒に探そうと決めた。
淋しくても彼女が笑顔でいられるならそれを応援しようと決めた。
ルカは自分に納得させるようにもう一度頷いた。


811 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:30:59 ID:C2zf50tr


「私を本当に愛してくれる人?」

突然、ミチルが訊いた。

「え?あぁ、そうだよ」

驚きながらもルカが答える。

「私を幸せにできる人?」

またミチルが訊いた。同じようにルカも答えた。

「うん、必ず見つかる」

ルカに問いかけながら、ミチルは今までの記憶を辿っていた。
色々なことが思い出されていく。ルカと出会ってから中学を卒業するまでのこと
高校に上がってからのこと、宗佑から必死に自分を守ってくれた時のこと
本当のルカの心を知ってから今日まで一緒に過ごしたこと…
まるで早送りの映画を見ているようだった。
そして最後に、ルカがいない未来を想像してみた。
すると、自然にミチルの中で答えが出た。

「いるよ…今、私の目の前にいる」

「…え?…」

最初、ルカはミチルの言っている意味がわからなかった、が、その後の彼女の言葉ですぐに理解した。

「ねぇルカ、私ね、ルカと一緒にいると自分も優しい気持ちになれるんだ。
 そんなルカの優しさに包まれてる今の私は幸せだよ。
 ルカに愛されてるんだなぁって毎日実感してる。それがすごく幸せなの」

ルカは自分の耳を疑った。
ミチルが自分といて幸せだと思うなんて、考えてもみなかった。
幸せにできるのは自分ではないと思っていたから。

「ミチル?」

なんで?と言いたそうな顔をしていたルカにミチルは優しく微笑むと
自分の心の中にある有りっ丈の想いを伝えた。



812 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:31:51 ID:C2zf50tr
10

「私がルカの愛に包まれてるように、私もルカを包んであげたい。
 純粋で繊細な心を持ってるルカを、今度は私が守ってあげる。
 ちょっと頼りないかもしれないけど、ルカを支えていきたいの」

その瞬間、ルカの目から涙がこぼれ落ちた。信じられなかった。

「どう…して?…ミチル…あたしに気を使って…」

ミチルは強く首を横に振り、ルカの手を握りしめると言った。

「そうじゃないよ。私がルカのそばにいたいと思ったの。
 ルカの想いに負けないぐらい、私もルカを愛していきたい、そう思ったんだよ」

「ミチ…ル…」

震える声で愛しい人の名を呼んだ。
手を伸ばし彼女を抱き寄せると、今までこらえていたものが一気に溢れだした。

「…ずっとミチルには幸せになってほしいと思ってたけど…本当は怖かったんだ。
 ミチルがこの家から、違う場所へ旅立ってしまうことが。
 自分のそばから誰か別の人のもとへ行ってしまうことが、すごく怖かった…
 でも、そう思ってしまう自分も嫌で。愛する人が選んだ幸せなのに、それを素直に喜べない自分が大嫌いだった…
 あたしはそういう人間なんだよ、ミチル。優しくなんかないんだ…」

すべて吐き出した。今まで思っていたこと、感じていたことを。
彼女を思い切り抱きしめた。涙が止まらなかった。
ルカはこの日初めて、ミチルの前で泣いた。
そんなルカの背中を、あやすようにさすりながらミチルは呟いた。

「…ねぇルカ、知ってる?ルカの隣ってすごく居心地がいいんだよ。
 ルカの腕の中って、すごく暖かいんだよ。きっと心が温かい人なんだろうね。
 私はそう思うよ。だから、誰にも譲らないんだ。ルカの隣は、私の居場所だから…」

ミチルの言葉が嬉しかった。本当に嬉しくて、そして幸せだった。

「あり…がとう…ミ…チル…」

ルカは精一杯の気持ちをこめてお礼を言った。

「私の方こそありがとう。愛してくれて、ありがとう…」

そう言ったミチルの頬にも涙が流れていた。


813 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:34:47 ID:C2zf50tr
11

ずっと強かったルカ。全力で自分を守り、支えてくれたルカ。
そのルカがこうして泣いている。どんなに苦しくても、自分の前では涙一つ見せたことのなかったルカが。
いったいどれだけ我慢してきたのだろう。それを考えると胸が締め付けられるようだった。
それを思うとたまらなく愛おしくなった。ミチルはルカの肩をつかみそっと身体を離すと、まっすぐにルカを見つめた。

「ルカ…」

ドクンッ、あの時のようにルカの鼓動が大きくなった。
ゆっくり、ゆっくりとミチルの顔が近づいてくる。
ドクンッドクンッ…ルカの鼓動が速くなる。
唇が少し震える。それは泣いているからなのか、緊張しているせいなのかわからなかった。
ミチルが首を傾けた。それに合わせてルカは目を閉じる。
そして二人は口づけを交わした。そこだけ時が止まったかのようにしばらくの間唇を重ねていた。
触れているだけのやさしい、やさしいキスだった。

ミチルは唇を離すとすぐにルカの胸に顔を埋めた。
どうやら彼女も緊張していたようだ。抱きついている彼女の顔は赤くなっていた。
ルカは涙で濡れていた頬を拭うと、笑顔でミチルを抱きしめた。

「ミチル…」

「…ルカ」

互いの名を呼び合い、安堵の表情を浮かべる。
愛してるよ、言葉にしなくても、互いを抱く腕の温もりからそれが伝わる。


814 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:38:23 ID:C2zf50tr
12

どのくらいそうしていたのだろう、時間にすると五分ぐらいだろうか。
ミチルはルカを見上げるとニコッと笑った。

「今日は記念日だね」

「記念日?」

「うん。心が通い合った日と、私とルカが初めてキスした記念日」

「え?初めて…あっあぁ…そうだね」

ルカは以前、寝ているミチルの目から流れた涙を見て、思わずしてしまった時のことを思い出したが
内緒にしておくことにした。ミチルにとっては初めてキスした記念日。ルカにとっては…

「…ホントは初めてじゃないんだけど…まあいいか…」

ルカにとっては二度目のキスになったけれど、あの時のような一方的なものではなかった。
愛し合う者同士お互いを大切にしてずっと一緒に生きていきたい
そんな二人の思いが込められたキスだった。

「ん?なにか言った?」

「いや、何でもない…そうだ!!記念日だから乾杯しようか」

「じゃあ今度は私がハーブティー淹れてくるよ。ちょっと待っててね」

ミチルは机の上に置いてあったマグカップを持って部屋から出て行った。
そのカップに新たなハーブティーを淹れて戻ってきたミチルは

「ルカみたいに美味しく淹れられたかわからないけど」

そう言ってブルーのカップをルカに手渡した。

「ありがとう。なんかさっきとまったく逆だね」

「あっほんとだ」

二人は目を合わせると笑った。

「これからもよろしくね」

手を差し出しながら嬉しそうにミチルが言った。

「こちらこそよろしく」

彼女の手を握り照れくさそうにルカが答えた。

「乾杯!!」

カップを寄せる二人の顔には最高の笑顔が浮かんでいた。

ずっと一緒だよ。そう言っているようだった…


―END―

以上です。長くなってしまってすみませんでした…


815 :名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:54:13 ID:K+RQ6XBE
GJ!

816 :名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:21:12 ID:8nYqRC5k
GJすぎる!!

817 :名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:28:10 ID:/4pTnC5l
何度も読み返したよ。GJ

818 :名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 13:33:37 ID:PPXy2Mt4
GJ、次回はエロで

819 :名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 17:02:20 ID:pbwjL5gD
不覚にもいい大人がパソコンの前で号泣してしまった;

ルカ、良かったなぁ(。´Д⊂)末永くお幸せに!!

GJすぎる!!もう一回読み返そう・・・・。

820 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 18:19:43 ID:7SAsJ7jQ
次はエロ込みもよろしく

821 :名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 19:35:26 ID:EN5sqO8b
>>814
全国のルカファンが望んでいた展開はこれだよ…
こんな純愛エンドだったら神ドラマ認定は確実だったろうな

822 :名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 11:48:06 ID:ZNfJk/3v
また神こないかな

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