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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第52話☆

1 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:29:06 ID:4vzv3a5/
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2

2 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:30:15 ID:4vzv3a5/
『リンク』

【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第51話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202623807/

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 ttp://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・アリサだもんっ!
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)

3 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:43:27 ID:zH2Ip7b9
>1
乙でした

リリなのエロ小説スレの歴史が、また1スレ…

4 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:48:11 ID:KZpmQZVF
>>1乙です。

なんという流れの速さ、追いかけるのが追いつかねえぜ!
他の職人諸氏に負けぬよう俺も全力で書かねば。

5 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:12:43 ID:hSQxm8iz
>>1
乙でした〜

この投下レースの様な状況、
何がこの板の職人諸兄を急き立てるのだろう……

6 : ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:35:16 ID:NnwL8cOK
>>1乙です
早速投下したいなと思うのですが…
流れが速すぎると言われるこの状況で
果たして書いて良いのか悪いのか…
どうなんでしょう…

7 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:40:39 ID:G9qdEHwy
どうぞどうぞ。

8 : ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:44:28 ID:NnwL8cOK
ではイかせて頂きます。

・なのはが何故か妙に足腰強い事が前提から始まる
・だから「そんなに足腰強くないでしょ」って言うマジレスは勘弁してちょりそーorz
・流石にそういうのは野暮ってもんですぜ
・で、スバルとティアナがなのはの足腰の強さの秘密を探るお話
・エロあり
・教導官×司書長要素あり
・司書長は『ある場所』でならば地上最強の生物だぜ
・強い司書長嫌な人注意
・スバティアも加わる乱交的(?)エロ要素もあり

9 :秘密のトレーニング 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:45:47 ID:NnwL8cOK
スバルとティアナはなのはから訓練を付けてもらっている時にある事に気付いた。
「なのはさんって足腰強いよね〜。」
「うん。確かに…。」
教導官であるからして、そう言う要素も強くなくては勤まらないのは
当然なのだが…戦闘機人化されているスバルでさえ驚かざるを得ない
なのはの足腰の強さには二人も感心するしか無かった。
「でもあの足腰の強さは一体どうやって身に付いた物なんだろう。」
「是非知っておきたい所ね。」
二人ともに陸戦魔導師であるからして、飛行出来ない欠点を補える程の
強い足腰はあるに越した事は無い。だからこそなのはの足腰の強さの秘密は
一体何なのか…是非とも知っておきたかった。

それから…スバルとティアナはこっそりなのはに探りを入れて見る事にした。
まず最初はなのはが自主トレーニングをしている所を見学する所から始める。
しかし…なのはがやっていたのはどれも基本的なトレーニングばかりで
足腰を特別鍛える様なトレーニングらしき物は一切やっていなかった。
「あれ…おかしいな〜。」
「おかしいね…。」
二人ともに解せなかった。どう考えてもあの足腰は基本的なトレーニングだけで
身に付く様な強さでは無い。だとするならば…
「もしかしたら私達のいない所でこっそり凄いトレーニングやってるのかも。
ほら、漫画とかでも良くあるじゃない。皆には天才って言われてる人も
実は皆の見て無い所で凄い努力をしていたってパターン。」
「なるほど…なのはさんにもそれがあり得る…と言う事ね?」
勿論これは推測に過ぎないが…今なのはがやっている自主トレーニングと、
基本的トレーニング法では到底身に付くはずがない足腰の強さを踏まえて
考えた場合…どう見てもその様な結論に達しを得ない。それ故に…
スバルとティアナはなのはへの探りを続行する事にした。

夜遅く…一人帰宅するなのはの後をスバルとティアナはこっそり付けていた。
無論なのはの秘密のトレーニング法を探る為である。しかし、なのはは特に
変わった事は一切する事無く、自分の部屋の中へと入って行った。
「なのはさん…自分の部屋の中に入っちゃったね。」
「でも待って、もしかしたら部屋の中に特殊なトレーニング器具を置いてあるのかも。」
なのはが部屋の中で秘密のトレーニングをやっていると言う可能性も十分に考えられる。
それ故に二人は外の壁に耳を当てていたのだが………何か激しい運動をする様な声が
聞こえ始めていたのである。
「ビンゴ! やっぱりそうだよ! なのはさんは自分の部屋の中で
こっそり凄いトレーニングをやってたんだよ!」
「でも…一体どんなトレーニング法を…。」

10 :秘密のトレーニング 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:47:02 ID:NnwL8cOK
なのはが自室の中で秘密のトレーニングをやっていた事は分かったが、
一体どんなトレーニングなのかが分からなければ意味は無い。
二人はそれを如何にして探るか悩んでいたのだが…結局良い方法が
思い浮かばず、素直に窓から中を覗く事にした。しかし………
「ああ!!」
窓から中を覗いたスバルとティアナは愕然とした! 何故ならば…

「アッ! アッ! アァ〜ッ! らめ! らめぇぇ〜っ! もっと優しく…もっと優しくぅ〜っ!」
「何を言ってるんだ。もう十分優しくしてるじゃないか。」
窓の向こうでは、ベッドの上でなのはが子供の様に泣きじゃくりながらユーノに抱かれていた。
そしてユーノの激しいピストン運動によってなのはの腰は激しく突き動かされ、
なのはの全身は汗だくになっていたのである。

「なのはさん……大胆……。」
「それに……相手は……無限書庫のユーノ先生じゃない……。」
なのはが部屋の中でやっていたのは秘密のトレーニングでも何でも無かった。
ただ単純にユーノと夜の行為に勤しんでいるだけ。それにはスバルとティアナも呆れるしか無い。
しかし……同時に衝撃的でもあった。二人の憧れ…心から尊敬する高町なのはが………
何時も厳しくも優しくて……冷静な高町なのはが…………管理局の誇る……
エース・オブ・エースのなのはが…………今ベッドの上で無限書庫司書長に
抱かれ…突かれ……まるで子供のように泣きじゃくっている。
こんななのはの姿等……スバルとティアナは見た事は無かった。
「そう言えば…私聞いた事がある。無限書庫司書長は…夜のエース・オブ・エースとか
ベッドの上ならば地上最強の生物とか言われてるって噂……。まさか本当だったんなんて…。」
「う…ウソでしょ……?」
二人の額から一筋の汗が流れ落ちた。もしもその噂が事実だとするならば………
いくらなのはでも一溜まりも無い…。こうなってしまうのも仕方ないのかも…と…考ええるしか無かった。

「アッ! アァッ! らめぇ! らめぇ〜! もうユーノ君なんか大っ嫌い!」
「それ今までも何度言われた事か…でもこうしていつも僕に抱かれに来てるじゃないか。」
「うぅ〜…ユーノ君の意地悪ぅ…。」
なおもなのははユーノに抱かれながら涙していた。その全身も汗でびっしょりと
濡れてしまっており、一体どれだけ凄まじい運動をして来たのかが思い伺わせる。

「ね…ねぇ…。」
「何?」
なのはとユーノの行為を窓から覗いていた時にスバルは気付いた。
「もしかして…これじゃない? なのはさんの…足腰鍛えるトレーニング…。」
「ええ!? そんな……。」
ティアナも疑わしい顔になるが…スバルの目は真剣なまま。
「だって…良く見てよ。あのなのはさんがこんなになるまで激しく腰を動かして……
これで足腰が強くならない方がむしろ可笑しいって思わない?」
「そ…そう言われれば……。」

11 :秘密のトレーニング 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:48:39 ID:NnwL8cOK
二人は改めてなのはとユーノの行為を見る。なのはは子供の様に泣きながらも
必死に腰を絶え間無く動かし続けている。一見するとただ激しいSEXなのだが…
考え方を変えるとこれもまた立派な腰の運動にも見える。
もしかするならば…これこそなのはの足腰の強さの秘密だったのかもしれない。
「でも…ユーノ先生が凄すぎて…なのはさんの足腰が霞んじゃったね…。」
「う…うん…あのなのはさんが泣いちゃうくらいだもんね…。」
本来はなのはの足腰の強さの秘密を探る為であったと言うのに…
それ以上にユーノが凄すぎて…自分の苦労は一体何だったのだろうと思い始めていた。

その後も窓の向こうではなのはとユーノの夜の行為は続けられていた。
このまま終わる事無く永遠に続くのでは無いか? そう思わせる程にまで
絶え間無く続けられている。そしてスバルとティアナもまた…それを
窓の外から覗き続けていた…。
「な…何で私達……まだここにいるんだろう……。」
「目的は果たしたんだから……もう帰っても良いはずなのに……。」
二人は帰る事は無かった。いや…帰りたく無い…帰ってはいけない何かを感じていた。
「あ……なのはさん……凄く気持ち良さそう……。」
なのはとユーノの行為に見入る内…スバルとティアナの頬は赤くなっていた。
何だか身体が熱い…そう考えている内にそれぞれの手が己の胸に…股間へと伸びる。
「あ!」
「あぁ…。」
二人は…なのはとユーノの行為を見ながら…自慰を始めてしまった。
自分の手をブラジャーの中へと潜り込ませ…乳房を揉み解し…
また手をパンツの中にも潜り込ませ…股間を掻き回す。
「あ! ああああぁ!」
「ふぁ! あぁ! んあぁ…。」
二人は共に大声を上げて喘いだ。しかしそんな事をすればどうなるか……皆にも分かるだろう。

「スバル…ティアナ…こんな所で何をしてるのかな?」
「あ……。」
「なのは…さん…。」
物の見事になのはとユーノに見付かってしまった。素肌の上から上着を羽織った状態で
窓から顔を出して睨み付けるなのはにスバルとティアナは真っ青になる。
「もしかして…二人とも…私とユーノ君を覗いてたのかな?」
「あ……そ…その…。」
「図星だね…。なら…少し頭冷やそっか……。」
なのははスバルとティアナを指差し、魔法で吹飛ばそうとしていたが……

12 :秘密のトレーニング 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:49:30 ID:NnwL8cOK
「頭冷やされたって構いません! でも今更ここで帰るなんて出来ませんよ!」
「そうですよ! こうまで見せ付けられて……何もせずに帰るなんて嫌ですよ!」
「スバル…ティアナ……。」
二人は逆切れ(?)を起こしてしまったのか、その場に立ち上がって
号泣しながら大声で叫んだ。二人に冷静な考えなどもう出来なくなっていた。
なのはとユーノの行為を見続けた影響で…身体はすっかり火照ってしまい……
興奮する余り…彼女等の身体は……求めていたのだ………
「私も……したいです!!」
「お願いです! させて下さい!!」
二人の凄まじい気迫に…流石のなのはも圧されてしまう。
「仕方ないな〜…でも…どうなっても私は知らないからね?」
なのはは困った顔で仕方無くスバルとティアナを部屋へと上げる事にした。

部屋の中で服を脱ぎ…裸になったスバルとティアナをなのはは立たせていた。
「良いかな? 今回は特別中の特別なんだからね?」
「ハイ!」
なのはの言葉に二人は力強く返事をする。
「ユーノ君…凄く凄いんだよ。どうなっても知らないよ。覚悟は出来てるかな?」
「ハイ!」
なのはが二人の前を歩きながら真剣な面持ちでそう言う光景は
改めてなのはは教導官なんだなと実感させてくれるが…全員裸なので
同時にシュールさも何故か感じてしまっていた。
「な…なのは…本当にしなきゃいけないのかい?」
ユーノは苦笑いしてなのはにそう問い掛けた。流石になのは以外の女性…
しかもなのはの教え子を…それもなのはの目の前で抱くと言うのには罪悪感を感じていたのである。
「私だって嫌だよ。ユーノ君が私以外の女の子抱く所なんて見たくないよ。
でも…こうでもしないとこの二人帰ってくれないよ!」
なのはは少し泣きそうになっていて…ちょっと可哀想だと思った。
「だからあの魔法は絶対に…しっかりやっておいてね。」
「う…うん…分かったよ。」
例え『ベッドの上では地上最強の生物』と呼ばれていたユーノでもベッドから
一歩でも外に出れば、忽ちなのはには逆らえない男になってしまう様子。
故に少しなのはに怯えながらもユーノはスバルとティアナにある魔法をかけ、
二人の下腹の所がかすかに緑色の光を放った。
「い…今…何をしたんですか? ユーノ先生…。」
「避妊魔法だよ。赤ちゃんが出来ちゃったら大変だからね。」
「そうだよ! ユーノ君の赤ちゃんを産んで良いのは私だけだからね!」
なのはは半ば怒った口調と表情でユーノに組み付く。本当は二人がユーノに抱かれるだけでも
嫌だと言うのに…もし妊娠してしまう様な事があったら…それこそどうなるか想像するだけでも
恐ろしい。だからこそユーノも念入りに避妊魔法のチェックも入れた。

13 :秘密のトレーニング 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:50:03 ID:NnwL8cOK
そしてついにスバルとティアナへユーノ流足腰トレーニング(性的な意味で)がスタートした。
まず最初に抱かれたのはジャンケンで勝ったスバルである。が………
「あっ! あぁぁぁぁ! 腰が! 腰が抜けるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「ええ!? ちょっと! 君戦闘機人なんだろう!? 音を上げるの早すぎるよ?」
速攻で音を上げてしまっていた。ユーノとしては相手は初心者故に
なのはを相手にする時よりも随分優しく抱いて…腰の振りもゆっくりにしておいたのだが…
それでもスバルにとっては想像を絶する激しさだった。
「あああぁぁ!! 嫌ぁぁぁ!! 腰が! 腰がぁぁぁぁぁ!!」
「す…スバル…。」
目から涙を滝の様に流し、泣き叫びながらユーノに突き動かされるスバルの姿に
ティアナも愕然としてしまうばかりだったが…次の瞬間なのはが彼女の乳房を
背後から握り締めたのである。
「キャッ! 何するんですかなのはさん!?」
「ユーノ君がスバルの相手をしている間…私がティアナに教育してあ・げ・る♥」
「!!!!」
その時のなのはの優しくも冷たさを秘めた表情にティアナの肝は絶対零度にまで冷却され…
有無も言わさずに押し倒された。そしてなのははティアナの乳房を揉み…乳首に吸い付き…
指を股間に潜り込ませてかき回し始めたのだ。
「ああああ!! なのはさん!! やめ!! やめぇぇぇ!!」
「何を言ってるのティアナ…。ユーノ君はもっと凄いんだよ?」
何時もユーノに抱かれているのは伊達では無いのか…彼程では無いにせよ
なのはの性技もティアナの想像を絶していた。
「あっあぁぁぁぁ!!」
「んあ! ふあぁぁぁぁ!!」
部屋中にスバルとティアナの泣き叫ぶ声が響き渡った。その間にもユーノは
絶え間無くスバルを突き、なのははティアナを弄ぶ。その光景たるやまさに地獄。
なのはとユーノの作り出した性の地獄にスバルとティアナは…堕ちてしまったのだ。

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」
「ゼェ…ゼェ…ゼェ…ゼェ…ゼェ…。」
一時して…スバルとティアナは全身汗だくになり…息も絶え絶えの状態で倒れ込んでいた。しかし…
「それじゃあインターバルは終了! 交代して再開だよ!」
「ええ!? ああああ!!」
今度はユーノがティアナを、なのはがスバルを抱いた。そして……
「ウギャァァァァァァァ!!」
未だ猛々しくそそり立つユーノの巨大なモノを押し込まれたティアナの絶叫が
まず最初に響き渡り…間髪入れる事無くユーノのピストン運動が開始される。
「ウギャァァァ!! 腰が!! 腰が抜けるぅぅぅぅ!!」
「ティ…ティアナ…。」
ティアナの叫び様…苦しみ様にスバルも愕然とするが…次の瞬間スバルも
なのはに唇を奪われてしまう。
「んぶ!」
「ほらほら…今のスバルの相手は私なんだから…私だけを見てもらわないと…。」
こうして新たなる性の地獄が始まった。スバルもティアナももはや成すがままにされるのみ。
なのはとユーノの作り出す性の地獄の責め苦を…ひたすらに受け続けるしか無かった……。

結果…スバルとティアナは完全に腰が抜けて立ち上がれなくなってしまい、その日の晩は
なのはの部屋でお泊りと言う事になった。しかし…その後も物凄い筋肉痛に襲われて
身動きする事さえもままならなかったと言う…
「や…やっぱり…身体に無理な…運動は…しない方が…良いね…。」
「う…うん…。」
なのはの部屋で倒れ込んだまま筋肉痛の痛みと戦っていたスバルとティアナは今更になって
あの時素直に帰らなかった事を後悔していたそうである。
ちなみになのはとユーノは何事も無かったかの様に普通に出勤した。

                     おしまい

14 : ◆6BmcNJgox2 :2008/02/13(水) 15:51:31 ID:NnwL8cOK
とりあえずここまでです。
やっぱりギャグ系に専念した方が良いのでしょうか?
けどたまにシリアスもやりたくなるんですよね。

15 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:59:44 ID:evp0f1eT
いやGJ
たまにはこういうのがあった方がいい
何故か知らんが和む・・・

16 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 16:03:08 ID:moxWMYqJ
>>14
GJ!

>ギャグ系
ギャグでもシリアスでもどっちでも大丈夫だと思うお

17 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 17:34:35 ID:MY3aAS/5
>>14
GJ!とりあえず、淫獣の名に恥じない暴れん棒持ちですね!

18 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 19:08:59 ID:cj/yXkp/
>>14
GJです。エロギャグは和みますね。個人的には喜劇、悲劇、IF、病み、鬼畜、etc
何でも御座れの悪食なので問題ないですw

<基本的なトレーニングばかりで
つ司書長印の砲撃魔導師養成講座(悪魔誕生編)byA's漫画出典

19 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:12:37 ID:E1INITa8
どうもー、ご迷惑おかけしております。

まだ後編はできていないんですよ。
非エロの連載は作品に勢いがあれば結構ぽんぽんかけるんですけど、
エロはやっぱり気分がしょげると筆が進まない……
それに、GJという感想もたいていが「淫獣もっとやれ」っぽかったので、
どうも後編だとそのあたりの期待をまとめてパイルドライバーしそうで……

注意事項
・もう捏造がもンの凄い事になってます。
・正直アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・だらだらバトル長ぇぞ♪                                 orz
・非エロ。ガチバトル。
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

20 :燃え上がる炎の魔法使い 12-01/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:13:36 ID:E1INITa8
『That is the magic which destroys a fixed domain』
「領域破壊魔法……」
 なのはは、ちらり、と、斜め後ろにいるシグナムに目をやった。
 シグナムからは、今までのような力を感じられない。彼女にこれを防ぐことは、無理な
ように思えた。
「L4U、防げる?」
『If it’s performed together with you, Ma’am』
 貴女と一緒ならば、L4Uはそう答えた。
 その間にも、“八神はやてだった”存在は、そのどす黒い魔力を、集積させていく。た
とえそれが、魔法資質を持たない一般人だとしても、見れば、胸焼けのような嫌悪感を覚
えるだろう。
「それじゃあ」
 なのははバリアジャケットの上からくくりつけていた、ポシェットを開ける。その中か
ら、リボルバー弾倉用のスピードローダーを取り出す。
 L4UはCVK-792Rの、ブローバック機構と一体になった、スライドカバーを開放し、リボル
バー弾倉を飛び出させる。リボルバー弾倉から、空カートリッジが落下し、屋上の床
にチンチンと音を立てた。
 なのははスピードローダーで新しいカートリッジを挿入する。ローダーが離れると、L4U
はリボルバー弾倉を格納し、スライド機構を動作位置に戻した。
「お願い、L4U!」
『Yes, Ma’am. Load Cartridge』
 ドンドンッ
 続けざまに、2発のカートリッジを撃発させた。カバーがブローバックした瞬間、余剰の
圧力が外に漏れ出す。
『Round guarder』
 桜色の光の、ドーム状のバリアが発生し、なのはとシグナムを包み込んだ。
「あ、これは……」
 シグナムは、戸惑ったようにしながら、キョロキョロと見回す
「外に出ないでください」
 なのはは、シグナムを振り返り、言う。
「…………すまない」
 シグナムは、そう言って、下唇を噛んだ。

 球形に集束したそれが、今度は、一気にその圧力を解放する。絶望そのものを具現化し
たような、黒い、どす黒い炎が、無指向性に、しかし、圧倒的な圧力を持って、周囲を飲
み込み、舐める。

燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 PHASE-12:Wahre Absicht

21 :燃え上がる炎の魔法使い 12-02/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:14:07 ID:E1INITa8

 ビリビリビリビリビリビリッ
 フェイトが生み出したシールドを、黒い澱みの奔流が、激しく揺さぶる。
「くっ……」
 その圧力が、バルディッシュを通して、フェイトの腕にも伝わってくる。
「フェイト! 大丈夫なの?」
 背後のアリサが、心配げに聞いてくる。
「多分」
 フェイトは、前方に、魔力の奔流の来る方向を向いたまま、短く答えた。
『It is reasonable and can finish protecting, Sir』
 バルディッシュが「防ぎきれる」と答え、その言葉の通り、黒い奔流は、流れて、霧散
した。
『なのは、そっちは大丈夫?』
 念話を飛ばし、アリサはなのはに安否を訊ねる。
『なんとか、大丈夫。シグナムさんも』
 なのははそう答えてきた。
『シグナム、聞こえてる?』
 アリサは、シグナムに念話を通そうと、試みる。
 もちろん、その間も、アリサとフェイトは、“闇の書”と名乗った女性から、視線を離
さない。
『ああ、聞こえている』
 シグナムの答えが、念話越しに返ってきた。
『アンタ少し蒐集されかけたわよね? 大丈夫なの?』
『……辛うじて、消失は免れたと言うところだ。すまない。囮ぐらいにしか、役に立ちそ
うに無い』
 シグナムは、申し訳なさそうに、アリサの問いに答えた。
『なのは』
 再び、念話をなのはに切り替える。
『何? アリサちゃん』
『シグナム連れて、少し距離とってなさい』
 アリサは、なのはに、シグナムの直掩を頼んだ。
『解った。無理しないでね』
『ここで無理しないで、いつすんのよ』
『あはは……』
 アリサの答えに、なのはは、苦笑を返した。
「さあ、ひと暴れするわよ」
 アリサは袖をまくる仕種をして右肩を抑えつつ、レイジングハートを握りなおす。フェ
イトは、無言だが、深くうなずいた。
『シグナム、待ってなさい。あたしがはやての目、覚まさせて、あの中から引きずり出し
てやるわ』
『…………』
 アリサの呼びかけに、シグナムはわずかに逡巡した。シグナムは、自分の手足を見た。
「いや、違う!」
 シグナムは、驚いたように目を見開き、そう、声に出して、言った。

22 :燃え上がる炎の魔法使い 12-03/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:14:28 ID:E1INITa8

「さて、これで後は暴走を待つだけだな」
 少し離れた、中層ビジネスビルの屋上に、2人の仮面の男は、降り立った。
「あの3人、それと仕損じた騎士が1人か。どれだけ持つかな?」
「さあな」
「暴走まで持ってくれれば、楽なんだが……」
「そうでなかったとしても、抑える方法が無いわけではあるまい」
 デアボリック・エミッションに、一瞬、4人が飲み込まれるのを見つつ、彼らはそんな
会話を交わした。
 やがて、一方の男が、もう一方を振り返り、
「エクスカリバーの用意は、できているのか?」
 と、訊ねた。
「ここに」
 もう一方の仮面の男は、懐から、ミニチュアの剣を取り出した。ただし、レヴァンティ
ンの待機状態のように、デフォルメはそれほど効いてはいない。
「起動しろ」
『…………』
 “エクスカリバー”は展開し、澄んだ海か湖の紺碧のような、緑がかりつつも鮮やかな
深い青の刀身のついた、パルチザンの形に変形する。その、目釘の部分に、宝石状のコア
が見え、これがデバイスだと解る。
「応答なしか。インテリジェントはこれだから」
「頑固な老人だからな、仕方が無い。役に立てば、それでいいさ」
 そう言ってから、2人は再び、4人と“闇の所”のいる方向に、視線を向けた。
 その時────
「ストラグルバインド!」
 赤みがかった黄金色の、光の鎖が、同色の魔法陣とともに、突然、彼らの足元から出現
し、2人の四肢を拘束した。
「なっ……!?」
「何だとっ!?」
 仮面の男たちは動揺の声を上げ、バインドの拘束にもがく。
 その正面、上方から、そのバインドの主がゆっくりと、直立した姿勢で、降下して来た。
「うちの可愛いお嬢さんたちに、よくも好き勝手してくださいましたね」
 腕を組み、険しい表情で、リニスは2人を、睨み付ける。
「さあ、お仕置きの時間ですよ、悪戯猫ども」
「うわ、ぁぁぁっ」
「あわ、あぁぁぁっ」
 リニスが言うと、2人の身体が鈍く輝きつつ、そのつけていた仮面が、ゆっくりと剥が
される。
 その光が、仮面に吸い込まれるように消えていき、2人の体格が、目に見えて変貌して
いく。そして、光を吸い込み終えた仮面が、砕け散った。
 果たして、仮面の下から出てきた2人の姿は──リーゼアリアと、リーゼロッテの、猫
姉妹だった。
「よく勘付いたね……完璧に偽装していたのに」
「変身魔法でも、骨格まで、同一人物になるのは、難しいですからね。しかも、バイタル
反応まで、同一に“見える”存在など、普通いません。ある例外を除いては……です」
「くっ、それで、あたしたちだって気付いたってワケか……」
 リニスの答えに、リーゼアリアは、表情を歪ませる。

23 :燃え上がる炎の魔法使い 12-04/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:15:13 ID:E1INITa8
「アリシアとフェイトは、特殊ではありますが、実質的には、一卵性双生児ですからね。
その結論に、行き当たるのは、必然です」
「ちっ、かえって裏目に出るとはね……」
 リーゼロッテが、やはり、忌々しそうに、毒つく。
「さあ、お2人とも、覚悟はできてらっしゃいますね?」
 リニスは、右手を無造作に上げ、そこに、稲妻をまとわりつかせた。
「待ってくれ、リニス」
 横から、リニスに声をかける。リニスははっとしたように、声の主を、振り返る。
 クロノだった。傍らに、ユーノもいる。
「2人とも、局で詳しく話を聞かせてもらう、いいな?」
 クロノは2人に視線を向け、そう言った。
 リーゼ姉妹は、気落ちしたように、俯く。
「僕はここに残るよ、アリサが心配だからね」
 ユーノは、クロノとリニスを交互に見ながら、そう言った。
「ああ、解った」
 クロノの答えを聞いてから、ユーノは飛行魔法で、空に躍り出た。

24 :燃え上がる炎の魔法使い 12-05/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:16:12 ID:E1INITa8

「チェーンバインドっ!」
 紅い輝きを放つ、光の鎖が、“闇の書”の脚に絡みつき、その自由を奪った。
「アルフ」
 下方からそれを繰り出している、己の使い魔を見て、フェイトはその名を呼ぶ。
「よっしゃ、反撃よ! レイジングハート!」
『O.K. Master. Load Cartridge』
 ズドンッ
 排莢された2発の空カートリッジが、闇夜のような漆黒の夜空に、吸い込まれていく。
『Revolver set』
 アリサは周回する様に回り込みながら、レイジングハートが魔力弾を集束させ始める。
 “闇の書”は、回避行動をとろうとするが、アルフのバインドに阻まれる。
「くっ……」
 アリサは“闇の書”の上方を占めると、その場で、レイジングハートの峰を左手で抱え、
ライフルのように構える。
「レイジングハート!」
『Divine Buster, Burst shot』
「バルディッシュ!」
 “闇の書”から見て、アリサを起点に110度の位置で、同じように、フェイトが、射撃
を放つ。
『Thunder Smasher, Burst shot』
 オレンジと金色の、光の槍が、それぞれ6発ずつ、計12発、撃ち出された。
「愚者の攻撃を、断つ力を」
『Panzerschild, Doppelter Verbrauchersteuer, Viereck』
 “闇の書”は、ベルカ式の光の盾を、両手に生み出し、別々の方向から迫る射撃を、受
け止める。
 ガズゥゥンッ
 位相をずらして駆動している、それぞれ二重の盾に、砲撃は受け止められる。
 フェイトの6発は、着弾と同時に、稲光を伴って爆発を起こす。だが、爆煙が晴れた後
にも、シールドは2枚とも、健在だった。
 一方、アリサの6発は、1枚目のシールドに突き刺さるようにして、しかし、そこで行
く手を阻まれる。シールドが鈍く輝くと、6発の魔力弾が、砕けて、散った。
「なんヤツなの」
「貫通も爆砕も、6発とも止めるなんて」
 アリサが呆れた様な声を出し、フェイトが息を呑む。
「刃以て、愚者の胸を血に染めよ」
『Blutiger Dolch』
 紅い、糸のような閃光が、無数に、“闇の書”から、放たれる。
「!?」
『Round shield, Dual excise』
 ラウンド型の盾を、レイジングハートが自動で、アリサの左右に展開する。バルディッ
シュも、同様に、フェイトの周囲にシールドを発生させる。
 紅い閃光は短剣を模り、アリサとフェイトめがけて、突き進んできた。
「ぐっ」
 ビシャッ、ドンッ
 アリサが反射的に、身体を竦めかける。シールドが閃光を放ちつつ、紅い短剣を小爆発
を伴って、分解し、魔力素の霧へと返す。

25 :燃え上がる炎の魔法使い 12-06/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:16:36 ID:E1INITa8
「アリサちゃん! フェイトちゃーん!!」
 なのはの叫び声が、さほど遠くない場所から、聞こえてきた。
「バカなのは! 近くに来るな! アンタやシグナムも巻き込まれるわよ!」
 アリサが、なのはを振り返り、怒鳴る。
「え、で、でも……」
 L4Uを手に、困惑気な表情になる。
「私なら大丈夫だ」
 なのはの傍らにいた、シグナムが言う。
「自分の身を守るぐらいなら、な」
 そう言って、険しい表情で、“闇の書”の方を見る。
「主はやて! 意識をしっかり持ってください!! まだ、戻る道はあります!!」
 シグナムは、そう、叫んだ。
 だが、“闇の書”は、それに答えることは無く。
「我は闇の書。唯、今は、主の望むままに、世界の終焉を」
 いい、手のひらを、なのはやシグナム達に向けた。
「星屑よ集え。音速の騎士の槍となれ」
 その手のひらが輝き、オレンジ色の光の、“円い”魔法陣が展開する。周囲に、魔力のス
フィアが、無数に、集結し始める。
「まずい……っ」
 フェイトが飛び出し、アリサやなのは達の方へと、急ぐ。
「アルフ、逃げてっ」
「へ?」
 バインドをかけていたアルフだが、フェイトにそう言われ、一瞬、キョトンとする。
「あ、ああ」
 あわてて、“闇の書”から、距離をとろうとする。
「あ、アレまさか」
 アリサの問いかけに、フェイトは深刻そうな表情で、頷いた。
「とにかく、至近距離から食らったら、何重にシールドを張っても破られる。発射ぎりぎ
りまで、距離を稼ぐしかない」
「ふえ?」
 まだ、状況がわからないなのはは、フェイトに言われ、間抜けな声を出す。シグナムは
なのはの襟首を引っ掴むと、アリサやフェイト達と一緒に、“闇の書”とは反対方向に飛ぶ、
逃げる。
「アリサは一度蒐集されてる、あいつには有効なシールドは無いと思ったほうがいいかも
しれない」
 フェイトがそう、呟くように言ったとき。
『Es gibt voraus Leute 200m』
「何!?」
 シグナムの右手で、レヴァンティンが「一般人がいる」と告げた。
「まずい、こんな距離じゃ」
 フェイトが、困惑したように言う。
「けど、巻き添えにするわけにはいかないでしょうが!」
 アリサはそう言うと、真っ先に、併走する直線道路へと、一気に高度を落とした。他の
3人も、それに続く。
『Rest, 100m』
 レヴァンティンが告げる。
『80……50……30……Nahengebiet』

26 :燃え上がる炎の魔法使い 12-07/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:17:06 ID:E1INITa8
「え゛」
 信号柱の根元で、困惑気にキョロキョロとしている人物を見て、アリサは一瞬、凍りつ
きかけた。いや、アリサだけではなく、フェイトとなのはも、同様に目を円くした。
「あっ……アリサちゃん!」
 視線の先にいた人物、月村すずかは、アリサの姿を確認するなり、人気の無くなった通
りの真ん中へ、飛び出してきた。
「フェイトちゃん、なのはちゃん」
 その姿を確認し、すずかは空中の2人にも声をかける。
 アリサは飛行を停止し、足で地面に降り立つ。
「アリサちゃん、どうなってるの、これ……? いきなり、人の姿がなくなっちゃったし、
車も……」
 すずかは、やっと救いを見つけたと言う感じで、泣き出しかけながら、アリサに言う。
「それはこっちのセリフ、 どうしてアンタ残ってるのよ」
 アリサは、その状況が理解できず、少し間抜けに目を円くしたまま、すずかを指差して、
聞き返してしまう。
「ヤツの結界が張られたときに、取り残されたんだ」
 比較的冷静に、シグナムが言う。
「この子には、少々特殊だが、常人よりは大きな魔力資質がある」
「そういえばあたしよりはあるって言ってたっけ」
 レイジングハートの峰で、とんとんと右肩をたたきながら、アリサは不機嫌そうに、言
った。
「それに、主とも因縁がある。だから、結界外に弾かれなかったのだ」
 シグナムは、アリサの隣に降り立ち、そう言った。
「アリサ!」
 フェイトが、今まで飛んできた方を見て、悲鳴に近い声を出した。
「しゃあない、ここで止めるわよ。レイジングハート!」
『Yes. Load Cartridge』
 ズドンッ
「あの、えっと……」
 すずかが困惑気に質問しようとしたが、アリサ達には、それに構っている余裕が無かっ
た。
「今度はあたしが先頭になる」
「解った」
『Load Cartridge』
 ドン、ドンッ
 アリサの言葉に、フェイトが頷くと、バルディッシュも、2発、立て続けにカートリッ
ジを撃発させる。
「なのはは最後の防御を」
「うん」
『Load Cartridge』
 ドン、ドンッ
 L4Uもまた、2発のカートリッジを撃発させた。
「我らも、できることはせねばなるまい……そうだな、レヴァンティン」
『Ja! Patronenlast!!』
 ガインッ
 シグナムがすずかの傍らに立ち、レヴァンティンのカートリッジを撃発させる。そして、
そのレヴァンティンを、天空に向かって掲げた。

27 :燃え上がる炎の魔法使い 12-08/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:17:33 ID:E1INITa8
『Panzerhindernis』
 赤紫の光の壁が、クリスタル状に、シグナムとすずかを覆った。
「これ……」
「この中から出ないでください。危険です」
 キョロキョロと見回すすずかに、シグナムはしかし、はっきりとそう言った。
「来るわよ!」
 アリサの声と、同時に。
 “闇の書”は、進め、を支持するように、一度ひじを引き寄せ、そして、手を、前に振
る。
「スターライトザッパー」
 その周囲に浮かんだ、無数の魔力のスフィアが、オレンジ色の巨大な槍となり、前方へ
と次々撃ち出される。
『Wide area, Round shield』
 桜色の、巨大な光の盾が、シグナム達の前に、作り出される。
『Protection, tri』
 すでに、垂直魔法陣のリングを何個か纏っていたレイジングハートが、3枚のシールド
を出現させる
『Wheel Protection, Dual excise』
 その後ろ、やや離れて、フェイトが、2枚の強固なシールドを、バルディッシュに生み
出させた。
 ドンッ
「ぐぅっ」
 1発目が、アリサのシールドに当たる。思わず、アリサから声が漏れる。重い、純物理
的なエネルギーをもともなった、炎の流星群。
 シールドに当たってなお、その魔力の余波は周囲を薙ぎ払いながら、直進していこうと
する。フェイトのシールドをも圧し、なのはの大きなシールドを圧迫する。シグナムのバ
リアで何とか完全に凌ぎ、バリアジャケットの無いすずかを護る。
 ────あたし、こんなとんでもないもん撃ってたの……っ。
 アリサがそう思ったとき。
 ミシッ、メリッ……
「えっ」
 目が驚愕に円く見開かれ、顔から血の気が下がる。
 3枚のシールドが、いっせいに不気味な軋みをあげ、ひびが入った。普通、貫通に威力
を絞り込んだバリア抜きは、1枚ずつである。だが、今は、魔力の奔流に、シールドが一
気に、圧し負けかけているのだ。
「まずっ……」
 うしろのすずかのことを考えれば、避けることもできず、悲壮な覚悟で、シールドを支
え続ける。
 メキ、メキ、ガシャァンッ
 1番先頭のシールドが、耐え切れずに破砕された。
 後は、ドミノ倒しに破壊が後ろまで及ぶ……かと、思われた瞬間。
「ラウンドシールド、デュアルエクサイズ!」
 アリサの目前、シールドのその先に、緑色の光のシールドが、2枚、新たに現れた。ア
リサの腕にかかる圧力が、一気に和らぐ。
 気がつけば、アリサの傍らに、両手を前に突き出して、そのシールドの主が、立ってい
た。
「ユーノ!」

28 :燃え上がる炎の魔法使い 12-09/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:18:03 ID:E1INITa8
 アリサが、思わず声を上げると、ユーノは一瞬だけ、アリサを振り返り、にっと口元で
笑った。すぐに正面を向きなおし、シールドを支える。
「ぐぅっ……くっ……」
 さしものユーノも、途方も無い圧力に、圧され、声を漏らした。
「ユーノ!」
 アリサは、急に心配そうな表情になり、ユーノに声をかける。
「エクスプロージョン!」
 ズドォンッ!!
 ユーノの、前側のシールドが、ベクトルを変えられ、爆発する。
 その爆煙とともに、オレンジの魔力光の奔流を、霧散させる。
『エイミィさん』
 ユーノが、『アースラ』のCICを呼び出した。
『な、何!?』
 さすがに任務中か、エイミィの緊張した声が、念話越しに返ってくる。
『すずかが、一般人が結界の中に残されています』
『解った、転送させる、ちょっと待ってて。ただ、結界の外側には無理だ』
 エイミィの声は、困惑気味だった。
「いきなりあんな大技、いくら結界の中だからって、こんな街中で、あんな技ぶっ放すな
んて! はやてはマジで、世界を滅ぼしたいと思ってるのかしら?」
 アリサはレイジングハートを引き起こして、憤ったように、そう言った。
「それは違う」
 あわてて、シグナムが、それを否定する。
「どういうことよ?」
 アリサが聞き返し、フェイトを除く全員が、シグナムを注視した。
「アレは、闇の書の自動防衛システムが、主はやての表層をかりて、周囲を排除しようと
しているだけだ。主の本心ではない」
「どーしてそんなことがわかんのよ?」
 断言するシグナムに、アリサは少し不愉快そうに訊ね返す。
「主はやての本心の行動であれば、守護騎士である私は、それに逆らえないし、仮に逆ら
ったとしても、リセットして消滅させることができる。だが、そうはなっていない」
「あ、そーか」
 目をきょとん、とさせて、納得の言葉を出した。
「いよぉし、まだお仕置きの余地ありってワケね」
 アリサはニヤリと笑って、そう言った。
「行くわよ、フェイト」
「うん」
 アリサの言葉に、フェイトが頷く。
『Axel fin』
 オレンジ色の光の翼が、大きく羽ばたく。2人はスターライトザッパーの射点の方へ向
けて、飛び出した。
「アリサちゃん……」
 すずかが、その後姿を、少し不安げに、見送った。
「シグナムさん、すずかの護衛を頼んでいいですか?」
 ユーノはシグナムを見上げ、そう言った。
「承知した」
 シグナムははっきりとそう返事をしたが、すぐに、気落ちしたように、ユーノから視線
を逸らし、俯く。

29 :燃え上がる炎の魔法使い 12-10/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:18:25 ID:E1INITa8
「…………すまない、役に立てなくて」
「気にしないでください」
 ユーノは、苦笑混じりの笑顔で、そう言った。
「主はやての事を、頼む」
「ええ、まぁ、アリサが何とかすると思いますけど」
 ユーノはそう言った。だが、それは決して、適当に言ったのではない。眼が、真剣にそ
う言っている。
『そういうわけで、エイミィさん、2名転送、お願いします』
『オッケー。できるだけ安全で、開けたところ、確保っ』
 シグナムとすずかの足元に、光の魔法陣が出現し、2人は光になって、その場から消え
た。
「僕達も行こう、なのは」
「うん」
 ユーノが言い、2人はアリサとフェイトを追って、飛び出す。

30 :燃え上がる炎の魔法使い 12-11/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:19:01 ID:E1INITa8

「フォトンランサー」
『Execution Shift』
 フェイトの正面に……ではなく、“闇の書”のやや後方に、魔力のスフィアが無数に生ま
れたかと思うと、雨のように、魔力弾が“闇の書”めがけて、降り注ぐ。
「甲冑に力を……」
『Panzergeist』
 “闇の書”の全身を、黒い輝きが包む。降り注ぐフォトンランサーの雨を、気にもかけ
ないかのように、フェイトに向かって、一直線に迫る。
『Scythe form』
 バルディッシュは刀具を開き、魔力刀を発生させる。
 身構えるフェイトに、“闇の書”が、踊りかかろうとした、その時。
『Fire slash』
 キィン……
 アリサが、レイジングハートを上段に構え、さらに上方から斬りかかった。
「でぇぇぇぃっ!」
 ガキィィンッ!
 “闇の書”は、滾る血のような赤い、刃を自分の手に纏わせ、レイジングハートの魔力
斬撃を受け止める。
「こぉのぉぉっ……」
 バチバチバチバチッ
 交錯する点で、お互いが纏う魔力がお互いを侵食し合い、火花を散らす。
「はやてを出しなさい! 話きっちりつけてやる!」
 凌ぎ合いながら、アリサはそう、食いつくように怒鳴る。
「主は優しき夢の中へ。世界は絶望の闇の中へ。それが主の願い」
「嘘だ」
 フェイトが叫ぶ。
「はやてはそんな、救いのない未来を選ぶ子じゃないはずだ」
「我は闇の書、我の心は常に主と共に在り」
 フェイトの言葉に、“闇の書”は、淡々と言う。
「そんなどーしよーもないヤツが、あんな幸せそうな顔ができるか!」
 アリサは怒鳴る。
 それは、すずかの携帯に送られてきたメールの、添付写真。
 まるで本当の家族のように、騎士達と戯れる、車椅子の少女の笑顔。
「世界が己を拒む時、人は絶望に深淵へと沈み込む……主もまた、同じ」
「あたしはそうなってやらない」
 “闇の書”の言葉に、アリサは即、言い返した。
「世界があたしを拒もうと、あたしの居場所は自分で作ってやる。道がないなら、作って
やる!」
「ならば……」
 ヒュウゥゥゥッ!!
「アリサ!?」
 フェイトが、驚き、援護に入ろうとした時。
 シャアァァァッ!
「っ、バインド!?」
 黒い光の、チェーンバインドが、フェイトの四肢を絡めとった。
「っなっ……何!?」

31 :燃え上がる炎の魔法使い 12-12/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:19:49 ID:E1INITa8
 アリサは、自らの身に起こった異変に、目を円くする。
 アリサの全身を、鈍い輝きが包み込む。その光が、アリサを闇の書の書物、本体の方へ、
吸い寄せる。
「お前も、魂の絶望を、味わうと良い」
「なっ!?」
 アリサの意識は、白く、消えていった。

『Absorption wurde vervollstandigt』

32 :燃え上がる炎の魔法使い 12-13/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/13(水) 19:22:02 ID:E1INITa8
>>20-31
今回は以上です。

あぁあ収集つかねー。いやそんなことはないんだけど、
13話じゃ絶対おさまらねぇ。
寄り道した分が効いてるけど、闇の書戦も「スケール大きくディテール細かく」だから、
文章で表現しようとすると「ひたすら書いて書いて書いて書いて」になってしまうorz
プロはやっぱり偉大なんですね……


33 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 19:29:41 ID:cj/yXkp/
>>32
GJです。早いですね!?
プロならば確かに決められた枚数内で物語を綴らなければ成りませんが、
ここは、勇士が己の作品をタダで出す場所ですから、そこまで気張らなくても
大丈夫ですよ、作品も面白いですし、少々長くなっても問題ないと感じます。
個人的には、長くてOK、このままIFでのSts版まで突っ走って欲しいです。

34 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 19:36:02 ID:CzK6uHj4
>>32
というか原作者だってエロゲ時代と比べるとテキスト量の制約のせいか
掘り下げとかでかなり精彩欠いてるからね。
あんま気にしない方向で。

35 :B・A:2008/02/13(水) 20:46:05 ID:BNGLlkyq
>>GJです。
デュランダルではなくエクスカリバー。この違いに意味はあるのか、今から楽しみです。


9時あたりに投下しようと思います。

36 :B・A:2008/02/13(水) 21:10:17 ID:BNGLlkyq
時間過ぎたので投下します。


注意事項
・エリオ×ルーテシア
・非エロ
・本編改編。いわゆるIFというやつです。
・強引な展開や独自の解釈、勝手な捏造が多々含まれます。
・というか、捏造しかない気が・・・・本編から10年後の話です。

37 :Ritter von Lutecia 最終話@:2008/02/13(水) 21:13:14 ID:BNGLlkyq
巨大な獣の咆哮が大地を振るわせ、危機を感じた鳥たちが一斉に逃げ惑う。
人間の十数倍はあろうかというその巨体は、彼らが知っている生物の特徴を兼ね備えていながら、
それらとは著しくかけ離れた存在であった。光沢のある大小様々な触手が木々を薙ぎ払う姿は、見ていて恐怖感しか湧きあがらない。
それでも、男たちは懸命に戦っていた。

「わぁぁぁぁっ、だめだぁぁぁっ!!」

「こいつ、俺の魔法が利かねぇっ!」

「諦めるな! 発掘隊を守るんだ!!」

悲鳴や怒号があちこちで上がり、色鮮やかな魔力光が飛び交う。未知の巨大生物に挑むのはいずれも劣らぬ時空管理局の精鋭・・・・とまではいかないまでも、
全員が訓練校を優秀な成績で卒業した未来のストライカー候補たちばかりだ。だが、彼らの奮闘も空しく、敗色はどんどん濃くなっていく。

「・・・・役立たず」

離れた場所で非戦闘員を守っていた女性が抑揚のない声で呟く。
スラリと伸びた長身に腰まで届く紫色の髪。黒を基調としたバリアジャケットに包まれた体は少し痩せ過ぎではあるが、女性としての魅力は十分持ち合わせている。
やや垂れめの目には神秘的な光が宿っており、無機質的な雰囲気も相まって、神話に出てくる女神を連想させた。しかし、今はその美貌に似つかわしくない失望と
侮蔑の色が浮かんでいる。
それもそのはず。鳴り物入りで配属された部下がまったく役に立たないのだ。嘆きたくもなる。

「ガリュー・・・・・お願い」

装着しているグローブ型のデバイス“アスクレピオス”を通し、信頼する召喚蟲に呼びかける。
展開された魔法陣から出現したのは、甲冑を連想させるフォルムの人型だった。その油断のない佇まいは、まるで剣闘士かなにかのようだ。
一見すると人のようにも見えるその人型の正体は、二足歩行する昆虫だ。彼女が最も信頼し、長年苦楽をともにしていた頼れるパートナーである。


38 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:13:44 ID:RGMLRA/+
支援!!!!

39 :Ritter von Lutecia 最終話A:2008/02/13(水) 21:14:52 ID:BNGLlkyq
「ガリュー・・・・目障りかもしれないけど、殺しちゃダメだよ」

「!!」

ガリューと呼ばれた召喚蟲はコクリと頷くと、瞬時に50mもの距離を詰め、暴れる巨大生物の腹部に強烈な右ストレートを叩きこんだ。
衝撃で大気が震え、山のような巨体が僅かに揺らいだ。その確かな手応えを拳で感じると、ガリューは間髪入れずに左右の拳を連続で打ち込んでいく。
攻撃魔法にも耐え抜く巨大生物の外皮は強靭だが、それ故に内部は脆い。立て続けに繰り出される神速の打撃は、堅い鎧を伝って着実に内臓器官へダメージを蓄積させていく。
ただひたすらに打ち込まれる攻撃は、それ故に無駄のない洗練された動きで、一つの完成された芸術のようであった。人外の時間を生きてきた彼だからこそ辿り着けた境地。
愚直なまでに鍛錬を積み重ねて切り開いた極地に、その場にいた誰もが見惚れている。

「!!!」

そして、声なき裂帛の叫びとともに打ち込まれた渾身の一撃が、とうとう巨大生物の体を大きく揺るがす。そのままバランスを崩し、
巨大生物は仰向けに倒れたまま痙攣したように動かなくなった。

「凄い・・・・これが、分隊長の召喚蟲・・・」

「魔導師ランクAAA+ってのは伊達じゃないってことか」

湧き上がる歓声と羨望の眼差し。時空管理局で働き始めてもう1年になるが、未だに慣れることができなかった。そもそも、自分の知り合いならもっと凄いことができる。
触れたものを何でも破壊する拳を持っていたり、無数の幻影を生み出したり、神として崇められている竜を使役したり、Sランクの魔法を防御魔法なしで耐え抜いたり。
そして・・・・誰よりも速く戦場を駆け抜けたり。

「私なんてまだまだだかな・・・・・エリオ」

どこか寂しげに、ルーテシア・アルピーノ三等陸尉は呟いた。





40 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:15:57 ID:bfNkwUg7
>32
乙。
デュランダルとエクスカリバー……カラドボルグやジョワイユーズ等も含め、本質としては同じ剣だとか……
>36
支援。

41 :Ritter von Lutecia 最終話B:2008/02/13(水) 21:17:13 ID:BNGLlkyq
彼女の人生の転機となったJS事件から10年が過ぎ去った。
母とともに無人世界で平和に暮らしていたルーテシアは、更生プログラムの一環である管理局業務への従事を経て仮釈放が認められ、
この春から正式に管理局入りしていた。一度はDランクまで落ち込んだ魔力もあれから順調に回復し、今では近代ベルカ式・陸戦AAA+ランクを
取得するまでになっている。そして、そんな彼女が現在所属しているのが、遺失物管理部機動六課準備室であった。
かつての奇跡の部隊と同じ名を冠するこの部隊は、旧機動六課を始めとする様々なテストケースを通じて培われたノウハウを基に、管轄に囚われない
広い捜査権とロストロギア事件に瞬時に対応できる機動性に特化した専門部隊を目指して設立が進められている。ルーテシアはその魔導師としての高い素養と、
新生スターズ分隊隊長のたっての希望により、新生ライトニング分隊の隊長としてつい先日引き抜かれたのだ。

「お疲れ様です、分隊長」

「少し休むから・・・・何かあったら言って・・・」

「はい。ごゆっくりどうぞ」

事後処理を部下に任し、ルーテシアはベースキャンプ内の自分のテントへと戻った。
現在、彼女が率いるライトニング分隊は新たに発見された古代遺跡の発掘隊を護衛する任務についていた。
発掘隊のリーダーはかの高名なユーノ・スクライア博士で、ルーテシアとは旧知の間柄だ。そのため、
最初のうちは気楽な任務だと思っていたが、実際は違った。そもそも彼女たちが派遣されてきた理由は、
遺跡から漏れた魔力によって突然変異を起こした動物から発掘隊を守ることである。しかし、肝心の護衛が
ルーテシアを除いてまったく役に立たないのだ。不甲斐無いなんてレベルではない。いっそ、いない方が
まだマシだと言えるほどの役立たずばかりだ。それなりの素質があり、難度の高い魔法を使うこともできるが、
実戦経験がほとんどないせいで戦場ではてんで役に立たない。死ぬような状況に放り込まれると、何もできずに
ただやられていくだけの無能を庇う日々に、ルーテシアのイライラは少しずつ募っていった。


42 :Ritter von Lutecia 最終話C:2008/02/13(水) 21:19:45 ID:BNGLlkyq
その時、まるでそれを見計らったかのように、机の上の携帯端末が呼び出しを告げる。

『やっほ、ルーお姉ちゃん。出張ご苦労さま』

仮想ディスプレイに映ったのは、艶のある金髪をサイドテールにしたオッドアイの少女だった。
何を隠そう、彼女こそがルーテシアを機動六課に引きこんだ張本人、若き天才考古学者にして
魔導騎士ヴィヴィオ・T・スクライア三等空尉だ。

『パパは元気にしている? ケータイにかけても繋がらないんだけど』

「今は遺跡に潜っているから、電波が届かないの。それよりも、課長にもう少しマシな人材を集めろって言って」

『それは難しいんじゃないかな? だって、うちにはまだ実績がないし』

「その実績を上げるために戦力がいるの。主戦力が私とあなただけってのは問題でしょ?」

今の機動六課は対応力の早さをウリにしているため、色々と制約の多い高ランク魔導師よりも戦線に投入させやすい
低ランク魔導師を優先的に採用していた。そして、彼らでは対応できない事態に備え、SSランクであるヴィヴィオと
AAA+ランクのルーテシアを分隊長に据えているのだ。ただ、そのせいでこれ以上は高ランク魔導師を採用することが
できないという事態に陥っている。現課長の能力リミッターはできるだけ使用したくないという方針のためだ。
かくなる上は、使えぬ新人を鍛え上げるしかないのだが・・・・・。

「ヴィヴィオ、いいかげん教官資格取りなさいよ」

『うぅ・・・今年こそ、今年こそは・・・・・』

通信の向こうでヴィヴィオが涙目になる。
彼女は母親と同じ戦技教導官になることを目標としているが、戦闘教官の資格試験に毎年落第しているのだ。
機動六課には専属の戦闘教官がまだいないため、各自の訓練は完全に個人の自由という状態になっている。
なのはが融通を利かせて短期間ではあるものの教導官を回してくれるそうだが、それでは根本的な解決にはなっていない。


43 :Ritter von Lutecia 最終話D:2008/02/13(水) 21:22:01 ID:BNGLlkyq
『・・・あ、そういえば、さっき人事部のグリフィスさんから聞いたんだけど、うちに新しい騎士が配属されるんだって』

「そう・・・・こっちはいらないからスターズに回すわ」

『もう・・また始まった』

さっきとは矛盾する言葉に、ヴィヴィオは苦笑する。
ルーテシアの騎士嫌いは局内でもかなり有名だった。本人はただベルカの騎士を名乗るからにはそれなりの実力が
必要だと思っているだけで、自分の基準に見合わない者は騎士として認めていないだけだと言っている。
そのため、ライトニング分隊は全員が魔導師で構成されていた。
一説には彼女が求める騎士像は、そのまま彼女の好みの男性のタイプであると言われている。
ちなみに、ルーテシアが管理局で働きだして1年、誰一人として彼女のお眼鏡に叶う騎士は現れていない。

『お姉ちゃんはエリオお兄ちゃんを美化しすぎだよ』

ルーテシアが騎士に対して服役中の恋人であるエリオ・モンディアルを投影していることは、旧機動六課の関係者は全員が気づいていた。
そして、それ故に騎士を避けていることにも。

『そんなに会いたいなら、会いに行けば良いじゃない』

「それは・・・・ダメ」

『どうして? 別に隔離しなきゃいけないほどの凶悪犯じゃないんだから、面会を希望すれば会えるでしょ?』

「とにかく・・・・ダメなの。もう、切るわよ・・・・」

『えぇっ!? あの、パパに遺跡の写真を撮ってきてって頼んでるんだけど、ちゃんと撮ってるか・・・・・』

最後まで聞かず、ルーテシアは一方的に通信を切った。
端末を机の上へ乱暴に放り投げ、簡易ベッドに横になる。
自分でも幼稚な行為だとわかっている。けれど、今はエリオの名を他人から聞きたくはなかった。聞けば、会いたくなるからだ。
母と暮らした隔離世界の外に出て1年。ルーテシアは一度もエリオと会っていない。ヴィヴィオの言う通り、希望すれば面会も可能だったが、
ただ1つの約束がそれをすることを拒んでいた。
今でもあの時の光景は瞼に焼き付いている。
真っ白な病室で交わした小さな約束。

『ずっと君のそばにいる・・・・・例え離れても、必ず迎えにいく』

ルーテシアは待っていた。
エリオが迎えに来てくれるのを。
自由の身になったのに、ルーテシアの心は未だ囚われたままだ。
彼女の時間は、あの病室から動いていない。
だから、待ち続けているのだ。
自分を迎えに来てくれるのを。
あの無鉄砲で誰よりも強い心を持った騎士が、自分をこの孤独から救いだしてくれることを。

「会いたいな・・・・・エリオ・・・・」

一筋の涙を流し、やがてルーテシアは深い眠りへと落ちていった。





44 :Ritter von Lutecia 最終話E:2008/02/13(水) 21:24:15 ID:BNGLlkyq
不意に何かが壊れる音がした。
地面が揺れている。テントの外からは悲鳴と怒号。魔力反応も感じ取れる。

「分隊長!」

部下の1人がテントの中に駆け込んでくる。急いで来たのか、かなり息が上がっている。

「どうしたの?」

「昼間の巨大生物が・・・・今度は群れをなして襲撃してきました! 数は6。
今は我々が何とか抑えていますが、昼間のことを考えると・・・・・」

突破されるのは時間の問題だ。
ルーテシアの思考が瞬時に昼間の戦いへと巻き戻る。巨大生物とこちらの戦力差は如何ともし難い。
地雷王を呼べば何とかなるかもしれないが、遺跡を破壊してしまう恐れがある。白天王なんてもっての外だ。

「とにかく、戦力を集中させて。後の5匹は私とガリューで対応します。ユーノ先生には、非戦闘員を
守ってもらえるようお願いしてきて」

「了解」

敬礼し、部下が走り去る。
テントの外はまるで地獄絵図だった。
暴れる巨体とそれに振り回される自分の部下たち。光沢のある触手が振り回される度に何かが破壊され、誰かが倒れていく。

「ガリュー・・・・殺しなさい」

「!!!」

あまりに悲惨な光景に、ルーテシアは巨大生物の殺害を容認した。
でなければ部下を助けることができない。希少性の高い動物の命よりも、ルーテシアは役に立たない部下の命を優先した。
ふと、彼ならばどうするだろうかと考える。
あの正義感の強い騎士なら、あるいは誰も死なせず、また動物たちの命も奪わずに事態を解決しようとするかもしれない。
できるできないは度外視して、とにかく誰もを助けようとするだろう。心をズタズタに引き裂かれながら、
それでも誰も傷つけたくないと思い続けたあの少年ならば。



45 :Ritter von Lutecia 最終話F:2008/02/13(水) 21:26:19 ID:BNGLlkyq
(ごめん・・・私はエリオみたいになれないよ)

向かってくる巨大生物の目に黒色のダガーを打ち込む。視界を奪われた巨大生物はまるで見当違いの方向へ走り、
仲間の巨体とぶつかって地面に倒れる。その隙を逃さず、連続的にダガーを打ち出す。連射された無数のダガーは
巨大生物の網膜を破り、視神経を引き千切りながら頭蓋へと侵入し、脳をズタズタに引き裂いた。
巨体が動かなくなるのを確認し、ルーテシアは次に移る。僅かな罪悪感が胸を締め付け、やるせない感情が沸き起こる。
刹那、信じられないことが起きた。
倒したはずの巨大生物の触手が巻きつき、ルーテシアの体を空中高く持ち上げたのだ。

「そんな・・・どうし・・・・」

見ると、巨大生物は目から血を流しながらも動いていた。それは生きているとはとても言えない状態で、
こうしている間にも確実に死へ向かっている。だが、巨大生物はその残された僅かな時間でルーテシアを
殺そうと触手を伸ばしたのだ。

「ぐぁっ・・・ガ・・・ガリュー・・・・・」

信頼する召喚蟲の名を呼ぶも、駆けつけてはくれない。彼もまた、桁外れの生命力を誇るこの生き物に苦戦しているのだ。
部下たちも果敢に戦っているが、どう見ても劣勢だ。
その場にいた誰もが、自分たちの死を覚悟した。

(エリオ・・・どうして来てくれないの・・・・守ってくれるって・・・約束・・したのに・・・・)

とても死に体とは思えない力で触手は締め上げてくる。呼吸することもままならず、ルーテシアは霞んでいく意識の中で、
ほんの少しの恨みを込めて愛する人の名を呼んだ。
助けてほしい。
守ってほしい。
また一緒に暮らしたい。
同じ布団で寝て、朝までお喋りがしたい。
一緒に鉢植えに水をやりたい。
彼のためにご飯を作りたい。
仕事が終わった彼を迎えに行きたい。
だが、その願いは叶わず、ルーテシアの体はミシミシと軋みを上げながらゆっくりと死へ向かっていく。


46 :Ritter von Lutecia 最終話G:2008/02/13(水) 21:27:47 ID:BNGLlkyq
「サンダァッ、レイジィッ!!」

その時、轟音とともに無数の雷が視界を埋め尽くした。落雷の直撃を受けた巨大生物たちが
熱と痛みで巨体を震わせ、全身を黒焦げにして動かなくなっていく。ルーテシアを拘束していた奴も
例外ではなく、締め上げる触手の力が緩んでいく。直後、ルーテシアの体は宙に投げ出された。

「きゃぁぁぁっ!?」

『Sonic Move』

閃光が駆け抜け、赤い髪の男がルーテシアの体を抱きとめる。

「のわっ!?」

「きゃっ!」

加速魔法を解除した瞬間、その男は大きく足を滑らせて転倒した。
咄嗟に身を捻ってルーテシアを庇うように抱きしめたため、彼女にケガはない。

「すみません・・・失敗しました」

「いえ、大丈夫です。危ないところを助けて・・・・え!?」

ルーテシアの体が硬直する。
こともあろうか、彼は転倒のどさくさに紛れてルーテシアの胸を揉んでいたのだ。

「きゃっ、エッチ!」

思わず、ルーテシアは平手を放っていた。そして、逃げるように男から離れる。
頬を殴られた男はどういう訳かおかしそうに笑うと、気だるそうに体を起こし、
ズボンについた埃を払う。


47 :Ritter von Lutecia 最終話H:2008/02/13(水) 21:30:10 ID:BNGLlkyq
「そうだよなぁ。普通はそういう反応だよなぁ」

『胸を揉まれて気にしないのは、お前の妹くらいだな』

男の右手首に巻かれた青い腕時計が言葉を発する。
その光景に、ルーテシアは懐かしさを感じた。そして、改めて男の姿を凝視する。
自分よりも少し高い身長。引き締まった体と赤い髪。右目には眼帯。足首まで届く白いコートの下には
赤い上下を着ているが、半ズボンではなく長ズボンだ。
多少の差異はあれど、その男は彼女がよく知る少年と同じ姿をしていた。

「エリ・・・オ・・・・?」

「他の誰に見える?」

「けど・・・・腕・・」

彼の右腕は、10年前に切断されたはず。しかし、目の前の男には確かに右腕が存在している。

「ああ、マリーさんに頼んで、戦闘機人用の義手をつけてもらったんだ」

唯一見えている左目で、エリオはまっすぐにルーテシアを見つめる。
その時、断末魔にも似た咆哮が大地を震わせた。

「やれやれ、人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られてなんとやらだっけ?」

『豆腐の角に・・・というのもあるらしいぞ』

一匹だけではあるが、まだ動く巨大生物がいた。落雷がくるとわかった瞬間、身を捻って直撃を避けたようだ。
この群れのボスなのか、体も他の連中より一回り大きい。だが、怒りを込めて振り下ろした大小様々な触手は、
全てエリオに到達する前に切断されてしまう。

「ナイスタイミング。さすがは僕の相棒」

「!」

爪にこびりついた血を振り落としながら、どこか心外そうにガリューはエリオを見る。
「誰がいつ相棒になったんだ?」と言っているようだ。


48 :Ritter von Lutecia 最終話I:2008/02/13(水) 21:32:28 ID:BNGLlkyq
「さて・・・・仮釈放も認められなかった憂さ晴らしをさせてもらおうか」

『Set up』

空手だったエリオの右手に蒼い槍が出現する。
白いフレームに蒼の装甲板が取り付けられた片手槍。エリオの成長に合わせてマイナーチェンジしたのか、
ブースターが大きくなっており、意匠にも多少の差異がみられる。だが、それは間違いなく彼の兄弟にして
相棒であるアームドデバイス“ストラーダ”だ。

『Explosion』

駆動音とともにカートリッジが排莢され、ストラーダの魔力回路に膨大な魔力が注ぎ込まれる。
鬼神にも似たエリオの気迫に危機感を感じた巨大生物が新たな触手を繰り出すが、その悉くが
雷光を纏ったストラーダによって叩き落とされた。

「紫電一閃!」

神速の袈裟切りが巨体を走り、あれほど強固だった外皮が容易く引き裂かれる。
それっきり、巨大生物は動かなくなった。だが、痙攣しているところを見ると生きてはいるらしい。
よく見れば、他の巨大生物たちも気絶しているだけで死んではいない。
着地したエリオはストラーダを待機状態に戻すと、居住まいを正してルーテシアに向きなおり、敬礼した。

「数々の非礼、申し訳ございません。本日付けで遺失物管理部機動六課準備室ライトニング分隊副隊長に就任しました。
エリオ・モンディアル陸曹であります」


49 :Ritter von Lutecia 最終話J:2008/02/13(水) 21:34:34 ID:BNGLlkyq
込み上げる感情が邪魔をして、彼の言葉はほとんど聞き取れなかった。
ただ1つ確かなのは、彼はもうどこにもいかないということだ。
それが嬉しくて、ルーテシアはエリオの胸に飛び込んだ。
バランスが崩れそうになるのを堪え、エリオはそっと背中に腕を回した。
10年前と変わらぬ香りと温もりに、自分は帰ってきたのだと実感する。

「ごめん・・・・色々あって、結局刑期を全うするまで出られなくて・・・・」

「良いよ・・・・だって、来てくれたから・・・・」

ちゃんと迎えに来てくれた。
約束を守ってくれただけで、十分だった。
気づけば涙を流していた。おかしい、自分はこんなにも涙もろかっただろうか? 
10年前はもう少し、感情の乏しい少女だった気がするのに。

「背・・・伸びたね・・・奇麗になった・・・・」

意地悪そうなエリオの声に、ルーテシアはとうとう号泣する。
何と言えば良いのかわからない。
「おかえり」
「ありがとう」
「また会えて嬉しい」
「大好き」
そのどれでもない気がする。
違うのだ。
自分たちの関係は、こんな言葉では表現できない。
いつもそうだった。苦しい目にあうと、必ず彼が助けてくれた。
だから、その言葉が出たのは当然の帰結だった。

「また・・・・守ってくれる?」

「ずっと守るよ・・・・僕は、君だけの騎士だ」

止まっていた時間が、再び動き出した瞬間だった。

                               fin


50 :B・A:2008/02/13(水) 21:38:12 ID:BNGLlkyq
以上です。
最後の最後でもの凄いねつ造のオンパレード。
10年後だし、これくらいは良いかなっと思って思いっきりやりました。
支援くださった方、ありがとうございます。


ちょっと遊び心で原作板とB・A版エリオを比較してみました。

sts後のエリオ
         原作               B・A版

魔導師ランク   AA                不明
                    (リミッター付きではあるが、S−
                     ランク騎士を1人で倒している)

階級      二等陸士            離反したため、なし
                     (10年後は復職し、陸曹に)

職場      自然保護隊            服役中のため無職
                      (出所後、機動六課準備室
                       ライトニング分隊副隊長)

異名       竜騎士                特になし

相棒       フリード               ガリュー

パートナー    キャロ               ルーテシア

フェイトの
呼び方      フェイトさん            お母さん


うぅむ。我ながら、よくぞここまで改編したものだ。

51 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:39:55 ID:bfNkwUg7
>50
乙!二人の未来に幸いあれ。

52 :B・A:2008/02/13(水) 21:46:27 ID:BNGLlkyq
それと、前スレで後日談を書いて欲しいというリクがあったのですが、ネタはあるので書いて良いですか? 
今回のお話が基準となるので、かーなーりねつ造だらけですが。
現在確定してるプロットとして、
・バトルは控えめ(あくまでメインに据えないだけ)。
・エリオに人生最大の試練を。
・3人娘やその他のFWメンバーはどうなったのか描く。
・オリキャラはモブ以上にしない。
です。


53 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:47:48 ID:QlaiKd6X
>>50
あー面白かった。
エリオとルーって、両方とも俺にとって興味の対象外なキャラだったんですが、
話自体が面白いもんで、楽しく読ませてもらいましたよ。

またの投稿を楽しみにしております、超大作乙でした!

54 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:17:35 ID:RGMLRA/+
>>50
キングオブGJ!!!!!!
二人とも無事再会できてほんと〜に良かったです!
エリルーバンザイ!!!エリルーバンザイ!!!!
全体的に神がかってましたが、個人的にはやっぱりエリオvsシグナムが一番興奮を抑え切れませんでしたね。
ルーとともに自分も生きることを決めたエリオも大好きですが、ルーさえ生きてそばにいてくれればそれでいいと思っていた頃のエリオも大好きです

ってまだエリオの前には試練が立ちふさがっているのですか!?(喜)
是非後日談のほうも何とぞよろしくお願いします!

55 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:27:24 ID:hSQxm8iz
>>50
究極のGJ!!!& 至高のGJ!!!
素敵なエリオを楽しく拝読させて頂きました。

お疲れ様でした&後日談楽しみにしています!



56 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:36:10 ID:+4QmSkPC
GJ!
貴方が神か

57 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:38:29 ID:KZpmQZVF
GJとしか言い様が無ねえ、そのうえエピローグもあるなんて素晴らしすぎ。

っていうか個人的にはエピローグにはエロを! 一心不乱のエロを書いてくれ!!

58 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:43:31 ID:LsCPYPZX
久しぶりにネット環境に帰ってきたのでリハビリで書きました。

季節柄のティアものです。
23時頃から投下したいと思います。
7レス程お借りします。


59 :バンパー:2008/02/13(水) 22:44:39 ID:WPDAQ+Zk
前回の感想で、エリキャロとか書いてしまいました。
本当に申し訳ありません。
GJ!!
最高です! エリオとルーテシア、幸せになってくれえええ!!
自分のSSを遥かに上回るぜ!! 後日談は二人の甘々新婚生活を、是非!!

60 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:02:54 ID:g/4OsSsF
エリルーお幸せにぃぃ!
そしてやっぱり揉むのかよエロオ・モンデヤルw

61 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:04:24 ID:LsCPYPZX
では、投下いきます


今日は2月13日。
いよいよ決戦を明日に控え、少し緊張した面持ちで戦場(キッチン)に立つ。
私が今食堂のキッチンに立っているのは訳がある。
お昼に隊長たちとお昼と一緒したとき、耳寄りな情報を得たからだ。

バレンタイン前夜 ティアナ・ランスターの場合


「明日、なのはちゃんたちはどないするん?」
はやてさんが気だるげな声でなのはさん達に声をかける。
「明日ってバレンタインのこと?」
ヴィヴィオの頬に付いたケチャップを拭いながら、なのはさんが聞き返えした。
「そうや、一年で数少ない乙女が奮起する一大イベントのことや」
「バレンタインって何ですか?」
口の中に大量に入ってたスパゲッティーをやっつけたスバルが横から口を挟む。
「バレンタインっていうのはな、女の子から好きな男の子にチョコレートを渡して、
一緒に告白もしてしまおうってイベントや。私らの出身世界の習慣やけどな」
皿に再びスパゲッティーを山盛りに盛りながら
「面白い習慣があるんですね」
と、気のない返事を返してきた。あれは自分が貰えないから興味を無くしたな。

62 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:05:10 ID:LsCPYPZX
「で、なのはちゃんはどないするんや?今からでも有給の申請受け付けるで?」
はやてさんは、身を乗り出してなのはさんに詰め寄る。
「お父さんとお兄ちゃんにはもう送ったし、有給は……」
少し困ったような感じで答える。
「そんな優等生っぽい答えはいらん。ユーノ君と一緒に過ごさんのかって聞いとるんや」
ニヤニヤと人の悪そうな笑みを浮かべ更になのはさんに詰め寄る。
「ユ、ユーノ君は3日前から学会の発表で、極北地区に行ってるから……」
「なんや、せっかくラブラブな恋話聞こうと思ったのに」
先程までの表情から一変つまらなそうに椅子に座り直し、今度はフェイトさんに目を向ける
「フェイトちゃんは?誰かにチョコあげるん?」
また乗り出し顔をずいっとフェイトさんに近づける。
「わ、私?えとクロノにはチョコ送ったし、エリオの分も用意してあるから……」
「なんや、義理ばっかりやな。妙齢の美少女が勿体無い」
首を横に振りながら、やれやれとジェスチャーをしながら席に着く。
「義理って何ですか?」
今までおとなしく食べていたキャロがフェイトさんに尋ねる。
「義理って言ううのはね、好きな人以外にも、日頃お世話になって人にあげる物だよ」
「そうや。これが社会の潤滑油になるんや、将来覚えとかなあかん重要な事やで」
やけに実感がこもった感じではやてさんが言う。
「はやてこそどうするの?アコース査察官に上げるの?」
先程のお返しとばかりに、今度はフェイトさんが意地悪く言う。
はやてさんには不意打ちだったらしく、顔を赤くしながら
「わ、私とヴェロッサはそんなんとちゃうよ…」
にごにょごにょとしりすぼみになりながら言い訳し、そこに
「そういえばこの間、二人っきりでレストランに居たよね。あれってデート中だったの?」
と、なのはさんも参戦して途端に姦しくなっていく。
「そやからあれは……」
そんな騒動をよそに私はある考えにたどり着く。
この機会にヴァイス陸曹に想いを伝えてみようと。

63 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:06:22 ID:LsCPYPZX
それからの行動は我ながら速かった。お昼が済んだ後、アイナさんに材料になる
チョコレート他一式を買ってきてもらう。
余計な詮索をされるかと思ったが、どうやらアイナさんはヴァレンタインを知らないらしく、快く引き受けてくれた。
珍しく定時どおり午後の訓練が終わった後、残った事務仕事をいつもの3割り増しのスピードで終わらせ、
「手伝って〜」と泣きついて来るスバルを、いつもの5割り増しのチョップで黙らせ急いで部屋に戻る。
部屋には頼んであったチョコがすでに置いてあった。
心の中でアイナさんに感謝しつつ、急いでチョコの作り方を調べる。
しかし、こっちの世界には、ヴァレンタインなんていうチョコを渡す習慣なんてないので、
告白に添えて渡すものとしては華がないような気がする。
しょうがない。見た目はラッピングで補うとして、肝心のチョコの作り方に目を移す。
イメージ的にヴァイスさんは甘党という気はしないのでビター系で絞り込む。
簡単な型抜きからトリュフ、ショコラなど私でも出来そうなのを中心に探す。
そこで目を留めたものがあった。生チョコだ。
トリュフなどより簡単で、型抜きより手を加えた感がある。
よし、これに決めた。


64 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:07:13 ID:LsCPYPZX
キッチンを22時以降から使えるよう許可を取り付け、足らなかった材料の使用もさせてもらう。
そこまで終えるとスバルが部屋に戻ってきた。あわててチョコを机の下に隠す。
「もう〜、ひどいよティア。私が書類仕事苦手なの知ってるんだから、手伝ってくれてもいいのに〜」
余程疲れたのだろう、帰ってくるなりベッドにダイブし、枕に顔を埋めたまま怨嗟の声を上げる。
「たまには、一人でやんなさい。今のうちに慣れとかないと、後でもっと苦労するわよ」
とりあえずこの娘にはばれない様にしなきゃ。ばれたらねだられるだろうし、
ヴァイスさんの耳に渡す前に入りかねない。
どうでもいい様な会話を交わしながら、時間を確認する。
あと2時間。何も無ければスバルは寝るの早い。
急な出動要請が無いのを祈りながら時間が来るのを待つ事にした。

65 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:07:46 ID:LsCPYPZX
回想終わりっと。そんなこんなで私は、キッチンに立っている。
チョコを袋から取り出し、気合を入れるようににらみつける。
気合を入れたからといって上手く出来るわけではないが、気持ちがある程度重要なのはなのはさんの
教導で身にしみている。
伊達に頭を冷やされたわけじゃない。
一瞬嫌な事を思い出しそうになったので、首を振り余計な思考を追い出す。
まず最初に生クリームと蜂蜜を鍋に入れ、火に掛ける。沸騰するまでの間にチョコレートを細かく刻む。
生クリームが沸騰したらすぐ火を止め、刻んだチョコを入れなめらかになるまで静かにかき混ぜる。
固くなる前にオーブンペーパーを敷いたパッドにいれ冷蔵庫へ。
言うと簡単だがなかなかに難しい。チョコを刻むのも固くてなかなか上手くいかないし、
蜂蜜でまろやかさは出したいが、甘くならないようにする比率も試行錯誤だ。
テンパリングが無いのにしてよかった。これでテンパリングまでしてたら明日には間に合わない。
ようやく納得できるものが冷蔵庫に入ったのは、0時になろうかという時だった。
後は固めて一口大に切り分け、ココアをまぶしラッピングするだけだ。
固まるまで約二時間どうしよう。ラッピングの練習でもしようか。
何気なく空箱を包んでみるがどうもさまにならない。うっ、これ結構難しい。
二枚重ねで包みたいが思うようにならい。
何度も繰り返しようやく妥協できるラインにたどり着いたのは、予定時間の10分前だった。
慌てて鍋に水を張り火に掛ける。包丁を温めるためだ。
固まったチョコを取り出し、手早く温めた包丁で切り分ける。
切り分けたチョコにココアをまぶす。ここまで来て失敗は出来ないので、速さの上にのも慎重に。
出来た。後は先程の練習どおりに包む。少し修正して完成した。後は渡すだけ……。

66 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:08:11 ID:LsCPYPZX
そこまできて、今まで熱に浮かされたような感覚からさめるのを自覚した。
ちょっと待て、私。これ本当に渡せるのか?それに受け取って貰えなかったら……。
いや、受け取っては貰えるだろう。でもおいしくなかったら?
期待と不安が交じり合い、様々な空想が心中を巡る。
やはり止めるべきか、否それは自分の中の何かが許さないような気がする。
がさつでデリカシーが無いように見えて、温かく柔らかな包容力を持っている事を知っている。
ミスショットが悔しくて自主訓練してたときも……。
あの時は、彼の言葉に素直に耳を傾けられなかったけど。
あれから色々ありヴァイスさんへの恋心を自覚した。
自覚しながらもこの好意をどうやって伝えたら良いか分からなかった。
だからこれは天啓なのだ。一緒にいたい。今はこの想いだけで良い。
渡すだけ、先程と同じ言葉だが心中はまるで違う。
このきっかけをくれた、第97管理外世界の慣習に感謝し、私は部屋の戻ることにした。

67 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:10:06 ID:LsCPYPZX
前日編以上です。
当日編書けると良いな。

68 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:15:07 ID:sRuXLE+m
甘々バレンタインSS(前日編)、乙です。当日編も楽しみにしてます。

ただ、次からは投稿する時は名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れるよう心がけて下さい。

69 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:18:19 ID:scj08R8D
ええっと直後なんですが投下よろしいですか?

70 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:19:13 ID:ejTAR1cT
>>67
ティアナ視点は結構珍しいね
後編期待wktk

ところでテンパリングって何ぞ?

71 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:20:40 ID:sRuXLE+m
>>69
どうぞ、どうぞ

72 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:22:35 ID:scj08R8D
>>71

ええ〜と…では失礼して
みんなきっちりまとめて来るなぁ…スゴイなぁ…

・エロあり(微妙)
・オリキャラあり(モブ)
・エリオ・ティアナのIF世界未来、いつもどうり捏造いっぱいなのでダメな人はスルーお願いします
・長編なので少しづつ投下してます、長編初めてで区切りがよく解りませんスイマセン
 まだ前半パート中付近です、多分

73 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:24:58 ID:scj08R8D
胎動 1 

ウーノ


「…あっ…はぁつ!…あぁ…」

 薄暗い通路から明るく広々とした空間に出てウーノは眩しさに傷跡の残る半面の目をしかめた
左右に金と赤を基調としたきらびやかな甲冑を身にまとった衛兵達が数メートル間隔で直立している
 よく訓練された男達は人形のように微動だにしない
女の艶声などその空間には存在しないかのように
甲冑の面頬の下から鋭い眼光だけが自分の通路を往くウーノと付き従う3名の戦闘機人の娘達が通る時だけ
命が吹き込まれたかのように凝視していた、その中を4人は進む

 広間は小さな町のメインストリートほども幅があり
向かって左半面は分厚い総ガラス張りで天井までそれが続いている
まぶしい陽光が広間に差し込み、外には広大な手入れの行き届いた敷地が広がりイギリス風庭園に仕立て上げられていた
そしてその向こうには人工的な庭園とはミスマッチな広大な原始のジャングルが広がる
ウーノが行く床は
これまた庶民にはいくらするのか見当も付かないような真紅の絨毯が敷き詰められていた
ウーノ達はふかふか赤い草原を音も無く進む
50Mほど先にある一段高い天蓋付きのベッドがあった
そのレースの隙間から喘ぎ声は漏れていた、絡み合った二つの肉体のシルエットが蠢く
「っ…あっ…あっ…ああっ…」
ウーノはその前まで来ると、肩膝をついて頭を垂れ、続いて後ろの三人もそれに倣った
「国王陛下…お楽しみのところをまことに失礼いたしますウーノでございます…」

ギシギシと鳴っていた音が止まり、次いで女の声も止んだ
「………」
…あっ…はぁ…


「ウーノ」
 薄い布ごしに柔らかな若い男の声が聞こえ
次いで、すいと褐色の肌の腕がカーテンを押し沸け20代後半と思われる青年の均整の取れた姿が現れた
わずかに汗を浮べたその股間には今まさに引きぬかれたままのものが濡れて起立していた

微笑を浮べた濡れたようなく黒髪の美男は
ウーノの眼前に晒されたそれを隠そうともせずウーノもまた平然と軽く目をふせたまま次の言葉を待っていた
半身を起こした男のその傍らには
白系と思われる引き締まった、それでいて女性としての柔らかさを微塵も失っていない
女性と言うよりメスと言うに相応しいそそる臀部が見えた
その肌が呼吸に合わせ僅かに上下していた
真昼の陽光に濡れて光った二人の肌が激しい情事の後を窺わせていた

「何用だ?」
青年の顔に情事を中断された苛立ちは微塵も無く、人懐こい微笑さえ浮べていた
それは生まれながら人に仕えられる人種に特有の無邪気な屈託の無さだった

「…恐れながら、こちらに替えをご用意いたしました、ご無礼とは存じましたが何とぞこの者どもにお情けを…」
絨毯に視線を落としたままウーノは言った
「ふむ…そうか解った、…ドゥーエよ、そなたの姉が…お前に用があるらしい、…大儀であったなよい…下がれ」
どっかりと胡坐をかくと褐色の肌に黒髪を肩まで伸ばした青年王は傍らに手を伸ばして、倒れこんでいたドゥーエの肩から
優雅に指先をその滑らかな肌の上を滑らせ、そっと顔を上げさせると
上気した表情のドゥーエのその桜色の唇を吸った

んぅ…陛下……ちゅ、くちゅ…


74 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:27:55 ID:scj08R8D
真珠色の小さな二人の歯、唾液を少し引き、やがてドゥーエの舌先が名残惜しそうに国王の舌から離された
その目がチラリと姉と目線を交わした
「…計画は順調か、Drウーノ」
ベッドを降りるドゥーエに替わって、三人の戦闘機人の娘達がそれぞれ着ていた色とりどりの外套をシュルシュルと脱ぎ捨て
しずしずとベッドの国王の回りにはべった、歳の頃は全員17,8といったところだろうか、国王は胡坐に肩顎をついた
 雪のような肌、モデルのような理想的な体型、長い銀髪の娘は王の前で股を開くとすらりとした足を伸ばし
自らの性器を愛撫し始めた、栗色の短髪、赤いクセ毛の娘二人は左右から男の起立したものに細い指を絡ませ
舌先でちろちろと舐め始める

「滞りなく…すべて順調でございます…」

その半歩後ろに半裸に脱ぎ捨てられたものを纏っただけのドゥーエも
肩膝をついて畏まっていた
「うむ」

フム…
 国王は頷き、ウーノの表情を観察した、その見に纏う知性を体現したかのような氷のような美貌
この者もなかなかに欲情をそそるのだが
目を細めた
惜しいな…

 半面に醜い傷跡がある、そこだけが王には残念だった
美術品とは傷一つで価値が激減してしまうものなのだ
高貴かそうでないかはその僅かな美にかける想いの差により決まる
(もう少し早く余の前に現れていたらな…)
よく気が付くし、側室の一人にでも加えてやったかもしれぬのだが

「うむ、そうか、ご苦労だな、ウーノよ、これからも大儀のため、わが国の栄誉のため励むがよい」
 左右に細腕を纏わせたまま国王は満足げに頷き
片手を伸ばし、自慰に濡れ始めた正面の娘のほっそりした腰を引き寄せた
表情の薄い機人の頬が自慰に上気していた、その冷たい機人の目がほんの僅かに羞恥を写していた
国王は怜悧な刃物のような戦闘機人の娘達の、このような表情を見るのが大好きだった
(擦れぬのが良い)
 もっと好きなのはその表情を浮べさせたまま
思うがままに人間よりも遥かに強靭な、そして繊細な彼女達の純粋に美しい肉体を味わう事だった

 後宮の我が国の健康的な肉体の美女達も悪くは無い、がさすがに飽きていた
さまざまなルートを通じて『輸入』される白い肌の人形達に王は最近夢中になっていた

 白い指先が使われた事のない、本来使われる予定では無かった繊細なピンク色の花びらを左右に広げる
奥が濡れて光っていた、国王は被虐的な喜びを目に浮べた

ぴとり、ピンクの肉棒の先端が粘膜にそえられる
「はぁっ…ああっ…あっ……くぅ…ああ…」
 怒張した赤黒い男のものがズブズブと白い肉の中に埋め込まれ、細いサラサラとした銀の髪がベッドに広がり、背すじがアーチを描いた
「あぐっ…」
少女の両手が逞しい男の背中にまわされる、左右の少女は一人は国王と舌を絡ませ
もう一人はその秘所にその男の指が差し込まれ、甘い吐息を漏らしていた
「あ…っや…」

ギイッ…………ギッ…ギシ…

ぎちぎちにきつい、ぬめって熱い、それを無理やり押し込むのがまた、良い

 埋められたものがゆっくりと引き抜かれまた同じ速度で埋め込まれる
やがてじょじょにそのスピードが上がり、耐えかねたように艶声が広大な広間に響き始めた
「あっ…はっ…あぅ…あっああああああ!!」



75 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:31:08 ID:scj08R8D
「さがれ」
濡れた秘所から指を引き抜くと男は片手を上げ鷹揚に告げた、繊細な模様の入った布の境界線を引いた
バンバンと腰を打ち付ける音、体を回され、長い足が片方男の脇に抱えられる細い腰のシルエット
その間に添えられた棒が押し込まれるまでが影になり見えた
「……!」


「失礼致します、お楽しみを陛下…」

 一礼してウーノは音も無く立ち上がっていた
広間から通路に出ようとするウーノの達の背にノーヴェの部下達の苦しいような甘い声が響いていた
先日の失態の後ダメージ回復と調整に回されていたが、とんだ最終チェックである

「ふふ…ラッキーな娘達ね…ずいぶんと気持ちの良い処分ですこと」
ちらりと肩越しに振り向き笑みの中に艶のあるドゥーエの言葉に
何ら返事することなく無表情なウーノはすたすたと歩みを進めていた
愛想の無い姉に、ややあって小さく肩を竦めたドゥーエが続く


「ああっああぁ!!……」


胎動2

D=スカリエッティ


「揃ったようだね三人とも…管理局が嗅ぎつけてきたようだ」
大画面に写るドクタースカリエッティは部屋の三人を一瞥した

 むすっとした顔で不機嫌そうにキャスターに長い足を組んでいるノーヴェ、先日ティアナにやられたダメージは無かったが
精神面は苦々しいものを抱えていた
ファイルを胸に抱き、無言で画面を見つめるウーノ、半面の焼けた傷跡が生々しい
そしてくすんだ金髪を優雅にボディスーツに絡めた『姿偽る諜報者』ドゥーエが佇んでいる

「ノーヴェ」
ウーノが妹に促した、ちっと小さく舌打ちするとノーヴェは組んだ足にもたれ半ばふてくされたように
詳細を報告した、後宮で活動していたため情報に疎いドゥーエのためだ
「…第2次計画の『素材』をごっそりもっていかれた、ヘリでもっていかれたのは100ほどだけど…
 さらに別働隊が国境の反対側から大量出国させやがった…ちっあっち方面それ自体が陽動だった…」
あら、とドゥーエ
「…予想より管理局は思い切った行動に出てきています、まさか彼等から仕掛けてくるとは…」
とウーノ
「…と言うよりも、地上部隊の動きが早かったか…、ノーヴェが交戦したのは執務官だが、かなりの上位クラスだ
 横の部署とも繋がりも緊密に取れている、指揮をとっている人物の指導力によるものが大きいようだ…」
ドクターはそう言うと画面を二分割した、左にドクター右に地上の指揮官エリオ・モンディアルの3面図が写る

 あら、可愛いわね、陛下みたいな逞しいのとはまた違って美味しそう…
ドゥーエが艶のある桜色の唇に色っぽく指先を当てた

 ケッとノーヴェが短い髪を振り顔をしかめる、どうもこの二人はいま少し性格的に反りが合わなかった
ノーヴェが前線に張り付いて王宮に近寄らないのは間違っても『その役』を振られないためだし
 今回のミスもウーノに取り成してもらい王の目に止まらないよう頭を下げて取り計らってもらっていた
ドゥーエにしてみればそんなノーヴェの活動を見るにつけ、おぼこ娘はこれだからと…薄く笑ってしまう、そんな気配はノーヴェにも
十分伝わるので彼女の方でも姉の必要な任務と解っているとはいえ、この姉を嫌っていた

「プロジェクトFATEの残滓も面白い成長を遂げたものだ、…さて」
そんな娘達の内面の事情になんら関心を払わずドクターは続けた
「これは…わたくしの仕事(暗殺)の範疇ではないのでしょうか…?」
ドゥーエが控えめに質問を発する

76 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:33:14 ID:scj08R8D
再びドクターだけの画面になり、ドクターは首を振った
「時間が無い、計画を急ぐ必要がでてきた、向こうの戦力にも増強の動きがある『ゆりかご』の回収も気になる
 奴らにあれが使いこなせるとは思えなかったが…事情が変わった…」
グリフィス・スカリエッティの事である
「 …ウーノ、動員できる兵力はどうなっている?」

「ガジェットを別にして…空戦可能な機人は3,000、地上のみで5,000…うちナンバーズクラスが各…
 全体の1%…残りのメンバーは大半がB〜AAクラスです…」
ドクターは小さく頷いた、一般陸士や空士相手なら十分だろう
「ふむ…ドゥーエ、おぼっちゃまの…いや王陛下はこの計画についてどうおっしゃられている?」
クスリと笑うとドゥーエは澄まして答えた
「理想郷の為、全てドクターに一任との事です、近く演説もとり行いたいとか…」
ニヤリと笑うと画面のドクターはウーノに視線を転じた
「…だそうだ、ドクター、先にロールアウトした子達の仕上がりは?」
ウーノは初めて少し笑うような仕草を見せた、この国ではスカリエッティはその存在自体を知られていない
ウーノが全ての計画の発案者であり現場の最高責任者とされている、少なくとも王はそう信じている
資料に目を転じる
「模擬戦、調整と『先天性能力』の選別及びそれに伴う固有装備の開発調整…
 …約半年というところでしょうか」
「2,000体か…」
「合わせてー万…ガジェットも居るし…十分だろ?」とノーヴェ
少し顎に手をあて考えるとドクターは呟いた
「…いや3次召集を国王から発令させよう、3…いや5,000、それを仕上げるのも含めて…ウーノ4ヶ月だ、できるね?」
コクリとウーノが頷いた
「それでは国王を頼むドゥーエ」
ドゥーエが妖艶な笑みを浮べ頷いた
「一万5000体か…へっへ燃えてきたじゃねーか…やってやるぜ!」
パシンとノーヴェが掌に拳を当てた

「ミッドチルダ…一国を完全制圧する、今度は戦争だ」

不敵な笑みを浮べるドクターの金の瞳を同じ色のウーノの瞳が見つめていた



「…ところでウーノ『それ』今くらいは取ったら?」
そうドゥーエに促されたウーノは一瞥をくれるとサッと髪を書き上げ流した
醜い顔の傷跡が綺麗に消えていた
「そんなに陛下のお相手が嫌なの?」
面白そうにドゥーエが尋ねる
「…別に、現場指揮の私が活動を制限されると困るでしょう…」
それだけ、と軽く目を伏せ素っ気無くウーノは答えた
「誰でもあんたみたいなワケじゃねーんだよ」と椅子に胡坐をかいたノーヴェが言う
それを無視してドゥーエは再びただ一人の姉の佇む姿を見つめた
その瞳はまたドクターの方を見ていた

(そう…果たしてそれだけなのかしらね、…ねぇウーノ?)

77 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:35:05 ID:scj08R8D
胎動3

D=スカリエッティ

ドカッ!
椅子が転がり男が壁に倒れた

 殴り飛ばした男の前にさらに一歩踏み出そうとして八神はやては後ろからシグナムに羽交い絞めにされた
その前にエリオも回り込み彼女を押さえている、両者の間にチンクが無言で立ち塞がり、はやてを冷ややかに見返した
はやてのその目に彼女がめったに見せない生の感情、怒りが込められていた

「納得できるかい!…なのはちゃんはこの事知ってたんか!?」
 なのはは机を挟んだはやての向かいに座っていた、その顔が何かの痛みに耐えているように沈んでいた
「まっ…待ってください八神隊長…いえ八神さん…」
 止めるエリオも、はやての背中越しに男を―スカリエッティを視線で射殺そうとするかのようなシグナムも
鼓動が早くなっているのは彼も同じだった

「…私も…私も納得いく説明が欲しいものです、高町なのは」
ともすれば主より先に抜刀して切りかかりかねない殺気を漲らせているシグナム
助けを求めるようなエリオの視線を受けてなのはが静かに呟くようにポツリポツリと言葉を吐き出した

「わたしが知ったのは…半年くらい前…この事を知ってるのは管理局でもごく一部…ごめん…
 エリオ達陸士隊には誰も知ってた人は居ないの…黙ってた事は悪いと思ってる…それじゃ済まないのも…わかってる…」

傍らでパイプイスに腰掛けていたスーツの男がやれやれと立ち上がって
興奮気味の3者を軽蔑した眼差しで見つめ説明を始めた

「…法的に説明申し上げますと、こちらにいらっしゃいます人物はグリフィス・ロウランその人でしかありません
 また、その…くだんのドクター・ジェイル・スカリエッティは国家騒乱罪により死刑…刑もすでに執行されております…
 罪はその死によって完全に清算されておりますので、むしろ八神はやてどの、あなたがたの暴力行為こそが…」

「ストップだ先生、それ以上迂闊に喋ると…そこのうちの隊長に殺されるぞ…」
 チンクがはやてと向かいあったままボソリと呟いた
はやてを押さえていた手を離し、振り向いたエリオの目に怒気が漲っていた
 この青年は自分が侮辱されるは我慢できても自分の大事な人が侮辱される事は我慢ができない性質だった
ティアナが居ればそこがエリオのいいところなんだけど―と弁護してくれただろう
 ギクリとしたように慌てて弁護士は目を剃らした、一見礼儀正しそうな青年にしか見えなかったのが、彼の値踏みは甘かった
獰猛な肉食獣が踏み出したような迫力に押され、半歩後退した、エリオのその目がクルリとなのはに向いた
彼もようやく怒りがこみ上げてきた

「なのはさん!」
なのはは咎人のように俯いていた


「…いい加減にしろ、お前等…なのはが独り、今まで辛くなかったとでも思ってるのか?」
なのはの隣、上座側に腰掛けたクロノ・ハラオウン提督、次元航行部隊隊長が苦々しく吐息と共に呟き
三人はハッとして我に返った
なのはの左にはヴェロッサ・アコース査察部代表が座りなのはの肩に優しく手を置いていた

「…ではそろそろ説明を始めさせてもらってよろしいでしょうか?」
ヨロリとチンクの助けを借りて立ち上がるとスカリエッティは服の埃を払った
その口元に微笑がある、再び殺気立った三人を見つめてその笑いが苦笑に変わる

 するりと顔を撫でると、それはグリフィス・ロウランの顔になっていた
少し興味深そうにヴェロッサがその様を眺めていた
「…どうも、こちらの顔で話した方が皆さんには冷静に聞いて頂けそうですね」
声まで変わっていた




78 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:39:00 ID:scj08R8D
 憮然とした顔でクロノは座っていた

(まったく…)

 なのはちゃんも可愛そうに…
彼は別の理由から煙るような苛立ちを覚えていた

(こんな時こそ…側に居てやらないでどうするんだ、まったくあの男は…

              …今頃どこをどうほっつき歩いているのやら…)

剣呑な雰囲気の会議室を見渡した
クロノ本人も気持ちの整理をここに来るまで何度もしてきたが
これからの先行きが思いやられた

(戦争か…)

呟いたクロノの声は当人にとっても現実味が欠けていた
窓から見えるミッドチルダはいつものままで
帰宅途中の人たちの群れが夕焼けの下に見えた



人里離れたどこかの遺跡



「せえぇんせぇー!……」

大丈夫ですかー?頭上からパラパラと土埃が声と共に降ってくる

「な、何とか…」
あたたた…、腰をさすりながらユーノ・スクライアは顔を顰めた

上を見ると20Mほど上の光の中にピンクの髪が見えるその後ろにバッサバサと羽ばたく翼
5M四方ほどの空間、その体を輝く緑のチェーンが支え、四方の壁に固定している、お尻の下は漆黒の闇だ
落ちていった小石の音が帰って来ない、いきなりのトラップだった

 痛みに耐えながらもユーノは壁の紋章を撫でていた、一言呟いて魔法の光を灯す
辺りが柔らかな光に照らされる
「………」
その横に白竜の背に乗った竜召還師、キャロ・ル・ルシエが降りてきた
「…これだな、間違い無い」
「ホントですか?こないだも間違い無いって押したら水が…」
疑わしそうな助手兼、護衛の人の一言
ぐ…と痛いところを突かれてユーノは押し黙った、気を取り直して説明を続ける
「ま、間違いないよ、今度こそ、此処こそが僕がずっと探し、目指していた場所さ」



79 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:39:49 ID:scj08R8D
その手がなおも手がかりをさがして施された装飾の上を撫でていく

「お?」
「何かありましたか?」
「…この眼動く!」
ドラゴンを象られた紋章の赤い眼の部分が少し沈んでいた
ズ、ズズ…ゴトン

「「……………」」
ゴゴゴゴゴゴ……

重々しい音の後に地響きのような轟きが頭上から遠く聞こえてきた

「せんせい…ユーノせんせい…このパターンは…」
キャロが潤んだ目でユーノを見た口元は笑っているが目は笑っていない、どちらかと言うと怒っている
日焼けしたキャロの顔を見て、こんな時だがユーノは、ああ、キャロもずいぶん逞しくなったなぁ
などと思った
「…ああー…うん…ー多分…違ったかも…」
ユーノは困った顔でぽりぽりと頬を掻いた、あはは…は…
二人して、ゆっくりと、いやフリードもキュクーと上を見た、空間一杯の大きさに何トンあるのか
考えたくないような巨岩が落ちかかってきていた
「「「!!!!!!!」」」

「どうしてっ…押す前に少し考えてくれないんですかー!」
「ごめん、ごめんー!フリード下だ、とにかく下っ!下に向けてに飛べー!」
「キュー!!!」

猛スピードで急降下するフリードの首に必死にしがみつく二人
ちなみに横穴を見つけ飛び込み、どうにか九死に一生を得た事だけをここに記しておく


続く









80 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/13(水) 23:43:44 ID:scj08R8D
起承転結の起の部分を延々とやってる気分です
話しが燃えも感動も出しにくいのですが、読んで下さいます方々に感謝です
長い目で見てもらえたら幸いです、ではでは


81 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:45:49 ID:ejTAR1cT
>>80
一体何が起こっているのか、そしてこれから何が起こるのか、
気になる展開。無論、ついていきますよ、どこまでも――!

82 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:48:00 ID:HE7k+cDN
グリフィス、影が薄くてとうとう別人にとってかわられたか…?
チンクも取り敢えずこちらに残ったようですが、はたして何がなんなのやら

83 :サイヒ:2008/02/14(木) 00:10:27 ID:+82Lp8j6
今晩も大盛況なようなので珍しく投下予告。
三十分前後から投下させてもらいます。

84 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:13:33 ID:ARf3yWH7
>>80
GJです!それぞれの場所で、キャラ達が翻弄されあるいは行動を起こしているといった感じですね〜
続きも期待してお待ちしております!!

85 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:14:26 ID:tVO4Q18y
>>80
えーと、何が起こってるんだろう?

・スカリエッティは生きていた?
 一味(というか、スカと一緒に隔離されてたグループ?)は脱走し、
 どこぞの国王をたぶらかして国ごと乗っ取る工作中?

・クロノの統括下で、エリオ隊長が指揮する実戦部隊?
・ロッサの査察部長はそれほど違和感ないが、なのはさんも上級管理職??
・八神「さん」は退役? ヴォルケンリッターはどういう扱い?

そして、

・そんな騒ぎをよそに、キャロをお供にインディ・ジョーンズなユーノ先生?

うーむ……とりあえず続きお待ちしてます……。

86 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:15:10 ID:gI8Y5eQm
>>80
これはまさかの管理局とスカリエッティ(生)の共同戦線ですか?
前回から色々と話が動きまくって話も大事になってますね。都築が楽しみです。

87 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:16:53 ID:5oN5L17E
>>80
GJです。
壮大な自分対自分だなw
ロボスカ側は強化量産型が1万5000か
一方グリフィススカは管理局戦力を利用して翠、騎士団、特機のエースの集中投入
と間違いなく地形が変わるなw
ガジェットは両陣営が運用できるだろうし、それなりの腕がないと瞬殺の戦場だな

>>82
この世界ではグリフィス君はスカのバックアップの一体という設定ですから
ただ、バックアップ同士で意見の相違が発生で戦争ですがw

88 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:20:10 ID:sGJQtB/t
>>80
GJ。

「サファリルックの少し細い感じのするメガネの男性」「とっても頼りになるとか、尊敬してる先生」とは
やはり我らがユーノきゅんだったのか。


89 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 00:22:27 ID:LN2UDihO
一気に投下だ。ちょっと長いが勘弁してくれ。
後2回ぐらいで終わらす

注意事項

注意事項
・もう捏造がもンの凄い事になってます。
・正直アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・だらだらバトル長ぇぞ♪                                 orz
・非エロ。ガチバトル。
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

90 :サイヒ:2008/02/14(木) 00:25:15 ID:+82Lp8j6
えーっと、いちおう俺が>>83で投下予告させてもらってたんですが……。

91 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 00:29:07 ID:LN2UDihO
おおう。それじゃ待ちます。失礼。

92 :サイヒ:2008/02/14(木) 00:31:08 ID:+82Lp8j6
じゃお先に失礼。


前スレ>>233
自分の作品を待ってくれている人がいるのは大変嬉しいが、少し冷静に考えてもらいたい。
最後に投下したのが四十八スレと言うとずいぶん前のようだが、
一月三十一日と言えばたった二週間前なんですよ。ありえねー。
さすがなのはエロパロスレだ。俺が投下しなくてもなんともないぜ!


それはさておき、クロフェでバレンタインエロネタとか投下しに来ました。
エロノがやりたい放題ですが、毎度のことなので気にしないでください。やや鬼畜ロノ。
チョコレートを粗末にするのが許せない、という方は読まない方がいいかも。

93 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:32:40 ID:+82Lp8j6
 機動六課の解散まで二ヶ月を切ったとある日の昼食時、フェイトは機動六課の食堂でカツ丼を食べてい
た。
 溶き玉子を絡めたカツを一口かじってじっくり何度も噛めば、衣のサクサク感と肉の柔らかさに加えて
出汁を入れた玉子のほんのりとした甘みが口に広がる。
(もうすぐこの食事ともお別れなんだね)
 機動六課の食堂は基本的に普通の食堂となんら変わるところはないが、大いに特筆すべき点として、メ
ニューに日本料理があることがあげられる。
 これは隊長、副隊長達が日本で長らく暮らしていたため、一定期間ごとに白い米の飯や味噌汁が無性に
食べたくなるためである。
 しかも料理の腕は一級品の部隊長が直々に料理人を指導したものであり、バリエーションが多い上にた
かが食堂と侮ることのできない味になっている。
 フェイトの元の職場であるクラウディアや本局の食堂もけっして不味いわけではないが、流石に和食は
無い。提督をやってる恋人にねだれば導入は可能だろうが、そうしてもここまでの物は出てこないだろう。
(どうせだから、解散までに和食を全制覇しちゃおうかな)
 などと考えつつのんびりと昼食を味わっていると、声がかけられた。
「フェイトちゃん、向かいの席いい?」
 振り向けば、なのはがいた。もちろんフェイトが断るわけがなく、なのははフェイトの対面に腰掛け手
に持っていたサンドイッチの封を開ける。
「お昼それだけ? 少なすぎるんじゃない?」
 フォワード陣のスバルやエリオほどではないにせよ、なのはもエネルギー消費は多いのでそれなりの量
を食べる。
「お昼休みあと五分で終わっちゃうから、これぐらいしか食べられないの」
「また休み時間削って教導メニュー組んでたの? 無理はよくないって何度も言ってるのに……」
「違うよ。今日はお昼休みユーノ君にチョコレート渡してきたの」
「……チョコレート?」
 フェイトは、意外な単語に首をかしげる。なのはが昼休みを潰してまで無限書庫に行くとしたら、フォ
ワード陣の教材でも調達に行く場合だと思うのだが。
「おやつ渡すぐらい、別に昼休みを使わなくてもいいのに」
「おやつって……そんなんじゃなくて」
 今度はなのはが怪訝そうな顔で首をかしげた。
「……フェイトちゃん、今日が何日か覚えてる?」
「二月十四日だよね。なにかの記念日だったっけ?」
「…………バレンタインだよ」

94 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:34:06 ID:+82Lp8j6
 チョコレート、二月十四日、バレンタイン。三つの単語が連鎖反応を起こし、フェイトの脳の奥底から
一つの記憶を甦らせる。
 次の瞬間、食堂どころか面した廊下の端まで、ライトニング分隊長の悲鳴が木霊した。
「ああぁぁーーっ!! 忘れてたぁぁーー!!」



        Sweet Sweet Valentine



 日本人なら、彼女持ちだろうが独り者だろうがバレンタインを忘れるということはありえない。一月の
終盤からデパートやコンビニに電車の広告等ありとあらゆる場所でバレンタインの宣伝がされるし、節分
や桃の節句のように生まれた時からある習慣の一つとして忘れようない。
 しかし生憎なことに、ハラオウン家の住人はみんな日本人どころか地球人ですらなかった。
 家庭内にバレンタインの風習が根づくことは無く、フェイトにとってバレンタインとは恋人にチョコレー
トを贈る日ではなく、学校の女友達同士で自作のチョコ菓子を交換し合う日であった。
 ましてここ数年はミッドチルダに住んでいたため完全に無縁な日となり、忘却の彼方だった。
 フェイトでさえこれなのだから、あのクロノが覚えているわけないのは確実だろう。だったらもう無視
してしまってもよさそうなものだが、一度気づいてしまった以上なかったことにするというのは抵抗があっ
た。恋する女の子的に。
「うう〜〜」
 そんなわけで昼からずっと、フェイトは仕事をしながらもなにか妙案はないかと唸りっぱなしだった。
 本日の退勤予想時刻は夜の十時前後。材料をアルフあたりに買っておいてもらえば、ぎりぎり今日中に
製作可能ではある。しかし味や形に凝るには足りなさすぎる。
 市販の物で手を打とうかとも考えたが、それにしたところで自分で買いに行く時間は無い。
 ただ作っただけのものや、既製品なあげくに選択を他人任せにしたものなど、女のプライドが許さなかっ
た。
 ノリのいいはやてなら、頼めば「バレンタインを忘れてたぁ? なんでもっと早く言わんねん! 仕事
なんか放っぽってええから今すぐ家帰って死ぬほど美味しいチョコをクロノ君に作ったり!」と言ってく
れる気もする。しかしこれはこれで社会人としての理念が許さない。
 八方塞りなフェイトがあれやこれやと考えては却下しているうちにも、時間は刻々と流れていく。気が
つけばもう七時を回っていた。

95 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:35:40 ID:+82Lp8j6
「…………どうやっても無理かな」
 ごめんクロノと心の中で謝り、フェイトは今年のバレンタインに見切りをつけた。来年こそ忘れずに、
手の込んだ美味しいものを作ってあげよう。
 仕事に集中すべく意識を切り替えようとしていると、部屋のドアが開いた。
「お仕事ご苦労様」
 入ってきたのは、なのはである。
 仕事時間が終わったはずの親友の手には有名デパートの紙袋がぶら下げられており、それがはいっ、と
手渡された。
「なにこれ?」
「チョコレートの材料。フェイトちゃん買いに行ってる暇が無さそうだから」
「……わざわざ買ってきてくれて嬉しいけど、まだ仕事あるから作ってる時間が無いし、今年は諦めよう
と思うんだ。ごめん」
 頭を下げるフェイトだが、なのははにこにこ顔を崩さない。
「だからそんなフェイトちゃんのために、時間も手間もかからなくて男の人にすごく喜んでもらえるチョ
コレートの渡し方、教えてあげる」
「そんなのあるの!?」
「うん、去年私がした方法なんだけど、ユーノ君大喜びだったよ」
「教えて!」
 なのはが作り方ではなく渡し方と言った点に少し嫌な予感がしたが、起死回生の策を眼前にぶらさげら
れて一も二も無くフェイトは飛びついた。
 だが予感は当たる。
 なのはに方法を耳打ちされたフェイトは一瞬で顔を真っ赤にし、昼間以上の大声で叫んだ。
「そ、そんなの出来るわけないよっ!!!!」



(…………やっちゃった)
 四時間後、フェイトは自室のベッドの上でうなだれていた。
 なのはにはああ言ったが、クロノにチョコレートを渡せてなおかつ喜んでもらえるという誘惑には勝て
ず、実行に移してしまった。
 そのクロノはただ今入浴中。出たら部屋に来て欲しいと伝えてある。
 彼が風呂に入ってる間に、手早く準備は整えた。しかし、心の準備だけがまだだった。
 やっぱり、この方法はとんでもなくはしたない。まだクロノにはなにも伝えていないのだから、このま
まチョコレートその他を片付けてしまえばいつもどおりの夜になるだろう。
(大丈夫大丈夫、もっと恥ずかしいこともしたことあるんだからこれくらい…………ううっ)
 その「もっと恥ずかしいこと」を具体的に思い出してしまい、一人身悶えするフェイト。
 しかしとりあえずこの場で一番まずいことである、正気に戻ってしまうという事態は避けられた。
 そうこうしているうちに、風呂場のドアが開く音がした。
 思わずびくりとしてしまうフェイト。精神が集中した耳に、床を踏む音が近づいて来るのが聞こえる。

96 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:37:06 ID:+82Lp8j6
「……フェイト? 寝てるのか?」
 ドアを開いたクロノが、そう思ったのも無理はない。フェイトの部屋は電気を消したままであり、カー
テンも閉め切った真っ暗闇だった。
 多少は暗闇に慣れているフェイトの目には、クロノが手探りでスイッチを点けようとしているのが見え
る。
「で、電気点けないでそのまま入ってきて……」
 上ずった声を上げるフェイトにクロノは従ってくれて、スイッチを探す手を止め部屋に入ってきた。
 二人きりの状況になると、改めてフェイトの動悸は激しくなった。大きく深呼吸して少しでも心臓をな
だめてから口を開く。
「……今日がバレンタインなこと、覚えてる?」
「バレンタイン……?」
 案の定忘れていたらしいクロノはちょっと考えてから、ああそうかと呟いた。
「たしか、好きな人にチョコレートをあげる日だったな」
「うん。……だけど私そのこと忘れてて、ちゃんとした物作れなかったんだ。ごめんなさい」
「そんなこと、僕は気にしないぞ。フェイトに言われるまで忘れていたわけだし」
「けど、やっぱりチョコレートあげたかったから…………電気点けて」
 クロノの手がスイッチを入れる。一気に明るくなる部屋。はっきり見えるようになったクロノの顔。そ
の表情が、一瞬で引きつった。
「なっ…………」
 口を半開きにしたあるまじき間抜け面で硬直する恋人。
 その理由はフェイトの格好にあった。糸屑一本身につけていない正真正銘全裸での正座。さらに膝の上
には、溶かしたチョコレートをなみなみと入れた容器。
 その容器を、震える手でフェイトは差し出す。
「こ、こ、このチョコレート、私にかけて、食べて……」
 ありったけの勇気を振り絞って口にした台詞に、返事は無かった。
 どころか、クロノは顔を手で覆って二、三歩よろよろと後退ってしまう。
 しまった引かれた、とフェイトは青ざめる。
「…………そ、そうだよね。こんな変な方法、クロノは嫌だよね。すぐやめるから……」
「違う!!」
 微妙に涙目になりながら片付けようとするフェイトを、ほとんど怒鳴り声でクロノは止めた。そのまま
近づいて来ると、フェイトの肩をがしっと掴む。
「そんな凄いことされたら、本気で止まれなくなってめちゃくちゃにしてしまいそうなんだが…………い
いんだな?」
 至近距離にあるクロノの眼には、ぎらついた獣欲が燃えていた。どうも、予想以上に彼の理性とか自制
心をぶち壊してしまったらしい。
 しかしそれは、フェイトが恥ずかしく思いながらも望んでいたこと。
「いいよ。……チョコレートも私の身体も、全部食べて」

97 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:38:21 ID:+82Lp8j6
 そのまま押し倒され激しく貪られるだろうと思っていたが、違った。
 逆にフェイトを優しく横たわらせると、クロノはチョコレートの入った容器を持ってベッドの脇に立っ
たままだった。
「どこから食べるか考えたいから、身体をよく見せてくれないか」
 クロノの視線が身体の上を這っていく。見られたことのない場所など無いが、それでもこうやってじっ
とりとした視線に晒されると羞恥心が刺激され、胸や股間を覆ってしまうフェイト。
 しかしクロノは許してくれない。
「手をどけて」
 短い指示の声音には、多量の愉悦が含まれている。完全にスイッチがフェイトをいじめるモードに切り
替わっているらしい。
 隠すのをやめた胸の頂と股間のこんもりとした茂み、そしてその奥にある谷間に視線が絡みつく。もは
や完全な視姦であり、敏感なフェイトの肌はそれだけで紅に染まりつつあった。
 たっぷり時間をかけてフェイトの全身を眺め終え、クロノの手が伸ばされる。
 いったいどこに来るのか。彼の一番お気に入りの胸か。それともいきなり秘所か。意表をついてヘソか。
 しかし予想はことごとく外れた。
「せっかくだから、珍しいところから食べさせてもらおうか」
 そう言ってクロノが持ち上げたのは、足であった。
 すらりと引き締まった足の爪先から、たらたらとチョコレートが垂らされる。足の甲や裏側まで染まり
きってから、おもむろに唇が落とされた。
 ゆっくり丹念に舐められるだけでなく、足の指が一本ずつ口に含まれしゃぶられる。
 もちろん事前に、身体は念入りに足の指の股まで洗ってある。それでも茶色い液体に塗れた足をクロノ
が舐めている光景は、汚い泥を念入りに舌で清めているように思え、まるでクロノを隷属させたかのよう
な錯覚を覚えさせフェイトをぞくぞくさせる。
 そして同時に別な理由で、フェイトは昂ぶっていた。
 ヘソや脇を舐められたことはあるので、くすぐったい場所と性感帯は紙一重であることは知っている。
それでも足の裏というのは初めてで、土踏まずを舌がなぞり爪がこそばすようにかすっていくと、新しい
場所の開発に背筋がぞわりと波打った。
「あふっ……ああ……」
 征服感と被征服感を同時に感じる矛盾した愛撫に、吐息が乱れる。
 クロノは踵から先を全部舐め終えると、垂れ落ちたチョコレートを追って唇がふくらはぎを下がりだし
た。ひかがみで一度停止して息をつき、そのまま腿の付け根に進んでくる。
 その先にあるのは、女なら誰でも一番感じる場所。そこを舐められる瞬間を期待して、フェイトの胸は
高鳴った。

98 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:39:28 ID:+82Lp8j6
 しかしまさに舌が到達しようとしたところで、クロノは顔を上げてしまった。
「あっ……」
 期待を外され、思わずフェイトは切ない声を発してしまう。
「チョコレートはここまでだからな」
 たしかに、垂れたチョコレートの筋はそこで終わっていた。意地悪い眼で笑いながら、クロノは置いて
いた容器を手に取る。
「次は……やっぱりここか」
 今度クロノが選んだ場所は、胸だった。。突き出し始めた朱色の突起から丸い丘の裾までが、茶色に塗
り替えられる。
 デコレーションが終わった途端、いきなり乳首が強く噛まれた。
「やぅんっ! い、いたい……!」
 そのまま舌と唇と歯が乳房のそこらじゅうを這い回る。
 足の時の丁寧さなど欠片も無い。まとわりついたチョコレートと唾液が卑猥な音を立てて啜られ、力加
減も考えず歯が立てられる。柔らかいはずの舌ですら乳首を全力で締めつけ、千切れてしまいそうである。
 比喩ではなく、フェイトの胸は食べられようとしていた。
「ひぅっ!!」
 痛み以上に恐怖心でフェイトは悲鳴に近い声を上げる。
 それでも、決してやめてとは言わなかった。
 最初に激しくする、と断りを入れられている。それなのに拒絶すればクロノに幻滅されるような気がし
て、唇を強く噛み激しい暴虐にフェイトは耐え続けた。
 チョコレートを全部舐め終わってもクロノはやめようとしない。それどころか手まで加わり、強い握力
で胸を捏ね回してくる。
 クロノの指に力が入るたび柔らかい乳房は歪な形に変化して、痛みとその数分の一にすぎない快感をフェ
イトの脳に送ってくる。
「……あぁ……ふぅあぅ……」
 空気を吐ききったフェイトの口から漏れるのは力ない掠れ声だけで、出ない声の分だけ紅い瞳からは涙
が流れる。
 クロノがようやく胸から離れた時には白い肌の至る所に歯形や鬱血痕が残り、フェイトの形良いな胸は
無残なことになっていた。
「……君の胸はすごく美味しかったけど、ちょっとやりすぎたな」
 流石に悪いと思ったのか、クロノは胸についた様々な痕を指で優しく撫でてくれた。

99 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:41:01 ID:+82Lp8j6
 そのままつつっ、と胸から脇腹を下りていった指がたどり着くのは、肉の花びら。
 愛撫とはとうてい呼べないような蹂躙でも、それがクロノにされたということでフェイトの秘裂は潤み
始めていた。とはいえ、挿入するには全然足りない。
 それでもお構いなく二本の指が差し込まれ、閉ざされた入り口がくぱり、と広げられる。
「すぐ食べてもいいけど……下拵えしたらもっと味が深くなるだろう」
 中を覗き込みつつ、クロノの指が円を描き出した。
 肉壁全てが性感帯の膣にも、強弱は当然ある。中でも特にフェイトが感じる場所を、的確かつ柔らかに
指の腹が撫でていく。
「ん、んんぅっ!……ふぁっっ! もっと、そこっ……!」
 さっきまでの扱いが手荒かっただけに、優しく愛された秘所はすぐにこんこんと淫水を湧き出させる。
 しかし頭の中が嗜虐一色になったクロノが、ただ優しくしてくれるはずがなかった。
 腰に手が回る。華奢な身体がころんと持ち上げられ、膝頭が頭にくっつくぐらい押しつけられた。
 必然的に、秘所がフェイトの顔の前に持ってこられる。
「ほら、自分のここをよく見て」
「いやぁ……恥ずかしい……!」
 しかし言葉に反して手が覆ったのは頬だけであり、瞳はしっかりと弄ばれている桃色の媚肉を見つめて
いた。
 彼がどうやって自分を高め、快感を爆発させるのか。その一部始終から、フェイトは眼が離せない。
 視覚神経が伝えた情報は、脳で羞恥心という名の麻薬に変えられる。飛躍的に増えた愛液は、抜き差し
されるとクロノの手首まで飛ぶ。
 クロノの指もすでに準備の範疇を超え、フェイトをイかせるために蠢動していた。
 血が集まりすぎて痛みを感じていた淫核が、強く摘まれる。
「あん……んんっ! あふっ!」
 身体が止めようも無く、くねりだす。豊満な胸が上下に揺れて目立ち、恋人にその存在を思い出させて
しまった。
「君は分かりやすいな。感じたら、ここがこんなに硬くなる」
「ひああっ! ぐりぐりしないでぇ!」
 乳首が三本の指で捻られ、張りの出てきた乳房はまた玩具のように弄られる。しかし今度は、気ままな
ように見えてしっかりと感じさせてくる揉み方だった。
 三点攻めに抗う術も意思も有りはせず、フェイトはあっという間に絶頂の階段を上らされる。
「ああああぁぁぁ!!」
 跳ね上がる身体。ぽっかりと開いた口から漏れる叫びの大きさが、そのまま快感の量だった。

100 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:42:23 ID:+82Lp8j6
 全身を汗に濡らし、フェイトは犬のように舌を出して空っぽになった肺に空気を送る。
 そんなフェイトの様子にしごく満足なのか、うっすらと笑いながらクロノは口を開く。
「じゃあ君の準備も出来たことだし、ここも食べさせてもらおうか」
「……まだ、チョコレート使うの……?」
「けっこう残ってるからな」
 クロノは三度容器を手に取る。指が無くとも開いたままの膣口の上で、容器が傾けられようとした。
 だがなぜか途中でクロノはやめてしまった。そのまま服を脱ぎ出す。
「……そうだな。君も食べられるばっかりというのはつまらないだろう」
 ベルトを外し引き下ろしたズボンから出てくる、赤黒い物体。それにチョコレートがまぶされた。
 茶色に染まった肉棒が、鼻先に突きつけられる。
「ほら、食べたくないか?」
 甘い香りに混じってはっきりと嗅ぎ取れる生臭い先走りの匂いが、女の本能を激しく揺さぶった。
 頭も肉体も蕩けきったフェイトは、一考もせずしゃぶりつこうと首を伸ばす。だが唇に触れる寸前で腰
は引かれて、肉棒は遠ざかる。
「そっちの口でいいのか? 本当に欲しいのは」
 クロノの指が、どろどろに蕩けた秘裂に触れる。
「……こっちだろ」
 ずちゅっと、音を立てて突き入れられた。
 もう限界だった。亀裂が幾重にも入っていた理性は、指一本と一言で容易く瓦解する。
「…………いれて」
「聞こえないから、もっと大きな声で」
「いれてぇ!! クロノのおちんちん、そこにいれてぇ!!」
 金髪を振り乱しながらの絶叫への返答は、指の数倍太い秘裂への侵入者だった。
 膣は即座に反応して、覚えこんだ肉棒の形に収縮する。
「ああぁぁ……! 大きいよぉ……!」
 待ち望んだものの到来に、うっとりとするフェイト。
 だがそんな心地よい快感は一瞬で終わりを告げる。
 突っ込んだ時以上の速度で、肉棒が引き抜かれた。そうなればびっちりと密着していた襞は、ヤスリが
けでもされたように削り落とされる。
「やああああぁぁん!!」
 一発で快楽中枢がイカれた。フェイトの全身は髪の一本まで性感帯に変わり果て、腿を押さえるクロノ
の手ですら、びりびりと神経を痺れさせる。
「いつも以上にぬめって……気持ちいいな……!」
 フェイトがどれだけ乱れようが関係なしに、自分のペースでクロノは腰を動かし続ける。
 始めから最速。本物の槍の如く硬い切っ先が、容赦なく奥底を突き刺す。
「あぅ、んっ! かふっ!」
 飛びそうになる意識を必死で身体の内に止めおき、フェイトは全身で快感を貪る。

101 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:44:03 ID:+82Lp8j6
 その子宮に、ぬとりと入ってくるものがあった。
 一瞬、クロノがもう出したのかと思った。だが射精にしては、勢いも量も違いすぎる。
(まさかこれ……チョコレート!?)
 亀頭に突かれてほんのわずかな隙間が開いた子宮口。そこから入り込んだ粘液には多量の糖分が含まれ
ており、フェイトは掻き毟りたいようなむず痒さに襲われた。
「クロノぉ! もっともっと強くしてぇ!!」
 抉られる瞬間だけ快感が上回り、痒みから解放される。フェイトは発狂しそうになりながら、自分で腰
を突き上げ打ちつける。
「ずいぶんとまた、飛ばすな……。くぅ……っ!」
 クロノが苦しげに呻く。少しでも気を逸らそうというのか、胸がまた鷲掴みにされる。フェイトも痒み
から逃れようと、自分で宝珠を転がす。
「……でる、ぞっ!!」
「わたしもっ、わたしもいっしょにイクぅぅぅ!!」
 がつりと、腰が叩きつけられる。同時に肉棒が暴れ回り、膣が壊れそうなぐらい激しく精液が放たれる。
「あふぅぅぅぁぁぁぁ!!」
 射精により、子宮の中が洗われる。痒みがあっという間に消えた。それは我慢し続けた果ての排尿の瞬
間に似ており、フェイトの全身に痙攣と解放感を与えた。
「あ、ああ……」
 溜まった愛液が、それこそ失禁のように飛び散る。潮を吹き続けながら、忘我の境地に至るフェイト。
 クロノも激しい射精で玉の汗を浮かべた肩を、大きく上下させている。
 数分間、二人は言葉も交わさず余韻に浸る。
 先に熱情が引き潮を迎えたのはクロノだった。
「そういえば、今晩はまだキスしてなかったな。……口開けて」
 まだ朦朧としているフェイトが言われるままに口を開けると、残りわずかなチョコレートが流し込まれ
た。続いて舌が入ってくる。
 ねっとりと甘いチョコレートと、その奥にあるもっと爽やかで強く甘い恋人の唾液を味わう。
「んっ……んぅ……」
 官能的な吐息を吐いて唇を離すと、茶色い架け橋が唇の間を繋ぐ。
 あれだけ激しく果てたというのに、口づけ一つでまたフェイトの淫心は疼き出した。
 それはクロノも同じであるのは、まだ欲情に燃える瞳が物語っている。
「もうチョコレートは無くなったけど、もっとフェイトが食べたい。いいかな?」
 フェイトも燃え上がった性欲のままに、口から言葉を零れさせる。
「うん…………私の唇も胸もお尻もあそこも全部……もっと、もっと食べて……」



 翌朝目覚めたフェイトの頭から、そこより先の記憶は一切消えていた。
 しかし骨が軋むように痛む身体と、胸だけでなくいたる所につけられた痕跡と、一晩経ってなお残る子
宮の確かな熱さが、情交の激しさを物語っていた。



「はい、バレンタインのチョコレート」
 バレンタインの夜から二週間後の夕食時。フェイトが差し出した紙包みを、クロノは怪訝そうな目で見
た。

102 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:45:29 ID:+82Lp8j6
「もうもらったはずだけど……」
「ああいうのじゃなくて、ちゃんとしたのも渡したかったから」
「そうか。今開けてもいいか?」
 フェイトが頷くと、リボンと包み紙が丁寧に解かれていく。
 中には一口サイズのチョコレートが十個。形は全部同じだが、中にアーモンドを入れたり砕いたナッツ
を散りばめたりと飽きさせないように工夫してある。味は当然のようにビター。
 ハート型のそれを手にとって眺めてからクロノは口に入れ、惜しむようにゆっくりと舐めている。
 出来がどうだったかは、訊ねなくても彼の表情が物語ってくれていた。
「ところでクロノ、バレンタインを思い出したんだから、当然ホワイトデーも思い出したよね?」
「……そういえばそんな日もあったっけ」
「だったら、男は三倍返ししなくちゃいけないっていう習慣は?」
「三倍返しって……これは金額に直せるものじゃないだろ」
 クロノが言うとおりである。篭めた愛情は金銭で測れやしない。仮に材料費の三倍の物を買ってもらっ
ても、フェイトは不満しか覚えないだろう。
「だからホワイトデーにくれるのは、クロノの手作りクッキーでいいよ」
「……ちょっと待ってくれ」
 茶で口の中を洗おうとしていたクロノが、慌てて湯飲みを置く。
「僕はクッキーなんて作ったことは無いぞ」
「あんなのそこまで難しくないよ。クロノは料理できるんだから、ちょっと練習したら上手にできるって」
「だけど……」
「なんなら、夜の方でもいいよ。でもこっちはきっちり三倍してね」
「…………僕を腹上死させる気か? 無理に決まってるだろう」
「だったらクッキーで決まりだね」
「……分かった」
 観念したようにがっくりと、クロノは首を縦に振った。
「お砂糖よりも、バター多めがいいかな。形も可愛いのにして」
「……努力してみるが、過剰な期待だけはやめてくれよ」
 そういうことには不器用な彼が、いったいどんなクッキーを作るのか今から楽しみでならない。
 憮然とするクロノの口に、チョコレートを一つ摘んで入れてやる。
 もごもごと動く口を見つめながら、そのチョコレートよりずっとずっと甘くなるであろうホワイトデー
の日を思い、フェイトはいつまでもにこにこ笑っていた。



        終わり

103 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:46:47 ID:+82Lp8j6
        おまけその一『去年のバレンタインinスクライア家』


「ただいまー」
 ユーノの帰宅の言葉に返事は無かった。いつもならなのはが玄関まで出迎えてくれる。手が離せない時
も、おかえりと声はかけてくれるはずである。
 首を捻るユーノの目に、一枚のカードが飛び込んできた。
『お風呂場にきてください』
 床に置かれたそれは、なのはの筆跡である。混浴のお誘いにしては変則的だが、ユーノは指示通り風呂
場に向かう。すると浴室のドアにはもう一枚カード。
『服を脱いで入ってください』
 当たり前のことをなんで書くんだろうと思いつつユーノは服を脱いでドアを開け、軽く腰を抜かしかけた。
「うわあああぁぁぁ!?」
 むわりと、押し寄せるように流れてきた甘ったるい香り。バスタブにどろりと満ちた茶色い液体。そし
て、浴槽の縁に腰掛けた全裸の恋人。
「こ、こ、こ、これって何事!?」
「チョコレートだよ、バレンタインの」
「バレンタイン!?」
 恋人になってから毎年チョコレートもらっていたから、覚えてはいた。それでもここまでの規模でくる
とは夢想だにしていなかったが。
「これを私にかけて、食べてほしいの。……こういう風に」
 なのはがバスタブに手を入れ、一掬いの液体を手にする。手から糸を引くように零れ落ちたチョコレー
トは、胸の谷間から腹を伝って髪の毛と同じ色の茂みの中へと消えていった。
 手に残ったチョコレートを舌を伸ばして舐め上げるなのは。その舌の動きは、ユーノの強張りを口で慰
める時そのもので。
 ユーノの喉が、思わずごくりと鳴る。そんな恋人の様子を流し目で見て、なのははくすりと口元をほこ
ろばせた。
「今すぐ食べる? それとも普通のご飯を食べてからにする?」
「こっちを食べる!!」
 コンマ一秒の即答。

 一分後には、ドアを開けっ放しの風呂から激しい嬌声が流れていた。


        まだ続く

104 :Sweet Sweet Valentine:2008/02/14(木) 00:48:25 ID:+82Lp8j6
        おまけその二『今年のバレンタインbyはやての場合』


「……そういえばなのはちゃんやフェイトちゃんは渡したんかな」
 ゲンヤとの待ち合わせ場所である公園。マフラーを巻き直しながら、はやてはひとりごちた。
 恋人のことになると常に全力全開な二人だから、きっと腕によりをかけたチョコレートを作ったことだ
ろう。
 はやてはポケットに入れたチョコレートに触れる。酒好きのゲンヤのために、隠し味のウィスキーを多
めに入れたもの。同じく酒をたしなむシグナムやザフィーラの意見を取り入れ、試作を繰り返した自信作
である。あの二人がどんな物を作ったか知らないが、決して引けを取る出来ではないと自負している。
 しかしもらう側の有り難味を比べたらどうかと言われたら、あまり自信は無い。
 その渡す相手が、小走りで駆け寄ってきた。
「悪い。寒い中待たせたみたいだな」
「ええですよ。着いてまだ五分ぐらいですし。……ところでゲンヤさん、二月十四日ってなんの日か知っ
てます?」
「いや、知らねえな」
「じゃあバレンタインて言葉は?」
「それも聞いたことないな」
 やっぱりと思いつつ、はやてはポケットから包み紙を出した。
「私の世界では、今日は恋人にチョコレートあげる日なんです。ですからゲンヤさんにも、はいどうぞ」
「へえ、そうなのか。後でありがたく食わせてもらうぜ」
 嬉しそうに受け取るゲンヤだが、時計や服をプレゼントした時とあまり反応が変わらない。日本なら、
バレンタインにチョコレートを渡せばもっと有難がるものだが。
 恋人として少し寂しくはある。しかしよそはよそ、私は私と割り切る。自分のバレンタインは、これで
いい。
 代わりにホワイトデーの分も合わせて、少し高めのレストランに行って奢ってもらおう。そしていつも
より、人前でも少しだけ甘えさせてもらおう。
 ゲンヤの腕にぶら下がるようにしがみつきながら、どこにしようかとあれこれ考えるはやて。
「なんかずいぶんと嬉しそうだな」
「ゲンヤさんと一緒やったら、今日がなんの日でも私は幸せですよ……えへへ」


        今度こそ終わり

105 :サイヒ:2008/02/14(木) 00:50:09 ID:+82Lp8j6
以上です。
「バレンタインってなんですか?」
「砂糖の加減を間違えた話を投下しても許される日だよ」


おばあちゃんが言っていた。
「使い古されたネタをどうしてもやりたいのなら、エロくならなかったら切腹する覚悟で書きなさい」、と。
なのでとにかく頑張ってはみました。しかし古来よりある割には書きにくいネタだった。
俺の貧困な妄想力では一本が限度で、一日に二本投下しようと思ってたのがおまけ止まりとなりました。
無念。

106 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:53:15 ID:5oN5L17E
>>85
y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏のIFシリーズ エリオ 〜受け継がれたもの〜 およびエリオ隊長の受難
と同じ世界観を使用した超大作(俺評価)
本編地上本部襲撃から分岐でフェイトさんがナンバーズ3、7、11と相打ちで殉職
アルフも契約どおりに消滅、その後、ほぼ本編通りにJS事件は推移し、スカは捕縛後、極刑
ナンバーズは4番はゆりかごとともに消え、その他の面子は逃亡後、管理局、ゲリラ、教会、無限書庫など
に拡散、さらに戦闘機人技術の氾濫により戦闘機人事件は別方向に拡大、数年の月日が流れる、管理局は
対機人専門の強襲特別機動隊を設立。その第1部隊隊長となったエリオ、執務官でありエリオの妻のティアナ
同部隊の隊長の1人でありアコースと結婚したスバル、親友の死から上に向かっていった空元帥なのは、
管理局を辞め、機人事件の関係孤児を引き受けるための施設兼教育機関を作ったはやて&ヴォルケンズ、
逃げるように遺跡巡りをしている司書長ユーノと護衛のキャロ、ゆりかご改装型艦船「翠」
直属部隊騎士団隊長聖王ヴィヴィオそして実はスカの生体バックアップであったグリフィス、
そして、もう1人の機械によるバックアップによるスカとの機械の自分と生身の自分の対決
が多くのうねりを生みながら今始まる。
同時上映「次世代魔導師フェイト&リクオー」(大嘘w)

107 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:53:58 ID:EYhII1eC
>>105
GJ
さすがだよ、サイヒ氏。これほど胸が焼けそうなクロフェは久々だ。

108 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:55:09 ID:AtoHhA1P
なんだか今日一日でこのスレ半分軽く超えそうな気がするのは俺だけか?

109 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:56:53 ID:5oN5L17E
>>105
GJです。あまーいw
<「バレンタインってなんですか?」
俺にとっては嫉妬と無念が複合反応を起してくれる、稀有な日だよOTL

110 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:57:16 ID:tVO4Q18y
>>106
あー、そのシリーズの姉妹編でしたか。
あまりに流れが速すぎて、どこにつながる話だか、素でわかりませんでしたw
失礼をば。都築お待ちしております>>>80

111 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:59:32 ID:gI8Y5eQm
>>105
うぉぉぉっ!!
画面の前で思わずジタバタしたぞ。とにかくGJっす。甘すぎてごちそうさまです。
本編もすごかったけど、どっちかというとスクライア家の方が発想のスケールがでかくて・・・・というか、
淫獣はバスタブいっぱいのチョコを食ったのか!?

112 :( ゚Д゚):2008/02/14(木) 01:02:30 ID:LN2UDihO
(゚д゚ 三;゚Д゚)そ、そろそろ良いかな?

>>105
甘いぜっ さっき貰ったチョコレート(注:おかん)より甘いぜっ
GJ!

113 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:03:17 ID:5oN5L17E
GO!!

114 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:05:50 ID:LN2UDihO
そいでは注意書きをもう一度

注意事項
・もう捏造がもンの凄い事になってます。
・正直アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・長い。長すぎる。なんでこんなに長くなるのかと正直小1時間(ry
・非エロ。ガチバトル。
・バレンタインとはまったく関係ねぇ。でもそんなの関係ねぇ
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

115 :燃え上がる炎の魔法使い 13-01/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:06:40 ID:LN2UDihO
「…………ここは……?」
 気がつけば、見覚えのない場所で、眠りに落ちていた。
 状況を確認する。
「ああ、なんだ」
 アリサは軽くため息をつき、“変わらない日常”に、胸を撫で下ろす。
 ねぐらにしている、いつもの廃ビル。そして今は夕刻。
 これからが、彼女の活動時間だった。
 名前、うん、覚えてる。あたしは、アリサ────

 ────────アリサ・ローウェル。


燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 PHASE-13:Treffen wir uns, wenn eine Blume bluht.


116 :燃え上がる炎の魔法使い 13-02/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:07:27 ID:LN2UDihO

 Dec.24.2005、17:20(JST)────時空管理局本局、次元巡航警備部本部。
「私のミスだった……暴走した闇の書が、艦船のシステムを、破壊するのではなく、乗っ
取ってしまうほどのものだとは、思いもしなかった……」
 小会議室に、ギルバート・グレアム顧問・予備役提督と、その使い魔、リーゼアリア、
リーゼロッテ姉妹が、“軟禁”されていた。
 グレアムの過去の名声がなければ、直ちに投獄されていてもおかしくない状況である。
 そのグレアムは、しかし、一気に、年相応に老いてしまったかのように、椅子に力なく
腰掛けている。背後に、リーゼ姉妹が、立っていた。
「だから私は、もう一度機会があるのなら、例えどんなことをしても、闇の書を永遠に葬
り去ると、決意していた……」
「それで、あの11年前の事件の後も、あなたは独自に闇の書の転生先を追跡していたので
すね?」
 正面のクロノは、自分の魔導師、執務官としての師であるグレアムに、しかし、毅然と
した態度で、そう問い質した。
 グレアムは無言で、しかし、ゆっくりと深く頷き、クロノの言葉を肯定した。
「そして、見つけた。第97管理外世界、恒星『太陽』系第3惑星『地球』、日本国。主は、
東京都海鳴市在住の八神はやて」
「ああ、彼女が天涯孤独の身と知って、なおさら、これはチャンスだと思った。周囲に悲
しむ者が少ないに越したことはないからね。彼女自身の境遇に対しては、同情する点もあ
ったが……」
 グレアムは認め、そして、自分の心情まで語る。
「…………」
 クロノは、厳しい表情で、眼を一度閉じて、わずかに間をおく。
「提督、自分は、ある人たちに教えられました。人の絆は、強いものだと」
 眼を開き、師を見据え、クロノは、言う。
 脳裏に、目の前で起こされた、あの奇跡の光景がよみがえった。
「例え親がいなくても、兄弟姉妹がいなくても、誰かが、家族の変わりに悲しみます。苦
しみます。悲しむものが少ない人間なんて、いない」
「…………」
 グレアムは、即答しない。
「でも、クロノ」
 リーゼアリアが、変わりに、反論の声を上げた。
「闇の書のせいで、何人の人が亡くなったと思ってる?」
「そうだよ」
 リーゼロッテも、それに追い討ちをかけるように、言う。
「父さまは、そんな不幸が繰り返されないように、しようとしたんだ」
「確かに、99を護るために、1を捨てることは、時に正しい選択でしょう」
 クロノは、グレアム本人に言うように、そう言った。
「だが、その方法にも問題がある。暴走を開始する臨界点ギリギリ、この時だけ、闇の書
は自律再生ができない。この隙に強烈な氷結魔法で主ごと凍結、後は氷結世界か、無限空
間に封印しておく。そうですね?」
「ああ」
 グレアムはそう言って、頷いた。
「1つ目の問題は、今言った通り。彼女は暴走が始まる前の段階では、永久封印や消失刑
に相当する程の犯罪者じゃない。まして、今回の主は、蒐集活動すら、指示していなかっ
たフシがある」

117 :燃え上がる炎の魔法使い 13-03/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:08:27 ID:LN2UDihO
「けど、そんなの、持ち主の意思でどうにもならないじゃんか」
 リーゼロッテが、反論する。
「これまでの主だって、アルカンシェルやら何やらで吹き飛ばしてきたんだ。それと変わ
らないよ」
「クロノ、悪いことは言わないから、私達を解放して」
 リーゼアリアも言う
「まだ、暴走開始まで時間がある、間に合うから」
 だが、クロノは、決意の表情を緩めはしない。
「第2の問題として、氷結の解除はそれほど難しくないという点だ。誰かがその力を欲し
て、封印を解かないとは限らない」
 大魔導師と言われたプレシアでさえ、自分の娘の復活という願望のために、ジュエルシ
ードという破滅に手を出そうとした。
「…………恒久的解決とは、言いがたい」
「2人とも、クロノの言う通りだよ」
 グレアムは、2人の使い魔に、言い聞かせるように、そう言った。
「申し訳ありませんが、事件解決まで、提督方には不自由な思いをしてもらいます」
 クロノは、椅子から立ち上がり、深く頭を下げて、そう言った。
「それでは、自分は現場に戻ります」
「クロノ君」
 踵を返そうとするクロノに、グレアムは声をかけた。
「君は、闇の書を憎んではいないのかね?」
 クロノの動きが、ぴたり、と、止まる。
「そうだよ、クライド君だって、アレに……」
「ロッテ、黙っていてくれないか」
 尻馬に乗ってクロノを攻めようとしたロッテを、グレアムがたしなめた。ロッテは、し
ゅん、と俯いてしまう。
「正直に言えば……」
 クロノは、振り返り、グレアムを正面で見据えて、言う。
「憎んでいないといえば、嘘になるんでしょう」
 ほぅ、と、グレアムは、眼を少し、円くした。
「けれど、『こんなはずじゃなかった“過去”』は取り戻せない。だから、それにこだわ
って、前に進むことをやめるわけには、いかないんです」
「『こんなはずじゃなかった“過去”』か……」
「ええ、“過去”です」
 クロノが、力強く答えると、グレアムは、椅子から、立ち上がった。
「アリア、“エクスカリバー”を」
 グレアムは、リーゼ姉妹達を振り返り、そう言った。
「でも、父さま」
 なお抗議するように、リーゼアリアは声を出すが、グレアムはそれを制して、言う。
「私達はどこかで間違ってしまった。目の前の目標に慌てて縋ろうとして、根本を見失っ
てしまっていたんだ。その私達に、その聖剣はふさわしくないよ」
 グレアムがそういうと、リーゼアリアはおずおずとした態度で、胸に下げていたミニチ
ュアの青い剣を、グレアムに手渡した。
 グレアムはそれを受け取ると、さらに、クロノに差し出す。
「提督、それは?」
「湖の主(あるじ)、氷結の聖剣『エクスカリバー』だ。あの彼女達の物ほど高性能ではな
いがね、氷結魔法に関しては、近代の製品に劣りはしない」

118 :燃え上がる炎の魔法使い 13-04/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:09:07 ID:LN2UDihO
 クロノは、その深い青に視線を奪われかけて、いったん、グレアムの顔にそれを戻す。
「ですが、これは……」
「今から約2000年前、ミッドチルダが古代ベルカと覇を争っていた時代に作られた、古参
のインテリジェントデバイスだよ。もっとも、記録上はすぐに失われたことになっている
がね。第97管理外世界……そう、私やアリサ君の故郷に、飛ばされていたのだよ。もっと
も、あの世界の魔法事情は、君も知ってのとおりだから、ほとんど使われた記録はない。
最後に使った人物は、今から1300年前のことだ。だが、その時の使い手は、正に、国の運
命を左右して、伝説に残っている」
 その後の経緯は定かではないが、第二次世界大戦後はグレアムの実家に保存されていた
ものだった。はるかな過去より錆びず朽ちず形をとどめている、その作り物の剣のことを、
管理局入りしたグレアムが思い返し、管理局に持ち込んで調べたところ、インテリジェン
トデバイスだと判明したのである。
「解りました。確かに、お預かりいたします」
 クロノはそういうと、差し出されたエクスカリバーを受け取り、ネックレスを首にかけ
た。

119 :燃え上がる炎の魔法使い 13-05/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:09:39 ID:LN2UDihO

 誰も、自分を解ろうとはしてくれなかった。
 誰も、自分を受け入れてくれようとはしなかった。
 だから────
 自分も、誰も受け入れないことにした。

 ひとりぼっちの女の子を、運命のほつれが襲ったのは、今から数年前のことだった。
 アリサは、塾の帰り道に、数人のグループに拉致された。
 彼らの目的は、最初は、身代金だった。ローウェル家は、英国で、古くから企業を営む
資産家だった。
 だが、アリサの父、デビット・ローウェルは、身代金支払いに頑として応じなかった。
 日本人的な安直な計画が破綻した。そもそも、デビットの世代のイギリス人は、IRA(ア
イルランド解放戦線)のテロ活動にいやと言うほど慣れさせられている。日本のにわか誘
拐グループなどに、屈するはずがない。
 犯行グループは、追い詰められ、徐々に、殺気立って来た。
 人間には三大欲求がある。食欲、睡眠欲、そして、性欲だ。
 このうち、食欲に関しては、彼らの素顔がまだ知れ渡っていなかったことから、若干、
余裕があった。だが、睡眠欲は、緊張状態に置かれ、じりじりと削られていく。
 この状態に陥ると、人間、特に男性は、残された最後の欲求が増大する。
 犯人グループは、全員ではないが、ほとんどが男性だった。
 それが行動を制限された、禁欲状態。
 目の前には、まぁ、少し幼いが、とりあえず、顔立ちのきれいな、女。

 アリサは、犯行グループに組み敷かれ、暴行された。

 そして、欲求の満たされた彼らの眼に、映る、穢れた人形。
 ────ああ、もう良いじゃん。金なんか。
 ────そうだな、幸い顔もバレてねぇみたいだし。
 ────そんじゃ、コイツは厄介なんで……
 いやだ、いや、やめて、離して、お願い! 殺さないで! 何でもする、なんでもするか
ら……殺さないで! いやだ! 死にたくない!

「いやぁぁぁぁぁっ!!」
 飛び起きる。
 と、言っても、空中に浮かんだ自分は、体位が横から縦に入れ替わるだけで、軋みを上
げるベッドも、跳ね除ける布団も、ない。
 幽霊。俗にそう呼ばれる存在。
「……はぁ……そう……なのよね…………」
 状況を確認すると、アリサは、深々とため息をつく。
 もう何日、いや、何年、こんな時間を過ごしただろう。
 二度と着替えることのない、鮮やかなオレンジ色のドレスを見つめ、もう一度、ため息
をつく。
 俗説では、幽霊がこの世にとどまるのは、この世に何がしかの未練を持っているからだ
とされている。
 だが、アリサにはそれが、なんなのか、解らない。
 ギシリ……
「ははは……変じゃない。もう、ホントの身体があるわけじゃないのに、胸が苦しい、な
んて」

120 :燃え上がる炎の魔法使い 13-06/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:10:00 ID:LN2UDihO
 軋みをあげる胸を、手で押さえ、アリサは泣いた。乾いた笑いを上げながら、泣いた。
 それが何かわからないものを、探し出すことはできない。
 アリサはこの世に、永遠にとらわれ続ける。
 時が移り、人が移ろい、世界が永遠の時を刻んで行こうとも、アリサはこの世界から、
逃れることはできない。
 永遠の、絶望。
「っ……こんな……はずじゃっ……っ」
 もう少し、あの想いを生きている内に持てたのなら……違ったのか、な。

121 :燃え上がる炎の魔法使い 13-07/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:10:28 ID:LN2UDihO

「アリサぁぁっ!」
 ユーノの、悲痛な叫びが、響く。
「アリサ!」
「アリサちゃん!!」
 フェイトとなのはも、声を上げる。
「このっ」
 ユーノはなりふり構わず、“闇の書”に、飛び掛る。
「レイ・ランス!」
 左手で放ったそれは、しかし、“闇の書”は、難なくよける。
「ラウンドガーダー、シールドスマッシュ!」
 ユーノは右手に、ボウル型のシールドを発生させると、飛行魔力の推力を乗せ、それを
“闇の書”に、ぶつける。
「ブレイク!」
 ズドンッ!
 ユーノのシールドが爆発し、衝撃と爆煙をばら撒く。
 その煙と、魔力の残滓の霧が晴れる。しかし、“闇の書”は、その空中に立ち続けたま
ま、黒い光のシールドで、ユーノの攻撃を凌いでいた。
「ブレイクスラッシュ!」
 右手の手刀に、緑の魔力刀を帯び、ユーノは“闇の書”に、斬りかかった。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
 だが、“闇の書”は、シールドも使わず、涙混じりの咆哮をともなって無闇に繰り出さ
れるユーノの斬撃を、易々とかわして行く。
「絶望の淵で……誰もが、永遠を望んだ」
 “闇の書”が言う。
 その右手に黒い魔力刀が発生し、ユーノに向かって斬撃を繰り出す。
 ガキィンッ、バチバチバチバチッ!!
 金色の魔力刀が、繰り出された黒い斬撃とぶつかり火花を散らす。
「諦めちゃだめだ」
「フェイト……」
 ユーノを庇い、フェイトはバルディッシュを構える。
『Thunder slash』
 バルディッシュの、黄金の輝きが増す。
「私と母さんは、心の底で諦めてた。だから、何もうまくいかなかった。アリサとユーノ
が、私と母さんに諦めない事を、終わりのないことを教えてくれた。だから、私はここに
いる、アリシアが、そばにいる」
 フェイトがバルディッシュを振るう。再び、2つの魔力刀が交錯し、激しい火花を散ら
す。
「我は闇の書、主の為に、永遠の闇をつむぎ続ける」
「だから……なのは」
 フェイトは、静かに、しかし、はっきりとした口調で、背後のなのはに、問いかける」
「これ、間違ってたら、訂正してほしいんだけど……」
 そして、フェイトは“闇の書”をにらみつけ、声を荒げた。
「人を不幸にするための永遠なら、そんな永遠、私がブチ壊してやる……!」
「フェイト……」
 ユーノが、一瞬、その顔に見とれる。
「間違ってないよ……」
 なのははL4Uを握りなおし、静かに、しかし、やはりはっきりと、答えた。
「アリサちゃんならそう言うよ!」

122 :燃え上がる炎の魔法使い 13-08/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:10:53 ID:LN2UDihO

「…………ここば、どこや?」
 はやては、ぼんやりと眼を覚ます。
 確かに、自分は愛用の電動車椅子に乗っている。すずかがいじってバッテリーの容量と
電動機最大回転速度を3倍にした代物だ。これで赤い彗星もメじゃあらへん……
 だが、感覚に上下間がしっかりしない。まるで宙に浮いているような、不安定な感覚。
「今しばらく、お休みを、我が主」
 誰かが、はやての目の前で、優しげに、そう言った。
「誰…………やったっけ?」
 呟いておいてから、記憶の片隅に浮かんだ、存在のことを思い出す。
 長身の女性。透き通るような銀髪。鮮やかに紅く、澄み切った、しかし、決して光を外
に反射しない、昏い瞳。
「せや……闇の書、管制人格……」
「はい」
 守護騎士たちと同じように、闇の書は、その場に跪いて頭をたれる。
「もうしばらく、この時間の中にいてください、主……すべてが、終わるまで」
「終わる……?」
 言葉の意味が理解できず、はやては、聞き返した。
「はい、主を拒んだ、この忌まわしい世界が終焉を迎えるまで……」
「世界が、終焉……そか……」
 頭は、言葉の意味を理解できなかったが、はやてには、それは、とても心地の良いもの
に聞こえた。
 ────…ちゃん……
 まどろみの心地良さの中に、耳鳴りのように、ひとつの声が、響き始める。
「なんや……煩いなぁ……」
「主?」
 はやての言葉に、闇の書はわずかに顔色を変え、首をかしげた。
 ────てちゃん!
「せやから、今度は誰やねん……」
「誰とは? 主、ここには私と、主の2人きりですが」
 鬱陶しそうに訊ねるはやてに、闇の書は怪訝そうに、再度聞き返す。
「え…………?」
『はやてちゃん!』
 一瞬、はやての脳裏に、自分の影を自称する守護騎士が、自分の名前を叫び続ける姿が、
走る。
「!!」
 はやては眼を見開き、完全に覚醒すると、慌てて身体を上げた。
「闇の書!? 今なんて言うた!? 外、どないなってるんや!?」

123 :燃え上がる炎の魔法使い 13-09/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:11:23 ID:LN2UDihO

「え…………?」
 わざわざバスに乗って現れた、小さな友人達と、談笑していたアリサは、しかし、その
言葉を聴いたとき、驚いて、瞳を開けた。
「なのはのお父さん、いないって……死んじゃってるって、どういうことよ!?」
 アリサは思わず、実体のない身体を乗り出し、小学2年生の少女『高町なのは』に、そ
のことを問い質していた。
「にゃ……どういうことって、言われても……」
「なのはのお父さんって、士郎さんでしょ? 高町士郎さん!」
 アリサが問い質すと、今度はなのはが、目を円くした。
「にゃ!? アリサちゃん……どーして、うちのおとーさんのこと、知ってるの?」
 なのはは、首をかくん、とかしげて、アリサに訊ね返してきた。
「知ってるに決まってるじゃない、喫茶『翠屋』のマスターで、翠屋JFCのオーナーで……」
「じぇいえふしぃ?」
 なのはは、再度、首をかしげる。
「小学生の、サッカーチームのことよ、それで、あたしの同年代にも、そこに加入してる
男の子がいたりして!」
 アリサは、解説し、されに、まくし立てる。
「にゃ……それは無理だと思うよ……なのはのおとーさん、なのはが生まれてすぐに死ん
じゃってるから」
「えっ!?」
 その事実を告げられ、アリサは顔を硬直させる。
「ちょ、ちょっと待って……」
 アリサは、空中で器用に胡坐を書くと、右手の人差し指を自分の額に当てて、首を捻る。
 ────まて、まて、落ち着け、あたし。O.K.?
 形だけの深呼吸をして、気分を落ち着かせる。
 ────そもそも、なんであたしはなのはの家の事まで知ってる? この前、久遠に連れ
られてきたばかりの女の子なのに……あたしと他に、直接つながりがあるとすれば、小学
校の先輩後輩だって言うことぐらい。
「アリサちゃん……顔怖い……」
「きゅーん……」
「え!?」
 声に、はっと視線を上げれば、そこに、怯えた様な姿の、なのはと、久遠がいた。
「あ、い、いや別に、どうしもしてないのよ、うん」
 年下を怖がらせてどうするっ、と、アリサは自分の頭を軽く小突き、無理に笑って、そ
う言った。
 ────あれ?
 アリサはしかし、そうやってあやしたなのはの姿にも、急に違和感を覚えた。
 ────、待って、おかしい。何かがおかしい。あたしは……アリサ……?
 何かもどかしくなり、アリサは、衣服のあちこちをごそごそと探る。なぜそうしたのか
は、解らない。本当に、無意識の行動だった。
「!」
 首元に、なにかが下がっている。ペンダントのついたネックレス。
「これは……あれ? あたしこんなのつけてたっけ?」
 見覚えのない、紅い宝石のようなものがついた、ペンダント。ネックレスをつまんで、
持ち上げる。
「きれーだね。アリサちゃんのじゃないの?」

124 :燃え上がる炎の魔法使い 13-10/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:11:44 ID:LN2UDihO
 なのはも、その宝石を見つめて、言うと、アリサに、視線を移した。
「良く覚えてないのよね……」
 アリサは記憶をたどる。何かもやもやが、今まで壁にさえぎられていた何かが、こちら
側に来ようとしている、そんなもどかしさを覚える。
『Good morning. Master』
「!」
 アリサは、息を飲み込み、眼を真ん円くして、その宝石を、見た。
「すっごい! この宝石、しゃべるんだ! ねぇ、アリサちゃん!」
 なのはは無邪気そうに、アリサを見上げる。
「アリサちゃん?」
 だが、アリサは茫然自失したように、その赤い宝石を、ただただ、見つめていた。

125 :燃え上がる炎の魔法使い 13-11/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:12:14 ID:LN2UDihO

 ズドォォォンッ
 どこかで、爆発音がした。
 驚いて、ユーノやフェイト達が振り返ると、市街地のどこかで、火の手が上がっていた。
「な、何を」
 したんだ、と、ユーノが問い質そうとしたとき。
 ズドォォォンッ
 別の方角から、やはり、爆発音。
 紅蓮の炎が、漆黒の闇に侵された空を、今一度、煌々と赤に照らし出す。
「早いな、もう暴走が始まったか」
 “闇の書”は、自らの両手の手のひらを見る仕種をしながら、淡々と、そう言った。
「しかし、これこそ我が主の望みをかなえる手段……ゆえに、誰にも妨げはさせぬ……」
 呟くと、新たに、魔力弾を生み出そうと、印をくくり、術式を起動させる。
『3人とも、聞こえてる!?』
 エイミィからの念話が、ユーノやフェイト達に、飛び込んできた。
『たった今、すっごい不思議なことなんだけど、アリサちゃんのバイタルが復活したの!』
『どういうこと!?』
 ユーノは、思わず、弾むような声で、エイミィに聞き返していた。
『良くわからないけど、アリサちゃん、もしかしたら自分で復活した?』
『アリサならやりかねない』
 エイミィが、冗談交じりに言うと、フェイトは、大真面目に、その内容を肯定する言葉
を発した。
「あ、はは……」
 一番付き合いの長いなのはは、乾いた笑いを上げるしかできなかった。
『今は闇の書に吸収されて、捉われている状態だけど、とにかく生きてる』
「でも、そうしたら、どうすれば……」
 エイミィの声に、明るさを少し、取り戻すも、すぐにフェイトは、そう言って、唇を噛
むんだ。

126 :燃え上がる炎の魔法使い 13-12/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:12:47 ID:LN2UDihO

「これはどういうことやねん!」
 仮想的に表示された、非実体ディスプレイ越しに、炎上する海鳴市を見て、はやては素
っ頓狂な声を上げた。
「はい……主の望みのままに、すべてを終わらせているところかと」
「なんやて────」
 闇の書の答えに、はやては絶句する。
「ちがう、あたし、こんなん望んでへん! 世界の終わりなんて、望んでへん! あたしが
望んだのは、ただ、普通の人らしく、家族に囲まれて、平穏に生きることや。こんなん、
あたしの望み違う。望んでへん!」
 はやては闇の書に食いつき、立ち上がって掴みかからんばかりの勢いで、迫る。
「しかし……自動防衛システムが、その命令を実行に移してしまっているのです。止める
ことは……できません。もう、できないのです」
 闇の書は、ただ、悲しげに、はやてに、そう言った。
「止める」
 しかし、はやては、そう、言い切った。
「主? それは、無理です!」
「何言うてるんや。マスターはあたしやで? 無理もグリコもあらへん。止める言うたら、
止めるんや!」
 悲壮な叫びを上げる闇の書に、しかし、はやては、断固たる姿勢を見せて、そう言った。
「無理です、防衛システムは……私自身にも止められない。私を、『闇の書』たらしめてい
る部分なのです。主を食いつぶすか、世界を破滅させて自壊するまで、止まらないのです」
「…………」
 はやては、険しい表情をいったん緩め、闇の書を、振り返る。
「それがあかん……」
「え?」
 ぽつり、と言ったはやての言葉に、闇の書は、思わず、といった感じで、聞き返す。
「闇の書なんて呼んどるから、こうなってしまうねん。あたしが、新しい名前を与えたる。
だから、もう、『闇の書』の、歴史を閉じよ」
「主…………」
 はやてはやさしく微笑み、闇の書の、管制人格に向かって、そう、語りかけた。
 ────強く支えるもの
 ────幸運の追い風
 ────祝福のエール
 ────汝、その名を……
「リインフォース、セットアップ」

127 :燃え上がる炎の魔法使い 13-13/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:13:12 ID:LN2UDihO

 ────夜。
「レイジングハート、セットアップ」
『O.K. Master』
 赤い宝石が言葉に答え、大きく膨らむと、その周囲に、片刃の西洋剣を模って、展開さ
れる。その柄を、アリサは握った。
 穢れをはらうように、一瞬、アリサのつま先から頭まで、オレンジの炎が走る。ドレス
に代わり、水色のレオタード状のスーツに、白い短ジャンバーにミニスカートというバリ
アジャケットが、装着される。
「…………見つけられたんだ、自分で」
 この夜、訊ねてくるのは、『高町なのは』の筈だ。だが、かけられたのは、それとは別。
もっと、ずっと、当然のように毎日聞いている、声。
 アリサは振り返る。
 そこに、自らの鏡像がいた。
「アンタが、アリサ・ローウェル?」
「そうよ、アリサ・バニングス」
 先ほどまで、アリサが纏っていたのと同じ、オレンジ色のドレスを着た少女は、苦笑交
じりに、そう答えた。
「この世界はどうだった?」
「わかんないわよ。こんな短い時間じゃ」
 アリサ・ローウェルの問いかけに、アリサ・バニングスは、少し唇を尖らせて、不満そ
うに、言う。
「そっか」
「そういうアンタこそどうなのよ。この世界は、不幸だ、不公平だ、なんて顔は……して
ないわよね?」
 からかうような笑顔で、アリサ・バニングスは、アリサ・ローウェルに訊ねる。
「そうよ、あたしはとっても幸せだもん」
 アリサ・ローウェルは、悪戯っぽく笑い、そう言った。
「ん、それなら別に、良いんじゃない?」
 アリサ・バニングスは、苦笑交じりに、もう1人の自分を見る。
「この世界の正体、解ったんでしょ?」
 アリサ・ローウェルは、穏やかに笑いながら、そう訊ねた。
「なんとなくはね」
「多分、それで正しいわ」
 アリサ・バニングスが答えると、アリサ・ローウェルはさらっ、とそう答えてから、さ
らに言葉を続ける。
「この世界はね、あなたの住んでいる時間軸とはまったく別の……本来なら決して交わる
ことのない、並行世界の記憶。あなたの住んでいる世界とは、ほんの少しだけ違う不幸が
あって、その分、同じだけの少し違う幸せがある、別の可能性を進んだ世界……それを、
闇の書が、写し取ったものなのよ。今あなたが過ごしているこの時間は、単に、闇の書の
中に記録されているビデオの映像のようなもの」
「どーりで、あちゃこっちゃにリアリティがないはずだわ」
 アリサ・バニングスは、肩をすくめて、苦笑した。
「イデアシードっていう、魔法の宝石が記録したもの。それを、闇の書が、取り込んでい
ただけ。ただ、あなたに都合が悪い世界ということで、選ばれて、再生された」
「んん〜? その割には、結構ニコニコ楽しく祟りライフやってたんじゃないの?」
 アリサ・ローウェルの説明に、アリサ・バニングスは意地悪そうに笑い、そう言った。

128 :燃え上がる炎の魔法使い 13-14/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:13:49 ID:LN2UDihO
「アンタ底意地悪いわね」
 アリサ・ローウェルはむっとして、アリサ・バニングスに向かって不愉快そうに言う。
「そりゃ、相手があたしだもん」
「それもそっか」
 あはははは、と、笑い声を交わす。
 そして、アリサ・バニングスは、レイジングハートを構えなおす。
「もう、行っちゃうの?」
「外で、待ってんのよ」
 アリサ・ローウェルが訊ねると、アリサ・バニングスは、短く答えた。
「友達?」
「それと、婚約者」
 ブッ
 アリサ・バニングスの答えに、アリサ・ローウェルは、反射的に吹いた。
「こ、こ、こ、婚約者ぁ? アンタ、ホントは私よりひとつ下でしょ!?」
「いーじゃない。別に。アンタが結婚するわけじゃないんだから」
 眼を白黒させるアリサ・ローウェルに、アリサ・バニングスは、その態度が少し気に入
らない、と、不愉快そうに言う。
「待て、年上か? まさか同い歳……なんてことはないわよね?」
「残念、そのまさか」
「ちょっと待て。やめろ。考え直せ。この先出会いはいくらでもある」
「でも、あいつの代わりはいないのよ」
 アリサ・ローウェルが握ってくる手を、アリサ・バニングスは、軽くあしらうように払
う。
「ま、アンタが選んだんなら、それなりの男なんでしょうね」
「もちろん、アンタが見たら、嫉妬しそうな程のいい男よ」
 やれやれといった感じで、ため息をついて苦笑するアリサ・ローウェルに、アリサ・バ
ニングスは、にっと笑って、ウィンクした。
「さて、それじゃあ、レイジングハート」
『O.K. Master』
 アリサ・バニングスの言葉に、レイジングハートが答える。
「……ねぇ」
 その背後から、アリサ・ローウェルが、声をかけた。
「あによ、まだなんかあんの?」
 アリサ・バニングスは振り返り、きょとん、と、相手を見た。
「これ……もって行ってくれる?」
 アリサ・ローウェルは、そう言って、宝石のようなものを、差し出した。それは、待機
時のレイジングハートよりもやや大きく、涙滴の形をしている。色は、鮮やかなオレンジ
色────今、アリサ・ローウェルが着ている、ドレスのような色だった。
「何、これ?」
「ロイスって言うの。イデアシードの残滓。思念の結晶体。これに記録されているのは……
あたし」
 アリサ・バニングスが問いかけると、アリサ・ローウェルは、そう、答えた。
「と言っても、コピーみたいなものだけどね。そもそも、本物のアリサ・ローウェルは、
とっくに成仏しちゃってるし」
「我ながら日本人に染まってるって思うわぁ……」
 アリサ・バニングスは、眼を細めて呆れるように言ってから、
「でも、そうしたら、これは……」
 と、アリサ・ローウェルに視線を向け、そう訊ねる。

129 :燃え上がる炎の魔法使い 13-15/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:14:14 ID:LN2UDihO
「連れて行って。アンタはあたしであってあたしじゃないけど、見てみたい。別の可能性
の世界で、あたしがどんな世界を見て、どんなことをするのか」
 アリサ・ローウェルの言葉に、アリサ・バニングスは一瞬、呆ける様にしてから、しっ
かりと、頷く。
「うん、それぐらい、お安い御用よ」
 そう言って、ウィンクした。
 そして、受け取ったRoiSを、レイジングハートのコアに、近づけた。
「良いわね、無くさないでよ」
『No problem, Master』
 そう言って、レイジングハートは、RoiSを、コアの中に取り込んだ。

130 :燃え上がる炎の魔法使い 13-16/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:14:48 ID:LN2UDihO

「システム名称変更完了。『リインフォース』全システム、リフレッシュ。ただし、自動
防衛システムは、これに含まれません」
「まぁ、それは何とかなるやろ」
 車椅子は消え、はやては空間の中を浮遊し、直立の姿勢になっていた。

「へーっくしょい!」
 緊張の中だと言うのに、ユーノは、盛大にくしゃみをしてしまった。
 なんだか、背筋が薄ら寒いような気もする。ここのところの無理が祟って、風邪でも引
いてしまったのだろうか?
「?」
「ユーノ君! フェイトちゃん! なんか、様子が変だよ」
 ユーノが首をかしげていると、なのはが、“闇の書”を見て、そう言った。
 “闇の書”は、ギシギシと軋む様な音を立てつつ、動きを止めている。
「何かが、動いた」
 フェイトが、言う。
『えーっと、あのー、すいませんー、管理局の方ですか?』
 “闇の書”の内側から、はやての声が、まるでスピーカー越しのように、聞こえてくる。
 フェイトとなのはは、一瞬、顔を見合わせる。
「管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ」
『あ、そうか、アンタがフェイトちゃんなんやねー。って、こんな事言うとる場合ちゃう
ねんな』
 関西弁のノリツッコミを軽く入れつつ、はやては言葉を続ける。
『この子の制御、取り戻したんはええねんけど、自動防衛システムだけは、いうこと聞い
てくれへんねん。けど、今外装制御しとるの防衛システムやから、あたしら、外に出られ
へんねん』
「そうか」
 はやての言葉に、ユーノは、はっと気がついたように、言う。
「シグナムさんも言ってた、今僕達に見えているのは、はやての表層を、自動防衛システ
ムが借りて使ってるだけだって。だとすれば、はやてやアリサの本質は、あの内側にある
んだよ」
「えっと、でも、どうすれば?」
 フェイトは戸惑い、ユーノを見る。
「簡単だけど、その、僕にはできないから、フェイトに頼むしかないかな」
「え、あ……うん」
 聞き返しかけて、フェイトは、ユーノの意図に気付き、頷く。
『Magazine Release』
 バリアジャケットにくくりつけたポシェットから、新しいカートリッジを取り出す。バ
ルディッシュが、空のカートリッジを切り離すと、そこに、新しいマガジンを、連結する。
「…………いけるね、バルディッシュ」
『Yes, Load Cartridge』
 ドンドンドンッ、立て続けに3発、バルディッシュはカートリッジを撃発させる。
『Phalanx shift』
 一度、ファランクスシフトを発動。魔力のスフィアを、周囲に集束させつつ、バルディ
ッシュの刀具の正面で、術式を展開する。
 それは、レイジングハートが持ち得ていながら、アリサの魔力資質が満たないために、
使うことのなかった術式。レイジングハートから、バルディッシュに託された魔法。

131 :燃え上がる炎の魔法使い 13-17/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:15:37 ID:LN2UDihO
『Star light breaker』
 ファランクスシフトで展開した魔力スフィアを、一度バルディッシュのコアに集束させ、
指向性を持たせ、一気に、解放する。

『Load Cartridge』
 ズドンッ
 2発のカートリッジを、一気に撃発させたレイジングハートは、その身を、鮮やかなオ
レンジ色に染める。
 レイジングハートにも、バルディッシュから託された術式があった。クロースレンジに
特化し、なおかつハイパワーのカートリッジシステムを積む、アリサに贈られた魔法。
『Flame Zamber breaker』
「いっけぇぇぇぇぇぇっ!!」

132 :燃え上がる炎の魔法使い 13-18/17 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:17:58 ID:LN2UDihO
>>115-131
今回は以上です。

悪ノリ、ここに極まれり。
っつか、余計な薀蓄エピ入れるぐらいなら、もうちょっとダイエットしようよ。17レスって何だよ17レスって……




<チラ裏>StS編に向けて仕込む伏線、大体仕込み終わったかな……?</チラ裏>

133 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:22:04 ID:sGJQtB/t
>>132 GJ
夢の中をなのちゃん世界にリンクさせたか・・・
アリサ・ローウェルがこっちに来るのはいいねえ、幸せにしてあげてほしいです。

>すずかがいじってバッテリーの容量と
>電動機最大回転速度を3倍にした代物だ。これで赤い彗星もメじゃあらへん
ちょww

チラ裏キタ─ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ─!!!
StS編キタ━ヽ(=゚ω゚)人(*^ー゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)人(´-`)丿━!!!


134 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/14(木) 01:25:50 ID:LN2UDihO
実は以前にも少佐ネタは使わせていただきました。セリフで。
それが何話目に誰の言ったセリフだかここまでにわかっていた人はレッツSLBorSLZ

135 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:30:55 ID:mxqDwXfN
gj!
なんというか、ローウェルさんとバニングスさんの夢の競演ですね!
あれ?ユーノの苦労の種がまた一つ増えた?

136 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:31:59 ID:5oN5L17E
>>132
GJ!!早えー!!!
そして
StS編キタ━ヽ(=゚ω゚)人(*^ー゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)人(´-`)丿━!!!
続きも期待してますw

137 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:49:05 ID:ARf3yWH7
>>132
GJです、A's編もクライマックスが近づいてきましたねっ! そして ・ ・ ・ ・ ・

ギャアァァーーーーース!!!StS編、期待してよろしいんですねっ!!

138 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:52:18 ID:WQuTdMVE
この作品の場合のStS編だとなのはは寿退社かなあ…

139 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:55:35 ID:tVO4Q18y
>>132
GJ
決め技交換キター!
そしてStSもあるのかー!
燃え上がるクライマックスも楽しみだが、
エピローグでそれぞれの進路がどうなるかが待ちきれないw

140 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:55:57 ID:5oN5L17E
>>138
きっとスターズじゃなくてフレイムとかバーニングとかのコール名になるんだね
ただ、遠距離攻撃がちょっと不足気味になるかね?

141 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:05:22 ID:VSQ7XAfR
>134
ミレニアムな方の?

142 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:08:05 ID:X5qYx6Rr
ナカジマ姉妹を助けるときは微妙に困るな、超距離砲がいないとなると

143 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:26:40 ID:wBEjVTr2
アリサ専用のレイジングハートの姉妹機を作るとか?


144 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:29:20 ID:gI8Y5eQm
>>142
斬鉄剣みたいにぶった切るんじゃないですか? そして、スバルにはシャイニングフィンガーソードを。
むしろ、ティアナをどう扱うかが気になる。

145 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:57:21 ID:X5qYx6Rr
大丈夫、峰打ちぢゃ

してみると聖王様は問題だな
彼女の動きを止めるために
胸の 中央の
アカい ものを 抉り出し


レリックを除去しないと

146 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 03:11:06 ID:ZlO/TH1K
小隊が三つになるんじゃない?
スターズ、ライトニング、フレイム、とかにw

あ、そうなると、アリサのフレイム分隊の隊員どうするか問題だよね……

147 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 03:15:06 ID:gI8Y5eQm
>>146
あ、それ既出です。
バー○ングア○サという奴でバーニング小隊。

アリサ主人公はstsが一番噛み合わないんですねぇ。後付け設定がしやすい分、テンプレが動かせないのか。
作者の発想力に期待だな。

148 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 03:57:05 ID:3B2nWhMP
>>50
Godjob!!
お姫様のピンチを必ず助けられるからこそ真の騎士である
改めてエリオの強さを見せ付けられたようだった。
そしてルーも必ずエリオは自分の事を守ってくれると心から信じているからこそ、死ぬと思った時に10年もあっていないエリオのことを恨み、
再開した時にあの言葉を言ったのだと思う。
最終話で再び二人の絆と愛を確認できた
ただ一つだけ言わせてもらうなら、二人のラブラブ分が足りねえようと言うことである
エロなしでも全くかまわないのでラブラブ生活の補充を頼みたい
とにかく後日談に期待。改めてGJ&乙

・・・ちなみに片腕を失って義手をつけていてムショにいたと聞いて真っ先に、口が悪く血の気の多いエリオになってしまったんじゃと思ってしまったのはここだけの秘密

>>y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏
GJ!!
これはまだ様々な謎がだされた所ですな。
前回と照らし合わせても解けない部分がある。
スカリエッティ同士潰しあってから、管理局と決戦となるとなんとかなるかもしれないが、
二人がとりあえず共闘し管理局を落とした後に決着をつけると考えると、かなりまずい事になるな・・・
ここからどう展開していくのか非常に楽しみだ!

149 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:09:13 ID:elQfrbQa
>>132
STS! STS!
A's編のクライマックスを含めて、楽しみにしてます。

それでは、予告した通り、新連載行きます。

・オリキャラが多めになる予感
・ユーノ×なのは中心で、他カプの恋愛要素もあり
・オリキャラ×なのはキャラが大量に
・某ユーノスレの影響を受けてます

これが嫌な方は、俺のコテをNGワードに設定してください。
では、行きます。

150 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:10:03 ID:elQfrbQa
「ユーノくーんっ!」

そう叫んで飛び付いて来た少女を、ユーノは苦笑しながら受け止める。
そして、その頭を撫でながら、口を開いた。

「……今日も、楽しかったみたいだね、ヴィヴィオ」
「うんっ!」

そう言ってユーノの膝の上にすっぽりと収まるヴィヴィオ。
そんなヴィヴィオをユーノは微笑みながら見詰めて、そのまま口を開いた。

「ヴィヴィオ。今日、学校でどんな事があったの?」
「うーんとねー……」

そう考え考え話すヴィヴィオと、それを微笑みを浮かべながら聞くユーノ。
それは、どこからどう見ても仲睦まじい父娘の姿だった。












魔法少女 リリカルなのは LOVERS
SCENE1 ある友人と義娘の風景













151 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:10:46 ID:elQfrbQa
「……そう言えば、今日はなのはは?」
「なのはママね、きょうはおそくなっちゃうっていってたよ!」

学校の話が一段落した後そう言ったユーノに、そうヴィヴィオは返す。
それを聞いて、ユーノは一瞬だけ考え込むような仕草をすると、ヴィヴィオを抱き上げた。

「……それじゃあ、今日は僕と一緒に夕飯食べようか?」
「うんっ! ユーノくんといっしょにたべるー!」

そう言って首筋に抱き付いて来るヴィヴィオの頭を撫でると、ユーノは立ち上がる。
すると、周りに浮かんでいた数十冊の本が一斉に閉じ、本だなに納まった。

「……やっぱりユーノくんってすごーい!」
「そうかな? なのはとかに比べたらランクも低いし、大した事無いと思うけど」

そうヴィヴィオに答えたユーノだったが、ヴィヴィオは首を横に振る。

「だってなのはママ、『ユーノ君みたいな事は絶対出来ない』っていってたよ!」
「……なのは、読書魔法絶望的に下手だからなあ……」

本気で読書魔法使うより普通に読んだ方が早いヴィヴィオの母親を思い出し、ユーノは苦笑する。
と、そんなユーノに秘書が寄って来て、声を掛けた。

「……お食事ですか?」
「あ、うん。ヴィヴィオはそろそろお腹空く頃だと思うし」

そのユーノの言葉を聞き、その秘書は端末を操作しながら溜息を吐く。

「……無限書庫は託児所では無いのですが……」
「あはは、ごめんね?」

その秘書のぼやきを聞いて、ユーノは苦笑しながら謝る。
すると、その秘書はもはや半分諦めたように、口を開いた。

「……いえ、私を蘇らせた時から、あなたがとんでもないお人良しだと言う事は分かっていましたので」

そう言った秘書に、ユーノはさらに苦笑して、言った。

「……それじゃあ、行って来るね、ドゥーエさん」

そう言われ、無限書庫司書長付きの秘書、ドゥーエ・スカリエッティは笑みを浮かべた。

152 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:11:33 ID:elQfrbQa
「はぐはぐはぐ」
「……ほら、ヴィヴィオ。付いてるよ?」
「うー……」

そう言って、ユーノがヴィヴィオの頬に付いたご飯粒をハンカチで拭っていると。

「お、ユーノじゃねーか」

そう後ろから声がかかり、ユーノは振り向いた。

「やあ、ヴィータ。君も食事?」
「ああ。……隣、いいか?」

そのヴィータの問いにユーノが頷くと、ヴィータはユーノの隣に座る。
そして、ユーノの目の前にあるカレーの皿に目をやると、納得したように溜息を吐いた。

「……成る程な。シャマルが『ヴィヴィオちゃんさまさまね!』って言う訳だ」

そう言ったヴィータに、ユーノは首を傾げる。
そんなユーノを見て、ヴィータはもう一度溜息を吐くと、口を開いた。

「なのはがお前にヴィヴィオを預けるようになってから、お前がまともな食事する回数増えてるからな」
「まともな食事って……、一応毎日3食食べてたよ? 昔から」

そう言ったユーノに、ヴィータは溜息を吐きながら頭を抱え……、
ユーノの襟首を掴み上げて、言った。

「……ユーノ。世間の一般常識って奴を教えてやるよ。
 ……1日3食全部が栄養食品ってな、まともな食事とは言わねーんだよ」

そう凄みながら言ったヴィータに、ユーノは冷汗を流し……、

「けんかだめー!」

そう叫んで泣き出したヴィヴィオに、2人とも我に返った。

「あ、いや、ちげーんだ。これケンカじゃなくてだな? その……」

一転して慌てふためくヴィータを見て、ユーノは思わず吹き出した。

153 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:12:02 ID:elQfrbQa
「……けんかじゃ、ないの?」
「そうだよ、ヴィヴィオ」

ようやく泣き止んで、ユーノの膝の上で聞くユーノ。
それにユーノが笑って答えていると、それを見てようやく食事をぱくつき出したヴィータが、呆れながら口を開いた。

「……まるで父親と娘だな」
「あはは、髪の色似てるしね」

そうあっけらかん、と答えるユーノに、ヴィータは思い切り溜息を吐く。
と、何時の間にか自分の食事を終えていたユーノが、ヴィヴィオを抱いたまま席を立った。

「ん、もう終わったのか?」
「うん。仕事もまだ残ってるし、そんなに長く書庫空けてるわけには行かないんだ」

そう言って苦笑するユーノに、ヴィータは呆れたように言った。

「……最近、また忙しくなってねーか?」
「そう、だね。JS事件が終わってから司書は増えたけど、仕事はそれ以上に増えたから……」

最初の頃よりはましだから楽なんだけどね、と笑うユーノを見て、ヴィータは処置無し、と首を横に振り……、

「……ヴィータも、仕事も恋も頑張ってね?」
「ぶっ!」

……急にそう言ったユーノに、口に含んでいた物を全て吹き出した。

「な、なななな、何で知ってんだよ、お前ーっ!?」
「名前も知ってるよ? 確か教導隊の新人の」
「わーっ!!」

真っ赤になってそう叫ぶヴィータを見て、ユーノはにこにことした笑みを浮かべて、続ける。

「そう言えば、はやてが言ってたよ? 『早くヴィータの口から話して欲しいんやけどなぁ……』って」

その言葉を聞き、ヴィータの動きが止まった。

「……はやて、知ってんのか?」
「知ってるも何も、僕、はやてから教えてもらったんだけど」

そう言われ、ヴィータはそのまま凍り付いた。

154 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:12:26 ID:elQfrbQa
「あ、お帰りなさいませ、司書長」

ユーノが無限書庫に戻ると、ちょうど近くで作業をしていたドゥーエが振り返った。

「うん、ただいま」

そう言って、ユーノはヴィヴィオを膝の上に乗せて検索を再開する。
と、そんなユーノに、ドゥーエが声を掛けた。

「先ほど高町教導官から通信がありまして……、帰るのは明日の朝になる、と」
「そう……それじゃあ、今日は僕と寝ようか、ヴィヴィオ」
「うんっ!」

そう嬉しそうに言うヴィヴィオの頭を撫でて、ユーノは急に何かを思い出したように吹き出した。

「ユーノくん?」
「司書長? どうかされましたか?」

不思議そうに聞いて来るヴィヴィオとドゥーエに、ユーノは笑いを堪えながら言った。

「……いや、ね。さっき食事中にヴィータと会ってさ。
 ……そう言えば、最近ヴォルケンリッターの人達に春がやって来てるなあって」

そう言ったユーノに、ヴィヴィオは首を傾げる。

「ユーノくん、はるってなあに?」
「好きな人が出来る、って意味だよ。
 ヴィータは今度新しく教導隊に入った子と付き合ってるらしいし、シャマルさんは同僚の医務官。
 ……シグナムさんに至っては、うちの司書と付き合ってるからなぁ……」
『な、何だって(ですって)ーっ!』

そう、爆弾発言をしたユーノに、その声が聞こえた無限書庫中の司書が絶叫する。
そのまま相手探しをしようとした司書達に、ユーノは釘を刺した。

「……まず、仕事を片付けようね。それに、彼、今日シグナムさんとデートするからって休み取ってるよ?」

そう言ったユーノに、司書達は不満そうに動きを止め、次の瞬間、気付いた。
今日、男の司書で休んでいるのが1人しかいないと言う事に……。

155 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:12:51 ID:elQfrbQa
……翌日の朝。

「あ、なのはママーっ!」
「ごめんね、ヴィヴィオ」

そう叫んで飛び付いて来たヴィヴィオを受け止めて、なのははすまなそうに謝る。
そして、正面に視線を向けて、頭を下げた。

「ユーノ君も、ありがとう」
「ううん、気にしないで」

そう微笑みながら言うユーノに、なのはは少し赤くなりながら、言った。

「あの、ね。ユーノ君が迷惑じゃなかったら、今日、ヴィヴィオを送ってから一緒にお買い物、行かない?」
「え? えっと……ドゥーエさん! 今日休んでも大丈夫かな!?」

そうユーノが叫ぶと、ドゥーエは軽く端末を操作し、手で丸を作る。
それを見て、ユーノはなのはに微笑みかけた。

「……いいよ。今日は、僕もお休み!」
「うんっ! じゃあ、ヴィヴィオ送って、着替えてから来るね!」

そう言って、なのははヴィヴィオの手を引いて、うきうき気分で転送ポートに向かった。



「ねえ、なのはママ」
「ん? なーに? ヴィヴィオ」

転送ポートに着くと、急にヴィヴィオが口を開く。
それに、なのはは何となく先を促して……、

「ヴィヴィオね、ユーノくんにパパになってほしいな!」
「に、にゃあああああー!?」

……いきなりヴィヴィオに爆弾を投下され、なのはは飛び上がった。

156 :38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/02/14(木) 05:14:06 ID:elQfrbQa
これで終わりです。
ドゥーエさんが秘書とか、どう見てもユーノスレに影響されてます本当に(ry
ちゃんと生きてる理由は後で書くつもりなので、今は質問は無し、と言う事に。
後、ヴィヴィオが地味に初書きなので、上手く描写されてるかが微妙です。
オリキャラ乱舞に近いですが、オリキャラはモブ並みの扱いしかしないと思います。
……正直キャラの恋人なオリキャラに喋らせるつもりが無いですから。
あ、それなら必要無いじゃないか、何て言わないでくださいよ? これ、立派に伏線なんですから。
それと、この後は今まで誰も書いてなかった方向に突入するつもりです。

157 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 07:10:45 ID:9nWZb/30
またお前か
いい加減弁えて欲しいのだが

158 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:18:00 ID:1FWDoh8E
別に良いやん

159 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:28:42 ID:IwfP9gLi
俺はあんまこの38って人にいすわって欲しくないなぁ……
盗作しといて謝罪無しでしょ?
最低じゃん

このまま何も無しでこの人に居られると、
盗作はそんなに悪い事じゃないのかもとか思うバカが出るかも知れないし。
それこそ、この人が味しめちゃってまたやるかもしんないし。

160 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:30:37 ID:EYhII1eC
とりあえず、ユーノスレ云々言うのはやめた方がいい。
あの流れが嫌いな人もいるだろうし。
あのスレ内だけで言うならまだしも、こっちにその雰囲気持ち込まれても正直困る。

あと作品投下に関しては、気に入らなけりゃスルーすればいいだけ。
どの道書きたいように書く場所だ。エロパロ板は。
まあだからといって、盗作は論外だが。

161 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:41:30 ID:6cllDpYa
氏の事を過敏に反応する人は置いといて、さすがバレンタイン、日が変わってからの投下ラッシュがすごいぜ
しかも甘々から熱血に新連載とな!
全部読んだら眠気が吹っ飛んだぜ
ただ……





シグナムさんを連れてった司書へ…

帰ってきたら俺がシグナムさんに相応しい漢かテストすっからな!

162 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:38:30 ID:iwMoOen3
>>160
他所のスレに影響受けたSSを書くこと自体は別にかまわんとは思う
(読むために他所スレのローカルな知識が必要とかだと困るが、そうでない限りは)。
ただ、影響受けた云々というのを下手に書くからまずいんだろうな。

163 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:47:23 ID:ZlO/TH1K
>161
バッカ、俺たちが無限書庫の激務に耐え抜くようなやつに敵うわけないだろう!?


ハニートラップしかけて、浮気現場をシグナムさんに見せて……
おや、背後からものすごい熱量g(書き込みが中断されました

164 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:53:29 ID:OpWDObt8
>>162
そういうこったな。
実際俺はあのスレのノリは苦手だからいい印象は持てない。

165 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 10:01:07 ID:stbLPe0X
ちゃんと住み分けしようぜ。いやスイッチのオンオフをしっかりするというべきか。あっちはあっち、こっちはこっち
みんな全ての板を同じように楽しんでるわけじゃないからな

あと、秘書なドゥーエは嫌いではない

166 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 10:12:32 ID:MSNdkiwQ
>>146
>フレイム分隊の隊員
炎髪灼眼の隊長とメイド服の副隊長とかが浮かんできたじゃないかw

167 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 10:59:32 ID:EMRQFE0w
盗作? そんなんあったの? 他所のSSはそこまで詳しく知らんからよく分からんが。

それよりも何故にドゥーエ? っていうか絶対こんな性格じゃねえだろ。

168 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:01:27 ID:dAmghCHV
>>167
性格が違うなど、その道は遥か前にお馬鹿フェイトさんが通過している!

169 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:22:24 ID:UEjP5vjy
>>159
ログ参照できねーから俺には何のことか解らん
23スレあたりってとこまではわかったが。

>>162
何しに見に行ったんだよ?

170 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:24:27 ID:UEjP5vjy
>>162じゃなくて>>164だわ

171 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:25:34 ID:VSQ7XAfR
>146
ふむぅ、フレイム02はすずかか。

172 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:29:36 ID:OpWDObt8
>>170
関連スレを巡ってるときに見て絶対にここは合わないと思って巡回から外しただけのことだ。
そのスレ内でやってるうちは別にかまわないが他所にまでは持ち出して欲しくない。

173 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:35:02 ID:DhgufXQt
投下してもいいでしょうか?
10kb程度のギャグもの前編っす。

174 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:36:59 ID:5H7+Rsu9
あいよー。
あとわかるんだけどBだけは大小区別する癖付けとこう。

175 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:37:59 ID:X5qYx6Rr
>>168
先例があれば何してもいいんだー
それは知らなかったなー

176 :”管理”局の休日(ヴィヴィオ的な意味で:2008/02/14(木) 11:41:54 ID:DhgufXQt
ではでは、

・ちらほらオリキャラが出てきますがギャグ担当です。

・カップリングはあえて言うならユーノ×なのはですがあんまり関係ありません。

拙い文章ですが、気が向いたら流し読み程度にどうぞ。

177 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:59:06 ID:Uq+XV2K7
エロがいずれ入るならここに投下するのはやむを得ないというか当然。
でも逆に最後までエロなしなら該当スレでもいんじゃね? とは思うが。

ただ注意書きはちゃんとしてるんだから気に食わないならスルーを徹底しろよ >読み手

178 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 11:59:34 ID:5H7+Rsu9
・・・タイミングよく規制食らったとかじゃないよな?

179 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:02:05 ID:DhgufXQt

「ヴィヴィオ、おいしい?」

「うん!」

 パクパクと健啖に朝食を口にする我が子に、なのはは微笑みながら問いかける。
 血は繋がってはいなくとも、そこにある優しい愛はけしてまがい物ではないだろう。
 食卓を見れば食パンを焦げ目がつく程度に焼いたトーストと、スクランブルエッグ。
 年頃の子供への栄養を気遣ったヨーグルトとサラダという、ミッドチルダにおいても地球とさして変わることのないブレックファーストだ。
 機動六課が無事解散され、教務官として復帰したなのはの朝は早い。
 ゆえに手の込んだ朝食を用意する事は難しいわけで、しかしヴィヴィオには自分の手で作った料理を食べさせてあげたいという親心の折衝案としてのレパートリーである。



180 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:02:53 ID:DhgufXQt
「んぐんぐ」

 拙いながらもなんとかフォークを駆使してサラダとスクランブルエッグを口に運ぶヴィヴィオ。
 子供ってかわいいなぁ。
 そんな当たり前で大切な気持ちを改めて感じるなのはだった。

「ぷはっ……ごちそうさまでした」

「はい、もういいの?」

「うん!」

 なのはの言葉にヴィヴィオはにこやかに答える。
 よろよろと食器を食卓から持ち上げ、流しへと持ち運んでいく。
 
「ふふ……」

 その一連の仕草はとても微笑ましく、なのはは知らず口角を上げる。
 この場に父親的存在がいたら、結婚生活っていうのはこんな感じなのかな、となのはは思う。
 ヴィヴィオのためにも父親はいた方がいいだろう。
 片親というのは情操教育上よくないと思う反面、父親的存在に心当たりのあるなのはは多少のジレンマを感じた。
 ヴィヴィオのために結婚を急ぐ、というのもまた本末転倒な話だし、まだその心当たりの男性と付き合ってもいないわけで。
 お互いはっきりと口にしないが、同じ感情を共有していると感じているなのは。
 ここはもう少し積極的になってみようか。
 そんなことを考えながら、ディフェンスに定評のある金色の髪を有する男の顔を思い浮かべた。
 関係ないがオフェンスに定評のある金髪のほうは現在出張中である。


181 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:04:13 ID:DhgufXQt
「よいしょっと」

 なのはがそんな考えにふけっている中、片付け終えたヴィヴィオはタンスから外着の洋服を引っ張り出し身に纏っていた。
 はて、今日は休日。
 なのはにとっては勤務日ではあるが、ヴィヴィオにとっては休みの日であるはずだが。

「ヴィヴィオ? 出かけるの?」

「うん」

 学校に通いだしクラスメートとの交流もあるだろう。
 まだ通いだして幾日も経っていないが、子供というのは打ち解けるのが早いものだ。
 友達でも出来たのだろうか。

「お友達のところに遊びにいくの?」

「ん〜ん、お仕事」

「……お仕事?」

 返ってきた言葉は予想外のものだ。
 仕事。
 ワーク。
 ホームワーク。
 終わらない。

「幽○白書?」

「え? なにそれ?」

「……そうよね、世代じゃないものね」

 世代どころか自分ですらギリギリのラインである。
 そもそも世代でも察するには遠すぎるわけだが。
 ずれ始めた思考を元に戻し、改めてなのははヴィヴィオへ問いかける。


182 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:05:18 ID:DhgufXQt
「お仕事って、ヴィヴィオなにかやってるの?」

「えっとね、読書。それにお掃除もしてるよ」

「……ん〜……?」

 イマイチ得心しない。
 アイナのところでそういう事でもやっていたのだろうか、となのはは首を捻る。
 
「あのね、ユーノくんのお手伝いしてるの」

「あ〜……」

 なるほど、となのはは首を振る。
 機動六課に在籍していた時分、仕事が忙しい時にユーノへヴィヴィオを預けた事があり、その時にユーノの仕事を手伝い……というほどではないが、
真似事をしたという事をヴィヴィオが話していたのをなのはは思い出した。
 子供ながらに大人に混じって行動したのが誇らしかったのか、当時嬉しそうに語っていたものだ。 
 それからもちょくちょく顔を出していたみたいだが、今もまだ続いているとは思わなかった。
 一、二回ならともかく、子供が遊びにいくノリで何度も顔を出しては迷惑なんじゃないだろうか。
 そう考えたなのはは呼び止めようとするが、

「じゃあ、いってくるね!」

「あ……」

 止めるまもなく飛び出していったヴィヴィオ。
 名目だけとはいえ、嬉しそうにはしゃぎながら仕事にいく。
 その後姿を眺めなのはは、どうみても遊びの延長に考えてるよね、なんて苦笑いをする。

「…………まあ、ユーノくんに後でフォロー入れればいいかな。そのついでにお礼をかねて食事に誘えば一石二鳥だし」

 良い具合に会う理由付けが出来た、となにげに娘をダシに黒いことを考えるなのはであった。


183 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:07:08 ID:DhgufXQt
 〜・〜

「おはよ〜ございます」

 駆け足で無限書庫までたどり着いたヴィヴィオは元気よく挨拶とともに扉を開けた。
 仕事に入る前の挨拶はおはようございますだよ、とユーノから教えてもらって以来、その言葉を律儀に守り、無限書庫に足を踏み入れるときには欠かさずにヴィヴィオは口にしている。
 慌しくしていた人足がその小さな来訪者を目に留めると、やつれ気味だったその表情から疲れが抜けたように笑顔が浮かび上がった。
 その中で一人の女性が本を両手に持ちながら近づいてくる。
 年齢は20前後の歳若い栗色の長い髪が特徴の女性司書だ。

「や、ヴィヴィオちゃん。今日も手伝いに来てくれたの?」

「うん!」

「そっかそっか。司書長は奥にいるからね」

「ありがとう、シルビアお姉ちゃん」

「どういたしまして」

 また後でね、とウインクを残しふわりと上昇していった。
 無限書庫は無重力であるため、魔力制御で空間を移動する。
 なれない人はこの空間に戸惑う事が多い。
 ヴィヴィオは拙いながらもその術を心得ているため、さほど不便は感じていなかったが。
 女性司書が去った後、ヴィヴィオはその場から泳ぐように奥へと進んでいく。
 その道すがらで会う人会う人に律儀に挨拶をかわしていく。

184 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:08:17 ID:DhgufXQt
「お、ヴィヴィオちゃん。仕事かい、エライね」

「うん」

「くぅ〜良い子だね! ちょうどあのクソ提督から軽く3徹コースの依頼が舞い降りた事もあって、君の笑顔が天使のように思えるよ」

「――マジ!? またヤツから依頼が来たのかっ!?」

「……毎回思うけどよくもまああんなに依頼を持ち込めるものよねぇ」

「今回はなんだ? ”インプレッサ文明”についてあるだけの情報を集めろ、だっけ?」

「それはSUBARU・ナカジマ二等陸士に聞い――」

「待て! その発言とイントネーションは非常に危険だ!」

「……まあ、なんでも今度巡回するから事前情報があるならよこせって事らしいぜ」

「……ヤツは行く先々の情報を集めたがるからな。十分な量の情報を吟味しないと様々なケースに対処できないから危険なんだと」

「なるほど、クラウディアが航海のたびに死ねる量の依頼が舞い込む訳ね」

「おい、ちょっと誰かクラウディアに火放ってこい」

「…………ともかく、人手があるのは助かるよヴィヴィオちゃん」

「えへへ」

 ポンポンと優しく頭を撫でられ、ヴィヴィオが破顔する。
 殺伐となりかけていた場の雰囲気もその光景によって払拭されていく。


185 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:09:49 ID:DhgufXQt
「誰が呼んだのか、曰く”管理局の墓場”。手伝いなんてちっとも来やしないからな」

「猫の手も借りたいってね…………高町一等空尉だけは勘弁だけど」

「やめて……悪夢を思い出させないで」

「…………阿鼻叫喚だったからな」

 その昔、なのはがユーノの手伝いを付き合いでした時のことだ。
 女性の割合が多いこの職場ゆえユーノはどうしても女性と話す機会が多くなる。
 たまたま話が弾み女性司書と笑顔で談笑していたところを運悪くなのはに見られ、ユーノの態度が気に入らなかったのかアクセルシューターよろしく本が乱れ飛んだ。
 書籍のカドをわざわざ狙ってぶつけるあたり巧みの技であったといえよう。
 本のカドは立派な凶器である事を司書は深く心に刻み付けたという。
 それからというもの、たまに敵情視察のように顔を出しては威圧して帰っていくなのはを見るたびに司書達は恐怖を覚えている。
 ちなみにその親しそうに話してた相手は先のシルビア女史である。


186 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:10:53 ID:DhgufXQt
「あれで未だに関係がはっきりしてないんだからねぇ」

「……ヴィヴィオちゃんにパパが出来るのはまだ先ってことかな」

「逆にこのまま行くと違う意味でヴィヴィオちゃんの『パパ』になっちゃうかもな」

「わはは! そうなったらうけるな!」

「さすがの司書長もそのケはないと思うけど……」

「いや〜人生なんて分からないから、ついつい禁断の果実を口にする事もあぶふぅぁぁあ―――っ!」

「ああっ!? クレスタ君ががんじがらめにバインドされながら流されていく!?」

「あの方向は未開区域だぞ!? いけない、このままでは無限書庫のデブリなってしまう!」

「――はいはい、仕事仕事」

 奥のほうからやってきた人影が、盛り上がりかけた無限書庫の空気をパンパンと手を叩き払拭する。
 その表情は笑っているがコメカミに青筋が立っていることから、司書たちの話を少なからず聞いていたのだろう。
 そそくさと立ち去っていく司書たちを後ろ目にユーノは嘆息した。

187 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:12:12 ID:DhgufXQt
「全く……司書の噂好きにも困ったものだよ」

 頭痛を抑えるように目頭を揉むユーノの袖がクイクイと引かれる。

「ユーノくん、おはようございます」

「ん……やあヴィヴィオ、おはよう」

 ポンと手のひらを柔らかな金の髪を撫でるように置く。
 ちなみにユーノくんというのはなのはがそう呼んでいるためヴィヴィオもつられるようにそう呼ぶようになったための呼称だ。
 年上に対しての呼び方ではないが、さほど対面を気にするユーノではないので特に訂正しようとは思わなかった。

「今日も手伝ってくれるのかい?」

「うん」

「そっか。じゃあ奥で一緒に書庫の整理をしよう。今日はちょっと忙しいからね、そっちの人手が足りないんだ」

「クソ提督って人からの依頼が来たから?」

「ぶ……っ!」

 思いがけぬ言葉にユーノが吹いた。 
 
「い、いや、あながち間違いともいえないけど………………なんて事を子供に吹き込んでるんだ」

「?」

 言葉の意味までは分かっていないのだろう、ヴィヴィオは首を捻るようにユーノを見ている。
 このまま言葉を覚えてなのはの前で言おうものなら、自分を含め司書達はレイジングハートの頑固な錆となってしまいかねない。
 危機を感じたユーノはコホン、と一息おき諭すように語りかけた。

188 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:13:46 ID:DhgufXQt
「ヴィヴィオ、そのクソ提督ていうのは良い言葉じゃないから使っちゃ駄目だよ」

「そうなの?」

「そうなんだよ」

「ん〜わかった、使わない」

「よし、良い子だね」

 ユーノはほっと息を吐く。

「……じゃあ行こうか?」

「うん」

 仲良く連れ添って奥へと進んでいく二人。
 その姿は子を連れた父と娘であり、その光景を眺めていた司書達は知らずと口角を上げて見送っていた。

「微笑ましいわね」

「そうだな」

「まあ、見方を変えれば子供を攫って行く風にも見えなくもないぶふぉぁあ―――っ!」

「ああっ!? クレスタ君がまた未開区域に!?」

「……オチが必要だからって無茶しやがって……」


(後編へ続く)

189 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:17:34 ID:DhgufXQt
と、ここでまずはひと段落です。
しょっぱなから規制を食らったのか、書き込めなくて困りました。

と、題名は『管理局の休日(ヴィヴィオ的な意味で』です。



190 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:20:14 ID:WO42y24X
のほほんとした雰囲気がかなり良いです・・・逆に安心して読めた・・・
しかしインプレッサ文明だのクレスタ君だの違和感が本当に無い・・・
おそろしや・・・GJです

191 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:21:04 ID:mxqDwXfN
GJ!
ネタ盛りだくさんだなこのSSは!
というか、クレスタ君が脳内で某ハルヒの谷口に脳内変換された件について。

鬼畜淫獣分が欲しいのでこのままユーノ×ヴィヴィオで(ry

192 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:25:43 ID:tVO4Q18y
インプレッサ文明…その昔、ランエボ文明と覇を競ったという文明か…
こういうほのぼの(?)もいいですね。
司書長、ネタにはされてもw人望はあるようだし。

193 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:29:15 ID:MSNdkiwQ
ああっ!?>>191が未開区域に!?

194 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:42:40 ID:ve88xMVy
GJ
つーかさ、このSSのSUBARUみたいな文字ネタってラノベなんかで良くあるけど「日本語」「文字」って2つは制約がある危ないネタだよな
シリアスな作品で使われてるとエー?って気分になる

195 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:52:02 ID:qWT4RzwS
633 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2008/02/14(木) 08:40:59 ID:AnVpdqdY
ホントにその通りだと思うわ
盗作騒ぎに誠意ある対応もしてないのに、良く未だに居座れるもんだ
てか、エロパロ板で自己投影オリキャラと原作キャラをカップルにするような悪癖作った奴だし
はっきり言って、消えて欲しいわな

196 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 12:56:11 ID:dFvz/+kl
>>175
てめえはキャラ改変もの全部に文句付けてろ
つーか2番なんて性格以前にモブだろ?

>>195
何がしたいの?

197 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:00:55 ID:E1VWAKfv
モブ言うなと言いたいが反論出来ねぇ……
キャラ立つ前に死んじゃったしなぁ。


198 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:04:22 ID:WO42y24X
相変わらずですね・・・だがそれがいい
設定穴だらけだから改変が基本とか言い出す場所に少しうんざりしてたんだ・・・久々に居心地が良い・・・

そう言えば漫画でも補完がなかったな・・・2番姉さま・・・

199 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:04:51 ID:9nWZb/30
>>196
下手するとStSにおいて2番よりも出番少ないかもしれないユーノは一体(ry

>>195
どこからのコピペ?

200 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:14:31 ID:1FWDoh8E
ここで流れを変えて、バレンタインをテーマに

ヤフーニュースの「チョコがけスバル」の文字を見て
エロイ想像をしてしまった自分……

機動六課に逝って、リボルバーナックルで殴られてきます。
みんな、オレの事はいいから先に行くんだ!

201 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:15:49 ID:6CNe/Plo
>>198
どこぞのエロゲライターじゃあるまいし
無意味に三点リーダ使うなよ

>>199
クロニクルだかでゲストキャラって明言されたしな。

202 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:35:11 ID:FDTSX4UV
>>198
設定に穴が多いのは今更じゃん。
改変の何が悪いの?
そもそもアニメじゃエリティアどころかユノなのもゲンはやも
それどころかなのフェイも設定には書かれてないし。
改変ダメなんて言ってたらエロパロなんざ見られんぞ。

203 :蒼青:2008/02/14(木) 13:37:25 ID:4Ch6SZ6k
新規なんですが、SS投下、よろしいでしょうか?

204 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:44:13 ID:TL7sqrQH
新規とか書かなくて良いぞ
どぞどぞ。

205 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:48:49 ID:xC8FIv+P
>>200
チョコがけのスバル→狼形態ザフィーラが舌で掃除→スバル(;´Д`)'`ァ'`ァ→イヌ科の動物はチョコ食うと下手すりゃ死

エロからシリアスへ!

206 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:50:43 ID:hFq2NO5v
>>205
それはなんていうか推理もののネタになりそうだ

207 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:53:42 ID:EMRQFE0w
じゃんじゃか投下してくれ。

208 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:54:01 ID:xKxFYoEJ
>>203
ドゾー

209 :Central Chocolate:2008/02/14(木) 14:15:11 ID:4Ch6SZ6k
かぶりはなさそうなので、投下させていただきます

・時事ネタ。バレンタインってこの板の祭の俗称っすよね?
・タイトルは「Central Chocolate」
・NGワードも同上でお願いします。
・Cast:キャロ>>(越えられない壁)>>エリオ=はやて>>フリード=食堂のおばちゃん
・エロなし、戦闘なし、鬱なし。
・後半部でひらがなを多用しているため、かなり読みづらくなっております。
・言葉回しがかなり独特で、書いた本人が見ても若干カオスです。

それでもよい、という方は、どうぞご覧ください。

210 :Central Chocolate No_1:2008/02/14(木) 14:16:25 ID:4Ch6SZ6k
光の中を、小さな手と、体が踊る。
楽しげに、それでいて、張り詰めた緊張を伴って。
幼い顔立ちには、様々な表情が浮かんでは、消える。
焦燥、不安、苛立ち、戸惑い。
けれどその下地にあるのは、彼女の持つ純粋な優しさと、
知ったばかりの想いだから。
そう信じているから。
手を止めることなく、想うことをやめず、-上司の言葉を少し
言い訳にしながら- 作業を勧めてゆく。

そして。

「できた…」

そう呟く少女の名は、キャロ・ル・ルシエ。
時を刻む2つの針が、その頂点で寄り添っていた。



〜Central Chocolate〜







211 :Central Chocolate No_2:2008/02/14(木) 14:17:11 ID:4Ch6SZ6k
数時間前。

「明日はな、私らの故郷では『ヴァレンタイン・ディ』ていう、
 女の子にとっての一大イベントがある日なんよ!!!」
「ば、ばる?」

廊下を歩いていたら、いきなりこの部隊の最高責任者、八神二佐に捕まった。
そして、これまたいきなり演説をぶたれた。

「ヴァレンタイン・ディな。ヴァレンタイン。ほれ、レッツリピート」
「ば、バレンタインデー」
「はい、よくできました。ごほうびになでなでしたろなー」
「はぁ…」

この部隊でもっとも偉い人、という割にはわたしのような子どもにも気さくに
話しかけてくれるいい人だ。その上指揮官としても魔道師としても優秀で、
このルックス。さすがはフェイトさんの親友だと思う。
ただ。

「まあ、それでや。この日にはな、女の子は仲のいい男の子に手作り
 のチョコレートを渡すんや。それをきっかけに男女の仲をさらに
 深めよう、っていうイベントなんや」
「へえ。素敵なイベントですねぇ。皆がなかよくなれるよう…」
「ちゃう、ちゃうわ」
「え?」

何故だろう。顔が近いです、部隊長。

「男女が仲を深めるって言うたら、やることは一つやろ?」
「え?え?」
「すなわち『好きです、付き合ってください!』的なアレや!
 告白しかあらへんやろ!!」
「………………えぇぇ!?」

そう、このテの話が大好物なようなのだ。

「でもでもっ、わたしまだそんな人は
「ほんまかぁ?」
 っ!」



212 :Central Chocolate No_2:2008/02/14(木) 14:17:51 ID:4Ch6SZ6k
…なぜか、その言葉はからだの内側から響いてきた。

「ほんまにそうなんかぁ?ん?」
「…」

……そういえば、二佐は部隊長になる以前は特別捜査官として活躍してた
っていつかフェイトさんが言ってたっけ…

「いるやろぉほらぁ。訓練の時も、その訓練がが終わった後の食事の
 時も、危険な任務の時にも、いっつも隣に誰かさんが」
「…」

いた。いつだって。
いっしょにいない時だって、いつだって隣に、真正面にいたんだ。

「今まで一度もそんな目で見たことないんかぁ?」
「…ないです」

そんな訳ないのに、嘘をついてみた。

「ほんまにかぁ?目が泳いどるでぇ」
「っ…」

やっぱりばれた。うん。わかってたよ。
白状すれば、初出撃の時以来、そんな目でしか彼を見ていない。
見れなくなってしまいました。

「…ふぅ、まあええわ。これ以上いじめてもただかわいそうな
 だけやしな。」
「…」

今のやり取りでごまかせた訳がない。
今は小休止、といったところだろう。
今のうち。今のうちに見えないところまで隠さなきゃ。

「確かにキャロの言うような、みんなに配るチョコもあるで。
『義理チョコ』てやつやな。でもな、それじゃ寂しいやんか。
 夢がないやんか」
「 」

もう少し。

「まあ、どっちにしても、もうタイムアウトやけどなぁ」
「…え?」

うん、コレで大丈夫。



213 :Central Chocolate No_4:2008/02/14(木) 14:18:30 ID:4Ch6SZ6k
「ここからデパートまで材料を買って、戻ってくるまで軽く2時間は
 かかってまう。足を持たないキャロならなおさらや。さすがに
 フリードの飛行許可は出せんしなぁ。もし移動手段があったとしても、
 そこから準備をして作るとなると…朝までにギリギリ固まるかってとこ
 やろな」
「…そうですか」

どこからも見えない。

「というわけで、今年は時間的にも無理や。残念やったなぁ」
「はい…、あっ、いいえ」

どこからも見せない。

「まあ、渡したったらどっかの騎士さんも喜んだと思うけどなぁ」
「…」

喜んでくれるのかな?

「ほなな、キャロ。来年またがんばりや〜」
「…はい」

…なら来年は作ろうかなぁ。

「…あ、そうや」
「?」

なんて、考えたのがまずかったのかなぁ。

「私も少し作りたかってん、なのはちゃんにまとめて材料買ってきて
 もらったんやけど、なのはちゃんてほら、教導隊絡みでの知り合いの
 数が何気に多いやんか。せやから義理チョコいうても結構な数に
 なるんよ、コレが。せやから…」

だって自分から顔をのぞかせたんだもん。

「材料も多めに買っとるはずやから、もしかしたら1、2人分くらい
 余っとるかもしれへんなぁ」
「っ!!」

そりゃあ、見つかっちゃうよね?

「ほなな〜」

まったく、どうしてくれるんですか。部隊長。

「…」

もう、止まれませんよ。





214 :Central Chocolate No_5:2008/02/14(木) 14:19:54 ID:4Ch6SZ6k
少しの恥ずかしさを引きずりながら、なのはさんの部屋へ行って。
迎えてくれたなのはさんの笑顔で、恥ずかしさがまたあばれ出して。
材料と道具をもらって、部屋まで逃げ帰ってきた。
…わたし、体力ついたんだなぁ。

なぜかさっきからやけに冷静な頭が、いろんなことをいってる気もするけど。
それも無意味なんだ。
だって、今からだを動かしてるのは、あたまじゃないんだもん。
からだのどまんなか。
にんげんってせかいの、どまんなか。

すごいなぁ。今なら、なんでもできるよ。
だってわたしがまんなかだもん。
ただうかれてるだけ?ちがうよ。
ほんとに何だってできるんだ。
だから。
まずは、なのはさんにおかしの本を借りにいこう。
…チョコレートって、作ったことないんだ。





作るチョコは、一番かんたんそうなかたぬきで作るタイプ。
なのはさんが貸してくれたいくつかの型に、溶かしたチョコを
流しこむ。
ただ、それだけ?流しこむ?ちがうでしょ?

溶かしたチョコにとかすもの。
生クリーム。砂糖。想い。
『好きです』。『大好きです』。
それと、せかいのどまんなか。
だって、これを彼にあげたなら、もらってくれたなら。
わたしのどまんなかは、あのひとになるんだよ?
となりじゃないんだよ?
すごい。それってすごいことだ。

だから、今は、せかいのどまんなかは冷蔵庫。
だって、まだ固まってないもん。
すくってもこぼれてしまうから。
だから、今は冷蔵庫がどまんなか。



215 :Central Chocolate No_6:2008/02/14(木) 14:20:55 ID:4Ch6SZ6k
とびらを閉める。おおきな冷蔵庫。
あとは待つだけ。
固まるまで。取りだすまで。とどくまで。
ふと目の前を見る。おおきなぎんいろのどまんなか。
いっかしょだけ、まっかなどまんなか。
うつるわたしだけ、まっか。
まんなか。





AM 4:30

朝、目が覚めると、まず向かう。チョコを見に。
朝の準備の、邪魔にならないように。
はやる気持ちをおさえて、まんなかへ。

調理場には、ひとりだけ、もう人が、おばさんがいた。
近づく。気がつく。あいさつ。
「おはよう」
「おはようございます」

「何しに来たんだい?こんな朝はやくに」
まんなか、といいかけて。ちょっと恥ずかしくて。
「チョコをとりに」
あわてて直す。あぶなかった。

首をかしげるおばさんと、冷蔵庫へ。
うん。やっぱりまっか。まっかなまんなか。
そのまんなかを取り出す。

出てきたチョコ。みんなまんなか。
かたから抜く。かたい。ぬけない。
お湯を持ってきてくれるおばさん。ありがとう。
「ありがとう」
ありがとう。

かたから抜けた、ほし、まる、はーと。みんなチョコ。
かれのための、かれらのための。
部屋でラッピング。「入れものは後で返してね」
ありがとう。
「ありがとう」

ふと部屋へのかえりみち。なにかがよんだ。
もちろんきのせい。でもよんだんだよ?
はーとのまんなか。てにとった。
わたしのまんなか。そっとキス。
ありがとう。


216 :Central Chocolate No_7:2008/02/14(木) 14:21:41 ID:4Ch6SZ6k
飾りもなのはさんからもらった。
袋にいれる。リボンをかける。できた。
二つのラッピング。蒼いチョコ。キイロイまんなか。
渡すのは、朝練の後。
さあいこう、かれの隣に。



朝練が終わって、急いで着がえて。
袋をかかえて。かれの部屋をめざして。
かれを目指して。

まずはノック。手がふるえる。
だいじょうぶ。だってまんなかだもん。
まんなかはうでの中。だから、だいじょうぶ。
まずはノック。ふるえながらノック。
コンコン




217 :Central Chocolate No_8:2008/02/14(木) 14:22:14 ID:4Ch6SZ6k
「は〜い」

かれのこえ。ノブがまわる。

「キャロ?」

かれのこえ。とりあえずあいさつ。

「おはようございます」
「おはよう」

どうしよう。どうしたい?
まずはかれの近くへ。
できるだけ近くへ。
まんなかのとなりへ。

「はいってもいい?」
「どうぞ」

かれのへやへ。かれの、せかいへ。
そして、ふるえるこえで。

「きょうはね、バレンタインディなんだって」
「ばる?」
「バレンタインディ。バレンタイン。いっしょにいってみよう?」
『バレンタイン』
『バレンタインディ』

あったかい。さすがは、まんなかのとなりだ。
このまま、ここにもいたいけど。
めざすのは、ここよりちかく。
だから、しゃべる。がんばる。

「バレンタインっていうのはね」
「うん」
「チョコなんだって」
「うん」
「チョコをわたすんだって」
「うん」
「おとこのこに」
「うん」
「なかよしに」
「うん」
「なかよしのおとこのこに」
「うん」
「もっとなかよくなろうって」
「うん」
「もっともっとなかよくなろうって」
「うん」



218 :Central Chocolate No_9:2008/02/14(木) 14:23:05 ID:4Ch6SZ6k
だから。

うけとってください。

わたしのまんなか。

「エリオくん」

さしだす。ふるえる。
きいろいまんなか。

ふれるてとて。とどく。とどいた。

「…ありがとう」

わらうかれ。にじむかれ。だめだ。

「フリードも」

さしだす。くわえる。とどいた。にじむ。

わらうかれ。わらうかれら。にじむかれら。
にじむわたし。わらうわたし。

ありがとう。
ありがとう。
『ありがとう』







219 :Central Chocolate No_10:2008/02/14(木) 14:23:33 ID:4Ch6SZ6k
「食べていい?」

かれの声。ぐじゅぐじゅ。かっこ悪い。

「どうぞ」

かれらの声。きゅくるー。蒼いリボン。ほどいてあげる。
かれが手に取る。ハートのチョコ。わたしのまんなか。
ふとおもいだす。けさのわたし。ハートにキス。はーとに
「いただきます」
かれがいう。かれがならう。「きゅくるー」
え?え?え?え?え?
だって、わたし、あれ?
だって、あれ?
あれ?

かれがあける、くち。かれがならう、くち。ふたりで、いただきます。
ちかづく。だいじょうぶ。だってまんなかだよ?

きがつく。まんなかはかれ。かれのて。てのなか。
わたしのまんなかは、かれのて。てのなか。
かれのて。まんなか。

きがつく。かれは、なんでもできる。
まんなかになることも、
あっためることも、
うけいれることも、

すてることも。
こばむことも。

こわい。うれしい。きす こわい。
うれしい。こわい。きす うれしい。

もうだめ。こわい。うれしい。げんかい。

たちあがる。はしりだす。おどろくかれら。
ぶつかる。どあ。いたい。はしりだす。
ぶつかる。かべ。いたい。どうでもいい。
はしる。はしるかれ。ならぶ。おいこす。
おどろく、かれ。はしる、わたし。
わたし、たいりょくついたんだなぁ。
みえた。わたしのへや。わたしの、せかい。
あける。はいる。わたしが、まんなか。
わたしのまんなか。ここにあった。あんしん。
あんしん。
かれもまんなか。わたしのまんなか。
あんしん。
とってもおおきい。あんしん。
………………後で、謝ろう。







220 :Central Chocolate No_11:2008/02/14(木) 14:24:15 ID:4Ch6SZ6k
残された部屋で、エリオはフリードと二人、途方に暮れる。何しろ、
いきなりキャロが立ち上がったかと思ったら、何も言わずにドアに激突。
さらに部屋の向かいの壁にぶつかり、それでも全速力で逃げる。ただ事で
ないと(まっとうな感性で)感じたエリオは、やむなくSonic Moveを使用。

しかし、一瞬並んだものの、キャロはそれすら振り切って見せた。生身で。

呆然とするエリオとフリード。とりあえずエリオは、手に持ったままの
ハート型のチョコをかじってみる。

ぱきっ

「あ…」

もぐもぐ。ごくん。

「美味し…」

そのチョコは。冷やす時間が短かったせいなのか。
外が固まっていて。

まんなかの部分が固まらないままだった。





おわり


221 :Central Chocolate No_12(あとがき):2008/02/14(木) 14:27:12 ID:4Ch6SZ6k
あとがき

読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
これが人生で初のSSになるわけですが…
うん。嘗めてたね、俺。
…なんでこんな書いてるうちに電波になっていくんだろうか………

あ、うちのキャロさんは、テンパると文字がひらがなになる習性があるらしい
ですよ?(棄
あと、冒頭の一部分を除いて、キャロさんの顔は常に真っ赤ですww

さて。
読んで下さった方へ。本当に感謝です。
NG指定された方へ。次回は出会えるように頑張ります。
いいと思ってくださった方へ。あなたの心の方が素敵です。
嫌いだと思ってくださった方へ。感想を持ってくださってありがとうございます。

最後にもう一度。
ありがとう。

P.S.
あああああーorz
ナンバリングミスったーorz
司書の方へ。2つめのNo_2をNo_3に改訂してください。
よろしくおねがいします。
それではほんとうに、
ありがとう。

222 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 14:42:43 ID:VVykRjch
GJだぜ! キャロが健気で可愛いぜ!
今後も頑張れだぜ!


223 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:16:50 ID:3B2nWhMP
>>221
GJ!!
キャロが報われる話は久し振りのような気がする
エリキャロはいいものだ。
エリオ、もっとちゃんと反応してあげなさい。抱きしめてキスとかw

224 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:18:58 ID:Nlb5nst8
>>221
何これすげぇかわいかった

225 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:25:22 ID:X5qYx6Rr
>>196の言質が取れたのですべてのキャラ改変作品の批判を垂れ流しても良いかね
そういう訳じゃないだろ?


226 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:29:07 ID:hFq2NO5v
>>221
なんというか「こどものせかい」を感じた気がすりゅ

キャロかわいいよキャロ

227 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:30:35 ID:6f4z0diF
>>225
極論に走りすぎですw
性格改変が気に入らないならスルーですよ。ここは嗜好の坩堝の集うエロパロですよ
合う合わないはあるでしょうし、問題とした作品の何処に批判の要素がありましたか?

228 :ておあー:2008/02/14(木) 15:35:28 ID:xKxFYoEJ
>>221
これはいいレヴァンテインデー。心が暖かくなったっ!!

10分くらいしたら投下します。甘くもなんともないガリュー話の続きですが……


229 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:37:07 ID:ARf3yWH7
期待して御待ちしております。

230 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:39:36 ID:kS+iFEMH
>>202
改変って言ってもいろいろあるだろ。
性格と立ち位置両方に改変加えたらそのキャラである理由がないと俺は思う。
>>228
待ってるぜ。

231 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:39:45 ID:xBs21faG
>>225
お前がくだらない煽り入れてるから煽り返されただけだけだろ、馬鹿が。


232 :ておあー:2008/02/14(木) 15:50:55 ID:xKxFYoEJ
議論の最中非常に申し訳ないのですが時間になったので……でも、これキャラ改変が多い話なのです。
空気を読まないタイミングで申し訳ないです……ウボァーorz

まあ、しかしとにもかくにも。
前回レス下さった方、ありがとうございました。
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『俺は記念すべき50スレに投下をしそこねたと思っていたら、いつの間にかスレが52になっていた』。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…『あれ? 51スレは?』だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じて……
あ、ごめん超スピードであってた。
とにかくだ。もっと素晴らしいものの片鱗を味わってるぜ…


今作の注意

・非エロ
・時期的には三期が終わった後
・八神家とガリューメイン
・蟲的なものが苦手な方は注意? でもしなくていいような気もしてきた
・捏造設定あり
・本編で謎な部分に対する妄想補完あり
・パロ、中の人など各種ネタをフル装備
・それに伴ってほぼ全員凄まじくキャラ崩壊
・つまり総合するとデフォルトで超展開

前回よりカオス度が上がっています。合わないと思われた場合ライドインパルスを発動させて離脱する事をおすすめします。



233 :まえがきてきななにか:2008/02/14(木) 15:51:46 ID:xKxFYoEJ
この話の主な登場人物

・ガリュー?(CV:子安武人ではない)
巨大芋虫。主食は謎。

・八神はやて(CV:植田佳奈)
夜天の王。好物は蜂の子。

・ヴォルケンズ+アギト(CV:人それぞれ)
はやてのゆかいな仲間達。


前回のあらすじ

ヴィータ『な…………中にいたのは…………蟲だったァーーーーーーー今冷蔵庫を開けていたのにィ〜〜』
シグナム『う…うろたえるんじゃあないッ! 八神家の人間はうろたえないッ!』
アギト 『絶対にノゥ! クロスファイヤー! ハリケーン!』
はやて 『こうして冷蔵庫は中の食料ごと消し炭になりましたとさ……私らの朝ご飯どないしよ……』
シャマル『この蟲を治療してると食欲が無くなるんで無問題です……というか、この蟲が本当にあの召喚虫ガリューなの?』
リインU『うわあ……ザフィーラのなか、すごくあったかいですぅ……』
ザフィ 『こらリイン、毛の中に潜るな。くすぐったい……お前らなんだその目は? この話は非エロだと注意に書いてあるだろう』



そんな感じで魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2、始まります。

234 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:53:20 ID:xKxFYoEJ
「きゃあああああぁーっ!!」
「な、なんやあ!?」
「どうした、シャマアアアーッ!?」

 シャマルが上げた悲鳴に、全員が彼女の方を振り向き――それを目撃した。

「キシャー」

 シャマルとリインの治癒魔法が効いたのだろうか。
 先ほどまでピクリとも動かなかった芋虫が、頭部を起こし二対四個の複眼をはやて達に向けていた。

 全長は一メートルを少し超える程度。焼け爛れていた体表は本来の色である茶褐色に戻り、さらに粘性の強い液体が分泌され全体を
てかてかと覆い始めている。
 各部に目を向けると頭部には先程も触れた複眼の他、人間の頭くらいなら余裕で丸呑みにできそうな巨大な口。そこに生えている無数の
牙はまるで研ぎ澄まされたナイフの様だ。視線を下ろしていけば体節の一つ一つにはそれぞれ一対ずつ細い脚が生えており、其々がバラバラに
顫動している。尾部には黒光りする巨大な針が備わっており、異形の外見に拍車をかけていた。

「いやーっ! ウネウネが! 蛇腹がーっ!!」
 守護騎士としてのプライドも何もかもかなぐりすて、一人の女せ……少女に戻ってしまったシャマルが再び悲鳴をあげる。

「こ、怖いですぅー!!」
「うわわ、くっつくなよバッテン!!」
 他方では目に涙を浮かべたリインがこちらも悲鳴を上げながらアギトにしがみつく。しがみつかれたアギトの方も完全に腰が引けており、
両者は空中で抱き合いながら恐怖に震えている。

「落ち着けシャマル、リイン! 下手に刺激すると何すっかわかんねーぞ!」
「……気をつけろ。あの鋭い牙、腕の一本や二本軽く喰い千切られるぞ」
 さすがに歴戦の勇士であるヴィータとザフィーラは慌てる事無く戦闘態勢に入る。
 
「こいつ、動くぞ!」
「いや……さっき動いとる姿を見たんやろ、シグナム?」
 そして二人と共に数多の戦場を駆けてきたシグナムと彼女らの主であるはやても、ボケとツッコミを交わすほど余裕のある所を
見せつつ各々のデバイスを手にする。

「いやっ、ムシ、ムシ苦手えええぇ!」 
 治療中はなんとか芋虫に対する嫌悪感に耐えていたシャマルだったが、対象が目の前で急に動き始めた事で完全にパニック状態に
陥っていた。腰が抜けてしまったのか、床に座り込んだ格好のまま芋虫からずるずる後退する。しかしその様子に気づいた芋虫もまた、
体を彼女の方に向け、無数の小さな足を顫動させながらその後を追ってゆっくりと動き出す。
「いーやあーっ!!」
「キシャー」


235 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:53:54 ID:xKxFYoEJ
「てめえ、シャマルから離れろーっ!!」
「待てヴィータ!!」

 ヴィータが制止するザフィーラを振り切ってグラーフアイゼンを起動させると、その横っ顔(と言ってもどこからが顔なのかハッキリ
わからないが、まあとにかく眼や口のある先端部)をラケーテンハンマーで思い切り殴り飛ばす。回転により加速のついた一撃を叩き込まれた
芋虫は、そのままホームラン性のスカリエッティもとい打球の如き勢いで吹き飛び、轟音と共に壁を突き破って隣室へと消えた。

「入った! このまま――!?」
「待てヴィータ、落ち着け!」
「なんで止めんだよザフィーラ!? アイツ今シャマルを襲おうとしてたじゃんかよ!!」

 さらに追撃に向かおうとするヴィータの襟を、ザフィーラが咥えて掴む。

「違ふ、やふはただシャマフにれひをひほふとひふぇいただふぇだ」
「はあ? 何言ってんのかわかんねーよ!」
「ザフィーラ、何か気づいたんか?」
 なおも暴れるヴィータをはやてが制しザフィーラに問う。
「ええ、私には今奴の『声』がハッキリと聴こえました。今から奴を回収してきます……それからヴィータ、お前はとにかく落ち着け。
これ以上家を壊されては叶わん」

 八神家の家屋修理担当はそう言い残すと、壁に開いた穴から隣室へ向かった。


    ◆



236 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:54:36 ID:xKxFYoEJ
(※ここからは一部字幕つきでお楽しみください)

「……はあ。つまりこの蟲は『人間の耳では聞こえへん声』を出しとるだけで、ちゃあんと喋っとると」 
「その通りです。人間と狼の耳では可聴域に大きな差があります。おそらく彼が言語を話しても、主はやての耳には何がしかの音を
発していると認識する事しかできないはずです」


※槙原先生の動物ひとくちメモ
 人間の可聴域(聴きとれる音の範囲)がおよそ20〜2万ヘルツと言われているのに対して、犬はそれよりもっと広い15〜6万ヘルツ
の可聴域を持つと言われているわ。例えば犬の訓練等に使われる犬笛は、この可聴域の差を利用して犬だけに聞こえる音を出す事ができる
道具ね。ところでエロパロ板における私の出ば(ry


「なるほどなあ。ヴォルケンの他の子達やリインとかは、その言葉を聞き取られへんのか?」
「他の騎士達の身体能力はあくまで人間がベースですから……デバイスについては専門外なのでわかりかねますが」
「さよか……そんでこの蟲は自分ではっきりガリューやと名乗っとるんか」
「間違いありません」
「キシャー(モチのロンよ、アルピーノ家に仕える忠義の召喚虫ガリューとは俺の事さ)」

 さっきより少し風通しがよくなったリビングで、芋虫改めガリューがこくりと頷いた。せっかく『やけど』状態から復帰したのに、
先ほどの一撃でまた顔に大きな傷ができている。しかしシャマルは今の出来事で心が折れてザフィーラのモフ毛に顔を埋めているので
今度はリインが治療を担当していた。

「ああ、動いちゃダメですっ(怖いから)!」
「キシャー(あ、ワリィワリィ。動いたら治療しにくいもんな)」
「だから動かないでええぇ(動いたら気持ち悪さが倍増するですよおおお)!!」
「キシャー(ああごめん、つい……)」
「だからああああぁ〜!!」

「あの、ちょっとええか?」
 このままループを続けるとリインにデバッグの必要性が生じると判断し、はやてが二人の間に割って入る。

「キシャー(なんすか?)」
「アンタがそのガリューさんとしてや。傷の治療のお礼より先に、なんでうちの冷蔵庫にそんな美味しそうな格好でおったんかっちゅう事を
説明してもらえるとありがたいんやけど、どうやろ?」
「キシャー(ああ、確かにそうだよな……って今アンタ『美味しそう』って言わなかった?)」
「言うたで」
「キシャー(ちょ、なんで俺を喰う気満々なんだよ!? 俺美味しくないよ? 身とか全然ぷりぷりしてないよ!?)」
「そんなん試してみんとわからへんやん。な、体の節一つ分でええから」
「キシャー(なんで食欲全開なんだよ! それ中の人が同じの別キャラじゃん!! これか! 最初の登場人物紹介はこれをやりたいが
ためか!?」

237 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:55:10 ID:xKxFYoEJ
「まああとは主食は謎やし。文字通りの意味で」
「キシャー(別に俺が何食うかとかどうでもいいだろ!? ていうかお前なんで俺とナチュラルに会話してんの!?)」
「いやあ、なんか聞いてるうちに分かってきたっていうか……それで納得いかへんのやったらミッド人やベルカ人と地球人の間で
何の問題も無く会話が進行してるのと同じようなアレで……」
「キシャー(そこと一緒にするなよ! なあ犬こいつ何なの!? ホントに人間か!?)」
「私は犬ではない、狼だ」
「キシャー(いや今はそれはいいじゃん!? ああもう何でせっかく話が進行しかけたのにみんなしてその流れを止めようとして
くるの!? 空気読めっつーの! だいたいお前普段は事態を収拾する側のキャラじゃん!? ボケたいの!? 実はお前もボケたい
の!? ていうか俺『キシャー』の四文字にどんだけの意味を込めて喋ってんのこれもう!?)」
「いやああああああ! ウネウネがぁ! ウネウネがあああぁー!! もう限界ですうぅぅ!!」


    ◆


 十分後。

「アカン。既に守護騎士が二人もダウンしとるのに全く話が進んでへん」
「そうですね。由々しき事態です」
「キシャー(話が進まんのはお前らのせいだろが!)」
「えーと……それで、これはどういう状況なんだい?」

 ザフィーラとのデートの為に八神家を訪れたアルフは、想定外の状況に頭を抱えた。

 何せ八神家が見えたと思ったら隣家は巨大な氷塊に潰されており、呼び鈴を押しても反応がないので開いていた玄関から家の中に
入ってみれば壁に穴は開いているしシャマルとリインは幼児退行してザフィーラのモフ毛に顔を埋めている。おまけに家長である
はやては包丁を両手と口に構え、見た事も無い巨大な芋虫と死闘を繰り広げていた。さらにそんなはやての腰にはヴィータがしがみつき
「絶対やだ! 今日は外食にしようよ!!」と泣きながら懇願しており、「なるようにしかならんから疲れるまで暴れさせておけ」と
暢気にソファで新聞を読むシグナムを最近八神家に加わったアギトとかいうユニゾンデバイスと共に説き伏せ、なんとか三人で争いを
止めさせたもののとても『じゃあちょっとザフィーラ借りてくよ』とは言い出せそうにない状態だった。
 
「まあ簡単に言うと、あの蟲がうちの冷蔵庫を食材ごと消し炭にしたから、仕方なくあの蟲を今日のご飯にしようとしとったんや」
「キシャー(一部はあってるけど喰おうとしてたのはお前だけだろーが。お前の隣に居る赤毛の三つ編みとかめちゃ必死で止めてた
じゃん、もう鼻水とかダラダラのすんごい表情で。あとこのポニテの姉ちゃんも新聞に入ってた宅配ピザの折り込み広告見てたし)」
「ほんまかシグナム?」
「本当です」
「キシャー(まあ一応眼の数お前らの倍あるからな、視野の広さに定評のあるガリューと呼んでくれ)」
「やっぱりシグナムもコレをおかずにするのは嫌なんか?」
「……申し訳ありません」
「キシャー(いや聞けよお前ら)」
「謝らんでもええよ、その分私の食べる分量が増えるわけやから」
「キシャー(だからなんで俺を喰おうとするの? 何がお前をそこまで駆り立てるの?)」
「私の中の人は『モンスター○ンター』のプレイ経験が」
「キシャー(馬鹿、俺じゃないんだから滅多な事を言うもんじゃない)」


「……ごめん、サッパリわかんない」

 放っておくと際限なく話が脱線していくので、仕方なく傍らの恋人に助けを求める。


238 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:55:39 ID:xKxFYoEJ
「なるべく簡潔に頼むよ」
「原因は蟲ですな」
「アタシが悪かった。せめて三行くらいで」
「八神家に蟲
 正体はガリュー
 主はやては じ ま っ た」
「おk、把握した。事にした」
「把握ついでに事態の収拾にも手を貸してくれ。このままでは一歩も身動きがとれん」
「はあ……」
 
 アルフはリビングをザッと見渡す。
 ザフィーラを自走式モフモフあったかクッションとして活用しているシャマルとリインだけでなく、赤毛のちびっ子二人も先程の騒ぎで
お互いの主人を止める為に力を使い果たしダウンしている。はやては食欲に己を見失い、無傷なのはパーフェクト鈍感力の持ち主である
ソードマスターシグナムだけだ。

「しょうがないね……シグナム、ちょっとはやてを抑えといてくれるかい」
「わかった」

 大きく溜め息をつくと、アルフははやてをガリューから引き離し彼の前に座り込んだ。

「ガリューって名前聞き覚えがあるよ。アンタエリオの新しい友達だろ?」
「キシャー(ん? お前エリオの事知ってんのか……ってよく考えりゃこの家の連中の知り合いなら知っててもおかしくないか。まあ
友達っつーかアイツが一方的に俺の事を慕ってるだけだけどな。お前アイツの何なのさ?)」
「アタシはエリオの保護者みたいなもんだよ。アルフっていうんだ、エリオから聞いた事はないかい?」
「キシャー(アルフ!? おー、お前さんがアルフか!)」
「うわ、ちょ、近い! キモいからクネるんじゃないよ!!」
「キシャー(あべしっ!!)」

 名前を出した途端、急に複眼を丸く見開き(といっても元から丸いので雰囲気的な話だが)ガリューがアルフに詰め寄る。巨大な
蟲が自分に迫ってくる生理的嫌悪感からアルフは反射的に腕を突き出してしまい、柔らかい腹部へもろに鉄拳が入ったガリューがまたも
吹き飛んだ。

「キシャー(ウボァー……ゴフ、ゲフッ……)」
「アルフ、お前……!」
「しょ、しょうがないじゃん! だいたい、アタシだってホントはこういうの苦手なんだよっ!!」

 非難の声を上げるザフィーラにキレ気味に返答しつつ、アルフは床を転がって悶えるガリューに駆け寄る。

「ゴ、ゴメンよ……大丈夫だったかい……?」
「キシャー(し、心配すんな……俺達の種族は……お前らや人間よりも遥かに生命力が強い……この程度では死なねえ……)」
「そんな事言ったって……!」
 口ではそう言っているが、ガリューの口からは異臭を放つ緑色の汁がポタポタと垂れ落ちている。
「ザフィーラ、シャマルもリインはまだ回復してないのかい!?」
「残念だが……」
「はやて、シグナム! アンタ達は治癒魔法とか使えないのかい!?」
「キシャー(や、やめろ! アイツらに助けを求めるじゃない!!)」
「でもさあっ……!」

「患者はえらい重症です、シグナム先生!」
「手術(オペ)を始めます。メス(レヴァンティン)」

「何をする気だいアンタらはっ!?」
「私の所見では、この出血はおそらく内臓を損傷した事が原因。ゆえにレヴァンティンで傷口を焼いて出血を止める」
「けどたぶん長時間の手術に耐えられへんやろうからその後は……」
「……」
「キシャー(……だから言っただろ。それに、こいつは出血じゃねえ)」


239 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:56:31 ID:xKxFYoEJ
 ガリューは体を器用に曲げ、口元から垂れる汁を短い脚で拭う。
「キシャー(俺達の種族は外敵に襲われた時に、強い臭いと苦味のあるこの汁を出して身を護るんだよ。お前の鼻にはちとキツイんじゃ
ねえか?)」
「まあ、確かに……」

 確かにさっきから部屋の中には緑の汁が放つ異臭が広がっている。
 ザフィーラの方を見れば、彼も前脚で鼻を抑えていた。一旦意識すると強烈な臭いであり、アルフも思わず鼻をつまむ。その時
アルフの横を通ってガリューに近づいたはやてが、彼の足元に水溜りを作っている汁を指で掬って己の口に運んだ。

「ペロ……これは……!」
「あ、ちょっとはやて!? ねえガリュー、これって舐めても大丈夫なのかい!?」
「キシャー(基本的に苦いだけのはずだ……まあ人間に舐めさせた事なんかねえが……)」
「この味は! ………ウソをついてる『味』やで……」
「……(……)」
「……問題なさそうだね」
「キシャー(あ、あァ……そうだな……)」

 とりあえずはやてが『オクレ兄さんっ!!』などと叫び出さなかった事に安堵すると、そこでようやくアルフにも先程のガリューの
行動を思い返す余裕が生まれた。

「そういや、アンタさっきはえらい勢いだったけど……」
「キシャー(そうそう! 全く話が進まねえんですっかり忘れてたぜ……俺はちょうどアンタの事を探してたんだ。つーか、元を辿れば
俺がこんな格好になってるのもアンタが関係してるんだぜ)」
「アタシが? どういう事だい……」


    ◆


 それからガリューが話した内容をまとめるとこういう事である。

 『JS事件』の終了後、彼の主人であるルーテシアは正式な処遇が決まるまで海上隔離施設に収容される事になった。彼女が施設に
いたのはほんの数ヶ月間だったが、それでも事件を通じて彼女と知り合い、最終的に彼女の身柄を確保した六課のメンバー、エリオと
キャロは暇を見つけては彼女に会いに来た。
 ガリューも時々喚び出され、エリオの訓練相手になった。施設内での魔法は原則として禁じられていたのだが、エリオが施設の
人間に頼み込んで特別に許可をもらったのだった。いくら事件解決に貢献した部隊の一員だからといって、ただの三等陸士になぜ
そんな力があるのかはガリューも疑問だったが(もっともその話を聞いたアルフが反射的にはやての方を振り向いたところ、すごく
いい笑顔を浮かべていたのでたぶんそういう事なのだろう)、主人に会えるのは嬉しかったしわざわざの指名という事で訓練相手を
引き受け、彼と何度か刃を交えた。
 また、ガリューが人語を解する事を知っているエリオは、訓練の合間に彼に色々な話もしてくれた。六課での出来事、自分を育てて
くれた人達の事。アルフの事はその時に知ったのだった。
 
 それからルーテシアは意識を取り戻した母メガーヌと共に無人の次元世界に隔離される事になり、その魔力も大幅な封印処置を
施される事が決定したが、そこで一つ大きな問題が持ち上がった。
 離れた場所の物を取り寄せるような魔法ならともかく、召喚魔法は時に異なる次元から物や生物を喚び出す大規模な魔法である。
当然使用される魔力も膨大であり、行使できる魔力が制限されるという事は即ち召喚魔法で喚べる距離やサイズにも大きな制限が
課せられるという事である。管理局の話によると、封印処置後の彼女の魔力量ではせいぜい小型のインゼクトを使役するのが精一杯、
人間大のサイズであるガリューを召喚する事は不可能だという結論であった。


240 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:57:25 ID:xKxFYoEJ
 迷った結果、彼女はガリューを喚んだ状態で封印処置を受けた。

 これならばガリューとずっと一緒に居る事ができる、ある意味Sランク級の裏技。喚ぶ事が出来ないのだから還す事も出来なくなって
しまうが、長く彼女と過ごしてきたガリューも故郷の世界ではなく彼女達親子と共に暮らす道を選んだ為、こちら側に留まる事に問題は
無い。だがこの方法にも一つ欠点があった。ガリューがこちらの世界に留まる事による、ルーテシアの魔力消費である。

 封印前は大して問題にならない量だが、今では結構馬鹿にならない。
 なんとか消費を抑えられないかガリューは考えた。その時、彼の脳裏にエリオから聞いたある話が浮かんだ……



「それが私の子犬フォームや子供フォームだった、ってわけか……」
「キシャー(まあ俺も今思うと考えが甘かったよ。感覚だけで適当に試してみたらこのザマよ)」
「あはは、ほんまにアホやなー」
「キシャー(おま、ホント腹立つな……つーか俺の声は人間には聞こえない設定になってんだからお前は会話に入ってくんなよ)」

 ちなみに生存者中唯一会話を聞き取れないシグナムはアルフに通訳してもらっているが、途中から半分飽きているのかその手には
携帯ゲーム機が握られていた。

「そんな事言われたって、できてしまうもんはしゃあないやろ。そんなお化け見るような目で見んといてえな」
「キシャー(お前の後ろにいる蒼い犬も似たような目でお前の事見てるぞ……あと後ろ手にフォークを持つな)」
「私は犬ではない、狼だ」
「キシャー(ああすまんつい。でもあんまり細かい事気にしてるとハゲるぞ)」
「ハゲではない、狼だ」
「キシャー(いや今のは違うし。お前はどんだけ狼である事を主張したいんだよ、もう俺には十分すぎるほど伝わってるよ」
「ザフィーラ、冗談はそれくらいにしときなよ」
「ザフィーラではない、狼だ」
「……犬とかわんことか〜♪ 最初に言い出したのは〜誰なのかしら〜♪」
「キシャー(落ち着けアルフ! お前にブッ壊れられたらいよいよ話が立ち行かなくなる!!)」
「お前らだ! お前らが犬々言うせいでザフィーラは……! 返せよっ! アタシの惚れた凛々しいザフィーラを返せよおおぉ!!」


    ◆


「キシャー(大丈夫かな、アイツ……)」
「まあ大丈夫やろ。シグナムがついてくれとるし」


241 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:58:31 ID:xKxFYoEJ
 ……それから。さらに二十分後。

 『とりあえず暴れればスッキリするはず』という事でシグナムが荒れ狂うアルフを連れて家を出て行き、リビングに残った生存者は
ついにはやてとガリューだけになった。

「しかしなんちゅうかまあ、派手に壊れたなあ」

 はやてはまるで竜巻でも発生したのかと思うほど派手に散らかった部屋を見て無邪気に呟く。

「キシャー(……スマン)」
「ああいや、そんなつもりで言うたわけやないんよ。さっきアギトにも話したんやけど、ウチではこのくらいの事は日常茶飯事や。
特にこっち―ミッドに引っ越してから、魔法を人前で気兼ねなく使えるようになってからはまあ……毎日がお祭り騒ぎやね」
「キシャー(いや……仮にお前ん家がそうなんだとしてもだ。それでも今日の騒動の原因は俺にあるのは間違いねえわけだし……
その……いつか必ず償う)」
「体で?」
「キシャー(……いや、モノで勘弁してくれ。ルーやメガさん達のいる世界に、ミッドじゃ滅多に手に入らねえ美味い果物があるんだ。
収穫の時期になったら箱一杯に獲ってここに送る)」
「そうかあ、それは楽しみやなあ……せやけどこのままやったらその約束、反故にされるんとちゃうん?」

 わしゃわしゃと脚を動かしていたガリューの動きが止まる。

「キシャー(……そうなんだよな。こんな風になっちまった体を二人に見せる訳にはいかねえ。なんとか元に戻らねえと、あっちに
戻る事もできねえって話だよ……)」
「まあ確かに、その格好はちょっとしたグロ画像やもんな」
「キシャー(ちょっ、グロ画像とか言うなよ。すげー傷つくんですけど、俺の心が今音を立ててバリアブレイクしたんですけど。
俺が言いたいのはいつもとは違う姿を見たら、優しい二人に余計な心配をかけちまうって意味でだな……)」
「でも実際うちの家族も二人ほどダウンしとるわけやしな」
「キシャー(もうやめてー、とっくに俺の精神的ライフはゼロよ! もう勝負はついたのよ……いやマジでorz)」

 ガリューは体を小さく丸めて小刻みに震える。見た目はB級モンスターパニック映画に登場する怪物そのものという姿なのに、妙に
人間臭いその挙動が可笑しくて、はやてはその背中を軽く叩いた。

「まあ元気出しや。人間も召喚虫も、大事なのは中身やで(あ、やば。なんかねばっとしたもんが手についてもうた)」
「キシャー(お前が言うなよ……)」
「そうそう、そのツッコミや。それでや……ずばり聞くけど、こっちにはなんか元に戻る当てがあって来たんか?」
「キシャー(とりあえず、あのアルフって奴に会えれば何とかなるかもしれんと思ってはいた。ここで会えたってのは全くの偶然
だけどな。ここに転移したのはアギトの魔力反応があったからだ……見様見真似の転移魔法を使ったせいでとんでもない場所に
ホールインワンしたが……)」
「ふうん、なるほどなあ」

 確かにこの寡黙(実はそうでもないが)な召喚虫の『こちら』での知り合いと言えば、主であるルーテシアと共に旅をしてきたアギト、
後は亡くなったゼスト・グランガイツくらいだろう。スカリエッティの一味とも多少の接触はあったかもしれないが、主人の母に
重症を負わせ主人にも各種の改造を行った彼らを頼りにするはずはないだろう。


242 :魔法集団リリカルやがみけInsecterSその2:2008/02/14(木) 15:59:26 ID:xKxFYoEJ
「キシャー(わ、わりい家主様。ここしかなかったんだ……)」
「せやから気にせんでもええよ。自爆寸前の敵を一緒に連れて来たわけでもあらへんし。でもそういえば……エリオとキャロの所に
行こうとは思わへんかったん? アルフに会うならあの子らの方が立場的に近いやん」
「キシャー(いやいや、アイツらは確かにルーの大事な親友だけど俺自身がそこまで親しいわけじゃねえしさ。だいたい……アイツらは
人間で俺は蟲だし)」
「けどあの子らはそんな事気にせえへんと思うけどなあ……」
「キシャー(アイツらが気にしなくても俺は気にするの。それにホラ、アイツら馬鹿がつくほど真っ正直だろ? 仮にこの格好で
アイツらの前に出て行っても、俺だとわかったら絶対ルーに連絡しちまうだろうし)」
「あー、それは大いに有り得る可能性やね」

 なかなかに優れた観察眼だなとはやては思う。さすがに眼が四つあるだけの事はある、まあ関係ないけど。

「キシャー(だろ? だからやっぱり来るならこっちしかないんだよ。アギトなら結構長いこと一緒に旅してきたから魔力反応で
俺だってわかるだろうし、それでなんとか意思疎通してからアルフに連絡を取ってもらって、元に戻る方法のヒントを探す……)」
「そんな風に思っていた時期が、俺にもありました……でも現実にはそのアギトに焼き殺されかけるわ、家の住人とは普通に会話
できたわで……」
「キシャー(まったくだ。世界はこんなはずじゃない事ばっかりだよ)」

 どこぞの提督の口癖と同じ台詞を吐いて、ガリューはパタリと床に倒れ込んだ。

「そら、問題の出発点からして行動がアバウトすぎやもん。子供フォームを試したのも適当、助けを求める相手の所へ行く方法も適当、
仮に上手い事目的地に着いても相手には言葉が通じへん……それじゃ思い通りにいかんで当たり前や」
「キシャー(やーめーろーよー……俺だってこれでも必死で考えてんだよ。でも俺は肉体労働が専門なんだよ……たまに転移魔法なんて
使ったら『れいぞうこのなかにいる』とかなっちゃうんだよ。そして寒くて動けなくなるんだよ……冷凍室だったら死んでた)」

 駄々っ子芋虫は床を転がる。
 その姿を見ながら、はやては苦笑いを浮かべた。

 どうやらこの召喚虫は、エリオ達から聞いていたよりも遥かに『アホ』なようだ。 
 だが、主の為を思って行動して、結果的に裏目に出てしまうところなどはどうも我が家の愛すべき騎士達と共通するものを感じる。
まさかうちのように次元世界を危機に陥れる事態にはならないだろうと思うが、それでも放っておくわけにはいきそうもない。

「よっしゃ、ガリュー」
「キシャー(なんだよ……まだ俺を馬鹿にし足りねえのか?)」


「話はようわかった。アンタが元の姿に戻れるよう、八神家一同全力全開で協力したげようやないか」



「……キシャー?」


243 :ておあー:2008/02/14(木) 16:05:27 ID:xKxFYoEJ
今回は以上です。お付き合いくださった方、ありがとうございました。


自分は基本的に陵辱だろうがキャラ壊れギャグだろうがやる以上は徹底的にやる、というスタンスでSSを書いてるんですが、今回は
ちと間が悪かったですね。次回はもうちょい空気を読んだタイミングで投げ込みます。

あと夜天の腹ペコ王はやての元ネタがわからない人は『アニメ ネウロ』辺りでググってくださひ。あの鉄の胃袋はガリューどころか
ヴォルテールでも喰えそうな気がしないでもない。

244 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:19:40 ID:gI8Y5eQm
>>243
もはや・・・どこに突っ込んで良いのやら・・・・いや、面白かったです。
無数に挿入された小ネタが良い味だしてた。

245 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:28:05 ID:ARf3yWH7
>>243
GJ!ガリューのキャラはどちらかと言えば渋めの方が多いので
バカっぽいというか、軽いキャラのガリューが新鮮で楽しかったッス!
なんとなくド○ヘド○のジョンソン君を彷彿とさせますねぇ〜 続きも楽しみにしております。

246 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:50:48 ID:267ZEXSp
>>243
キシャー(GJ)

247 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:51:14 ID:mxqDwXfN
>>243
はやてに違和感を感じなかったwwwww
そしてガリューに萌えた。へんな汁GJ!

248 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:56:35 ID:OcLqYBFO
>>243
GJ!
細かい事は気にせず、気の向くままに投下してほしいんだぜ。何せ職人あってのスレですから。
次の投下も楽しみにしてます。

249 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 17:04:44 ID:hFq2NO5v
結局創作に何が一番大事なのかというと受け手を引き込む力なんだよね
と、思ったよ。ておあー氏GJ! ガリューの声が子安ボイスで再生されるんですが……

250 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 17:17:55 ID:lDBo3muB
>>198
気持ちはわかるぞ。俺も同じだ。

251 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:17:58 ID:LN2UDihO
そういや、バレンタインってことで烈火の騎士と狙撃手の方は来ないのかな。

252 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:28:24 ID:WO42y24X
>>250
『場所』はここじゃなかったりもしまっせ
別作品となんやかんやってトコロ

253 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:29:16 ID:hBtFjFob
>>243
GJ! ガリューの声が杉田ボイスで再生されたのだぜ。

ところで俺も投下してーのだが、いいですかな?
内容はスバ×ティア。バレンタインとかは関係ないエロ。
良ければ、10分後の投下します。

254 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:33:40 ID:bhWEEFbb
>>243

キシャー(俺のUCCコーヒーを返せッッ!!)

255 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:39:01 ID:WO42y24X
>>243
さすがキシャー・・・
とにもかくにもキシャー
つべこべ言わずにキシャーりなさいと

GJ

256 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:00:24 ID:hBtFjFob
10分どころか30分経ってしまったので、投下しますよ?

注意
・エロ
・スバティア
・バレンタインは関係ない

257 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:05:39 ID:hBtFjFob
 カーテンの隙間から差し込んでくる光に瞼を叩かれ、うっすらと目を開ける。
あたしは上体だけ起こし、壁際にある作業用デスクの上の目覚まし時計に目を
やる。時間は既にお昼前だった。寝過ごした! と一瞬驚くも、今日が非番で
ある事を思い出す。
 昨日は夜遅くまで頑張ったので、二度寝しようとベッドに倒れこむ。ふと、
隣で茶髪の少女が眠っている事に気づく。横たわりながら、眠っている少女の
寝顔をじっと眺める。あたしの知る限り、目の前の少女は決して他人に弱みを
見せない質だ。だから、この様な油断しきった寝顔を見るのはなんとも新鮮だ。
そんなところを見せてもらえるほど近いところにいるのだと思うと、こそばゆ
い感じがしてつい口元が緩む。ちなみにあたし達が服を着ているかどうかは読
者様方の想像にお任せする。
 ともあれ、女同士で同衾しているのは別段驚くような事ではない。なぜなら、
あたし達は恋人同士だからだ。
 しかし、彼女に告白された時は戸惑いがあった。答えはすぐに返せず、しば
らく待って欲しいとだけ答えるのが精一杯だった。
 あたしは恋愛に疎いほうだ。今までも浮いた話の一つもなかった。陸士学校
に通っていた頃、クラスメイトにそういった話を振られると困る事が多かった
のを覚えている。そのあたしが誰かと付き合うというのがどうにも想像できな
かった。ましてや、仕事上のパートナーで親友でもあった彼女が、というので
あれば尚更だった。だから、初めは断るつもりでいたのだ。
 改めて彼女を呼び出して、それから口を開こうとした。その時、上目遣いで
不安そうにこちらを見る彼女を見て、どくん、と心臓がはねた。彼女はともす
れば泣きそうなほどに緊張していた。いつも自信たっぷりで、あたしを引っ張
ってくれる彼女とは違った。ただ恋愛に苦悩する一人の女の子がそこにいた。
その姿がどうしようもなく可愛く見えてしまったのだ。気がつけば、あたしは
彼女を抱きしめて、ほとんど無理矢理唇を奪っていた。彼女は泣いた。
 へたり込んで赤子の様にわんわん泣く彼女を前に、あたしは無様なくらいに
うろたえながら、とにかく言わなきゃと思って捲くし立てた。
「あの、ごめんなさい。あたし、ティアの事、好きだよ。その、友達って意味
だけじゃなくて、1人の女の子として」
 彼女は顔を上げた。くちゃくちゃになっていたけど、涙は止まっていた。放
心したような顔だった。数瞬して、あたしの言った意味が理解できたのか、結
局また泣き始めた。いつの間にかあたしも泣いていた。2人して一杯泣いて、
その日は一緒のベッドで寝た。
 あたしにはそっちの趣味はなかったし、というか今もないし、告白にしても
唐突な感じがした。だが、姉に言わせれば、もともとそういった兆候はあった
ようである、どちらにしろ。「彼女が排他的に見えるのは、むしろ他者に対す
る依存心が強いからよ。あの子は向上心が高いし、無意識的にそういったとこ
ろを忌避していたんじゃないかな。人を頼るっていうのは、時に弱さみたいに
見えるものだから――」とかなんとか。姉の物言いの大半はよくわからなかっ
たが、自分が思っていた以上に彼女には頼られていたという事なのだろう。
 その後、あたし達が恋人同士になるに当たって、紆余曲折あった。父に相談
すると最初は冗談だと思われ、本気だとわかると今度はものすごい勢いで反対
された。姉に相談すると、こちらは意外にも反対されなかった。前述の通り、
こっちが引くくらい真剣に相談に乗ってくれた。その理由はすぐにわかった。
後に実家で父と姉がまぐわっているところを発見したからだ。同病相哀れむ、
というやつだろう。父もその翌日以降はあたしに対する対応が不自然なくらい
に丸くなり、彼女との関係も反対しなくなった。彼女には親族がいないので、
幸か不幸かそういった事はなかった様だ。とにかく、あたし達は晴れて親公認
の恋人同士になった訳である。ただ、職場の仲間達に打ち明けると、皆総じて
微妙な顔をした。

258 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:09:38 ID:hBtFjFob
 さて、恋人同士になったからには当然やる事はやっている訳である。
――ではあるのだが、どうにもうまくいかない。というか、イケない。昨日も
夜な夜な2人して頑張ってみたものの、最終的に何だか気まずい感じになって
寝てしまった。
 周りの人間に相談しようにも、所属部隊の女性陣には耳年増が多そうな印象
だ。果たして役に立つアドバイスをもらえるものかどうか。かと言って男性に
聞くのは、空気が読めない事で定評のあるあたしでも度胸がいる。実家を頼る、
というのも何だかアレだ。もしも「姉が義母になっていました」などという楽
しい事態になっていたらと思うと、どうにも近寄りがたい。どうしたものか。
 あたしはいったん彼女から視線を離し、自分の手を見る。手を握る。開く。
握る。開く。もう一回握る。そして、意識を手に集中する。体内の血流が拳に
向かう様な、あるいはエネルギーが爆発寸前まで蓄積される様な感覚を頭の中
で思い浮かべ、それを体に重ねる様にイメージする。すると、ぶうん、という
音と共に拳が金色に発光し、その輪郭が僅かにぶれる。あたしのIS「振動破
砕」を部分的に発動したもの、名づけて「振動拳」である。
 安直極まりないネーミングはともかく、あたしのISは何か凄いものらしい。
技術部の人に説明を求めたところ、少年の様に目を輝かせながら詳しく説明し
てくれた。
「共振って知ってる? 物理的な系がある特定の周期で働きかけを受けた場合
に、その系がある特徴的な振る舞いを見せる現象を共鳴って言ってね。その中
でも共振現象は固有振動数に近い振動が外部から振動系に伝わってくることに
よって起こるものを言うんだけど、これが起こると固有振動数に近いほど系に
蓄積されたエネルギーが外に出て行きにくくなるの。振動系から外部に振動が
出て行かないとすると外部から伝わってくる振動のエネルギーがその振動系に
蓄積することになるわ。当然、振動系の振幅は蓄積していくエネルギーが増え
るごとに増大することになる。外部から流入する単位時間当たりの振動のエネ
ルギーが一定だとすると、振動系に蓄積されるエネルギーは時間に比例する訳
だから、外部からの流入が無限に長い時間続くとすると振幅は無限大に近づい
ていくことになるのよ。これを――」
 とにかく、何かやばそうだった。完成させた時は新必殺技が出来たと喜んだ
ものだが、もしかしたら使い道はあまりないのかもしれない。
 質量兵器に代わって魔法が使われるようになった背景には、環境破壊を防ぐ
という倫理的な面と、相手を殺害せずに拘束できるという実用的な面がある。
振動破砕はどうもどちらもアウトくさい。それを拳だけに発動したところで使
えない事には違いない。実際、件のJS事件におけるISの使用はキレて使っ
た一回のみで終わっている。あたしの希望の配属先ではなおの事だろう。
 その上、振動拳が使えるようになったといえど、実戦で使用するとなるとま
だ難しい。使用できるのは敵からの攻撃や反撃を受けず、平静を保っていられ
る状態である事が前提だ。実戦で使用するには、接近戦の攻防の最中に振動拳
の使用が適切かを判断し、必要ならば意識せずとも瞬時に発動するというレベ
ルまで訓練しなければならない。攻撃のコンビネーションも新たに考えなけれ
ばならないだろう。だが、まさか練習相手にこれを使う訳には行くまい。故に、
訓練で使いづらいというのが一番のネックになる。振動拳の使用を前提とした
戦い方を訓練する事が難しいのだ。
 話はそれてしまったが、だが、と思う。前にマッサージ器で云々みたいな話
を聞いた事がある。もしかして、応用できるのではないか? なんというか、
性的な意味で。

259 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:11:30 ID:hBtFjFob
 なんだかんだ考えているうち、あたしの隣で寝ていた彼女が声を漏らす。ど
うやら目が覚めたようだ。あたしは笑みを浮かべながら挨拶する。
「おはよう、ティア」
「お、おはよ、スバル」
 ちょっとどもり気味に返した彼女は、あたしと目があった途端に顔を赤らめ
る。付き合い始めて数ヶ月。まだ一緒に目覚める朝に慣れてはいないようだ。
あたしはくすり、と笑う。彼女もはにかんだ様に笑う。
 あたしは彼女に抱きついて耳元に囁く。
「ね、今から、しよ」
「え、でも、朝からなんて……」
 実際は既に昼前だが、その事はとりあえずおいておく。
「ダメ、かな?」
 あたしがそう聞くと、僅かな逡巡の後、
「あ、あんたがしたいっていうなら……」
 と声を搾り出す様に言った。
 あたしは彼女の唇に触れるだけのキスをする。そして、唇で首筋へ、さらに
下へと彼女があたしのものだという証をつけていく。少しづつ視線を下へと移
動していきながら、あたしの指が彼女の肌に触れる。腰へ、臀部へ、太腿へ、
指先が別の生き物の様に彼女の肌の上で滑る。
「ん…、ふ……ぅ」
 触れ合うたびに、彼女はくぐもった声を漏らす。真っ白なきれいな肌が、僅
かに紅く高揚する。
「綺麗だよ、ティア」
 もう一度、あたしは彼女にキスをする。今度は触れるだけじゃない、下を絡
めて唾液を交換していく。くちゅ、じゅる、と音を立てて彼女の唾液を啜る。
口の中が甘くて蕩けそうになる。
 いったん口を離す。彼女はふやけた顔でこちらを見ている。
「もっと、してぇ……」
 あたしはくすりと笑い、唇を重ねる。
 そうしながら、指をあそこへと滑らせていく。
「くちゃ、ちゅ…、そこ、らめぇ……」
 あたしのキスで口を塞がれながら、彼女が足を閉じて進入を拒む。それをあ
たしの指はするりと抜けて、目的地へとたどり着く。
 彼女の秘部はあまり潤ってはいなかった。ここ数ヶ月で知った事だが、彼女
はあまり感じやすい体質ではない様だ。
 あたしは傷つけないように慎重にそこに触れる。
「ひぅ…」
 縦の筋に沿うように指を動かして擦る。優しく、壊れ物を扱うように優しく。
「あ……はぁ」
 そのたび、彼女の声が漏れた。が、あそこは一向に濡れてこない。
 ここまで、それっぽくやっては見たものの、やはりいまいち良くないようだ。
「ねえ、ティア、気持ちよくない?」
 キスをやめ、あたしはティアの目を見る。
「そ、そんな事ない……。スバルにしてもらうの、凄く嬉しい、から」
 最後のほうは消え入るような声だった。彼女は顔を真っ赤に染め、俯いてし
まう。
 やはり、ここは秘密兵器の出番の様だ。

260 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:13:07 ID:hBtFjFob
「ティア、あたし、いろいろ考えたんだけど――」
 何を思ってか、彼女はびくり、と肩を震わせた。
「――これ、使ってみようと思うんだ」
 あたしは、金色に光る拳を彼女に見せた。
「――え?」
 よほど意外だったのか、彼女はやたらぽかんとした顔をしている。
「ほら、なんかマッサージ器とかでオナニーすると気持ちいいとか聞いた事あ
るし、これで代用できるんじゃないかなって」
「あ、あんたね……」
 彼女は拍子抜けしたのか、呆れたのか、よくわからない声で呟いた。
「うまくやるから。お願い、ティア」
「わかった。いいわよ。……でも、ほんとに痛くしないでよ」
 あたしはこくりと頷き、再び視線を下へと移す。
 拳には振動拳を出力を押さえて発動している。準備は万端だ。彼女も覚悟を
決めたのか、あるいは先ほどまで以上に緊張しているのか、幾分強張った顔で
こちらを見ている。
「行くよ、ティア」
 彼女はこくりと頷き返す。
 振動拳を発動した手を彼女のあそこへと近づけていく。そして、彼女の秘部
に触れた瞬間――
「ああああああーあああああああああぁぁぁぁーぁぁぁあ"あ"あ"ーあ"ーーー!!」
 彼女がまるで獣の様な、悲鳴ともうめき声ともつかないものすごい声を上げ
た。驚いたあたしは体を離す。
 ヤバいんじゃないかというくらい体を痙攣させ、秘部からは透明の液をびゅー
びゅー噴き出す。やがて、彼女は白目をむいて動かなくなった。その一瞬後、
白いシーツに黄色いシミが広がっていく。
 失神、そして、失禁。なんという、破壊力……! 正直ドン引きである。あ
たしは金色の手を見て、ごくり、と唾を飲み込む。
 ――そんなに、凄いのだろうか?
 困惑するあたしの脳裏に好奇心が鎌首をもたげていた。ドキドキしながらも、
自らの手を秘部へとゆっくり移動させる。そして――
「ああああああああああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁがああーーーーー!!」
 翌日の勤務にはあたし達は遅刻した。
 訓練のときは彼女の射撃の的にされる破目になった。
 シーツの洗濯を頼んだ寮母の人には嫌な顔をされた。
 振動拳は二度と使わないと心に決めた。

261 :振動拳でイこう?:2008/02/14(木) 19:16:03 ID:hBtFjFob
終わりです。
前の投下してからまた投下しようか迷っているうちに半年が過ぎていました。
久しぶりに投下してみましたが、どうでしょうか。

262 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 19:21:18 ID:OpWDObt8
>>261
内容はGJです。
ただ改行位置をもう少し改善した方がいいかと。
ちょっと読みにくいです。

263 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 20:36:20 ID:53IRVvcR
もう250KBワラタ

それよりも、
>>261
GJ!
白目剥いて「ああああああああああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁがああーーーーー!!」
とか大口開いて「ああああああああああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁがああーーーーー!!」
とか立つわ。もっとやって。


264 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:29:18 ID:RLjOBh/M
こんちはー、便乗して一本書いてみました
ウーノのバレンタインです
エロナシ、投下いきまーす

265 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:29:46 ID:RLjOBh/M
…明日バレンタインを控え○×前では大勢の女性客の人だかりに溢れ…


ウーノのバレンタイン @


「… 」

お昼のサンドイッチを手に取ったウーノは画面からの情報(お昼の街頭ニュースを偶然傍受した)
に目をパチクリさせていた
(…バレンタイン?)
 知的な瞳が少し興味に揺れた
偶然管理局の裏情報の合間に流れたニュース映像だった
データ処理と学術的な知識のみ収集と分析にあたっていたウーノには耳慣れないワードだった
3秒ほど考えて
「……」
もく、サンドイッチを上品に齧りながら、空いた方の手を宙に走らせる
ピアニストのように滑らかに素早く白魚のような指が走る

「…聖バレンタイン…翻って…女性が意中の男性に感謝と…」
ウーノは呟いた

愛の告白を行う日

 ドキリとした、ドクターの横顔が黄色い背景と共に脳裏に浮かんだ
なんか「ウーノ」とか言ってるし、背景が黄色く輝いていた

 ゴクリとパンの切れ端を飲み込み、ささっとウーノは辺りを見回した、妹達は遊戯場だろうか?
人の気配は無い
 コトリと慎重に食べかけのサンドイッチを置いた皿を下げる
両手で検索を始めた、数秒で答えが出される、このスーパーコンピューターが
こんなワードを検索したのはこのラボ始まって以来だろう

「…えっ…えっと…一番人気のお店の…住所は…」
ドキドキしながら、サラサラと胸のメモに走り書きをする、中央通りの…

「ウーノ姉!コーヒー飲むっスかー?」
シャッ
「ひっ!?」
 出し抜けに情報ルームの入り口が開いてウーノは
思わず両手を上げてしまった、狼狽しつつも大慌てで開いた数枚のパネルを閉じる
「な何ん…おお…驚い…たじゃない、ウェ、ウェンディ」
澄ました営業フェイスでウーノは椅子ごと振り向いた
「?…コーヒーいるっすか?ウノ姉?」
揚げパンを口に咥え、ウェンディが片手に持ったポットを掲げていた
「ざ、残念だけどウェンディ…私…その
 ちょっと用事を思い出したの、少し…出かけてくるわ、…後の事はトーレとクアットロにお願い…」

極めて冷静に、ウェンディから見ると唐突にウーノは立ち上がり、空中から衣装ケースを開くと
彼女の長身に似つかわしいコートを羽織ってコツコツと足早にドアから出て行った

「ウノ姉…?コーヒー…あ、ブラックか砂糖聞いてなかったっス…」

266 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:30:27 ID:RLjOBh/M
ウーノのバレンタイン A

 デパートの人ごみの中を行く薄紫の髪
背の高いウーノは頭ひとつ人ごみの上にある
怜悧な金色の瞳をキョロキョロと左右の光景に走らせた
あまり彼女とは縁の無い光景だ

 美貌と長身に、モデルの人かしら…俳優?と二人連れの女子学生が囁く
ウーノにはそんな事は聞こえないくらい気もそぞろだった
初めてこんなところ歩く

 ようやくバレンタインコーナーを見つけて陳列棚の前にしゃがみ込み
ガラスケースの中をのぞきこむ
「…ドクター甘いもの大丈夫からしら…いえ…そんな事より
 …あまり高価なものだと妙な勘ぐりを…いや、愛…いえ!…感謝、…そう感謝の気持ちですから…」
…それに食べ過ぎると健康に害の危険が…

 ぶつぶつと呟きながら端から端まで商品の情報をチェックする
時期柄、産地表示ももちろんチェックした、ドクターの事だから品質にこだわった方が好印象なはずだ…
「好印象!?」
知らず声を上げる、ブンブンと首を振る、また赤くなった顔で商品を見つめる、それを繰り返す
店員と周りの人が、このモデルのような容姿に面白い反応をする人に注目しだしていた

たっぷり2時間後、周囲の人とお店の人が注視する中、ようやくウーノは一品を選び出した
ペン型チョコがホワイトチョコのボードにハートマークを描いた小さなものだ
「失礼、…あのこれ、これをを一つ頂きたいのだけ…」
そう言い掛けてウーノはようやく周りの注目が自分に集まっているのに気がついて驚いた
あたりを見回した
「あ、あの…」
どうか急いでください、とウーノの目が言っていた、目が左右に泳いでいる
クスリと微笑んだ若い女性店員は、なんか可愛い人だなぁと思って声が弾んだ
「はい、お決まりですね、えと、包装はこちらでお任せでよろしいですか?」
コクコクとウーノは頷いた、どうでもいい、早くこの場を離れたい、顔が赤い、真っ赤
 見れば店員は大きなピンクのリボンまで丁寧に結んでくれている
ちょっとそれは私の…イメージと違う…内心思ったが注視する観衆に口が開かないウーノであった

 ありがとうございました!
なぜか売り場の店員さんが一斉に声をかけてきた、どこから、頑張ってねという声まで
美人なのに微笑ましい人だなぁと腕を組む男性

ウーノは逃げるように小走りにその場を立ち去っていた



ウーノのバレンタイン B

当日

 思わぬ恥をかいてしまいましたが
コホン
ぎゅっと胸のファイルの束をつかんだ
左手は後ろにまわされて商品の入った袋を持っている

ドキドキしながらドクターの部屋の前に立った
こういう事は早めに済ませてしまうべき…特に…特別にそんなに…気を使って…いえつかわれ…
理知的なはずの頭脳がうまく現状を言い表せない、ええい
「し、失礼します」
とにかく入室したウーノだった



267 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:32:05 ID:RLjOBh/M
「ドクターこれ、あたしからっス〜」ウェンディ
「…どうも、ドクターいつもお世話になっています、あとこちらはセッテの分で…」と取り出すトーレ
「別に僕はどーでもいいんだけどさオットーがうるさいし…で、…ディードとセットな…」ぺっと差し出すオットー
「あ、これ、ノーヴェとディエチのも、あの子達がお金出したんですよこれ」とセイン

室内の盛況な状況に、立ちすくむウーノ、視線を泳がせると机の上には
『お仕事中なの、ゴメンね、ドクターへ 愛をこめて ドゥーエ』
と書いたメモの上にハート型チョコ
とあった
「………!」

ああ、解った解った、ありがとうみんな、一度には食べきれないから後で頂くよ
ドクターがやれやれと紙袋にチョコを詰めている

 じゃーまた後でっス
お返必ずしくれよ、とオットー
コラ、とトーレがコチンと頭をこずく

ぞろぞろと退出する妹達、ああ、必ずとドクター
思わずウーノは袋を背後に隠して妹達に道を開けた
?と言う顔で通り過ぎる妹達

「ああウーノ、いや大変だな、最近は妙なイベントがあるものだ…」
紙袋を横にどけ椅子をまわしたドクター
えっ!?…は…!
「そ、そうですわね…これも、商業主義の立ち行きが、け景気の…」
「ウーノ?」
「い、いえその、あのドクター…」

シュッ…「ひっ…!?」
背後でドアが開いて再度ウーノは壁に張り付いた

「ドクター失礼する、例の案件なんだが…」
「ああチンクか…どれどれ」
「ああこれドクター」思い出したようにチンクが、ポイと一口チョコを放った
パシっと受け取ると、ありがとう、とドクター
そのまま齧りながら、二人は図面を覗き込んで、話しを始めた
あ、あの…

「何してるんだ?」
振り返ったチンクに聞かれてウーノは思わず答えた
「い、いえ、何でもないの」
「ん?何か用かいウーノ?」
ドクターが図面に目を落としながら尋ねた
い、いえ…
「なんでも…ありません…あの…仕事が残っていますので…」
失礼します…

ウーノはドアを背に袋に目を落としていた
…タイミングが悪かった

顔を上げた
後でまた渡そう…、そう思ってウーノはその場を離れた

268 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:32:58 ID:ukX8SeIQ
>>132
gj。このままstsもがんばってください。
>>144
とりあえずなのはのポジションにティアナが入るとしてティアナがぐれるべき要素が
ないような気がする。
というかなのはって隊長陣(はやて除く)の中で一番教官に向かない経歴と性格だと
思うんだがなあ


269 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:33:14 ID:RLjOBh/M
ウーノのバレンタイン C

「…ふー…」
トントン、やれやれとウーノは息をついた、データの整理が終った
チラリと時計を見る、深夜11時
そろそろいいだろう

ドクターの部屋のドアをコツコツとノックした
どうぞ、とドクターの声

「あのこれドクター…」
「…んん?」
ドクターは何か書き物をしていた
もう何も考えない事にした、がさがさと袋から10cm四方の立方体を取り出した
せっかくだからリボンもそのままだ

「その今日は…きゃっ…」
俯き加減に踏み出した足が縺れてドクターの背中に倒れこんでしまった
うぉ!机に押し付けられ声を上げるドクター
「す、すいません!!…いたた……あ…」

 箱がウーノの胸とドクターの背に挟まれ見事にへしゃげていた
「チョコが…」
あいたた、なんだい?と椅子を回したドクター
「あ、あの…これ…チョコです…今日バレンタインという日で…すいません…」
思わず謝ってしまったウーノだった、潰れた箱をスッと差し出す、失態だ…何という迂闊な女だ…
しばし手を突き出したまま顔を伏せたウーノとその掌の上の物体を見つめたドクター

「開けていいかいウーノ?」
「え?…ええ…どうぞ…あの大したものでは…」
潰れたペンチョコとホワイトチョコの板は割れていた、書かれたハートも
ウーノは少し悲しくなってしまった
「…あの、ドクター、いつもありがとうございます、…それ感謝の気持ちで…、では、…その失礼します」
ペコリと頭を下げ、くるっと踵を返す、最低だったな

 その背中にドクターの声がかかった
「…あぁ、これはなかなか甘さが控えめで…いいね、うん…そうか、材料がいいんだな、さすがウーノだ」
(え?)
 ポリポリごくんと音が聞こえる
振り向いたウーノにドクターは告げた
「ありがとう、ウーノ、こんな日もたまにはいいものだな」
「え…は…」

返答しかねているウーノに立ち上がったドクターがつっと立ち上がって
ウーノの前髪をかきあげてそのオデコにキスをした
「!………」
「ありがとうウーノ…」



ん?
ドクターが自分を見て首を傾げている

放心したウーノがハッと我に返った

「ああ…すまないウーノ少し汚してしまった…ちょっと待ってくれ…」
ポケットをごそごそとさぐるドクター



270 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:36:32 ID:RLjOBh/M
 「え?」
 卓上の手鏡を見るとウーノの額にチョコでキスマークがついていた
「ハンカチが…たしかこっちのポケットだったはずなんだが…デスクだったかな…」
くるりと振り向くドクター、慌ててウーノは遮った

「い、いえ!…私…洗面所に行きますので、洗って、その…こちらこそ、ありがとう…ございました…ドクター…」
僅かに朱が差した頬でウーノは嬉しそうに微笑んでお辞儀した、そのまま小走りになりそうなのを必死で
押さえてあたふたと退出していった

「ん?あぁ、おやすみ」
やれやれとまた机に向かったドクター、改めて図面に目を落とす
なかなか面白い一日だった…か

 ふーと息をついて苦笑する
少々胸焼けはするが
傍らの空になった紙袋を一瞥して胸を撫でた、後でクスリを処方しよう
そう思ったところで背後のドアが勢いよく開いた!
「ぶ!」
ドクターは飲みかけた緑茶を噴出した、入り口に立っていたのは

「ドックッタァアア〜〜ん!!!貴方のクアットロが愛のチョコを持って参上〜!!!!(はぁと)」
「う…あ、ああクアットロ」
そうかまだこの子がいたか
ぎこちなく微笑むドクター、クアの胸には誕生ケーキ用としか思えない箱が抱かれていた
(で、…でかっ!?)
内心思わず胸を押さえるドクター
「じゃじゃ〜ん!クア特製、ガジェットW型、6課のバカぶっさしバージョン2008よ〜!!」

 見ると彼女による精巧なチョコ細工(?)によって彼の作品が再現されている
その鎌に背後から突き刺されてブラーンとなっている鉄槌の騎士まで全部チョコだ
意外とすごい才能だ

「…あ、ああ…ありがとう…クアットロ…その…芸術的な出来だね…」
ようやくそうコメントしたドクター
「でしょでしょ??そうでしょー?、はいあーんドクター、この赤いところが特に今回大変だったんだから〜
 ラズベリーで血の…」
どうやら食わないと帰ってくれそうに無い、少し汗が流れた
これも私の役目の一つか、諦めると、苦笑してドクターは鎌の部分をポキっと折った






「ぐおぁっ……!?」
「んー?どないしたヴィータ?急に胸押さえて?」
受話器を片手にはやてが尋ねた
「い、いや…?何か…こう…いきなり胸に鈍痛が……????」
「食いすぎだろう、…チョコの」
バサリと新聞を広げるシグナム、やれやれと首を振る、ヴィータが食べていたのは彼女が貰ったチョコの山だ
なにやっとんのや…とはやてはめぐらした首を戻し、今日チョコを配った男性に『念のため』の電話をかけていた
「あーゲンヤはん?えー?いややわーそんな、お礼なんてー催促しとるみたいやないのーw」









271 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 21:38:31 ID:RLjOBh/M
ウーノは自分の個室に戻っていた、至って質素な部屋
いつもはすぐに就寝してしまう能率重視の生活を送る彼女が珍しくまだ起きていた
 卓上で手鏡に映った自分の額に慎重にコットンペーパーをあてていた
「……」
押さえたおでこを見つめ数秒、そっと離した紙には薄くドクターのキスマークがついていた
数秒間静かな時間の中ウーノはそれを見つめる
丁寧に透明なフィルムに包むとウーノはそっとそれを胸に抱いた

「おやすみなさい…ドクター」




今日は少しだけ…良い…一日でした     記録者 ウーノ




end




おそまつ

272 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:56:33 ID:D2hu9TtC
GJ! ウーノ可愛いよウーノ。
あとクアットロは、六課全員分のチョコを作って食べたら比較的簡単に六課を倒せるんじゃねーのw

273 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 21:59:44 ID:04nkKSGM
呪いのチョコ人形…

274 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:00:18 ID:epLFMsnt
モテモテなドクターウラヤマシス
本編時間軸だと数の子姉妹そろってのバレンタインは存在しないんだっけ

275 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:08:08 ID:6f4z0diF
>>274
そもそも日本式バレンタインは地球でも日本にしかない特異な風習(お菓子業界の戦略大当たり)だからな、
徐々に広まってはいるけど。そんな、誕生から半世紀弱以下の特異なものがなんであるの?
と負け犬根性全開で空気の読めない突っ込みをしてみる。


276 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:19:36 ID:Sodp7Umw
>>272
GJ!めちゃくちゃ面白かったです。本編もそうだけど、その後のはやての行動もw
何かシグナムとかも新米の女子局員からチョコ渡されてそうですよね。

277 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:23:15 ID:0e7qC6Pv
GJ!ウーノが可愛いなw

>「別に僕はどーでもいいんだけどさオットーがうるさいし…で、…ディードとセットな…」ぺっと差し出すオットー

ただ、この文章ちょっと気になったんだが…オットーの台詞…だよな?

278 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:24:35 ID:wBEjVTr2
GJ!!
だが、オットーではなくノーヴェの気がするぜ。

279 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/14(木) 22:32:10 ID:RLjOBh/M
あー間違えた
>オットーがうるさいし
>トーレがうるさいし の間違いでした
保管人の方よろしくお願いします

ご指摘ありがとうございます
ウーノならネタ被りは無いだろうと構想3分即書き…うーむ…やっぱり見直しは大切ですね

280 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:51:20 ID:0MX4/nha
スカが良いお父さんすぎてほのぼのとGJ

というところで、ちょっと14日の内に投下させてくださいな

今日もお馬鹿な平常運転フェイトさんです
ユーノが出てきます、お気をつけください
チョコ塗ってヌルヌルが被ったので削除したのは秘密です
意味もオチも理由も何も無いのは仕様です、諦めてください


281 :或る執務官と蜘蛛の糸:2008/02/14(木) 22:52:45 ID:0MX4/nha
バレンタインデー! バレンタインデー! バレンタインデー!!

かつての次元戦争終結時、ミッドチルダ進駐軍のバレンタイン三佐がベルカ難民の子供らに対し、
猪口冷糖と偽って、Cレーションの空き缶を投げつけた故事に由来する、嫌なイベントである。

現在では、猪口冷糖を意中の相手に贈りつつ、炸裂寸前の胸の内を吐露して果てるという、
潔けれど奇怪千万な行為の目立つ、恋人たちの蕩けるように甘すぎる祝福の祭典となっているが、

誰がどのような経緯で現状に至らせたのかは、忘却や歴史の改竄により明らかではない。

「そして、それは私の現状とは何の関連も無かったのです」

皆様、如何お過ごしでしょうか、シャマルでございます。

少しは乙女らしい事にでも手を染めようかしらと、チョコを湯煎して溶かしていたのですけれど、
頑張った甲斐が御座いまして、見事な青椒牛肉絲が一皿分ほど出来上がりました。

ええ、さっきからじっくりと眺めているのですけれども、何処をどう見ても青椒牛肉絲です。
私もベルカの騎士の端くれ、食材の刀工には多少の自信が、という問題ではありませんね。

まあ、出来てしまったものは仕方がありません、気を取り直してもう一度挑戦してみましょう。

生チョコを湯煎して、中略、香りが出たら豆板醤を加えて炒める事少し、
あらかじめ作っておいた野菜や味噌をからめて炒めれば、はい、回鍋肉の完成です。

………ちょっとだけ泣きたくなりました。

捨ててしまうのも勿体無いと思いまして、居間に居たヴィータちゃんに味見を頼みました。
口では酷い事を言いながらも、ちゃんと食べてくれる優しい彼女が大好きです。

出来栄えの方は、何でも、金星のポラロッカ祭で大祭壇のリンパ線が電波を受信しなければ、
ミッドチルダは滅んでしまうからアイスクリームを顔に塗らなければいけないそうです。

そうですね、破壊力と言う点では、これまでの中でも屈指の出来栄えでした。




282 :或る執務官と蜘蛛の糸:2008/02/14(木) 22:53:38 ID:0MX4/nha
『或る執務官と蜘蛛の糸』



長いリボンに燃え上がる、性戯の心、などと適当に謳いながら怪しく蠢く3つの裸体。

何故にこんな事態になっているのか、さっぱり現状が把握できていないんだけど、
うん、ベッドの上でユーノと一緒に、あれやこれやと言いながら、なのはを縛っている。

「え…えーとね、フェイトちゃん? ユーノ君?」

リボンでぐるぐる巻きの即製ボンレスハムが何か言ってきているけど、無視。

「なんか縛ってるって感じがしないなぁ…どう思う? ユーノ」
「そうだね、やっぱり髪も一緒に縛らないと、緊縛って感じがしないんじゃないかな」

「あ、それか」

サイドポニーを後ろ手に縛った両腕に挟み込み、軽く引っ張ってから縛りなおす。

素肌に食い込むリボンを辿ってみれば、L字が全身を蜘蛛の巣の如く覆いつくし、
二つの乳房をそれぞれ個別に、綺麗に根元から絞り込むように締め上げていて、

「後ろ手のリボンが少し多すぎかな? 減らすよ」
「あ、駄目、そこ外すと親指が自由になる」

なんというかこれは、匠の業という感じがしないでもない。


283 :或る執務官と蜘蛛の糸:2008/02/14(木) 22:54:29 ID:0MX4/nha
「な、なんか的確に緊縛されているような気がするのは、気のせいなのかな…」

「気のせいだね」
「うん、気のせいだ」

やだな、まるで私たちがこれから、緊縛絶頂汚衣調教をはじめるみたいじゃないか。
なんだ、私てっきり、緊縛絶頂汚衣調教をはじめるのかと思ったの。
まさか、僕たちがなのはに、緊縛絶頂汚衣調教なんてするはずが無いだろう。

うんうんと、3人で頷きあいながら、意思の疎通の素晴らしさを確認する。

「じゃ、汚衣絶頂緊縛調教を愉しもうか」
「それ順番変わっただけ! 変わっただけだから!!」

いやいや、順番は大切だよ、執務官としての見地から見ても例えば、
犯して殺して埋める強姦魔さんとか、順番が逆になれば、とんだ変態さんに早変わりだ。

などと因果を含めるついでに、メインディッシュを投入。

「じゃじゃーん、今回のビックリドッキリアイテム、猪口冷糖♪」
「表記がチョコレートじゃない事にビックリドッキリだよ」

上手い事を言った御褒美に塗ってあげよう、即座に。
片手鍋から刷毛を引き抜き胸元目掛け、ビタリと塗れば仰け反って悶え喜ぶ。

海老ぞる身体をこちらから見れば、今まさに天を衝かんと屹立するユーノ自身が丸見えで、
なんというかまあ、生涯に一片の悔いも無い感じの、そうか、やはりアレが本体か。

「そんなに喜んでくれるなんて…変態?」
「フェイトちゃん……いまさらだよそれは」

「熱いんだよ!!」

なんだ、てっきり御褒美に悦んでいるのかと。

「そんなに弱気な事を言っていると、チョコユーノになれないよ?」
「なる気無いから! 絶対に無いから!!」

「さて、次はいよいよチョコバナナの作成です」
「殺しにきてるだろうフェイトオオォォォォ!?」

股間を隠して逃げ回る怪人チョコレート司書長を散々に追い回して、追い駆けて、
押し倒して、踏みつけて、鍋の中身を注ぎ掛てみれば、絶叫。

急速冷凍のためにドライアイスを押し付けてみても、絶叫。

固まったところに上からさらに、残ったチョコを注ぎ掛けてみても、絶叫。

「タフだね、ユーノ」
「これだけやって感想はそれかああああぁぁ!!」

飾りを散らして、なんか本気でチョコバナナにしか見えなくなってきたその後ろでは、
なんとなく緊縛うっかり放置されている教導官が、涙でフェレットを書いていたと言う。




284 :或る執務官と蜘蛛の糸:2008/02/14(木) 22:55:31 ID:0MX4/nha
(余談)



余ったチョコレートで、ホットチョコレート。
安いチョコを使っただけあって、不必要に甘ったるくて、微妙。

「そういえばさ、義理でも僕に対するチョコは無いの?」

なんかチョコバナナを食べさせている最中の淫獣が生意気を言ってきたので、
多少乱暴に髪を掴んで、顔をこちらに引っ張り寄せてみた。

頭皮が張る感触に歪む表情の、何事かを言おうとしていたその口に、
舌の先に残っていた不愉快な甘さを、問答無用で流し込む。

「………不味!?」
「お返しは、普通の物でよろしく」

そんな事をしていたせいか、かぷりと、チョコバナナから破滅の音が聞こえて。

(終)

285 :或る執務官と蜘蛛の糸:2008/02/14(木) 22:57:38 ID:0MX4/nha
あとがきー

まあバレンタインデーの内に、というだけの小話でした
それしてもスレが早いです早いです早すぎますです、ちょっと弱音でした

286 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 23:00:21 ID:Mq2BEUxF
まだスレが立って1日半も経っていないというのに既に半分以上消費してるしw

287 :ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/02/14(木) 23:22:30 ID:ttPnJqp/
というわけでさらに消費してもいいですか?ですか?
ちょっと遅めの夕刊&ぎりぎりバレンタインなんてあははのはです、が
30分過ぎぐらいからの予定です

288 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:27:09 ID:EMRQFE0w
では、ゲリラ兵氏の後には俺が逝こう。

>>251
あなたの言葉にバレンタインをネタにした話を急いで書いたよ。

289 :26-111:2008/02/14(木) 23:29:08 ID:s7GTm5uh
では、私はザ・シガー氏の後に続かせてもらうとしよう

>>285
相変わらずのテンション、GJでしたっ!

290 :節制の14 ◆6EgzPvYAOI :2008/02/14(木) 23:29:48 ID:VSQ7XAfR
チョコネタはクロスで済ませた。
バレンタインでもクロスでもない気もしたが気のせいだ。

二人に支援。

291 :ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/02/14(木) 23:32:30 ID:ttPnJqp/
どうもこんばんわー。悪魔の人です、とおこがましく暴走して言おうかとも思いましたが
高度な事は頑張る癖に肝心な人名は間違えるし発情の波が激しいので
とらハ3のあの方に似てると自分で思えてきたんですがあれなんで腕にブレードのついたメイドさんが目の前にい

(レスっぽいもの)
>50 最後はやっぱり綺麗ですね。お幸せに、と素直に言えるのが嬉しい。後日談も楽しみにしています
>67 きましたね時節ネタ……ティアナ分は貴重なので増やしてくれる方は貴重なのですGJなのです
>80 護衛という名の貧乏くじですなこれではwこちらも楽しく読ませていただいています。しかしこうなると完全に戦争ですな……ガクガク
>104 いやはや、もう何がなんだかバレンタイン、もはやバレンタインというよりアルデバラン(意味不明
>243 まったくだ。このスレはこんなはずじゃなかったんだ。いい意味で。いや楽しませて頂きましたまたお願いします
>261 何か久しぶりにエロパロスレらしい話をみたような
>271 ちょクア姉wwwwテンションタカスwww……しかしウーノかわいいよウーノ
>288 む……申し訳ない。ではありがたく先に。というかktkr
>289 こちらも申し訳ない。しばしお待ちを
>290 支援ありなのです。guilty, or not guilty. 作品に罪なし、とか意味不明なことを言ってみる

>285 ……貴方は猫?宇宙人?もしかして人型有機生命体インター(ry
まさか察知されるとは!?いや単にぎりぎりになっちまっただけか、つまり私と同じk⊂´⌒つ。Д。)つ
しかしそれにしてもチョコバナナとは……危険すぐる・゚・(ノ∀`)・゚・。

(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第60回・束の間の蜜愛][18禁]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

……という続き物のお話なんだとか。多分ね

(今日の注意)
はやて×クライドのエロエロです。こんな日になったのは偶然です。偶然だってば
え?ひっぱりすぎ?ごめんよぅ・゚・(ノ∀`)・゚・。最初はこんなつもりじゃなかったんだ。戦闘も予定になかったんだ
正直反省……してない(にぱ
勿論お子様は見ちゃだめですよー。表現的には相変らず柔らかいですが、はやてが若干壊れ気味かもしれません
ちと心理に寄り過ぎかな……まあ、そのへんは適度に大目に
長さ8レス(予定)支援不要なはずです

であ、チョコレート……もとい夕刊〜w

292 :〜ソラノカケラ〜(60)(1/8):2008/02/14(木) 23:33:12 ID:ttPnJqp/
 夜の帳もすっかり下りた、廊下からの光だけが四角く差し込んでいる薄暗い八神家のはやての自室。
そのベッドの上の部屋の主は、寝具に着替えさせられて無力な顔つきのまま、静かに眠っていた。
傍らで未だ管理局制服姿のままのシグナムが見守っていたが、見るからに大丈夫そうな様子に安心して部屋の外へと向かうと、
外の廊下に立っていた普段着姿のお父さん兼お兄ちゃん兼家事担当兼恋愛係のクライドに気が付き、一言だけ残す。
「私達はまだ後始末が残っていてもう一度局に出向かねばなりませんので、主をお願いしてもよろしいでしょうか」
問われた側も、勿論断る理由などなく即座に快く肯定だけを返した。
「ああ、わかった」
その答えに納得し、小さく会釈をしてから立ち去るシグナムを見送った彼は、入れ違いに部屋に入り、
愛しい少女に衝撃が伝わらないようにそっとベッドの端に腰を降ろす。
(本当に無茶をして……)
まだあどけなさの強い、自分の身を省みない彼女の寝顔を見てれば、自然に頬も緩んでしまうというものである。
それからはやてが起きだしてきたら食べられそうな刺激の少ない食事を用意したり、大騒ぎになっているTVの画面をぼーっと観察したりして、
しばらくしてから再び戻ってきたが、まだ目覚めてはいなかった。
ベッドにまた腰を降ろして優しく見守っていると、ようやくその目が薄っすらと開き、自身の傍らに座っている人を認識する。
「……クライド……はん?」
「ん……平気か?」
優しく微笑みながらそう問われて、儚げではあったが心から嬉しそうに微笑んだ。
「うん……どこもいとうないし、平気やよ」
「そうか。何か食べるか……?」
本来であればこの状態であっても今日の事件の事後処理について話を持ち出されても文句は言えないところであり、
クライドもある程度守護騎士達から言伝を頼まれている部分もあったのであるが、彼は敢えてそれを言わずはやての体のことを何よりも優先させた。
だが、食事に対する答えは返答はなく、虚ろな瞳でじっと顔を見つめられるだけ。
「……はやて?」
そのまま動かず、小さな瞬きだけを繰り返す床の上の人に困り果てていると、はやては突然手を取って自身の頬に当てた。
「クライドはん……」
「ん?」
突然の行動ではあったが、驚く範疇の程のことではなく、また彼女の手にほとんど力が篭っていなくてクライドが自発的に頬を撫でると、
うっとりと目を閉じながら、薄く開いた唇から甘い吐息を漏らす。
「よかった……また触れられて、ほんまによかった……嬉しい」
「はやて……」
あまりの浸り振りに思わずクライドが少しだけ赤くなっている耳の裏に指先を回すと、びくっ、と体が震えて上から重ねた手に力が入った。
「もう、会えへんかも、とか思ってたから……めっちゃ嬉しくて」
「全く……無茶しすぎだ」
「うん、ごめんなさい」
独特のイントネーションの謝罪に、再び頬を撫でて返すと熱い吐息が漏れ、閉じて開いた瞳は完全に濡れていて雄を切望していて情愛を求めていた。
「抱いて」
愛しい少女の言葉とその瞳に、理性なんてもうほとんどぶっ飛びかける寸前であるのだが、それでも一応確認を取る。
「……いいのか?」
クライドの瞳も勿論熱っぽく見つめているわけで、それでも彼らしい優しい尋ねかけにはやては、今日想った事を素直に伝える。
「うん、いいの。今だけでいいから。一緒にいて」
「わかった」
それからゆっくりと唇が重なり合い静かに吐息を奪い合うが、それはすぐにお互いを貪るような激しいものへと変わっていく。
いつかの酔った勢いで交わした口付けとは安心感も甘さも段違いで、頭の芯まで蕩かせつつ舌を絡み合わせれば、彼の本気が伝わってきて視界が滲んだ。
零れた涙に気づいたクライドが、そっと唇で掬うと改めて儚げに微笑む。
そのままするすると脱いでお互いに全裸になると、恥ずかしさを含めてはやては床の中へと一緒に入ってくれるように促した。
「あんまり、体温逃がすと怖いから」
「ああ」

293 :〜ソラノカケラ〜(60)(2/8):2008/02/14(木) 23:33:53 ID:ttPnJqp/
まあこの辺の理由なんて恋人同士にはどうでもいいわけであるが、そっと上掛けの中でゆっくりと抱き合う。
小さくキスを繰り返して、無意味に笑い合って、それだけでもお互いにかなり幸せそうではあったが、やっぱり不安になって
茶色い髪の少女は彼の背中に手を回しつつ、覆いかぶさって繋がってくれるように頼んだ。
「うち、全然力はいらへんけど……して欲しい」
「ん……」
頬を染めたはやての耳元やら首筋に覆いかぶさりつつ小さく優しくキスを繰り返しながら、まず先に指だけを足の間に滑り込ませると
確かに完全に力は抜けていたがそれなりに濡れていた。
「あぅ……」
びくっ、と可愛らしく震える彼女を安心させるように優しく微笑みかけながら、少しずつ指先でかき混ぜていく。
「はぁ……あう……はぁ……」
羞恥を誤魔化すようにぎゅっと抱きつかれて、勿論上の人もしっかりと体を寄せつつ、指の動きを大きくしていく。
ぐちゃぐちゃという音がシーツと上掛けの間にだけ響く。
ゆっくりと開き始めたらしい少女の足の間に、遠慮なく手の平ごと這わせると頬を上気させたまま唇から熱い吐息が再び漏れる。
「あふ……もう平気やから。繋がろ」
「ん」
その言葉に改めて体を重ねなおすと、男根の先端をその入り口にへとそっと当てる。
もう一度しっかりと口付てから、最後の確認を取るクライド。
「いくぞ」
「うん」
小さな声に導かれて、ゆっくりと進入を開始する。
「は……あ、……う」
途中でひっかかりを覚え、一度大きく息を吐いた覆いかぶさっている人の背に回している腕に、改めて力が篭った。
「ええよ」
「ん……力を抜いて。といっても全然入っていないが……」
「あは、うん。全然力はいらへんから、好きなようにしてええよ」
既に涙が零れ落ちそうな瞳と優しく見つめ合ってから、彼は頭を彼女の耳の横に落としながらさらに奥へと進む。
「ひ……いっ……っぁ!」
ゆっくり丁寧に押し込まれているにも関わらず、はやてから苦痛の悲鳴と涙が零れるが背に回した腕の力が緩む事はなく、
また押し込んでいる側も全く遠慮する気配はなく、さらに深く繋がっていく。
「ぃ……ぎ、ぁ……っ」
もう少しで全部収まる寸前で、強欲さが抑え切れなかった彼が一気に最後まで押し込むと一際強い悲鳴が部屋に響いた。
「ぎぃあああああああっ!」
直後ふわりとした暖かい感触に包まれて、完全に繋がったがあまりの痛がりように耳元でクライドは優しく問う。
「抜くか?」
ううん、と小さく首を振られたまましっかと抱きついて離れないまま、涙目で歯を食いしばっている少女の頭を再度優しく包み込む。
しばらくじっとしていると、ようやく痛みが引き始めて来たのか少しだけ腕の力が緩んだ。
「結構、痛いものなんやね」
そう言って儚く微笑んだはやての唇は即座に塞がれ、上の口もとばかりにしっとりと舌を絡めあう。
ひとしきり唾液を絡ませあって楽しんだ後、お互いに物足りなくなってきて、どちらからともなく無言で腰を動かし始める。
「は……あ……う」
勿論まだかなり痛みの方が強いのであるが、ちゃんと繋がっている温もりが余りにも嬉しくて、はやてはぽろぽろと泣いていた。
「クライドのめっちゃあったかい……嬉しい……」
「はやて……」
再び胸を重ねあってから、少しずつ速くなっていく腰の動き。
「は、や、あ……!」
とうに交わっている部分は濡れきっており、初めての快感の波に貫かれている人の意識はありえないような勢いで犯されていく。
「い、い、いいっ、嬉しいっ!」
「くっ……」
ずぶ、ず、ずぶ、と繰り返される出し入れに呼吸を荒くしながら、背に回した腕の力が緩む事はない。

294 :〜ソラノカケラ〜(60)(3/8):2008/02/14(木) 23:34:32 ID:ttPnJqp/
ずっ、ず、と上手に高めてくれる上の人に何もかも忘れて甘えながら、とうとう彼の後頭部をかき混ぜながら快感を叫ぶ。
「あ、もう、きもちよすぎて、おかしくなる、あたまへんになるっ!」
じゅ、じゅ、じゅじゅじゅとかき混ぜられて、愛しさともどかしかった時間のせいではやてはもはや限界であった。
「い、いい、中にいいから、お願い!」
「ああ……」
「いあああああああああああああああああああああああっ」
「く」
びくびくびくと震える白い肢体に合わせて、遠慮なく精が注ぎ込まれていく。
ひとしきり放出が終わって落ちる体をしっかりと抱きとめながら、はやては嬉しそうに呟いた。
「クライドのいっぱい……大好きだよ」
「はやて……」
それから優しく唇を再び重ねあったが、直後、ふっと彼女の意識が途絶え完全に体から力が抜けた。
「はや、て?」
呼吸をしていることを確認して安堵してから、小さな少女の体をもう一度クライドは抱きしめずにはいられなかった。

 結局翌朝まで眠ってしまったはやてであったが、目を開いた瞬間に優しいかの人が髪を撫でつつ微笑みかけてくれていて、
死ぬほど嬉しくて恥ずかしくて幸せをいっぱいかみ締めつつ、再び口付けを交し合うことができた。
キスもそこそこに後始末の後起き出して、いつものように朝食の準備を始めるとまだかなり眠そうな烈火の将――シグナムが
珍しく髪色とほぼ同じ桜色の寝巻き姿で生あくびをしながらリビングに現れる。
ちなみにはやての服装はいつかのデートの時に着ていた白い内着とミニスカートであるが、
胸元を若干はだかせ、挙句スカートはもっと見て、といわんばかりの位置まで上げられていて、白く綺麗で艶やかな足がかなり眩しい。
「おはようございます……主はやて……ふあ……」
「おはよう、シグナム。どうしたん?めっちゃ眠そうやけど」
「おはよう、シグナム殿」
「ああ……失礼致しました。いえ、あの後の後始末で少し遅くまで」
「あっ!」
今も隣の彼に寄り添って完全に幸せな時間に入りきっていたはやては、そこで慌ててシグナムに駆け寄って尋ねた。
気づいていて敢えて言わなかったクライドも苦笑いをしている程であるから、本来であればそれ相応の対処をしなければ事象であることは間違いない。
「せ、せ、せやった!あの後、うちは意識をなくして……どうなったん?」
下ろした髪をそれなりに指先で整えつつ、きり、といつも通りの実直な視線を取り戻す烈火の将。
「無効化は無事、完了しました。ここまでは覚えておられるかと思うのですが」
「うん、そこまでは覚えてる……あとは……、えー、えーっと」
ちなみにはやての洗われた様に綺麗な瞳と、初々しさ全開の雰囲気を見れば一目瞭然なのであるが、
シグナムも勿論、主と彼が昨夜結ばれている事にはとうの昔に気づいている。
そしてそのせいで全く彼女の思考が事件に向き合えていない事を悟り、逐一説明する事にした。
「主だった緊急で対処しなければならない事案は、クロノ提督、リンディ総務統括官、騎士カリムがほとんど処理してくださっています。
まだかなり片付いていない部分もありますが」
「うん。色々無茶やってもうたからな……どれが一番問題になってる?」
「そうですね……地上本部で指揮を執った事、オフの人間も含め、元六課面子、高ランク魔導師をいきなりひとところに集めた事に関しては、
緊急の事態だったこともあり、3提督も承諾してくださっていましたから、結果を見ても誰一人欠けても犠牲者が出ていた事を考えれば
基本的に問題視されてはいないのですが、ひとつだけ――」
「あの子達のことやね?」
ここではやてがあの子達、と呼ぶのは、勿論まだ研修中であるはずの戦闘機人の姉妹達、ナンバーズのことである。
「はい……私もその場のノリであったとはいえ、好きにしろ、といって暴れさせてしまいました。
とはいってもガジェットの掃討に協力してくれたことに関してはかなり好意的に受け止められているようです。まだ今日の会議でどうなるかは流動的ではありますが」
「うん。それならまあなんとかなるやろうけど……うちの独断専行はそれよりもっとやばいんちゃうん?」
「ああ、はい。何しろ研修目的で外出の許可を取っていた上に、実はそれすらも完全に許可が下りる前だったとか」
「あっちゃー……」
挙句の果てには固有武装まで持たせて説得に参加させ、その後はガジェット相手に大暴れである。
どっからどうみても越権行為どころか、もはや大暴走指揮と責められても致し方ない次元の事象であった。

295 :〜ソラノカケラ〜(60)(4/8):2008/02/14(木) 23:34:59 ID:ttPnJqp/
しかも更正研修中で刑期が10年単位の重要観察対象も含んでいたとなれば、軽くはやての首が飛んでもおかしくはない。
だが、シグナムの口から伝えられる現段階での処罰の検討内容は意外なものであった。
「主の行動をかなり危険視して、更迭、という話もありましたが今回は命がけで無効化していますからね。
さすがに数百万人の命を救った英雄を放り出すなんてことはできないでしょう。おそらく処罰も注意程度かと思われますが」
「およ……随分甘いな?」
かなりの処罰を覚悟していた暴走であったのに、シグナムの意外な言に驚かずにはいられなかったが、理由があった。
「いえもう、なんせ3提督が物凄い剣幕で庇ってくださっているとかで……
ミゼット議長なんて、貴方達、管理局の正義をどこに置き忘れてきたの?などと更迭論者に言われるほどかなりお怒りのご様子らしく」
「あ、あはは……ミゼット議長はうちらに甘すぎや」
そういってはやてが照れてはにかむのも無理はない。
ちょっと愛が重すぎるぐらいである。
「そうですね。これだけ可愛がられてしまうと、返って気が引けてしまいますが……今回は甘えていいのではないでしょうか。
私は、主は何一つ間違った事は為さっていないと思います」
「うん、ありがとうな。シグナム」
主の礼に、ふわりと、いえ、と微笑んで返した。
そして、ここからは少しだけ神妙な顔つきに変わって話を続ける。
「それで――細かいごたごたはかなりあるのですが――リンディ殿から主の身の処し方についてアドバイスを頂いています」
「え……リンディさんから?なんて?」
「今貴方が出てくると話がややこしくなるから、療養と称して1週間ほど里帰りしてみてはどうかしら、と」
「あ、あはは……なんや、どこまでお見通しなん?あの人」
再びはやてが照れてはにかむのも無理はない。
略奪愛で奪った人の奥さんに、事件のことは私達に任せて異世界の温泉宿とかで蜜月いってらっしゃいと言わんばかりの伝言を頂けば、
それは照れずにはいられないというものである。
「私も、その方が良いかと思いますが。今でしたら誰にも文句は言われないと思いますし、有休もかなり溜まっていますから……」
ちなみに溜まっているどころではなく、ほとんど使われていない。
ここ最近多少消化したとはいえ、普段のはやての働き振りからすれば、2週間ぐらい休んでもはっきりいってバチが当たろうはずもなかった。
「ん、じゃあお願いするかな……後で皆にも話すな」
「はい。ではまた局に出向かねばなりませんので、私はこのまま着替えたら出ます」
「あ、うん……ごめんな」
自分のせいでシグナムが早朝から出向かねばならないことに、かなり申し訳なさそうな表情に変わったが肝心のその人は寝巻きのままで不敵に微笑む。
「いえ、私達にも少しぐらい恩返しをさせてください」
「ん……わかった、じゃあ今回は、甘えさせてもらうな」
「はい、では」
「うん」
小さく指先を額に添えて姿勢を正してから、颯爽と部屋を出て行く桜色の寝巻き。
それを見送ったはやては優しく見守っていてくれる彼のところに戻って腕に飛びつきつつ、事の顛末を報告する。
「2週間ぐらい、お休みするんやけど……一緒に来て貰っていい?」
もはや問いかける必要もないことではあるのだが、そこはそれ、恋人同士のお約束という奴である。
「ああ」
そう短く答えた彼がその笑顔の頬にそっと手を当てると、頬を真っ赤に染めたはやては瞼を閉じ、それから素直に唇を重ね、遠慮なく2人はお互いを貪り合った。

 ヴィータ、リィンが起き出してきていつも通りの朝食が始まるが、先程出て行ったシグナムと
局に泊り込んでいるシャマルとそれに付随したザフィーラの姿はなかった。
ちなみにシャマルには泊り込む程の逼迫性はなかったのだが、心情を考えれば致し方ないことであろうか。
すっかり元気でご機嫌な様子の主にすっかり安心した制服姿のヴィータが、小さい制服姿のリィンに食事を取り分けていると、そのはやてから休暇のことが切り出される。
「あのな、ヴィータ、リィン。もうリンディさんには連絡してあるけど、うち2週間ぐらいお休みするんやけど……いいかな?」
「え?はやて昨日のでどっか悪いのか?」
途端に心配顔になってしまう赤い2本のおさげに慌ててフォローを入れる。
「い、いや、そういうわけやあらへんのやけど……表向きは療養ってことにして、いい機会やからお休みしよっかなて」
「あ、うん!いいと思う。はやて、働きすぎだかんな」

296 :〜ソラノカケラ〜(60)(5/8):2008/02/14(木) 23:36:03 ID:ttPnJqp/
末っ子も笑顔で続けて大賛成してくれる。
「リィンも構いませんよ。ゆっくりお休みしてきてくださいです〜」
快く快諾してくれる2人に、正直申し訳なさそうに詫びてしまうはやて。
「あ、うん……ごめんな。ほんとならうちが一番色々せなあかんのに……」
「いいっていって。いってきなって」
ちなみにこの辺りでヴィータは少しだけ恥ずかしそうにしているクライドの様子に、なんとなく休暇の意味合いに気づいたわけであるが勿論口には出さなかった。
ただし、リィンは全く全然欠片も気がついていない。要修行である。
「体はほんとに平気なの?」
「うん。全然平気やよ。おとといより元気なぐらいや」
「あはは。めっちゃ嘘つきだな!はやて」
「うん、せやねー」
そうやってにこにこと笑うはやては、実際に療養が必要なわけはなく、事件前より元気なぐらいであった。
挙句精神的にも肉体的にも目一杯愛情を注ぎ込まれて、体調は勿論魔力まで一晩でほぼ全快していて、
しかも完全回復どころか若さに任せた回復振りで既に夜天の書に納まりきれず溢れださんばかりの勢い。
子狸ここに極まれり。
「ん、まあ……本当に後のことはよろしくな……大変やと思うけど」
「でーじょーぶだって。ばっちりやっとくからさ」
「お任せ下さいです〜」
「うん、頼むな」

 朝食を終えてヴィータとリィンを送り出すと、当然2人っきりになるわけで、仲良く寄り添いながら後片付けをしつつ予定を話し合う。
「うちらの生まれ故郷……第97管理外世界に行こうと思ってるんやけど、どうかな?」
「ああ……よさそうだね。この間も行ったがいい所だしな」
「うん、じゃー行き先とか宿とか取ってしまってもいい?」
「ああ、任せるよ」
「うん!」

297 :〜ソラノカケラ〜(60)(6/8):2008/02/14(木) 23:36:36 ID:ttPnJqp/
そして後片付けを終えて、行き先もそれなりに決めて午後に出る事にして、キッチンのソファーでぼーっとしていたクライドであったが
携帯を閉じたはやてが部屋の只中でぽつんと立っていることに気づき、じっと見ると恥じらいを含んだ瞳で誘うように少しだけ下を向いていて、
その様子に立ち上がって近づく。
彼がはだけた胸元と綺麗に見せた白い足に視線を送ると、かなり嬉しそうに身をよじった。
「クライドにそういう風に見られるの、めっちゃうれしい……」
その呟きに遠慮なく胸を鷲づかみにして揉み上げると、呼吸はあっという間に艶やかになっていく。
携帯が床に落ちた音なんて、今の2人には全く聞こえようはずもなかった。
「はぁ……はぁ……して……」
「ああ」
お互いに立ったまま徐に抱き合うと、激しくお互いの唇を塞ぎ合う。
ふっと離れると少しだけ意地悪く、問いかけるクライド。
「ひょっとして……さっきからして欲しかったのか?」
「うん……もう触ってもらいたくて、うち壊れそうやもん」
「はは……」
それだけ言って彼の下半身に手を這わせて既にズボンの中で大きくなっている事に悦びつつ、徐に下着ごとずりさげると自ら膝まづいて遠慮なく貪りついた。
「こら」
「んふ」
くちゅくちゅと淫靡な音をさせながら、唾液を必要以上に塗りつける。
髪を撫でられてさらに情欲が加速したのか、より深く口腔の奥まで導いていく。
されている側が驚く程の口淫で、剥いた境目に舌を這わせ、睾丸まで舐め、激しく頭を振る。
そして一度離れると、びちゃびちゃと濡れて大きくなっていく男根を愛おしそうにかつ淫らな瞳で惜しげに見つめて、溶かすように舐める。
「くっ」
「んふっ……んふっ」
もう髪が汚れようが床に体液が落ちようが全く意図に解さず口を動かし、延々と貪っていく。
境目を舌先でなぞって、口に含んだそれがびくり、と大きめに震えるとさも嬉しそうにしながら、さらにそこに唾液を塗りつけていく。
本当に美味しそうに心地よさそうにしゃぶりまくられて、されている側も愛おしさを感じずにはいられなかった。
このまま射精しても何もかもを飲み込みそうな勢いであったが、あまりの苛烈さに、クライドは頬にそっと手を当てて止めさせた。
「こら、もういいから」
「ん……」
唾液につ、と糸を引かせつつ離れると立ちあがって壁際に寄ると背をつけて物欲しげに上目遣いで彼を誘う。
それに応えて近寄ってきたかの人をひどく悦んだ瞳で見上げつつ、その手が白く綺麗な足の間に這うと甘い吐息を漏らした。
「あふ……」
そして遠慮なくスカートの中へと忍び込むと、待ってたの、と言わんばかりに濡れていた。
下着の下に指が滑り込むと彼に抱きつきつつ、びくびくと悦びに体を震わせる。
「あふ、うれしい……」
うるさい唇を塞ぎつつ、指をさらに奥まで入れつつ、ある程度で下着をそっと下ろすと抵抗なくあっさりと足元まで落ちた。
上着もまくり、綺麗な形の白い乳房を両方とも露にすると、少女から繋がりを懇願される。
「挿れて」
「ああ」
抱きつかせてはやてのお尻を持ち上げつつ、壁に背をもたれかけさせ、ゆっくりと繋がる。
「あ、ふっ……」
奥までしっかりと繋がると、壁との間に挟まれた人は享楽の声を漏らす。
クライドが腰を振り始めると、誰もいない家の中、何もかもを忘れて交わりに没頭していく。
ぐちゃ、ぐちゃと淫靡な音がするたびに、普段の生真面目さからすれば想像もつかないような乱れた声が響く。
「あ、いい、いい、ひぃ、あっ、あっ、ああっ!」
あっという間に繋がる音が多分に水気を含んだものに変わると、はやては足で彼の腰を挟み込みしっかと抱きつきなおした。
じゅ、じゅ、じゅ、じゅ……
テンポよく出し入れされていく性器に、昨日満たしきれなかった欲求のせいもあって、貫かれている人の高ぶりは尋常ではない。
もう彼の腕の中に包まれている感覚だけで死んでしまいそうなほど心地良いのに、壁に押し付けられつつ動かれて羞恥は全て捨てさせられていた。
「あ、あ、あ、あっ!」
ずぶ、ずぶ、と大きく彼の腰が動く度に、大切なものまで何もかも失っていくように、口を大きく開け享楽の声をあげる。

298 :〜ソラノカケラ〜(60)(7/8):2008/02/14(木) 23:37:13 ID:ttPnJqp/
抱きついて貫かれている悦びは死線をくぐった直後のはやてにとって、どんな練乳はちみつ漬けホイップクリームよりも、
某総務統括官の飲むお茶よりも、遥かに甘美であった。
そしてそれは抱いている側も同様で、しっかりと締め付けてくる膣と綺麗な足に、抑えていた劣情の分も含めて酔いしれていく。
「なんで、こんな、あっ、あっ……きもちええのかな……あっ」
「俺が欲しいからじゃないか……俺もはやてが欲しい」
「うん、せやね……あふ、あふっ」
じゅじゅじゅじゅじゅと動きが速くなると、経験の薄い少女に良くも悪くも手馴れている彼の抱き方は、あまりにも刺激が強すぎた。
「ひ、ひぃ、いぃ、い、いやっ、も、もう!」
ぱん、ぱん、と少し強く叩きつけられただけで、限界を向かえる。
「いやあああああああああああああああああっ!」
しっかりと抱きついてびくびくと震える彼女に、さすがに抱えている側は心配になったが、荒いとはいえちゃんと呼吸を再開してくれてそこで大きく息をつく。
「まだ……したいな」
頬を染めた素直な欲求の意思表示に、さすがに抱えたままでは辛いのか、移動を申し出る。
「それは構わないが……さすがにこの体勢のままではきついな」
「ん……」
と、はやてが視線で促した先はいつも皆で食事を取っているテーブル。
クライドも面倒だったのか、その上にはやての体を運ぶと一緒に乗って、しっかりと覆いかぶさった。
「あふっ」
再び深くなった繋がりに悦びながら、背に手を回しつつ、足を広げて動かされる快感に浸っていく。
「やぁん、クライド、ここご飯食べるとこやって」
そう非難はするものの、言っている本人に全く止めようとする気配がない以上、説得力は皆無であった。
上の人も腰を振りつつ、耳元で馬鹿な返答を囁く。
「はやてを食べてるよ」
「にゃは」
そして言葉通り彼ははやての首筋に貪りつく。もはやこの色ボケ2人に付ける薬は明らかに、ない。
さらに再び遠慮なく腰を振られ、ぐちゅぐちゅと交わっていく。
「はぁ、はぁ……、おかし、おかしくなるっ」
「はやて……」
「あ、あふ、あ、あっ!」
じゅ、じゅ、じゅ、じゅと濡れた音をテーブルの上で響かせる2人に理性は皆無である。
舌を絡ませあい、唾液を吸いあい、そしてさらに出し入れされていく完全に大きくなったモノにはやては何もかもを奪われていく。
「はぁ、はぁ、クライド、すき、すきぃ!」
「愛してるよ」
「うん、うんっ!」
そして腰の動きが激しくなってくれば、愛しさに押し上げられてはやてが果てるまで時間がかかろうはずもない。
「い、い、い、いや、やっ、やっ、あかん、あかんて、もう、だめやって、あ、や、やっ!」
じゅじゅじゅじゅじゅ……」
「は、や、だ、だめ、だめっ!」
テーブルの上にはとうの昔に愛液の溜りができている。
もはやそれが台の上から滑り落ちそうなほどなってきた頃に、2人の意識は真っ白に染まった。
「いやああああああああああああああああああっ!」
「くっ」
どくどくと遠慮なく彼の体液が注ぎ込まれていく。
しっかりとその余韻に浸りながら口付けを再開するが、クライドはともかくはやては全然物足りない様子であった。
「……ベッド、いこ」
「ん」
繋がったままベッドに移動して、はやては騎乗位を取ると、体をゆっくりと上下させ始めた。
胸に手を触れさせて、その温もりに浸りつつ、快楽に没頭していく。
「は、あ、気持ちいい……嬉しい」
「はやて……大丈夫なのか?」

299 :〜ソラノカケラ〜(60)(8/8):2008/02/14(木) 23:37:44 ID:ttPnJqp/
さすがに激しい交わりの連続に、下の人のほうが心配になるが、彼女の瞳はまだまだ飢えていた。
「うん、全然たりへん。もっと、もっと甘えてたい」
「それなら、いいが……」
そこで言葉を区切って、再び体を上下させ始める。
「だ、って、こんな、気持ちええのに、止まら、へんって」
じゅくじゅくと濡れた音を響かせながら、頬を染めて行為に酔いしれる様にクライドも苦笑いで止める気を完全に失くした。
「はぁ、はぁ、いい、嬉しい……」
「はやて……」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと交わりながら、はやては自分のテンポで腰を動かしていく。
「は、や、あんっ、あ、あんっ」
ず、ず、ず、ずと何回か下の人の胸に手をしっかと乗せて腰を振るうちに、快楽に溺れる雌と化していく。
「はぁ、や、いい、気持ちいいっ!」
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと激しく淫靡に光る男根を出し入れさせながら、クライドに唇を塞がれねっとりと舌を絡めう。
「んー、んー、んーっ」
ひとしきり唾液を吸い合うと、再び限界に向かって体を上下させる動きを速める。
もはや理性なんて欠片も感じられず、ただ愛しい人の温もりを底なしに求め続けていく。
「ああ、ああっ、へんに、へんになるぅっ!」
どれだけ乱れても優しく見守っていてくれる彼の瞳の安心感に、何もかもを預けてしまえば、残るのは単なる肉欲。
呼吸を荒げながら何度も小さく首を仰け反らせながら、腰を振るうちに快感の波は果てしなく高まっていく。
そして、ついに首を大きく仰け反らせながら激しく享楽の叫びをあげた。
「ひぃああああああああああああああっ!」
びくびくびくと震えて胸にしなだれかかってくる少女の髪を梳きながら、優しく頬にキスを繰り返すと、汗の浮かんだ濡れた表情で儚く微笑む。
そしてもう半ば投げやりな感じでクライドはうつ伏せの体勢のままのはやてに後ろから突き入れていく。
「あひ、あひっ!」
ずぶずぶと動かされる大きなモノと後ろから挿入される快感に、悲鳴にも似た声を漏らしながら、だらしなく口を開けながらさらなる快楽に身を委ねていく。
ある程度高まってきたところで、素直に寂しくなったのか、そっとクライドの体を止めると荒い呼吸のまま前から抱きしめてくれるように後ろを振り向きつつ頼んだ。
「クラ、イド……ちょっ、と、寂しい、から、前から、がいいな」
「ん」
要望どおり体を返して、しっかりと覆いかぶさると優しく腕の中に包み込みつつ何度も何度も貫いていく。
「はぁ……はぁ……クライド……」
「ん?」
「一緒に、いてね……」
「ああ」
嘘になりそうな言葉をお互いに交わりの喜びで打ち消しつつ、再び行為に没頭していく。
そしてはやてが愛情の深さに果てると、それと同時にクライドの体液がしっかりと注ぎ込まれていった。

300 :ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/02/14(木) 23:38:35 ID:ttPnJqp/
以上、夕刊でした
先にお断りしておきますが……温泉宿編はありません
蜜月なんていくらなんでも無理ですから、から・゚・(ノ∀`)・゚・。
ほいではまたそのうちノシ

301 :名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 23:49:59 ID:hFq2NO5v
我々はずっとこの瞬間を待ち焦がれていた!!

GJ!!!! はやクラァァァァァァ!!!!!!

302 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:51:08 ID:EMRQFE0w
クライドはもう子供とか作っちまえ、と思うのは俺だけか?

それじゃあ投下するぜ? 「烈火の将は狙撃手がお好き」の番外編かな?
連載本編に話しがかぶるか分からないので一応カテゴリーは外伝でお願いします。

303 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:52:40 ID:EMRQFE0w
烈火の将は狙撃手がお好き バレンタイン編

シグナムにとってバレンタインとはそれなりに憂鬱な日だった。
彼女はその勇ましい性格故に男性に贈るというよりも女性局員に貰うことの方が多いからだ。
基本的に相手が男だろうが女だろうが恋愛に対して興味の無かったシグナムには断るのが面倒なだけのただの季節の風物詩であったのだが、今年はそう言っていられなかった。
何故ならば、最近出来た部下兼恋人であるヴァイス・グランセニックにチョコを渡そうと決心したのだから。

だがシグナムは大きな失敗をしていた、それは手作りチョコを作るのにシャマルを同席させてしまった事だった。


「なあシャマル…」
「……なに?」
「何故台所がこんな風になったんだ?」

シグナムとシャマルが立ちすくむ八神家の台所はあちこちから火の手があがり、壁は焦げ付きひび割れ、鍋は高熱に溶け、チョコに成りそこなった物体が触手を飛び出して暴れていた。
正に地獄絵図、これがシャマル一人の手で発生した事を考えれば恐ろしい事この上ない。

「どうするんだ! このオポンチ薬師かぶれ!!」
「違うもん! 私だけのせいじゃないもん! だってシグナムだって変なものたくさん入れてたじゃない!!」
「それでも大半はお前の責任だろうが!! どうするんだ! あと数時間しか無いんだぞ!?」
「え〜っとね……それじゃあとっておきの方法でバレンタインを祝うというのはどうでしょう?」
「とっておき?」


まあシャマルが言う“とっておき”なんて言葉にろくな事が無いのは説明するまでも無いことである。





その日、ヴァイス・グランセニックは休日であり家でノンビリとテレビを見ていた。
そんな彼に来訪者を知らせるチャイムの音が鳴り響く。
ピンポーン♪
チャイムの音を聞いた瞬間、セールスかと考えて居留守を決め込もうかと思ったが次の瞬間ドアを叩く音と共に聞きなれた女性の声が響いた。

「ヴァイス、いるか?」
「シグナム姐さん? はいはい、今行きますよ!」

相手がシグナムと分かれば居留守など使う必要はない、即座に起き上がり電光石火の早業でドアを開けて彼女を迎え入れた。

「いらっしゃい、シグナム姐さん」
「ああ……邪魔するぞ」

シグナムは部屋に入った瞬間に大急ぎでドアを閉める、何故かその顔は真っ赤でやけに汗をかいていた。

「今日はまたどうしたんですか? 連絡も無しで」
「……いや…そのだな、お前にバレンタインのプレゼントを用意していてな…」
「ああ! そういえばもうそんな季節ですね。あれ? でも姐さん何も持ってないみたいですよ?」

シグナムはコート姿で手には何も持っていない、バレンタインならばチョコの包みでも持ってきているところなのだが。
不思議そうな顔をするヴァイスにシグナムは真っ赤な顔で答える。

「それはだな……まあ上がってから話す」
「はあ」

部屋に上がったシグナムは羽織ったコートの手を掛ける、何故か顔はひどく恥ずかしそうだ。


304 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:53:25 ID:EMRQFE0w
首をかしげるヴァイスにちらりと潤んだ瞳を投げかけながら尋ねた。

「ヴァイス……贈り物は…チョコじゃなくても良いか?」
「別に何でも良いっすよ、姐さんがくれるんなら」
「そうか…それじゃあ」

シグナムはそう言うとコートを脱ぎ去る、そこには眩い白い肌が輝いていた。
そしてピンク色のリボンが最低限の秘所を隠して扇情的にシグナムの肢体を彩っている。
つまりは世間一般で言うところの“裸リボン”というモノである。

ヴァイスただただ唖然である。


「“私がバレンタインのプレゼント”という趣向なんだが……その…やっぱり変か?」

シグナムの恥ずかしそうに頬を赤らめながら首を傾げて尋ねる仕草にヴァイスの理性と自制心は一瞬で爆散した。

「シグナム姐さああああん!!!」

ヴァイスは“ルパ○ダイブ”と呼ばれる由緒正しき女性を襲うスタイルを踏襲してシグナムに飛び込むと傍のソファに押し倒した。

「きゃ! ヴァイス!?」
「そんな格好されたらもう俺はダメです!!」
「ちょ…まだ心の準備が…ひゃっ!」

シグナムのささやかな抵抗など意に返さず、ヴァイスはリボンが少し食い込んでいやらしさに拍車の掛かった豊満な乳房を力の限り揉みしだいた。
それなりに大きなヴァイスの手でも収まりきらないシグナムの豊乳は素晴らしい柔らかさで形を変える。
丹念に揉んでいけば徐々に先端の乳首が硬くなり始め、そこも忘れず指先で転がされる。

「はんっ!……ヴァイス…待って…んぅぅっ…いきなり激しすぎ…」
「そんな事言って姐さんのここは大喜びですよ?」
「ふああぁっ!!」

ヴァイスは瞬く間に自身の手を胸からシグナムの秘所へと移してリボン越しに陰核を摘んだ。
一番敏感な所を突然刺激されてシグナムは痛いくらいの快感に背をのけ反らせる。
行為が始まって僅かな間にもう息を切らすシグナムだが興奮したヴァイスはまだまだ止まらない。

「はぁ…はぁ…」
「それじゃあ、もう行きますよ」
「…ふえ?」

ヴァイスはそう言うや否やシグナムの下腹部のリボンをずらして、ズボンのファスナーからいつの間にか取り出した自身の肉棒を彼女の秘所に当てがい何の前触れも無しに一気に最奥まで貫通した。

「ひゃあああぁぁっ!!」

その乱暴なまでの進入にシグナムは可愛い鳴き声を上げる、その表情は完全に色に染まった淫蕩なものになっていた。

「くうっ! やっぱシグナム姐さんの中は最高ですよ…」

ヴァイスはそう言いながら容赦なく腰を叩きつけて快楽を貪る。
シグナムの蜜壷は素晴らしい締め付けと、絡みつくヒダでヴァイスの肉棒に素晴らしい快楽を与えていく。
だがシグナムは突然の強すぎる快楽に流されて苦しそうに悶える。

「だめっ! ひゃんっ!……いきなり…こんなぁ…はんっ!…おかしくなっちゃうぅ」
「そんな事言ったって…くうっ! しょうがないっすよ! 姐さんが気持ち良過ぎるんですから!!」

激しい腰の動きに果汁が飛び散りソファを汚すが、ヴァイスはそんな事は気にも留めずさらにピストンを激しくしていく。


305 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:54:41 ID:EMRQFE0w
腰の動きに合わせて揺れ動く豊満な乳房にヴァイスは思わず吸い付き敏感な乳頭を力の限り吸い上げた。

「はうんっ!! むねぇ…だめぇっ!」

シグナムは甘く蕩けるような嬌声を漏らしながら迫る絶頂の波に身体を震わせる。
だがヴァイスはそれを悟ると渾身の力を込めて腰を叩きつけ、膣内の性感帯を擦り上げた。
瞬間、一気に最高潮になった快感にシグナムの身体を絶頂の波が駆けぬける。

「ふああああぁぁっ!!」
「くううっ!!」

凄まじい締め付けで痙攣し収縮する蜜壷の動きに、ヴァイスも遂に限界を迎えて白濁たる精を解き放った。
精液の白く濁った液が愛蜜と混ざって垂れ流されてソファをこれでもかと汚すが、絶頂の甘い電流に脳を焼かれた二人には気になど出来ないことだった。
荒く息を切らしながら二人はしばしの間、繋がった互いの身体の熱と心地良さに陶酔した。


結局その日は夜が明けるまで甘く蕩けるような女の嬌声が響いていたとか、いないとか。

続く。


306 :ザ・シガー:2008/02/14(木) 23:55:52 ID:EMRQFE0w
投下終了です。

たぶん最短時間で書いた、これも>>251あなたの言葉のお陰です。

307 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:09:45 ID:9N9Q2wf6
>違うもん! 私だけのせいじゃないもん! だってシグナムだって変なものたくさん入れてたじゃない!!

シャマル先生超カワユス

甘すぎるシグァイスはとてもよいものですね、GJ。

308 :アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 00:13:55 ID:dagoVFUB
じゃあ私は、26-111氏の後くらいかな……

309 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:17:15 ID:WYNMjhVt
アルカディア氏の後に続くべく準備して来ます

310 :26-111:2008/02/15(金) 00:21:08 ID:1+VVe37r
日付は変わったがバレンタインはまだ終わってないZE!

・単発、非エロです
・メインはロッサ、シャッハ、カリム
・使用レス数5レス
・バレンタインしてます。それだけです

では投下

311 :聖王教会のバレンタイン:2008/02/15(金) 00:22:04 ID:1+VVe37r
「ロッサ!これを受け取ってください!」

聖王教会、カリムの執務室で義姉と共にのんびり紅茶を楽しんでいた彼に、裂帛の気合いと共に差し出されたのはシックな色味の包装紙に包まれた小さな箱である
拳を打ち込むような気迫と共にそれを差し出したのは、聖王教会の暴力・・・もとい、武闘派シスターことシャッハ・ヌエラであった
鼻先3mmのところに箱の角をびしりと突き付けられたヴェロッサは、頬に一筋冷や汗を伝わせながら、

「・・・あ、ありがとう。シャッハ・・・しかし、毎年毎年、何でこんな調子なのさ・・・?」
「今年こそは、あなたを唸らせる出来だという自信がありますからね!」
「毎年そう言われて、僕は唸ってる様に思うけど・・・早速、いただいても?」
「勿論です。というか今すぐ食べなさい」

自信を漲らせたシャッハの言葉に苦笑を浮かべながら、ヴェロッサは包装紙を丁寧に剥がすと箱の蓋を取った
中にあったのは、甘い香りを放つチョコレートである・・・3粒並んだ、艶やかな姿にヴェロッサは少し目を細めて・・・

「・・・ボンボンチョコレート、だね。3種類も作るとは驚いたよ」
「流石に見抜きましたか。ですが、それでこそロッサです」
「ありがとう。では、早速一つ・・・」

ロッサは一粒指先に摘みあげ、口に入れる
じわりと溶けたチョコレートの甘味が口に広がり、続いて豊かな木苺の風味が口に広がった

「・・・木苺のガナッシュ。味も香りも良いし酸味と甘味が喧嘩をしていない・・・木苺のピューレには、普通の苺も少し混ぜているね?」
「くっ」

ヴェロッサの批評に、シャッハは少し悔しそうに唇を噛んだ
彼の言う通り、木苺だけでは酸味が勝ちすぎると思い、普通の苺を少々混ぜていたのだ・・・

「うん、とてもおいしいよ」

そんな言葉を笑顔で呟いて、彼は紅茶を一口含んだ
おいしいという評価は勿論嬉しいが、これは“一敗”だ


312 :聖王教会のバレンタイン:2008/02/15(金) 00:22:35 ID:1+VVe37r
「さて、次は・・・」

ぱくり、と二粒目を食べる
先程よりも少々ビターなコーティングを噛み割ると、意外な清涼感が口に広がった

「へぇ、ミント風味か。これは新しいね」
「えぇ。アイスクリームのフレーバーからヒントを得ました」
「成る程。チョコミントのアイスから・・・ミント風味のガナッシュとは思い切ったね。うん、これもおいしい」

“一勝”に、ぐっと拳を握るシャッハである

「それじゃあ、最後の一つ・・・」

シャッハ的には、勝負の明暗を分ける最後の一粒である
彼女は祈るような面持ちで、ヴェロッサの口の中に消えていったチョコレートを見送り・・・

「・・・オレンジだね。果汁とピール入りで風味を出している・・・でも、それだけじゃない。
香り付けにはブランデーと、ビターオレンジのコニャックを使っている・・・どうだろう?」

そこでヴェロッサは言葉を切り、口元に手を当てて、難事件に立ち向かう最中でも見せないほどの真剣な表情で、シャッハに尋ねた
胸の前で両手を組み合わていた彼女は、その結論に空気が抜けたようにがっくりと肩を落とした。正解なのだ

「うん、とても美味しい・・・だけど、シャッハ。こういう重いボディのオレンジリキュールはどちらかと言うと焼き菓子向きだね。
少し、リキュールの風味が濃すぎて、チョコレートが負けているよ」

駄目押しまでされてしまった。シャッハはがっくりと肩を落として、

「くっ・・・今年も、負けてしまいましたか・・・」
「世間的には、“高級”チョコレートで通くらいの逸品だとは思うんだけど?」
「いえ!世間に納得して貰う必要などありません!来年を楽しみにしていなさいロッサ!この次こそは目に物を見せてやりますから!」
「うん、楽しみにしているよ。本当に、今から楽しみだ」


313 :聖王教会のバレンタイン:2008/02/15(金) 00:23:06 ID:1+VVe37r
ヴェロッサ・アコース。心からの本音である

捨て台詞を残してシャッハが去り、再び執務室は静寂を取り戻した
ただ、紅茶を啜る小さな息遣いが微かに響く

「・・・しかし、美味しかったなぁ」

笑顔でそう言うヴェロッサに、カリムは苦笑を返した
2月14日・・・バレンタインデーと俗に呼ばれるこの記念日は、聖王教徒にとっては、取り分け、女性教徒にとってはとても重要な日なのである

由来は遙か昔、聖王存命の時代まで時を遡る
その頃、聖王は貧しい庶民の暮らしを豊かにすることに苦心しており、我が身の安楽を顧みず政務に励んでいたのだという
そんな王の姿を見かねた女中の一人が、せめて心を安らげるようにと王に小さな砂糖菓子を差し出し、それを食べた王は、この甘味こそ神の恵みであると涙を流したのだという
王は庶民に慈愛溢れる政策を敷くと共に、砂糖菓子を民草に与えた・・・すると、街には笑顔が溢れ、人々の豊かな心を育んだとか何とか・・・
ちなみに、王に砂糖菓子を与えた女中はこの後聖王に見初められ、妾も取ろうとしなかった聖王の生涯の伴侶となったのだという

その女中の名を取り、後にバレンタインデーと呼ばれるようになった2月14日は、現在では広く一般にまで浸透し“女性から男性に手作りの菓子を贈る日”である
また、当然のように一月後にはホワイトデーという日が存在する。こちらは白い衣を纏った聖王が、かの女中に妻に迎えたいと申し出た事からその名が付いた
こちらは、“男性から女性に、2月14日のお返しをする日”である
故事に倣うのか、この日に結婚式を挙げようとするカップルは後を絶たず、既に3年先まで3月14日の予約が詰まっている

余談ながら、第97管理外世界のとある島国にも似たような習慣があるらしいが、当方は一切関知していない

「毎年、僕にお菓子を贈ってくれるのはシャッハくらいだよ・・・査察部の女の子達は全然相手にしてくれなくて・・・」
「まぁ、相手がロッサじゃ、気持ちは判りますよ・・・」

義姉の言葉に、こんなにも美男子なのに、とヴェロッサはわざとらしく嘆息するが・・・何が悲しくて、プロ顔負けの製菓技術を持つ相手に菓子を贈らねばならんのか
ヴェロッサとしては悪気は無いのだが、菓子に関しては“うるさい”性分である・・・手作り菓子には、つい批評を述べてしまう癖がある為、同僚の女性達からは敬遠されていた
決して「マズい」とは言わないヴェロッサだが、素材のレベルから、微に入り細を穿つ助言を述べられては、贈った方としてはプライドにSLBである

教育係でもあるシャッハだけは、先程のやりとりからわかるように、対抗意識だけで毎年ヴェロッサに“挑戦”している


314 :聖王教会のバレンタイン:2008/02/15(金) 00:23:38 ID:1+VVe37r
「あぁ、義姉さんも、新しいカフスをありがとう。お菓子じゃないけど嬉しいよ」

袖口で光る新しいカフスボタンを見せながら、笑顔を見せる義弟に、カリムもにっこりと笑顔を見せた

「どういたしまして。お菓子を作っている時間があれば良いんだけど、なかなか時間が無いものだから・・・」
「へぇ・・・そういう割には、クロノ君に贈る分をしっかり用意してあるみたいだけど・・・?」
「ロ、ロッサ!どうしてそれを知ってるの!!?」

驚いて席を立つカリムに、ヴェロッサは一瞬驚いた表情を浮かべたが、次の瞬間にはにやりと会心の笑みを浮かべていた
どうやら、かまを掛けられたらしい。カリムはそれに気付いて、少しだけ頬を赤くした

「全く、甘い物が苦手な癖にこの日に限って聖王教会に六課にと会議が入るんだから、クロノ君も災難だね・・・案外、狙ってるのかな?」
「し、知りませんそんなことっ!」
「義姉さん、そんなに怒ってちゃ駄目だよ。大事な時ににっこり笑えなかったらどうするんだい?」

膨れっ面になってしまった義姉に笑いかけながら、ヴェロッサは席を立った

「それじゃあ、僕はそろそろ行くよ」
「あら、今日はもう予定は無いんじゃなかったかしら?」
「仕事じゃないよ。少しプライベートでね」
「さては・・・デート?」

探るような笑みを浮かべるカリムに、ヴェロッサはあははと笑って首を横に振った

「探し物だよ。一月後に備えて、今から素材を厳選しておかないと」
「もうお返しの準備?意外にマメなのね」
「意外とは聞き捨てならないなぁ・・・まぁ、あんなに美味しいチョコレートのお返しとなると、半端な物じゃ僕が納得できないよ。
シャッハのお陰で、毎年毎年、“甘味こそ、人々を豊かにする神の恵み”という聖王の遺した言葉を実感せずにはいられないくらいだからね」

じゃあね、と言い残して、義弟は執務室を出て行った
一人きりになったカリムは、はぁ、と溜息を吐く

315 :聖王教会のバレンタイン:2008/02/15(金) 00:24:09 ID:1+VVe37r
机の引き出しの中には、ラッピングされた小さな箱・・・その中には、不器用な形に焼き上げられたクッキーが入っている
勿論、彼女が手作りで拵えた物で、クロノに贈る為の菓子だ
自分の本当の気持ちを伝えることはできないけれど・・・叶うなら、かつて聖王の心を射止めた女中の様に、彼の心を癒してあげたい

――― 受け取って貰えるだろうか?喜んで貰えるだろうか?食べて、美味しいと褒めてくれるだろうか?

赤くなった熱い頬を押さえて、カリムは一人執務室で身悶えした





シャッハは、自室に籠もって新たなレシピの研究に余念が無かった
今年の戦績は一勝二敗・・・過去数年間全敗だったことを考えれば、大きな進歩だ
だが、まだ足りない・・・後一歩、足りなかった

「・・・見ていなさい、ロッサ!来年こそは、必ず「参った」と言わせてみせますから!」

手段が目的になってしまっていることに気付けていないシャッハであった





「さぁて、どんなお返しを用意するかな・・・ああ。いっそ、ウェディングケーキくらいの大物なら、シャッハも気付いてくれるかな・・・?」

らしくなく、頬を少し赤くしたヴェロッサの呟きである





何となく甘い香りが漂う、そんな聖王教会の昼下がり ―――


316 :26-111:2008/02/15(金) 00:27:02 ID:1+VVe37r
以上です。スレ汚し失礼しました
季節ネタ、ただそんだけですね・・・(執筆時間20分)

そして、しばらく司書業に専念します。明日にはこのスレも埋まりそうですし・・・
では、これにて、次の方どぞー


317 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:38:33 ID:KLUfw4by
ああ、甘ぇ…どんな砂糖を使えばこうも甘い話が出るんだ、黒砂糖もここまで甘くはないよ
ニヤけが止まらない

318 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:42:53 ID:RvPSoYeo
あまーい!
しかしカリムさん若干切ないぞこんちくしょー

319 :アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:03:18 ID:dagoVFUB
Little Lancer 六話です。やっと一話の時間軸(三年後の六課☆編)です。
何時も通りの、お約束通りの平凡な展開です。
      

 注意事項
 ・微エロ?
 ・原作IFもの
 ・エリオ主人公(名前は出れども出番が……)
 ・軽くとらは3の設定を流用
 ・少々の鬱展開有り。
 ・展開の、原作からの矛盾点などは虚数空間へスルーして下さい。
 ・NGワードは「Little Lancer」でお願いします。


320 :Little Lancer 六話 01/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:06:01 ID:dagoVFUB
 仄暗い部屋の中、ベッドサイドのランプの明かりが男女の裸身を照らし出している。
 情交の汗も冷めやらぬまま、二人は互いの体を掻き抱いて切なげな吐息を漏らしていた。
 男は、愛しげに女の髪を撫でた。
 普段はサイドポニーに結われている髪は、今は解かれてシーツの上に乱雑に広がっている。
 男はその髪に指を通し、優しく櫛梳った。
 生え際から髪先まで、指先に美しい栗毛が滑っていく感触を楽しみながら、何度も櫛梳る。
 女は、気持ち良さそうに目を細めた。
 幸せそうな微笑みを浮かべて、甘えるように男の胸に頬を擦り寄せる。
 六課の仲間達にも見せる事がない、女としての無防備な表情。
 ―――それが、機動六課のエース・オブ・エースと呼ばれる戦技教導官、高町なのはのプライベートの姿だった。

「ねえ、あの時の返事、聞かせて貰えるかな?」

 男―――無限書庫の司書長、ユーノ・スクライアはそっとなのはに問うた。
 なのはは、困ったようにように顔を曇らせる。
 ユーノは慌てたように手を振りながら言った。
「あああ、別に急かしてる訳じゃないんだよ、僕は、君の返事を何時まででも待つから―――」
 なのはは、そんなしどろもどろなユーノの様子に、くすりと笑みを漏らす。
 彼女はユーノの掌に指を絡め、少し遠い目をして告げた。

「ユーノ君からプロポーズを受けた時、わたし、本当に嬉しかったの。
 ヴィヴィオもユーノ君の事大好きだし、ユーノ君と、わたしと、ヴィヴィオで家族に成る事が出来たらって―――
 考えただけで、胸の中が暖かくなるの……
 でも、もう少しだけ待って。
 新しい家族を始める前に、終わらせなきゃいけないことがあるから。
 ―――終わらせないと、わたしの人生を次に進ませることが出来ないことが、まだ残ってるから。
 わたし、不器用だからね、幾つものことを一度にする事が出来ない……
 だから、ごめんね。お返事は、もう少しだけ、待って―――」
 
 ユーノは、愛しげになのはの瞳を覗き込んで頷いた。
「僕は、何時まででも待つよ」
 なのはは小さく微笑んで、ありがとう、と言った。
「ヴィヴィオの様子はどうだい?」
「もう、相変わらず。やんちゃ過ぎて困っちゃう。
 今日のお泊りだってね、お気に入りの玩具を抱えて走って行っちゃったんだよ」
「もう、ヴィヴィオも8つだからね……
 考えてごらん、僕達が出逢った頃と、一つしか違わないんだよ」
「そう言われればそうだよね〜 何だか、信じられないな。
 ユーノ君と出会って、魔法の世界に足を踏み入れたのが、今のヴィヴィオ位の年頃だったなんて……」
「あはは、なのはの場合は特別だよ。
 魔法に出会って早々、あんな壮絶な戦いに巻き込まれた魔導師なんて、なのは位のものじゃないかな?」
「言えてるかも。でも、お陰で知らなかった世界を知ることができて、大切な人達に巡り会えて―――
 何だか、この13年間、夢みたいだったな―――」

 そう呟き、なのはは静かに瞳を閉じた。
 きっと、これまでの眩しい過去を回想しているのだろう。
 目を開き、真剣な表情でユーノの瞳を正面から覗き込む。

「きっと、もうじき、終わるから。
 終わらせることが、出来るから。―――その時には、必ずお返事するよ」

 ユーノは、なのはの細い躯を抱き締める。
 エース・オブ・エースとして畏れられる彼女の体は、強く抱き締めれば折れてしまいそうな程に細かった。

「無理は……無理は絶対にしないでくれ。
 ……スカリエッティは、恐ろしい相手だ」
「大丈夫……大丈夫だよ。わたしは独りじゃない。みんなが、いるから―――」

 なのははユーノの首に腕を廻し、そっと唇を重ねた。

321 :Little Lancer 六話 01/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:07:27 ID:dagoVFUB
 なのはは嬉しそうに六課の教え子達の近況を語る。
「この間の昇格試験でね、遂にフォワードメンバーの全員がAAAランクを獲得したんだよ。
 スバルとティアナとキャロは陸戦で、ルーテシアは総合で!」
「それは……凄い」
 ユーノは絶句した。
 機動六課の戦力は、設立当時から隊長、副隊長の全員がSランク相当という異常なレベルにあったのだ。
 その上にAAAランクが四人追加など―――
 フォワードメンバーの戦力だけでも、既に広域破壊兵器も同然だ。

「でもね、やっぱり、戦力の過剰集中って事で、六課は遠からず解体される事になるんだって―――
 本当は一年で解体される筈の実験部隊だから、四年間も稼動できたこと自体凄いんだけどね」
「そりゃ、機動六課はミッドチルダのヒーローだったからね」

 ユーノは苦笑する。
 JS事件以降、次々と驚愕すべき真相が明らかになった。
 主犯のスカリエッティを生み出したのが、最高評議会と結託したレジアス中将だったという事実が判明した時には、クラナガンがひっくり返るような騒動になったのだ。
 無論、地上本部の信用は地に堕ちた。
 ミッドチルダは極めて高いレベルの民主政治が行われている世界である。
 地上本部に対するミッドチルダの住人の不信は募り、反面JS事件解決の立役者である機動六課の人気は跳ね上がった。
 地上本部は数年掛りで抜本的な構造改革が行われる事が決定し、その不安定な期間の治安維持に、機動六課が協力することが決定したのである。
 その後、機動六課の戦力は地上本部に貸し出される形などで使用され、災害救助などで大きな成果を上げた。
 いつしか、機動六課はミッドチルダで平和のシンボルであるかのように祭り上げられていたのである。
 
「機動六課の戦力は、きちんと然るべき方法で管理されてきたと思うよ。
 それに何より―――ウルトラマンは強くなくっちゃね」

 ヴィヴィオが大好きな、第97管理外世界の特撮番組のヒーローの名前を持ち出すユーノの言い回しに、なのはは思わず噴き出した。

「最近の六課と陸の協力した活動を見てるとね、随分陸の人達の対応も柔らかくなったな、って思うの。
 これを切っ掛けに、陸と海の間の距離も縮まればいいんだけどね……」
「うん、本当にね」
「でも、これで解体されるのは間違いなくなっちゃった。
 もう四年も勤めてて、六課はわたし達の家みたいになっちゃったから、やっぱり無くなるのは寂しいけど―――
 これで、やっとみんなも自分の道に進んで行けるんだね」
 彼女は遠い目をして語る。瞳の中でランプの明かりが揺れる。

「スバルもティアナもね、ずっと六課に入った時からずっと、自分の夢を持ってた。
 スバルは特別救助隊、ティアナは執務官、それぞれの目標に向かって頑張ってきた。
 二人ともね、陸の救助活動の手伝いや、フェイトちゃんの補佐官って形で勉強してるの。
 ―――でもね、二人とも、とっくに独り立ちする実力は身についてたんだよ。
 スバルは特別救助隊からスカウトが来てたし、ティアナも補佐官じゃなくて執務官として独り立ち出来る実力がある。
 わたしは、二人に何度も進めたんだよ。
 六課を辞めて、進みたい道に進んでもいいって。
 でも、二人とも、『先に進む前に終わらせないといけないことが残ってるから』って……」
「やっぱり、三年前の……」
「うん、JS事件。この三年間、六課は陸の手伝いをしながら、ずっとJS事件の完全解決を目指して来たからね。
 ユーノ君にも、ジュエルシードの分析法の件では随分お世話になったね」
「ああ、あのガジェットドローン内部で発見されたジュエルシードの解析だね。
 ジュエルシードを用いた虚数空間からの次元跳躍方程式、あれは本当に骨が折れたよ」
 ユーノは頭を掻く。自分となのはのを結びつけたロストロギア、ジュエルシード。
 それがこんな形で再び人生に絡んでくるなんて―――
「うん。ユーノくんがジュエルシードの解析方法の資料を発見してくれたお陰で、分析ができるようになったんだよ。
 ―――シャーリーもね、ブラックボックスの部分に潜るロストロギアの解析法が見つかるなんて、信じられない、って言ってたよ。
 それでね、もうじき、その分析が完了するの。……逃亡した戦闘機人の足取りが、追えるようになるの」
「いよいよ、なんだね」
「うん、解体の前に、JS事件を完全に解決しなきゃいけないっていうのは、六課全員の悲願だから―――
 絶対に、これで終わりにする。エリオの為にも。
 ―――これから未来へと進む、自分達の為にも」

322 :Little Lancer 六話 03/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:08:29 ID:dagoVFUB
 そしてなのははベッドで上体を起した。
 ユーノも続いて上体を起す。
 ベッドサイドのランプに照らし出され、壁に影絵が踊る。

「わたし達はね、みんな過去に決着をつけて先に進むの。
 ―――悲しい過去もあったけど、それも全部乗り越えて未来に進むの。
 わたしは―――その時に、ユーノ君が隣に居てくれば嬉しいな」

 二人は固く互いを抱き締め合う。

「ああ。待ってる。だから、思う存分戦って、君の未来を勝ち取ってくるんだ」

 なのはは表情に憂いを浮かべる。
 
「でも……あの二人はまだ、過去にいる―――
 ずっと過去を見つめてるあの二人に、わたしは何をしてあげられるのかな?」
「……フェイトと、キャロちゃんだね」

 フェイトも、キャロも、共に過去から立ち直り、前に進んでいるように見える。
 だが。

「フェイトちゃんもね、必死で頑張ってるんだけどね、JS事件の日から、本当に笑ったのを一度も見たことがないの。
 笑っててもね、どこか目の奥が笑ってなくて、表情にもどこか影があって……
 フェイトちゃんは、まだ三年前のあの日に居るんだなって、思うことがあるの」

 なのはは瞳に涙を浮かべた。

「キャロもね、強くなったんだけどね、凄く強くなったんだけどね……
 最初は無理なんじゃないかと思ってたガードウイングのポジションもこなせるようになって、連携も取れるようになって。
 それでも、エリオの槍とバリアジャケットを使ってるキャロを見てると、思うの。
 キャロじゃなくて、まるでキャロのふりをしてるエリオみたいだって―――
 エリオみたいな騎士を目指すのは素敵だけど、エリオになっちゃったら、本当のキャロはどこに行っちゃうんだろう、って。
 キャロは先に進んでる。でも、未来に向かって進んでるんじゃなくて、過去にむかって進んでるみたいで―――」 
  
 なのはは疲れたような声を漏らした。

「わたし、何だかだんだん弱くなってる気がするの。
 昔のわたしだったら、二人の手を無理矢理にでも引っ張って連れて行けたのかもしれない。 
 でも、今のわたしは見てるだけしかできなくて―――」

 ユーノはそっと、なのはの涙を指先で拭う。

「それはきっと、なのはが弱くなったからじゃないよ。
 僕の知ってるなのは、解決策があるなら一直線にそれに向かわずには居られない女の子だ。
 なのはは二人の事を心から大切に思って、よく見てる。
 そのなのはが何もしないのは、出来ないからじゃなくて、きっと―――
 今は見守ってあげる時期だからだよ。
 なのはは優しいから、二人に自分が何も出来ないことを心苦しく思うと思う。
 でもね、人生には、自分で解決しなければならない出来事が沢山ある。
 だから、今はゆっくり二人を見守って、なのはが出来る事を見つけた時に、また手を差し伸べてあげるといいよ」

 なのはは頷くと、もう一度ユーノの胸に顔をうずめた。
 静かな、夜だった。


323 :Little Lancer 六話 04/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:10:58 ID:dagoVFUB
「ルー子! お疲れさんや〜!」

 その日のはやての標的は、ルーテシアだった。
 ランチタイムに食堂に現れたはやては、猛虎の勢いでルーテシアの背後から襲い掛かると、後ろからその胸をわし掴みにして揉みしだいたのだ。
 『おっぱい魔人』を自称しているはやてにとって、この手の行為は極々日常的なコミュニケーションに過ぎない。
 はやては、ふにふにと柔らかな少女の双丘に指を這わせながら、恍惚の表情を浮かべた。
「ああ、やっぱりルー子の乳はええなぁ。
 日、一日と指先に成長が感じられる。ああ、これが若さなんやな……」
 ルーテシアは、普段と同じどこかぼんやりした無表情で、はやての成すがままにされていた。
 はやては、少しだけ不満げに口を尖らせる。

「これで、も〜ちょい初々しい反応をしてくれれば完璧なんやけどなあ……
 きゃっ!? いや〜ん!! ばっか〜〜ん!! とか、そう言う可愛い反応してくれれば言うこと無しなんやけどなぁ……」
 ルーテシアは頷いて、はやてに向き直り、無表情のまま、呟くように漏らした
「……いやーん」
「………………まあ、ぼちぼち頑張っていこうな」
 はやてはがっくり肩を落とすと、ぐしゃぐしゃとルーテシアの頭を撫でた。
 そして、猛禽の瞳でルーテシアの隣のキャロに狙いを定め、背後からその胸に掴みかかる。

「ひゃっ!? ちょ、ちょっと、八神部隊長ストップ、ストップです〜
 ルーちゃん、興味深げに見てないで助けてよ〜」
 はやては誇らしげに宣言した。
「どや? ルー子? これが乙女の恥じらいや〜
 キャロも昔も胸揉まれても顔色一つ変えない女の子やったけどな、アルトとルキノに頼んで『女の子らしさ』ゆーもんを調教してもろうたんや。
 どや? ええ反応やろ?」

 尚も手足をばたつかせるキャロの胸を揉みしだきながら、はやては顔を曇らせた。
「……反応の良さはこんなに成長しとるんに、どうしてこう、肝心の胸の方が成長しとらんのやろうな?」

 キャロは至極不満げな表情を浮かべた。
 ここ三年の、ルーテシアの成長は周囲が目を見張るものがあった。
 成長期のド真ん中にいたルーテシアは身長も伸び、体はスレンダーながら女性らしい丸みを帯びた。
 顔付きも大人び、普段の表情も相俟って、一種形容し難い玲瓏な美しさを獲得したのである。
 そのビスクドールじみたルーテシアの美しさは、どこか浮世のものと思えず、肉感的な女性の魅力とは違う、神聖で侵しがたい雰囲気を醸し出していた。
 気がつけば、六課の内部にルーテシア嬢非公式ファンクラブまでできていた。
 その目的は勿論、ルーテシアを崇め、ルーテシアに近づく不埒な輩を排除することである。
 ……一方のキャロは、成長期にも関わらず大して背も伸びず、胸も膨らまず、顔付きも子供っぽいままである。
 廊下を歩いていると、『今日もキャロちゃんは可愛いね〜』と飴をもらったりする。
 納得がいかなかった。 

「まあルー子、キャロはルームメイトやから、夜にでもゆっくり恥じらいの何たるかを教えてもらい〜
 思春期のワイ談ほど、楽しいもんは無いんやで〜」

 その言葉を真っ向から否定する男がいた。ヴァイス・グランセニック陸曹長である。

「いえいえ八神隊長、ルー嬢ちゃんはこれだから良いんじゃないですか。
 浮世の女のありきたりな反応なんて、ルー嬢ちゃんは無用の長物っすよ。
 ルー嬢ちゃんには是非このままで居て欲しいものです。
 ……それにしても八神隊長、ルー嬢ちゃんの胸を堂々と揉めるのは隊長位のもんすよ。
 もしロングアーチの男共なんかがやったら、即簀巻きにして海に……いででででっ!」

 何時からそこに居たのか、般若の形相をしたティアナ・ランスターがヴァイスの足を踏みにじり、耳を引っ張って連れ去って行った。


324 :Little Lancer 六話 05/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:12:02 ID:dagoVFUB
「ヴィヴィオも、大きくなったらはやてちゃんには気をつけなきゃダメだよ?」

 心配げに娘に注意を促すなのはに、ヴィヴィオは大きく肯いた。
 今日は日曜日、六課の食堂は外部からの立ち入りもOKなので、ヴィヴィオは母と共に食事をしていたのである。

「うん。わたしもちゃんと牛乳いっぱい飲んで、はやてさんに褒めてもらえるようなおっぱいになるの! 
 あ〜、わたしもシグナムさんぐらいのボインに成れればいいな〜」

 隣のテーブルのシグナムが味噌汁を噴き出した。
 はやては破顔して、ヴィヴィオにぐっ! と親指を突き出した。

「ヴィヴィオ、え〜え心掛けやで。楽しみに応援しとるから、頑張りや!」
「うんっ、頑張るっ!」

 なのはは頬を引き攣らせて親友と愛娘の会話を見守っていた。
 ヴィヴィオは親の心子知らずとばかりに、牛乳瓶を両手で持ってこくこくと飲み干すと、「ごちそうさま」と両手を合せた。
 そのままとてとてとはやて達の席まで掛けて行って、ヴィータの肩をつんつんと突いた。
 
「ん? 何だ?」

 食後のケーキをフォークでつついていたヴィータが、ヴィヴィオに手を引かれて立ち上がる。
 
「ヴィータさん、背比べ、背比べしよっ!」

 そう言って、ヴィータとぺったり背中合わせに並び立つ。
 はやてが二人の頭上にぺたんとランチョンマットを置いて、目を細めて検分を行う。
 はやてはぱちんと手を打った!

「ヴィヴィオ、やったで! ちょびっとだけヴィータより身長勝ったで!」
「やった〜〜〜〜っ!!!」

 ヴィヴィオが満面の笑みを浮かべて闊達に飛び跳ねる。
 ヴィータはふっ、とニヒルに口の端を吊り上げた。

「甘いな、ヴィヴィオ。見よ! あたしの大人モードを!」

 ヴィータの体が光に包まれる。
 光の中から現れたのは―――妖艶な笑みを浮かべた、妙齢の女性だった。
 大人モード・ヴィータはふふん、と鼻を鳴らしてヴィヴィオを見下ろす。
 たちまち、ヴィータを見上げるヴィヴィオの目に涙が溜まった。

「ママ〜っ! ヴィータさんがズルした〜〜っ!」
「……ヴィータちゃん、あんまりうちの子イジメないでね?」
「なのははこういう時は過保護になるんだよなー」
「……ヴィータちゃん、大人っぽい姿になったですけど、行動が大人げ無さ過ぎですぅ……」
「そんなことよりヴィータ、その乳揉ませや〜〜〜っ!」

 もう、てんやわんやである。
 ルーテシアはくすりと妖精のような気品の有る笑みを漏らす。

「……やっぱり、ここは楽しい」

 この、普段の無表情と時折見せる上品な微笑みとの落差が、六課の男性陣を惹きつけて止まないのである。 
 キャロも隣で笑んで肯いた。

 ―――これが、JS事件から三年が経過した機動六課の日常の光景である。

325 :Little Lancer 六話 06/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:14:22 ID:dagoVFUB
「ウェンディちゃん参上! ティアナ、いざ尋常にあたしと勝負するっス!」

 混沌とした六課の食堂を、更なる混乱へと巻き込む闖入者が転がり込むように現れた。
「スバル、遊びに来たよ」
「ギン姉! 父さん! ノーヴェ!」
 陸上警備隊第108部隊の二等陸佐、ゲンヤ・ナカジマとギンガ・ナカジマ陸曹長だった。
 その後ろには少し戸惑ったような顔をナンバーズ9のノーヴェが立っている。

「どうしてこんないきなり!?」
「なあに、午前中に八神一佐とこに用事があってな。
 ついでにこいつら連れて来たんだ。ほら、更正プログラムの一環の社会見学って奴でな。
 ……いや、本音を言うなら、俺が久々に家族で食卓を囲みたかっただけなんだけどな」

 そう言って、ゲンヤは豪快に笑った。
 ナンバーズ9のノーヴェは、ギンガ・スバルの姉妹と同様に、そのクローン元となった遺伝子がゲンヤの妻、故クイント・ナカジマであると判明したのだ。
 それを知ったゲンヤはこれも何かも縁と、ノーヴェを引き取りナカジマ家の一員として迎え入れたのだ。
 また、ゲンヤとギンガは更正組戦闘機人の世話も行い、彼女達とは皆家族同然の付き合いをしている。
 三人はスバルと同じテーブルに着いた。
 ノーヴェはスバルの隣の椅子に着く。
 彼女はスバルに目線で挨拶を行い、スバルはそれに微笑みで返した。
 JS事件直後は、敬愛する姉のチンクがスバルに傷つけられた件で、スバルに対して固い態度を取っていたノーヴェだが、三年間で随分打ち解けてきたようである。
 
「ティアナ、勝負! 勝負っス!」

 目を輝かせたウェンディに詰め寄られ、ティアナは頭を抱えている。
 現在暫定的に外出許可が出るのは、オットー・ノーヴェ・ウェンディ・ディードの四人である。 
 尤も、外出を好むのは今回のようにノーヴェとウェンディの二人だけなのであるが。
 セインも近く監視レベルが緩和されることが決定されている。
 チンクとディエチの二人は、海上隔離施設で妹達の持ち帰る『外』の話を楽しみに待ちながら、贖罪の日々を過ごしている。

「今日はどんな勝負をするっスか!?
 ババ抜きっスか? ウノっスか? 花札っスか!?
 あ、チェスや将棋みたいなルールのややこしいのは勘弁っス。
 あ、オセロなら受けて立つっスよ! 最近、オセロはスミを取られなければ勝つってのを発見したっス!
 通算成績9勝52敗、今日こそは白星と黒星をひっくり返して見せるっス!!!」
 あんた、その点差をひっくり返す為に何回勝負をするつもりよ? 
 そんなツッコミすらする気が失せたティアナは、ただ頭痛を抑えるかのように頭を抱える。
 ……ちなみに、正座をさせられ説教を受けていたヴァイスは、これ幸いとどこかへ逃げ去っていた。
「さあ、何の勝負にするっスか!?」
「ん〜、じゃあジャンケン」
「ようし、受けて立つっス! 最初はグー、ジャンケンポンっス!!」
 ボクサーのストレートもかくやという勢いで突き出されたウェンディの拳はグー、億劫そうに振られたティアナの手はパーだった。
「くううっ! やられたっス! でも次はこんな風には行かないっスよ!
 腕を磨いてリベンジに来るっスから、首を磨いて待ってるっス!!」

 悔しそうに歯軋りして、ウェンディは走り去っていった。
 な〜んか慣用句の使い方間違ってたよね、などとぼんやり考えながら、ティアナはぶらぶらと手を振って見送った。
「どうして、あたしの周りにはこう馬鹿ばっかりが寄って来るのかしら……」

 ティアナの視線の先には、ノーヴェと談笑するスバルの姿がある。
 彼女は鼻から細く息を漏らした。
 
「ま、毎度飽きずに相手してやるあたしも大概に馬鹿よね」
 
 そう呟いたティアナだったが、その顔は晴れない。
 彼女は今、一つの懸案事項に頭を抱えていたのだ。

326 :Little Lancer 六話 07/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:15:19 ID:dagoVFUB
 ―――悪い予感は、見事に的中した。
 執務官補佐であるティアナ・ランスターは密かに爪を噛んだ。
 放置できる問題ではない。
 かと言って、自分独りで解決できる問題でも無い。
 この手のデリケートな問題を扱うのは非常に苦手なのだ。
 誰かに相談する必要がある。だが、一体誰に?
 自分の相棒を自称するスバルの顔が浮かぶ。馬鹿なようなだ頼りに出来る相手だ。
 だが、こんな問題の解決の為に相談する相手として相応しいとは、到底考えられない。
 ならば誰に―――
 ティアナは、暫し考えた結果、最も無難な相手に相談しようと決断した。


「……あの、なのはさん……」
「ん、ティアナ、どうしたのかな?」
「ちょっと、ご相談頂きたい事が有って参ったんですが……」
「あはは、そんなに固くならなくてもいいよ。
 話難いことかな? だったら、誰も居ないところに行こうか?」
「はい、お願いします……」


 ティアナの話を聞いていたなのはは、相談してくれてありがとう、とティアナに礼を言うと立ち上がった。
 そして、「これは、きっとわたしに出来ることだよね……」と呟くと、一通のメールの作成に取り掛かった。
 

 執務官とは、事件捜査や各種の調査などを取り仕切る役職である。
 執務官は事件捜査や法の執行などの権利を持ち、現場人員への指揮権も持つ管理職でもある。
 執務官は高い権限を持つ反面、優れた知識と判断力を必要とされ、高い実務能力が求められる、非常時に難易度の高い役職としても有名である。
 フェイト・T・ハラウオンは、機動六課に所属する非常に優れた執務官として有名であった。
 彼女はJS事件以降も周囲を驚嘆させる勢いで任務をこなし、シャリオに続いてティアナを補佐官に迎え、その有能ぶりは知れ渡っていた。
 フェイトはその苛烈な仕事ぶりでも有名だった。
 彼女の仕事内容は、主にJS事件の解体と追跡だったが、夜も眠らぬ仕事ぶりに関係者は舌を巻いていた。
 六課の外部では、三年前のJS事件で自分の息子同然の被保護責任者を失なってのが原因で、仕事の鬼と化したと噂されている。
 フェイトは自身は夜も寝ぬ勢いで仕事をする反面、補佐官の二人に回す仕事は適量を保ち、休息も程よく与える良き上司であり続けた。
 
 結果、フェイトの仕事内容には、補佐官の二人が把握出来ない部分が徐々に増えて行った。

 ティアナは、それに疑念を抱き、フェイトの行って来た業務の内容や、収拾してきたデータ、サンプリングされた資料を追跡捜査したのだ。
 あくまで、フェイトにばれないように。

 そして、彼女は、それを見た。

327 :Little Lancer 六話 08/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:18:43 ID:dagoVFUB
 フェイトは、執務官室で、只管コンソールに向かってデータの整理を行っていた。
 その双眸には暗い光が宿り、一種何かに取り憑かれたのような鬼気迫る形相をしていた。
 既に日付はとっくに変わっていたが、彼女はそんなことを意にも留めない。
 一体何時間連続で作業をしているのか。
 彼女はただ、一心不乱にコンソールを叩き続ける。
 目の前には、データベースから収拾した膨大な量の情報が流れていく。
「足りない、これじゃ、全然足りない……」
 それでも彼女にとっては甚だ不満らしく、更にコンソールを叩く指を加速させる。
 彼女は目を充血させながらも、延々と作業を続ける。
 このまま徹夜に突入するのも、彼女の生活サイクルでは良く有る話だ。
 ―――ふいに、扉をノックする音が聞こえた。
「フェイトさん、失礼します。お仕事、お疲れさまです」
 入室してきたのは、彼女の補佐官のティアナだった。
 残業をしている事はティアナには教えていなかった筈だが、とフェイトは頭を捻る。
「お疲れでしょう、ちょっと休憩しませんか?」
 にっこり笑ってそう告げる手元には、湯気を立てるティーセットが載っていた。
「そんな、気を使わなくて良かったのに。でも、折角だから、頂くわ」
 そう言って、フェイトはティアナを迎え入れた。
 全身を蝕んでいる筈の疲労など微塵も感じさせない、爽やかな笑みを浮かべながら。
「あら、素敵な香り……」
 ティーカップに指を伸ばしたフェイトは、ある違和感に気付いた。
 ティーカップが、三つ。
 一つは自分の分で、一つはティアナの分。
 果たして、最後の一つは?

「わたしも、ご一緒していいかな?」

 そう言って、顔を出したのは、教導官の高町なのはだ。
「あら、なのは!
 もちろんよ。部屋が別れちゃってから、話す機会が減っちゃって最近寂しかったとこなの」
 そういって、フェイトは嬉しそうに親友を迎え入れた。
「うん。わたしもフェイトちゃんと話す機会が減って、ちょっぴり寂しかったよ。
 それに、フェイトちゃん、最近お仕事無理し過ぎてるみたいだしね」
「そんなことないよ〜、最近割と手間が掛かる仕事が増えたんで、気合入れてやってるだけ。
 これが一段落したら、また元通りの生活サイクルに戻すよ」
「そっか、フェイトちゃん、頑張ってるんだね」
「うん、だからなのはは何も心配すること無いよ―――」
 そう言って、ミルクの多めに入った紅茶を楽しむ。
 なのはもにっこり笑んで、カップに口を着ける。
 和気藹々とした雰囲気のティータイムが始まろうとしたその瞬間―――
 なのはが、真剣な眼牟で告げた。

「フェイトちゃんの―――嘘吐き」

 フェイトの顔が、凍りついた。
「な、なのは、何を言ってるのかな……?」
 横に居たティアナもまた、真剣な口調で問うた。
「フェイト執務官。補佐官として問います。答えて下さい。
 あたし達が入室した時に閉じた、あのデータベースは一体何ですか?」
「え、あ、あれは今回の陸からの依頼の……」
「嘘、ですよね? じゃあ、見せて頂いてもいいですね?」
 ティアナはそう言って、有無も言わさずフェイトが中断していた作業データを再開させた。

「や、やめっ」

 制止は届かず。
 明らかにされた膨大な量のそれは、人造生命創造計画、『プロジェクト「F.A.T.E」』の研究内容のデータだった。  


328 :Little Lancer 六話 09/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:19:32 ID:dagoVFUB
「フェイトちゃん、わたし、悲しいな。フェイトちゃんに、こんな嘘を吐かれるなんて」
「フェイト執務官、申し訳ありませんが、わたし、執務官が何を追ってどんな情報を集めてるのか、調べさせてもらったんです」

 フェイトは、答えない。

「フェイトさん、貴方の行った行為は、何ら法には違反していません。
 通常の業務は完璧に―――いえ、完璧に以上にこなされてます。
 また、スカリエッティ追跡の一環として『プロジェクト「F.A.T.E」』の分析も立派な業務内容です。
 ……ですが、幾ら何でも、これはやり過ぎです。
 『プロジェクト「F.A.T.E」』の追跡も大切ですが、『プロジェクト「F.A.T.E」』の研究内容そのものを追いかけても、何の利益も有りません。
 まるで、フェイトさんが『プロジェクト「F.A.T.E」』の研究の継続を行ってるみたいじゃないですか!?」

 フェイトは、項垂れたまま静かに口を開いた。

「……その通りよ、ティアナ。私は、『プロジェクト「F.A.T.E」』の研究内容の継続を行っていたの」
「そんな、一体何の……」

 ティアナは、一体何の為? と問おうとして、余りに自明なその問いを問おうとした事に自嘲した。
 沈痛な面持ちで口を閉じていたなのはが、口を開いた。

「フェイトちゃん、そんな事をしても―――エリオは帰って来ないんだよ」

 そして、フェイトにとって最大の禁忌であるその名を口にした。
 フェイトは、その美しい顔を掻き毟ると絶叫した。

「そんな事、そんな事、この私が一番良く解ってる! 
 『プロジェクト「F.A.T.E」』によって産み出され、アリシア・テスタロッサとして創造されながらアリシアに成れなかったこの私が!!
 それでも、それでも、どんな小さな確立でも、喩え一億分の一でも、エリオが帰ってくる可能性が有るのならって―――
 そう思うと、居ても立ってもられなかった!
 『プロジェクト「F.A.T.E」』のデータを収集しなければ居られなかった!
 絶対叶わない願いだと知りながら、追いかけずには居られなかった―――
 結局、わたしはプレシア・テスタロッサの娘なのよ。
 わたしも母さんと同じように、失った子供を生き返らせる為だけに生きる、亡者となる定めなのよ―――
 『プロジェクト「F.A.T.E」』によって産み出され、自身の出自で苦しんだエリオをもう一度作り上げ、再びその苦しみを与えるのよ!
 ごめんなさい、なのは、私は、全ての可能性が失われるまで、止まることが出来ない。
 もう、出来ないの―――」

 なのはは、泣きじゃくるフェイトをそっと抱き締めた。
 子供をあやすかのようにその背を撫でて、そっと告げた。

「全ての可能性が失われるまで止まれないなら―――わたしが、止めてあげる。
 ―――ユーノ君、お願い」

329 :Little Lancer 六話 10/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:20:26 ID:dagoVFUB
 入室してきた四人目の人物は、無限書庫司書長、ユーノ・スクライアだった。
 ユーノは悲しげな視線でフェイトを見つめると―――
 両手に持った抱えきれない切れない程の資料を机上へと置いた。

「これが、無限書庫にある人造生命創造計画、『プロジェクト「F.A.T.E」』に関わる資料の全てだよ。
 僕はこれらの全てを閲覧したけど、結論は皆一様に同じだ。
 死者は、蘇られない。
 クローンとして同じ体を持つ人間を作成することが出来ても、死者を蘇らすことは、絶対に出来ない。
 現在僕達が航行可能な次元世界での結論は、それだけだ。
 ―――無限書庫の司書長として、この僕が保障するよ。
 疑問があるなら、納得するまでその資料を検分してくれ」

 全く、これだけの資料を集めるのに三日も徹夜しちゃったよ、とユーノがぼやく。
 フェイトが三年掛けて収集した資料を遥かに上回る量の資料を、僅か三日で収集する。
 それが、稀代の資料検索の天才として名を馳せる、無限書庫司書長、ユーノ・スクライアの実力だった。
 なのはは腕の中で泣きじゃくるフェイトを優しく諭す。

「ほら、自分一人じゃ解決できないことでも、友達の力を借りれば解決できる。
 フェイトちゃん、だから、もっと頼って欲しかったな……」

 フェイトは俯いたまま小さく肯く。
 
「ありがとう……なのは、ユーノ。
 でもね、友達だから―――大事な友達だから、私の一番醜い部分を見せる事が出来なかったの。
 それからティアナ、私の調査内容をこれだけ正確にトレースできるなんて、もう十分執務官として一人前だよ」
「フェイトさんにそう言って頂けるなら光栄です」
 
 ティアナが目元の涙を拭った。
 なのはは微笑む。

「それからね、フェイトちゃんのエリオを生き返らせたいっていう思いは、決っして間違いじゃないよ。
 大事な人を失ったなら誰だって、生き返らせる事が出来るなら生き返らせたいって、思う筈。
 それはね、間違った感情じゃないんだよ。
 ―――考えたくも無いけど、わたしもヴィヴィオを亡くしたなら……
 そして、生き返らせる可能性がどんなに僅かにでも有ったなら、命を引き換えにしてもそれを追いかけるよ。

 フェイトちゃんがエリオを生き返らせようとしたのは、フェイトちゃんがプレシアさんの娘だからじゃない―――
 フェイトちゃんが、エリオのお母さんだったからだよ」 

「なの、は―――」

 フェイトは、言葉も出せずに号泣した。
 産まれたばかりの赤子のように泣きじゃくり、なのはの胸に縋り付いて泣き続けた。

 それが、フェイトが3年前のエリオの死から―――
 そして13年前からずっと胸の奥に刺さっていた、プレシアの死から解放された瞬間だった。


330 :Little Lancer 六話 11/11 ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:21:09 ID:dagoVFUB
 その日は、気持ちの良い晴天だった。

「ん〜いい天気、こんな日はお布団がふかふかになるから気持ちいいですね〜」

 機動六課の寮の寮母、アイナ・トライトンは猫のようなのびをした。

「本当に。お洗濯ものも十分に乾いてますよ」

 同じく寮母のメガーヌ・アルピーノは目を細めた。
 ルーテシアの母である彼女は、足のリハビリを続けながらもここ機動六課寮での寮母の仕事に着き、娘との平穏な暮らしを手に入れたのだ。
 足も一年前にリハビリが終わり、日常生活になら差し支え無いほどになっている。
 彼女は、心の底から満たされた毎日を送っていた。
 確かに、自分達親子はJS事件という天から降って沸いた不幸に襲われた。
 だが、今はこうして娘を見守りながら生きることができる。
 そんな毎日に感謝をしながら日々を過ごしている。

「ねえ、お洗濯もの取り込む前に、お茶にしましょうよ!」

 ぽん、とアイナが手を叩いた。
 メガーヌもにっこりと同意した。

「本当に、いいお天気ですこと―――」

 ティーセットと秘蔵のお茶菓子を用意しながらアイナは空を仰ぐ。
 
「ガリューさんもいらっしゃいよ。
 今日は、ガリューさんのお陰でベッドの移動が出来て助かったわ」

 外骨格に覆われた巨体が、ぬっと現れた。
 ガリューが席に着くと、椅子が小さく軋みを上げた。

「女手ばっかりで、ずっと家具の移動が大変だったの。
 ガリューさんが手伝ってくれるようになって、本当に助かってますのよ―――」

 上品なチョコレートケーキを切り分け、皿に並べて配っていく。
 穏やかな午後の一時、静かなティータイムが始まる。
 メガーヌは遥か訓練場の方角を眺める。
 娘は今日も又、仲間達と汗を流しているのだろう。
 六課の仲間達と居る時のルーテシアは本当に楽しそうで―――

「どうなさったの、メガーヌさん?」
「いえ、本当にいいお天気なので、こんな毎日がずっと続けばいいのにな、って」
「ふふ、本当に」

 アイナもうっとりと空を眺める。

 ―――ただ、ガリューだけが知っていた。
 これが、仮初めの平和に過ぎないことに。
 彼だけは、その戦士の嗅覚で忍び寄る戦いの気配を嗅ぎ取っていた――― 

331 :アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 01:21:50 ID:dagoVFUB
 貧乳はステータス! ということで Little Lancer 六話 でした。
 やっぱり普通な日常会話というのは苦手です。今回は難産でした。
 日付が変わりましたが、僅かにバレンタインネタを混ぜてみたり。
 きっと、最初で最後のカップリングです。
 あまり進捗の無い展開にご不満な方も多いと思われますが、そのうちまたエグエグな展開が始まりますのでご了承下さい。
 今回も、敢えてあの子は出しませんでした。本当に不遇な主人公です。

 次回『好きな人が、できました』カントリ〜ロ〜ド♪(違  

>>26-111
 改定原稿うpしたいのですが、アップローダーの類を使ったことが殆ど無いので、おすすめのロダとかを教えて頂ければ助かります。
 本当にご迷惑をお掛けします。

332 :ザ・シガー:2008/02/15(金) 01:43:16 ID:Say+NjYI
GJです、早く“エグエグ”で鬱々とした陰惨な展開が見たくてたまらない。
フェイトはやっぱりプレシアの血が濃い人ですね、エリオを蘇らせようとする所とかもう最高です。

しかし、もう350KB超えてるぜ……みんな頑張り過ぎじゃね? 俺も頑張るぜ!!

333 :26-111:2008/02/15(金) 01:47:09 ID:1+VVe37r
>>アルカディア氏
GJでした。次回からは激戦の予感・・・続きも楽しみにしています

アップローダーですが

http://www.dotup.org/

ここなどどうでしょう?



しかし、おお、本当に350kB。最短記録を早くも更新か・・・?
マジに保管に専念しないと、また突き放されちまうぜ。けっぱれ私

334 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:52:21 ID:U4G/+Vr1
GJ!!です。
次回はスカ博士からの宣戦布告ですかね。
ここのSSでもガリューはなんかカッコいいw


335 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:00:36 ID:A6yKu42m
何この超絶投稿ラッシュwwww
だれになんてコメントすればいいかワカラン/(^o^)\
作家陣GJ!おまいらみんな最高すぐる

336 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:04:54 ID:WYNMjhVt
職人の神作品が集うこのタイミングでただの凡人が普通の作品を投下
土曜日のエロオ執筆宣言が2スレ前とか早過ぎだろ……

・スバエリ×なの→スバなの×エリ→スバエリ
・ほとんどエロ
・スバなの前提
・違和や不快に感じたら早急に読み飛ばす事をオススメ
・NGワード「かわいい人」

337 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:05:55 ID:9N9Q2wf6
硬いガリューさんはなんか久しぶり感があるなあ。
フェイトさんを出し抜いて悪事(?)を暴いたティアナカッコいい。
<キシャー(GJ)

338 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:07:05 ID:WYNMjhVt
昼時の機動六課の隊舎の食堂、
職員達が行き交い、談笑や密談、時に怒声も飛び交うこの時間帯は僅かな席を確保するのも難しく、
雨の日は時に涙ながらに地べたに座る職員を見る事も有るとさえ言われている。
そんな中、余裕を持って一つのテーブルを陣取る集団が居た、
半ば指定席となっているそこを制圧するのは、機動六課の中心であるフォワード隊の面々、
山の様な大きさに料理が盛られた皿を二抱え分置き、それを取り囲む様に四人が椅子に座る。

「それじゃ、頂きます!」

決まってその中の一人、スバル・ナカジマの号令により昼食は開始される。


「あう……疲れた〜」

目の前の料理を口に運びつつ弱音を吐くのは、この日最も厳しい教導を受けたガンナー、ティアナ・ランスター、
彼女の指導に当たった教導官、高町なのはは手を抜く事を知らず、常にメンバーの耐え得るギリギリの線で訓練を施す、
ヴィータやフェイトもなのはの教導方法を元にして居るため、他の三人も同じく倒れる寸前の指導を受けていた。

「大丈夫ですか? ティアさん」
「今日は特に厳しかったですからね……午後からも有りますし、ゆっくり休みましょう」

心配そうに声を掛けるエリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエ、
二人はティアナ程ではないにしろ、厳しい訓練を経て疲れていない筈が無く、訓練着の所々が破れている。

「ティア、そんなんじゃ持たないよ、もっとしっかり食べないと」
「うっさい、このバカスバル。あんたみたいな体力や食欲持ってたら苦労しないわよ」

それに比べてスバルはまだ十分な余力が有るらしく、元気そうな笑顔で料理を頬張っている。

「でも、今日のスバルさんは凄かったですよ。ヴィータ副隊長相手に善戦してましたし」
「副隊長のバリアを壊した時は、横から見てていけるって思っちゃいました。凄く格好良かったです」

スバルは午前中、ヴィータとかかり稽古を中心に殆ど模擬戦の如く打ち合いをしていた、
最後には両者とも殆ど本気で戦っていたと言うのだから恐ろしい。

「あ、あはは……ありがとう。エリオ、キャロ」

真正面から褒められ、照れくさそうに頭を掻く。

「だけど、あたしはヴィータ副隊長の方が格好良いと思うんだけどな」

しかし褒められ過ぎるのは苦手なのか、話題を逸らすスバル、
その話にエリオが乗り、シグナムやフェイトを例に上げてスバルと語り始めた。

339 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:08:23 ID:WYNMjhVt
やや専門用語まで用いられた話題にについて行けていないティアナとキャロが顔を見合わせ、共に苦笑いを見せる、
スバルが握り拳を以てスイッチを入れ始める頃、不意にティアナがスバルによる力説を遮り、疑問を口にした。

「そういえばスバル、あんた的に一番格好良いはなのはさんじゃなかったの?」

ティアナが不思議に思っていたのは、先程から話題に上らないスバルの憧れの人物の事だった。

「あ、いや、その……何と言うか、なのはさんは特別って言うか、えっと……」

途端に口数が減るスバル、心成しか、仄かに頬が紅潮している様に見える、
こういった時のスバルは何かを決めかねている時や、慣れない隠し事をしている時だと知っているティアナは、
必ず何か有ると確信し、探りを入れようと言葉を選ぼうとするが、

「あっ、もう五分前!」
「本当だ、急いで食べなきゃ!」

ライトニング隊に阻まれ、チャンスを逸してしまった。


午後の訓練の間、ティアナはスバルの言葉が頭から離れず、シューターの直撃を五発程貰っていた。
その様子を見かねたなのはは早々にまとめの模擬戦を行い、訓練を切り上げる事にした。

「ティアさん、大丈夫ですか?」

地面に仰向けで倒れ込んでいるティアナにヒーリングを施しながら、キャロが心配そうに尋ねる、
結局ティアナは模擬戦でも結果が揮わず、足並みの揃わないフォワードメンバーは模擬戦で惨敗を喫していた。

「不覚だわ……思い切り油断してた」
「どうしちゃったんですか、ティアさん? 何か心配事でも……」
「どうしたもこうしたも無いわよ、スバルの事。
あんな風に隠し事をする時は大抵禄でもない事ばかりなんだから、それに、今回はなのはさんの事だし」

自らの素性を隠していた時とは違う、明らかに知って欲しいと思いつつも仕方無しに隠す仕草、
普段から本音で付き合ってきたティアナにしてみれば、挑発以外の何物でも無い。

「ああもう、絶対に理由を聞き出してみせる!」

最早好奇心で動き始めようとするティアナを二人は止めようとはしなかった、
土の地面に足音が鳴り響きそうな力強い足取りで隊舎へと戻って行くティアナと、それを呆然と見送るエリオとキャロ、

「ティアナさん、何だか凄く怒ってたね……」
「うん……」

その姿が見えなくなった頃になって、漸く口を開く二人。

「私もなのはさんは格好良いと思うんだけど、エリオ君は?」
「僕は……うん、格好良いと思う」
「なら、スバルさんは何て思ってるのかな……」
「さあ……」

340 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:10:02 ID:WYNMjhVt
「エリオ、キャロ、一緒に戻ろっ!」

疑問符を浮かべている二人の背後からダウンを終えたスバルが、肩に手を乗せて笑顔で姿を現す、
そしてキョロキョロと辺りを見回し、ティアナが居ない事を確認して疑問の声を漏らす。

「あれ、ティアは?」
「スバルさん。ティアさんは先に戻りましたよ」
「そっか。じゃ、あたし達も急ごう」
「はいっ」

二人もスバルに背中を押される様に、六課の隊舎へと戻って行った。


賑わう食堂の指定席に座り夕食を食べ始めてからも、スバルはティアナに一方的に尋問を受け続けていた、
エリオとキャロは時々箸を進ませては、殆どスバルを一方的に言葉をぶつけているティアナを心配そうに眺める。
大分時間が経ち食堂が閑散としてくる頃になって、漸くティアナが落ち着きを見せる、

「ご、ごめんティア、その事は忘れて、ね」
「何よ、教えてくれたって良いじゃない」
「本当にごめん、直ぐに思いつかなかったから、つい……」
「……分かったわよ、あたしも言い過ぎた」

スバルは安堵し、ティアナはやや不機嫌なままお互いに謝り合う、
騒ぎも沈静した為、エリオとキャロも落ち着いて夕食を済ませ、それぞれ自分の部屋へと戻って行った。


月も高い深夜、自主トレーニングを終え、浴場で汗を流して部屋に戻るエリオ、
その顔は疲れを癒す休息を求めてはおらず、疑問に思考を傾ける難しい表情をしていた。
気に掛けるのは昼間のキャロの言葉、
咄嗟に同意したものの、自分自身でも未だに良く分かっていない。

とはいえ、真っ先に思い浮かべる高町なのはのイメージは『格好良い』である事には間違いは無い、
エースオブエースの二つ名を持ち魔法戦も教導も優秀かつ的確であり、皆に優しく信頼も厚い機動六課の分隊長、
改めて思い返してみれば、欠点の見当たらない『格好良い』高町なのはという人物になる。

ならば、スバルの知る高町なのはとは何なのだろうか、
そこで想像が止まり、いくら考えても先は見えて来なかった。

「……あれ、スバルさん? それに……」

ふと見上げた通路の先に、今まさに角を曲がろうとしている部屋着姿のスバルが見えた、
そしてそのすぐ横の壁から、僅かに一纏めに括られた様な栗色の長髪が顔を覗かせる、

「なのはさん?」

見間違える筈が無い、高町なのはその人だった。
その組み合わせに先程までの疑問の解決の糸口を掴めた様な気がして、戻るべき部屋を通り過ぎて二人の後を追う、
しかし、急いで曲がり角に向かうも、既に二人の姿は見えなくなっていた。

この時間ではあまり遠くまでは行っていないと判断し、最も近くに有ったドアの前へと駆け寄る、
表札を見てみるが、そこには誰の名前も記されていない、ただの空き部屋だった。
今この時の部屋の中の様子はエリオには想像がつかない、だが、スバルだけが知っている何かが有る筈である、
数呼吸置いて精神を落ち着かせ、意を決して扉を開けて中に踏み込む。

341 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:11:16 ID:WYNMjhVt
「あ、エリオ」

そこには、とても嬉しそうな満面の笑顔で振り向くスバルと、

「えっ、エリオっ!?」

シャツパジャマのボタンを半分以上外し、ベッドに横たわって慌てふためいているなのはの姿が有った。

下着を身に着けていない胸元を殆ど空気に晒したままのなのはが呆然とエリオの方を向いている、
一瞬にして凍りつく空気の中、直後に閉まるドアの音と同時になのはが声を漏らす。

「スバル……もしかして、鍵、閉めてなかったのかな……?」
「あ、あはは……すみません、つい忘れちゃってました」

それから何度かエリオとスバルを交互に見やり、慌てて近くに置いてあったシーツを頭から被り身を隠すなのは。
なのはが視界から消えて漸く我に返るエリオは即座に回れ右をし、
今にも悲鳴が上がらんばかりな状況を後ろに背筋を正して撤退の準備を進める。

「あのっ、し、失礼しました!!」

当初の目的も忘れ、今は一刻も早く部屋から離れなければと腕時計に目配せをする、
ソニックムーブの準備は既に出来ていた、いつになく空気を読むストラーダの心から感謝するエリオ。

「エリオ!」

しかし、その行く手をスバルの呼ぶ声が遮った。

「なのはさんの可愛い所、見たくない?」



342 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:11:53 ID:WYNMjhVt
「「……………えっ?」」

長い沈黙の後、エリオとなのはの声が同時に上がる、
エリオはスバルの言葉の意味を理解出来ず、なのはは戸惑いを隠せずにシーツから顔を出す。

「ちょ、ちょっとスバル、それってどういう……っ!」
「折角ですし、エリオにも可愛いなのはさんを知って貰いたいですから」
「や、やめてよそんなの……やっ、今胸触らないで……んっ」

エリオの耳に微かに荒くなっていく息の音が背中越しに届く、
そんな悪魔の如き魅力を放つ光景を背後に、エリオは迷っていた。
きっと振り向けば、体験した事のない女性の艶姿と、スバルの答えが待っているだろう、
だが、振り向いてしまう事で終わってしまう何かも有るかもしれないと、辛うじて残る理性が告げる。

「なのはさん……もう尖ってますよ、エリオが居るのに感じちゃってるんですか?」
「ス、スバル、駄目……」

そうしている間にも室内に甘い声が響き渡り、エリオの強固な精神を少しずつ溶かしていく、
急いで部屋から出なくてはいけない筈なのに、好奇心が足を止めていた、

「それじゃ、下の方はどうなっちゃっているのかなー」
「やっ、やめて、スバル!」

そこに、最後の砦を崩す言葉が叫ばれる。

「す、すみません、なのはさん!」

遂にエリオの好奇心が自制を打ち砕き、ドアを施錠してベッドへと歩み寄る、
その上では想像通り、どころか想像以上の艶やかな光景が繰り広げられていた。

「エリオ……」

ベッドの上に広げられたシャツパジャマの上にショーツを足首まで脱がされた殆ど全裸に近い姿で横たわるなのは、
潤んだ瞳はエリオの方を見つめ、控えめな唇からは絶え間なく微かな吐息が漏れ出ている、
それだけでも扇情的という言葉ですら足りない程だが、仰向けで居て尚張りを保つ豊かな乳房にしなやかな指が這っていた。
形を崩しつつ的確にポイントを刺激しているスバルは、自身もショーツ1枚という大胆な姿でなのはを愛撫していた、
時に胸を重ね、ゆっくりとスライドさせて押し潰し合う、その間も下腹部へと伸びた片手は秘所への刺激を怠らない、
しっかりと耳に届く水音はなのはに羞恥を、スバルに喜びを与え、エリオの動きを縛り付けていた。

そのあまりに卑猥な光景に息を呑むエリオ、
素人目にも美人と言わざるを得ないなのはとスバルの性的な絡み合いは男の欲望を満たす線を軽く越え、
何か触れてはいけない物の様にさえ感じた。

343 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:12:24 ID:WYNMjhVt
「ほら、エリオもこっち来て」

スバルの導きに迷う余裕も無く無言でベッドの上に乗り、なのはの肢体を眺めるエリオ、
なのはは両手で顔を隠そうとするが、身体を庇う事が出来ずに快感に打ち震えている。

「触ってみて、優しくね」

なのはの乳房を指し、身体を退けながら支持を出すスバル、
言われるがままに両手でなのはの乳房に触れると、それに合わせてなのはが小さく声を上げる、
脆く崩れそうな柔らかい感触に驚きつつも、優しく丁寧に揉み解して行くエリオ。

「はぁ……あっ、んっ……」
「まだ子供なのに上手だね。もしかして、キャロのを触ってたとか?」
「そ、そんな事していませんっ!」
「あはは、冗談だよ〜」

期待以上のなのはの反応にエリオをからかうスバル、口では物を言いながらも、合間になのはの秘所に舌を滑らせていた、
大きく広げさせた脚の間に屈み、頭をなのはの股へと押し付ける、
溢れ出る液を舐め取っては、新しく湧き出るそれを膣の周囲へと塗り、その度になのはの脚が震える。
エリオの方も大分慣れてきたのか、胸の感触を楽しむ様に撫で回し、時に力強く握り締める、
痛みを伴いかねない圧迫にも身を捩じらせ、気持ち良いと全身で示していた。

「ど、どうですか、なのはさん……」
「んっ、やっ、もう止めて……エリオ、スバ……んはっ!」

スバルの指が膣に差し込まれ、言葉を切るなのは、
十分に液で満たされている中は細い指を邪魔する事無く、根元まであっさりと受け入れた。

「うわ……なのはさん、ここ、いつもより凄く濡れてますよ」
「嘘っ!? そんな……やっ、中でかき回さないでっ!」

スバルの指が膣壁を擦り、身体を大きく仰け反らせるなのは、
一度指を引き抜くと、つられて溢れた液が肉感的な尻を伝い、パジャマに淫らな染みを作り出していく、
既になのはは声にならない声を上げ、荒い息で快感を全身で受け入れている。

344 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:13:04 ID:WYNMjhVt
「駄目っ、もうイっちゃうから、はぁっ、もう……んんんっ!!」

なのはの叫びも行為に夢中になってきているエリオの耳には届かず、スバルは無視してエリオに止めの指示を出す。

「エリオ、乳首を思い切り抓ってあげて」
「は、はい……」

スバルの言葉に抗議をしようとするなのはを、スバルの指から送り込まれる快感が抑え付ける、
指示通りにエリオが乳首を摘み上げると殆ど同時に、スバルが陰核を舌で強く押し込んだ。

「やっ、んはっ! ああぁぁぁぁぁっっ!!」

一際大きい嬌声と共に蓄積された快楽が弾け、なのはの身体が大きく跳ねた。
その変わり様を見たエリオが心配そうになのはに触れると、性感帯でないにも関わらず大きく震える。

「なのはさん、イっちゃったんですか……?」
「う、うん……」

絶頂の余韻を味わいつつも、なのはが笑顔を見せてスバルに応える、
その気を抜けた表情を見て、エリオは胸が大きく高鳴るのを感じた。

「ね、なのはさんも本当は可愛いんだよ」

たった今感じた気持ちが可愛いと思う者に対してだと言うのなら、その通りだと言うしかない、
この時、エリオの中で一つの認識が変わった。

「はい……可愛いと、思います」

エリオにも指摘され、落ち着いてきていた顔を再度真っ赤にするなのは、
その様子を見て笑顔を浮かべるスバル。

直後、エリオの肩にその両手が置かれた。

「それじゃ、今度はエリオの番だね」

そのまま仰向けに寝かされ、衣服を次々に脱がされていくエリオ、
急な展開に一瞬エリオの動きが止まるが、ジャージに手を掛けられた時点で慌てて脱がす手を掴み、スバルの行動を阻止する。

345 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:13:43 ID:WYNMjhVt
「な、何やってるんですか、スバルさん!」
「何って、次はエリオの番だから準備してあげてるんだけど」
「僕は構いませんから! そ、それでは、失礼します!」

即座に自分の身が危険だと察知し、ベッドから逃げ出そうとスバルの身体を押し退けて立ち上がろうとするエリオ、
しかし、その両手が桃色のバインドで結ばれ、思う様に立ち上がる事が出来なかった。

「なのはさんっ!?」
「私の恥ずかしい姿見せちゃったんだから、次はエリオの……見せてね」

何の含みも無い、純粋な笑顔で途轍もない言葉を口にするなのは、
流石のエリオも隊長に叶う筈が無いと判断したのか、無理な体力を使おうとはせず諦めてベッドに身を任せた。


「うわ……凄く大きくなってるよ、エリオのここ」

スバルが物珍しそうに肌を晒すエリオの股間部分を眺める、
性知識は多いが実物と相対するのは初めてなのだろうか、不思議そうにそっと触れてみたりとまるで子供の玩具の様に弄んでいた、
無論、その様子をなのはも見ていたが、こちらの方は少しばかり余裕が有る様に見える。

そんな二人の前で両手を頭上でバインドされ無防備で転がっているエリオは、平常心を保つのに全神経を傾けていた。
今のままでさえ羞恥で頭が可笑しくなりそうな程だと言うのに、二人に攻められたらどうなってしまうか分からない、
しかし、己の一物は意思とは反対にこれ以上は出来ないと言わんばかりに充血し、いきり立っている、
なのはの痴態を見て触った後だから仕方が無いとは言え、今の状況を迎える引き金となってしまった原因であるそれに少し悲しくなった。

「えっと、こうすれば良いのかな……」

スバルがエリオの物を慎重に握り、ゆっくりと上下に扱き始める、
ただそれだけの行為だが、スバルの滑らかな手の平とぎこちない動きが相俟って、昂っていたエリオのが跳ねる程に感じさせていた。
触られる前からはち切れんばかりに膨張していたそれは僅かな刺激にも敏感に反応し、
今にも暴発してしまいそうだったが、スバルの手だけではその域まで届かない、
エリオの中で射精出来ないもどかしさが止めさせなければならないという理性を押さえ込み、徐々に膨れ上がっていく。

346 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:14:23 ID:WYNMjhVt
「エリオ……凄く気持ち良さそうだね」

先走り液の光る先端部分を見つめ、軽く指先で触れながらなのはが呟く、
亀頭に直接触れられて痛みが走ったのか、表情を歪めて身体を強張らせるエリオ。

「―――っ!」
「あっ、ご、ごめんね……じゃあ、私はこっちを触っちゃおうかな」

なのはが手を伸ばした先は、エリオの睾丸だった。
撫で上げる様に触り、時折軽く揉み、決して痛めない様に弄ぶ、
スバルの手からとは違う刺激に身を震わせ、歯を食い縛って漏れ出そうな声を飲み込むエリオ。

「それじゃあそろそろ……えいっ」
「ふ……ぁっ!?」

なのはの愛撫に気を取られている間に、スバルの口の中にエリオの物が咥えられ、すぐに舌で舐られ始める。
口淫の技術なんて何も無い、口に含まれ、味を見るかの様に舐められる快感に押し殺していた声が微かに出てしまった。

「ん……あむ、んふ……エリオ、凄いビクビクしてるよ」
「すっ、スバルさん、なのはさ……それ、そんな事されちゃ……!」

一瞬でも気を抜けばそのままスバルの口内に放ってしまうからと気が抜けず、まともに喋る事すら出来ていないエリオ、
無情にもスバルとなのはの行為は止まる事無く、エリオを攻め立て続けている。

「エリオ、イっちゃいそうなのかな……? 良いんだよ、思いっきり出しても」

続けてなのはに耳元で囁かれる卑猥な言葉の前に、最後の壁も呆気なく陥落する。
既に根元を過ぎ、鈴口の辺りまで精液が上り詰めているのを感じ、残る自制を振り絞って口を開く、

「すみません、スバルさっ、ッ!!」

スバルを汚してしまう事に対し、射精感を堪えきれずに居る自分が情けないと心の中で罪悪感に苛まれる中、
せめて男として情けない声だけは上げない様きつく奥歯を噛み締め、スバルの口の中に思い切り精を放つ。


「んっ!?ん……ちゅっ、んん……」

急に口の中に広がる暖かい粘液に驚くスバルだが、口を離さずに一滴残らず口内に溜め込む、
全て出し終える頃にはスバルの口腔は精液で満たされ、亀頭から口を離すとそれを少し苦し気な表情でゆっくりと嚥下していく。

347 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:16:06 ID:WYNMjhVt
「う……んく、ふぅ。エリオの、飲んじゃった……」

口の端から微かに零れる精液を拭い、不思議な感覚に目を瞬かせるスバル。
二人の様子を眺めていたなのははエリオのそばに四つん這いのまま近寄り、バインドを解除する、
余韻に浸っているエリオの表情を見て、嬉しそうな笑顔を向けた。

「可愛かったよ、エリオ」
「あ、うう……」

女性から可愛いと褒められ、どう返答して良いか迷う男、エリオ。
辛うじて苦笑いで返すも、色々と複雑な気持ちに駆られてしまう。

「それじゃあ、夜も遅いし……今日はもう終わりにしようか。エリオも、スバルも……スバル?」

なのはが用意しておいたタオルで全身を拭き、衣服を整え解散を提案するが、賛同の声は上がらない、
ベッドの方に向き直ってみると、全裸のままのエリオが半裸のスバルに詰め寄られていた。

「スバルさん……? もう寝ましょうって、なのはさんが」
「……ごめん、エリオ。私、凄く熱くて……」
「わわっ! スバルさん!?」

まるで子犬の様に甘えた、それでいて瞳を潤ませた熱っぽい仕草でエリオを見つめるスバル。
思い返せば、行為に及んでから攻め手に回り続けてきた彼女は、まだ欲求を満たす程の快楽を得ていない、、
その上目の前で情事に参加し続けてきたスバルは、己の欲求を堪え切れずにエリオを求めていた。

スバルの身体をを支えていた腕から力が抜け、そのままエリオをと身体を預ける形に成る様に崩れ落ちる、
結果、エリオの胸部にスバルの胸が押し付けられ、なのはとは違う柔らかい感触にエリオの心臓が大きく鼓動する。

「エリオも、まだこんなにしてる……」
「あっ、それは……」

先程出したとはいえ、ここまで艶っぽく求められてしまってはエリオの男も反応しない筈が無い、
既に硬さを取り戻したそれは寄りかかってきたスバルの腹部へと密着し、押し返そうとばかりに力強く脈動している。
困り果てたエリオにスバルが微笑みかけると、唯一身に着けていた薄緑色のショーツをゆっくりと脱ぎ始めた、
秘部と布の内側に彩られた染みとの間で引いている糸が切れる、そして音も無くしなやかな脚から取り去り、一糸纏わぬ姿になるスバル、
既に身体の準備は整っていた。

348 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:16:44 ID:WYNMjhVt
「それじゃあ……いくよ」

寄りかかった体勢のまま背中越しにエリオの物を手で探り当てて優しく握り、自らの秘部へと宛がう、
数回前後に擦り付けて愛液を塗し、

「はっ、はぁ……はぁ、―――――んぁっ!」

ゆっくりと、スバルの中へと埋没させていった。

スバルの体型が小さい方の為か、成長途中のエリオの物にさえも強く抵抗し、奥に入れまいと閉じようとする、
その狭い中を押し割る様に突き進むエリオの感触が強烈な快感となり、スバルの身体が反り返る。
下着に染み出す程に濡れていた為二人に痛みは無く、強く締め付てくる膣の刺激にエリオが身を震わせ、
スバルは涙を零して悦びの表情を浮かべていた。

程無くして、スバルの方からゆっくりと動かし始める、

「あっ、あっ……これっ、凄く気持ち良い……んんっ!」
「そ、そんな動かな……っ!」

少しずつ慣れてきたのか、徐々に速度を上げ、待ち望んでいた快感を貪欲に求めるスバル、
室内に淫らな水音とスバルの喘ぐ声、腰を打ち付けう音だけが響き渡るその異常な雰囲気に、エリオも気分が高揚していく。

「え、エリオぉ、こっちも触って……あっ、はぁんっ! それ、いいよぅ……」

導かれるままにエリオの手が激しく揺れる胸を強く揉みしだき、スバルが一層高い嬌声を上げる。
何処までも卑猥な姿を晒すスバルに、取り戻していたエリオの自制心が早くも音を立てて崩れ始めていた。
やがて、スバルは限界まで腰を振る速度を上げるも、不満そうに身を捩る、
捻れる動きが直接膣へと伝わり、エリオに違う角度から快感が襲い掛かる、
それが、エリオ

「ッ!! スバルさん……!」
「うああっ! いい、いいよっエリオっ! もっと動いてぇ!」

肌を打ち付け合う音がより大きくなり、同時に膣を掻き回す水音もはっきりと耳に届く程に成っていった、
溢れ出る愛液が飛び散らんばかりに激しく快楽を求め、恍惚の表情を浮かべるスバル。
遠慮を忘れたエリオも自ら腰を持ち上げ、スバルの中を奥まで突き上げる、
その快楽に湧き上がる射精感を紛らわすかの如くスバルの胸を鷲掴みにし、乳首を舌で転がす。
そこまで来れば、限界は近い。

349 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:17:25 ID:WYNMjhVt
「あっ、あはっ、もうイっちゃうっ! エリオぉ!」
「ぼ、僕も……もう、出ちゃいそうです!」

互いに有らん限りの力で快感を貪り、昇りつめようと最後の一押しをかける。
先に限界を感じ取り、スバルの背中を抱えて一気に抱きしめるエリオ、同時に腰を持ち上げてスバルの奥まで突き入れた。

「スバルさんっ! ……くぁっ!」
「イく、イくっ! イッ―――――ふああああっ!!」

エリオが達し、二度目の射精とは思えないほどの量を膣内に注ぎ込む、
熱い精液が注ぎ込まれる快感に、歓喜の声を上げて深い絶頂を迎えるスバル。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
「はぁ……んっ、ふぁ……」

全部の力を使い切り、繋がったまま倒れ込む二人、
スバルが横に転がると、同時に膣からエリオの物が引き抜かれる。

「エリオ……凄く気持ち良かった」
「僕もです……スバルさん」

汗や涙、精液と愛液にまみれたあられもない姿のまま微笑み合う二人、
身体が休息を求めているので、動かずに顔を傾けて笑顔を見合わせる。

「二人とも……」

そこに、他の声が入り込んでくる、
そちらの方に顔を向ければ、半ば忘れられていたなのはが全裸でそこに居た。
真っ赤に上気した頬、スバルと同じく潤んだ瞳に、恥ずかしそうに擦り合わせるその内股を伝う幾筋もの雫、

「私も、エリオのが欲しいな……」

それは、悪魔の様な天使の誘いだった。



350 :かわいい人:2008/02/15(金) 02:17:59 ID:WYNMjhVt
「おはよう、チビッコ達」
「おはようございます、ティアさん」
「お、おはようございます……」

翌朝、隊舎前に集合するフォワード隊の四人、
それぞれが元気良く挨拶を交わすが、その中でエリオは足取りも重く、声にもいつもの威勢が感じられなかった。

「エリオ君、大丈夫? 目の下に凄い隈が出来てるけど……」
「……大丈夫だよ、キャロ。心配してくれてありがとう」

昨夜の疲労の抜けきっていないエリオを心配そうに気遣うキャロ、
急にやつれて見えた少年騎士の姿は痛々しく、ティアナも何事かとエリオに訊ねるが、昨夜の出来事を話せる筈が無かった。


対称的にスバルは元来の有り余る体力のおかげか、元気そうにティアナと予習の復習をしている、
こちらもエリオの体調を気に掛けてはいるものの、理由を知っている為かどう声を掛ければ良いか分からず、
時折横目に顔色を伺うだけに留まっていた。

不意に、エリオとスバルの目線が重なる、
顔を合わせるなり真っ赤に成って視線を逸らす二人だが、幸いにもティアナやキャロには怪しまれなかった。
昨日は昨日だと言い聞かせていても、あれ程強烈な体験をしてしまってはそう簡単に割り切る事は出来ない、

「皆、おはよう」
「「「「おはようございます、なのはさん」」」」

それは、教導官とて例外ではなかった。

四人が挨拶を返すと、昨夜の事と今を見比べて思わず笑ってしまうスバルとエリオ、
その様子を見て少し恥ずかしそうに顔を赤らめ、訓練に入ると告げるなのは。

「……ちょっとあんた達、どうしてそんなニヤついた顔してるのよ」
「いえ、別にそんな」
「何でもないよ、ティア。さっ、訓練頑張ろっ」

そんな不自然な教導官の姿に訝しげな表情のティアナとキャロ、
しかし、『高町なのは』を知る二人だけは笑顔を見せていた。


351 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:18:43 ID:WYNMjhVt
ここまで
無駄に長い上無理矢理展開なのは仕様

何か色々と申し訳なく思いつつ宣言したからには書かなければと
始めはキャロエリ→スバティアキャロ×エリで書いていたものの面白みが無いと試行錯誤の末、悪意有る改変

とりあえずエロくなるよう努力はしたものの、遅筆な上に微妙な物が完成して俺涙目
さらりと読み流してくれるだけでも大感謝です

352 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:35:20 ID:K06jV+MJ
>>331
GJ! ルー子かわいいよルー子。ヴァイス的にはやっぱり妹分なんでしょうか。
フェイト×死亡ネタ×プロジェクトFは公式ですよねー。
でもスカのクローン技術なら実質上の蘇生が可能のような気も。

>>351
これはいい攻めスバル。
なのはさんはいつのまにされるがままになったんでしょうかw

353 :アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 02:37:09 ID:dagoVFUB
>>26-111
ご紹介頂いたロダに、修正版1話から5話までをうpして置きました。
www.dotup.org0120.txt Little Lancer1~5.txt DLキーはlancerです。
何度もお手数をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願い致します。


作家諸兄の皆様、怒涛の連投、心からGJです。
自身の執筆で精一杯で個別レスが間に合いませんですが、楽しく拝読させて頂いております。


354 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:47:11 ID:9N9Q2wf6
>>353
圧縮しないとと文字化けがスゲーです。

355 :アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/02/15(金) 03:10:38 ID:dagoVFUB
>>354
ううう、かたじけない、ZIPで固めたのも上げときました。
www.dotup.org0139.zip Little Lancer1~5.zip DLキーはlancerです。

356 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 03:24:30 ID:9N9Q2wf6
「テキスト中にNULL文字が含まれてます、強制変換します」で記号羅列になるわ(´;ω;`)
ワードパッドやノートパッドでは見られるけれどもTextVierでは駄目だ・・・

357 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 03:27:36 ID:9N9Q2wf6
自己解決した。
>>355 うpありがとー

358 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 03:58:42 ID:kA5kBV42
>>50
今更だけどヴィヴィオが考古学者にw
似合ってるような似合ってないような
でも興味を一直線な感じなんでもし考古学に興味を持ったら普通になりそうかもしれませんね。

>>243
これは酷いwwwwww(誉め言葉ですよ!)

>>316
シャッハの作品は嬉しい

>>331
ガリューがカコ(・∀・)イイ!!

359 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 04:31:10 ID:M0xTI1YA
>>50
自分も今更だけど、本編完成乙かれさまです!
実に最後まで楽しませていただきました。
おかげでエリルーに完全に目覚めました
最後のシーンがストーリーのタイトルとばっちりあってることにも感動
後日談のエリオ人生最大の試練もwktkしています

>>331
今回は比較的平和(?)でしたね
フェイトさんの暴走するシーンがものすごい素敵だと感じた俺はもうダメかもしれん
でも愛があるからこそ強行にでる。そんな雰囲気がよく伝わりました
そしてまたエリオきゅんの出番が(泣

>>351
なのは相手にスバルがここまで強引に行くのって初めて見た気がする
新鮮で実に良かった。スバエリに攻められるなのはさんに(;´Д`)ハァハァ
そして、スバなの×エリ・・・・・はっきりと言ってエロすぐる
実におっきさせていただきました

360 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 06:26:12 ID:FB8Soiou
>>331 >>351
GJ

361 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 07:01:56 ID:aMVbvWKR
>>351
こんなのスバルじゃねぇ!でもGJ!!
まじで面白かったです。
何か早さについていけない・・・バレンタインだったからか?

362 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 07:17:58 ID:PWqaF2i8
>>261
GJ!こういうエロ好きです!
なんで、半年なんて寂しいこと言わず、気の向くままに作品を投下してください。次の作品も楽しみにしてます。
それと、昨日から大奮起している職人様方全員GJです。

363 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:34:15 ID:LM0tXkGd
>>351
GJ!! いいスバルエロっした!

注意事項
・もう捏造がもンの凄い事になってます。
・正直アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・長い。長すぎる。なんでこんなに長くなるのかと正直小1時間(ry
・非エロ。ガチバトル。
・推奨BGM:BRAVE PHOENIX
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

364 :燃え上がる炎の魔法使い 14-01/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:34:56 ID:LM0tXkGd
 少し、時系列は前後する──聖祥大学附属小学校、正門前。
 シグナムは、レヴァンティンに、次発のカートリッジを挿入する。
 その時。
 ズドォォォッン!!
「くっ」
 轟音に、シグナムは呻く様な声を漏らし、空を見上げる。
 紅蓮の火柱(ほばしら)が、天空に立ち上り、漆黒に侵された空を、煌々と照らした。
 ふと傍らを見れば、すずかが、やはり、呆然と、紅蓮の火柱を見上げている。
「……大丈夫か?」
 シグナムは、すずかに声をかけた。
「はい……少し、怖いですけど、多分」
「そうか……」
 シグナムが、少し眼を細めて、すずかに何か言おうとしたとき。
 バシューッ!
 金色の光が、一直線に、天空を駆けた。市街地から、彼女達の真上を通過し、海上へと、
突き抜ける。
 2人は、それを、見上げ、そして、海上へ突き抜けていたのを、見送る。わずかに、唖
然としていたが、
「!」
 シグナムの足元に、彼女の魔力光の物である、ピンクがかった赤紫の魔法陣が、展開す
る。そこからわいてくる白い光が、擦り切れたシグナムの騎士甲冑を修復していく。
「すまない、どうやら、主が呼んでいるようだ」
「主……って、はやてちゃんが?」
 すずかが問い返すと、シグナムは、力強く頷いた。
「あ、あのそしたら、はやてちゃんに……もっと、ちゃんとお話しようって伝えて下さい」
 すずかが、慌てて、そう言った。
「心得た」
 口元で微笑みながら、しっかりと頷き、そう言うと、シグナムは光の中へと、消えてい
った。

燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 PHASE-14:entscheidender Kampf ist auf dem Meer

「『リインフォース』全システム、自動防衛システムを除き……今のところ、正常」
 はやては、やさしげに微笑みつつ、その声に、満足そうに頷いた。
「ええ子や……守護騎士システム、起動」
「了解。烈火の将は稼動中ですので、実体損傷の修復を行います」
「うん」
 リインフォースの声に、はやては、満面の笑顔になった。
「…………自己診断システムより警告、守護騎士システムのメモリバンクに、チェックサ
ムエラー発見」
「えっ!?」
 途端に、はやての顔が、不安に染まり、青ざめる。
「単純な、出力文字列のエラッタです、修正可能……守護騎士システム、02から05まで、
正常起動。間もなく、発現します」
「脅かさんといてな……もう」
 はやては胸を撫で下ろし、苦笑気味の笑顔でそう言った。

365 :燃え上がる炎の魔法使い 14-02/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:35:53 ID:LM0tXkGd

 Dec.24.2005、19:55────太平洋 日本国領海内 東京都沿岸部
「やった、の、かな?」
 ユーノが言う。
 スターライトブレイカーを受けた“自動防衛システム”は、その勢いで、海鳴の上空か
ら弾かれ。海鳴市から数十km沖の海上へと飛ばされていた。
 追いかけてきたユーノ、フェイト、なのはは、フェイトとなのははデバイスを構えつつ、
それを、見据える。
 一見、形状を保ち続けており、宙に仁王立ちになり、動かない。あれだけの破壊魔法を
食らったと言うのに、平然としているようにも見えた。
「そんな、バカな……」
『No, the conclusion is attached』
 3人は唖然とし、ユーノが臍を噛みかけたが、しかし、バルディッシュは、決着はつい
ている、と答えた。
「あっ!」
 なのはが、“自動防衛システム”を指して、声を上げる。バルディッシュの言葉に気を
とられていた2人も、そちらに視線を戻した。
 ピシッ……ミシッ……ピシッ……
 人間の姿をしていたはずのそれは、まるで劣化した薄いプラスチックのように、ひび割
れた。そして、中から、鮮やかな、オレンジ色の光。
「うらっしゃあぁぁっ!」
 3人には、良く聞き覚えのある、威勢のいい声。
 砕け散った“自動防衛システム”は、砂礫のように粉々になって、海上へと落ちていく。
それは、一見に反して、水銀のような比重で、水流にも流されること無く、遠浅の海底に
沈んでいく。
「アリサ!」
「アリサちゃん!!」
 フェイトが声を弾ませ、なのはが笑顔になる。そして。
「アリサぁっ!」
 感極まって涙を滲ませながら、思わず、と言う形で、ユーノは、アリサに、抱きついて
いた。
「な……な、な……?」
 アリサは、ユーノに抱きつかれ、顔を真っ赤にする。湯気まで出そうな勢いだった。抵
抗しない、と言うか、あまりに突然過ぎて、そう判断する余裕が、頭に残っていなかった。
「良かった……アリサが無事で……」
 ユーノは、半ば泣きじゃくりながら、そう言った。
「あ、あのねぇ……あたしが、そう簡単にやられるわけ、ないでしょうが」
 アリサは、紅い顔のまま、不機嫌そうな表情になり、そう言った。
「けど……っ」
「で、でも、心配してくれて……その、ありがと」
 言ってしまってから、耐え切れなくなったように、ユーノから視線を離す。しかし、逆
に、左手で、ユーノの肩を抱き寄せた。
 それを見ていたフェイトは呆然とし、なのはは当てられたように、真っ赤になって、俯
いてしまっていた。
『はーい、みんな、まだ終わってないよー』
 なんともいえない空気が、しばらく周囲を支配し続けるかと思われたが、悪戯っぽそう
な女性の声が、無粋にも、念話で割り込んできた。

366 :燃え上がる炎の魔法使い 14-03/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:36:59 ID:LM0tXkGd
「エイミィ」
 フェイトが声に出し、他の3人も、顔を上げた。ユーノは、アリサから、いったん離れ
る。
『今、下にある、黒い澱み。それが、さっきまで“闇の書”を名乗っていた、膨大な魔力
を伴って動き続けてきた術式だよ』
「まだ、止まってないんですか!?」
 ユーノが、驚いたように、聞き返す。
『むしろ、これからが本番だよ』
「えーっ!?」
 エイミィの言葉に、アリサはうんざり気味の声を上げる。
『その部分こそが────』
 エイミィに代わって、アリシアの念話が、響いてきた。
『「夜天の書」を「闇の書」にしていた、核心部分なんだよ、元々は、主と夜天の書本体
を、外部の敵から保護するための、簡易自律管制機能付の防衛システムだったんだけど、
その後の改造で、過度に能力を上げすぎて、夜天の書の、主にも、中央管制システムにも、
制御しきれなくなってしまった。暴走して、主か、その時存在した世界のどちらかを、食
い潰すまで、止まらない』
「またずいぶんはた迷惑なことしてくれたバカがいるもんね〜」
 アリサは腕を組み、心底呆れたような口調で、そう言った。さすがに、言葉的にはそこ
まで乱暴ではないものの、その場にいた一同の気持ちも、同じだった。
『アリシア、大丈夫なの?』
 フェイトは、アリシアに向かって、心配そうに訊ねる。
『うん、念話ぐらいはね』
『そっか』
 アリシアの答えに、フェイトは、ふぅ、と、安堵のため息を、軽くついた。
『そうだ、エイミィさん!』
 澱みを見下ろしていた4人だったが、突然、なのはが思い出したように、声を出す。
『ん、なになに?』
 エイミィが、なのはに聞き返してくる。
『街の、海鳴の火事の方、何とかしなくちゃです』
「げっ、そんなことになってんの?」
 横から聞いたアリサが、慌てて、陸地の方を振り返る。確かに、市街地から、紅蓮の炎
が上がっているのが、見えた。だが、それはすでに、終息しようとしている様にも見えた。
『大丈夫、そっちは、「アースラ」にいた武装隊員が何とかしてる。ただ、消火と、一般
人の保護で精一杯で、そっちにまでは応援、回せないんだよ。今、クロノと、アルフとリ
ニスが、そっちへ向かってるけど、それが限界』
 エイミィは、悲鳴のような、申し訳なさそうな声で、そう答えた。
「せめて、また、クイントさんでもいてくれたら良いのにな」
 アリサは腕を組み、そんな事を呟いた。その名前に、なのはも、「ん」と、反応する。
「アリサ……彼女は陸戦魔導師だから、そもそもこの場までこられないよ」
 ユーノは苦笑して、そう言った。アリサはキョトンとして、ユーノを見る。
「あっ、見て」
 不意に、フェイトが声を上げた。
 海中の、黒い澱みの上空。自分達よりは、下の高度。
 ひときわ輝く、正三角形の頂点に、円を描く、ベルカの魔法陣が、現れた。

367 :燃え上がる炎の魔法使い 14-04/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:37:29 ID:LM0tXkGd

「リインフォース、あたしに剣と甲冑を」
「かしこまりました、マイスター」
 はやての四肢を、黒い前空きのワンピースに、白いコートと言う、“騎士甲冑”が、覆
う。その右手を、軽く、前に伸ばすと、光が実体にへと変貌する。それし、片刃のショー
トソードを刀具とした、西洋長巻、パルチザン。
「ほな、行こか……おいで、私の騎士達」
 揺らいでいた空間が、現実へと、戻る。海風が、はやての短い髪を、揺らした。
 そして、はやてが出現した魔法陣の、三角形の頂点が通過する円周上に、五角形を模っ
て、赤紫、赤、緑、群青、そして純白の、ひと回り小さいベルカ式魔法陣が、起動した。
「我らヴォルケンリッター、夜天の主の下に集いし騎士」
 ヴィータが言い、閉じられていた瞼を開き、グラーフアイゼンを握る。
「主ある限り、我らの魂尽きること無く」
 シャマルが言い、同じようにして、クラールヴィントの嵌められた手を、そっと掲げる。
「この身に命ある限り、我らは御身の下にあり」
 ザフィーラが言い、瞳を開けると、両手を腰だめに構える。
「我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に」
 シグナムが言い、ヒュッ、と、レヴァンティンを鳴らし、構えた。
「今ここに、哀しみの時の扉を閉じん」
 レンが言い、ジルベルンメタリッシュの嵌められた右腕を、甲を前にして、起こし、構
えた。
「みんな……よーさん迷惑かけてもうたな」
 はやては、苦笑交じりに優しく言い、騎士達に言う。すると、外周を向いていた騎士た
ちは、慌てて、はやての方を向いた。
「そんなっ、はやてが気にするような事じゃないって!」
 ヴィータが、興奮したように、声を上げて、言った。
「申し訳ありません、主はやて……我等こそ、主に、許されぬ程の不義を」
 シグナムは、申し訳なさそうに言い、頭を垂れた。
「ええって」
 はやては、やしり、苦笑交じりに、言う。
「シグナムこそ……ごめんな、シグナム、最後まであたしに声かけとってくれたん、あた
し、聞こえとらんかった……いや、聞こえてはいたんやけど、聞けへんかった」
「主に仕える騎士として、当然の事です故、気に病まないで下さい」
 シグナムは顔を上げ、幾分苦い顔で、そう言った。
「シグナム! もう大丈夫なの?」
 別の方から、シグナムに声をかけられた。高度を落としてきたアリサだった。ユーノや、
フェイト、なのはもいる。
「! フェイト、てすしゃろっ……」
 ヴィータが、フェイトの存在に気付き、視線を向け、表情をわずかに険しくした。だが、
フルネームで呼ぼうとして、また、噛んでしまい、顔を恥ずかしそうに紅くする。
「フェイトで、いいよ」
「お、おぅ」
 フェイトが苦笑しながら言うと、ヴィータは、決まりが悪そうに、紅い顔で返事をした。
「ザフィーラさんに、レンちゃんも」
 なのはが、2人の前に回りこみ、笑顔で、声をかけた。
「なのはちゃーん」
 関西弁のイントネーションで、レンがなのはの名前を呼ぶ。

368 :燃え上がる炎の魔法使い 14-05/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:38:11 ID:LM0tXkGd
「我らの、心配をして、くれたのか?」
 ザフィーラが、意外そうに、なのはに言う。「敵同士だったのに」と、口には、出さな
かったが、そう言うニュアンスだ。
「当然だよっ」
 しかし、なのはは、満面の笑顔で、そう、即答した。
「あはは、なのはちゃんはええ子やなぁ」
「えへへ……」
 レンの言葉に、なのはは照れた様にはにかんで、笑う。
「再会に和んでいるところ、すまない」
 身体半分ほど高い位置、なのはの背後から、声がかけられた。なのはが、振り返る。
「クロノ君」
 クロノは、なのはに向かって頷いた後、視線を、はやて達に移す。
「時空管理局、次元巡航警備部執務官、クロノ・ハラオウンだ。君達には説明するまでも
ないと思うし、なのは達もエイミィやアリシアから聞いたと思うが、状況は多少は改善さ
れたとは言え、最悪よりは少し離れた程度、と言うのが現状だ」
 クロノの言葉に、はやては表情を引き締める。
「今、マスター権限で自動防衛システムのAPI(APplication Interface。基幹のシステム
(パソコンなどの“広義の”汎用コンピューターで言うところのオペレーティング・シス
テム)と、それに乗る各ソフトウェア間のやり取りを行う部分)に割り込みかけ続けとるか
ら、もう少し時間は取れる。けど、そんなには稼げへん」
「その時間が稼げている間に、あの自動防衛システムを破壊するか、停止させないと、解
決になりません」
 クロノと共に現れた、リニスが、そう言った。
「考えられる手段は2つ」
 さりげなくなのはの隣を占めつつ、クロノはバリアジャケットの懐から、深い青をした
ミニチュアの剣を、取り出す。
「1つ目は、強力な氷結魔法で強制的に停止させる。もう1つは、衛星軌道上で待機して
いる巡航武装次元航行艦『アースラ』の、空間歪曲破壊砲『アルカンシェル』で消滅させ
る、の、どちらかだだが……他に手段はないか? 守護騎士達の皆に聞きたい」
 クロノは言い、シグナム以下の守護騎士達に一通り視線を向ける。
「あの……」
 おずおずと、手を上げるようにして、シャマルが言う。
「最初のは、難しいと思います。暴走した自己防衛システムは、自己拡張しますから……」
「氷結魔法で封印しても、その外側から増殖し、封印ごと飲み込んでしまうと思われる」
 シャマルの説明に、シグナムが付け加えた。
「でも、空間歪曲破壊は、絶対だめっ!!」
「せやせや、はやてちゃんの家までなくなってまう!」
 ヴィータが、頭の上に腕で“×”をつくりながら言うと、レンもそれに同意して、声を
上げた。
「それって、どういうモノなの?」
 アリサが質問した。すると、それには、ユーノが答える。アリサは、傍らのユーノの方
に、顔を向けた。
「射線上の空間を歪曲、反転させて、対象を反物質化、対消滅させる兵器だよ。ただ、そ
の時に余波として放出される衝撃波と熱がかなりのもので、海鳴市と、隣接する市と区は
更地になっちゃうかな。それに、本来人が住む惑星の大気中で使うことを前提としたシロ
モノじゃないから、地球のような惑星の大気圏内で使用すると、大気の放射化が激しい。
関東一円ぐらいは、汚染地帯になってしまうかも」

369 :燃え上がる炎の魔法使い 14-06/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:38:40 ID:LM0tXkGd
「ちょっ、なっ、冗談じゃないわよ!」
「や、やっぱりそれはだめーっ!」
 アリサが、驚愕に目を円くし、なのはも、慌てて、ヴィータと同じように、頭上に腕で
“×”をつくった。
「僕だって、なのはの故郷を吹っ飛ばすなんて、できればしたくないよ……だから、こう
して意見を求めてるんだが……」
 クロノは、俯きがちにボソボソと言ってから、視線を上げ、シグナムを見る。
「すまない、我々も、暴走が始まってしまえば、それに対しては無力なんだ」
 シグナムは言い、申し訳なさそうに、視線を下げた。
「くそっ、あとは自己防衛システムさえ潰せれば、全部何とかなるねんけどな!!」
 忌々しそうに、レンが言う。
「あー、もう……っ、ごちゃごちゃと」
 それまで、沈黙していたアルフが、苛ついたように、声を上げた。
「もう、こう難しいこと考えないでさ! これだけメンツそろってるんだし、ずばっとやっ
つけちゃうわけには行かないワケ?」
 アルフは、空中で胡坐をかいて、不機嫌そうに、クロノに言う。
「いや、アルフ……これはそんな、単純な問題じゃないんだ……」
 クロノは、唖然としつつ、アルフを宥める様に、言う。
「これが日本の○宝の正月特撮映画なら、南極だめで火山もだめってなったら、太陽にで
も放り込んじゃうところかしらね」
 早くも、やぐされたような笑みを浮かべながら、アリサはそう言って、左手を投げ出す。
「太陽……!?」
 その言葉に、クロノはその単語を反芻するように呟くと、はっと、何かに気がついた。
「それだ!」
「え?」
 クロノが声を上げた。聞き返すアリサに、しかしクロノはそれには構わず、
「はやて、シグナム。あれの中枢部分だけ取り出すことは、できないのか?」
 と、はやてと、シグナムを見る。
「駆動式の部分は、我らとさほど変わりません故」
「シールドぶち貫(ぬ)いて、実体部分破壊できれば、できんことはあらへんと思う」
「かなり、困難を伴いますが、理論上は」
 シグナムと、はやてが答え、さらに、シャマルが付け加えた。
『エイミィ、計算しろ』
『クロノ君、本気!?』
 エイミィが、素っ頓狂な言葉を発した。
『ああ、艦長……どうでしょうか』
『まぁ……いいんじゃないかしら?』
 クロノの問いかけに、リンディは苦笑しながらも、止める事は、しなかった。
「かなり、個人の能力頼みで、ギャンブル性があるが、これが可能なら、周囲への損害は
最小限にとどめられる……どうする?」
 クロノは、一同を見渡し、そう言った。
「あたしはやるわよ」
 不敵に笑いながら、真っ先に、アリサが言った。
「面白そうじゃない」
「当然、僕も付き合うよ」
 言葉ではそう言いつつも、ユーノの表情は、決して引きずられているわけではなく、決
意の色があった。

370 :燃え上がる炎の魔法使い 14-07/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:39:12 ID:LM0tXkGd
「私も。この街を、消したくない」
 フェイトが言う。
「フェイトが言うなら、あたし達は決まりだぁね?」
「そう言うことです」
 アルフが笑いながら言い、リニスも微笑みながら、同意した。
「あたしらもやる。ここで逃げ出す言う選択肢は、最初からあらへん。そうやな、皆?」
 はやてはクロノに向かって言い、そして、守護騎士達を見た。
「おうっ!」
 真っ先に、ヴィータとレンが腕を上げて、応える。
「我ら、“ヴォルケンリッター”、主の意のままに、そして……」
 そこまで言って、シグナムはちらり、と、アリサを見た。
「今一度、騎士の誇りに従い」
 表情を引き締め、そう言った。
「なのは、あとは、応えていないのは君だけになるが……」
「にゃっ!?」
 なのはは、慌てたように、クロノを見る。
「わ、私も当然、やるよ! 家なくなっちゃうの嫌だし、クロノ君だって、やるって言っ
てるんだし」
 L4Uを握りなおして、なのはは言った。
『クロノ君、準備完了、いつでもできるよ』
 ちょうど、タイミングを狙ったかのように、エイミィが伝えてきた。
「よし、みんな……やるぞ」
「オッケー」
 アリサが、声に出して答え、それ以外の一同も、構えを取る。
『自己防衛システムの術式駆動を確認、実体化まで10秒……5秒……3、2、1……今!』
 エイミィの言葉と同時に、海面の黒い澱みを取り囲むようにして、巨大な、触手のよう
なビニルホースのようなモノが、周囲に生える。そして、澱みの影から、海面を割って、
異形の怪物が、姿を現した。
「これは……」
「なんつーもんや……」
 アリサが呆れたように言い、はやてが息を呑んだ。
 今まで蒐集した、魔法生物やら、魔導師の思念やらが固まったそれは、グロテスクな、
何かの生き物には例えられない、しかし、敢えて言うなら生き物にしか見えない、怪物と
化していた。
「まずは一番手、行かせて貰うぜ!」
 言い、ヴィータはグラーフアイゼンを握り、大きく振りかぶった。
「鉄槌の騎士ヴィータと、鉄(くろがね)の伯爵グラーフアイゼン!」
『Patronenlast!』
 ガキンッ、グラーフアイゼンはカートリッジを撃発させると、その槌の部分が再構築さ
れ、バトルハンマーから、日本では掛矢と呼ばれる、攻城用の巨大なハンマーに変わる。
『Gigantschlag』
「うぉらぁぁぁぁっ!」
 ヴィータは、少年のそれのような咆哮を上げ、巨大なハンマーを、異形の怪物と化した
“自動防衛システム”に、振り下ろし、たたきつける。
 ミシッ……
 透明で見えなかった、“自動防衛システム”のシールドが、魔力を帯びて、赤く輝くグ
ラーフアイゼンの一撃に、鈍い緑に瞬き、軋みを上げる。

371 :燃え上がる炎の魔法使い 14-08/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:40:20 ID:CtC9wokO
「偉大(グレート)と呼ばれし紫電が姉妹の1人、フェイト・テスタロッサと、鋼の意思の
執行者、バルディッシュ!」
『Plasma Thunder Rage』
 漆黒の天空から、放たれる稲妻が、バルディッシュのコアに集まる。バルディッシュの
コアが、まばゆく輝いた。
『Clasher Volt』
「シュート!!」
 集まった稲妻は、魔力光を伴って、強烈な輝きを持つ、電位の砲撃となり、“自動防衛
システム”の、シールド目掛けて撃ちだされた。
 ド、ド、ド、ド、ド……っ
 余波で周囲の海水を蒸発させ、塩の焼けるにおいを漂わせつつ、1枚目のシールドを砕
いていく。
「その歌はあなたへの愛! L4Uと高町なのは、いっきまーす!!」
『Revolver set』
 なのははL4Uのコアを“自動防衛システム”に向け、構える。L4Uを中心に、その軸と同
心の円周上に、桜色の輝きを持つ巨大な魔力のスフィアが6発、発生する。
『Axel Stinger, more acceleration』
「シューットッ!!」
 ドン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!!
 その発射にさえ衝撃を伴いながら、6発の巨大な魔力弾が、次々と発射され、“自動防
衛システム”の、シールドに直撃する。
 2枚目のシールドは、命中に、鈍いオレンジの瞬きを放ちつつ、軋み、ヒビが入ってい
く。
「白銀(しろがね)の拳闘騎士レンと、輝く白い弾丸ジルベルンメタリッシュ、行くでぇ
っ!」
 レンはそう言って、“自動防衛システム”のシールドの天頂の真上に飛び、オーバーリ
アクション気味にポーズをつけた。
『Patronenlast!!』
 ジルベルンメタリッシュがカートリッジを撃発させ、手の甲の部分にあるコアが、眩い
光を放ち始めた。
『Meteoritenschrotthandler』
「でりゃあぁぁぁっ!!」
 それは、巨大な衝撃波の砲弾となって、垂直にシールドを叩く。
 ビキッ、メシャ、……ッ
 2枚目のシールドが、砕け、粉々に落ちていく。余波が、海面を、放射状に、舐めてい
く。
「今や! 次のシールド張らせへんで!」
 はやてが叫ぶ。
「優しき緑の砕けぬ盾、ユーノ・スクライア!」
 垂直環状の魔法陣を纏わせた右手を、“自動防衛システム”に向ける。
「ラウンドガーダー、フォールスマッシュ!」
 “自動防衛システム”の真上に、巨大なボウル型のバリアが、本来とは上下逆に出現す
る。それが、落下し、シールドを展開中の“自動防衛システム”の、それを、阻害した。
シールド同士が凌ぎあい、バチバチと火花を散らす。
 シュルルルルッ
 シールドの展開を阻止されたためか、周囲にうねっていた巨大なゴムホースのような触
手が、ざわめくように動き、ユーノに向かって、動き出す。

372 :燃え上がる炎の魔法使い 14-09/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:40:56 ID:CtC9wokO
『Ray Lance, Clash mode』
 ユーノに迫ろうとした触手を、魔力弾が貫き、砕く。
 ユーノがちらりと視線を向けると、アリサがレイジングハートを構えたまま、微笑んで
ウィンクした。
「ブレイク!」
 ユーノが手で印を括ると、緑の光を持つバリアを形成していた魔力が、大爆発を起こし
た。“自動防衛システム”のシールドは砕け、圧力がそれ自身をも圧す。
「チェーンバインド!」
「ストラグルバインド!」
 にわかにざわめきだした触手を、赤と、赤みの強い黄金色の、光の鎖が、捉える。アル
フのチェーンバインドは捉えたそれを引き千切り、リニスのストラグルバインドに捉えら
れた触手は、魔力を減衰させられて霧散する。
「盾の守護獣ザフィーラ……砲撃など、撃たせんっ!!」
 先端に魔力砲撃の端子を展開していた触手を、『鋼の頸木』が、薙ぎ払い、封じ込めた。
「烈火の騎士シグナムが存在(からだ)の一部、炎の魔剣レヴァンティン、第3の姿を、こ
こに」
『Patronenlast!』
 レヴァンティンはカートリッジを撃発させる。シグナムが、そのレヴァンティンを収め
る鞘の、先端側を、柄の先端に連結させる。
『Bogenform』
 レヴァンティンが自身の鞘と一体となって、再構築され、それは弓となった。狙撃重視、
金属の長弓である。
 シグナムは、弓を引き、構える。シグナムの赤紫の魔力光が、炎の矢を生み出した。
「鍾馗・一閃!」
『Sturmfalken』
 放たれた矢は、炎の渦巻きを従えながら、“自動防衛システム”目掛けて、一直線に進
む。展開しかけのシールドは、しかし、ここまでのダメージも加わって、軽々と貫通し、
その頭部と思しき場所を、右上から左下へ、貫いた。遅れて、爆炎がその場所に発生する。
「夜天の王、八神はやて、祝福の風吹かせ、リインフォースと、今ここに」
 はやてはそう言うと、パルチザン型の錫杖を、握りなおす
『Patronenlast』
 ガキン!
 峰の部分に取り付けられた、レヴァンティンのものに酷似したカートリッジユニットか
ら、撃発した空カートリッジが、排莢される。
 はやての正面に、ベルカ式の魔法陣が、駆動し始めた。
「響け、終焉の笛!」
『Ragnalok』
 その、頂点が描く円周の、3点から、青白い魔力のビーム砲撃が、撃ちだされた。
 命中した部分が貫通するだけではなく、その周囲が、凍りつくように、硬化していく。
“自動防衛システム”が構築する“生身”の部分が、固められて行く。
「燃え上がる炎の魔法使い、アリサ・バニングスと、不屈の心の守護者、レイジングハー
ト!」
 アリサは言いつつ、レイジングハートを己の正面に、垂直に構えた。
『Load Cartridge』
 ズドンッ
 CVK-695Dが、2発のカートリッジを撃発させる。
『Flame Zamber Breaker』
「いっけぇえぇぇぇぇぇっ!」

373 :燃え上がる炎の魔法使い 14-10/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:41:26 ID:CtC9wokO
 ゴワァッ!
 激しい炎のような、閃光の斬撃が、“自動防衛システム”を、正面から捉える。
 左右に両断され、さらに、炎が全体を舐め、走る。はやてのラグナロクで硬化させられ
ていた“生身”は、ボロボロと、脆く、崩壊していく。
 だが、崩壊したそれをまるで切り捨てるように、その内側から、さらに、凶悪な見た目
の、“生身”の実体が、巨大に、構築され、出現する。
「なんて魔力量なの!?」
 驚愕と、半ばあきれを混じらせつつ、『アースラ』のCICコンソールで、エイミィが言
う。
「破壊しても、その端から再生しちゃう!」
『だが、ダメージは通ってる。このまま、続けるぞ!』
 クロノは、エイミィにそう言った。
「行くぞ、エクスカリバー」
『Yes, My Majesty』
 エクスカリバーは展開し、長めの、澄んだ湖か海のような、深い紺碧の刀身を持つ、パ
ルチザンに変形する。
『クロノ』
 クロノが構えようとしたとき、その脳裏に、グレアムの声が聞こえた。
 管理局本局・次元巡航警備部、グレアムの軟禁されている小会議室。
「燃え上がる炎……そうか、君の信条の変化は、彼女にあったのか」
 非実体ディスプレィには、『アースラ』のモニターのデータが、中継されてきていた。
 グレアムが、リーゼ姉妹と共に、見ている画面には、アリサの姿が映っている。
『いささか、反面教師的なところもありますが』
 至極淡々とした口調で、クロノはそう言ってから、
『奇跡をも起こす想いの力。道を切り開くと言う意思。おそらく彼女には、未来とか過去
とかすらも、関係ないのでしょう』
「そうだな」
 グレアムは、感慨深そうに、そう言った。
 太平洋 日本国領海内 東京都沿岸部────戦闘状況上空。
「凍てつけ、氷結の聖剣。凍てつく海の果てより、その風を以て!」
『Eternal Coffin』
 エクスカリバーの青い刀身が分身するかのように、白い剣を発生させると、それが無数
に、“自動防衛システム”目掛けて撃ち出される。
 命中した部分がうがたれるだけではなく、表面の水分を真っ白くさせて、“自動防衛シス
テム”の“生身”が、凍てついていく。
「今よ、フェイト」
「うん」
 アリサとフェイトは、向かい合って、“自動防衛システム”の、上空を占める。2人の周
囲には、未だ力を失っていない魔力素が集束している。アリサを、すでに、40以上の数の、
炎のようなオレンジ色の魔力のスフィアが、発生している。
『Phalanx Shift』
 バルディッシュが、集束させた魔力を、一度、フォトンランサー用のスフィアに、変換
する。
「スターライト!!」
 2人の声が重なり、
『Zapper』
 振り下ろされるレイジングハートを合図に、炎の槍が無数に────

374 :燃え上がる炎の魔法使い 14-11/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:41:59 ID:CtC9wokO
『Breaker』
 すでに、目標に向かって構えられていた、バルディッシュのコアから、強力な砲撃魔力
が────
 “自動防衛システム”に降り注ぐ。凍結魔法で凍てついた実体を、スターライトブレイ
カーが貫いて破壊し、スターライトザッパーが、それを粉砕して、崩壊させていく。
「術式コア摘出、捕まえ、た!」
 クラールヴィントの生じさせた『旅の扉』越しに、むき出しとなった“自動防衛システ
ム”の術式コアを、シャマルが捕まえる。
「転移元座標固定!」
 アルフが言う。
「転移先座標、指定!」
 ユーノが言い、空を仰ぐ。
「強制、転移!!」
 リニスが術式を発動させ、アルフの固定した座標の物体を、強制的に転移させる。
 第97管理外世界、恒星太陽系第3惑星地球、日本国上空、静止衛星軌道上。
 ────巡航型武装次元航行艦『アースラ』。
「転移発動確認!」
「機関全力を維持、ただし主推進器は待機のまま。照準修正確認!」
 オペレーターの声に、リンディが、凛とした声で、指示を出していく。
「転移対象、急速にバイタル反応を強化しています」
 男性オペレーターが、言う。
 だが、ここまでくれば、もう、後に引き返すことはない。その必要もない。
「『アルカンシェル』、バレル展開!」
 リンディが宣言すると、アースラの双胴艦首の前方に、垂直環状の魔法陣による非実体
砲身が、展開する。
「転移、アウトします!」
「照準修正、よし!」
 一呼吸置き、それが実体となるのを、肉眼とレーダー類に収める。
「『アルカンシェル』、撃(て)ーっ!!!!」
 『アースラ』から放たれた眩い光が、周囲の視界を歪ませながら、転移させられた“自
動防衛システム”に向かい、命中する。
 ぐにゃり、と捻じ曲がったかと思うと、強大な魔力による実体は、それ自体が対消滅し、
爆発の閃光を伴って、芯まで破砕され、消滅した。
「……………………」
 艦橋を、一瞬、沈黙が支配した。エイミィすら、椅子から立ち上がってのめり、眼を見
開き、息を呑んで、言葉を失っている。
「機関アイドルに、『アルカンシェル』システムシャットダウン」
 リンディが、静かに言った言葉は、やたらはっきりと響いた。
「お疲れ様、みなさん」
 リンディは、優しげに、言う。
「やった…………」
 ようやく、エイミィが、小さく、声を出した。

375 :燃え上がる炎の魔法使い 14-12/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:42:27 ID:CtC9wokO

『みんな、やったよぉぉっ!“自動防衛システム”、完全消滅!』
 エイミィのはしゃぐ言葉が、念話越しに、海上の一同にも聞こえてきた。
「よっしゃあ!」
 アリサとなのはがハイタッチをする。それから、少し戸惑っているフェイトに、2人は
ハイタッチをさせる。
「アリサ」
 ユーノが近づいてくると、アリサはそっちを振りかえる。
「ほら、ユーノも」
「あ、う、うん」
 ユーノが手を上げると、アリサと、続いてなのはが、タッチしてきた。
『お疲れ様、みなさん』
 リンディの声が響いてきた。
『火災はほぼ鎮火、結界の解除と市街地の修復、それと残骸の撤去に、武装隊が向かって
います。あなたたちは、いったん「アースラ」に戻って、休息をとってくださいね』
 リンディは、優しく、そう言った。
「クロノ君」
 なのはが、少しはなれたところで海面を見下ろしていた、クロノに声をかける。
「なのは……」
 振り返るクロノに、なのはは優しく微笑む。
「終わったよ、君達のおかけで……」
 言う、クロノの顔も、優しげな笑顔だった。
「クロノ君も、がんばったよ」
 なのはは笑顔で、そう言った。
「すわーて、『アースラ』に行ったら食堂でパーッと……」
 ユーノと腕を絡めつつ、アリサが、オッサンか三流大学生みたいなことを言いかけた時。
「主はやて!」
 シグナムの声が、それを遮った。
 ただならぬ口調に、アリサ達も慌てて振り返る。
 はやては意識を失い、力なく、シグナムに抱えられている。
「はやてちゃん!」
「はやて!」
「主!」
 シャマル、ヴィータ、ザフィーラも、取り乱したように、はやての名前を呼ぶ。
『エイミィ、急いで1人、転送するぞ』
 クロノは、直ちに『アースラ』を呼び出した。
『うん、オッケーだよ』
 エイミィも、すぐに返事を返した。

 ただ、慌てる面々を他所に、唯1人、寂しそうな眼で、それを見ていた。
「さぁ、これでようやく、全部終わりにできるんやな……」
 呟く。
「何浸ってるんや……それが、あたしの、本当の姿やろが…………」

376 :燃え上がる炎の魔法使い 14-13/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 07:49:54 ID:H46YBLsf
>>364-375
今回は以上です。

ややっ、やっぱりこのシーンは一番書いてて楽しかった。

ユーノが名乗りを上げるのはなんか彼らしくないかなと思ったのですが、
まぁ、彼だけ名乗りがないと言うのもかわいそうなのでつけました。

シュツルムファルケンはだけ「○○一閃」がなかったので、つけてみましたが、
本来日本語訳すると「烈風の隼」だそうですが、
烈風にしろ隼にしろ格闘戦重視の典型的な日本軍戦闘機で、
「矢」や「弾丸」のイメージじゃないので、旧日本軍から一番それらしい二式単戦「鍾馗」を貰いました。


アルカンシェルが原作より凶悪になっている気がするのは気のせいです。多分。

次回がシリーズ最終回になります(アフターエピは別回になるかもしれませんが)。
いよいよ“レン”の正体を明らかにします。

377 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 07:52:49 ID:E4aWK3ls
GJです
ユーノのヒロイン度があがってるきがするw

378 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 08:00:30 ID:K06jV+MJ
しっかりヴォルケンに戻ってる……w

379 : ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:23:14 ID:vzPigFw8
先日の投下ラッシュが凄すぎてワロタ
こんな時間ですけどちょっと書かせて頂きます

・なのは最強の武器とは? というお話
・エロ
・オリキャラ登場(ほぼモブに近くはありますが)
・で、そのオリキャラ時空犯罪者になのはが戦闘で負けて、手篭めにされたりします
・けど、そのオリキャラは最終的には前述した『なのは最強の武器』の餌食になるから安心して
・話の構成も名も無いオリキャラの語り形式
・ちょっぴりビッチで悪女ななのはさん注意
・きちんとハッピーエンド(?)ですご安心を

380 :高町なのは最強の武器 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:24:38 ID:vzPigFw8
高町なのは教導官は強いね。うん。何てったって管理局のエース・オブ・エースって
呼ばれる位だもんね。じゃあ高町教導官の最強の武器は何だって?
それはAMFさえ物ともしない強大な魔力? 正確無比な射撃?
並大抵の攻撃ではビクともしないタフネス? 死の恐怖さえ克服した強い精神力?
再起不能と言われた状況から復活した不屈のド根性? 皆から慕われる人間性?
ハハハハ…おたくら分かって無いね。全然あの女の事分かって無いよ。
あの女の最強武器ってのはもうパワーとかスピードとかディフェンスとかそういうレベルの
話じゃないんだよ。これがな。じゃあ一体何だって? それはこれから俺がお前等に説明してやるよ。

そもそもいくら高町なのはが管理局のエース・オブ・エースったって、あくまでも
『時空管理局』と言う範疇での話であって、全次元世界最強の存在では無い。
そして次元世界も広い。時空犯罪者側にだってたまになのはを上回る魔力とか
持ってる凄い魔導師が出て来る事もあるんだよ。これがな。
で、そういう凄い魔導師と相対した時には流石のなのはも敗れてしまわざるを得ない。
しかし…こう言う絶体絶命の状況においてもなのはは確実に一発逆転勝利を
もぎ取って来たんだ。そしてその一発逆転に使われる手段こそがなのはの
最終にして最強の武器なんだよ。これがな。じゃあ一体どんな方法で絶体絶命の状況から
一発逆転してるかって? そう急かすな。これから説明する所じゃんだってば。

とりあえずなのはが一発逆転した時の一例を元に説明しようと思う。
その時も当然なのはさえ上回る様な凄まじい魔力を持った超規格外魔導師でも
あった時空犯罪者との戦いで、なのはは大苦戦を強いられたんだな。
そして並大抵の攻撃では傷一つ入らない彼女のバリアジャケットさえも切り裂かれて…
引き裂かれて…レイジングハートも完全に破壊されたワケでは無いけど
それでも修理が必要な位に壊されてしまった。こうなってしまえば流石のなのはもタダのオンナ。
味方の救援も期待出来ないし…まさに絶体絶命の大ピンチだ。しかし………
「あんまり気を落とすな。お前が弱いんじゃなくて俺が強すぎるんだよ。でもまあそんな事は
どうでも良い。お前中々良い女みたいだからな…殺すのが惜しくなった。どうだ?
俺の女にならないか? そうすれば命くらい助けてやっても良いぜ…。」
「う…負けは負け……敗者は勝者に大人しく従うのみ…分かったよ…
私は………貴方の女に…なるから………。(フフフ…かかった…かかったよ…。)」
この世に完璧な人間なんているはずがない。それは例えなのはさえ簡単に屠ったこの
超規格外魔導師だって例外じゃない。現に魔力は滅茶苦茶強いのにその分頭は弱いのか、
こうしてあっさりなのはの一発逆転の布石に引っ掛かってしまったんだ。
なのはだって表面的にはそれを不服に見せかけて…心の中ではほくそ笑ってる。
俺の言いたい意味が分かるかい? なのはの最終にして最強の武器って言うのは
その何者をも魅了する美しい肢体。つまり俗に言う所の『女の武器』なんだよ。これがな。

381 :高町なのは最強の武器 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:25:44 ID:vzPigFw8
そして超規格外魔導師はなのはを自分のベッドへ連れて行って寝かせるんだ。
その時のなのはは一糸纏わぬ全裸体。何処にも保護する物は無い生まれたままの姿。
当然普段髪を結んでる紐さえ取られて…美しい事この上ない。全く羨ましいねこの男は。
で、なのははこの状態で、同じく裸になった筋肉隆々の超規格外魔導師の前で
脚をM字に大きく広げさせられるんだよ。これがな。
「フフフ…時空管理局のエース・オブ・エースともあろう者が時空犯罪者の俺に股を開く…。
全く無様なもんだな。だが今となってはそんな事はどうでも良いだろう。
時空管理局のエース・オブ・エースとしてのお前はもう死んだんだ。
今ここにいるのは俺の嫁だ。早速良いガキ産ませてやっからなぁ…。
それに…ガキが出来れば管理局に帰りたくても帰れねぇしな…。」
実力はあっても頭が伴ってないのか、本当頭悪そうなセリフを吐いてるよ。
けどそんな事は構わずになのはを抱くんだ。しかも俺の嫁と来たもんだ。
さっきも言ったけど本当に羨ましいね。もうすぐ40歳になるこの中年男が
若干19歳のなのはをベッドで抱くんだぜ。って言うかこの超規格外魔導師も凄く嬉しそうだ。
何てったって実力は凄まじいのにその分ルックスも頭も悪くて女に全然持てないからこの歳に
なっても未だ童貞。やっと出来た自分の女に嬉しくて嬉しくて仕方が無かったんだ。そしてなのはも……
「来てぇ…挿れてぇ…あなた…の赤ちゃん…産ませてぇ…。」
「何だかんだ言ってお前もまんざらじゃ無いみたいじゃねぇか。
それとも今更俺の魅力に気付いたのかな? だが安心しろ。沢山産ませてやっからよ。
一つ部隊が作れそうな位沢山な…。お前位良い肢体してるなら…マジで沢山産めるだろ?」
敗北の屈辱の余り…ヤケになったのか…はたまた開き直ってしまったのか…
頬を赤くし…半分に開いた虚ろな目で超規格外魔導師を見つめて、さらに右手で自分の右の太股を
掴んで大きく広げつつ、左手で自分の股間のソレを広げてモノを挿れ易くして男を求めるんだ。
「それじゃあ…行くぜ…。」
「ハイ…。」
あ〜あ〜…挙句の果てには口付けまでしやがる。こうして一見して見ると…なのはの事…
『時空管理局のエース・オブ・エースでありながら時空犯罪者に股開いて
あろう事か子供まで産もうとしてるクソビッチ女』って思うだろう? けど違うんだよ。これがな。

「はっ…はっ…はっ…はっ…。」
「んぁ…あっ…ん…あ…。」
ついに男のモノがなのはの股間を貫いて…ベッドの上で二人はは激しく交わりあうんだ。
特に男の方はなのはが初めて出来た女だからな。嬉しくて嬉しくて本気で子供を産ませる気で
激しく突き上げて…なのはも男を抱き返し、男の突きに合わせて腰を激しく動かしてる。
豊満な乳房もブルンブルンと激しく揺り動かして…頬を赤くして気持ち良さそうに喘いだりするんだな。
もう二人とも汗だくになってる。その上さらに正常位やら後背位やら
色々体勢を変えてやったりもするんだ。しかもただ単純に突いたりするだけじゃなく、
男はなのはの乳房を優しく握り締めて上下左右に揉み解してり…
乳首に吸い付いたりもする。それがまたなのはも抵抗する所か逆に気持ち良さそうに喘いでる。

382 :高町なのは最強の武器 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:27:10 ID:vzPigFw8
「あ…もっと…もっとぉ…もっと頂戴…。」
「フハハ…中々スケベな女だなお前は…。」
「ん………。」
またも二人は口付けをする。そして互いの舌同士を絡めあったりもするんだよ。
しかも口付けしてる最中でも男は同時になのはの乳房を揉み解したりするし。
もうこうして見ると本当に愛し合ってるって感じだし、なのはもまんざらでは無くて
本当にこの男の子供産む気になったのか? って思うだろう?
けど違うんだよ。でな、ここからその意味が明らかになってくるんだよ。これがな。

「も…も…らめ…も…らめぇ…。」
「ほらほら! どうしたの? どうしたの?」
一時して…ベッドの上では、かつてあんなに筋肉隆々だったと言うのに
精を搾り取られて今やゲッソリと骨と皮だけの姿に変わり果てて倒れ込んでいる男と、
なおも一切変わる事無く腰を激しく動かしてるなのはと言う光景が繰り広げられていたんだ。
「どうしたの? どうしたの? 私に赤ちゃん産ませるんじゃ…無かったの?」
「も…らめぇぇ…赤玉…出ちまうよぉ…。」
男がゲッソリとした姿へ変わり果ててもなおなのはは腰の動きを止めないんだ。
そうなれば当然…男は子供みたい泣き出してしまう。これこそがなのはの持つ『女の武器』の恐ろしさ。
万全の状態ならなのはさって簡単に屠れる力を持っていた男だけども、今のガリガリに痩せこけた
姿じゃあそんな事が出来るわけがない。で、その後で男はなのはの手によって捕まり、
管理局に突き出されてしまうってオチなんだよ。これがな。恐ろしいよな。まさに魔性の女だよなぁ。
「畜生…今までのは全部…演技だったんだなぁ…。」
「当たり前じゃない。誰が貴方みたいな時空犯罪者の子供なんて産んでたまりますか。
あ〜も〜バッチィバッチィ…これは何時間もかけて念入りに洗わないと…。」
「男の純情を…弄びやがって…こ…この魔女めぇ…。」
「魔女でも良いよ。魔女らしいやり方で…貴方を逮捕させて貰ったから。」
こうなると相手の男の方がむしろ可哀想になってくる。なにしろ天国から地獄へ
急降下しちまったんだからな。初めて出来た女で、しかも契りを交わしてあそこまで
愛し合ったんだ。恐らく心の中ではこれから始まる夫婦生活にときめいていたに違いない。
それなのに……掌返された彼のショックは想像を絶する物だろうな。
とは言え…こうして魔法戦ではなのはさえ屠る実力を持ちながら、なのはの『女の武器』によって
一発逆転されて逮捕されたこの男は、当然のごとく今は刑務所の中にいるんだけど
なのはに散々精を搾り取られた影響か、未だに勃たないんだとよ。これがな。

それとな、恐ろしい事になのはの最終最強兵器『女の武器』は男だけじゃなくて
女にまで通用してしまうんだよ。管理局内でもフェイト=T=ハラオウン執務官との
レズ達疑惑がちょくちょく上がったりしてたからね。だから女時空犯罪者も…
「ウホッ! いい女ぁ…。」
ってなのはの美しさの余りレズに目覚めてしまうんだ。勿論前述した通り
なのはの『女の武器』は女にも通じてしまうかしさ、なのは自身も
何故か女に対する性技とか熟知してて…その女時空犯罪者も結果として
先に説明した男と同じ結果を辿ったってワケさ。これがな。

383 :高町なのは最強の武器 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:29:00 ID:vzPigFw8
こうして…男も女の両方を魅了するなのはの『女の武器』は猛威を振るい
高町なのはのエース・オブ・エース伝説を不動の物としたんだ。
で…今なのははどうしてるって? それはな………
「あの…君…そんな所で……何を話しているのかな……。」
「う…うわぁぁ! な…なのはさん!」
み…見ての通り今では幼い頃からずっと付き合って来たと言うユーノ=スクライア司書長と
結婚し、子供も産んでお母さんになってますよ。ほら、今彼女が抱っこしてる赤ちゃんは本当
ユーノ司書長にとってもそっくりで可愛らしくて賢そうな男の娘でしょう? いやはやめでたいめでたい。
それにね、ここだけの話。幾多の強敵時空犯罪者を屠ったなのはの『女の武器』は
ユーノ司書長に仕込まれた技だったりするんだよ。だからユーノ司書長はなのはと
普通に交わる事が出来るし、こうして子供も産ませる事も出来たってワケ。
「そんな事はどうでも良いよ。何故私の恥かしい過去をみんなにバラしちゃうかな…。」
「え…あ…その…でも……。それがあるから…今の貴女があるんじゃないですか!?
もし例の最強兵器が無かったら…今頃貴女…ホンマに時空犯罪者の子供産んでますよ!?
管理局のエース・オブ・エースでありながら時空犯罪者の子供なんて産んだら…様にならんでしょ?
って言うか…その時点で周囲から色々叩かれて貴女の薔薇色の人生は終了。一気に転落は必至ですよ!
しかもその生まれた子供がまた時空犯罪者の血の方色濃く受け継いでキモかったりしたら…阿鼻叫喚!
貴女がこうして司書長との間に生まれた、これまた可愛らしくて賢そうな赤ちゃん抱っこしてたりと、
幸せになれたのは、貴女が例の力で幾多の時空犯罪者達の愛撫に屈する事無く逆に叩き伏せて
来たからじゃありませんか!? そう言う意味では決して悪い事では無いと思いますよ。
むしろ貴女にその技を仕込んだ司書長には感謝するべきですよ。」
流石の俺もついつい逆切れしちまった。けど…なのはの方も自分の恥部をバラされて怒ってるよ…
「それはそうだけど……まるで私はエッチしか取り得の無くて、男を弄ぶ悪女みたいに
説明しないでよ。私にも個人情報保護の権利もあるし…何より今でもその過去はとっても
恥かしいって思ってるんだから……少し…頭冷やそうか?」
「頭冷やすなら貴女の最強武器『女の武器』でお願いします!」
ああ言っちまったよ俺。だが人妻になっても…子供を産んでもなおなのはは美しい。
そんななのはとやれるなら本望だ。しかし世の中甘く無いんだよ。これがな。
「誰が貴方なんかと…それに貴方相手には…これで十分だよ…。」
あ…ああ…なのはさん俺を指差して何をするつもりですかって………
「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
こうして俺は彼女の指先から放たれた桃色の魔力光に飲み込まれてしまった。
「まったくもう…あんまり人の恥部を広める様な事はしないでよね。」
「オギャー! オギャー!」
「あ! ごめんナーノ…怖がらせちゃった? ごめんね〜お〜よしよし…。」
で、真っ黒焦げにされて倒れてる俺を尻目になのはは泣き出した赤ちゃんを
あやしながらどっか帰って行っちまったよ。

どうせなら彼女に抱かれて快感の内に腹上死とかが良かったんだけどな〜
こんなんじゃ死んでも死に切れんよ。と言う事で今俺は病院にいるってワケさ。これがな。
                 劇終

384 : ◆6BmcNJgox2 :2008/02/15(金) 11:30:20 ID:vzPigFw8
一応最終的にはユーノ君とゴールインしてるハッピーエンドにはしましたが…
同時に『もし負けてマジ時空犯罪者の子供孕んでいたら?』と言うIFも考えてしまうんですよね。
そうなったらかなりの鬱展開になりそうな悪寒。管理局に裏切り者として狙われる様になりそうですし
お尋ね者故に病院に行く事も出来ずに何処かの山奥で追手の影に怯えながらひっそりと出産とか
子連れ逃亡者化するなのはとかもう鬱バリバリっすね。だがそこが良い。…と考える私は頭がどうかしてる。
やっぱりこう言うのがいわゆる一つの『ギャップ萌え』って奴なんすかね?

でも…まだ『嫁』待遇で迎えられているだけ時空犯罪者的にはマシな方でしょう。
これがまた『単なる慰み者』扱いされていたら鬱過ぎて目も当てられないでしょうね。
だがそこが(以下中略)

で、結局何が言いたいかと言うと…誰かそういう感じのSSキボンorz
随分前にあったなのはがスカリエッティとケコンして子供まで産むSSは個人的に神作と考える
私の妄言でしたー…以上…スマソセン

追記:『男の娘』は仕様です。決して誤植ではありません。

385 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 11:46:36 ID:8VCnY0xU
GJ
9話のビデオがこんな内容だったらとか思ってしまったw

386 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 12:04:50 ID:MlE5Nss6
いいかげん消えて欲しい

387 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 12:14:12 ID:rLFQh01e
>>386
お前が消えろ。
トリップ付いてんだからスルーだって出来るだろうが。

388 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:06:10 ID:H46YBLsf
最終話ー

注意事項
・もう捏造がもンの凄い事になってます。
・非エロ。シリアス。敢えて言うほどではないけど鬱要素あり。
・ハッピーエンドとはいえない終わり方かもしれません。
・A's編の最終かいだっつーのにはやての出番がまったくありません。どーなってんだ。
・原作の批判はたとえコンマナノメートルでも許せない人は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

389 :燃え上がる炎の魔法使い Last-01/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:07:23 ID:H46YBLsf
「主はやてに危険はない」
 リインフォース、擬人化した管制人格は、はやての眠るベッドの正面で、そう言った。
 病室には、はやての他、シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラが集結していた。
騎士甲冑は解き、ラフな格好だ。
「既に魔力の侵食も、身体に影響を及ぼすようなものではなくなっている。不自由な脚も、
さほど時を置かずして、回復するだろう」
「それならいいが……」
 シグナムが言い、軽く、ため息をついた。
「こんな時に、レンの奴、どこ行ってんだよ」
 ヴィータが、そう言って、悪態をつく。
「あの5騎目の事なのだが……」
 リインフォースが言うと、シグナムき眉を少し上げて、反応した。
「あれは、夜天の書の守護騎士システムの、オリジナルではないな。それも、どうも近年
の技術、それもミッドチルダで書かれたフシがある」
「なんだって!?」
 ヴィータが声を上げて驚き、シャマルやザフィーラも、驚愕の表情を見せた。
 しかし。
「やはり、そうだったか」
 シグナムだけは、比較的落ち着いた様子で、そう言った。
「何だよシグナム、お前気付いてたのかよ!」
 ヴィータは、文句を言うように、シグナムに向かってそう言った。
「全員、最初からおかしいとは思っていたはずだ。我ら“ヴォルケンリッター”、以前の
記憶は4騎だったはず」
 シグナムの言葉に、シャマルやヴィータは、困惑気に視線を下げる。
「問題は、ベルカの衰退した今、誰がどこから付け加えたか。それは、リインフォースと
してシステムをリフレッシュした時に、気がついた」
「そうか、烈火の騎士は、あの時、稼動していたのだったな」
 シグナムの言葉に、リインフォースはそう、付け加えた。
「ああ。私自身の記憶と、システムのメモリバンクに、一時的に、食い違いがあったから
な。我々は、今回主はやてに、“シュッツリッター”と名乗っていたのだ。ヴィータ達は、
覚えていないかもしれないが……」
 シグナムはそう言って、ヴィータやシャマル、ザフィーラを見る。
「あれはおそらく、ミッドチルダ語をベルカ語に翻訳した時の、誤訳だ。それが、一番最
後に起動する守護騎士の術式内に書かれていたので、メモリバンクに間違った情報が上書
きされてしまったのだろう」
 リインフォースが、そう説明してから、ヴィータの方を見た。
「てめぇシグナム、なんでそこまで解ってて、黙ってたんだよ」
 ヴィータが、口汚く、シグナムに食ってかかる。だが、シグナムは平然と、それを受け
流す。
「別に、意識して黙っていたわけではない。レンは、製作された年代と、場所が違っただ
けで、間違いなく、我らの仲間の1人だった。いや……主はやてへの忠誠度は、オリジナ
ルの我らよりも強いかも知れん」
 シグナムの言葉に、ヴィータも毒気を抜かれ、俯く。
「あいつ、『はやてちゃんはやてちゃん』って、はやてになついてたもんな……」
「そう言うことだ」
 ヴィータの言葉に、シグナムは頷いた。
「でも、それじゃあ、レンちゃんは、可哀相かしらね」

390 :燃え上がる炎の魔法使い Last-02/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:07:55 ID:H46YBLsf
 シャマルが、俯いたまま、重々しく、そう言った。
「ああ……あたし達は何百年と生きてきたわけだし、最後にはやてと出会えて、幸せな思
い出が作れたもんな。でも、レンは、前の時の後からだから、10年くらい、実際に起動し
たのは半年ほどで……消えちまうんだもんな」
 ヴィータも、彼女らしくなく、沈んだ声で、言う。
「いや、お前達は残る」
 リインフォースの言葉に、その場にいた4人の騎士は、軽く驚いて、顔を上げた。
「守護騎士システムは、既に、独立したタスクとして、主の中で動いている。だから、本
体を消しても、お前達が消えることはない消さなければならないのは、システムの根幹、
管制人格、つまり……」
 リインフォースは、そこで一拍置き、穏やかな笑みを浮かべた。
「逝くのは、私1人だ」

燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 Last PHASE:Das Ende ist die Poesie des Anfanges.


391 :燃え上がる炎の魔法使い Last-03/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:08:22 ID:H46YBLsf

「君の活躍、見せてもらったよ。大したものだ」
 『アースラ』士官室。
 グレアムは、クロノの同席を伴いつつ、アリサ、ユーノと面会していた。
 リーゼ姉妹はいない。グレアムの力になり得る使い魔だし、その場での判断とは言え、
彼女達はグレアムの指示の範囲以上の犯罪行為を行っていることもあり、同道は認められ
なかった。
「い、いやその、えっと……」
 歳が近い人間であれば、謙遜するにも自慢するにもツンとした態度をとるアリサだが、
さすがにグレアム相手では、言葉が詰まる。
「燃え上がる炎の魔法使い、そう名乗っていたな」
 グレアムが、あくまで優しい口調と穏やかな表情で、訊ねるように言った。
 しかし、アリサは、軽く驚いて、気まずそうに、言う。
「ひょっとして、まずかったですか? 管理局で、もう、そういう人がいるとか」
「ああ……いや、いた、と言った方が正しいかな」
 グレアムは、幾分顔を渋くして、そう答えた。その言葉に、アリサはキョトンとして、
ユーノと顔を見合わせる。
「The flame which burns vigorously of Magic user. 燃え上がる炎の魔導師。これは、
クライド君が、生前にそう、呼ばれていたものだよ」
「えっ!?」
 アリサは、ユーノとそろって、短く、声を上げた。
「クライドって……クロノのお父さんの!?」
「ああ」
 聞き返すアリサに、グレアムは頷き、肯定した。
「もう、私は、現役から追われる人間だ。今回のことも、あってね。だから、君をとがめ
る権利は、既にないよ。認めるべき人間がいるとすれば……」
 そこまで言って、グレアムは、視線を、クロノに向ける。アリサとユーノも、半ばつら
れる様に、クロノを見た。
「クロノと、リンディ君だろうね」
 グレアムが言うと、アリサはもう一度、クロノに視線を向けた。
「正直、継ごうにも、僕はこの通り、父さんとは、あまり性格が似ていないし、スタイル
も、違うからね。君が名乗りたいって言うんなら、僕は止めないよ。母さんも、駄目とは
言わないと思う」
 クロノは、相変わらず愛想に欠けた表情と口調で、そう言った。
「ありがと、クロノ」
 悪戯っぽい笑顔で、アリサはそう言った。
「もう、私もそれほど、思い残すこともなくなってきたか。後は、クロノの花嫁の姿でも、
見ておきたいぐらいかな」
 そう言って、グレアムは、はっはっと笑う。
「あー、それなら、もう相手がいますよ、クロノは」
 アリサが、急に、にたーっと意地悪そうな笑顔になると、クロノを見た。
「う、う、うるさい、余計なことを言うな!」
 かーっ、と、顔を真っ赤にして、クロノは、声を荒げた。
「提督も、変な冗談はやめてください」
「すまんすまん。とは言え、まったくの冗談というわけでもないぞ。クロノが1人前にな
るところまでは、見送るのが、私の義務だと思っているからな」
 グレアムはそう言うが、クロノは、赤い顔を険しくしたまま、押し黙ってしまった。

392 :燃え上がる炎の魔法使い Last-04/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:08:46 ID:H46YBLsf
「さて、すまないがクロノ、ユーノ君。悪いが、アリサ君と、2人で話をさせてくれない
かね?」
「アリサと……2人で?」
 ユーノは、きょとん、として、聞き返す。
「提督、これ以上彼女に、余計なことを吹き込まないでいただきたいのですが」
 クロノは、苦い顔で、グレアムを見つつ、そう言った。
「ああ、安心しろ。その話題じゃない」
 グレアムが言うと、クロノは、はぁ、と軽くため息をついた。
「本当は、規則違反なんですよ、わかってますね?」
「ああ、大丈夫だ。もう、逃げも隠れもせんよ」
 クロノの言葉に、グレアムはそう答える。
 それを聞くと、クロノは、
「ほら、婿入りフェレット、行くぞ」
「だっ、その呼び方、止めろって言ってんだろ!」
 と、ユーノと、いくらか棘のあるやり取りをしつつ、退室して行った。
「嫁取り墨汁瓶がよーく言うわ」
「さて……」
 クロノの言い草に悪態をつきつつ、2人が扉の外に出て行くのを見送ったアリサは、グ
レアムの声に、姿勢を正面に戻す。
「クロノにはああ言ったが、実は、まだ心残りがひとつ、あってね。そもそも、今回の事
件も、そのために、魔がさしてしまった様なものなんだ」
 グレアムは、そう言って、一葉の写真を、取り出した。

393 :燃え上がる炎の魔法使い Last-05/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:09:11 ID:H46YBLsf

 Dec.25.2005────日本国 東京都 海鳴市。
 関東地方は、12月にしては珍しい、前日夜から続く降雪に見舞われていた。
 ──海鳴海浜公園の高台。
「本当に、あなたを空に帰すの、私達でいいんですか?」
 フェイトが訊ねる。
 リインフォース、それに守護騎士の4人に呼び出され、アリサとフェイトは、そこにい
た。もちろん、ユーノも、付き添っている。
 ただ、レンの姿は、やはり、なかった。
「ああ……」
 リインフォースは、頷いた。
「ちょっと待ちなさいよ」
 アリサは不機嫌そうに、言う。
「自動防衛システムってのが無くなって、アンタも暴走する心配は無いんじゃないの? な
んで、アンタをいまさら、消さなくちゃならないわけよ」
 アリサは問い質す。
「自己修復システムは生きている。これが、新たな自動防衛システムを、構築してしまう。
残念ながら、悪意ある改変を受ける前の私の姿は、私の中に、既に、残っていない。時が
たてば、また、暴走する……」
「元の姿がわからなければ、戻しようが無いということだ」
 リインフォースが言い、ザフィーラが付け加えた。
「んで」
 アリサは不機嫌そうにそっぽを向きつつ、さらに訊ねる。
「このこと、はやては知ってるワケ?」
「いや……まだ、知らぬ。主は優しすぎるからな、私が消えるとなったら、止めるだろう
し、私の中にも、未練が生まれてしまうとも、限らない」
 リインフォースは、少し俯きがちにしつつ、そう言った。
「そう、それじゃあたしパス」
 アリサは素気なく言って、くるりと後ろを向く。
「何!?」
 リインフォースが驚いたように言い、他の騎士達にも動揺が走る。
「あーこのくそ寒いのに無駄に時間つかっちゃった。ユーノ、帰るわよ」
 アリサはぶつくさと言う。ユーノは困惑気に苦笑しつつも、アリサと一緒に踵を返しか
けた。
「待て」
「あによ?」
 呼び止めるリインフォースに、アリサは不機嫌そうな顔で、振り返る。
「お前は、また、昨日までのような、悲劇が繰り返されても良いと言うのか?」
 リインフォースが、険しい表情で問い質すが、アリサは呆れたように「はんっ」と言っ
た後、顔を正面に戻し、つまりリインフォースには背を向けた。
「そうやって、アンタ1人じゃ背負いきれない罪、あたしやフェイトにまでおっかぶせて、
自分はさっさと消えちゃおうなんて、ムシがいいにも程があるわ」
「なっ、何!?」
 アリサの言い草に、リインフォースの顔色が変わる。
 くるり、再び、アリサが身体ごと、振り返る。その表情は、憤りのものだった。
「アンタがやろうとしてるのはね、どう見たって逃げじゃない! だから、はやてがここに
いないんでしょーが! 本当は未練もある、まだ消えたくない。でも、そのために誰かが傷
つくのは見たくない。違う!?」

394 :燃え上がる炎の魔法使い Last-06/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:09:41 ID:H46YBLsf
「それは……しかし……」
 アリサの言葉に、リインフォースは返事に詰まる。
「冗談じゃないわ。誰も傷つけないで生きてるヤツなんていない。自分が生きるための痛
みから逃げようとしてるヤツの、自殺を手伝えだなんて、あたしは真っ平御免よ」
 言うと、アリサはジャンバーフードを直し、雪を払った。
「ごめん、私もアリサが正しいと思う」
「テスタロッサ!?」
 フェイトの言葉に、リインフォースは、そちらを向いて、目を円くした。
「今ここで、あなたを消すのは簡単。でも、そうしたら、多分あなたは、結局『闇の書』
として、未来に伝えられることになる。それは、あなたの本意じゃないと思うし、シグナ
ムやヴィータ達にも不幸しか残さない」
 フェイトが言うと、アリサはにっと笑って、2人を振り返った。
「やっと始まったんじゃない、『リインフォース』がさ。だったら、もう少しでいいから、
頑張ってみようよ。アンタが『闇の書』だったなんて、誰も言わなくなるまではさ」
 アリサは、穏やかな笑みを浮かべ、そう言った。
「元の形がわからないなら、新しく作ればいい。『闇の書』でも、“古代ベルカの『夜天
の書』”でもない、新しいあなたを」
 同じように、優しげに笑って、フェイトはそう言った。
「…………っ」
 リインフォースは、歯をかみ締め、俯き、振るえる。
「駄目だっ」
 リインフォースはしかし、そう叫んで、その場に膝をついた。
「新たな自動防衛システムを、再構築してる間に、再生した今までのシステムが、暴走を
始めてしまう!」
 己をかき抱き、寒さにでは無く、がくがくと震えながら、リインフォースは、叫ぶよう
に、そう言った。
「そんときは、あたしとレイジングハートが、何度でも吹っ飛ばしてあげるわよ! そうよ
ね、レイジングハート?」
『That's right. Master』
 待機時の姿で、ペンダントとして、アリサの胸にかけられていたレイジングハートは、
アリサに同意する。
「私とバルディッシュもいる」
 フェイトもまた、そう言った。
「しかし……」
 リインフォースは、顔を上げて、2人の顔を見る。リインフォースの顔は、涙が止め処
も無く、頬を伝っていた。
「その必要はあらへん」
 また別の方向から、声がかけられた。関西弁と、その声から、はやてかとも思い、全員
が周囲をキョロキョロと見回すが、目に入ったのは、はやての影のようにそっくりな、し
かし、人目に地球人ではないとわかる姿。
「レン!?」
 その場にいた7人は、いっせいに声を上げる。
「こいつ! いつの間にかどっか行っちまいやがって! はやてが大変だってのに、どこ行
ってやがったんだよ!」
 ヴィータは駆け出し、レンに近寄りながら、怒鳴る。
「スマン、ちょっと、決心つけるのに、時間かかってもうてな」
「決心?」

395 :燃え上がる炎の魔法使い Last-07/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:10:30 ID:H46YBLsf
 ヴィータは聞き返す。他のメンツもキョトンとし、アリサは、フェイトと顔を見合わせ
た。
「あたしの正体……『闇の書』の暴走を抑制するために、外部から送り込まれた、『闇の書』
にとっての破壊的術式、ウィルス。地球では、『トロイの木馬』とも、通称される、それが、
あたし」
 穏やかな顔で、レンはそう言った。
「何!?」
 シグナムやシャマル達も、驚きの声を上げる。
「『闇の書』は改変されていたとは言え、むしろその改変のせいで、外部からは簡単に書き
換えられへんようになってしもた。その元凶が、あの自己防衛システムやった。けど、暴
走する自己防衛システムは、蒐集中に主が死亡してのそれやあらへん限り、転生前に一度
切り離されて、再生される。そんなら、転生するとき、『闇の書』の本体に、自己防衛シス
テムがあるように見せかけて、自己修復されんようにしてしまえばええ」
「それで……ウィルス、か!」
 レンの説明に、ザフィーラが、納得の声を上げる。
 レンは、ザフィーラたちを振り返って、頷いた。
「せやけど、『闇の書』本体は、今も言った通り、マスター以外にはちょっとやそっとじゃ
変えられへんようになってるし、メインシステム自体は強固や」
「唯一、外部からの影響を受けやすいのが、守護騎士システム、という事か」
 シグナムの声に、レンは頷く。
「そうや。あたしは守護騎士システムに紛れてタスクを起動。自動防衛システムが切り離
されたら、そのAPIに取り付いて、自動防衛システムのふりをする。そうすれば、少なく
とも暴走は二度とおこらへんし、そうなれば、修正するチャンスもある」
 そこまで説明してから、レンはぽりぽりと、頬をかいて、決まりが悪そうに、苦笑する。
「まぁ、肝心の切り離しの瞬間に、あたしのタスク止められてもうてて、できへんかった
んやけどな」
「それは、あのバカ猫たちが……まぁ、それはどうでもいいか」
 アリサが、毒を吐こうとして、途中で止める。
「その性格上、蒐集がある程度進むまではあたしにもあたしがなんだかわからへんように
なっとるし、完成までは、他の騎士や主にこのことを伝えられへんようになっとった。せ
やから、騙した形になってしもたね、スマン、ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィー
ラ」
「そんなの、気にすんじゃねーよ!」
 ヴィータは、身を乗り出すようにしつつ、ぶっきらぼうに、言う。他の騎士も、レンを
責めたりはしない。
「それと……フェイト」
 レンは、前に進んで、リインフォースとアリサとフェイト、3人に近づきながら、言う。
「アルフに、ありがとうって言っといてな。ええ拳やった、アンタのおかげで楽しかった
って」
 にこにこと、本当に楽しそうに、レンは、そう言った。
「…………解った」
 フェイトは、少し逡巡してから、頷いた。
「ちょっと待ちなさいよ!」
 対照的に、アリサは、声を荒げる。
「いくらリインフォースを助けるためって言ったって、アンタが消えちゃったら、結局、
意味ないじゃない!」
「消えるんやない!」

396 :燃え上がる炎の魔法使い Last-08/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:11:05 ID:H46YBLsf
 アリサに、レンは怒声で返した。
「消えるんやないよ。確かに、この姿はなくなる。言葉を直接、交わすこともあらへん。
せやけど、あたしはリインフォースの中におる。それこそ、健やかなる時も、病める時も、
はやてちゃんの命が尽きへんかぎり、あたしは、みんなと、一緒や」
「けど、でも、そんなのって……」
 納得いかないというように、アリサは、悲しげな表情で、さらに、何か、言おうとする。
「さっき、アリサちゃん、言うてたやんか」
「えっ?」
 レンが言い、アリサは、キョトン、として、聞き返す。
「誰も傷つけんと、生きてるヤツおらへん……せやから、あたしが、リインフォースの為
に、犠牲になる」
「アンタ……」
 その悲壮な覚悟をし、なお笑顔を作るレンに、アリサも、毒気を抜かれてしまう。
「まぁ、本音言うと、すごい苦しんだ。寂しいって、今まで迷ってた。けど、もう、怖く
はあらへん。逃げるんやない。皆と一緒に、前に歩き出す1歩。だから、寂しいけど、怖
くはあらへんのや」
 苦笑しながら、レンは、あくまで明るい口調で、そう言った。
「ほな、リインフォース、はじめよか」
「…………ああ」
 レンが言い、リインフォースは立ち上がる。
「1つだけ、聞かせてもらっていいかな」
 それまで、沈黙していたユーノが、レンに向かって、訊ねた。
「君を作ったのって、もしかして……」
 レンは、ユーノの問いかけに、頷きを返した。
「時空管理局、次元巡航警備部提督、クライド・ハラオウン」
 レンの答えに、フェイトとアリサは、あっ、と、息を呑んで、目を円くした。
「……まぁ、1人で組んでたわけやないんやけどな。けど、正式なプロジェクトでもなか
ったから、こつこついう感じで、作ってもろたんや。ただ、人格部分だけは、完全に完成
させとる時間がなくなってな、次回にマスターになった人間の、姿と、人格の表層を、コ
ピーしてスキンにするようになっとった」
 レンは、やはり、決まり悪そうに、そう、説明した。
「それで、主はやての影、か」
 納得したように、シグナムが言う。それから、
「レン」
 と、シグナムは、さらに、言葉を続けた。
「出自がどうあろうと、お前は、間違いなく、我ら守護騎士の5騎目だ。誇り高き、白銀(し
ろがね)の拳闘騎士レン。我らヴォルケンリッターの歴史に、刻み込もう」
「……あんがと、シグナム」
 満面の笑顔で、レンはシグナムに例を言った。
 そして、リインフォースとレンは、向かい合い、お互いに手足を、軽く開く。
「ベリクル・レイデン・イリカル。燃え上がる炎の魔導師の名の下に、今、破壊と怨嗟の
扉を閉じよ」
 レンがそう唱えると、その姿は、すっと、リインフォースの中に溶け込むように、消え
ていった。ただ、私服だけが、残り、ふわり、と、その場の地面に落ちた。

397 :燃え上がる炎の魔法使い Last-09/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:12:18 ID:u485Op4r

 Sep.9.2011────日本国 東京都 海鳴市。
 海鳴市立海鳴第三中学校。
「風芽丘か、悪いトコじゃないが……バニングス、お前さんの成績だったら、もっと上も
狙えるんだぞ?」
 担任の男性教師は、進路希望調査票を見つつ、個人面談中の、アリサに向かって、そう
言った。
「はい、でも、そこで充分ですから。あまり、遠くまで通うつもりも、ありませんし」
 アリサははきはきと、そう答えた。
 15歳となり、身長は伸び、プロポーションもやや早熟に女性らしくなったが、一方で、
顔には、まだまだ、少女時代の面影が、残っている。
 しかし、何より、6年前の彼女を知るものが見て気がつくのは、髪型だろう。
 背中にまで届いていたロングヘアは、ばっさりと切り落とし、肩口程度にまで、短くし
てしまっていた。
「まぁ、親御さんも納得しているのなら、これ以上はどうということもないか」
 そう言って、軽くため息をつくと、教師は、アリサの調査票を、フォルダに戻した。
「戻ったら、次、中山、呼んでくれ」
「はーい」
 返事をして、アリサは、面談に使われている指導室を、出て行った。

 アリサは聖祥大附属小を卒業した後、エスカレーター式に進学することを嫌がって、一
般の公立中学である海鳴三中へと進んだ。
 聖祥大は、中等部と高等部で、男女が別になる。当然、アリサは、ユーノと、一緒に通
うことができなくなってしまう。それが嫌だ、と、ごねたのである。
 ……………………というのが、“表向きの”理由だった。

「はぁー、んー、あ、メールきてら」
 何気なく、ポケットから取り出した携帯電話を見て、呟いた。発信者は、『すずか携帯』
になっている。
 今、“最後の”『闇の書』事件当時までのメンバーで、アリサと親交があるのは、婚約
者であるユーノを除けば、すずかだけだった。フェイトともたまにメールのやり取りはあ
るが、頻繁にあったりはしていない。なのはとはそれすらなかったし、はやてに至っては、
すずか越しの、惰性のつき合いだった。

398 :燃え上がる炎の魔法使い Last-10/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:12:48 ID:u485Op4r

「それ……おかしいわよ」
 “最後の”『闇の書』事件、その処分について、クロノが一同に報告したとき、アリサ
は、真っ先に異を唱えた。
 クロノが報告したそれは、略式措置による、八神はやてへのデバイス厳重管理訓告と、
ヴォルケンリッターに対する管理局の保護観察下による奉仕活動の命令。
「アリサちゃん!?」
 なのはが、驚いたような声を出した。
「それじゃあ、君は彼女達に、厳罰を課した方がいいって言うのか?」
 クロノも、目を円くして、聞き返した。
「そうじゃないけど、でも! これだけ大事になって、しかも以前にも犠牲者がいるのに、
きちんと裁判さえしないで、そんな風に決めちゃうのは、なんか間違ってると思う」
 アリサは、険しい表情で、そう、言い返した。
「でも、フェイトの時は、君は、反対しなかったじゃないか」
「そうだけど、でも、今回は違う。上手く言えないけど、違うのよ」
 クロノに言われ、しかしアリサは、言葉を荒げて、そう言い返した。
 フェイトは、ただ、おろおろとしている。
 はやては悲しげな眼でアリサを見ている。ヴィータは、あからさまに敵意をむき出しに
している。なのはも、『どうしてそんな意地悪するの?』と言いたげな顔だった。
 四面楚歌、かつての自分のように、孤立してしまったアリサだが、それでも、自分の考
えを、どうしても、曲げることができなかった。
「僕は、アリサを支持するよ」
 軽く手を上げて、そう言ったのは、ユーノだった。
「ユーノ、君は……」
 クロノは、驚いたように言って、ユーノの顔に、視線を向けた。
「僕は、ミッドチルダ人だから、心情的には、管理局のやり方も、わからなくはない。け
ど、『闇の書』については、前回の事件のときの被害者や遺族も、まだ生きてる。その人
達に、一方的な言葉で解って貰おうって言うのは、難しいと思う」
「ユーノ……」
 1人だけでも現れた援軍、それも、慕っている男の子。アリサは、一瞬、胸が心地良く
締まるような感覚を覚えた。
 だが、今はそんな場合ではない。
「それに、アリサは上手く答えられなかったみたいだけど、『ジュエルシード』事件のと
きは、フェイトは、その目的を知らなかったし、それに、一般には大した被害も出てない。
そもそも、ジュエルシードがアリサ達の世界に流失したこと自体、輸送していた管理局の
落ち度でもある。だから、これを罪に問うのは、可愛そうだって言うのは、当然だよ。で
も、『闇の書』の場合は、違う」
 ユーノの熱弁に、なのはとはやては圧倒されかけてしまう。ヴィータは、やっぱり敵意
をむき出しにして、ユーノを睨んでいた。
「…………解った。上層部に、再考を上申してみよう」
 クロノは、渋々といった感じで、そう言った。しかし、アリサとユーノを見据えると、
さらに、続ける。
「ただ、上層部も、できれば今回の事件は、『アースラ』周辺に留め、管理世界で表面化
させたくないらしい。グレアム提督の問題もあるからね。だから、決定が覆ることは、ま
ず、ないと思う」

399 :燃え上がる炎の魔法使い Last-11/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:13:14 ID:u485Op4r

 結局、管理局上層部は、その“温情的”結論を、覆すことはなかった。身体の不自由な
はやてに、罪を課す事は酷だし、ヴォルケンリッターも、事件の恒久的解決に対する協力
で、充分罪は相殺された、というのが、表向きの、発表だった。しかし、実際には、今は
廃れた古代ベルカ式の使い手、しかも軒並みAランク以上の彼女達を、自分の駒にしたい、
というのが、本音だと、クロノはわざわざ、説明した。
 しかも、貴重なAAAランカーということで、フェイトやなのはにも、時空管理局への正
式就職を、勧めていた。
 それどころか、アリサにまで、声をかけようとしていたのである。魔力ではDランク相
当がせいぜいでありながら、AAAランカーと互角以上の実力という点で、技術的にも、興
味をもたれていた。
「人事担当に、自分のツラの皮にカンナかけとけっていっといてね♪」
 先に打診してきたクロノに対し、アリサはにこやかな笑顔で、そう言った。
 とは言え、さすがにそれほどの魔導師が、管理局の把握する範囲の外にいるのはまずい
らしく、かえってアリサ側の不利にもなる。ユーノが説得したこともあって、アリサはユ
ーノとともに、“管理外世界駐在非常勤顧問”として、一端には名を連ねておくことには
なった。

400 :燃え上がる炎の魔法使い Last-12/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:13:53 ID:u485Op4r

 同じ頃────時空管理局本局、休憩室。
 がしゃん、と、自販機の取り出し口に出てきた缶飲料を、人間携帯のザフィーラが、取
り出す。
「ザフィーラか」
 背後から、声をかけられた。
「シグナムか、今日は、もういいのか?」
「ああ、全員、ギブアップだそうだ。そっちは?」
 ザフィーラの問いに、シグナムは答え、聞き返す。
「こちらも似たような者だ。もっとも、シグナムと違って、半分は見た目で逃げ出したが
な」
「そうか」
 そんな言葉を交わしながら、今度はシグナムが、飲み物を購入する。
 そして、2人は言葉少なに、ベンチに腰掛けて、一息入れる。
「…………正直、私自身は、バニングスの言葉にも一理あるのは、解っていた」
 呟くように、シグナムが独白する。
「また、その話か」
「ああ………………すまん」
 ぼやくようなザフィーラの言葉に、シグナムは、気落ちしたように俯く。
「いや、私も正直言えばそうだ」
「そうだったのか」
 意外そうに、シグナムは言う。
 シャマルはどうか良くわからないが、ヴィータは完全に、アリサとユーノの方を、悪人
のように扱っていたはずである。
「ああ……ただ、あの場でその事を言うことはできなかった」
「私もだ……誓ってしまったからな、主はやてを、1人にしないと」
「ジレンマだな」
「ああ…………」
 ザフィーラはベンチの背ずりにもたれかかって上を見上げ、シグナムはしばらく、俯い
ていた。
 シグナムはやがて、管理局の制服のポケットから、タバコを取り出し、口にくわえた。
銘柄は、管理世界のものではなく、日本の『ゴールデンバット』だった。ライターで火を
つけ、ゆっくりと吸い、紫煙をくゆらせる。
 もっとも、魔術的存在である彼女達は、いくらタバコに逃げたところで、寿命が縮むこ
とも、体力が衰えることも、なかった。

 その出来事をきっかけに、アリサと、すずか以外のメンバーとは、次第にギクシャクし
ていった。
 ユーノは、緩衝材であったが、ただ、白黒つけろといわれた場合は、間違いなく、アリ
サを選んだ。
 なのははフェイトとともに、本格的に管理局に出入りするようになり、中学に進学した
歳から、管理局の準職員として、はやても含めた3人で、働き始めた。

401 :燃え上がる炎の魔法使い Last-13/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:14:44 ID:u485Op4r

「メール? すずかから?」
「うん」
 ユーノが、近づいてきて、アリサに問いかける。
 本来なら授業時間中だが、個別面談を実施しているため、教室中はたがが緩み、あちこ
ちでグループを作って談笑している。
「レンを再起動するんだってさ」
 アリサは、ユーノにそう言った。
 もともと、レンは、暴走する自己防衛システムを再生させないために、それが存在する
ように振舞うスタブである。リインフォースに暴走の危険性のない自己防衛システムを組
み込むか、自己防衛システムの存在自体をキャンセルできれば、必要ではない。
 守護騎士システムの術式としても、きちんと完結しているので、取り出せれば、 “守護
騎士レン”として修正したうえで、もう一度起動させることもできる。
「それは……うーん、良かった、って言っていいのかな?」
 アリサの手前、ユーノは言葉を選ぶ。
「いいんじゃない? あたし別に、シグナムやレンまで嫌いになったわけじゃないし」
 携帯電話をしまいながら、アリサはそう言った。

 管理局で彼女達が本格的に訓練を積むようになると、なのはやフェイト、はやては、ぐ
んぐんと成長した。もう、アリサは、1対1では勝ちようがない実力差をつけられてしまっ
ている。もともと魔法出力の差がひとケタ以上離されていた上、アリサも鍛錬は怠ってい
ないものの、もともと本業にするつもりはないのだから、当然といえば、当然である。
 ただし、……これが2対2であるのなら、相手側がどんな組み合わせであろうと、“負け
ない”とも、公言している。
 それは─────

「で、ユーノは、イージスの相手、してあげなくていいの?」
 アリサは、嫌味ではなく、そう言った。
「あ、うん……まぁ確かに、できればAIを育ててはあげたいけど、学校でできることは、
限られてるからね」
 ユーノはそう言って、腕につけているリストバンドに、視線を向けた。エメラルドのよ
うな鮮やかな緑に染められた、金属のレリーフ。
 『アンブロークンイージス』。
 ユーノが製作した、自前用のデバイスだ。展開すると、縦長の方形状に、射撃用の端子
がついた盾になる。
 ミッドチルダで市販されている部品を取り寄せながらコツコツ組み上げたシロモノで、
なのはのL4U同様、ストレージデバイスの部品にAIを取り付けた、簡易インテリジェン
トデバイスである。
 リニスの協力が得られれば、レイジングハートやバルディッシュのような、本格的なイ
ンテリジェントデバイスにしたかったのだが、彼女も今や、管理局側である。もっとも、
主人であるアリシアは、どちらかと言うと、アリサに好意的だったのだが、そのアリシア
が、無限書庫司書長として勤め出した今、リニスもそちらのサポートに手一杯という状況
だ。
 もっとも、先日発売されたばかりのCVK-896D ドラムマガジン式カートリッジシステム
を早速つけているあたり、この男も凝り出すと止まらない性分ではある。
「ま、それもそっか」
 アリサは、ユーノの言葉に、同意の言葉を発した。

402 :燃え上がる炎の魔法使い Last-14/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:17:16 ID:u485Op4r

 ────放課後
「んー、今日は特に習い事もないし、恭也さんのところに行く予定もないし、どうしよう
かな〜」
 ユーノと連れ添って歩きながら、アリサは呟く。
「アリサがどこかへ行きたいんだったら、付き合うよ?」
 ユーノは、アリサにそう、声をかける。
「うん、それじゃあ……」
 アリサが、何か言いかけたとき。
「あたしは、お腹すいたわよ〜」
 するっ、アリサのカバンから、涙滴型の、オレンジ色の宝石が飛び出してきたかと思う
と、アリサの目の前へと勝手に浮遊して移動し、ぽんっ、と、その場で、少女の姿に“変
身”した。
 年恰好は10歳ぐらいか、リインフォースのような、古代ベルカ風の衣服を纏ったその少
女はしかし、身長で40cmくらいの、小人サイズだ。しかも、ふよふよと、空中に浮いて
いる。
 そして、その見た目は、小学生の頃のアリサと、ほとんど寸分違わない。
 ただ、左腕の二の腕だけ、まるで義手のように、金属の外装板になっていた。
「げっ」
 アリサはまずい、と声を出すと、昔の自分そっくりのそれを引っ掴み、建物の壁に押し
付けて、自分の身体で隠すようにする。ユーノも、その傍らに立ち、衆人環視を遮った。
「バカ! こんなところで飛ぶな喋るな人間形態になるな!」
「だってー、お腹すいたし、それに退屈だったんだもん」
 アリサに掴まれた小アリサは、しかし、悪びれもせず、その手の中で悪態をつく。
「わざわざ学校についてきたいって言ったのは、アンタでしょーがっ!!」
「だって、家の中に1人きりだと、やっぱり退屈だし」
「ゲームでもしてりゃいいでしょー。っつか、出てくるなら出てくるででっかくなってろ」
「ええー。やぁよ、消耗激しいもん。それでなくてもアリサ、魔力弱いし」
「スクラップにしてやろうか、アンタわ」
 手の中の小さい自分を、アリサはジト眼で睨む。なかなかシュールな光景だ。
 小アリサ、元アリサ・ローウェル。現、擬人化機能付インテリジェントデバイス『ホー
ンテッドクリムゾン』。
 ベルカ式ユニゾンデバイスの擬人化コードを参考にして製作されている。
 ちなみに、コードを流した内通者は、そのユニゾンデバイス“本人”である。
『It’s an unbecoming attitude as Device』
 アリサの胸に下がった、ペンダントの丸い宝石が、点滅しながら、そう言った。
「ムカ! レイジングハートまであたしをバカにするー!」
「当たり前でしょーが、レイジングハートはアンタよりずーっと先輩で、ずーっと優秀な
のよ!」
「あ、あたしだって、アリサがきちんと術式組んでくれれば、活躍できるもん」
「だったらもうちょっと聞き分けよくしやがれ」
「アリサ、アリサ」
 アリサと小アリサがぎゃあぎゃあ言い争っていると、ユーノが、ひじで、つんつん、と、
アリサをつついた。
「あによ?」
 不機嫌そうに言い返す、アリサの声が二重に、ユーノに聞こえる。
「まずいよ」

403 :燃え上がる炎の魔法使い Last-15/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:17:42 ID:u485Op4r
「え? あ?」
 ふと顔を上げて辺りを見ると、通行人が何事かと、アリサ達を注視している。
「ユーノ、とりあえず家まで全力疾走」
「うんっ」
 そう言って、2人はその場を離れ、アリサは小アリサを抱えたまま、一気に走り去る。
「あたしは家帰るより、駅前のマッハ軒でチャーシューワンタンメンを……」
 小アリサの声でドップラー効果を残しながら、アリサ達はバニングス家までマラソンす
る羽目になったのだった。

404 :燃え上がる炎の魔法使い Last-15/15 ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 15:21:42 ID:M7S9WLne
>>389-403
以上です。

StS編を書くとなると、アリサのこの立ち位置からのスタートとなります。
以前もチラッと書いたのですが、StS本編のアンチ要素が入ります。
ヘイトではないようにするつもりですが……
なにせ現段階ではアリサのミッドチルダでの後見人がレ(以下自粛
エピソードもキャラごと切ってダイエットしないと書き込めないですし。
そのあたりどうかなと。

やっぱ2話に分けてもっと書き込むんだった。orz

405 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:26:28 ID:7j8XMmvw
>>404
リアルタイムGJです!

アリサ版sts編も楽しみに待ってます。

406 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:28:07 ID:ULvIhBtc
>>404
これは・・・完全にstsにつなげる気満々で書きましたね。
この2人が10年後どうなるのか楽しみに待ってます。

407 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:29:12 ID:Lf7ymHVT
>>404
IDが・・・変わった!?
ともあれ、お疲れ様。
本編アンチ要素、いんじゃないですかね。
話の練り込み方に期待。

408 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:43:22 ID:V39jY/zY
>>384
男の娘GJ、そしてなのはさん色々自重w

>>404
燃え上がるGJ!
そして、本編批判要素が入っても、単なるヘイトじゃなくてラブがあれば問題ない!
sts編にめがっさ期待

409 :蒼青:2008/02/15(金) 16:08:04 ID:QgOtGjS5
先日は暖かいレスどうもありがとうございました。
「スレチうぜぇ」等々の批判を覚悟しての投下でしたが、
概ね楽しんでいただけた様で幸いです。
まあ、個人的には反省点も多々あるのですが…w

ホントは全てのレスに対して返したい所ですが、それはよくないと
おばあちゃんも言っていたので、簡単にではありますが。
目を通してくださった全ての方へ。
ほんとうに、ありがとう。

それで、実はもう一本、というよりも、パラレル的なものが存在するのですが。
ネタの中に、( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc 様のデバイス設定が堂々と使われていたり
するのです。
「書く前に許可取れや」という意見がごもっともなのですが、
書いていたらいつのまにか…

という訳で一晩考えた結果、師兄の許可を得られましたら投下したいと思います。
あらためて、
( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc 様
 貴兄のデバイス設定の一部を、使用させていただいてよろしいでしょうか?

反応を待っております。
かしこ。

410 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:18:40 ID:oXWnzqgD
キシャー(GJ)

411 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:45:54 ID:4kEDml+/
キシャー(もうそろそろ次スレの季節ですね)

412 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:51:56 ID:K06jV+MJ
……? アリサの言い分は分からなくもないんだけどそこまで疎遠になるものかなぁ。
まぁグレアムとの会話内容やなのフェイはやての言い分立ち位置もわからんのでなんとも。
というか今期はちょっと駆け足でしたね。なのフェイアリシアの心理描写が控え目だったのは残念。
ローウェルの融合騎化は非常にグーです。アニメ化したら釘宮ウィルスの被害が甚大になりそうだw

なにはともあれ完結お疲れ様でした。3期も頑張ってください。
次は10年後かぁ…………この状態で!? どうなるやら。楽しみにしてます。
初代リインが健在な事を考えるとはやてが化け物じみた強さになりそうだw
アンチ要素はメタ的だったりアリサマンセーにならなければ良いんじゃないかと。

413 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:58:44 ID:MlE5Nss6
GJ

すずかの出番があって嬉しい限り
だがレンが消えるときにはやてを立ち合わせてあげた方がよかった気もする…

414 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 17:15:37 ID:9S/UcfWQ
>404
乙。ストーリーの二元化も有りスかね?

後、エイミィの代わりになのはが母になるのかな?
>413
あ、それも疎遠の理由?

415 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:04:55 ID:1uxIQtGs
>>404
完結お疲れ様です。
アンチでもアンチ観を中心とせず、常に新鮮な空気を取り入れ
自分を省みる事を忘れずに、執筆する事をお願いします。

私見に加え、小説の事は良くわかりませんが、アンチテーゼをも壊されてさらにひっくり返ったら
面白い事になるかもしれません。



416 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:41:20 ID:uJDMPbjt
少しはやいかも知れんが、夜に向けて次スレをたててくる

417 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:45:13 ID:uJDMPbjt
【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第53話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203068582/l50

現在約464kb
残存容量約36kb

418 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:46:45 ID:fXiiKYMI
>>417
乙。
まさか3日もたないとはな。

419 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:47:58 ID:1/aeu9iV
>>417


51スレが立ってから52スレが立つまでが約70時間。
で、今回が約53時間。
兵法MASTER職人の大攻勢とはこのことか!

420 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 19:03:18 ID:M7S9WLne
>>409
別に構いませんよー
どんな部分を使うんだろう、どきどき


ちなみに……
「車椅子の前に使った彗星の人ネタ」
「燃え上がる〜」第2話、クロノvsレン・ザフィーラ。
クロノが「当たらなければどうという事は(以下略」

期待してたらレスがなくて「あー、やっぱここは『リリカルなのは』スレなんだな」と思ったネタ
・アルフがカップラーメン
・シグナムがタバコ

大回りした原因
・第4話「…………あれ? ここにすずかいちゃまずくね?」

 それでは皆様、ひとまずはここまで、お付合いありがとうございました。












 スペルミスしたのか第3話のサブタイトルが逆翻訳もできなくなってなんだかわからなくなった……

421 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 19:14:57 ID:sUwFOgZ7
>>420
反応したら負けかなって思ってた。

422 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 19:30:14 ID:EsDb4kS5
>>420
Gefuhlだったら、uがウーウムラウト(uの上に点が2つ付いたやつ)じゃないですか?

423 :( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/02/15(金) 19:51:12 ID:M7S9WLne
>>422
あ、それだ! ありがとうございます。

424 :26-111:2008/02/15(金) 19:55:54 ID:1+VVe37r
保管庫から業務連絡です
49スレの保管作業を完了しました。執筆陣諸兄は確認をお願いします
こちらは引き続き保管作業を継続します

>>y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏
ページ構成を修正しました。ご確認をお願いします

それでは

425 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:04:56 ID:E4aWK3ls
保管庫の方毎度お疲れ様です

そして>>404もA's編完結お疲れ様&おめでとうございます
確かにヴォルケンズに対する処分は「現実的に考えるなら」甘いと言わざるを得ませんよねぇ
原作はハッピーエンドにしたほうが締りがよいからってことであんな感じだったんでしょうかど、二次創作はそういう兼ね合いがないのがいい所だと思います
次はsts編ですか…。楽しみにしている、と言いたいところですが!
その前にアリサとユーノの進展(エロとかエロとかエロとか)を期待してますw

426 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:28:31 ID:3V/NhGQz
逆に本編ではやてやヴォルケンズに対して、厳罰が下されていたらどうなっていただろうか?
例えば、遺族の復讐感情を満足させるためという理由とかで特別重かったりしたら。

427 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:31:59 ID:3V/NhGQz
遅れたが保管庫お疲れ様

428 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:33:58 ID:a2eLqPhV
もう467KBか。早いなぁ。

429 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:34:13 ID:kA5kBV42
>>426
普通に裁判したらはやては厳罰とかにはならんだろう
ヴォルケンズは知らんが

430 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:35:31 ID:raEBNSPU
ヴォルケンズを人と見るか道具と見るかで変わりそうだな

431 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:39:49 ID:XF2SpRu9
>>426
都築らしくないって言われてた希ガス。
少なくとも身内関係の登場人物はそこまで冷たくはないし。

周りの世界はそれくらい冷たいけど身内が頑張ってなんとか
守り通すって方がどっちかというと都築らしい。
だからなんかあのエピローグ以降周りの世界がぬるくなったように見(ry

432 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:46:59 ID:Tu/xR/z/
>>404
内容のテンションといい、執筆速度といい作者がノリノリというか、
絶好調で書いてるのが分かる、読んでるこっちも力が湧いてくるような良い長編でした。
リインやレンも助かるのにも、単なるご都合主義にならない理由付けが成されてたし、
原作で個人的に不満だった「男女の恋愛成分」も盛りこまれてるし、正直本編より(ry)
この状態からLyrical Violence Strikersやったらどうなるんだろう…とにかくすんげー面白かったです。
今後も期待してます、「Great job」を略してGJを贈りたいと思います!

エリルー長編といい、最近素晴らしい長編が続々凄い勢いで投下されてるなあ。
短編・長編問わず、良作がこんな速さで投下され続けるこのスレ(の職人方)ホント凄すぎ。

433 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:47:27 ID:XCBjJSMA
>>404
 ぐっじょぶ!です。

 彼女が最後に見せてくれました。綺麗な線香花火……ありがとうレン。

 そしてstsへ突入ですか? すばらしい!
ますます楽しみにお待ちしております!



434 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:01:17 ID:zgH9DRyY
>>404
一先ずお疲れ様です。
第一部連載最初から拝見していたものですから、第二部満了もなんとも感慨深いもので、
やはり物悲しい寂寥の感を禁じ得ませんが、だからこそ、第三部への一層の期待が高まる次第です
とりあえず筆休めに蟻地獄の続きを書いてみたらいかがかと進言してみる

435 :y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/02/15(金) 21:09:36 ID:EWwIwcOw
>>404
GJです、sts編は完全に新世界になりますね、構築法に興味津々です


>>424
確認しました、迂闊な投下に素早い対応真にありがとうございます
次からはキチンとタグを付けるように気をつけます、保管庫業務本当にごくろうさまです
執筆活動も頑張ってください、

ではでは失礼


436 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:15:18 ID:He/ESr8Q
お疲れ様でした。
次回作も楽しみにしていますが、あまりに原作アンチな展開だったら読むつもりはありませんので、できたら最初に注意書きしてください。

437 :蒼青:2008/02/15(金) 21:20:07 ID:QgOtGjS5
( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏の許可を頂きましたのでここに投下します。
スレ容量的にも埋めとして機能するかと。

・タイトル「ヒール?いいえ、ケフィアです。」 NGワードも右に同じでお願いします。
・前回の前半部分の見方を変えたものです。なので、前作を見た方は楽しみが増えるかもしれません。
・でも、前回のを気に入って下さった方は見ないほうが幸せかもしれませんw
・部隊長が全開です。
・ギャグになるんだろうか…?

それでもおkといってくださる方はどうぞ。

438 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_1:2008/02/15(金) 21:23:36 ID:QgOtGjS5
ざくり…

ざくり…

ざくり…


仄暗い室内を、ナニカを確実に改変してゆく音が静かに
這い伝う。
部屋の隅では、コードに繋がれた体躯を時折かすかに
震わせながら、その存在を密やかに主張するように小
さな瞳を瞬かせる姿。

そして、
そんな僅かばかりの主張をあざ笑うかのように、光は
空間をより分ける。その内に立つ者はただ一人。
其の姿はまだ幼く、しかしその身からあふれ出る、其の
身体の許容量を超えた思念と欲望によって、目の前の
物言わぬ塊をさらに見る影もない形へと変化させてゆく。

その手には、刃。
そしてその口元には、時折の笑み。

その行いを楽しいと感じるのか、楽しいと感じることを、
楽しいと感じるのか。
その問いには答えぬままに、問わぬままに。
ただ一心に、無慈悲に、愉快そうに、少女は刃を突き入れる。







…そんなある種独特の、形容しがたい空気の中。
機動6課フォワード陣の一角、キャロ・ル・ルシエは、
深夜の隊舎食堂のキッチンで、チョコ作りに己の全てを
注ぎ込んでいた。


〜ヒール?いいえ、ケフィアです。〜





439 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_2:2008/02/15(金) 21:24:19 ID:QgOtGjS5
───

…ここで時間を少し巻き戻してみよか。
具体的には約6時間前。場所は6課のある隊舎通路や。
うん?大丈夫、タイムパラドクスは起こらへん。お姉さんが
保障するわ。トイレ休憩はとらへんから、なるべく出発前に
済ませておくよーに。
もうええんか?ほんなら行くで。ちょっとしたタイムトラベル
のスタートや。





うん、どうやら無事に着いたようやね。とりあえずこちら側
の姿は向こうには見えへんようになっとるから、ある程度は
好きに動いても平気やで。でもそんなに離れんといてな?
帰るときにいいひんかったらそのまま置いてくで。

おっと、向こうからキャロが来たわ。一人ってことは、
エリオはまだシグナムにしごかれとるんやろか?

「あ、八神部隊長。おつかれさまです」

ん?あれ??向こうからは見えへんはずやで?!



440 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_3:2008/02/15(金) 21:25:08 ID:QgOtGjS5
「お〜キャロ、おつかれさん。今日はもう上がりか?」
「はい、フェイト隊長が『今日はこの辺りでいいだろう』って。
 なのはさんは少し難しい顔してましてけど…」
「あはは、なんやフェイトちゃんらしいなぁ」

あぁ、こっちの私か。まったく、自分の事とはいえタイミング
よすぎやで…
むっ、なんやその顔は。もしかして私が術式制御ミスった
だとか、そんなこと考えとったんやないやろなぁ。
え?あ、焦ってなんかなかったわ!何を言うてん!!術の
構成もちゃんと組んでたし…
む〜、その眼や。その眼がなんか無性に腹立つんよ!大体私
かて年頃の女の子やで!!それをなんや、『豆狸』だの『師匠』
だの『永遠のボケ担当』だのっ!!私は芸人とちゃうんやで!!
もうちょっとデリカシーとまでは言わんでも、こー女の子チック
というか、恋する乙女的な捉え方をしてくれても…

「そういえばキャロ、明日は何の日か知っとるか?」
「え? 明日も朝からなのはさんの訓練が…」
「ちゃうちゃう、そういうことやなくて、や」

お、なんか話が本題に入りそうや。
…仕方ない、この話題はあとでじっくり片を付けよか。覚えときぃや?



441 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_4:2008/02/15(金) 21:25:51 ID:QgOtGjS5
「明日はな、私らの故郷では『ヴァレンタイン・デー』ていう、
 女の子にとっての一大イベントがある日なんよ!!!」
「ば、ばる?」
「ヴァレンタイン・デーな。ヴァレンタイン。ほれ、レッツリピート」
「ば、バレンタインデー」
「はい、よくできました。ごほうびになでなでしたろなー」
「はぁ…」
「まあ、それでや。この日にはな、女の子は仲のいい男の子に手作り
 のチョコレートを渡すんや。それをきっかけに男女の仲をさらに
 深めよう、っていうイベントなんよ」
「へえ。素敵なイベントですねぇ。皆がなかよくなれるよう…」
「ちゃう、ちゃうわ」
「え?」

なんや小声になってきたで。私らも近くに寄ろか。
しっかし悪い顔してんなぁ。私の純粋なキャロの前でなんて顔してんねん。
誰やコイツ。

「男女が仲を深めるって言うたら、やることは一つやろ?」
「え?え?」
「すなわち『アナタガスキデース』的なアレや!
 告白しかあらへんやろ!!」
「          えぇぇ!?」

おお、この程度で真っ赤になって。かわええなぁキャロは。
いいぞ私、もっとやれ!!
………なんやねんその眼は…

「でもでもっ、わたしまだそんな人は
「ほんまかぁ?」
「っ!」
「ほんまにそうなんかぁ?ん?」
「…」
「いるやろぉほら。訓練の時も、その訓練がが終わった後の食事の
 時も、危険な任務の時にも、いっつも隣に誰かさんが」
「…」
「今まで一度もそんな目で見たことないんかぁ?」
「…ないです」
「ほんまにかぁ?目が泳いどるでぇ」
「っ…」
「…ふぅ、まあええわ。これ以上いぢめてもただかわいそうな
 だけやしな。」
「…」

まだまだ警戒しとる目やなアレは。
しかし!この敏腕美少女部隊長さん(自称)を嘗めたらあかんよ!!



442 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_5:2008/02/15(金) 21:26:50 ID:QgOtGjS5
「確かにキャロの言うような、みんなに配るチョコもあるで。
『義理チョコ』てやつやな。でもな、それじゃ寂しいやんか。
 夢がないやんか」
「 」
「まあ、どっちにしても、もうタイムアウトやけどなぁ」
「…え?」
「ここからデパートまで材料を買って、戻ってくるまで軽く2時間は
 かかってまう。足を持たないキャロならなおさらや。さすがに
 フリードの飛行許可は出せんしなぁ。もし移動手段があったとしても、
 そこから準備をして作るとなると…朝までにギリギリ固まるってとこ
 やろな」
「…そうですか」
「というわけで、今年は時間的にも無理や。残念やったなぁ」
「はい…、あっ、いいえ」
「まあ、渡したったらどっかの騎士さんも喜んだと思うけどなぁ」
「…」
「ほなな、キャロ。来年またがんばりや〜」
「…はい」

よおし、だいぶガードが下がってきたなぁ。
そろそろトドメや!

「あ、そうや」
「?」
「私も少し作りたかってん、なのはちゃんにまとめて材料買ってきて
 もろたんやけど、なのはちゃんてほら、教導隊絡みでの知り合いの
 数が何気に多いやんか。せやから義理チョコいうても結構な数に
 なるんよ、コレが。せやから…」

よし、フィニッシュ!!



443 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_6:2008/02/15(金) 21:27:26 ID:QgOtGjS5
「材料も多めに買っとるはずやから、もしかしたら1、2人分くらい
 余っとるかもしれへんなぁ」
「っ!!」

っし、手応えありぃ!!
ふっふっふ。普通に考えたんなら、なのはちゃんはパティシエ(この場合
はパティシエールになるんか?)の娘や。材料の購入量を間違う事は正直
な所、期待できへん。
しかぁし!!実はなのはちゃんには既に話をつけてあるんよ!『無限書庫
への連絡業務』というエサと引き換えに!!よって、これでなのはちゃんの
手元には確実に材料が余っとることになる。あとはキャロ次第っちゅう訳や。
伊達に10代で部隊長やっとる訳やないで。これ位の根回し訳ないわ。

「ほなな〜」

さあ、こっちの私も去った事やし、私らも帰ろか。
これで大体の流れは掴めたやろ?

意を決してなのはちゃんのもとに出向いたキャロは、真っ赤になりながら
材料を分けてもろて、事情を知っとるなのはちゃんの微笑ましそうな
視線に耐えかねて逃げ帰るも、詳しい作り方なんて解らないからもう一回
なのはちゃんとこに、無論真っ赤になりながら行って、今現在は貸して
もろうたお菓子の教本とにらめっこしながら悪戦苦闘中、っちゅう訳や。

え?なんでそんなに描写が細かいのかって?そりゃあなのはちゃんから
その様子を刻銘に聞き出してるからや。ヴィヴィオのためのザフィーラ
貸し出しサービス(一晩コース)、ってなオプションを行使してな。
いざと言うときに切れるカードの多さが、司令官の甲斐性ってやつやろ?

さあ、帰ってあとはさっきの話に決着をつけよか。ん?しらばっくれても
アカンで。私に対する不当な扱いについてや。
なっ!『やっぱり狸』ってどういうことや!!さすがに傷付くわ!!撤回を
要求するで!!!
『Yes, Ma’am.』?それは別作品やろ!?私デバイスちゃうし!!
っていうか、意味的にはあながち間違ってへん気もするけどなんやすごい
皮肉かまされた気分や!!ちょっ、待ちやー!!!



終わってください





444 :ヒール?いいえ、ケフィアです。 No_7(あほがき):2008/02/15(金) 21:34:32 ID:QgOtGjS5
はい、あとがきです。
10年の月日の流れは、薄幸の美少女を真っ黒な大人へと変えてしまったようです。
という話でしたw

正直、許可くださった( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏に申し訳ないです。
こんなアホ話ですいません。しかもラスト3行。もはや土下座でも足りなさそうですorz

さて。
読んで下さった方へ。本当に感謝です。
NG指定された方へ。次回は出会えるように頑張ります。
いいと思ってくださった方へ。あなたの心の方が素敵です。
嫌いだと思ってくださった方へ。感想を持ってくださってありがとうございます。

最後にもう一度。
ありがとう。


445 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:47:10 ID:IrD07n0C
>>404
StSのアンチテーゼ的作品というのは何人もの職人が挑み、
そしてその多くが物議をかもした難しいジャンルなだけに楽しみですw

446 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:19:04 ID:aJh6W6je
というかアリサの後見人がレ(ryの時点で六課の敵じゃ…

447 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:27:43 ID:bY+UpoNg
>446
いやいや、レジ○スかもしれないが、レティ、レオーネ(伝説の三提督の一人)という可能性もある。

448 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:31:26 ID:9N9Q2wf6
>>447
管理局の技術により実体を得たレヴァン○ィンかもわからんよ。
すごい短期間で物凄いサクセスぶりだが。

449 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:34:28 ID:raEBNSPU
なんか、中将って二次創作だとやたら優遇されてんのな

450 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:37:04 ID:fXiiKYMI
>>449
俺様論振りかざしたいときには都合のいい立ち位置だからな。

451 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:37:34 ID:9N9Q2wf6
>>449
もう少し上手く料理されていればかっこいい中年オヤジとして死ねたからだと思うんだ。

452 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:40:37 ID:MCl6OsRd
>>449
グレアムのときはそうでもなかったのにな。
原因のひとつはやっぱStSの内容に不満もつ人が多いからじゃねーかな。
あとは、なのはファンにはミリオタが多いというのもちょっと影響してそうな


453 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:42:04 ID:K06jV+MJ
>>449
三期の欠陥部分の弊害を一身に受けたからなぁ。
憎まれ役の上司、でも根は熱い良い人、なキャラかと思いきや
そんな見せ場は欠片たりとも見せる事なくアッサリ死亡。そりゃないよ

454 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:45:48 ID:9N9Q2wf6
レジアスとアインヘリアルは不憫すぎる・・・

455 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:45:49 ID:sUwFOgZ7
>>449
レジアス中将は製作側の都合で生み出されて
不要になったら始末された悲劇のキャラだからなあ。
真面目に考えて間違ったことは言ってないし。


456 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:45:56 ID:/iYmtz9z
ミリオタが設定指摘や俺戦術したい時に一番使いやすいからじゃね?
レジアススレがある意味その答え

457 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:46:21 ID:oRsvJccb
三期はキャラ絞るべきだった。ぶっちゃけエリオとキャロとルーテシアはいらない。
ナンバーズも半分ぐらいリストラしてその分質を高くするべき。

458 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:48:29 ID:MCl6OsRd
>>457
SSスレでそんなこと声高に主張されてもな……
本スレで言ったほうがいいと思うね

459 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:48:31 ID:fXiiKYMI
>>457
馬鹿は帰れ。
そいつら好きな奴だっているんだよ。

460 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:49:33 ID:9N9Q2wf6
ちびっ子たちがいないとフェイトが救われないしねえ。

461 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:50:15 ID:y90w37UD
>>( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc
A's編終了乙です。
終盤の種明かしやアリサの信念とかはGJでした。
シュッツリッターやレンにそんな意味があったとは……

StSに関しては、俺も全面賛成の作品じゃないからなぁ。
アリサと言うカンフル剤をどう活かすか、見物させていただきます。


462 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:52:04 ID:qsgn64Q8
ちみっこ達は出すんならもっとイベントたたせてあげるとよかったんだよね。
漫画やドラマCDで補完的な扱いだし。ヴィヴィオの追加で新人達の成長物語の軸が
だいぶぶれちゃった気はする。

463 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:54:41 ID:sUwFOgZ7
エリオの校正、アニメで見たかったなぁ。

464 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:54:52 ID:MlGPhP4H
まあ、なんにせよ今更な話だ

465 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:55:40 ID:PiZWpBdp
まあSSスレだし、3期への不満はその辺で止めといてくれると助かるんだが
3期好きな俺としてはちょっと辛いぜ

466 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:03:15 ID:i1Jr0ocV
絵描きにくらべてSS書きはアンチ寄りが多い気はする。
SS書きってよりノマカプ書きってほうが正しいかもしれんけど
制作側の販売戦略からして反対だし。

467 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:07:08 ID:ULvIhBtc
無茶かもしれないけど、一年かければまだ何とかなった?
いや、無印みたいなのならともかく、ああいう作りじゃ52回分も話が作れないか。

468 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:10:37 ID:yfLpx1WH
まあいきなり10年後ってのがな
StSは4期で作ればよかったのかも

469 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:11:09 ID:raEBNSPU
>>466
新設定が出るたびにSSが書きづらくなるって事態は勘弁してほしいんだよな

非殺傷設定なんか眼球云々の話を聞いた時はマジで呆然とした
結局、自分のSSじゃ今後一切非殺傷設定って単語は出さない事にしたわ

470 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:14:12 ID:kA5kBV42
まぁ、でもレジアスも大概間抜けだと思うけどねw
結局自分も犯罪に凄い勢いで加担してるし

471 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:19:25 ID:fXiiKYMI
>>469
もともと酷い外傷避けられるってだけで衝撃や痛みはあるってなってたんだがな。

472 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:20:37 ID:WYNMjhVt
いい感じで作品が投下され難い流れになってきているな
もっと議論しろ

473 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:27:22 ID:a2eLqPhV
レジアス「情報操作の方は上手くいっておるのか」
オーリス「はい。SSを装った六課批判を毎日たれ流し、反論は『職人さんに失礼』で封じております」
レジアス「対象は六課だけではないのだぞ」
オーリス「もちろん、本局や教会に対する悪印象の植え付けも怠っておりません」
レジアス「うむ。これからもその線で進めていくようにな」

474 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:35:51 ID:MCl6OsRd
>>472
荒しかと思えば、ID検索すると(ry
職人さんが荒しみたいな事言っちゃらめですぜ。
それに容量少ないから、もう埋めるだけだし…それとも実は何か書いてきていて投下準備中とか?

475 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:38:11 ID:kA5kBV42
ここまで来たら埋め目的以外じゃ投下しないだろう多分
次スレもあるし
おかげでみんな遠慮無しな雰囲気だけど

476 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:46:36 ID:Y3rfv6kD
確かになのは等の主張には粗が有るかもしれんが、
自分たちの意見がなのは(パパン)より素晴らしいって言う前提で、
レジアスとかに自分の理論を喋らして悦に浸る作者がいてやだ。
なのはは挫折を知らない馬鹿とか言ってるが、んなことはないし、
むしろてめえが動かしてるキャラの方がご都合主義的に幸運ばかりで挫折がねえじゃねえか
此処だけじゃなくてss全体がそうだから、ここのまったり甘甘や熱血には期待してたんだがなあ
いや、わがままでは有ると思うけど、自分の作品を原作と照らし合わせて、原作との違いを見返して欲しい


477 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:54:01 ID:kA5kBV42
>>476
でも本当の意味での挫折は確かに知らない気がする
失敗もしてるし辛い目にもあってるが
結局何かを諦めたりしてる訳ではないし

478 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:54:15 ID:bvHqcL0t
一次創作あっての二次創作なんだからその辺はちゃんとわきまえて欲しい。

479 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:59:10 ID:XF2SpRu9
>>476
挫折を知らないというよりは、しっかり描けてないって感じだなあ。
漁れば確かに設定は出てくるけど、直感的に心に突き刺さるようなパワーが足りないというか…

>>478
でもまあ、3期みたいな場合は「都築の昔のカラーを尊重しつつ今の本編を軽視」
みたいな現象も起こりえなくはない。
どこを尊重してどこを捨てるかとかも作者次第だからねえ。

480 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:07:10 ID:JI9uaItv
>>477
しいて上げるなら、3人娘は全員が無印以前に挫折した状態(家族問題による孤独な幼少時代、愛情を与えてくれない母親、天涯孤独+半身不随)と
考えることもできるけど。
これは弁護染みているか。

481 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:11:43 ID:kpQfkKNF
んー、キャロも境遇的には重いからねかなり……というかエリキャロのデートとかは明らかに原作者ノリノリだし
その後がなんというか……ヴィヴィオ登場以後からギクシャクしてるのが非常に勿体ないというかなんというか
だからこそ投下してるとも言えるんだけどw

482 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:15:08 ID:LgUDZVBa
>>480
辛い目の中になのはさんの孤独な幼少期が入ってるのです
まぁ、これが無いと無印時のある意味異常なフェイトさんへの拘りがなくなるだろうからね
なのはさんも無印では救われてるんだよなぁ

483 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:15:10 ID:/tbQQVrh
どうだろうなあ
都築氏、アニメで恋愛やるのは気が引けてるっぽいし渋々やったんじゃって気も…

484 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:15:11 ID:YZy+oCwx
Asの後の都築氏の談話に感銘受けてss書き始めたんだけど、物語に奇抜な展開はいらないみたいな、ね
stsの後半は本当に何か謎だった、スタッフがストーリー書き換えて氏がタッチしてないのかとも勘ぐったり

485 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:15:24 ID:XRHW0dWq
最近はどこ行っても三期アンチが多くてなぁ
某所に参加してるんだが、StSの話題がでると確実に語りたがりのアンチが沸く
しかもアンチスレのテンプレを絶対視してるから話が通じない

まぁ何が言いたいかと言うと、アンチ要素もいいけど行きすぎると嫌われるよってこと
普通のSSより見る目は厳しくなるだろうし、粗探されるのに耐えられんなら書くべきではない。すくなくともこういう場所では

486 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:17:21 ID:Bqq5GleT
>>484
むしろ最後の方はベタベタだろう。

487 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:19:21 ID:i0yvAoRw
まだやってるのか
ここだと結構3期好きは肩身狭いのかね

488 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:20:06 ID:TfJfhqoR
>>485 まあ、SSならなんでもどんとこい感じが一番だよねえ。
ところでまだ埋まらんのここ。

489 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:20:31 ID:kpQfkKNF
>485 んだね。むしろフォローするぐらいの気概でいいかも
アンチというか……納得できない、ってのが正直な所……
でも地上波でやる以上、ってのもあったんだろうし……一方的には責められないよね……

490 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:21:13 ID:WKoVrriB
>>487
そんなことはないと思う。

491 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:21:23 ID:Bqq5GleT
>>488
あと10KBくらい。

492 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:21:36 ID:o5RLmE1y
>>484
StSは特に奇抜な展開はなかったような…

ただ単に己の力量以上のものに手を出したから制御できなくなってただけだろう。

493 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:23:38 ID:LgUDZVBa
毎回カオスな埋めAAが楽しみなのは俺だけじゃないはず
今回はどんななのかしら?

494 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:23:45 ID:YZy+oCwx
お約束的展開と、大急ぎでまとめにかかってるなって展開の違いかなあ?
そう感じたけど所詮個人の感想ですから

495 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:26:25 ID:nShyX3/S
>>492
設定が奇抜な気がしたな
オートジャイロのくだりとか
よく知らない単語をググるくらいの努力はして欲しかった

496 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:27:11 ID:L2jp4M/j
>>404
GJ
エピローグでの各キャラのポジション取りにびっくりしましたが。
アリサ=ユーノとレ(ryの人が組むとなると、だいぶ流れが変わりますね。
6課vsスカvs陸の三つ巴もあり得るし。

>>485
アンチというか、レ(ryの人を成仏させてやってくれればと。
てゆうか、アリサが絡むと死なずに済んじゃうか?w

497 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:28:49 ID:WKoVrriB
>>493
え・・・いや期待されても困るぜ。じゃ埋めてしまおう。

       ___|: :ー/: : /:.:./.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
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/ ̄\_ノ  Vヘこノイ |::::::::| レう゚:::::::/   //   左≠V   |::::::::: / ::::::::|  ヽ ::|
     , -.、_廴::.::.::j、::ヽ :::l ゞ辷zン    ´     /::::::::: }_ イ|::::::::/::::∧:::|   ∨
_ /⌒/.::.::.::Yミ≡彳(レ小:|  xxx          /う゚::::::/〃/|:::: /::: / ∨
::`{.::.::{÷≒::ヽ=≡:j  | | lヽ          ヾ辷:ン  /:::::|/::/
÷!≒ヽ.::.::.::.::.}::-‐〈  | 〈〈 j\         xxx`  ,:′イ::/
::.::ヽ.::.::.\_/::.::.::.::}_r' ヾ∨\>  <!        イ::::/ ヾ
::.::.::.\:/.::、::.::.::.:/0\//│\>`'≠≧==┬─ァ'´::::/|   \
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【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第53話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203068582/l50


498 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:29:48 ID:WKoVrriB
          , -===- 、
        {7/^ー^ヘ 7
        ∨ifノハヽiY  ルーテシア・・・・
         ルl| ゚ヮ゚ノlル  貴様にネ申を見せてやる
         /,_j光厂})  モンデヤル、ナカジマ、ランスターの三体を生贄に
           / ヒ/j_jムハ  降臨せよ!オベリスクの巨神兵!!
        レ〜'じうー、j


【次スレ】
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http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203068582/l50


499 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:30:29 ID:KJV0fbPy
高町なのはの物語は一期で完結してるしなぁ。
シリーズ的に見ればリリカルなのはの主人公はフェイトだと思うよ。
1期が出会いとはじまり、2期が過去との決別、3期で全ての元凶との決着。

……24話、修正されてるといいなぁ

500 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:32:00 ID:WKoVrriB

            ∠二: : : :`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
         , '" ̄: : : : : : : : : : : : : : : :、:\/⌒\
        /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\.:.:.:.: ヽ
       l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:.:.:',
         /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ.:.:.l
.         l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
.         |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ    V;;リ 'j.:.,' |.:l.:.:.:.:.:.:.:.: |
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          /ヽ::::::::::::::::/  |/ l只lヘ|  l:::::::::::::::: ̄ヽ.:l.:|
          |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|.:l:|
          |::::{ \   / ∨⌒∨ \   / l::::::::|.:.l|   呼んだ?
        /ll::::}\ ∨ \  ,VCV  ∠ _∨ |::::/ハ :l|
        { }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖  l ::{{ }:|
        V__/   / /   /:/`\r'〃ニフ   }::V/ :|
        {´ /了 ̄|l   /:/      ̄ ̄`ヽ ヽ:/:.: |



501 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:32:25 ID:/tbQQVrh
クロノから色々吸い取って出来たキャラなんだし主役じゃないとむしろ困るお。

502 :ボツネタ(1話パロ):2008/02/16(土) 00:33:14 ID:WKoVrriB
@淫獣注意 @エロ発言有り @つまんね @「だいほん」の見本
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謎のフェレット (それを手に、目を閉じて、心を澄ませて、
         僕の言うことを繰り返して。いい?いくよ?)

⌒*(・∀・)*⌒ 「うんっ」

謎のフェレット (「恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの」)

⌒*(・∀・)*⌒ 「へっ?」

謎のフェレット (その魔導器を起動させるための呪文――パスワードなんだ!」

⌒*(・∀・)*⌒ 「それはちょっと…」

謎のフェレット (いいからはやく復唱して!死にたいのか!?)

⌒*(・_・)*⌒ 「う、う…ん。こ、恋する妹はせつなくて…うぅ、恥ずかしいよぉ〜」

ヴァァァァ   『ヴァァァァァァァァァァァァァァ――!』

謎のフェレット (時間がないんだ!はやく!)

⌒*(・_・)*⌒ 「こ、恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの…」

謎のフェレット (「ユーノ様のチェーンバインドで縛り上げて欲しいの」)

⌒*(・_・)*⌒ 「ユーノ様の、チェーンバインドで縛り上げて…欲しいの?」

謎のフェレット (「騎乗位で下から子宮をガンガン突き上げて欲しいの」)

⌒*(・凵E)*⌒ 「騎乗位で下から…子宮をガンガン突き上げて欲しいの…ねぇ、これって?」

謎のフェレット (集中して!「ユーノ様の精液を奥まで注いで孕ませて欲しいの」)

⌒*(・凵E)*⌒ 「ユーノ様の……精液を…奥まで注いで…孕ませ…て欲しいの…」

謎のフェレット (「よろしい、ならばエロなの。零時迷子、セットアップ!」)

⌒*(・∀・)*⌒ 「よろしい、ならばエロなの。零時迷子、セットアップ!」

   RH*● <<Sorry. I didn't catch that. Could you say it again?
        (聞き取れませんですた。もう一度おながいします)>>

⌒*(・∀・)*⌒ 「そ、そんなぁ…こ、恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐ
         Hしちゃうの。ユーノ様のチェーンバインドで縛り上げて欲しいの。
         騎乗位で下から子宮をガンガン突き上げて欲しいの。
         ユーノ様の精液を奥まで注いで孕ませて欲しいの。
         よろしい、ならばエロなの。零時迷子、セットアップ!」

【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第53話☆
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503 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:33:51 ID:KJV0fbPy
なるほど。どうりでフェイなのがしっくり来る訳だ……!

504 :ホツネタ(1話パロ):2008/02/16(土) 00:34:09 ID:WKoVrriB
   RH*● <<Pardon? I didn't catch that. Could you say it again?
(え? すんません。聞き取れませんですたので、もう一度おながいします) >>

⌒*(#・∀・)*⌒ 「恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうのっ!
          ユーノ様のチェーンバインドで縛り上げて欲しいのっ!
          騎乗位で下から子宮をガンガン突き上げて欲しいのっ!
          ユーノ様の精液を奥まで注いで孕ませて欲しいのっ!
          よろしい、ならばエロなのっ!零時迷子、セットアップッ!」

   RH*● <<Hah? Very, very different spell.
        Fucking password for me is ――
        "I am the fuck who have a fucking high destiny.
        By the fucking ancient contract, unleash your fucking power.
        The fucking wind is in the fuckig sky, the fucking stars are
        in the fuking heaven. But a raging-heart is in my bad chest.
        Fucking Magic-force shall be within my bad hands. Raising Heart, Fuck 'em ! "
        So fucking password you've intoned is ABSO-FUCKING-LUTELY WRONG!
       ( はぁ? 全然違います。私を起動させるためのパスワードは――
        「我、使命を受けし者なり。契約の下、その力を解き放て。
        風は空に、星は天に。そして、不屈の心はこの胸に。
        この手に魔法を。レイジングハート、セット・アップ!」
        であって、喪舞いの言ったようなふざけた呪文じゃなかとです!)>>

⌒*(・x・)*⌒ 「全然違うじゃない!」

謎のフェレット (あっるぇー?おっかしいなー)

ヴァァァァ   『ヴァァァァァァァァァァァァァァ――!』

⌒*(・∀・)*⌒ 「まずいっ!ええっと…我、使命を受けし者なり。
         契約の下、その力を解き放て。風は空に、星は天に。
         そして、不屈の心はこの胸に。この手に魔法を。
         レイジングハート、セーット・アーップ!
         (よし決まった!)はぁはぁ……これでいいでしょ?」

   RH*● <<Error.(エラーが発生しますた) >>

⌒*(・Д・)*⌒ 「えっ!何で!?」

   RH*● <<This system doesn't support Japanese.
         Please chant in standard fucking Midchilda-lung.
       (本製品のシステムは日本語に対応してなかとです。
        標準ミッドチルダ語でおながいします) >>

ヴァァァァ   『ヴヴヴヴヴァァァァァァァァァァァァ――!』



高町なのはの明日はどっちだ?!

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