【瀬戸の花嫁】木村太彦総合4【ズシオ・アーティ】
- 1 :名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:26:12 ID:XZnImiwS
- 木村太彦総合エロパロスレじゃきん!!
ガンガンWING連載中の『瀬戸の花嫁』はもちろん、『余の名はズシオ』『アーティファクト・レッド』など以前の作品でも SSやエロ妄想を楽しもうな。
*sageようがageようがアンジュ様にはお見通しですー
*ヅカネタドンと来い、こんのドサンピンがぁ!!
*女体化もこの際有りじゃ〜(注意書きはすること)
*荒らしは川に流そな
*801は801板に行ってつかーさい
→瀬戸の花嫁で801
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1188046985/
*次スレは>>990にお願いするきん
*たまにはアーティファクトのことも思い出して欲しいきん…
前スレ
【瀬戸の花嫁】木村太彦総合3【ズシオ・アーティ】
http://same.u.la/test/r.so/sakura03.bbspink.com/eroparo/1187306048/
前々スレ
【瀬戸の花嫁】木村太彦総合【ズシオ・アーティ】
http://same.u.la/test/r.so/sakura03.bbspink.com/eroparo/1174869947/
前々々スレ的なもの
【ズシオから】木村太彦総合【瀬戸嫁まで】
http://same.u.la/test/r.so/sakura03.bbspink.com/eroparo/1130063084/
907 ◆HighSE./jE氏による保管庫
http://www38.atwiki.jp/t-kimura_ss/
- 626 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:04:01 ID:CcfPXgGn
- 間をとって燦と政で
- 627 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:28:17 ID:qQ5YRLoX
- きーみーはー誰と〜キ〜スを〜す〜る〜♪
- 628 :名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:18:36 ID:4+ESj735
- >>627
やめてトライアングラーやめて
- 629 :名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:34:58 ID:VDNX8EpA
- もし永澄が溺れなかったら、燦ちゃんは若頭の政さんと結婚してたんかな…
- 630 :名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:44:02 ID:510xJyuL
- (俺の嫁だから問題無しとか言えないよなぁ)
二人が出会うのは運命だから!
溺れてなくてもきっと出会ってたさ!
- 631 :名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:13:26 ID:vIJxXAZN
- >>630の嫁は政さんなのか
- 632 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:54:49 ID:JrQUIPGF
- 保守
- 633 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 09:28:16 ID:9kTplxa6
- アニメスレで「瀬戸にエロは必要ない」ってたまに見かけるから、このスレって人少ないのかなぁ
- 634 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 18:49:38 ID:Cdfn+GZv
- そんなこともないんじゃない?
たまにSS投下されてるし、されたら人来るし
- 635 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:30:16 ID:l0N4vLd8
- >>633
あれは脈絡のないエロ改変に腹立ててるだけじゃないか?
巡なんか永澄が着替えに突入する話でノーブラにされちゃったしw
- 636 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:35:43 ID:lDLZfSK7
- DVDの改編はなんだかなぁ…だけど、このスレは見てる俺
- 637 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:33:50 ID:mI4VhWPh
- 豪ちゃんと蓮さんの馴れ初め話とか知りたいよね
- 638 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 03:24:48 ID:CJK5eUPZ
- 蓮さんのほうから迫ってそうだ
- 639 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:05:05 ID:Xjkusmte
- 大切にしすぎて全く手を出してこない豪ちゃんに蓮さんが人魚の媚薬を持ち出すとか?w
でも若かりし豪ちゃんは燦ちゃんが生まれる前はどんな性格だったんだろう
- 640 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:40:24 ID:uVLWec/M
- 典型的な嫁バカ
- 641 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:07:49 ID:5fl3TzHQ
- わしの連に手を出す奴は〜
と想像して何故か吹いた
- 642 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 14:46:49 ID:YXVgkR4s
- 手出したの自分じゃないかw
- 643 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:05:16 ID:QhuZ3olm
- 確かにw
- 644 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:19:33 ID:2fxJLGkf
- 大事な話があると巡に生徒指導室に呼び出された永澄。
部屋に入ると鍵をかけられ、窓のシャッターも降りている。
そして真ん中にある机には、さながらドラマの取調室のようなスタンドまで用意してある。
「あの〜巡?」
「呼び出したのは他では無いわ」
もしかして燦の正体がバレたのかと思い、永澄はドキドキだった。
「永澄君、目を閉じて」
「え?」
「いいから」
「分かったよ」
「いいものあげるから手を出して」
「こう?」
永澄は言われた通り両手を差し出した。
するとがちゃりという音とともに手首に冷たい感触が。
「なんのマネだよこれは!?」
永澄の両手には巡のいつも持っている手錠がかけられてしまった。
「実はね、前から永澄君のこと、好きだったの」
「じょ、冗談だろ?」
ちゅ、と巡は永澄の口唇にキスをした。
「冗談じゃこんなことできないぞ」
「え…」
思わず固まってしまった永澄。
ファースト、セカンドとヒゲグラサンアフロに奪われたキスだったが、サードでようやく女の子とすることが出来た。
しかし、相手はお嫁さんであるはずの女の子ではなく、幼馴染みの女の子。
「ダメだこんなの!手錠外してくれよ!」
「ダメって、やっぱりまだ巡、女の子に見えないんだ…」
「いやそうゆうことじゃなくて…」
「じゃあどうゆうことなの?もう巡はちゃんとした女の子だって教えてあげるわ!!」
と言うと巡は制服を脱ぎ出した。永澄は急な巡の行動に慌てて目を押さえた。
「永澄君、見て…」
ブラジャーもショーツも脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿の巡がそこにいた。
「ばバカ服着ろって!」
指で目を押さえるが、所詮男の子、指の隙間から巡の裸を盗み見てしまう。
(うわ…巡もけっけう…)
「永澄君…」
「ダメだって!来るな!」
じたばたと永澄は抵抗すると、バランスを崩してしまい、椅子ごと床に倒れてしまった。
頭を打って悶絶する永澄の上に巡は馬乗りになると、胸を押し付けながら覆い被さる。
- 645 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:21:09 ID:2fxJLGkf
- 「ほら、女の子なんだから…」
「分かった、分かったから」
体に押し付けられるマシュマロな感触にドキドキしていると、自分の体に異変が起きていることに気がついた。
(ま、マズい)
「ん?」
巡は太腿になにやら熱いものがあたり、気になって身体を起こした。
「これって」
(見つかった!!)
「巡のせい、なんだよね?」
「そんなカッコで抱き付くからだろ…」
永澄は気まずくなり、語尾は段々小さくなっていく。
「嬉しい…巡が女の子だってこと、もっと教えてあげるね」
ぎこちない手つきでペニスを取り出すと、恐る恐る舌を伸ばし、ぺろりと先端を舐める。
「ん…しょっぱい…」
「まわり…やめ…」
思い切ってぱくりと頬張ると、唇をすぼめ、舌を這わせ、丹念に舐めあげる。
髪を耳に掛ける仕草がとても色っぽい。
「ひもひいい?」
気持ちいい?と聞いたのであろう。咥えたまま喋られ、永澄も我慢の限界がきた。
「巡しゃべるな、出る!!」
「ふぇ?」
一瞬で巡の顔は白く染まった。
「すごい、こんな風に出るんだ…」
巡は初めてみる射精に怒るどころか感心しているようだ。
口の回りに付いた永澄の白濁をぺろりと舐める。
「へぇ…こんな味なんだ…」
眉間に皺を寄せて、永澄の精液を舐める。
「もうやめよう巡、終わりにしてくれ」
「駄目だよ、見て…」
永澄の顔の上で足を開いて、ヴァキナを見せるように膝立ちになる。
初めて見る女の子の部分に目が釘付けになり、思わずゴクリと生唾を飲む。
「永澄くんの舐めてただけでこここんなになっちゃったの」
手錠をつけた両手を自分の大事なところに導く。
思わず指が動いてしまい、永澄の指が粘ついた液体に触れた。
「あ…もっと触って」
その色っぽい声に誘われるままに永澄は指を動かす。
(女の子のここって、こんな風にできてるんだ。これがもしかして、クリってやつ?)
「ああん!」
永澄がぷくりと勃ったクリトリスを触ると一層悩ましく反応し、永澄の手に押しつける。
「指入れていいんだよ」
永澄は言われるがまま恐る恐る巡の狭いヴァキナに指を入れる。
一本しか入れて無いのにぎゅうぎゅうに締め付け、千切れそうだ。
これが自分のペニスだったら…と思うと興奮してしまう。
- 646 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:22:37 ID:2fxJLGkf
- 永澄の思っていることがバレてしまったのか、巡は立ち上がり、永澄のペニスの上に跨がる。
「そっちは駄目だって!」
「ウソ、永澄君のこんなになってるよ」
「うぐぅ」
永澄の亀頭が柔らかい肉に触れ、気持ち良さから気絶しそうになった。
「巡も初めてなんだから」
そう言いながら巡のヴァキナは永澄のペニスをズブズブと飲み込んでゆく。
「ん、きつい…」
「それは俺のセリフだー」
巡のヴァキナは本当に狭くてきつかった。指なんかとは比べ物にならないくらいの快感が永澄を襲う。
途中で行き止まりにぶつかった。しかし永澄のペニスは半分も入っていない。
(これが処女膜なのかな…)
「もうやめよう、俺なんかじゃ絶対駄目だって」
「永澄君だから、いいんだよ…」
そう言うと、巡は体重をかけて一気に躰を落とした。
「〜っ」
「うあ、巡!」
「ん、だいじょぶ…」
とは言いながらも巡は苦しそうな表情をしている。それを見ると永澄は心が痛くなった。
しかし下半身は正直なもので、巡のキツさで、気を抜けばそれだけでイッてしまいそうだ。
「じっとしてても気持ち良くないよね、動くね」
痛みが少し和らいだ巡は、無理に気丈な顔をして躰を動かし始めた。
「ねぇ気持ち良い?」
永澄の様子が気になって、何度も何度も聞いてくる。
健気な巡が可愛くなり、
「巡、ごめん…!」
そう言うと永澄は夢中で下から突き上げ始めた。
「永澄くぅん嬉しい!」
待ちに待った感覚に巡も躰を震わせる。
巡も永澄を気持ち良くさせるために先程よりも激しく躰を動かす。
「永澄君、巡、初めてなのにイッちゃう!」
「俺も、出る!」
二人はほぼ同時に達し、永澄の熱い白濁で巡の中を満たした。
(燦ちゃん…)
床に寝転がりながら、永澄は後悔の念で一杯だった。
命の危険まで冒して助けてくれた燦のためにも、もっと自分を強く持たなくては、漢にならなくては。
もっとも、違う意味で男になったが。
隣でくたりと躰を横たえている巡の表情を見て、永澄はズキンと胸が痛くなる。
この場は巡に土下座をして、今日あったことは無かったことにしてもらおう。
「巡、あの…」
「永澄君、責任とってくれるよね?」
「へ、責任てまさか」
「そ、責任。まさか逃げるなんて言わないよね?どこに逃げても捕まえちゃうんだからね」
燦ちゃんと巡、極道と警察に狙われている…。
「俺、これからどうなるんだ〜!」
- 647 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:29:04 ID:2fxJLGkf
- 注意書きわすれてました。
巡×永澄です。
ついでにあげ
- 648 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:46:41 ID:9D+/mvQB
- GJ(*´Д`)
- 649 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:35:23 ID:XGJBaWhn
- >>647 GJ!!とてもエロかったです。
- 650 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:22:01 ID:UyYUAAGP
- >>647
GJ!
- 651 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:41:58 ID:2fxJLGkf
- ありがとうございます!
投下した日にGJがもらえるとは!
雑談もそんなにしてないから人いないのかと思ってましたよ。
瀬戸ではまた書きたいのでまたお願いします!
- 652 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:23:47 ID:UzinatZj
- 巡×永澄乙
- 653 :名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:25:56 ID:Kedya0Vn
- 今月も休載か・・・・
- 654 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:27:14 ID:aREVibNw
- マジで?このまま終わりとか無いよなぁ…
- 655 :しろまる:2008/06/27(金) 22:04:25 ID:E5pl7Wwb
- 書いてる明乃っちものが全然進まんので
気分転換に駄文投下します
後、前回はsage忘れててすいませんでした・・・
これで勘弁してくだせぇ!
つ小指
- 656 :しろまる:2008/06/27(金) 22:04:50 ID:E5pl7Wwb
- 「ライブが終わったその後に」
留奈とのライブでの戦いの後、瀬戸燦は
控え室で一人今回の騒動の事に想いを馳せていた。
巻が怪我をした知った時、勘違いとはいえ
自分は危うくかけがえの無い大切な友達を
傷つけてしまうところだったのだ。
「永澄さん・・・。」
そんな自分を必死になって止めてくれた
夫の姿を思い出す。
あの時の永澄の言葉が無ければ今頃は、
本当に取り返しの付かないことになって
しまっていただろう。
「ありがとうな。」
小さな声で今はこの場に居ない永澄に感謝の
言葉を送る。
その時、燦は自分の頬が朱に染まっている
事に気が付かなかった。
「燦ちゃん、入ってもいいかな?」
燦が物思いに耽っているとコンコン、とドアがノックされ
永澄が燦に入室の許可を求める。
もちろん燦は断る理由も無く、二つ返事で
直ぐにOKした。
「燦ちゃん、今日はお疲れ様。」
永澄がジュースを差し出しながら
労いの言葉をかけると燦は嬉しそうに
微笑みソレを受け取りながらうん、と頷いた。
燦がもらったジュースを飲んでいると、
永澄がチラチラとこちらを見ては視線を
逸らす、といった不自然な動作を
していることに気づく。
「・・・どうしたん、永澄さん?」
「えっ!?」
燦が訝しげに思い問いかけると、永澄はとても
驚いた様子で身体を後ろに傾かせた。
「えと、今日のライブで歌ってた時の燦ちゃん、
すごく綺麗で可愛かったなと思って・・・。」
永澄は顔を赤くし、汗をだらだらと
垂れ流して、なかなか言い出せなかった今日の
ライブの時の感想を燦に告げる。
いや、普段から燦ちゃんは可愛いし、綺麗だし、
等などと付け足しながら、燦の様子をうかがう。
緊張からか永澄は上手く言葉を紡げず、自分でも
半分何を言っているのか解からない状態だった。
- 657 :しろまる:2008/06/27(金) 22:05:58 ID:E5pl7Wwb
- 「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「燦ちゃん?」
いつまでも反応のない燦に永澄が顔を上げながら
呼びかけると、そこにはまるでのぼせた様に
真っ赤な顔をした燦がいた。
瞳を潤わせ、ふるふると身体を震わせている燦を
見て永澄は何かまずいことを言ってしまった
のだろうかと焦る。
不安になる永澄を余所に燦は顔を俯かせ、先程の
彼の言葉を頭の中で繰り返していた。
(永澄さんが・・・、私の事綺麗って・・・
可愛いって・・・。)
永澄に褒められて燦の心は嬉しさと、
恥ずかしさで占められていく。
やがて燦は未だに赤い顔を上げ、永澄を見つめる。
うっすらと頬を上気させ、瞳を潤わせている燦の
纏う年不相応な色気に、永澄は思わず胸をドキリと
高鳴らせた。
「永澄さん・・・。」
すっと燦が永澄の懐に身を寄せ、ふわりと
した彼女の匂いが永澄の鼻に広がる。
が、ソレを実感する前に永澄は突然の燦の
行動に驚き、目を白黒とさせていた。
「照れるけど・・・、嬉しいきん。」
燦は片手に持っていた飲みかけのジュースを
永澄の口元へ差し出す。
燦の言わんとする事を察し、永澄は
彼女に視線を向け本当にいいのかと
目で尋ねる。
燦ははにかみながらも、優しく笑って
こくりと頷き、永澄の口へジュースの
飲み口をそっと押し当てた。
- 658 :しろまる:2008/06/27(金) 22:06:29 ID:E5pl7Wwb
- ごくりと一口、永澄がジュースを飲む音が
静かな部屋の中に響く。
照れ笑いを浮かべた燦は、今度は自分の口元に缶を
持っていき、んっと色っぽい声を出しながら
こくりと可愛らしげにジュースを飲む。
二人の間に何とも言えない、それでいて
何処かあたたかく居心地の良い不思議な空気が
漂う。
「・・・永澄さん、このジュース・・・
おいしい・・・きん。」
最後の方は若干、すぼみ気味になりながらも
この空気を打ち消そうと燦が声をあげた。
「う、うん。本当おいしいね・・・。」
永澄もまた燦に同調するように言葉を発する。
決して互いにとってこの雰囲気は不快なものでは無い、
むしろもう少し味わっていたいと思う位の物だ。
だが、まだ心が成長を続けている途中の二人には
それよりも恥ずかしさの方が上回っていた。
永澄と燦は名残惜しく思いながらも、
どちらからとも無く身を離し、笑い合うのだった。
ーその後、燦がライブの衣装から制服へと着替える
ため永澄は部屋の外で待機していた。
しばらくして、扉が開き中から燦が出てくる。
お待たせ、と言った燦の顔はいつもの天真爛漫な
彼女に戻っていた。
その名が示すとおり太陽の様な笑顔をする燦に
永澄は心の中で、やっぱり綺麗だなぁ、と呟き
見惚れてしまう。
「じゃあ、行こうか。燦ちゃん。」
頭を振り気を取り直しながら永澄は燦へと声をかけた。
「うん、永澄さん。」
燦は返事をすると同時に、自身の腕を
永澄の腕へと絡ませる。
さっきのジュースと言い自分としては少し大胆な
行動かな、等と思いながら燦は組んだ腕にきゅっと
力を込める。
再び驚く永澄を見て燦はいたずら好きな笑みを
浮かべると、頬を染めながらこう言ったのだった。
「大丈夫、みんながいるとこまでじゃきん。」
たまにはこんなのもええよね?
だって今日はまた一歩、
永澄さんを好きになれた日なのだから。
〜おわり〜
- 659 :しろまる:2008/06/27(金) 22:08:24 ID:E5pl7Wwb
- 以上です、
エロなしですみません。
どっかで少し沈んで精進してきます
ではお目汚し失礼しました。
- 660 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:27:46 ID:aREVibNw
- GJ!!キュンキュンした
- 661 :名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:42:18 ID:5nGhWpyQ
- GJ!!あと小指はいりませんw
- 662 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:01:04 ID:BjAfIQE9
- 燦ちゃんかわいい
- 663 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 23:20:42 ID:UzYLXc9Y
- 原作はいつ復活すんだ
新キャラは名前通り百合なんだろうか
- 664 :名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 14:49:59 ID:YOiqHD2k
- 正直もう百合キャラはいらねえ
- 665 :名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:08:13 ID:ufxavUgA
- 百合キャラなんていないよ
ユピ?誰それ?
- 666 :名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 20:37:03 ID:hLaewY61
- 薔薇キャラならいるな
- 667 :名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 13:54:54 ID:yAUpgIel
- 瀬戸のキャラはみんなかわいいなぁ
- 668 :名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 23:14:10 ID:fudiCLoN
- うん、政子も豪三子もルナパパ子も可愛いね!!
- 669 :名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 23:30:03 ID:zCGF8KPw
- 萌えやすぜ!!
ど畜生ー!!!
- 670 :名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:46:09 ID:IfxUjagZ
- アマゾネスの矢の被害にあったサル子は普通にかわいかった
- 671 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 12:05:06 ID:vNkp8Pbb
- 猿子×三河
- 672 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:22:55 ID:y1z0WCNP
- なんだかBL臭がするなぁ…
- 673 :名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:32:55 ID:j9+BpJTp
- >>672
初めてか?力抜けよ
本スレでネタバレがあったし、OVAが待ちきれないなぁ
- 674 :名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 23:55:52 ID:Uj93+x8Y
- 燦ちゃんに会いたい
- 675 :名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 09:22:27 ID:ZSPG+q18
- ぼちぼち夏だな海水浴の準備はおkか?
- 676 :名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:15:23 ID:vfVvVlih
- アイドルルルルルナの下僕になるにはどこで泳いだらいいんでしょうか?
- 677 :名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 13:24:07 ID:1k79KsQx
- アイドルルルルルナの下僕になるにはどこで溺れたらいいんでしょうか?
- 678 :名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 16:03:13 ID:uy7tlzCj
- 「海に溺れるより、私様に溺れなさいよ」
とカッコ良く口説き文句を言った後に電気アンマするルナ様萌え。
- 679 :名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:12:16 ID:MKSnTHMk
- るううぅぅぬあぁぁさぁぁあまぁぁ!!!11
- 680 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 13:22:43 ID:vvw/noFY
- 今年のアニサマでモモーイにロマサマ歌って欲しい
- 681 :名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:24:06 ID:R1PvvGvZ
- あっにっさっまっロマンティック〜♪
- 682 :名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 04:56:03 ID:3VIv+u9U
- あ・・・兄様・・・だと?
- 683 :名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 02:05:59 ID:UVNsp0QY
- 政さん…?
- 684 :名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:46:06 ID:SP4ZS1jI
- 瀬戸の政嫁
- 685 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:28:45 ID:K829mt4U
- 誰が上手い事言えと(ry
- 686 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:39:10 ID:kupT0yWl
- 初夢が政夢で正夢になってしまった永澄さん……ごめんなすってぇぇ!!
- 687 :名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 21:06:29 ID:MHiWxTuS
- このスレはよく政な流れになるな
- 688 :名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 13:06:39 ID:6k8mQcYF
- 政さんがヒロインだから仕方無い
- 689 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 11:40:31 ID:jfO9HkI/
- エロなし話投下します。
タイトルは「世界で一番パパが好き」
小ネタにしようとしてたら詰め込みすぎて長くなってしまいました
- 690 :世界で一番パパが好き1:2008/07/20(日) 11:41:06 ID:jfO9HkI/
- 瀬戸内での義魚が引き起こした騒動から幾日かが経っていた。
燦や永澄、瀬戸内組の面子や磯中の生徒に日常が戻る。
…最も、普通の人間の日常からは想像もつかないほどかけ離れた"日常"ではあるが。
「れ〜ん〜」
磯中の保健室の前で、教師・瀬戸豪三郎が、気持ち悪いとしか言い様のないブリブリの猫撫で声で叫んでいる。
「昨日の事、許してくれんかの〜」
猫撫で声の理由は、昨夜、いつも以上に遊びが過ぎてしまい、蓮にお仕置で財布を取り上げられてしまったのだ。
「ワシは行きたくないんじゃがなぁ、政くんや藤代くんがど〜してもワシと飲みに行きたい言うけんのう、財布を返して…」
ミエミエの嘘をつきながら保健室に入るが、いつもの呆れたため息が返ってこない。
「…なんじゃ、おらんのかい」
部屋の奥まで覗いたが、どこかへ行っているのか、蓮の姿は無かった。
いないのをいいことに、豪三郎は財布を求めて保健室内を引っ掻き回す。
その姿ははっきり言って漢ではなく外道である。
「ここにも無いのぉ…ん?」
蓮の私物が入った引き出しの奥に、以前取り上げられたマジックポーションこと惚れ薬を見付けた。
「今、これがあってものぉ。お小遣い取り上げられて、おねーちゃん達のおる店に行けんし…」
誰かに飲ませて楽しもうと思ったその時、電に打たれたかのような衝撃が走った。
「そ・そ・そうじゃあ!!」
〜豪三郎の脳内〜
1、ワシが薬を飲む
カッコいい豪三郎『ハッハッハーお父ちゃんだぞー』
可愛い燦『お父ちゃんカッコいい〜』
ダメなボーフラ『燦ちゃん〜』
2、燦がワシと鼻たれボーフラを見比べる
可愛い可愛い燦『永澄さんなんかよりも、やっぱりお父ちゃんが一番じゃ〜』
超カッコいい豪三郎『ハッハッハー、諦めたまえ永澄くん』
ダメダメなボーフラ『ざんぢゃんぼぐをすてないで〜(浅ましく泣きながら)』
3、瀬戸内へ帰り父娘幸せに暮らす
「こ・こ・これじゃあ!豪ちゃんナイスアイディーア!」
豪三郎はごくっと一瓶飲み干し、一目散に愛する燦がいる教室に向かった。
- 691 :世界で一番パパが好き2:2008/07/20(日) 11:41:27 ID:jfO9HkI/
- 「殿、ヘルメッツにございます」
「大義だぎゃ。褒美は何がよい?」
「勿体ないお言葉…つきましては猿めはうまい棒を食したいにございます」
「うむ、では駄菓子屋に寄って帰るぞ!」
「あ・あの、三河くん、猿くん、買い食いは怒られるよ…」
ホームルームはとうに終わっていたので、教室に残っている生徒は少なく、皆、帰り仕度をしている。
「燦〜おるか〜?」
豪三郎が顔を覗かせると、それに気が付いた女子生徒は黄色い声をあげた。
それは豪三郎の姿が、ある生徒は長身の色男に、ある生徒は金髪の美少年に、ある生徒は眼鏡美男子に見えたからだ。
普段の豪三郎からは似ても似つかない姿である。
「な、なんじゃあ!?」
燦の事しか考えていなかった豪三郎は余りのことに驚いた。
惚れ薬の効果であるのはすぐに理解したが、こんな風に教え子にちやほやされるのも悪くない。
そんなことをにやにやと考えていると、女子生徒達は段々エスカレートし、豪三郎の腕を掴み引っ張り合いを始めてしまった。
嬉しいのは嬉しいが、今は燦を探すのが先である。
「あ〜君達、ワシがそんなに魅力的なのは分からなくもないが、落ち着きたまえ〜」
「ほら!先生もこう言ってるし、みんな落ち着こう、ね?」
委員長が間に入ったおかげでどうにか女子生徒達は大人しくなってくれた。
自分を慕う生徒に乱暴なことをする訳にもいかなかった豪三郎は少しほっとする。
「おう悪いのぉ、委員長」
――委員長の目から見た豪三郎
『ありがとう、ジュリ〇ット』
「い、いえ!」
豪三郎がキラキラの王子様に見えてしまっている委員長は、顔を真っ赤にさせてどこかへ行ってしまった。
- 692 :世界で一番パパが好き3:2008/07/20(日) 11:41:46 ID:jfO9HkI/
- 「ウッキ〜ッ!」
突然、野生の猿が襲いかかってきた!
だが、豪三郎にはきかなかった!
豪三郎の攻撃!
いちげき ひっさつ!
「…おんどれ猿の分際で何さらしとんねん」
一瞬のうちに猿は教室の隅まで吹っ飛ぶ。生徒に乱暴なことをする訳にも…と、考えていた豪三郎はどこへ行ったのか。
「さ・猿〜、大丈夫だぎゃか!?」
着替えている間に親友が無惨な姿にされ、三河は何があったのかと飛んで来た方向を見ると、いつもと違う豪三郎が目に入った。
――三河の目から見た豪三郎
『お前、ライバルキャラのくせに当て馬にもならんかったのぉ』
「き、気にしていることを…そこに直れ、猿の仇、成敗してくれる!」
いつもは、何をしてもどこか憎めない豪三郎なのだが、今日に限って憎さしかない。
親友の猿のこともあり、三河は勇敢にも豪三郎に挑む。
「あ゛ぁ?…ワシに何ぞ文句でもあるんか?」
「ななな何でもないだなも…」
出だしはカッコ良かったが、メンチを切った豪三郎の前に三河は何も出来なくなってしまった。
他の男子生徒も憎くて憎くて仕方ないが、豪三郎が一睨みすると縮み上がって迂闊に近寄れないようである。
これは、永澄の時よりタチが悪い。
燦が教室にいなかったので、豪三郎は玄関へと向かった。
「先生!!わわ私…あれ?」
全く関係ないが、豪三郎がいなくなってからクラスにアマゾネスが降臨したらしい。
- 693 :世界で一番パパが好き4:2008/07/20(日) 11:42:03 ID:jfO9HkI/
- 豪三郎が廊下を走っていると、今から部活に行くのか、藤代と巡が話をしながら並んで歩いていた。
「藤代先生の好きな食べ物って何ですか?」
「うーん?永澄くん?」
「ぷぴっ、ぶぴぴっ!永澄くんは食べ物じゃないですよ!」
「じゃあ巡くん?」
「じゃあって何ですかー、それに今のセクハラですよ!」
「お〜い、お前ら、燦知らんか?」
豪三郎は和やかに談笑する二人の後ろから駆け寄った。
「瀬戸先生!廊下は走らない…っ!!」
「おやっさん?お嬢ならもう…っ!?」
振り返り豪三郎を見た途端、二人の表情が一変する。
「どうしちまちた〜ボク?まわりお姉ちゃんに、何かご用でちゅか?」
頬を赤く染めた巡はいきなり赤ちゃん言葉になり、手を精一杯伸ばして豪三郎の頭をナデナデし始めた。
「…おい藤代、銭形どないしたんじゃ?」
明らかに様子のおかしい巡を見て、隣で青い顔をしている藤代に問い掛ける。
「…誰がちんちくりんの警官崩れを狙ってるロリコンザメだってぇ?」
「誰もそんなこと言っておらんじゃろ…」
薬の効果で幻覚の豪三郎にイタイ所を突かれた藤代は、今にもキレそうだ。
「確かにぃ?食べ頃の時期に美味しくいただくつもりだけどぉ?おやっさんでも横取りは許さないぃっ!?」
…藤代の言う"いただく"とは、鮫としてなのか雄としてなのか。
どちらにしろ教師として問題発言をした藤代は、牙を剥き豪三郎に飛び掛かる。
しかし、我を失った藤代が豪三郎に敵う訳も無く、カウンターで鉄拳をくらい、その場に伸びてしまう。
「藤代先生、大丈夫ですか!?…もうっ、ごうじゃぶろーきゅんはやんちゃなんだからー。めっ、だゾ!!」
ちょっと気持ち悪い巡に藤代を預け、また燦を探して歩き出した。
靴箱を確認すると燦はもう帰ってしまったようなので、豪三郎も後を追う。
- 694 :世界で一番パパが好き5:2008/07/20(日) 11:45:04 ID:jfO9HkI/
- 校庭へ出ると、明乃が政を引き連れて校舎裏へ歩いて行くのが見えた。
(まさか、政の正体がバレたんか?)
一刻も早く燦に逢いたいが、政と明乃も気になる。
豪三郎は、影に隠れて二人の様子を盗み見ることにした。
「―その後、記憶は戻ったか?」
「あ…いや、すいやせん、全く…」
「そうか、貴様が兄に繋がる唯一の手掛かりなのだがな…悩ましい…」
「……」
「どんな些細なことでもいい、何か思い出したら、教えて欲しい」
「明乃…さん…」
携えている音叉剣の鞘を握り締め、寂しい表情をする明乃。
そんな明乃から目を逸らし、政はサングラスを押さえ俯いた。
自分の勘ぐりが取越し苦労だったと知った豪三郎は、その場を後にする。
しかし、今の豪三郎の独特の雰囲気からか、明乃に見つかってしまった。
「何だこの気配は…?瀬戸豪三郎か?そんな所で何を…っ!!」
豪三郎の姿を見た途端、いつも冷静な明乃が取り乱す。
明乃の目には一分の隙もない瀬戸豪三郎が映っていたのだ。
かかってきなさい。と言わんばかりに構えているが、どこにどう打ち込んでも自分が負ける姿しか想像出来ない。
「わ、私の負けだ…好きにしろ…」
「何をいきなり言うとんじゃ…おい、政、お前もどうした?」
政には今、目の前の光景が信じられなかった。
政の目には、明乃に、自分の唯一の妹に、汚らしい言葉といやらしい視線を浴びせる豪三郎の姿が映っている。
しかし、普段の豪三郎とは何か違和感のようなものを感じた政は、腹が立つ気持ちを抑え、豪三郎を明乃から引き離す。
「おやっさん、落ち着いて下せぇ!!」
「いや、ワシは落ち着いとるが…」
「あ、明乃をそんな目で…! おやっさん、ここは兄のあっしに免じて、許して下せぇ!!」
「お、おい、政っ!!(コイツ、どさくさに紛れて何を言うとるんじゃー!)」
「…貴様が兄だと?何を言っているのだ…」
豪三郎に心を奪われていても政の言葉を聞き逃さなかったようで、明乃はとても不信な顔をしている。
「い、いやその…、あ・兄"代わり"としてでさぁ…」
無理矢理取り繕うが、もう遅かった。
「…確かに兄を探しているが、欲しいという意味の探すでは無い!特にそんなもじゃもじゃした兄などいるか!!」
今の言葉で、明乃は政が実の兄など露ほども思っていないと確信した豪三郎は、潤んだ瞳で見つめる明乃と、腰から砕け白くなった政を置いて逃げた。
「くっ、隙が無くて追いつけない…」
「また、もじゃもじゃって…」
- 695 :世界で一番パパが好き6:2008/07/20(日) 11:45:45 ID:jfO9HkI/
-
無駄な時間をくったせいで学校にいるうちに燦に追いつけず、満潮家まで出向くハメになってしまった。
満潮家に着くと、玄関の前で偶然、帰ってきた永澄の父と鉢合う。
「あ、どうも豪三郎さん、燦ちゃんに会いにいらしたんですか…っ!!」
永澄の父は、豪三郎を見るなり絶句する。
そこには、いつもの漢らしい表情はカケラも無い、デッサンの狂った、まるで子供の落書きのような豪三郎がいたのだ。
その上、『燦、燦』としきりに繰り返し、まるで特定の数字に反応するそろそろ消えそうな芸人のようである。
永澄の父はそんな豪三郎が同じ父親として、憎しみを通り越して哀れになってしまった。
「豪三郎さん…、娘をもつ苦しみは分りませんが、こんな私でも話を聞くくらいならできますよ!」
涙を流しながら親指を立て、無理に爽やかな笑顔を向けてくる。
「な、なんじゃあ…気持ち悪いのう…」
そのころ家の中では巻を肩に乗せた燦と永澄の母がキッチンで夕飯の仕度をしており、永澄と留菜がリビングでテレビを見ていた。
「外から話声が聞こえるきん、玄関に誰かおるんじゃろか?」
「今日は早く帰れるって言ってたから、きっとお父さんよ。私が行くからお料理見ててね」
話し声を聞きつけた永澄の母がドアを開けて顔を覗かせた。
「お帰りなさい。あなた、玄関先で何やってるのー…っ!!」
例によって永澄の母の目には、豪三郎がどこか影のあるダンディに見えている。
「いけないわ、私には夫が、豪三郎さんにも蓮さんが…」
独り身の政とは違い、豪三郎は妻子ある身。このままではダブル不倫になってしまう。
その背徳感が永澄の母を燃え上がらせる。
「あー奥さん、何を勘違いしとんのか知らんが、邪魔するでぇ」
「あぁっ…いけないと分かっていても…」
「母さん、後で、いや、今すぐ話し合おう…」
家庭崩壊の引き金を引いてしまった事に気が付いていない豪三郎は、勝手知ったる他人の家、愛する燦がいるであろうキッチンに向かった。
- 696 :世界で一番パパが好き7:2008/07/20(日) 11:46:19 ID:jfO9HkI/
- 「さ〜ん〜」
「お父ちゃん?どうしたん?…っ!!」
そこには、いつもより逞しく、いつもより漢らしい、自らの傷など気にしない豪快そのものの豪三郎がいた。
燦はその傷の手当てがしたくてしたくて堪らない様子である。
「おおお父ちゃんが、いつも以上に漢らしいぃ!」
「おおおやっさんが男前な貝人間にぃ!」
燦の肩に乗っていた巻も、豪三郎が理想の男性に見えていた。
※おことわり※
巻の理想の男性像については、巻のイメージに関わる為、詳細は明記しません。
「さ〜ん〜、お父ちゃんカッコいいか〜?」
「うん、お父ちゃんカッコいい〜」
豪三郎は感動していた。
燦が、愛しの燦が、また昔のようにお父ちゃん、お父ちゃんと自分を憧れの目差しで見上げてくる。
「おやっさん…良かったですねぇ…燦様と昔のように…涙がちょちょぎれますぅ〜」
豪三郎の想いを汲んだ巻はおいおいと泣き出してしまった。
「ちょっとぉーうるさいわよ。テレビの音聞こえないじゃ…っ!!」
留菜の瞳に映る豪三郎は、超イケメンであった。
そのイケメン具合は、そこらの男性アイドルや俳優、モデルなど比では無い。
「燦の父親!今すぐ私様と結婚しなさい!」
気が付くと留菜は結婚を申し込んでいた。
「えぇっ!留菜ちゃんが私のお母さんになるん!?」
「えぇっ!留菜ちゃん燦ちゃんのお父さん好きだったの?」
触らぬナントカに祟り無し。
また来たのか…と、豪三郎に関わらないでいた永澄も声をあげて驚いた。
「じゃかあしい!誰が江戸前の娘と結婚なんぞするかい!!」
「燦ちゃんに留菜ちゃん、巻まで…一体何があったんだ?」
永澄にはこの燦や留菜の反応に覚えがある。
そしてこのいつもにも増して腹の立つ豪三郎の姿…。
「アンタあの惚れ薬飲んだだろ!」
「なんぞ文句でもあるんかい…永澄くん…」
「いえ別に…」
薬の効果と分かっていても、いつもの百倍憎々しい。
しかし、いつも不条理な暴力を受けている永澄は、泣くしか無かった。
「さ〜ん〜、カッコいいお父ちゃんのお願い、聞いてくれるかぁ?」
「うん!でもお願いってどんなことなん?」
「簡単じゃ〜、カッコいいお父ちゃんと瀬戸内に帰ろなぁ」
- 697 :世界で一番パパが好き8:2008/07/20(日) 11:46:57 ID:jfO9HkI/
- 「それは無理じゃきん」
即答だった。しかも笑顔だ。
「カッコいいお父ちゃんには悪いけど、私は永澄さんのお嫁さんじゃき…」
燦は照れながら永澄を見つめる。当たり前だ、父親がカッコよく見えたところで旦那を置いて実家に帰るほど敬白な燦では無い。
「燦ちゃん…良かった…」
「ぞんな〜ざ〜ん〜!!」
瀬戸内に帰れると思っていた豪三郎は泣き出してしまった。
その泣いている姿でさえ、周りの女の子達からみれば、漢らしかったり、カッコ良かったり、貝人間だったり。
豪三郎が浅ましく泣きながら燦にすがりついていると、外からバタバタとヘリコプターの音がする。
「まさかっ!」
永澄が外を見ると、そのまさか。留菜の似顔絵が描かれたヘリが、家の真上を飛んでいた。
「瀬戸豪三郎。留菜の求婚を断るとは良い度胸だ。ターミネートする!」
「ちょっと、何しに来たのよパパ!あとそのカッコ!」
どうやってこの話を聞き付けたのかは置いといて、ルナパパは戦闘服まで持ち出して臨戦態勢だ。
薬の効果でいつもより憎く見えているルナパパは、地面に降り立つなり豪三郎を攻撃し始めた。
(このままじゃルナパパさんに燦ちゃんのお父さんがやられちゃう!
…あ〜でも、やられちゃって欲しいような…ダメだダメだ!俺も薬にやられてる!)
永澄は、自分のちょっと邪な感情を薬のせいにしつつも、なんとか止める方法はないか頭をめぐらす。
「はい、やめー――っ!!」
その場に麗しい人魚の声が響き渡る。
全員が声の方を向くと、豪三郎の妻、蓮がそこにいた。
「れ、蓮!!」
「一体何があったん?」
「瀬戸豪三郎が留菜の求婚を断った…瀬戸・蓮、邪魔をするなら貴様もターミネートだ!」
「はぁ、全く…」
蓮は、頭を抱えため息をつくと、二人の様子はお構いなしにすたすたと豪三郎の元に近付き、腕をぐいと掴む。
そして、顔を近付けると、豪三郎の唇に自らの唇を押しつけた。
「!!!!!」
その場にいた豪三郎も含め全員が固まってしまう。
無理も無い、女の子達には理想の男性と美女が、男どもにはこの世で一番憎々しい男と絶世の美女が唇を合わせているのだから。
「お母ちゃん…大胆…」
燦は自分の両親の行動に顔を真っ赤にさせている。
(…私も、永澄さんとあんなキスをする日が来るんじゃろか?)
そんなことを考えてしまうと、恥ずかしくて隣にいる永澄の顔が見られなくなっていた。
- 698 :世界で一番パパが好き9:2008/07/20(日) 11:47:45 ID:jfO9HkI/
- 蓮は豪三郎から唇を離すと、瞳を留菜に向けて微笑む。
「留菜ちゃん、こういうことじゃき…、この人のこと諦めてくれんじゃろか?」
呆気に取られていた留菜だが、蓮のその言葉を聞いて我に返った。
「じょ・冗談よ冗談。私様が燦の父親になんか本気になる訳無いじゃない。パパまで出て来て、バッカじゃないの?」
「…留菜、いいのか?」
「燦の母親になるなんてまっぴらゴメンよ。…それに、そのうち下僕をいただくんだから、燦からパパまで取っちゃったら…可哀相じゃない…」
「留菜…」
強がりを言う留菜の肩にそっと手を乗せ、抱き寄せた。
「パパ…、う゛っ!!」
親友のカッコいい父親を見た後で、セーラー服を着た自分の父親を見るとやり切れない気分になる。
「…だからそのカッコで私様に近付くなー!」
ルナパパは右ストレートで空の彼方へ消えて行った。
「やっぱり薬を引っ張り出したのあんただったんね。猿くんや藤代が保健室に運ばれて来るし、よう分らんけど、政もあんたの仕業じゃろ?」
「政は知らんが…」
「お仕置が必要じゃねぇ」
豪三郎は不思議に感じていた。
先程の大胆な行動には驚いたが、蓮は他の女の子ほど取り乱していない。
蓮は"いつもの"蓮なのだ。
「れ・蓮、お前はその…、なんで普通なんじゃ?」
「ん、どしたん?」
(薬の効果が切れたんかのぉ…)
メロメロになった蓮を見てみたかったが、こればっかりは仕方が無い。
「さ、帰ろか。…豪さん」
「お・おう…なんじゃあ、その呼び方、久しぶりじゃのぉ」
蓮は組んだ腕を引き寄せ、頭をコツンと豪三郎の肩に乗せる。
「ふふっ、なんだか今日はこう呼びたい気分なんよ」
「そんな引っ付くなや…」
「あンっ…」
豪三郎は頭をぼりぼりと掻くと、蓮を引っ張りながら帰っていった。
玄関先でそんな二人を見送る燦と永澄。
永澄の目から見た豪三郎は先程と変わらない。
しかし、その隣にいる普段と変わらない蓮の様子を見てはっとする。
「…燦ちゃん」
「何?永澄さん」
「燦ちゃんのお父さんとお母さんって、その…何て言うか…素敵だね」
「うんっ、自慢のお父ちゃんとお母ちゃんじゃきん」
「…でさ、俺たちもあんな風になれる…ううん、なろうね」
「!…はい、永澄さん」
そう言い微笑みあうと、庭からリビングまでの短い間だけだったが、二人は手を繋いで家に入って行った。
――その日、豪三郎達と一緒に住んでいるエラ呼吸三兄弟は、何故か家に入れてもらえなかったという。
- 699 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 11:55:39 ID:jfO9HkI/
- おしまいです。全キャラ目指しましたが中島と剣士長はムリでした
あと>>690
電に打たれた→雷に撃たれた
漢字間違い…orz
- 700 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:26:37 ID:f4MphHiO
- >>699
久しぶりにGJなSSだぜ!
- 701 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:28:12 ID:rdY/szPn
- >>699
GJ!!面白かった!!
- 702 :名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 22:55:28 ID:4oX4xPDQ
- >>699
上江洲さん、こんな所で何してるんですかw
- 703 :名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:19:58 ID:MVhCPkcL
- そろそろ圧縮らしいので浮上
- 704 :名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 21:24:09 ID:P96x7v3K
- >>699
乙。中島は性別不明だもんなw
- 705 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 20:05:05 ID:ccPtzHE5
- 先日永澄×巡を投下した者です
また書いているので落ちられると困るので保守します
- 706 :名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:48:39 ID:kKtLe180
- >>705
楽しみにしてるー
- 707 :名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:54:50 ID:PjLh7dHA
- OVAは悟らしいな
- 708 :名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 02:09:34 ID:Pwqpn9KJ
- 保守
- 709 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 00:49:35 ID:1CH3/GST
- >>707
もう情報解禁になったのか?
俺は中の人のブログでバレ見たがw
- 710 :名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 10:52:46 ID:WDISQFAM
- ちがうよ、○王山さんだよ
- 711 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 09:40:25 ID:WOcFXmeF
- 両方だよ
- 712 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 22:12:15 ID:ph7rXwrR
- ふたなりいいんちょが燦ちゃんおそうSSきぼん
- 713 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:22:07 ID:7gNbnwSM
- アマゾネスの矢で男になった巡が明乃を性的指導…ってのきぼん
- 714 :名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:24:08 ID:7gNbnwSM
- うわwIDがSMwww
- 715 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 03:28:37 ID:SNAJLz8c
- SM前提の性的指導ですね。わかります。
- 716 :名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:07:49 ID:gsTCLVmT
- 調教ですね。わか(ry
- 717 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 18:41:26 ID:D2gzZp7I
- FDの「教えてお巡さん」に明乃編があるそうな。
まさかな…
- 718 :名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 07:38:25 ID:+yhyAh4k
- >>717
同じ巻収録の今日の政さん〜中嶋編〜も気になるw
- 719 :名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 22:52:02 ID:w33Dg7NE
- ついに中島の性別が明かされてしまうのか!?
- 720 :名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 01:23:00 ID:JXSnm8n9
- 保守
- 721 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 19:19:35 ID:Sw82kbRJ
- せっかくの人魚設定なんだから、人魚ならではのエロってないかな
燦「尾ひれらめぇぇっ!!」
みたいな
- 722 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 20:21:01 ID:Xtw4MrYl
- マグ朗「ぶ…ブリ男、エラはそんなものを突っ込むところじゃ…ぁぁあああっ!!」
こんな感じの?
- 723 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 22:05:19 ID:7/DxPvnw
- >>722
何があったのか詳しく
- 724 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 22:09:07 ID:L0zpyeFj
- >>722
不覚にも吹いた
- 725 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 22:46:01 ID:weBWIs0L
- >>722
干物ですね、わかります。
- 726 :名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 23:29:12 ID:Sw82kbRJ
- >>722
魚で801なんて高度すぎるw
絶対に読みたくないです><
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